以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付している。
(実施の形態1)
<構成:制御システム1>
図1は、実施の形態1に係る制御システム1を示す模式図である。図2Aは、実施の形態1に係る制御システム1を示すブロック図である。
図1及び図2Aに示すように、制御システム1は、施設等に設置され、施設において所定の照明環境を提供するために、画像出力装置20、1以上の照明器具30等を制御する。制御システム1は、施設を利用するユーザに対して所定の照明環境を提供する。
制御システム1は、画像出力装置20と、照明コントローラ11と、操作装置12と、1以上の照明器具30とを備える。
<画像出力装置20>
画像出力装置20は、プロジェクタ等の映像投影装置であり、画像情報に示される画像を物体に投影する。画像出力装置20は、画像を表示させたりして、画像出力装置20が設置されている空間(物体が存在する空間)を画像(画像光)によって演出する。画像出力装置20は、画像の投影、画像情報を別の画像情報へ切り替え、画像の投影の停止等のスケジューリングされたスケジュールを実行する。ここで、スケジュールは、予め設定された所定時刻(期間後の時間)に、画像出力装置20の状態を切り替えて遷移させるための処理を実行する予定表である。画像出力装置20は、タイマ等の計時部を有していてもよく、外部装置としての計時部から、所定時刻を示す情報を取得してもよい。
例えば、画像出力装置20は、スケジュールの実行として所定時刻になる又は所定期間が経過すると、自動的に通常状態からスタンバイ状態に切り替わったり、スタンバイ状態から通常状態に切り替わったりする。また、画像出力装置20は、ユーザからの操作を受け付けることで、上述の切り替えを行う。スタンバイ状態とは、画像出力装置20が開いているプログラム及びファイルをメモリ等に残した状態で、画像出力装置20への電力供給を制限し、通常状態(電源オン状態)に比べて消費電力を抑えるモードである。なお、スタンバイ状態とは、単に、画像出力装置20へ電力が供給されるが、画像が出力されてない状態であればよい。また、通常状態とは、スタンバイ状態ではない状態であり、プログラム及びファイルを開くことで、ユーザに対して画像、映像等を表示するモードである。ここで、画像は、記憶部25に記憶される画像情報に基づいて示される静止画像及び動画像である。
本実施の形態では、1台の画像出力装置20を例示しているが、制御システム1は複数台の画像出力装置20を有していてもよい。
画像出力装置20は、照明コントローラ11及び使用者が操作する操作装置12から第1信号等の制御信号を受信することで、通常状態で起動したり、スタンバイ状態で起動したり、停止状態となったりする。停止状態とは、電力が供給されない電源オフ状態であり、画像出力装置20が停止しているモードである。
画像出力装置20は、第1入力部21と、第2入力部22と、制御部23と、信号出力部24と、記憶部25と、光源27と、画像出力部26と、図示しない電源部とを備える。
第1入力部21には、照明コントローラ11から出力された第1信号が入力される。第1入力部21は、入力された第1信号を制御部23に出力する。第1信号(後述のPWM信号)は、制御部23で処理されることなく信号出力部24へ出力されてもよい。つまり、図2Bに示すように、第1入力部21と信号出力部24とを直接的に通信可能に接続する信号線が配置されていてもよい。図2Bは、実施の形態に係る制御システム1の別の例を示すブロック図である。
第1信号は、照明器具30及び画像出力装置20の制御に用いられる制御信号である。第1信号は、照明器具30を調光制御するための調光信号、及び、照明器具30を調色制御するための調色信号の少なくとも一方を含む。また、第1信号は、画像出力装置20のスタンバイ状態に含まれる第1投影オフ状態と通常状態との切り替えを行うための制御信号でもある。本実施の形態における、第1信号は、例えば離散的な振幅の信号が所定期間間隔で連続的に入力される信号である。第1信号は調光信号であってもよく、調光信号はPWM(Pulse Width Modulation)信号であってもよい。なお、第1信号は、画像出力装置20の消灯状態と、第1投影オフ状態又は通常状態とを切り替える切替信号を含んでいてもよく、切替信号と別の信号であってもよい。また、第1信号には、照明器具30の点灯と消灯との切り替えを制御する切替信号を含んでいてもよく、切替信号と別の信号であってもよい。
第1入力部21は、照明コントローラ11からの第1信号を入力するための第1信号線11aが接続される第1端子21aを有する。つまり、第1入力部21は、第1端子21aを介して照明コントローラ11と有線通信可能に接続される。第1信号線11aは、第1信号を照明コントローラ11から第1入力部21の第1端子21aに伝送する。
第2入力部22は、操作装置12と通信可能に接続される。第2入力部22には、使用者の操作により操作装置12から出力される第2信号が入力される。第2入力部22は、入力された第2信号を制御部23に出力する。
第2信号は、照明器具30及び画像出力装置20のいずれか一方の制御に用いられる制御信号である。第2信号は、画像出力装置20のスタンバイ状態に含まれる第2投影オフ状態と通常状態との切り替えを行う。
制御部23は、信号出力部24、第1入力部21、第2入力部22及び記憶部25と通信可能に接続される。制御部23は、画像出力装置20及び照明器具30を制御する。
