JP2021178168A - 錠剤分割装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】錠剤の情報が無くても錠剤の形状に応じて錠剤を正確に分割することができる錠剤分割装置を提供する。【解決手段】錠剤分割装置は、錠剤供給部から供給される錠剤を位置決めする位置決め部材71と、位置決め部材71で位置決めした錠剤を分割する切刃38,67とを有する錠剤分割部を備える。錠剤分割装置は、錠剤供給部から供給される錠剤の長さを算出する錠剤長さ算出部と、切刃により錠剤が所定位置で分割されるように、錠剤長さ算出部が検出した錠剤長さに応じて切刃に対する位置決め部材の位置を調整する長さ調整部とを備える。【選択図】図19

Description

本発明は錠剤を1個ずつ分割して半錠として払い出すことができる錠剤分割装置に関する。
従来、特許文献1には、錠剤カセットから錠剤落下経路を下って供給される錠剤を1対の受止部材で受け止めて対向刃で挟んで裁断する裁断機構を備えた錠剤分割装置が記載されている。
特許文献1の錠剤分割装置では、錠剤カセットのバーコードやRFIDタグに予め書き込まれた識別情報を読み取ったり、通信回線等で上位装置からダウンロードし、あるいは操作部で入力することで、錠剤の長さ、幅、厚さ等の形状情報が取得され、錠剤の形状に応じて、錠剤落下経路の溝断面形状を変化させ、錠剤の落下姿勢、通過姿勢を整えるようになっている。
このように、従来の錠剤分割装置では、錠剤の形状情報のデータを予め準備し、錠剤カセットに書き込んだり、上位装置に記憶させ、あるいは操作部で入力しておく必要があった。このため、データに間違いがあると、錠剤カセットから排出される錠剤が錠剤落下経路を通過しなかったり、錠剤を中心で分割できなかったりすることがあった。
特許第5627508号明細書
本発明は前記従来の問題点に鑑みてなされたもので、錠剤の情報が無くても錠剤の形状に応じて錠剤を正確に分割することができる錠剤分割装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明の錠剤分割装置は、
多数の錠剤を収容する錠剤供給部から供給される錠剤を位置決めする位置決め部材と、該位置決め部材で位置決めした錠剤を分割する切刃とを有する錠剤分割部と、
前記錠剤供給部から供給される錠剤の長さを算出する錠剤長さ算出部と、
前記切刃により錠剤が所定位置で分割されるように、前記錠剤長さ算出部が算出した錠剤長さに応じて前記切刃に対する前記位置決め部材の位置を調整する長さ調整部とを備える。
本発明の錠剤分割装置では、錠剤供給部から供給される錠剤は、錠剤長さ算出部で錠剤長さが算出され、長さ調整部で錠剤長さに応じて切刃に対する位置決め部材の位置が調整される。これにより、錠剤は、錠剤情報を取得しなくても、錠剤の中央で分割される。
前記錠剤供給部は、錠剤の高さを測定する錠剤高さ測定部と、錠剤の幅を測定する錠剤幅測定部とを備え、
前記錠剤分割部は、錠剤を分割方向と平行な高さ方向の移動を制限する第1錠剤制限部材と、錠剤を分割方向と直交する幅方向の移動を制限する第2錠剤制限部材とを備え、
前記錠剤高さ測定部で測定された錠剤の高さに基づいて前記第1錠剤制限部材の位置を調整する高さ調整部と、
前記錠剤幅測定部で測定された錠剤の幅に基づいて前記第2錠剤制限部材の位置を調整する幅調整部とを備える。
前記錠剤供給部から供給される錠剤が滑り落ちる第1斜面と第2斜面を有し、前記第1斜面と前記第2斜面の錠剤供給方向に直角な断面がV字形であり、
前記第1錠剤制限部材は、前記第1斜面と対向し、前記第2錠剤制限部材は、前記第2斜面と対向するように構成されている。
前記第1錠剤制限部材が移動した後、前記第2錠剤制限部材が移動して、前記位置決め部材で位置決めされた錠剤が前記切刃により分割されるように構成されている。
本発明の錠剤分割装置は、
多数の錠剤を収容する錠剤供給部から供給される錠剤を位置決めする位置決め部材と、該位置決め部材で位置決めした錠剤を分割する切刃とを有する錠剤分割部を備える錠剤分割装置において、
前記錠剤分割部は、錠剤の分割方向と平行な方向の錠剤の移動を制限する第1錠剤制限部材と、錠剤の分割方向と交差する方向の錠剤の移動を制限する第2錠剤制限部材とを備える。
本発明によれば、錠剤供給部から供給される錠剤は、錠剤長さ算出部で錠剤長さが算出されて、長さ調整部で錠剤長さに応じて切刃に対する位置決め部材の位置が調整されるので、錠剤の情報が無くても錠剤の形状に応じて錠剤を正確に分割することができるという効果を有している。
