JP2021177804A - 保持具 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁石の取付けできない壁面等の被取付部にも着脱可能に取り付けることができるとともに、この着脱操作を容易に行うことができる保持具を提供する。【解決手段】壁面等の被取付部に着脱可能で物品を保持可能な保持具10であって、前記被取付部に密着することにより前記被取付部に対して剥離可能に取り付けられるシート部15と前記シート部15の前記被取付部と反対側の面に設けられた被係合部30とを有する取付部材13と、物品を保持可能な本体部12と前記被係合部30に着脱可能に係合する係合部23とを有する保持部材11と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、被取付部に取り付け可能な保持具に関する。
壁や柱等の被取付部に取り付け可能な取付部と、当該取付部に設けられた保持部とを有し、取付部によって被取付部に取り付けられた状態で、調理用具や工具、文具等の道具や調味料等の食品のように様々な物品を保持部において保持可能な保持具が広く用いられている。
このような保持具には、例えば取付部として磁石が用いられ、被取付部に対して容易に着脱が可能であり取付位置を変更可能なものがある。しかし、取り付け可能な箇所が冷蔵庫の扉やスチール製のロッカー等、磁石の取り付け可能な箇所に限られる。
これに対して特許文献1には、物品を保持可能な保持部と、保持部と一体に設けられ、タイル張りの壁等、磁石の取付けできない壁面等の被取付部に対して取り付け可能な吸着層(取付部)と、を有する保持具が開示されている。
特開2008−173222号公報
しかし、特許文献1に記載の保持具を、例えば保持部を洗浄するために被取付部から取り外す場合、保持部と取付部とが一体に設けられているため、取付部ごと取り外さなければならない。また、取り外した保持具を元の位置に正確に戻すには、元の位置を記録または記憶し、それに合わせて取り付ける必要があり、取り外す場合も取り付ける場合のいずれも手間がかかる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、磁石の取付けできない壁面等の被取付部にも着脱可能に取り付けることができるとともに、この着脱操作を容易に行うことができる保持具を提供することを目的とする。
本発明者らは、種々検討した結果、上記目的は、以下の発明により達成されることを見出した。
本発明の一局面に係る保持具は、壁面等の被取付部に着脱可能で物品を保持可能な保持具であって、前記被取付部に密着することにより前記被取付部に対して剥離可能に取り付けられるシート部と前記シート部の前記被取付部と反対側の面に設けられた被係合部とを有する取付部材と、物品を保持可能な本体部と前記被係合部に着脱可能に係合する係合部とを有する保持部材と、を備えている。
上記の保持具は、磁石の取り付けできない壁面等の被取付部にもシート部の密着により取り付けることができる。
また、上記の保持具では、係合部と被係合部との係合を解除して保持部材を取付部材から取り外すことができる。これにより、被取付部に取り付けた状態の保持具において、取付部材を被取付部に残したまま保持部材を容易に取り外すことができるとともに、取り外した保持部材の係合部を被取付部に残した取付部材の被係合部に係合させることにより、元の位置に容易に戻すこともできる。
上記の保持具の前記被係合部に前記係合部が係合した状態において、前記シート部は、正面視で、前記本体部によって全体が隠れていてもよい。
この態様では、シート部が、保持部材の本体部によって隠れるため、保持具を見栄え良く被取付部に取り付けることができる。また、シート部の取付位置を変更する場合には、保持部材を取付部材から取り外せば、本体部に隠れたシート部を露出させることができるため、シート部を被取付部から容易に取り外すことができる。
上記の保持具において、前記被係合部は、前記シート部に接着されており、前記シート部は、正面視で前記接着された部分の全周に亘り当該被係合部から周囲に張出す張出し部を有していてもよい。
シート部に被係合部を接着すると、接着部分においてシート部が被係合部側に引っ張られるように変形することがある。シート部を被取付部に取り付けた状態において、当該変形した部分がシート部の周縁に位置すると、シート部の周縁に被取付部から離れた部分が生じる。シート部は、このような被取付部から離れた部分を起点として剥がれやすくなる。この態様では、シート部に設けられた張出し部は、被係合部との接着による変形が抑制されているとともに、被係合部との接着部分の全周に亘り設けられている。そのため、シート部は、周縁の全周に亘り途切れなく被取付部に密着することができ、シート部を安定して被取付部に取り付けることができる。
上記の保持具において、前記張出し部のうち、正面視で前記被係合部よりも上に配置された部分は、前記被係合部よりも下に配置された部分よりも大きな面積を有していてもよい。
被係合部と係合部とが係合し、保持具が被取付部に取り付けられるとともに物品を保持した状態では、保持具は、被係合部の下端を軸として、被係合部の下端よりも上の部分が被取付部から離れる方向に回転しようとする。このとき、シート部は、下部よりも上部の方が被取付部から離れる方向に強い力を受ける。そのため、シート部の張出し部のうち被係合部よりも上に配置された部分は、被係合部よりも下に配置された部分よりも大きな力を剥がれる方向に受ける。この態様では、被係合部よりも上に配置された部分は、被係合部よりも下に配置された部分よりも大きな面積を有しており、よりシート部の被取付部に対する密着力を大きくすることができるため、安定して被取付部に取り付けることができる。
上記の保持具において、前記保持部材は、前記被係合部と前記係合部とが係合した状態において前記張出し部における前記被係合部よりも下に配置された部分と対向する下部対向面と、前記下部対向面から前記シート部に向けて突出する下部突出部と、を有していてもよい。
この態様では、保持部材の下部対向面は、張出し部における被係合部よりも下に配置された部分と対向する。被係合部と係合部とが係合し、保持具が被取付部に取り付けられるとともに物品を保持した状態において、保持部材には被係合部の下端を軸として、被係合部の下端よりも上の部分が被取付部から離れる方向に回動する力が生じる。保持部材の下部対向面は、この回動する力によって被取付部に向かい、これにより下部突出部がシート部に当たるため、保持部材の回動を抑制することができる。このとき、保持部材は、被係合部で支持されるだけでなく、下部突出部およびシート部を介して被取付部によっても支えられる。これにより、保持部材および保持部材で保持する物品の荷重を被係合部で受けるだけでなく、被取付部にも分散させることができるため、保持具の耐荷重性能を向上させることができる。また、下部突出部は、被取付部とともにシート部を挟むため、シート部が被取付部から剥がれるのを抑制することができる。
上記の保持具において、前記下部突出部は、前記保持部材において最も前記シート部に近い位置に配置された先端面を有していてもよい。
この態様では、保持具が被取付部に取り付けられた状態において、下部突出部の先端面をシート部に確実に当てることができる。
上記の保持具において、前記被係合部は、前記被係合部と前記係合部とが係合した状態で前記下部突出部から水平方向に外れた位置に設けられ、前記取付部材は、前記被係合部と前記係合部とが係合した状態で前記下部突出部を基準として前記被係合部と水平方向で反対側に設けられた別の被係合部を有し、前記保持部材は、前記別の被係合部と係合する別の係合部を有していてもよい。
