JP2021171034A - 作業車両 - Google Patents

作業車両 Download PDF

Info

Publication number
JP2021171034A
JP2021171034A JP2020080571A JP2020080571A JP2021171034A JP 2021171034 A JP2021171034 A JP 2021171034A JP 2020080571 A JP2020080571 A JP 2020080571A JP 2020080571 A JP2020080571 A JP 2020080571A JP 2021171034 A JP2021171034 A JP 2021171034A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
leveling
rotor
work vehicle
ground
vehicle body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020080571A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7322798B2 (ja
Inventor
聖也 西風
Seiya Nishikaze
靖浩 林
Yasuhiro Hayashi
和之 藤本
Kazuyuki Fujimoto
秀平 飛田
Shuhei Hida
仁史 山崎
Hitoshi Yamazaki
学 名本
Manabu Namoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
Priority to JP2020080571A priority Critical patent/JP7322798B2/ja
Publication of JP2021171034A publication Critical patent/JP2021171034A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7322798B2 publication Critical patent/JP7322798B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Soil Working Implements (AREA)
  • Transplanting Machines (AREA)

Abstract

【課題】整地漏れを低減することができる作業車両を提供すること。【解決手段】実施形態の一態様に係る作業車両は、作業機と、複数の整地ロータ67a,67bと、補助ロータ67cとを備える。作業機は、走行車体に設けられる。複数の整地ロータ67a,67bは、作業機に設けられ、走行車体の側方方向に沿って並列される。補助ロータ67cは、複数の整地ロータ67a,67bのうち少なくとも1つに設けられる補助ロータ67cであって、側方方向に隣り合う整地ロータ67a,67b同士の隙間を埋めるように配置される。【選択図】図2

