JP2021167091A - 蒸着セロハン貼合紙およびそれを用いた枚葉体および包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】原紙と蒸着セロハンとを接着剤で貼合しても、湿度変化に対する寸法安定性と、セロハンの接着強度とを保持し、剥離しにくい構造に関する。【解決手段】原紙に、光沢をもつ金属蒸着層を一面に有する蒸着セロハンを接着剤で貼合してなる蒸着セロハン貼合紙であって、前記セロハンの非金属蒸着面または非金属蒸着面および金属蒸着面の両側に防湿コート層を設け、前記セロハンの非金属蒸着面の防湿コート層または前記セロハンの金属蒸着面にプライマーコート層を設けてなることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、パッケージやカタログ、パンフレット、書籍、ファンシー用品、トレーディングカード、文具などに使用される、強光沢感を有する包装用紙、印刷用紙、加工用紙などの意匠紙に関するものであり、より詳しくは、アルミニウムなどの光沢をもつ金属を蒸着したセロハンを原紙と貼合してなる蒸着セロハン貼合紙およびこれを任意の形状に切断してなる枚葉体、並びに成型してなる包装体に関するものである。
技術分野に記した用途で使用される強光沢感を有する意匠紙においては、従来、原紙にアルミニウム蒸着したPETフィルムが貼合された蒸着PET貼合紙が使用されてきた。PETフィルムは強度や加工性に優れ、その蒸着フィルムは光沢度も高く、接着性も良好なことから広く使用されている。しかしながら、昨今では、環境への配慮から、このPETフィルム部分を環境に配慮した素材に変更することが望まれている。
その一つの方策として、ポリビニルアルコールフィルムにアルミニウムを蒸着したフィルムを原紙と貼合した蒸着PVA貼合紙が提案されている(特許文献1)。
該特許では、ポリビニルアルコールは水に溶けるので、廃棄処理が容易で、再生可能であって環境にやさしい素材となる効果を奏するというものである。
しかしながら、ポリビニルアルコールは、フィルム状態では熱水には可溶であるが、常温の水には溶解しにくく、産業的な再生工程では、PETフィルムなどと同様に、パルプ繊維を取り除いた残渣として分離され、焼却処分されることとなる。又、ポリビニルアルコールは石油由来の原料であり、焼却した場合は炭酸ガスを放出し、環境面では温室効果ガスを増大させることになってしまう。
特開2012−101418号公報
本発明の目的は、環境に配慮した部材を用いた強光沢の意匠紙の開発であり、PETフィルムやポリプロピレンフィルムにアルミニウムを蒸着した蒸着フィルムを原紙と貼合した蒸着フィルム貼合紙と同様の輝度感の意匠性を有し、印刷や成型などの加工工程においても同様に取り扱うことができ、内容物を挿入、充填して商品として流通させることを可能とすることである。
本発明者等は、鋭意検討を重ねた結果、光沢をもつ金属を蒸着し、かつ少なくとも非蒸着面に防湿コート層を設けたセロハンを原紙に貼合し、蒸着セロハン面にプライマーコート層を設けたことを特徴とする蒸着セロハン貼合紙により、上記の課題を解決できることを見出した。又、要すれば、原紙の蒸着セロハンと反対面側にカール防止層を設けることも後加工適性において有用である。
セロハンは、植物由来のセルロースを基にして生産されており、将来的な石油資源の枯渇対策において有効な素材であるとされる。
又、回収した紙製品を再生し、パルプ繊維を分離する工程の残渣として焼却したとしても、石油由来のPETフィルムなどと比べて発生する炭酸ガス量を少なく抑えることができ、発生する炭酸ガスはもともと植物原料のセルロースから発生するため、原料面ではカーボンニュートラルに近づけることができる。
本発明により、天然物由来原料であるセロハンを使用した強光沢の意匠紙を実現し、従来と変わらない加工適性を持った環境配慮型の包装用紙、印刷用紙、加工用紙などを製造でき、持続可能型社会に貢献するパッケージや加工製品を社会に提供できるようになる。
本発明における両面防湿コートされた蒸着セロハン貼合紙の第1の類型例である。 本発明における片面防湿コートされた蒸着セロハン貼合紙の第2の類型例である。 本発明における両面防湿コートされた蒸着セロハン貼合紙の第3の類型例である。 本発明における片面防湿コートされた蒸着セロハン貼合紙の第4の類型例である。 本発明における蒸着セロハン貼合紙の裏面にカール防止加工を行った第5の類型例である。 従来の技術を用いた比較例の第1の構成例である。 従来の技術を用いた比較例の第2の構成例である。 実施例1を元に作成した包装体のブランク形状である。 実施例2を元に作成した包装体のブランク形状である。 実施例3を元に作成した包装体のブランク形状である。 実施例4を元に作成した紙製ホルダーファイルのブランク形状である。
以下に、本発明の好適な実施の形態について説明する。
この実施例では、蒸着セロハン貼合紙Sは、原紙6に、光沢をもつ金属蒸着層4を一面に有するセロハン3を接着剤5で貼合してなる蒸着セロハン貼合紙において、前記セロハン3の非金属蒸着面の片面または非金属蒸着面および金属蒸着面の両側に防湿コート層を設け、前記セロハン3の非金属蒸着面の防湿コート層2または前記セロハンの金属蒸着面にプライマーコート層1を設けている。
図1から図5は、本発明における蒸着セロハン貼合紙の実施の形態を示すものである。
図1は、蒸着セロハン貼合紙Sが、原紙6/接着剤層5/金属蒸着層4/防湿コート層2/セロハン3/防湿コート層2/プライマーコート層1を順次積層した実施例1の構成からなる。
図2は、蒸着セロハン貼合紙Sが、原紙6/接着剤層5/金属蒸着層4/セロハン3/防湿コート層2/プライマーコート層1を順次積層した構成からなる。
このように、図1は、両面防湿コートされた蒸着セロハンを貼合した構成であり、図2は片面防湿コートされた蒸着セロハンを貼合した構成を示すものである。
図3は、蒸着セロハン貼合紙が、原紙6/接着剤層5/防湿コート層2/セロハン3/防湿コート層2/金属蒸着層4/プライマーコート層1を順次積層した構成例からなる。
