JP2021172847A - 温泉供給システム - Google Patents
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Abstract
【課題】スケール除去に伴う温泉提供者の経済的または労働的負担を著しく低減できると共に、既存設備や稼働中の設備であっても、温泉が流通する部位にスケールが付着することを低廉かつ容易に抑制できる温泉供給システムを提供する。【解決手段】本発明の温泉供給システム1は、温度調整または成分調整を行う温泉調整用タンク2と、温泉調整用タンク2と浴槽3とを連通する調整済温泉用配管4と、源泉5と温泉調整用タンク2とを連通する源泉用配管6とを有し、温泉調整用タンク2内には、上端部7aより調整済温泉が流入すると共に調整済温泉用配管4と連通する温泉供給管7が立設されており、温泉供給管はP濃度5〜20重量%の金属合金にて形成され、または前記温泉供給管の内外面がP濃度5〜20重量%の鍍金皮膜にて被覆されている。【選択図】図1
Description
本発明は、源泉からの温泉を浴槽へ供給する温泉供給システムに関し、より詳しくは、温泉が流通する部位にスケール(温泉成分の析出物)が付着することを抑制した温泉供給システムに関するものである。
従来より、源泉からの温泉を加温、冷却、希釈等して浴槽に供給する温泉供給システムが各地温泉施設(2万件以上)等に多数設けられている。この温泉供給システムは、一般に、源泉からの温泉に対して温度調整や成分調整を行う温泉調整用タンクと、温泉調整用タンクと浴槽とを連通する調整済温泉用配管と、源泉と温泉調整用タンクとを連通する源泉用配管とを有している。
ところで、この温泉供給システムでは、温泉が流通する部位、特に温度変化が大きい温泉調整タンク内や調整済温泉用配管40(図12参照)内にスケールS(主として炭酸カルシウムを主成分とするもの)が付着して目詰まり等による供給不全を引き起こすことから、週1〜2回程度のスケール除去作業(メンテナンス)が必要で、温泉提供者への著しい経済的または労働的負担となっている。
この問題を解決する方法として、例えば、温泉が流通する部位にスケールの付着を抑制するP含有鍍金皮膜を形成する方法が提案されている(特開2017−52984号公報)。
しかし、上記方法は効果的であるにもかかわらず、温泉供給システムの大半が既存設備であること、または稼働中のシステムであることなどから、温泉が流通する部位全てにP含有鍍金皮膜を施すことが困難であり、かつ施工に伴う経済的負担が大きいため採用されていないのが現状である。
そこで、本発明の課題は、スケール除去に伴う温泉提供者の経済的または労働的負担を著しく低減できると共に、既存設備や稼働中の設備であっても、温泉が流通する部位にスケールが付着することを低廉かつ容易に抑制できる温泉供給システムを提供することにある。
上記課題を解決するものは、温度調整または成分調整を行う温泉調整用タンクと、該温泉調整用タンクと浴槽とを連通する調整済温泉用配管と、源泉と前記温泉調整用タンクとを連通する源泉用配管とを有し、前記温泉調整用タンク内には、上端部より調整済温泉が流入すると共に前記調整済温泉用配管と連通する温泉供給管が立設されており、該温泉供給管はP濃度5〜20重量%の金属合金にて形成され、または前記温泉供給管の内外面がP濃度5〜20重量%の鍍金皮膜にて被覆されていることを特徴とする温泉供給システムである(請求項1:第1の発明)。
また、上記課題を解決するものは、温度調整または成分調整を行う温泉調整用タンクと、該温泉調整用タンクと浴槽とを連通する調整済温泉用配管と、源泉と前記温泉調整用タンクとを連通する源泉用配管とを有し、前記温泉調整用タンク内には帯状体が配され、該帯状体はP濃度5〜20重量%の金属合金にて形成され、または前記帯状体の外面がP濃度5〜20重量%の鍍金皮膜にて被覆されていることを特徴とする温泉供給システムである(請求項2:第2の発明)。前記帯状体は複数離隔して配されていることが好ましい(請求項3)。
さらに、上記課題を解決するものは、温度調整または成分調整を行う温泉調整用タンクと、該温泉調整用タンクと浴槽とを連通する調整済温泉用配管と、源泉と前記温泉調整用タンクとを連通する源泉用配管とを有し、前記温泉調整用タンク内には充填物が配され、該充填物はP濃度5〜20重量%の金属合金にて形成され、または前記充填物の外面はP濃度5〜20重量%の鍍金皮膜にて被覆されていることを特徴とする温泉供給システムである(請求項4:第3の発明)。