Description

本発明は、作業車両に関する。
従来、例えば、圃場で苗の植付け等の作業を行う苗移植機等の作業車両において、圃場を整地する整地部材を設けた作業車両が知られている。この種の作業車両では、複数の整地部材を車体の側方方向に沿って並列して配置する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−118846号公報
しかしながら、従来の作業車両は、複数の整地部材同士の間に隙間が生じることで、かかる隙間を整地することが難しく整地漏れが生じてしまうおそれがあった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、整地漏れを低減することができる作業車両を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、実施形態の一態様に係る作業車両(1)は、作業機(50)と、複数の整地ロータ(67a,67b)と、補助ロータ(67c)とを備える。作業機(50)は、走行車体(2)に設けられる。前記複数の整地ロータ(67a,67b)は、前記作業機(50)に設けられ、前記走行車体(2)の側方方向に沿って並列される。前記補助ロータ(67c)は、前記複数の整地ロータ(67a,67b)のうち少なくとも1つに設けられる補助ロータ(67c)であって、前記側方方向に隣り合う前記整地ロータ(67a,67b)同士の隙間を埋めるように配置される。
実施形態の一態様によれば、整地漏れを低減することができる。
図1は、実施形態に係る苗移植機の一例を示す概略左側面図である。 図2は、整地ロータを上方から見た図である。 図3は、補助ロータと平行リンク機構との干渉回避方法を説明する図である。 図4は、補助ロータと平行リンク機構との干渉回避方法を説明する図である。 図5は、エンジンの周辺構成を示す図である。 図6は、エンジンの周辺構成を示す図である。 図7は、測位装置の取り付け構成を示す図である。 図8は、測位装置の取り付け構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して本願の開示する作業車両の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、以下では、作業車両として苗移植機を例に挙げて説明する。
まず、図1を参照して苗移植機1の概略構成について説明する。図1は、実施形態に係る苗移植機1の一例を示す概略左側面図である。
以下の説明において、前後方向とは、苗移植機1の直進時における進行方向であり、進行方向の前方側を「前」、後方側を「後」と規定する。苗移植機1の進行方向とは、直進時において、後述する操縦席28から操舵用のハンドル32に向かう方向である(図1参照)。
左右方向とは、走行車体2の側方方向であり、前後方向に対して水平に直交する方向である。以下では、「前」側へ向けて左右を規定する。すなわち、作業者(操縦者ともいう)が操縦席28に着席して前方を向いた状態で、左手側が「左」、右手側が「右」である。
上下方向とは、鉛直方向である。前後方向、左右方向および上下方向は互いに直交する。なお、これらの方向は説明の便宜上定義したものであり、これらの方向によって本発明が限定されるものではない。また、以下では、苗移植機1を指して「機体」という場合がある。
また、以下では、機体を、前方から見た場合を「正面」、後方から見た場合を「背面」、上方から見た場合を「平面(上面)」、下方から見た場合を「底面」、左側方から見た場合を「左側面」、右側方から見た場合を「右側面」とする。
苗移植機1は、圃場を走行しながら、圃場の表土面(圃場面)に苗を植え付ける。図1に示すように、苗移植機1は、走行車体2と、苗植付部昇降機構40と、苗植付部50(作業機の一例)とを備える。走行車体2は、それぞれ左右一対の前輪4と、後輪5とを備える。なお、走行車体2は、走行時には各車輪(左右一対の前輪4および左右一対の後輪5)が駆動する四輪駆動となる。
走行車体2は、メインフレーム7と、エンジン10と、動力伝達装置15とを備える。メインフレーム7は、走行車体2の上下および左右方向の中央部に設けられ、走行車体2の上部を支持する。エンジン10は、メインフレーム7上に搭載される。エンジン10は、ディーゼル機関やガソリン機関などの熱機関である。なお、エンジン10からの駆動力は、走行車体2を前後進させるために用いられるとともに、後述する苗植付部50を駆動するためにも用いられる。
エンジン10は、走行車体2の左右方向の中央部に設けられ、かつ、作業者が乗車時に足を載せるフロアステップ26よりも上方に突出させた状態で設けられる。なお、フロアステップ26は、メインフレーム7に取り付けられ、一部が格子状に形成されることで、作業者の靴に付いた泥などを圃場に落とすことができる。また、フロアステップ26の後方には後輪5のフェンダを兼ねたリヤステップ27が設けられる。
フロアステップ26およびリヤステップ27上にはエンジン10を覆うエンジンカバー11が設けられる。エンジンカバー11の上方には操縦席28が設けられる。また、操縦席28の前方には操縦部30が設けられる。操縦部30の前部には、フロントカバー31が設けられる。操縦部30の上部には、各種操作レバーや計器類、さらには、操舵用のハンドル32が設けられる。