図4は、蒸着セロハン貼合紙Sが、原紙6/接着剤層5/防湿コート層2/セロハン3/金属蒸着層4/プライマーコート層1を順次積層した構成例からなる。
図3,図4は非蒸着面を紙側にして蒸着セロハンを貼合したもので、図3は、両面防湿コートされた蒸着セロハンを貼合した構成例であり、図4は片面防湿コートされた蒸着セロハンを貼合した構成例を示すものである。
図5は、図3の蒸着セロハン貼合紙Sの原紙6裏面にカール防止加工層7を形成している。
図6及び図7は従来の技術を用いた比較例の構成例であり、セロハンに代えてPETフィルム8を用い、図6は金属蒸着層4を密着補強層9の上に設け、その上にプライマーコート層1を形成した比較例1であり、図7はPETフィルム8の非蒸着面の上にプライマーコート層1を形成した比較例2である。
[原紙]
基材となる原紙6としては、基本的には針葉樹パルプや広葉樹パルプを原料として抄造してなるものであるが、メカニカルパルプや非木材パルプ、段ボールや雑誌,新聞などを使用した古紙原料、ミルクカートン古紙、その他の回収紙や場内損紙を原料としたり、これらを適宜配合して用いたものであってもよい。
また、単層抄きの洋紙であっても、多層抄きの板紙であってもよく、板紙の場合は、全層をバージンパルプ原料から抄造するアイボリー質、古紙や着色パルプ,未晒パルプなどを中層に用いたカード質、表層以外を古紙としたボール質、全層を古紙としたものであってもよい。
原紙6の片面または両面には、炭酸カルシウムやカオリンなどをコートしたものを用いてもよく、コート紙やアート紙、キャストコート紙、微塗工紙などが平滑性がよいため、より好適に用いられる。
原紙の坪量としては、使用用途に応じて任意に設定することができ、例えば、印刷用紙として使用する場合は200g/m以下の比較的薄い原紙が好ましく使用される。また、例えば、パッケージ用途においては、150〜400g/m程度の比較的厚い原紙が使用でき、使用形態に応じて選定すればよく、特に制約はない。
また、ポリエチレンやポリプロピレンを用いた合成紙、それに無機材料や着色顔料などを添加したものなども使用することもできる。ただし、環境的な側面からは植物原料からなる原紙を用いた方が好ましい。
[セロハン]
本発明において使用する蒸着セロハンの基材となるセロハン3は、パルプなどのセルロース原料を水酸化ナトリウムなどで溶解してビスコース化し、これをシート状にして中和させ、セルロースに戻したものである。無色のものが広く使用されているが、着色剤を添加して着色したものでもよく、必要に応じて滑剤や帯電防止剤など、種々の添加剤が使用されていてもよい。
セロハン3の厚みとしては、任意に設定できるが、10〜50μmのものが好適に用いられる。10μmより薄い場合は、その製造や加工の工程において破断しやすく、50μmより厚い場合は、剛性が高くなり、貼合紙を後加工する際に、打ち抜きや裁断などの工程での刃切れ性や罫線加工する場合の罫線の入り方に不具合が生じる場合がある。
[防湿コート層]
本発明においては、セロハン3の少なくとも金属非蒸着面に防湿コート層2を施したものを使用する必要がある。
防湿コート層2は、前述のように、セロハン3の非金属蒸着面のみに設けても、金属蒸着面を含めた両面に設けてもよい。
少なくとも非蒸着面に防湿コート層2を設けることにより、原紙6と蒸着セロハンを貼合した後にセロハン3の吸放湿を防止して、セロハン3の寸法変化や歪の発生を抑制することができる。
防湿コート層2の面側を原紙6とは反対側にして貼合した場合、防湿コート層2が貼合紙の表面側に配置されることになり、貼合紙や後加工した製品が置かれた湿度環境によるカールや、寸法変化によるねじれなどの発生を防止する効果がある。
防湿コート層2の面側を原紙6側にして貼合した場合、防湿コート層2が原紙6とウェットラミネート法により接着剤層5を介して接着される。
この際に塗布される接着剤層5は水系のものであることが好ましく、水分を多量に含んでいる。
防湿コート層2があることで、この水分がセロハン3に吸収されることを防止でき、セロハン3の吸湿による加工中の破断や貼合後のカール、寸法変化によるねじれなどの発生を防止する効果がある。
より望ましくは、セロハン3の両面に防湿コート層2を設けるのが好ましい。
防湿コートに使用する剤としては、ポリ塩化ビニリデンやアクリル樹脂、ポリエチレンワックス、ポリ塩化ビニル−ポリ酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン−ポリ酢酸ビニル共重合体などの防湿性を有する樹脂が一般に用いられる。
これら防湿性を有する樹脂をコーティングする工法としては、グラビアコートやロールコートなど、様々なコーティング方法をとることができ、塗布量も任意で設定することが可能である。
また、シリカやアルミナなどの透明な無機物や、アルミニウムなどの金属を蒸着するなどして防湿コート層としてもよい。
このようにして得られた防湿コートしたセロハンの3少なくとも片面には光沢をもつ金属を蒸着加工する。
防湿コートを施した面が片面の場合は防湿コート層2の無い面に蒸着を行い、両面に防湿コート2を施した場合は任意の片面に蒸着を行う。
この発明では、必要であれば、両面に金属蒸着を施してもよい。
[金属蒸着層]
蒸着に用いる金属としては、アルミニウムのほか、錫、銅、金、銀、亜鉛、クロム、ニッケル、プラチナなどを用いることができるが、経済面と入手や蒸着加工の容易さなどから、アルミニウム、錫、銅が比較的よく用いられる。
金属蒸着層4の厚さとしては、10〜500nmのものが好適である。
10nmより薄い場合は十分な金属光沢が得られず、遮蔽力もないため、原紙6が透けてしまい、強光沢の意匠性が得られない。
一方、500nmを超える場合は、金属蒸着層4(膜)の柔軟性が低下し、ひび割れや凝集破壊を起こしやすくなるとともに、蒸着工程に手間がかかり、経済面で非常に高価なものとなり、実用性に欠けるものとなってしまう。
この蒸着による金属光沢の付与は、単に蒸着を施して強光沢を発現する一般的な蒸着フィルムの製法で行えばよく、エンボス加工などと組み合わせて、ホログラムフィルムやレンズフィルムとして製造してもよい。また、2種以上の金属を用い、それを混合して蒸着したり、2層以上の金属蒸着層4を設けてもよい。
