JP2021171797A - 金属加工装置 - Google Patents

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紘敬 三輪
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Abstract

【課題】熱塑性変形による曲げ加工において意図しない金属板の変形を防止すること。【解決手段】加工対象の金属板Wの加工部分にレーザ光Lを照射するレーザ照射部70を備え、レーザ光Lにより加熱されて熱影響を受けた熱影響部を熱膨張・収縮させることにより加工部分を塑性変形させる金属加工装置1は、金属板Wにおけるレーザ光Lの照射側となる内面S1(第1面)を開放した状態で内面S1の反対側の外面S2(第2面)を保持する複数の保持部材21を有する保持部20と、金属板Wの塑性変形に追従するように、該当する保持部材21を金属板Wの厚み方向(上下方向)に沿って移動させる駆動部30を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、金属板を熱塑性変形させる際に用いられる金属加工装置に関する。
従来から、金属板の加工技術として、金属板の表面にレーザ光を断続的に照射し金属板に局所的な熱塑性変形を起こさせて曲げ加工を行うレーザフォーミングといった熱応力加工が知られている。
レーザフォーミングは、金属板にレーザ光を所定パターンで走査しながら照射し、レーザ照射部分の加熱に基づく熱塑性変形によって金属板に反り(曲げ)を形成する加工技術である。レーザフォーミングは、変形部分がスプリングバックすることなく所望の反りを維持することが可能であり、またプレス金型が不要となるため、多品種少量生産に有効である。そして、レーザフォーミングによる金属板の加工方法としては、例えば下記特許文献1に開示される技術が知られている。
特開2011−73013号公報
しかし、特許文献1の技術は、2次元曲げ加工のような単純な曲げ加工に適用され、金属板のレーザ照射面(第1面)にレーザ光を照射して反対側の面(第2面)に至るまで液相状態としている。そのため、この技術は、第2面に溶接ビートのような凹凸部が形成されてしまう。よって、この凹凸部により塗装品質が不適格となる虞があり、複雑な3次元曲げ加工が必要な自動車外板パネルの加工には適さない。
また、一般的なレーザフォーミングにおいても、金属板の端部の両面(第1面および第2面)を挟持して、金属板を浮かせて保持した状態で曲げ加工を行う場合は、面方向の熱塑性変形が抑制されるため、レーザ光の照射部分近傍に局所的な意図しない変形(凹または凸な変形)となり、目的とする比較的大きな変形が抑制されてしまう。また、平坦な台上に金属板を置き、金属板の端部の両面を挟持せずにレーザ光を照射した場合は、金属板の自重による撓みにより加工部から金属板端部にかけて金属板が垂れ下るような変形などの意図しない変形が生じ得る。さらに、これらの意図しない変形によってレーザ光の焦点距離のずれが発生する虞もあり、改善の余地が残る。
本発明の少なくとも一実施形態は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、具体的には、熱塑性変形による曲げ加工において意図しない金属板の変形を防止することができる金属加工装置を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態によれば、加工対象の金属板の加工部分にレーザ光を照射するレーザ照射部を備え、前記レーザ光により加熱されて熱影響を受けた熱影響部を熱膨張・収縮させることにより前記加工部分を塑性変形させる金属加工装置であって、前記金属板における前記レーザ光の照射側となる第1面を開放した状態で前記第1面の反対側の第2面を保持する複数の保持部材を有する保持部と、前記金属板の塑性変形に追従するように、該当する前記保持部材を前記金属板の厚み方向に沿う第1方向に沿って移動させる駆動部と、を備えている。
本発明の一実施形態によれば、レーザフォーミングなどの熱塑性変形による曲げ加工において意図しない金属板の変形を防止することができる。
