JP2021177982A - 洗濯機用ろ過装置及びそれを取り付けた洗濯機 - Google Patents

洗濯機用ろ過装置及びそれを取り付けた洗濯機 Download PDF

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道太 菅原
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涼平 山本
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Abstract

【課題】洗濯機に取り付けた状態で、捕集された糸屑を視認することが可能で、捕集した糸屑の捕集状況を把握することができる洗濯機用ろ過装置を提供すること。【解決手段】洗濯機用ろ過装置Fは、洗濯水を導入する導入開口41と、導入開口41から導入された洗濯水を洗濯機の洗濯槽に戻すフィルタ部33と、が形成された縦長のケースCを有している。ケースCは、フィルタ部33が形成された表面板30と、表面板30に対向して配置され、表面板30に着脱自在に取り付けられる裏面板40と、を備えている。フィルタ部33は、複数の開口部33bを有している。開口部33bは、ケースCの長手方向と平行な方向に長く形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、洗濯水に含まれる糸屑等のゴミ(以下適宜「糸屑」という)をろ過する洗濯機用ろ過装置及びこれを取り付けた洗濯機に関する。
一般に、縦型洗濯機の洗濯槽兼脱水槽の内壁面には、箱型の樹脂ケースから成る洗濯機用ろ過装置(糸屑捕集装置)が取り付けられている。洗濯機用ろ過装置としては、捕集した糸屑等のゴミが、汚れの種類や、放置時間に応じて不衛生になることから、手を触れずに糸屑を捨てることを可能にしたフィルタケースが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の洗濯機のフィルタケース(23)は、洗濯槽(12)に取り付けた状態で、洗濯時に洗濯水を循環させて、複数設けた横長のフィルタ部分(ネット(27)の網目部分)に、糸屑を含んだ循環水を流すことで、糸屑を捕集している。フィルタケース(23)は、糸屑の捕集のし易さを考慮して、洗濯槽(12)の低い位置に取り付けられて、洗濯水中の糸屑を捕集している。
特開2017−131370号公報
特許文献1に記載のような縦型の洗濯機では、フィルタケース(23)を洗濯槽(12)内の下方に配置している。このため、ユーザが、フィルタケース(23)内に溜まった糸屑の捕集量を視認する場合、洗濯槽(12)の開口部の斜め上方から下方に配置されたフィルタケース(23)を覗き込む状態となる。
しかし、従来のフィルタケース(23)は、横長で縦方向に短い流出口(25)にネット(27)を設けているので、斜め上方向から流出口(25)内を見ることができない。このため、ユーザは、糸屑の捕集状況を視認することができず、フィルタケース(23)内に溜まった糸屑を取り除くタイミングが判り難いという問題点があった。
フィルタケース(23)内に糸屑が溜まった状態で洗濯した場合は、新たに発生した糸屑を捕集できなくなったり、フィルタケース(23)内に捕集された糸屑が逆流して逆に洗濯物に付着したりするという問題点があった。
このため、フィルタケース(23)は、洗濯をする度に取り外してフィルタケース(23)内の糸屑を除去する必要があるので、取り扱いが面倒であるという問題点もあった。
そこで、本発明は、洗濯機に取り付けた状態で、捕集された糸屑(ゴミ)を視認することが可能で、捕集した糸屑の捕集状況を把握することができる洗濯機用ろ過装置及びそれを取り付けた洗濯機を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る洗濯機用ろ過装置は、洗濯水を導入する導入開口と、前記導入開口から導入された洗濯水を洗濯機の洗濯槽に戻すフィルタ部と、が形成された縦長のケースを有する洗濯機用ろ過装置であって、前記ケースは、前記フィルタ部が形成された表面板と、前記表面板に対向して配置され、前記表面板に着脱自在に取り付けられる裏面板と、を備え、前記フィルタ部は、複数の開口部を有し、前記開口部は、前記ケースの長手方向と平行な方向に長く形成されていることを特徴とする。
本発明は、洗濯機に取り付けた状態で、捕集された糸屑(ゴミ)を視認することが可能で、捕集した糸屑の捕集状況を把握することができる洗濯機用ろ過装置及びそれを取り付けた洗濯機を提供することができる。
本発明の実施形態に係る洗濯機を示す概略縦断面図である。 本発明の実施形態に係る洗濯機用ろ過装置の設置状態を示す洗濯兼脱水槽の縦断面図である。 左側の図は洗濯機用ろ過装置の拡大正面図、右側の図は左側の図のIII−III断面図である。 洗濯機用ろ過装置を上方斜め60度の位置から見たときの状態を示す斜視図である。 図2のA部拡大図である。 図2のB部拡大図である。 本発明の実施形態に係る洗濯機用ろ過装置の第1変形例を示す図であり、左側の図は洗濯機用ろ過装置の拡大正面図、右側の図は左側の図のVII−VII断面図である。 本発明の実施形態に係る洗濯機用ろ過装置の第2変形例を示す図であり、左側の図は洗濯機用ろ過装置の拡大正面図、右側の図は(左側の図のVIII−VIII断面図である。
