JP2021172309A - タイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】回転方向が指定されたタイヤにおいて、優れたウェット性能を発揮させる。【解決手段】タイヤであって、回転方向Rが指定されたトレッド部2を有する。トレッド部2には、少なくとも1つのブロック6が形成されている。ブロック6は、エッジ7によって画定される踏面8と、踏面8よりもタイヤ半径方向内側に位置する側面9とを含む。エッジ7は、回転方向Rの先着側に位置する先着エッジ10と、先着エッジ10よりも回転方向の後着側に向かって延びる後着側エッジ20とを含む。先着エッジ10は、面取り部13を介することなく側面9に連なる。後着側エッジ20の少なくとも回転方向Rの後着側領域15は、面取り部13を介して側面9に連なる。【選択図】図2

Description

本発明は、タイヤに関する。
下記特許文献1には、ブロックに面取り状の曲面が設けられた空気入りタイヤが提案されている。前記空気入りタイヤは、前記面取り部によって耐摩耗性及びウェット性能の向上を期待している。
特開2009−23601号公報
近年では、車両性能の向上により、ウェット性能のさらなる向上が望まれている。発明者らは、この点について種々検討を重ねた結果、回転方向が指定されたタイヤにおいて、面取り部の配置等を改善することにより、ウェット性能をさらに向上できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出なされたもので、回転方向が指定されたタイヤにおいて、優れたウェット性能を発揮させることを主たる課題としている。
本発明は、タイヤであって、回転方向が指定されたトレッド部を有し、前記トレッド部には、少なくとも1つのブロックが形成されており、前記ブロックは、エッジによって画定される踏面と、前記踏面よりもタイヤ半径方向内側に位置する側面とを含み、前記エッジは、前記回転方向の先着側に位置する先着エッジと、前記先着エッジよりも前記回転方向の後着側に向かって延びる後着側エッジとを含み、前記先着エッジは、面取り部を介することなく前記側面に連なり、前記後着側エッジの少なくとも前記回転方向の後着側領域は、面取り部を介して前記側面に連なる。
本発明のタイヤにおいて、前記後着側エッジは、前記先着エッジの両端からそれぞれ延びる一対の側部エッジを含むのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記後着側エッジは、前記先着エッジと対向して、前記一対の側部エッジを継ぐ後着エッジを含むのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記2つの側部エッジの少なくとも一方は、その全領域において、前記面取り部を介して前記側面に連なるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記2つの側部エッジの両方は、その全領域において、前記面取り部を介して前記側面に連なるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記踏面は、四角形状であるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記先着エッジは、タイヤ軸方向に対して30°以下の角度で延びているのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記先着エッジは、前記後着側に凹となる向きに湾曲しているのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、トレッド平面視において、前記面取り部の幅は、5〜15mmであるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、トレッド平面視における前記面取り部の幅は、前記面取り部のタイヤ半径方向の長さよりも大きいのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記面取り部のタイヤ半径方向の長さは、前記踏面のタイヤ軸方向の長さの0.3%〜5.0%であるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記面取り部は、前記エッジと前記側面との間の傾斜面を含み、ブロック横断面において、前記傾斜面は湾曲しているのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記傾斜面は、タイヤ半径方向外側に向かって凸に湾曲しているのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記ブロックは、溝に囲まれており、前記溝は、その溝底が隆起したタイバーを含むのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記タイバーは、前記先着エッジに連なる前記側面と連なっているのが望ましい。
