JP2021167235A - 折板装置 - Google Patents
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折り加工部Iでは、帯状のシートSが折板装置Fに供給され、内蔵の折り板でZ字状あるいはW字状(ジグザク状ともいわれる)に折り畳まれる。この折板装置Fには、(B)図に示すシート供給部IIIの原反ロールR1,R2から帯状のシートSが繰り出され、適宜のガイドを経て供給される。原反ロールは2本(R1,R2)が用意されており、一方の原反ロールR2の給紙量が残り少なくなると、他方の原反ロールR1のシートの先端を引き出して原反ロールR2のシートSの末端に接続する紙継ぎが行われる。この紙継ぎのため紙継ぎ機JDが設けられている。原反ロールR1の残量が少なくなると新しい原反ロールR2のシートSを繰り出して紙継ぎを行い、以後はこれを繰り返す。
折り畳まれた長尺のシート積層体LSは、切断部IIにおける丸刃等を用いた切断機Cで所定の長さ(10cmから30cm位)に切断されティッシュ製品TPとされる。
その後、ティッシュ製品TPは包装容器や包装袋に収納され、市場に供される。
そして、ティッシュ製品TPにおける全体の幅W、各シートS1,S2の上辺と下辺の折り幅w1,w3、さらには中央部の幅w2などは様々であって、これらの寸法の異なるティッシュ製品が多数存在する。
第2発明の折板装置は、第1発明において、前記張出し位置調整機構は、前記支持シャフトの挿入位置を自在に変更できるよう構成した前記保持体と、該保持体に挿入された前記支持シャフトの軸方向移動を拘束する拘束具を含んで構成されていることを特徴とする。
第3発明の折板装置は、第2発明において、前記張出し位置調整機構は、前記支持シャフトの張出し量を視認できるようにする目盛板を備えていることを特徴とする。
第4発明の折板装置は、第1発明において、前記張出し位置調整機構は、前記支持シャフトにおける前記折り板ユニットの支持位置を自在に変更できるよう、ネジ機構で伸縮自在に構成されていることを特徴とする。
第5発明の折板装置は、第1発明において、前記折り板ユニットは、固定側折り板ユニットと可動側折り板ユニットとからなり、前記可動側折り板ユニットを前記固定側折り板ユニットに対し接近させたり離間させたりする間隔調整機構を含んで構成されていることを特徴とする。
第6発明の折板装置は、第5発明において、前記間隔調整機構は、前記可動側折り板ユニットと前記固定側折り板ユニットとの間に設けた、ナットとネジ棒とからなるネジ機構で構成されていることを特徴とする。
第2発明によれば、拘束具をゆるめて支持シャフトの張出し位置を大きくしたり小さくしたりすることができ、かつ拘束具を締めれば、張出し位置変更後の支持シャフトを不測に位置変動しないように拘束できる。このため、ティッシュ製品の寸法替えへの対応が容易に行える。
第3発明によれば、目盛板を読み取ることにより支持シャフトの張出し量を正確に把握できるので、ティッシュ製品の寸法替えへの対応が容易に行える。
第4発明によれば、支持シャフトをネジ機構によって伸縮させると折り板ユニットの張出し位置を変更できる。このため、ティッシュ製品の寸法替えへの対応が容易に行える。
第5発明によれば、固定側折り板ユニットと可動側折り板ユニットとの間の間隔が広狭に変更できるので、シート端部の折返し部の折り返し幅を自在に調整できる。このため、ティッシュ製品の寸法替えの度に折板装置を交換する必要はなくなり、生産能率が向上する。
第6発明によれば、ネジ棒を回して可動側折り板ユニットを動かせば固定側折り板ユニットとの間の間隔を簡単に広狭に調整できる。このため、ティッシュ製品の寸法替えの度に折板装置を交換する必要はなくなり、生産能率が向上する。
まず、本発明の一実施形態に係る折板装置Fの基本構成を、図1〜3に基づき説明する。
符号101はティッシュ製品製造設備を構成する機枠であって、垂直に立てられた厚鋼板等で作られている。
機枠101は、概ね5〜50mの長さを有しており、概ね30〜100cmの間隔をあけて保持孔102が形成されている。なお、これらの寸法は例示であって、本発明ではこれら以外の寸法を採用することは支えない。この保持孔102には、各折板装置Fの保持体1が、ボルトその他の締結手段で取付けられている。
図8に示すように、ティッシュ製品TPは右側シートS1と左側シートS2からなるので、折板装置Fも右側シート用と左側シート用とがある。ただし、右側シート用と左側シート用の違いは、後述する折り板ユニット3,4が左右反対に配置されるか、あるいはその形状を若干異にするだけで折板装置としての基本構成と機能は同じである。
そこで、以下では図1〜図3に示す1台の折板装置Fで代表させて、その構造を説明する。
図1に示す保持体1は保持筒11とフランジ12が一体に形成されたものである。フランジ12はボルト止め等の適宜の手段で保持孔102の周囲の機枠部材に固定される。保持筒11は円筒形の部材であり、支持シャフト2を保持することができる。
