JP7397388B2 - 錠剤分割方法、錠剤分割装置及び錠剤分包装置 - Google Patents
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Description
第1刃と第2刃によって錠剤を分割する錠剤分割装置であって、
前記錠剤を支持する錠剤テーブルと、
前記錠剤テーブルを弾性支持する弾性部材と、
前記第1刃を前記第2刃に向かって移動させる刃移動機構とを備え、
前記刃移動機構により前記第1刃を前記第2刃に向かって移動させて、前記第1刃により前記錠剤を前記錠剤テーブルに押さえながら前記錠剤テーブルを前記弾性部材に抗して前記第2刃に向かって移動させ、前記第1刃と前記第2刃により前記錠剤を切り込んで分割するように構成されている。
前記錠剤を前記錠剤テーブルに押さえる錠剤押さえ部材とをさらに備え、
前記第1刃と前記第2刃により前記錠剤を切り込んだ後、前記テーブル移動機構により前記錠剤テーブルを前記第2刃に向かって移動させ、前記錠剤押さえ部材により前記錠剤を前記第2刃に押し付けて前記錠剤をさらに切り込んで、前記錠剤を分割するように構成されている。
これにより、第1刃と第2刃により分割される錠剤の分割面が開くので、分割が容易になる。
先端が近接して前記錠剤を分割位置に停止させる閉鎖位置と、先端が離間して前記錠剤を分割位置から排出する開放位置とに移動可能な一対の停止部材と、
前記一対の停止部材を前記閉鎖位置と前記開放位置との間を移動させる停止部材駆動機構とを備える。
これにより、錠剤を錠剤テーブルの錠剤支持面の分割位置に確実に停止させることができる。
これにより、錠剤テーブルの下降時に錠剤支持面から浮き上がった錠剤を錠剤支持面に戻すことができる。また、錠剤に食い込んだ第1刃の厚さ分又はそれ以上だけ開くことで、第1刃が食い込んだ時に、錠剤が第1刃と1対の停止部材で圧縮されて砕けることを防止できる、また、一対の停止部材で挟まれている錠剤に第1刃が入りやすくなる。
第1刃と第2刃によって錠剤を分割する錠剤分割方法であって、
前記第1刃と前記第2刃により前記錠剤を切り込む第1工程と、
前記錠剤を前記第1刃又は前記第2刃のいずれかに押し付けて前記錠剤をさらに切り込む第2工程とからなる。
第1刃と第2刃によって、錠剤本体にコーティングによる薄皮を有する錠剤を分割する錠剤分割装置であって、
前記第1刃と前記第2刃により前記錠剤を切り込んで前記錠剤本体を分割する手段と、
前記錠剤を前記第1刃又は前記第2刃のいずれかに押し付けて前記薄皮を切り込む手段とからなる。
複数の錠剤カセットを備え、処方箋に応じて前記錠剤カセットから錠剤を払い出して分包する錠剤分包装置であって、
前記錠剤分割装置を備え、
前記錠剤分割装置により分割された錠剤の排出部に、分割された錠剤を排出する排出路と、分割された錠剤を前記錠剤分包装置に導入する分包路とを備え、
前記錠剤分割装置により分割された錠剤を前記分包路を介して前記錠剤分包装置に導入し、前記錠剤分包装置により払い出された錠剤とともに分包するように構成されている。
また、第1刃と第2刃により錠剤を切り込んだ後、テーブル移動機構により錠剤テーブルを第2刃に向かって移動させ、錠剤押さえ部材により錠剤を第2刃に押し付けて錠剤をさらに切り込んで、錠剤を分割するので、第1刃と第2刃の刃先に間隔があいていても、錠剤を分割することができる。
さらに、第1刃と第2刃で錠剤を切り込んだときに、コーティング錠の薄皮が残っても、第2刃により薄皮を切断することができるので、コーティング錠でも完全に分割することができる。
フレーム10は、図2,3に示すように、上プレート11、下プレート12、左プレート13及び右プレート14により枠状に形成され、上プレート11と下プレート12の間に中段プレート15を有している。中段プレート15には、図2に示すように、上カッター部20の上刃ホルダ22が昇降時に進退する貫通穴16が形成されている。
上カッター部20は、図4,5に示すように、スライドブロック21と、上刃ホルダ22と、錠剤ガイド23と、上刃昇降機構として、カム部24と、駆動部25とからなる。
図8に示すように、錠剤テーブル50は、1対のスライドガイド51を有している。テーブル昇降機構は、テーブルプッシャー52、前述したカム部24及び駆動部25とからなる。錠剤テーブル50は、さらに、図11に示すように、1対のストッパ53と、ストッパ駆動部54とを有する。
図13に示すように、下カッター部70は、フレーム10の下プレート12に取り付けられた下刃ホルダ71と、下刃ホルダ71に取り付けられた本発明の第2刃である下刃72とからなる。下刃72は、錠剤テーブル50のスリット50bに嵌入し、上刃30と対向している。
次に、以上の構成からなる錠剤分割装置1の動作を説明する。