なお、先にこの蒸着工程を行い、その後に前述の防湿コート層2を設ける加工順をとることもできる。
[接着剤層]
上記のようにして作成された蒸着セロハンは、本発明においては、接着剤層5として任意の方法で原紙6と貼合できるが、代表的な貼合方法としては、ウェットラミネート法、ドライラミネート法、サンドウィッチラミネート法などがあげられる。
ウェットラミネート法では、接着剤成分の樹脂をエマルジョン溶液としたエマルジョン系接着剤や水溶性の接着剤を水に溶解した水系接着剤が用いられる。
接着剤成分としては、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、アクリル酸エステル−酢酸ビニル共重合体、変性ポリビニルアルコールなど任意のものが選択でき、原紙及び蒸着フィルムとの接着が確保できるものであれば構わない。
この接着剤層5における接着剤の塗布量は、固形分換算で1〜12g/mとするのが望ましい。1g/m未満であると、原紙に接着剤が吸収されてしまい、原紙と蒸着セロハンとの十分な接着を得ることができず、12g/mを超えると乾燥が不充分となり、接着強度が低下する場合がある。
ドライラミネート法では、接着剤成分を溶剤に溶解させた溶剤系接着剤が用いられる。接着剤成分としては、エステル系やウレタン系など任意のものが選択でき、硬化剤を必要な割合で添加して用いられ、原紙及び蒸着フィルムとの接着が確保できるものであれば構わない。
この際の接着剤の塗布量は、固形分塗布量で1〜10g/mとするのが望ましい。1g/m未満であると、接着剤の塗布ムラにより、原紙と蒸着セロハンとの十分な接着を得ることができず、10g/mを超えると固化が不充分となり、接着強度が低下する場合がある。
サンドウィッチラミネート法では、熱溶融した熱可塑性樹脂をTダイから押し出して原紙と蒸着フィルムとを圧着し冷却して貼合させるが、熱可塑性樹脂としては、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネートなどが用いられ、原紙及び蒸着フィルムとの接着が確保できるものであれば構わない。
この際の熱可塑性樹脂の厚みは10〜50μmとするのが好ましい。10μm未満であると、熱可塑性樹脂の熱量不足で原紙と蒸着セロハンとの十分な接着を得ることができず、50μmを超えると、貼合紙の剛度高くなりすぎて、後加工時の反発強度が強くなりすぎて、成型トラブルが発生することがある。
また、要すれば、蒸着セロハンの貼合される面にコロナ処理やプラズマ処理を施したり、アンカーコート剤を塗布してもよい。アンカーコート剤としては、ポリエチレンイミン系、有機チタネート系、ポリエステル系、ポリウレタン系などのものが有効に用いられる。
なお、蒸着セロハンを貼合した貼合紙においては、蒸着セロハンの蒸着面を原紙側にするか、反対面にするかは、用途やユーザーの趣向により決定される。
意匠的により強い光沢感を求める場合は蒸着面を原紙と反対面とし、擦れ傷などを目立ちにくくしたい場合は蒸着面を原紙側とする構成を選択する。
[プライマーコート層]
本発明においては、蒸着セロハン面の上には、擦れ傷の防止や後工程の印刷適性、糊貼り適性を好適にするため、プライマーコート層1を設ける。
このプライマーコート層1は樹脂成分としては、ポリエステル、ポリウレタン、もしくはそれらの成分の少なくともどちらかを含有した樹脂であることが好ましい。
プライマーコート層1へは必要に応じて滑り性を向上剤、静電気除電剤、硬化剤、皮膜補強剤、回収凝固防止剤などを樹脂成分に対して、適宜、添加してもよく、任意の色調に着色したものであってもい。
このプライマーコートの工程は、原紙と蒸着セロハンを貼合する前に行っても、後で行っても良い。
[カール防止加工面]
このようにして得られた蒸着セロハンを貼合した積層紙10においては、蒸着フィルム面とは反対側の原紙裏面にカール防止効果をもたらすカール防止加工面(層)7を設けることも有効である(図5参照)。
一般に、フィルムを貼合すると、フィルム面を内側にしたカールが発生することがある。これを防止するためには、フィルムと反対面の原紙裏面に水を塗布したり、ポリビニルアルコールや澱粉などの水溶液などを塗布して乾燥させ、原紙裏面を収縮させてカールを緩和することが有効とされる。
蒸着セロハン貼合紙Sにおいても同じ手法を用いることが可能である。図5は、一例として図4の蒸着セロハン貼合紙Sを用いたが、その他の図1から図3の蒸着セロハン貼合紙Sの原紙6の裏面に蒸着セロハン貼合紙Sを設けても良い(図示省略)。
この際、ポリビニルアルコールや澱粉などの水溶液の固形分濃度は、カールの状態に応じて任意に設定でき、
水または水溶液中にはエタノール、メタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコールなどのアルコール成分やグリコール成分などを添加することもできる。
ポリビニルアルコールは部分鹸化品や架橋品、変性品でもよく、澱粉も熱可塑性などに変性されたものであってもよい。
また、炭酸カルシウムやカオリンなどをバインダー成分などと混合したエマルジョンコート層を設けてもよい。これらのカール防止処理は、蒸着セロハンを貼合する前工程で行っても、貼合後に行ってもよく、グラビアコートやロールコート、エアナイフコートなど、任意のコート法を用いることができる。
また、原紙6の裏面の吸放湿を遮断する方法としては、フィルムを貼合する方法も有効である。フィルムとしては特に制約はないが、環境面を考慮すると、植物由来原料を使用したものや、生分解性を有するものであることが望ましい。貼合の方法は、ウェットラミネート、ドライラミネート、サンドイッチラミネート、サーマルラミネートなど、種々の方法を用いることができる。
場合によっては、蒸着セロハンを原紙の両面に貼合することも有効である。そのほか、熱可塑性樹脂を押し出しラミネート法で積層することもでき、この場合もやはり、植物由来原料を使用した樹脂や、生分解性を有する樹脂であることが望ましい。
以上のような構成資材を用い、本発明の蒸着セロハン貼合紙Sは作成される。
[製造工程]