本実施形態に係る金属加工装置の構成を示す図である。 本実施形態に係る金属加工装置の部分断面図である。 本実施形態に係る金属加工装置の機能ブロック図である 図1の矢印A方向からみた金属加工装置の部分側面図である。 本実施形態に係る保持部の先端形状の一形態を示す図である。 本実施形態に係る保持部の先端形状の他の形態を示す図である。 本実施形態に係る保持部の先端形状の他の形態を示す図である。 本実施形態に係る保持部の先端形状の他の形態を示す図である。 本実施形態に係る冷却部の一形態を示す図である。 本実施形態に係る冷却部の他の形態を示す図である。 本実施形態に係るレーザ照射部のレーザ照射により加熱された金属板を部分的に示した図である。 本実施形態に係る金属加工装置の加工時の流れを示す図である。 本実施形態に係る金属加工装置の加工時の流れを示す図である。 本実施形態に係る金属加工装置の加工時の流れを示す図である。 本実施形態に係る金属加工装置の加工時の流れを示す図である。 本実施形態に係る金属加工装置の加工時の流れを示す図である。 本実施形態に係る金属加工装置の加工時の流れを示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ここで示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するために例示するものであって、本発明を限定するものではない。よって、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者などにより考え得る実施可能な他の形態、実施例および運用技術などは全て本発明の範囲、要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
また、本明細書に添付する図面は、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺、縦横の寸法比、形状などについて、実物から変更し模式的に表現される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
本明細書では、説明の便宜上、図示のようにXYZ座標を設定する。すなわち、「Z方向」は鉛直方向に沿った方向であり、「X方向」はZ方向と直交して水平面に平行な一方向であり、「Y方向」はZ方向と直交して水平面に平行な別の一方向(X方向に直交する方向)である。そのため、本実施形態に係る金属加工装置1において、Z方向は矩形状の金属板Wの厚み方向(上下方向)と一致し、X方向は金属板Wの長手方向(前後方向)と一致し、Y方向は金属板Wの短手方向(幅方向)と一致する。また、Z方向を「第1方向」としたとき、第1方向と直交する「第2方向」はX方向およびY方向となる。
さらに、金属板Wにおける第1面は、加工対象となる金属板Wのレーザ光Lが照射される側の面である内面S1に相当し、第1面の反対側の面となる第2面は、内面S1の反対側の面(すなわち、レーザ照射面側ではない面)である外面S2に相当する。
なお、方向および面において付した「第1」、「第2」の序数詞は、便宜上用いるものであって何らかの順序を示すものではない。
[構成]
本実施形態に係る金属加工装置1の構成について説明する。金属加工装置1は、概説すると、所定波長のレーザ光Lを金属板Wの加工部分に操作しながら照射するレーザ照射部70と、レーザ照射部70によって加熱された加工部分の熱塑性変形に合わせて金属板Wの保持位置が規定される保持部20を備え、保持部20を構成する複数の保持部材21のぞれぞれは、レーザ照射面となる内面S1(第1面)を開放した状態とし内面S1と反対側の外面S2(第2面)と当接した状態で保持する。そして、保持部材21のそれぞれは、レーザ光Lが照射された内面S1の加工部分が急激に加熱されて熱膨張した後、自然冷却により収縮する際に変形すると、この変形に沿って外面S2と当接した状態を維持したまま上下動可能な構成となっている。
図1〜3のいずれかに示すように、本実施形態の金属加工装置1は、固定部10と、保持部20と、駆動部30と、冷却部40と、制御部50と、記憶部60と、レーザ照射部70を備えている。図1に示すように、本実施形態の金属加工装置1において、少なくとも固定部10、保持部20および駆動部30は、本体1aに搭載され、レーザ照射部70は、本体1a上を3次元方向に移動可能に設けられている。
