JP2021172626A - 脂肪分解促進剤並びに脂肪分解促進剤を含む皮膚外用組成物及び入浴剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】身体に蓄積された脂肪を分解するための、脂肪分解促進剤を提供する。【解決手段】本発明の脂肪分解促進剤は、アオモジ、シカカイ、ヒロハグネモン及びナツメグからなる群から選択される少なくとも1種の植物の抽出物を有効成分として含む。【選択図】図1
Description
本発明は、脂肪分解促進剤並びに脂肪分解促進剤を含む皮膚外用組成物及び入浴剤組成物に関する。
肥満は、様々な成人病の原因となることから、その解消方法が求められている。
従来、肥満の解消に用いられる組成物としては、カフェイン、クエン酸といった成分を経口投与することが行われてきたが、安全性の点から、その実用性が限定され満足できる効果が得られにくかった。そこで、植物の抽出成分の肥満解消作用が研究されている。
たとえば、特許文献1には、キョウニンエキス、カノコソウエキス、サンザシエキス、オドリコソウエキス等を経皮投与することにより、血管内皮増殖因子C(VEGFC)発現を誘導し、リンパ管機能の活性化を促進することによる肥満改善剤が記載されている。特許文献2には、ローズオキサイド、シトロネリルアセテート及びニアウリオイルを成分とした、特許文献1と同じ機構による経皮投与の肥満改善剤が記載されている。
従来、肥満の解消に用いられる組成物としては、カフェイン、クエン酸といった成分を経口投与することが行われてきたが、安全性の点から、その実用性が限定され満足できる効果が得られにくかった。そこで、植物の抽出成分の肥満解消作用が研究されている。
たとえば、特許文献1には、キョウニンエキス、カノコソウエキス、サンザシエキス、オドリコソウエキス等を経皮投与することにより、血管内皮増殖因子C(VEGFC)発現を誘導し、リンパ管機能の活性化を促進することによる肥満改善剤が記載されている。特許文献2には、ローズオキサイド、シトロネリルアセテート及びニアウリオイルを成分とした、特許文献1と同じ機構による経皮投与の肥満改善剤が記載されている。
また、特許文献3には、ノコギリヤシ、エゾウコギ、アサイ、カルダモン、アンゼリカ、グァバ、コクシリ、ナツグミ、センキュウ、アサ、セイヨウニワトコ、セキガイチャ、チャボトケイソウ、サクナ、アニス、セイヨウニンジンボク、アシュワガンダ、ギョリュウモドキ、セイヨウサンザシ、アマ、アギタケ、ハリエンジュ、マンシュウウコギの植物抽出物を含有するペルオキシソーム増殖剤応答性受容体(PPAR)のリガンド剤を経口または経皮投与すると、脂質代謝を亢進して、肥満の予防及び治療に効果があることが記載されている。
特許文献4には、ブドウ種子、カキ葉、プーアル茶、オトギリソウ、リンゴ、タラ、ウラジロガシ、バナバ葉、アカメガシワ、サンシュユ、訶子、トチュウ葉の植物の抽出物を経口投与することにより糖質及び脂質の消化吸収を阻害し、かつα−アミラーゼ及びリパーゼを阻害することによる抗肥満剤が記載されている。
ここで、肥満の解消には、脂肪の蓄積を予防すること以外に、すでに蓄積された脂肪を減少させることも挙げられ、両者は明確に異なる。
肥満とは、脂肪組織に過剰な中性脂肪(トリグリセリド)が蓄積され、脂肪組織が増大する状態を指す。肥満の予防では、この蓄積が抑制されるが、一度蓄積された脂肪組織を縮小させるものではなく痩身は図れない。すなわち、過剰に蓄積された脂肪組織を縮小させるためには、白色脂肪細胞内に脂肪滴として蓄えられている中性脂肪が分解されて消費される必要があり、この過程が蓄積された脂肪組織を縮小させるための第1段階として重要となる。第1段階で中性脂肪が分解されると、その結果として脂肪滴が小さくなり、白色脂肪細胞のサイズの減少につながり、最終的には脂肪組織の体積の減少が生じ、痩身が図られる。
肥満とは、脂肪組織に過剰な中性脂肪(トリグリセリド)が蓄積され、脂肪組織が増大する状態を指す。肥満の予防では、この蓄積が抑制されるが、一度蓄積された脂肪組織を縮小させるものではなく痩身は図れない。すなわち、過剰に蓄積された脂肪組織を縮小させるためには、白色脂肪細胞内に脂肪滴として蓄えられている中性脂肪が分解されて消費される必要があり、この過程が蓄積された脂肪組織を縮小させるための第1段階として重要となる。第1段階で中性脂肪が分解されると、その結果として脂肪滴が小さくなり、白色脂肪細胞のサイズの減少につながり、最終的には脂肪組織の体積の減少が生じ、痩身が図られる。
しかしながら、上記特許文献1〜4では、この脂肪の分解については確認されていなかった。特に特許文献4は、α−アミラーゼ阻害作用又はリパーゼ阻害作用により、栄養成分の消化吸収のみを阻害・抑制し、脂肪の蓄積を予防する効果が認められているのみであることから、一度身体に蓄積された脂肪を分解し、痩身に役立てるものではなかった。また、経口で投与されるため、脂肪が蓄積された部位について局所的に痩身を図ることができない上、全身への副作用も考慮する必要があった。
そこで、本発明は、身体に蓄積された脂肪を分解するための、脂肪分解促進剤を提供することを目的とする。
そこで、本発明は、身体に蓄積された脂肪を分解するための、脂肪分解促進剤を提供することを目的とする。
本発明は、例えば以下の構成を有する。
[1]アオモジ、シカカイ、ヒロハグネモン及びナツメグからなる群から選択される少なくとも1種の植物の抽出物を有効成分として含む、脂肪分解促進剤。
[2]アオモジ及びヒロハグネモンからなる群から選択される少なくとも1種の植物の抽出物を有効成分として含む、[1]の脂肪分解促進剤。
[3][1]又は[2]の脂肪分解促進剤を含む皮膚外用組成物。
[4][1]又は[2]の脂肪分解促進剤を含む入浴剤組成物。
[5]身体の少なくとも一部に塗布して温浴して使用するための[3]の皮膚外用組成物。
[1]アオモジ、シカカイ、ヒロハグネモン及びナツメグからなる群から選択される少なくとも1種の植物の抽出物を有効成分として含む、脂肪分解促進剤。