上記蒸着セロハン貼合紙Sの製造工程としては、蒸着セロハンのウェットラミネート、プライマーコート、要すればカール防止加工を行うことになるが、その工程順は任意に定めることができ、全工程を一度に加工しても、分割して行っても良い。又、エンボス加工やスリット加工、平判断裁加工などを追加することも任意である。
このようにして作成された蒸着セロハン貼合紙は、必要に応じ、裁断され、グラビア印刷やオフセット印刷、フレキソ印刷、シルク印刷などの印刷加工を経て、その使用形態に応じて罫線加工、打抜き加工、糊貼り加工などが施される。 また、ホットスタンプ加工やUVニス加工、ブリスター加工などの追加加工も可能であり、多様な品種、用途に使用することができる。
これらの後加工工程において使用する部材は、従来技術であるPETフィルムを用いた蒸着フィルム貼合紙の場合と同じ部材を使用することが可能である。
その使用形態としては、例えば枚葉体としては、蒸着セロハン貼合紙を所定の寸法に断裁して枚葉体で提供し、使用者が任意の後加工を施すことができるし、所定の寸法に断裁した蒸着セロハン貼合紙にUVオフセット印刷してポスターやパンフレットなどの印刷物を作成したり、更に裁断して製本してカタログや書籍を作成することも可能である。
又、他の原紙と更に貼合してファイル用紙としたり、ブリスターニスを塗工してブリスター台紙としたりすることもできる。
他にも、印刷品を断裁又は所定の形状に打ち抜き加工して、トレーディングカードや文具、ファンシー用品などの枚葉体を提供することも可能である
又、包装体としては、必要に応じて所定の柄印刷を施し、罫線加工、打抜き加工を行い所定の形状のブランクシートを作成し、これを折り曲げて糊貼り加工を行い、封筒、サンプル台紙、パッケージなどの包装体を提供することもできる。
これらの枚葉体や包装体を作成するにあたり、本発明の蒸着セロハン貼合紙は従来からある蒸着PETフィルム貼合紙に比べて以下の優れた特性を示す。
まず、本発明の蒸着セロハン貼合紙は刃切れ性が良好である。すなわち、枚葉体の打抜き工程や、包装体を形成するためのブランクシートを作成するための打抜き工程において、抜型の切刃の劣化を軽減する効果がある。これにより打抜き生産工程でのショット数を増やすことができ、切刃の交換頻度を減少させ、生産効率の向上と、費用経費の削減効果をもたらす。
また、本発明の蒸着セロハン貼合紙は包装体の形態をとる場合、蒸着PETフィルム貼合紙に比べてデッドホールド性に優れる。すなわち、罫線で折り曲げられた際に、反発力が小さく、折り曲げられた形状を保つ性質がある。これにより、パッケージに内容物を挿入する際に入口が狭まりにくくいため、内容物を挿入し易くなるという効果がある。また、成型後の包装体の形状も丸みを帯びにくく、安定した形状を保持し易い。
以下の各実施例に基づき、本発明の蒸着セロハン貼合紙Sおよびこれを切断してなる枚葉体、並びに成型してなる包装体について、より具体的に説明するが、本発明はこれらの事例に限定されるものではない。
また、以下の実施例及び比較例について、表1でその評価を行うに際しては、各評価項目については以下の(a)(b)(c)の評価方法に基づき実施した。
(a)「輝度感」:作成した蒸着セロハン貼合紙Sが貼合前の蒸着セロハン面と同等の輝度感を発揮しているかを目視にて判断した。蒸着PETフィルムに相当する輝度感であれば「○」、金属光沢を損なう発色がある場合は「×」とした。「○」は合格、「×」は不合格である。
(b)「バイオマス度」:使用した原材料のうち、植物由来成分の重量が、全体の絶乾重量に占める割合を計算により%で求めた。尚、原紙の水分は6%とし、片面コート層の重量は15g/mとした。
(c)「燃焼時炭酸ガス排出量」:作成した貼合紙を焼却した場合に発生する炭酸ガスの量を計算により求めた。尚、原紙の水分は6%とし、片面コート層の重量は15g/mとした。又、防湿コートや接着剤、プライマーについては、正確な成分構造が複雑で決定できないことから、類似構造をもつ同種物質に置換して換算した。
実施例、比較例の各貼合紙について上記評価方法にて評価を行った結果一覧を表1に示す。
Figure 2021167091
実施例1の蒸着セロハン貼合紙Sは、図1に示した構成からなる(積層構成を符号で示すと1/2/3/2/4/5/6となる)。
原紙6として巾805mm 、坪量310g/mのコート紙、三菱製紙株式会社製「三菱Nパールカード」(商品名)を使用。
蒸着セロハンは、巾800mm、厚さ23μmのセロハン3の両面に防湿コート層2を設け、セロハン3の片面にアルミニウムを真空蒸着した金属蒸着層4として尾池パックマテリアル株式会社製の「セロメタル」(商標)を用いた。
ウェットラミネート接着剤を接着剤層5として、コニシ株式会社製のカチオン性のビニル共重合樹脂エマルジョン「SP2850N」(商品名)を用い、固形分濃度50% 、エマルジョン塗布量が6g/mとなるよう調整してウェットラミネーター法で塗布し、蒸着面と原紙6のコート面を貼合した。
更にセロハン3側の表面(図示例では上面の防湿コート層2の上に、表面の保護と印刷適性の向上のために、プライマーコート層1を設けた。
プライマーコート層1としては、ポリエステル系のプライマー剤、 DICグラフィックス株式会社製「SFプライマー930」を、固形分濃度20%、溶液塗布量が7g/mとなるよう塗布して乾燥させることで、蒸着セロハン貼合紙Sを得た。
この蒸着セロハン貼合紙Sの原紙6の裏面には、図5に図示するようにカール防止層7を形成してもよい。
得られた実施例1の蒸着セロハン貼合紙Sにおいては、蒸着セロハンの輝度感は良好なものが得られた。バイオマス度及び燃焼時炭酸ガス排出量の計算値との評価結果は表1に示す。
また、図2の積層構成を符号で示すと1/2/3/4/5/6からなり、前記実施例1とはセロハン3の表面側の防湿コート層2を省略している。
この場合も、実施例1とほぼ同じ評価結果が得られるので、その説明を省略する。
実施例1の蒸着セロハン貼合紙Sは、図3に示した構成からなる(積層構成を符号で示すと1/4/2/3/2/5/6となる)。
原紙6として巾805mm 、坪量310g/mのコート紙、三菱製紙株式会社製「三菱Nパールカード」(商品名)を使用。蒸着セロハンは、巾800mm、厚さ23μmのセロハン3の両面に防湿コート層2を設け、片面にアルミニウムを真空蒸着した金属蒸着層4を尾池パックマテリアル株式会社製の「セロメタル」(商標)を用いて形成した。
