JP2021181593A - 蒸着マスク、蒸着マスクの製造方法、蒸着方法、有機半導体素子の製造方法及び有機el表示装置の製造方法 - Google Patents

蒸着マスク、蒸着マスクの製造方法、蒸着方法、有機半導体素子の製造方法及び有機el表示装置の製造方法 Download PDF

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Yasuko Sone
正史 平林
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Abstract

【課題】樹脂マスクと金属層とが積層された蒸着マスクを安定して製造することが可能な蒸着マスク、蒸着マスクの製造方法、有機EL表示装置の製造方法及び蒸着方法を提供する。【解決手段】蒸着マスクの製造方法は、支持基板51を準備する工程と、支持基板51上に樹脂層30Aを形成する工程と、樹脂層30A上にシード層53を形成する工程と、シード層53上に、レジスト開口部56bを有するめっき用レジスト層56を形成する工程と、めっき用レジスト層56に覆われた樹脂層30Aに対して電解めっきを施すことにより、シード層53上であってレジスト開口部56bの内部に金属を析出させ、金属層20を形成する工程と、を備えている。金属層20の中央部22の厚みT1aは、めっき用レジスト層56の厚みT5未満であり、金属層20の外周部23の厚みT1bは、めっき用レジスト層56の厚みT5以下である。【選択図】図7

Description

本実施の形態は、蒸着マスク、蒸着マスクの製造方法、蒸着方法、有機半導体素子の製造方法及び有機EL表示装置の製造方法に関する。
有機EL素子を用いた製品の大型化あるいは基板サイズの大型化にともない、蒸着マスクに対しても大型化の要請が高まりつつある。そして、金属から構成される蒸着マスクの製造に用いられる金属板も大型化している。
このような状況下、特許文献1には、樹脂マスクと金属マスクとが積層された積層型の蒸着マスクが提案されている。
特開2013−245392号公報
本開示は、樹脂マスクと金属層とが積層された蒸着マスクを安定して製造することが可能な蒸着マスク、蒸着マスクの製造方法、有機EL表示装置の製造方法及び蒸着方法を提供する。
本実施の形態による蒸着マスクの製造方法は、支持基板を準備する工程と、前記支持基板上に樹脂層を形成する工程と、前記樹脂層上にシード層を形成する工程と、前記シード層上に、レジスト開口部を有するめっき用レジスト層を形成する工程と、前記めっき用レジスト層に覆われた前記樹脂層に対して電解めっきを施すことにより、前記シード層上であって前記レジスト開口部の内部に金属を析出させ、金属層を形成する工程と、を備え、前記金属層の中央部の厚みは、前記めっき用レジスト層の厚み未満であり、前記金属層の外周部の厚みは、前記めっき用レジスト層の厚み以下である。
本実施の形態による蒸着マスクの製造方法において、前記電解めっきを施す際、前記金属層を析出するための通電部は、互いに対向する位置に複数設けられてもよい。
本実施の形態による蒸着マスクの製造方法において、前記電解めっきを施す際、前記金属層を析出するための通電部の位置を、処理時間の経過とともに変更してもよい。
本実施の形態による蒸着マスクの製造方法において、前記電解めっきを施す際、パルスめっき又はパルスリバースめっきが用いられてもよい。
本実施の形態による蒸着マスクの製造方法において、前記電解めっきを施す際、前記レジスト開口部の上を通過するように電解めっき液中で噴流を生じさせてもよい。
本実施の形態による蒸着マスクの製造方法において、前記シード層はニッケルを含み、かつ前記シード層のリンの含有率が1質量%以上5質量%以下であってもよい。
本実施の形態による蒸着マスクの製造方法において、前記金属層の前記中央部の厚みは、前記金属層の前記外周部の厚みの80%以上であり、かつ前記金属層の前記外周部の厚みよりも薄くてもよい。
本実施の形態による蒸着マスクの製造方法において、前記樹脂層を構成する樹脂層形成用組成物は、シリカ粒子を含んでもよい。
本実施の形態による蒸着マスクの製造方法は、支持基板を準備する工程と、前記支持基板上に樹脂層を形成する工程と、前記樹脂層上にシード層を形成する工程と、前記シード層上に、レジスト開口部を有するめっき用レジスト層を形成する工程と、前記めっき用レジスト層に覆われた前記樹脂層に対して電解めっきを施すことにより、前記シード層上であって前記レジスト開口部の内部に金属を析出させ、金属層を形成する工程と、支持体を前記金属層に固定する工程と、前記樹脂層から前記支持基板を除去する工程と、前記樹脂層に、蒸着作製するパターンに対応した複数の開口部を形成する工程と、を備えている。
本実施の形態による蒸着マスクの製造方法において、前記樹脂層に存在する樹脂の不要物を除去する工程を更に備えてもよい。
本実施の形態による蒸着マスクの製造方法において、前記支持体を前記金属層に固定する際、複数の溶接ヘッドを備えるレーザー溶接装置を用いて前記支持体を前記金属層に溶接してもよい。
本実施の形態による蒸着マスクの製造方法において、前記樹脂層から前記支持基板を除去する際、前記支持基板の、前記樹脂層が形成されていない側から前記支持基板の一部に選択的にレーザー光を照射することにより、前記支持基板と前記樹脂層とを分離してもよい。
本実施の形態による蒸着マスクの製造方法において、前記金属層を前記支持体に接合した後、前記支持体の内側に支持部材を設け、前記支持部材によって前記金属層及び前記樹脂層を支持してもよい。
本実施の形態による蒸着マスクは、金属層と、前記金属層に積層され、蒸着作製するパターンに対応した複数の開口部が設けられた樹脂マスクと、を備え、前記金属層の中央部の厚みは、前記金属層の外周部の厚みの80%以上であり、かつ前記金属層の前記外周部の厚みよりも薄い。
本実施の形態による蒸着マスクにおいて、前記金属層の前記外周部の厚みは、15μm以下であり、前記金属層の中央部の厚みは、12μm以下であり、前記樹脂マスクの厚みは、5μm以下であり、前記金属層及び前記樹脂マスクの合計の厚みは、20μm以下であってもよい。
本実施の形態による蒸着方法は、本実施の形態による蒸着マスクを準備する工程と、蒸着対象物を準備する工程と、前記蒸着対象物を前記蒸着マスク上に設置する工程と、前記蒸着マスク上に設置された前記蒸着対象物に蒸着材料を蒸着させる工程と、を備えている。
本実施の形態による蒸着方法は、本実施の形態による蒸着マスクの製造方法によって製造された蒸着マスクを準備する工程と、蒸着対象物を準備する工程と、前記蒸着対象物を前記蒸着マスク上に設置する工程と、前記蒸着マスク上に設置された前記蒸着対象物に蒸着材料を蒸着させる工程と、を備えている。
本実施の形態による蒸着方法において、前記蒸着マスクを溶剤により洗浄する工程と、洗浄後の前記蒸着マスクを真空乾燥する工程と、を更に備えてもよい。
本実施の形態による蒸着方法において、乾燥後の前記蒸着マスクの精度を測定する工程を更に備えてもよい。
本実施の形態による有機EL表示装置の製造方法は、有機EL表示装置の製造方法であって、本実施の形態による蒸着マスクを用いて蒸着対象物に蒸着パターンを形成する工程を備えている。
本実施の形態による有機EL表示装置の製造方法は、有機EL表示装置の製造方法であって、本実施の形態による蒸着マスクの製造方法によって製造された蒸着マスクを用いて蒸着対象物に蒸着パターンを形成する工程を備えている。
本実施の形態による有機半導体素子の製造方法は、有機半導体素子の製造方法であって、本実施の形態による蒸着マスクを用いて蒸着対象物に蒸着パターンを形成する工程を備えている。
本実施の形態による有機半導体素子の製造方法は、有機半導体素子の製造方法であって、本実施の形態による蒸着マスクの製造方法によって製造された蒸着マスクを用いて蒸着対象物に蒸着パターンを形成する工程を備えている。
本実施の形態によれば、樹脂マスクと金属層とが積層された蒸着マスクを安定して製造することができる。
図1は、一実施の形態による蒸着マスクを示す平面図である。 図2は、一実施の形態による蒸着マスクを示す断面図(図1のII−II線断面図)である。 図3(a)−(c)は、金属層の各変形例を示す部分拡大平面図である。 図4は、一実施の形態による蒸着マスクにおける膜厚の測定点を示す平面図である。 図5(a)−(c)は、蒸着マスクの周縁の各変形例を示す部分拡大断面図である。 図6(a)、(b)は、支持体の各変形例を示す平面図である。 図7(a)−(f)は、一実施の形態による蒸着マスクの製造方法の一部を示す断面図である。 図8(a)−(e)は、一実施の形態による蒸着マスクの製造方法の一部を示す断面図である。 図9は、樹脂層形成工程の変形例を示す断面図である。 図10(a)、(b)は、無電解めっき工程の変形例を示す断面図である。 図11(a)−(d)は、電解めっき工程の変形例を示す平面図である。 図12(a)−(d)は、電解めっき工程における各種パルスの変形例を示すグラフである。 図13は、電解めっき工程におけるめっき用レジスト層のレジスト開口部を示す部分拡大断面図である。 図14(a)、(b)は、それぞれ支持体接合工程の変形例を示す平面図及び断面図(図14(a)のXIVB−XIVB線断面図)である。 図15は、デスミア工程における樹脂層の第2開口部を示す部分拡大断面図である。 図16は、蒸着装置を示す概略図である。 図17は、蒸着マスクを用いて作製された有機EL表示装置を示す概略図である。 図18(a)−(c)は、蒸着マスクを用いた有機EL表示装置の製造方法を示す概略図である。
