JP2021169139A - 自動工具交換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】切削水が本体ケース内に浸入するのを防止、抑制可能な自動工具交換装置を提供する。【解決手段】チェンジアーム3が先端部に設けられた出力シャフト2が、本体ケース11のガイド筒11aから進退動する自動工具交換装置1であって、ガイド筒11aにオイルシール51が設けられ、出力シャフト2が最も前進してガイド筒11aから突出する先端部分である切削水接触部2Aが、出力シャフト2が最も後退した際にオイルシール51よりも本体ケース11側に進入しないように、ガイド筒11aの長さが設定されている。【選択図】図1

Description

この発明は、マシングセンタなどの工作機械に配設されて、工具を自動で交換する自動工具交換装置(ATC:Automatic Tool Changer)に関する。
自動工具交換装置は、チェンジアームが取り付けられた出力シャフトを軸方向に進退動させたり軸心周りに回転させたりすることで、所定のタイミングで工具を把持、開放して工具を自動交換する。このような自動工具交換装置には、カム式や油圧式、モータ式などが知られ、例えば、カム式では、次のようにして工具を交換する(例えば、特許文献1参照。)。
すなわち、図6、図7に示すように、本体ケース101内に配設されたカムシャフト102に、シフトカム103と旋回カム(図示せず)とが配設され、シフトカム103の外周にはウォームシャフト104と噛合するウォームギアが形成され、シフトカム103の盤面にはカム溝が形成されている。このカム溝にはレバー105の基端側が装着され、レバー105の先端側が出力シャフト110のシフト溝110aに装着されている。また、出力シャフト110の先端部にチェンジアーム111が配設され、このチェンジアーム111の両端部に工具ホルダを把持する把持部が設けられている。
そして、ウォームシャフト104が回転するとカムシャフト102が回転し、シフトカム103の回転に伴ってレバー105の先端側が上下動して、出力シャフト110が軸方向に進退動(往復動)する。また、出力シャフト110には旋回カムと噛み合うカムフォロアが配設され、旋回カムが回転することで、出力シャフト110が軸心周りに回転してチェンジアーム111が回転するものである。
特開2009−39823号公報
ところで、マシングセンタなどの工作機械は、今後フル自動化および24時間運転に向けての開発が進んでいくと予測される。これに伴い、現在手作業で行っている切粉の除去を、切削水を使用して高圧洗浄することが予測される。つまり、どこに切粉が付着しているか不明なため、複数の位置から多様な方向に切削水を噴射して切粉を除去する、という方法が採られると考えられる。しかしながら、噴射された切削水を自動工具交換装置100が吸い込んで自動工具交換装置100内に切削水が溜まり、切削水を含んだ潤滑油が劣化して自動工具交換装置100内の各部品に錆や摩耗などの悪影響を与えるおそれがある。
すなわち、出力シャフト110が最も後退した状態では、図6に示すように、出力シャフト110の先端側が、本体ケース101のガイド筒101aの開口端(ゲージライン)P1から外部に露出し、大気と切削水にさらされる切削水接触部110Aとなる。一方、出力シャフト110が前進端P2まで前進した状態では、図7に示すように、出力シャフト110の大気接触部110Aと、開口端P1から大気接触部110A前の間である混合接触部110Bが、大気と切削水にさらされる。すなわち、切削水接触部110Aは、常に大気と切削水にさらされ、混合接触部110Bは、本体ケース101内の潤滑油にさらされたり大気と切削水にさらされたりし、その他の部分である潤滑油接触部110Cは、常に本体ケース101内の潤滑油にさらされる。
そして、混合接触部110Bが本体ケース101から進退動することで、混合接触部110Bに付着した切削水が本体ケース101内に吸い込まれる。すなわち、ガイド筒101aの開口端P1側にはオイルシール106が配設されているが、図8に示すように、出力シャフト110が進退動することで、オイルシール106のシールリップ106aと出力シャフト110との隙間にポンプ力Fが発生し、混合接触部110Bに付着した切削水が本体ケース101内に吸い込まれる。