本発明のタイヤは、上記の構成を採用したことによって、優れたウェット性能を発揮することができる。
本発明の一実施形態のタイヤのトレッド部の横断面図である。 図1のブロックの拡大斜視図である。 図1のブロックの拡大平面図である。 図3のA−A線断面図である。 図3のB−B線断面図である。 本発明の他の実施形態のブロックの拡大平面図である。 本発明の他の実施形態のブロックの拡大平面図である。 本発明の他の実施形態のブロックの拡大平面図である。 本発明の他の実施形態のブロックの拡大平面図である。 本発明の他の実施形態のブロックの拡大斜視図である。 比較例1のブロックの拡大平面図である。 比較例2のブロックの拡大平面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1には、本実施形態のタイヤ1のトレッド部2の横断面図が示されている。なお、図1は、タイヤ1の正規状態におけるタイヤ回転軸を含む子午線断面図である。本実施形態のタイヤ1は、例えば、乗用車用の空気入りタイヤとして好適に用いられる。但し、このような態様に限定されるものではなく、本発明のタイヤ1は、例えば、重荷重用として用いられても良い。
「正規状態」とは、各種の規格が定められた空気入りタイヤの場合、タイヤが正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填され、しかも、無負荷の状態である。各種の規格が定められていないタイヤや、非空気式タイヤの場合、前記正規状態は、タイヤの使用目的に応じた標準的な使用状態であって無負荷の状態を意味する。本明細書において、特に断りがない場合、タイヤ各部の寸法等は、前記正規状態で測定された値である。なお、本明細書で説明された各構成は、ゴム成形品に含まれる通常の誤差を許容するものとする。
「正規リム」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めているリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば"Measuring Rim" である。
「正規内圧」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
図1に示されるように、タイヤ1は、回転方向が指定されたトレッド部2を有している。回転方向Rは、例えば、サイドウォール部等に文字や記号で表示される(図示省略)。また、本明細書の図のいくつかでは、矢印によって回転方向Rが示されている。
トレッド部2には、例えば、タイヤ周方向に連続して延びる複数の主溝3と、これらに区分された複数の陸部4とが設けられている。陸部4は、複数の横溝5で区分された複数のブロック6を含んでいる。これにより、トレッド部2には、少なくとも1つのブロック6が形成されている。ブロック6は、溝に囲まれて配置されている。
図2には、ブロック6の拡大斜視図が示されている。図3には、ブロック6の拡大平面図が示されている。図2及び図3に示されるように、ブロック6は、エッジ7によって画定される踏面8と、踏面8よりもタイヤ半径方向内側に位置する側面9とを含む。
踏面8は、以下の通り定義される。すなわち、前記正規状態のタイヤ1をキャンバー角0°で平面に接地させて正規荷重を負荷したときに、前記平面と接するブロック6の外面が、上述の踏面8とされる。
「正規荷重」は、各種の規格が定められた空気入りタイヤの場合、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば "最大負荷能力" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" である。また、各種の規格が定められていないタイヤや、非空気式タイヤの場合、「正規荷重」は、タイヤの標準使用状態において、1つのタイヤに作用する荷重を指す。前記「標準使用状態」とは、タイヤの使用目的に応じた標準的な車両にタイヤが装着され、かつ、前記車両が走行可能な状態で平坦な路面上に静止している状態を指す。
エッジ7は、回転方向Rの先着側(以下、単に「先着側」という場合がある。)に位置する先着エッジ10と、先着エッジ10よりも回転方向Rの後着側(以下、単に「後着側」という場合がある。)に向かって延びる後着側エッジ20とを含む。先着エッジ10は、ブロック6の先着側を向く側面9のタイヤ半径方向外側に位置するエッジである。先着エッジ10は、面取り部13を介することなく側面9に連なっている。なお、構成を理解し易いように、図3、及び、本明細書でブロックの平面視を示す図において、面取り部13が着色されている。
図4には、面取り部13の断面図として、図3のA−A線断面図が示されている。図5には、非面取り部19の断面図として、図3のB−B線断面図が示されている。図4に示されるように、面取り部13は、踏面8と側面9との間で傾斜した傾斜面14を含む。ブロック横断面において、傾斜面14は、タイヤ半径方向外側に凸に湾曲するものでも良く、その反対側に凹んで湾曲するものでも良い。