以下、図面を参照しながら各実施の形態について説明する。以下に示す各図は、模式的に示したものである。そのため、各部の大きさ、形状は理解を容易にするために、適宜誇張している。また、技術思想を逸脱しない範囲において適宜変更して実施することが可能である。なお、以下に示す各図において、同一部分には同一の符号を付しており、一部詳細な説明を省略する場合がある。また、本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値及び材料名は、実施の形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用することができる。本明細書において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば平行や直交、垂直等の用語については、厳密に意味するところに加え、実質的に同じ状態も含むものとする。
本明細書中、X方向、Y方向とは、蒸着マスク10の各辺に平行な二方向であり、X方向とY方向とは互いに直交している。また、Z方向は、X方向及びY方向の両方に対して垂直な方向である。また、「内」、「内側」とは、蒸着マスク10の中心方向を向く側をいい、「外」、「外側」とは、蒸着マスク10の中心から離れる側をいう。
まず、図1乃至図18により、一実施の形態について説明する。図1乃至図18は本実施の形態を示す図である。
(蒸着マスクの構成)
本実施の形態による蒸着マスクの構成について、図1及び図2を用いて説明する。なお、ここで説明する蒸着マスクは、以下で説明する形態に限定されるものではなく、金属層と、金属層に積層され、蒸着作製するパターンに対応する開口部(第2開口部)が形成された樹脂マスクとが積層されているものであれば、いかなる形態であってもよい。この蒸着マスクは、後述する蒸着マスクの製造方法によって製造されていてもよく、他の方法で製造されていてもよい。
図1及び図2に示すように、本実施の形態による蒸着マスク10は、複数画面分の蒸着パターンを同時に形成するための蒸着マスクである。この蒸着マスク10は、第1開口部21が設けられた金属層20と、金属層20に積層され、蒸着作製するパターンに対応した複数の第2開口部31が設けられた樹脂マスク30とを備えている。金属層20には、支持体40が固定されている。
この蒸着マスク10は、複数画面分の蒸着パターンを同時に形成するために用いられるものであり、1つの蒸着マスク10で、複数の製品に対応する蒸着パターンを同時に形成することができる。ここで「第2開口部」とは、蒸着マスク10を用いて作製しようとするパターンを意味し、例えば、当該蒸着マスクを有機ELディスプレイにおける有機層の形成に用いる場合には、第2開口部31の形状は当該有機層の形状となる。また、「1画面」とは、1つの製品に対応する第2開口部31の集合体からなり、当該1つの製品が有機ELディスプレイである場合には、1つの有機ELディスプレイを形成するのに必要な有機層の集合体、つまり、有機層となる第2開口部31の集合体が「1画面」となる。なお、1画面となる領域のことを「有効部」ともいう。そして、蒸着マスク10は、複数画面分の蒸着パターンを同時に形成すべく、樹脂マスク30には、上記「1画面」が、所定の間隔を空けて複数画面分配置されている。すなわち、樹脂マスク30には、複数画面を構成するために必要な第2開口部31が設けられている。
蒸着マスク10の各辺の長さは、特に制限はないが、例えば500mm以上2000mm以下としても良く、800mm以上1600mm以下としても良い。
金属層20は、中央部22と外周部23とを有している。中央部22は、蒸着マスク10の内側に位置する領域であり、平面視で支持体40よりも内側に位置する領域をいう。この場合、中央部22は、その各辺がX方向及びY方向にそれぞれ延びる長方形形状を有している。外周部23は、中央部22の外周に位置する領域であり、平面視で枠状(四角い環状)に形成されている。外周部23は、平面視で支持体40と重なる領域、及び(存在する場合には)支持体40よりも外側に位置する領域をいう。なお、図1において、中央部22と外周部23との境界を二点鎖線で示している。
金属層20は、樹脂マスク30の一方の面(Z方向マイナス側の面)に設けられている。この金属層20は、マスクとしての機能を有する金属マスクであっても良く、マスクとしての機能を有していないものであってもよい。金属層20は、その各辺がX方向及びY方向にそれぞれ延びる長方形形状を有している。また金属層20には、X方向及び/又はY方向に延びる複数の第1開口部21が形成されている。第1開口部21は、樹脂マスク30と重なる位置に設けられている。この場合、平面視で、1つの第1開口部21の内側に1つの第2開口部31が配置されている。
第1開口部21の配置例については特に限定はなく、第1開口部21が、X方向及びY方向に複数列配置されていてもよく、X方向に延びる第1開口部21が、Y方向に複数列配置されていてもよく、Y方向に延びる第1開口部21がX方向に複数列配置されていてもよい。また、第1開口部21が、X方向あるいはY方向に1列のみ配置されていてもよい。第1開口部21及び第2開口部31が千鳥状に配置されていても良い(図3(a)参照)。また平面視で、1つの第1開口部21の内側に複数の第2開口部31が配置されていても良い。例えば、第1開口部21は細長いスリット状に形成され、第1開口部21に複数の第2開口部31が配置されていても良い(図3(b)参照)。また金属層20は、第2開口部31を有していなくても良く、例えば金属層20を樹脂マスク30上で点在するように設けることにより、蒸着マスク10の剛性を調整可能となるように構成してもよい(図3(c)参照)。
各第1開口部21は、その各辺がX方向及びY方向に延びる長方形形状を有している。各第1開口部21は、それぞれ少なくとも1画面全体と重なる位置に設けられている。各第1開口部21の辺の長さL1は、2μm以上25μm以下としても良く、2μm以上8μm以下としても良い。各第1開口部21を構成する四角形の角部が丸みを帯びていても良い。
金属層20の材料について特に限定はなく、蒸着マスクの分野で従来公知のものを適宜選択して用いることができ、例えば、ステンレス鋼、鉄ニッケル合金、アルミニウム合金などの金属材料を挙げることができる。中でも、鉄ニッケル合金であるインバー材は熱による変形が少ないので好適に用いることができる。なお、図1及び図2には示していないが、金属層20には、後述するニッケル等の金属層からなるシード層53が含まれていても良い。
次に、金属層20の厚みT1について説明する。面内における金属層20の厚みT1の差は、蒸着マスク10の剛性の面内均一性に影響する。金属層20の厚みT1が小さい部分と大きい部分とで例えば3μmを超える差があると、蒸着時に蒸着マスク10が被蒸着基板91(図16参照)へ追従する度合いに差が生じてしまう。このことから、金属成長の面内分布を考慮すると、金属層20の厚みT1が15μm以下であってもよく、14μm以下であってもよく、13μm以下であってもよく、12μm以下であってもよく、さらに10μm以下としてもよい。なお、金属層20の下限は、樹脂マスク30を支持するという観点から樹脂マスク30の厚みT2と同様かそれよりも厚くするとよく、5μm、6μm、7μm、8μmであってもよい。なお、金属層20の厚みT1の範囲は、上記の上限及び下限の値の中から組み合わせて設定することができる。
なお、シャドウを抑制するという観点から金属層20及び樹脂マスク30の合計の厚みT4が20μm以下とすることが好ましく、15μm以下とすることが好ましく、さらに12μm以下であることが好ましい。シャドウとは、蒸着源から放出された蒸着材料の一部が、金属層20の第1開口部21の内壁面に衝突して蒸着対象物へ到達しないことにより、目的とする蒸着膜厚よりも薄い膜厚となる未蒸着部分が生ずる現象のことをいう。特に、第2開口部31の形状を微細化していくことにともない、シャドウによる影響は大きくなる。
本実施の形態において、金属層20の厚みT1は、中央部22と外周部23とで互いに異なっていても良い。例えば金属層20の厚みT1は、中央部22(厚みT1a)よりも外周部23(厚みT1b)の方が厚くても良い。具体的には、中央部22の厚みT1aは、外周部23の厚みT1bの80%以上であってもよく、85%以上であってもよく、90%以上としてもよい。また中央部22の厚みT1aは、外周部23の厚みT1bの100%未満であってもよく、97%以下であってもよく、95%以下であってもよい。なお、外周部23の厚みT1bに対する中央部22の厚みT1aの割合の範囲は、上述した上限及び下限の値の中から組み合わせて設定することができる。