前記充填物は、充填物収納ユニット内に複数収納されていることが好ましい(請求項5)。前記充填物は、前記調整済温泉用配管内または/および前記源泉用配管内に配されていることが好ましい(請求項6)。前記充填物は、両端部に設けられた筒体と、該筒体を連結する複数の帯状体とを有していることが好ましい(請求項7)。
前記調整済温泉用配管はP濃度5〜20重量%の金属合金にて形成され、または前記調整済温泉用配管の内面はP濃度5〜20重量%の鍍金皮膜にて被覆されていることが好ましい(請求項8)。前記源泉用配管はP濃度5〜20重量%の金属合金にて形成され、または前記源泉用配管の内面はP濃度5〜20重量%の鍍金皮膜にて被覆されていることが好ましい(請求項9)。前記温泉供給システムは、前記調整済温泉用配管と前記温泉調整用タンクとを連通する還流管を有し、該還流管はP濃度5%以上の金属合金にて形成され、または前記還流管の内面はP濃度5〜20重量%の鍍金皮膜にて被覆されていることが好ましい(請求項10)。前記P濃度5〜20重量%の鍍金皮膜は無電解鍍金にて形成されていることが好ましい(請求項11)。
請求項1に記載した温泉供給システムによれば、スケール除去に伴う温泉提供者の経済的または労働的負担を著しく低減できると共に、既存設備や稼働中の設備であっても、温泉が流通する部位にスケールが付着することを低廉かつ容易に抑制できる。
請求項2に記載した温泉供給システムによれば、P濃度5〜20重量%の金属合金にて形成され、または前記帯状体の外面がP濃度5〜20重量%の鍍金皮膜にて被覆された帯状体が温泉水との接触面積を増大させるため、スケール除去に伴う温泉提供者の経済的または労働的負担を著しく低減できると共に、既存設備や稼働中の設備であっても、温泉が流通する部位にスケールが付着することを低廉かつ容易に抑制できる。
請求項3に記載した温泉供給システムによれば、帯状体が多数設けられることによって、温泉水との接触面積がより増大するため、温泉調整用タンク内におけるスケールの付着をさらに抑制できる。
請求項4に記載した温泉供給システムによれば、P濃度5〜20重量%の金属合金にて形成され、または前記帯状体の外面がP濃度5〜20重量%の鍍金皮膜にて被覆された充填物が温泉水との接触面積を増大させるため、スケール除去に伴う温泉提供者の経済的または労働的負担を著しく低減できると共に、既存設備や稼働中の設備であっても、温泉が流通する部位にスケールが付着することを低廉かつ容易に抑制できる。
請求項5に記載した温泉供給システムによれば、充填物収納ユニット内に充填物が複数収納されることで、温泉水との接触面積がより増大するため、温泉調整用タンク内におけるスケールの付着をさらに抑制できる。
請求項6に記載した温泉供給システムによれば、調整済温泉用配管内または/および前記源泉用配管内に充填物が配されることにより、調整済温泉用配管内または/および前記源泉用配管内にスケールが付着することを抑制できる。
請求項7に記載した温泉供給システムによれば、温泉水との接触面積が極めて大きい充填物を構成できることで、スケール除去に伴う温泉提供者の経済的または労働的負担を著しく低減できると共に、既存設備や稼働中の設備であっても、温泉が流通する部位にスケールが付着することを低廉かつ容易に抑制できる。
請求項8に記載した温泉供給システムによれば、調整済温泉用配管内のスケールの付着を抑制できる。
請求項9に記載した温泉供給システムによれば、源泉用配管内のスケールの付着を抑制できる。
請求項10に記載した温泉供給システムによれば、還流管を有する温泉供給システムの還流管内のスケールの付着を抑制できる。
請求項11に記載した温泉供給システムによれば、耐摩耗性、均一性。耐汚染性、耐熱性、耐薬品性等に優れた鍍金皮膜を形成できる。
請求項2に記載した温泉供給システムによれば、P濃度5〜20重量%の金属合金にて形成され、または前記帯状体の外面がP濃度5〜20重量%の鍍金皮膜にて被覆された帯状体が温泉水との接触面積を増大させるため、スケール除去に伴う温泉提供者の経済的または労働的負担を著しく低減できると共に、既存設備や稼働中の設備であっても、温泉が流通する部位にスケールが付着することを低廉かつ容易に抑制できる。
請求項3に記載した温泉供給システムによれば、帯状体が多数設けられることによって、温泉水との接触面積がより増大するため、温泉調整用タンク内におけるスケールの付着をさらに抑制できる。
請求項4に記載した温泉供給システムによれば、P濃度5〜20重量%の金属合金にて形成され、または前記帯状体の外面がP濃度5〜20重量%の鍍金皮膜にて被覆された充填物が温泉水との接触面積を増大させるため、スケール除去に伴う温泉提供者の経済的または労働的負担を著しく低減できると共に、既存設備や稼働中の設備であっても、温泉が流通する部位にスケールが付着することを低廉かつ容易に抑制できる。
