JP2021177356A - 情報処理装置、情報処理装置の制御方法およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理装置の制御方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】拡張アプリケーションを一意に識別する設定情報が含まれている設定情報を流用可能な情報処理装置を提供すること。【解決手段】情報処理装置が有する拡張アプリケーションは、拡張アプリケーションの初回起動時に設定ファイルが存在するか否かを確認する確認手段と、設定ファイルの機器情報に応じて、設定ファイルに対して所定の処理を行う処理手段と、サーバに対して拡張アプリケーションの登録要求もしくは登録情報の更新要求を行う登録手段と、を有し、処理手段は、設定ファイルの機器情報と拡張アプリケーションが動作する情報処理装置の機器情報が異なる場合に、設定ファイルから拡張アプリケーションを一意に識別する情報を削除する。【選択図】図8

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理装置の制御方法およびプログラムに関する。
後からアプリケーション(拡張アプリケーション)をインストールすることが可能な情報処理装置が知られている。例えば、情報処理装置の一例であるデジタル複合機等の画像形成装置にインストールされた拡張アプリケーションは、画像形成装置を制御して、印刷、コピー、FAX送受信などのジョブを実行することが可能である。そして、画像形成装置は、拡張アプリケーションが画像形成装置を制御してジョブを実行する機能を提供する。
また、画像形成装置は、設定値等のデータのバックアップを行い、ファイルサーバーや外部メモリに保存することが可能である。必要に応じてバックアップしたデータを画像形成装置に戻す(以下、リストアともいう)ことで、画像形成装置のハードウェアやデータが壊れた場合でも元の設定を復元することができ、手動による再設定の手間を省くことができる。
バックアップしたデータを、バックアップした機体とは別の機体(異機種)に反映することも許容される(以下、マイグレーションともいう)。マイグレーションにより、例えば、利用中の画像形成装置の各設定を、新規に設置する画像形成装置に対し流用することができ、設定のための時間や手間を省くことができる。マイグレーションにおいては機種の機能差があるため、バックアップしたデータを柔軟に引き継がせる必要がある。特許文献1は、異機種間のリストアにおいて、機種情報に基づいて決定されるインポートレベルに応じて、バックアップされたデータからインポートする設定を抽出する画像形成装置を開示している。
特開2012−226662号公報
拡張アプリケーションの中には、管理サーバが発行したクライアントIDと共に管理サーバとの間の通信を行う拡張アプリケーションがある。複数の情報処理装置の拡張アプリケーション(クライアント)を管理する管理サーバがどのクライアントとの通信を行っているか特定するためには、クライアントIDがユニークであることが重要である。しかしながら、拡張アプリケーションは特許文献1の機能に対応していない場合があり、マイグレーションによってバックアップ元のクライアントの設定ファイルがそのまま異機種に反映され、クライアントIDが異なるクライアントで重複してしまう恐れがある。クライアントIDが重複すると、管理サーバは受信したデータがどの情報処理装置からのデータであるか判別できなくなってしまう。そのため、クライアントIDが異なるクライアントで重複してしまう場合には、マイグレーションにより設定情報を流用することができない。
本発明は、拡張アプリケーションを一意に識別する設定情報が含まれている設定情報を流用可能な情報処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の情報処理装置は、拡張アプリケーションの初回起動時に、設定ファイルが存在するか否かを確認する確認手段と、前記設定ファイルの機器情報に応じて、前記設定ファイルに対して所定の処理を行う処理手段と、サーバに対して前記拡張アプリケーションの登録要求もしくは登録情報の更新要求を行う登録手段と、を有する。前記処理手段は、前記設定ファイルの機器情報と前記拡張アプリケーションが動作する情報処理装置の機器情報が異なる場合に、前記設定ファイルから拡張アプリケーションを一意に識別する情報を削除する。
本発明によれば、拡張アプリケーションを一意に識別する設定情報が含まれている設定情報を流用可能な情報処理装置を提供することができる。
システム全体の構成を示す図である。 (A)は画像処理装置のハードウェア構成例を示す図であり、(B)は管理サーバおよびバックアップサーバのハードウェア構成例を示す図である。 画像形成装置のソフトウェア構成の例を示す図である。 画像形成装置上の拡張アプリケーションのソフトウェア構成例を示す図であり、(B)は管理サーバのソフトウェア構成の例を示す図である。 (A)はバックアップに関する設定を行う画面の例を示す図であり、(B)はリストアに関する設定を行う画面の例を示す図である。 バックアップ処理を示すフローチャートである。 リストア処理を示すフローチャートである。 クライアントの初回起動処理を示すフローチャートである。 クライアントの登録処理を示すフローチャートである。 (A)はクライアントから登録要求を受信した管理サーバの処理を示すフローチャートであり、(B)はクライアントから登録情報更新要求を受信した管理サーバの処理を示すフローチャートである。 実施例2に係るクライアントの初回起動処理を示すフローチャートである。 実施例2に係るクライアントの初回起動処理を示すフローチャートである。
(実施例1)
図1は、本発明に係る情報処理装置を管理するシステム全体の構成を示す図である。システムは、管理対象の情報処理装置、管理サーバ102、バックアップサーバ103を備える。情報処理装置は、機器内でのジョブの実行等の履歴を管理サーバ102に対して通知する通信機能を備えたネットワークデバイスである。本実施例では、管理サーバ102に管理される情報処理装置の一例として、ジョブ実行時に画像データを含むログを記録する画像形成装置101について説明する。
画像形成装置101、管理サーバ102、バックアップサーバ103はそれぞれネットワーク100を介して互いに接続され、相互通信が可能である。本実施例では、画像形成装置101、管理サーバ102、バックアップサーバ103をそれぞれ1台ずつ記載しているが、複数台の各装置がネットワーク100に接続されていても良い。また、画像形成装置101、管理サーバ102、バックアップサーバ103の各機能は、同一装置上に構成されても良い。また、管理サーバ102およびバックアップサーバ103は、サーバ装置の他、サーバ装置を含むデータセンターにより提供されたリソースを利用した仮想マシン(クラウドサービス)により実現されてもよいし、アプリケーションにより実現されてもよい。
画像形成装置101は、例えばデジタル複合機(MFP:Multi Function Peripheral)であり、スキャン、プリント、コピー、FAX、通信などの機能を有する。画像形成装置101は、ユーザの操作により様々なジョブを実行する。画像形成装置101は、実行したジョブに関して、ジョブ実行後またはジョブ実行と並行してジョブ履歴を生成し、生成したジョブ履歴を記憶装置に保存するジョブ履歴記録機能を有する。
また、画像形成装置101は、バックアップ機能、リストア機能、マイグレーション機能を有する。本実施例において、リストアとはバックアップされた設定情報を元の装置に戻す処理であり、マイグレーションとはバックアップされた設定情報をバックアップ元の装置とは別の装置に反映する処理である。バックアップを行う場合、画像形成装置101は、自装置の設定情報をバックアップサーバ103へ送信する。設定情報には、画像形成装置101の基本設定、認証設定、拡張アプリケーションの設定等の設定値を含む。リストアを行う場合、画像形成装置101は、自装置の設定情報をバックアップサーバ103へ要求し、バックアップサーバ103から取得した設定情報を自装置に反映する。マイグレーションを行う場合、画像形成装置101は、他装置の設定情報をバックアップサーバ103へ要求し、バックアップサーバ103から取得した設定情報を自装置に反映する。
画像形成装置101の各種機能を実現するために、画像形成装置101上では多くのアプリケーションが動作している。画像形成装置101上で実行されるアプリケーションには、画像形成装置101の機能を拡張する拡張アプリケーションが含まれる。画像形成装置101にインストールされている拡張アプリケーションの一例として、画像形成装置101のジョブ履歴を管理サーバ102へ送信するアプリケーションがある(以下、クライアントと記す)。クライアントは、管理サーバ102に予めクライアントの情報を登録し、画像形成装置101に保存されているジョブ履歴を管理サーバ102へ送信する。
