JP2021172382A - シート材、蓋体、及び包装箱 - Google Patents

シート材、蓋体、及び包装箱 Download PDF

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Abstract

【課題】トレイ形状に組み立てられるシート材の組立性を高める。【解決手段】トレイ形状に組み立てられるシート材10は、矩形状の中央パネル1と、中央パネル1の第一方向D1の両側に連接された二つの第一側パネル2と、中央パネル1の第一方向D1と交差する第二方向D2の両側に連接された二つの第二側パネル3とを有する。シート材10は、第一側パネル2に設けられた切れ目状の切込部4と、第二側パネル3から第一方向D1に延設されて切込部4に差し込まれる差込片5と、シート材10の厚み方向に窪む溝状であって中央パネル1及び第一側パネル2の境界をなす第一罫線6とを備える。第一罫線6は、切込部4から第二方向D2の外側へ延びた基線部6aと、切込部4において基線部6aと第一方向D1にずれた位置から第二方向D2の内側へ延びたオフセット線部6bとを含む。【選択図】図2

Description

本発明は、トレイ形状に組み立てられるシート材、このシート材が組み立てられてなる蓋体、及びこの蓋体を備えた包装箱に関する。
従来、包装用容器の開口を閉鎖するトレイ形状の蓋体として、運送時や保管時の省スペース化を図る観点から、シート材を組み立てて構成されるものが知られている。シート材を蓋体に組み立てる手法としては、例えば、シート材において蓋体の側面部となる側パネルを折り立てて部分的に重ねたうえで、ステープルにより連結させる手法が採用される。
これに対し、ステープルを用いない組立手法として、連結させる二つの側パネルのうちの一方(雄型壁部)に差込片を連接するとともに他方(雌型壁部)に切込部を形成して、差込片の先端部を切込部に挿入する手法が提案されている(例えば特許文献1参照)。この手法によれば、ステープルを用いなくても、シート材をトレイ形状に組み立てられる。
特開2009−132462号公報
上記のような切込部及び差込片を採用した構造では、シート材に形成する切込部とこの切込部に差し込む差込片との相対的な位置やサイズを適切に設定することが求められる。例えば、側パネルを折り曲げたときに、切込部が差込片に対して十分に開いていないと、差込片を切込部に差し込むことが困難になる。特に、シート材は、厚み方向の寸法が大きいほど、差込片を切込部に差し込むことが困難になる。よって、厚み方向の寸法が大きいシート材であっても、切込部に対する差込片の差込性を確保して、組立性を高める技術が求められている。
本件は、前述したような課題に鑑みて創案されたものであり、トレイ形状に組み立てられるシート材の組立性を高めることを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用及び効果であって、従来の技術では得られない作用及び効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
本件のシート材は、矩形状の中央パネルと、前記中央パネルの第一方向の両側に連接された二つの第一側パネルと、前記中央パネルの前記第一方向と交差する第二方向の両側に連接された二つの第二側パネルとを有し、トレイ形状に組み立てられる。このシート材は、前記第一側パネルに設けられ、厚み方向に貫通する切れ目状の切込部と、前記第二側パネルから前記第一方向に延設され、前記切込部に差し込まれる差込片と、前記厚み方向に窪む溝状であって前記中央パネル及び前記第一側パネルの境界をなし、前記切込部から前記第二方向の外側へ延びた基線部及び前記切込部において前記基線部と前記第一方向にずれた位置から前記第二方向の内側へ延びたオフセット線部を含む第一罫線と、を備えたことを特徴としている。
本件の蓋体は、上記のシート材が組み立てられてなることを特徴としている。
本件の包装箱は、物品が配置される収容空間を囲む四角筒状のスリーブ体と、前記スリーブ体の開口が形成された両端部に取り付けられる上記の蓋体と、を備えたことを特徴としている。
本件によれば、トレイ形状に組み立てられるシート材の組立性を高められる。
実施形態に係る包装箱の分解斜視図である。 図1の包装箱の蓋体に組み立てられるシート材の展開図(平面図)である。 図2のA部を拡大した図である。 シート材の組み立て手順を説明する部分斜視図であり、(a)は差込片を切込部に差し込む途中の状態を示し、(b)は切込部に対する差込片の差し込みが完了した状態を示す。 蓋体の要部〔図4(b)に示す部分〕をその開放側(底面部と反対側)から視た図である。 変形例に係るシート材の要部の平面図(図2に対応する図)である。
以下、図面を参照して、実施形態としてのシート材、蓋体、及び包装箱について説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
[1.構成]
[1−1.包装箱]
図1に示すように、本実施形態に係る包装箱40は、物品が配置される収容空間Sを囲む四角筒状のスリーブ体30と、スリーブ体30に取り付けられる二つの蓋体20とを備えている。ここでは、比較的重い物品(自動車のステアリング装置や足回り部品といった重量物)を包装するために使用される包装箱40を例示する。