本発明の錠剤分割装置の左側斜め上から見た斜視図(a)、右側斜め上から見た斜視図(b)。 錠剤供給部の後側斜め上から見た斜視図。 錠剤供給路の断面を示す斜視図及びその拡大図。 錠剤分割部の正面側斜め上から見た斜視図。 錠剤分割部の背面側斜め上から見た斜視図。 上カッター部と駆動部の斜め上から見た斜視図(a)、及び上カッター部の斜め下から見た斜視図(b)。 錠剤テーブルと駆動部の斜め上から見た斜視図。 錠剤テーブルの斜め上から見た斜視図(a)、及び錠剤テーブルの斜め下から見た斜視図。 下カッター部の斜め上から見た斜視図。 錠剤長さ調整部、錠剤幅調整部、錠剤高さ調整部を錠剤排出シュータ側斜め上から見た斜視図。 錠剤長さ調整部、錠剤幅調整部、錠剤高さ調整部を錠剤排出シュータ側斜め上から見た斜視図。 錠剤長さ調整部の斜視図。 錠剤幅調整部の斜視図。 錠剤幅調整部の分割位置における断面図。 錠剤高さ調整部の正面左側斜め上から見た斜視図。 錠剤高さ調整部の正面右側斜め上から見た斜視図。 錠剤高さ調整部の下方から見た斜視図。 制御部のブロック図。 錠剤分割部の一部破断正面図。 長さ位置決め部材、幅押さえ部材、高さ押さえ部材の原点位置を示す図。 楕円の錠剤の位置決め完了時の状態を示す平面図。 図21のXXI-XXI線断面図 分割された錠剤の排出状態を示す平面図。 大円形の錠剤の位置決め完了時の状態を示す平面図。 小円形の錠剤の位置決め完了時の状態を示す平面図。 錠剤検出センサによる錠剤検出のタイミングチャート。
以下、本発明の実施形態を添付図面に従って説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る錠剤分割装置1を示す。錠剤分割装置1は、錠剤供給部2と、錠剤分割部3とからなる。錠剤供給部2は、本体ベース4に垂直に設けられた本体フレーム5の前面に着脱自在に設けられている。錠剤分割部3は、本体フレーム5の背面に斜めに設けられている。錠剤分割装置1は、錠剤供給部2から供給される錠剤を錠剤分割部3で半錠に分割して、本体ベース4上のトレイ6に排出する。なお、図1では、錠剤分割部3を覆う外カバー7は省略されている
錠剤供給部2は、錠剤を収納し必要な数の錠剤を払い出すことができるものであるが、本実施形態では国際公開WO2015/041220号(特許第6477478号)明細書に記載されているようなユニバーサル型の錠剤フィーダが使用されている。詳細な説明は同公報に譲るが、錠剤供給部2は、図2に示すように、水平面に対して傾斜した円盤状の第1回転体10aと、環状の第2回転体10bとを備え、第1駆動モータ11aと第2駆動モータ11bによりそれぞれ第1回転体10aと第2回転体10bを回転させると、第1回転体10a上に収容した錠剤が第2回転体10b上に乗り移り、第2回転体10b上を搬送されて、錠剤出口12から錠剤供給シュータ58を通って錠剤分割部3に供給される。錠剤出口12には、当該錠剤出口12を通過する錠剤を検出する錠剤カウントセンサ15が設けられている。錠剤供給部2には、第2回転体10b上を搬送される錠剤の高さを規制する高さ規制部13と、該高さ規制部13を通過した錠剤の幅を規制する幅規制部14とを備えている。
高さ規制部13は、第2回転体10bの搬送面に平行な規制壁13aを有し、高さ規制モータ13bにより第2回転体10bから規制壁13aまでの高さHを調整可能に設けられ、規制高さHより大きい錠剤を第1回転体10a上に落とし、規制高さHより小さい錠剤の通過を許容する。したがって、錠剤供給部2に収容される錠剤の形状情報が不知であっても、錠剤排出時に、高さ規制部13を駆動して規制高さをゼロから増加させて錠剤が高さ規制部13を通過して、錠剤カウントセンサ15で錠剤を検出したときの規制高さHが錠剤の高さとなる。この錠剤の高さは後述する制御部100の記憶部104に記憶される。
幅規制部14は、第2回転体10bの搬送面に垂直な規制壁14aを有し、幅規制モータ14bにより第2回転体10bの内周縁から規制壁14aまでの幅Wを調整可能に設けられ、規制幅Wより一定以上大きい幅の錠剤を第1回転体10a上に落とし、規制幅Wより小さい錠剤の通過を許容する。したがって、錠剤供給部2に収容される錠剤の形状情報が不知であっても、錠剤排出時に、幅規制部14を駆動して規制幅をゼロから増加させて錠剤が幅規制部14を通過して錠剤カウントセンサ15で錠剤を検出したときの規制幅Wが錠剤の幅となる。この錠剤の幅は後述する制御部100の記憶部104に記憶される。
錠剤供給部2における錠剤の幅と高さの測定は、錠剤を錠剤供給部2に投入して、錠剤分割部3で錠剤を分割する前に、最初に1回だけ行われる。
錠剤供給部2と錠剤分割部3に間の錠剤供給シュータ58は、U字形断面を有し、その内面は錠剤供給路60となっている。錠剤分割部3は、前述したように、本体フレーム5に対して斜めに配置される。具体的には、図1(b)に示すように、錠剤分割部3は、本体ベース4上の固定台4aと、本体フレーム5の固定壁5aに、それぞれ固定ブロック4b、5bを介して固定され、図3に示すように、錠剤供給シュータ58が錠剤供給部2から錠剤分割部3に向かって下方に傾斜するとともに、錠剤供給シュータ58の底面と一方の側面とがV字形をなすように傾斜している。なお、図4以降の図面では、錠剤分割部3は、便宜上、錠剤が供給される錠剤テーブル50が水平に表示されている。また、錠剤供給シュータ58が右に位置する方向を正面とする。
錠剤分割部3は、大略、フレーム20、上カッター部30、錠剤テーブル50、及び下カッター部65からなっている。
<フレーム>
フレーム20は、図4,5に示すように、上プレート21、下プレート22、上下2段の左プレート23a、23b及び上下2段の右プレート24a、24bにより枠状に形成され、上プレート21と下プレート22の間に2枚の中段プレート25a、25bを有している。中段プレート25a、25bには、図6に示すように、上カッター部30の上刃ホルダ32が昇降時に進退する貫通穴26a、26bが形成されている。