請求項5に記載した温泉供給システムによれば、充填物収納ユニット内に充填物が複数収納されることで、温泉水との接触面積がより増大するため、温泉調整用タンク内におけるスケールの付着をさらに抑制できる。
請求項6に記載した温泉供給システムによれば、調整済温泉用配管内または/および前記源泉用配管内に充填物が配されることにより、調整済温泉用配管内または/および前記源泉用配管内にスケールが付着することを抑制できる。
請求項7に記載した温泉供給システムによれば、温泉水との接触面積が極めて大きい充填物を構成できることで、スケール除去に伴う温泉提供者の経済的または労働的負担を著しく低減できると共に、既存設備や稼働中の設備であっても、温泉が流通する部位にスケールが付着することを低廉かつ容易に抑制できる。
請求項8に記載した温泉供給システムによれば、調整済温泉用配管内のスケールの付着を抑制できる。
請求項9に記載した温泉供給システムによれば、源泉用配管内のスケールの付着を抑制できる。
請求項10に記載した温泉供給システムによれば、還流管を有する温泉供給システムの還流管内のスケールの付着を抑制できる。
請求項11に記載した温泉供給システムによれば、耐摩耗性、均一性。耐汚染性、耐熱性、耐薬品性等に優れた鍍金皮膜を形成できる。
本発明では、温度調整または成分調整を行う温泉調整用タンク2と、温泉調整用タンク2と浴槽3とを連通する調整済温泉用配管4と、源泉5と温泉調整用タンク2とを連通する源泉用配管6とを有し、温泉調整用タンク2内には、上端部7aより調整済温泉が流入すると共に調整済温泉用配管4と連通する温泉供給管7が立設されており、温泉供給管7がP濃度5〜20重量%の金属合金にて形成され、または前記温泉供給管の内外面がP濃度5〜20重量%の鍍金皮膜にて被覆されていることで、スケール除去に伴う温泉提供者の経済的または労働的負担を著しく低減できると共に、既存設備や稼働中の設備であっても、温泉が流通する部位にスケールが付着することを低廉かつ容易に抑制できる温泉供給システム1を実現した。
本発明の温泉供給システム(第1の発明)を図1または図2に示した一実施例を用いて説明する。
この実施例の温泉供給システム1は、温度調整または成分調整を行う温泉調整用タンク2と、温泉調整用タンク2と浴槽3とを連通する調整済温泉用配管4と、源泉5と温泉調整用タンク2とを連通する源泉用配管6とを有し、温泉調整用タンク2内には、上端部7aより調整済温泉が流入すると共に調整済温泉用配管4と連通する温泉供給管7が立設されており、この温泉供給管7の内外面がP濃度5〜20重量%の鍍金皮膜にて被覆されている。以下、各構成について順次詳述する。
この実施例の温泉供給システム1は、温度調整または成分調整を行う温泉調整用タンク2と、温泉調整用タンク2と浴槽3とを連通する調整済温泉用配管4と、源泉5と温泉調整用タンク2とを連通する源泉用配管6とを有し、温泉調整用タンク2内には、上端部7aより調整済温泉が流入すると共に調整済温泉用配管4と連通する温泉供給管7が立設されており、この温泉供給管7の内外面がP濃度5〜20重量%の鍍金皮膜にて被覆されている。以下、各構成について順次詳述する。
温泉調整用タンク2は、加温または冷却などの温度調整や希釈等による成分調整を行う部位である。この実施例では、源泉5からの温泉に対して加温が行われるため、温泉調整用タンク2は加温タンクであり、内部に配された伝熱板9内にボイラー10からの熱水が還流することにより、温泉調整用タンク2の温泉が加温されるように構成されている。
そして、この温泉調整用タンク2内には、図1に示すように、上端部7aより調整済温泉が流入すると共に調整済温泉用配管4と連通する温泉供給管7が立設されている。
温泉供給管(ステンレス製管)7の内外面は、図2に示すように、それぞれP(リン)濃度5〜20重量%の鍍金皮膜(好ましくは20〜30μm)にて被覆されている。具体的には、この実施例の鍍金皮膜はNi−P鍍金皮膜8にて形成されている。
ただし、本発明は、温泉供給管7の内外面がP濃度5〜20重量%の鍍金皮膜8にて被覆されたものに限定されるものではなく、温泉供給管7自体がP濃度5〜20重量%の金属合金にて形成されたものも本発明の範疇に包含される。また、本発明において、P濃度5〜20重量%の金属合金、またはP濃度5〜20重量%の鍍金皮膜は、Ni−Pに限定されるものではなく、例えば、Ni−W−P、Fe−P、Co−P、Cu−P、Ag−P(殺菌性が付加される)などであってもよいが、人体に悪影響を及ぼす可能性があるPb−Pなどは好ましくない。