制御部23は、第1入力部21を介して第1信号を取得することで、画像出力装置20の状態を投影オン状態と第1投影オフ状態との間で遷移させる第1状態になる。制御部23は、スケジューリングされた所定期間、所定回数、又は、画像出力装置20が電源オン状態の間だけ、当該遷移させる第1状態を実行する。投影オン状態は上述の通常状態であり、第1投影オフ状態は上述のスタンバイ状態に含まれる状態である。
制御部23は、第1状態の間、照明コントローラ11から出力された第1信号以外の信号である第2信号を無効にする。つまり、第1状態では、制御部23が第2信号を取得しても、第2信号に基づく処理を実行しない。第1状態は、制御部23が照明コントローラ11から出力された信号のみを実行する状態であり、照明コントローラ11以外の装置(例えば操作装置12)から出力された信号を実行しない。制御部23が第2信号を無効にする期間は、制御部23が第1信号に基づいて画像出力装置20を制御している期間(第1状態となっている期間)である。
また、制御部23は、第1入力部21を介して第1信号を取得することで、画像の選択、画像の明るさの変更、画像のコントラストの変更、画像の色温度の変更、画像のズーム倍率の変更、画像のフォーカス位置の変更、及び、スケジュール運転の少なくとも1つを行う。
画像の選択は、制御部23が記憶部25に記憶される複数の画像情報から第1信号に応じた画像情報を選択することである。画像の明るさの変更は、選択された画像情報が示す画像について、制御部23が光源27を制御することで、画像出力装置20が物体に投影する画像の明るさを変更することである。画像のコントラストの変更は、選択された画像情報が示す画像について、制御部23が画像出力部26を制御することで、画像出力装置20が物体に投影する画像のコントラストを変更することである。画像の色温度の変更は、制御部23が光源27を制御することで、画像出力装置20が物体に投影する画像の色温度を変更することである。画像のズーム倍率の変更は、制御部23が画像出力部26を制御することで、画像出力装置20が物体に投影する画像のズーム倍率を変更することである。画像のフォーカス位置の変更は、制御部23が画像出力部26を制御することで、画像出力装置20が物体に投影する画像のフォーカス位置を変更することである。スケジュール運転は、制御部23が第1信号に基づくスケジュールに応じて画像出力装置20の状態を制御することで、スケジュールを実行することである。
制御部23は、第2入力部22を介して第2信号を取得することで、画像出力装置20の状態を投影オン状態と第1投影オフ状態と異なる状態である第2投影オフ状態との間で遷移させる第2状態になる。制御部23は、スケジューリングされた所定期間、所定回数、又は、画像出力装置20が電源オン状態の間だけ、当該遷移させる第2状態を実行する。第2投影オフ状態は、上述のスタンバイ状態に含まれる状態である。
制御部23は、第2状態の間、操作装置12から出力された第2信号以外の信号である第1信号を無効にする。つまり、第2状態では、制御部23が第1信号を取得しても、第1信号に基づく処理を実行しない。制御部23が第1信号を無効にする期間は、制御部23が第2信号に基づいて画像出力装置20を制御している期間(第2状態となっている期間)である。
なお、制御部23は、照明器具30の点灯及び消灯を制御したり、点灯時の調光及び調色を制御したりしてもよい。
信号出力部24は、第1入力部21に入力された第1信号を画像出力装置20の外部に出力するための第2信号線24bが接続される第2端子24aを有する。つまり、信号出力部24は、外部装置と通信可能に接続される。信号出力部24は、第1入力部21に入力された第1信号を画像出力装置20の外部に出力する。信号出力部24は、第1入力部21に第1信号が入力されると、制御部23を介して第1信号を取得し、取得したこの第1信号を、第2端子24a及び第2信号線24bを介して外部装置に出力する。外部装置は、例えば、上述の照明器具30、他の照明器具30、操作装置12等である。
記憶部25は、投影する画像の画像情報を複数記憶する。具体的には、記憶部25は、それぞれの画像情報として、映像データ、映像データに対応する映像コンテンツを記憶している。映像コンテンツは、映像データの内容を簡潔に表す単語又は代表画像である。記憶部25は、画像出力装置20に入力される制御信号に応じた要求の画像情報を、画像出力装置20に出力する。
また、記憶部25は、制御部23によって実行される画像出力装置20の制御プログラム等を記憶している。記憶部25は、具体的には、半導体メモリ等によって実現される。
光源27は、白色光を発する発光モジュールである。光源27は、例えば、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)によって実現されるが、半導体レーザ、有機EL(Electro Luminescence)、又は、無機EL等によって実現されてもよい。
画像出力部26は、画像素子26a及び投影レンズ26b等によって構成される。画像素子26aは、光源27が発する光を変調することにより画像としての光を出射する。画像素子26aは、具体的には、透過型液晶パネル等の光透過型の画像素子26aであるが、マイクロミラーアレイ又は反射型液晶パネル等の反射型の画像素子26aであってもよい。投影レンズ26bは、画像素子26aによって出射される画像を床面等の物体の投影面に投射する光学素子である。
電源部は、商用電源等の外部電源から供給される交流電力を整流、平滑及び降圧等して所定レベルの直流電力に変換する電力変換回路である。電源部が変換した電力は、制御部23、画像出力部26、光源27等に供給される。
<照明コントローラ11>