<上カッター部>
上カッター部30は、図6に示すように、スライドブロック31と、上刃ホルダ32と、上刃昇降機構として、カム部33と、駆動部34とからなる。
図6に示すように、スライドブロック31は、中段プレート25上に第1コイルばね35を介して弾性的に支持されている。また、スライドブロック31は、上プレート21と中段プレート25の間に設けたスライドシャフト36に沿ってスライド可能になっている。スライドブロック31には、後述する1対の第1カム41のフォロアとなる1対のローラ37が取り付けられている。
図6に示すように、上刃ホルダ32は、スライドブロック31の下面に一体に取り付けられ、中段プレート25の貫通穴26を出入りできる形状を有している。上刃ホルダ32には、刃先が下方に突出し、錠剤供給路60に平行になるように、上刃38が取り付けられている。
上刃昇降機構を構成するカム部33は、フレーム10の左プレート23aと右プレート24aにベアリング39を介して回転可能に取り付けられた水平方向に延びるカムシャフト40に1対の第1カム41と、1対の第2カム42と、駆動プーリ43と、センサドグ44とを有する。第1カム41は、スライドブロック31の1対のローラ37に当接し、スライドブロック31を昇降させるものである。第2カム42は、後述する錠剤テーブル50を押圧する1対のテーブルプッシャー52のローラ56に当接し、錠剤テーブル50を昇降させるものである。センサドグ44は、上刃38の上限位置と下限位置をセンサ45a、45bにより検出するためのものである。
上刃昇降機構を構成する駆動部34は、フレーム20の上プレート21に取り付けられた刃駆動モータ46の回転力をモータプーリ47から、ベルト48を介してカム部33の駆動プーリ43に伝達し、カムシャフト40を回転させるようになっている。
<錠剤テーブル>
図7に示すように、錠剤テーブル50は、1対のスライドガイド51を有している。錠剤テーブル50は、テーブルプッシャー52と、前述したカム部33及び駆動部34とからなるテーブル昇降機構を有している。
図8に示すように、錠剤テーブル50の上面には、錠剤供給路60上に錠剤支持面50aが設けられている。錠剤支持面50aには、錠剤テーブル50が昇降する際に、後述する下カッター部65の下刃72が通過するスリット50bと、錠剤排出口50cとが形成されている。また、錠剤支持面50aには、錠剤供給路60の両側に第1錠剤ガイド53aと、第2錠剤ガイド53bが設けられている。
錠剤テーブル50には、長さ位置決め部材71、幅押さえ部材81、高さ押さえ部材91が設けられている。これらについてはそれらの調整部と共に後に詳述する。
1対のスライドガイド51は、錠剤テーブル50の下面の両側部に設けられ、下プレート22上に第2コイルばね54を介して弾性的に支持されている。また、1対のスライドガイド51は、中段プレート25と下プレート22の間に設けたガイドシャフト55が貫通しており、このガイドシャフト55に沿ってスライド可能になっている。
図7に戻ると、テーブル昇降機構のテーブルプッシャー52は、下端が1対のスライドガイド51の両側面に固定され、上端が錠剤テーブル50より上方に延設され、中段プレート25を貫通してカム部33のカムシャフト40の下方まで延びている。テーブルプッシャー52の上端にはローラ56が設けられ、該ローラ56はカム部33の第2カム42と対向している。
既に説明したカム部33の第2カム42、駆動部34の駆動プーリ43、刃駆動モータ46及びモータプーリ47は、テーブル昇降機構を構成している。
図10に示すように、錠剤テーブル50の錠剤供給側には、錠剤供給部2から供給される錠剤を錠剤支持面50aに導く錠剤供給シュータ58が設けられ、錠剤テーブル50の錠剤排出側には、錠剤排出シュータ59が設けられている。錠剤供給シュータ58から、錠剤テーブル50の錠剤支持面50aまで、錠剤供給路60となっている。
前記錠剤供給シュータ58は、図3に示すように、U字形断面の溝の一方の側面と底面がV字形をなすように傾斜させたものである。すなわち、錠剤供給シュータ58は、第1斜面58aとその両側の第2斜面58b、第3斜面58cを有し、第1斜面58aと第2斜面58bが鉛直線Zに対して両側に等角度になるように傾斜している。このため、円形の平たい錠剤は、底面が第1斜面58aを滑り落ち、外周面が第2斜面58bを滑り落ちるようになっている。また、楕円形の平たい錠剤は、底面が第1斜面58aを滑り落ち、外周面の長径部分が錠剤供給方向に向いて短径部分が第2斜面58bを滑り落ちるようになっている。
図10に示すように、錠剤供給シュータ58の両側には、センサケース61が設けられ、該センサケース61には、図19に示すように、錠剤供給部2から供給される錠剤を検出する第1と第2の錠剤検出センサ61a、61bが錠剤供給路60に沿って所定間隔で設けられている。錠剤検出センサ61a、61bは、それぞれ発光素子と受光素子からなり、発光素子からの光を受光素子が受光するか否かによって、錠剤供給シュータ58を通過する錠剤の前端と後端を検出する。