まず、錠剤供給部2は、分割すべき錠剤が収容され、錠剤を1個ずつ排出できる状態になっている。また、図14に示すように、錠剤分割部3のカム部24は、第1カム37の原点aが真下に位置し、c点が真上に位置する状態にあって、スライドブロック21が第1コイルばね26に付勢されてローラ28が第1カム37のa点に接触することにより、上刃30が下刃72から離間した状態にある。また、錠剤テーブル50は、第2コイルばね55により上方に付勢されてスペーサ57を介して中段プレート15に当接することにより、所定の位置に停止している。さらに、錠剤テーブル50のストッパ53は、図12(a)に示す閉鎖位置になっている。下刃72は、錠剤テーブル50のスリット50bの中にあって、錠剤支持面50aより下方に位置している。
図18は、錠剤テーブル50の他の実施形態を示す。錠剤テーブル50は、前記実施形態のように、錠剤供給シュータ58から錠剤支持面50aまでの錠剤経路60が直線でなく、J字形になっている。すなわち、錠剤テーブル50のスリット50bがある錠剤支持面50aから側方に離れた位置に錠剤供給シュータ58が配置され、この錠剤供給シュータ58から錠剤テーブル50のスリット50bを超えた位置までJ字形の錠剤ガイド壁81が形成されている。錠剤ガイド壁81の一部は1対のストッパ53によって形成され、1対のストッパ53が閉鎖位置にあるときに、1対のストッパ53の先端が最も低い位置になるように形成されている。
2…錠剤供給部
3…錠剤分割部
4…本体ベース
5…本体フレーム
6…トレイ
10…フレーム
11…上プレート
12…下プレート
13…左プレート
14…右プレート
15…中段プレート
16…貫通穴
20…上カッター部
21…スライドブロック
22…上刃ホルダ
23…錠剤ガイド
24…カム部
25…駆動部
26…第1コイルばね
27…スライドシャフト
28…ローラ
29…ブラケット
30…上刃(第1刃)
31…錠剤押さえ部材
32…ガイドブラケット
33…ガイド取付具
34…コイルばね
35…ベアリング
36…カムシャフト
37…第1カム
38…第2カム
39…駆動ギア
40…センサドグ
41…センサ
42…モータ
43…モータギア
44…中間ギア
50…錠剤テーブル
50a…錠剤支持面
51…スライドガイド
52…テーブルプッシャー
53…ストッパ(停止部材)
54…ストッパ駆動部(停止部材駆動機構)
55…第2コイルばね
57…スペーサ
58…錠剤供給シュータ
59…錠剤排出シュータ
59a…分包路
59b…排出路
60…錠剤経路
61…錠剤検出センサ
62…ローラ
63…支軸
64…アーム
65…モータ
66…駆動ピン
67…センサドグ
68…アームセンサ
69…アームガイド
70…下カッター部
71…下刃ホルダ
72…下刃(第2刃)
73…スクレーパ
74…切換弁
81…錠剤ガイド壁
82…カバー板
83…スライド板
84…スライドベース
90…錠剤分包機
92…錠剤カセット
93…ユニバーサルカセット
T…錠剤
Ta…錠剤本体
Tb…薄皮
Claims (6)
- 第1刃と第2刃によって錠剤を分割する錠剤分割方法であって、
前記第1刃と前記第2刃により前記錠剤を切り込む第1工程と、
前記錠剤を前記第1刃又は前記第2刃のいずれかに押し付けて前記錠剤をさらに切り込む第2工程とからなることを特徴とする錠剤分割方法。 - 前記第1工程は、前記第1刃と前記第2刃の刃先の間隔を前記錠剤の厚さより大きくした状態から前記錠剤を挟んで切り込むことを特徴とする請求項1に記載の錠剤分割方法。
- 前記第2工程は、前記第1工程の後に前記第1刃と前記第2刃の刃先の間隔を前記錠剤の厚さより大きくした状態に戻す前に行うことを特徴とする請求項2に記載の錠剤分割方法。
- 前記第2工程は、前記錠剤テーブルを前記第2刃に向かう方向に移動させ、前記錠剤を前記錠剤テーブルに押さえる弾性部材により前記錠剤を前記第2刃に押し付けることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の錠剤分割方法。
- 第1刃と第2刃によって、錠剤本体にコーティングによる薄皮を有する錠剤を分割する錠剤分割装置であって、
前記第1刃と前記第2刃により前記錠剤を切り込んで前記錠剤本体を分割する手段と、
前記錠剤を前記第1刃又は前記第2刃のいずれかに押し付けて前記薄皮を切り込む手段とからなることを特徴とする錠剤分割装置。 - 複数の錠剤カセットを備え、処方箋に応じて前記錠剤カセットから錠剤を払い出して分包する錠剤分包装置であって、
請求項5に記載の錠剤分割装置を備え、
前記錠剤分割装置により分割された錠剤の排出部に、分割された錠剤を排出する排出路と、分割された錠剤を前記錠剤分包装置に導入する分包路とを備え、
前記錠剤分割装置により分割された錠剤を、前記分包路を介して前記錠剤分包装置に導入し、前記錠剤分包装置により払い出された錠剤とともに分包するように構成されていることを特徴とする錠剤分包装置。
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