JP2021168643A - 茎葉処理装置 - Google Patents

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明 佐々木
Akira Sasaki
陽一 本荘
Yoichi Honjo
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Abstract

【課題】畝の中央へ向けて倒れた茎葉部も良好に切断・除去できる茎葉処理装置を提供する。【解決手段】この茎葉処理装置1は、第1回転刃、第2回転刃、および分草部80を有する。第1回転刃は、左右方向の中央よりも右方に位置する。第2回転刃は、左右方向の中央よりも左方に位置する。分草部80は、第1回転刃および第2回転刃よりも前方かつ左右方向の中央に位置する。畝の中央へ向けて倒れた茎葉部は、分草部80により左右に分けられる。したがって、畝の中央よりも右側の茎葉部は右側の第1切断部により、畝の中央よりも左側の茎葉部は左側の第2切断部により、それぞれ良好に切断・除去される。【選択図】図2

Description

本発明は、畝に沿って走行しながら、畝に条植された根菜の茎葉部を切断して畝の脇へ排出する茎葉処理装置に関する。
従来、畝に沿って走行しながら、畝に条植された根菜の茎葉部を切断して、切断後の茎葉部を畝の脇へ排出する、茎葉処理装置が知られている。この種の茎葉処理装置は、例えば特許文献1に開示されている。この特許文献1に記載の玉葱茎葉部切断装置(茎葉処理装置)は、軸周りに回転する垂直の回転軸と、回転軸の下端に固定されて回転し、回転により発生する吸引力で起立させた茎葉部を切断する切断刃(回転刃)と、回転軸と切断刃が配置されて、切断刃で切断されて吸引力により飛ばされた茎葉部を捕集するフード(チャンバー)と、フードに連通して茎葉部を吹き出すダクトを備えている。この茎葉処理装置では、切断された茎葉部が、フードを経由して、ダクトに供給され、当該ダクトから畝の脇に排出されると考えられる。
特開2017−205077号公報
特許文献1の装置は、左右一対の切断刃により、根菜の茎葉部を切断する。しかしながら、根菜の茎葉部は、収穫時期になると、畝の上面に沿って倒れる。このとき、一部の茎葉部は、畝の左右方向の中央へ向けて倒れる。このため、本来、右側の切断刃により切断されるべき茎葉部が、左側の切断刃へ吸引されて切断される場合がある。同様に、本来、左側の切断刃により切断されるべき茎葉部が、右側の切断刃へ吸引されて切断される場合がある。そうすると、装置が通過した後の畝に、茎葉部が、通常よりも長い状態で残ることとなる。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、畝の中央へ向けて倒れた茎葉部も良好に切断・除去できる茎葉処理装置を提供することを目的とする。
本願の第1発明は、畝に沿って走行しながら、畝に条植された根菜の茎葉部を切断して畝の脇へ排出する茎葉処理装置であって、左右方向の中央よりも右方に位置し、上下方向に延びる軸を中心に回転する第1回転刃と、左右方向の中央よりも左方に位置し、上下方向に延びる軸を中心に回転する第2回転刃と、前記第1回転刃および前記第2回転刃を収容し、左右方向のいずれか一方へ連通する流路を有するチャンバーと、を備え、前記第1回転刃および前記第2回転刃の回転により生じる空気流で、茎葉部が起立するとともに切断され、切断された茎葉部の細片が、前記流路を通って畝の脇へ排出され、前記第1回転刃および前記第2回転刃よりも前方かつ左右方向の中央に位置し、前記畝の上面に倒れた茎葉部を左右に分ける分草部をさらに備える。
本願の第2発明は、第1発明の茎葉処理装置であって、前記分草部はブラシである。
本願の第3発明は、第1発明または第2発明の茎葉処理装置であって、前記チャンバーを支持するフレームと前記分草部との間に介在する平行リンクをさらに備える。
本願の第4発明は、第3発明の茎葉処理装置であって、前記分草部は、前記平行リンクの支点よりも後方に位置する。
本願の第5発明は、第1発明から第4発明までのいずれか1発明の茎葉処理装置であって、前記分草部は、後方へ向かうにつれて左右方向の幅が広がるV字状である。
本願の第6発明は、第1発明から第5発明までのいずれか1発明の茎葉処理装置であって、前記チャンバーの前方に左右一対に配置され、前記畝の側方へ倒れた茎葉部を掻揚げる掻揚げ部と、前記掻揚げ部の前方に配置され、前記畝の側方へ倒れた茎葉部を引上げる一対の引上げ部と、をさらに備える。
本願の第7発明は、第6発明の茎葉処理装置であって、前記引上げ部はブラシである。
本願の第8発明は、第6発明または第7発明の茎葉処理装置であって、前記チャンバーを支持するフレームと前記引上げ部との間に介在する第2平行リンクをさらに備える。
本願の第9発明は、第8発明の茎葉処理装置であって、前記分草部は、前記第2平行リンクの支点よりも後方に位置する。
本願の第1発明〜第9発明によれば、畝の中央へ向けて倒れた茎葉部が、分草部により左右に分けられる。したがって、畝の中央よりも右側の茎葉部は右側の第1切断部により、畝の中央よりも左側の茎葉部は左側の第2切断部により、それぞれ良好に切断・除去できる。