また、中央部22の厚みT1a及び外周部23の厚みT1bの実際の値は、上述した金属層20の厚みT1の範囲から設定することができる。すなわち、中央部22の厚みT1a及び外周部23の厚みT1bは、それぞれ15μm以下であってもよく、14μm以下であってもよく、13μm以下であってもよく、12μm以下であってもよく、さらに10μm以下としてもよい。また中央部22の厚みT1a及び外周部23の厚みT1bは、それぞれ5μm以上としても良く、6μm以上としても良く、7μm以上としても良く、8μm以上としても良い。なお、上述したように、中央部22の厚みT1aと外周部23の厚みT1bとの差が3μm未満となるようにすることが好ましい。
一例として、中央部22の厚みT1aが外周部23の厚みT1bの90%となる場合、中央部22の厚みT1aと外周部23の厚みT1bとの差が3μmを超えないようにする。上記差から決まる金属層20の厚みT1の上限は30μmとなるが、この場合、金属層20が厚すぎてシャドウの影響が大きくなるおそれがある。仮に外周部23の厚みT1bの上限を15μmとすると、中央部22の厚みT1aは13.5μmが上限となる。この場合、中央部22の厚みT1aと外周部23の厚みT1bとの差が1.5μmである。さらに金属層20及び樹脂マスク30の合計の厚みT4が20μmを超えないように、樹脂マスク30の厚みT2を5μm以下とする。なお、樹脂マスク30の厚みの面内均一性は、金属層20の厚みの面内均一性に比べると極めて高いため、樹脂マスク30の厚さは面内で均一であるとみなせる。
また、他の一例として、中央部22の厚みT1aが外周部23の厚みT1bの80%となる場合、中央部22の厚みT1aと外周部23の厚みT1bとの差が3μmを超えないようにする。仮に外周部23の厚みT1bの上限を15μmとすると、中央部22の厚みT1aは12μmが上限となる。この場合、中央部22の厚みT1aと外周部23の厚みT1bとの差が3μmである。さらに金属層20及び樹脂マスク30の合計の厚みT4が20μmを超えないように、樹脂マスク30の厚みT2を5μm以下とする。
中央部22の厚みT1a及び外周部23の厚みT1bは、それぞれ中央部22及び外周部23の少なくとも1箇所で測定した値であっても良い。あるいは、中央部22の厚みT1a及び外周部23の厚みT1bは、それぞれ中央部22及び外周部23の平均厚みとしても良い。この場合、中央部22及び外周部23の平均厚みは、厳密には、中央部22及び外周部23に含まれるすべての点においてそれぞれその厚みを測定し、その平均値を算出することになる。しかしながら、中央部22及び外周部23の大きさ等を考慮して、中央部22及び外周部23のそれぞれの厚みの全体的な傾向を表し得ると期待される数の箇所で厚みを測定し、その平均値を中央部22及び外周部23の平均厚みとしてもよい。
例えば、中央部22の厚みT1aを次のように特定してもよい。図4に示すように、蒸着マスク10の図形上の重心G及び重心Gからおよそ1つの有効領域32の分だけ離れた点Paを膜厚の測定点(計5点)とし、それらの算術平均の値を中央部22の厚みT1aとしてもよい。例えば、外周部23の厚みT1bを次のように特定してもよい。図4に示すように、外周部23の幅の二等分線の交点Pb(計4点)を膜厚の測定点とし、それらの算術平均の値を外周部23の厚みT1bとしてもよい。
なお、図2に示すように、中央部22と外周部23との境界部に段差24が設けられ、これにより中央部22の厚みT1aが外周部23の厚みT1bよりも薄くなっていても良い。あるいは、図5(a)に示すように、外周部23から最も外側に位置する第1開口部21に向けて、傾斜面24aが形成されていても良い。また図5(b)に示すように、中央部22と外周部23との境界部よりも内側の位置に、段差24bが設けられていても良い。さらに図5(c)に示すように、外周部23から最も外側に位置する第1開口部21まで外周部23と同一の厚み(T1b)を有していても良い。
再度図1及び図2を参照すると、樹脂マスク30は、金属層20の他方の面(Z方向プラス側の面)に設けられている。樹脂マスク30は、その各辺がX方向及びY方向にそれぞれ延びる長方形形状を有している。樹脂マスク30は、第1面30aと、第1面30aの反対側に位置する第2面30bとを有している。第1面30aは、金属層20側(Z方向プラス側)を向く面であり、第2面30bは、支持体40側(Z方向マイナス側)を向く面である。この場合、樹脂マスク30は金属層20と同一の外形形状を有しているが、これに限らず、樹脂マスク30と金属層20とが互いに異なる外形形状を有していても良い。
樹脂マスク30には、樹脂マスク30の厚み方向に貫通する複数の第2開口部31が設けられている。各第2開口部31は、金属層20と樹脂マスク30とを積層したときに、金属層20の第1開口部21と重なる位置にそれぞれ設けられている。各第2開口部31の中心は、各第1開口部21の中心と略一致していても良い。各第2開口部31の形状は、四角形形状であり、具体的には、その各辺がX方向及びY方向に延びる長方形形状を有している。なお、第2開口部31を構成する四角形の角部が丸みを帯びていても良い。
樹脂マスク30は、規則的な配列で第2開口部31が形成された有効領域32と、有効領域32を取り囲む周囲領域33とを含んでいる。周囲領域33は、有効領域32を支持するための領域であり、被蒸着基板91へ蒸着されることを意図された蒸着材料92(図16参照)が通過する領域ではない。一方、有効領域32は、有機発光材料の蒸着に用いられる蒸着マスク10においては、有機発光材料が蒸着して画素を形成するようになる被蒸着基板91の表示領域となる区域に対面する、蒸着マスク10内の領域となる。ただし、種々の目的から、周囲領域33に貫通孔や凹部が形成されていてもよい。図1に示された例において、各有効領域32は、平面視において略四角形形状、さらに正確には平面視において略矩形状の輪郭を有していてもよい。なお、図示はしないが、各有効領域32は、被蒸着基板91の表示領域の形状に応じて、様々な形状の輪郭を有することができる。例えば各有効領域32は、円形状の輪郭を有していてもよい。
図1に示すように、蒸着マスク10の複数の有効領域32は、互いに直交する二方向に沿って所定の間隔を空けて配列されている。図示された例では、一つの有効領域32が一つの有機EL表示装置に対応するようになっている。すなわち、本実施の形態による蒸着マスク10によれば、多面付蒸着が可能となっている。また、各有効領域32に形成された複数の第2開口部31は、当該有効領域32において、互いに直交するX方向及びY方向に沿ってそれぞれ所定のピッチで配列されていてもよい。
複数の第2開口部31は、X方向及びY方向に整列されており、互いに同一の形状を有していても良い。各第2開口部31の一辺の長さ(X方向及びY方向の長さ)L2は、例えば5μm以上120μm以下としても良い。具体的には、長さL2は、低解像度(200ppi)の場合、例えば100μm以上120μm以下としても良く、高解像度(1000ppi以上3000ppi以下)の場合、例えば5μm以上20μm以下としても良い。また、各第2開口部31のピッチ(X方向及びY方向における第2開口部31の中心間距離)P1は、例えば6μm以上400μm以下としても良い。具体的には、ピッチP1は、低解像度(200ppi)の場合、例えば110μm以上400μm以下としても良く、高解像度(1000ppi以上3000ppi以下)の場合、例えば6μm以上100μm以下としても良い。
平面視において、支持体40と第2開口部31の最小間隔は、1mm以上としてもよい。これにより、蒸着マスク10の製造工程にマージンを残しつつ、蒸着パターンの形成領域を広く取ることができる。
図2に示すように、各第2開口部31の周縁は、テーパー状に形成されていても良い。この場合、各第2開口部31は、第1面30a側(Z方向プラス側)から第2面30b側(Z方向マイナス側)に向けて徐々に開口面積が拡大する形状を有している。各第2開口部31の周縁は、断面視で樹脂マスク30の法線方向(Z方向)に対して傾斜している。各第2開口部31の周縁は、断面視で直線状に傾斜していても良く、湾曲した曲線状に傾斜していても良い。なお、上述した各第2開口部31の一辺の長さL2、及び各第2開口部31のピッチP1は、各第2開口部31の面積が狭い側(第1面30a側)において測定された長さをいう。