このような切削水の吸い込みを防止するためにパッキンをガイド筒101aに設けることが考えられるが、切削水だけではなく潤滑油も除去されて(こそぎ取られて)しまい、本体ケース101内の潤滑油が減って油切れとなってしまう。また、ダストシールをガイド筒101aに設けただけでは、切粉は除去できるものの、切削水と潤滑油は本体ケース101内に入ってしまう。
そこでこの発明は、切削水が本体ケース内に浸入するのを防止、抑制可能な自動工具交換装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、チェンジアームが先端部に設けられた出力シャフトが、本体ケースのガイド筒から進退動する自動工具交換装置であって、前記ガイド筒にオイルシールが設けられ、前記出力シャフトが最も前進して前記ガイド筒から突出する先端部分である切削水接触部が、前記出力シャフトが最も後退した際に前記オイルシールよりも前記本体ケース側に進入しないように、前記ガイド筒の長さが設定されている、ことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の自動工具交換装置において、前記出力シャフトが最も後退した状態で、工具ホルダを把持する把持部が前記本体ケース側の所定位置に位置するように、前記チェンジアームが形成されている、ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の自動工具交換装置において、前記チェンジアームが水平方向に略真っ直ぐ延びて形成されている、ことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3に記載の自動工具交換装置において、切粉を除去するダストシールが、前記ガイド筒の前記オイルシールよりも自由端側に設けられている、ことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、出力シャフトが最も後退した際に切削水接触部がオイルシールよりも本体ケース側に進入しないように、ガイド筒の長さ(オイルシールの位置)が設定されているため、切削水が本体ケース内に浸入するのを防止、抑制することが可能となる。すなわち、出力シャフトが最も前進してガイド筒から突出する部分(切削水接触部)は、大気と切削水にさらされるが、出力シャフトが最も後退してもオイルシールよりも本体ケース側には進入しない。このため、出力シャフトの切削水接触部に付着した切削水が本体ケース内(オイルシールよりも内側)に浸入するのを防止、抑制することが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、出力シャフトが最も後退した状態で、把持部が所定位置に位置するようにチェンジアームが形成されている。このため、例えば、所定位置を従来と同じ把持部の位置に設定することで、ゲージラインに対して従来と同じ位置に自動工具交換装置を配設することができる。つまり、ガイド筒が従来よりも長くても、既存の自動工具交換装置と本自動工具交換装置とを容易に交換することが可能となる。また、把持部が本体ケース側に位置するため、チェンジアームの重心が本体ケース側に位置し、自動工具交換装置の剛性、安定性を高めることが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、チェンジアームが水平方向に略真っ直ぐ延びて形成されているため、構成が簡易で軽量化、低コスト化することが可能になるとともに、略真っ直ぐ延びる従来のチェンジアームを使用することが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、切粉を除去するダストシールが、ガイド筒のオイルシールよりも自由端側に設けられているため、切粉が本体ケース内(オイルシールよりも内側)に侵入するのを防止することができる。
この発明の実施の形態1に係る自動工具交換装置の出力シャフトが最も後退した状態を示す概略構成図である。 図1の自動工具交換装置の出力シャフトが最も前進した状態を示す概略構成図である。 図1の自動工具交換装置のチェンジアームの把持部周辺を示す平面図である。 この発明の実施の形態2に係る自動工具交換装置の出力シャフトが最も後退した状態を示す概略構成図である。 図4の自動工具交換装置の出力シャフトが最も前進した状態を示す概略構成図である。 従来の自動工具交換装置の出力シャフトが最も後退した状態を示す概略構成図である。 図6の自動工具交換装置の出力シャフトが最も前進した状態を示す概略構成図である。 図6の自動工具交換装置のオイルシールと出力シャフトの位置関係を示す図(a)と、そのA部拡大図(b)である。