本実施形態において、制御部50および記憶部60は、金属加工装置1に搭載される構成として説明するが、例えば外部端末(一例として、タブレット端末、スマートフォンのような携帯端末)に具備される制御機能および記憶機能を利用し所定のアプリケーションを起動した状態で制御信号を各部に出力させる構成など、必ずしも金属加工装置1に搭載させなくてもよい。
本実施形態に係る金属加工装置1において、加工対象となる「金属板W」は、一例として自動車外板パネルに適用可能な比較的大判で薄肉な矩形状または多角形状(外周縁の一部が曲線のものも含む)の鋼板である。しかし、金属加工装置1は、レーザフォーミングによる熱塑性変形可能な他種の金属板にも適用可能である。
〈固定部〉
固定部10は、保持部20に保持された状態の金属板Wを固定する。固定部10は、金属板Wの意図しない方向への移動(保持部20上のX方向またはY方向への位置ずれ、すなわち金属板Wの前後方向および幅方向へのずれのような略水平方向への移動)を防止すると共に、金属板Wの熱塑性変形が阻害されないようにするため、金属板Wの外周縁をなす一辺のみを固定する。金属板Wの固定位置は、加工時の変形の妨げとならない位置に設定されればよく、例えば非加工部分に相当する金属板Wの一辺における縁部近傍が好ましい。
固定部10による金属板Wの固定方法は、図4に示されるように、一例として金属板Wの非加工部分(図中における縁部近傍)に形成された固定用孔WHが嵌合される固定ピン12によって固定する構成としてよい。
固定ピン12は、固定部10の基部11の上面に所定の間隔を空けて複数立設され、加工対象となる金属板Wの板厚よりも所定長さだけ長い円柱形状の棒状部材で形成される。固定ピン12の先端側には、図4に示すように、嵌合された金属板Wの抜けを防ぐための抜け止め部13が取り付けられる。固定部10において、固定ピン12と抜け止め部13は、金属板Wの留め具として機能する。
固定部10に固定された金属板Wは、図4に示すように、その内面S1から抜け止め部13の底部までの間に所定の間隙Gが設けられることとなる。この間隙Gにより、金属板Wは、例えば保持部材21が上下方向に移動して金属板Wが傾いた際に、その傾きに沿って金属板Wの縁部が持ち上がるため、その傾きによるモーメントが金属板Wに加わることを抑制することができる。よって、金属板Wは、余計なモーメントが掛からなくなるため、変形が阻害されずに済む。
なお、本実施形態において、固定ピン12は、円柱形状で複数本(図4では4本)設けられた構成としたが、形状および本数はこれに限定されない。また、固定ピン12は、少なくとも金属板Wが上下方向に移動可能であって保持部20の上で前後方向および幅方向のような略水平方向への移動が防止される構成であればよい。そのため、固定ピン12は、例えば平面視において角丸長方形の柱体のように、金属板Wの非加工部分がある程度の範囲で固定される構成とすれば1つでも効果を奏することができる。
〈保持部〉
保持部20は、加工時に金属板Wの意図しない変形が防止されるように保持する。保持部20は、具体的には、少なくとも熱塑性変形時において、金属板Wの内面S1側を開放した状態で熱塑性変形の変形に追従して外面S2を下方から支えた状態で保持する。
ここで、「開放」とは、金属板Wのレーザ光Lの被照射面に相当する面(内面S1)側が保持部材21によって保持されていない状態を意味する。また、「保持」とは、金属板Wのレーザ光Lの被照射面と反対側の面(外面S2)側から金属板Wの撓みによる垂れ下がりのような意図しない変形を防止するために金属板Wを所定方向から支えた状態が維持されることを意味する。そのため、保持部20において、少なくとも金属板Wが加工されている間(詳細には、レーザ光Lが照射されて金属板Wが熱塑性変形している間)に、金属板Wを内面S1および外面S2の両側から挟持した状態で保持されるような構成は、金属板Wの変形が阻害されてしまうため含まれないものとする。
なお、保持部材21は、金属板Wの加工が始まり、保持部材21が加工前の初期位置(金属板Wが載置された位置)から移動すると、金属板Wは斜めになって保持部材21による金属板Wの保持は、金属板Wの厚み方向に対して必ずしも直交せず交差する方向になる。このことから、保持部材21による金属板Wの移動方向は、金属板Wの厚み方向に対して少なくとも交差する方向に移動されればよい。