また、操作レバーとしては、走行レバー35や副変速レバー38などがある。走行レバー35は、走行車体2の前後進および走行速度を変更する場合に操作される。また、副変速レバー38は、走行車体2の走行速度を、走行する場所(圃場や路上)に応じた速度に切り替える場合に操作される。
フロアステップ26の前部における左右の側方には、予備苗載置台65が設けられる。予備苗載置台65は、補給用の苗を載せておく台であり、フロアステップ26のステップ面から突出した支持軸によって回転自在に支持される。予備苗載置台65は、作業者の手動による回動の他、電動モータなどの駆動部によって回動させることもできる。
動力伝達装置15は、油圧式無段変速機16と、ベルト式動力伝達機構17とを備える。油圧式無段変速機16は、主変速機であり、静油圧式の無段変速装置(HST:Hydro Static Transmission)である。ベルト式動力伝達機構17は、エンジン10からの動力を油圧式無段変速機16に伝達する。ベルト式動力伝達機構17は、ベルトと、プーリとを備え、エンジン10からの動力をベルトを介して油圧式無段変速機16に伝達する。
また、動力伝達装置15は、ミッションケース18を備える。ミッションケース18には、ベルト式動力伝達機構17および油圧式無段変速機16を介してエンジン10からの動力が伝達される。ミッションケース18は、メインフレーム7の前部に取り付けられる。ミッションケース18は、副変速機構を備える。副変速機構は、走行車体2の路上走行時や植付走行時における走行速度や作業速度を切り替える。
ミッションケース18は、副変速機構で変速された動力を、走行用動力および苗植付部50の駆動用動力に分ける。走行用動力は、一部が左右のファイナルケース21を介して前輪4に伝達可能であり、残りが左右の後輪ギアケース22を介して後輪5に伝達可能である。また、後輪ギアケース22は、整地ロータ67にも接続されており、走行用動力の一部の動力を整地ロータ67へ伝達する。一方、駆動用動力は、走行車体2の後部に設けられた植付クラッチに伝達され、植付クラッチによる動力接続時に植付伝動軸によって苗植付部50に伝達される。
苗植付部昇降機構40は、苗植付部50を昇降させる。苗植付部昇降機構40は、昇降リンク装置41を備える。昇降リンク装置41は、平行リンク機構42を備える。平行リンク機構42は、上リンクと、下リンクとを備え、各リンクがリンクベースフレーム43にそれぞれ回動自在に連結されることで、走行車体2に対して苗植付部50を昇降可能に連結する。
また、苗植付部昇降機構40は、昇降シリンダ44を備える。昇降シリンダ44は、油圧によって伸縮する。苗植付部昇降機構40は、昇降シリンダ44の伸縮による苗植付部50の昇降動作により、苗植付部50を非作業位置まで上昇させる。また、苗植付部昇降機構40は、昇降シリンダ44による苗植付部50の昇降動作により、苗植付部50を対地作業位置(植付位置)まで下降させる。
苗植付部50は、作業機の一例であり、苗載置台51と、苗植付装置60と、フロート47とを備える。苗載置台51は、図示しない苗載せ面を備える。苗載せ面は、左右方向において仕切られ、植付条数分設けられる。複数の苗載せ面にはそれぞれ土付きのマット状の苗が積載される。苗植付装置60は、2条ごとに1つずつ設けられる。苗植付装置60は、植込杆61と、ロータリケース63と、植付伝動ケース64とを備える。
植込杆61は、苗載置台51に積載された苗を圃場に植え付ける。ロータリケース63は、苗植付装置60に動力を伝達する植付伝動ケース64に対して回転可能に取り付けられる。植付伝動ケース64は、エンジン10から苗植付部50に伝達された動力を苗植付装置60に伝達する。
フロート47は、走行車体2の前進に伴い圃場面上を滑走して圃場を整地する。フロート47は、センタフロート48(図2参照)と、サイドフロート49(図2参照)とを備える。センタフロートは、左右方向における中央部に設けられ、サイドフロート49は、左右方向における左右両側部に設けられる。フロート47の前方には、苗植付部50に設けられ、同じく圃場を整地する整地ロータ67が配置される。なお、整地ロータ67の詳細については、後述する。
また、苗植付部50の左右両側部には、線引マーカ68が設けられる。線引マーカ68は、圃場面上における次の植付条に進行方向の目安になる線を形成する。線引マーカ68は、たとえば、マーカモータによって出退駆動され、走行車体2が旋回するごとに左右の線引マーカ68が切り替わる。
また、苗移植機1は、施肥装置70を備える。施肥装置70は、走行車体2の後部、操縦席28の後方に設けられる。施肥装置70は、肥料ホッパ71と、繰出装置72と、施肥ホース74と、ブロア73とを備える。肥料ホッパ71は、肥料を貯留する。繰出装置72は、肥料ホッパ71から供給された肥料を設定量ずつ繰り出す。施肥ホース74は、繰出装置72によって繰り出された肥料の流路である。ブロア73は、肥料を移送するために、施肥ホース74内に空気を送る。
また、施肥装置70は、施肥ガイド75と、作溝器76とを備える。施肥ガイド75は、苗植付部50の下方に設けられ、施肥ホース74をガイドする。作溝器76は、施肥ガイド75の前方に設けられる。作溝器76は、圃場面に施肥溝を形成(生成)するとともに、施肥ホース74によって移送された肥料を施肥溝内に落とし込む。
また、苗移植機1は、薬剤散布装置80を備える。薬剤散布装置80は、走行車体2の後方に配置され、除草剤などの粒状の薬剤を圃場へ向けて散布する。