照明コントローラ11は、1以上の照明器具30のそれぞれを制御するためのコントローラである。照明コントローラ11は、ユーザの操作に応じて設定されることで、照明器具30を調光及び調色するための制御信号としての第1信号を生成したり、画像出力装置20の状態の制御に用いられる制御信号としての第1信号を生成したり、画像出力装置20が出力する画像の制御に用いられる制御信号としての第1信号を生成したりする。照明コントローラ11は、第1信号を出力して画像出力装置20に入力する。
また、照明コントローラ11は、ユーザの操作に応じてスケジューリングすることでスケジュールを設定することが可能である。なお、スケジュールの設定は、操作装置12で行われてもよい。
照明コントローラ11は、画像出力装置20を介して1以上の照明器具30のそれぞれを制御する。本実施の形態では、照明コントローラ11は、画像出力装置20と通信可能に接続される。なお、照明コントローラ11は、画像出力装置20を介さずに、1以上の照明器具30のそれぞれを直接的に制御することができてもよい。この場合、照明コントローラ11は、1以上の照明器具30のそれぞれと通信可能に接続される。
なお、照明コントローラ11は、画像出力装置20が複数ある場合、それぞれの画像出力装置20に対して第1信号を出力してもよい。
照明コントローラ11は、壁等に設置され、ユーザの操作を受け付ける操作部を有する。操作部は、例えば、ダイヤルスイッチ、タッチパネル、ボタンスイッチ等である。
<操作装置12>
操作装置12は、画像出力装置20を制御するためのコントローラである。操作装置12は、ユーザの操作に応じて設定されることで、画像出力装置20の状態を切り替えるための第2信号を生成したり、通常状態において物体に投影させる画像情報の画像を他の画像情報の画像に切り替えるための第2信号を生成したりする。操作装置12は、第2信号を出力して画像出力装置20に入力する。
なお、操作装置12は、画像出力装置20を介さずに、1以上の照明器具30のそれぞれを直接的に制御することができてもよい。この場合、操作装置12は、1以上の照明器具30のそれぞれと通信可能に接続される。
なお、操作装置12は、画像出力装置20が複数ある場合、それぞれの画像出力装置20に対して第2信号を出力してもよい。
操作装置12は、スマートフォン、専用端末機器等であり、ユーザの操作を受け付ける操作部を有する。操作部は、例えば、タッチパネル、ボタンスイッチ、赤外線リモートコントローラ等である。つまり、操作装置12は、スケジュールを設定する機能以外の機能をも有する。
<照明器具30>
1以上の照明器具30のそれぞれは、照明コントローラ11によって制御されることで、点灯及び消灯したり、点灯時に調光及び調色したりする。1以上の照明器具30のそれぞれは、点灯することで周囲を照明することが可能である。1以上の照明器具30のそれぞれは、画像出力装置20が物体への映像の投影と同期して、点灯、消灯、調光及び調色したり、画像出力装置20が物体に投影する映像と同期して点灯、消灯、調光及び調色したりする。このような1以上の照明器具30のそれぞれは、施設の天井及び壁等の造営材に設置され、画像出力装置20が設置されている空間(物体が存在する空間)を演出する。
1以上の照明器具30のそれぞれは、例えば、シーリングライト、ダウンライト、ペンダントライト、スポットライト、又は、ブラケットライト等である。
<処理>
制御システム1の処理について、説明する。
図3は、実施の形態1に係る画像出力装置20に第1信号が入力された場合の動作を示すフローチャートである。図4は、実施の形態1に係る制御システム1の第1信号又は第2信号に基づく画像出力装置20の状態が遷移する様子を示す図である。図4では、制御部23が第1信号に基づいて、画像出力装置20の状態を投影オン状態と第1投影オフ状態との間で遷移させる様子と、制御部23が第2信号に基づいて、画像出力装置20の状態を投影オン状態と第2投影オフ状態との間で遷移させる様子とを例示する。
図3では、第1信号が画像出力装置20に入力されることで、第1信号に基づくスケジュールが実行された状態を例示する。
図3及び図4に示すように、画像出力装置20の第1入力部21には、照明コントローラ11から出力された第1信号が入力される(S11)。第1入力部21は、入力された第1信号を制御部23に出力する。
制御部23は、第1信号を取得すると、画像出力装置20の状態を投影オン状態と第1投影オフ状態との間で遷移させる第1状態になる(S12)。制御部23は、第1状態の間、第2信号を取得しても、取得した第2信号を実行せず無効にする。制御部23は、第1状態が解除されるまで、第2信号を取得しても、第2信号に示される処理を実行しない。制御部23は、第1状態になると、照明コントローラ11から出力された信号の入力のみを受け付けて実行し、照明コントローラ11以外の操作装置12等から出力された信号である第2信号等を実行しない。このため、制御部23は、第1信号に基づく処理を実行し続ける。
制御部23は、第1状態の場合に、照明コントローラ11から解除信号を取得したか否かを判定する(S13)。解除信号は、第1状態を解除するための信号である。
制御部23は、第1状態において、照明コントローラ11から解除信号を取得していない場合(S13でNO)、処理をステップS13に戻す。
制御部23は、第1状態の場合に、照明コントローラ11から解除信号を取得した場合(S13でYES)、第1状態を解除する(S14)。つまり、制御部23は、照明コントローラ11以外の装置の信号を取得することで、取得した信号を実行する状態となる。
そして、画像出力装置20は、処理を終了する。
図4及び図5は、実施の形態1に係る画像出力装置20に第2信号が入力された場合の動作を示すフローチャートである。