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1は、この実施の形態に係る自動工具交換装置1の出力シャフト2が最も後退した状態を示す概略構成図(概略正面図)であり、図2は、自動工具交換装置1の出力シャフト2が最も前進した状態を示す概略構成図であり、見やすくするために一部のみにハッチングを付して図示されている。この自動工具交換装置1は、チェンジアーム3が先端部に設けられた出力シャフト2が、本体ケース11の出入口(ガイド筒)11aから進退動・往復動する装置であって、チェンジアーム3側の構成が従来の自動工具交換装置と異なり、同等の構成の詳述については省略するが、概略次のような構成となっている。ここで、この実施の形態では、出力シャフト2が上下方向に延びて配設されている縦型の場合について説明する。
本体ケース11内には、カムシャフト12が回転自在に配設され、このカムシャフト12にシフトカム13と旋回カム(図示せず)とが配設されている。また、シフトカム13の外周にはウォームギア13aが形成され、このウォームギア13aがウォームシャフト14と噛み合っている。そして、モータ14Aによってウォームシャフト14が駆動されると、その駆動力がシフトカム13に伝達され、カムシャフト12および旋回カムが回転するようになっている。
シフトカム13の盤面には環状のカム溝が形成され、このカム溝の環状の輪郭であるカム曲線は、出力シャフト2が所定のタイミングで進退動するように設定されている。このカム溝に、レバー15の基端側ムフォロアが摺動可能に装着され、レバー15の先端側カムフォロア15aが出力シャフト2のシフト溝2aに装着されている。そして、シフトカム13が回転すると、基端側カムフォロアがカム溝に沿って摺動し、先端側カムフォロア15aが上下動する。この上下動に伴って、出力シャフト2が上下方向に往復動(進退動)するものである。
また、出力シャフト2には、旋回カムと噛み合う旋回リング21が配設され、旋回カムが回転することで旋回リング21を介して出力シャフト2が回転するようになっている。このようにして、出力シャフト2およびチェンジアーム3が軸方向に往復動するとともに軸心周りに回転する。
チェンジアーム3は、出力シャフト2に対して略直交して延びて中央部で出力シャフト2に取り付けられ、中央部から対向して延びる2つの棒状のアーム本体31の先端側に、図3に示すように、工具ホルダHを把持する把持部3aが設けられている。この把持部3aの形状や把持構造などはどのようなものでもよいが、例えば、円弧状に形成され,チェンジアーム3の両端部内にロックピン3bが進退可能に配設されている。そして、ロックピン3bが把持部3a側に前進することで、把持部3aとロックピン3bとで工具ホルダHを挟持・把持し、ロックピン3bが把持部3aから後退することで、工具ホルダHの把持を解除するようになっている。このチェンジアーム3の中央部の構成については後述する。
このような基本的構造に対して、図1に示すように、リテーナシール(ガイド筒)4が出入口11aの開口端・自由端に設けられている。このリテーナシール4は、従来の出入口11aに付加されて出入口11aとともにガイド筒を構成するものであり、出力シャフト2が挿入される筒状で、出入口11aと同軸に配設されており、その長さは、後述する切削水接触部2Aに付着した切削水が常に確実に、オイルシール51よりも本体ケース11側に侵入しないように、出力シャフト2のストローク長D3よりもやや長く設定されている。