この態様では、水平方向に離れて設けられた2つの被係合部によって、保持部材を支えることができるため、保持部材が水平方向に広い幅を有する場合でも、保持部材が被取付部に向かう方向を軸として回動するのを抑制することができる。また、下部突出部は、上下方向においてこれらの2つの被係合部の下方であって、水平方向においてこれらの被係合部の間に設けられているため、被係合部の下端を軸とした被取付部から離れる方向への保持部材の回動を効率的に抑制することができる。
上記の保持具において、前記被係合部と前記係合部、および、前記別の被係合部と前記別の係合部は互いに嵌合可能に構成され、前記被係合部と前記係合部との嵌合遊び寸法は、前記別の被係合部と前記別の係合部との嵌合遊び寸法よりも大きくてもよい。
この態様では、一方の係合部および被係合部の嵌合遊び寸法が他方の係合部および被係合部の嵌合遊び寸法に比べて大きいため、保持部材における2つの係合部の間隔、および取付部材における2つの被係合部の間隔について、寸法精度を緩和することができる。具体的には、保持部材における2つの係合部の間隔または取付部材における2つの被係合部の間隔の所定の寸法との差が、水平方向における一方の係合部と被係合部との寸法の差よりも小さければ、両方の係合部と被係合部とを係合させることができる。
また、水平方向において、他方の係合部および被係合部の嵌合遊び寸法が、一方の係合部および被係合部の嵌合遊び寸法よりも小さいため、両方の係合部および被係合部の嵌合遊び寸法が大きい場合に比べて、水平方向における保持部材のガタつきを抑制することができる。
上記の保持具において、前記保持部材は、前記被係合部に前記係合部が係合した状態において前記張出し部における前記被係合部よりも上に配置された部分と対向する上部対向面と、前記上部対向面から前記シート部に向けて突出する上部突出部と、を有していてもよい。
この態様では、保持部材の上部対向面は、張出し部における被係合部よりも上に配置された部分と対向する。被係合部と係合部とが係合した状態において、保持具に物品を保持させる際に反動が生じた場合や、保持部材を上向きに動かすように手が当たった場合に、保持部材に被係合部の上端を軸として、被係合部の上端よりも下の部分が被取付部から離れる方向に回動する力が生じることがある。保持部材の上部対向面は、この回動する力によって被取付部に向かい、これにより、上部突出部がシート部に当たるため、被取付部に傷を付けることなく、保持部材の回動によるガタつきを抑制することができる。また、この回動する力によって上部突出部がシート部に当たった際に、シート部の被取付部への密着を補強することができ、シート部が被取付部から剥がれるのを抑制することができる。
上記の保持具において、前記上部突出部は、前記保持部材において最も前記シート部に近い位置に配置された先端面を有していてもよい。
この態様では、保持具が被取付部に取り付けられた状態において、保持部材に、被係合部よりも上に配置された部分が被取付部に近づく方向に回動する力が生じた場合に、上部突出部の先端面をシート部に確実に当てることができる。
本発明によれば、磁石の取付けできない壁面等の被取付部にも着脱可能に取り付けることができるとともに、この着脱操作を容易に行うことができる保持具を提供することができる。
図1(a)、(b)は、第1の実施形態に係る保持具(フック)の分解斜視図であり、それぞれ保持具の正面側、および背面側を示す図である。 図2(a)〜(c)は、第1の実施形態に係る持部材のそれぞれ正面図、背面図および底面図である。 図3(a)、(b)は第1の実施形態に係る取付部材のそれぞれ平面図および正面図である。 図4(a)〜(c)は、第1の実施形態に係る保持部材の取付部材への取付方法を説明する模式図であり、図2(a)および図3(b)のIV−IV線に相当する部分での断面を示す。 図5(a)、(b)は、第1の実施形態に係る取付部材の被係合部に保持部材の係合部が嵌合した状態を示す模式図であり、それぞれシート部を省略した背面図、および図2(c)および図3(b)のV−V線に相当する部分での断面図である。 図6(a)、(b)は、第2の実施形態に係る保持具(ラック)の分解斜視図であり、それぞれ保持具の正面側および背面側を示す図である。 図7(a)、(b)は、第2の実施形態に係る保持部材のそれぞれ平面図および背面図である。 図8は、第2の実施形態に係る保持具を被取付部に取り付けた状態を示す側面図である。 図9(a)、(b)は、第2の実施形態に係る第1の係合部と一方の被係合部および第2の係合部と他方の被係合部が、互いに嵌合した状態を示す断面図である。 図10(a)、(b)は、本発明の実施形態に係る保持具の変型例(布巾掛け)を示す図であり、それぞれ保持具の正面側および背面側を示す図である。 図11(a)、(b)は、本発明の実施形態に係る保持具の変型例(フック)を示す図であり、それぞれ保持具の正面側および背面側を示す図である。 図12(a)、(b)は、本発明の実施形態に係る保持具の変型例(タオル掛け)を示す図であり、それぞれ保持具の正面側および背面側を示す図である。 図13(a)、(b)は、本発明の実施形態に係る保持具の変型例(キッチンペーパーホルダー)を示す図であり、それぞれ保持具の正面側および背面側を示す図である。 図14(a)、(b)は、本発明の実施形態に係る保持具の変型例(複合保持具)を示す図であり、それぞれ保持具の正面側および背面側を示す図である。 図15(a)、(b)は、本発明の実施形態に係る保持具の変型例(ラック)を示す図であり、それぞれ保持具の正面側および背面側を示す図である。 図16(a)、(b)は、本発明の実施形態に係る保持具の変型例(ラック)を示す図であり、それぞれ保持具の正面側および背面側を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係る保持具について、図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1(a)、(b)は、本発明の第1の実施形態に係る保持具の分解斜視図であり、それぞれ保持具の正面側、背面側を示す図である。図2(a)〜(c)は、保持具を構成する保持部材のそれぞれ正面図、背面図および底面図であり、図3(a)、(b)は保持具を構成する取付部材のそれぞれ平面図および正面図である。図4(a)〜(c)は、保持部材の取付部材への取付方法を説明する模式図である。
図4(c)に示すように、保持具10は、壁面や柱等の被取付部Wに着脱可能に取り付けることができ、被取付部Wに取り付けられた状態で物品を掛けて保持することが可能である。
(保持具の構成)
図1(a)、(b)および図4(c)に示すように、保持具10(フック)は、被取付部Wに着脱可能に取り付けられる取付部材13と、取付部材13に着脱可能に係合するとともに、物品を保持可能な保持部材11と、を有する。
以下では、図4(a)〜(c)における、上方向を+Z方向、下方向を−Z方向、被取付部Wに向かう方向を+Y方向、被取付部Wから離れる方向を−Y方向として説明する。さらに、図1(a)における、+Y方向および+Z方向に直交する方向のうち右側に向かう方向を+X方向、左側に向かう方向を−X方向として説明する。また、+X方向および−X方向を総称してX方向、+Y方向および−Y方向を総称してY方向、+Z方向および−Z方向を総称してZ方向という。X方向を水平方向、+Z方向を上方向、−Z方向を下方向、Z方向を上下方向ともいう。X方向とY方向とZ方向とはそれぞれ互いに直交する。また、以下の説明において「正面視」とは、対象となる物体を+Y方向に見ることをいう。
