JP2021173097A - 軒先唐草、及び軒先構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】軒樋の位置決めを容易に且つ確実に行うことができ、外装面を伝って流下する雨水等を軒樋へ導くことができる軒先唐草、及び軒先構造を提供する。【解決手段】本発明の軒先唐草1は、建築物の外装面への取付部11と、建築物の軒先に配設される軒樋2の上面を覆うカバー材3の建築物側端が固定される被固定部12と、該被固定部12より建築物側に位置して底面が前記取付部11より低く形成される排水空間部13と、を備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、外装面を伝って流下する雨水等を軒樋へ導くことができる軒先唐草、及び軒先構造に関する。
建築物の軒先には、雨水を流す流水路として各種の軒樋が設けられているが、この軒樋の配設に際しては、墨出しを行ってその取付位置を設定することにより、軒樋が長さ方向に勾配を付けて所定位置に取り付けられている。
このような軒樋としては、例えば特許文献1,2のような上方から吊るタイプの軒樋や特許文献3のような下方から支持するタイプの軒樋が知られている。前記特許文献1,2には、建築物側から軒先へ延在させたアームで軒樋の建築物端と軒先端とを上方から吊り支持する構造が提案され、特許文献3には、建築物側から軒先へ延在させたアームで軒樋の底面を下方から支持する構造が提案されている。
また、特許文献4,5に記載の軒樋支持具のように、鼻隠し(縦壁面)に対して軒樋の配設角度を調整することができる構造も提案され、特許文献6に記載の取付構造のように、円弧状の二重構造で勾配に対応しようとする構造も提案されている。
なお、前記特許文献1〜6には含まれていないが、軒樋の中に雪が堆積したり、雨水に混じって落ち葉等が混入して閉塞状態となってしまうことを防止するため、前記軒樋の表面にはカバー材を配設した構造を採用することが多い。尤も、このようなカバー材は、カバー材を含めた軒樋の荷重を大きくしてしまう。
特開2016−199872号公報 特開2015−187371号公報 特開2016−196780号公報 特開2016−047987号公報 特開2013−064271号公報 特開2008−057110号公報
しかしながら、前記特許文献1〜6における軒樋吊具、軒樋支持具、カバー材は、何れも略垂直状又は傾斜状の縦面である鼻隠し壁面に横ビス等で固定した構造であるため、鼻隠し壁面を基準面とする墨出しを必要とするものであった。なお、前記特許文献4〜6には軒樋の向き角度を調整する構造であるが、そのような向き角度は軒樋が略水平状に配設されることを前提とするものであって、配設角度を調整できるものではなかった。
また、前記特許文献1〜6の構造では、軒樋の自重及び内部に流入する雨水等の荷重が横ビス及び鼻隠し壁面に集中するので、その老朽化に伴って支持強度も極端に低下するという問題もあった。
そこで、本発明は、建築物の軒先に配設される軒樋軒樋の位置決めを容易に且つ確実に行うことができ、外装面を伝って流下する雨水等を軒樋へ導くことができる軒先唐草、及び軒先構造を提案することを目的とする。
本発明は、上記に鑑み提案されたもので、建築物の外装面への取付部と、建築物の軒先に配設される軒樋の上面を覆うカバー材の建築物側端が固定される被固定部と、該被固定部より建築物側に位置して底面が前記取付部より低く形成される排水空間部と、を備えることを特徴とする軒先唐草に関するものである。
また、本発明は、前記軒先唐草において、排水空間部の底面は、先端に向かって下り傾斜状に形成されることを特徴とする軒先唐草をも提案する。
また、本発明は、前記軒先唐草において、排水空間部の底面に所定間隔で孔が形成されていることを特徴とする軒先唐草をも提案する。
さらに、本発明は、前記軒先唐草と、軒樋と、その上面とを覆うカバー材と、からなることを特徴とする軒先構造をも提案するものである。
本発明の軒先唐草は、建築物の外装面への取付部と、カバー材が固定される被固定部とを備えるので、建築物の軒先に配設される軒樋を、建築物の外装面を基準として適正位置に取り付けることができ、取付部よりも低く形成される排水空間部により、外装面を伝って流下する雨水等を確実に軒樋へ導くことができる。