ウェットラミネート接着剤を接着剤層5として、コニシ株式会社製のカチオン性のビニル共重合樹脂エマルジョン「SP2850N」(商品名)を用い、固形分濃度50% 、エマルジョン塗布量が6g/mとなるよう調整してウェットラミネーターで塗布し、蒸着面4と原紙6のコート面を貼合した。
更にセロハン3の一面の防湿コート層2の上に表面の保護と印刷適性の向上のために、プライマーコート層1を設けた。
プライマーコート層1としては、ポリエステル系のプライマー剤、 DICグラフィックス株式会社製「MET−517」(商品名)を、固形分濃度20%、溶液塗布量が7g/mとなるよう塗布して乾燥させることで、蒸着セロハン貼合紙Sを得た。
この実施例2の蒸着セロハン貼合紙Sの原紙6の裏面には、図5に図示するようにカール防止層7を形成してもよい。
得られた実施例2の蒸着セロハン貼合紙Sにおいては、蒸着セロハンの輝度感は良好なものが得られた。バイオマス度及び燃焼時炭酸ガス排出量の計算値との評価結果は表1に示す。
実施例3の蒸着セロハン貼合紙Sは、図1に示した構成からなる(積層構成を符号で示すと1/2/3/2/4/5/6となる)。
原紙6として巾805mm 、坪量104.7g/mのコート紙、王子製紙株式会社製「OKトップコート」(商品名)を使用。蒸着セロハンは、巾800mm、厚さ23μmのセロハン3の両面に防湿コート層2を設け、上面の防湿コート層2上にアルミニウムを真空蒸着した金属蒸着層4を尾池パックマテリアル株式会社製の「セロメタル」(商標)を用いて形成した。
接着剤層5はドライラミネートの接着剤として、DICグラフィックス株式会社製のポリウレタン系接着剤「ディックドライLX−470EL」(商品名)を主剤とし、「SP−60」(商品名)を硬化剤として、主剤/硬化剤=1/1の配合で、固形分塗布量が3.5g/mとなるよう調整してドライラミネーターで塗布し、上記接着剤層5を介して前記真空蒸着面と原紙6のコート面を貼合した。
更にセロハン3の表面側に表面の保護と印刷適性の向上のために、プライマーコート層1を設けた。
プライマーコート層1としては、ポリエステル系のプライマー剤、 DICグラフィックス株式会社製「SFプライマー930」(商品名)を、固形分濃度20%、溶液塗布量が7g/mとなるよう塗布して乾燥させることで、蒸着セロハン貼合紙Sを得た。
この実施例3の蒸着セロハン貼合紙Sの原紙6の裏面には、図5に図示するようにカール防止層7を形成してもよい。
得られた実施例3の蒸着セロハン貼合紙Sにおいては、蒸着セロハンの輝度感は良好なものが得られた。バイオマス度及び燃焼時炭酸ガス排出量の計算値との評価結果を表1に示す。
実施例4の蒸着セロハン貼合紙Sは、図3に示した構成からなる(積層構成を符号で示すと1/4/2/3/2/5/6となる)。
原紙6として巾805mm 、坪量104.7g/mのコート紙、王子製紙株式会社製「OKトップコート」(商品名)を使用。蒸着セロハンは、巾800mm、厚さ23μmのセロハン3の下方の片面に防湿コート層2を設け、上方の片面にアルミニウムを真空蒸着した金属蒸着層4が尾池パックマテリアル株式会社製の「セロメタル」(商標)により形成されている。
接着剤層5はドライラミネートの接着剤として、DICグラフィックス株式会社製のポリウレタン系接着剤「ディックドライLX−470EL」(商品名)を主剤とし、「SP−60」(商品名)を硬化剤として、主剤/硬化剤=1/1の配合で、固形分塗布量が3.5g/mとなるよう調整してドライラミネーターで塗布し、接着剤層5を介してセロハン3の下方の防湿コート層2と原紙6のコート面を貼合した。
更にセロハン3側の金属蒸着層4の面の表面の保護と印刷適性の向上のために、プライマーコート層1を設けた。
プライマーコート層1としては、ポリエステル系のプライマー剤、 DICグラフィックス株式会社製「MET−517」(商品名)を、固形分濃度20%、溶液塗布量が7g/mとなるよう塗布して乾燥させることで、蒸着セロハン貼合紙Sを得た。
この実施例4の蒸着セロハン貼合紙Sの原紙6の裏面には、図5に図示するようにカール防止層7を形成してもよい。
得られた実施例4の蒸着セロハン貼合紙Sにおいては、蒸着セロハンの輝度感は良好なものが得られた。
また、図4の積層構成を符号で示すと1/4/3/2/5/6からなり、前記実施例4とはセロハン3の表面側の防湿コート層2を省略している。
この場合も、実施例4とほぼ同じ評価結果が得られるので、その説明を省略する。
実施例5の蒸着セロハン貼合紙Sは、図1に示した構成からなる(積層構成を符号で示すと1/2/3/2/4/5/6となる)。
原紙5として巾805mm 、坪量310g/mのコート紙、三菱製紙株式会社製「三菱Nパールカード」(商標)を使用。蒸着セロハンは、巾800mm、厚さ23μmのセロハン3の両面に防湿コート層2を設け、片面にアルミニウムを真空蒸着した金属蒸着層4を尾池パックマテリアル株式会社製の「セロメタル」(商標)を用いて形成した。
接着剤層5は、サンドウィッチラミネート用熱可塑性樹脂として、三井・ダウポリケミカル株式会社製のEMAA樹脂「ニュクレルAN4201−2C」(商品名)を15μmの厚さで使用し、これを金属蒸着面4と原紙6のコート面を押出ラミネーターでサンドウィッチラミネートして貼合した。
更に、セロハン3の表面側に防湿コート層2を介して表面の保護と印刷適性の向上のために、プライマー層1を設けた。
プライマーコート層1としては、ポリエステル系のプライマー剤、 DICグラフィックス株式会社製「SFプライマー930」(商品名)を、固形分濃度20%、溶液塗布量が7g/mとなるよう塗布して乾燥させることで、蒸着セロハン貼合紙Sを得た。
この蒸着セロハン貼合紙Sの原紙面6には、水/IPA=1/1の混合溶液をグラビアコートで10g/m塗布し、乾燥させてカール防止層7となるカール防止加工を施してもよい。
得られた蒸着セロハン貼合紙Sにおいては、蒸着セロハンの輝度感は良好なものが得られた。バイオマス度及び燃焼時炭酸ガス排出量の計算値との評価結果を表1に示す。