このように、温泉供給管7をP濃度5〜20重量%の金属合金に形成し、または、温泉供給管7の内外面をP濃度5〜20重量%の鍍金皮膜8にて被覆するのは、スケール(温泉の析出分)の主成分が炭酸カルシウムであり、この炭酸カルシウムの付着量は、ポリ塩化ビニル、炭素鋼またはステンレス(SUS)に比して、P濃度5〜20重量%の金属合金や鍍金被覆が1/3〜1/4程度との知見に基づくものである。
よって、この実施例では、温泉供給管7の内外面をP濃度5〜20重量%のNi−P鍍金皮膜8にて被覆することで、温泉供給管7の内面へのスケール付着を抑制することができ、他方、温泉供給管7の外面へのP濃度5〜20重量%のNi−P鍍金皮膜8により、温泉調整用タンク2内へのスケール付着を抑制するように構成されている。
なお、温泉供給管7をP濃度5重量%以上の金属合金にて形成するのはスケールの付着を抑制するためであり、P濃度20重量%以下の金属合金にて形成するのは20重量%を超えると機械的性質が脆弱となるからである。また、温泉供給管7の内外面をP濃度5重量%以上の鍍金皮膜8で被覆するのはスケールの付着を抑制するためであり、P濃度20重量%以下とするのは均一電着性を担保するためである。
上記のように、本発明の温泉供給システム1では、既存設備や稼働中の設備であっても、基本的に温泉供給管7を温泉調整用タンク2内に立設するのみで、温泉調整用タンク2内のスケール付着を抑制することができ、スケール除去に伴う温泉提供者の経済的または労働的負担を著しく低減することができる。
なお、この実施例のNi−P鍍金は無電解鍍金で行われている。これにより、Ni−P鍍金皮膜8が、耐摩耗性、均一性。耐汚染性、耐熱性、耐薬品性等に優れたものとなる。
調整済温泉用配管4は、温泉調整用タンク2と浴槽3とを連通して調整済温泉を浴槽3へ給湯するための配管である。具体的には、調整済温泉用配管4の流入口が温泉供給管7の下端部に設けられた排出口と連通し、温泉調整用タンク2内の調整済温泉が温泉供給管7を介して調整済温泉用配管4内に流入するように構成されている。
また、この実施例では、調整済温泉用配管(この実施例ではステンレスにて形成されている)4も加温された調整済温泉が通過し温度変化が激しい部位であるため、内面にスケールが付着し易く、P濃度5〜20重量%のNi−P鍍金皮膜が内面に施されている。これにより、調整済温泉用配管4内のスケールの付着をより抑制できる。
源泉用配管6は、源泉5と温泉調整用タンク2とを連通するためのものであり、この源泉用配管6により、源泉5からの温泉が温泉調整用タンク2に流入可能に構成されている。
(実証試験)
長野県松本市白骨温泉の既存温泉供給施設において、本発明の温泉提供システム1と同様の構成とすべく、温泉調整用タンク2内に、内外面をP濃度8〜10重量%のNi−P鍍金皮膜で被覆した温泉供給管7を立設した。温泉供給管7の配管材質はステンレス鋼(SUS304)、調査期間は2019年10月29日から2020年3月5日、泉質は炭酸水素塩泉、カルシウムイオンは197.7mg/kg、炭酸水素イオンは1055mg/kg、源泉温度34℃前後、加温後温度50℃前後であった。
長野県松本市白骨温泉の既存温泉供給施設において、本発明の温泉提供システム1と同様の構成とすべく、温泉調整用タンク2内に、内外面をP濃度8〜10重量%のNi−P鍍金皮膜で被覆した温泉供給管7を立設した。温泉供給管7の配管材質はステンレス鋼(SUS304)、調査期間は2019年10月29日から2020年3月5日、泉質は炭酸水素塩泉、カルシウムイオンは197.7mg/kg、炭酸水素イオンは1055mg/kg、源泉温度34℃前後、加温後温度50℃前後であった。
より具体的には、この温泉供給施設の温泉水は地中200mの深さの源泉よりポンプにて揚湯されている。源泉5の平均温度が34℃前後と入浴適温ではないため、ボイラー10からの熱水により温泉調整用タンク(加温タンク)2内で伝熱板9を介し約50℃まで昇温されている。昇温された温泉水は温泉調整用タンク(加温タンク)2内に立設されている温泉供給管7の上端部7aより流入して調整済温泉用配管4を介して浴槽3へ給湯されるように構成されている。
この温泉供給施設では、従来より、温泉調整用タンク(加温タンク)の内壁、伝熱板および既存供給管に付着したスケールを週一回の頻度で清掃している。スケールの付着状態が硬いため高圧洗浄やハンマリングで清掃しており、清掃時に配管等を損傷することもあった。一回当たりのメンテナンス費用は約11万円で、月4回で約44万円であった。本実証試験においては、既存供給管を、上記内外面共にNi−P鍍金を施した温泉供給管7に交換してスケール付着状況を調査した。
(試験結果1)