また、この軒先唐草は、取付部と被固定部とを備えてカバー材を取り付けることができるので、該カバー材(落ち葉除け)により、軒樋に雪が堆積したり落ち葉等が混入することがない。
さらに、この軒先唐草は、カバー材を軒樋の軒先端と係合させた場合には、当該軒先唐草とカバー材とが、建築物の外装面と軒樋とを連結させる構造となるため、軒樋の軒先端を上方から引っ張るように保持して軒樋の荷重を外装面に負担させることができる。
また、排水空間部の底面が、先端に向かって下り傾斜状に形成されている場合には、この排水空間部に流れ込んだ雨水等を先端付近にて一時的に滞留させることができる。
また、排水空間部の底面に所定間隔で孔が形成されている場合には、排水空間部に流れ込んで一時的に貯留させた雨水等を孔から軒樋内へ落下させることができ、排水空間部の貯留機能を損なうことがない。
さらに、この軒先唐草を用いて施工した軒先構造は、カバー材と外装面(を形成する外装材)とが一体的に連結されるので、強固な軒先構造となって一体感を有する意匠性を呈する。
(a)本発明の軒先唐草の一実施例(第1実施例)を示す側面図(カバー材及び外装材を点線で示す)、(b)それを用いた軒先構造の一例を示す側断面図、(c)それに用いた樋受け材及び軒樋の側面図である。 (a)本発明の軒先唐草の他の一実施例(第2実施例)を示す側面図(カバー材を点線で示す)、(b)それを用いた軒先構造の一例を示す側断面図、(c)それに用いた樋受け材及び軒樋(カバー材を点線で示す)の側面図である。
本発明の軒先唐草は、建築物の外装面への取付部と、建築物の軒先に配設される軒樋の上面を覆うカバー材の建築物側端が固定される被固定部と、該被固定部より建築物側に位置して底面が前記取付部より低く形成される排水空間部と、を備えることを特徴とし、外装面を伝って流下する雨水等を軒樋へ導くことができる。
前記取付部は、この軒先唐草自体を適正位置に配設する為の構成であり、前述の特許文献1〜6のように略垂直状又は傾斜状の縦面(鼻隠し壁面)に取り付けるものではなく、建築物の外装面へ縦ビスにて容易に固定することができる。なお、建築物の外装面は、外装面を形成する外装材(の軒側成形部)に取り付けられるものでも、外装材の裏面側に配設される外装下地に取り付けられるものでもよく、両者を併せた構成が望ましい。前者の構成としては、例えば外装材の軒側成形部に係合される係合片を設ける態様などがあり、後者の構成としては、例えば外装下地に沿う横片部と外装下地の軒先端に沿う縦片部とからなる略L字状に形成することにより、容易に且つ安定に外装下地に取り付けることができる態様などがある。
前記被固定部は、軒樋の上面を覆うカバー材の建築物側端が固定される部位であって、該カバー材を介して軒樋を適正位置に固定することができる。即ちカバー材の上端(構造物側端)を固定することにより、その裏面側に配設される軒樋も適正位置に固定することができる。
前記排水空間部は、前記被固定部より建築物側に位置して底面が前記取付部より低く形成される部位であって、その具体的形状としては、上方が開口して雨水等を一時的に貯留できる形状であればよく、図示実施例に示すように側面視が略三角形状でも、上方が開口するコ字状(側面視がひしゃく状)でもよい。
この排水空間部の底面は、先端(軒先側)に向かって下り傾斜状に形成されていることが望ましい。この排水空間部に流れ込んだ雨水等を、先端付近にて一時的に滞留させることができるからである。
また、排水空間部の底面に所定間隔で孔が形成されていることが望ましい。排水空間部に流れ込んで一時的に貯留させた雨水等を、孔から軒樋内へ落下させることができ、排水空間部の貯留機能を損なうことがないからである。
前記本発明の軒先唐草が位置決めを行う軒樋は、内部に雨水等の排水路が設けられているものであれば、底面及び両側面の形状は特に限定するものではないが、軒先側には、カバー材に係合される略L字状の軒先端が被係合部として形成されていることが望ましく、建築物側の下方には、図示実施例に示すように下方からこの軒樋を支持させるための(例えば角状の)被支持部が形成されている(該被支持部を樋受け材が支持する)ことが望ましい。そして、この軒樋の上面を覆うようにカバー材が取り付けられている。