特に、本願の第2発明によれば、分草部により、畝の表面を覆うマルチフィルムが破れることを抑制できる。
特に、本願の第3発明によれば、分草部の姿勢を維持しながら、分草部の高さを、畝の上面の高さに追従させることができる。これにより、畝の上面に倒れた茎葉部を、左右に適切に分けることができるとともに、マルチフィルムが破れることをより抑制できる。
特に、本願の第4発明によれば、畝の上面の突起に分草部がつまずくことを抑制できる。これにより、マルチフィルムが破れることを、より抑制できる。
特に、本願の第5発明によれば、畝の上面に倒れた茎葉部を、より効果的に左右に分けることができる。
特に、本願の第6発明によれば、畝の側方へ倒れた茎葉部が、引上げ部により引上げられ、その後、掻揚げ部により掻揚げられる。これにより、茎葉部を良好に立ち上げることができる。その結果、第1回転刃および第2回転刃により、茎葉部の長さをより一定に揃えて切断することができる。
特に、本願の第7発明によれば、引上げ部により、畝の表面を覆うマルチフィルムが破れることを抑制できる。
特に、本願の第8発明によれば、引上げ部の姿勢を維持しながら、引上げ部の高さを、畝の側面の高さに追従させることができる。これにより、畝の側面に倒れた茎葉部を、適切に引上げることができるとともに、マルチフィルムが破れることをより抑制できる。
特に、本願の第9発明によれば、畝の側面の突起に引上げ部がつまずくことを抑制できる。これにより、マルチフィルムが破れることを、より抑制できる。
茎葉処理装置および牽引車両の側面図である。 茎葉処理装置の側面図である。 茎葉処理装置の上面図である。 茎葉処理装置の後面図である。 チャンバーの内部空間の模式的な平面図である。 一対の回転ブラシを、後方側から見た図である。 分草部の付近の側面図である。 分草部の下面図である。 第2実施形態に係る茎葉処理装置の部分側面図である。 第1回転刃、第2回転刃、チャンバー、一対の掻揚げ部、分草部、および一対の引上げ部の位置関係を示す平面図である。
<1.第1実施形態>
<1−1.茎葉処理装置の構成>
以下、本発明の第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明においては、茎葉処理装置1が牽引車両2に牽引されて前進する方向を「前方」、その反対方向を「後方」、茎葉処理装置1の前進方向に向かって装置の左側の方向を「左方」、前進方向に向かって装置の右側の方向を「右方」、前後方向および左右方向のいずれにも垂直な方向であって地面に近づく方向を「下方」、その反対方向を「上方」と定義して、各部の形状や位置関係を説明する。
図1は、茎葉処理装置1および牽引車両2の側面図である。図2は、茎葉処理装置1の側面図である。図3は、茎葉処理装置1の上面図である。図4は、茎葉処理装置1の後面図である。
この茎葉処理装置1は、圃場において畝9に沿って走行しながら、畝9の上面に条植された根菜の茎葉部を切断し、切断後の茎葉部を畝9の脇へ排出する装置である。茎葉処理装置1により処理される根菜は、例えば玉葱である。すなわち、本願における「根菜」は、地中の鱗茎を食用とする玉葱を含むものとする。ただし、茎葉処理装置1の処理対象となる根菜は、球根部や根部を食用とする玉葱以外の根菜であってもよい。根菜は、畝9の上面において、例えば、左右方向に4列に条植される。
根菜を栽培するときには、畝9の上面にマルチフィルム(図示省略)が敷かれる。根菜の茎葉部は、マルチフィルムに設けられた穴から上方へ向けて延びる。根菜の球根部(鱗茎部)は、畝9の土壌中において成長する。収穫時期になると、根菜の茎葉部は、マルチフィルムの上面に沿って倒れた状態となる。したがって、根菜の収穫を行うときには、まず、(1)マルチフィルムの上面に倒れた茎葉部を切断して除去し、次に、(2)畝9の上面からマルチフィルムを剥がし、その後に、(3)畝9から球根部を掘り起こす、という3つの作業が必要となる。茎葉処理装置1は、この(1)〜(3)の作業のうち、(1)〜(2)の作業を容易に行うための装置である。
茎葉処理装置1は、トラクタ等の牽引車両2の後部に接続される。したがって、牽引車両2を前方へ走行させると、茎葉処理装置1も、牽引車両2に引かれて前方へ移動する。牽引車両2および茎葉処理装置1は、1つの畝9を跨いだ状態で走行する。そして、茎葉処理装置1は、牽引車両2から供給される動力により、後述する第1回転刃40および第2回転刃50を回転させる。これにより、畝9の上面に条植された根菜の茎葉部を切断する。
図1〜図4に示すように、本実施形態の茎葉処理装置1は、フレーム10、一対の尾輪20、動力伝達部30、第1回転刃40、第2回転刃50、およびチャンバー60を備える。
フレーム10は、茎葉処理装置1の各部を支持する骨格である。フレーム10は、複数の柱状の部材を組み合わせることにより、構成される。フレーム10の材料には、鉄などの剛性の高い金属が用いられる。
