JP2021170957A - 血糖値及び/または腸内環境改善用組成物 - Google Patents

血糖値及び/または腸内環境改善用組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2021170957A
JP2021170957A JP2020075683A JP2020075683A JP2021170957A JP 2021170957 A JP2021170957 A JP 2021170957A JP 2020075683 A JP2020075683 A JP 2020075683A JP 2020075683 A JP2020075683 A JP 2020075683A JP 2021170957 A JP2021170957 A JP 2021170957A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blood glucose
glucose level
limonite
group
administration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020075683A
Other languages
English (en)
Inventor
エステバン ガバザ
Esteban Gabazza
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TANISAKE KK
Original Assignee
TANISAKE KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TANISAKE KK filed Critical TANISAKE KK
Priority to JP2020075683A priority Critical patent/JP2021170957A/ja
Publication of JP2021170957A publication Critical patent/JP2021170957A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Confectionery (AREA)

Abstract

【課題】 容易に摂取できると共に、血糖値及び/または腸内環境改善用組成物などを提供すること。【解決手段】 リモナイトを含有することを特徴とする血糖値及び/または腸内環境改善用組成物によって達成される。このとき、リモナイトの投与量が50mg/日〜2000mg/日であることが好ましい。また、この血糖値及び/または腸内環境改善用組成物を含有する粉末状、タブレット状またはカプセル状の健康食品が提供される。【選択図】 図2

Description

本発明は、血糖値及び/または腸内環境改善用組成物などに関する。
リモナイトは、鉄の酸化鉱物であり、鉄の他にもカルシウムやマグネシウムなどの各種ミネラルを含むので、畜産飼料添加剤やペット用健康補助食品として使用されている。また、リモナイトは、臭気を吸着する効果を持っており、体臭や糞の臭いを減らすためにも使用されている(特許文献1,2)。
特開2006−051022号公報 WO2018−190133号公報
しかしながら、ヒトにおいて、リモナイトと血糖値や腸内環境との関連については知られていなかった。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、容易に摂取できると共に、血糖値の改善に対して十分な効果が得られる血糖値及び/または腸内環境改善用組成物などを提供することである。
上記目的を達成するための発明に係る血糖値及び/または腸内環境改善用組成物は、リモナイトを含有することを特徴とする。
リモナイト(limonite)は、褐鉄鉱または沼鉄鉱とも呼ばれる鉄の酸化鉱物である。沼地や浅い海などで鉄分を多く含む水が空気に接触し、沈澱した黄土のことをリモナイトと称する。日本では、例えば阿蘇山の周辺で採取される。リモナイトに含まれる酸化鉄は、ガスや有害物質との結合力に富むため、この吸着力を利用して土壌改良用活性土や水質浄化剤として用いられている。また、マルチミネラルを摂取するために畜産飼料添加剤(例えば、ライトミネラル(登録商標))やペット用健康補助食品(例えば、ドゥミエル(登録商標))として使用されている。