本実施形態のスリーブ体30及び蓋体20はいずれも段ボールシートで形成されている。ただし、段ボールシートの中芯やそのフルート形状の図示は省略する。
スリーブ体30は、重量物用の包装材に求められる強度及び剛性を確保するために、三枚の段ボールシートが重ねられた(三層の)複々両面段ボールシートで形成されている。一方、蓋体20は、重量物用の包装材に求められる強度及び剛性を確保しつつも組立性(折曲性)を損なわないように、二枚の段ボールシートが重ねられた(二層の)複両面段ボールシートで形成されている。
スリーブ体30は、四角筒状の軸心方向(図1中の一点鎖線参照)の両端部31に位置する矩形状の開口を有する。本実施形態では、互いに対向する二つの壁部の外面に、矩形状の表示部32が設けられたスリーブ体30を例示する。表示部32には、例えば、包装箱40に収容される物品の情報が表示されている。ここでは、紙で形成され、スリーブ体30に貼り付けられた表示部32を例示する。
二つの蓋体20は、スリーブ体30の二つの開口を閉鎖するように、スリーブ体30の両端部31に取り付けられる。ここでは、スリーブ体30が開口を上下に位置させた(軸心方向が上下方向に沿う)姿勢で配置され、蓋体20がスリーブ体30の上蓋および下蓋として設けられた包装箱40を例示する。二つの蓋体20は、互いに上下反転した姿勢でスリーブ体30に取り付けられる。
包装箱40において、スリーブ体30は上下方向に延びる四つの側面を構成する。また、包装箱40において、二つの蓋体20の一方(上蓋)は主に天面を構成し、他方(下蓋)は主に底面を構成する。
なお、包装箱40には、スリーブ体30と二つの蓋体20とを固定するバンド(図示略)が更に取り付けられてもよい。
[1−2.蓋体]
蓋体20は、矩形状の底面部21と、底面部21の外縁から立設された四つの側面部22とを有し、トレイ形状である。上記のように、本実施形態の蓋体20は、容器として使用されるのではなく、スリーブ体30の開口を閉鎖するキャップとして使用される。
蓋体20は、平面状のシート材10(図2参照)が組み立てられることで形成される。すなわち、蓋体20は、平面状に展開可能である。
本実施形態の底面部21は、平面視で略正方形状である。底面部21は、包装箱40において天面または底面を構成する。
一方、本実施形態の側面部22はいずれも、後述する凹部23を無視すれば、蓋体20の側面視で互いに略等しい長方形状である。四つの側面部22は、四角筒状に連続して設けられる。側面部22は、包装箱40において、スリーブ体30の外周に配置され、スリーブ体30と共に側面の一部を構成する。
本実施形態では、互いに対向する二つの側面部22に、底面部21と反対側の縁部から矩形状に切り欠かれた凹部23が形成されている。凹部23は、蓋体20がスリーブ体30に取り付けられた状態において、表示部32との干渉を回避するために設けられている。したがって、凹部23の具体的な形状及びサイズは、表示部32の形状及びサイズに応じて設定される。
[1−3.シート材]
図2に示すように、シート材10は、平面に沿って延びるとともに折曲可能な板状の部材であって、トレイ形状の蓋体20に組み立てられる。以下、シート材10が延びる方向を、縦方向(第一方向)D1と横方向(第二方向)D2とに細別する。縦方向D1と横方向D2とは、互いに直交する。また、縦方向D1及び横方向D2のいずれにも直交する方向を厚み方向とする。さらに、シート材10において縦方向D1及び横方向D2に沿って延びる表面のうち、蓋体20で内側(包装箱40において収容空間S側)を向く面を「内面」ともいい、内面と反対側の面(蓋体20で外側を向く面)を「外面」ともいう。
本実施形態のシート材10は、厚み方向に積層された複数の段ボールシートで形成されている。上記のように、ここでは二枚の段ボールシートが重ねられた複両面段ボールシートで構成されたシート材10を例示する。
シート材10に適用される段ボールシートの種類は特に限定されないが、例えば、厚み方向の寸法(以下、単に「厚み」という)が約5[mm]であるAフルートの段ボールシートや、厚みが約3[mm]であるBフルートの段ボールシートが適用される。シート材10は、Aフルートの段ボールシートのみで構成されてもよいし、Aフルートの段ボールシートとBフルートの段ボールシートとの双方を用いて構成されてもよい。
本実施形態では、Aフルートが二層重ねられて構成された、いわゆるAAフルートの複両面段ボールシートであり、厚みが約10[mm]のシート材10を例に挙げる。シート材10における二層のフルートはいずれも、その目方向(中空部の貫通方向)が縦方向D1に沿って延びている。すなわち、本実施形態のシート材10は、縦方向D1に沿って目方向が延びた段ボールシートで形成されている。
シート材10は、矩形状の中央パネル1と、中央パネル1の縦方向D1の両側に連接された二つの第一側パネル2と、中央パネル1の横方向D2の両側に連接された二つの第二側パネル3とを有する。第一側パネル2には後述の切込部4が設けられることから、以下の説明では、第一側パネル2を「切込パネル2」ともいう。また、第二側パネル3を「平面パネル3」ともいう。
中央パネル1は、蓋体20において底面部21となる部位であって、上記のとおり略正方形状である。
