JP2021165153A - 紙容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザビリティの低下が抑制された紙容器を提供する。【解決手段】紙容器10は、胴部20と、前記胴部20の長手方向の一端を封止する底面部30と、前記胴部20の長手方向の他端を封止する天面部40を有し、前記天面部40は、第1面41および前記第1面41と対向する第2面42と、前記第1面41、前記第2面42、および、前記胴部20により囲まれる複数の側部60を備える。紙容器10は、前記側部60と前記胴部20とを区画する第1罫線71をさらに備え、前記第1罫線71は、折り曲げて形成され、前記第1罫線71の角度は、30°以上170°以下の範囲に形成される。【選択図】図2

Description

本発明は、内容物を収容する紙容器に関する。
内容物として液体を収容する紙容器が知られている。特許文献1は、ユーザが把持しやすいように形状が筒状に成形された紙容器の一例を開示する。
特開2019−85137号公報
上記のような紙容器では、例えばユーザが何度か紙容器を掴むことにより、掴んだ部分が筒部の内側に向かってへこむ場合がある。この場合、紙容器のハンドリング性が低下するなどユーザビリティが低下する恐れがある。
本発明の目的は、ユーザビリティの低下が抑制された紙容器を提供することである。
本発明に従う紙容器は、胴部と、前記胴部の長手方向の一端を封止する底面部と、前記胴部の長手方向の他端を封止する天面部を有し、前記天面部は、第1面および前記第1面と対向する第2面と、前記第1面、前記第2面、および、前記胴部により囲まれる複数の側部を備える紙容器であって、前記側部と前記胴部とを区画する第1罫線をさらに備え、前記第1罫線は、折り曲げて形成され、前記第1罫線の角度は、30°以上170°以下の範囲に形成される。
この紙容器によれば、第1罫線の角度が30°以上170°以下の範囲形成されるため、紙容器の凹みが形成されにくく、外観の低下も抑制される。このため、紙容器のユーザビリティの低下が抑制される。
前記紙容器の一例によれば、前記第1面は、前記胴部の内部から内容物を放出する開口部を備える。
この紙容器によれば、ユーザが紙容器内の内容物を好適に放出することができる。このため、ユーザビリティが向上する。
前記紙容器の一例によれば、前記胴部は、前記胴部の長手方向に延びる第2罫線をさらに備える。
この紙容器によれば、第2罫線が設けられることにより、容易に紙容器の成形または紙容器の展開ができる。
前記紙容器の一例によれば、前記第1罫線と交わる交点から前記底面部まで形成される。
この紙容器によれば、容易に紙容器の成形または紙容器の展開ができる。
前記紙容器の一例によれば、前記第1罫線および前記第2罫線は、凹形状に形成される。
この紙容器によれば、容易に紙容器の成形または紙容器の展開ができる。
本発明に従う紙容器は、胴部と、前記胴部の長手方向の一端を封止する底面部と、前記胴部の長手方向の他端を封止する天面部を有し、前記天面部は、第1面および前記第1面と対向する第2面と、前記第1面、前記第2面、および、前記胴部により囲まれる複数の側部を備える紙容器であって、前記天面部と前記胴部とを区画する第1罫線、前記胴部を前記天面部から前記底面部まで区分する第2罫線、および、前記側部を区分する第3罫線とを備え前記第2罫線は、第1所定の深さの凹形状に形成され、前記第1罫線、前記第2罫線、および、前記第3罫線が交差する交点から第1所定距離は、前記第1所定の深さよりも浅い第2所定の深さの凹形状に形成される。
この紙容器によれば、第2所定の深さの凹形状で第2罫線が構成されるため、紙容器の凹みが形成されにくく、外観の低下も抑制される。このため、紙容器のユーザビリティの低下が抑制される。
前記紙容器の一例によれば、前記第1所定距離は、前記第3罫線の長さ以上、かつ、前記第3罫線の長さの2倍以下の長さに設定される。
この紙容器によれば、第1所定距離の長さが好適に設定される。
前記紙容器の一例によれば、前記第1所定の深さは、200μm以上300μm以下の深さに設定され、前記第2所定の深さは、50μm以上150μm以下の深さに設定される。
この紙容器によれば、凹形状の罫線の深さが好適に設定される。
前記紙容器の一例によれば、前記第2所定の深さは、前記第1所定距離の間で一定である。
この紙容器によれば、第2罫線の外観の低下が抑制される。このため、ユーザビリティの低下が抑制される。