図3ないし図5に本発明の温泉供給システム1の温泉供給管7と既存供給管(耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管)のスケール付着状況を示した。
図5は清掃後1週間使用した既存供給管の写真であり、管内に略一様に数mm程度のスケールが付着している。他方、図3は温泉供給システム1の温泉供給管7の2週間使用後の写真であり、図4は温泉供給システム1の温泉供給管7の12週間使用後の写真である。温泉供給システム1の温泉供給管7では、12週間使用後でもスケールの付着は極僅かでありほぼ清掃不要の状態であった。実際のスケール付着量も、12週間使用後の温泉供給管7は、清掃後1週間使用した既存供給管の1/10以下との結果が得られた。
図3ないし図5に本発明の温泉供給システム1の温泉供給管7と既存供給管(耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管)のスケール付着状況を示した。
図5は清掃後1週間使用した既存供給管の写真であり、管内に略一様に数mm程度のスケールが付着している。他方、図3は温泉供給システム1の温泉供給管7の2週間使用後の写真であり、図4は温泉供給システム1の温泉供給管7の12週間使用後の写真である。温泉供給システム1の温泉供給管7では、12週間使用後でもスケールの付着は極僅かでありほぼ清掃不要の状態であった。実際のスケール付着量も、12週間使用後の温泉供給管7は、清掃後1週間使用した既存供給管の1/10以下との結果が得られた。
(試験結果2)
図6または図7に本発明の温泉供給システム1の温泉供給管7を設置した場合と既存供給管(耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管)を設置した場合の温泉調整用タンク(加温タンク)内のスケール付着状況をそれぞれ示した。図7は既存供給管(耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管)を設置した場合の清掃後1週間後の温泉調整用タンク(加温タンク)内の写真であり、温泉調整用タンク(加温タンク)内の伝熱板や内壁に略一様に数mm程度のスケールが付着している。他方、図6は温泉供給システム1の温泉供給管7を設置した場合の12週間使用後の温泉調整用タンク(加温タンク)内の写真であり、12週間使用後でもスケールの付着は散在的であり、図7のように伝熱板や内壁に略一様に数mm程度のスケールが付着している状況に比してスケール付着の抑制効果が確認できた。すなわち、温泉供給管7を設置するのみでも、温泉調整用タンク(加温タンク)の内壁面や伝熱板へのスケール付着が抑制されていることが明らかとなり、熱交換効率の低下も抑制できると推測される。
図6または図7に本発明の温泉供給システム1の温泉供給管7を設置した場合と既存供給管(耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管)を設置した場合の温泉調整用タンク(加温タンク)内のスケール付着状況をそれぞれ示した。図7は既存供給管(耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管)を設置した場合の清掃後1週間後の温泉調整用タンク(加温タンク)内の写真であり、温泉調整用タンク(加温タンク)内の伝熱板や内壁に略一様に数mm程度のスケールが付着している。他方、図6は温泉供給システム1の温泉供給管7を設置した場合の12週間使用後の温泉調整用タンク(加温タンク)内の写真であり、12週間使用後でもスケールの付着は散在的であり、図7のように伝熱板や内壁に略一様に数mm程度のスケールが付着している状況に比してスケール付着の抑制効果が確認できた。すなわち、温泉供給管7を設置するのみでも、温泉調整用タンク(加温タンク)の内壁面や伝熱板へのスケール付着が抑制されていることが明らかとなり、熱交換効率の低下も抑制できると推測される。
また、本発明の温泉供給システム1の温泉供給管7を設置した場合は、清掃周期は12週に一度程度でも足りると考えられ、スケール付着状態も柔らかく、スポンジによる清掃でよく、清掃時に配管等を損傷することもなかった。3ケ月に一回程度のメンテナンスであるため、一月当たりのメンテナンス費用は約8万円で、従来のコストの1/5以下にすることができる。
つぎに、図8に示した本発明の温泉供給システム(第2の発明)の一実施例について説明する。