次に、本発明の実施形態に係る洗濯機用ろ過装置及びそれを取り付けた洗濯機の一例を図1〜図6を参照しながら詳細に説明する。
本発明の実施形態に係る洗濯機(洗濯乾燥機1)は、後記する洗濯機用ろ過装置(以下、適宜単に「ろ過装置F」という)を取り付けたものである。まず、洗濯乾燥機1の全体構成について説明した後に、洗濯機用ろ過装置Fについて詳細に説明する。
なお、本実施形態では、洗濯乾燥機1における前後上下の方向は、図1に示す投入装置11側を前、給水ホース接続口4側を後、鉛直上方向を上、鉛直下方向を下とする。また、ろ過装置Fの説明における上下左右前後の方向は、図3の前後左右上下を基準とする。つまり、ろ過装置Fを洗濯兼脱水槽8(洗濯槽)の内周面に取り付けた状態で、洗濯兼脱水槽8の径方向中心側から見た手前側をろ過装置Fの前、向かって洗濯兼脱水槽8の周方向左側をろ過装置Fの左、洗濯兼脱水槽8の上側をろ過装置Fの上とする。
≪洗濯乾燥機≫
図1に示すように、洗濯乾燥機1(洗濯機)は、洗濯兼脱水槽8の回転軸が略鉛直方向の縦型式洗濯機(縦型式洗濯乾燥機)である。洗濯乾燥機1の筐体2の上部には、上面カバー2aが設けられており、上面カバー2aには、外蓋3が設けられている。上面カバー2aの奥側(後側)には、水道栓からの給水ホース接続口4及び風呂の残り湯を吸引する吸水ホース接続口(図示省略)が設けられている。
洗濯乾燥機1は、筐体2内に、洗濯兼脱水槽8、外槽9、駆動装置10、洗剤・仕上剤の投入装置11、給水ユニット7、乾燥ダクト12等を備えている。
<洗濯兼脱水槽>
洗濯兼脱水槽8(洗濯槽)は、有底円筒形状を呈し、ステンレス鋼板等で形成された胴板8aを有する内槽である。胴板8aには、通水及び通風のための多数の貫通孔8a1(一部のみ図示)が形成されている。洗濯兼脱水槽8は、胴板8aの上端縁部に配置されたバランスリング8cと、内側底面に配置された回転翼8bと、内壁面に設けられたろ過装置収容ケース50と、ろ過装置収容ケース50に取り付けられるろ過装置Fと、を備えている。
図2に示すように、洗濯兼脱水槽8は、円筒形状の胴板8aの底側に、合成樹脂製の底板8dを備えている。底板8dの外周側は、上向きに湾曲した断面形状を有している。また、底板8dは、円盤形状の底部8eと、底部8eの周縁部から上方に立ち上がる側部8fと、を有し、胴板8aの下端部に固定されている。また、底部8eから側部8fに至る境界の内壁部8gは、R形状(湾曲形状)に形成されている。また、底板8dには、外槽9(図1参照)に通じる吸水口8hが複数形成されている。
<バランスリング>
バランスリング8c(流体バランサともいう)は、その内部に比重の大きな流体を封入して構成されている。バランスリング8cは、洗濯兼脱水槽8の回転時に洗濯物の偏り等によって偏心が生じたときに、バランスリング8c内での流体の移動によって偏心をキャンセルし、回転のバランスを維持する働きを有している。
<外槽>
図1に示すように、外槽9は、有底円筒形状を呈し、洗濯兼脱水槽8を同軸上に内包し、その上部に外槽カバー9aを備えて構成されている。このため、洗濯乾燥機1のユーザは、外蓋3及び外槽カバー9aの蓋部材9cを開くことにより、洗濯物出入用開口部2bから洗濯兼脱水槽8内に洗濯物の出し入れを可能にしたり、洗濯兼脱水槽8の内壁にあるろ過装置Fを視認可能にしたりすることが可能となる。
<外装カバー>
外槽カバー9aは、略半円形状の投入口を有し、外槽9の上端縁部に取り付けられている。その投入口には、開閉可能に取り付けられた蓋部材9cが設けられている。外槽カバー9aの下面には、槽洗浄を行うための水路部材(図示省略)が複数のねじによって固定されている。その水路部材は、略環状に形成されており、外槽カバー9aの周縁部に沿って周回するように配置されている。
外槽9の底面に設けられた落込部9mは、排水弁14を介して、洗濯水排水路15と連通するように接続されている。洗濯水排水路15には、機外に排水を送り出す排水ホース(図示省略)が接続されている。このため、洗濯乾燥機1は、排水弁14を閉弁することにより、外槽9内に洗い水や、すすぎ水を貯水可能となる。また、排水弁14を開弁することにより、外槽9内の水(洗い水、すすぎ水)を、洗濯水排水路15を介して、洗濯乾燥機1の機外へ排水することができる。
<駆動装置>
駆動装置10は、回転翼8bを回転駆動させるモータ10aと、モータ10aのモータ軸に設けられたクラッチ機構10bと、を有して構成されている。駆動装置10の回転軸10cは、外槽9を貫通し、洗濯兼脱水槽8及び回転翼8bと結合するように構成されている。クラッチ機構10bは、モータ10aの回転動力を洗濯兼脱水槽8及び回転翼8bの少なくともいずれかに伝達する機能を有している。駆動装置10は、外槽9の底面の外側中央に配置されている。モータ10aは、その回転を検出するホール素子あるいはフォトインタラプタ等で構成される回転検出装置5と、モータ10aに流れる電流を検出するモータ電流検出装置6と、を備えている。
<投入装置>
図1に示すように、投入装置11は、この投入装置11内に投入された洗剤や仕上剤を、投入ホース11aによって水道水と共に、外槽9と洗濯兼脱水槽8との間に送る装置である。投入装置11は、上面カバー2aの手前側に設置されている。