図5に示されるように、非面取り部19(本実施形態では、先着エッジ10を含むコーナ部が相当する。)は、踏面と側面とが連なることにより、これらの稜線となるエッジ(先着エッジ10)が構成されている。なお、ブロック6がゴム成形品である以上、前記稜線はある程度の幅を有しているのは言うまでもない。このため、本明細書において、幅が0.5mm以下の稜線で連なる踏面8及び側面9は、非面取り部19として扱われる。
図3に示されるように、後着側エッジ20の少なくとも回転方向の後着側領域15は、面取り部13を介して側面9に連なる。前記後着側領域15は、ブロック6の踏面8の図心8cを通ってタイヤ軸方向に平行に延びる仮想直線18よりも回転方向Rの後着側の領域である。
本発明のタイヤは、上記の構成を採用したことによって、優れたウェット性能を発揮することができる。その理由としては、以下のメカニズムが推察される。
本発明のタイヤは、先着エッジ10が面取り部13を介することなく側面9に連なっているため、ウェット路面にブロック6が接地するときにおいて、水が踏面8と路面との間に侵入し難い。また、後着側領域15は面取り部13を介して側面9に連なっているため、ブロック6が踏んだ水は、タイヤの回転に伴って後着側領域15の側に排出される。このようなメカニズムにより、本発明のタイヤは、優れたウェット性能が発揮されるものと推察される。
以下、本実施形態のさらに詳細な構成が説明される。図2及び図3に示されるように、本実施形態のブロック6のタイヤ軸方向の幅W2は、例えば、下記式(1)を満たすのが望ましく、より望ましくは下記式(2)を満たす。このような比較的幅が大きいブロックは、ドライ路面での操縦安定性及び耐摩耗性に優れている一方、踏面の中央部に水膜が形成され易く、耐ハイドロプレーニング性能を損ねる傾向がある。このような幅が広いブロックに、本発明の上述の構成が適用される構成されることにより、操縦安定性及び耐摩耗性が維持されつつ、優れたウェット性能が発揮される。
W2≧30mm…(1)
30mm≦W2≦60mm…(2)
図3に示されるように、踏面8は、例えば、四角形状であり、本実施形態では平行四辺形状とされる。但し、本発明のブロック6の踏面8は、このような態様に限定されず、例えば、三角形状や台形状、多角形状、円形状、楕円形状等が採用され得る。
先着エッジ10は、少なくともその過半において、面取り部13を介さず側面9と連なっている。本実施形態の先着エッジ10は、その全領域が面取り部13を介することなく側面9と連なっている。これにより、上述の効果が確実に発揮される。
先着エッジ10は、タイヤ軸方向に延びている。本実施形態の先着エッジ10のタイヤ軸方向に対する角度θ1は、下記式(3)を満たすのが望ましく、より望ましくは下記式(4)を満たす。先着エッジ10に連なる側面9は、平面状である。このような先着エッジ10及び側面9は、路面に接地するときに水膜を切断し易く、耐ハイドロプレーニング性能を高めることができる。
20°≦θ1≦40°…(3)
θ1≦30°…(4)
後着側エッジ20は、一対の側部エッジ21及び後着エッジ22を含む。側部エッジ21は、ブロック6のタイヤ軸方向の一方側又は他方側を向く側面9のタイヤ半径方向外側に位置するエッジである。一対の側部エッジ21は、先着エッジ10の両端から延びている。本実施形態では、一対の側部エッジ21は、互いに平行に延びている。後着エッジ22は、ブロック6の後着側を向く側面9のタイヤ半径方向外側に位置するエッジである。後着エッジ22は、先着エッジ10と対向して、一対の側部エッジ21を継いでいる。後着エッジ22は、先着エッジ10と平行に延びている。
側部エッジ21は、少なくとも後着側領域15において、面取り部13を介して側面9と連なっている(以下、このような態様を単に「エッジが面取り部13と接している」という場合がある。)部分を含む。望ましい態様では、2つの側部エッジ21の少なくとも一方は、その長さの過半が面取り部13と接しており、かつ、後着側領域15に含まれる領域の全体が面取り部13と接している。より望ましい態様では、2つの側部エッジ21の少なくとも一方は、その全領域(先着エッジ10から後着エッジ22までの全領域を意味する)において、面取り部13と接している。さらに望ましい態様として、本実施形態では、2つの側部エッジ21の両方が、その全領域において、面取り部13と接している。このような側部エッジ21は、耐摩耗性を高めるとともに、踏面内の接地圧分布を均一にし、操縦安定性を向上させるのにも役立つ。
後着エッジ22は、少なくともその過半において面取り部13と接しているのが望ましい。より望ましい態様として、本実施形態の後着エッジ22は、その全領域において面取り部13と接している。
さらに望ましい態様では、後着側エッジ20の全領域(すなわち、一対の側部エッジ21及び後着エッジ22の全領域)が、面取り部13と接している。これにより、ウェット性能がさらに向上する。