この実施例の温泉供給システム20は、温度調整または成分調整を行う温泉調整用タンク2と、温泉調整用タンク2と浴槽3とを連通する調整済温泉用配管4と、源泉5と温泉調整用タンク2とを連通する源泉用配管6とを有し、温泉調整用タンク2内には帯状体21が配され、帯状体21の外面がP濃度5〜20重量%の鍍金皮膜にて被覆されていることを特徴とする温泉供給システムである。
この実施例の温泉供給システム20は、温度調整または成分調整を行う温泉調整用タンク2と、温泉調整用タンク2と浴槽3とを連通する調整済温泉用配管4と、源泉5と温泉調整用タンク2とを連通する源泉用配管6とを有し、温泉調整用タンク2内には帯状体21が配され、帯状体21の外面がP濃度5〜20重量%の鍍金皮膜にて被覆されていることを特徴とする温泉供給システムである。
この実施例の温泉供給システム20と前述した温泉供給システム1との相違は、温泉供給システム20では、温泉調整用タンク2内に、外面がP濃度5〜20重量%のNi−P鍍金皮膜22にて被覆された帯状体21が配されている点のみであり、他は温泉供給システム1と同様である。温泉供給システム1と同一構成部分については同一符号を付し説明を省略する。
具体的には、この実施例の温泉供給システム20では、外面がP濃度5〜20重量%のNi−P鍍金皮膜22にて被覆された帯状体21が、図8中手前から奥方向に向かって複数枚離隔して吊り下げられている。そして、この実施例では、これら複数枚の帯状体21が、P濃度5〜20重量%のNi−P鍍金皮膜8にて被覆され温泉調整用タンク2内に立設された温泉供給管7と共働し、温泉調整用タンク2内におけるスケール付着がさらに抑制されるように構成されている。また、既存供給管と第1の発明の温泉供給管7とを交換することなく、帯状体21(リボン状の鋼片)を定期的に取り換えるだけで、温泉調整用タンク2内へのスケールの付着を抑制することもでき、さらなるメンテナンスコストの低減を図ることもできる。
ただし、本発明は、帯状体21の外面がP濃度5〜20重量%の鍍金皮膜22にて被覆されたものに限定されるものではなく、帯状体21自体がP濃度5〜20重量%の金属合金にて形成されたものも本発明の範疇に包含される。また、本発明において、P濃度5〜20重量%の金属合金またはP濃度5〜20重量%の鍍金皮膜は、Ni−Pに限定されるものではなく、例えば、Ni−W−P、Fe−P、Co−P、Cu−P、Ag−P(殺菌性が付加される)などであってもよいが、人体に悪影響を及ぼす可能性があるPb−Pなどは好ましくない。
以上のように、この実施例では、帯状体21の外面をP濃度5〜20重量%のNi−P鍍金皮膜22にて被覆することで、温泉調整用タンク2内へのスケール付着をさらに抑制するよう構成されている。
なお、帯状体21をP濃度5重量%以上の金属合金にて形成するのはスケールの付着を抑制するためであり、P濃度20重量%以下の金属合金にて形成するのは20重量%を超えると機械的性質が脆弱となるからである。他方、帯状体21の外面をP濃度5重量%以上の鍍金皮膜22で被覆するのはスケールの付着を抑制するためであり、P濃度20重量%以下とするのは均一電着性を担保するためである。
上記のように、本発明の温泉供給システム20では、既存設備や稼働中の設備であっても、基本的に帯状体21を温泉調整用タンク2内に配するのみで、温泉調整用タンク2内のスケール付着を抑制することができ、スケール除去に伴う温泉提供者の経済的または労働的負担を著しく低減できる。
なお、この実施例のP濃度5〜20重量%のNi−P鍍金は無電解鍍金で行われている。これにより、Ni−P鍍金皮膜8が、耐摩耗性、均一性。耐汚染性、耐熱性、耐薬品性等に優れたものとなる。
さらに、図9に示した本発明の温泉供給システムの他の実施例について説明する。
この実施例の温泉供給システム30と前述した温泉供給システム1との基本的な相違は、温泉供給システム30が、調整済温泉用配管4と温泉調整用タンク2とを連通する還流管31を有し、この還流管31の内面がP濃度5〜20重量%のNi−P鍍金皮膜8にて被覆されている点であり、他は温泉供給システム1と同様である。温泉供給システム1と同一構成部分については同一符号を付し説明を省略する。
この実施例の温泉供給システム30と前述した温泉供給システム1との基本的な相違は、温泉供給システム30が、調整済温泉用配管4と温泉調整用タンク2とを連通する還流管31を有し、この還流管31の内面がP濃度5〜20重量%のNi−P鍍金皮膜8にて被覆されている点であり、他は温泉供給システム1と同様である。温泉供給システム1と同一構成部分については同一符号を付し説明を省略する。