樹脂マスク30は、従来公知の樹脂材料を適宜選択して用いることができ、その材料について特に限定されない。樹脂マスク30は、レーザー加工等によって高精細な第2開口部31の形成が可能であり、熱や経時での寸法変化率や吸湿率が小さく、軽量な材料を用いることが好ましい。このような材料としては、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂、エチレン−メタクリル酸共重合体樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、セロファン、アイオノマー樹脂等を挙げることができる。上記に例示した材料の中でも、その熱膨張係数が16ppm/℃以下である樹脂材料が好ましく、吸湿率が1.0%以下である樹脂材料が好ましく、この双方の条件を備える樹脂材料が特に好ましい。この樹脂材料を用いた樹脂マスクとすることで、第2開口部31の寸法精度を向上させることができ、かつ熱や経時での寸法変化率や吸湿率を小さくすることができる。また、支持体40を構成する材料の熱膨張係数との差が15ppm/℃以下である樹脂材料を用いることが好ましく、さらにその差が10ppm/℃以下であってもよい。これにより、支持体40との熱膨張率の差に起因して樹脂マスク30にしわが発生することを抑えることができる。なお、樹脂マスク30には樹脂材料以外に充填剤が含まれていてもよい。充填剤として顔料や無機材料の粒子等が含まれていてもよい。
樹脂マスク30の厚みT2についても特に限定はないが、1μm以上10μm以下であっても良く、1μm以上5μm以下であることが好ましく、1μm以上3μm以下であることがさらに好ましい。樹脂マスク30の厚みT2をこの範囲内とすることで、ピンホール等の欠陥や変形等のリスクを低減でき、かつシャドウの発生を効果的に防止することができる。特に、樹脂マスク30の厚みT2を、1μm以上5μm以下とすることで、1000ppiを超える高精細パターンを形成することができる。
支持体40は、金属層20の一方の面(Z方向マイナス側の面)に接合されている。支持体40は、樹脂マスク30及び金属層20を支持するフレームであっても良い。支持体40は、樹脂マスク30と金属層20とが撓んでしまうことがないように、樹脂マスク30と金属層20とを、その面方向に引っ張った状態で支持する。この支持体40は、略長方形形状の枠部材であり、樹脂マスク30に設けられた第2開口部31を蒸着源側に露出させるための貫通孔41を有する。すなわち複数の第2開口部31は、平面視で貫通孔41の内側に位置している。また支持体40の外周は、樹脂マスク30の外周よりも大きくなっている。しかしながら、これに限らず、支持体40の外周は樹脂マスク30の外周よりも小さい形状を有していても良く、樹脂マスク30の外周と支持体40の外周とが同一の形状を有していても良い。支持体40は、その内側に1つの貫通孔41を有していても良い(図6(a)参照)。また、支持体40はオープンマスクと呼ばれる開口を有する金属部材であっても良く、この場合、支持体40は、それぞれが有効領域32に対応する複数の貫通孔41を有しても良い(図6(b)参照)。貫通孔41は1つの有効領域32を包含する例に限らず、複数の有効領域32を包含していてもよい。支持体40の材料について特に限定はないが、剛性が大きい金属材料、例えば、SUS、インバー材、セラミック材料や、樹脂材料、シリコン等の半導体材料などを用いることができる。この中でも、金属製の支持体40は、金属層20との溶接が容易であり、変形等の影響が小さい点で好ましい。
支持体40の厚みT3についても特に限定はないが、剛性等の点から10mm以上30mm以下程度であることが好ましい。支持体40の貫通孔41の外周端面と、支持体40の外周端面間の幅W1は、当該支持体40と金属層20とを固定することができる幅であれば特に限定はなく、例えば、10mm以上250mm以下程度の幅を例示することができる。
なお、支持体40が設けられているか否かは任意であり、必ずしも支持体40が設けられていなくても良い。本実施の形態において、蒸着マスク10は、支持体40を含むもの(蒸着マスク装置とも呼ばれる)であっても良く、支持体40を含まないものであっても良い。
(蒸着マスクの製造方法)
次に、本実施の形態による蒸着マスクの製造方法について、図7乃至図15を用いて説明する。図7乃至図15は、本実施の形態による蒸着マスクの製造方法を説明するための図である。以下に説明する蒸着マスクの製造方法によって作製される蒸着マスクは、上述した蒸着マスク10であるが、これに限らず他の蒸着マスクであってもよい。
(1)支持基板準備工程
まず、図7(a)に示すように、支持基板51を準備する。この支持基板51は、後述する樹脂層30Aを構成する樹脂層形成用組成物(例えばポリイミドワニスやポリイミドの前駆体であるポリアミック酸溶液等の樹脂溶液)を供給するためのものである。支持基板51の表面、特に後述する樹脂層30Aを形成する面は、表面粗さが小さいことが好ましい。例えば、支持基板51の表面の粗さを算術平均高さSaが1μm以下となるようにしても良い。「算術平均高さ(Sa)」とは、線の算術平均高さ(Ra)を面に拡張したパラメータであり、測定対象となる表面の平均面に対して、各点の高さの絶対値の平均により算出される値である。当該算術平均高さ(Sa)を算出するにあっては、例えば、形状解析レーザー顕微鏡を用いて、支持基板51の表面を測定し、ISO 25178に準じた方法で算出できる。支持基板51の材料としては、例えばガラス、石英、樹脂、シリコン、SUS等の金属等を挙げることができる。とりわけ、表面の平坦性や後述するレーザー溶接及びレーザーリフトオフ法による剥離を考慮すると、透明なガラスを用いることが望ましい。例えば、透明なガラスとして、後述するレーザー溶接工程(図8(b)参照)に用いるレーザー光の波長(第1の波長)と、後述するレーザーリフトオフ工程(図8(c)参照)に用いるレーザー光の波長(第2の波長)に対してそれぞれ透過性があってもよい。支持基板51の厚みは、例えば0.1mm以上10mm以下としても良い。
(2)樹脂層形成工程
次に、図7(b)に示すように、支持基板51上に、蒸着パターンが形成される樹脂層30Aを形成する。この樹脂層30Aは、上述した蒸着マスク10の樹脂マスク30を作製するためのものである。具体的には、支持基板51の表面の略全域に例えばポリイミドの前駆体であるポリアミック酸溶液等の樹脂層形成用組成物を塗布し、これを熱処理することにより、樹脂層30Aが得られる。あるいは、例えばポリイミドワニス等の樹脂層形成用組成物を塗布し、これを加熱して乾燥することにより、樹脂層30Aを得ても良い。樹脂層形成用組成物を塗布する方法としては、例えば、スピンコート法、ダイコート法、スリットコート法、ディップコート法、スプレーコート法等を挙げることができる。硬化後の樹脂層30Aの膜厚は、特に制限されないが、例えば1μm以上10μm以下であってもよく、好ましくは1μm以上5μm以下としてもよい。パターン寸法の高精細化やシャドウ抑制のためには、樹脂層30Aの膜厚は可能な限り薄いことが望まれるが、薄くなりすぎるとレーザアブレーション加工での断面形状の制御等が難しくなる恐れがある。また、樹脂層30Aの材料はポリイミドに限らず、熱膨張係数の小さい材料を好適に用いることができる。樹脂製のフィルムを支持基板51の表面に貼り合わせて樹脂層30Aを形成してもよい。なお、樹脂層30Aは、単層構造であってもよく、複数の層が積層された多層構造であってもよい。また、樹脂層30Aは、上記第2の波長に対する吸収帯を有することが好ましい。図9に示すように、支持基板51と樹脂層30Aの間に、上記第2の波長を吸収する剥離層52を予め形成しておいてもよい。このような剥離層52としては、例えば、熱や光で気体が発生する非晶質シリコン(例えば、水素を発生する非晶質シリコン)や樹脂を挙げることができる。剥離層52を形成する方法としては、その材料が非晶質シリコン等であればプラズマCVD法等の化学気相成長法、樹脂であれば塗布法等を挙げることができる。剥離層52の膜厚は、特に制限されないが、例えば50nm以上3μm以下であってもよく、好ましくは100nm以上1μm以下としてもよい。
なお、樹脂層30Aを構成する樹脂層形成用組成物は、充填剤としてナノサイズのシリカ粒子を含んでいてもよい。この場合、ポリイミド等の樹脂層形成用組成物の熱膨張係数を調整することができる。また、後述する無電解めっき工程で、樹脂層30Aに触媒を付与するための空隙を形成することができる。
(3−1)無電解めっき工程
次に、図7(c)に示すように、無電解めっき法により樹脂層30A上にシード層53を形成する。この場合、まず支持基板51及び樹脂層30Aを脱脂した後、樹脂層30A上にパラジウム等の触媒を付与する。その後、支持基板51及び樹脂層30Aを、無電解めっきを行うための無電解めっき浴槽に投入する。これにより、樹脂層30A上にニッケル等のシード層53が形成される。例えば、無電解めっき液はニッケル(Ni)とリン(P)を含む。樹脂層30Aとシード層53との密着性を向上させるために、シード層53がニッケルを含み、かつシード層53中のリン(P)含有率が1質量%以上5質量%以下程度となるように無電解めっきを行ってもよい。このようなシード層53を形成するには、例えば、中性浴を用いて無電解めっき液のpHの値を約5〜約8の範囲とし、液温度を約60℃〜約90℃となるように設定する。無電解めっき処理の後、純水等の液体を用いて支持基板51を洗浄し、触媒を除去したり、無電解めっき液を除去したりすることが好ましい。これにより、シード層53と電解めっきにより形成される金属層20との密着性を向上させることができる。シード層53の厚みは、例えば20nm以上200nm以下としてもよく、30nm以上150nm以下としてもよく、35nm以上100nm以下としてもよい。