上記紙容器によれば、ユーザビリティの低下を抑制することができる。
第1実施形態の紙容器の斜視図。 図1の紙容器の左側面図。 図1の紙容器の右側面図。 図2の紙容器の部分拡大図。 第1比較試験の試験結果を示す表。 第2実施形態の紙容器の斜視図。 図6の紙容器の左側面図。 図6の紙容器の右側面図。 図7の紙容器の部分拡大図。 第2比較試験の試験結果を表す表。 比較例の紙容器の斜視図。
(第1実施形態)
図1から図4を参照して、第1実施形態の紙容器10について説明する。
紙容器10は、任意の内容物を収容できるように構成される。内容物の一例は、流体である。流体の一例は、液体である。液体の一例は、水、牛乳、または、果汁入りの飲料である。別の例では、内容物は、弾力性をもつ固形物である。
紙容器10を構成する材料は、内容物を収容することに適し、かつ、紙容器10としての強度が十分な材料が任意に選択される。一例では、紙容器10は、複数の層構造を備えるベース紙により構成される。複数の層は、例えば最内層、バリア層、接合層、紙層、および、最外層により構成される。ベース紙を構成する複数の層は、任意の手段により積層される。一例では、ドライラミネート製法により積層される。
最内層は、ベース紙のうちの最も内側、換言すれば、内容物に最も近い位置に積層される。最内層は、内容物と接触して保持する。好ましくは、最内層は防水機能を含む材料によって構成される。このため、内容物または内容物から染み出した水分が漏れにくい。最内層を構成する材料は例えば、ポリエチレンである。最内層の厚さは、防水機能に十分な厚さが選択される。最内層の厚さは例えば、60μmである。
バリア層は、最内層に対して内容とは反対側に積層される。このため、内容物または内容物から染み出した水分が紙層に浸透しにくい。このため、ベース紙の強度が維持される。以下では、任意の層に対して内容物とは反対側を外側と称する場合がある。バリア層は、ガスバリア性および水分バリア性の少なくとも一方に優れた材料によって構成される。このため、内容物の品質が長期間にわたり良好に維持される。本実施形態では、バリア層はガスバリア性および水分バリア性に優れた材料によって構成される。バリア層を構成する材料は例えば、酸化アルミニウムまたは酸化ケイ素等の無機薄膜が蒸着されたポリエチレンテレフタレートである。バリア層によって透過が抑制されるガスは例えば、酸素である。バリア層の厚さは、ガスバリア性および水分バリア性に十分な厚さが選択される。バリア層の厚さは例えば、12μmである。
接合層は例えば、バリア層に対して外側に積層される。接合層は、バリア層と紙層とを接合できる材料によって構成される。接合層を構成する材料は例えば、エチレン−メタクリル酸共重合樹脂(EMAA樹脂)またはポリエチレンである。接合層の厚さは、バリア層と紙層とを接合するための十分な厚さが選択される。接合層の厚さは例えば、20μmである。
紙層は例えば、接合層の外側に積層される。紙層を構成する材料は例えば、非再生紙である。紙層の厚さに寄与する坪量は任意に選択可能である。紙層の坪量の最大値の好ましい一例は、1000g/mである。紙層の坪量が1000g/m以下である場合、紙容器10の厚さが厚くなりすぎない。このため、紙容器10のコストを低減できる。紙層の坪量の最小値の好ましい一例は、100g/mである。紙層の坪量が取り得る好ましい範囲の一例は、100g/m以上から1000g/m以下である。一例では、紙層の坪量は380g/mである。
最外層は、紙層の外側に積層される。最外層は、防水機能を含む材料によって構成される。このため、結露が発生した場合であっても紙層に水が浸透しにくい。このため、ベース紙の強度が維持される。最外層を構成する材料は例えば、ポリエチレンである。最外層の厚さは、紙層に水が浸透しないための十分な厚さが選択される。最外層の厚さは、例えば、20μmである。
紙容器10を構成する主な要素は、胴部20、底面部30、および、天面部40である。胴部20は、紙容器10の外観を構成する。胴部20は、例えば筒状に形成され内容物の容量とユーザの把持容易性のバランスを考慮した任意の容量の内部空間を形成する。一例では、内容物が液体である場合に内部空間の容量が200ml以上1000ml以下となるように構成される。胴部20の長手方向の長さは、例えば5cm以上である。胴部20の長手方向の長さは、例えば20cm以下である。胴部の長手方向の長さは、例えば15cmである。胴部20の周囲の長さは、例えば15cm以上40cm以下である。好ましくは、胴部20の周囲の長さは、20cm以上35cm以下である。胴部20は、ユーザが把持することに適した形状に形成される。胴部20は、正面21、内容空間を挟んだ背面22および正面21と背面22とを接続する複数の側面23を含む。本実施形態において、紙容器10は、長手方向の中心軸に対して左右対称に構成される。正面21は長手方向の一端から他端に向けて内部空間に対して滑らかな凸形状に形成される。