実施例5の蒸着セロハン貼合紙Sは、図1に示した構成からなる(積層構成を符号で示すと1/2/3/2/4/5/6となる)。
原紙として巾805mm 、坪量310g/mのコート紙、三菱製紙株式会社製「三菱Nパールカード」(商標)を使用。蒸着セロハンは、巾800mm、厚さ23μmのセロハン3の両面に防湿コート層2を設け、片面にアルミニウムを真空蒸着した金属蒸着層4を尾池パックマテリアル株式会社製の「セロメタル」(商標)を用いて形成した。
接着剤層5は、サンドウィッチラミネート用熱可塑性樹脂として、三井・ダウポリケミカル株式会社製の低密度ポリエチレン樹脂「DLZ−19A」(商品名)を15μmの厚さで使用し、蒸着面4と原紙6のコート面を押出ラミネーターでサンドウィッチラミネートして貼合した。
更に、セロハン3の面に表面の保護と印刷適性の向上のために、プライマー層1を設けた。
プライマー層1としては、ポリエステル系のプライマー剤、 DICグラフィックス株式会社製「MET−517」を、固形分濃度20%、溶液塗布量が7g/mとなるよう塗布して乾燥させることで、蒸着セロハン貼合紙Sを得た。
この蒸着セロハン貼合紙Sの原紙6面には、水/IPA=1/1の混合溶液をグラビアコートで10g/m塗布し、乾燥させてカール防止加工を施してカール防止層7を形成してもよい。
得られた蒸着セロハン貼合紙Sにおいては、蒸着セロハンの輝度感は良好なものが得られた。
比較例1
比較例といて、セロハンに代えて従来の技術を用いた蒸着PETフィルム8を使用した貼合紙を形成した。
図6に示した構成からなる(積層構成を符号で示すと1/4/9/8/5/6となる。ここで、符号9は密着補強層を示す。)
即ち、尾池パックマテリアル株式会社製の蒸着セロハン「セロメタル」(商標)の代わりに、中井工業株式会社の蒸着PETフィルム「メタライトM」、25μmを代わりに用いて、前記積層構成で、蒸着PETフィルム貼合紙を得た。
この蒸着PETフィルム貼合紙の原紙面には、水/IPA=1/1の混合溶液をグラビアコートで10g/m塗布し、乾燥させてカール防止加工を施したカール防止層を設けても良い。
得られた蒸着PETフィルム貼合紙においては、蒸着フィルムの輝度感は良好なものが得られた。
比較例2
比較例2は、図7に示した構成からなる(積層構成を符号で示すと1/8/9/4/5/6/7となる。
即ち、蒸着PETフィルム8として中井工業株式会社の蒸着PETフィルム「メタライトM」(商標)の25μmを代わりに用いて、前記積層構成で、蒸着PETフィルム貼合紙を得た。
この蒸着PETフィルム貼合紙の原紙面には、水/IPA=1/1の混合溶液をグラビアコートで10g/m塗布し、乾燥させてカール防止層7としてカール防止加工を施してもよい。
得られた蒸着PETフィルム貼合紙においては、蒸着フィルムの輝度感は良好なものが得られた。
比較例3
比較例3は、尾池パックマテリアル株式会社製の蒸着セロハン「セロメタル」(商標)の代わりに、中井工業株式会社の蒸着PETフィルム「メタライM」(商標)の25μmを用いる以外は実施例3と同様にして、蒸着PETフィルム貼合紙を得た。
この蒸着PETフィルム貼合紙の原紙面には、水/IPA=1/1の混合溶液をグラビアコートで10g/m塗布し、乾燥させてカール防止加工を施してもよい。
得られた蒸着PETフィルム貼合紙においては、蒸着フィルムの輝度感は良好なものが得られた。
比較例4
比較例4は、尾池パックマテリアル株式会社製の蒸着セロハン「セロメタル」(商標)の代わりに、中井工業株式会社の蒸着PETフィルム「メタライM」(商標)の25μmを用いる以外は実施例4と同様にして、蒸着PETフィルム貼合紙を得た。
この蒸着PETフィルム貼合紙の原紙面には、水/IPA=1/1の混合溶液をグラビアコートで10g/m塗布し、乾燥させてカール防止加工を施した。
得られた蒸着PETフィルム貼合紙においては、蒸着フィルムの輝度感は良好なものが得られた。
比較例5
比較例5は、尾池パックマテリアル株式会社製の蒸着セロハン「セロメタル」(商標)の代わりに、東レフイルム加工株式会社の蒸着PETフィルム「BR−PET」(商品名)の25μmを用いる以外は実施例5と同様にして、蒸着PETフィルム貼合紙を得た。
この蒸着PETフィルム貼合紙の原紙6面には、水/IPA=1/1の混合溶液をグラビアコートで10g/m塗布し、乾燥させてカール防止層7となるカール防止加工を施してもよい。
得られた蒸着PETフィルム貼合紙においては、蒸着フィルムの輝度感は良好なものが得られた。
比較例6
比較例6は、尾池パックマテリアル株式会社製の蒸着セロハン「セロメタル」(商標)の代わりに、東レフイルム加工株式会社の蒸着PETフィルム「BR−PET」(商品名)の25μmを用いる以外は実施例6と同様にして、蒸着PETフィルム貼合紙を得た。
この蒸着PETフィルム貼合紙の原紙面には、水/IPA=1/1の混合溶液をグラビアコートで10g/m塗布し、乾燥させてカール防止層7となるカール防止加工を施してもよい。
得られた蒸着PETフィルム貼合紙においては、蒸着フィルムの輝度感は良好なものが得られた。
表1に示されたように、本発明の蒸着セロハンを使用した実施例1〜6はいずれも蒸着PETフィルムを使用した比較例1〜6と同等の輝度感を有するものが得られた。
又、同等構成の比較例1〜6と比べて、本発明のバイオマス度は高く、燃焼時炭酸ガス排出量は少なくなっており、環境に配慮されたものとなっているといえる。
次に、本発明の実施例1〜6の蒸着セロハン貼合紙を使用して後加工を行い作成した枚葉体、包装体の製品としての実施例を記す。
ここでも、実施例は製品の例示であり、本発明はこれらの事例に限定されるものではない。
実施例1にて作成した蒸着セロハン貼合紙Sを400mm×550mmの寸法に平判断裁した。
この平判の蒸着セロハン面に、T&K TOKA製オフセットインキ「UV VP 超耐光」(商品名)を用いて5色柄印刷を行い、さらに印刷機の6色目でTOYO製UVオフセットOPニス「FD HS OPニス」(商品名)を印刷した。
この際、糊しろとなるパネルにはインキ及びOPニスは印刷されないようにした。
得られた印刷品のインキ及びOPニスの密着はセロハンテープピック(商品名)で?れてこず、良好なものであった。