一方、切込パネル2及び平面パネル3は、蓋体20において側面部22となる部位であって、上記のとおり凹部23に対応する切欠部9を無視すれば、互いに略等しい長方形状である。詳細には、切込パネル2に設けられた切欠部9を無視すれば、切込パネル2が横方向D2に長い長方形状であり、平面パネル3が縦方向D1に長い長方形状である。蓋体20では、折り立てられた二つの切込パネル2が互いに対向するとともに、折り立てられた二つの平面パネル3が互いに対向する。
切欠部9は、各々の切込パネル2の縦方向D1における外縁部(外側の縁部)から矩形状に切り欠かれた部位であり、蓋体20において凹部23となる。
シート材10は、蓋体20に組み立てられた状態(以下、「組立状態」ともいう)で切込パネル2及び平面パネル3を四角筒状に維持するための構成として、切込パネル2に設けられた切込部4と、平面パネル3から縦方向D1に延設された差込片5とを備えている。
また、シート材10は、蓋体20に組み立てられるときに折り曲げを案内する構成として、いずれも厚み方向に窪む溝状の第一罫線6と第二罫線7と段違い罫線8とを備えている。これらの第一罫線6と第二罫線7と段違い罫線8とはいずれも、シート材10の内面に設けられたスジ押しである。したがって、第一罫線6、第二罫線8、及び段違い罫線8は、図2に示すシート材10を裏返した状態(シート材10の外面の平面視)では目視不能である。
切込部4は、厚み方向に貫通する切れ目状であって、切込パネル2が中央パネル1に対して折り立てられたときに、差込片5に向けて(横方向D2の外側に向けて)開くように構成されている。本実施形態の切込部4は、各切込パネル2の横方向D2の両側に設けられている。したがって、シート材10には、四つの切込部4が設けられている。
また、本実施形態の差込片5は、平面パネル3から縦方向D1の両側に延設されている。差込片5は、切込パネル2及び平面パネル3が中央パネル1に対して折り立てられた状態で、切込部4に差し込まれる。なお、切込部4及び差込片5の詳細な位置や大きさは、差込片5が切込部4に差込可能となるように設定される。
第一罫線6は、中央パネル1と切込パネル2との境界をなし、中央パネル1に対する切込パネル2の折り立てを案内する。同様に、第二罫線7は、中央パネル1と平面パネル3との境界をなし、中央パネル1に対する平面パネル3の折り立てを案内する。第一罫線6及び第二罫線7の詳細な構成については後述する。
図3に示すように、本実施形態の切込部4は、第一罫線6から縦方向D1の外側へ延びた縦線部(第一線部)4aと、縦線部4aの縦方向D1の外端部(外側の端部)から横方向D2の内側へ延びた横線部(第二線部)4bとを有する。縦線部4a及び横線部4bは、略直角をなすL字状に設けられている。ただし、縦線部4aと横線部4bとの接続部分は、応力集中を緩和するために曲線状に形成される。
切込部4は、縦線部4aと横線部4bとがなす角部を切り欠いてなる三角形状の貫通孔4cを有する。貫通孔4cは、差込片5を切込部4に差し込みやすくする機能をもつ。なお、切込部4の縦方向D1の寸法(以下、「縦寸法」ともいう)L1は、切込パネル2の縦寸法L2の半分以上(L1≧0.5×L2)に設定される。
本実施形態の差込片5は、横方向D2の寸法(以下、「横寸法」ともいう)L3が上記の切込部4の縦寸法L1よりも小さく(L3<L1に)設定された先端部5aと、先端部5aから平面パネル3にかけて横寸法が徐々に拡大された基部5bとを有する。差込片5の先端部5aと基部5bとの接続部分における縁部5cは、切込部4に差し込まれた状態で、切込部4の横線部4bに当接する。本実施形態の差込片5は、このように切込部4に差し込まれた状態で切込部4に当接する縁部5cが、円弧状(曲線状)に延びている。
第一罫線6は、切込パネル2が中央パネル1に対して折り立てられたときに切込部4を差込片5に向けて開きやすくするために、横方向D2に沿う(横方向D2と平行な)一直線状ではなく、中途に段差(凹凸)のある形状に延びている。具体的には、第一罫線6は、各々の切込部4から横方向D2の外側へ延びた基線部6aと、各々の切込部4において基線部6aと縦方向D1にずれた位置(後述の基点P1)から横方向D2の内側へ延びたオフセット線部6bとを含む。すなわち、切込部4において、基線部6aが重なる基点P1と、オフセット線部6bが重なるオフセット点P2とは、縦方向D1にずれている。本実施形態では、基点P1に対して縦方向D1の外側にずれたオフセット点P2を例示する。
基点P1とオフセット点P2との距離(基線部6aとオフセット線部6bとの縦方向D1のずれ量)Y1は、シート材10の厚みと同一に設定される。したがって、本実施形態では、オフセット点P2が基点P1よりも縦方向D1の外側に約10[mm]ずれて位置する。
本実施形態の基線部6aは、切込部4における縦線部4aの縦方向D1の内端部(内側の端部)から横方向D2に沿って直線状に延びている。
これに対し、本実施形態のオフセット線部6bは、切込部4の縦線部4aと基線部6aの延長線6eとの間で横方向D2に対して斜めに延びている。より具体的には、オフセット線部6bは、切込部4の縦線部4aにおける上記のオフセット点P2から基線部6aの延長線6e上まで、横方向D2の内側かつ縦方向D1の内側へ向けて直線状に延びている。