次に、図4及び図5に示すように、第2信号が画像出力装置20に入力されることで、第2信号が実行された状態を例示する。
画像出力装置20の第2入力部22には、操作装置12から出力された第2信号が入力される(S21)。第2入力部22は、入力された第2信号を制御部23に出力する。
制御部23は、第2信号を取得すると、画像出力装置20の状態を投影オン状態と第2投影オフ状態との間で遷移させる第2状態になる(S22)。制御部23は、第2状態の間、第1信号を取得しても、取得した第1信号を実行せず無効にする。制御部23は、第2状態が解除されるまで、第1信号を取得しても、第1信号に示される処理を実行しない。制御部23は、第2状態になると、操作装置12から出力された信号の入力のみを受け付けて実行し、操作装置12以外の照明コントローラ11等から出力された信号である第1信号等を実行しない。このため、制御部23は、第2信号に基づく処理を実行し続ける。
制御部23は、第2状態の場合に、操作装置12から解除信号を取得したか否かを判定する(S23)。解除信号は、第2状態を解除するための信号である。
制御部23は、第2状態において、操作装置12から解除信号を取得していない場合(S23でNO)、処理をステップS23に戻す。
制御部23は、第2状態の場合に、操作装置12から解除信号を取得した場合(S23でYES)、第2状態を解除する(S24)。つまり、制御部23は、操作装置12以外の装置の信号を取得することで、取得した当該信号を実行する状態となる。
そして、画像出力装置20は、処理を終了する。
<作用効果>
次に、本実施の形態における画像出力装置20及び制御システム1の作用効果について説明する。
上述したように、本実施の形態の画像出力装置20は、画像を物体に投影する画像出力装置20であって、照明コントローラ11から出力され、かつ、照明器具30の制御に用いられる第1信号が入力される第1入力部21と、使用者の操作により操作装置12から出力される第2信号が入力される第2入力部22と、画像出力装置20の状態を制御する制御部23とを備え、制御部23は、第1入力部21を介して第1信号を取得することで、画像出力装置20の状態を投影オン状態と第1投影オフ状態との間で遷移させ、第2入力部22を介して第2信号を取得することで、画像出力装置20の状態を投影オン状態と第1投影オフ状態と異なる第2投影オフ状態との間で遷移させる。
例えば、従来の画像出力装置では、ユーザが所定時刻にスタンバイ状態にしたい場合、通常状態時に第1信号を受信することで、第1信号に応じたスケジューリングが実行される。この場合では、スケジューリングの実行によって、ユーザが設定した所定時刻になると、画像出力装置は、自動的にスタンバイ状態となる。しかし、所定時刻になるまでの間にスタンバイ状態から通常状態に復帰させる信号をユーザが画像出力装置に入力して通常状態に復帰させても、通常状態からスタンバイ状態に自動的に復帰してしまうため、ユーザが所望する通常状態が維持されなくなることがある。
また、別の例としては、所定時刻になれば画像出力装置がスタンバイ状態から通常状態に復帰するが、この通常状態中にユーザが画像出力装置を停止状態にしたり、スタンバイ状態にしたりしても、画像出力装置が自動的に通常状態に復帰してしまうことがある。これは、スケジューリングされた通常状態の期間では、画像出力装置が通常状態で稼働するように、常にPWM信号を受信し続ける状態にあるためである。そのため、当該PWM信号を1度受信するだけで、画像出力装置が通常状態で稼働する場合でも、スケジューリングが実行されれば、自動的にスタンバイ状態になったり、停止状態になったりする。
そこで、本実施の形態では、第1信号を取得することで、画像出力装置20の状態を投影オン状態と第1投影オフ状態との間で遷移させる。これにより、第1信号以外の信号を受信しても、画像出力装置20は、当該第1信号以外の信号による処理を実行しない。また、第2信号を取得することで、画像出力装置20の状態を投影オン状態と第2投影オフ状態との間で遷移させる。この場合も、第2信号以外の信号を受信しても、画像出力装置20は、当該第2信号以外の信号による処理を実行しない。このため、画像出力装置20がユーザの意図に反した動作を実行し難くなるため、ユーザが設定したスケジューリングに応じた動作を行うことができるようになる。
したがって、この画像出力装置20では、スケジュールを適切に実行することができる。
また、本実施の形態の制御システム1は、画像出力装置20と、画像出力装置20に第1信号を入力する照明コントローラ11と、照明コントローラ11によって制御される照明器具30とを備える。
この制御システム1においても、上述の画像出力装置20と同様の作用効果を奏する。
また、本実施の形態の画像出力装置20において、制御部23は、第1入力部21を介して第1信号を取得することで、画像の選択、画像の明るさの変更、画像のコントラストの変更、画像の色温度の変更、画像のズーム倍率の変更、画像のフォーカス位置の変更、及び、スケジュール運転の少なくとも1つを行う。
これによれば、画像出力装置20が物体に投影する画像によって、物体が存在する空間の演出を適切に行うことができる。
また、本実施の形態の画像出力装置20において、第1信号は、照明器具30を調光制御するための調光信号、又は、照明器具30を調色制御するための調色信号を含む。
これによれば、照明器具30による照明と、画像出力装置20が物体に投影する画像とを組み合わせることができる。このため、画像出力装置20では、照明器具30によって、物体が存在する空間の演出をより適切に行うことができる。
また、本実施の形態の画像出力装置20において、第1信号は、調光信号であり、調光信号は、PWM信号である。
