JP2021168378A - 撮像ユニット及び撮像装置 - Google Patents

撮像ユニット及び撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021168378A
JP2021168378A JP2021033766A JP2021033766A JP2021168378A JP 2021168378 A JP2021168378 A JP 2021168378A JP 2021033766 A JP2021033766 A JP 2021033766A JP 2021033766 A JP2021033766 A JP 2021033766A JP 2021168378 A JP2021168378 A JP 2021168378A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring board
electrode
flexible wiring
imaging unit
reinforcing material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021033766A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021168378A5 (ja
Inventor
幸嗣 野口
Yukitsugu Noguchi
有矢 岡田
Yuya Okada
光利 長谷川
Mitsutoshi Hasegawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to US17/220,606 priority Critical patent/US11895793B2/en
Priority to CN202110361388.8A priority patent/CN113543457B/zh
Publication of JP2021168378A publication Critical patent/JP2021168378A/ja
Publication of JP2021168378A5 publication Critical patent/JP2021168378A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/14Structural association of two or more printed circuits
    • H05K1/147Structural association of two or more printed circuits at least one of the printed circuits being bent or folded, e.g. by using a flexible printed circuit
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/70SSIS architectures; Circuits associated therewith
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/70SSIS architectures; Circuits associated therewith
    • H04N25/79Arrangements of circuitry being divided between different or multiple substrates, chips or circuit boards, e.g. stacked image sensors
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Structure Of Printed Boards (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Combinations Of Printed Boards (AREA)

Abstract

【課題】フレキシブル配線基板の柔軟性を損なうことなく、フレキシブル配線基板とプリント配線板の接続部との負荷を低減することができる撮像ユニット及び撮像装置を提供する。【解決手段】撮像ユニットは、撮像素子が設けられ、表層に第1の電極を有するプリント配線板と、第1面と第2面を有する基材と、第1面の上に設けられた導体層と、導体層の上に設けられた絶縁層とを有し、導体層は一方の先端部に絶縁層が設けられていない第2の電極をさらに有するフレキシブル配線基板と、第1の電極と前記第2の電極とを接続する導電性接続材と、基材の第2面側に設けられた補強材と、を有する撮像ユニットであって、補強材は、前記絶縁層の第2電極に近い側の終端部および導電性接続材の第2電極と接続された部分の絶縁層に近い側の終端部を連続的に覆っている。【選択図】図1