(取付部材)
取付部材13は、図1(a)、(b)および図3(a)、(b)に示すように、被取付部Wに密着可能な一方の面を有するとともに、当該一方の面が密着することにより被取付部Wに対して剥離可能に取り付けられるシート部15と、シート部15の一方の面と反対側の面に設けられ、保持部材11を支持する被係合部30と、を有する。
シート部15は、上下方向に延びた矩形であり、図3(a)に示すように、シート状の基材15aと、基材15aの一方の面(+Y方向側の面)に設けられ、被取付部Wに吸着または粘着等により剥離可能に密着する密着層15bと、を有する。基材15aは、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)のフィルムまたは薄板からなる。図3(a)には、密着層15bの基材15aと反対側の面に保護用の剥離紙16を設けた状態を示している。取付部材13を被取付部Wに取り付ける際には、剥離紙16を剥がして密着層15bを露出させる。
密着層15bは、壁や柱等の被取付部Wに密着するものであり、例えばポリエーテルを用いることができる。ポリエーテルは、可塑剤を含まないため、被取付部Wに移行しにくく、被取付部Wから剥がした際にいわゆる糊残りが生じにくい特性を有する。ポリエーテルからなる密着層15bは、例えばUV硬化性の接着剤によって基材15aに固定することができる。
被係合部30は、一般的なプラスチック樹脂からなり、基材15aの密着層15bが設けられている面と反対側の面(−Y方向側の面)に固定されている。被係合部30の固定には、例えば紫外線硬化型の接着剤を用いることができる。本実施形態では、シート部15は、正面視で、被係合部30と接着された部分の全周に亘り被係合部30から周囲に張出す張出し部15cを有する。張出し部15cのうち、正面視で被係合部30よりも上に配置された部分である上部領域15c1は、被係合部30よりも下に配置された部分である下部領域15c2よりも大きな面積を有する。
被係合部30は、シート部15に沿って延びる基部31と、保持部材11を上から係合するための1対のレール部32と、レール部32に係合された保持部材11の上方向への移動を規制する被係合突起34と、被係合突起34の下方に設けられ、被係合部30を補強する接続部35と、を有する。
1対のレール部32は、基部31の幅方向の両端部に上下方向に延びるように設けられている。レール部32の互いに対向する面と反対側の面には上下方向に延びる溝部32aが設けられている。溝部32aには、保持部材11のスライダ21の凸部24を上下方向にスライドさせて嵌め込むことが可能である。また、レール部32は、それぞれ溝部32aに嵌まり込んだ凸部24を水平方向およびY方向から囲むため、保持部材11の水平方向両側および手前方向(−Y方向)への移動を規制することができる。さらに、レール部32は、保持部材11を上から着脱可能であり、レール部32の互いに対向する面と反対側の面の上端部には、保持部材11のスライダ21を誘導するため、互いに近づく方向に傾斜した傾斜部32bが設けられている。また、保持部材11を取り付けた状態ではレール部32の上端が保持部材11の天板23cに突き当たるため、レール部32は、保持部材11の上下方向の位置を規定することができる。
被係合突起34は、保持部材11を所定の位置に保持する抜け止めするために、保持部材11の係合部23と係合して保持部材11の上方向への移動を規制する。被係合突起34は、レール部32の間において、基部31の上端部に、基部31からシート部15から離れる方向に突出するように設けられており、基部31の上端から下方に向かうに従って突出量が増大し、基部31に対して傾斜する傾斜面を有している。
接続部35は、レール部32の互いに対向する面に架け渡されており、レール部32の下端に架け渡された下端接続部35aと、下端接続部35aの上方に設けられた中間接続部35bと、を有する。接続部35は、基部31の撓みを抑制する。
(保持部材)
保持部材11は、図1(a)、(b)および図2(a)〜(c)に示すように、物品を引っ掛けて保持可能な本体部12と、取付部材13の被係合部30にスライド可能に嵌合するスライダ21と、被係合部30に着脱可能に係合する係合部23と、を有する。
本体部12は、正面視で、取付部材13よりも大きく、係合部23が被係合部30に係合した状態において、シート部15は、本体部12によって全体が隠れる。
本体部12は、係合部23が被係合部30に係合した状態で、シート部15に沿って延びる基板12aと、基板12aの下部に−Y方向に突出するように設けられたフック部12bと、基板12aからシート部15に向けて+Y方向に突出する周壁12cと、を有する。周壁12cの下面には、開口12dが設けられている。
スライダ21および係合部23は、いずれも基板12aのフック部12bと反対側(+Y方向側)の面に設けられている。スライダ21は、基板12aに水平方向に間を空けて設けられた上下方向に延びる1対の側壁22と、側壁22の互いに対向する面から水平方向に互いに近づく方向に突出し、レール部32の溝部32aに上下方向にスライド可能に嵌合する凸部24と、を有している。
凸部24は、2個の側壁22の互いに対向する面のそれぞれから互いに近づく方向に突出するとともに、上下方向に延びるように設けられている。2つの凸部24は、下端部において下方に向かうに従って互いの間隔が広がるように傾斜する傾斜部24aが設けられている。
係合部23は、水平方向に延びる天板23cと、天板23cの下面から下に延びる板状のアーム部23aと、アーム部23aの端部に設けられ、基板12aから離れる方向に突出する係合突起23bと、を有している。アーム部23aは、基端を支点として基板12aに近づく方向に撓む板ばねとして機能する。係合突起23bは、上方に向かうに従って突出量が増大し、基板12aに対して傾斜する傾斜面を有している。
天板23cおよび1対の側壁22は、周壁12cに設けられた開口12dを有する嵌合空間(符号なし)を区画する。具体的には、側壁22はそれぞれ周壁12cの開口12d側の縁から基板12aに沿って上方向に延び、天板23cは、側壁22の上端を連結する。
また、側壁22の互いに対向する面の下部において、凸部24の基板12aと反対側に、被係合部30を支持するための突起25が設けられている。突起25は、2枚の側壁22の互いに対向する面のそれぞれから互いに近づく方向に突出している。
(取付部材に保持部材を取り付ける方法)
取付部材13に、保持部材11を取り付ける方法について図4(a)〜(c)を用いて説明する。図4(a)〜(c)は、それぞれ図2(a)および図3(b)のIV−IV線に相当する部分での取付部材および保持部材の断面を示す図である。
取付部材13に保持部材11を取り付ける場合、まず、図4(a)に示すように、被取付部Wに取付部材13を取り付ける。次に取付部材13の上方に保持部材11を配置し、保持部材11を下方に移動させ、開口12dから嵌合空間に被係合部30を挿入する。このとき、保持部材11のスライダ21は、側壁22に設けられた後述のテーパ面26によって、レール部32に導かれ、テーパ面26によってレール部32の上端部が支持される。また、スライダ21の凸部24は、傾斜部24aおよび傾斜部32bによって溝部32aに導かれ、その後溝部32aをスライドする。