これによれば、画像出力装置20及び照明器具30を適切に制御することができるようになる。また、この画像出力装置20では、投影オン状態と第1投影オフ状態との間の遷移、及び、投影オン状態と第2投影オフ状態との間の遷移を適切に行うことができる。
また、本実施の形態の画像出力装置20において、第1入力部21は、照明コントローラ11からの第1信号を入力するための第1信号線11aが接続される第1端子21aを有する。
これによれば、照明コントローラ11が第1信号を確実に受信することができるとともに、受信した第1信号に基づいて、投影オン状態と第1投影オフ状態との間の遷移、及び、投影オン状態と第2投影オフ状態との間の遷移を適切に行うことができる。
また、本実施の形態の画像出力装置20は、さらに、第1入力部21に入力された第1信号を画像出力装置20の外部に出力するための信号出力部24を備える。
これによれば、例えば、画像出力装置20の外部である照明器具30に受信した第1信号を送信することができるため、照明器具30を第1信号に基づいて制御することができる。
また、本実施の形態の画像出力装置20において、信号出力部24は、第1入力部21に入力された第1信号を画像出力装置20の外部に出力するための第2信号線24bが接続される第2端子24aを有する。
これによれば、例えば、画像出力装置20の外部として照明器具30が第1信号を確実に受信することができるとともに、照明器具30を第1信号に基づいて制御することができる。
(実施の形態1の変形例)
図6は、実施の形態2に係る制御システム1を示すブロック図である。
本変形例では、図6に示すように、第1入力部21の代わりに第3入力部21bを有する点で、実施の形態1の画像出力装置と相違する。本変形例おける他の構成は、特に明記しない場合は、実施の形態1と同様であり、同一の構成については同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。
第3入力部21bは、PWM信号発生器から出力されるPWM信号が入力される。
制御部23は、第3入力部21bを介してPWM信号を取得することで、画像出力装置20の状態を投影オン状態と第1投影オフ状態との間で遷移させる。また、制御部23は、第2入力部22を介して第2信号を取得することで、画像出力装置20の状態を投影オン状態と第1投影オフ状態と異なる第2投影オフ状態との間で遷移させる。
制御部23は、第3入力部21bを介してPWM信号を取得することで、画像の選択、画像の明るさの変更、画像のコントラストの変更、画像の色温度の変更、画像のズーム倍率の変更、画像のフォーカス位置の変更、及び、スケジュール運転の少なくとも1つを行う。
制御部23は、PWM信号のデューティ比に基づいて、照明器具30の制御を行う。例えば、制御部23は、第1信号であるPWM信号のデューティ比が0以上0.1未満の場合に全点灯(100%点灯)し、デューティ比が0.1以上0.9未満の場合に調光し、デューティ比が0.9以上1以下の場合に消灯するように点灯制御する。
また、本変形例における画像出力装置20の処理については、図3〜図5と同様であるため、その説明を省略する。
このように、本変形例の画像出力装置20は、画像を物体に投影する画像出力装置20であって、PWM信号発生器から出力されるPWM信号が入力される第3入力部21bと、使用者の操作により操作装置12から出力される第2信号が入力される第2入力部22と、画像出力装置20の状態を制御する制御部23とを備える。そして、制御部23は、第3入力部21bを介してPWM信号を取得することで、画像出力装置20の状態を投影オン状態と第1投影オフ状態との間で遷移させ、第2入力部22を介して第2信号を取得することで、画像出力装置20の状態を投影オン状態と第1投影オフ状態と異なる第2投影オフ状態との間で遷移させる。
本変形例では、PWM信号を取得することで、画像出力装置20の状態を投影オン状態と第1投影オフ状態との間で遷移させる。これにより、PWM信号以外の信号を受信しても、画像出力装置20は、当該PWM信号以外の信号による処理を実行しない。また、第2信号を取得することで、画像出力装置20の状態を投影オン状態と第2投影オフ状態との間で遷移させる。この場合も、第2信号以外の信号を受信しても、画像出力装置20は、当該第2信号以外の信号による処理を実行しない。このため、画像出力装置20がユーザの意図に反した動作を実行し難くなるため、ユーザが設定したスケジューリングに応じた動作を行うことができるようになる。
したがって、この画像出力装置20では、スケジュールを適切に実行することができる。
また、本変形例の画像出力装置20において、制御部23は、第3入力部21bを介してPWM信号を取得することで、画像の選択、画像の明るさの変更、画像のコントラストの変更、画像の色温度の変更、画像のズーム倍率の変更、画像のフォーカス位置の変更、及び、スケジュール運転の少なくとも1つを行う。
これによれば、画像出力装置20が物体に投影する画像によって、物体が存在する空間の演出を適切に行うことができる。
また、本変形例の画像出力装置20は、さらに、投影するための画像を示す画像情報を記憶する記憶部25を備える。
これによれば、画像出力装置20は、第1信号又は第2信号に対応する画像情報に基づいて、物体が存在する空間の演出をすることができる。
また、本変形例の画像出力装置20において、制御部23は、PWM信号のデューティ比に基づいて、照明器具30の制御を行う。
これによれば、PWM信号のデューティ比を調節することで、画像の切り替えを簡易に行うことができる。
(実施の形態2)
<構成>