上記の印刷した蒸着セロハン貼合紙Sに、罫線加工と打抜き加工を同時に施し、図9に示す形状のブランクシートを作成した。この加工の際においては、罫線割れの発生はなく、打抜き時の刃切れ性も良好であった。
上記ブランクシートの糊しろ10パネルに、日栄化学製酢ビ接着剤「ライフボンド AV650Y−6L」を塗付し、反対側のパネル端部に接着させてスリーブ状のカートンブランクを作成した。
続いて、該カートンブランクの底部と頂部フラップ11を折込み、紙製パッケージを作成した。
なお、パッケージの中にはアイライナーを挿入した。
これらのパッケージ成型の過程においては、罫線部の折れ割れは発生せず、パッケージの型崩れや変形もなく、良好な成型適性であった。
又、外観的にも輝度感にすぐれた光沢を有し、印刷も映える良好な意匠性のパッケージが得られた。
実施例2にて作成した蒸着セロハン貼合紙Sを800mm×550mmの寸法に平判断裁した。
この平判の蒸着セロハン面に、T&K TOKA製オフセットインキ「UV VP 超耐光」(商標)を用いて4色柄印刷を行い、印刷面全面にUVコーターを用いてT&K TOKA社製UVコートニス「FPR」(商標)を塗付しUV硬化した。得られた印刷品のインキ及びUVコートの密着はセロハンテープピックで?れてこず、良好なものであった。
上記の印刷した蒸着セロハン貼合紙Sに、罫線加工と打抜き加工を同時に施し、図10に示す形状のブランクシートを作成した。
この加工の際においては、罫線割れの発生はなく、打抜き時の刃切れ性も良好であった。
上記ブランクシートの糊しろ10パネルと底部折り返し13パネルに、日栄化学製酢ビ接着剤「ライフボンド AV650Y−6L」(商品名)を塗付し、反対側のパネル端部に接着させてカートンブランクを作成した。
続いて、該カートンブランクの頂部フラップ11を折込み、紙製パッケージを作成した。なお、パッケージの中にはチューブを挿入した。
これらのパッケージ成型の過程においては、罫線部の折れ割れは発生せず、パッケージの型崩れや変形もなく、良好な成型適性であった。
又、外観的にも輝度感にすぐれた光沢を有し、印刷も映える良好な意匠性のパッケージが得られた。
実施例3にて作成した蒸着セロハン貼合紙Sをロール紙状態で昭和電工株式会社製接着剤「AX−428J」(商品名)を用い、坪量260g/mの王子製紙株式会社製片面コートボール「OKボール」(商品名)の裏面に合紙貼合し、750×800の寸法に平判断裁した。
この平判の蒸着セロハン面に、T&K TOKA製オフセットインキ「UV VP 超耐光」(商品名)を用いて6色柄印刷を行い、印刷面全面にUVコーターを用いてT&K TOKA社製UVコートニス「FPR」(商品名)を塗付しUV硬化した。
得られた印刷品のインキ及びUVコートの密着はセロテープピック(登録商標:セロテープ)で?れてこず、良好なものであった。
上記の印刷した蒸着セロハン貼合紙Sに、罫線加工と打抜き加工を同時に施し、図11に示す形状のブランクシートを作成した。この加工の際においては、罫線Kに罫線割れの発生はなく、打抜き時の刃切れ性も良好であった。
上記ブランクシートを組み立てることで包装体である紙製パッケージを作成した。
実施例4にて作成した蒸着セロハン貼合紙Sをロール紙状態で昭和電工株式会社製接着剤「AX−428J」(商品名)を用い、坪量260g/mの王子製紙株式会社製片面コートボール「OKボール」(商品名)の裏面に合紙貼合し、750×800の寸法に平判断裁した。
この平判の蒸着セロハン面に、T&K TOKA製オフセットインキ「UV VP 超耐光」(商品名)を用いて3色柄印刷を行い、さらに印刷機の4色目でTOYO製UVオフセットOPニス「FD HS OPニス」(商品名)を印刷した。得られた印刷品のインキ及びUVニスの密着はセロハンテープピックで?れてこず、良好なものであった。
上記の印刷した蒸着セロハン貼合紙Sに、罫線加工と打抜き加工を同時に施し、図12(表1)に示す形状のファイル用ブランクシートを作成した。
この加工の際においては、罫線Kに罫線割れの発生はなく、打抜き時の刃切れ性も良好であった。
このファイル用ブランクシートを罫線で折り曲げて二つ折りにし、包装体の一例である、書類を綴じる紙製ホルダーファイルを作成した。
これらの紙製ホルダーファイル成型の過程においては、罫線部の折れ割れは発生せず、反りや変形もなく、良好な成型適性であった。
又、外観的にも輝度感にすぐれた光沢を有し、印刷も映える良好な意匠性のパッケージが得られた。
実施例5にて作成した蒸着セロハン貼合紙Sを800mm×550mmの寸法に平判断裁した。
この平判の蒸着セロハン面に、T&K TOKA製オフセットインキ「UV VP 超耐光」(商品名)を用いて6色柄印刷を行い、更に印刷面全面にUVコーターを用いてT&K TOKA社製UVコートニス「FPR」(商品名)を塗付しUV硬化した。得られた印刷品のインキ及びUVコートの密着はセロハンテープピックで?れてこず、良好なものであった。
上記の印刷した蒸着セロハン貼合紙Sを打抜き加工し、55×91mmの寸法の枚葉体の一例であるトレーディングカードを作成した。この加工の際においては、打抜き時の刃切れ性は良好で、反りの発生もなかった。
又、外観的にも輝度感にすぐれた光沢を有し、印刷も映える良好な意匠性のトレーディングカードが得られた。
実施例6にて作成した蒸着セロハン貼合紙を400mm×550mmの寸法に平判断裁した。
この平判の蒸着セロハン面に、T&K TOKA製オフセットインキ「UV VP 超耐光」(商品名)を用いて6色柄印刷を行い、更に印刷面全面にUVコーターを用いてT&K TOKA社製UVコートニス「FPR」(商品名)を塗付しUV硬化した。得られた印刷品のインキ及びUVコートの密着はセロハンテープピックで?れてこず、良好なものであった。
上記の印刷した蒸着セロハン貼合紙Sを打抜き加工し、64×150mmの寸法のスライドブリスター用の台紙を作成した。この加工の際においては、打抜き時の刃切れ性は良好で、反りの発生もなかった。
又、外観的にも輝度感にすぐれた光沢を有し、印刷も映える良好なブリスター台紙を得ることができた。
[比較例7]