[2]アオモジ及びヒロハグネモンからなる群から選択される少なくとも1種の植物の抽出物を有効成分として含む、[1]の脂肪分解促進剤。
[3][1]又は[2]の脂肪分解促進剤を含む皮膚外用組成物。
[4][1]又は[2]の脂肪分解促進剤を含む入浴剤組成物。
[5]身体の少なくとも一部に塗布して温浴して使用するための[3]の皮膚外用組成物。
本発明によれば、脂肪分解促進が図られ、身体に蓄積された脂肪が分解する。
本発明は、アオモジ、シカカイ、ヒロハグネモン及びナツメグからなる群から選択される少なくとも1種の植物の抽出物を有効成分として含む、脂肪分解促進剤に関する。
1.植物
脂肪分解促進剤の有効成分となる植物の抽出物に用いられる植物は、以下の植物からなる群から選ばれる少なくとも1種である。
アオモジ(Litsea cubeba)、シカカイ(Acacia concinna)、ヒロハグネモン(Gnetum latifolium)及びナツメグ(Myristica fragrans)。
これらの中でも、脂肪分解促進の観点から、アオモジ及びヒロハグネモンが好ましく、アオモジがより好ましい。
これらは、1種単独で用いても2種以上組み合わせて用いてもよい。
脂肪分解促進剤の有効成分となる植物の抽出物に用いられる植物は、以下の植物からなる群から選ばれる少なくとも1種である。
アオモジ(Litsea cubeba)、シカカイ(Acacia concinna)、ヒロハグネモン(Gnetum latifolium)及びナツメグ(Myristica fragrans)。
これらの中でも、脂肪分解促進の観点から、アオモジ及びヒロハグネモンが好ましく、アオモジがより好ましい。
これらは、1種単独で用いても2種以上組み合わせて用いてもよい。
特に制限されないが、アオモジは、果実の部位を用いることが好ましく、シカカイは、果実の部位を用いることが好ましく、ヒロハグネモンは、葉および茎の部位を用いることが好ましく、ナツメグは、果実の部位を用いることが好ましい。植物は、そのまま用いても、乾燥させたものを用いてもよい。また、適宜、抽出に好適なように、裁断、破砕、粉砕してもよい。
なお、抽出物には精油も含まれる。アオモジは精油を用いることも好ましい。
なお、抽出物には精油も含まれる。アオモジは精油を用いることも好ましい。
2.抽出物の製造方法
上記植物は、抽出物にして用いられる。
抽出に用いられる溶媒としては、水、有機溶媒等が挙げられ、組み合わせて用いてもよい。有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等の脂肪族アルコール、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、ヘキサン、エチルエーテルが挙げられる。これらは1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
上記植物は、抽出物にして用いられる。
抽出に用いられる溶媒としては、水、有機溶媒等が挙げられ、組み合わせて用いてもよい。有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等の脂肪族アルコール、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、ヘキサン、エチルエーテルが挙げられる。これらは1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
抽出方法としては、公知の抽出方法を用いることができ、植物を上記溶媒にそのまま浸漬する浸漬抽出及び水蒸気蒸留を例示することができる。浸漬抽出において、撹拌、還流等を行なってもよい。抽出温度及び抽出時間も、抽出溶媒及び抽出対象により適宜設定される。
抽出後、必要に応じて、濾過、遠心分離等により抽出残渣を分離してもよい。
抽出後、必要に応じて、濾過、遠心分離等により抽出残渣を分離してもよい。
上記植物抽出物は、上記方法により植物を水又は有機溶媒で抽出した物、水蒸気蒸留した物であるか、または、その抽出した物又は水蒸気蒸留した物を酢酸エチル又はブタノールと水とからなる混合物に加えて、液層分配して得られた物である。液層分配の方法としては、特に制限されるものではなく、公知の方法を用いることができる。さらに、これらは、乾燥又は凍結乾燥して粉末として用いてもよく、溶媒で希釈して用いても、濃縮してもよい。
3.脂肪分解促進剤
本発明にいう脂肪分解促進剤とは、脂肪滴の体積を減少させる効果のあるものをいう。
脂肪滴とは、トリグリセリドやコレステロールなどの脂質を貯蔵する細胞小器官をいい、リン脂質一重層の内部に中性脂肪(トリグリセリド)などの脂質が存在する。
本発明にいう脂肪分解促進剤とは、脂肪滴の体積を減少させる効果のあるものをいう。
脂肪滴とは、トリグリセリドやコレステロールなどの脂質を貯蔵する細胞小器官をいい、リン脂質一重層の内部に中性脂肪(トリグリセリド)などの脂質が存在する。
脂肪滴内のトリグリセリドが加水分解されて脂肪酸及びグリセロールとなると、両者は血液中に放出されて体内を循環し、その後脂肪酸が骨格筋などの筋肉細胞中のミトコンドリアに取り込まれて分解され、エネルギーとして放出される。このように、脂肪滴内部の中性脂肪が脂肪酸とグリセロールに分解され、脂肪滴の外部に放出されることにより、脂肪滴の体積が減少する。
本発明に用いられる植物抽出物は、この脂肪滴の体積を減少させる効果が認められた。脂肪滴の体積が減少するということは、上述の通り、脂肪滴中の中性脂肪が脂肪酸とグリセロールに分解されたということであり、白色脂肪細胞の大きさが縮小して、脂肪組織の体積の減少につながることにより、肥満の解消、痩身等につながる。
上記植物の抽出物の脂肪分解促進剤としての好適な量は、特に制限されないが、好適な範囲としては、脂肪分解促進を十分に発揮し、かつ毒性を抑える観点から以下の範囲が挙げられる。なお、以下の濃度は、後述する実施例1の培地の体積当たりの植物抽出物の濃度を示す。