本実施の形態では、通常状態が第1投影オン状態及び第2投影オン状態を有する点、スタンバイ状態がオフ状態を有する点で、実施の形態1の画像出力装置と相違する。本実施の形態おける他の構成は、特に明記しない場合は、実施の形態1と同様であり、同一の構成については同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。
制御部23は、第1入力部21を介して第1信号を取得することで、画像出力装置20の状態を第1投影オン状態と投影オフ状態との間で遷移させる第3状態になる。制御部23は、所定期間、所定回数又は画像出力装置20が電源オン状態の間だけ、当該遷移させる第3状態を実行する。第1投影オン状態は上述の通常状態に含まれる状態であり、投影オフ状態は上述のスタンバイ状態である。
制御部23は、第3状態の間、照明コントローラ11から出力された第1信号以外の信号である第2信号を無効にする。言い換えれば、制御部23は、第3状態の間、画像出力装置20の状態を第2投影オン状態と投影オフ状態との間での遷移を無効にする。つまり、第1投影オン状態では、制御部23が第2信号を取得しても、第2信号に基づく処理を実行しない。第3状態は、制御部23が照明コントローラ11から出力された信号のみを実行する状態であり、照明コントローラ11以外の装置(例えば操作装置12)から出力された信号を実行しない。制御部23が第2信号を無効にする期間は、制御部23が第1信号に基づいて画像出力装置20を制御している期間である。
制御部23は、第2入力部22を介して第2信号を取得することで、画像出力装置20の状態を第1投影オン状態と異なる第2投影オン状態と投影オフ状態との間で遷移させる第4状態になる。制御部23は、所定期間、所定回数又は画像出力装置20が電源オン状態の間だけ、当該遷移させる第4状態を実行する。第2投影オン状態は上述の通常状態に含まれる状態である。
制御部23は、第4状態の間、照明コントローラ11から出力された第2信号以外の信号である第1信号を無効にする。言い換えれば、制御部23は、第4状態の間、画像出力装置20の状態を第1投影オン状態と投影オフ状態との間での遷移を無効にする。つまり、第2投影オン状態では、制御部23が第1信号を取得しても、第1信号に基づく処理を実行しない。第4状態は、制御部23が操作装置12から出力された信号のみを実行する状態であり、操作装置12以外の装置(例えば照明コントローラ11)から出力された信号を実行しない。制御部23が第1信号を無効にする期間は、制御部23が第2信号に基づいて画像出力装置20を制御している期間である。
<処理>
制御システム1の処理について、説明する。
図7は、実施の形態2に係る画像出力装置20に第1信号が入力された場合の動作を示すフローチャートである。図8は、実施の形態2に係る制御システム1の第1信号又は第2信号に基づく画像出力装置20の状態が遷移する様子を示す図である。図8のaでは、制御部23が第1信号に基づいて、画像出力装置20の状態を、第1投影オン状態と投影オフ状態との間で遷移させたり、第2投影オン状態と投影オフ状態との間で遷移させたりする様子を例示する。図8のbでは、第1投影オン状態と投影オフ状態との間で遷移している状態では、第2信号を受け付けない様子を例示する。
本実施の形態の処理については、図3と同様であるため、同一の符号を付して説明を適宜省略する。
図7及び図8に示すように、画像出力装置20ではステップS11の処理を経た後、制御部23は、第1信号を取得すると、画像出力装置20の状態を第1投影オン状態と投影オフ状態との間で遷移させる第3状態になる(S32)。制御部23は、第3状態の間、第2信号を取得しても、取得した第2信号を実行せず無効にする。制御部23は、第3状態が解除されるまで、第2信号を取得しても、第2信号に示される処理を実行しない。制御部23は、第3状態になると、照明コントローラ11から出力された信号の入力のみを受け付けて実行し、照明コントローラ11以外の操作装置12等から出力された信号である第2信号等を実行しない。
なお、第3状態の制御部23は、操作装置12からの第2信号を受け付けない状態となっている。このため、操作装置12からの信号を受け付けさせたい場合、ユーザが照明コントローラ11を操作することで、第3状態の制御部23を第4状態の制御部23にモード変更することができてもよい。
制御部23は、第3状態の場合に、照明コントローラ11から解除信号を取得したか否かを判定する(S13)。解除信号は、第3状態を解除するための信号である。
制御部23は、ステップS13でNOの場合、処理をステップS13に戻す。
制御部23は、ステップS13でYESの場合、第3状態を解除する(S34)。
そして、画像出力装置20は、処理を終了する。
図9は、実施の形態2に係る画像出力装置20に第2信号が入力された場合の動作を示すフローチャートである。
図8及び図9に示すように、第2信号が画像出力装置20に入力されることで、第2信号が実行された状態を例示する。
画像出力装置20ではステップS21の処理を経た後、制御部23は、第2信号を取得すると、画像出力装置20の状態を第2投影オン状態と投影オフ状態との間で遷移させる第4状態になる(S42)。制御部23は、第4状態の間、第1信号を取得しても、取得した第1信号を実行せず無効にする。制御部23は、第4状態が解除されるまで、第1信号を取得しても、第1信号に示される処理を実行しない。制御部23は、第4状態になると、操作装置12から出力された信号の入力のみを受け付けて実行し、操作装置12以外の照明コントローラ11等から出力された信号である第1信号等を実行しない。