一対の尾輪20は、フレーム10の後部の左右両端に配置される。図1〜図4では、尾輪20がリフトアップされた状態を実線で示しているが、茎葉処理装置1の使用時には、一対の尾輪20が、図1〜図4中の二点鎖線の位置まで下降する。そして、一対の尾輪20が、畝9の両脇の溝部に接地する。牽引車両2が前進すると、一対の尾輪20が回転して、茎葉処理装置1も前進する。なお、この茎葉処理装置1では、畝9の高さに応じて、フレーム10に対する尾輪20の上下方向の高さを調整することが可能である。
動力伝達部30は、チャンバー60の上部に位置する。動力伝達部30は、牽引車両2から供給される動力を、第1回転刃40および第2回転刃50へ伝達するための動力伝達機構を有する。動力伝達機構は、例えば、入力軸、プーリ、ベルト、ギヤ、および2本の出力軸を有する。動力伝達部30の入力軸は、牽引車両2の後部から後上方に向かって延びるPTO軸201に接続される。牽引車両2の駆動源(例えばエンジン)から供給される動力は、PTO軸201を介して、動力伝達部30の入力軸へ入力される。そして、入力された動力が、ベルトやギヤを介して、2本の出力軸へ出力される。
第1回転刃40は、後述するメインチャンバー61の内部の、左右方向の中央よりも右方に配置される。第1回転刃40は、上下方向に延びる第1回転軸41の下端部に固定される。第1回転軸41の上端部は、動力伝達部30の右側の出力軸に接続される。したがって、第1回転刃40は、動力伝達部30から出力される動力により、第1回転軸41と一体となって回転する。第1回転刃40は、複数枚(例えば2枚)の刃板42を有する。複数枚の刃板42は、第1回転軸41の周囲において、周方向に等間隔に設けられる。各刃板42の回転方向の先頭側の端縁は、根菜の茎葉部を切断可能な刃先となっている。また、各刃板42は、その上面および下面が、回転方向に対して傾斜している。具体的には、各刃板42は、刃先が下端となるような傾斜姿勢で配置される。このため、第1回転刃40が回転すると、2枚の刃板42によって、上方へ向かう空気流が発生する。
第2回転刃50は、後述するメインチャンバー61の内部の、左右方向の中央よりも左方に配置される。第2回転刃50は、上下方向に延びる第2回転軸51の下端部に固定される。第2回転軸51の上端部は、動力伝達部30の左側の出力軸に接続される。したがって、第2回転刃50は、動力伝達部30から出力される動力により、第2回転軸51と一体となって回転する。第2回転刃50は、複数枚(例えば2枚)の刃板52を有する。複数枚の刃板52は、第2回転軸51の周囲において、周方向に等間隔に設けられる。各刃板52の回転方向の先頭側の端縁は、根菜の茎葉部を切断可能な刃先となっている。また、各刃板52は、その上面および下面が、回転方向に対して傾斜している。具体的には、各刃板52は、刃先が下端となるような傾斜姿勢で配置される。このため、第2回転刃50が回転すると、2枚の刃板52によって、上方へ向かう空気流が発生する。
チャンバー60は、第1回転刃40および第2回転刃50により切断された茎葉部を、畝9の脇へ搬送するための流路を構成する筐体である。チャンバー60は、鉄などの金属により形成され、その表面は塗料により被覆されている。チャンバー60は、上述したフレーム10に固定される。
図5は、チャンバー60の内部空間の模式的な平面図である。図2〜図5に示すように、本実施形態のチャンバー60は、メインチャンバー61、案内チャンバー62、および拡散チャンバー63を有する。
メインチャンバー61は、第1回転刃40および第2回転刃50を収容する箱状の部分である。メインチャンバー61は、一対の尾輪20よりも前方、案内チャンバー62よりも後方、かつ、左右方向において一対の尾輪20の間に位置する。茎葉処理装置1の使用時には、このメインチャンバー61が、畝9の上方に配置される。メインチャンバー61は、上部を覆う天面部611、左端部を覆う左側面部612、および後部を覆う後面部613を有する。左側面部612は、左右方向に対して垂直な板状である。後面部613は、上面視において、第1回転刃40の回転軌跡に沿う円弧と、第2回転刃50の回転軌跡に沿う円弧とを、含む形状を有し、かつ、上下方向に延びる。メインチャンバー61の下部は、下方へ向けて開放されている。
案内チャンバー62は、メインチャンバー61の前方に位置する。チャンバー60の内部において、メインチャンバー61の内部空間と、案内チャンバー62の内部空間とは、前後方向に連通する。図3に示すように、案内チャンバー62は、背面部621、正面部622、および傾斜面部623を有する。背面部621は、前後方向に対して垂直な板状であり、その下端部が、メインチャンバー61の天面部611の前端に接続される。正面部622は、前後方向に対して垂直な板状であり、背面部621から間隔をあけて前方に位置する。背面部621および正面部622の上端部は、右方へ向かうにつれて次第に高くなるように、傾斜している。傾斜面部623は、これらの背面部621の上端部と正面部622の上端部とを繋ぐ板状の部分である。
本実施形態では、正面部622の上端部が、背面部621の上端部よりも、やや低くなっている。すなわち、傾斜面部623は、右方へ向かうにつれて次第に高くなるように傾斜するとともに、前方へ向かうにつれて次第に低くなるように傾斜している。