<給水ユニット>
給水ユニット7は、給水ホース接続口4からの水道水を投入装置11、水冷除湿機構(図示省略)へ給水する供給装置である。給水ユニット7は、上面カバー2aの奥側に設けられる。また、給水ユニット7は、給水ホース接続口4からの水道水や、吸水ホース接続口からの風呂水を、注水ホース11bを介して、外槽9と洗濯兼脱水槽8との間から外槽9内に注水することができる。また、給水ユニット7は、給水ホース接続口4からの水道水を、洗浄ホース11cを介して洗濯兼脱水槽8の上部に注水することができる。
<乾燥ダクト>
乾燥ダクト12は、筐体2の背面内側に縦方向に設置されている。乾燥ダクト12の下部は、外槽9の落込部9mと、ゴム製の蛇腹管12aによって接続されている。乾燥ダクト12内には、水冷除湿機構(図示省略)が内蔵されている。前記した給水ユニット7は、その水冷除湿機構に冷却水(水道水)を供給する。冷却水は、乾燥ダクト12の壁面を伝わって流下して落込部9mに入り、洗濯水排水路15を通り機外へ排出される。
乾燥ダクト12の出口は、ファン13の吸気口と接続されている。ファン13の出口は、ヒータ16と接続されている。ヒータ16の出口は、送風ダクト17及びゴム製の蛇腹管17aを介して、吹出ノズル18と接続されている。
このため、ファン13が駆動すると、外槽9内の空気が落込部9mを介して乾燥ダクト12に流れ込む。そして、乾燥ダクト12で水冷除湿された空気は、ファン13から吐出され、次いでヒータ16で加熱された後、高温低湿の風となって吹出ノズル18から洗濯兼脱水槽8内に向けて吹き出される。
≪ろ過装置≫
図2に示すように、ろ過装置F(洗濯機用ろ過装置)は、循環させた洗濯水W中の糸屑等のゴミをフィルタ材33cで捕集してケースC内に蓄積させるための装置である。ろ過装置Fは、洗濯兼脱水槽8内の互いに対向する内壁面に着脱可能に取り付けられた2組の装置からなる。さらに詳しく説明すると、ろ過装置Fは、洗濯水Wが循環し易い洗濯兼脱水槽8内の過装置収容ケース50の下側(洗濯兼脱水槽8内の下部)に着脱可能に取り付けられている。
ろ過装置収容ケース50及びろ過装置Fは、樹脂で形成されているが、所定の機械的強度、加工性が得られればこれに限定されることなく、金属等の他の材料で形成することもできる。
<ろ過装置収容ケース>
図2に示すように、ろ過装置収容ケース50は、洗濯兼脱水槽8の上下方向(深さ方向)に延在する正面視で矩形の略板状体で形成されている。ろ過装置収容ケース50は、洗濯兼脱水槽8の内周面との間に洗濯水Wが通流可能な間隙54を介して洗濯兼脱水槽8の内周面を所定幅で覆うように配置されている。ろ過装置Fは、ろ過装置収容ケース50の幅方向(洗濯兼脱水槽8の周方向)の中央部下方寄りに配置されている。
ろ過装置収容ケース50は、ろ過装置Fが組み付けられる部分に、ろ過装置Fが収まる形状の凹部51が形成されている。凹部51の深さは、ろ過装置Fの厚さに応じて設定されている。このため、凹部51に収められたろ過装置Fの前面は、凹部51の周囲でろ過装置収容ケース50と面一となっている。
凹部51には、この凹部51に収められたろ過装置Fにおける後記の洗濯水Wの導入開口41(図3参照)に対応するように、ケース側開口52が形成されている。
ケース側開口52は、ろ過装置収容ケース50と、洗濯兼脱水槽8の内周面との間に形成される間隙54に連通している。間隙54の横断面形状は、洗濯兼脱水槽8の周方向の円弧と、ろ過装置収容ケース50の後面の直線と、で区画されて、横断面視して薄い三日月形状を呈している。また、間隙54は、ろ過装置収容ケース50の下端の洗濯水導入口55と連通している。洗濯水導入口55の開口部は、洗濯兼脱水槽8の中央側に向けて開口するように形成されている。
また、凹部51内の上側には、ろ過装置Fの後記する表面板30(図3参照)の係止爪32が嵌入されて係止される係止穴53が形成されている(図5参照)。凹部51内の下側には、ろ過装置Fの下端を受け止める位置に、ろ過装置Fの表面板30の嵌入部38が嵌入される嵌入穴42が形成されている(図6参照)。
図3に示すように、ろ過装置Fは、薄く上下に長い略直方体形状を有し、その内側は中空になっている。ろ過装置Fは、上端中央に係止爪32を有し、下端中央に嵌入部38を有している。なお、本実施形態では、嵌入部38は、ろ過装置Fの下端中央部に設けられているが、嵌入部38の位置は特に制限はない。
<係止爪>
図5に示すように、係止爪32は、ろ過装置収容ケース50の係止穴53に嵌入されることによって、ろ過装置Fの上端がろ過装置収容ケース50に支持される。係止爪32は、板体を屈曲させて構成されており、ろ過装置Fの上端に接続される板体が後側に向けて延出し、途中で前側に向けて折り返されるように形成され、断面視で略U字状を呈している。係止爪32は、バネ弾性を有しており、U字を形成する上板及び下板が上下方向に弾発力をもって変位可能となっている。係止爪32の上板の上面には、突起32aが形成されている。なお、ろ過装置収容ケース50の係止穴53の上壁(天井)には、凹部51(図3参照)にろ過装置Fが配置された際に、係止爪32の突起32aを受け入れる係合穴50aが形成されている。
<嵌入部>