本実施形態の第一罫線6は、横方向D2の両側のオフセット線部6b間で横方向D2に沿って延びる第一主線部6cを更に含む。第一主線部6cは、基線部6aの延長線6e上に延在し、横方向D2の両側のオフセット線部6b同士を接続する。なお、第一罫線6において第一主線部6cは、横寸法が最も(基線部6a及びオフセット線部6bよりも)大きい部位である。
図2に示すように、第一罫線6は、第一主線部6c上に間隔X1をあけて設けられた複数の第一切断線6d(図2では各第一罫線6における一つのみに符号を付す)を有する。第一切断線6dは、厚み方向に貫通する切れ目状であって、シート材10の第一主線部6cにおける折り曲げを容易にする機能をもつ。本実施形態の第一主線部6cは、第一切断線6dが設けられることで、リード罫として構成されている。なお、隣接する第一切断線6dの間隔X1は、互いに等しく設定される。また、第一切断線6dの長さL4は、互いに等しく設定される。
第二罫線7は、縦方向D1に沿って延びる(縦方向D1と平行な)第二主線部7cを有する。ここでは、中央パネル1と平面パネル3との境界の全体にわたって一直線状に延在する第二主線部7cを例示する。
第二罫線7は、第二主線部7c上に間隔X2をあけて設けられた複数の第二切断線7d(図2では各第二罫線7における一つのみに符号を付す)を有する。第二切断線7dは、厚み方向に貫通する切れ目状であって、シート材10の第二主線部7cにおける折り曲げを容易にする機能をもつ。本実施形態の第二主線部7cは、第二切断線7dが設けられることで、リード罫として構成されている。なお、隣接する第二切断線7dの間隔X2は、互いに等しく設定される。また、第二切断線7dの長さL5は、互いに等しく設定される。
第一切断線6d及び第二切断線7dのうち、段ボールシートの目方向と交差する方向に延びる一方は、他方と比べて、長さL4又はL5が長く(大きく)設定され、及び/又は、間隔X1又はX2が短く設定される。本実施形態では、段ボールシートの目方向が縦方向D1に沿うことから、第一主線部6c及び第一切断線6dが目方向と交差する方向に延びており、第二主線部7c及び第二切断線7dが段ボールシートの目方向に沿って延びている。したがって、第一切断線6dの長さL4が第二切断線7dの長さL5よりも長く(L4>L5に)設定され、及び/又は、第一切断線6dの間隔X1が第二切断線7dの間隔X2よりも短く(X1<X2に)設定される。ここでは、第一切断線6dの間隔X1が第二切断線7dの間隔X2よりも短く、第一切断線6d及び第二切断線7dの長さL4,L5が互いに等しく設定されている例を示す。
段違い罫線8は、平面パネル3と差込片5との境界をなし、平面パネル3に対する差込片5の折り曲げを案内する。図3に示すように、段違い罫線8は、その横方向D2の内側に隣接する第一罫線6の基線部6aに対して、オフセット線部6bと同じ側にずれている。すなわち、シート材10に設けられた四つの差込片5のうちの一つに着目すると、この差込片5と平面パネル3との境界をなす段違い罫線8は、この差込片5の差込先である切込部4から横方向D2の外側へ延びた基線部6aに対して、この切込部4から横方向D2の内側へ延びたオフセット線部6bがずれている側に設けられている。
本実施形態の各第一罫線6では、オフセット線部6bが基線部6aに対して縦方向D1の外側にずれていることから、段違い罫線8は、対応する基線部6aに対して縦方向D1の外側にずれている。ここでは、横方向D2に沿って延びた(横方向D2に平行な)段違い罫線8を例示する。
段違い罫線8と基線部6aとの縦方向D1の距離(段違い罫線8と基線部6aとの縦方向D1のずれ量)Y2は、シート材10の厚みと同一に設定される。したがって、本実施形態では、段違い罫線8が基線部6aよりも縦方向D1の外側に約10[mm]ずれて位置する。なお、段違い罫線8と基線部6aとは、互いに平行である。
[1−4.組立手順]
以下、シート材10を蓋体20に組み立てる手順を説明する。
まず、シート材10を第一罫線6及び第二罫線7で折り曲げることにより、切込パネル2及び平面パネル3を中央パネル1に対して折り立てる。また、段違い罫線8でシート材10を折り曲げることで、差込片5を平面パネル3から切込パネル2側へ向けて配置する。
次いで、図4(a)に示すように、差込片5を切込部4に差し込む。具体的には、差込片5を切込パネル2の外面側に配置したうえで、その先端部5aを切込部4の縦線部4aと横線部4bとがなす角部に向けて移動させる。そして、差込片5の先端部5aを切込部4の貫通孔4cに外面側から挿入する。
図4(b)に示すように、先端部5aが切込部4の横線部4bと第一罫線6のオフセット線部6bとの間に配置され、縁部5cが切込部4の横線部4bに当接した状態となったら、切込部4に対する差込片5の差し込みが完了する。差込片5は、このように切込部4への差し込みが完了した状態では、先端部5aの大部分が切込パネル2の内面側に配置されるとともに、基部5bの大部分が切込パネル2の外面側に配置され、縁部5cが切込部4の横線部4bに当接する。