アオモジは、0.0001mg/mL〜1mg/mLが好ましく、0.001mg/mL〜0.2mg/mLがより好ましい。シカカイは、0.001mg/mL〜1mg/mLが好ましく、0.01mg/mL〜0.2mg/mLがより好ましい。ヒロハグネモンは、0.001mg/mL〜1mg/mLが好ましく、0.01mg/mL〜0.2mg/mLがより好ましい。ナツメグは、0.001mg/mL〜1mg/mLが好ましく、0.01mg/mL〜0.2mg/mLがより好ましい。
アオモジは、0.0001mg/mL〜1mg/mLが好ましく、0.001mg/mL〜0.2mg/mLがより好ましい。シカカイは、0.001mg/mL〜1mg/mLが好ましく、0.01mg/mL〜0.2mg/mLがより好ましい。ヒロハグネモンは、0.001mg/mL〜1mg/mLが好ましく、0.01mg/mL〜0.2mg/mLがより好ましい。ナツメグは、0.001mg/mL〜1mg/mLが好ましく、0.01mg/mL〜0.2mg/mLがより好ましい。
4.組成物
上記脂肪分解促進剤は、他の成分とともに組成物として用いることができる。この組成物は、痩身用、脂肪分解用、肥満改善用、抗肥満用、肥満予防用、肥満防止用、肥満抑制用等に用いることができ、好ましくは痩身用、脂肪分解用、又は抗肥満用に用いることができ、より好ましくは痩身用に用いることができる。
前記組成物には、任意成分として、他の抗肥満成分を加えることも好ましい。
上記脂肪分解促進剤は、他の成分とともに組成物として用いることができる。この組成物は、痩身用、脂肪分解用、肥満改善用、抗肥満用、肥満予防用、肥満防止用、肥満抑制用等に用いることができ、好ましくは痩身用、脂肪分解用、又は抗肥満用に用いることができ、より好ましくは痩身用に用いることができる。
前記組成物には、任意成分として、他の抗肥満成分を加えることも好ましい。
他の抗肥満成分としては、上記必須成分の植物抽出物以外の植物抽出物、クエン酸、ヒドロキシクエン酸およびパルミチン酸ヒドロキシクエン酸(HCAP(登録商標))等のヒドロキシクエン酸の誘導体、テオフィリン、カフェイン等のキサンチン誘導体、ブトパミン、イソプロテレノール等のβアドレナリン作用興奮剤、ヨヒンビン、エルゴトキシン等のα2アドレナリン作用抑制剤、ミルリノン、アムリノン等のビピリジン誘導体、茶抽出物、カルニチンおよびHi−カルニチン等のカルニチンの誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1種が挙げられる。
これらは、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
これらは、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
上記任意成分の植物抽出物としては、ニオイアヤメ(Iris florentina)、ショウガ(Zingiber officinale)及びタイム(イブキジャコウソウThymus serpyllum,タチジャコウソウThymus vulgaris等)、オトギリソウ(Hypericum erectum)、ツルシキミ(Skimmia japonica (Thunb.) var. intermedia Komatsu f. repens)、アモムム・ツァオコ(:Amomum tsao−ko)、ブロード−リーブドティーツリー(Melaleuca quinquenervia)及びセイヨウサンザシ(Crataegus laevigata)等が挙げられる。これらは、1種単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
これらの中でも、ショウガ、オトギリソウ、ツルシキミ及びアモムム・ツァオコが好ましく、ショウガ、オトギリソウがより好ましい。
ニオイアヤメは、根茎の部位を用いることが好ましく、ショウガは、根茎の部位を用いることが好ましく、タイムは、地上部の部位を用いることが好ましく、オトギリソウは、地上部の部位を用いることが好ましく、ツルシキミは、全草の部位を用いることが好ましく、アモムム・ツァオコは、果実の部位を用いることが好ましく、ブロード−リーブドティーツリーは、葉の部位を用いることが好ましく、セイヨウサンザシは、葉および果実の部位を用いることが好ましい。これらの植物抽出物の製造方法は、上記植物抽出物の製造方法と同様である。
後述する実施例1の培地の体積当たりのこれらの植物抽出物の濃度は、ニオイアヤメは、0.001mg/mL〜1mg/mLが好ましく、0.01mg/mL〜0.2mg/mLがより好ましい。ショウガは、0.001mg/mL〜1mg/mL以上が好ましく、0.005mg/mL〜0.1mg/mL以上がより好ましい。タイムは、0.001mg/mL〜1mg/mLが好ましく、0.01mg/mL〜0.2mg/mLがより好ましい。オトギリソウは、0.001mg/mL〜1mg/mLが好ましく、0.01mg/mL〜0.2mg/mLがより好ましい。ツルシキミは、0.001mg/mL〜1mg/mLが好ましく、0.005mg/mL〜0.1mg/mLがより好ましい。アモムム・ツァオコは、0.001mg/mL〜1mg/mLが好ましく、0.01mg/mL〜0.2mg/mLがより好ましい。ブロード−リーブドティーツリーは、0.001mg/mL〜1mg/mLが好ましく、0.005mg/mL〜0.1mg/mLがより好ましい。セイヨウサンザシは、0.001mg/mL〜1mg/mLが好ましく、0.01mg/mL〜0.2mg/mLがより好ましい。
これらの中でも、ショウガ、オトギリソウ、ツルシキミ及びアモムム・ツァオコが好ましく、ショウガ、オトギリソウがより好ましい。
ニオイアヤメは、根茎の部位を用いることが好ましく、ショウガは、根茎の部位を用いることが好ましく、タイムは、地上部の部位を用いることが好ましく、オトギリソウは、地上部の部位を用いることが好ましく、ツルシキミは、全草の部位を用いることが好ましく、アモムム・ツァオコは、果実の部位を用いることが好ましく、ブロード−リーブドティーツリーは、葉の部位を用いることが好ましく、セイヨウサンザシは、葉および果実の部位を用いることが好ましい。これらの植物抽出物の製造方法は、上記植物抽出物の製造方法と同様である。