錠剤排出シュータ59は、矩形の管状で、上端は錠剤テーブル50の錠剤排出口50cに接続されている。錠剤排出シュータ59には、図19に示すように、分割された錠剤を検出する分割錠剤検出センサ62が設けられている。分割錠剤検出センサ62は、発光素子と受光素子からなり、発光素子からの光を受光素子が受光するか否かによって、錠剤排出シュータ59を通過する分割錠剤を検出する。
<下カッター部>
図9に示すように、下カッター部65は、フレーム20の下プレート22に取り付けられた下刃ホルダ66と、下刃ホルダ66に取り付けられた下刃67とからなる。下刃67は、錠剤テーブル50のスリット50bに嵌入し、上刃38と対向している。
図10、図11は、錠剤テーブルに配置された錠剤長さ調整部70、錠剤幅調整部80、錠剤高さ調整部90を示す。以下これらについて説明する。
<錠剤長さ調整部>
図12に示すように、長さ調整部70は、長さ位置決め部材71と、長さ位置決めモータ72とを備えている。
長さ位置決め部材71は、錠剤テーブル50の上に載置され、基部73と、アーム部74とを有している。基部73は、錠剤テーブル50に支軸73aにより回動可能に設けられている。アーム部74は、基部73から錠剤供給路60の終端まで延び、先端に錠剤の供給方向前縁に当接する当接部74aを有している。長さ位置決め部材71の基部73にはセンサドグ75が設けられ、フレーム20に設けられたセンサ76によってアーム部74の当接部74aの位置が検出されるようになっている。
長さ位置決めモータ72は、錠剤テーブル50に取り付けられ、長さ位置決め部材71の基部73の支軸73aに直結されている。
錠剤長さ調整部70は、長さ位置決めモータ72により長さ位置決め部材71のアーム部74が回動する結果、アーム部74の当接部74aと分割位置との間隔、すなわちアーム部74の当接部74aから上刃38までの長さが調整可能になっている。
<錠剤幅調整部>
図13に示すように、錠剤幅調整部80は、本発明の第2錠剤制限部材である幅押さえ部材81と、スライドブロック82と、支持板83と、幅押さえモータ84とを備えている。
幅押さえ部材81は、錠剤テーブル50の上に載置され、基部85と、錠剤押さえ部86とを有している。基部85は、図14に示すように、下面に円柱状のガイド85aが突設され、該ガイド85aは錠剤テーブル50に形成された錠剤供給路60に直角な方向に延びるガイド孔50dを貫通している。錠剤押さえ部86は、図13に示すように、基部85から錠剤供給路60に直角な方向に当該錠剤供給路60に向かって延びている。錠剤押さえ部86の先端には、上刃38が進入するスリット86aが形成されることにより、2つのアーム86bが形成されている。2つのアーム86bの先端面は、錠剤供給シュータ58の第2斜面58bと対向し、図21に示すようにスリット86aを中心に180度より小さい角度のV字形に形成され、錠剤を安定した状態で押さえることができるようになっている。スリット86aより錠剤供給路60の上流側にあるアーム86bの先端は第2錠剤ガイド53bに向かって延び、第2錠剤ガイド部53bと錠剤押さえ部86との間の隙間に錠剤が挟まらないようになっている。
スライドブロック82は、図8(b)に示す錠剤テーブル50の裏面に錠剤供給路60と直角な方向に延びるように形成されたガイド溝50eに収容されている。スライドブロック82は、幅押さえ部材81のガイド85aを貫通するボルト85bによって幅押さえ部材81と一体に固定されている。スライドブロック82の側縁には、ガイド溝50eと平行にラック82aが形成されている。スライドブロック82には、センサドグ82bが設けられ、支持板83に設けられたセンサ87によってスライド位置が検出されるようになっている。
支持板83は、ガイド溝50eに収容されたスライドブロック82を覆うように、錠剤テーブル50の下面に設けられている。支持板83は、LMガイド88を介してスライドブロック82をスライド可能に支持している。
幅押さえモータ84は、フレーム20の下プレート22に取り付けられ、回転軸にピニオン84aを有し、該ピニオン84aは、スライドブロック82のラック82aと噛み合っている。
錠剤幅調整部80は、幅押さえモータ84によりピニオン84aが回転し、ラック82aが駆動されてスライドブロック82が移動する結果、幅押さえ部材81の錠剤押さえ部86が移動し、錠剤押さえ部86の先端と第1錠剤ガイド53aとの間の幅が調整可能であり、錠剤を錠剤供給シュータ58の第2斜面58bと連続する第2錠剤ガイド53bに押し付けることができるようになっている。幅押さえ部材8は、錠剤の幅方向の移動を制限すればよく、実際に錠剤を押さえずに錠剤との間に隙間があってもよい。
<錠剤高さ調整部>
図15〜17に示すように、錠剤高さ調整部90は、本発明の第1錠剤制限部材である高さ押さえ部材91と、支持ブロック92と、スライド板93と、回転シャフト94と、1対のガイドブロック95と、高さ規制モータ96とを備えている。