拡散チャンバー63は、メインチャンバー61および案内チャンバー62の右方、かつ、右側の尾輪20の前方に位置する。茎葉処理装置1の使用時には、この拡散チャンバー63が、畝9の脇の溝の上方に配置される。案内チャンバー62の内部空間と、拡散チャンバー63の内部空間とは、左右方向に連通する。拡散チャンバー63は、上部を覆う板状の上面部631と、右端部を覆う板状の右側面部632とを有する。上面部631は、後方へ向かうにつれて次第に低くなるように傾斜した板状である。右側面部632は、左右方向に対して垂直な板状である。拡散チャンバー63の下部は、下方へ向けて開放されている。
このような茎葉処理装置1を用いて、根菜の茎葉部を切断・除去するときには、牽引車両2により、茎葉処理装置1を畝9を跨いだ状態で走行させながら、第1回転刃40、第2回転刃50、および後述する一対の回転ブラシ72を回転させる。そうすると、畝9の側方へ向けて倒れた根菜の茎葉部は、一対の回転ブラシ72により、畝9の上面へ向けて掻揚げられる。また、メインチャンバー61の内部には、第1回転刃40および第2回転刃50の回転により、上方へ向かう空気流が発生する。この空気流により、メインチャンバー61の下方に位置する根菜の茎葉部が、マルチフィルムの上面に倒れた状態から起立する。そして、起立した茎葉部が、第1回転刃40および第2回転刃50により切断される。
すなわち、第1回転刃40および第2回転刃50は、回転により空気流を発生させる役割と、起立した茎葉部を切断する役割と、の2つの役割を果たす。
図5のように、第1回転刃40および第2回転刃50の回転により、チャンバー60内には、メインチャンバー61から案内チャンバー62を通って拡散チャンバー63へ向かう空気流が形成される。第1回転刃40および第2回転刃50により切断された茎葉部の細片は、この空気流により、メインチャンバー61から、案内チャンバー62を通って、拡散チャンバー63へ搬送される。そして、拡散チャンバー63内で前後方向に拡散されながら、下方へ落下する。これにより、畝9の脇に茎葉部の細片が排出される。
以上のように、この茎葉処理装置1を使用すれば、マルチフィルムの上面に倒れた茎葉部を、起立させて効率よく切断することができる。しかも、切断された茎葉部の細片を、その後の収穫作業の妨げとならない畝9の脇へ排出することができる。したがって、根菜の収穫作業を効率よく行うことができる。
なお、茎葉処理装置1は、畝の表面にマルチフィルムが敷かれていない露地栽培において使用することも可能である。
<1−2.掻揚げ部について>
根菜の茎葉部は、収穫時期になると、マルチフィルムの上面に沿って倒れる。このとき、畝9の左右の両端付近に植え付けられた根菜の茎葉部は、畝9の側部の傾斜面に沿って、左右方向の外側へ倒れる場合がある。このように、畝9の外側へ向けて倒れた茎葉部には、第1回転刃40および第2回転刃50の回転により生じる吸引力が届きにくい。それゆえ、第1回転刃40および第2回転刃50による吸引力だけでは、茎葉部が起立せず、茎葉部を切断できないことがある。その場合、茎葉処理装置1による処理後に、切断されずに残った茎葉部を、作業者が1つ1つ手作業で切断する必要がある。
このような問題を解決するため、この茎葉処理装置1は、一対の掻揚げ部70を備える。一対の掻揚げ部70は、案内チャンバー62よりも前方において、フレーム10の左右両端に設けられている。
図2に示すように、掻揚げ部70は、アーム部71と、アーム部71の先端に設けられた回転ブラシ72とを有する。アーム部71の上端部は、フレーム10に対して、前後方向に延びる揺動軸71Aを中心として揺動自在に取り付けられている。回転ブラシ72は、アーム部71の下端に取り付けられている。茎葉処理装置1の使用時には、畝9の形状や装置の走行状態に応じて、揺動軸71Aを中心としてアーム部71の角度が変化する。これにより、アーム部71が左右方向に揺動して、畝9の側部の傾斜面に回転ブラシ72が追従する。その結果、畝9の側部の傾斜面に、回転ブラシ72を適切に接触した状態を保つことができる。ただし、アーム部71は、揺動不能であってもよい。
図6は、一対の回転ブラシ72を、後方側から見た図である。回転ブラシ72は、回転部材721と、複数のブラシ部722とを有する。回転部材721は、アーム部71の下端において前後方向に延びる回転軸72Aを中心として回転する。複数のブラシ部722は、回転部材721の外端に取り付けられている。各ブラシ部722は、回転軸72Aに対して略放射状に延びる多数の線材を有する。なお、図4の例では、1つの回転ブラシ72に3つのブラシ部722が設けられているが、ブラシ部722の数は、1〜2つであってもよく、4つ以上であってもよい。
回転ブラシ72は、プーリやベルト等からなる動力伝達機構を介して、牽引車両2のPTO軸201に接続される。したがって、牽引車両2の駆動源(例えばエンジン)から供給される動力は、PTO軸201および動力伝達機構を介して、回転ブラシ72へ伝達される。これにより、一対の回転ブラシ72が、それぞれ、回転軸72Aを中心として回転する。具体的には、図6のように、右側の回転ブラシ72は、後方側から見て時計回りに回転し、左側の回転ブラシ72は、後方側から見て反時計回りに回転する。