図示の例では、支持シャフト2は保持体1にスライドさせて挿入深さを変える構造となっている。また、支持シャフト2の保持体1への挿入は、スライドさせて嵌め込む機構の代わりにナットにネジ棒を螺合させる機構であってもよい。
支持シャフト2の保持体1への挿入深さを変えることで、支持シャフト2に取付けられた後述する折り板ユニット5の張出し位置を調整することができる。この機能の具体例は後述する。
図1および図4に示す支持シャフト2は、丸棒状のシャフト21を用いた部材である。シャフト21の基端部分は前記保持体1に挿入される部位であり、シャフト21の先端部にはつまみ22が取付けられている。図示のシャフト21は伸縮構造をもったシャフトであり、シャフト21の先端部に形成された雄ネジ部21aにつまみ22の内側に形成された雌ネジ部22aを螺合させている。このつまみ22をねじ込んだりねじ戻すことによって支持シャフト2の全長を長短に調整することができる。
シャフト21の中間部位には支持ボス23が挿入されている。この支持ボス23は支持ステー26を介して折り板ユニット5(固定側折り板ユニット3と可動側折り板ユニット4からなる)を支持する部材である。
固定側折り板ユニット3は、大形の下板31と小形の上板32とからなる。可動側折り板ユニット4は、大形の下板41と小形の上板42とからなる。それぞれの機能等は後述する。
固定側ホルダー54の側面には取付板34が固定され、取付板34の下端には固定側折り板ユニット3の下板31が固定されている。可動側ホルダー55の側面には取付板44が固定され、取付板44の下端には可動側折り板ユニット4の下板41が固定されている。
固定側折り板ユニット3の取付板34には横棒35が固定され、この横棒35に取付けられた縦棒36で上板32が支持されている。可動側折り板ユニット4の取付板44には横棒45が固定され、この横棒45に取付けられた縦棒46で上板42が支持されている。
つぎに、可動側折り板ユニット4の固定側折り板ユニット3に対する間隔の間隔調整機構を、図1〜図3に基づき説明する。この間隔調整機構は、ネジ棒52を用いたネジ機構で構成されている。
支持ステー26の下端部にはネジ棒受け51が固定されている。このネジ棒受け51はネジ棒52の軸方向移動を不能に拘束しながら、ネジ棒52の回転を許容する部材である。
図4に示すように、本実施形態の折板装置Fには目盛板61が備えられている。目盛板61は固定ボス63から延びる板材62上に形成されている。固定ボス63はシャフト21を貫通させており、シャフト21の保持体1への挿入深さに拘らず、同じ設置位置を保つようにされている。
一方、折り板ユニット5を支持する支持ボス23は、既述のごとく、シャフト21の挿入深さを変えたりつまみ22をねじ込むことで位置が変わる。この位置変更はシャフト21の軸方向に沿って変位するので、変更後の位置を目盛板61で読み取ることができる。
したがって、支持ボス23を目盛板61上の数値に合わせることで、新しい設置位置への変更や前の設置位置への復帰が容易に行える。
その場合、折り板ユニット3,4間の間隔を新しく変更したり元の間隔に戻したりすることが容易に行える。
(1)折り板ユニット5の張出し位置の調整(その1)
(1−1)支持シャフト2の張出し量を短くした状態
図5に示すように、シャフト21を保持体1に深く差し込む。シャフト21の後端の機枠101の背面側への突出量は大きくd1である。この場合の折り板ユニット5の中心位置は、機枠101から表面側から寸法D1だけ張出した位置にある。
図6に示すように、シャフト21を保持体1に浅く差し込む。換言すれば、図5の状態から引き出す。シャフト21の後端の機枠101の背面側への突出量は小さくd2となる。この場合の折り板ユニット5の中心位置はD2となり、機枠101の表面側から大きく張出した位置となる。
(1−3)上記のように、支持シャフト2の張出し量を大小に調整することで、折り板ユニット5の中心位置(張出し位置)を連続的に変更することができる。
図5または図6の状態において、支持シャフト2のつまみ22を回せば、既述のごとく支持ボス23がシャフト21に沿って移動し、ひいては折り板ユニット5の張出し位置を調整することができる。
図7における折り板ユニット5の中心位置は、図6と同じである。この状態で可動側折り板ユニット4と折り板ユニット5との間の間隔d3を短くする場合を説明する。この場合、ネジ棒52を回すと、ナット51と共に可動側ホルダー55が移動し、可動側折り板ユニット4も同方向に移動する。
この結果、可動側折り板ユニット4と固定側折り板ユニット3の間の間隔はd3´に短くなる。ネジ棒52を反対向きに回すと、可動側折り板ユニット4と固定側折り板ユニット3の間の間隔d3を再び広げることができる。
また、間隔調整機構を用いて、固定側折り板ユニット3と可動側折り板ユニット4との間の間隔が広狭に変更できるので、シートSの折返し部の折り返し幅を自在に調整できる。このため、ティッシュ製品の寸法替えの度に折り装置を交換する必要はなくなり、生産能率が向上する。