図6に示すように、嵌入部38は、下方に突出するように形成されている。嵌入部38は、ろ過装置収容ケース50に形成された嵌入穴42に嵌入されることによって、ろ過装置Fの下端がろ過装置収容ケース50に支持される。
<ケース>
図3に示すように、ろ過装置Fは、前側に配置される表面板30と、後側に配置される裏面板40と、を対向配置した縦長で矩形のケースCを備えて構成されている。つまり、ケースCにおいて、表面板30は、ろ過装置Fの前側半体を形成し、裏面板40は、ろ過装置Fの後側半体を形成している。また、裏面板40は、表面板30よりも上下方向の長さが半分程度の長さになるように短く形成されている。裏面板40は、表面板30に着脱自在に取り付けられて、ケースC内に溜まった糸屑を取り除くことが可能になっている。
<表面板>
表面板30には、前記した指掛部31と、係止爪32と、フィルタ部33と、が形成されている。表面板30は、透明な材料、または、半透明な材料で形成されている。表面板30は、例えば、ポリプロピレン等の合成樹脂で形成されている。
表面板30には、フィルタ部33の幅方向(左右方向)の両端に側板30a,30bが形成されている。側板30a,30bは、フィルタ部33及び指掛部31を囲むようにして、係止爪32の下端まで延びている。側板30a,30bの外面には、表面板30にスライド係合する裏面板40をガイドするガイドレール36が上下方向に沿って直線状に形成されている。ガイドレール36の上端部には、スライドする裏面板40の移動及び離脱を抑制するためのストッパ(図示省略)が形成されている。
<フィルタ部>
図3に示すように、ろ過装置Fの前側(表面板30)には、上下方向の少なくとも下半分を占めるようにフィルタ部33が形成されている。フィルタ部33が形成されていないろ過装置Fの前側の上部には、左右横長の窪み形状の指掛部31が形成されている。
<開口部>
図3に示すように、フィルタ部33は、略格子状の枠部33aによって複数の開口部33bが、複数行かつ複数列に配置されているように区画されている。これらの開口部33bは、中空のろ過装置Fの内外を連通させている。開口部33bは、上下方向に長くなるように洗濯兼脱水槽8内に配置されたケースCの長手方向と平行な方向に長く形成された長孔からなる。開口部33bの上下方向の長さL1は、10mm〜20mmであり、好ましくは、13mm〜18mmであり、さらに好ましくは、16mmである。開口部33bの左右方向の長さL2は、4mm〜8mmであり、好ましくは、6mmである。
開口部33bには、各開口部33bを遮るようにメッシュ状のフィルタ材33c(図3では省略)が張設されている。ろ過装置Fの前側に設けられるフィルタ部33の略格子状の枠部33aは、洗濯時に洗濯物が洗濯兼脱水槽8内で攪拌される際にこれに擦れることで、いわゆる洗濯板効果を発揮する。
<掻き取り部>
表面板30の下端には、溜まった糸屑を掻き取る板状の掻き取り部35が形成されている。掻き取り部35は、表面板30及び側板30a,30bと一体に形成されている。また、掻き取り部35は、前端がフィルタ部33の下端と接続され、右端が側板30aの下端と接続され、左端が側板30bの下端と接続されている。これにより、フィルタ部33と側板30a,30bと掻き取り部35とで囲まれる糸屑収容空間が形成される。また、掻き取り部35の後端は、側板30a,30bの後端と面一に形成されると共に、左右方向(幅方向)に直線状に形成されている。
<指掛部>
指掛部31は、断面視において、指の腹が掛けられる天面31aと、天面31aの後端から下方に延びる底面31bと、を有している。指掛部31の背面(裏面、後面)31sは、裏面板40の背面と略同一平面上に位置するように構成されている。また、底面31bの下端とフィルタ部33の上端との間には、前方(手前側)に向けて下降しながら傾斜する形状の案内板34が形成されている。案内板34の裏面は、表面と平行に、案内傾斜面を有している。換言すると、案内板34は、後端部が前端部よりも上方に位置し、案内板34の前端部がフィルタ部33の上端と繋がっている
なお、本実施形態での指掛部31は、ろ過装置Fの正面視で横長矩形状を呈しているが、その形状は特に制限はなく、横長の楕円形であってもよい。ちなみに、本実施形態での指掛部31は、ろ過装置収容ケース50(図2参照)に対するろ過装置Fの着脱時、ユーザの親指の腹を前記係止爪32にあてがった際に、少なくとも人さし指を挿し入れる幅及び深さのものを想定している。指掛部31の横幅は、人さし指及び中指の二指、ないしは親指及び小指を除く他の三つの指が挿し入れ可能な程度に設定されることが望ましいがこれに限定されるものではない。
また、ろ過装置収容ケース50に対するろ過装置Fの位置、ないしは、ろ過装置Fにおける指掛部31の位置は、図2に示すように、洗濯兼脱水槽8の深さD1の半分の位置よりも上方にあることが望ましい。また、洗濯兼脱水槽8の上部開口からの距離D2は、20cm以内(D2はD1の半分未満)とすることが望ましい。ちなみに、本実施形態での指掛部31の位置は、指掛部31の縦幅の中央位置で規定している。これにより、通常よく利用される6割程度の容量で運転される場合において、ユーザがろ過装置Fを着脱し易くなると共に、ろ過装置Fが水没した状態で運転されるのを抑制することができる。
<裏面板>