次に、図2を用いて、整地ロータ67について詳細に説明する。図2は、整地ロータ67を上方から見た図である。
図2に示すように、整地ロータ67は、複数設けられ、走行車体2の左右方向に沿って並列される。具体的には、整地ロータ67は、走行車体2の左右方向において中央部に配置される第1の整地ロータ67aと、左右方向において第1の整地ロータ67aの両端部に配置される第2の整地ロータ67bとを有する。
また、第1の整地ロータ67aおよび第2の整地ロータ67bは、走行車体2の前後方向にずれて配置される。具体的には、第1の整地ロータ67aは、前方に配置され、第2の整地ロータ67bは、後方に配置される。
また、第1の整地ロータ67aおよび第2の整地ロータ67bは、動力伝達部であるチェーンケース69を介して互いに接続される。また、2つの第2の整地ロータ67bのうち、左側の第2の整地ロータ67bは、連結部66を介して後輪ギアケース22に接続される。そして、左側の第2の整地ロータ67bは、は、後輪ギアケース22から入力される動力により駆動する。また、第1の整地ロータ67aおよび右側の第2の整地ロータ67bは、左側の第2の整地ロータ67bからチェーンケース69を介して伝達された動力により駆動する。
また、走行車体2の左右方向において、第1の整地ロータ67aおよび第2の整地ロータ67bの間には、補助ロータ67cが配置される。具体的には、補助ロータ67cは、左側の第2の整地ロータ67bの右端と、右側の第2の整地ロータ67bの左端とにそれぞれ設けられる。
より具体的には、補助ロータ67cは、第2の整地ロータ67bの一部であり、第2の整地ロータ67bとの間にチェーンケース69(の接続部)を挟む位置に配置される。
なお、補助ロータ67cは、左側の第2の整地ロータ67bまたは右側の第2の整地ロータ67bのいずれか一方にのみ設けられてもよく、あるいは、第1の整地ロータ67aの両端部のうち、いずれかまたは双方に設けられてもよい。
つまり、補助ロータ67cは、複数の整地ロータ67のうち少なくとも1つに設けられ、走行車体2の左右方向に隣り合う整地ロータ(第1の整地ロータ67aおよび第2の整地ロータ67b)同士の隙間を埋めるように配置される。
この補助ロータ67cにより、複数の整地ロータの間に生じる隙間を整地することができる。すなわち、実施形態に係る苗移植機1によれば、整地漏れを低減することができる。
また、図2に示すように、補助ロータ67cは、左右方向において第1の整地ロータ67aと一部重なるように配置される。具体的には、左側の第2の整地ロータ67bに設けられた補助ロータ67cの端部は、第1の整地ロータ67aの左端(1点鎖線La)よりも右側に入り込んで配置される。また、右側の第2の整地ロータ67bに設けられた補助ロータ67cの端部は、第1の整地ロータ67aの右端(1点鎖線Lb)よりも左側に入り込んで配置される。これにより、第1の整地ロータ67aおよび第2の整地ロータ67bの間に生じる隙間の整地漏れを無くすことができる。
なお、図2では、補助ロータ67cは、第2の整地ロータ67bの一部である場合を示したが、第2の整地ロータ67bとは別部材で構成され、第2の整地ロータ67bに着脱可能に装着されてもよい。
また、図2に示すように、第1の整地ロータ67aおよび第2の整地ロータ67bの後方には、センタフロート48およびサイドフロート49を含む複数のフロート47(整地フロート)が設けられる。
センタフロート48およびサイドフロート49は、走行車体2の左右方向に沿って並列して配置される。具体的には、センタフロート48は、左右方向において中央部に配置され、サイドフロート49は、左右方向においてセンタフロート48の両端部に配置される。
また、センタフロート48およびサイドフロート49の間には整地部材46が配置される。具体的には、センタフロート48の両端それぞれに整地部材46が配置される。
換言すれば、センタフロート48は、第1の整地ロータ67aの後方に配置され、サイドフロート49は、第2の整地ロータ67bの後方に配置され、整地部材46は、補助ロータ67cの後方に配置される。
この整地部材46により、センタフロート48およびサイドフロート49の間を整地することができるため、整地漏れを低減することができる。
次に、図3および図4を用いて、補助ロータ67cと平行リンク機構42との干渉回避方法について説明する。図3および図4は、補助ロータ67cと平行リンク機構42との干渉回避方法を説明する図である。
図3では、苗植付部50を上昇させた状態を示している。図3に示すように、苗植付部50を上昇させた場合、補助ロータ67cと平行リンク機構42とが干渉する。この干渉を回避するため、図4に示すように、苗植付部50の昇降操作部100の係合溝101に余裕をもたせる。
図4に示す昇降操作部100は、作業者等が苗植付部50を昇降させる場合に操作する操作部材である。具体的には、苗植付部50を上昇をさせる場合、昇降レバー110を係合溝101に係合させる。この昇降レバー110は、平行リンク機構42に連結される連結部120と接続されており、昇降レバー110が係合溝101に係合されると、苗植付部50は、連結部120を介して上昇する。また、昇降レバー110は、スプリング130により引っ張られることで、高さ調整溝102側への移動が規制されている。