また、上記のように切込部4に差し込まれた差込片5は、この切込部4の設けられた切込パネル2と係合する。これにより、図4(b)及び図5に示すように、この切込パネル2と、差込片5の延設された平面パネル3とが、略直角をなした状態で互いに連結される。このように平面パネル3と連結された切込パネル2は、上記のように差込片5が切込部4に外面側から挿入されることにより、差込片5によって外面側から押さえ込まれた形態となる。なお、図5では、段ボールシートの断面(シート材10の厚み方向に沿う端面)を斜線(ハッチング)で示している。
シート材10に設けられた四組すべての切込部4及び差込片5で上記の差し込みが完了したら、シート材10の組み立てが完了する。蓋体20では、差込片5が切込部4に差し込まれた状態に維持されることで、四つの側面部22が四角筒状に維持される。このように、蓋体20は、締結具(例えばステープル)や接着剤等を用いなくてもシート材10から組立可能である。また、蓋体20は、差込片5を切込部4から抜去することで、再びシート材10に解体(展開)することも可能である。
[2.作用及び効果]
(1)シート材10では、中央パネル1及び切込パネル2の境界をなす第一罫線6が、切込部4から横方向D2の外側へ延びた基線部6aと、切込部4において基線部6aと縦方向D1にずれた位置から横方向D2の内側へ延びたオフセット線部6bとを含む。このため、オフセット線部6bが基線部6aに対して縦方向D1にずれていない場合と比べて、切込パネル2を中央パネル1に対して第一罫線6で折り立てたときに切込部4を大きく開かせることができる。これにより、切込部4を無理に手で広げたり、差込片5を無理に曲げたりしなくても、切込部4に差込片5を差し込めるため、切込部4に対する差込片5の差込性を高められる。よって、シート材10の組立性を高められる。
また、シート材10は、上記のように差込片5が切込部4に差し込まれることで切込パネル2と平面パネル3とが連結されるため、連結具や接着剤等を用いなくても、トレイ形状に組立可能である。したがって、連結具を用いる場合と比べて、組立コストを低減できる。また、連結具が不要となることで、組立性だけでなく解体性(展開しやすさ)も向上するため、運送時や保管時や処分時などに展開された状態(シート材10の状態)としておくことが容易となる。これにより、省スペース化を実現できる。
(2)オフセット線部6bが切込部4と基線部6aの延長線6eとの間で横方向D2に対して斜めに延びているため、オフセット線部6bが横方向D2と平行である場合と比べて、組立状態におけるオフセット線部6bに対応した部分(蓋体20の側面部22)の凹凸を抑制できる。また、蓋体20では、オフセット線部6bに応じて切込パネル2の一部(側面部22の一部)が差込片5に向けて斜めに設けられるため、切込部4に差し込まれた差込片5の抜けを抑制できる。
(3)段ボールシートは、目方向と交差する方向に延びる線のほうが、目方向に沿って延びる線よりも、折り曲げに対する反発力が強い(折れ曲がりにくい)ことが知られている。これに対し、シート材10では、目方向と交差する方向に延びた第一主線部6c上の第一切断線6dが、目方向に沿って延びた第二主線部7c上の第二切断線7dと比べて短い間隔X1で設けられるため、第二主線部7cに対して第一主線部6cの折曲性を高められる。これにより、目方向と交差する方向に延びた第一主線部6cにおいても折曲性が確保されるため、中央パネル1に対する平面パネル3の折り立てだけでなく、切込パネル2の折り立ても容易となる。よって、切込パネル2及び平面パネル3がより適切に折り立てられることで、組立状態での形状安定性を高められる。
なお、第一切断線6dの間隔X1を第二切断線7dの間隔X2よりも短くする構成に代えて(あるいは加えて)、第一切断線6dを第二切断線7dよりも長く(L4>L5に)設定しても、上記のように第二主線部7cに対して第一主線部6cの折曲性を高められる。よって、この場合にも、中央パネル1に対する切込パネル2及び平面パネル3の折り立てが容易となり、組立状態での形状安定性を高められる。
(4)差込片5では、切込部4に差し込まれた状態で切込部4に当接する縁部5cが曲線状に延びているため、差込片5が切込部4に差し込まれる際や組立状態で縁部5cが切込部4に押し当てられても、縁部5cにおける応力集中を緩和できる。これにより、差込片5の破損を抑制できる。また、シート材10を打ち抜く際も、縁部5cにおける応力集中が緩和されるため、シート材10の破損を抑制できる。
(5)オフセット線部6bが、切込部4において基線部6aから縦方向D1の外側にずれた位置から延びているため、切込パネル2を上記のように折り立てたときに、切込部4を基線部6aよりも外面側(蓋体20における外側)に開かせることができる。これにより、差込片5を切込部4に外面側から差し込みやすくなるため、差込片5で切込パネル2を外面側から押さえ込む形態に組み立てることが容易となる。
なお、差込片5が切込部4に外面側から差し込まれた形態の蓋体20では、差込片5のうち、側面部22の内側に配置される主な部分が、基部5bよりも横寸法L3の小さい先端部5aとなる。これに対し、差込片5が切込部4に内面側から差し込まれた形態の蓋体では、差込片5のうち、側面部の内側に配置される主な部分が、先端部5aよりも横寸法の大きい基部5bとなる。