また、保持部20は、本体1aの上面から突出して延びるように設けられた複数本の保持部材21で構成される。保持部材21は、駆動部30によって、金属板Wの変形に追従して外面S2と当接した状態が維持されるように上下方向へと移動する。保持部材21は、金属板Wを所定方向に押して変形を促進させるためのものではなく、あくまで変形に追従して金属板Wを支えて意図しない変形が防止されるように所定方向から保持するためのものである。
保持部材21は、所定長を有する棒状部材であり、金属板Wの外面S2側と当接した状態で金属板Wの熱塑性変形に合わせて上下方向に移動可能に設けられている。保持部材21の配置間隔は、熱塑性変形する金属板Wの意図しない変形(撓みによる垂れ下がりなど)が防止されるように保持可能な間隔で配置されている。一例として、保持部材21は、1m四方の自動車用鋼板を加工する構成であれば、50mm〜100mmピッチで本体1a上に配置されてよい。
保持部材21の先端形状は、少なくとも変形時に摺動する金属板Wの外面S2に損傷を与えるような鋭利な部分を有さない形状が好ましい。保持部材21の先端形状の形態例としては、図5Aに示すような半球形状、図5Bに示すような平面視において長方形などの多角形、図5Cに示すような平面視において円形状、図5Dに示すような角錐台状などが挙げられる。
これら形態のうち、保持部材21は、変形時の摺動によって保持部材21の先端部と金属板Wの外面S2が摺動したときに、外面S2と点接触となって外面S2の損傷を防止する効果が比較的高い「半球形状」とするのが好ましい。これにより、金属加工装置1は、保持部材21が外面S2と接触したときの損傷が防止され、外面S2の傷が品質問題へとつながる自動車外板パネルなどの加工に適した装置となる。なお、半球形状以外の他の形状については、例えば角部をR形状に丸めることで外面S2の損傷を極力防止させる効果を奏することができる。
〈駆動部〉
駆動部30は、電気信号または気体、液体のなどの作動流体の流体動力を機械的な動力に変換する公知のアクチュエータで構成される。駆動部30は、制御部50からの制御信号に従って保持部材21を所定量だけZ方向に沿って上下移動させる。これにより、駆動対象となる保持部材21は、金属板Wの変形に追従させて外面S2と当接した状態が維持されるように、所定方向(上方向または下方向)に所定量だけ移動することができる。
駆動部30は、保持部材21の移動が個別に制御可能な構成であればよく、例えば図2に示すように保持部材21毎に設けられてもよいし、複数本の保持部材21と連結されて移動量を個々に制御する構成としてもよい。
〈冷却部〉
冷却部40は、レーザ照射部70から照射されたレーザ光Lによって加熱された金属板Wの少なくとも一部を冷却する。冷却部40は、レーザ照射部70から照射されたレーザ光Lによって加熱された内面S1の加熱部分と対向する外面S2側の非加熱部分を冷却して加熱部分と非加熱部分との温度差(板厚方向の温度勾配)を大きくして熱塑性変形を促進させる。
冷却部40の形態としては、図6Aに示すように、第1の形態として、保持部20の保持部材21の間に冷媒を流通させて保持部材21を冷却させる冷媒供給装置で構成されてよい。第1の形態の冷却部40は、冷媒によって冷却されて比較的低温となった保持部材21の先端側と、保持部材21の先端側と当接する比較的高温な金属板Wとが熱交換されることで、金属板Wの非加熱部分を冷却している。
冷却部40の他の形態としては、図6Bに示すように、第2の形態として、保持部材21の内部に設けた管路41に冷媒を流通させて保持部材21を冷却させる冷媒循環装置で構成されてよい。第2の形態の冷却部40は、内部循環する冷媒によって比較的低温となった保持部材21の先端側と、保持部材21の先端側と当接する比較的高温な金属板Wとが熱交換されることで、金属板Wの非加熱部分を冷却している。
なお、第1の形態および第2の形態で流通される冷媒は、熱交換可能な流体(液体、気体およびこれらの混合体)であれば、その種類は特に限定されない。また、冷却部40は、第1の形態および第2の形態の両方を備えた構成としてよい。つまり、保持部材21の内部に冷媒を流通させた状態で、保持部20において隣接する保持部材21の間に冷媒を流通させることにより、金属板Wの冷却効果を高めてより短時間で温度勾配を増大させることができる。