Description

本発明は、撮像ユニット及び撮像装置に関する。
特許文献1には、基板間の接続構造を有する複合基板の構造が提案されている。特許文献1記載の複合基板は、補強板が第1の面に積層された第1のフレキシブル配線板と、第1のフレキシブル配線板の第2の面に接合される第2のフレキシブル配線板とを有している。また、補強板は、第1及び第2のフレキシブル配線板の接合部とオーバラップするように第1のフレキシブル配線板の端面よりも突出した部分を有している。特許文献1には、接合部において、第1及び第2のフレキシブル配線板の配線パターン同士が電気的に接続され、補強板と第2のフレキシブル配線板とが接着材で固定されていることにより、曲げ応力による配線パターン露出部の断線を防ぐことが記載されている。
しかしながら、例えば手振れ補正ユニットのような、細かく移動する移動体に対してフレキシブル配線基板が接続される場合、特許文献1に記載の技術では、系全体が高剛性化されるため、フレキシブル配線基板の柔軟性が損なわれる。この結果、特許文献1に記載の技術では、移動体の駆動が阻害されてしまう。
特開2009−295821号公報
本発明の一観点によれば、撮像素子が設けられ、表層に第1の電極を有するプリント配線板と、第1面と第2面を有する基材と、前記第1面の上に設けられた導体層と、前記導体層の上に設けられた絶縁層とを有し、前記導体層は一方の先端部に前記絶縁層が設けられていない第2の電極をさらに有するフレキシブル配線基板と、前記第1の電極と前記第2の電極とを接続する導電性接続材と、前記基材の前記第2面側に設けられた補強材と、を有する撮像ユニットであって、前記補強材は、前記絶縁層の前記第2電極に近い側の終端部および前記導電性接続材の前記第2電極と接続された部分の前記絶縁層に近い側の終端部を連続的に覆っていることを特徴とする撮像ユニットが提供される。
本発明の他の観点によれば、筐体と、前記筐体の内部に撮像ユニットを備えた撮像装置であって、前記撮像ユニットは、上記の撮像ユニットである撮像装置が提供される。
本発明によれば、フレキシブル配線基板の柔軟性を損なうことなく、フレキシブル配線基板とプリント配線板との接続部に生じる負荷を低減することができる。
第1実施形態に係る撮像ユニットの概略構成を示す上面図である。 第1実施形態に係る撮像ユニットの概略構成を示す断面模式図である。 第1実施形態に係る撮像ユニットのフレキシブル配線基板とプリント配線板との接続部を拡大して示す断面模式図である。 第2実施形態に係る撮像ユニットの概略構成を示す上面図である。 第2実施形態に係る撮像ユニットの概略構成を示す断面模式図である。 第2実施形態に係る撮像ユニットのフレキシブル配線基板とプリント配線板の接続部を拡大して示す断面模式図である。 第3実施形態に係る撮像ユニットの概略構成を示す上面図である。 第3実施形態に係る撮像ユニットの概略構成を示す断面模式図である。 第3実施形態に係る撮像ユニットのフレキシブル配線基板とプリント配線板の接続部における断面模式図である。 第4実施形態に係る電子機器の一例としての撮像装置の概略構成を示す説明図である。 比較例1に係る三次元の構造解析モデルを示す概略図である。 比較例2に係る三次元の構造解析モデルを示す概略図である。 比較例3に係る三次元の構造解析モデルを示す概略図である。 比較例4に係る三次元の構造解析モデルを示す概略図である。 実施例3に係る三次元の構造解析モデルを示す概略図である。 比較例1、2、3、4及び実施例3の構造解析の結果を比較して示す図である。 実施例4、5、6の構造解析の結果を示すグラフである。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、以下で説明する図面において、同じ機能を有するものは同一の符号を付し、その説明を省略又は簡潔にすることもある。
[第1実施形態]
第1実施形態に係る撮像ユニットについて図1、図2及び図3を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る撮像ユニット400の概略構成を示す上面模式図である。図2は、本実施形態に係る撮像ユニット400の概略構成を示す断面模式図であり、図1におけるA−A′線に沿った断面を示している。
図3は、本実施形態に係る撮像ユニット400のフレキシブル配線基板4とプリント配線板9との接続部19を拡大して示す断面模式図であり、図2における接続部19における断面を拡大して示している。
図1、図2及び図3に示すように、撮像ユニット400は、プリント配線板9を有する撮像センサモジュール14と、手振れ補正ユニット410と、フレキシブル配線基板4とを有している。フレキシブル配線基板4は、後述するように、接続部19においてプリント配線板9にはんだ11を介して接続されている。
ここで、以下の説明において用いる直交座標系であるXYZ座標系のX軸、Y軸及びZ軸の各座標軸及び方向を定義する。まず、プリント配線板9の主面に対して垂直な軸をZ軸とする。また、プリント配線板9の主面に平行な軸であって、プリント配線板9の1組の互いに平行な端辺に沿った軸をX軸とする。また、X軸及びZ軸と直交する軸をY軸とする。このように座標軸が定義されるXYZ座標系において、X軸に沿った方向をX方向とし、X方向のうち、フレキシブル配線基板4の接続部19の側の一端から他端に向かう方向を+X方向、+X方向とは逆方向を−X方向とする。また、Y軸に沿った方向をY方向とし、Y方向のうち、+X方向に対して右側から左側に向かう方向を+Y方向とし、+Y方向とは逆方向を−Y方向とする。また、Z軸に沿った方向をZ方向とし、Z方向のうち、撮像センサモジュール14の撮像センサ素子15の側から接続部19の側に向かう方向を+Z方向とし、+Z方向とは逆方向を−Z方向とする。また、Z軸周りの回転方向をθ方向とする。
フレキシブル配線基板4は、フレキシブル基材1と、フレキシブル配線層2と、カバーレイ3とを有している。フレキシブル配線基板4は、フレキシブル配線層2としての導体層が1層以上であり、導体層が絶縁層としてフレキシブル基材1を介して積層されて構成されている。なお、本実施形態では、フレキシブル配線基板4における配線層が単層である場合について説明するが、単層に限定されるものではなく、配線層が複数層であってもよい。
フレキシブル基材1は、樹脂等からなる例えば、シート状又はフィルム状の絶縁基材であり、可塑性、柔軟性を有している。このため、フレキシブル配線基板4は、屈曲等の変形が可能である。フレキシブル基材1を構成する絶縁体は、電気的絶縁性を有していればよい。例えば、フレキシブル基材1を構成する絶縁体として、ポリイミド、ポリエチレンテレフタラート等が用いられる。フレキシブル基材1は、第1面である表面及び第2面である裏面を有している。フレキシブル基材1の表面及び裏面には、以下のように層や部材が設けられている。
フレキシブル配線層2は、銅箔、その他金属箔等からなる導体層である。フレキシブル配線層2は、配線パターンを有している。フレキシブル配線層2は、フレキシブル基材1の表面及び裏面のうちの片面又は両面の上に形成されている。フレキシブル配線層2は、フレキシブル基材1の表面又は裏面の上に直接形成されていてもよいし、フレキシブル基材1の表面又は裏面の上に絶縁層等の層構造を介して形成されていてもよい。フレキシブル配線層2を構成する導体は、絶縁体よりも導電性及び熱伝導性が高い物質、例えば、銅、銀、金等の金属である。なお、フレキシブル配線層2は、フレキシブル基材1の少なくとも一方の面に形成されていればよい。例えば、フレキシブル配線層2は、プリント配線板9の側を向くフレキシブル基材1の表面の上に設けられている。
カバーレイ3は、フレキシブル配線層2の配線パターンを保護する絶縁層である。カバーレイ3は、カバーフィルム、オーバーコート等により形成されている。カバーレイ3は、フレキシブル配線基板4の表層に設けられ、フレキシブル基材1のフレキシブル配線層2を含む面の上にフレキシブル配線層2を覆うように形成されている。例えば、カバーレイ3は、フレキシブル基材1の表面の上に設けられたフレキシブル配線層2の上に設けられている。
フレキシブル配線基板4のフレキシブル基材1の表面に設けられたカバーレイ3の側において、フレキシブル配線基板4の一方の先端部には、カバーレイ3が形成されておらず、フレキシブル配線層2が露出している。フレキシブル配線層2の露出部分は、第1の電極5を構成している。すなわち、フレキシブル基材1の表面の上に設けられたフレキシブル配線層2は、一方の先端部にカバーレイ3が設けられていない第1の電極5を有している。また、第1の電極5上には、金などのメッキがされていてもよい。露出したフレキシブル配線層2からなる第1の電極5は、例えば、所定のピッチで複数並んで配置されている。こうして、フレキシブル配線基板4の先端部に露出するフレキシブル配線層2により第1の電極5が形成されている。フレキシブル配線基板4の第1の電極5が形成された一方の先端部は、第1の電極5が露出した電極部になっている。なお、図示しないがフレキシブル配線基板4の他方の先端部は、電極が形成された挿入端子になっている。