後述する実施例1の培地の体積当たりのこれらの植物抽出物の濃度は、ニオイアヤメは、0.001mg/mL〜1mg/mLが好ましく、0.01mg/mL〜0.2mg/mLがより好ましい。ショウガは、0.001mg/mL〜1mg/mL以上が好ましく、0.005mg/mL〜0.1mg/mL以上がより好ましい。タイムは、0.001mg/mL〜1mg/mLが好ましく、0.01mg/mL〜0.2mg/mLがより好ましい。オトギリソウは、0.001mg/mL〜1mg/mLが好ましく、0.01mg/mL〜0.2mg/mLがより好ましい。ツルシキミは、0.001mg/mL〜1mg/mLが好ましく、0.005mg/mL〜0.1mg/mLがより好ましい。アモムム・ツァオコは、0.001mg/mL〜1mg/mLが好ましく、0.01mg/mL〜0.2mg/mLがより好ましい。ブロード−リーブドティーツリーは、0.001mg/mL〜1mg/mLが好ましく、0.005mg/mL〜0.1mg/mLがより好ましい。セイヨウサンザシは、0.001mg/mL〜1mg/mLが好ましく、0.01mg/mL〜0.2mg/mLがより好ましい。
<皮膚外用組成物>
上記組成物は、皮膚外用組成物として使用すると、使用部位が引き締まる等の効果が得られる。
皮膚外用組成物には、上記抗肥満成分の他にも薬学上許容される添加剤や皮膚に塗布可能な添加剤を任意成分として含んでいてもよい。
例えば、保湿剤、油性成分、紫外線吸収剤、界面活性剤、増粘剤、アルコール類、粉末成分、スクラブ、色剤、水性成分、水、抗炎症剤、殺菌剤、酸化防止剤、防腐剤、皮膚栄養剤等が挙げられる。
上記組成物は、皮膚外用組成物として使用すると、使用部位が引き締まる等の効果が得られる。
皮膚外用組成物には、上記抗肥満成分の他にも薬学上許容される添加剤や皮膚に塗布可能な添加剤を任意成分として含んでいてもよい。
例えば、保湿剤、油性成分、紫外線吸収剤、界面活性剤、増粘剤、アルコール類、粉末成分、スクラブ、色剤、水性成分、水、抗炎症剤、殺菌剤、酸化防止剤、防腐剤、皮膚栄養剤等が挙げられる。
皮膚外用組成物中の必須成分の植物抽出物の含有量は、特に制限されないが、皮膚外用組成物全体に対して0.0001〜10質量%が好ましく、0.001〜1質量%がより好ましい。
この皮膚外用組成物の剤型は特に限定されるものではないが、化粧水(ローション)及び乳液等の液剤、クリーム剤、ジェル剤、軟膏剤、パック剤、スティック剤、シート剤、パップ剤、粉末剤、顆粒剤等が挙げられる。
この皮膚外用組成物の剤型は特に限定されるものではないが、化粧水(ローション)及び乳液等の液剤、クリーム剤、ジェル剤、軟膏剤、パック剤、スティック剤、シート剤、パップ剤、粉末剤、顆粒剤等が挙げられる。
上記皮膚外用組成物の使用方法としては、皮膚に塗布して使用する限り、特に制限されない。塗布する箇所としては、特に制限されないが、脂肪の蓄積を減少させる箇所に塗布することが好ましく、腹部周囲、上腕、太腿、ふくらはぎ、顔等が挙げられる。皮膚に塗布した後、少なくても塗布した箇所を加温することが好ましく、塗布した箇所をマッサージすることも好ましい。
より好ましい使用方法としては、身体の少なくとも一部に上記皮膚外用組成物を塗布して温浴する方法が挙げられる。皮膚に直接塗布することにより、脂肪組織に局所的に高濃度の脂肪分解促進剤を届けることができる上に、温浴により、皮膚外用組成物を塗布した箇所を加温することができるからである。脂肪分解促進剤が、油性の植物抽出物を含有する場合、水との相溶性が悪く、さらに脂溶性であることから、水中でも体内に吸収されやすくなるため、この使用方法に好ましく用いられる。
<入浴剤組成物>
上記組成物は、入浴剤組成物として用いることができる。入浴剤組成物には、上記抗肥満成分の他にも入浴剤組成物の成分として公知の成分を任意成分として含んでいてもよい。
このような任意成分としては、界面活性剤、炭酸塩、有機酸、無機顔料、保湿剤、防腐剤、香料、無機塩類、油性成分、滑沢剤、水溶性高分子、白濁剤、着色剤等が例示できる。
入浴剤組成物中の必須成分の植物抽出物の含有量は、特に制限されないが、入浴剤組成物全体に対して0.0001〜10質量%が好ましく、0.001〜1質量%がより好ましい。
入浴剤の使用方法としては、水(湯)に溶解して使用する等の通常の入浴剤の使用方法であれば制限なく採用できる。入浴方法としても、全身浴、半身浴、足湯等に用いられる。使用量は特に限定されないが、水200L当たりの入浴剤組成物の量は、20〜200gが好ましい。
上記組成物は、入浴剤組成物として用いることができる。入浴剤組成物には、上記抗肥満成分の他にも入浴剤組成物の成分として公知の成分を任意成分として含んでいてもよい。
このような任意成分としては、界面活性剤、炭酸塩、有機酸、無機顔料、保湿剤、防腐剤、香料、無機塩類、油性成分、滑沢剤、水溶性高分子、白濁剤、着色剤等が例示できる。
入浴剤組成物中の必須成分の植物抽出物の含有量は、特に制限されないが、入浴剤組成物全体に対して0.0001〜10質量%が好ましく、0.001〜1質量%がより好ましい。
入浴剤の使用方法としては、水(湯)に溶解して使用する等の通常の入浴剤の使用方法であれば制限なく採用できる。入浴方法としても、全身浴、半身浴、足湯等に用いられる。使用量は特に限定されないが、水200L当たりの入浴剤組成物の量は、20〜200gが好ましい。
入浴剤の剤型としては、特に制限されないが、粉末状、顆粒状、液状、タブレット状、ブリケット状、フレーク状等が挙げられる。
上記皮膚外用組成物及び入浴剤組成物の上記任意成分の具体例としては、以下のものが挙げられる。
界面活性剤としては、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤などが挙げられる。
炭酸塩としては、例えば炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸マグネシウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、セスキ炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、炭酸カルシウム等が挙げられ、有機酸としては、例えばコハク酸、フマル酸、リンゴ酸、アジピン酸、酒石酸、クエン酸、マロン酸、マレイン酸等が挙げられる。これらの炭酸塩及び有機酸はそれぞれ1種以上を用いることができ、両者を組み合わせて発泡性顆粒としたものも用いることができる。
無機顔料としては、例えば酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化亜鉛(亜鉛華)、タルク、ケイ酸カルシウム、無水ケイ酸、カオリン、ベントナイト、雲母チタン等が挙げられる。
保湿剤としては、例えば、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、デキストリン、グルコース、マルトース、ラクトース、サッカロース、キシロース、フルクトース、マンニトール、ラクチトール等の糖類;エチレングリコール、プロピレングリコール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール類;ピロリドンカルボン酸ナトリウム、グルタミン酸ナトリウム等のアミノ酸類;尿素;植物由来エキス;生薬等が挙げられる。
防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル(例えば、メチルパラベン)、安息香酸、安息香酸塩、フェノキシエタノールが挙げられる。
香料としては、例えばラベンダー油、ジャスミン油等の天然香料、ゲラニオール、フェネチルアルコール等の合成香料が挙げられる。
無機塩類としては、例えば硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、チオ硫酸ナトリウム、酸化マグネシウム、硫酸アルミニウム、ミョウバン、メタケイ酸塩等が挙げられる。
油性成分としては、例えば、大豆油、ホホバ油、アボカド油、アーモンド油、オリーブ油、カカオ脂、ゴマ油、パーシック油、ヒマシ油、ヤシ油、コメヌカ油、ミンク油、牛脂、豚脂等の天然油脂、これらの天然油脂を水素添加して得られる硬化油及びミリスチン酸グリセリド、2−エチルヘキサン酸グリセリド等の合成グリセリド、ジグリセリド等の油脂類;カルナウバロウ、鯨ロウ、ミツロウ、ラノリン等のロウ類;流動パラフィン、ワセリン、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、セレシン、スクワラン、プリスタン等の炭化水素類;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ラノリン脂肪酸、イソステアリン酸等の高級脂肪酸類;ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、コレステロール、2−ヘキシルデカノール等の高級アルコール類;オクタン酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、アジピン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸デシル、イソステアリン酸コレステロール等のエステル類;精油類;シリコーン油類が挙げられる。
滑沢剤としては、例えばカオリン、ポリエチレングリコール、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、シリコーン油、油性成分、澱粉等が挙げられる。
水溶性高分子としては、例えば、コーンスターチ、にかわ、ゼラチン、コラーゲン、カゼイン、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、ファーセレラン、タマリンドガム、ペクチン、アラビアガム、グアーガム、キサンタンガム、トラガントガム、ローカストビーンガム、デキストラン、デキストリン、寒天、澱粉等の天然水溶性高分子;カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、酢酸フタル酸セルロース、アルギン酸プロピレングリコールエステル、酸化澱粉、エステル化澱粉、エーテル化澱粉、カチオン澱粉等の半合成水溶性高分子;ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレンイミン、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等の合成水溶性高分子などが挙げられる。
白濁剤としては、酸化チタンのデキストリン被覆物、酸化チタンのカルボキシメチルセルロースナトリウム被覆物等が挙げられる。
これらは1種単独で、又は2種以上組み合わせて用いることができる。
皮膚外用組成物及び入浴剤組成物は、本発明の脂肪分解促進剤に必要に応じ上記任意の抗肥満成分及びその他の成分を常法にしたがって混合することにより製造することができる。
皮膚外用組成物及び入浴剤組成物は、本発明の脂肪分解促進剤に必要に応じ上記任意の抗肥満成分及びその他の成分を常法にしたがって混合することにより製造することができる。
以下、本発明を実施例及び比較例により更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例により限定されるものではない。
なお、実施例における植物抽出物等の濃度は、培地の体積当たりの濃度である。
なお、実施例における植物抽出物等の濃度は、培地の体積当たりの濃度である。
[脂肪滴の蓄積サンプルの作製]