図4(b)は、挿入途中で被係合突起34に係合突起23bが当たった状態を示す。この状態から、保持部材11をさらに下方に移動させると、被係合突起34と係合突起23bの傾斜面同士が当たり、アーム部23aが基板12a方向(−Y方向)に次第に撓む。係合突起23bが被係合突起34を乗り越えると、アーム部23aの撓みが復元し、図4(c)に示すように、係合突起23bと被係合突起34とが係合し、取付部材13への保持部材11の取付けが完了する。また、このとき被係合部30は、天板23cおよび2個の側壁22に嵌合する。
取付部材13から保持部材11を取り外す場合、図4(c)に示す状態から、保持部材11に上方に力を加えると、アーム部23aが撓みつつ係合突起23bが被係合突起34を乗り越え、係合突起23bと被係合突起34との係合が解除される。なお、係合突起23bおよび被係合突起34の係合面はいずれも略水平面であるため、係合突起23bと被係合突起34との係合を解除するのに必要な力は、係合させる際に必要な力よりも大幅に大きい。そのため、係合部23および被係合突起34は、保持部材11を所定の位置に保持する抜け止めとして作用する。
(取付部材に保持部材を取り付けた状態について)
図5(a)、(b)は、取付部材の被係合部に保持部材の係合部が嵌合した状態を示す模式図であり、それぞれシート部を省略した背面図、ならびに図2(c)および図3(b)のV−V線に相当する部分での断面図である。
図5(b)に示すように、係合部20の側壁22の互いに対向する面のうち、凸部24の基板12a側には、保持部材11のスライダ21をレール部32に導くとともに、レール部32に対して保持部材11を支持するテーパ面26が設けられている。テーパ面26は、上方に向かって互いの間隔が狭くなるテーパ状に設けられ、2段階にテーパ角が変化する。
取付部材13に保持部材11が取り付けられた状態では、図5(a)に示すように、スライダ21の側壁22に設けられた突起25と被係合部30のレール部32とのクリアランスが小さくなっている。また、図5(b)に示すように、テーパ面26の上部においてテーパ面26と被係合部30のレール部32とのクリアランスが小さくなっている。これにより、被係合部30のレール部32は、突起25およびテーパ面26によって両側から4点で支持され、保持部材11の取付部材13に対するガタつきおよび傾きが抑制されている。
(作用、効果)
第1の実施形態に係る保持具10は、磁石の取り付けできない壁面等の被取付部Wにもシート部15の密着により取り付けることができる。
また、保持具10では、係合部23と被係合部30との係合を解除して保持部材11を取付部材13から取り外すことができる。これにより、被取付部Wに取り付けた状態の保持具10において、取付部材13を被取付部Wに残したまま保持部材11を取り外すことができるとともに、取り外した保持部材11の係合部23を、被取付部Wに残した取付部材13の被係合部30に係合させることにより、元の位置に容易に戻すこともできる。
保持具10では、シート部15が、保持部材11の本体部12によって隠れるため、保持具10を見栄え良く被取付部Wに取り付けることができる。また、保持部材11を取付部材13から取り外せば、本体部12に隠れたシート部15を露出させることができるため、シート部15を被取付部Wから容易に取り外すことができる。
上述のように、シート部15に被係合部30を接着すると、接着部分においてシート部15が被係合部30側に引っ張られるように変形することがある。シート部15を被取付部Wに取り付けた状態において、当該変形した部分がシート部15の周縁に位置すると、シート部15の周縁に被取付部Wから離れた部分が生じる。シート部15は、このような被取付部Wから離れた部分を起点として剥がれやすくなる。本実施形態に係る保持具10では、シート部15に設けられた張出し部15cは、被係合部との接着による変形が抑制されているとともに、被係合部30との接着部分の全周に亘り設けられている。そのため、シート部15は、周縁の全周に亘り途切れなく被取付部Wに密着することができ、シート部15を安定して被取付部Wに取り付けることができる。本実施形態において、シート部15における被係合部30の接着部分とは、接着剤を付着させた部分だけでなく、接着剤を付着させた部分の周囲の被係合部30側に引っ張られるように変形した部分を含む。
また、被係合部30と係合部23とが係合し、保持具10が被取付部Wに取り付けられるとともに物品を保持した状態では、保持具10は、被係合部30の下端を軸として、被係合部30の下端よりも上の部分が被取付部Wから離れる方向に回転しようとする。このとき、シート部15は、下部よりも上部の方が被取付部Wから離れる方向に強い力を受ける。そのため、シート部15の張出し部15cのうち上部領域15c1は、下部領域15c2よりも大きな力を剥がれる方向に受ける。本実施形態に係る保持具10では、上部領域15c1は、下部領域15c2よりも大きな面積を有しており、よりシート部15の被取付部Wに対する密着力を大きくすることができるため、安定して被取付部Wに取り付けることができる。
(第2の実施形態)
図6(a)、(b)は、第2の実施形態に係る保持具の分解斜視図であり、それぞれ保持具の正面側および背面側を示す図である。図7(a)、(b)は、保持具を構成する保持部材のそれぞれ平面図および背面図である。図8は、本実施形態に係る保持具を被取付部に取り付けた状態を示す側面図である。第1の実施形態に係る保持具10は被係合部および係合部を1個ずつ有していたのに対して、第2の実施形態に係る保持具50は、被係合部および係合部をそれぞれ2個ずつ有する点で大きく異なる。
(保持具の構成)
図6(a)、(b)および図8に示すように、本実施形態に係る保持具50(ラック)は、被取付部Wに着脱可能に取り付けられる取付部材53と、取付部材53に着脱可能に係合するとともに、物品を保持可能な保持部材51と、を有する。第2の実施形態においても、X方向、Y方向、Z方向、上下方向、水平方向等、以下の説明に用いる方向については第1の実施形態と同様とする。
(取付部材)
取付部材53は、水平方向に延びたシート部55と、シート部55に水平方向に間隔を空けて配置された2つの被係合部30(被係合部および別の被係合部)と、を有する。
シート部55は、各被係合部30と接着された部分の全周に亘り、各被係合部30から周囲に張出す張出し部55cを有し、張出し部55cは、各被係合部30よりも上に配置された部分である上部領域55c1と、下に配置された部分である下部領域55c2と、を有する。上部領域55c1は、下部領域55c2よりも大きな面積を有する。
本実施形態に係る取付部材53を構成するシート部55は、第1の実施形態に係るシート部15と同様の基材および吸着層を有し、大きさおよび形状が異なる以外は同様の構成であるため、説明を省略する。また、本実施形態に係る被係合部30は、第1の実施形態に係る被係合部30と大きさおよび形状を含めて同じ構成であるため、同じ符号を付し、説明を省略する。
(保持部材)
保持部材51は、物品を収容して保持可能な本体部52と、取付部材53の2つの被係合部30にそれぞれスライド可能に嵌合する第1のスライダ61および第2のスライダ71と、被係合部30に着脱可能にそれぞれ係合する第1の係合部63および第2の係合部73と、を有する。