撮像センサモジュール14のプリント配線板9とフレキシブル配線基板4との接続部19において、フレキシブル配線基板4の一方の先端部に露出した第1の電極5は、プリント配線板9の第2の電極10にはんだ11を介して接続されている。なお、接続部19でプリント配線板9に接続されたフレキシブル配線基板4のカバーレイ3とはんだ11との間には、間隙が形成されており、フレキシブル配線層2が露出した露出部24が確保されていることが望ましい。すなわち、はんだ11のカバーレイ3側の終端部とカバーレイ3のはんだ11側の終端部との間には、フレキシブル配線層2が露出していることが望ましい。露出部24は、カバーレイ3の第1の電極5に近い側の終端部とはんだ11との間に第1の電極5が露出した部分である。露出部24が確保された場合、カバーレイ3の第1の電極5に近い側の終端部とはんだ11とは接していない。露出部24が確保されていることにより、後述の補強材21に起因するフレキシブル配線基板4の柔軟性の低下を小さく抑制しつつ、補強材21によりフレキシブル配線基板4とプリント配線板9との接続部19を補強することができる。
図示は省略するが、フレキシブル配線基板4の他方の先端部の挿入端子は、画像処理ユニットのプリント配線板上に実装されているコネクタに挿入されている。このようにして、フレキシブル配線基板4は、撮像ユニット400と画像処理ユニットとを互いに電気的に接続している。
撮像センサモジュール14は、プリント配線板9と、撮像センサ素子15と、枠17と、カバーガラス16とを有している。プリント配線板9は、例えば紫外線硬化性樹脂等の接着剤により金属枠22に接着されて固定されている。撮像センサモジュール14は、後述するように、手振れ補正ユニット410に対して移動可能に手振れ補正ユニット410に支持されている。
プリント配線板9のフレキシブル配線基板4が接続される側の一方の面には、後述するように表層に第2の電極10が設けられている。プリント配線板9の他方の面の周端部上には、枠17が取り付けられて配置されている。カバーガラス16は、プリント配線板9と平行になるように枠17に取り付けられている。
撮像センサ素子15は、例えば半導体素子により構成された撮像素子である。具体的には、撮像センサ素子15は、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等の固体撮像素子である。撮像センサ素子15は、プリント配線板9、カバーガラス16及び枠17により囲まれた中空部分において、カバーガラス16と接触しないようにプリント配線板9に取り付けられている。撮像センサ素子15は、金属ワイヤー18を通して、プリント配線板9のワイヤー用パッド23にて電気的に接続されている。ワイヤー用パッド23は、例えば、Auメッキされたものである。
手振れ補正ユニット410は、金属枠22に固定された撮像センサモジュール14をX方向及びY方向に移動可能、θ方向に回転可能に金属枠22を支持している。手ぶれ補正ユニット410は、手ぶれに応じて撮像センサモジュール14を移動又は回転することにより、手ぶれを補正することができる。手振れ補正ユニット410は、例えば、L字形状を有し、矩形状の外形形状を有する金属枠22を、金属枠22の隣接する2辺の側から支持するように構成されている。
なお、本実施形態では、枠17を取り付けた場合について説明しているが、その配置箇所はプリント配線板9の周縁部上に限らない。また、撮像センサ素子15の配置箇所は、例えばキャビティ基板のような、座繰りのあるプリント配線板9の中空部分内であってもよい。
撮像センサ素子15が設けられたプリント配線板9は、プリント配線基材6と、配線層7と、ソルダーレジスト層8とを有している。プリント配線板9は、複数の配線層7が、プリント配線基材6を介して積層されて構成されている。プリント配線板9は、フレキシブル配線基板4とは異なり、リジットな配線基板である。
例えば、プリント配線板9は、ガラスエポキシ材により形成されていてもよいし、セラミックス基板で形成されていてもよい。また、撮像センサ素子15がセラミックス基板に配置され、セラミックス基板とプリント配線板9がはんだ11を介して一対の電極で接続されたプリント回路板を用いることもできる。例えば、LGA(Land Grid Array)型やCLCC(Ceramic Leadless Chip Carrier)型の撮像センサユニットを用いることもできる。
なお、本実施形態では、プリント配線板9における配線層7が4層である場合について説明するが、4層に限定されるものではない。プリント配線板9における配線層7は、単層又は複数層、すなわち4層以下でも4層以上であってもよい。
また、図示していないが、プリント配線板9には、撮像ユニット400の動作に必要な最低限の部品が搭載されている。
プリント配線基材6は、硬質複合材等からなる例えば基板状の絶縁基材である。プリント配線基材6は、フレキシブル基材1とは異なり、硬質なものとなっている。プリント配線基材6を構成する絶縁体は、電気的絶縁性を有していればよい。例えば、プリント配線基材6として、エポキシ樹脂等の樹脂が硬化した樹脂基板や、セラミックを用いたセラミックス基板でもよい。
配線層7は、銅箔その他の金属箔等からなる導体層である。配線層7は、配線パターンを有している。配線層7は、プリント配線基材6の片面又は両面に形成されている。また、配線層7は、プリント配線基材6の内部にも1層又は複数層形成されている。図2及び図3は、プリント配線基材6の両面及び内部に合計4層の配線層7が形成されている場合を示している。また、プリント配線基材6の内部には、配線層7の間を電気的に接続するビア13が形成されている。配線層7、ビア13等の導体は、絶縁体よりも導電性及び熱伝導性が高い物質、例えば銅、金等の金属である。
ソルダーレジスト層8は、配線層7により構成される回路を保護する絶縁性の保護膜である。ソルダーレジスト層8は、硬化された液状ソルダーレジスト、フィルム状ソルダーレジスト等により形成されている。ソルダーレジスト層8は、プリント配線板9のフレキシブル配線基板4が接続される側の一方の面上に配線層7を覆うように形成されている。また、また、ソルダーレジスト層8は、プリント配線板9の撮像センサ素子15が取り付けられる側の他方の面上にも配線層7を覆うように形成されている。
ソルダーレジスト層8には、配線層7が露出する開口部が形成されている。配線層7の露出部分は、第2の電極10を形成している。第2の電極10は、例えば、所定のピッチで複数並んで配置されている。第2の電極10は、例えば、プリント配線板9の中央部に配置されている。こうして、プリント配線板9の表層に、配線層7からなる第2の電極10が設けられている。表層に設けられた第2の電極10上には、導電性接続材であるはんだ11を介してフレキシブル配線基板4の第1の電極5と電気的に接続されている。
なお、はんだ11を用いて第1の電極5と第2の電極10とを接続する場合、はんだ11の融点以上にはんだ11を有する接続材を加熱した状態で、第1の電極5と第2の電極10とを前記はんだ11に接着させて接続することができる。また、はんだ11は、例えば、Sn−3.0Ag−0.5Cuはんだや、Sn−58Biはんだをフラックスと合わせて供給ペーストしたものでもよい。また、はんだ11に代えて、導電性接着剤等を第1の電極5と第2の電極10とを接続する導電性接続材として用いることもできる。
上述のように第1の電極5と第2の電極10とが接続されたフレキシブル配線基板4とプリント配線板9との接続部19には、接続部19を補強する補強材21が設けられている。補強材21は、フレキシブル配線基板4における第1の電極5が露出した面と反対側の面であるフレキシブル基材1の裏面の側に設けられている。フレキシブル基材1の裏面の側に設けられた補強材21は、フレキシブル基材1の裏面の上に設けられたものであってもよいし、フレキシブル基材1の裏面の上に配線層、絶縁層等の層を介して設けられたものであってもよい。
補強材21は、図1に示すように、フレキシブル配線基板4のフレキシブル基材1の接続部19側の先端部において、Y方向に沿ったフレキシブル配線基板4の幅方向(短手方向)における両端部の上に設けられている。なお、補強材21は、フレキシブル配線基板4の幅方向においてフレキシブル基材1の両端部の上に設けられているほか、後述の第3実施形態のようにフレキシブル配線基板4の幅方向にわたって設けられていてもよい。