脂肪前駆細胞(3T3−L1、大日本製薬株式会社製)を、96−well black plate(株式会社グライナー・バイオワン製)に1×104 cells/wellで撒き、10%の牛胎児血清(FBS)(ハイクローン社製)を含有するDMEM培地(低グルコース)(和光純薬工業社製)で37℃−5% CO2インキュベーターにて培養し、増殖させた。24時間培養後、培地を、0.25μM デキサメタゾン、0.5mM 1−メチル−3−イソブチルキサンチン及び1μg/mLのインスリンを含む培地に交換した。48時間かけて脂肪細胞への分化を誘導した後、培地を10%の牛胎児血清(FBS)及び1μg/mL インスリンを含む培地に交換し、その後、1日おきに培地を10%の牛胎児血清(FBS)及び1μg/mL インスリンを含む培地に交換し、4日間培養し、脂肪滴の蓄積サンプルとした。
光学顕微鏡(DIAPHOT、株式会社ニコン製)下で、倍率 100倍で目視により細胞内に脂肪滴が蓄積されたことを確認した。
脂肪前駆細胞(3T3−L1、大日本製薬株式会社製)を、96−well black plate(株式会社グライナー・バイオワン製)に1×104 cells/wellで撒き、10%の牛胎児血清(FBS)(ハイクローン社製)を含有するDMEM培地(低グルコース)(和光純薬工業社製)で37℃−5% CO2インキュベーターにて培養し、増殖させた。24時間培養後、培地を、0.25μM デキサメタゾン、0.5mM 1−メチル−3−イソブチルキサンチン及び1μg/mLのインスリンを含む培地に交換した。48時間かけて脂肪細胞への分化を誘導した後、培地を10%の牛胎児血清(FBS)及び1μg/mL インスリンを含む培地に交換し、その後、1日おきに培地を10%の牛胎児血清(FBS)及び1μg/mL インスリンを含む培地に交換し、4日間培養し、脂肪滴の蓄積サンプルとした。
光学顕微鏡(DIAPHOT、株式会社ニコン製)下で、倍率 100倍で目視により細胞内に脂肪滴が蓄積されたことを確認した。
培養終了後、培地をリン酸緩衝食塩水(PBS)に置き換え、AdipoRed(登録商標) assay reagent(ロンザ社製)を添加して、脂肪滴を染色した。染色した脂肪滴を蛍光光度計(EnSpire、パーキンエルマー社製)により、572nmで蛍光強度を測定し、コントロール(無処理)群で得られた値を初期値とした。
[抽出物の作製]
下記表1に、実施例1〜12において植物抽出物に使用した植物、その使用部位を示す。浸漬抽出方法及び水蒸気蒸留方法の詳細は、以下の通りである。浸漬抽出及び水蒸気蒸留には、各植物の使用部位の乾燥粉砕物を使用した。
下記表1に、実施例1〜12において植物抽出物に使用した植物、その使用部位を示す。浸漬抽出方法及び水蒸気蒸留方法の詳細は、以下の通りである。浸漬抽出及び水蒸気蒸留には、各植物の使用部位の乾燥粉砕物を使用した。
浸漬抽出方法(実施例1〜9に使用)
上記表1に示す部位の粉砕物20gをそれぞれ50容量%エタノール、200mL(10(W/V)倍量)に浸し、2時間加熱還流抽出を行い、濾過後抽出液を得た。抽出液全量を濃縮後、凍結乾燥し、それを蒸留水80mLに溶解又は懸濁させ、酢酸エチル40mLを加えて攪拌、分離した抽出物を得た。得られた抽出物を濃縮後、凍結乾燥し、試験に供した。
上記表1に示す部位の粉砕物20gをそれぞれ50容量%エタノール、200mL(10(W/V)倍量)に浸し、2時間加熱還流抽出を行い、濾過後抽出液を得た。抽出液全量を濃縮後、凍結乾燥し、それを蒸留水80mLに溶解又は懸濁させ、酢酸エチル40mLを加えて攪拌、分離した抽出物を得た。得られた抽出物を濃縮後、凍結乾燥し、試験に供した。
水蒸気蒸留方法(実施例10〜12に使用)
上記表1に示す部位を水蒸気蒸留釜に仕込み、釜内温度100℃前後、留出液温度は室温の条件で水蒸気蒸留を行い留出液を得、得られた留出液を、オイル層と水層に分離し、得られたオイル層を約40℃で加温しながら、無水硫酸ソーダで脱水し、その後、濾過して目的の精油成分を得た。
上記表1に示す部位を水蒸気蒸留釜に仕込み、釜内温度100℃前後、留出液温度は室温の条件で水蒸気蒸留を行い留出液を得、得られた留出液を、オイル層と水層に分離し、得られたオイル層を約40℃で加温しながら、無水硫酸ソーダで脱水し、その後、濾過して目的の精油成分を得た。
[実施例1]
脂肪滴の蓄積サンプルの培地を、毎日、10μg/mLのインスリン及び0.003mg/mLのアオモジ浸漬抽出物を含む培地に交換し、3日間培養を行なった。
培養終了後、培地をリン酸緩衝食塩水(PBS)に置き換え、AdipoRed(登録商標) assay reagent(ロンザ社製)を添加して、脂肪滴を染色した。染色した脂肪滴を蛍光光度計(EnSpire、パーキンエルマー社製)により、572nmで蛍光強度を測定した。得られた測定値の初期値に対する値(%)を求め、その値を100(%)から引いた値を脂肪滴の体積減少率とした。
脂肪滴の蓄積サンプルの培地を、毎日、10μg/mLのインスリン及び0.003mg/mLのアオモジ浸漬抽出物を含む培地に交換し、3日間培養を行なった。
培養終了後、培地をリン酸緩衝食塩水(PBS)に置き換え、AdipoRed(登録商標) assay reagent(ロンザ社製)を添加して、脂肪滴を染色した。染色した脂肪滴を蛍光光度計(EnSpire、パーキンエルマー社製)により、572nmで蛍光強度を測定した。得られた測定値の初期値に対する値(%)を求め、その値を100(%)から引いた値を脂肪滴の体積減少率とした。
[実施例2〜9]
植物抽出物を表2に記載の植物浸漬抽出物及び添加量とした以外は、実施例1と同様にして脂肪滴の体積減少率を求めた。
植物抽出物を表2に記載の植物浸漬抽出物及び添加量とした以外は、実施例1と同様にして脂肪滴の体積減少率を求めた。
[実施例10〜12]
植物抽出物として水蒸気蒸留で得られたアオモジ精油を用い、表2に記載の添加量とした以外は、実施例1と同様にして脂肪滴の体積減少率を求めた。
植物抽出物として水蒸気蒸留で得られたアオモジ精油を用い、表2に記載の添加量とした以外は、実施例1と同様にして脂肪滴の体積減少率を求めた。