本体部52は、上部に開口を有する箱状であり、第1の係合部63および第2の係合部73がそれぞれ一方の被係合部30および他方の被係合部30に係合した状態において、シート部55に沿って延びる基板52aと、基板52aの下端から−Y方向に延びる底板52dと、基板52aの水平方向両端から−Y方向に延びる2枚の側壁52bと、各側壁52bの−Y方向側の端部に設けられた前壁52cと、基板52aの上端から+Y方向かつ+Z方向の斜め上方向に延びる天板52eと、を有する。側壁52bは、基板52aよりも+Y方向側に一方の端部が位置し、当該一方の端部から前壁52c側の他方の端部に向かって次第に高さが低くなっている。
本体部52は、正面視で、取付部材53よりも大きく、第1の係合部63および第2の係合部73がそれぞれ被係合部30に係合した状態において、シート部55は、本体部52によって全体が隠れる。
基板52aは、第1の係合部63および第2の係合部73がそれぞれ被係合部30に係合した状態において、シート部55の張出し部55cにおける下部領域55c2と対向する下部対向面52a1と、下部対向面52a1からシート部55に向けて+Y方向側に突出する3個の突出部52f(下部突出部)と、を有する。3個の突出部52fは、水平方向に間隔を空けて並んで設けられており、隣接する突出部52f同士の間には開口52gが設けられている。
3個の突出部52fは、第1の係合部63および第2の係合部73から水平方向に外れた位置に設けられている。そのため、第1の係合部63および第2の係合部73がそれぞれ被係合部30に係合した状態において、各被係合部30は突出部52fから水平方向に外れた位置に設けられ、一方の被係合部30は、中央の突出部52fを基準として他方の被係合部30と水平方向で反対側に設けられている。
また、基板52aは、第1の係合部63および第2の係合部73がそれぞれ被係合部30に係合した状態において、シート部55の張出し部55cにおける上部領域55c1と対向する上部対向面52a2と、上部対向面52a2からシート部55に向けて延びる前記天板52e(上部突出部)と、を有する。各突出部52fおよび天板52eは、それぞれ保持部材51において最もシート部55に近い位置に配置された先端面52f1または先端面52e1を有する。
第1のスライダ61、第1の係合部63、第2のスライダ71および第2の係合部73は、基板52aの底板52d等と反対側(+Y方向側)の面に設けられている。第1のスライダ61、第1の係合部63、第2のスライダ71および第2の係合部73は、第1の実施形態のスライダ21および係合部23と、ほぼ同一の構成であり、第1の実施形態のスライダ21に設けられている突起25が設けられていない点で相違する。第1のスライダ61、第1の係合部63、第2のスライダ71および第2の係合部73の、天板63cおよび天板73c、側壁62および側壁72、第1の係合部63および第2の係合部73、アーム部63aおよびアーム部73a、係合突起63bおよび係合突起73b、凸部64および凸部74、傾斜部64aおよび傾斜部74a、テーパ面66およびテーパ面76は、それぞれ第1の実施形態のスライダ21および係合部23の天板23c、側壁22、係合部23、アーム部23a、係合突起23b、凸部24、傾斜部24a、テーパ面26に対応する。そのため、第1の実施形態のスライダ21および係合部23と被係合部30と同様に、第1のスライダ61および第1の係合部63と一方の被係合部30、および第2のスライダ71および第2の係合部73と他方の被係合部30は、互いに嵌合可能に構成されている。
第1の係合部63と一方の被係合部30との嵌合遊び寸法は、第2の係合部73と他方の被係合部30との嵌合遊び寸法よりも大きい。具体的には、第1のスライダ61の側壁62同士の間隔は、第2のスライダ71の側壁72同士の間隔よりも広く設けられている。本実施形態では、一方の被係合部30の幅と第1のスライダ61の側壁62同士の間隔との差を、「第1の係合部63と一方の被係合部30との嵌合遊び寸法」といい、他方の被係合部30の幅と第2のスライダ71の側壁72同士の間隔との差を「第2の係合部73と他方の被係合部30との嵌合遊び寸法」という。
(取付部材に保持部材を取り付ける方法)
保持部材51は、第1の実施形態に係る保持部材11と同様の方法で取付部材53に取り付けることができる。具体的には、被取付部Wに取り付けた取付部材53の上方から保持部材51を下方に移動させ、第1のスライダ61、第1の係合部63、第2のスライダ71および第2の係合部73と2つの被係合部30とを係合させることにより、取り付けることができる。
側壁62および側壁72の下端部には、それぞれ側壁62同士または側壁72同士が水平方向に互いに離れる方向に傾斜する傾斜部62aおよび傾斜部72aが設けられている。そのため、第1のスライダ61、第1の係合部63、第2のスライダ71および第2の係合部73と2つの被係合部30とを係合させる際、傾斜部62aおよび傾斜部72aによって被係合部30を各係合部に誘導することができる。
(取付部材に保持部材を取り付けた状態について)
図8に示すように、本実施形態に係る保持具50は、被取付部Wに取付部材53を介して保持部材51を取り付けた状態では、保持部材51は、取付部材53の被係合部30を介して被取付部Wに支持されるとともに、突出部52fの先端面52f1および天板52eの先端面52e1がシート部55に当たる。
図9(a)、(b)は、第1の係合部63と一方の被係合部30および第2の係合部73と他方の被係合部30が、互いに嵌合した状態を示す断面図であり、第1の実施形態で説明した保持具10の図5(b)の断面図に相当する位置での断面を示す。同図(a)は保持具の全体を示し、同図(b)は同図(a)の囲み部分の拡大図である。
上述のように、第1の係合部63と一方の被係合部30との嵌合遊び寸法は、第2の係合部73と他方の被係合部30との嵌合遊び寸法よりも大きい。そのため、図9(a)、(b)に示すように、第1の係合部63と一方の被係合部30および第2の係合部73と他方の被係合部30が、互いに嵌合した状態では、第1のスライダ61のテーパ面66と一方の被係合部30のレール部32との間のクリアランスが、第2のスライダ71のテーパ面76と他方の被係合部30のレール部32との間のクリアランスに比べて大きくなっている。
(作用、効果)
第2の実施形態に係る保持具50は、上述した第1の実施形態に係る保持具10の作用、効果に加えて、以下の作用、効果を奏する。
保持具50が被取付部Wに取り付けられるとともに物品を保持した状態では、保持部材51には、被係合部30の下端を軸として、被係合部30の下端よりも上の部分が被取付部Wから離れる方向に回動する力が生じる。保持部材51の下部対向面52a1は、この回動する力によって被取付部Wに向かい、これにより突出部52fがシート部55に当たるため、保持部材51の回動を抑制することができる。このとき、保持部材51は、被係合部30で支持されるだけでなく、突出部52fおよびシート部55を介して被取付部Wによっても支えられる。これにより、保持部材51および保持部材51で保持する物品の荷重を被係合部30で受けるだけでなく、被取付部Wにも分散させることができるため、保持具50の耐荷重性能を向上させることができる。また、突出部52fは、被取付部Wとともにシート部55を挟むため、シート部55が被取付部Wから剥がれるのを抑制することができる。突出部52f(下部突出部)は、全体が下部対向面52a1に設けられている必要はなく、一部でも下部対向面52a1に設けられていれば、上記の荷重を分散させる効果およびシート部の剥がれを抑制する効果を奏する。
また、保持具50が被取付部Wに取り付けられた状態において、突出部52fの先端面52f1をシート部55に確実に当てることができる。