リモナイトは、吸着水や毛管水を含む針鉄鉱(ゲーサイト、α-FeOOH)と鱗鉄鉱(レピドクロサイト、γ-FeOOH)のいずれか一方または両方の集合体である。針鉄鉱の結晶構造と鱗鉄鉱の結晶構造とは異なるが、産出状態も共生関係も同様であり、両者は相伴って産出する。特に微視的な結晶の集合体のような場合には、両者の判定は困難となること及び両者を厳密に区別しなくてよい場合が多いため、そのような場合には、リモナイトと呼ばれる。
本発明に使用されるリモナイトは、採取されたものをそのまま又は5年以下の熟成を経た後に適当な大きさに粉砕したもの、或いは適当に精製したものを健康食品として、或いは飲食品に混合して摂取することができる。但し、採取から5年以上に渡って熟成したリモナイトを用いることもできる。
糖尿病には、主に1型糖尿病と2型糖尿病とがある。1型糖尿病は、膵臓のランゲルハンス島にあるβ細胞が破壊されることで、インスリンが枯渇し、高血糖から糖尿病に至る疾患である。2型糖尿病は、肥満などを原因として、β細胞からのインスリン分泌量が減少し、筋肉・脂肪組織へのグルコースの取り込み能が低下し、結果として血中のグルコースが肝臓や脂肪組織でグリコーゲンとして貯蔵されず、血中のグルコースが正常範囲を逸脱して高い血糖値となり糖尿病に至る疾患である。本発明は、血糖値の異常を改善することで、糖尿病もしくは境界型糖尿病の改善を期待し得る。
本発明において、リモナイトの投与量は、5mg/日〜2000mg/日(好ましくは100mg/日〜1000mg/日、更に好ましくは200mg/日〜600mg/日、更にさらに好ましくは200mg/日〜400mg/日)であることが好ましい。
また、リモナイトの毒性については、ラットに4g/kg/日を経口摂取させた場合に、13週間の反復投与で無毒であったということが知られており、非常に安全な物質である。但し、摂取量が多すぎると経口投与するのに苦労しすぎる(例えば、60kgのヒトに1日あたり4g/kgを与えると240gとなる)。また、本発明者によれば、300mg/日の投与により、血糖値の改善効果が認められている。これらのデータより、200mg/日〜1000mg/日(好ましくは、200mg/日〜600mg/日)の範囲において、摂取するのに容易でかつ十分な効果が得られる。
本発明において、食感・味覚の観点から、粉末状、タブレット状(錠剤)またはカプセル状の健康食品であることが好ましい。
リモナイトを健康食品として経口摂取する場合に、タブレット状またはカプセル状とすることが最も容易な方法となる。このため、そのような形態とすることが好ましい。
健康食品とする場合、そのままの形態で流通させることもできるが、賦形剤を配合した形態とすることもできる。リモナイトと賦形剤とを含むリモナイト含有組成物とすると、リモナイトの安定性を更に向上させて、飲みやすくする観点から好ましい実施形態となる。そのような賦形剤としては、乳糖、でんぷん、シクロデキストリン、ガラクトマンナン、デキストリン、マルトデキストリンなどが例示される。
賦形剤の含有量は特に限定されるものではないが、リモナイト100質量部に対して、5質量部以上(50質量部以上、或いは100質量部以上)が好ましい。
本発明の血糖値及び/または腸内環境改善用組成物は、様々な飲食品に配合できる。例えば清涼飲料、炭酸飲料、栄養飲料、果実飲料、乳酸飲料などの飲料や、これらの飲料の濃縮原液や調整用粉末などであってもよい。血糖値及び/または腸内環境改善用組成物は、アイスクリーム、シャーベット、かき氷などの冷菓や、そば、うどん、はるさめ、ぎょうざの皮、しゅうまいの皮、中華麺、即席麺などの麺類に添加できる。また、血糖値及び/または腸内環境改善用組成物は、飴、キャンディ、ガム、チョコレート、錠菓、グミキャンディー、スナック菓子、ビスケット、ゼリー、プリン、ジャム、クリーム、焼き菓子などの菓子類に添加できる。また、血糖値及び/または腸内環境改善用組成物は、かまぼこ、ハム、ソーセージなどの水産・畜産加工食品、加工乳、発酵乳などの乳製品に添加したり、サラダ油、てんぷら油、マーガリン、マヨネーズ、ショートニング、ホイップクリームおよびドレッシングなどの油脂および油脂加工食品、ソース、たれなどの調味料、スープ、シチュー、サラダ、惣菜、漬物などに添加できる。また、粉末状、タブレット状またはカプセル状の加えて、ゼリー状飲料やドリンク剤など種々の形態の健康・栄養補助食品、口中清涼剤、口臭防止剤などの口腔内で使用する口腔清涼剤、歯磨、洗口液などの医薬部外品、エモリエントクリーム、エモリエントローションなどに添加できる。