[比較例1]
アオモジ抽出物の代わりに、パルミチン酸ヒドロキシクエン酸(HCAP)0.05mg/mLとした以外は、実施例1と同様にして、脂肪滴の体積減少率を求めた。
アオモジ抽出物の代わりに、パルミチン酸ヒドロキシクエン酸(HCAP)0.05mg/mLとした以外は、実施例1と同様にして、脂肪滴の体積減少率を求めた。
[比較例2]
アオモジ抽出物の代わりに、カフェイン0.05mg/mLとした以外は、実施例1と同様にして、脂肪滴の体積減少率を求めた。
アオモジ抽出物の代わりに、カフェイン0.05mg/mLとした以外は、実施例1と同様にして、脂肪滴の体積減少率を求めた。
各実施例及び比較例の結果を表2に示す。
表2から、全ての実施例において、10%以上の体積減少率が見られた。特に、アオモジを用いた実施例2では、0.010mg/mLの濃度で32%近くの体積減少率を示し、実施例3では、0.030mg/mLの濃度で36%近くの体積減少率を示していることから、アオモジの抽出物は、脂肪分解促進効果が特に優れている。アオモジの精油を0.010mg/mLの濃度で用いた場合は、40%近くの体積減少率を示している。
また、0.010mg/mLの濃度では、シカカイ及びヒロハグネモンも30%以上の脂肪分解促進効果が得られている。
また、0.010mg/mLの濃度では、シカカイ及びヒロハグネモンも30%以上の脂肪分解促進効果が得られている。
以下、本発明の脂肪分解促進剤の配合例を示すが、本発明の実施は以下に限定されるものではない。
<皮膚外用剤>
成分 配合量(質量%)
ステアリン酸 2.0%
ステアリルアルコール 3.0%
脱臭ラノリン 2.0%
オリーブ油 15.0%
モノステアリン酸グリセリン 2.0%
トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル 5.0%
1,3−ブチレングリコール 3.0%
ソルビトール 1.0%
ジグリセリン 1.0%
キサンタンガム 0.25%
カルボキシビニルポリマー 0.1%
アオモジ抽出物 0.02%
オトギリソウ抽出物 0.02%
香料 微量
精製水 残量
<皮膚外用剤>
成分 配合量(質量%)
ステアリン酸 2.0%
ステアリルアルコール 3.0%
脱臭ラノリン 2.0%
オリーブ油 15.0%
モノステアリン酸グリセリン 2.0%
トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル 5.0%
1,3−ブチレングリコール 3.0%
ソルビトール 1.0%
ジグリセリン 1.0%
キサンタンガム 0.25%
カルボキシビニルポリマー 0.1%
アオモジ抽出物 0.02%
オトギリソウ抽出物 0.02%
香料 微量
精製水 残量
<皮膚外用剤>
成分 配合量(質量%)
ステアリン酸 2.0%
ステアリルアルコール 3.0%
脱臭ラノリン 2.0%
オリーブ油 15.0%
モノステアリン酸グリセリン 2.0%
トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル 5.0%
1,3−ブチレングリコール 3.0%
ソルビトール 1.0%
ジグリセリン 1.0%
キサンタンガム 0.25%
カルボキシビニルポリマー 0.1%
シカカイ抽出物 0.02%
ショウガ抽出物 0.02%
香料 微量
精製水 残量
成分 配合量(質量%)
ステアリン酸 2.0%
ステアリルアルコール 3.0%
脱臭ラノリン 2.0%
オリーブ油 15.0%
モノステアリン酸グリセリン 2.0%
トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル 5.0%
1,3−ブチレングリコール 3.0%
ソルビトール 1.0%
ジグリセリン 1.0%
キサンタンガム 0.25%
カルボキシビニルポリマー 0.1%
シカカイ抽出物 0.02%
ショウガ抽出物 0.02%
香料 微量
精製水 残量
<入浴剤>
成分 配合量(質量%)
硫酸ナトリウム 69.2%
炭酸水素ナトリウム 23.3%
無水ケイ酸 0.5%
炭酸カルシウム 1.0%
香料 0.8%
ヒロハグネモン抽出物 0.1%
オトギリソウ抽出物 0.1%
白濁剤* 5.0%
*白濁剤 酸化チタンのデキストリン被覆物
成分 配合量(質量%)
硫酸ナトリウム 69.2%
炭酸水素ナトリウム 23.3%
無水ケイ酸 0.5%
炭酸カルシウム 1.0%
香料 0.8%
ヒロハグネモン抽出物 0.1%
オトギリソウ抽出物 0.1%
白濁剤* 5.0%
*白濁剤 酸化チタンのデキストリン被覆物
<入浴剤>
成分 配合量(質量%)
硫酸ナトリウム 69.2%
炭酸水素ナトリウム 23.3%
無水ケイ酸 0.5%
炭酸カルシウム 1.0%
香料 0.8%
ナツメグ抽出物 0.1%
ショウガ抽出物 0.1%
白濁剤* 5.0%
*白濁剤 酸化チタンのデキストリン被覆物
成分 配合量(質量%)
硫酸ナトリウム 69.2%
炭酸水素ナトリウム 23.3%
無水ケイ酸 0.5%
炭酸カルシウム 1.0%
香料 0.8%
ナツメグ抽出物 0.1%
ショウガ抽出物 0.1%
白濁剤* 5.0%
*白濁剤 酸化チタンのデキストリン被覆物
<入浴剤>
成分 配合量(質量%)
流動パラフィン 30.0%
コメヌカ油 10.0%
POEセチルエーテル 2.5%
モノパルミチン酸ソルビタン 2.5%
フェノキシエタノール 0.3%
香料 0.5%
アオモジ抽出物 0.1%
ショウガ抽出物 0.1%
パラオキシ安息香酸メチル 0.2%
精製水 残量
成分 配合量(質量%)
流動パラフィン 30.0%
コメヌカ油 10.0%
POEセチルエーテル 2.5%
モノパルミチン酸ソルビタン 2.5%
フェノキシエタノール 0.3%
香料 0.5%
アオモジ抽出物 0.1%
ショウガ抽出物 0.1%
パラオキシ安息香酸メチル 0.2%
精製水 残量
<入浴剤>