また、保持具50に物品を保持させる際に反動が生じた場合や、保持部材51を上向きに動かすように手が当たった場合において、保持部材51に被係合部30の上端を軸として、被係合部30の上端よりも下の部分が被取付部Wから離れる方向に回動する力が生じることがある。保持部材51の上部対向面52a2は、この回動する力によって被取付部Wに向かい、これにより、天板52eがシート部55に当たるため、被取付部Wに傷を付けることなく、保持部材51の回動によるガタつきを抑制することができる。本実施形態では、保持具50が被取付部Wに取り付けられた状態において、天板52eの先端面52e1がシート部55に当たっているため、保持部材51の回動によるガタつきをより抑制することができる。
また、この回動する力によって天板52eがシート部55に当たった際に、シート部55の被取付部Wへの密着を補強することができ、シート部55が被取付部Wから剥がれるのを抑制することができる。なお、保持具50が被取付部Wに取り付けられるとともに物品を保持した状態では、被係合部30の下端よりも上の部分が被取付部Wから離れる方向に回動する力が生じているため、天板52eの先端面52e1がシート部55に当たっていても、天板52eとシート部55との間にはほとんど力が生じない。天板52e(上部突出部)は、全体が上部対向面52a2に設けられている必要はなく、一部でも上部対向面52a2に設けられていれば、上記のガタつきを抑制する効果およびシート部の剥がれを抑制する効果を奏する。
さらに、被係合部30よりも上に配置された部分が被取付部Wに近づく方向に回動する力が保持部材51に生じた場合に、天板52eの先端面52e1をシート部55に確実に当てることができる。
保持具50では、水平方向に離れて設けられた2つの被係合部30によって、保持部材51を支えることができるため、保持部材51が水平方向に広い幅を有する場合でも、保持部材51が被取付部Wに向かう方向を軸として回動するのを抑制することができる。また、突出部52fは、上下方向においてこれらの2つの被係合部30の下方であって、水平方向においてこれらの被係合部30の間に設けられているため、被係合部30の下端を軸とした被取付部Wから離れる方向への保持部材51の回動を効率的に抑制することができる。
保持具50では、第1の係合部63および一方の被係合部30の嵌合遊び寸法が第2の係合部73および他方の被係合部30の嵌合遊び寸法に比べて大きい。そのため、保持部材51における第1の係合部63と第2の係合部73との間隔、および取付部材53における2つの被係合部30の間隔について、寸法精度を緩和することができる。
具体的には、保持部材51における第1の係合部63と第2の係合部73との実際の間隔または取付部材53における2つの被係合部30の実際の間隔の、設計された所定の間隔との差が、水平方向における第1の係合部63と一方の被係合部30との実際の寸法の差よりも小さければ、両方の係合部と被係合部とを係合させることができる。
また、水平方向において、第2の係合部73および他方の被係合部30の嵌合遊び寸法が、第1の係合部63および一方の被係合部30の嵌合遊び寸法よりも小さいため、両方の嵌合部および被係合部の嵌合遊び寸法が大きい場合に比べて、水平方向における保持部材のガタつきを抑制することができる。
(変型例)
第1の実施形態に係る保持具10および第2の実施形態に係る保持具50では、被係合部30に係合部23、第1の係合部60または第2の係合部70が係合した状態において、シート部15またはシート部55は、正面視で、本体部12または本体部52によって全体が隠れていることとしたが、シート部15またはシート部55は、正面視で、本体部12または本体部52から一部が露出していてもよい。
第2の実施形態に係る保持具50において、突出部52f(下部突出部)を下部対向面52a1の下端に設けたが、突出部52fを設ける位置は、下部対向面52a1であれば下端に限られない。また、天板52e(上部突出部)を上部対向面52a2の上端に設けたが、天板52eを設ける位置は、上部対向面52a2であれば上端に限られない。
第2の実施形態に係る保持具50において、3つの突出部52fを全てシート部55に当たる位置に設けたが、保持部材51の大きさによっては一部の突出部52fのみがシート部55に当たる位置に設けられていてもよく、全ての突出部52fがシート部55から外れた位置に設けられていてもよい(後述の図15および図16に示す変型例参照)。
図10〜図16は、上記実施形態に係る保持具の変型例を示す図であり、各図(a)は正面側を示す斜視図、各図(b)は背面図である。
図10に示す保持具110は、布巾掛けであり、壁面等の被取付部に着脱可能に取り付けられる取付部材13と、取付部材13に着脱可能であるとともに、布巾等の布帛を掛けられる保持部材111と、を有する。取付部材13は、第1の実施形態に係る取付部材13と同様の構成であり、シート部15と被係合部30とを有する。
保持部材111は、第1の実施形態に係る保持部材11のフック部12bに代えて、シート部15に沿って延びる本体部111aに水平方向に回動可能に設けられた3本のアーム部112を設けたこと以外は、第1の実施形態に係る保持部材11と同様の構成であり、本体部111aのアーム部112と反対側の面に、被係合部30と係合可能な係合部113を有する。シート部15は、正面視で本体部111aによって全体が隠れている。
図11〜図16に示す保持具は、いずれも壁面等の被取付部に着脱可能に取り付けられる取付部材53と、取付部材53に着脱可能であるとともに、物品を保持可能な保持部材と、を備える。いずれの保持具においても、取付部材53は、第2の実施形態に係る取付部材53と同様の構成であり、シート部55と2つの被係合部30とを有する。また、いずれの保持具においても、各保持部材は、物品を保持可能な本体部と、2つの被係合部30に着脱可能に係合する2つの係合部を有する。また、被係合部30に各係合部が係合した状態において、シート部55は、正面視で各保持部材の本体部によって全体が隠れている。
図11に示す保持具120はフックであり、取付部材53に加えて保持部材121を備える。保持部材121は、物品を引っ掛けて保持可能な本体部122と、本体部122の背面に設けられた第1の係合部125および第2の係合部126と、を有する。本体部122は、シート部55に沿って延びる基板122aと、基板122aの下端部に水平方向に並んで設けられた複数のフック部122bと、を有する。
本体部122は、さらに、第1の係合部125および第2の係合部126がそれぞれ被係合部30に係合した状態において、シート部55の張出し部55cにおける下部領域55c2と対向する基板122aの下部対向面122a1からシート部55に向けて突出する3個の下部突出部122cを有する。3個の下部突出部122cは、第1の係合部125および第2の係合部126の間ならびにこれらの係合部の水平方向外側に設けられており、それぞれ基板122aの下部から上方に延びている。下部突出部122cの先端面122c1は、保持部材121において最もシート部55に近い位置に配置されている。
保持具120では、保持具120が壁面等の被取付部に取り付けられた状態において、下部突出部122cの先端面122c1を、いずれもシート部55に確実に当てることができる。
図12に示す保持具130は、タオル掛けであり、取付部材53に加えて保持部材131を備える。保持部材131は、タオル等の布帛を掛けられる本体部132と、本体部132の背面に設けられた第1の係合部135および第2の係合部136と、を有する。本体部132は、シート部55に沿って延びる基板132aと、基板132aの水平方向両端から基板132aに直交する方向に延びる2本の支持棒132bと各支持棒132bの端部に架け渡された横棒132cと、を有する。