前記カバー材は、前記軒樋の上面を覆い、内部に降雪が堆積したり、落ち葉等が侵入、堆積したり、鳥類等が巣作りすることを防止する部材(落ち葉除け)であって、その表面には雨水を内部へ導く導水口、例えば小径のスリット孔が形成されている。このカバー材は、前記軒先唐草の被固定部に固定される固定部が、その建築物側の先端に設けられ、その軒先端には、後述する図示実施例に示すように、下方へ折曲され、更に内側へ折曲された略コ字状の係合部が形成されることが望ましい。この略コ字状の係合部は、その裏面側に配設される軒樋の軒先端を外側から包持状に係合することで、軒樋の軒先端を引っ張るように保持するアームの役割をも果たすことができる。
前述のように前記取付部、前記被固定部を備える軒先唐草は、建築物の外装面へ前記取付部を取り付け(沿わせ)た状態で縦ビス等の固着具を打ち込んで固定する。
なお、予め取り付ける軒樋及びカバー材の寸法に応じて軒先唐草を構成する各部位を形成しているので、適正位置に軒先唐草が取り付けられれば、それに併せて軒樋及びカバー材も適正位置に配設される。
その施工に際しては、新設又は既設の建築物の外装面に前記軒先唐草を取り付け、その後、固定された軒先唐草に対して前記軒樋及び前記カバー材を取り付けるのであるが、カバー材、軒樋の順で施工するようにしてもよいし、施工以前にカバー材と軒樋を組み付けた状態で施工するようにしてもよい。何れの態様でも、これらの軒樋及びカバー材の軒先端同士が係合するようにすれば、施工も容易であるし、適正位置に取り付けることができる。
図1(a)に示す本発明の第1実施例の軒先唐草1は、建築物の外装面5Bへの取付部11と、建築物の軒先に配設される軒樋2の上面を覆うカバー材3の建築物側端が固定される被固定部12と、該被固定部12より建築物側に位置して底面13aが前記取付部11より低く形成される排水空間部13と、を備える。
この第1実施例における軒先唐草1は、横片部16の略中央から略レ字状の縦片部17が垂下する成形材であって、外装面5B上に沿うように横片部16が配置される。そして、横片部16の建築物側よりに前記取付部11が位置し、横片部16の軒先側よりに前記被固定部12が位置し、前記取付部11は、固定ビス1bが打ち込まれる部位であり、前記被固定部12は、カバー材3を固定する固定ビス3bが打ち込まれる部位である。また、前記略レ字状の縦片部17の跳ね上げ状斜片13aが前記排水空間部13の底面(13a)を形成している。
前記排水空間部13は、前記被固定部12より建築物側に位置して底面13aが前記取付部11より低く形成される部位であって、この第1実施例では、側面視が略三角形状に形成されている。
この排水空間部3の底面13aは、先端(軒先側)に向かって下り傾斜状に形成されているので、この排水空間部13に流れ込んだ雨水等を、先端付近にて一時的に滞留させることができる。
また、排水空間部13の底面には、所定間隔で図示しない孔が形成されている。そのため、排水空間部13に流れ込んで一時的に貯留させた雨水等を、孔から軒樋2内へ落下させることができ、排水空間部13の貯留機能を損なうことがない。
前記軒樋2は、内部に雨水等の排水路が設けられる部材であって、内部に導かれた雨水等は排水路から底面部21に連結された縦樋(図示せず)へと流下される。
この軒樋2は、図1(c)に示すように長さ方向に延在して略平坦状の底面部21の側端が立ち上げられ、軒先側(図面では左側)に、三つの傾斜面と二つの略水平面とで構成される側面部22が設けられ、建築物側(図面では右側)には、略垂直状に起立する側面部23が設けられ、これらの底面部21及び側面部22,23にて排水路が形成されている。
前記軒先側の側面部22の上端に位置する傾斜面と略水平面は、カバー材3の係合部32に保持(係合)される軒先端221である。
また、前記側面部23の下端には、隅部状の被保持部231が設けられ、樋受け材4の横片状の支持部42に、上方から載置状に配置されて支持される部位である。
さらに、この側面部23の上端には、差込状の被取付部232が、前記樋受け材4の溝状の取付部43に、下方から挿入状に差し込まれて取り付けられる部位である。また、この側面部23は、前記樋受け材4の縦片部45に沿い、ビス2bを打ち込んで取り付けられる。
なお、前記樋受け材4は、前記軒樋2をより安定に取り付けるための部材であって、ロール成形にて形成され、外装下地5Bに沿わせるように取り付ける傾斜片部46と、略垂直状の縦片部45とからなり、縦片部45には、取付部43や支持部42が設けられ、固定部41は傾斜片部46に設けられている。