管理サーバ102は、クライアントを備える画像形成装置101を管理する。管理サーバ102は、まず、画像形成装置101のクライアントから登録要求を受信した際、ユニークなクライアントIDを発行し、発行したクライアントIDをクライアントに通知する。そして、管理サーバ102は、クライアントをクラインとIDと紐づけて新規登録する。新規登録以降、管理サーバ102は、クライアントIDに基づいてクライアントとの通信を行う。管理サーバ102は、クライアントの設定情報、画像形成装置101のジョブ履歴等をクライアントから受信し、管理する。例えば、管理サーバ102は、登録済みのクライアントから登録情報更新要求を受信した場合には、該クライアントの設定情報を指定された設定情報に更新する。また、管理サーバ102は、登録済みのクライアントから受信したジョブ履歴をデータベースに送信したり、所定のフォルダーに保存したりする。ここで、ジョブ履歴を保存するデータベースは、管理サーバ102に構築しても良いし、図示しない別のサーバ等に構築しても良い。
バックアップサーバ103は、画像形成装置101から画像形成装置101の設定情報を受信し、保存する。なお、バックアップサーバ103は、保存する設定情報を画像形成装置ごとまたは顧客ごとに分けて管理しても構わない。また、バックアップサーバ103は、画像形成装置101または画像形成装置101以外の画像形成装置からの要求に応じて、保存していた画像形成装置101の設定情報を要求元に送信する機能を有する。
ネットワーク100は、画像形成装置101、管理サーバ102、バックアップサーバ103を相互に通信可能に接続する。ネットワーク100は、例えば、インターネット等のLAN、WAN、電話回線、専用デジタル回線、ケーブルテレビ回線、データ放送用無線回線等のいずれか、またはこれらの組み合わせにより実現される、いわゆる通信ネットワークである。
図2(A)は、画像形成装置101のハードウェア構成の例を示すブロック図である。画像形成装置101は、CPU201、ROM202、RAM203、記憶装置204、通信装置205、入力装置206、表示装置207、スキャナ装置208、プリンタ装置209およびこれらを接続するバス200を備える。
CPU(Central Processing Unit)201は、画像形成装置101全体を統括的に制御する。CPU201は、印刷やスキャン等の各機能を実行したり、アプリケーションの各種処理を実行したりする。ROM(Read Only Memory)202は、データ読出専用のメモリであり、例えば画像形成装置101の基本制御プログラムを記憶する。CPU201は、ROM202格納されている基本制御プログラムによりOS(Operating System)を起動する。
RAM(Random Access Memory)203は、データの読出/書込が可能なメモリである。RAM203は、例えばCPU201のワーキングメモリとして用いられる。記憶装置204は、各プログラムを実行中の一時データや永続的なデータの記憶領域として用いられる。CPU201は、OS上で、記憶装置204に格納されているアプリケーションプログラムを実行し、各種処理を行う。記憶装置204としては、例えば、HDD(Hard Disk Drive)が用いられることが多いが、CD、DVD、メモリカードといった、外部メディアを装填してデータの読出/書込が可能な装置であっても良い。
通信装置205は、画像形成装置101をネットワーク100に接続し、通信装置205と管理サーバ102およびバックアップサーバ103との間でのデータ通信を可能とする。入力装置206は、ポインティングデバイス(例えば、マウス、タッチパッド、タッチパネル、トラックボールなど)、キーボード等を有し、ユーザからの操作を受け付ける。表示装置207は、例えば液晶ディスプレイやタッチパネルであり、ユーザに対して各種情報を表示する。ユーザは、表示装置207に表示されたユーザーインタフェース画面上で、入力装置206を介して画像形成装置101へのジョブ実行指示等の指示を行う。
スキャナ装置208は、スキャナにセットされた原稿画像を光学的に読み取り、画像データを生成する画像入力デバイスである。プリンタ装置209は、受信した印刷ジョブに応じた画像を形成して用紙に出力したり、スキャナにセットされた原稿画像を光学的に読み取り用紙に出力したりする画像出力デバイスである。
図2(B)は、管理サーバ102およびバックアップサーバ103のハードウェア構成の例を示すブロック図である。管理サーバ102およびバックアップサーバ103のハードウェア構成は、一般的な情報処理装置のハードウェア構成である。例えば、管理サーバ102は、CPU211、ROM212、RAM213、記憶装置214、通信装置215と、これらを互いに接続するバス210を備える。管理サーバ102およびバックアップサーバ103のCPU211〜通信装置215は、画像形成装置101のCPU201〜通信装置205と同等のハードウェアであるため、詳細な説明を省略する。また、管理サーバ102およびバックアップサーバ103は、入力装置または表示装置を備えていてもよい。
図3は、画像形成装置101のソフトウェア構成の例を示すブロック図である。画像形成装置101は、設定管理部301、ジョブ履歴管理部302、通信部303、ジョブ制御部304、ジョブ履歴生成部305、拡張アプリケーション管理部306、バックアップ制御部307、リストア制御部308を備える。設定管理部301〜リストア制御部308は、例えば、CPU201がROM202に記憶されているプログラムをRAM203に読み出して実行することにより実現される。
設定管理部301は、画像形成装置101の各種機能に関する設定情報をRAM203、記憶装置204等に格納し、管理する。設定管理部301が管理する設定情報には、例えば、コピー設定、印刷設定、ネットワーク設定、ジョブ実行時にジョブ履歴を生成するか否かの設定、バックアップまたはリストアの対象項目等を含む。ジョブ履歴管理部302は、ジョブ履歴生成部305により生成されたジョブ履歴を生成された順にキューに溜めて記憶装置204に保存する。
通信部303は、ネットワーク100を介して、管理サーバ102、バックアップサーバ103、不図示の外部装置との通信を行う。例えば、通信部303は、PC等の外部装置からの印刷ジョブおよびジョブ実行要求を受信する。また、通信部303は、バックアップサーバ103にバックアップデータを送信したり、リストアの際やマイグレーションの際にバックアップサーバ103からバックアップデータを受信したりする。本実施例において、バックアップデータとは、バックアップ対象の設定情報である。
ジョブ制御部304は、ユーザからのジョブ実行要求に基づき、各種ジョブを実行する。例えば、通信部303がPCから印刷ジョブを受信した場合には、ジョブ制御部304は、受信した印刷ジョブに基づいてプリンタ装置209を制御し、印刷を実行する。また、ユーザにより入力装置206からスキャンジョブの指示が入力された場合には、ジョブ制御部304は、入力されたスキャンジョブに基づいてスキャナ装置208を制御し、スキャンを実行する。留め置き印刷の場合には、ジョブ制御部304は、PCから通信部303が受信した留め置き印刷ジョブに基づいて一時的に印刷ジョブを記憶装置204に留め置き、入力装置206を介したユーザ指示により留め置いた印刷ジョブを実行する。
ジョブ履歴生成部305は、ジョブ履歴を生成する。ジョブ履歴の生成は、ジョブ実行後またはジョブ実行と並行して行われる。また、ジョブ履歴生成部305は、ジョブ履歴に含まれる画像データに対する画像処理を行っても良い。
拡張アプリケーション管理部306は、拡張アプリケーションのインストール、開始、停止、アンインストール(削除)等の拡張アプリケーションの管理を行う。例えば、画像処理装置の起動を検知して、拡張アプリケーション管理部306は拡張アプリケーションを起動する。また、入力装置206を介したユーザからの停止指示を受けて、拡張アプリケーション管理部306は拡張アプリケーションを停止する。また、拡張アプリケーション管理部306は、拡張アプリケーションが記憶装置204に保存する設定ファイルの保存パスを検知して、管理する。保存パスは、拡張アプリケーションが拡張アプリケーション管理部306に通知しても構わないし、拡張アプリケーション管理部306が指定した保存パスであっても構わない。
バックアップ制御部307は、設定管理部301が保持するバックアップ対象項目に応じた設定情報を、通信部303を介してバックアップサーバ103に送信し、設定情報をバックアップする。リストア制御部308は、設定管理部301が保持するリストア対象項目に応じた設定情報を、通信部303を介してバックアップサーバ103から取得する。取得した設定情報は、設定管理部301または拡張アプリケーション管理部306を介して保存(リストア)される。保存処理を行う場合には、例えば前記特許文献1に記載の設定項目に定義されたキーレベルと、機種情報により決定されるインポートレベルの比較によってリストアするかどうかを判断し、保存を実行するようにしてもよい。また、リストア制御部308は、マイグレーションの際もリストアと同様の保存処理を行う。
図4(A)は、画像形成装置101の拡張アプリケーションであるクライアントのソフトウェア構成の例を示すブロック図である。図4(A)に記載のソフトウェア構成は、例えば、画像形成装置101のCPU201が記憶装置204に記憶されプログラムをRAM203に読み出して実行することにより実現される。クライアントは、設定管理部401、メイン制御部402、通信部403、ジョブ履歴管理部404、画面制御部405を備える。