したがって、上記のように差込片5が切込部4に外面側から差し込まれた形態では、差込片5が切込部4に内面側から差し込まれた形態と比べて、差込片5のうち側面部22の内側に出っ張る部分を小さくできる。これにより、蓋体20をスリーブ体30の両端部31に取り付けるときに、蓋体20の側面部22とスリーブ体30とが干渉しにくくなるため、包装箱40の組立性を高められる。
(6)縦方向D1に沿って目方向の延びた段ボールシートで形成されたシート材10は、縦方向D1に沿う線の折り曲げよりも、横方向D2に沿う線の折り曲げにおいて反発力が大きくなる。これを利用し、切込パネル2及び平面パネル3が中央パネル1に対して折り立てられた状態で、切込パネル2を平面パネル3よりも中央パネル1から離隔(反発)しやすくしたうえで、切込パネル2を差込片5で外面側から押さえ込む形態とすることにより、切込パネル2及び差込片5をより適切に係合できる。よって、組立状態での形状安定性を高められる。
(7)シート材10が厚み方向に積層された複数の段ボールシートで形成されているため、一枚(単層)の段ボールシートで形成される場合と比べて、シート材10の強度及び剛性を高められる。これにより、重量物の包装にも対応できる。
一方で、厚み方向に積層された複数の段ボールシートで形成されたシート材10は、一枚の段ボールシートで形成されたものと比べて、厚みの増大により折曲性が低下したり切込部4が開きにくくなったりするため、差込片5の差込性が低下しうる。これに対し、第一罫線6が設けられていれば、上記のとおり切込部4を大きく開かせられるため、重量物の包装に対応しつつも、組立性を確保できる。
(8)切込部4が、第一罫線6から縦方向D1の外側へ延びた縦線部4aと、縦線部4aの縦方向D1の外端部から横方向D2の内側へ延びた横線部4bとでL字状に設けられているため、一直線状に設けられる場合と比べて、差し込まれた差込片5の抜けを抑制できる。より具体的には、横線部4bで切り裂かれた縁部が差込片5の縁部5cに引っ掛かることで、差込片5の変位を抑制できる。よって、組立状態での形状安定性を高められる。
また、切込部4は、縦線部4a及び横線部4bがなす角部を切り欠いてなる三角形状の貫通孔4cを有するため、貫通孔4cが設けられない場合と比べて、切込部4の開口幅を大きくできる。これにより、差込片5の差込性を高められる。
(9)平面パネル3及び差込片5の境界をなす段違い罫線8が、基線部6aに対してオフセット線部6bと同じ側にずれているため、第一罫線6で折り立てられた切込パネル2において切込部4が開く側に、段違い罫線8で折り曲げられた差込片5を位置させられる。例えば本実施形態のように、基線部6aよりも外面側(蓋体20における外側)に開く切込部4に対しては、段違い罫線8で折り曲げられた差込片5を、切込部4が開く側である切込パネル2の外面側に位置させられる。よって、切込部4に対する差込片5の差込性をより高められる。
(10)基線部6aとオフセット線部6bとの縦方向D1のずれ量Y1がシート材10の厚みと同一に設定されているため、上記のように折り立てられた切込パネル2における切込部4の開口を、シート材10(差込片5)の厚みに対応させることができる。これにより、切込部4の開口幅と差込片5の厚みとの大小関係が適正化されるため、切込部4に対する差込片5の差込性を確保しつつも、切込部4に差し込まれた差込片5の抜けを抑制できる。
(11)段違い罫線8と基線部6aとの縦方向D1のずれ量Y2がシート材10の厚みと同一に設定されているため、上記のように折り立てられた切込パネル2における切込部4に対し、段違い罫線8で折り曲げられた差込片5の位置を適正化できる。これにより、切込部4に対する差込片5の差込性をより高められるとともに、組立状態で差込片5と切込パネル2との隙間が低減されることで形状安定性を高められる。
(12)切込部4の縦寸法L1が、切込パネル2の縦寸法L2の半分以上に設定されているため、切込パネル2における縦方向D1の半分以上の領域で、差込片5を切込パネル2と係合させることができる。これにより、組立状態での形状安定性を確保できる。
(13)シート材10が組み立てられてなる蓋体20によれば、上記のとおり組立性及び解体性を高められる。よって、組立コストを低減できるとともに、運送時や保管時や処分時等に省スペース化を実現できる。
(14)四角筒状のスリーブ体30と、スリーブ体30の開口が位置する両端部31に取り付けられる蓋体20とを備えた包装箱40によれば、上記のとおり蓋体20の組立性及び解体性を高められるため、組立コストを低減できるとともに、運送時や保管時や処分時等に省スペース化を実現できる。
[3.変形例]
図6は、変形例に係るシート材10′の要部を示す平面図である。図6に示すように、本変形例のシート材10′は、上記のシート材10に対して、第一罫線6′及び段違い罫線8′が異なる。より具体的には、シート材10′は、基線部6a′に対してオフセット線部6b′及び段違い罫線8′のずれる方向が、上記の実施形態のものと反対である。なお、図6では、上記の実施形態で説明した要素と同一又は対応する要素に同一の符号を付している。
本変形例では、第一罫線6′のオフセット線部6b′が、切込部4において基線部6a′と縦方向D1の内側にずれた位置(後述のオフセット点P2′)から横方向D2の内側へ延びている。すなわち、切込部4において、オフセット線部6b′が重なるオフセット点P2′は、基線部6a′が重なる基点P1′に対して、縦方向D1の内側にずれている。