また、補強材21は、図3に示すように、フレキシブル基材1及びフレキシブル配線層2を介して、はんだ11のカバーレイ3側の終端部及びカバーレイ3のはんだ11側の終端部との両部分を連続的に覆うようにフレキシブル基材1の上に設けられている。すなわち、補強材21は、カバーレイ3の第1の電極5に近い側の終端部及びはんだ11の第1の電極5と接続された部分のカバーレイ3に近い側の終端部を連続的に覆っている。
補強材21は、特に限定されるものではないが、例えば、紫外線(UV)硬化性樹脂、熱硬化性樹脂等の樹脂の硬化物である。また、補強材21は、樹脂の硬化物のほか、フレキシブル基材1の面上の同一の箇所に貼り付けられた補強用のフィルムであってもよい。
ここで、プリント配線板9に接続されたフレキシブル配線基板4は、第1の電極5がはんだ11を介して第2の電極10に接続されて固定された部分である固定部分4aと、固定部分4a以外の部分である非固定部分4bとを含んでいる。非固定部分4bは、固定部分4aに対して、プリント配線板9から離れる方向に屈曲しうる。上述のように設けられた補強材21は、固定部分4aと非固定部分4bとに跨がって設けられている。このような補強材21の存在により、固定部分4aに対して非固定部分4bが屈曲する角度θbは鈍角に維持される。なお、補強材21は、固定部分4aに対して非固定部分4bが屈曲する角度θbを鈍角に維持することができる範囲で変形可能な材料、厚さ、面積、形状等で形成することができる。
こうして、本実施形態による撮像ユニット400が構成されている。
近年、デジタルカメラ内には、手振れ補正のため撮像センサ自体を動かす手振れ補正ユニットが搭載されている。手振れ補正ユニットには、従来の静的負荷のみならず、例えば、振動のような手振れ補正時における動的負荷が平面XY方向及び回転θ方向に重畳して生じる。そのため、撮像センサを搭載しているリジッド配線板と、画像処理用のLSIを搭載しているリジット配線板とを接続しているフレキシブル配線基板は、手ぶれ補正ユニットの駆動を阻害しない柔軟性と、繰り返し負荷に対する接合強度が求められている。
これに対して、本実施形態による撮像ユニット400では、上述のように、接続部19において、補強材21が、はんだ11のカバーレイ3側の終端部と、カバーレイ3のはんだ11側の終端部との両部分を連続的に覆うように設けられている。このように設けられた補強材21により、フレキシブル配線基板4とプリント配線板9との接続部19を局所的に高剛性化することができる。そのため、本実施形態では、手振れ補正ユニット410の駆動時に伴う、接続部19近傍の変形挙動を小さく抑制することができる。同時に、本実施形態では、駆動時におけるフレキシブル配線基板4の折れ曲がりの角度θbを鈍角に維持することができるため、接続部19への負荷を低減できる。さらに、本実施形態では、接続部19を局所的に高剛性化して補強するにとどまり、フレキシブル配線基板4全体を補強していないため、フレキシブル配線基板4の柔軟性を損なうことがない。したがって、本実施形態によれば、手振れ補正ユニット410の動作を阻害することなく、接続部19の負荷を低減することが可能となる。
このように、本実施形態によれば、フレキシブル配線基板4の柔軟性を損なうことなく、フレキシブル配線基板4とプリント配線板9との接続部19に生じる負荷を低減することができる。
なお、図1には、補強材21が、フレキシブル配線基板4のY方向に沿った幅方向における両端上のみに設けられている場合を示しているが、これに限定されるものではない。補強材21は、幅方向の全面にわたって設けられていてもよいし、フレキシブル配線基板4の幅方向においてフレキシブル配線基板4上からプリント配線板9上にはみ出して設けられていてもよい。
また、図2及び図3には、補強材21が、はんだ11のカバーレイ3側の終端部を覆うように設けられている場合を示しているが、これに限定されるものではない。補強材21は、フレキシブル配線基板4の一方の先端部まで覆うように設けられていてもよいし、フレキシブル配線基板4上からプリント配線板9のソルダーレジスト層8上にまではみ出して設けられていてもよい。
[第2実施形態]
次に、第2の実施形態に係る撮像ユニット400について図4、図5及び図6を用いて説明する。図4は、本実施形態に係る撮像ユニット400の概略構成を示す上面模式図である。図5は、本実施形態に係る撮像ユニット400の概略構成を示す断面模式図であり、図4におけるB−B′線に沿った断面を示している。図6は、本実施形態に係る撮像ユニット400のフレキシブル配線基板4とプリント配線板9との接続部19を拡大して示す断面模式図であり、図5における接続部19を拡大して示している。
本実施形態では、プリント配線板9に対してフレキシブル配線基板4が配置された態様が第1実施形態と異なっている。なお、それ以外の構成は第1の実施形態と同様であるので、同様の構成については説明を省略する。
第1実施形態において、フレキシブル配線基板4は、接続部19に対して、接続部19側の一方の先端部とは反対の他方の先端部が接続される接続先である不図示の画像処理ユニットの側の+X方向に屈曲することなく延び出るように配置されていた。
これに対して、本実施形態において、フレキシブル配線基板4は、接続部19に対して、他方の先端部が接続される接続先である不図示の画像処理ユニットの側の+X方向とは反対の−X方向に延び出るように配置されている。さらに、−X方向に延び出たフレキシブル配線基板4は、プリント配線板9の上において画像処理ユニットの側の+X方向に屈曲されている。
すなわち、本実施形態において、フレキシブル配線基板4は、図4、図5及び図6に示すように、一方の先端部が第1実施形態とは反対の+X方向を向くようにはんだ11を介して第1の電極5が第2の電極10に接続されてプリント配線板9に接続されている。さらに、フレキシブル配線基板4は、他方の先端部が手振れ補正ユニット410及びその接続先である画像処理ユニットの側に位置するように手振れ補正ユニット410とは反対側から手振れ補正ユニット410の側に一度折り返された屈曲状態になっている。こうして、本実施形態において、フレキシブル配線基板4は、手振れ補正ユニット410及び画像処理ユニットとは反対側から、手振れ補正ユニット410及び画像処理ユニットの側に折り返されて屈曲している。
本実施形態においても、上述のように折り返されたフレキシブル配線基板4に対して、第1実施形態と同様に補強材21が設けられている。
このように、本実施形態では、フレキシブル配線基板4が屈曲した状態になっている。本実施形態では、屈曲した状態のフレキシブル配線基板4において、第1実施形態と同様に補強材21が設けられている。このため、本実施形態によっても、フレキシブル配線基板4の柔軟性を損なうことなく、フレキシブル配線基板4とプリント配線板9との接続部19に生じる負荷を低減することができる。
なお、図4には、補強材21が、フレキシブル配線基板4のY方向に沿った幅方向における両端上のみに設けられている場合を示しているが、これに限定されるものではない。補強材21は、幅方向の全面にわたって設けられていてもよいし、フレキシブル配線基板4の幅方向においてフレキシブル配線基板4上からプリント配線板9上にはみ出して設けられていてもよい。
また、図5及び図6には、補強材21が、はんだ11のカバーレイ3側の終端部を覆うように設けられている場合を示しているが、これに限定されるものではない。補強材21は、フレキシブル配線基板4の一方の先端部まで覆うように設けられていてもよいし、フレキシブル配線基板4上からプリント配線板9のソルダーレジスト層8上にまではみ出して設けられていてもよい。
なお、本実施形態において、フレキシブル配線基板4は、1つのみならず、2つ以上あってもよい。さらに、フレキシブル配線基板4とプリント配線板9との接続位置は、プリント配線板9の中央に限定されるものではなく、プリント配線板9の端であってもよい。また、複数のフレキシブル配線基板4を搭載する場合、それらの位置は、例えば、1つはプリント配線板9の中央、1つはプリント配線板9の端とすることができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係る撮像ユニット400について図7、図8及び図9を用いて説明する。図7は、本実施形態に係る撮像ユニット400の概略構成を示す上面模式図である。図8は、本実施形態に係る撮像ユニット400の概略構成を示す断面模式図であり、図7におけるC−C′線に沿った断面を示している。図8は、本実施形態に係る撮像ユニット400のフレキシブル配線基板4とプリント配線板9との接続部19を拡大して示す断面模式図であり、図7における接続部19を拡大して示している。