茎葉処理装置1の使用時には、この掻揚げ部70のブラシ部722の先端が、畝9の脇から畝9の上面に向かって、畝9の側部の傾斜面に接触しながら上昇移動するように、回転する。これにより、畝9の外側へ向けて倒れた茎葉部が、ブラシ部722の先端に保持されて、畝9の上面へ掻揚げられる。また、畝9の上面に移動した茎葉部は、第1回転刃40および第2回転刃50の回転による吸引力を受けて、上方へ起立する。そして、起立した茎葉部が、第1回転刃40および第2回転刃50により切断される。その結果、畝9の外側へ向けて倒れた茎葉部も、良好に切断・除去することができる。
また、本実施形態の掻揚げ部70は、回転ブラシ72の高さを調節する高さ調節機構73を有する。高さ調節機構73は、例えば、アーム部71に予め複数の取り付け孔を設けておいて、その複数の取り付け孔のうちの1つに、回転ブラシ72を取り付ける構造とされる。ただし、高さ調節機構73は、アーム部71の異なる高さ位置に、回転ブラシ72をフックで取り付ける構造であってもよい。あるいは、ハンドルを回すことにより、アーム部71に対して回転ブラシ72を高さ方向に移動させる、ネジ送り式または吊り下げ式の構造であってもよい。また、高さ調節機構73に、流体圧力によるシリンダを利用してもよい。畝9の高さや形状が異なる場合にも、回転ブラシ72の高さを調節することにより、畝9の側部の傾斜面に、回転ブラシ72を適切に接触させることができる。
回転ブラシ72のブラシ部722は、回転部材721の全周に植設されていてもよい。ただし、回転部材721の全周にブラシ部722を設けると、掻揚げた茎葉部が、ブラシ部722から離れず、ブラシ部722とともに外側へ付き回りする場合がある。これに対し、図4のように、回転部材721の周囲に、ブラシ部722を周方向に間隔をあけて設ければ、掻揚げた茎葉部を、ブラシ部722から離して、畝9の上面に載せやすくなる。
また、本実施形態のブラシ部722は、回転ブラシ72に対するブラシ部722の傾きを調節する傾き調節機構74を有する。この傾き調節機構74により、例えば、ブラシ部722を、厳密に半径方向外側向きではなく、やや回転方向の後方側へ傾いた姿勢とすることができる。このようにすれば、掻揚げた茎葉部を、ブラシ部722からより引き離しやすくなる。また、畝9の側部の傾斜面に、ブラシ部722の先端が突き刺さりにくくなる。これにより、茎葉部を掻揚げる動作を、より円滑に行うことができる。
なお、上述の通り、本実施形態の掻揚げ部70は、PTO軸201から供給される動力を利用して、回転ブラシ72を回転させている。しかしながら、回転ブラシ72をPTO軸201から切り離し、掻揚げ部70に、回転ブラシ72を回転させるための固有のモータを設けてもよい。
また、本実施形態の茎葉処理装置1は、回転ブラシ72の上部を覆うガード75を有する。ガード75には、例えば、ゴム板が用いられる。このガード75により、回転ブラシ72による茎葉や砂利・小石の飛散を防止することができる。
<1−3.分草部について>
畝9の上面に根菜が4条植されている場合、茎葉処理装置1は、右側の2条分の茎葉部を第1回転刃40で切断し、左側の2条分の茎葉部を第2回転刃50で切断する。しかしながら、図6のように、中央の2条の茎葉部は、畝9の左右方向の中央へ向けて倒れる場合がある。この場合、中央の2条の茎葉部のうち、右側の茎葉部(以下「中央右茎葉部S1」と称する)が、左側の第2回転刃50へ吸引されて切断され、左側の茎葉部(以下「中央左茎葉部S2」と称する)が、右側の第1回転刃40へ吸引されて切断される場合がある。そうすると、茎葉処理装置1が通過した後の畝9の上面に、中央右茎葉部S1と中央左茎葉部S2とが、通常よりも長い状態で残ることとなる。
このような問題を解決するため、図2に示すように、この茎葉処理装置1は、中央右茎葉部S1と中央左茎葉部S2とを左右に分ける分草部80を備える。分草部80は、第1回転刃40および第2回転刃50よりも前方、かつ、茎葉処理装置1の左右方向の中央に位置する。
図7は、分草部80の付近の側面図である。図7に示すように、分草部80は、フレーム10の下面に、平行リンク(以下「第1平行リンク」と称する)81を介して取り付けられている。第1平行リンク81は、一対のリンク部材811を有する。各リンク部材811は、フレーム10および分草部80に対して、それぞれ回動可能に接続されている。したがって、分草部80は、その姿勢を維持しながら、フレーム10に対する相対的な高さを変動させることが可能である。これにより、分草部80の高さを、畝9の上面の高さに追従させることができる。
本実施形態では、分草部80にブラシが用いられている。分草部80は、弾性変形可能な多数の線材82を有する。図8は、分草部80の下面図である。図8に示すように、本実施形態では、多数の線材82が、V字状に配置されている。これにより、分草部80の左右方向の幅が、後方へ向かうにつれて、徐々に広がっている。