設定管理部401は、クライアントの各種設定情報を記憶装置204に格納し、管理する。クライアントの設定情報には、例えば、ジョブ履歴の送信先となる管理サーバ102のURLや、ジョブ履歴の送信スケジュールを含む。メイン制御部402は、クライアント全体を制御する。例えば、メイン制御部402は、拡張アプリケーション管理部306を介して起動指示や終了指示を受信したり、設定管理部401を介して設定を取得して設定に応じてクライアントを動作させたりする。通信部403は、メイン制御部402からの指示に応じて管理サーバとの通信を行う。例えば、通信部403は、クライアントの登録要求や、画像形成装置101のジョブ履歴を管理サーバ102送信する。また、通信部は、管理サーバ102から処理結果を受信する。
ジョブ履歴管理部404は、画像形成装置101のジョブ履歴の管理を行う。例えば、ジョブ履歴管理部404は、メイン制御部402の指示に応じて画像形成装置101が記憶装置204に保存したジョブ履歴を取得し、通信部403を介して管理サーバ102に送信する。また、ジョブ履歴管理部404は、管理サーバ102への送信が完了したジョブ履歴を記憶装置204から削除する。画面制御部405は、表示装置207に画面を表示し、また、入力装置206を介したユーザからの指示を受け付ける。
図4(B)は、クライアントを管理する管理サーバ102のソフトウェア構成の例を示すブロック図である。図4(B)に記載のソフトウェア構成は、例えば、管理サーバ102のCPU211が記憶装置214に記憶されプログラムをRAM213に読み出して実行することにより実現される。管理サーバ102は、設定管理部411、メイン制御部412、通信部413、ジョブ履歴管理部414を備える。
設定管理部411は、管理サーバ102の各種設定情報およびクライアントの情報を記憶装置214に格納し、管理する。クライアントの情報は、管理サーバ102がクライアントを管理するために保持する情報である。例えば、管理サーバ102がジョブ履歴の送信スケジュールなど複数のクライアントの設定を一度に変更する場合に、クライアントの情報を利用できる。
メイン制御部412は、管理サーバ102全体を制御する。例えば、メイン制御部412は、設定管理部411を介して設定情報等を管理する。通信部413は、メイン制御部412からの指示に応じてクライントとの通信を行う。例えば、通信部413は、クライアントから送信された登録要求やジョブ履歴を受信する。また、通信部413は、処理結果をクライアントに送信する。ジョブ履歴管理部414は、クライアントから受信したジョブ履歴を管理する。例えば、ジョブ履歴管理部414は、通信部413を介してクライアントから受信したジョブ履歴を、管理サーバ102の記憶装置214に保存する。
図5(A)は、画像形成装置101のバックアップに関する設定を行う画面の例を示す図である。画像形成装置101のバックアップに関する設定を行う画面は、バックアップ制御部307が、ユーザからバックアップに関する設定指示を受けつけるために、表示装置207に表示する画面である。
バックアップ設定画面500は、バックアップに関する設定を行う画面の例である。バックアップ設定画面500には、チェックボックス501〜503、キャンセルボタン504、実行ボタン505が表示される。各チェックボックス501〜503において、チェックがONの状態であれば、バックアップ制御部307はバックアップ対象であると判断し、チェックがOFFの状態であれば、バックアップ制御部307はバックアップ対象でないと判断する。なお、バックアップ設定画面500におけるチェックボックスの項目はチェックボックス501〜503に限れるものではない。
チェックボックス501では、基本設定情報をバックアップ対象とするか否かを指定する。ここで、基本設定情報とは、コピー機能を実行するためのコピー設定、印刷機能を実行するための印刷設定、ネットワーク設定等を含む画像形成装置101における基本の設定情報である。
チェックボックス502では、認証設定情報をバックアップ対象とするか否かを指定する。ここで、認証設定情報とは、アカウント名、パスワード等、ユーザ認証を行うための情報を含む設定情報である。また、認証設定情報には、各ユーザがカスタマイズした認証画面の構成の情報等を含んでも構わない。
チェックボックス503では、拡張アプリケーションの設定情報をバックアップ対象とするか否かを指定する。ここで、拡張アプリケーションの設定情報は、各拡張アプリケーションが保持する設定情報である。例えば、本実施例における拡張アプリケーションの設定情報は、拡張アプリケーションであるクライアントが保持する管理サーバ102のURL、クライアントID、送信スケジュール等を含む設定情報である。
キャンセルボタン504は、バックアップをキャンセルする場合にユーザが押下するボタンである。キャンセルボタン504が押下された場合、バックアップ制御部307はバックアップの実行を中止する。実行ボタン505は、バックアップを実行する場合にユーザが押下するボタンである。実行ボタン505が押下された場合、バックアップ制御部307はバックアップ対象のバックアップを実行する。具体的には、まず、バックアップ制御部307は、バックアップ設定画面500においてチェックボックス501〜503がON状態である項目をバックアップ対象の設定情報として一旦記憶装置204に保存する。次に、バックアップ制御部307は、バックアップ設定画面500において指定された項目の設定情報をバックアップサーバ103へ送信し、バックアップする。例えば、図5(A)に示される状態では、チェックボックス502および503がON状態であるため、認証設定および拡張アプリケーション設定の設定情報をバックアップする。
図5(B)は、画像形成装置101のリストア/マイグレーションに関する設定を行う画面の例を示す図である。画像形成装置101のリストア/マイグレーションに関する設定を行う画面は、リストア制御部308が、ユーザからリストアもしくはマイグレーションに関する設定指示を受けつけるために、表示装置207に表示する画面である。
リストア設定画面510は、リストアもしくはマイグレーションに関する設定を行う画面の例である。本実施例において、リストアとマイグレーションは同様の保存処理を行うため、画面も共通のものを使用する。図5(B)では、リストアを行う場合について説明するが、マイグレーションの場合も同様である。リストア設定画面510には、チェックボックス511〜513、キャンセルボタン514、実行ボタン515が表示される。各チェックボックス511〜513において、チェックがONの状態であれば、リストア制御部308はリストア対象であると判断し、チェックがOFFの状態であれば、リストア制御部308はリストア対象でないと判断する。なお、リストア設定画面510におけるチェックボックスの項目はチェックボックス511〜513に限られるものではない。
チェックボックス511〜513の項目の内容に関しては、バックアップ設定画面500で説明したチェックボックス501〜503の項目の内容と同様のため、説明を省略する。キャンセルボタン514は、リストアをキャンセルする場合にユーザが押下するボタンである。キャンセルボタン514が押下された場合、リストア制御部308はリストアの実行を中止する。実行ボタン515は、リストアを実行する場合にユーザが押下するボタンである。実行ボタン515が押下された場合、リストア制御部308はリストア対象のリストアを実行する。具体的には、まず、リストア制御部308は、リストア設定画面510においてチェックボックス511〜513がON状態である項目をリストア対象の設定情報として一旦記憶装置204に保存する。その後、リストア設定画面510において指定された項目の設定情報をバックアップサーバ103から取得し、設定管理部301を介してRAM203または記憶装置204へ保存することでリストアする。
図6は、バックアップ処理を示すフローチャートである。バックアップ処理は、バックアップ設定画面500においてユーザからバックアップ処理の実行を指示された場合、または、定期的なバックアップのスケジュール設定に従いバックアップ制御部307が行う処理である。
ステップS601において、バックアップ制御部307は、バックアップの指示を受信する。バックアップ制御部307は、例えば、バックアップ設定画面500の実行ボタン505の押下を検知することでバックアップの指示を受信する。また、バックアップ制御部307は、定期的に自動で行われるバックアップのスケジュール設定を設定管理部301を介して取得し、バックアップのスケジュールに応じたバックアップの指示を受信しても良い。
ステップS602において、バックアップ制御部307は、設定管理部301を介して、基本設定がバックアップ対象であるかを判定する。基本設定がバックアップ対象である場合はステップS603へ移行し、バックアップ対象ではない場合はステップS604へ移行する。ステップS603において、バックアップ制御部307は、設定管理部301を介して、記憶装置204から基本設定の設定情報を取得し、RAM203に一時保存する。
ステップS604において、バックアップ制御部307は、設定管理部301を介して、認証設定がバックアップ対象であるかを判定する。認証情報がバックアップ対象である場合はステップS605へ移行し、バックアップ対象ではない場合はステップS606へ移行する。ステップS605において、バックアップ制御部307は、設定管理部301を介して、記憶装置204から認証設定の設定情報を取得し、RAM203に一時保存する。