〈制御部〉
制御部50は、例えばCPU、ROM、RAMのような各種プロセッサで構成され、操作入力部(図示せず)からの操作信号に基づく制御量または予め設定された制御プログラムに従って、金属加工装置1の駆動部30、冷却部40およびレーザ照射部70の駆動制御を統括的に行う。
制御部50は、予め設定された変形予測データに基づいて保持部20の保持部材21を駆動する制御信号を出力する。駆動部30は、制御部50からの制御信号に基づいて駆動対象の保持部材21を所定方向(上方向または下方向)に所定量だけ移動させて、金属板Wの変形に追従させて外面S2と当接した状態を維持させる。
制御部50は、変形予測データに基づく金属板Wの変形が得られるように、冷却部40を駆動制御するための制御信号を生成して冷却部40に出力する。冷却部40に出力される制御信号には、冷却部40を効果的に駆動させるために必要な制御条件(冷媒の単位時間あたりの冷媒の流通量、冷媒の流通方向など)に応じた制御パラメータも含まれる。
また、制御部50は、変形予測データに基づく変形が得られるように、レーザ照射部70を駆動制御するための制御信号を生成してレーザ照射部70に出力する。レーザ照射部70に出力される制御信号には、変形予測データに基づいて決定されるレーザ光Lを照射する際に必要な加工条件に応じた制御パラメータも含まれる。
〈記憶部〉
記憶部60は、公知の記憶装置で構成され、金属加工装置1の駆動に関する各種処理プログラム、制御データなどを記憶している。
また、記憶部60は、加工対象となる金属板Wの変形前後における変形状態をシミュレーションした変形予測データを記憶する。変形予測データは、金属板Wの加工条件(金属板Wの材質、金属板Wのサイズおよび板厚、金属板Wにおける加工部分の位置、レーザ光Lの出力条件(波長、照射時間など)、レーザ光Lにより加熱された金属板Wの温度、冷却部40による金属板Wの非加熱部分の冷却度合いなど)に基づいてシミュレーションして導き出される、熱塑性変形前後における金属板Wの変形の仕方を予測したデータである。
変形予測データは、事前にコンピュータなどでシミュレーションソフトを用いて解析処理されたデータを用いてもよいし、制御部50がシミュレーションに関する解析処理を行って取得してもよい。
〈レーザ照射部〉
レーザ照射部70は、金属板Wに対して吸収性を有する波長のレーザ光Lを走査しながら金属板Wの加工部分に照射する。使用されるレーザ種としては、金属板Wに対するレーザフォーミングが可能なレーザであれば特に限定されないが、例えば固体レーザ(YAGレーザなど)、気体レーザ(COレーザなど)が適用され得る。金属板Wの変形度合いは、レーザ照射部70から照射されるレーザ光Lの波長、レーザ出力、スポット径、レーザ種、レーザ走査するラインの数、ライン幅、ライン間ピッチなどの加工条件を適宜設定することで調整可能である。
レーザ照射部70は、制御部50からの制御信号に基づいて変形予測データに応じた3次元方向(XYZ方向)の任意の方向に移動(走査)しながら金属板Wの加工部分における厚み方向の一部を照射する。
レーザ照射部70から照射されたレーザ光Lは、金属板Wの加工部分を加熱して部分的に熱影響部を設ける。本実施形態の金属板Wの加工部分(レーザ光Lの被照射部分)は、図7に示すように、金属板Wの外面S2に及ばないように加熱される。図7において、レーザ光によって加熱されて熱影響を受けた金属板Wの領域(熱影響部)は、ハッチング領域で表されている。このように、金属板Wの加工部分は、金属板Wの厚み方向において内面S1側から外面S2に及ばない範囲において、所定の加工が実施可能に熱影響を受けた状態となる。
そのため、レーザ照射部70は、使用される金属板Wの種類、厚み、加工部分の位置などを考慮して熱影響部が外面S2に及ばないように加熱される最適な加工条件が設定されることとなる。なお、この加工条件については、変形予測データに基づいて条件の各パラメータが設定されてよい。
[動作]
次に、図8A〜8Fを参照しながら本実施形態に係る金属加工装置1の加工処理時の動作例について説明する。なお、以下に説明する動作については、例示的な順序で処理工程を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