底面部30は、胴部20の長手方向の一端に設けられ紙容器10の内部空間の一端を封止する。底面部30は、ベース紙が折り重ねられて形成される。ベース紙は、任意の接着部材により接着される。一例では、接着部材はユーザによって容易に剥がれる程度の接着力を備える糊である。好ましくは、底面部30は、紙容器10を水平面に配置した場合に略水平となるように構成される。
天面部40は、胴部20の長手方向の他端に設けられ紙容器10の内部空間の他端を封止する。紙容器10の内部空間は、胴部20、底面部30、および、天面部40により外部空間と隔離される。天面部40は、第1面41および第1面41と内部空間を挟んだ反対側に設けられる第2面42を含む。第1面41と第2面42とは、天面部40の端部40Aにおいて接着部材により接着される。一例では、接着部材はユーザによって容易に剥がれる程度の接着力を備える糊である。
天面部40は、開口部50をさらに備える。開口部50は、紙容器10の内部に保存される内容物を外部に放出するための構成である。開口部50は例えば天面部40の第1面41に設けられる。開口部50の形状は、例えば円形状に形成される。開口部50は、キャップ51をさらに含む。キャップ51は、紙容器10の内部空間を開放状態または閉鎖状態に変更可能に構成される。ユーザは、キャップ51を操作することで、紙容器10の内部空間を開放状態または閉鎖状態の一方から他方に変更できる。開放状態は、紙容器10の内部空間の内容物を放出できる状態であり、閉鎖状態は、紙容器10の内部空間の内容物を放出できない状態である。開口部50は、上記の構成に限られない。第1例では、開口部50は、第1面41と第2面42との接着を剥がすことにより構成される。第2例では、開口部50は、第1面41を構成するベース紙の一部が薄く形成されることで構成される。ユーザは、ストロー等により開口部50のベース紙を貫通することで内部空間を開放状態に変更する。内部空間を閉鎖状態から開放状態への変更のみが可能に構成されていてもよい。
天面部40において、第1面41、第2面42、および、胴部20に囲まれる部分に、側部60が形成される。側部60は、紙容器10において1つまたは複数形成される。側部60は、一例では天面部40を挟む両端に2つ設けられる。側部60は、紙容器10の内部空間に向けて凸形状に構成される。側部60は、紙容器10の外観において凹形状に構成される。側部60の形状は、左側面視または右側面視において例えば三角形状に構成される。側部60は、一般的なユーザの親指または人差し指が入り、紙容器10を把持できる程度の開口面積および深さを備えることが好ましい。
紙容器10には、複数の罫線70が形成される。罫線70は、平面状態のベース紙から立体状態の紙容器10を形成する場に、山折りまたは谷折りされる部分に形成される線である。罫線70は、胴部20と天面部40との間に形成される第1罫線71、胴部20に設けられ第1罫線71と交点Pで交わる第2罫線72、側部60に設けられ第1罫線71と交点Pで交わる第3罫線73をさらに含む。罫線70の形状は、紙容器10に対して凸形状、凹形状または平面状に形成される。凸形状の罫線70は、第1所定の高さ分高くなるように構成される。第1所定の高さは、200μm以上300μm以下の高さに設定される。凹形状の罫線70は、第1所定の深さ分深くなるように構成される。第1所定の深さは、200μm以上300μm以下の深さに設定される。平面状の罫線70は、罫線70が設けられる場所に対して第3所定の高さ以下または第4所定の深さ以下になるように構成される。第3所定の高さまたは第4所定の深さは、例えば5μmである。本実施形態において、第1罫線71、第2罫線72、および、第3罫線73の形状は、凹形状に形成される。第1罫線71、第2罫線72、および第3罫線73において、線上の全長において第1所定の深さ分深くなるように構成される。