ステップS606において、バックアップ制御部307は、設定管理部301を介して、拡張アプリケーションの設定がバックアップ対象であるかを判定する。拡張アプリケーションの設定がバックアップ対象である場合はステップS607へ移行し、バックアップ対象ではない場合はステップS608へ移行する。ステップS607において、バックアップ制御部307は、設定管理部301を介して、記憶装置204から拡張アプリケーションの設定情報を取得し、RAM203に一時保存する。
ステップS608において、バックアップ制御部307は、設定管理部301を介して、記憶装置204またはRAM203から自装置(画像形成装置101)の機器情報を取得し、RAM203に一時保存する。機器情報は、機体名称、機体管理番号、ファームウェアバージョン等を含む。ステップS609において、バックアップ制御部307は、バックアップ対象のデータ(バックアップデータ)を、通信部303を介して、バックアップサーバ103へ送信する。バックアップ対象のデータは、ステップS603、ステップS605、ステップS607、ステップS608においてRAM203に一時的に保存した設定情報である。
ここで、ステップS609で、バックアップ制御部307がバックアップサーバ103へ送信するバックアップデータの例を説明する。表1は、バックアップ設定画面500のチェックボックス501〜503が全てON状態である場合のバックアップデータの例である。なお、バックアップ設定画面500において指定されなかった項目がある場合は、当該項目の設定情報は空となる。
Figure 2021177356
機器情報は、画像形成装置101に関する情報である。機器情報は、例えば、機種名称、機体管理番号、ファームウェアバージョンを含む。機種名称は、製品名であり、例えば「プリンタ05」である。機種名称は、画像処理装置101から取得される機種を示す情報でも良いし、ユーザが入力装置206を介して指定した機器名称でも良い。機体管理番号は、機器にユニークに割り当てられたシリアル番号であり、例えば「00001」である。機体管理番号は、画像処理装置101から取得される。ファームウェアバージョンは、機器を制御するファームウェアの代表番号であり、例えば「10.020」である。ファームウェアバージョンは、画像処理装置101から取得される。
基本設定は、画像形成装置101で利用される基本的な機能に関する設定の情報である。基本設定は、例えば、画像形成装置101のデフォルト設定情報であるコピー設定および印刷設定と、ネットワーク設定を含む。基本設定は、例えば、データ構造で扱われる。コピー設定は、コピー機能に関する設定であり、例えば、カラーモード(カラー/モノクロ/自動)、原稿サイズ(A4/B3/LETTER)、倍率(80%/100%)などを含む。印刷設定は、印刷機能に関する設定であり、例えば、両面設定(片面/両面)、ページ割り付け(2in1/4in1)、とじ方向(長辺とじ、短辺とじ)などを含む。なお、コピー設定および印刷設定は、ユーザが指定した設定情報でも良いし、よく使われる傾向のある設定情報であっても良い。ネットワーク設定は、例えば、画像形成装置101のIPアドレス、WebDAV等のプロトコルを用いた外部公開の設定情報などである。また、基本設定は機器が有している機能のリストであっても良い。本実施例では、ネットワーク設定として画像形成装置101のIPアドレスである「123.456.7.8」と外部公開の設定情報である「XXX.YYY」が格納されている。
認証設定は、ユーザが画像形成装置101にログインする際の認証情報である。認証情報は、例えば、アカウント名およびパスワードを含む。アカウント名は、画像形成装置101に対するログインユーザーアカウント名である。パスワードは、アカウント名に対応するパスワードである。また、認証設定は、カスタマイズ情報を含んでいてもよい。カスタマイズ情報は、例えば、アカウント名に紐づいて保存されているカスタマイズUIに関する設定情報である。具体的には、ログインユーザーが好むトップ画面に並べる機能ボタンの配置順や、よく使用するコピー設定等である。カスタマイズ情報は、例えば、データ構造で扱われる。
拡張アプリケーションの設定は、拡張アプリケーションの設定に関する情報である。拡張アプリケーションの設定は、例えば、拡張アプリケーションが保持している設定情報が記載された設定ファイルの保存パスである。例えば、アプリAの設定情報は「\\app\12345\config.xml」、アプリBの設定情報は「\\app\34567\setting.txt」で示される設定ファイルの保存パスである。また、拡張アプリケーションごとに保存領域を規定し、各拡張アプリケーションが設定情報を保存可能にしている場合には、各保存領域(設定情報そのもの)を全体的にバックアップデータに含めても良い。
ここで、拡張アプリケーションの設定ファイルについて説明する。アプリAはクライアントであり、表2はアプリAの設定ファイルの例である。したがって、表2はクライアントの設定ファイルの例である。クライアントの設定ファイルが保持する設定情報には、例えば、サーバ情報、クライアント情報、デバイス情報、設定値情報が含まれる。
Figure 2021177356
サーバ情報は、クライアントを管理する管理サーバ102に関する情報である。サーバ情報は、例えば、クライアントを管理する管理サーバ102のURL情報および管理サーバ102の状態を含む。管理サーバ102のURL情報は、管理サーバ102に接続するための情報であり、例えば「http://ServerAddress.com」である。管理サーバ102の状態は、クライアントのUIに管理サーバ102について表示するための情報であり、例えば管理サーバ102が稼働中であるか否かの情報である。
クライアント情報は、クライアント自身に関する情報である。クライアント情報は、例えば、クライアントバージョン、クライアントID、クライアント名、グループID、グループ名を含む。クライアントバージョンは、クライアント自身のアプリケーションバージョンである。クライアントIDは、管理サーバ102が発行したユニークな文字列である。クライアント名は、ユーザが入力装置206を介して指定した文字列で、管理サーバ102でクライアントを管理する際、ユーザがクライアントを識別しやすいようにするための名称である。ユーザがクライアント名を指定する際には、ユニークな文字列を指定することが推奨される。グループIDおよびグループ名は、クライアントをグループに分けて管理するための情報であり、ユーザが入力装置206を介して指定した文字列である。クライアント名、グループ名、グループIDは、管理サーバ102にクライアントを登録する際の必須項目である。
デバイス情報は、クライアントを備える画像形成装置101に関する情報である。デバイス情報は、例えば、設置場所、機種名称、機体管理番号、IPアドレス、ログ保存領域のサイズを含む。設置場所は、画像形成装置101を設置した場所を表す情報であり、例えば、事業所や階数など、画像形成装置101の管理上分かりやすい文字列をユーザが入力装置206を介して指定する。機種名称は、画像形成装置101の製品名称であり、クライアントが画像形成装置101から取得する。機体管理番号は、画像形成装置101にユニークに割り当てられたシリアル番号であり、表1に示した機体管理番号と同じ情報である。機体管理番号は、クライアントが画像形成装置101から取得する。
IPアドレスは、クライアントを備える画像形成装置101のIPアドレスであり、表1に示されるネットワーク設定の一部であるIPアドレスである。IPアドレスは、クライアントが管理サーバ102と通信する際に使用する情報であり、クライアントが画像形成装置101から取得する。ログ保存領域のサイズは、クライアントが画像形成装置101内にジョブ履歴を一時保存する際に利用する記憶装置204内の専用領域のサイズである。ログ保存領域のサイズは、例えば、ログ保存領域の総量のサイズと残量のサイズを示す。ログ保存領域の残量のサイズをジョブ履歴管理部404が監視することで、残量ゼロになる前に管理サーバ102にジョブ履歴を送信する制御を行うことができる。また、ログ保存領域のサイズをクライアントが表示装置207に表示することで、領域にどの程度余裕があるかをユーザが確認可能にすることができる。ログ保存領域のサイズは、クライアントが画像形成装置101から取得する。なお、デバイス情報には、画像形成装置101の管理者の名前やメールアドレス等の情報を含んでも構わない。
設定値情報は、クライアントおよび管理サーバ102が動作する上で必要な設定情報である。設定値情報は、例えば、クライアントのステータス、転送スケジュール、メール送信設定、ジョブ履歴を保存するか否かの情報、デバイスを自動再起動するか否かの情報、フィルタリング設定を含む。設定値情報の一部は、画面制御部405がクライアントの設定画面を表示装置207に表示し、ユーザが入力装置206を介して各設定値の指定を行うことで設定される。
クライアントのステータスは、クライアントの状況を示す情報である。クライアントのステータスは、クライアントが正常稼働中か否かを示し、エラーが発生した場合にはエラー内容も含む。また、クライアントのステータスには、画像形成装置101または管理サーバ102のステータス状況を含んでも構わない。
