JP2021179076A - パーテーション及びそれを利用した簡易個室 - Google Patents
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Abstract
Description
この折り畳み式の簡易ベッドは、6個のスリーブと、このスリーブに納められる合計24個の個装箱と、2枚の上板と、各個装箱内に筋交いに入れられる24枚の補強板とを有している。
前記個装箱は、一般的な大きさ(316mm×215mm×343mm)の組立式の段ボール箱である。また、前記スリーブは、前記個装箱が4個(2×2)納められるものであって、底面及び上面を欠いた四角筒状になっている。前記上板は、4個の個装箱が納められた6個のスリーブを縦方向に3個、横方向に2個の合計6個を並べたのとほぼ同等の大きさに設定された段ボール紙等の厚紙である。
これらのものから構成される折り畳み式簡易ベッドは、4個の個装箱が納められた6個のスリーブを縦方向に3個、横方向に2個の合計6個を並べて、その上に2枚の上板を載せて形作られる。
前記上板を上側に折り曲げると、下側の個装箱が現れる。この個装箱は、被服や小物を収納するための収納スペースとして使用することもできる。
かかる折り畳み式の簡易ベッドは、地震、津波、台風等の自然災害発生時の避難所等で使用されるものであり、床面との間が個装箱分だけ空いているので、身体を冷やすことなく眠ることができ、特に、高齢者にとってはベッドは起き上がりやすいので、この折り畳み式簡易ベッドを使用するとストレスの多い避難所生活であっても、健康を害したりすることなく寝たきりを未然に防止することができる。
個装箱は、避難所から仮設住宅等に移動する際に荷物を入れる梱包箱としても利用可能である。
また、この簡易ベッドでは仕切り板を設けたので、ある程度密着して配置したとしてもある程度のプライバシーを確保することができるようになっている。
また、2020年に発生した新型コロナウィルス感染症では、数多くの患者が発生するため、すべての患者を病院に入院させることが難しい現状がある。
そこで、ウィルスに感染していたとしてもいまだ発症していない未発症者、発症していたとしても症状が軽い軽症者を病院ではなく、ホテル等の宿泊施設、学校や体育館に隔離することが必要になる場合がある。
かかる場合、病院で使用される通常のベッドの確保が難しいため、上述した簡易ベッドを使用できればよい。
しかも、段ボールで構成するとその製造は容易で、なおかつ廃棄も簡単である。
このパーテーションやそれを利用した簡易個室は、製造、組み立て、廃棄が容易であるで、地震や台風等の災害発生時の避難所におけるプライバシー確保に役立つだけではなく、再感染の防止が重要視される新型コロナウィルス感染症等の感染症の軽症者等の隔離に適しているとともに、軽症者等を隔離する際にウィルスが蔓延しにくく、感染者でない医療従事者等の感染の危険性をより小さくすることができる
この仕切りパーツ100を複数個横方向に連結することでパーテーションが形成される。
なお、仕切りパーツ100は段ボール紙製であるとしたが、紙製でなくともポリプロピレン等の合成樹脂製のものであっても問題ないことはいうまでもない。
しかも、この山折線130は180度近く折曲するのでハーフカット、谷折線131は折曲しても90度までなので罫線となっている。
この連結用スリット122は、図1に示すように、縦長の細長い略菱形に形成されている。しかも、この連結用スリット122の縦方向の長さは、前記連結用凸部111の突出幅よりわずかに小さい199mmに設定されている。また、この連結用スリット122の最大幅は10mmに設定されている。
すなわち、この切起し凸部121の突出量は、谷折線131と山折線130との間の寸法と等しく50mmとなっている。また、この切起し凸部121の突出幅は200mmに設定されている。
しかも、この切起し凸部121が形成されるのは、連結用スリット122に対応した位置、すなわち前記連結用凸部111と縦方向に同じ位置に形成されている。
このパーテーションは、図3に示すように、平面視正方形状の簡易個室500として構成される。
この4枚の仕切りパーツ100は、簡易個室500の四隅となる。
さらに、すべての仕切りパーツ100の山折線130と谷折線131とを折り曲げて、切起し凸部121を山折線130から切り離して起して連結用スリット122に挿入する。
なお、連結用スリット122の縦方向の長さは、切起し凸部121の突出幅の200mmよりわずかに小さい199mmに設定されているので、連結用スリット122に挿入された切起し凸部121は容易には抜けないようになる。
すると、連結用スリット122の縦方向の長さは連結用凸部111の突出幅の200mmよりもずわかに小さい199mmに設定されており、しかも連結用スリット122にはすでに隣接する仕切りパーツ100の切起し凸部121が挿入されていることと相まって連結用スリット122に挿入された連結用凸部111は容易には抜けないようになる。