リモナイトの配合量は、特に限定されるものではないが、飲食品中に、例えば0.01質量%〜10質量%となるように配合できる。
本発明によれば、容易に摂取できると共に、血糖値の改善に対して十分な効果が得られる組成物等を提供することができる。
効果確認試験1において、第3週目から第8週目における血糖値の経時的変化を示すグラフである。 第49日目の血糖値を各群間で比較した棒グラフである。 ブドウ糖投与後の血糖値の時間推移を示すグラフである。 ブドウ糖投与前(0),15,30,60及び120分後の各群の血糖値を示す棒グラフ、並びに各群の血糖値のAUC(グラフ下面積)を示す棒グラフである。 STZ投与後8週後において、腹腔内ブドウ糖投与から2分後における全4群の血中インスリン濃度を示す棒グラフである。 全4群において、膵臓中の制御性T細胞(T-reg)の割合(CD4 T細胞中のCD25+CD4 T細胞の割合)を示す棒グラフである。 第1群(対照、LMなし)、第2群(糖尿病LMなし)、第3群(対照、LMあり)及び第4群(糖尿病、LMあり)の便中の細菌叢を解析した結果を示す図である。 糞便中の細菌叢解析の結果、LM投与群において有意差が認められたBifidobacterium属(ビフィズス菌)のデータを示すグラフである。 効果確認試験2において、LM投与から4週間後の空腹時血糖値、及び6週間後のインスリン抵抗性(HOMA-IR)のデータを示すグラフである。 LM投与から11週間後の随時血糖値及び血中インスリン値を示すグラフである。 LM投与開始から8週間目の糖負荷試験を行ったときの血糖値の時間推移を示すグラフである。 LM投与開始から8週間目の糖負荷試験を行ったときの糖負荷後60分後の血糖値を比較した棒グラフである。 効果確認試験3において、ヒト血中の(A)空腹時血糖値(BS)及び(B)HbA1cの変化を示すグラフである。 内服前の空腹時BSが90よりも大きな被験者の変化を示すグラフである。
次に、本発明の実施形態について、図表を参照しつつ説明するが、本発明の技術的範囲は、これらの実施形態によって限定されるものではなく、発明の要旨を変更することなく様々な形態で実施することができる。
<組成物の製造>
リモナイト(グラフ中において、LMまたはLIMと記載する)は、(株)日本リモナイトから入手した。鉱物状または粒状のリモナイトを更に粉状となるまで微粉砕し、加熱殺菌したものを血糖値及び/または腸内環境改善用組成物(以下、単に「組成物」という)として用いた。
<効果確認試験1:ストレプトゾトシン(STZ)誘導性糖尿病試験>
STZは、天然由来の有機化合物であり、特に哺乳類の膵臓のβ細胞への毒性を持つことから、動物実験用試薬として1型糖尿病のモデル動物を作成する際に用いられている。
1.試験方法
8週齢〜10週齢の雄性マウス(23匹、C57BL/6系)を用いた。全マウスを無作為に下記4群に分けた。
第1群:生理食塩水投与(SAL)/通常食投与(NF)群(N=4)
第2群:ストレプトゾトシン投与(STZ)/NF群(N=6)
第3群:SAL/リモナイト5%投与(LM)群(N=6)
第4群:STZ/LM群(N=7)
試験開始(第0週目)から第2週目までは、第1,2群には通常食(NF)を、第3,4群には5%のリモナイトを含む食餌(LM、LIM)を、それぞれ与えた。第3週目の第1日目〜第5日目にかけて、第1,3群にはSALを、第2,4群にはSTZ(40mg/kg)を5日間連続で投与した。
第0週目〜第9週目の第1日目に各個体の体重を測定し、第0,2,3,4,5,6,7,8週目の第1日目に各個体の血糖値を測定した。また、第0週目及び第9週目の第1日目に糞便を採取した。
第9週目の第1日目に腹腔内ブドウ糖負荷試験、インスリン分泌刺激試験及び解剖を行った。腹腔内ブドウ糖負荷試験では、各群の個体にブドウ糖を投与する際、投与前(0)、投与後15,30,60及び120分後に血中ブドウ糖濃度を測定した。インスリン分泌刺激試験では、ブドウ糖を投与する際、投与前(0)、投与後2,10及び30分後に血中インスリン濃度を測定した。