高さ押さえ部材91は、図15に示すように、基部91aと、高さ規制部91bとを有している。基部91aは、フレーム20の右プレート24の外側にあって、錠剤供給シュータ58の上方から側方に延びている。高さ規制部91bは、錠剤供給シュータ58の上方にあって、基部91aの一端に一体に設けられ、錠剤供給シュータ58の第1斜面58aと対向し、錠剤供給シュータ58の錠剤供給路60に沿って延びている。高さ規制部91bの一端は、錠剤テーブル50の分割位置まで延び、上刃38が進入するスリット91cが形成されている。
支持ブロック92は、高さ押さえ部材91の基部91aの上に装着されている。
スライド板93は、図16に示すように、支持ブロック92に取り付けられ、該支持ブロック92から上方に延びている。スライド板93には、図15に示すように、フレーム20の右プレート24と対向する側に雌ねじ93aを有するねじブロック93bが取り付けられ、当該ねじブロック93bと反対側に、図16に示すように、センサドグ93cが設けられている。センサドグ93cは、後述するガイドブロック95に取り付けられたセンサ97により昇降位置が検出されるようになっている。
回転シャフト94は、図15に示すように、ねじブロック93bの雌ねじ93aに螺合する雄ねじ94aを有し、スライド板93と平行に延びている。回転シャフト94の下端は、フレーム20の右プレート24に固定された下部軸受けブロック94bに回転可能に支持され、上端はフレーム20の右プレート24に固定された上部軸受けブロック94bを貫通し、従動プーリ94dが取り付けられている。
高さ規制モータ96は、フレーム20の上プレート21に取り付けられ、その回転軸に駆動プーリ96aを有し、該駆動プーリ96aはベルト96bを介して回転シャフト94の従動プーリ94dに連結されている。
1対のガイドブロック95は、フレーム20の右プレート24に固定され、対向する面にはスライド板93がスライド可能に嵌合するスライド溝95aが形成されている。
錠剤高さ調整部90は、高さ規制モータ96により駆動プーリ96aが回転し、該駆動プーリ96aからベルト96bを介して従動プーリ94dに回転が伝達され、これにより回転シャフト94が回転し、ねじブロック93bとスライド板93と支持ブロック92が昇降する結果、高さ押さえ部材91が昇降して、錠剤供給シュータ58の錠剤供給路60の上面から高さ押さえ部材91の下面までの高さが調整可能であり、錠剤を錠剤供給シュータ58の第1斜面58a及び錠剤テーブル50に押し付けることができるようになっている。また、錠剤供給シュータ58の第1斜面58aと対向する高さ押さえ部材91の下面は平坦に形成され、錠剤供給シュータ58を滑り落ちる錠剤が錠剤供給シュータ58から飛び出すのを防止している。高さ押さえ部材91は、錠剤の高さ方向の移動を制限すればよく、実際に錠剤を押さえずに錠剤との間に隙間があってもよい。
図18は、錠剤供給部2、錠剤分割部3、錠剤長さ調整部70、錠剤幅調整部80、錠剤高さ調整部90の制御を行う制御部100のブロック図を示す。
制御部100は、中央演算処理部101と、キーボード、マウス、スイッチ等の操作部102と、ディスプレイ、ランプ等の表示部103と、記憶部104を備えている。制御部100は、錠剤供給部2の第1駆動モータ11aと第2駆動モータ11bに駆動信号を送信し、第1回転体10aと第2回転体10bを回転させて錠剤の供給動作を行う。また、制御部100は、錠剤供給部2に関して、高さ規制モータ13bに駆動信号を送信し、高さ規制部13を原点から錠剤が高さ規制部13を通過するまで上昇させる。さらに、制御部100は、幅規制モータ14bに駆動信号を送信し、幅規制部14を原点から錠剤が幅規制部14を通過するまで移動させる。
制御部100は、錠剤高さ測定部105、錠剤幅測定部106、錠剤長さ算出部107を有する。錠剤高さ測定部105は、高さ規制モータ13bの駆動量から、高さ規制部13が原点から錠剤が高さ規制部13を通過するまで上昇した高さを錠剤の高さとして測定し、記憶部104に記憶する。錠剤幅測定部106は、幅規制モータ14bの駆動量から、幅規制部14が原点から錠剤が幅規制部14を通過するまで移動した距離を錠剤の幅として測定し、記憶部104に記憶する。錠剤長さ算出部107は、錠剤供給シュータ58に設けられた第1錠剤検出センサ61aと第2錠剤検出センサ61bの間の距離と、第1錠剤検出センサ61aと第2錠剤検出センサ61bの間を錠剤が通過する時間とに基づいて錠剤速度を算出するとともに、当該錠剤速度に第1錠剤検出センサ61aと第2錠剤検出センサ61bを錠剤の先端と後端が通過する通過時間を乗じて錠剤長さを算出し、記憶部104に記憶する。
制御部100は、錠剤分割部3に関して、記憶部104に記憶された錠剤高さ、錠剤幅、錠剤長さに応じて、高さ押さえモータ96、幅押さえモータ84、長さ位置決めモータ72に対して駆動信号を送信し、高さ押さえ部材91、幅押さえ部材81、長さ位置決め部材71を位置決めする。また、制御部100は、刃駆動モータ46を駆動して、錠剤テーブル50上の錠剤を切断して半錠に分割する。
<錠剤分割装置の動作>
次に、以上の構成からなる錠剤分割装置1の動作を説明する。