第1罫線71は、第1面41と第2面42とを結び、胴部20と天面部40との間に形成され、胴部20と天面部40との境目を形成する。具体的には、側部60と胴部20の側面23との境目を構成する。第1罫線71は、折れ線状に形成される。第1罫線71は、交点Pにおいて折れ曲がって構成される。好ましくは、交点Pから第1面41に延びる第1罫線71と交点Pから第2面42に延びる第2罫線72との長さは等しい。交点Pにおいて、第1罫線71により側部60側に形成される角度θは、180°未満である。交点Pにおいて、第1罫線71により側部60側に形成される角度θは、20°以上である。好ましくは、交点Pにおいて、第1罫線71により側部60側に形成される角度θは30°以上170°以下の範囲内に設定される。
第2罫線72は、胴部20の側面23に形成される。第2罫線72は、胴部20の側面23に沿って形成され、左側面視または右側面視で直線状に形成される。第2罫線72は、交点Pから底面部30まで構成されることが好ましい。第3罫線73は、側部60に形成される。第3罫線73は、直線状に形成され、交点Pから側部60の任意の場所まで形成される。
罫線70は、第4罫線74、第5罫線75、および、第6罫線76をさらに含む。第4罫線74は、胴部20の正面21と側面23とを区分する。第4罫線74は、天面部40に連続して設けられ、第1面41と側部60とを区分する。第4罫線74は、曲線状に形成される。第5罫線75は、胴部20の背面22と側面23とを区分する。第5罫線75は、天面部40に連続して設けられる。第5罫線75は、曲線状に形成される。第6罫線76は、胴部20の側面23に複数設けられる。第4罫線74および第6罫線76に囲まれる領域は、内部空間に対して滑らかな凸形状となるように構成される。
(第1比較試験)
本願発明者は、第1実施形態の紙容器10と図11に記載の比較例の紙容器100とを用いて、第1比較試験を行った。図11に記載の比較例の紙容器100は、第1罫線71が180度、すなわち、直線で形成されている点以外は、第1実施形態の紙容器10と同様の構成である。第1実施形態の紙容器10は、第1罫線71の角度が20度から170度の間で10度ごとに異なる実施例1から16を用意した。第1比較試験では、凹み形成試験とモニター評価試験を実施した。
凹み形成試験では、試験者である本願発明者が第1実施形態の紙容器10および比較例の紙容器100を連続して5回握った後に凹み形成の有無を判断した。握る強さは、紙容器10または紙容器100の内部の液体を開口部50から他の容器に注ぐ際に握る程度の強さである。5回握った後に凹み形成の有無の判断を合計10セット行い、10セットすべてで凹みの形成が見られなかったものを「〇」と判断した。10回中1回以上凹みの形成が見られたものを「×」と判断した。なお、凹み形成試験において、紙容器10または紙容器100は、内容物を含んでいない状態で試験を行った。
モニター評価試験では、10人の評価者に第1実施形態の各紙容器10および比較例100の紙容器100を見せ、10人中10人が良好な外観であると判断した場合に「〇」と判断し、10人中1人以上が良好な外観ではないと判断した場合に「×」と判断した。なお、モニター評価試験において、紙容器10または紙容器100は、内容物として液体を含んでいる状態で試験を行った。
図5を参照して、第1比較試験の結果について説明する。
凹み形成試験では、各実施例の紙容器10は「〇」と判断された。比較例の紙容器100は「×」と判断された。比較例の紙容器100は、5セット以内で凹みが形成される場合があった。モニター評価試験では、「罫線の角度が20度」の実施例の紙容器10以外は、「〇」と判断された。「罫線の角度が20度」の実施例の紙容器10は、評価者の一部から良好な外観ではないと判断され「×」と判断された。
第1比較試験の結果から得られた知見について説明する。第1罫線71が形成する角度θは、30°以上であることが好ましい。第1罫線71が形成する角度θが20°である場合、外観が良好ではないと認識される場合がある。第1罫線71が形成する角度θは、170°以下であることが好ましい。第1罫線71が形成する角度θが180°、すなわち、第1罫線71が直線である場合、凹み形成試験で「×」と判断された。これは、紙容器10にかかる力に対する応力が十分に作用しなかったと考えられる。すなわち、第1罫線71の角度が20°以上170°以下である場合、紙容器10の応力が向上する。
第1実施形態の紙容器10の使用方法および作用について説明する。