基線部6a′は、切込部4における上記の基点P1′から横方向D2の外側へ延びている。なお、本変形例でも、基線部6a′は横方向D2に沿う直線状である。
また、オフセット線部6b′は、切込部4の縦線部4aと基線部6a′の延長線6e′との間で横方向D2に対して斜めに延びている。より具体的には、オフセット線部6b′は、縦線部4aの縦方向D1の内端部(内側の端部)から基線部6a′の延長線6e′上まで、横方向D2の内側かつ縦方向D1の外側へ向けて直線状に延びている。
第一主線部6c′は、上記の実施形態と同様に、基線部6a′の延長線6e′上に延在し、横方向D2の両側のオフセット線部6b′同士を接続する。
段違い罫線8′は、その横方向D2の内側に隣接する第一罫線6′の基線部6a′に対して、オフセット線部6b′と同じ側にずれている。本変形例の各第一罫線6′では、オフセット線部6b′が基線部6a′に対して縦方向D1の内側にずれていることから、段違い罫線8′は、対応する基線部6a′に対して縦方向D1の内側にずれている。ここでは、上記の実施形態と同様に、横方向D2に沿って延びた(横方向D2に平行な)段違い罫線8′を例示する。
上記のように構成されたシート材10′の組立において、差込片5を切込部4に差し込むときは、差込片5を切込パネル2の内面側に配置したうえで、その先端部5aを切込部4の縦線部4aと横線部4bとがなす角部に向けて移動させる。そして、差込片5の先端部5aを切込部4の貫通孔4cに内面側から挿入する。差込片5は、このような切込部4への差し込みが完了した状態では、先端部5aの大部分が切込パネル2の外面側に配置されるとともに、基部5bの大部分が切込パネル2の内面側に配置される。なお、本変形例のように差込片5が切込部4に内面側から挿入されて組み立てられた蓋体は、切込パネル2が差込片5を外面側から押さえ込む形態となる。
本変形例のシート材10′によれば、切込パネル2を中央パネル1に対して折り立てたときに、切込部4を基線部6a′よりも内面側(蓋体20における内側)に開かせることができる。これにより、差込片5を切込部4に内面側から差し込みやすくなるため、切込パネル2で差込片5を外面側から押さえ込む形態に組み立てることが容易となる。
差込片5が切込部4に内面側から差し込まれた形態では、差込片5のうち、側面部22の外側に配置される主な部分が、基部5bよりも横寸法L3の小さい先端部5aとなる。これに対し、上記の実施形態のように差込片5が切込部4に外面側から差し込まれた形態では、差込片5のうち、側面部の外側に配置される主な部分が、先端部5aよりも横寸法の大きい基部5bとなる。
したがって、本変形例のように差込片5が切込部4に内面側から差し込まれた形態では、上記の実施形態のものと比べて、蓋体における側面部の外側の見栄えを向上させられる。これにより、蓋体やこの蓋体が適用された包装箱の見栄えを向上させられる。
また、本変形例でも、段違い罫線8′は、基線部6a′に対してオフセット線部6b′と同じ側(縦方向D1の内側)にずれている。このため、第一罫線6′で折り立てられた切込パネル2において切込部4が開く側に、段違い罫線8′で折り曲げられた差込片5を位置させられる。よって、上記の実施形態と同様に、切込部4に対する差込片5の差込性をより高められる。
そのほか、本変形例のシート材10′によれば、上記の実施形態と同様の構成からは同様の作用及び効果を得ることができる。
なお、第一罫線6,6′は上記のものに限定されない。例えば、基線部6a,6a′が横方向D2に対して傾斜していてもよいし、オフセット線部6b,6b′が横方向D2に沿って(横方向D2と平行に)延びていてもよい。また、上記の第一主線部6c,6c′や第一切断線6dが省略されてもよい。
第二罫線7も上記のものに限定されず、例えば縦方向D1に対して傾斜していてもよいし、第二切断線7dが省略されてもよい。また、第二罫線7及び段違い罫線8,8′は、シート材10,10′から省略されてもよい。
上記の切込部4は一例である。切込部4は、上記のようなL字状に限られず、例えば縦方向D1と横方向D2とのいずれに対しても交差する斜めの一直線状に設けられてもよい。また、貫通孔4cが省略されてもよい。貫通孔4cが省略された切込部によれば、切込パネル2の強度低下を抑制できる。
上記の差込片5も一例である。差込片5は、上記の縁部5cが角張っていてもよいし、その全体が一様な横寸法となる形状であってもよい。
なお、シート材10,10′に設けられる切込部4及び差込片5の組数は、四組未満であってもよい。
シート材10,10′及び蓋体20は、一枚(単層)の段ボールシートで形成されてもよいし、段ボールシート以外のシート状の部材で形成されてもよい。同様に、スリーブ体30は、上記のような三層の段ボールシート製のものに限定されない。ただし、スリーブ体30は、省スペース化の観点から、折り畳み(折曲)可能な材料で形成されることが好ましい。
シート材10,10′及び蓋体20の適用対象は、上記の包装箱40に限定されない。シート材10,10′及び蓋体20は、例えば、上記のスリーブ体30に代えて、底面部と側面部とを有する容器の上蓋として適用されてもよい。
1 中央パネル
2 切込パネル(第一側パネル)
3 平面パネル(第二側パネル)
4 切込部
4a 縦線部(第一線)