図8Aに示すように、金属加工装置1は、準備工程として金属板Wを固定部10に固定させた状態とする。このとき、金属板Wは、一辺が固定部10に固定された状態で他辺は固定されていない状態となる。また、金属板Wは、保持部20によって外面S2側のみ支えられた状態で保持される。
図8Bに示すように、加工工程が開始されると、制御部50は、レーザ照射部70に制御信号を出力する。レーザ照射部70は、金属板Wの加工部分の上方まで移動し、所定の曲げとなるように走査しながらレーザ光Lを照射する。
また、制御部50は、加工対象の金属板Wを加工するための変形予測データに基づいて、金属板Wの変形に追従するように保持部20を駆動させるための制御信号を駆動部30に出力する。
図8Bには、レーザ光Lの照射によって金属板Wが下方に変形することが予測されているため、該当する保持部材21が下方に所定量ずつ移動した状態が示されている。このように、金属板Wにおいて熱塑性変形する領域近傍の保持部材21は、金属板Wの変形に追従して所定方向に移動して金属板Wの外面S2と当接した状態が維持される。
続いて、図8Cに示すように、制御部50は、金属板Wの変形に追従するように駆動部30に対して制御信号を出力する。図8Cに示すように、金属板Wは、図8Bの状態から一部が上方に曲がるように変形することが予測されているため、駆動部30は、該当する保持部材21を金属板Wの変形に合わせて上方に移動させ、保持部材21の先端と金属板Wの外面S2が当接した状態を維持させる。
続いて、図8Dに示すように、制御部50は、変形予測データに基づいて、金属板Wの変形に追従するように保持部20を駆動させるための制御信号を駆動部30に出力する。図8Dには、図8Bと同様に、レーザ光Lの照射によって金属板Wが下方に変形することが予測されているため、該当する保持部材21が下方に所定量ずつ移動した状態が示されている。これにより、保持部材21は、金属板Wの変形に追従して所定方向に移動して金属板Wの外面S2と当接した状態が維持される。
続いて、図8Eに示すように、制御部50は、レーザ照射部70に制御信号を出力する。レーザ照射部70は、金属板Wの他の加工部分の上方まで移動し、レーザ光Lを照射させるため金属板Wの制御信号をレーザ照射部70に出力する。
そして、図8Fに示すように、制御部50は、金属板Wの更なる変形に追従するように駆動部30に対して制御信号を出力する。図8Fに示すように、金属板Wは、図8Eの状態から一部が上方に曲がるように変形することが予測されているため、駆動部30は、該当する保持部材21を金属板Wの変形に合わせて上方に移動させ、金属板Wの外面S2と当接した状態を維持している。
なお、本実施形態に係る金属加工装置1は、金属板Wを最終形状とするために必要な加工が行われる度に、上述したような加工工程が繰り返し行われる。この際にも、保持部20の保持部材21は、金属板Wの加工部分の変形に追従するように外面S2と当接した状態が維持されるように移動する。そのため、金属板Wは、変形時に常に下方から支えられた状態が維持され、熱塑性変形における意図しない変形を防止されることとなる。
[作用効果]
以上説明したように、本実施形態に係る金属加工装置1は、加工対象の金属板Wの加工部分にレーザ光Lを照射するレーザ照射部70を備え、レーザ光Lにより加熱されて熱影響を受けた熱影響部を熱膨張・収縮させることにより加工部分を塑性変形させる金属加工装置1であって、金属板Wにおけるレーザ光Lの照射側となる内面S1(第1面)を開放した状態で内面S1の反対側の外面S2(第2面)を保持する複数の保持部材21を有する保持部20と、金属板Wの塑性変形に追従するように、該当する保持部材21を金属板Wの厚み方向に沿った第1方向(上下方向)に沿って移動させる駆動部30と、を備えた構成となっている。
このような構成とすることで、保持部20による金属板Wの保持は、金属板Wの内面S1側を固定せずに開放した状態で外面S2側からのみ保持しているため、金属板Wの面方向への動きが自由となり、金属板Wの意図しない変形およびレーザ光Lの焦点ずれを抑制することができる。そのため、金属板Wが自動車外板パネルのような比較的大判で薄肉な鋼板であっても、加熱後に自重により撓んで垂れ下がるような意図しない変形を防止しながら、所望の形状となるように3次元的に変形させることができる。さらに、プレス加工のように、金型を作製する費用と手間を省くことができるため、多品種少量生産に適する加工が可能となる。