ユーザは、紙容器10の側面23の対象部分を掴み、紙容器10を持ち上げる。対象部分は、紙容器10の内容物の放出のしやすさから、交点Pの下部付近、かつ、第2罫線72上を含むことが好ましい。対象部位に作用するユーザからの力に対して、応力が作用することにより、対象部位が内部空間に向けて凸形状、すなわち、側面23の外観が凹形状になることが抑制される。ユーザは、キャップ51を操作して、開口部50を開口し、内部空間を開放状態に変更する。開口部50から内容物を対象となる容器に移動させる。内容物の移動中において、ユーザは、対象部分を掴んだ状態を維持する。所定量の内容物を容器に移動した後、ユーザがキャップ51を閉め内部空間を閉鎖状態に変更する。
第1実施形態の紙容器10によれば、さらに以下の効果が得られる。
第1罫線71の角度θが30°以上に構成される。このため、第1罫線71の角度θによって、外観が良好ではないと判断される可能性が抑制され、外観が向上する。
罫線70が複数設けられることにより、紙容器10の備える応力が上昇する。また使用後の紙容器10をスペース削減のために容易にベース紙に展開することができる。
(第2実施形態)
図6から図10を参照して、第2実施形態の紙容器10について説明する。第2実施形態の紙容器10は、罫線70の形状以外は、第1実施形態の紙容器10と同様であるので共通する構成に対する説明を簡略化または省略する場合がある。
第2実施形態の紙容器10の第1罫線71の角度θは、30°から180°の任意の角度で形成される。図示される第1例では、第1罫線71の角度θは、180°である。第2例では、第1罫線71の角度θは、130°である。
第2実施形態の紙容器10の第2罫線72は、第1所定の深さの凹形状に形成され交点Pから第1所定距離D1分は、第1所定の深さよりも浅い第2所定の深さの凹形状に形成される。第2所定の深さは、50μm以上150μm以下の深さに設定される。第2所定の深さの一例は、100μmである。一例では、第2所定の深さは、第1所定距離D1の間で一定である。別の例では、第2所定の深さは、第1所定距離D1の間で変化する。
第1所定距離D1は、第3罫線73の長さD2との関係に基づいて設定されることが好ましい。一例では、第1所定距離D1は、第3罫線73の長さD2以上に設定される。一例では、第1所定距離D1は、第3罫線73の長さD2の2倍以下に設定される。第3罫線73は、第2所定の深さの凹形状に形成されてもよい。
(第2比較試験)
本願発明者は、第2実施形態の紙容器10と図11に記載の紙容器100とを用いて、第2比較試験を行った。図11に記載の紙容器100は、交点Pから第1所定距離D1分第2所定の深さの凹形状で第2罫線72が形成されていない点以外は、第2実施形態の紙容器10と同様の構成である。第3罫線73の長さD2は、30mmである。紙容器10は、第1罫線71の角度θが180°であり第1所定距離D1が0mmから70mmの間で10mmごとに異なる実施例1から8と第1罫線71の角度θが130°であり、第1所定距離D1が0mmから70mmの間で10mmごとに異なる実施例9から16とを用意し第2比較試験に供した。実施例1は、図11に記載の紙容器100である。第2比較試験では、成形評価試験およびモニター評価試験を実施した。
成形評価試験では、10枚のベース紙から10個の紙容器10を成形する際にすべての紙容器10が正しく成形されていたと判断される場合に「〇」と判断し、1つ以上の紙容器10が正しく成形されていないと判断される場合に「×」と判断した。判定は試験者である本願発明者が行った。正しく成形されていないとは、第1罫線71が曲線状に形成されるおよび胴部20に凹部分が形成されていることを含む。ベース紙から紙容器10の形成は、従来から利用される成形機を用いて行った。
モニター評価試験では、10人の評価者に第2実施形態の各紙容器10および比較例100の紙容器100を見せ、10人中10人が良好な外観であると判断した場合に「〇」と判断し、10人中1人以上が良好な外観ではないと判断した場合に「×」と判断した。なお、モニター評価試験において、紙容器10または紙容器100は、内容物として液体を含んでいる状態で試験を行った。
図10を参照して、第2比較試験の結果について説明する。
実施例1から実施例3の紙容器10および実施例9から実施例11の紙容器10は、成形性が「×」と判断された。実施例1から実施例3の紙容器10は、胴部20の側面23に意図しない凹部分が形成されている場合があった。実施例9から実施例11の紙容器10は、第1罫線71の角度θ部分の成形が適切に行われず、角度θが形成されず角度θ部分が円弧状に形成されている場合があった。実施例8および実施例16の紙容器10は、良好な外観ではなく「×」と判断された。実施例8および実施例16の紙容器10は、第2罫線72の第2所定の深さ部分において微細なしわが形成され良好な外観ではないと判断された。