上記実施形態では、支持シャフト2に第1の張出し位置調整機構と第2の張出し位置調整機構を共に採用したが、本発明はこれに限られない。すなわち、支持シャフト2を固定長のものにして、保持体1への挿入深さのみを変える第1の張出し位置調整機構のみを用いてもよく、シャフト21を機枠101に固定して、支持シャフト2を伸縮させる第2の張出し位置調整機構のみを用いてもよい。これらも本発明に含まれる。
2 支持シャフト
3 固定側折り板ユニット
4 可動側折り板ユニット
5 折り板ユニット
11 保持筒
12 フランジ
21 シャフト
22 つまみ
31 下板
32 上板
41 下板
42 上板
51 ナット
52 ネジ棒
54 固定側ホルダー
55 可動側ホルダー
F 折板装置
第2発明の折板装置は、第1発明において、前記張出し位置調整機構は、前記支持シャフトの挿入位置を自在に変更できるよう構成した前記保持体と、該保持体に挿入された前記支持シャフトの軸方向移動を拘束する拘束具を含んで構成されていることを特徴とする。
第3発明の折板装置は、第2発明において、前記張出し位置調整機構は、前記支持シャフトの張出し量を視認できるようにする目盛板を備えていることを特徴とする。
第4発明の折板装置は、第1発明において、前記張出し位置調整機構は、前記支持シャフトにおける前記折り板ユニットの支持位置を自在に変更できるよう、ネジ機構で伸縮自在に構成されていることを特徴とする。
第5発明の折板装置は、第1発明において、前記間隔調整機構は、前記可動側折り板ユニットと前記固定側折り板ユニットとの間に設けた、ナットとネジ棒とからなるネジ機構で構成されていることを特徴とする。
a)張出し位置調整機構を使うことによって、支持シャフトの機枠からの張出し量を可変にでき、ティッシュ製品の製品幅、シート端部等の折り幅の変更に対応できる。このため、ティッシュ製品の寸法替えの度に多数の折板装置を交換する必要はなくなり、生産能率が向上する。
b)固定側折り板ユニットと可動側折り板ユニットとの間の間隔が広狭に変更できるので、シート端部の折返し部の折り返し幅を自在に調整できる。このため、ティッシュ製品の寸法替えの度に折板装置を交換する必要はなくなり、生産能率が向上する。
第2発明によれば、拘束具をゆるめて支持シャフトの張出し位置を大きくしたり小さくしたりすることができ、かつ拘束具を締めれば、張出し位置変更後の支持シャフトを不測に位置変動しないように拘束できる。このため、ティッシュ製品の寸法替えへの対応が容易に行える。
第3発明によれば、目盛板を読み取ることにより支持シャフトの張出し量を正確に把握できるので、ティッシュ製品の寸法替えへの対応が容易に行える。
第4発明によれば、支持シャフトをネジ機構によって伸縮させると折り板ユニットの張出し位置を変更できる。このため、ティッシュ製品の寸法替えへの対応が容易に行える。
第5発明によれば、ネジ棒を回して可動側折り板ユニットを動かせば固定側折り板ユニットとの間の間隔を簡単に広狭に調整できる。このため、ティッシュ製品の寸法替えの度に折板装置を交換する必要はなくなり、生産能率が向上する。
Claims (6)
- ティッシュ製品製造設備において原反シートを折り畳む折板装置であって、
該折板装置は、折り板ユニットと該折り板ユニットを支持する支持シャフトとからなり、
前記ティッシュ製品製造設備の機枠には、前記支持シャフトを保持する保持体が固定されており、
前記支持シャフトで支持した折り板ユニットの張出し位置を可変に調整して固定できる張出し位置調整機構が設けられている
ことを特徴とする折板装置。 - 前記張出し位置調整機構は、前記支持シャフトの挿入位置を自在に変更できるよう構成した前記保持体と、該保持体に挿入された前記支持シャフトの軸方向移動を拘束する拘束具を含んで構成されている
ことを特徴とする請求項1記載の折板装置。 - 前記張出し位置調整機構は、前記支持シャフトの張出し量を視認できるようにする目盛板を備えている
ことを特徴とする請求項2記載の折板装置。 - 前記張出し位置調整機構は、前記支持シャフトにおける前記折り板ユニットの支持位置を自在に変更できるよう、ネジ機構で伸縮自在に構成されている
ことを特徴とする請求項1記載の折板装置。 - 前記折り板ユニットは、固定側折り板ユニットと可動側折り板ユニットとからなり、
前記可動側折り板ユニットを前記固定側折り板ユニットに対し接近させたり離間させたりする間隔調整機構を含んで構成されている
ことを特徴とする請求項1記載の折板装置。 - 前記間隔調整機構は、前記可動側折り板ユニットと前記固定側折り板ユニットとの間に設けた、ナットとネジ棒とからなるネジ機構で構成されている
ことを特徴とする請求項5記載の折板装置。
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