転送スケジュールは、クライアントがジョブ履歴を管理サーバ102へ送信するタイミングに関する情報である。転送スケジュールは、例えば、クライアントがジョブ履歴を管理サーバ102へ送信する時間などが含まれる。メール送信設定は、クライアントまたは画像形成装置101でエラーが発生した場合に行うメール送信に関する情報である。メール送信設定は、例えば、メールサーバーの情報、通知先のメールアドレスを含む。
ジョブ履歴を保存するか否かの情報は、画像形成装置101のジョブ履歴を保存「する」もしくは「しない」の情報である。クライアントは、クライアントの起動時または定期的に画像形成装置101からジョブ履歴を保存するか否かの設定を取得し、更新する。ジョブ履歴を保存「する」の設定の場合には、画像形成装置101においてジョブが実行された場合にジョブ履歴が生成される。デバイスの自動再起動をするか否かの情報は、画像形成装置101の再起動が必要となる設定情報の変更が行われた場合に、クライアントが画像形成装置101の再起動を実行「する」もしくは「しない」の情報だる。クライアントが画像形成装置101の再起動を実行「しない」設定の場合には、ユーザが画像形成装置101の再起動を実行する必要がある。
フィルタリング設定は、クライアントが管理サーバ102へジョブ履歴を送信する際、管理サーバ102へ送信するジョブ履歴と、送信しないジョブ履歴とを判断するためのフィルタリング条件の関する情報である。フォルダリング条件は、例えば、複数枚の画像データについて、全て送信する、もしくは、全体のページ数の20%のページの画像データをランダムに抽出して送信する、などである。
図7は、リストア処理を示すフローチャートである。リストア処理は、リストア設定画面510においてユーザからリストア処理の実行を指示された場合に、リストア制御部308が行う処理である。なお、以下ではリストア処理について説明を行うが、マイグレーション処理もリストア処理と同様の設定の保存処理を行うため、図7に示される処理はマイグレーション処理にも適用可能である。
ステップS701において、リストア制御部308は、入力装置206を介して、リストアの指示を受信する。リストア制御部308は、例えば、リストア設定画面510の実行ボタン515の押下を検知することでリストアの指示を受信する。ステップS702において、リストア制御部308は、通信装置205を介してバックアップサーバ103からバックアップデータを取得する。そして、リストア制御部308は、取得したバックアップデータをRAM203に一時保存する。
ステップS703において、リストア制御部308は、RAM203に一時保存したバックアップデータから機器情報を取得する。そして、リストア制御部308は、バックアップデータから取得した機器情報の機種名称および機体管理番号が自装置の機種名称及び機体管理番号と同じであるか判定する。これにより、バックアップした機器とリストア先の機器の機種が異なる場合の処理や、機器管理番号(機器の個体)が異なる場合の処理を行うことが可能であるが、本実施例では説明を省略する。
ステップS704において、リストア制御部308は、設定管理部301を介して基本設定がリストア対象であるか判定する。基本設定がリストア対象である場合はステップS705へ移行し、リストア対象ではない場合はステップS706へ移行する。ステップS705において、リストア制御部308は、ステップS702で取得したバックアップデータの基本設定をリストアする。具体的には、リストア制御部308は、設定管理部301を介してRAM203に一時保存したバックアップデータの基本設定情報を取得し、設定管理部301が管理する基本設定情報の各設定情報を上書きする。
ステップS706において、リストア制御部308は、設定管理部301を介して認証設定がリストア対象であるか判定する。認証設定がリストア対象である場合はステップS707へ移行し、リストア対象ではない場合はステップS708へ移行する。ステップS707において、リストア制御部308は、ステップS702で取得したバックアップデータの認証設定をリストアする。具体的には、リストア制御部308は、設定管理部301を介して、RAM203に一時保存したバックアップデータの認証設定情報を取得し、設定管理部301が管理する認証設定情報の各設定情報を上書きする。
ステップS708において、リストア制御部308は、設定管理部301を介して拡張アプリケーションの設定がリストア対象であるか判定する。拡張アプリケーションの設定がリストア対象である場合はステップS709へ移行し、リストア対象ではない場合は処理を終了する。ステップS709において、リストア制御部308は、ステップS702で取得したバックアップデータの拡張アプリケーションの設定をリストアする。具体的には、リストア制御部308は、設定管理部301を介して、RAM203に一時保存したバックアップデータの拡張アプリケーションの設定情報を取得する。そして、リストア制御部308は、拡張アプリケーション管理部306が管理する拡張アプリケーションの設定情報の各設定情報または各拡張アプリケーションが管理する拡張アプリケーションの設定情報の各設定情報を上書きする。なお、本フローには記載しないが、リストア時に拡張アプリケーションがインストールされたHDDの故障によりHDDの交換が発生していた場合やHDDの初期化を行う場合には、本フローの実施前に拡張アプリケーションのインストールを行っても良い。
図8は、拡張アプリケーションの一例であるクライアントの初回起動処理を示すフローチャートである。クライアントは、表2で示したように設定ファイルで設定情報を管理しているが、クライアントの関知しないところで、画像形成装置101の機能として設定ファイルがリストアもしくはマイグレーションされている可能性がある。設定ファイルがマイグレーションされた場合には、管理サーバ102がクライアントを一意に識別するために発行したクライアントIDも複製されてユニークなIDではなくなってしまう恐れがある。そこで、本実施例では、クライアントの初回起動時に設定ファイルがリストア/マイグレーションされたことを検知し、設定ファイルがマイグレーションされていた場合には、クライアントを一意に識別するためのクライアントIDを削除する。本処理は、画像形成装置101が起動したタイミングまたは拡張アプリケーション管理部306からのクライアントの起動指示が実行され、クライアントが起動した場合に実行される。
ステップS801において、メイン制御部402は、クライアントの起動指示を受信する。メイン制御部402は、例えば、拡張アプリケーション管理部306を介して拡張アプリケーションであるクライアントの起動指示を受け付ける。
ステップS802において、メイン制御部402は、設定管理部401を介して初回起動ファイルの存在を確認する。初回起動ファイルは、クライアントが初回起動であることを示すファイルである。クライアント起動時に初回起動ファイルが存在する場合は、クライアントが初回起動であることを示している。初回起動ファイルは、クライアントのインストーラによって、クライアントのインストールと同時に配置される。ステップS812で後述するが、初回の起動処理完了後に初回起動ファイルを削除することによって、次回以降の起動が2回目以降の起動であることが判断可能になる。
ステップS803において、設定管理部401は、ステップS802による初回起動ファイルの確認の結果、初回起動ファイルが存在するかどうかを判断する。初回起動ファイルが存在する場合はステップS804へ移行する。一方、初回起動ファイルが存在しない場合すなわちクライアントの初回起動でない場合は、本処理を終了する。ステップS804において、設定管理部401は、表2に示したクライアントの設定ファイルが存在するか否かを確認する。設定ファイルは、クライアントが管理するファイルであり、クライアントの設定値情報を含む設定情報を保存している。設定ファイルが存在する場合は、ステップS805へ移行する。一方、設定ファイルが存在しない場合は、新規インストールであったということで、ステップS811へ移行する。
ここで、クライアントは本来、初回起動後に設定ファイルを生成する処理を行う拡張アプリケーションである。そのため、クライアントの初回起動時であるにも関わらず、既に設定ファイルが存在するケースとしては、以下の3つのケースがある。
・前バージョンで使用していた設定ファイルが残っている。これは、バージョンアップインストールが実行された場合である。
・リストアされた設定ファイルが存在する。これは、画像形成装置101によりリストアが実行された場合である。
・マイグレーションされた設定ファイルが存在する。これは、画像形成装置101によりマイグレーションが実行された場合である。
ステップS805〜ステップS811は、クライアントの初回起動時であるにも関わらず、既に設定ファイルが存在していた場合に実行される処理である。
ステップS805において、設定管理部401は、ステップS804で存在を確認した設定ファイルから機体管理番号を取得する。ステップS806において、設定管理部401は、クライアントが動作している画像形成装置101から機体管理番号を取得する。