裏面板40は、フィルタ部33と対向して配置される後板40aと、後板40aの左右両端から表面板30側に向けて起立する側板40b,40cと、を備えて構成されている。
裏面板40は、糸屑が目立つように、糸屑とは異なる色相の材料で形成されている。裏面板40は、例えば、半透明、薄い有色な色のポリプロピレン等の合成樹脂で形成されている。また、後板40aの下端には、嵌入部38が一体に形成されている。
このように、ろ過装置Fでは、表面板30と裏面板40とを上下方向かつ反対方向にスライドさせることにより、表面板30と裏面板40とを着脱できるようになっている。また、表面板30と裏面板40とを組み合わせることで、側面部30a1,30b1の外面と側板40b,40cの外面とが面一となる。
裏面板40の側板40b,40cの内壁面には、複数の凸部(図示省略)が上下方向に等間隔にそれぞれ形成されている。凸部(図示省略)は、表面板30の側板30aに形成されたガイドレール36に摺動可能に挿通される。このため、裏面板40は、表面板30に対して上下方向(長手方向)にスライドして、糸屑収容空間を開閉可能になっている。
後板40aは、矩形状に形成されると共に、略全面が平坦に形成されている。また、裏面板40は、後板40aの嵌入部38の左右両側が、下方に向けて開放している。
図3に示すように、表面板30及び裏面板40同士は、互いに合わさることによりその内側に中空部(糸屑収容空間)を形成している。つまり、ろ過装置Fには、表面板30のフィルタ部33及び側板30a,30bと、裏面板40の後板40a及び側板40b,40cと、で囲まれることで、捕集した糸屑を溜めることができる中空部が形成されている。
<導入開口>
表面板30の背面の下端と、裏面板40の上端との間には、洗濯水Wが導入される導入開口41が形成されている。導入開口41は、ろ過装置Fがろ過装置収容ケース50(図2参照)に収容された際に、ケース側開口52(図2参照)に対応する位置に形成されている。導入開口41は、中空のろ過装置Fの内外を連通させている。本実施形態での導入開口41は、ろ過装置Fの裏面の上下方向の略中央に形成されている。
<糸屑逆流防止リブ>
糸屑逆流防止リブ37は、導入開口41からろ過装置Fの中空部に導入された糸屑(異物)が、再び導入開口41に向けて流れようとする逆流を遮るための役割を有する部位である。糸屑逆流防止リブ37は、表面板30の枠部33aから裏面板40側に突出形成された複数の円柱状の突起からなる。糸屑逆流防止リブ37は、裏面板40と対向するフィルタ部33の裏面(後面)から垂直に立ち上がるように形成されている。具体的には、糸屑逆流防止リブ37は、導入開口41を介してろ過装置F内に導入された洗濯水Wがフィルタ部33からろ過装置F外に抜けて流れ出る流路途中に形成されている。
このような糸屑逆流防止リブ37は、洗濯運転時、衣類が遠心力によって外側に寄った際の力により、ろ過装置Fの表面板30が撓むことのないように補強リブとしての効果も持っている。
≪作用≫
次に、本発明の実施形態に係るろ過装置F及びこれを備える洗濯乾燥機1の作用を作業工程順に説明する。
図1に示すように、洗濯乾燥機1では、外槽9内に洗濯水Wが溜められて洗濯兼脱水槽8内で洗濯物の洗濯が行われる際に、回転翼8bが洗濯兼脱水槽8内の洗濯水Wを攪拌する。
洗濯時における回転翼8bの煽りによって、糸屑等のゴミを含む洗濯水Wは、図2に示すように、ろ過装置収容ケース50の下端の洗濯水導入口55を介して、ろ過装置収容ケース50と、洗濯兼脱水槽8の内周面との間の間隙54内に導かれる。
そして、糸屑等を同伴する洗濯水Wは、間隙54内を上行し、ろ過装置収容ケース50のケース側開口52及びろ過装置Fの導入開口41を通過してろ過装置F内に導入された後、フィルタ部33からろ過装置F外に送り出される。なお、ろ過装置収容ケース50のケース側開口52には、導入開口41と対向する高さ位置に、洗濯水Wを導入開口41に案内する案内路(図示省略)が形成されている。
この際、洗濯水Wは、図3に示す案内板34によって、導入開口41からフィルタ部33に円滑に向きが変えられる。このため、ろ過装置F内に導入された洗濯水Wは、フィルタ部33から効率よくろ過装置F外に送り出される。本実施形態のろ過装置Fによれば、洗濯水Wに含まれる糸屑をフィルタ部33で効率よく捕集することができる。
ユーザは、図1に示すように、ろ過装置F内に溜まった糸屑を視認する場合、洗濯物出入用開口部2bの前側上方(例えば、洗濯物出入用開口部2bから150mm上方)から洗濯兼脱水槽8内のろ過装置Fの開口部33b(図3参照)内を覗き込む。例えば、スリム型の縦型の洗濯乾燥機1の場合、ユーザがろ過装置Fの開口部33bを覗き込むときの水平方向に対する角度θ1は、55度〜60度程度となる。
図4は、ユーザがろ過装置Fを上方斜め60度(角度θ1)の位置から見たときの状態を示す斜視図である。
図4に示すように、ユーザは、縦長の開口部33bからろ過装置F内を除き込むことが可能である。この場合、図3に示すように、正面から開口部33bを直視したときと比較して、図4に示すように、上方斜め60度の位置から開口部33bを見たとき、開口部33b内を見る視野が21%減少するものの、開口部33b内を見ることができる。