また、昇降操作部100は、高さ調整溝102を有し、昇降レバー110を高さ調整溝102のいずれかの溝に係合させることで、苗植付部50をかかる溝に応じた高さまで下降させる。
そして、係合溝101の幅を所定長だけ確保することで、係合溝101において昇降レバー110に余裕をもたせることができる。つまり、補助ロータ67cと平行リンク機構42とが干渉することで、昇降レバー110が連結部120から押圧された場合であっても、係合溝101の幅によりかかる押圧を吸収することができる。
次に、図5および図6を用いて、エンジン10周辺の構成について具体的に説明する。図5および図6は、エンジン10の周辺構成を示す図である。図5に示すように、エンジン10には、オルタネータ220が設けられるとともに、オルタネータ200のプーリ部には、エンジン10の熱を排出する冷却ファン300が設けられる。
また、オルタネータ200の上方を、エンジン10に接続されるエキゾーストパイプ400が通っている。図5に示すように、エキゾーストパイプ400の上方および側方には、カバー420が設けられている。このカバー420によりエキゾーストパイプ400の熱が上方や側方に広がることを抑制することができる。
さらに、エキゾーストパイプ400の下方には、カバー420に連結する風向板421が設けられている。かかる風向板421は、冷却ファン300を向いて配置される。つまり、風向板421は、エキゾーストパイプ400の熱を冷却ファン300の方向へ逃がすように配置される。
これにより、エキゾーストパイプ400の熱がオルタネータ200に流れないようにできるとともに、冷却ファン300により排熱効果を高めることができるため、オルタネータ200の表面温度や雰囲気温度を下げることができる。
また、図6に示すように、冷却ファン300の前方には、走行車体2であるフレームが配置されているため、冷却ファン300から排出された熱気を帯びた空気が走行車体2に当たってしまうと、エンジン10側に戻ってしまうおそれがある。
そこで、図6に示すように、冷却ファン300と走行車体2との間に風向板500を設けることで、冷却ファン300から排出された空気が走行車体2に当たることなく風向板500に当たって外部へ排出される。これにより、エンジン10の温度上昇を抑えることができる。
なお、図5では、図示していないが、クランクプーリ600とエキゾーストパイプ400と(あるいは図示しないマフラ)との間に別途風向板を設けることで、クランクプーリ600に接続されるベルト700の雰囲気温度を下げることができる。
また、エンジン10の上方には、図示しないエアクリーナーとともにエンジンカバーが配置されている。このため、エンジン10の熱がエンジンカバー内に滞留してしまうことで、エアクリーナーがかかる熱を吸気するおそれがある。
そのため、エアクリーナーの吸気口のうち、エンジンカバー側を覆うカバーを設ける。これにより、エンジンカバー内に滞留した熱を吸気しないようにできる。
次に、図7および図8を用いて、測位装置800の取り付け構成に説明する。図7および図8は、測位装置800の取り付け構成を示す図である。図7および図8に示すように、苗移植機1は、測位装置800をさらに備えてもよい。測位装置800は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)であり、上空を周回している航法衛星からの電波を受信して測位および計時を行うことができる。測位装置800により得られた測位情報に基づいて、苗移植機1は、圃場内作業の自動制御を実現する。
図7に示すように、測位装置800は、第1支持部810によってフロントカバー3の上方において支持される。第1支持部810は、フロントカバー31の前方から下方まで延在し、フロントカバー31の下方において走行車体2に固定される。
また、フロントカバー31には、各種情報を表示する表示部830を支持する第2支持部820が固定されている。具体的には、第2支持部820は、フロントカバー31の上方において表示部830を支持する。表示部830は、操舵のアシスト状態や、測位装置800の受信状況等の情報を表示する。また、第2支持部820は、表示部830のハーネスを内部に配索する。
さらに、第2支持部820は、第1支持部810を支持する。これにより、第1支持部810の剛性を高めるとともに、安定性を高めることができる。
また、図8に示すように、第1支持部810は、走行車体2の左右方向に分割可能に構成される。
なお、苗移植機1は、エンジンカバーの上方にエンジン冷却用の電動ファンを備えてもよい。そして、苗移植機1は、エンジン10の前方にラジエータを備えてもよい。
このとき、苗移植機1は、ラジエータファンを逆転させる。これにより、エンジン10の後方から外気を吸気し、ラジエータを通してエンジン10に外気を当てる。かかる場合、エンジンカバー前のダクトを塞ぐ蓋を配置するようにする。
次に、苗移植機1の制御について説明する。
苗移植機1は、図示しない制御装置によって制御される。制御装置は、苗移植機1の各種機能を制御するECU(Electronic Control Unit)を備える。
制御装置は、苗植付部50の上昇時にエンジン回転数を上げて上昇速度を上げる。また、制御装置は、油圧式無段変速機16のレバーを操作することで、苗植付部50の上昇時にエンジン回転数を上げて上昇速度を上げるようにしてもよい。