茎葉処理装置1の使用時には、牽引車両2により、茎葉処理装置1を畝9を跨いだ状態で走行させる。このとき、分草部80は、多数の線材82の下端部をマルチフィルムの上面に接触させながら、畝9の中央を前方へ向かって移動する。そうすると、畝9の左右方向の中央へ向けて倒れた中央右茎葉部S1および中央左茎葉部S2が、分草部80により解きほぐされて、左右に分けられる。これにより、中央右茎葉部S1の先端が、畝9の左右方向の中央よりも右側に配置され、中央左茎葉部S2の先端が、畝9の左右方向の中央よりも左側に配置される。
その後、中央右茎葉部S1の上方を、第1回転刃40が通過する。これにより、中央右茎葉部S1は、第1回転刃40へ吸引されて、第1回転刃40により切断される。また、中央左茎葉部S2の上方を、第2回転刃50が通過する。これにより、中央左茎葉部S2は、第2回転刃50へ吸引されて、第2回転刃50により切断される。すなわち、中央右茎葉部S1が、左側の第2回転刃50へ吸引されたり、中央左茎葉部S2が、右側の第1回転刃40へ吸引されたりすることを、抑制できる。したがって、茎葉処理装置1が通過した後の畝9の上面に、中央右茎葉部S1と中央左茎葉部S2とが、長い状態で残ることを抑制できる。
なお、第1回転刃40および第2回転刃50により空気流が発生すると、根菜の茎葉部だけではなく、畝9を被覆するマルチフィルムにも吸引力が作用する。もし、この吸引力によってマルチフィルムが浮き上がり、第1回転刃40および第2回転刃50によりマルチフィルムが切断されると、後の工程において、マルチフィルムを回収する作業が困難となる。しかしながら、この茎葉処理装置1では、分草部80がマルチフィルムに接触する。これにより、マルチフィルムの浮き上がりを抑制できる。したがって、マルチフィルムを切断することなく、根菜の茎葉部のみを切断することができる。
また、本実施形態では、分草部80に、柔軟に変形可能な多数の線材82からなるブラシが用いられている。このため、分草部80により、畝9の表面を覆うマルチフィルムが破れることを抑制できる。また、多数の線材82は、後方へ向かうにつれて左右方向の幅が広がるように、V字状に設けられている。このようにすれば、畝9の上面に倒れた中央右茎葉部S1および中央左茎葉部S2を、より効果的に左右に分けることができる。
また、本実施形態では、フレーム10の下面と分草部80との間に、第1平行リンク81が介在する。このため、分草部80の姿勢を維持しながら、分草部80の高さを、畝9の上面の高さに追従させることができる。これにより、畝9の上面に倒れた中央右茎葉部S1および中央左茎葉部S2を、左右に適切に分けることができるとともに、マルチフィルムが破れることをより抑制できる。
分草部80は、第1平行リンク81の支点(一対のリンク部材811の上端)よりも後方に位置する。このようにすれば、分草部80は、第1平行リンク81に押されるのではなく、第1平行リンク81に引きずられる状態となる。したがって、畝9の上面の突起に分草部80がつまずくことを抑制できる。これにより、マルチフィルムが破れることを、より抑制できる。
なお、本実施形態では、分草部80の自重により、分草部80の高さを畝9の上面に追従させているが、フレーム10の下面と分草部80との間に、ばねを介在させてもよい。このようにすれば、ばねの弾性力により、分草部80を、畝9の上面に押し付けることができる。これにより、畝9の上面に対する分草部80の追従性を、より向上させることができる。
また、一対のリンク部材811を有する第1平行リンク81に代えて、1本のリンク部材811を介して、フレーム10の下面に分草部80を接続してもよい。
分草部80における多数の線材82の配置は、必ずしもV字状でなくてもよい。また、分草部80は、必ずしもブラシでなくてもよい。ブラシに代えて、スポンジ等の弾性材料を用いてもよい。また、ブラシに代えて、デバイダー等を用いてもよい。
また、畝の表面にマルチフィルムが敷かれていない露地栽培においても、分草部30を使用することにより、中央右茎葉部S1と中央左茎葉部S2を左右に分ける効果を得ることができる。
<2.第2実施形態>
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。図9は、第2実施形態に係る茎葉処理装置1の部分側面図である。なお、以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明し、第1実施形態と同等の部分については重複説明を省略する。
上述した第1実施形態の茎葉処理装置1では、一対の掻揚げ部70により、畝9の側方へ倒れた茎葉部を掻揚げていた。しかしながら、茎葉が太い場合や、絡みが多い場合には、掻揚げ残しが発生する場合がある。このような問題を解決するために、第2実施形態の茎葉処理装置1は、一対の引上げ部90を有する。図9に示すように、一対の引上げ部90は、掻揚げ部70よりも前方に位置する。また、一対の引上げ部90は、フレーム10の左右両端に設けられている。