つまり、ろ過装置Fは、洗濯兼脱水槽8の洗濯物出入用開口2dの上方から開口部33b内を見ると、開口部33bが縦長のため、ケースC内に溜まった糸屑を視認することが可能である(図1参照)。
これにより、ユーザは、洗濯兼脱水槽8からろ過装置Fを取り外すことなく、ろ過装置F内の糸屑の捕集量を視認することが可能である。
次に、ろ過装置Fで捕集した糸屑を廃棄する手順について説明する。
洗濯終了後、ユーザは、ろ過装置Fをろ過装置収容ケース50から取り外す(図1参照)。具体的には、ユーザは、例えば、人さし指を図3に示す指掛部31に挿し入れ、親指の腹を係止爪32の上面にあてがう。そして、親指で係止爪32の上面を押し下げることで係止穴53に対する係止爪32の係止を解くと共に、親指と人さし指とで把持したろ過装置Fを引き上げるようにして嵌入部38を嵌入穴42から抜き出してろ過装置Fをろ過装置収容ケース50から取り外す(図5及び図6参照)。
ろ過装置Fは、図2に示すように、指掛部31の位置が洗濯兼脱水槽8の深さD1の半分の位置よりも上方となるように設定されるか、あるいは、指掛部31の位置が洗濯兼脱水槽8の開口から20cm以内に設定されている。これにより、ユーザは、ろ過装置Fを洗濯兼脱水槽8から容易に取り外すことが可能になる。
図3に示すろ過装置Fの表面板30と、裏面板40と、を互いに反対方向にスライドすると、表面板30と裏面板40とが分離される。
洗い運転や、すすぎ運転によってろ過装置Fの中空部に捕集された糸屑は、洗濯乾燥機1(図1参照)の脱水運転による遠心力によって裏面板40側に押し付けられることで集められる。
そして、ユーザは、表面板30を地面に対して上側にした状態(フィルタ部33の表面を上向きにした状態)にする。ユーザは、一方の手で表面板30を把持し、他方の手で裏面板40を把持し、表面板30と裏面板40を互い逆方向(上下方向)にスライドさせる。これにより、表面板30に設けられた糸屑の掻き取り部35が、裏面板40の後板40aの表面を摺動することにより、裏面板40に溜まった糸屑を掻き集めることができる。
その状態からさらに表面板30と、裏面板40とをスライドさせることにより、表面板30と、裏面板40とが分離する。表面板30と、裏面板40とが分離すると(スライド動作を完了させると)、後板40aから集められた糸屑は、自重により下側に落ちる。よって、ユーザは、洗濯水Wからろ過された糸屑に直接触れることなく廃棄することができる。
そして、図3に示すフィルタ部33の糸屑を除去した後、ユーザがろ過装置Fを洗濯乾燥機1(図1参照)に取り付ける場合には、再び表面板30と裏面板40とを合わせる。ろ過装置Fを把持する。ユーザは、例えば、人さし指を指掛部31に差し込み、親指の腹を係止爪32の上面にあてがってろ過装置Fを把持する。次に、ユーザは、ろ過装置Fを把持したまま、嵌入部38をろ過装置収容ケース50の嵌入穴42(図6参照)に嵌入した後、係止爪32をろ過装置収容ケース50の係止穴53(図5参照)に嵌入する。これにより、ろ過装置Fは、ろ過装置収容ケース50に収容・支持される。そして、ろ過装置収容ケース50と洗濯兼脱水槽8の内周面との間に形成される間隙54(図2参照)は、ケース側開口52及び導入開口41(図2参照)を介してろ過装置Fの内側の中空部と連通することとなる。
このように、本発明は、図2あるいは図3に示すように、洗濯水Wを導入する導入開口41と、導入開口41から導入された洗濯水Wを洗濯機(洗濯乾燥機1(図1参照))の洗濯槽(洗濯兼脱水槽8)に戻すフィルタ部33と、が形成された縦長のケースCを有する洗濯機用ろ過装置Fであって、ケースC(表面板30及び裏面板40)は、フィルタ部33が形成された表面板30と、表面板30に対向して配置され、表面板30に着脱自在に取り付けられる裏面板40と、を備え、フィルタ部33は、複数の開口部33bを有し、開口部33bは、ケースCの長手方向と平行な方向に長く形成されていることが好ましい。
かかる構成によれば、本発明の洗濯機用ろ過装置Fは、フィルタ部33の開口部33bが縦長のケースCの長手方向と平行な方向に長く形成されているので、洗濯乾燥機1に取り付けた状態で、ケースC内に捕集された糸屑(ゴミ)を視認することが可能である。このため、ユーザは、捕集した糸屑の捕集状況を把握することができるので、タイムリーにケースC内の糸屑を取り除くことができるため、効率よくケースC内を清潔な状態に保つことができる。
また、フィルタ部33は、開口部33bの形状をケースCの長手方向に長く、ケースCの短手方向に短い長孔に形成することで、フィルタの大きさ(面積)を変えずに上下方向に長くすることができる。
つまり、開口部33bは、大きく広げることで視野を広げることが可能だが、開口部33bの面積が広くなりすぎると、洗濯中に洗濯物がフィルタ部33にぶつかることで、フィルタ部33が損傷して、破損してしまうリスクが大きくなる。そのため、洗濯機用ろ過装置Fは、開口面積を変えずに、開口部33bの縦と横の長さの比率を変え、破損するリスクを抑制しつつ、斜め上からの視野を広げた糸屑捕集装置とした。
また、開口部33bは、図3に示すように、複数行かつ複数列に配置されていることが好ましい。
かかる構成によれば、洗濯機用ろ過装置Fは、フィルタ部33の開口部33bが複数行かつ複数列に配置されて多数形成されていることで、ケースC内に溜まった糸屑(ゴミ)の捕集量を視認し易くすることができる。このため、洗濯機用ろ過装置Fは、特別な装置を付加することなく、ユーザにお手入れを促して糸屑の再付着のリスクを低減させることができる。