具体的には、この実施例の温泉供給システム30の還流管31の内面は、P濃度5〜20重量%のNi−P鍍金皮膜8にて被覆されており、これにより、還流管31を有する温泉供給システムにおける還流管31内へのスケール付着を抑制することができる。また、この実施例の源泉用配管6の内面もP濃度5〜20重量%のNi−P鍍金皮膜8にて被覆されている。これにより源泉用配管6内のスケールの付着も抑制することができる。さらに、源泉用配管6におけるストレーナー32、還流管31における循環ポンプ33の接液部分もP濃度5〜20重量%のNi−P鍍金皮膜8に被覆されている。
ただし、本発明は、還流管31の内面がP濃度5〜20重量%の鍍金皮膜8にて被覆されたものに限定されるものではなく、還流管31自体がP濃度5〜20重量%の金属合金にて形成されたものも本発明の範疇に包含される。また、本発明において、P濃度5〜20重量%の金属合金、またはP濃度5〜20重量%の鍍金皮膜は、Ni−Pに限定されるものではなく、例えば、Ni−W−P、Fe−P、Co−P、Cu−P、Ag−P(殺菌性が付加される)などであってもよいが、人体に悪影響を及ぼす可能性があるPb−Pなどは好ましくない。
さらに、図10および図11に示した本発明の温泉供給システムの他の実施例について説明する。
この実施例の温泉供給システム50は、温度調整または成分調整を行う温泉調整用タンク2と、温泉調整用タンク2と浴槽3とを連通する調整済温泉用配管4と、源泉5と温泉調整用タンク2とを連通する源泉用配管6とを有し、温泉調整用タンク2内には充填物60が配され、充填物60の外面はP濃度5〜20重量%の鍍金皮膜にて被覆されていることを特徴とする温泉供給システムである。
この実施例の温泉供給システム50は、温度調整または成分調整を行う温泉調整用タンク2と、温泉調整用タンク2と浴槽3とを連通する調整済温泉用配管4と、源泉5と温泉調整用タンク2とを連通する源泉用配管6とを有し、温泉調整用タンク2内には充填物60が配され、充填物60の外面はP濃度5〜20重量%の鍍金皮膜にて被覆されていることを特徴とする温泉供給システムである。
この実施例の温泉供給システム50と前述した温泉供給システム30との基本的な相違は、温泉供給システム50が、調整済温泉用配管4と温泉調整用タンク2とを連通する還流管31を有していない点と、温泉調整用タンク2内、調整済温泉用配管4内および源泉用配管6内に、それぞれP濃度5〜20重量%の鍍金皮膜にて被覆された充填物60が配されている点であり、他は温泉供給システム30と同様である。温泉供給システム30と同一構成部分については同一符号を付し説明を省略する。
充填物60は、図11に示すように、両端部にそれぞれ設けられた筒体(短円筒体)61a,61bと、筒体(短円筒体)61a,61bを連結する複数の湾曲した帯状体62とを有し、筒体(短円筒体)61a,61bおよび複数の湾曲した帯状体62の外面は、P濃度5〜20重量%の鍍金皮膜にて被覆されている。
より具体的には、この実施例の充填物60は、温泉調整用タンク2内においては、充填物収納ユニット63内に複数収納されている。充填物収納ユニット63は例えば網体など、温泉調整用タンク2内の温泉水が内部に流通自在な収納体にて構成されている。また、調整済温泉用配管4内および源泉用配管6内においては、充填物60はそれぞれの配管に設けられた充填物収納容器64,65内に配されている。そして、温泉供給システム50では、これらの温泉との接触面積が極めて大きい充填物60(この実施例の充填物60は、外形40mm、高さ40mm、空間率98%、144m2/m3)により、温泉調整用タンク2内、調整済温泉用配管4内および源泉用配管6内におけるスケールの付着が抑制されるように構成されている。
ただし、本発明は、充填物60の外面がP濃度5〜20重量%の鍍金皮膜にて被覆されたものに限定されるものではなく、充填物60自体がP濃度5〜20重量%の金属合金にて形成されたものも本発明の範疇に包含される。また、本発明において、P濃度5〜20重量%の金属合金、またはP濃度5〜20重量%の鍍金皮膜は、Ni−Pに限定されるものではなく、例えば、Ni−W−P、Fe−P、Co−P、Cu−P、Ag−P(殺菌性が付加される)などであってもよいが、人体に悪影響を及ぼす可能性があるPb−Pなどは好ましくない。
1 温泉供給システム
2 温泉調整用タンク
3 浴槽
4 調整済温泉用配管
5 源泉
6 源泉用配管
7 温泉供給管
7a 上端部
8 P濃度5〜20重量%の鍍金皮膜
9 伝熱板
10 ボイラー
2 温泉調整用タンク
3 浴槽
4 調整済温泉用配管
5 源泉
6 源泉用配管
7 温泉供給管
7a 上端部
8 P濃度5〜20重量%の鍍金皮膜
9 伝熱板
10 ボイラー
Claims (11)