また、本実施形態に係る金属加工装置1は、好適には、金属板Wの外周縁をなす一辺のみを固定する固定部10を備えた構成としてもよい。
このような構成とすることで、金属加工装置1は、固定部10によって固定された1辺以外の他の辺については移動可能な状態となっているため、金属板Wの意図しない変形を防止しながら、金属板Wの熱塑性変形に追従して保持部材21を移動させることができる。
また、本実施形態に係る金属加工装置1は、好適には、固定部10は、第1方向となる上下方向には移動可能とし、第1方向と直交する第2方向(例えば前後方向、幅方向などの略水平方向)には移動しないように金属板Wを固定する構成としてもよい。
このような構成とすることで、金属加工装置1は、保持部材21が上下方向に移動して金属板Wが傾いた際に、その傾きに沿って金属板Wの端部が持ち上がるため、モーメントが金属板Wに加わることを抑制することができる。よって、金属板Wは、余計なモーメントが掛からなくなるため、変形し易くなる。
また、本実施形態に係る金属加工装置1は、好適には、保持部材21の先端は、半球形状とした構成としてもよい。
このような構成とすることで、保持部材21は、上下動によって保持部材21の先端部と金属板Wの外面S2が摺動したときに、外面S2と点接触となって外面S2の損傷を防止する効果を奏することができる。
また、本実施形態に係る金属加工装置1は、好適には、レーザ照射部70は、金属板Wの厚み方向において、レーザ光Lによって加熱された熱影響部が第2面となる外面S2に及ばないようにレーザ光Lを照射する構成としてもよい。
このような構成とすることで、レーザ照射により金属板Wの一部を熱膨張状態になるまで加熱するが、金属板Wの厚み方向において、熱影響部は、第2面となる外面S2に及ばないようにレーザ光Lが照射されるため、金属板Wの厚み方向の温度勾配が生じる。そのため、金属板Wは、加工部分における内面S1と外面S2の熱収縮量の違いによって内面S1が大きく収縮して所望の形状に変形する。よって、金属板Wが自動車外板パネルのような大型の鋼板であっても、容易に変形させることができる。
また、本実施形態に係る金属加工装置1は、好適には、保持部材21を冷却して金属板Wの第2面となる外面S2を冷却する冷却部40を備える構成としてもよい。
このような構成とすることで、レーザ照射によって加熱された内面S1側の温度と、レーザ照射されていない外面S2側の温度との温度勾配を大きくすることができるため、熱塑性変形を促進させる効果が得られる。例えば、金属板Wを大きく変形させるために、レーザ照射の回数を複数回行うと、金属板Wの内面S1と外面S2の温度差が小さくなってしまうことがあり、所望する変形が得られない虞がある。本実施形態に係る金属加工装置1では、冷却部40により金属板Wの外面S2を冷却することができるため、金属板Wの板厚方向の温度勾配を大きくすることができ、変形を促進させることができる。
また、本実施形態に係る金属加工装置1は、好適には、冷却部40は、保持部材21の間に冷媒を流通させて保持部材21を冷却する構成としてもよい。
このような構成とすることで、保持部材21の間に流通される冷媒によって保持部材21のそれぞれが冷却されて、レーザ照射によって加熱された内面S1側の温度と、レーザ照射されていない外面S2側の温度との温度勾配を大きくすることができるため、熱塑性変形を促進させる効果が得られる。
また、本実施形態に係る金属加工装置1は、好適には、冷却部40は、保持部材21の内部に冷媒を流通させて保持部材21を冷却する構成としてもよい。
このような構成とすることで、保持部材21のそれぞれの内部に冷媒を流通させることで保持部材21を冷却することができるため、レーザ照射によって加熱された内面S1側の温度と、レーザ照射されていない外面S2側の温度との温度勾配が大きくなり、熱塑性変形を促進させる効果が得られる。
[他の実施形態]