また、図3に示すように、表面板30は、透明な材料、または、半透明な材料で形成され、裏面板40は、糸屑とは異なる色相の材料で形成されていることが好ましい。
かかる構成によれば、洗濯機用ろ過装置Fは、表面板30が透明な材料、または、半透明な材料で形成されていることで、ケースC内に溜まった糸屑(ゴミ)の捕集量を視認し易くすることができる。また、裏面板40は、糸屑とは異なる色相の材料で形成されていることで、ケースC内に溜まった糸屑(ゴミ)を目立つようにして、さらに視認性を向上させることができる。
また、本発明は、洗濯機用ろ過装置Fを洗濯槽(洗濯兼脱水槽8)に取り付けた洗濯機(洗濯乾燥機1)であって、洗濯機用ろ過装置Fは、洗濯兼脱水槽8の洗濯物出入用開口2dの上方から前記開口部33b内を見て、開口部33bが、ケースC内に溜まった糸屑等のゴミを視認可能な形状に形成されていることが好ましい。
かかる構成によれば、洗濯機用ろ過装置Fは、洗濯兼脱水槽8の洗濯物出入用開口2dの上方から開口部33b内を見て、開口部33bが、ケースC内に溜まった糸屑等のゴミを視認可能であることで、ケースC内のゴミの捕集量を一目で確認することができる。このため、ユーザは、ケースC内に溜まったゴミを取り除くべき時期の予想や、取り除くべきか否かの判断を、ケースCを洗濯兼脱水槽8から取り外すことなく的確にできる。
[第1変形例]
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造及び変更が可能であり、本発明はこれら改造及び変更された発明にも及ぶことは勿論である。なお、既に説明した構成は同じ符号を付してその説明を省略する。
図7は、本発明の実施形態に係る洗濯機用ろ過装置の第1変形例を示す図であり、左側の図は洗濯機用ろ過装置の拡大正面図、右側の図は左側の図のVII−VII断面図である。
例えば、前記実施形態で説明したフィルタ部33の開口部33bは、図3に示すように、前後方向にストレートに貫通した状態の貫通孔に限定されるものではない。図7に示すように、開口部33Abは、上側開口縁33Adに傾斜面33Aeを形成したものであってもよい。
つまり、本発明は、洗濯水Wを導入する導入開口41と、導入開口41から導入された洗濯水Wを洗濯機(洗濯乾燥機1(図1参照))の洗濯槽(洗濯兼脱水槽8(図1及び図2参照)に戻すフィルタ部33Aと、が形成されケースCAを有する洗濯機用ろ過装置FAであって、ケースCAは、フィルタ部33Aが形成された表面板30Aと、表面板30Aに対向して配置され、表面板30Aに着脱自在に取り付けられる裏面板40と、を備え、フィルタ部33Aは、複数の開口部33Abを有し、開口部33Abの上側開口縁33Adには、傾斜面33Aeが形成されていてもよい。
かかる構成によれば、洗濯機用ろ過装置FAの開口部33Abは、上側開口縁33Adに傾斜面33Aeが形成されていることで、上方向に拡開するように形成することができるため、さらに、上方向から開口部33Ab内を視認し易くすることができる。
また、図7に示すように、開口部33Abの上側開口縁33Adには、傾斜面33Aeが形成され、傾斜面33Aeは、表面板30Aの表面30Aaの鉛直上方向に対して45度から65度傾斜させてもよい。
この場合、傾斜面33Aeの水平方向に対する角度θ2は、45度から65度が好ましく、さらに好ましくは、55度程度が好ましい。
このように、本発明の第1変形例は、フィルタ部33Aの開口部33Abの上側開口縁33Adに傾斜面33Aeを形成して、開口部33Abの表面側(前側)を裏面側(後側)よりも上方向に広げた。このため、洗濯乾燥機1からろ過装置FAを取り外すことなく、捕集された糸屑を目視することができる。
また、角度θ2は、表面板30Aの板厚や、洗濯物出入用開口部2bの形成されている高さ、大きさ、形状にもよるが、図1に示すように、前記したユーザがろ過装置Fの開口部33bを覗き込むときの水平方向に対する角度θ1に合わせてもよい。つまり、角度θ2は、55度〜60度程度にしてもよい。
[第2変形例]
図8は、本発明の実施形態に係る洗濯機用ろ過装置の第2変形例を示す図であり、左側の図は洗濯機用ろ過装置の拡大正面図、右側の図は(左側の図のVIII−VIII断面図である。
また、図8に示すように、フィルタ部33Bの開口部33Bbは、上側開口縁33Bdに傾斜面33Beを有していれば、横長の貫通孔であってもよい。
かかる構成によれば、開口部33Bbは、上側開口縁33Bdに傾斜面33Beを有しているので、第1変形と同様に、上方向に拡開しているため、フィルタ部33B内の糸屑の捕集状況を上方から視認し易くすることができる。
このため、ユーザは、糸屑の捕集状況を確認して、手入れをすることでほとんど捕集されていない状況で取り外して手入れをする余計な手間を省くことができる。
また、従来よりあまり手入れをしないユーザに対しても、捕集状況を分かり易くすることで、手入れを促すことができる。このため、糸屑が溜まった状態で洗濯し、糸屑の再付着のリスクを低減させることができる。
[その他の変形例]