具体的には、内径が出力シャフト2の外形よりもやや大きい略円筒状で、出力シャフト2との間に所定の空間が形成され、上端部・一端部に外側に広がるリング状の外側ツバ部41が設けられている。一方、リテーナシール4との境部である出入口11aの開口端(下端)側には、内孔に連接する凹状のオイルシールポケット11bがリング状に形成され、このオイルシールポケット11b内にオイルシール51が収容されている。そして、リング状の押さえ板52と出入口11aの開口端面とで外側ツバ部41が挟まれ、リテーナボルト53が押さえ板52から出入口11aに締め付けられることで、リテーナシール4が出入口11aの開口端に接続されている。この取付状態で、オイルシールポケット11bとリテーナシール4の外側ツバ部41とでオイルシール51が挟持されている。ここで、オイルシール51は、本体ケース11内の潤滑油が漏れ出たり、本体ケース11内に異物が侵入したりするのを防止する環状のシールである。
一方、リテーナシール4の下端側・他端部には、出力シャフト2側に突出するリング状の内側ツバ部42が設けられている。この内側ツバ部42には、リテーナシール4の内孔に連接する凹状のダストシールポケット42aがリング状に形成され、このダストシールポケット42a内にダストシール54が収容されている。つまり、ガイド筒のオイルシール51よりも自由端側にダストシール54が設けられている。このダストシール54は、出力シャフト2の先端側などに付着した切粉や粉塵などを除去して、切粉がリテーナシール4内および本体ケース11内に侵入するのを防止する環状のシールである。
このようなリテーナシール4から出力シャフト2の先端側が突出し、この突出部にチェンジアーム3が取り付けられている。そして、図1に示すように、出力シャフト2が最も本体ケース11側に後退した状態で、把持部3aが本体ケース11側の所定位置に位置するように、チェンジアーム3が形成されている。
すなわち、チェンジアーム3の中央部に、略円筒状でリテーナシール4と同軸に延びてリテーナシール4を収容可能なリテーナ収容部32が形成され、このリテーナ収容部32の下端側・一端部に、出力シャフト2側に突出するリング状の取付部33が設けられている。そして、この取付部33の内周面が出力シャフト2に接した状態で、収容ボルト34によって出力シャフト2の先端部に、リテーナ収容部32つまりチェンジアーム3が取り付けられている。
このようなリテーナ収容部32の上端側・他端部に、正面および上方から見て2つのアーム本体31が対向して一直線上に延びるように配設されている。すなわち、この実施の形態では、リテーナ収容部32の上端側に、水平に延びて突出し互いに対向する装着部35が形成され、この装着部35の自由端面から装着穴35aが形成されている。そして、この装着穴35aにアーム本体31の基端部が装着されることで、アーム本体31がリテーナ収容部32に着脱自在に取り付けられている。このような取付状態では、2つのアーム本体31が出力シャフト2に対して略直交して延びている。ここで、この実施の形態では、2つのアーム本体31とリテーナ収容部32とが別体になっているが、2つのアーム本体31を一体的に形成してもよいし、2つのアーム本体31とリテーナ収容部32を一体的に形成してもよい。
また、リテーナ収容部32と装着部35の間には、出力シャフト2と平行に延びる円柱状のストッパーピン36が、リテーナ収容部32の軸心周りに複数配設されている。このストッパーピン36は、アーム本体31および装着部35よりも本体ケース11側に突出し、出力シャフト2が最も本体ケース11側に後退した状態で押さえ板52に当接可能で、アーム本体31などが損傷するのを防止するものである。このように、この実施の形態では、出力シャフト2が最も後退した状態で、チェンジアーム3の基準点(上端)が、ゲージラインP1と一致する。
ここで、アーム本体31および把持部3aの配設位置・高さ(リテーナ収容部32の長さ)は、出力シャフト2が最も後退した時点で、把持部3aが従来・既存の自動工具交換装置100の把持部と同位置(所定位置)に位置し、ゲージラインP1に対する距離が従来と変わらないように設定されている。すなわち、工作機械の主軸端面などの基準面であるゲージラインP1から、カムシャフト12の中心線P0までのゲージライン距離D1が、図6に示す従来と同寸法に設定されている場合に、ゲージラインP1に対する把持部3aの距離が従来と同寸法になるように、把持部3aの配設位置・高さが設定されている。換言すると、従来と同じ中心線P0にカムシャフト12を設置しても、従来と同じゲージラインP1において工具ホルダHを適正に把持および開放できるように設定されている。このように、この実施の形態のチェンジアーム3は、出力シャフト2の先端部に取り付けられた中央部よりも、両アーム本体31が本体ケース11側に位置して、把持部3aがゲージラインP1側の所定位置に位置されている。