ステップS807において、設定管理部401は、ステップS805で取得した機体管理番号とステップS806で取得した機体管理番号とを比較する。これにより、設定ファイルの機器情報が現在クライアントが動作している画像処理装置101の機器情報と一致するか否か、すなわち設定ファイルが画像処理装置101のものであるか否か判定できる。機体管理番号が一致した場合には、設定ファイルが画像処理装置101の設定ファイルであり「リストアされた設定ファイルが存在する」状態もしくは「前バージョンで使用していた設定ファイルが残っている」状態であると判断し、ステップS808へ移行する。機体管理番号が一致しなかった場合には、設定ファイルは画像処理装置101の設定ファイルではなく、「マイグレーションされた設定ファイルが存在する」状態であると判断し、ステップS809へ移行する。なお、本実施例では、既存の設定ファイルがマイグレーションされた設定ファイルなのかリストアされた設定ファイルなのか判定するために、機体管理番号を用いたがこれに限られるものではない。例えば、画像処理装置101が備えるハードウェアのIDなど画像処理装置101に固有の情報やそれらを組み合わせた情報もユニークな機器情報であり、設定ファイルに格納されているユニークな機器情報は本ステップの判定に利用可能である。
ステップS808において、設定管理部401は、リストア用の処理を実行する。リストア用の処理とは、「リストアされた設定ファイルが存在する」状態もしくは「前バージョンで使用していた設定ファイルが残っている」状態で実行されるクライアントの設定ファイルの設定情報の更新処理である。リストア用の処理として、設定管理部401は、クライアントの設定ファイル(表2)の設定情報うち、所定の項目の設定情報のみを更新する。リストア用の処理における所定の項目の設定情報の更新では、設定情報を削除する(初期化する)処理、または、設定情報を画像形成装置101から新規に取得する処理が行われる。
リストア用の処理で更新される所定の項目は、例えば、時間の経過により変わる可能性のある項目である。時間の経過により変わる可能性のある項目は、例えば、表2で示した「設定値情報」の「クライアントのステータス」、「デバイス情報」の「ログ保存領域のサイズ」などである。具体的には、設定管理部401は、バックアップ時のステータスがリストア時にも同様であるとは限らないため、「クライアントのステータス」の値を更新する。設定管理部401は、バックアップ時のログ保存領域のサイズがリストア時にも同様であるとは限らないため、「ログ保存領域のサイズ」の全ての値もしくは残量の値のみを更新する。本実施例では、リストア用の処理で更新される所定の項目として「クライアントのステータス」などを例に説明したが、これに限れるものではなく、例えば「クライアント情報」の「クライアントバージョン」なども更新の対象にしもよい。リストアの場合には、設定ファイルの所定の項目以外の項目の設定情報(例えば、「サーバ情報」の「サーバのURL情報」など)は更新したり削除したりせず、そのまま保持する。リストア用の処理が終了すると、ステップS810に移行し、後述の登録情報の更新要求処理(ステップS904)を行う。
ステップS809において、設定管理部401は、マイグレーション用の処理を実行する。マイグレーション用の処理とは、「マイグレーションされた設定ファイルが存在する」状態で実行されるクライアントの設定ファイル(表2)の設定情報の削除処理および更新処理である。具体的には、設定管理部401は、設定ファイルの設定情報のうち、クライアントを一意に識別する「クライアントID」を削除する。また、設定管理部401は、設定ファイルの設定情報のうち、クライアントの登録処理(S810)で管理サーバ102へ送信する「クライアントID」以外の設定情報を更新する。上記以外の設定ファイルの設定情報については、元の設定情報を保持してもよいし、削除処理または更新処理を行ってもよい。
まず、「クライアントID」の削除について説明する。「クライアントID」は、管理サーバ102が発行するクライアントを一意に識別するための情報である。そのため、マイグレーション後のクライアントがバックアップ元のクライアントの「クライアントID」を使用することも、クライアント側で「クライアントID」を更新することもできない。そこで、設定管理部401は、設定ファイル(表2)の「クライアント情報」の「クライアントID」の設定情報を削除し初期値(「0」)にする。「クライアントID」を削除することにより、ユニークであるべき「クライアントID」の重複を防止することができる。なお、マイグレーション後の画像処理装置101において動作するクライアントの「クライアントID」は、次の登録処理(ステップS810)において、登録サーバ102により発行される。
次に、マイグレーション用の処理で更新対象となる設定情報について説明する。更新対象には、後述するクライアントの登録処理(ステップS810)の登録要求(ステップS903)で必要となる「クライアントID」以外の設定情報を含む。本実施例では、クライアントを登録サーバ102に登録する際に必要な情報である「クライアント情報」の「クライアント名」、「グループID」、「グループ名」および「デバイス情報」の「機器管理番号」を更新対象とする。
「クライアント情報」の「クライアント名」、「グループID」、「グループ名」は、本来ユーザが入力装置206を介して指定する設定情報であるが、本ステップでは、設定管理部401が自動で設定情報を生成する。設定管理部401は、「クライアント名」、「グループID」、「グループ名」の設定情報を空にして、新しい設定情報を生成し、空にした設定情報を生成した設定情報で更新する。新規の設定情報を既存の設定情報と重複させないために、設定管理部401は、例えば、元の設定情報に「機体管理番号+日時情報」を追加し、新しい設定情報とする。なお、本実施例では元の設定情報に「機体管理番号+日時情報」を追加する例を説明したが、追加する情報はこれに限れるものではなく、既存の設定情報と重複しない情報であればよい。
「デバイス情報」の「機体管理番号」は画像処理装置101に固有の情報であり、設定管理部401が画像処理装置101から自動で取得することができる設定情報である。設定管理部401は、「機体管理番号」の設定情報を空にして、画像形成装置101から新規に設定情報を取得し、空にした設定情報を画像形成装置101から取得した設定情報で更新する。また、「機体管理番号」の他にも、機体固有の設定情報であり、画像処理装置101から取得可能な「デバイス情報」である「機種名称」「IPアドレス」「ログ保存領域のサイズ」を更新の対象としてもよい。
このように、マイグレーションが行われた場合には、クライアントの登録処理(ステップS810)の前に登録処理で必要となる各設定情報を自動で更新することで、ユーザからの入力装置206を介した指示を要せずに自動で登録処理を行うことが可能となる。なお、上記で説明した設定情報以外にも、例えば「クライアントのステータス」など自動で更新できる設定情報については、マイグレーション用の処理(ステップS809)において更新するようにしてもよい。マイグレーション用の処理において削除もしくは更新されなかった設定情報(例えば、「サーバ情報」の「サーバのURL情報」など)は、そのまま保持される。マイグレーション用の処理が終了すると、ステップS810に移行し、後述の登録要求処理(ステップS903)を行う。
ステップS810において、設定管理部401はメイン制御部402に制御を返し、メイン制御部402は、通信部403を介して管理サーバ102にクライアントを登録する登録処理を実行する。登録処理の詳細は、図9を用いて後述する。
ステップS811は、設定ファイルが存在しない場合(ステップS804でNOの場合)に実行される処理である。設定ファイルが存在しない場合、メイン制御部402は、設定管理部401を介して、デフォルトの設定ファイルを作成する。デフォルトの設定ファイルは、例えば、自動で画像形成装置101から取得できる設定情報(例えば、「機体管理番号」など)を反映し、その他の設定情報は初期値とする設定ファイルである。デフォルトの設定ファイルを作成したら、ステップS812に移行する。なお、デフォルトの設定ファイルを作成した後、ステップS810に移行して、管理サーバ102へのクライアントの登録処理を行ってもよい。
ステップS812において、メイン制御部402は、設定管理部401を介して初回起動ファイルの削除を行う。初回起動ファイルの削除処理により、次回起動時(2回目以降の起動時)には、ステップS803で初回起動ファイルがない(NO)となる。以上で、クライアントの初回起動時の処理は終了する。
図9および図10は、クライアントの登録処理および登録情報更新処理を示すフローチャートである。クライアントの登録処理は、管理サーバ102にクライアントを登録するための処理である。クライアントの登録情報更新処理は、管理サーバ102で管理される登録済みのクライアントの情報を更新する処理である。図9はクライアント側の処理を、図10は管理サーバ102側の処理を示している。まず、図9に示されるクライアント側の処理について説明する。本処理は、図8のステップS810として実行される。また本処理は、クライアントの画面制御部405が表示装置207に表示した画面に対して、ユーザが入力装置206を介して実行を指示することにより実行されても構わない。