また、糞便中の16S rRNA PCRを実施することにより、細菌叢を解析した。
2.試験結果
図1には、STZ投与から3週目〜8週目における血糖値の変化を、図2には、第49日目の空腹時血糖値を比較した結果を、それぞれ示した。図に示すように、第2,4群では、STZの投与によって血糖値は有意に上昇し、糖尿病の病態を示した。このとき、リモナイト(LM、LIM)を与えた群(第3,4群)では、有意に血糖値が低下することが分かった。
図3には、腹腔内ブドウ糖負荷試験を行ったときの血糖値の時間推移を示した。また、図4には、腹腔内ブドウ糖負荷試験において、0,15,30,60及び120分後の各群の血糖値と、AUCを比較したグラフ(右下)を、それぞれ示した。図に示すように、STZの投与によって、ブドウ糖投与後の血中ブドウ糖濃度が有意に増加した。このとき、リモナイト(LM、LIM)を与えた群では、有意に血中ブドウ糖濃度が低下することが分かった。
図5には、STZ投与後8週後において、ブドウ糖投与から2分後の血中インスリン濃度を示した。図に示すように、(1)STZを投与した群では、インスリン分泌能が低下すること、(2)STZを投与した群においてリモナイト(LM、LIM)を与えると、血中インスリン濃度が有意に増加することが分かった。なお、図には示さないが、膵組織をヘマトキシリン染色したときの顕微鏡写真を比較すると、リモナイト(LM、LIM)を投与した群では、STZによるβ細胞の破壊が抑制されていることが分かった。図6には、各群において、膵臓中の制御性T細胞(T-reg)の割合(CD4 T細胞中のCD25+CD4 T細胞の割合)を比較したグラフを示した。LM投与群では、制御性T細胞が増加することが分かった。この結果、リモナイト(LM、LIM)投与群では制御性T細胞の割合が増加することで、β細胞の破壊が抑制されることが示唆された。
図7には、第1群(対照、LMなし)、第2群(糖尿病、LMなし)、第3群(対照、LMあり)及び第4群(糖尿病、LMあり)の便中の細菌叢を解析した結果を示した。図8には、LM投与群において有意に増加したBifidobacterium属(ビフィズス菌)のデータを示した。近年の研究によれば、腸内細菌叢に異常が発生すると、短鎖脂肪酸が減少し、腸管上皮バリアの破綻によって、血中LPS(リポポリサッカライド)濃度が上昇する結果、微小な炎症やインスリン抵抗性が起こることで糖尿病に至るのではないかとする仮説が提供されている。今回の結果によれば、LMが、Bifidobacterium属を増加させることで、糖尿病を改善させる影響を与えていることが示唆された。
このように、STZによって誘発した糖尿病モデル動物(1型糖尿病モデル動物)において、LM投与群は血糖値を改善する効果を示した。このことから、糖尿病(1型糖尿病)の改善にも寄与し得ることが分かった。
<効果確認試験2:高脂肪食耐糖能評価試験>
1.試験方法
全32匹のマウスを無作為に下記4群に分けた(各群についてN=8)。
第1群:通常食(NF)/通常食投与(NF)群
第2群:高脂肪食投与(HFD)/高脂肪食投与(HFD)群
第3群:HFD/高脂肪食・リモナイト0.5%(HFDLM0.5)群
第4群:HFD/高脂肪食・リモナイト5%(HFDLM5)群
試験開始6週間前(−6W)から0週目(0W)まで、NF(第1群)またはHFD(第2群〜第4群)を与えた。第0週目(0W)の第1日目から毎週第1日目に体重とエサ消費量を測定した。また、第0週目(0W)及び第4週目(4W)に血糖値を測定し、第8週目に糖負荷試験を行った。糖負荷試験では、各群の個体にブドウ糖を腹腔内投与した後、血中ブドウ糖濃度を投与前(0分)、投与後15,30,60及び120分後に測定した。また、第14週目に解剖を行った。
2.試験結果
図9には、LM投与から4週間後の空腹時血糖値、及びLM投与から6週間後のインスリン抵抗性(HOMA-IR)を調べた結果を示した。LM投与4週間後には、HFDLM0.5群は、HFD群と比較して、有意に空腹時血糖値が低下した。また、LM投与6週間後には、HFDLM5群は、HFD群と比較して、有意にHOMA-IRが低下した。
図10には、LM投与から11週間後の随時血糖値及び血中インスリン値を示した。血糖値は、LM5群は、HFD群に比較して、有意に低値であった。血中インスリン値は、LM0.5群及びLM5群が、HFD群に比較して、有意に低値であった。