図3に示されるように、トレッド平面視において、面取り部13の幅W1は、例えば、5〜15mmである。また、トレッド平面視における面取り部13の幅W1と、面取り部13のタイヤ半径方向の長さL1(図4に示す)とは、望ましくは下記式(5)の関係を満たし、より望ましくは下記式(6)を満たす。
W1>L1…(5)
0.35×W1≦L1≦0.60×W1…(6)
図4に示されるように、面取り部13のタイヤ半径方向の長さL1と、ブロック高さh1とは、下記式(7)の関係を満たすのが望ましい。また、面取り部13のタイヤ半径方向の長さL1と、踏面8のタイヤ軸方向の長さL2(図3に示す)とは、下記式(8)の関係を満たすのが望ましい。このような面取り部13が、後着側エッジ20の全領域に配されることにより、耐摩耗性とウェット性能とをバランス良く向上させることができる。
h1×5%≦L1≦h1×20%…(7)
L2×0.3%≦L1≦L2×5.0%…(8)
以下、本発明の他の実施形態が説明される。他の実施形態を示す図において、既に説明された要素には、上述のものと同じ符号が付されており、上述の構成を適用することができる。
図6〜図9には、他の実施形態のブロック6の拡大平面図が示されている。図6に示されるように、この実施形態の先着エッジ10は、後着側に凹となる向きに湾曲している。また、この先着エッジ10に連なる側面9は、後着側に凹となる向きに湾曲している。これにより、前記側面9が多くの水を排出することができ、ウェット性能が向上する。
この実施形態の後着エッジ22及びこれと面取り部13を介して連なる側面9は、後着側に凸となる向きに湾曲している。このようなブロック6は、優れた耐摩耗性を発揮できる。
図7に示されるように、この実施形態の先着エッジ10は、後着側に凹となる向きに折れ曲がっている。また、この先着エッジ10に連なる側面9は、2つの平面がタイヤ半径方向に延びる稜線を介して連なって、後着側に凹む面を構成している。このようなブロック6は、優れたウェット性能を発揮できる。
この実施形態の後着エッジ22は、後着側に凸となる向きに折れ曲がっている。また、前記後着エッジ22と面取り部13を介して連なる側面9は、2つの平面がタイヤ半径方向に延びる稜線を介して連なって、後着側に凸となる面を構成している。
図8に示されるように、この実施形態では、先着エッジ10に連なる側面9と、側部エッジ21のタイヤ半径方向内側の側面9とが鈍角で連なる第1鈍角コーナ部26が、滑らかに湾曲する外面で構成されている。同様に、後着エッジ22のタイヤ半径方向内側の側面9と、側部エッジ21のタイヤ半径方向内側の側面9とが鈍角で連なる第2鈍角コーナ部27が、滑らかに湾曲する外面で構成されている。このようなブロック6は、上述のコーナ部での局所的な変形が抑制され、優れた耐摩耗性及び操縦安定性を発揮するのに役立つ。なお、滑らかに湾曲する外面とは、幅が0.5mm以下の稜線が形成されることなく、外面が連続的に曲がっている態様を指す。
図9に示されるように、この実施形態では、ブロック6のタイヤ軸方向の幅が、後着側に向かって漸減している。これにより、このブロック6の踏面8は、三角形状に構成されている。ここで、踏面8が三角形状に構成されるとは、踏面8が3つの頂点をつなぐ3つの辺で囲まれている態様を意味し、前記辺が湾曲するものを含む。図9に示されるブロック6は、後着側の部分がタイヤ軸方向に適度に変形し易く、例えば、溝に泥や雪が詰まるのを抑制できる。
図10には、さらに他の実施形態のブロック6の拡大斜視図が示されている。図10に示されるように、この実施形態では、ブロック6を囲む溝28が、その溝底が隆起したタイバー30を含んでいる。タイバー30は、例えば、互いに隣り合う2つのブロック6を接続するように設けられている。このようなタイバー30は、ブロック6の変形を抑制し、操縦安定性及び耐摩耗性を高めるのに役立つ。
タイバー30は、例えば、先着エッジ10に連なる側面9と連なっている。望ましい態様では、タイバー30のタイヤ半径方向の高さが、ブロックのタイヤ半径方向の高さと実質的に同じである。本実施形態では、タイバー30のタイヤ半径方向外側の外面がブロック6の踏面と連なっている。このようなタイバー30は、ブロック6の先着エッジ10周辺の変形を抑制し、ウェット性能と操縦安定性とをバランス良く向上させる。
以上、本発明の一実施形態のタイヤが詳細に説明されたが、本発明は、上記の具体的な実施形態に限定されることなく、種々の態様に変更して実施され得る。
上述したブロックを有するサイズ245/40R18の空気入りタイヤが、表1の仕様に基づき試作された。比較例1として、図11に示されるように、ブロックaのエッジbの全領域が面取り部を介することなく側面cに連なっているタイヤが試作された。比較例2として、図12に示されるように、ブロックdのエッジeの全領域が面取り部fを介して側面gに連なっているタイヤが試作された。各テストタイヤは、ブロックの構成を除き、実質的に同じ構成を具えている。各テストタイヤのウェット性能、操縦安定性及び耐摩耗性がテストされた。各テストタイヤの共通仕様やテスト方法は、以下の通りである。
