JP2021163654A - 全固体電池およびその製造方法 - Google Patents

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Shohei Suzuki
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Abstract

【課題】初回クーロン効率および初回放電容量比が高い全固体電池およびその製造方法を提供する。【解決手段】高分子固体電解質を含む正極および負極と、前記正極と前記負極との間に配される高分子固体電解質と、を備える全固体電池の製造方法であって、ポリプロピレングリコールジアクリレートを主成分とするモノマー、ジニトリルおよびリチウム塩を含む高分子固体電解質用組成物を調製する工程と、前記高分子固体電解質用組成物を正極、負極およびセパレータに含浸させる工程と、高分子固体電解質用組成物を含む正極とセパレータと負極とをこの順に配置した積層体を形成する工程と、前記積層体に電子線を照射して、前記モノマーを重合する工程と、を有する、全固体電池の製造方法。【選択図】なし

Description

本発明は、全固体電池およびその製造方法に関する。
一般に、リチウムイオン二次電池は、正極、負極および電解質を備える。その発明以来、電解質として使用する有機溶媒の可燃性から安全性が課題となっており、近年においてもその対策の1つとして電解質を固体化した固体電解質の開発が続けられている。
全固体電池の製造方法としては、高分子固体電解質の原料であるモノマー溶液を電極に含浸させた後、そのモノマー溶液に紫外線を照射することにより、電極と高分子固体電解質を一体化する方法が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
"A Superionic Conductive, Electrochemically Stable Dual−Salt Polymer Electrolyte",Yu−Ming,et al.,Joule2,1838−1856,September 19,2018
しかしながら、非特許文献1の方法で得られた全固体電池は、初回クーロン効率および放電容量が低いという課題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、初回クーロン効率および初回放電容量比が高い全固体電池およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、以下の態様を有する。
[1]高分子固体電解質を含む正極および負極と、前記正極と前記負極との間に配される高分子固体電解質と、を備える全固体電池の製造方法であって、ポリプロピレングリコールジアクリレートを主成分とするモノマー、ジニトリルおよびリチウム塩を含む高分子固体電解質用組成物を調製する工程と、前記高分子固体電解質用組成物を正極、負極および、セパレータに含浸させる工程と、高分子固体電解質用組成物を含む正極とセパレータと負極とをこの順に配置した積層体を形成する工程と、前記積層体に電子線を照射して、前記モノマーを重合する工程と、を有する、全固体電池の製造方法。
[2]高分子固体電解質を含む正極および負極と、前記正極と前記負極との間に配される高分子固体電解質と、を備える全固体電池の製造方法であって、ポリプロピレングリコールジアクリレートを主成分とするモノマー、ジニトリルおよびリチウム塩を含む高分子固体電解質用組成物を調製する工程と、前記高分子固体電解質用組成物を正極、負極およびセパレータに含浸させる工程と、セパレータの一方の主面に正極を積層して積層体を形成する工程と、前記積層体および前記高分子固体電解質用組成物を含む負極に電子線を照射して、前記モノマーを重合する工程と、前記積層体における前記セパレータの他方の主面に、前記負極を積層する工程と、を有する、全固体電池の製造方法。
[3]前記高分子固体電解質用組成物を正極、負極およびセパレータに含浸させる工程が、正極合材層、負極合材層およびセパレータの空隙へ高分子固体電解質用組成物を含侵させる工程である、[1]または[2]に記載の全固体電池の製造方法。
[4]前記高分子固体電解質用組成物を含浸させる工程を0〜0.1MPaの減圧下で行う、[1]〜[3]のいずれかに記載の全固体電池の製造方法。
[5]前記高分子固体電解質用組成物を正極、負極およびセパレータに含浸させる工程が、少なくとも活物質、高分子固体電解質用組成物および溶媒を含むスラリーを調製する工程と、前記スラリーを集電箔上の少なくとも一方に塗布する工程と、前記スラリーを塗布した集電箔を乾燥する工程と、を有する、[1]または[2]に記載の全固体電池の製造方法。
[6]正極活物質および高分子固体電解質を含む正極と、負極活物質および高分子固体電解質を含む負極と、前記正極と前記負極との間に配され、セパレータと高分子固体電解質を複合化した電解質層と、を備え、前記高分子固体電解質は、高分子固体電解質用組成物の電子線硬化物である、全固体電池。
本発明によれば、初回クーロン効率および初回放電容量比が高い全固体電池およびその製造方法を提供することができる。
実施例および比較例において、積層体の交流インピーダンスの測定によって得られたナイキストプロットの一例を示す図である。
本発明の全固体電池およびその製造方法の実施の形態について説明する。
なお、本実施の形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
[全固体電池の製造方法]
本実施形態の全固体電池の製造方法は、高分子固体電解質を含む正極および負極と、前記正極と前記負極との間に配される高分子固体電解質と、を備える全固体電池の製造方法であって、ポリプロピレングリコールジアクリレートを主成分とするモノマー、ジニトリルおよびリチウム塩を含む高分子固体電解質用組成物を調製する工程(以下、「工程A」と言うこともある。)と、前記高分子固体電解質用組成物を正極、負極およびセパレータに含浸させる工程(以下、「工程B」または「工程C」と言うこともある。)と、高分子固体電解質用組成物を含む正極とセパレータと負極とをこの順に配置した積層体を形成する工程(以下、「工程D」または「工程E」と言うこともある。)と、を有する。