なお、図10(a)に示すように、樹脂層30Aとシード層53との間に密着層54を予め設けておいてもよい。このような密着層54としては、例えば、チタン(Ti)やクロム(Cr)等、窒化チタン(TiN)、窒化クロム(CrN)等の無機窒化物、酸化亜鉛等の無機酸化物を用いることができる。密着層54を形成する方法としてはゾル―ゲル法、スパッタリング法、真空蒸着法等を挙げることができる。例えば、ゾル―ゲル法を用いる場合、金属アルコキシドを原料として含む溶液をスピンコート法、ディップコート法等によって樹脂層30A上に塗布してもよい。密着層54の膜厚は、特に限定されないが、例えば5nm以上20nm以下であってもよく、好ましくは5nm以上15nm以下としてもよい。あるいは、電解めっきにより形成される金属層20との密着性を高めるために、シード層53の表面を粗化する処理を行ってもよい。このようにシード層53と金属層20との間の密着性を上げる目的は、蒸着時に蒸着マスク10は高温に曝されるため、金属層20中に残留した気体や水分がアウトガスとして放出され、アウトガスがシード層53と金属層20の界面を広げてしまい剥がれにつながる虞があることを抑制するためである。
上述したように樹脂層30A中に充填剤としてのシリカ粒子等が含まれる場合、樹脂層30Aの表面に存在するシリカ粒子の一部を溶解する表面処理工程を行った後、無電解めっき工程を行うことが好ましい。これにより、樹脂層30Aの表面に空孔が形成される。この空孔に触媒(例えばパラジウム等)が付着することにより、シード層53と樹脂層30Aとの密着性を向上させることができる。
また図10(b)に示すように、シード層53の面内での導通性を均一にするために、シード層53上に貴金属めっき層55をさらに形成しても良い。シード層53がニッケルめっき層からなる場合、貴金属めっき層55としては、例えば金めっき層を用いてもよい。貴金属めっき層55の膜厚は、特に制限されないが、例えば0.1μm以上1μm以下であってもよく、好ましくは0.1μm以上0.5μm以下としてもよい。
シード層53の形成方法は無電解めっき法に限らず、例えばスパッタリング法や真空蒸着法等を用いてもよい。
(3−2)めっき用レジスト層形成工程
続いて、シード層53上に、所定のパターン形状を有するめっき用レジスト層56を形成する。この場合、まず図7(d)に示すように、シード層53の表面の全面に、感光性レジスト56aを形成する。感光性レジスト56aは、液状レジストを塗布し、乾燥することによって形成されてもよいし、フィルムレジストを貼り付けることによって形成されてもよい。感光性レジスト56aとしては、ポジ型、ネガ型のいずれを用いてもよい。
次に、図7(e)に示すように、感光性レジスト56aに対してフォトマスクを介して露光する。露光は、コンタクト露光、プロキシミティ露光のいずれで行ってもよい。その後、感光性レジスト56aを現像することにより、所望パターンを有するめっき用レジスト層56を形成する。めっき用レジスト層56には、金属層20の形成部位に相当する箇所にレジスト開口部56bが形成され、このレジスト開口部56bからはシード層53が露出している。金属層20の形成部位以外に対応する位置のシード層53は、めっき用レジスト層56で被覆された状態となっている。なお、めっき用レジスト層56の厚みT5は、要求される金属層20の厚み(ターゲット膜厚)よりも厚くなっている。すなわち、めっき用レジスト層56の厚みT5は、金属層20の外周部23の厚みT1b以上かつ中央部22の厚みT1aよりも厚くなっている。例えば、金属層20の中央部22の厚みT1a(ターゲット膜厚)を10μmとしたとき、金属層20の外周部23における金属成長が中央部22のそれよりも10%以上20%以下程度速いことがある。このような領域による金属成長の差は、蒸着マスク10が大型化するにつれ顕著に見られる。このため、めっき用レジスト層56の厚みT5を12μm以上15μm以下(ターゲット膜厚よりも20%以上高い)としても良い。これにより、外周部23において金属層20がめっき用レジスト層56に乗り上げてしまうことを抑制することができる。
図示の都合上、めっき用レジスト層56の断面が略垂直となっているが、これに限定されない。シャドウを抑制するために金属層20の断面は、テーパー状に形成されていても良く、この場合、めっき用レジスト層56の断面は相補的な形状(いわゆる逆テーパー状)となるようにしてもよい。めっき用レジスト層56の断面形状は、レジストの種類を適宜選択したり、露光量を適宜調整したりすることにより制御することができる。
(3−3)電解めっき工程
次に、図7(f)に示すように、めっき用レジスト層56に覆われた樹脂層30Aに対して電解めっきを施す。これによりシード層53上であってレジスト開口部56bの内部に金属(例えばインバー材)を析出させ、金属層20を形成する。この際、対向電極が配置されためっき浴槽の中にシード層53が形成された支持基板51を浸す。この状態でシード層53に給電して電解めっきを行い、レジスト開口部56bの内部で露出したシード層53の部分に対して金属成長を促す。
このとき、金属層20の中央部22の厚みT1aが、外周部23の厚みT1bよりも薄くなるようにしても良い。例えば金属層20の中央部22の厚みT1aは、外周部23の厚みT1bの80%以上であってもよく、85%以上であってもよく、90%以上であってもよい。また金属層20の中央部22の厚みT1aは、外周部23の厚みT1bの100%未満であってもよく、97%以下であってもよく、h<95%以下であってもよい。また、金属層20の中央部22の厚みT1aは、めっき用レジスト層56の厚みT5未満であっても良く(T1a<T5)、外周部23の厚みT1bは、めっき用レジスト層56の厚みT5以下であっても良い(T1b≦T5)。
給電用の電極をシード層53の一部と電気的に接続するように配置する。図11(a)−(d)に示すように、金属層20を析出するための通電部57は、外周部23に対応する領域にあるシード層53に位置しても良い。通電部57は、外周部23のうち支持体40と接合する領域に設けてもよい。この通電部57に例えばクリップ状、へら状の電極58を取り付けることにより、シード層53にめっき成長用の電流が付与される。
図11(a)に示すように、通電部57は、加工対象物(支持基板51)に対して1つ(1か所)設けてもよい。また図11(b)に示すように、通電部57は、互いに対向する位置に複数(例えば2つ又は4つ)設けてもよい。この場合、通電部57は、矩形の加工対象物(支持基板51)の各辺や各頂点の位置に設けてもよい。これにより、通電部57に付与される電流を面内で均一にし、析出する金属層20の厚みの面内均一性を高めることができる。さらに、図11(c)に示すように、矩形の加工対象物(支持基板51)に設ける通電部57の数を矩形の短辺と長辺とで互いに異ならせてもよい。例えば、長辺に設ける通電部57の数を短辺に設ける通電部57の数よりも多くしてもよい。これにより、析出する金属層20の厚みの面内均一性を高めることができる。あるいは、図11(d)に示すように、外周部23における金属層20の成長の均一性を高め、中央部22における金属層20の成長速度に大きな差を作らないように、通電部57の位置を処理時間の経過とともに変更してもよい。
このように電解めっきを施す際、直流めっきを用いても良く(図12(a))、処理時間の経過とともに電流又は電圧を変化させるパルスめっきを用いてもよい。パルスめっきを用いる場合、パルス形状としては矩形波(図12(b))又は正弦波(図12(c))を用いてもよい。また、パルスリバースめっき(図12(d))を用いてもよい。また、金属層20の形成を行うにあたり、金属層20の頂部を形成する手前まで直流めっき(図12(a))を用い、その後、金属層20の頂部の形成(金属成長の終了段階)する際にパルスめっき(図12(b)、(c))又はパルスリバースめっき(図12(d))を用いてもよい。金属成長が速いと金属層20の頂部が丸まった形状となることがあるので、パルスめっきを導入して金属成長の速度を調整してもよい。このように金属層20の頂部を平坦にすることにより、金属層20の頂部が丸まっている場合よりも支持体40との接合をしやすくすることができる。また、他の例として、金属層20に発生する空隙を抑制したり、金属層20の膜厚の面内均一性を高めたりするために、シード層53の近傍(金属層20の形成の初期段階)でパルスめっき(特にパルスリバースめっき)を用い、その後、直流めっきを単独で用いるか、あるいは直流めっきとパルスめっきとを組み合わせて用いてもよい。このように、金属層20に外部につながる空隙が存在しないようにすることにより、蒸着マスク10の使用時に、蒸着マスク10を洗浄した後の金属層20に溶剤が残留することを抑制することができる。