第2比較試験の結果から得られた知見について説明する。第1所定距離D1は、30mm以上であることが好ましい。この場合、第1所定距離D1は、第3罫線73の長さD2と同じ長さである。第1所定距離D1が30mm以上出る場合に、紙容器10の成形性が向上する。第1所定距離D1は、70mm以下であることが好ましい。より好ましくは、第1所定距離D1は60mm以下であることが好ましい。この場合、紙容器10の外観の低下が抑制される。
(変形例)
各実施形態に関する説明は本発明に従う紙容器が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明に従う紙容器は各実施形態以外に例えば以下に示される各実施形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。
・第1実施形態の紙容器10において、複数設けられる第1罫線71の角度θが異なっていてもよい。一例では、2つ設けられる第1罫線71のうち、一方の第1罫線71の角度θは130°である。他方の第1罫線71の角度θは150°である。
・第2実施形態の紙容器10において、左右で罫線の第1所定距離D1の長さが異なっていてもよい。一例では、2つ設けられる第2罫線72のうち、一方の第2罫線72の第1所定距離D1は、40mmである。他方の第2罫線72の第1所定距離D1は、50mmである。第1所定の深さおよび第2所定の深さが各第2罫線72において異なっていてもよい。
10 …紙容器
20 …胴部
30 …底面部
40 …天面部
50 …開口部
60 …側部
70 …罫線

Claims (9)

  1. 胴部と、前記胴部の長手方向の一端を封止する底面部と、前記胴部の長手方向の他端を封止する天面部を有し、
    前記天面部は、第1面および前記第1面と対向する第2面と、前記第1面、前記第2面、および、前記胴部により囲まれる複数の側部を備える紙容器であって、
    前記側部と前記胴部とを区画する第1罫線をさらに備え、
    前記第1罫線は、折り曲げて形成され、
    前記第1罫線の角度は、30°以上170°以下の範囲に形成される
    紙容器。
  2. 前記第1面は、前記胴部の内部から内容物を放出する開口部を備える
    請求項1に記載の紙容器。
  3. 前記胴部は、前記胴部の長手方向に延びる第2罫線をさらに備える
    請求項1または2に記載の紙容器。
  4. 前記第2罫線は、前記第1罫線と交わる交点から前記底面部まで形成される
    請求項3に記載の紙容器。
  5. 前記第1罫線および前記第2罫線は、凹形状に形成される
    請求項3または4に記載の紙容器。
  6. 胴部と、前記胴部の長手方向の一端を封止する底面部と、前記胴部の長手方向の他端を封止する天面部を有し、
    前記天面部は、第1面および前記第1面と対向する第2面と、前記第1面、前記第2面、および、前記胴部により囲まれる複数の側部を備える紙容器であって、
    前記天面部と前記胴部とを区画する第1罫線、前記胴部を前記天面部から前記底面部まで区分する第2罫線、および、前記側部を区分する第3罫線とを備え
    前記第2罫線は、第1所定の深さの凹形状に形成され、前記第1罫線、前記第2罫線、および、前記第3罫線が交差する交点から第1所定距離は、前記第1所定の深さよりも浅い第2所定の深さの凹形状に形成される
    紙容器。
  7. 前記第1所定距離は、前記第3罫線の長さ以上、かつ、前記第3罫線の長さの2倍以下の長さに設定される
    請求項6に記載の紙容器。
  8. 前記第1所定の深さは、200μm以上300μm以下の深さに設定され
    前記第2所定の深さは、50μm以上150μm以下の深さに設定される
    請求項6または請求項7に記載の紙容器。
  9. 前記第2所定の深さは、前記第1所定距離の間で一定である
    請求項6から8のいずれか一項に記載の紙容器。
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JP2022141901A (ja) * 2021-02-22 2022-09-29 株式会社三洋物産 遊技機

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