本実施形態では、補強材21が設けられた領域が第2実施形態とは異なっている。なお、それ以外の構成は第2実施形態と同様であるので、同様の構成については説明を省略する。
すなわち、本実施形態において、補強材21は、図7に示すように、Y方向に沿ったフレキシブル配線基板4の幅方向(短手方向)の全面にわたって、フレキシブル配線基板4の幅よりも広い領域に設けられている。すなわち、補強材21は、フレキシブル配線基板4の幅方向において、フレキシブル配線基板4のフレキシブル基材1の上からプリント配線板9のソルダーレジスト層8の上にはみ出して設けられている。
また、本実施形態において、補強材21は、図7、図8及び図9に示すように、X方向に沿ったフレキシブル配線基板4の長手方向において、フレキシブル配線基板4の接続部19側の一方の先端部を超えてソルダーレジスト層8の上まで塗布されて設けられている。すなわち、補強材21は、フレキシブル配線基板4の長手方向において、フレキシブル配線基板4のフレキシブル基材1の上からプリント配線板9のソルダーレジスト層8の上にまではみ出して設けられている。
本実施形態によっても、上記のように設けられた補強材21により、フレキシブル配線基板4の柔軟性を損なうことなく、フレキシブル配線基板4とプリント配線板9との接続部19に生じる負荷を低減することができる。補強材21が設けられた領域を変更することにより、接続部19の局所的な高剛性化の程度を調整して、フレキシブル配線基板4に要求される柔軟性に応じて接続部19に応じる負荷を低減することができる。
なお、第1実施形態においても、本実施形態と同様の領域に補強材21を設けることができる。
また、補強材21は、フレキシブル配線基板4の幅方向及び長手方向のうちのいずれか一方の方向においてフレキシブル配線基板4のフレキシブル基材1の上からプリント配線板9のソルダーレジスト層8の上にまではみ出して設けられていてもよい。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態に係る電子機器について図10を用いて説明する。図10は、本実施形態に係る電子機器の一例としての撮像装置の概略構成を示す模式図である。
本実施形態に係る電子機器の一例である撮像装置としてのデジタルカメラ(カメラ)100は、例えば、デジタル一眼レフカメラである。カメラ100は、図10に示すように、カメラ本体200と、カメラ本体200に着脱可能な交換レンズ300(レンズ鏡筒)300と、を備えている。図10では、交換レンズ300がカメラ本体200に装着されている。以下、交換レンズ300がカメラ本体200に装着されて撮像装置であるカメラ100が構成されている場合について説明する。
カメラ本体200は、筐体201と、筐体201の内部に配置された、ミラー222、シャッター223、プリント回路板である撮像ユニット400、及び画像処理回路224と、を備えている。また、カメラ本体200は、筐体201から外部に露出するよう筐体201に固定された液晶ディスプレイ225を備えている。
撮像ユニット400は、上述した第1実施形態から第3実施形態において説明した構成を有し、手振れ補正ユニット410と、プリント配線板9を備えた撮像センサモジュール14とフレキシブル配線基板4と、を備えている。
交換レンズ300は、交換レンズ筐体である筐体301と、撮像光学系311とを有する。撮像光学系311は、筐体301の内部に配置され、筐体301(交換レンズ300)が筐体201に装着されたときに撮像センサモジュール14に光像を結像させる。撮像光学系311は、複数のレンズを有して構成されている。
交換レンズ300の筐体301は、開口が形成されたレンズ側マウント301aを有している。一方、カメラ本体200の筐体201は、開口が形成されたカメラ側マウント201aを有している。レンズ側マウント301aとカメラ側マウント201aとを嵌合させることで、交換レンズ300(筐体301)がカメラ本体200(筐体201)に装着される。なお、図10に示す矢印X方向は、撮像光学系311の光軸方向である。
撮像光学系311により矢印X方向に進行する光は、筐体301におけるレンズ側マウント301aの開口及び筐体201におけるカメラ側マウント201aの開口を通じて、筐体201内に導かれる。筐体201の内部には、矢印X方向に沿って、ミラー222、シャッター223等が撮像ユニット400の矢印X方向の手前に設けられている。
撮像センサモジュール14における撮像センサ素子15は、撮像光学系311により結像された光像を光電変換するCMOSイメージセンサ、CCDイメージセンサ等の固体撮像素子である。
以上により、撮像ユニット400を含む撮影装置であるカメラ100が構成されている。
以上、本実施形態によれば、例えば、デジタル一眼レフカメラ100の落下衝撃等においても、フレキシブル配線基板4とプリント配線板9との接続部19に生じる負荷を低減することができ、性能を向上させることが可能となる。
なお、本実施形態では、交換レンズ300がカメラ本体200に装着されている場合について説明したが、これに限定するものではない。交換レンズ300が未装着のカメラ本体200のみの場合には、カメラ本体200が撮像装置である。
また、本実施形態では、カメラ100がカメラ本体200と交換レンズ300とに分かれている場合について説明したが、カメラ本体200にレンズが内蔵されている一体型のカメラ100であってもよい。
さらに、本実施形態では、電子機器である撮像装置としてカメラ100について説明したが、これに限定されるものではない。
[実施例1]
実施例1の撮像ユニットとして、図1、図2及び図3に示す第1実施形態に係る撮像ユニット400を製造した。実施例1の撮像ユニット400では、枠17としては、樹脂製であり、厚さ2mmのものを用いた。撮像センサ素子15としては、30mm×20mmの矩形状の平面形状を有するCMOSイメージセンサを用いた。カバーガラス16としては、28mm×38mmの矩形状の平面形状を有するものを用いた。
フレキシブル配線基板4としては、フレキシブル基材1及びカバーレイ3の材質がポリイミド、フレキシブル配線層2及び第1の電極5の材質がCuであるものを用いた。フレキシブル基材1の厚さは25μm、カバーレイ3の厚さは12μm、フレキシブル配線層2の厚さは18μmとした。
プリント配線板9としては、30mm×40mmの矩形状の外形を有し、プリント配線基材6の材質がガラスエポキシ材、配線層及び第2の電極10の材質がCuであるものを用いた。配線層7及び第2の電極10の厚さは約30μm、ソルダーレジスト層8の厚さは約25μmとした。また、プリント配線板9を金属枠22と固定する接着剤としては、UV硬化性樹脂を用いた。金属枠22としては、50mm×60mmの外形を有するものを用いた。
フレキシブル配線基板4の第1の電極5とプリント配線板9の第2の電極10とは、はんだ11により接続した。第2の電極10は、ピッチ0.2mm、電極の幅0.15mm、配線数80とした。また、第2の電極10が露出するソルダーレジスト層8の開口部は、1.1mm×20mmの大きさとした。一方、第1の電極5は、ピッチ0.2mm、電極の幅0.15mm、配線数80とした。フレキシブル配線基板4の幅は、ソルダーレジスト層8の開口幅20mmより大きく22mmとした。電極ピッチ、電極の幅、電極間の幅、電極数の本数は、適宜、撮像センサモジュール14の仕様に合わせて設定した。
カバーレイ3とはんだ11との間隙における露出部24のX方向の長さは1mmとした。はんだ11としては、材質がSn−3.0−Ag−0.5Cuのものを用いた。手振れ補正ユニット410としては、85mm×70mmの矩形から70mm×55mmの矩形が切り欠かれたL字形状を有するものを用いた。
補強材21としては、UV硬化性樹脂を用いた。補強材21の厚さは、0.5mmとした。また、補強材21は、上面視したときフレキシブル配線基板4の幅方向に対して、両端部に設けた。補強材21は、カバーレイ3とはんだ11との間隙を覆い、カバーレイ3の終端部からフレキシブル配線基板4の接続部19とは反対方向に0.5mm覆うように設けた。さらに、補強材21は、フレキシブル配線層2とはんだ11との接合部から、接続部19の方向に0.5mm覆うように設けた。
完成した実施例1の撮像ユニット400を搭載した撮像装置は、内蔵するCMOSイメージセンサの光学性能を十分に保証できるものであった。