比較例5にて作成した蒸着PETフィルム貼合紙を用い、実施例11と同様の方法にて、実施例11と同形状のトレーディングカードを作成した。
これに際し、比較例7の打抜き工程においては、500,000ショットで抜型の切刃の刃切れ性が低下し、刃替えが必要になったのに対し、実施例11では1,000,000ショットでも刃切れ性は良好な状態を保っていた。
[比較例8]
比較例2にて作成した蒸着PETフィルム貼合紙を用い、実施例8と同様の方法にて、実施例8と同形状のカートンブランクを作成した。
ここで、実施例8で作成したカートンブランクとの開函性の比較試験をおこなった。
開函性評価としては、カートンブランクをパッケージの巾方向に押し開いた際に、角部を90°まで開いた際の反発荷重をテンシロンにて測定した。
又、開函性評価テストしたカートンブランクを机上に静置し、開口部の幅をスケールにて測定した。尚、角部を90°まで開いた際の開口部の幅は33mmである。
両者の比較結果を表2に示す。
Figure 2021167091

実施例8のカートンブランクでは、比較例8に比べて90°反発荷重が小さくなっており、開函した後の戻りが小さいという結果となった。従って、実施例8で作成されたパッケージは開函後の形状保持性能に優れ、歪みも起こしにくく、比較例8のパッケージよりも内容物を挿入し易いという特性を示すものとなった。
以上のように、本発明の蒸着セロハンを使用した実施例7〜12の枚葉体や包装体は、いずれも蒸着フィルム貼合紙Sと同様の優れた輝度感の意匠性を有し、印刷や成型などの加工工程においても問題なく取り扱うことが確認でき、枚葉または内容物を挿入、充填して商品として流通させることを可能とした。
また上記実施例以外でも、セロハンの厚みが10μm以上50μm以下の範囲の蒸着フィルム貼合紙について同様のテストをおこなった結果、刃切れ性およびデッドホールド性について、蒸着PETフィルム貼合紙よりも実施例8とほぼ同様の優位性が確認された。
本発明の蒸着フィルム貼合紙貼合紙Sは、光沢感を有する包装用紙、印刷用紙、加工用紙などとして、必要により、裁断、印刷、オーバーコート、罫線加工、打抜き加工、他の部材との接着、糊貼り加工などを施し、パッケージやカタログ、パンフレット、書籍、ファンシー用品、トレーディングカードゲームのカード、文具などに使用することができる。
1 プライマーコート層
2 防湿コート層
3 セロハン
4 金属蒸着層
5 接着剤層
6 原紙
7 カール防止層
8 PETフィルム
9 密着補強層
10 糊しろ
11 頂部フラップ
12 底部フラップ
13 底部折り返しフラップ
S 蒸着セロハン貼合紙
K 罫線
実施例1にて作成した蒸着セロハン貼合紙Sを400mm×550mmの寸法に平判断裁した。
この平判の蒸着セロハン面に、T&K TOKA製オフセットインキ「UV VP 超耐光」(商品名)を用いて5色柄印刷を行い、さらに印刷機の6色目でTOYO製UVオフセットOPニス「FD HS OPニス」(商品名)を印刷した。
この際、糊しろとなるパネルにはインキ及びOPニスは印刷されないようにした。
得られた印刷品のインキ及びOPニスの密着はセロハンテープピックで剥がれてこず、良好なものであった。
実施例2にて作成した蒸着セロハン貼合紙Sを800mm×550mmの寸法に平判断裁した。
この平判の蒸着セロハン面に、T&K TOKA製オフセットインキ「UV VP 超耐光」(商標)を用いて4色柄印刷を行い、印刷面全面にUVコーターを用いてT&K TOKA社製UVコートニス「FPR」(商標)を塗付しUV硬化した。得られた印刷品のインキ及びUVコートの密着はセロハンテープピックで剥がれてこず、良好なものであった。
この平判の蒸着セロハン面に、T&K TOKA製オフセットインキ「UV VP 超耐光」(商品名)を用いて6色柄印刷を行い、印刷面全面にUVコーターを用いてT&K TOKA社製UVコートニス「FPR」(商品名)を塗付しUV硬化した。
得られた印刷品のインキ及びUVコートの密着はセロテープピック(登録商標:セロテープ)で剥がれてこず、良好なものであった。

Claims (9)

  1. 原紙に、光沢をもつ金属蒸着層を一面に有する蒸着セロハンを接着剤で貼合してなる蒸着セロハン貼合紙において、
    前記セロハンの非金属蒸着面または非金属蒸着面および金属蒸着面の両側に防湿コート層を設け、前記セロハンの非金属蒸着面の防湿コート層または前記セロハンの金属蒸着面にプライマーコート層を設けてなることを特徴とする蒸着セロハン貼合紙。
  2. 蒸着セロハン貼合紙が、原紙/接着剤層/金属蒸着層/防湿コート層/セロハン/防湿コート層/プライマーコート層を順次積層してなることを特徴とする請求項1に記載の蒸着セロハン貼合紙。
  3. 蒸着セロハン貼合紙が、原紙/接着剤層/金属蒸着層/セロハン/防湿コート層/プライマーコート層を順次積層してなることを特徴とする請求項1に記載の蒸着セロハン貼合紙。
  4. 蒸着セロハン貼合紙が、原紙/接着剤層/防湿コート層/セロハン/防湿コート層/金属蒸着層/プライマーコート層を順次積層してなることを特徴とする請求項1に記載の蒸着セロハン貼合紙。
  5. 蒸着セロハン貼合紙が、原紙/接着剤層/防湿コート層/セロハン/金属蒸着層/プライマーコート層を順次積層してなることを特徴とする請求項1に記載の蒸着セロハン貼合紙。
  6. セロハンの厚みが10μm以上で50μm以下の範囲であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の蒸着セロハン貼合紙。
  7. 原紙の蒸着セロハンと反対面側にカール防止加工層を設けたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の蒸着セロハン貼合紙。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の蒸着セロハン貼合紙を任意の形状に切断して成る枚葉体。
  9. 請求項1から7のいずれかに記載の蒸着セロハン貼合紙を成型してなる包装体。
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