このようにすることで、隣接する仕切りパーツ100の連結用スリット122に挿入されていない連結用凸部111を有する仕切りパーツ100は開閉扉として機能することになる。
すなわち、この控え壁部150の存在故に、簡易個室500を可能な限り密着させて併設したとしても隣接する簡易個室500同士の簡易ベッド600の間には、控え壁部150の突出量の3倍の隙間が形成されることになる。
この隙間は、新型コロナウィルス感染症等の感染症の軽症者の収容に際しても重要であるし、地震等の自然災害発生時の避難所でも感染症の蔓延を防止するために非常に重要となる。
すなわち、控え壁部150はパーテーションの自立のみならず、感染症対策としても非常に重要な構成といえる。
このため、パーテーションに対して不用意に大きな力を加えると、連結用凸部111や切起し凸部121が連結用スリット122から抜け出し、最悪の場合にはパーテーションが分解、倒壊してしまうおそれがあった。
このロック機構160は、前記連結用凸部111、前記連結用スリット122及び前記切起し凸部121に設けられており、連結用スリット122に挿入された連結用凸部111と切起し凸部121とをロックするものである。
切起し凸部121と連結用凸部111とが連結用スタント122に挿入されると、切起し凸部121の第2のロック用穴部121Aと連結用凸部111の第1のロック用穴部111Aとにそれぞれ突起122Aが挿入される。これによって、連結された仕切りパーツ100同士がロック機構160によってより強固に連結され、その結果、仕切りパーツ100の連結によって構成されたパーテーションの分解、倒壊を未然に防止することができるようになる。
さらに、このロック機構160は必須のものではなく省略することも可能であることもいうまでもない。
これらのものから構成される折り畳み式簡易ベッドは、4個の個装箱が納められた6個のスリーブを縦方向に3個、横方向に2個の合計6個を並べて、その上に2枚の上板を載せて形作られる。
前記上板を上側に折り曲げると、下側の個装箱が現れる。この個装箱は、被服や小物を収納するための収納スペースとして使用することもできる。
また、簡易個室500のサイズは上述したものに限定されることなく、仕切りパーツ100を追加又は削減することで他のサイズにも展開できる。
110 一方の縦辺
111 連結用凸部
120 他方の縦辺
121 切起し凸部
122 連結用スリット
130 山折線
131 谷折線
Claims (12)
- 略長方形状の平板として形成された複数枚の仕切りパーツを連結して構成されるパーテーションであって、前記仕切りパーツは、一方の縦辺の縁部から突出形成された連結用凸部と、他方の縦辺に沿って形成された連結用スリットと、他方の縦辺と平行に形成された山折線及び谷折線と、この山折線と谷折線とを折り曲げると、前記連結用スリットに入り込むように形成される舌片状の切起し凸部とを具備しており、前記山折線と谷折線とを折り曲げて連結用スリットに切起し凸部を挿入した状態で、隣接する仕切りパーツの連結用凸部を前記切起し凸部に重ねて連結用スリットに挿入することで仕切りパーツ同士を連結して構成されることを特徴とするパーテーション。
- 前記仕切りパーツは、縦辺に平行に折曲可能になっていることを特徴とする請求項1記載のパーテーション。
- 前記仕切りパーツは、段ボール製であることを特徴とする請求項1又は2記載のパーテーション。
- 前記山折線及び前記谷折線とを折り曲げることで前記仕切りパーツの表裏両面側に突出した控え壁部を形成することを特徴とする請求項1、2又は3記載のパーテーション。
- 前記連結用凸部、前記連結用スリット及び前記切起し凸部には、連結用スリットに挿入された連結用凸部と切起し凸部とがロックされるロック機構が設けられていることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のパーテーション。
- 請求項1乃至5記載のパーテーションのいずれかで取り囲まれたことを特徴とする簡易個室。
- 前記パーテーションを構成する複数枚の仕切りパーツのうち、少なくと1つの仕切りパーツの連結用凸部は隣接する仕切りパーツの連結用スリットには挿入されていないことを特徴とする請求項6記載の簡易個室。
- パーテーションで取り囲まれた内部に複数個の個装箱を並べて構成された簡易ベッドが配置されたことを特徴とする請求項6又は7記載の簡易個室。
- 請求項8記載の簡易個室において、前記簡易ベッドは、複数個の個装箱を並べて構成されたものであることを特徴とする簡易個室。
- 請求項8記載の簡易個室において、前記簡易ベッドは、複数個のスリーブと、このスリーブに納められた複数個の個装箱とから構成されることを特徴とする簡易個室。
- 請求項8記載の簡易個室において、前記簡易ベッドは、複数の個装箱の上に配置される上板をさらに具備していることを特徴とする簡易個室。
- 請求項6、7、8、9、10又は11記載の簡易個室において、個装箱の内部には、補強板が筋交い状に組み込まれていることを特徴とする簡易個室。
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