[実施例2]
実施例2の撮像ユニットとして、図7、図8及び図9に示す第3実施形態に係る撮像ユニット400を製造した。実施例2の撮像ユニット400では、フレキシブル配線基板4が、図7に示すように手振れ補正ユニット410と反対面に引き出され、一度折り返されたものとした。また、図8に示すように、補強材21が設けられた補強領域は、フレキシブル配線基板4の幅よりも広い領域とした。さらに、図9に示すように、補強材21は、フレキシブル配線基板4の接続部19の先端を超えて、ソルダーレジスト層8上にまで塗布されたものとした。
フレキシブル配線基板4としては、実施例1と同様のものを用いた。また、プリント配線板9としても、実施例1と同様のものを用いた。また、補強材21としても、実施例1と同様のUV硬化性樹脂を用いた。
完成した実施例2の撮像ユニット400を搭載した撮像装置は、内蔵するCMOSイメージセンサの光学性能を十分に保証できるものであった。また、実施例2では、屈曲状態においても、フレキシブル配線基板4の柔軟性を維持しつつ、フレキシブル配線基板4とプリント配線板9との接続部19に生じる負荷を低減することができた。さらに、実施例2では、フレキシブル配線基板4の幅よりも広い領域に補強材21が設けられているため、接続部19のみならず、フレキシブル基材1に生じる負荷をも低減することができた。
[構造解析による評価]
本発明の効果を確認するため、フレキシブル配線基板4とプリント配線板9とを含む構造体を簡略化して構造解析を行った例を示す。
図11から図15に示すように、比較例1としてフレキシブル基材1上に補強材21が配置されていないもの、比較例2、3、4及び実施例3としてフレキシブル基材1上に補強材21が互いに異なる箇所に配置されたものについて構造解析を行った。
すなわち、図11は、比較例1として、プリント配線板9上にはんだ11を用いてフレキシブル配線基板4が接続された構造を示す概略図である。図12は、比較例2として、比較例1に加えて、補強材21が、はんだ11のカバーレイ3側の終端部を含み、カバーレイ3のはんだ11側の終端部を含まない箇所に配置された構造を示す概略図である。図13は、比較例3として、比較例1に加えて、補強材21が、はんだ11のカバーレイ3側の終端部を含まず、カバーレイ3のはんだ11側の終端部を含んだ箇所に配置された構造を示す概略図である。図14は、比較例4として、比較例1に加えて、補強材21が、はんだ11のカバーレイ3側の終端部を含む箇所及びカバーレイ3のはんだ11側の終端部を含んだ箇所にそれぞれ断続的に配置された構造を示す概略図である。
一方、図15は、実施例3として、比較例1に対して、補強材21が、はんだ11のカバーレイ3側の終端部を含んだ箇所及びカバーレイ3のはんだ11側の終端部を含んだ箇所に連続的に配置された構造を示す概略図である。
評価に用いた構造解析手法について説明する。構造解析ソフトは、ANSYS Mechanical Enterprise Version 19.1を使用した。構造解析は、3次元解析を行った。
構造解析に用いた寸法等について説明する。プリント配線板9は、長さ2.5mm、幅1mm、厚さ0.8mmとした。はんだ11は、X方向においてプリント配線板9の端面より0.75mmの箇所から長さ1mmとし、Y方向においてプリント配線板9の端面より0.45mmの箇所から長さ0.1mmとし、Z方向のはんだ高さは50μmとした。フレキシブル配線基板4は、各層ごとにそれぞれモデル化した。フレキシブル配線層2は、X方向におけるはんだ11の端面から長さ2mmとし、Y方向における長さは、はんだ11と同様に0.1mmとし、Z方向の厚さは20μmとした。フレキシブル基材1は、フレキシブル配線層2に対して+Z方向に積層する形とし、Z方向の厚さは20μmとした。カバーレイ3は、フレキシブル配線層2に対して−Z方向に積層する形とし、X方向においてフレキシブル配線層2の端面から1.1mmの箇所から長さ0.9mmとし、−Z方向の厚さは20μmとした。すなわち、はんだ11とカバーレイ3との間隙であるフレキシブル配線層2の露出部24のX方向の長さは0.1mmとした。
補強材21はエポキシ樹脂の硬化物とし、フレキシブル基材1上に積層する形とし、厚さは20μmとした。比較例2では、はんだ11のカバーレイ3側の終端部を中心として補強材21のX方向の長さは±X方向にそれぞれ10μmの長さ、合計20μmとし、Y方向の長さははんだ11と同様にした。比較例3では、カバーレイ3のはんだ11側の終端部を中心として補強材21のX方向の長さは±X方向にそれぞれ10μmの長さ、合計20μmとし、Y方向の長さははんだ11と同様にした。比較例4では、補強材21は、比較例2、3と同じ箇所に同時に配置した。実施例3では、補強材21のX方向の長さは、はんだ11のカバーレイ3側の終端部から−X方向に10μmの位置から、カバーレイ3のはんだ11側の終端部から+X方向に10μmの位置までの0.12mmとし、Y方向の長さははんだ11と同様とした。
構造解析の条件は次のとおりである。プリント配線板9において、フレキシブル配線基板4と接続されていない−Z方向における面である裏面上の節点変位を、X方向、Y方向及びZ方向のすべてにおいて0とした。さらに、フレキシブル配線基板4の接続部19とは反対側の端部をA領域とし、A領域の平面を+Z方向に対して0.1mmの変位とした。比較例1、2、3、4及び実施例3のいずれについても上記条件にて構造解析を行った。
評価基準は、フレキシブル配線層2において、はんだ11とカバーレイ3とが接続していない領域である非被覆領域における相当応力の最大値とした。上述の条件における構造解析を行い、フレキシブル配線層2に生じる応力値を比較した。図16に構造解析による応力解析結果を示す。図16において評価軸は、比較例1の応力値を基準値の100%とする応力比である。
図16に示すように、比較例1、2、3、4に対して、実施例3では、約20%程度、応力を低減することができている。図16に示す結果から、比較例2のようにはんだ11のカバーレイ3側の終端部のみを含む箇所に補強材21が配置されていたのでは、補強の効果が得られないことがわかる。また、比較例3のようにカバーレイ3のはんだ11側の終端部のみを含む箇所に補強材21が配置されていたのでも、補強の効果が得られないことがわかる。さらに、比較例4のように両終端部を含んだ箇所に補強材21が配置されていても、補強材21が断続的に配置されていては、補強の効果が得られないことがわかる。
次に、本発明の補強材21の被覆長さの効果を確認するため、図15におけるカバーレイ3の長手方向の長さL1及び補強材21の被覆長さL2を変化させ、構造解析を行った。なお、カバーレイ3の長手方向の長さL1は、X方向に沿ったフレキシブル配線基板4の長手方向におけるカバーレイ3のはんだ11側の一端から反対の他端までの長さである。補強材21の被覆長さL2は、同じく長手方向においてはんだ11のカバーレイ3側の終端部及びカバーレイ3のはんだ11側の終端部を連続的に覆う補強材21のうち、カバーレイ3のはんだ11側の一端から+X方向にカバーレイ3を覆う部分の長さである。
以下の表1に示すようにして、長さL1及び被覆長さL2を変更した際の補強の効果を構造解析により検証した。表1中の長さL1及び被覆長さL2の単位は、それぞれmmである。表1には、長さL1に対する被覆長さL2の比である被覆率L2/L1をあわせて示す。構造解析手法及び評価基準は、前述した条件と同様である。また、応力値の比較に際しては、実施例4、5、6において補強材21を配置していないときの応力値を基準値の100%とした。その結果を図17に示す。本条件において構造解析を行った結果、実施例4、5、6では、被覆率L2/L1の値によらず補強の効果が得られたが、被覆率L2/L1が0.4より小さい場合に特に顕著な補強の効果が得られた。
Figure 2021168378
以上より、本発明によれば、フレキシブル配線基板4の柔軟性を損なうことなく、フレキシブル配線基板4とプリント配線板9との接続部19に生じる負荷を低減することができることが確認された。
1・・・フレキシブル基材
2・・・フレキシブル配線層
3・・・カバーレイ
4・・・フレキシブル配線基板
5・・・第1の電極
6・・・プリント配線基材
7・・・配線層
8・・・ソルダーレジスト層
9・・・プリント配線板
10・・・第2の電極
11・・・はんだ
13・・・ビア
14・・・撮像センサモジュール
15・・・撮像センサ素子
16・・・カバーガラス
17・・・枠
18・・・金属ワイヤー
19・・・接続部
21・・・補強材
22・・・金属枠
23・・・ワイヤー用パッド
24・・・露出部
400・・・撮像ユニット