図13に示すように、加工対象物(支持基板51及び樹脂層30A)と対向電極59とは、互いに対向する関係となるように配置しても良い。また、加工対象物(支持基板51及び樹脂層30A)と対向電極59との間に、めっき用レジスト層56のレジスト開口部56bの上を通過するように電解めっき液中で噴流を生じさせながら電解めっきを行ってもよい。これにより、レジスト開口部56bの内部に収容されためっき液の成分が、複数のレジスト開口部56b間でばらつくことを抑え、金属層20の成長の均一性を向上することができる。
面内における金属層20の厚みの差は、蒸着マスク10の剛性の面内均一性に影響する。金属層20の膜厚が小さい部分と大きい部分とで例えば3μmを超える差があると、蒸着時に蒸着マスク10が被蒸着基板91へ追従する度合いに差が生じてしまう。このことから、金属成長の面内分布を考慮すると、上述したように、金属層20の中央部22の厚みT1a及び外周部23の厚みT1bは、それぞれ15μm以下であってもよく、14μm以下であってもよく、13μm以下であってもよく、12μm以下であってもよく、さらに10μm以下としてもよい。また中央部22の厚みT1a及び外周部23の厚みT1bは、それぞれ5μm以上としても良く、6μm以上としても良く、7μm以上としても良く、8μm以上としても良い。
金属層20の中央部22の厚みT1a及び外周部23の厚みT1bは、電解めっきの条件を適宜設定することにより調整することができる。例えば、電解めっきの実施時間、上述した通電部57の位置、パルスめっきの使用の有無、噴流の使用の有無等により、金属層20の中央部22の厚みT1a及び外周部23の厚みT1bを制御することができる。
(3−4)めっき用レジスト層及びシード層除去工程
次に、図8(a)に示すように、めっき用レジスト層56を例えば剥離除去し、次いで、めっき用レジスト層56に覆われていた部分に位置するシード層53を除去する。めっき用レジスト層56が除去されることにより、めっき用レジスト層56が存在していた部分に第1開口部21が形成される。またシード層53は、例えばウェットエッチングやドライエッチングによって除去しても良い。このエッチング液やエッチングガスによるサイドエッチングにより金属層20にアンダーカットの影響が生じないように、金属層20の断面形状は、樹脂層30Aから遠ざかるに従って広がるような形状であってもよい。このようにして、金属層20と樹脂層30Aが積層した蒸着マスク準備体が作成される。なお、このときシード層53は必ずしも除去しなくてもよい。この場合、後述するレーザアブレーション工程でシード層53も除去してもよい。
(4)支持体接合工程
次に、図8(b)に示すように、支持体40を準備するとともに、支持体40を金属層20に固定する。このとき、金属層20は、架張された状態で支持体40に溶接されても良い。この際、金属層20の外周部23が支持体40に固定され、金属層20の中央部22が支持体40に取り囲まれる領域に配置される。本実施の形態において、この工程は任意の工程であるが、通常の蒸着装置において蒸着マスク10を用いる場合、支持体40が固定されたものを用いることが多いため、当該工程をこのタイミングで行うことが好ましい。
支持体40を金属層20に固定する方法については特に限定されることはなく、例えば、支持体40が金属を含む場合にはスポット溶接などの方法を適宜採用すればよい。具体的には、金属層20と支持体40とを押し当てながら、支持基板51側から、支持基板51を介してレーザー光を照射してレーザー溶接を行う。これにより支持体40の一部をレーザー光の照射により生じた熱で融解させて、金属層20と支持体40とを溶接により互いに接合する。レーザー光は、上述した第1の波長を有する。このようなレーザー光としては、例えば、YAGレーザー装置によって生成されるYAGレーザー光(波長355nm、532nm、1064nm)を用いることができる。YAGレーザー装置としては、例えば、YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)にNd(ネオジム)を添加した結晶を発振用媒質として備えたものを用いることができる。
本実施の形態において、金属層20の外周部23は中央部22に比べて金属層20の厚みが厚いので、支持体40との接合作業が行い易い。また、この段階で支持基板51を樹脂層30Aから取り外していないので、溶接作業による樹脂層30Aの表面へのダメージが低減されている。
支持体40が略長方形形状の枠部材である場合(図6(a)参照)、支持体40は、貫通孔41の外周に沿って並ぶ複数の点状の溶接痕61を含んでも良い。また支持体40がオープンマスクと呼ばれる開口をもつ金属部材であり、それぞれが有効領域32に対応する複数の貫通孔41を含む場合(図6(b)参照)、支持体40は、各貫通孔41の外周に沿って並ぶ複数の点状の溶接痕61を含んでも良い。
金属層20を支持体40に溶接する際、1つの溶接ヘッド62を備えるレーザー溶接装置60を用いてもよい。あるいは、複数の溶接ヘッド(第1溶接ヘッド及び第2溶接ヘッド)62を備えるレーザー溶接装置60を用いてもよい。この場合、第1溶接ヘッドによる溶接位置と第2溶接ヘッドによる溶接位置とが互いに近接した位置(有効領域32程度の範囲)となるようにしてもよいし、第1溶接ヘッドによる溶接位置と第2溶接ヘッドによる溶接位置とが互いに離れた位置(有効領域32よりも遠い範囲)となるようにしてもよい。第1溶接ヘッドによる溶接位置と第2溶接ヘッドによる溶接位置とが互いに近接した位置となるようにすることにより、蒸着マスク10が大型化した場合であっても樹脂マスク30にしわや撓みが発生するのを抑制することができる。
また、支持体40を金属層20に接合した後、支持体40の内側に位置する金属層20及び樹脂層30Aの部分に撓みが生じる可能性がある。このため、支持体40の内側にライン状又は格子状の支持部材(例えばセラミック製の線状部材)63を設け、金属層20及び樹脂層30Aを支えてもよい(図14(a)(b)参照)。図14(a)(b)において、支持部材63は、互いに直交する複数の棒状部材を含む格子状に形成されている。支持部材63は、支持体40の貫通孔41内に配置されるとともに、支持体40に固定されている。また支持部材63は、有効領域32を除く位置に設けられている。このように、支持体40の内側に位置する支持部材63によって金属層20及び樹脂層30Aを支持することにより、金属層20及び樹脂層30Aが自重によって撓むことを抑制することができる。
(5)支持基板剥離工程
次いで、図8(c)に示すように、樹脂層30Aから支持基板51を除去する。これにより、樹脂層30Aと、樹脂層30A上の金属層20と、金属層20上の支持体40とを有する中間体(蒸着マスク準備体とも呼ばれる)が得られる。
樹脂層30Aから支持基板51を除去する方法としては、レーザーリフトオフ法等を用いることができる。この場合、支持基板51の、樹脂層30Aが形成されていない側からレーザー光(図8(c)の矢印参照)を照射することにより、支持基板51と樹脂層30Aとを互いに分離する。レーザー光は、紫外線レーザーやエキシマ―レーザーを用いることができる。このレーザー光は、例えば、波長(上述した第2の波長)が308nmでエネルギー密度が200mJ以上のものを用いてもよい。レーザー光の照射領域の形状は可変であり、スポット(丸い形状)状、ライン状、矩形状としてもよい。レーザー光は、必ずしも支持基板51の全面に照射する必要はなく、支持基板51の一部に選択的に照射されても良い。例えば、レーザー光は、各有効領域32の外周に沿って走査しながら照射しても良い。レーザー光がライン状である場合、ライン長さは、250mmであってもよいし、500mmであってもよいし、750mmであってもよいし、それ以上であってもよい。ライン幅は、0.1mmであってもよいし、0.2mmであってもよいし、0.4mmであってもよい。レーザーはパルスレーザであってもよく、パルス幅(時間)が10ns以上100ns以下であってもよいし、20ns以上50ns以下であってもよい。レーザー照射は被加工物に対して選択的に行われるため、第1の照射位置から次の第2の照射位置にステージが移動している間はレーザーをオフにしてもよい。これによりパルス発生にかかる装置負荷を軽減することができる。
(6)第2開口部形成工程
次に、図8(d)に示すように、樹脂層30Aに対して金属層20側からレーザー光(図8(d)の矢印参照)を照射し、樹脂層30Aに、蒸着作製するパターンに対応した第2開口部31を形成する(レーザアブレーション工程)。このレーザーとしては、例えば波長248nmのKrFのエキシマレーザーや波長355nmのYAGレーザーを使用することができる。このとき、樹脂層30Aのうち金属層20の反対側の面に保護フィルム64を貼着し、この状態で金属層20側からレーザー光を照射して第2開口部31を形成しても良い。この場合、蒸着作製するパターンに対応した図示しないレーザー用マスクを用い、このレーザー用マスクと樹脂層30Aとの間に集光レンズを設置して、いわゆる縮小投影光学系を用いたレーザー加工法によって第2開口部31を形成してもよい。なお、第2開口部31は、レーザー照射のほか、エッチング法等によって形成されても良い。