図10は、第1回転刃40、第2回転刃50、一対の掻揚げ部70、分草部80、および一対の引上げ部90と、畝9の位置関係を示す平面図である。図10に示すように、右側の引上げ部90は、右側の掻揚げ部70の前方に位置し、左側の引上げ部90は、右側の掻揚げ部70の前方に位置する。また、右側の引上げ部90は、畝9の右側の側面の上方に位置し、左側の引上げ部90は、畝9の左側の側面の上方に位置する。
図9に示すように、引上げ部90は、フレーム10の側部に、支持柱91を介して取り付けられている。また、本実施形態では、引上げ部90にブラシが用いられている。引上げ部90は、弾性変形可能な多数の線材92を有する。多数の線材は、上述した図8の分草部80のように、V字状に配列されていてもよく、あるいは、矩形等の他の形状に配列されていてもよい。
茎葉処理装置1の使用時には、牽引車両2により、茎葉処理装置1を畝9を跨いだ状態で走行させる。このとき、引上げ部90は、多数の線材92を、畝9の側面を覆うマルチフィルムに接触させながら、前方へ向かって移動する。そうすると、畝9の側方へ向かって倒れた茎葉部が、引上げ部90により解きほぐされて、畝9の上面へ引上げられる。したがって、その後に通過する掻揚げ部70により、茎葉部を容易に掻揚げることができる。その結果、掻揚げ残しを減らし、第1回転刃40および第2回転刃50により、茎葉の長さをより一定に揃えて切断することが可能となる。
また、本実施形態の茎葉処理装置1では、左右方向の中央において、分草部80がマルチフィルムに接触し、かつ、左右方向の両端において、一対の引上げ部90がマルチフィルムに接触する。これにより、マルチフィルムの浮き上がりをより抑制できる。したがって、第1回転刃40および第2回転刃50によりマルチフィルムが切断されることを、より抑制できる。
また、本実施形態では、分草部80および一対の引上げ部90が、いずれも、柔軟に変形可能な多数の線材からなるブラシである。このため、分草部80および一対の引上げ部90により、マルチフィルムが破れることを抑制できる。
なお、図7の分草部80と同様に、フレーム10と引上げ部90との間に、平行リンク(以下「第2平行リンク」と称する)を設けてもよい。そうすれば、引上げ部90の姿勢を維持しながら、引上げ部90の高さを、畝9の側面の高さに追従させることができる。これにより、畝9の側面へ倒れた茎葉部を、適切に引上げることができるとともに、マルチフィルムが破れることをより抑制できる。
また、フレーム10と引上げ部90との間に第2平行リンクを設ける場合、引上げ部90は、第2平行リンクの支点よりも後方に配置することが望ましい。そうすれば、引上げ部90は、第2平行リンクに押されるのではなく、第2平行リンクに引きずられる状態となる。したがって、畝9の側面の突起に引上げ部90がつまずくことを抑制できる。これにより、マルチフィルムが破れることを、より抑制できる。
また、フレーム10と引上げ部90との間に、ばねを介在させてもよい。このようにすれば、ばねの弾性力により、引上げ部90を、畝9の上面に押し付けることができる。これにより、畝9の上面に対する引上げ部90の追従性を、より向上させることができる。
また、一対のリンク部材を有する第2平行リンクに代えて、1本のリンク部材を介して、フレーム10に引上げ部を接続してもよい。
また、引上げ部90は、必ずしもブラシでなくてもよい。ブラシに代えて、スポンジ等の弾性材料を用いてもよい。また、ブラシに代えて、デバイダー等を用いてもよい。
また、畝の表面にマルチフィルムが敷かれていない露地栽培においても、掻揚げ部70および引上げ部90を使用することにより、畝9の側方へ倒れた茎葉部を良好に立ち上げる効果を得ることができる。
<3.変形例>
以上、本発明の第1実施形態および第2実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。
上記の実施形態では、第1回転刃40と第2回転刃50とが、同等の構造であった。すなわち、第1回転刃40と第2回転刃50とで、刃板の表面積、刃板の数、刃板の傾斜角度、回転数は、全て同一であった。しかしながら、第1回転刃40および第2回転刃50の構造または動作に、差をつけてもよい。例えば、第2回転刃50の回転により発生する空気流が、第1回転刃40の回転により発生する空気流よりも、強くなるようにしてもよい。具体的には、第2回転刃50の刃板52の表面積を、第1回転刃40の刃板42の表面積よりも、大きくしてもよい。また、第2回転刃50の刃板52の数を、第1回転刃40の刃板42の数よりも多くしてもよい。また、第1回転刃40の刃板42の水平面に対する傾斜角度と、第2回転刃50の刃板52の水平面に対する傾斜角度とを、相違させてもよい。あるいは、第2回転刃50の回転数を、第1回転刃40の回転数よりも、大きくしてもよい。回転数の差は、例えば、動力伝達機構に含まれるギヤの歯数に差を設けることによって、実現すればよい。