装着リム:18×8.5J
タイヤ内圧:全輪200kPa
テスト車両:排気量2000cc、四輪駆動車
タイヤ装着位置:全輪
<ウェット性能>
上記テスト車両で、水深2mmの水膜を有するアスファルト路面に65km/hで進入して急制動が実施され、その制動距離が測定された。結果は、前記制動距離の逆数であり、比較例1の値を100とする指数で示されている。数値が大きい程、ウェット性能が優れていることを示す。
<操縦安定性>
上記テスト車両で、半径50mのアスファルト路面の円周路を、徐々に速度を増加させながら定常円旋回させたときの最高速度が測定された。結果は、比較例1の値を100とする指数で示されており、数値が大きい程、上述の定常円旋回における最高速度が高く、優れた操縦安定性を発揮できることを示す。
<耐摩耗性>
上記テスト車両でドライ路面を一定距離走行後、ブロックの残存量が測定された。結果は、比較例1のブロックの残存量を100とする指数であり、数値が大きい程、耐摩耗性が優れていることを示す。
なお、以下で示されるテスト結果において、各評価項目の評点の合計が、タイヤの総合性能の評価指標として用いられても良い。すなわち、ウェット性能、操縦安定性及び耐摩耗性の3つの評価項目の評点の合計が、これらの項目の総合性能を示す指標と用いられても良い。また、3つの評価項目の内の2つの評点の合計が、タイヤの性能の評価指標として用いられても良い。
テストの結果が表1に示される。
Figure 2021172309
テストの結果、各実施例のタイヤは、面取りの構成によって、優れたウェット性能を発揮していることが確認できた。また、各実施例のタイヤは、操縦安定性及び耐摩耗性も優れていることが確認できた。
2 トレッド部
6 ブロック
7 エッジ
8 踏面
9 側面
10 先着エッジ
13 面取り部
15 後着側領域
20 後着側エッジ
R 回転方向

Claims (15)

  1. タイヤであって、
    回転方向が指定されたトレッド部を有し、
    前記トレッド部には、少なくとも1つのブロックが形成されており、
    前記ブロックは、エッジによって画定される踏面と、前記踏面よりもタイヤ半径方向内側に位置する側面とを含み、
    前記エッジは、前記回転方向の先着側に位置する先着エッジと、前記先着エッジよりも前記回転方向の後着側に向かって延びる後着側エッジとを含み、
    前記先着エッジは、面取り部を介することなく前記側面に連なり、
    前記後着側エッジの少なくとも前記回転方向の後着側領域は、面取り部を介して前記側面に連なる、
    タイヤ。
  2. 前記後着側エッジは、前記先着エッジの両端からそれぞれ延びる一対の側部エッジを含む、請求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記後着側エッジは、前記先着エッジと対向して、前記一対の側部エッジを継ぐ後着エッジを含む、請求項2に記載のタイヤ。
  4. 前記2つの側部エッジの少なくとも一方は、その全領域において、前記面取り部を介して前記側面に連なる、請求項2又は3に記載のタイヤ。
  5. 前記2つの側部エッジの両方は、その全領域において、前記面取り部を介して前記側面に連なる、請求項2ないし3のいずれか1項に記載のタイヤ。
  6. 前記踏面は、四角形状である、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のタイヤ。
  7. 前記先着エッジは、タイヤ軸方向に対して30°以下の角度で延びている、請求項1ないし6のいずれか1項に記載のタイヤ。
  8. 前記先着エッジは、前記後着側に凹となる向きに湾曲している、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のタイヤ。
  9. トレッド平面視において、前記面取り部の幅は、5〜15mmである、請求項1ないし8のいずれか1項に記載のタイヤ。
  10. トレッド平面視における前記面取り部の幅は、前記面取り部のタイヤ半径方向の長さよりも大きい、請求項1ないし9のいずれか1項に記載のタイヤ。
  11. 前記面取り部のタイヤ半径方向の長さは、前記踏面のタイヤ軸方向の長さの0.3%〜5.0%である、請求項1ないし10のいずれか1項に記載のタイヤ。
  12. 前記面取り部は、前記エッジと前記側面との間の傾斜面を含み、
    ブロック横断面において、前記傾斜面は湾曲している、請求項1ないし11のいずれか1項に記載のタイヤ。
  13. 前記傾斜面は、タイヤ半径方向外側に向かって凸に湾曲している、請求項12に記載のタイヤ。
  14. 前記ブロックは、溝に囲まれており、
    前記溝は、その溝底が隆起したタイバーを含む、請求項1ないし13のいずれか1項に記載のタイヤ。
  15. 前記タイバーは、前記先着エッジに連なる前記側面と連なっている、請求項14に記載のタイヤ。
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