なお、第4状態の制御部23は、照明コントローラ11からの第1信号を受け付けない状態となっている。このため、照明コントローラ11からの信号を受け付けさせたい場合、ユーザが操作装置12を操作することで、第4状態の制御部23を第3状態の制御部23にモード変更することができてもよい。
制御部23は、第4状態の場合に、操作装置12から解除信号を取得したか否かを判定する(S23)。解除信号は、第4状態を解除するための信号である。
制御部23は、ステップS23でNOの場合、処理をステップS23に戻す。
制御部23は、ステップS23でYESの場合、第4状態を解除する(S44)。
そして、画像出力装置20は、処理を終了する。
<作用効果>
次に、本実施の形態における画像出力装置20及び制御システム1の作用効果について説明する。
上述したように、本実施の形態の画像出力装置20は、画像を物体に投影する画像出力装置20であって、照明コントローラ11から出力され、かつ、照明器具30の制御に用いられる第1信号が入力される第1入力部21と、使用者の操作により操作装置12から出力される第2信号が入力される第2入力部22と、画像出力装置20の状態を制御する制御部23とを備え、制御部23は第1入力部21を介して第1信号を取得することで、画像出力装置20の状態を第1投影オン状態と投影オフ状態との間で遷移させ、第2入力部22を介して第2信号を取得することで、画像出力装置20の状態を第1投影オン状態と投影オフ状態との間での遷移を無効にする。
これによれば、第1信号を取得することで、画像出力装置20の状態を第1投影オン状態と投影オフ状態との間で遷移させる。これにより、第1信号以外の第2信号を受信しても、画像出力装置20は、第2信号に基づく処理を実行しない。このため、画像出力装置20は、第1信号に基づく処理のみを実行することとなるため、ユーザの意図に反した動作を実行し難くなる。このため、画像出力装置20では、ユーザが設定したスケジューリングに応じた動作を行うことができるようになる。
したがって、この画像出力装置20では、スケジュールを適切に実行することができる。
(実施の形態2の変形例1)
本変形例では、第1入力部21の代わりに第3入力部21bを有する点で、実施の形態2の画像出力装置と相違する。本変形例おける他の構成及び機能は、特に明記しない場合は、実施の形態2等と同様であり、同一の構成及び機能については同一の符号を付して構成及び機能に関する詳細な説明を省略する。
第3入力部21bは、PWM信号発生器から出力されるPWM信号が入力される。
制御部23は、第3入力部21bを介してPWM信号を取得することで、画像出力装置20の状態を第1投影オン状態と投影オフ状態との間で遷移させる。また、制御部23は、第2入力部22を介して第2信号を取得することで、画像出力装置20の状態を第1投影オン状態と投影オフ状態との間での遷移を無効にする。
制御部23は、第2入力部22を介して第2信号を取得することで、画像出力装置20の状態を投影オフ状態から第1投影オン状態と異なる第2投影オン状態へ遷移する。
また、本変形例における画像出力装置20の処理については、図6及び図7と同様であるため、その説明を省略する。
このように、本変形例の画像出力装置20は、画像を物体に投影する画像出力装置20であって、PWM信号発生器から出力されるPWM信号が入力される第3入力部21bと、使用者の操作により操作装置12から出力される第2信号が入力される第2入力部22と、画像出力装置20の状態を制御する制御部23とを備える。そして、制御部23は、第3入力部21bを介してPWM信号を取得することで、画像出力装置20の状態を第1投影オン状態と投影オフ状態との間で遷移させ、第2入力部22を介して第2信号を取得することで、画像出力装置20の状態を第1投影オン状態と投影オフ状態との間での遷移を無効にする。
これによれば、第1信号を取得することで、画像出力装置20の状態を第1投影オン状態と投影オフ状態との間で遷移させる。これにより、PWM信号以外の第2信号を受信しても、画像出力装置20は、第2信号に基づく処理を実行しない。このため、画像出力装置20は、PWM信号に基づく処理のみを実行することとなるため、ユーザの意図に反した動作を実行し難くなる。このため、画像出力装置20では、ユーザが設定したスケジューリングに応じた動作を行うことができるようになる。
また、本変形例の画像出力装置20において、制御部23は、第2入力部22を介して第2信号を取得することで、画像出力装置20の状態を投影オフ状態から第1投影オン状態と異なる第2投影オン状態へ遷移する。
これによれば、第2信号を取得することで、画像出力装置20の状態を第2投影オン状態と投影オフ状態との間で遷移させる。この場合も、第2信号以外の信号を受信しても、画像出力装置20は、当該第2信号以外の信号による処理を実行しない。このため、画像出力装置20がユーザの意図に反した動作を実行し難くなるため、ユーザが設定したスケジューリングに応じた動作を行うことができるようになる。
(実施の形態2の変形例2)
図10は、実施の形態2の変形例2に係る制御システム1の第1信号及び第2信号に基づいて、第1〜3動作状態の間で画像出力装置20の状態が切り替わる様子を示す図である。
本変形例では、図10に示すように、第1〜3投影オン状態と第1〜3投影オフ状態とを有する点で、実施の形態2の画像出力装置20と相違する。本変形例おける他の構成及び機能は、特に明記しない場合は、実施の形態2等と同様であり、同一の構成及び機能については同一の符号を付して構成及び機能に関する詳細な説明を省略する。
本変形例では、制御部23は、第1〜3動作状態の状態に遷移する。