(7)デスミア工程
次いで、図15に示すように、樹脂層30Aに存在する樹脂の不要物(スミア)Sを除去する。このようなスミアSとしては、例えば加工した樹脂が樹脂層30A上の意図しない部分に付着したものや、第2開口部31の縁部に形成されたバリ状のものを挙げることができる。具体的には、レーザアブレーションで生じた樹脂のスミアSを過マンガン酸処理やプラズマ処理等によって除去しても良い。このデスミア工程では、樹脂層30Aの第2開口部31の大きさを広げたり、樹脂層30Aの第2開口部31近傍の膜厚を減らしたりしないという観点から、酸素等の反応ガスを励起状態としたプラズマ処理を行うことが好ましい。
このようにして、図8(e)に示すように、第1開口部21が設けられた金属層20と、蒸着作製するパターンに対応した複数の第2開口部31が設けられた樹脂マスク30と備えた蒸着マスク10(図1及び図2参照)が得られる。また、金属層20には支持体40が接合されている。
(蒸着装置の構成)
次に、上述した蒸着マスク10を用いて蒸着対象物に蒸着材料を蒸着させる蒸着装置について、図16を参照して説明する。
図16に示すように、蒸着装置80は、その内部に配置された、蒸着源(例えばるつぼ81)、ヒータ82、及び蒸着マスク10を有している。また、蒸着装置80は、蒸着装置80の内部を真空雰囲気にするための排気手段(図示せず)を更に有する。るつぼ81は、有機発光材料などの蒸着材料92を収容する。ヒータ82は、るつぼ81を加熱して、真空雰囲気の下で蒸着材料92を蒸発させる。蒸着マスク10は、るつぼ81と対向するよう配置されている。すなわち蒸着マスク10は、樹脂マスク30が蒸着材料92を付着させる蒸着対象物である被蒸着基板(例えば有機EL基板)91に対面するよう、蒸着装置80内に配置される。また、蒸着装置80は、被蒸着基板91の、樹脂マスク30と反対の側の面に配置された磁石83を有していてもよい。この磁石83を設けることにより、磁力によって蒸着マスク10を磁石83側に引き寄せて、蒸着マスク10を被蒸着基板91に密着させることができる。
図17は、図16に示す蒸着装置80を用いて製造された有機EL表示装置90を示す断面図である。図17に示すように、有機EL表示装置90は、被蒸着基板(例えば有機EL基板)91と、被蒸着基板91上にパターン状に設けられた蒸着材料92を含む画素と、を備えている。
なお、複数の色によるカラー表示を行いたい場合には、各色に対応する蒸着マスク10が搭載された蒸着装置80をそれぞれ準備し、被蒸着基板91を各蒸着装置80に順に投入する。これによって、例えば、赤色用の有機発光材料、緑色用の有機発光材料及び青色用の有機発光材料を順に被蒸着基板91に蒸着させることができる。
(有機EL表示装置の製造方法)
次に、本実施の形態による有機EL表示装置の製造方法について、図18(a)−(c)を参照して説明する。本実施の形態による有機EL表示装置の製造方法は、上述した蒸着マスク10を用いた蒸着方法により蒸着対象物である被蒸着基板91に蒸着材料92を蒸着し、蒸着パターンを形成するものである。
まず、図18(a)に示すように、図1及び図2に示す蒸着マスク10と、蒸着材料92が収容されたるつぼ81及びヒータ82とを備えた蒸着装置80を準備する。
次に、図18(b)に示すように、被蒸着基板91を蒸着マスク10の樹脂マスク30上に設置する。この際、例えば被蒸着基板91の図示しないアライメントマークと、蒸着マスク10の図示しないアライメントマークとを直接観察し、当該アライメントマーク同士が重なるように被蒸着基板91の位置決めを行いながら、被蒸着基板91を蒸着マスク10に設置しても良い。
次いで、蒸着マスク10の樹脂マスク30上に設置された被蒸着基板91に蒸着材料92を蒸着させる。この際、例えば、図18(c)に示すように、被蒸着基板91の、蒸着マスク10と反対の側の面に磁石83が配置される。このように磁石83を設けることにより、磁力によって蒸着マスク10を磁石83側に引き寄せて、樹脂マスク30を被蒸着基板91に密着させることができる。次に、ヒータ82が、るつぼ81を加熱して蒸着材料92を蒸発させる。そして、るつぼ81から蒸発して蒸着マスク10に到達した蒸着材料92は、金属層20の第1開口部21及び樹脂マスク30の第2開口部31を通って被蒸着基板91に付着する。
このようにして、樹脂マスク30の第2開口部31の位置に対応した所望のパターンで、蒸着材料92が被蒸着基板91に蒸着される。すなわち蒸着材料92は、樹脂マスク30の複数の第2開口部31に対応する形状に形成される。このようにして、被蒸着基板(例えば有機EL基板)91と、パターン状に設けられた蒸着材料92を含む画素と、を備えた有機EL表示装置90が得られる(図17参照)。
ところで、このようにして蒸着マスク10を用いて有機EL表示装置90を繰り返し作製する間、蒸着マスク10には有機物等が付着する。このような有機物等を除去するため、蒸着マスク10は、使用後に洗浄される。例えば、蒸着マスク10は、純水等の洗浄液に浸漬され超音波洗浄により洗浄する洗浄法、NMP(N−メチル−2−ピロリドン)等の極性溶媒やHFE(ハイドロフルオロエーテル)等の低沸点溶媒を用いた洗浄法等により、付着した有機物が除去されてもよい。洗浄後は、残留溶剤を除去するために蒸着マスク10を乾燥する。乾燥は、樹脂マスク30に熱を加えないよう、例えば真空乾燥により行ってもよい。
このように乾燥した後の蒸着マスク10に対して、樹脂マスク30の第2開口部31のサイズ測定や位置精度測定を行い、例えば、洗浄の影響で樹脂マスク30が膨潤し第2開口部31のサイズ変更や位置ずれが起きていないかを検査する。このような検査は、走査ステージを備えた光学顕微鏡等を用いて行うことができる。第2開口部31のサイズの変更や位置ずれが生じていても所定の閾値未満である場合には、その蒸着マスク10を次回の蒸着に使用できると判断する。
(有機半導体素子の製造方法)
次に、本実施の形態による有機半導体素子の製造方法について説明する。本実施の形態による有機半導体素子の製造方法は、上述した蒸着マスク10を用いて蒸着対象物に蒸着パターンを形成する工程、あるいは上述した蒸着マスク10の製造方法によって製造された蒸着マスク10を用いて蒸着対象物に蒸着パターンを形成する工程を有する。蒸着対象物に蒸着パターンを形成する工程についていかなる限定もされることはなく、例えば、反応性スパッタリング法、真空蒸着法、イオンプレーティング、電子ビーム蒸着法等の物理的気相成長法(Physical Vapor Deposition)、熱CVD、プラズマCVD、光CVD法等の化学気相成長法(Chemical Vapor Deposition)等を挙げることができる。
蒸着対象物に蒸着パターンを形成する工程を有する一実施の形態による有機半導体素子の製造方法は、基板上に電極を形成する電極形成工程、有機層形成工程、対向電極形成工程、封止層形成工程等を有し、各任意の工程において蒸着マスク10を用いた蒸着法により基板上に蒸着パターンが形成されても良い。例えば、有機ELデバイスのR、G、B各色の発光層形成工程に、蒸着マスク10を用いた蒸着法をそれぞれ適用する場合には、基板上に各色発光層の蒸着パターンが形成される。なお、本実施の形態による有機半導体素子の製造方法は、これらの工程に限定されるものではなく、蒸着法を用いる従来公知の有機半導体素子の任意の工程に適用可能である。
蒸着マスク10については、上述した本実施の形態による蒸着マスク10をそのまま用いることができ、ここでの詳細な説明は省略する。上述した本実施の形態による蒸着マスク10によれば、高精細なパターンを有する有機半導体素子を形成することができる。本実施の形態による製造方法で製造される有機半導体素子としては、例えば、有機EL素子の有機層、発光層や、カソード電極等を挙げることができる。特に、本実施の形態による有機半導体素子の製造方法は、高精細なパターン精度が要求される有機EL素子のR、G、B発光層の製造に好適に用いることができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、蒸着マスク10を製造する際、金属層20の中央部22の厚みT1aは、めっき用レジスト層56の厚みT5未満となり、金属層20の外周部23の厚みT1bは、めっき用レジスト層56の厚みT5以下となっている。これにより、めっき用レジスト層56の厚みT5に対して金属層20の厚みT1が厚くなりすぎることを抑え、金属層20の厚みT1の面内均一性を高めることができる。