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下に示すように使用環境などに応じて適宜変更して実施することもできる。また、以下の変形例を本発明の要旨を逸脱しない範囲の中で任意に組み合わせて実施することもできる。
上述した形態において、制御部50は、予め設定された変形予測データに基づいて保持部20を駆動制御しているが、金属加工装置1に金属板Wの変形前後の変形量を検出する検出部を具備させてもよい。このとき、制御部50は、検出部により検出された変形量と、変形予測データとを照合して実際の変形量に合わせて保持部材21の移動量を補正する構成とすることができる。
このような構成とすることで、予測よりも変形度合いが大きい(または小さい)ときに、保持部材21により金属板Wが適切に保持されないことが防止され、意図しない変形の防止効果をさらに高めることができる。また、変形予測データにおける変化量と、実際に検出された変化量との誤差に関するデータと、加工対象となる金属板Wに関するデータなどに基づいて機械学習させておくことで、高精度な変形予測データを作成することが可能となる。
また、上述した形態において、固定部10は、金属板Wの外周縁をなす一辺を厚み方向に間隙Gを持たせた状態で固定しているが、金属板Wの外周縁をなす一辺を厚み方向に動かないように固定してもよい。このような固定状態とする場合、固定部10は、金属板Wの固定位置が、加工部分から離隔して固定部10の近傍に金属板Wの熱塑性変形に伴う余計なモーメントが掛からない位置に設定される。
また、上述した形態において、レーザ照射部70は、金属加工装置1に具備された構成として説明したが、これに限定されず、レーザ照射部70を金属加工装置1に具備させずに別体とし、レーザ照射部70の機能を備えるレーザ照射装置と本実施形態に係る金属加工装置1とを含む金属加工システムとしても同様の効果を奏することができる。このシステムの場合、金属加工装置1は、金属板Wを保持して金属加工を補助する補助装置として機能することとなる。
1 金属加工装置、
10 固定部、
11 基部、
12 固定ピン、
13 抜け止め部、
20 保持部、
21 保持部材、
30 駆動部、
40 冷却部、
41 冷媒が流通する管路、
50 制御部、
60 記憶部、
70 レーザ照射部、
G 間隙、
S1 金属板の内面(レーザ照射面に相当)、
S2 金属板の外面(レーザ照射面と反対側の面に相当)、
W 金属板、
WH 固定用。

Claims (8)

  1. 加工対象の金属板の加工部分にレーザ光を照射するレーザ照射部を備え、前記レーザ光により加熱されて熱影響を受けた熱影響部を熱膨張・収縮させることにより前記加工部分を塑性変形させる金属加工装置であって、
    前記金属板における前記レーザ光の照射側となる第1面を開放した状態で前記第1面の反対側の第2面を保持する複数の保持部材を有する保持部と、
    前記金属板の塑性変形に追従するように、該当する前記保持部材を前記金属板の厚み方向に沿う第1方向に沿って移動させる駆動部と、を備える、金属加工装置。
  2. 前記金属板の外周縁をなす一辺のみを固定する固定部を備える、請求項1に記載の金属加工装置。
  3. 前記固定部は、前記第1方向には移動可能とし、前記第1方向と直交する第2方向には移動しないように前記金属板を固定する、請求項2に記載の金属加工装置。
  4. 前記保持部材の先端は、半球形状である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の金属加工装置。
  5. 前記レーザ照射部は、前記金属板の厚み方向において、前記熱影響部が前記第2面に及ばないように前記レーザ光を照射する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の金属加工装置。
  6. 前記保持部材を冷却して前記金属板の前記第2面を冷却する冷却部を備える、請求項1〜5のいずれか1項に記載の金属加工装置。
  7. 前記冷却部は、前記保持部材の間に冷媒を流通させて前記保持部材を冷却する、請求項6に記載の金属加工装置。
  8. 前記冷却部は、前記保持部材の内部に冷媒を流通させて前記保持部材を冷却する、請求項6または7に記載の金属加工装置。
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