第1動作状態では、制御部23が第1信号を取得することで、第1投影オン状態と第1投影オフ状態との間で遷移する。第1動作状態では、制御部23が第2信号を取得しても、第2信号を受け付けず第2信号を無効にする。このため、第1動作状態では、制御部23が第2信号を取得しても、第2信号に基づく処理を実行しない。
操作装置12は、第1動作状態であっても、第2信号によって第1動作状態から第3動作状態に切り替えることができる。つまり、操作装置12が動作状態を切り替える第2信号を画像出力装置20に送信することで、制御部23は、操作装置12から第2信号を取得する。制御部23は、第1動作状態の第1投影オフ状態から第3動作状態の第3投影オン状態に切り替わる。第3投影オン状態は、第2投影オン状態の一例であってもよい。
第3動作状態では、制御部23が第2信号を取得することで、第3投影オン状態と第3投影オフ状態との間で遷移する。第3動作状態では、制御部23が第1信号を取得すると、第1信号を受け付けず第1信号を無効にする。このため、第3動作状態では、制御部23が第1信号を取得しても、第1信号に基づく処理を実行しない。
なお、本変形例では、第1投影オン状態と第3投影オン状態との間は、第2信号によって遷移することが可能である。
なお、第1動作状態から第3動作状態への切り替わりについて説明したが、第3動作状態から第1動作状態への切り替わりでも同様であるため、説明を省略する。
第2動作状態は、制御部23が所定時刻を示す情報を計時部から取得することで、当該情報に基づいて第2投影オン状態と第2投影オフ状態との間で遷移する。第2動作状態では、制御部23が第2信号を取得しても、第2信号を受け付けず第2信号を無効にする。このため、第2動作状態では、制御部23が第2信号を取得しても、第2信号に基づく処理を実行しない。
操作装置12は、第2動作状態であっても、第2信号によって第2動作状態から第3動作状態に切り替えることができる。つまり、操作装置12が動作状態を切り替える第2信号を画像出力装置20に送信することで、制御部23は、操作装置12から第2信号を取得する。制御部23は、第2動作状態の第2投影オフ状態から第3動作状態の第3投影オン状態に切り替わる。
なお、第2動作状態から第3動作状態への切り替わりについて説明したが、第3動作状態から第2動作状態への切り替わりでも同様であるため、説明を省略する。
このように、本実施の形態の画像出力装置20において、制御部23は、第2入力部22を介して第2信号を取得することで、投影オフ状態から第1投影オン状態と異なる第2投影オン状態へ遷移させる。
これによれば、第2信号を取得することで、画像出力装置20の状態を第2投影オン状態と投影オフ状態との間で遷移させる。この場合も、第2信号以外の信号を受信しても、画像出力装置20は、当該第2信号以外の信号による処理を実行しない。このため、画像出力装置20がユーザの意図に反した動作を実行し難くなるため、ユーザが設定したスケジューリングに応じた動作を行うことができるようになる。
(その他変形例等)
以上、本開示について、実施の形態1、2及び実施の形態1、2の変形例1、2に基づいて説明したが、本開示は、これら実施の形態1、2及び実施の形態1、2の変形例1、2等に限定されるものではない。
例えば、上記各実施の形態1、2及び実施の形態1、2の変形例1、2に係る画像出力装置及び制御システムにおいて、第1信号は、照明コントローラ以外の装置から生成されてもよく、照明コントローラで生成されることに限定されない。
また、上記各実施の形態1、2及び実施の形態1、2の変形例1、2に係る画像出力装置及び制御システムに含まれる各処理部は、典型的に集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。
また、集積回路化はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又はLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
なお、上記各実施の形態1、2及び実施の形態1、2の変形例1、2において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU又はプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスク又は半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
また、上記で用いた数字は、全て本開示を具体的に説明するために例示するものであり、本開示の実施の形態1、2及び実施の形態1、2の変形例1、2は例示された数字に制限されない。
また、ブロック図における機能ブロックの分割は一例であり、複数の機能ブロックを一つの機能ブロックとして実現したり、一つの機能ブロックを複数に分割したり、一部の機能を他の機能ブロックに移してもよい。また、類似する機能を有する複数の機能ブロックの機能を単一のハードウェア又はソフトウェアが並列又は時分割に処理してもよい。
また、フローチャートにおける各ステップが実行される順序は、本開示を具体的に説明するために例示するためであり、上記以外の順序であってもよい。また、上記ステップの一部が、他のステップと同時(並列)に実行されてもよい。
その他、本実施の形態1、2及び本実施の形態1、2の変形例1、2に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で本実施の形態1、2及び本実施の形態1、2の変形例1、2における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。