4b 横線部(第二線)
4c 貫通孔
5 差込片
5a 先端部
5b 基部
5c 縁部
6 第一罫線
6a 基線部
6b オフセット線部
6c 第一主線部
6d 第一切断線
6e 延長線
7 第二罫線
7c 第二主線部
7d 第二切断線
8 段違い罫線
9 切欠部
10 シート材
20 蓋体
21 底面部
22 側面部
23 凹部
30 スリーブ体
31 端部
32 表示部
40 包装箱
D1 縦方向(第一方向)
D2 横方向(第二方向)
L1 切込部4の縦寸法
L2 切込パネル2の縦寸法
L3 先端部5aの横寸法
L4 第一切断線6dの長さ
L5 第二切断線7dの長さ
P1 基点
P2 オフセット点
S 収容空間
X1 第一切断線6dの間隔
X2 第二切断線7dの間隔
Y1 基線部6aとオフセット線部6bとの縦方向D1のずれ量
Y2 段違い罫線8と基線部6aとの縦方向D1のずれ量

Claims (12)

  1. 矩形状の中央パネルと、前記中央パネルの第一方向の両側に連接された二つの第一側パネルと、前記中央パネルの前記第一方向と交差する第二方向の両側に連接された二つの第二側パネルとを有し、トレイ形状に組み立てられるシート材であって、
    前記第一側パネルに設けられ、厚み方向に貫通する切れ目状の切込部と、
    前記第二側パネルから前記第一方向に延設され、前記切込部に差し込まれる差込片と、
    前記厚み方向に窪む溝状であって前記中央パネル及び前記第一側パネルの境界をなし、前記切込部から前記第二方向の外側へ延びた基線部及び前記切込部において前記基線部と前記第一方向にずれた位置から前記第二方向の内側へ延びたオフセット線部を含む第一罫線と、を備えた
    ことを特徴とするシート材。
  2. 前記オフセット線部は、前記切込部と前記基線部の延長線との間で前記第二方向に対して斜めに延びた
    ことを特徴とする、請求項1に記載のシート材。
  3. 前記第一方向又は前記第二方向に沿って目方向が延びた段ボールシートで形成され、
    前記厚み方向に窪む溝状であって前記中央パネル及び前記第二側パネルの境界をなす第二罫線を備え、
    前記第一罫線は、前記第二方向に沿って延びた第一主線部上に間隔をあけて設けられるとともに前記厚み方向に貫通する切れ目状の第一切断線を有し、
    前記第二罫線は、前記第一方向に沿って延びた第二主線部上に間隔をあけて設けられるとともに前記厚み方向に貫通する切れ目状の第二切断線を有し、
    前記第一切断線及び前記第二切断線のうち、前記目方向と交差する方向に延びた一方は、他方に比べて長い及び/又は前記間隔が短い
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載のシート材。
  4. 前記差込片は、前記切込部に差し込まれた状態で前記切込部に当接する縁部が曲線状に延びた
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載のシート材。
  5. 前記オフセット線部は、前記切込部において前記基線部と前記第一方向の外側にずれた位置から前記第二方向の内側へ延びた
    ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載のシート材。
  6. 前記第一方向に沿って目方向が延びた段ボールシートで形成された
    ことを特徴とする、請求項5に記載のシート材。
  7. 前記オフセット線部は、前記切込部において前記基線部と前記第一方向の内側にずれた位置から前記第二方向の内側へ延びた
    ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載のシート材。
  8. 前記厚み方向に積層された複数の段ボールシートで形成された
    ことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載のシート材。
  9. 前記切込部は、前記第一罫線から前記第一方向の外側へ延びた第一線部と、前記第一線部における前記第一方向の外側の端部から前記第二方向の内側へ延びた第二線部と、前記第一線部及び前記第二線部がなす角部を切り欠いてなる三角形状の貫通孔とを有する
    ことを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載のシート材。
  10. 前記厚み方向に窪む溝状であって前記第二側パネル及び前記差込片の境界をなし、前記基線部に対して前記オフセット線部と同じ側にずれた段違い罫線を備える
    ことを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載のシート材。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載のシート材が組み立てられてなる
    ことを特徴とする、蓋体。
  12. 物品が配置される収容空間を囲む四角筒状のスリーブ体と、
    前記スリーブ体の開口が位置する両端部に取り付けられる、請求項11に記載の蓋体と、を備えた
    ことを特徴とする、包装箱。
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