また、制御装置は、アクセル用モータを作動させることで、エンジン回転数を上げることができる。また、制御装置は、苗植付部50の上昇が完了(最上げ状態)すると、エンジン回転数の上げを停止させる。
また、制御装置は、苗植付部昇降機構40にポテンショセンサに設けることで苗植付部50の昇降高さを検出することができる。
また、制御装置は、旋回時において、機体が旋回位置に来ると、いったん旋回方向と反対側へハンドルを切り、それから大回りして次の植付に入るようにする。これにより、旋回をスムーズに行うことができる。
さらに、制御装置は、旋回時において、旋回外側の後輪を増速させるよう制御する。これにより、旋回をスムーズに行うことができる。
さらに、制御装置は、旋回時に1度ハンドルを戻して再度ハンドルを切るように制御する。これにより、旋回をスムーズに行うことができる。
さらに、制御装置は、旋回時にハンドルをいっぱい切らずに大回りするように制御する。これにより、旋回をスムーズに行うことができる。
また、制御装置は、苗タンクに入れた苗の枚数と空箱回収装置に入った空箱の枚数をカウントする。まず、制御装置は、1行程目で使用する苗の枚数を算出する。つづいて、制御装置は、2行程目も苗補給無しで行ける時は旋回、行けない時は畦に近づくよう制御する。
また、制御装置は、洗浄水の水タンクに入れた水の量と、1行程目で使用した水の量を算出する。また、制御装置は、2行程目も水補給無しで行ける時は旋回、行けない時は畦に近づくよう制御する。
また、制御装置は、1行程目で使用した肥料の量を算出する。また、制御装置は、2行程目も肥料補給無しで行ける時は旋回、行けない時は畦に近づくよう制御する。
また、制御装置は、トラニオン開度を記録して再現するように制御する。また、制御装置は、植付作業中、トラニオン開度記録用のボタンを押すと、トラニオンの開度を記録する。
また、トラニオン開度記録用のボタンは、油圧式無段変速機16のレバーのグリップ部に配置する。また、制御装置は、かかるボタンが押下されると、その時のトラニオンアームの位置や、油圧式無段変速機16のモータおよびレバーの位置を記録する。トラニオンアームの位置や、油圧式無段変速機16のモータおよびレバーの位置は、ポテンショセンサにて読み取る。
また、制御装置は、かかるボタンが押下されると、測位装置800によって測位された位置情報を記録する。制御装置は、かかる位置情報に基づいて、例えば、圃場4角での旋回を自動で行う。具体的には、制御装置は、畦際まで田植え機を進ませて停止させた状態で4角旋回用ボタンを押すとGPSの位置情報を取得し自動旋回する。
また、制御装置は、油圧式無段変速機16のレバーを後進側に倒すと、一定距離まで苗移植機1が後進するよう制御する。かかる一定距離は、後輪の回転センサの出力パルスが規定パルスになるまでの距離とする。また、制御装置は、一定距離まで後進すると自動で停止させる。
また、制御装置は、油圧式無段変速機16のレバーを前進側に倒すと、一定距離まで苗移植機1が前進するよう制御する。また、制御装置は、所定の位置に苗移植機1が来ると旋回制御を開始する。所定の位置は、後輪の回転センサの出力パルスが規定パルスになるまでの距離で算出される。
上述したように、実施形態に係る作業車両(苗移植機1)は、作業機(苗植付部50)と、複数の整地ロータ67a,67bと、補助ロータ67cとを備える。作業機は、走行車体2に設けられる。複数の整地ロータ67a,67bは、作業機に設けられ、走行車体2の側方方向に沿って並列される。補助ロータ67cは、複数の整地ロータ67a,67bのうち少なくとも1つに設けられる補助ロータ67cであって、側方方向に隣り合う整地ロータ67a,67b同士の隙間を埋めるように配置される。これにより、整地漏れを低減することができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 苗移植機
2 走行車体
3 フロントカバー
4 前輪
5 後輪
7 メインフレーム
10 エンジン
11 エンジンカバー
15 動力伝達装置
16 油圧式無段変速機
17 ベルト式動力伝達機構
18 ミッションケース
21 ファイナルケース
22 後輪ギアケース
26 フロアステップ
27 リヤステップ
28 操縦席
30 操縦部
31 フロントカバー
32 ハンドル
35 走行レバー
38 副変速レバー
40 苗植付部昇降機構
41 昇降リンク装置
42 平行リンク機構
43 リンクベースフレーム
44 昇降シリンダ
46 整地部材
47 フロート
48 センタフロート
49 サイドフロート
50 苗植付部
51 苗載置台
60 苗植付装置
61 植込杆
63 ロータリケース
64 植付伝動ケース
65 予備苗載置台
66 連結部
67,67a,67b 整地ロータ
67c 補助ロータ
68 線引マーカ
69 チェーンケース
70 施肥装置
71 肥料ホッパ
72 繰出装置
73 ブロア
74 施肥ホース
75 施肥ガイド
76 作溝器
80 薬剤散布装置
100 昇降操作部
101 係合溝
102 高さ調整溝
110 昇降レバー
120 連結部
130 スプリング
200 オルタネータ
220 オルタネータ
300 冷却ファン
400 エキゾーストパイプ
420 カバー
421 風向板
500 風向板
600 クランクプーリ
700 ベルト
800 測位装置
810 第1支持部
820 第2支持部
830 表示部