ステップS901において、メイン制御部402は、画面制御部405または設定管理部401を介して、管理サーバ102に対する登録処理もしくは登録情報更新処理に必要な情報(設定情報)を取得する。クライアント登録の際に必要な情報(設定情報)には、表2の「サーバ情報」の「サーバのURL情報」、「クライアント情報」の「クライアントID」、「クライアント名」、「グループID」、「グループ名」、「デバイス情報」の「機体管理番号」を含む。
メイン制御部402は、まず、設定管理部401が管理するクライアントの設定ファイル(表2)および画像処理装置101から、必要な設定情報を自動で取得する。そして、取得できなかった設定情報でユーザからの指定が必要な設定情報がある場合には、表示装置207および入力装置206を介してユーザからの指示を受け付ける。例えば、ステップS808のリストア用の処理が行われていた場合には、メイン制御部402は、「サーバのURL情報」、「クライアントID」、「クライアント名」、「グループID」、「グループ名」、「機体管理番号」を設定ファイルから取得可能である。ステップS809のマイグレーション用の処理が行われていた場合にも、メイン制御部402は、必要な設定情報を設定ファイルから取得可能である。ただし、マイグレーション用の処理が行われていた場合には、メイン制御部402は、「クライアントID」の設定情報として初期値(「0」)を取得することになる。
設定ファイルがデフォルトの設定ファイルである場合には、まずメイン制御部402は、設定ファイルおよび画像処理装置101から取得できる設定情報を取得する。例えば、メイン制御部402は、設定ファイルからもしくは設定管理部401を介して画像形成装置101から、「機体管理番号」を取得する。また、メイン制御部402は、設定ファイルから「クライアントID」の設定情報として初期値(「0」)を取得する。そして、メイン制御部402は、取得できなかった設定情報(初期値であった設定情報)のうちユーザからの指定が必要な設定情報については、表示装置207に表示した画面に対してユーザが入力装置206を介して指定した値を取得する。ユーザからの指定が必要な設定情報は、「サーバのURL情報」、「クライアント名」、「グループID」、「グループ名」である。
ステップS902において、メイン制御部402は、設定管理部401を介して、管理サーバ102へのクライアントの登録状況を確認する。例えば、メイン制御部402はクライアントの登録状況を、ステップS901で取得した「クライアントID」が未登録状態を示す初期値(「0」)であるか否かで判断する。メイン制御部402は、「クライアントID」が初期値(「0」)の場合はまだ管理サーバ102へ登録されていないクライアントであると判断し、ステップS903へ移行する。一方、「クライアントID」が初期値(「0」)でない場合は管理サーバ102へ登録済みであると判断し、ステップS904へ移行する。
ステップS903において、メイン制御部402は、通信部403を介して、管理サーバ102へクライアントの登録要求を送信する。メイン制御部402は、登録要求の際に、ステップ901で取得した「サーバのURL情報」のURLに接続し、ステップ901で取得したで取得した「クライアント名」、「グループID」、「グループ名」、「機体管理番号」を送信する。クライアントからの登録要求を受信した管理サーバは、図10(A)に示されるクライアントの登録処理を実行する。
ステップS904において、メイン制御部402は、通信部403を介して、管理サーバ102へクライアントの登録情報更新要求を送信する。登録情報更新要求は、既にクライアントが管理サーバ102へ登録済である場合に、管理サーバ102へ保存済みの設定情報を最新情報に更新するために行われる。登録情報更新要求では、メイン制御部402は、ステップ901で取得した「サーバのURL情報」のURLに対して、ステップ901で取得した「クライアントID」を指定して接続する。メイン制御部402は、ステップ901で取得した「クライアント名」、「グループID」、「グループ名」、「機体管理番号」を「クライアントID」と共に管理サーバ102に送信する。また、メイン制御部402は、クライアントの設定ファイル(表2)の設定情報一式を管理サーバ102に送信してもよい。クライアントからの登録情報更新要求を受信した管理サーバは、図10(B)に示されるクライアントの登録情報更新処理を実行する。
ステップ905において、メイン制御部402は、通信部403を介して、管理サーバ102からの応答を受信する。ステップS906において、メイン制御部402は、ステップS905で得られた管理サーバ102からの応答が成功だったか否かを判定する。具体的には、メイン制御部402は、ステップS903(登録要求)の応答として、処理成功の情報およびクライアントIDを受信したか否かを判定し、処理成功の情報およびクライアントIDを受信していた場合は成功であると判定する。また、メイン制御部402は、ステップS904(登録情報更新要求)の応答として、処理成功の情報を受信したか否かを判定し、処理成功の情報を受信していた場合は成功であると判定する。なお、管理サーバ102からの応答には管理サーバ102の情報(ステータス状況等)を含んでいても構わない。メイン制御部402が、応答が成功であると判定した場合は、ステップS907へ移行し、失敗であると判定した場合はステップS908へ移行する。
ステップS907において、メイン制御部402は、ステップS901で取得した設定情報で設定ファイルに反映していない設定情報がある場合には、設定管理部401を介して、設定ファイルに設定情報を保存する。ステップS908において、メイン制御部402は、エラー処理を行う。エラー処理処理としてメイン制御部402は、設定管理部401を介して、設定ファイルからクライアントIDの設定情報を削除(未登録状態を示す初期値の「0」に更新)し、管理サーバ102との通信に失敗した旨のエラーを表示装置207に表示する。なお、メイン制御部402は、クライアントIDを削除する前にステップS902に戻って、数回リトライを行っても良い。また、なお、本処理においては、ステップS903に成功した場合、続けてステップS904を実行しても構わない。以上で、クライアント側の登録処理および登録情報更新処理は終了する。
次に、管理サーバ102側の処理について説明する。図10(A)は、管理サーバ102におけるクライアントの登録処理を示すフローチャートである。クライアントの登録処理は、図9のステップS903において、クライアントが登録要求を送信した場合に管理サーバ102で実行される処理である。本処理は、管理サーバ102のメイン制御部412により実行される。
ステップS1001において、メイン制御部412は、通信部413を介して画像形成装置101のクライアントから登録要求を受信する。ステップ1002において、メイン制御部412は、設定管理部411を介して、ユニークなクライアントIDを新規に発行する。ステップS1003において、メイン制御部412は、設定管理部411を介して、受信した設定情報をステップS1002で発行したクライアントIDと関連付けて記憶装置204に保存する。保存処理が成功するとステップS1004に移行する。ステップS1004において、メイン制御部412は、通信部413を介して、クライアントIDの値と共に処理成功の情報を、登録要求を送信してきたクライアントへ返す。以上で、クライアントの登録処理を終了する。
図10(B)は、管理サーバ102におけるクライアントの登録情報更新処理を示すフローチャートである。クライアントの登録情報更新処理は、図9のステップS904において、クライアントが登録情報更新処理を送信した場合に管理サーバ102で実行される処理である。本処理は、管理サーバ102のメイン制御部412により実行される。
ステップS1011において、メイン制御部412は、通信部413を介して画像形成装置101のクライアントから登録情報更新要求を受信する。ステップ1012において、メイン制御部412は、設定管理部411を介して、記憶装置214に保存した既存のクライアント情報の中から、ステップS1011で受信したクライアントIDと同じクライアントIDのクライアント情報を検索する。
ステップ1013において、メイン制御部412は、ステップS1012の検索結果に基づいて、登録情報更新要求のクライアントIDと同じクライアントIDが存在するか否かを判定する。クライアントIDが存在した場合には、ステップS1014に移行する。一方、存在しなかった場合には、ステップS1016に移行する。
ステップS1014において、メイン制御部412は、設定管理部411を介して、記憶装置214に保存されている既存の同じクライアントIDのクライアント情報を、ステップS1011で受信した設定情報に応じて更新し、記憶装置214に保存する。管理サーバ102におけるクライアントの設定情報の更新および記憶装置214への保存が成功すると、ステップS1015に移行する。ステップS1015において、メイン制御部412は、通信部413を介して、登録情報更新処理の成功を、登録情報更新処理を送信してきたクライアントへ返す。ステップS1016において、メイン制御部412は、ステップS1011で受信したクライアントIDが記憶装置204に保存していなかったことを示すエラーを、登録情報更新処理を送信してきたクライアントへ送信する。以上で、クライアントの登録情報更新処理を終了する。