Claims (13)

  1. 撮像素子が設けられ、表層に第1の電極を有するプリント配線板と、
    第1面と第2面を有する基材と、前記第1面の上に設けられた導体層と、前記導体層の上に設けられた絶縁層とを有し、前記導体層は一方の先端部に前記絶縁層が設けられていない第2の電極をさらに有するフレキシブル配線基板と、
    前記第1の電極と前記第2の電極とを接続する導電性接続材と、
    前記基材の前記第2面側に設けられた補強材と、を有する撮像ユニットであって、
    前記補強材は、前記絶縁層の前記第2の電極に近い側の終端部および前記導電性接続材の前記第2の電極と接続された部分の前記絶縁層に近い側の終端部を連続的に覆っている
    ことを特徴とする撮像ユニット。
  2. 前記フレキシブル配線基板は、
    前記第2の電極が前記第1の電極に接続されて固定された第1の部分と、
    前記第1の部分に対して屈曲した第2の部分と
    を有し、
    前記第1の部分に対して前記第2の部分が屈曲する角度は鈍角である
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像ユニット。
  3. 前記絶縁層の前記第2の電極に近い側の終端部と前記導電性接続材との間には前記第2の電極が露出している
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像ユニット。
  4. 前記補強材は、前記フレキシブル配線基板の短手方向において前記基材の両端部の上に設けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像ユニット。
  5. 前記補強材は、前記フレキシブル配線基板の長手方向において前記基材の上から前記プリント配線板の上にはみ出して設けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像ユニット。
  6. 前記補強材は、前記フレキシブル配線基板の短手方向において前記基材の上から前記プリント配線板の上にはみ出して設けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像ユニット。
  7. 前記絶縁層の長手方向の長さに対する、前記補強材のうちの前記絶縁層を覆う部分の長さの比が0.4より小さい
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像ユニット。
  8. 前記プリント配線板を有する撮像センサモジュールと、
    前記撮像センサモジュールを移動可能に支持する手振れ補正ユニットと
    を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像ユニット。
  9. 前記フレキシブル配線基板は、前記第1の電極と前記第2の電極とが前記導電性接続材により接続された接続部に対して、他方の先端部が接続される接続先の側の第1の方向とは反対の第2の方向に延び出てから前記第1の方向に屈曲している
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の撮像ユニット。
  10. 前記補強材は、紫外線硬化性樹脂又は熱硬化性樹脂の硬化物である
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮像ユニット。
  11. 前記補強材は、フィルムである
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の撮像ユニット。
  12. 筐体と、前記筐体の内部に撮像ユニットを備えた撮像装置であって、
    前記撮像ユニットは、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の撮像ユニットである撮像装置。
  13. 前記撮像装置がカメラである請求項12に記載の撮像装置。
JP2021033766A 2020-04-09 2021-03-03 撮像ユニット及び撮像装置 Pending JP2021168378A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US17/220,606 US11895793B2 (en) 2020-04-09 2021-04-01 Image pickup unit and imaging apparatus
CN202110361388.8A CN113543457B (zh) 2020-04-09 2021-04-02 摄像单元和摄像设备