Claims (6)

  1. 走行車体に設けられる作業機と、
    前記作業機に設けられ、前記走行車体の側方方向に沿って並列される複数の整地ロータと、
    前記複数の整地ロータのうち少なくとも1つに設けられる補助ロータであって、前記側方方向に隣り合う前記整地ロータ同士の隙間を埋めるように配置される補助ロータと
    を備えることを特徴とする作業車両。
  2. 前記複数の整地ロータのうち少なくとも1つは、前記走行車体の前後方向にずれて配置され、
    前記補助ロータは、
    前方に配置された第1の整地ロータと、後方に配置された第2の整地ロータとの間に配置されること
    を特徴とする請求項1に記載の作業車両。
  3. 前記第1の整地ロータは、前記側方方向において中央部に配置され、
    前記第2の整地ロータは、前記側方方向において前記第1の整地ロータの両端部に配置され、
    前記補助ロータは、
    前記第2の整地ロータに配置されること
    を特徴とする請求項2に記載の作業車両。
  4. 前記第1の整地ロータの端部および前記第1の整地ロータの端部を接続する動力伝達部をさらに備え、
    前記補助ロータは、
    前記第2の整地ロータとの間に前記動力伝達部を挟む位置に配置されること
    を特徴とする請求項3に記載の作業車両。
  5. エンジンの動力を後輪に伝達するギアケースをさらに備え、
    前記複数の整地ロータは、
    前記ギアケースに接続され、前記ギアケースから入力される動力により駆動すること
    を特徴とする請求項4に記載の作業車両。
  6. 前記複数の整地ロータの後方において、前記側方方向に沿って並列される複数の整地フロートと、
    前記側方方向に隣り合う前記整地フロート同士の隙間を埋めるように配置される整地部材と、をさらに備えること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の作業車両。
JP2020080571A 2020-04-30 2020-04-30 作業車両 Active JP7322798B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020080571A JP7322798B2 (ja) 2020-04-30 2020-04-30 作業車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020080571A JP7322798B2 (ja) 2020-04-30 2020-04-30 作業車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021171034A true JP2021171034A (ja) 2021-11-01
JP7322798B2 JP7322798B2 (ja) 2023-08-08