本体部132は、さらに、第1の係合部135および第2の係合部136がそれぞれ被係合部30に係合した状態において、シート部55の張出し部55cにおける下部領域55c2と対向する基板132aの下部対向面132a1からシート部55に向けて突出する3個の下部突出部132dを有する。下部突出部132dの先端面132d1は、保持部材131において最もシート部55に近い位置に配置されている。下部突出部132dは、上述の保持具120の下部突出部122cと同様の形状で、同様の位置に設けられており、下部突出部122cと同様の効果を奏する。
図13に示す保持具140は、キッチンペーパーホルダーであり、取付部材53に加えて保持部材141を備える。保持部材141は、キッチンペーパー等の筒状の物体を両端の開口から保持することができる本体部142と、本体部142の背面に設けられた第1の係合部145および第2の係合部146と、を有する。本体部142は、シート部55に沿って延びる基板142aと、基板142aの水平方向両端の上部に、基板142aに対して平行かつ水平な軸に対して回動する2本のアーム142bと、を有する。2本のアーム142bの先端部は、互いに近づく方向に延びる部分を有し、キッチンペーパー等を保持可能である。
本体部142は、さらに、第1の係合部145および第2の係合部146がそれぞれ被係合部30に係合した状態において、シート部55の張出し部55cにおける上部領域55c1と対向する基板142aの上部対向面142a1からシート部55に向けて突出する1個の上部突出部142cを有する。上部突出部142cは、第1の係合部145および第2の係合部146の間にこれらの係合部の上端と同じ高さに設けられており、水平方向に延びている。上部突出部142cの先端面142c1は、保持部材141において最もシート部55に近い位置に配置されている。
保持具140が壁面等の被取付部に取り付けられた状態において、例えばアーム142bにキッチンペーパーを保持させる際に反動が生じた場合や、保持部材141を上向きに動かすように手が当たった場合のように、保持部材141の被係合部30の上端よりも下の部分が被取付部から離れる方向に回動する力が生じた場合に、上部対向面142a1はこの回動する力によって被取付部に向かい、上部突出部142cは、シート部55に当たる。そのため、上部突出部142cによって、保持部材141にガタつきが生じるのを抑制することができる。また、この回動する力によって上部突出部142cがシート部55に当たった際に、シート部55の被取付部への密着を補強することができ、シート部55が被取付部から剥がれるのを抑制することができる。このとき、上部突出部142cの先端面142c1を、シート部55に確実に当てることができる。
図14に示す保持具150は、様々な物品を保持可能な複合保持具であり、取付部材53に加えて保持部材151を備える。保持部材151は、物品を保持することができる本体部152と、本体部152の背面に設けられた第1の係合部159aおよび第2の係合部159bと、を有する。
本体部152は、シート部55に沿って設けられたラップ等の棒状の物体を収容可能な箱状の容器153と、容器153の底部から上方に延びる複数(例えば3枚)の仕切り板154と、を有する。仕切り板154は、容器153の底部に形成された着脱孔(不図示)に着脱可能に設けられている。当該着脱孔は水平方向に並んで複数(例えば6個)設けられており、仕切り板154を用途に応じて任意の位置に配置することができる。また、本体部152は、容器153の下部の水平方向両端部から下方に延びる2本のアーム部155と、アーム部155の先端に設けられ、水平方向に伸縮可能であり、キッチンペーパーを両端の開口から保持することができる支持部156と、容器153の下部の水平方向中央部から下方に延び、キッチンペーパーの空回りを防ぎ、所定の長さでキッチンペーパーを切り離しやすくする波板状の滑り止め157と、を有する。本体部152は、さらに、容器153の下部から下方に延びる2本の縦棒158aと縦棒158aの先端に架け渡され、タオルを掛けることができる横棒158bと、を有する。
本体部152は、さらに、第1の係合部159aおよび第2の係合部159bがそれぞれ被係合部30に係合した状態において、シート部55の張出し部55cにおける下部領域55c2と対向する容器153の背面153aの下部対向面153a1からシート部55に向けて突出する3個の下部突出部153bと、張出し部55cにおける上部領域55c1と対向する背面153aの上部対向面153a2からシート部55に向けて突出する1個の上部突出部153cと、を有する。
3個の下部突出部153bは、第1の係合部159aおよび第2の係合部159bの間ならびにこれら係合部の水平方向外側に設けられており、それぞれ水平方向に延びている。上部突出部153cは、水平方向において第1の係合部159aおよび第2の係合部159bの間に設けられ、容器153の上端から下方に延びている。下部突出部153bの先端面153b1および上部突出部153cの先端面153c1は、いずれも保持部材151において最もシート部55に近い位置に配置されている。
保持具150が壁面等の被取付部に取り付けられるとともに物品を保持した状態において、下部突出部153bの先端面153b1は、いずれもシート部55に当たる位置に設けられている。そのため、下部突出部153bによって、シート部55の被取付部からの剥がれを抑制するとともに、保持部材151および物品の荷重を被取付部に分散させることができる。このとき、下部突出部153bの先端面153b1を、シート部55に確実に当てることができる。また、上部突出部153cによって、例えば保持部材151に物品を保持させる際に反動が生じた場合等に、保持部材151にガタつきが生じるのを抑制することができる。また、被取付部に傷が付くのを抑制することができ、シート部55の被取付部からの剥がれを抑制することができる。このとき、上部突出部153cの先端面153c1を、シート部55に確実に当てることができる。
図15に示す保持具160は、第2の実施形態に係る保持具50(ラック)よりも横幅が広くかつ高さが高いラックであり、取付部材53に加えて保持部材161を備える。保持部材161は、上部に開口を有し、物品を収容することができる箱状の本体部162と、本体部162の背面に設けられた第1の係合部165および第2の係合部166と、を有する。
保持部材161は、さらに、第1の係合部165および第2の係合部166がそれぞれ被係合部30に係合した状態において、シート部55の張出し部55cにおける下部領域55c2と対向する本体部162の背面162aの下部対向面162a1からシート部55に向けて突出する2個の下部突出部163と、張出し部55cにおける上部領域55c1と対向する背面162aの上部対向面162a2からシート部55に向けて突出する1個の上部突出部164と、を有する。2個の下部突出部163は、第1の係合部165および第2の係合部166の水平方向の外側の位置に設けられ、上部突出部164は、第1の係合部165および第2の係合部166の水平方向の間の位置に設けられている。下部突出部163および上部突出部164は、それぞれ保持部材161において最もシート部55に近い位置に配置された先端面163aまたは先端面164aを有する。なお、下部突出部163の一部は、本体部162の背面162aの、シート部55の下部領域55c2と対向する部分の外側に設けられているが、下部突出部163の先端面163aは、シート部55に当たる位置に設けられている。