このようにすれば、第2回転刃50の上部空間が、第1回転刃40の上部空間よりも、相対的に高圧となる。このため、メインチャンバー61から案内チャンバー62を経由して、第1回転刃40に近い拡散チャンバー63へ、空気流を円滑に流すことができる。すなわち、拡散チャンバー63から相対的に遠い位置にある第2回転刃50で切断された茎葉部の細片は、第2回転刃50の強い空気流により、案内チャンバー62へ流れる。また、拡散チャンバー63に相対的に近い位置にある第1回転刃40で切断された茎葉部の細片は、第1回転刃40の弱い空気流により、案内チャンバー62へ流れる。これにより、案内チャンバー62から拡散チャンバー63へ、茎葉部の細片を、滞りなく搬送することができる。
上記の実施形態の茎葉処理装置1は、トラクタ等の牽引車両2の後方に接続されるものであった。しかしながら、茎葉処理装置1は、牽引車両2の前方に接続されるものであってもよい。
上記の実施形態の茎葉処理装置1は、後端部に1対の尾輪20を備えていた。これに加えて、茎葉処理装置1の前端部に、1対の補助輪を設けてもよい。
上記の実施形態の茎葉処理装置1では、第1回転刃40および第2回転刃50が、牽引車両2からの動力を受けて回転していた。しかしながら、茎葉処理装置1が、第1回転刃40および第2回転刃50を回転させるための固有の駆動源を有していてもよい。
上記の実施形態では、拡散チャンバー63が、メインチャンバー61および案内チャンバー62の右側に配置されていた。しかしながら、拡散チャンバー63は、メインチャンバー61および案内チャンバー62の左側に配置されていてもよい。すなわち、拡散チャンバー63は、メインチャンバー61および案内チャンバー62の右側および左側のいずれか一方に配置されていればよい。切断された茎葉部の細片は、チャンバー60内の流路を通って、畝9の右側および左側のいずれか一方に排出されればよい。
また、茎葉処理装置1の詳細な構成や各部の形状等については、本願で示した具体例と、相違していてもよい。また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。あるいは、上記の実施形態や変形例に登場した要素の一部を、省略してもよい。
1 茎葉処理装置
2 牽引車両
10 フレーム
20 尾輪
30 動力伝達部
40 第1回転刃
50 第2回転刃
60 チャンバー
61 メインチャンバー
62 案内チャンバー
63 拡散チャンバー
70 掻揚げ部
80 分草部
81 第1平行リンク
82 線材
90 引上げ部
91 支持柱
92 線材

Claims (9)

  1. 畝に沿って走行しながら、畝に条植された根菜の茎葉部を切断して畝の脇へ排出する茎葉処理装置であって、
    左右方向の中央よりも右方に位置し、上下方向に延びる軸を中心に回転する第1回転刃と、
    左右方向の中央よりも左方に位置し、上下方向に延びる軸を中心に回転する第2回転刃と、
    前記第1回転刃および前記第2回転刃を収容し、左右方向のいずれか一方へ連通する流路を有するチャンバーと、
    を備え、
    前記第1回転刃および前記第2回転刃の回転により生じる空気流で、茎葉部が起立するとともに切断され、切断された茎葉部の細片が、前記流路を通って畝の脇へ排出され、
    前記第1回転刃および前記第2回転刃よりも前方かつ左右方向の中央に位置し、前記畝の上面に倒れた茎葉部を左右に分ける分草部
    をさらに備える、茎葉処理装置。
  2. 請求項1に記載の茎葉処理装置であって、
    前記分草部はブラシである、茎葉処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の茎葉処理装置であって、
    前記チャンバーを支持するフレームと前記分草部との間に介在する第1平行リンク
    をさらに備える、茎葉処理装置。
  4. 請求項3に記載の茎葉処理装置であって、
    前記分草部は、前記平行リンクの支点よりも後方に位置する、茎葉処理装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の茎葉処理装置であって、
    前記分草部は、後方へ向かうにつれて左右方向の幅が広がるV字状である、茎葉処理装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の茎葉処理装置であって、
    前記チャンバーの前方に左右一対に配置され、前記畝の側方へ倒れた茎葉部を掻揚げる掻揚げ部と、
    前記掻揚げ部の前方に配置され、前記畝の側方へ倒れた茎葉部を引上げる一対の引上げ部と、
    をさらに備える、茎葉処理装置。
  7. 請求項6に記載の茎葉処理装置であって、
    前記引上げ部はブラシである、茎葉処理装置。
  8. 請求項6または請求項7に記載の茎葉処理装置であって、
    前記チャンバーを支持するフレームと前記引上げ部との間に介在する第2平行リンク
    をさらに備える、茎葉処理装置。
  9. 請求項8に記載の茎葉処理装置であって、
    前記分草部は、前記第2平行リンクの支点よりも後方に位置する、茎葉処理装置。
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