以上説明したように、本実施例によると、クライアントを一意に識別する情報を含む設定情報がマイグレーションされた場合に、クライアントを一意に識別する情報を削除して、管理サーバ102へクライアントを自動で登録することができる。そのため、本実施例によると、拡張アプリケーションを一意に識別する情報のように異なる装置で利用できない情報が含まれる設定情報を、他の情報処理装置に流用する(マイグレーションする)ことが可能となる。
(実施例2)
実施例1では、リストア用処理(ステップS808)後の登録処理(ステップS810)においてエラーになった場合には、その後手動で新規のクライアントの登録処理を行う必要がある。例えば、画像形成装置101に対するリストア処理は、画像形成装置101の記憶装置204が故障等により交換される場合に実行されるケースが想定される。その場合、画像形成装置101の復帰に時間がかかるため、一旦、管理対象から画像形成装置101を外すケースも存在する。つまり、管理サーバ102の入力装置206を介して、ユーザにより、管理サーバ102からクライアント情報の削除(登録解除)が実行される場合が存在する。
管理サーバ102からクライアント情報が削除された場合でも、リストア後のクライアントは設定ファイルにあるクライアントIDに基づいて登録情報更新要求(ステップS904)を実行する。しかし、既に管理サーバ102の記憶装置204にはクライアント情報が存在しないため、図10のステップS1016によりエラー応答が送信される。管理サーバ102からエラーを受信したクライアントは、図9のステップS908のエラー処理によって、設定ファイルのクライアントIDの登録情報を削除(初期値の「0」に更新)する。以上の一連の流れにより、管理サーバ102からクライアント情報が削除されていた場合は、リストアした設定情報が削除され、管理サーバ102へのクライアントの新規登録が必要な状態となる。実施例1では、クライアントの新規登録を行う場合には、ユーザによる設定情報の手動入力が必要となってしまい、リストアした設定情報を生かすことができない。そこで、本実施例では、リストア用処理後の登録情報更新処理においてエラーになった場合に、自動で登録処理を実行する。これにより、リストア後の登録情報更新処理においてエラーになった場合でも、リストアした設定情報を利用して自動でクライアントの登録処理を行うことができ、ユーザによる設定情報の手動入力が不要となる。
図11および図12は、実施例2におけるクライアントの起動処理を示すフローチャートである。本処理が実行されるタイミングは図8と同様であり、図8と内容が同じ処理に関しては、その詳細な説明を省略する。ステップS1101からステップS1108は、ステップS801からステップS808と同様の処理である。ステップS1109は、ステップS810と同様の処理である。ステップS1111からステップS1114は、ステップS809からステップS812と同様の処理である。
以下では、実施例1と実施例2の相違点であるステップS1110について説明する。ステップS1110において、メイン制御部402は、管理サーバ102から受信した応答を確認し、ステップS1109における登録情報更新処理が成功したか否かを判定する。登録情報更新処理が成功した場合にはステップS1114へ移行する。一方、登録情報更新処理が失敗した場合にはステップS1111へ移行し、ステップS809のマイグレーション用の処理と同様の処理を行う。なお、登録情報更新処理が失敗した場合に、ステップS1111を飛ばしてステップS1112へ移行し、クライアントの登録処理を行ってもよい。ステップS1110から移行したステップS1112では、「クライアントID」は既にエラー処理(ステップS1109のステップS908)により削除されている。そのため、「クライアントID」以外のリストアされた情報に基づいて、管理サーバ102へクライアントを登録する登録処理を自動で実行することができる。
本実施例によれば、リストア後の登録情報更新処理においてエラーになった場合でも、自動でクライアントの登録処理を実行することができ、ユーザによる設定情報の手動入力を行う手間を低減すると共に、リストアされた情報を生かすことができる。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明は、これらの実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。

Claims (11)

  1. 拡張アプリケーションの初回起動時に、設定ファイルが存在するか否かを確認する確認手段と、
    前記設定ファイルの機器情報に応じて、前記設定ファイルに対して所定の処理を行う処理手段と、
    サーバに対して前記拡張アプリケーションの登録要求もしくは登録情報の更新要求を行う登録手段と、を有し、
    前記処理手段は、前記設定ファイルの機器情報と前記拡張アプリケーションが動作する情報処理装置の機器情報が異なる場合に、前記設定ファイルから拡張アプリケーションを一意に識別する情報を削除する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記処理手段は、前記設定ファイルの機器情報と前記拡張アプリケーションが動作する情報処理装置の機器情報が異なる場合に、前記設定ファイルの情報のうち、前記拡張アプリケーションを一意に識別する情報を削除し、前記拡張アプリケーションを一意に識別する情報以外の前記登録要求でサーバへ送信する情報を更新する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記設定ファイルの機器情報と前記拡張アプリケーションが動作する情報処理装置の機器情報が異なる場合に更新する情報のうち、前記情報処理装置に関する情報は前記情報処理装置から取得して更新し、前記情報処理装置から取得できない情報は前記設定ファイルの情報に所定の情報を追加して更新する
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記処理手段は、前記設定ファイルの機器情報と前記拡張アプリケーションが動作する情報処理装置の機器情報が同じ場合に、前記設定ファイルの情報のうち時間の経過により変わる可能性のある所定の情報のみ削除もしくは更新することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 拡張アプリケーションの初回起動を識別するための情報が保持されているか否かで前記拡張アプリケーションの初回起動であるかを判定する判定手段と、
    前記登録手段による前記登録要求もしくは前記登録情報の更新要求の後に、前記拡張アプリケーションの初回起動を識別するための情報を削除する削除手段と、を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記処理手段は、前記機器情報として機体管理番号を用いる
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記登録手段は、前記処理手段が前記所定の処理を行った後の設定ファイルの拡張アプリケーションを一意に識別する情報を確認し、
    前記拡張アプリケーションを一意に識別する情報が初期値の場合、前記サーバに対して前記拡張アプリケーションの登録要求を行い、
    前記拡張アプリケーションを一意に識別する情報が初期値でない場合、前記サーバに対して前記拡張アプリケーションを一意に識別する情報に紐づいて登録されている情報の更新要求を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記登録手段は、前記登録要求もしくは前記登録情報の更新要求が成功した場合には、前記サーバに送信した情報に基づいて前記設定ファイルを更新し、前記登録手段による前記登録要求もしくは前記登録情報の更新要求が失敗した場合には、前記設定ファイルから拡張アプリケーションを一意に識別する情報を削除する
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記登録手段は、前記登録情報の更新要求が失敗した場合には、前記設定ファイルから拡張アプリケーションを一意に識別する情報を削除して前記登録要求を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  10. 情報処理装置の制御方法であって、
    拡張アプリケーションの初回起動時に、設定ファイルが存在するか否かを確認する工程と、
    前記設定ファイルの機器情報に応じて、前記設定ファイルに対して所定の処理を行う工程と、
    サーバに対して前記拡張アプリケーションの登録要求もしくは登録情報の更新要求を行う工程と、を有し、
    前記設定ファイルの機器情報と前記拡張アプリケーションが動作する情報処理装置の機器情報が異なる場合に、前記所定の処理として前記設定ファイルから拡張アプリケーションを一意に識別する情報を削除する処理を行う
    ことを特徴とする制御方法。
  11. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の情報処理装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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