- 温度調整または成分調整を行う温泉調整用タンクと、該温泉調整用タンクと浴槽とを連通する調整済温泉用配管と、源泉と前記温泉調整用タンクとを連通する源泉用配管とを有し、前記温泉調整用タンク内には、上端部より調整済温泉が流入すると共に前記調整済温泉用配管と連通する温泉供給管が立設されており、該温泉供給管はP濃度5〜20重量%の金属合金にて形成され、または前記温泉供給管の内外面がP濃度5〜20重量%の鍍金皮膜にて被覆されていることを特徴とする温泉供給システム。
- 温度調整または成分調整を行う温泉調整用タンクと、該温泉調整用タンクと浴槽とを連通する調整済温泉用配管と、源泉と前記温泉調整用タンクとを連通する源泉用配管とを有し、前記温泉調整用タンク内には帯状体が配され、該帯状体はP濃度5〜20重量%の金属合金にて形成され、または前記帯状体の外面がP濃度5〜20重量%の鍍金皮膜にて被覆されていることを特徴とする温泉供給システム。
- 前記帯状体は複数離隔して配されている請求項2に記載の温泉供給システム。
- 温度調整または成分調整を行う温泉調整用タンクと、該温泉調整用タンクと浴槽とを連通する調整済温泉用配管と、源泉と前記温泉調整用タンクとを連通する源泉用配管とを有し、前記温泉調整用タンク内には充填物が配され、該充填物はP濃度5〜20重量%の金属合金にて形成され、または前記充填物の外面はP濃度5〜20重量%の鍍金皮膜にて被覆されていることを特徴とする温泉供給システム。
- 前記充填物は、充填物収納ユニット内に複数収納されている請求項4に記載の温泉供給システム。
- 前記充填物は、前記調整済温泉用配管内または/および前記源泉用配管内に配されている請求項4または5に記載の温泉供給システム。
- 前記充填物は、両端部に設けられた筒体と、該筒体を連結する複数の帯状体とを有している請求項4ないし6のいずれかに記載の温泉供給システム。
- 前記調整済温泉用配管はP濃度5〜20重量%の金属合金にて形成され、または前記調整済温泉用配管の内面はP濃度5〜20重量%の鍍金皮膜にて被覆されている請求項1ないし7のいずれかに記載の温泉供給システム。
- 前記源泉用配管はP濃度5〜20重量%の金属合金にて形成され、または前記源泉用配管の内面はP濃度5〜20重量%の鍍金皮膜にて被覆されている請求項1ないし8のいずれかに記載の温泉供給システム。
- 前記温泉供給システムは、前記調整済温泉用配管と前記温泉調整用タンクとを連通する還流管を有し、該還流管はP濃度5%以上の金属合金にて形成され、または前記還流管の内面はP濃度5〜20重量%の鍍金皮膜にて被覆されている請求項1ないし9のいずれかに記載の温泉供給システム。
- 前記P濃度5〜20重量%の鍍金皮膜は無電解鍍金にて形成されている請求項1ないし10のいずれかに記載の温泉供給システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020076727A JP2021172847A (ja) | 2020-04-23 | 2020-04-23 | 温泉供給システム |
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JP2020076727A JP2021172847A (ja) | 2020-04-23 | 2020-04-23 | 温泉供給システム |
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JP2020076727A Pending JP2021172847A (ja) | 2020-04-23 | 2020-04-23 | 温泉供給システム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2021172847A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022190907A1 (ja) * | 2021-03-11 | 2022-09-15 | 株式会社小澤製作所 | スケール抑制ユニット |
-
2020
- 2020-04-23 JP JP2020076727A patent/JP2021172847A/ja active Pending
Cited By (1)
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WO2022190907A1 (ja) * | 2021-03-11 | 2022-09-15 | 株式会社小澤製作所 | スケール抑制ユニット |
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