この樋受け材4の取付部43は、縦片部45の中程に、側方へ垂れ下がる膨出部44を設けることで、下方が開放する溝状に形成されており、図1(c)に示すように軒樋2の建築物側の側面上端232を下方から差し込むように取り付けることができる。
また、前記支持部42は、縦片部45の下端に側方へ向かう横片状に形成されており、図1(c)に示すように軒樋2の建築物側の側面下端231を係合状に支持することができる。なお、この支持部42は、折返し状に形成することで軒樋2を受ける強度を向上させている。
前記軒樋2の上面を覆うカバー材3は、軒樋2の内部に降雪が堆積したり、落ち葉等が侵入、堆積したり、鳥類等が巣作りすることを防止する部材であって、その表面(化粧面31)には雨水を内部へ導く導水口311として複数の小径のスリット孔が形成される部材であるが、化粧面31の構成は、同図(図1(a),(b))では省略している。
前記化粧面31の下端には、略コ字状に形成された下端(係合部)32が、前記軒樋2の軒先端221と係合して取り付けられ、図1(a)に示すようにその水上側へ長く延在させている。その延在端(水上端)34は、外装材6A,6A同士の係合部分に差し込むように取り付けられている。また、この幅長の化粧面31の略中央には、固定部33が形成され、該固定部33が、外装下地5Bの軒端に固定された軒先唐草1に固定されることで、外装下地5Bに連絡されている。
前記化粧面31と前記係合部32との境界には、下方へ凹む排水溝312が形成され、所定間隔で導水口が形成されている。
前記固定部33は、化粧面31の略中央に位置し、当該第1実施例では、軒先唐草1の被固定部12にビス3bにて固定されている。
また、前記外装下地5Bの軒先とは、直接的には傾斜状に配された野地材5Bの軒先端を指すが、該野地材5Bは、その裏面側に位置する躯体5Aの上面に配設されている構成である。
なお、前記躯体5Aは、屋根勾配を形成するH躯体であって、その上面側には、木毛セメント板等からなる野地材5Bが、その表面(上面)側には防水シート5dが敷設され、更にその上面に外装材6Aが配設されている。
また、前記外装材6Aは、裏面側に裏貼り材が添着された横葺き屋根材であって、該外装材6Aは、前記野地材5Bにビス5gにて取り付けた吊子6fに保持される状態で敷設され、流れ方向に隣り合う外装材6A,6A同士が相互に係合されている。
この第1実施例の軒先唐草1を用いた軒先構造は、前述のような排水空間部13を有するので、ビス1bから雨水が浸入することがあっても確実に軒樋2内へ雨水を導くことができる。
また、この第1実施例では、図1(a),(b)に示すようにカバー材3が水上側へ大きく(長く)延在する構成であって、その延在端34が、外装材6A,6A同士の接続部分に差し込むように取り付けられている。このようにカバー材3を水上側へ大きく延在させることで、例えば別部材(化粧材)を用いなくても最も水下側に配され得る外装材6Aの固定部分を隠すと共にその固定具(ビス3b)から浸入する雨水があったとしても、軒樋2内へ導くことができる。また、カバー材3は、ビス3bの打ち込み固定に加え、その延在端34を、外装材6A,6A同士の接続部分に差し込むように取り付けているので、吹き上げ等に起因する負圧に強い耐久性を有する。
なお、この第1実施例では、前記軒先唐草1に加え、前述のように樋受け材4や前記カバー材3を用いているので、前記軒樋2を両サイド、即ち建築物側及び軒先端側から、安定に保持することができる。
図2(a)に示す第2実施例の軒先唐草1'は、軒先側へ延在してカバー材3'の上端に設けられた固定部33を沿わせる被固定部12'と、野地材5Bへの取付部11'と、縦葺き屋根材7Dの水下端を係合させる係合受部14と、下方へ延在する略レ字状の縦片部17'とからなり、該縦片部17'の下端と前記取付部11'とを繋ぐ傾斜片13bの上方側に排水空間部13'が形成される構成である。
この第2実施例における軒先唐草1'は、横片である係合受部14から略レ字状の縦片部17'が垂下すると共に前記縦片部17'の上方付近から軒先側へ延出する横片が前記被固定部12'であり、前記傾斜片13bが排水空間部13'の底面(13b)であり、該底面(傾斜片)13bの上端から建築物側へ延在する横片が、前記取付部11'である。
前記排水空間部13'は、前記被固定部12'より建築物側に位置して底面13bが前記取付部11'より低く形成される部位であって、この第2実施例でも、側面視が略三角形状に形成されている。