成分 配合量(質量%)
流動パラフィン 30.0%
コメヌカ油 10.0%
POEセチルエーテル 2.5%
モノパルミチン酸ソルビタン 2.5%
フェノキシエタノール 0.3%
香料 0.5%
シカカイ抽出物 0.1%
オトギリソウ抽出物 0.1%
パラオキシ安息香酸メチル 0.2%
精製水 残量
成分 配合量(質量%)
流動パラフィン 30.0%
コメヌカ油 10.0%
POEセチルエーテル 2.5%
モノパルミチン酸ソルビタン 2.5%
フェノキシエタノール 0.3%
香料 0.5%
シカカイ抽出物 0.1%
オトギリソウ抽出物 0.1%
パラオキシ安息香酸メチル 0.2%
精製水 残量
<入浴剤>
成分 配合量(質量%)
フマル酸 20.0%
リンゴ酸 18.0%
炭酸水素ナトリウム 21.0%
炭酸ナトリウム 20.0%
硫酸ナトリウム 18.58%
POE(カプリル・カプリン酸)グリセリル 0.2%
エチレンジアミンテトラPOE・POP 0.02%
大豆油 0.3%
ポリビニルピロリドン 0.2%
PEG6000 0.5%
ヒロハグネモン抽出物 0.1%
ショウガ抽出物 0.1%
香料 1.0%
成分 配合量(質量%)
フマル酸 20.0%
リンゴ酸 18.0%
炭酸水素ナトリウム 21.0%
炭酸ナトリウム 20.0%
硫酸ナトリウム 18.58%
POE(カプリル・カプリン酸)グリセリル 0.2%
エチレンジアミンテトラPOE・POP 0.02%
大豆油 0.3%
ポリビニルピロリドン 0.2%
PEG6000 0.5%
ヒロハグネモン抽出物 0.1%
ショウガ抽出物 0.1%
香料 1.0%
<入浴剤>
成分 配合量(質量%)
フマル酸 20.0%
リンゴ酸 18.0%
炭酸水素ナトリウム 21.0%
炭酸ナトリウム 20.0%
硫酸ナトリウム 18.58%
POE(カプリル・カプリン酸)グリセリル 0.2%
エチレンジアミンテトラPOE・POP 0.02%
大豆油 0.3%
ポリビニルピロリドン 0.2%
PEG6000 0.5%
ナツメグ抽出物 0.1%
オトギリソウ抽出物 0.1%
香料 1.0%
成分 配合量(質量%)
フマル酸 20.0%
リンゴ酸 18.0%
炭酸水素ナトリウム 21.0%
炭酸ナトリウム 20.0%
硫酸ナトリウム 18.58%
POE(カプリル・カプリン酸)グリセリル 0.2%
エチレンジアミンテトラPOE・POP 0.02%
大豆油 0.3%
ポリビニルピロリドン 0.2%
PEG6000 0.5%
ナツメグ抽出物 0.1%
オトギリソウ抽出物 0.1%
香料 1.0%
Claims (5)
- アオモジ、シカカイ、ヒロハグネモン及びナツメグからなる群から選択される少なくとも1種の植物の抽出物を有効成分として含む、脂肪分解促進剤。
- アオモジ及びヒロハグネモンからなる群から選択される少なくとも1種の植物の抽出物を有効成分として含む、請求項1記載の脂肪分解促進剤。
- 請求項1又は2記載の脂肪分解促進剤を含む皮膚外用組成物。
- 請求項1又は2記載の脂肪分解促進剤を含む入浴剤組成物。
- 身体の少なくとも一部に塗布して温浴して使用するための請求項3記載の皮膚外用組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020079479A JP2021172626A (ja) | 2020-04-28 | 2020-04-28 | 脂肪分解促進剤並びに脂肪分解促進剤を含む皮膚外用組成物及び入浴剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020079479A JP2021172626A (ja) | 2020-04-28 | 2020-04-28 | 脂肪分解促進剤並びに脂肪分解促進剤を含む皮膚外用組成物及び入浴剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021172626A true JP2021172626A (ja) | 2021-11-01 |
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ID=78278982
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020079479A Pending JP2021172626A (ja) | 2020-04-28 | 2020-04-28 | 脂肪分解促進剤並びに脂肪分解促進剤を含む皮膚外用組成物及び入浴剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021172626A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7253642B1 (ja) | 2022-01-26 | 2023-04-06 | 公益財団法人 佐賀県産業振興機構 | 血糖値上昇抑制用経口組成物及びAGEs生成抑制用経口組成物、並びにサプリメント、機能性食品及び医薬組成物 |
-
2020
- 2020-04-28 JP JP2020079479A patent/JP2021172626A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7253642B1 (ja) | 2022-01-26 | 2023-04-06 | 公益財団法人 佐賀県産業振興機構 | 血糖値上昇抑制用経口組成物及びAGEs生成抑制用経口組成物、並びにサプリメント、機能性食品及び医薬組成物 |
JP2023108900A (ja) * | 2022-01-26 | 2023-08-07 | 公益財団法人 佐賀県産業振興機構 | 血糖値上昇抑制用経口組成物及びAGEs生成抑制用経口組成物、並びにサプリメント、機能性食品及び医薬組成物 |
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