一方、出力シャフト2が反本体ケース11側に最も前進すると、図2に示すように、チェンジアーム3がストローク長D3だけゲージラインP1から前進し、出力シャフト2の先端面P2もストローク長D3だけ前進する。この状態では、リテーナシール4から突出する出力シャフト2の先端側の部分(切削水接触部2A)は、大気と切削水にさらされるが、その他の部分である出入口11a側の潤滑油接触部2Bは、リテーナシール4に収容、保護されて切削水にはさらされない。そして、再び出力シャフト2が最も後退すると、図1に示すように、切削水接触部2Aは、リテーナシール4およびリテーナ収容部32に収容されて本体ケース11内(オイルシール51よりも内側)には進入せず、潤滑油接触部2Bは、本体ケース11に収容される。
このように、出力シャフト2の切削水接触部2Aは、常に大気または切削水にさらされ、潤滑油接触部2Bは、常に潤滑油または大気にさらされる。ここで、図2、図7における寸法D2は、本体ケース11の下端面からゲージラインP1までの距離である。
このような構成の自動工具交換装置1によれば、出力シャフト2が最も後退した際に切削水接触部2Aがオイルシール51よりも本体ケース11側に進入しないように、ガイド筒の長さ(オイルシール51の位置)が設定されている。つまり、出入口11aにリテーナシール4が接続されているため、切削水が本体ケース11内に浸入するのを防止、抑制することが可能となる。すなわち、出力シャフト2が最も前進してリテーナシール4から突出する部分である切削水接触部2Aは、大気と切削水にさらされるが、出力シャフト2が最も後退してもリテーナシール4内に位置し、オイルシール51よりも本体ケース11側つまり出入口11a内には進入しない。このため、出力シャフト2の切削水接触部2Aに付着した切削水が本体ケース11内(オイルシール51よりも内側)に浸入するのを防止、抑制することが可能となる。この結果、たとえ今後フル自動化などが進んで多様な方向に切削水を噴射したとしても、切削水を含んだ潤滑油が劣化して各部品に悪影響を与えるのを防止、抑制することが可能となる。
また、出力シャフト2が最も後退した状態で、把持部3aが所定位置に位置するようにチェンジアーム3が形成されている。このため、上記のように、所定位置を従来と同じ把持部の位置に設定することで、ゲージラインP1に対して従来と同じ位置に自動工具交換装置1を配設することができる。つまり、リテーナシール4を備えてガイド筒が従来よりも長くても、既存の自動工具交換装置100と本自動工具交換装置1とを容易に交換することが可能となる。また、把持部3aが本体ケース11側に位置するため、チェンジアーム3の重心が本体ケース11側(カムシャフト12側)に位置し、自動工具交換装置1の剛性、安定性を高めることが可能となる。
また、切粉などを除去するダストシール54が、ガイド筒のオイルシール51よりも自由端側のリテーナシール4に設けられているため、切粉などが本体ケース11内(オイルシール51よりも内側)に侵入するのを防止することができる。
(実施の形態2)
図4は、この実施の形態に係る自動工具交換装置10の出力シャフト2が最も後退した状態を示す概略構成図(概略正面図)であり、図5は、自動工具交換装置10の出力シャフト2が最も前進した状態を示す概略構成図であり、見やすくするために一部のみにハッチングを付して図示されている。この実施の形態では、チェンジアーム3の形状、構成が実施の形態1と異なり、実施の形態1と同等の構成については、同一符号を付することでその説明を省略する。
ここで、この実施の形態では、図4に示すように、押さえ板52で挟まれることなくリテーナシール4の外側ツバ部41が出入口11aの開口端面に取り付けられ、リテーナシール4の下端面に押さえ板52が取り付けられている。そして、押さえ板52のダストシールポケット52a内にダストシール54が収容されている。このように、実施の形態1と同様に、押さえ板52は、リテーナシール4の一部を構成する。