まず、錠剤供給部2は、分割すべき錠剤が収容され、錠剤を1個ずつ排出できる状態になっている。また、図19に示すように、錠剤分割部3のスライドブロック31が第1コイルばね35に付勢されてローラ37が第1カム41の下方にある最小半径のカム面に接触することにより、上刃38が下刃67から離間した状態にある。また、錠剤テーブル50は、第2コイルばね54により上方に付勢されてテーブルプッシャー52及びローラ56を介して第2カム42の下方にある最小半径のカム面に当接することにより、所定の位置に停止している。さらに、図20に示す錠剤テーブル50の高さ押さえ部材91、幅押さえ部材81、及び長さ位置決め部材71はそれぞれ原点位置にある。すなわち、高さ押さえ部材91は錠剤供給路60から最も離れた位置にあり、幅押さえ部材81は第1ガイド部材53aから最も離れた位置にあり、長さ位置決め部材71は、分割位置に最も近くて当接部74aが錠剤経路60と直角に対向するようになっている。下刃67は、図19に示すように、錠剤テーブル50のスリット50bの中にあって、錠剤支持面50aより下方に位置している。
この待機状態で、錠剤供給部2が作動し、錠剤が必要な数だけ順次払い出される。
錠剤供給部2では、錠剤分割部3で錠剤を分割する前に、高さ規制部13を駆動して規制高さをゼロから増加させて錠剤が高さ規制部13を通過して錠剤カウントセンサ15で検出したときの規制高さHを、錠剤の高さとして制御部100の記憶部104に記憶する。また、幅規制部14を駆動して規制幅をゼロから増加させて錠剤が幅規制部14を通過して錠剤カウントセンサ15で検出したときの規制幅Wを錠剤の幅として、制御部100の記憶部104に記憶する。規制高さと規制幅は、ゼロから増加する代わりに、錠剤供給部2で供給できる錠剤のうち最も小さい錠剤の高さ及び幅から増加させてもよい。
錠剤供給部2から払い出された錠剤Tは、錠剤供給シュータ58を滑り落ちる。錠剤シュータ58は、第1斜面58aと第2斜面58bからなるV字形に傾斜しているので、円形の平たい錠剤は、底面が第1斜面58aを滑り落ち、外周面が第2斜面58bを滑り落ちる。また、楕円形の平たい錠剤は、底面が第1斜面58aを滑り落ち、外周面の長径部分が錠剤供給方向に向いて短径部分が第2斜面58bを滑り落ちるようになっている。
錠剤は、錠剤供給シュータ58を滑り落ちる間に、第1錠剤検出センサ61aと第2錠剤検出センサ61bに検出される。図26(a)は、第1錠剤検出センサ61aと第2錠剤検出センサ61bが錠剤の先端と後端を検出したタイミングチャートを示す。第1錠剤検出センサ61aによる錠剤の先端と後端の検出時間をtA、tA´、第2錠剤検出センサ61bによる錠剤の先端と後端の検出時間をtB、tB´、第1錠剤検出センサ61aと、第2錠剤検出センサ61bの間の距離をSとすると、錠剤速度Vと、錠剤長さLは下式で算出される。
V=S/(((tB−tA)+(tB´−tA´))/2)
L=V*((tA´−tA)+(tB´−tB´))/2
算出された錠剤長さは後述する制御部100の記憶部104に記憶される。
第1錠剤検出センサ61aと第2錠剤検出センサ61bのいずれか一方のみを用いて、次式で算出することもできる。
V=S/(tB−tA)
L=V*(tA´−tA)
なお、錠剤が錠剤供給シュータ58を滑り落ちるときに錠剤の姿勢が安定しない場合、あるいは、錠剤と錠剤供給シュータ58の壁との摩擦によって錠剤の落下速度が一定でない場合、図26(b)に示すように、第1錠剤検出センサ61aと第2錠剤検出センサ61bの通過時間が大幅に異なることがある。このような場合、第1錠剤検出センサ61aの通過時間と第2錠剤検出センサ61bの通過時間との差が所定の閾値ΔTthを超えるとは、エラーを報知することができる。
|(tA´−tA)−(tB´−tB)|>ΔTth
錠剤供給シュータ58を通って滑り落ちた錠剤は、錠剤テーブル50上を移動し、長さ位置決め部材71に当接して、錠剤支持面50aに停止する。この状態では、図20に示すように、長さが異なる錠剤が長さ位置決め部材71の当接部74aに当接すると、錠剤の中心が上刃38と下刃67からずれ、錠剤が中央で分割されない。そこで、本実施形態では、長さ調整部70により、錠剤の中心が上刃38と下刃67の位置にくるように、錠剤が位置決めされる。
すなわち、長さ調整部70の長さ位置決めモータ72が駆動し、記憶部104に記憶された錠剤長さに基づいて、図21に示すように、上刃38による分割位置から長さ位置決め部材71の当接部74aまでの距離が錠剤長さLの1/2になるように、長さ位置決め部材71を回動させる。これにより、錠剤の長さに応じて、錠剤を長さの中央で正確に分割することができる。
錠剤が図24に示すような大径の円形錠剤や、図25に示すような小径の円形錠剤であっても、錠剤の長さすなわち径の大きさに応じて、長さ位置決め部材71を回動するので、錠剤を長さの中央で正確に分割することができる。
このように、本実施形態では、錠剤供給部2から供給される錠剤は錠剤供給路60を通過する間に、第1錠剤検出センサ61aと第2錠剤検出センサ61bで検出され、錠剤長さ算出部107で錠剤長さが算出されて、長さ調整部70で錠剤長さに応じて上刃38及び下刃67に対する長さ位置決め部材71の位置が調整されるので、錠剤の情報が無くても錠剤の形状に応じて錠剤を正確に分割することができる。なお、長さ位置決め部材71の位置調整が完了するよりも前に、錠剤が長さ位置決め部材71に到達した場合、錠剤が長さ位置決め部材71に当たってから、長さ位置決め部材71が移動して、錠剤を正確な分割位置に位置決めする。