例えば、本実施形態では、図3に示すように、窪み形状の指掛部31を形成した場合を例に挙げて説明したが、指が引っ掛かる突起部を形成してもよい。例えば、突起部は、ろ過装置収容ケース50に対するろ過装置Fの着脱時、ユーザの親指の腹を前記係止爪32にあてがった際に、人差し指の腹をあてがって、係止爪32と突起部とで挟み込んで着脱できる位置及び形状であればよい。これにより、指掛部31が不要になるので、フィルタ部33の設置面積を拡大できる。また、フィルタ部33の設置面積を拡大できることで、略格子状の枠部33aを拡大できるので、洗濯板効果をさらに向上できる。
また、本実施形態では、図3に示すように、表面板30と裏面板40とを長手方向(上下方向)にスライドさせる構成にしたが、表面板30と裏面板40とを左右方向にスライドさせる構成にしてもよい。
また、表面板30と裏面板40とは、互いに着脱可能に係合するものであればよく、スライドさせることで、表面板30と裏面板40とを着脱できるようにしたものに限定されるものではない。裏面板40は、表面板30に対して、図3に示す下端の嵌入部38を中心として上端の係止爪32を回動させることで、裏面板40の上部を表面板30の裏面側に係合、離脱できるようにしてもよい。
また、本実施形態では、裏面板40が表面板30より上下方向の半分程度の長さに構成された場合を例に挙げてが、その逆であってもよい。その場合には、裏面板40に指掛部31や係止爪32が形成されると共に、矩形状の導入開口が形成される。
また、洗濯乾燥機1は、外蓋3及び蓋部材9cの一部または全体を透明部材で形成したり、外蓋3に透明窓を形成して蓋部材9cを取り除いたりすることで、外蓋3を開けなくても、外蓋3の上方から洗濯兼脱水槽8内のろ過装置Fの捕集状況を視認することができる。
1 洗濯乾燥機(洗濯機)
2d 洗濯物出入用開口
8 洗濯兼脱水槽(洗濯槽)
30,30A,30B 表面板
30a,30Aa,30Ba 表面
33,33A,33B フィルタ部
33b,33Ab,33Bb 開口部
33Ad,33Bd 上側開口縁
33Ae,33Be 傾斜面
40 裏面板
41 導入開口
C,CA,CB ケース
F,FA,FB ろ過装置(洗濯機用ろ過装置)
L1,LA1,LB1 開口部の上下方向の長さ
L2,LA2、LB2 開口部の横方向の長さ
W 洗濯水
θ1 ユーザがろ過装置の開口部を覗き込むときの水平方向に対する角度
θ2 傾斜面の水平方向に対する角度

Claims (6)

  1. 洗濯水を導入する導入開口と、
    前記導入開口から導入された洗濯水を洗濯機の洗濯槽に戻すフィルタ部と、が形成された縦長のケースを有する洗濯機用ろ過装置であって、
    前記ケースは、
    前記フィルタ部が形成された表面板と、
    前記表面板に対向して配置され、前記表面板に着脱自在に取り付けられる裏面板と、を備え、
    前記フィルタ部は、複数の開口部を有し、
    前記開口部は、前記ケースの長手方向と平行な方向に長く形成されている、
    ことを特徴とする洗濯機用ろ過装置。
  2. 洗濯水を導入する導入開口と、
    前記導入開口から導入された洗濯水を洗濯機の洗濯槽に戻すフィルタ部と、が形成されケースを有する洗濯機用ろ過装置であって、
    前記ケースは、
    前記フィルタ部が形成された表面板と、
    前記表面板に対向して配置され、前記表面板に着脱自在に取り付けられる裏面板と、を備え、
    前記フィルタ部、複数の開口部を有し、
    前記開口部の上側開口縁には、傾斜面が形成されている、
    ことを特徴とする洗濯機用ろ過装置。
  3. 前記開口部は、複数行かつ複数列に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の洗濯機用ろ過装置。
  4. 前記表面板は、透明な材料、または、半透明な材料で形成され、
    前記裏面板は、糸屑とは異なる色相の材料で形成されている、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の洗濯機用ろ過装置。
  5. 前記開口部の上側開口縁には、傾斜面が形成され、
    前記傾斜面は、前記表面板の表面の鉛直上方向に対して45度から65度傾斜している、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の洗濯機用ろ過装置。
  6. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の前記洗濯機用ろ過装置を洗濯槽に取り付けた洗濯機であって、
    前記洗濯機用ろ過装置は、前記洗濯槽の洗濯物出入用開口の上方から前記開口部内を見て、前記開口部が、前記ケース内に溜まった糸屑等のゴミが視認可能な形状に形成されている、
    ことを特徴とする洗濯機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP4295935A1 (en) * 2022-06-21 2023-12-27 Sharp Kabushiki Kaisha Filter member and washing machine

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