この実施の形態におけるチェンジアーム3は、従来・既存の自動工具交換装置100のチェンジアーム111と同等の構成であり、水平方向に略真っ直ぐ延びて形成されている。すなわち、出力シャフト2の先端部に取り付けられた略円盤状の中央部37に、水平に延びて突出し互いに対向する装着部35が形成され、この装着部35の装着穴35aにアーム本体31の基端部が装着されている。このような取付状態では、2つのアーム本体31が出力シャフト2に対して略直交して延び、中央部37と2つのアーム本体31が、正面および上方から見て略真っ直ぐ直線状に延びている。
ここで、この実施の形態では、実施の形態1および従来に比べて、チェンジアーム3の基準点P3がストローク長D3(=D4)だけ下方(反本体ケース11側)に位置するように、リテーナシール4の長さが設定されている。従って、出力シャフト2が最も後退した状態では、図4に示すように、実施の形態1のゲージラインP1からストローク長D3だけ下方に離れた位置にチェンジアーム3の基準点P3が位置する。このため、実施の形態1と同じゲージラインP1で工具ホルダHを適正に把持および把持解除するには、自動工具交換装置10をストローク長D3(=D4)だけ上方に設置する必要がある。また、リテーナシール4をより長くした場合には、その延長分だけ自動工具交換装置10をさらに上方に設置する必要がある。
一方、出力シャフト2が最も前進すると、図5に示すように、チェンジアーム3がストローク長D3だけ基準点P3から前進する。この状態では、リテーナシール4から突出する出力シャフト2の先端側の部分(切削水接触部2A)は、大気と切削水にさらされるが、その他の部分である潤滑油接触部2Bは、リテーナシール4に収容、保護されて切削水にはさらされない。そして、再び出力シャフト2が最も後退すると、図4に示すように、切削水接触部2Aは、リテーナシール4に収容されて本体ケース11内(オイルシール51よりも内側)には進入せず、潤滑油接触部2Bは、本体ケース11に収容される。
このように、この実施の形態によれば、実施の形態1と同様に、出力シャフト2の切削水接触部2Aは、常に大気または切削水にさらされ(潤滑油にはさらされず)、潤滑油接触部2Bは、常に潤滑油または大気にさらされる(切削水にはさらされない)ため、切削水が本体ケース11内に浸入するのを防止、抑制することが可能となる。また、チェンジアーム3が水平方向に略真っ直ぐ延びて形成されているため、構成が簡易で軽量化、低コスト化することが可能になるとともに、略真っ直ぐ延びる従来のチェンジアーム111を使用することが可能となる。従って、従来・既存の自動工具交換装置100にリテーナシール4を取り付けて出力シャフト2を長くするだけで、容易に本自動工具交換装置10を構成することが可能となる。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上記の実施の形態では、別体である出入口11aとリテーナシール4でガイド筒を構成しているが、ガイド筒を一体的に形成してもよい。すなわち、出力シャフト2が最も後退しても切削水接触部2Aがオイルシール51よりも本体ケース11側に進入しないように、ガイド筒の長さが設定されていればよい。従って、従来の出入口11aであるガイド筒をストローク長D3以上延長させて、出力シャフト2が最も後退しても切削水接触部2Aがオイルシール51よりも本体ケース11側に進入しないように、オイルシール51を設けたものもこの発明に含まれる。
また、縦型の自動工具交換装置の場合について説明したが、出力シャフト2が略水平に延びる横型の自動工具交換装置にも適用できることは勿論である。同様に、カム式の自動工具交換装置の場合について説明したが、油圧式やモータ式などにも適用できることは勿論である。
1、10 自動工具交換装置
11 本体ケース
11a 出入口(ガイド筒)
12 カムシャフト
13 シフトカム
14 ウォームシャフト
15 レバー
2 出力シャフト
2A 切削水接触部
2B 潤滑油接触部
3 チェンジアーム
3a 把持部
31 アーム本体
32 リテーナ収容部
37 中央部
4 リテーナシール(ガイド筒)
51 オイルシール
54 ダストシール
H 工具ホルダ