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020070655 2020-04-09
JP2020070655 2020-04-09

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021168378A true JP2021168378A (ja) 2021-10-21
JP2021168378A5 JP2021168378A5 (ja) 2024-03-11

Family

ID=78079711

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021033766A Pending JP2021168378A (ja) 2020-04-09 2021-03-03 撮像ユニット及び撮像装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2021168378A (ja)
CN (1) CN113543457B (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7122787B2 (en) * 2003-05-09 2006-10-17 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Imaging apparatus with three dimensional circuit board
KR100703513B1 (ko) * 2005-07-28 2007-04-03 삼성전자주식회사 카메라 렌즈 어셈블리의 손떨림 보정 장치
KR102382004B1 (ko) * 2015-06-18 2022-03-31 삼성에스디아이 주식회사 연성인쇄회로기판
GB2585720B (en) * 2017-05-01 2022-02-23 Mitsubishi Electric Corp Flexible printed circuit board and joined body

Also Published As

Publication number Publication date
CN113543457B (zh) 2024-06-11
CN113543457A (zh) 2021-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11895793B2 (en) Image pickup unit and imaging apparatus
JP5277105B2 (ja) カメラモジュール
JP7336261B2 (ja) 撮像ユニット及び撮像装置
US11877392B2 (en) Flexible wiring board, module, and electronic device
EP3706405B1 (en) Image capture module of electronic device
US11340667B2 (en) Electronic device, display device, and method for manufacturing thereof
CN110716277B (zh) 透镜驱动装置
JP6576708B2 (ja) 固体撮像装置及びカメラモジュール
CN116033267B (zh) 防抖机构、摄像模组及电子设备
JP2021168378A (ja) 撮像ユニット及び撮像装置
US20230319996A1 (en) Electronic module and apparatus
JP2001008068A (ja) 投影面積を小さくし立体化したセンサモジュール
JP6863230B2 (ja) 回路素子および電子機器
CN112311987A (zh) 显示面板及显示装置
JP2005210409A (ja) カメラモジュール
JP2001332818A (ja) フレキシブル電気基板
JP2005268967A (ja) 撮像モジュール
US20220319737A1 (en) Wiring component, module, apparatus, and method for manufacturing module
US20240012266A1 (en) Optical unit with shake correction function
WO2023135720A1 (ja) モジュールおよび機器
JP4209762B2 (ja) 撮像装置
JP6628608B2 (ja) 電子機器及び撮像装置
CN118102053A (zh) 光学设备、相机和电路模块
JP2004128376A (ja) フレキシブル配線基板および撮像装置
CN114520242A (zh) 模块和装备

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20220630

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240229

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240229