保持具160が壁面等の被取付部に取り付けられるとともに物品を保持した状態において、先端面163aおよび先端面164aは、いずれもシート部55に当たる位置に設けられている。そのため、下部突出部163によって、シート部55の被取付部からの剥がれを抑制するとともに、保持部材161および物品の荷重を被取付部に分散させることができる。このとき、下部突出部163の先端面163aを、シート部55に確実に当てることができる。また、上部突出部164によって、上述の保持具150に設けられた上部突出部153cと同様に、被取付部に傷が付くのを抑制しながら保持部材161にガタつきが生じるのを抑制することができる。このとき、上部突出部164の先端面164aを、シート部55に確実に当てることができる。
図16に示す保持具170は、第2の実施形態に係る保持具50(ラック)よりも横幅が広いラックであり、取付部材53に加えて保持部材171を備える。保持部材171は、上部に開口を有する箱状の本体部172と、本体部172の背面に設けられた第1の係合部175および第2の係合部176と、を有する。
保持部材171は、さらに、第1の係合部175および第2の係合部176がそれぞれ被係合部30に係合した状態において、シート部55の張出し部55cにおける下部領域55c2と対向する本体部172の背面172aの下部対向面172a1の下端部からシート部55に向けて背面172aに直交する方向に突出する3個の下部突出部173と、張出し部55cにおける上部領域55c1と対向する背面172aの上部対向面172a2の上端部からシート部55に向けて斜め上方向に突出する1個の上部突出部174と、を有する。3個の下部突出部173は、第1の係合部175および第2の係合部176から水平方向に外れた位置、具体的には第1の係合部175および第2の係合部176の間とこれらの係合部の外側に設けられ、上部突出部174は、第1の係合部175および第2の係合部176の水平方向の間の位置に設けられている。下部突出部173および上部突出部174は、それぞれ保持部材171において最もシート部55に近い位置に配置された先端面173aおよび先端面174aを有する。
保持具170が壁面等の被取付部に取り付けられるとともに物品を保持した状態において、下部突出部173の先端面173aおよび上部突出部174の先端面174aはいずれもシート部55に当たる位置に設けられている。そのため、下部突出部173によって、シート部55の被取付部からの剥がれを抑制することができるとともに保持部材171および物品の荷重を被取付部に分散させることができる。このとき、下部突出部173の先端面173aを、シート部55に確実に当てることができる。また、上部突出部174によって、上述の保持具150に設けられた上部突出部153cと同様に、被取付部に傷が付くのを抑制しながら保持部材171にガタつきが生じるのを抑制することができる。このとき、上部突出部174の先端面174aを、シート部55に確実に当てることができる。
10 保持具
11 保持部材
12 本体部
13 取付部材
15 シート部
15c 張出し部
15c1 上部領域(係合部から上に張出す領域)
15c2 下部領域(係合部から下に張出す領域)
23 係合部
30 被係合部(被係合部、別の被係合部)
50 保持具
51 保持部材
52 本体部
52a1 下部対向面
52a2 上部対向面
52e 天板(上部突出部)
52e1 先端面
52f 突出部(下部突出部)
52f1 先端面
53 取付部材
55 シート部
55c 張出し部
55c1 上部領域(被係合部よりも上に配置された部分)
55c2 下部領域(被係合部よりも下に配置された部分)
60 第1の係合部(係合部)
70 第2の係合部(別の係合部)
W 被取付部
110、120、130、140、150、160、170 保持具
111、121、131、141、151、161、171 保持部材
111a、122、132、142、152、162、172 本体部
122a1、132a1、153a1、162a1 下部対向面
142a1、153a2、162a2 上部対向面
113 係合部
125、135、145、159a、165、175 第1の係合部
126、136、146、159b、166、176 第2の係合部
122c、132d、153b、163、173 下部突出部
122c1、132d1、153b1、163a、173a 先端面
142c、153c、164、174 上部突出部
142c1、153c1、164a、174a 先端面

Claims (10)

  1. 壁面等の被取付部に着脱可能で物品を保持可能な保持具であって、
    前記被取付部に密着することにより前記被取付部に対して剥離可能に取り付けられるシート部と前記シート部の前記被取付部と反対側の面に設けられた被係合部とを有する取付部材と、
    物品を保持可能な本体部と前記被係合部に着脱可能に係合する係合部とを有する保持部材と、を備えている、保持具。
  2. 前記被係合部に前記係合部が係合した状態において、前記シート部は、正面視で、前記本体部によって全体が隠れている、請求項1に記載の保持具。
  3. 前記被係合部は、前記シート部に接着されており、
    前記シート部は、正面視で前記接着された部分の全周に亘り当該被係合部から周囲に張出す張出し部を有する、請求項1または請求項2に記載の保持具。
  4. 前記張出し部のうち、正面視で前記被係合部よりも上に配置された部分は、前記被係合部よりも下に配置された部分よりも大きな面積を有する、請求項3に記載の保持具。
  5. 前記保持部材は、前記被係合部と前記係合部とが係合した状態において前記張出し部における前記被係合部よりも下に配置された部分と対向する下部対向面と、前記下部対向面から前記シート部に向けて突出する下部突出部と、を有する、請求項3または請求項4に記載の保持具。
  6. 前記下部突出部は、前記保持部材において最も前記シート部に近い位置に配置された先端面を有する、請求項5に記載の保持具。
  7. 前記被係合部は、前記被係合部と前記係合部とが係合した状態で前記下部突出部から水平方向に外れた位置に設けられ、
    前記取付部材は、前記被係合部と前記係合部とが係合した状態で前記下部突出部を基準として前記被係合部と水平方向で反対側に設けられた別の被係合部を有し、
    前記保持部材は、前記別の被係合部と係合する別の係合部を有する、請求項5または請求項6に記載の保持具。
  8. 前記被係合部と前記係合部、および、前記別の被係合部と前記別の係合部は互いに嵌合可能に構成され、
    前記被係合部と前記係合部との嵌合遊び寸法は、前記別の被係合部と前記別の係合部との嵌合遊び寸法よりも大きい、請求項7に記載の保持具。
  9. 前記保持部材は、前記被係合部に前記係合部が係合した状態において前記張出し部における前記被係合部よりも上に配置された部分と対向する上部対向面と、前記上部対向面から前記シート部に向けて突出する上部突出部と、を有する、請求項3から請求項8のいずれか1項に記載の保持具。
  10. 前記上部突出部は、前記保持部材において最も前記シート部に近い位置に配置された先端面を有する、請求項9に記載の保持具。
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