この排水空間部13'の底面13bは、この第2実施例でも先端(軒先側)に向かって下り傾斜状に形成されているので、この排水空間部13'に流れ込んだ雨水等を、先端付近にて一時的に滞留させることができる。
また、排水空間部13の底面には、所定間隔で図示しない孔が形成されている。そのため、排水空間部13に流れ込んで一時的に貯留させた雨水等を、孔から軒樋2内へ落下させることができ、排水空間部13の貯留機能を損なうことがない。
前記軒先唐草1'の軒先に配される軒樋2は、第1実施例と全く同様であるから図面に同一符号を付して説明を省略するが、その上面を覆うカバー材3'は、化粧面31及び係合部32の構成については同様であり、図2(a)に示すように化粧面31の水上端に、軒先唐草1'の被固定部12'に沿わせて固定する固定部33'が形成されている(外装材同士の接続部分に差し込む延在端を設けていない)点で前記第1実施例のカバー材3とは相違する。
また、前記軒樋2を取り付けるための樋受け材4'は、図2(c)に示すように傾斜片部46'が外装下地5Bの傾斜勾配に応じて緩勾配に形成されている以外は、前記第1実施例と全く同様であるから、図面に同一符号を付して説明を省略する。
この第2実施例の軒先唐草1'を用いた軒先構造は、図2(b)に示すように流れ方向に沿って配設された縦葺き屋根材7Dの裏面側に、流れ方向に延在する樋材7Aの軒先に軒樋2を取り付けた構造であって、縦葺き屋根材7Dの軒端(水下端)に対し、前記軒先唐草1'及び図2(a)に点線で示すカバー材3'を用いて軒樋2を取り付けている。
この第2実施例における縦葺き屋根材7Dは、流れ方向に連続する樋材7Aが支持部材7Bにて固定(固定具7c)され、隣り合う樋材7A,7A間には断熱材7Eが配設された構造であり、樋材7Aの水下端を下方へ折り下げて雨水等が円滑に軒樋2へ落下するように形成されている。そして、前記縦葺き屋根材7Dは、樋材7Aを固定する支持部材7Bにて係合保持され、裏面側には下地材5B'や鼻隠し壁5C等が配されている。
この第2実施例の軒先唐草1'を用いた軒先構造は、流れ方向に沿って配設された縦葺き屋根材7Dの裏面側に、流れ方向に延在する樋材7Aの軒先に各種の軒樋2を容易に取り付けることができ、特に樋材7Aにて流下する雨水を軒先唐草1'や軒樋2を用いて容易に流下させることができる。より具体的には、樋材7Aの水下端から、軒先唐草1'の排水空間部13'へと雨水を導き、軒樋2内へ落下させることができる。
なお、縦葺き屋根材7D自体を流下する雨水等は、基本的には樋材7Aに導かれるが、仮に縦葺き屋根材7D自体を流下する雨水があっても、その水下端からカバー材3'へ、更に軒樋2内へと確実に導くことができる。
1,1' 軒先唐草
11,11' 取付部
12,12’ 被固定部
13,13' 排水空間部
13a,13b 底面
16,16' 横片部
17,17' 縦片部
2 軒樋
21 底面部
22 (軒先側の)側面部
221 軒先端
23 (建築物側の)側面部
231 被支持部
232 側面上端(被取付部)
3,3' カバー部材
31 化粧面
311 導水口
312 排水溝
32 係合部
33 固定部
4,4' 樋受け材
5A 躯体(H躯体)
5B,5B' 外装下地(野地材)
6A 外装材
7A 樋材
7B 支持部材
7c 固定具
7D 縦葺き屋根材

Claims (4)

  1. 建築物の外装面への取付部と、建築物の軒先に配設される軒樋の上面を覆うカバー材の建築物側端が固定される被固定部と、該被固定部より建築物側に位置して底面が前記取付部より低く形成される排水空間部と、を備えることを特徴とする軒先唐草。
  2. 排水空間部の底面は、先端に向かって下り傾斜状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の軒先唐草。
  3. 排水空間部の底面に所定間隔で孔が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の軒先唐草。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の軒先唐草と、軒樋と、その上面とを覆うカバー材と、からなることを特徴とする軒先構造。
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