図11には、LM投与開始から8週間目の糖負荷試験の結果を示した。HFDを投与した3群では、NF群に比較して、いずれも有意に血糖値が増加しており、糖尿病の態様を示していた。このとき、LMを与えた群(HFDLM0.5及びHFDLM5)では、いずれもHFD群に比べると、血糖値が低下する傾向を示した。図12に示すように、HFDLM5の60分後では、HFDとの間に有意差が認められた。
このように、高脂肪食投与によって誘発した糖尿病モデル動物(2型糖尿病モデル動物)において、LM投与群は血糖値を改善する効果を示した。このことから、糖尿病(2型糖尿病)の改善にも寄与し得ることが分かった。
<効果確認試験3:ヒトによる効果確認試験>
14名の男性、7名の女性(年齢分布24歳〜67歳、平均年齢45.7歳)の合計21名のボランティア被験者を用いてヒトによる効果確認試験を行った(但し、2名については2ヶ月目に離脱)。各被験者は、LM(300mg)を1日1回内服し、6ヶ月間継続した。
各被験者から毎月採血を行い、血中のAST、ALT、T.Bil、γGTP(以上4項目については肝機能確認用)、BUN、Cr(以上2項目については腎機能確認用)、Fe、Ferritin、Hb(以上3項目については血中鉄動態確認用)、血糖値(BS)、HbA1C(以上2項目については血糖値確認用)を測定し、リモナイトの影響を調べた。
6ヶ月間の経時的なデータを調べたところ、AST、ALT、T.Bil、γGTP、BUN、Cr、Fe、Ferritin及びHbについては、リモナイト投与による変化は認められなかったことから、肝機能、腎機能及び鉄動態には、影響を与えないことが分かった。また、BS及びHbA1cについては、図13に示すように、有意な影響は認められなかった。但し、内服前の空腹時血糖値が90mg/dl以上の被験者について確認すると、図14に示すように、血糖値が減少する傾向が認められた。
なお、便臭について確認したところ、総体的に軽減することが分かった。
このように、ヒトにLMを投与すると、高血糖値群においては、これを改善する効果を示した。このことから、糖尿病の改善にも寄与し得ることが分かった。
<健康食品の製造例>
カプセル充填機を使用し、リモナイト粉末100mg〜450mgをハードゼラチンカプセル(カプスゲル・ジャパン社製)に充填することにより、カプセル状の健康食品を製造した。
<飲食品の製造例>
リモナイト入りチョコレート
「ファンシーチョコレートH」500g(森永製菓株式会社製)を細かく刻み、50〜55℃にて湯煎を行うことで溶解させた。これにリモナイト粉末1〜5gを添加し混合した。次に、15℃程度の水を張ったボウルにつけて底を冷やしながら、チョコレートをゆっくりと混ぜた。チョコレートの温度が27〜29℃に下がったら、ボウルを水から外した後、湯煎にかけ32℃まで加温し、よくかき混ぜてチョコレートの温度を均一にした後、5gずつ小分け容器に入れ、10℃で冷却し固化させることにより、リモナイト含有のチョコレート健康食品を製造した。
リモナイト入りゼリー
80℃以上の熱湯約3リットルに「カップゼリーの素」600g(伊那食品工業株式会社製)を撹拌しながら徐々に入れ、完全に溶かした。これにリモナイト粉末を10〜50g添加し、よく混合した。冷めないうちにアルミパウチに10mLずつ分注し、シーラーにより密閉した後、約10℃で冷却し固化させることにより、スティックタイプのゲル状健康食品を製造した。
リモナイト入り瓦せんべい
小麦粉800g、砂糖600g、卵10個、リモナイト粉末5〜30gをよく攪拌混合した。混合生地を15g取り、これを鉄板に流して両面を焼くことにより、瓦せんべい状の健康食品を製造した。
このように、本実施形態によれば、容易に摂取できると共に、血糖値の改善や腸内環境の改善に対して十分な効果が得られる組成物等を提供することができた。

Claims (4)

  1. リモナイトを含有することを特徴とする血糖値及び/または腸内環境改善用組成物。
  2. リモナイトの投与量が5mg/日〜2000mg/日である請求項1に記載の血糖値及び/または腸内環境改善用組成物。
  3. 請求項1または2に記載の血糖値及び/または腸内環境改善用組成物を含有する粉末状、タブレット状またはカプセル状の健康食品。
  4. 請求項1または2に記載の血糖値及び/または腸内環境改善用組成物を含有する飲食品。