すなわち、出力シャフト110が最も後退した状態では、図6に示すように、出力シャフト110の先端側が、本体ケース101のガイド筒101aの開口端(ゲージライン)P1から外部に露出し、大気と切削水にさらされる接触部110Aとなる。一方、出力シャフト110が前進端P2まで前進した状態では、図7に示すように、出力シャフト110の接触部110Aと、開口端P1から接触部110A前の間である接触部110Bが、大気と切削水にさらされる。すなわち、接触部110Aは、常に大気と切削水にさらされ、接触部110Bは、本体ケース101内の潤滑油にさらされたり大気と切削水にさらされたりし、その他の部分である接触部110Cは、常に本体ケース101内の潤滑油にさらされる。
そして、接触部110Bが本体ケース101から進退動することで、接触部110Bに付着した切削水が本体ケース101内に吸い込まれる。すなわち、ガイド筒101aの開口端P1側にはオイルシール106が配設されているが、図8に示すように、出力シャフト110が進退動することで、オイルシール106のシールリップ106aと出力シャフト110との隙間にポンプ力Fが発生し、接触部110Bに付着した切削水が本体ケース101内に吸い込まれる。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、チェンジアームが先端部に設けられた出力シャフトが、本体ケースのガイド筒から進退動する自動工具交換装置であって、前記ガイド筒にオイルシールが設けられ、前記出力シャフトが最も前進して前記ガイド筒から突出する先端部分である切削水接触部が、前記出力シャフトが最も後退した際に前記オイルシールよりも前記本体ケース側に進入しないように、前記ガイド筒の長さが設定され、前記チェンジアームは、略円筒状で前記ガイド筒と同軸に延びて一端部が前記出力シャフトの先端部に取り付けられたリテーナ収容部と、前記リテーナ収容部の他端部に設けられ工具ホルダを把持する把持部が設けられたアーム本体と、を備え、前記出力シャフトが最も後退した状態で、前記把持部が前記本体ケース側の所定位置に位置し、前記切削水接触部が前記ガイド筒および前記リテーナ収容部に収容される、ことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の自動工具交換装置において、切粉を除去するダストシールが、前記ガイド筒の前記オイルシールよりも自由端側に設けられている、ことを特徴とする。
また、出力シャフトが最も後退した状態で、把持部が所定位置に位置するようにチェンジアームが形成されている。このため、例えば、所定位置を従来と同じ把持部の位置に設定することで、ゲージラインに対して従来と同じ位置に自動工具交換装置を配設することができる。つまり、ガイド筒が従来よりも長くても、既存の自動工具交換装置と本自動工具交換装置とを容易に交換することが可能となる。また、把持部が本体ケース側に位置するため、チェンジアームの重心が本体ケース側に位置し、自動工具交換装置の剛性、安定性を高めることが可能となる。
請求項に記載の発明によれば、切粉を除去するダストシールが、ガイド筒のオイルシールよりも自由端側に設けられているため、切粉が本体ケース内(オイルシールよりも内側)に侵入するのを防止することができる。

Claims (4)

  1. チェンジアームが先端部に設けられた出力シャフトが、本体ケースのガイド筒から進退動する自動工具交換装置であって、
    前記ガイド筒にオイルシールが設けられ、
    前記出力シャフトが最も前進して前記ガイド筒から突出する先端部分である切削水接触部が、前記出力シャフトが最も後退した際に前記オイルシールよりも前記本体ケース側に進入しないように、前記ガイド筒の長さが設定されている、
    ことを特徴とする自動工具交換装置。
  2. 前記出力シャフトが最も後退した状態で、工具ホルダを把持する把持部が前記本体ケース側の所定位置に位置するように、前記チェンジアームが形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動工具交換装置。
  3. 前記チェンジアームが水平方向に略真っ直ぐ延びて形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動工具交換装置。
  4. 切粉を除去するダストシールが、前記ガイド筒の前記オイルシールよりも自由端側に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の自動工具交換装置。
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