Family

ID=78278628

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020080571A Active JP7322798B2 (ja) 2020-04-30 2020-04-30 作業車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7322798B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6028823U (ja) * 1983-08-01 1985-02-27 ヤンマー農機株式会社 田植機の均平装置
JP2008005739A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Iseki & Co Ltd 整地装置
JP2009118846A (ja) * 2008-11-25 2009-06-04 Iseki & Co Ltd 乗用型田植機
JP2011188770A (ja) * 2010-03-12 2011-09-29 Kubota Corp 整地ロータ構成体及び整地ロータ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6028823U (ja) * 1983-08-01 1985-02-27 ヤンマー農機株式会社 田植機の均平装置
JP2008005739A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Iseki & Co Ltd 整地装置
JP2009118846A (ja) * 2008-11-25 2009-06-04 Iseki & Co Ltd 乗用型田植機
JP2011188770A (ja) * 2010-03-12 2011-09-29 Kubota Corp 整地ロータ構成体及び整地ロータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP7322798B2 (ja) 2023-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6638698B2 (ja) 作業車両
JP7044025B2 (ja) 作業車両
JP2012244939A5 (ja)
JP2022095395A (ja) 乗用型苗移植機
JP2021171034A (ja) 作業車両
JP6776863B2 (ja) 作業車両
JP2020080686A5 (ja)
JP2003052207A (ja) 奇数条植え苗移植機
JP6299893B2 (ja) 苗移植機
JP2008005739A5 (ja)
CN219046701U (zh) 乘用型苗移植机
JP7081649B1 (ja) 乗用型苗移植機
JP2021126072A (ja) 苗移植機
JP7359190B2 (ja) 乗用型苗植機
JP2024042433A (ja) 乗用型苗移植機
JP7081639B2 (ja) 作業車両
JP2004141098A (ja) 乗用田植機の機体フレーム構造
JP7388339B2 (ja) 作業車両
JP2022096959A (ja) 乗用型苗移植機
JP6950716B2 (ja) 作業車両
JP3050387B2 (ja) 施肥装置付き農作業機
JPH073861Y2 (ja) 施肥装置
JP2022073052A (ja) 田植機
JP2022075743A (ja) 作業車両
JP5831500B2 (ja) 作業機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220527

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221101

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230104

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230307

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20230428

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230613

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230627

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230710

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7322798

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150