すなわち蒸着マスク10が大型化すると、蒸着マスク10の面内での加工ばらつきが目立つようになる。金属層20を電解めっきで形成する場合、面内での外周部23の電流が面内での中央部22の電流よりも高くなる傾向があるため、外周部23の金属成長が中央部22の金属成長よりも速くなる傾向がある。このような傾向が生じるのには種々の原因が考えられるが、樹脂層30Aの端部に近い部分に電流が集中しやすかったり、金属成長する領域と通電部の距離によって電流値が変わってしまったり、中央部22と外周部23とで金属イオン濃度に差が生じてしまったりすることが原因であると推定される。仮に中央部22のターゲット膜厚をめっき用レジスト層56の厚みT5に一致するように設定している場合、ターゲット膜厚に到達する前に外周部23の金属がめっき用レジスト層56上に乗り上げてしまう。このような不要に成長した金属(めっき用レジスト層56上にオーバーハングした金属)は、めっき用レジスト層56をリフトオフすることで除去することが難しい。オーバーハングした金属をエッチングや研磨で除去しようとした場合、他の部分の金属も同様に減少してしまう。オーバーハングした金属が後の工程において異物の原因になる虞がある。これに対して本実施の形態においては、金属層20のターゲット膜厚よりも膜厚の大きいめっき用レジスト層56を予め形成しておく。そして中央部22の金属成長をめっき用レジスト層56の高さ未満とし、外周部23の金属成長をめっき用レジスト層56の高さ以下となるように電解めっきを終了させる。これにより、めっき用レジスト層56上に金属がオーバーハングすることがなく、金属層20の厚みの面内均一性を高めることができる。この結果、樹脂マスク30と金属層20とが積層された蒸着マスク10を安定して製造することが可能となる。
上記実施の形態及び変形例に開示されている複数の構成要素を必要に応じて適宜組合せることも可能である。あるいは、上記実施の形態及び変形例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
10 蒸着マスク
20 金属層
21 第1開口部
22 中央部
23 外周部
24 段差
30 樹脂マスク
30A 樹脂層
31 第2開口部
32 有効領域
33 周囲領域
40 支持体
41 貫通孔
51 支持基板
53 シード層
56 めっき用レジスト層

Claims (23)

  1. 支持基板を準備する工程と、
    前記支持基板上に樹脂層を形成する工程と、
    前記樹脂層上にシード層を形成する工程と、
    前記シード層上に、レジスト開口部を有するめっき用レジスト層を形成する工程と、
    前記めっき用レジスト層に覆われた前記樹脂層に対して電解めっきを施すことにより、前記シード層上であって前記レジスト開口部の内部に金属を析出させ、金属層を形成する工程と、を備え、
    前記金属層の中央部の厚みは、前記めっき用レジスト層の厚み未満であり、
    前記金属層の外周部の厚みは、前記めっき用レジスト層の厚み以下である、蒸着マスクの製造方法。
  2. 前記電解めっきを施す際、前記金属層を析出するための通電部は、互いに対向する位置に複数設けられる、請求項1に記載の蒸着マスクの製造方法。
  3. 前記電解めっきを施す際、前記金属層を析出するための通電部の位置を、処理時間の経過とともに変更する、請求項1に記載の蒸着マスクの製造方法。
  4. 前記電解めっきを施す際、パルスめっき又はパルスリバースめっきが用いられる、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の蒸着マスクの製造方法。
  5. 前記電解めっきを施す際、前記レジスト開口部の上を通過するように電解めっき液中で噴流を生じさせる、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の蒸着マスクの製造方法。
  6. 前記シード層はニッケルを含み、かつ前記シード層のリンの含有率が1質量%以上5質量%以下である、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の蒸着マスクの製造方法。
  7. 前記金属層の前記中央部の厚みは、前記金属層の前記外周部の厚みの80%以上であり、かつ前記金属層の前記外周部の厚みよりも薄い、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の蒸着マスクの製造方法。
  8. 前記樹脂層を構成する樹脂層形成用組成物は、シリカ粒子を含む、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の蒸着マスクの製造方法。
  9. 支持基板を準備する工程と、
    前記支持基板上に樹脂層を形成する工程と、
    前記樹脂層上にシード層を形成する工程と、
    前記シード層上に、レジスト開口部を有するめっき用レジスト層を形成する工程と、
    前記めっき用レジスト層に覆われた前記樹脂層に対して電解めっきを施すことにより、前記シード層上であって前記レジスト開口部の内部に金属を析出させ、金属層を形成する工程と、
    支持体を前記金属層に固定する工程と、
    前記樹脂層から前記支持基板を除去する工程と、
    前記樹脂層に、蒸着作製するパターンに対応した複数の開口部を形成する工程と、を備えた、蒸着マスクの製造方法。
  10. 前記樹脂層に存在する樹脂の不要物を除去する工程を更に備えた、請求項9に記載の蒸着マスクの製造方法。
  11. 前記支持体を前記金属層に固定する際、複数の溶接ヘッドを備えるレーザー溶接装置を用いて前記支持体を前記金属層に溶接する、請求項9又は10に記載の蒸着マスクの製造方法。
  12. 前記樹脂層から前記支持基板を除去する際、前記支持基板の、前記樹脂層が形成されていない側から前記支持基板の一部に選択的にレーザー光を照射することにより、前記支持基板と前記樹脂層とを分離する、請求項9乃至11のいずれか一項に記載の蒸着マスクの製造方法。
  13. 前記金属層を前記支持体に接合した後、前記支持体の内側に支持部材を設け、前記支持部材によって前記金属層及び前記樹脂層を支持する、請求項9乃至12のいずれか一項に記載の蒸着マスクの製造方法。
  14. 金属層と、
    前記金属層に積層され、蒸着作製するパターンに対応した複数の開口部が設けられた樹脂マスクと、を備え、
    前記金属層の中央部の厚みは、前記金属層の外周部の厚みの80%以上であり、かつ前記金属層の前記外周部の厚みよりも薄い、蒸着マスク。
  15. 前記金属層の前記外周部の厚みは、15μm以下であり、前記金属層の中央部の厚みは、12μm以下であり、前記樹脂マスクの厚みは、5μm以下であり、前記金属層及び前記樹脂マスクの合計の厚みは、20μm以下である、請求項14に記載の蒸着マスク。
  16. 請求項14又は15に記載の蒸着マスクを準備する工程と、
    蒸着対象物を準備する工程と、
    前記蒸着対象物を前記蒸着マスク上に設置する工程と、
    前記蒸着マスク上に設置された前記蒸着対象物に蒸着材料を蒸着させる工程と、を備えた、蒸着方法。
  17. 請求項1乃至13のいずれか一項に記載の蒸着マスクの製造方法によって製造された蒸着マスクを準備する工程と、
    蒸着対象物を準備する工程と、
    前記蒸着対象物を前記蒸着マスク上に設置する工程と、
    前記蒸着マスク上に設置された前記蒸着対象物に蒸着材料を蒸着させる工程と、を備えた、蒸着方法。
  18. 前記蒸着マスクを溶剤により洗浄する工程と、
    洗浄後の前記蒸着マスクを真空乾燥する工程と、を更に備えた、請求項16又は17に記載の蒸着方法。
  19. 乾燥後の前記蒸着マスクの精度を測定する工程を更に備えた、請求項18に記載の蒸着方法。
  20. 有機EL表示装置の製造方法であって、
    請求項14又は15に記載の蒸着マスクを用いて蒸着対象物に蒸着パターンを形成する工程を備えた、有機EL表示装置の製造方法。
  21. 有機EL表示装置の製造方法であって、
    請求項1乃至13のいずれか一項に記載の蒸着マスクの製造方法によって製造された蒸着マスクを用いて蒸着対象物に蒸着パターンを形成する工程を備えた、有機EL表示装置の製造方法。
  22. 有機半導体素子の製造方法であって、
    請求項14又は15に記載の蒸着マスクを用いて蒸着対象物に蒸着パターンを形成する工程を備えた、有機半導体素子の製造方法。
  23. 有機半導体素子の製造方法であって、
    請求項1乃至13のいずれか一項に記載の蒸着マスクの製造方法によって製造された蒸着マスクを用いて蒸着対象物に蒸着パターンを形成する工程を備えた、有機半導体素子の製造方法。
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WO2023145950A1 (ja) * 2022-01-31 2023-08-03 大日本印刷株式会社 蒸着マスク、フレーム付き蒸着マスク、蒸着マスクの製造方法、有機デバイスの製造方法及びフレーム付き蒸着マスクの製造方法
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