また、長さ位置決め部材71の調整が終わった後、幅調整部80の幅押さえモータ84が駆動し、記憶部104に記憶された錠剤の幅に基づいて、図21、22に示すように、幅押さえ部材81のアーム86aの先端から第1錠剤ガイド53aまでの距離が錠剤の幅Wと同じになるように、幅押さえ部材81を移動させる。これにより、錠剤の幅に応じて、錠剤を第1錠剤ガイド53aに押し付けて、錠剤分割時の錠剤のずれを防止することができる。また、錠剤を幅方向に押さえる幅調整部80があることで、上刃38の両側に錠剤を上方から押さえる板ばね等を設ける必要がなくなり、上刃38の清掃が容易になる。
一方、高さ調整機構90では、錠剤供給部2から錠剤が排出されるよりも前に、高さ整機構90の高さ押さえモータ96が駆動し、記憶部104に記憶された錠剤の高さに基づいて、図22に示すように、高さ押さえ部材91の高さ規制部91bの下面から錠剤テーブル50までの距離が錠剤の高さHよりわずかに大きくなるように、高さ押さえ部材91を移動させる。これにより、錠剤の高さに応じて、錠剤と高さ押さえ部材91との間の隙間を調整することで、錠剤が錠剤供給路60から飛び出すこと無く、錠剤供給路60を滑り落ちて、錠剤テーブル5に確実に供給される。
長さ位置決め部材71、幅押さえ部材81、高さ押さえ部材91が位置決めされると、錠剤分割部3の刃駆動モータ46によりカム部33が回転駆動され、第1カム41及び第2カム42が回転する。第1カム41がローラ37を下方に押すことでスライドブロック31が第1コイルばね35の付勢力に抗して下降する。これにより、上刃38が下降して錠剤Tに接触し、錠剤テーブル50が錠剤Tを介して上刃38に押されて下降し、スリット50bから出た下刃67が錠剤Tに接触して、上刃38と下刃67により錠剤Tが挟まれる。
図19に戻ると、上刃38がさらに下降し、錠剤Tが上刃38と下刃67に切り込まれて分割される。ここで、錠剤テーブル50が第2コイルばね54によって上方に付勢されているので、分割前から分割完了まで錠剤テーブル50が下から錠剤Tに接触しているため、錠剤Tの姿勢が安定し、均等に分割される。
次に、第2カム42がテーブルプッシャー52のローラ56を下方に押すことで錠剤テーブル50が第2コイルばね54の付勢力に抗して下降する。錠剤テーブル50の錠剤支持面50a上の錠剤Tは、錠剤テーブル50とともに下降する。これにより、錠剤Tへの下刃67の食い込みが大きくなり、錠剤Tが下刃67により下方から切り込まれる。
このように、上刃38を下刃67に向かって移動させて上刃38と下刃67により錠剤を挟み、刃先を接触させずに錠剤Tを切り込み、錠剤テーブル50を下刃67に向かって移動させて錠剤Tを下刃67に押し付けて、錠剤Tをさらに切り込んで錠剤Tを分割するので、上刃38と下刃67の刃先に間隔があいていても、上刃38と下刃67により錠剤Tを分割することができる。このため、刃先の接触による刃の損傷がないうえ、切り込みが少ないことにより破片の飛散がない。
第1カム41がローラ37から遠ざかると、スライドブロック31は第1コイルばね35の付勢力により上昇する。また、第2カム42がローラ37から遠ざかるので、錠剤テーブル50は第2コイルばね54の付勢力により上昇し、下刃38が錠剤テーブル50のスリット50b内に後退する。これにより、当初の状態に戻る。
カム部33が1回転したことを検出すると、長さ位置決め部材71と幅押さえ部材81は、図23に示すように分割位置から後退する。これにより、錠剤テーブル50上の分割された錠剤Tは、自重により錠剤テーブル50から滑り落ちて、錠剤排出シュータ59からトレイ6上に落下する。錠剤Tは、錠剤排出シュータ59を落下中に錠剤検出センサ61により検出される。錠剤の排出が確認されると、長さ位置決め部材71と、幅押さえ部材81がそれぞれ原点位置に戻る。高さ押さえ部材91は、錠剤の分割毎に原点に戻る必要はなく、錠剤収容部2に新しい種類の錠剤が投入されて最初に排出するときに、原点に戻ればよい。
以上の動作により錠剤Tの分割が終了すると、錠剤供給部2から次の1個の錠剤が錠剤分割部3に供給され、同じ動作を繰り返すことで、所要数の錠剤Tを分割してトレイ6に払い出すことができる。
本発明は以上の実施形態に限るものではなく、特許請求の範囲に記載された発明に範囲内で、種々変更することができる。
例えば、長さ位置決め部材71は、前記実施形態では回動するようにしているが、錠剤供給路60に平行に移動するようにしてもよい。同様に、幅押さえ部材81は、前記実施形態では錠剤供給路60に直角にスライドするようにしているが、回動するようにしてもよい。
また、錠剤供給路60から来た錠剤が長さ位置決め部材71に当たって跳ねないように、第1錠剤検出センサ61aで錠剤を検出してから所定時間後に長さ位置決め部材71を錠剤供給路60の下流側に移動させて、長さ位置決め部材71を移動しながら錠剤を受け止めてもよい。