JP2020075683A 2020-04-21 2020-04-21 血糖値及び/または腸内環境改善用組成物 Pending JP2021170957A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020075683A JP2021170957A (ja) 2020-04-21 2020-04-21 血糖値及び/または腸内環境改善用組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020075683A JP2021170957A (ja) 2020-04-21 2020-04-21 血糖値及び/または腸内環境改善用組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021170957A true JP2021170957A (ja) 2021-11-01

Family

ID=78278101

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020075683A Pending JP2021170957A (ja) 2020-04-21 2020-04-21 血糖値及び/または腸内環境改善用組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021170957A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5639759B2 (ja) 砂糖様味質をもつ新規甘味料、その製造法および用途
KR101974975B1 (ko) 생체 대사 파라미터를 개선하기 위한 조성물
JP6815410B2 (ja) 気分プロフィール改善剤
JP2024015186A (ja) 組成物
JP2010018522A (ja) アディポネクチン産生促進剤
US20210260015A1 (en) Composition for inhibiting fat accumulation
JP2020158439A (ja) 腸内細菌叢改善剤および二次胆汁酸生成抑制剤
JP2019112328A (ja) 概日リズム改善用組成物
JP2021170957A (ja) 血糖値及び/または腸内環境改善用組成物
JP2023014246A (ja) 認知機能改善剤、認知機能維持剤、海馬機能改善剤及び海馬機能維持剤
JP7217089B2 (ja) 血糖値上昇抑制剤及びこれを含んでなる経口組成物
WO2018056284A1 (ja) 腸内菌叢改善用組成物
JP4915959B2 (ja) 砂糖様味質をもつ新規甘味料、その製造法および用途
JP6753618B2 (ja) 血中中性脂肪上昇抑制組成物
JP7373918B2 (ja) 皮膚ガス放散調節用組成物
JP2020186264A (ja) 血中中性脂肪上昇抑制組成物
JP7430172B2 (ja) 腸内菌叢中のフィーカリバクテリウム属菌の占有率を増加させるための組成物
JP7216260B2 (ja) コプロコッカス属菌の増殖促進用組成物
EP4249052A1 (en) Composition for improving intestinal bacterial flora and composition for suppressing production of substances by intestinal putrefaction
JP7402629B2 (ja) プロピオン酸菌発酵物含有組成物
JP2023096870A (ja) アッカーマンシア属細菌の増殖促進剤
US20210268039A1 (en) Use of leuconostoc mesenteroides subsp. mesenteroides sd23 for maternal fetal metabolic programming
JP2022079610A (ja) 血中中性脂肪上昇抑制組成物
JP2023055389A (ja) バクテロイデス属細菌の増殖促進剤
JP2020158440A (ja) 二次胆汁酸の生成抑制剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240611