前記実施形態では、高さ規制部13と幅規制部14の位置は、それぞれ高さ規制モータ13b、幅規制モータ14bで調整可能になっているが、モータでなく手動で調整するようにしてもよい。この場合、第1回転体10a上に収容した錠剤の1錠目が第2回転体10b上に乗り移り、第2回転体10b上を搬送されて、錠剤出口12から排出されるまでの間は、第1回転体10aと第2回転体10bを低速で回転させ、1錠目が排出された後は、第1回転体10aと第2回転体10bを高速で回転させることが好ましい。高さ規制部13と幅規制部14を誤って調整し、複数の錠剤が高さ規制部13と幅規制部14を通過しても、第1回転体10aと第2回転体10bが低速で回転しているので、当該複数の錠剤を錠剤出口12から排出される前に第2回転体10b上から回収して、錠剤が過剰に払い出されるのを防止することができる。
また、前記実施形態では、錠剤の高さは、錠剤が錠剤供給部2の高さ規制部13を通過したときの規制高さHで測定している。高さ規制部13が低すぎると、錠剤は通過しないので、高さ規制部13の規制高さHが錠剤の高さとして記憶されることはない。しかし、高さ規制部13が高すぎても、錠剤が高さ規制部13を通過して、そのときの高さ規制部13の規制高さHが錠剤の高さとして記憶されるので、錠剤分割部3での錠剤押さえ部材91による錠剤の押さえが困難になる。
そこで、高さ規制部13による錠剤高さの測定に加えて、図19に示す錠剤の長さを測定するための第1錠剤検出センサ61aと第2錠剤検出センサ61bのいずれか(図19では、第2錠剤検出センサ61b)の高さ方向に複数の第3錠剤検出センサ61c、第4検出センサ61dを所定間隔で設けて、これらの複数の錠剤検出センサ61b、61c、61dにより、錠剤供給シュータ58を通過する錠剤の高さを測定するようにしてもよい。この場合、錠剤供給シュータ58の複数の錠剤検出センサ61b、61c、61dで測定した錠剤高さが、錠剤供給部2の高さ規制部13の手動調整時に測定した規制高さHと異なる場合、警告をして、高さ規制部13の手動調整に誤りがあったことをユーザに気付かせて、高さ規制部13の再調整を促すことができる。
1…錠剤分割装置
2…錠剤供給部
3…錠剤分割部
13…高さ規制部
14…幅規制部
38…上刃(切刃)
50…錠剤テーブル
50a…錠剤支持面
58…錠剤排出シュータ
60…錠剤供給路
58a…第1斜面
58b…第2斜面
61a…第1錠剤検出センサ
61b…第2錠剤検出センサ
67…下刃(切刃)
70…錠剤長さ調整部
71…長さ位置決め部材
80…錠剤幅調整部
81…幅押さえ部材(第2錠剤制限部材)
90…錠剤高さ調整部
91…高さ押さえ部材(第1錠剤制限部材)
100…制御部
105…錠剤高さ測定部
106…錠剤幅測定部
107…錠剤長さ算出部

Claims (5)

  1. 多数の錠剤を収容する錠剤供給部から供給される錠剤を位置決めする位置決め部材と、該位置決め部材で位置決めした錠剤を分割する切刃とを有する錠剤分割部と、
    前記錠剤供給部から供給される錠剤の長さを算出する錠剤長さ算出部と、
    前記切刃により錠剤が所定位置で分割されるように、前記錠剤長さ算出部が算出した錠剤長さに応じて前記切刃に対する前記位置決め部材の位置を調整する長さ調整部とを備えることを特徴とする錠剤分割装置。
  2. 前記錠剤供給部は、錠剤の高さを測定する錠剤高さ測定部と、錠剤の幅を測定する錠剤幅測定部とを備え、
    前記錠剤分割部は、錠剤の分割方向と平行な方向の錠剤の移動を制限する第1錠剤制限部材と、錠剤の分割方向と交差する幅方向の錠剤の移動を制限する第2錠剤制限部材とを備え、
    前記錠剤高さ測定部で測定された錠剤の高さに基づいて前記第1錠剤制限部材の位置を調整する高さ調整部と、
    前記錠剤幅測定部で測定された錠剤の幅に基づいて前記第2錠剤制限部材の位置を調整する幅調整部とを備えることを特徴とする請求項1に記載の錠剤分割装置。
  3. 前記錠剤供給部から供給される錠剤が滑り落ちる第1斜面と第2斜面を有し、前記第1斜面と前記第2斜面の錠剤供給方向に直角な断面がV字形であり、
    前記第1錠剤制限部材は、前記第1斜面と対向し、前記第2錠剤制限部材は、前記第2斜面と対向するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の錠剤分割装置。
  4. 前記第1錠剤制限部材が移動した後、前記第2錠剤制限部材が移動して、前記位置決め部材で位置決めされた錠剤が前記切刃により分割されるように構成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の錠剤分割装置。
  5. 多数の錠剤を収容する錠剤供給部から供給される錠剤を位置決めする位置決め部材と、該位置決め部材で位置決めした錠剤を分割する切刃とを有する錠剤分割部を備える錠剤分割装置において、
    前記錠剤分割部は、錠剤の分割方向と平行な方向の錠剤の移動を制限する第1錠剤制限部材と、錠剤の分割方向と交差する方向の錠剤の移動を制限する第2錠剤制限部材とを備えることを特徴とする錠剤分割装置。

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