「高分子固体電解質用組成物を調製する工程(工程A)」
ここで、高分子固体電解質用組成物の製造方法を説明する。
本実施形態に係る高分子固体電解質用組成物の製造方法は、少なくともポリプロピレングリコールジアクリレート(以下、「PPGDA」と略すこともある。)を含むモノマー、ジニトリル、リチウム塩および光重合開始剤を混合して、混合溶液を調製する工程を有する。
[高分子固体電解質用組成物]
本実施形態における高分子固体電解質用組成物は、ポリプロピレングリコールジアクリレートを主成分とするモノマーと、ジニトリルと、リチウム塩と、を含み、リチウム塩の濃度が1.12mol/kg以上1.56mol/kg以下、ポリマーとジニトリルとの合計含有量を100質量%とした場合、ジニトリルの含有量が40質量%以上60質量%以下である。
本実施形態における高分子固体電解質用組成物は、本実施形態における高分子固体電解質を製造するために用いられる。すなわち、本実施形態における高分子固体電解質用組成物は、本実施形態における高分子固体電解質の前駆体である。
本実施形態における高分子固体電解質用組成物は、リチウム塩の濃度が1.12mol/kg以上1.56mol/kg以下であり、なおかつポリマーとジニトリルとの合計含有量を100質量%とした場合、ジニトリルの含有量が40質量%以上60質量%以下であり、40質量%以上56.7質量%以下であることが好ましく、43.3質量%以上56.7質量%以下であることがより好ましい。
本実施形態における高分子固体電解質用組成物では、モノマーがポリプロピレングリコールジアクリレート(以下、「PPGDA」と略すこともある。)を主成分とする。プロピレングリコールジアクリレートはジニトリルと相溶性がある一方で、Li塩をほとんど溶解しない特性があるために、ジニトリルとLi塩との相互作用を阻害せず、硬化した固体電解質が良好なLi伝導性を発現することができる。
モノマーにおけるPPGDAの含有量は、50質量%以上であることが好ましく、70質量%以上であることがより好ましい。PPGDAの含有量が前記の下限値以上であれば、ジニトリルが溶解できるために相分離が起こり難くなる。
PPGDAの分子量は、特に限定されないが、例えば、数平均分子量(Mn)が350以上10000以下であることが好ましく、540以上3000以下であることがより好ましい。PPGDAの数平均分子量(Mn)が前記の下限値以上であれば、硬化した固体電解質の架橋密度が高過ぎることがなく、可撓性を有する固体電解質となる。一方、PPGDAの数平均分子量(Mn)が前記の上限値以下であれば、硬化した固体電解質の架橋密度が低すぎることがなく、十分な機械強度を有することができる。
前記のモノマーは、PPGDA以外のモノマーを含んでいてもよい。PPGDA以外のモノマーとしては、例えば、プロピレンオキサイド変性ビスフェノールAやジメチロール−トリシクロデカンジアクリレート等の疎水性分子構造を有するモノマーや、トリアクリレートトルエンジイソシアネートウレタンプレポリマー等のウレタンアクリレートが挙げられる。Li塩との相互作用がPPGDAよりも弱いこと、セパレータへの含侵性が良好であることから、疎水性分子構造を有するモノマーはより好ましく用いることができる。一方、ジニトリルとLi塩との相互作用を阻害する観点から、Li塩を溶解するエチレンオキサイドを含む分子構造を含むモノマーは比較的好ましくない。本実施形態における高分子固体電解質用組成物が、PPGDA以外のモノマーを含むことにより、本実施形態における高分子固体電解質用組成物の粘度を調整する、架橋密度を調整する、親水性を調整することができ、本実施形態における高分子固体電解質用組成物を集電箔やセパレータ等の対象物に塗布・含侵し易くなる。
前記のモノマーがPPGDA以外のモノマーを含む場合、モノマーにおけるPPGDA以外のモノマーの含有量は、50質量%以上であることが好ましく、70質量%以上であることがさらに好ましい。
リチウム塩としては、ジニトリル中におけるリチウム解離度に優れた材料であれば、特に限定されないが、例えば、六フッ化リン酸リチウム(LiPF)、四フッ化ホウ素リチウム(LiBF)、リチウムビスオキサレートボラート(LiCBO)、ビス(フルオロスルホニル)イミドリチウム(LiFSI、LiN(FSO)、ビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミドリチウム(LiTFSI、LiN(SOCF)等が挙げられる。これらの中でも、ジニトリルへの溶解度の観点から、ビス(フルオロスルホニル)イミドリチウム(LiFSI、LiN(FSO)、ビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミドリチウム(LiTFSI、LiN(SOCF)が特に好ましい。
本実施形態における高分子固体電解質用組成物によれば、ポリプロピレングリコールジアクリレートを主成分とするモノマーと、ジニトリルと、リチウム塩と、を含み、リチウム塩の濃度が1.12mol/kg以上1.56mol/kg以下、ポリマーとジニトリルとの合計含有量を100質量%とした場合、ジニトリルの含有量が40質量%以上60質量%以下であるため、ポリプロピレングリコールジアクリレートを主成分とするモノマーと、ジニトリルとの相分離を抑制できる。
ジニトリルとしては、特に限定されないが、例えば、マロノニトリル、スクシノニトリル、グルタロニトリル、アジポニトリル等が挙げられる。これらの中でも、柔粘性結晶として、Li塩をドープした場合のLi伝導度に優れる点から、スクシノニトリルが好ましい。
リチウム塩としては、非水溶媒中におけるリチウム解離度に優れた材料であれば、特に限定されないが、例えば、六フッ化リン酸リチウム(LiPF)、四フッ化ホウ素リチウム(LiBF)、リチウムビスオキサレートボラート(LiCBO)、ビス(フルオロスルホニル)イミドリチウム(LiFSI、LiN(FSO)、ビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミドリチウム(LiTFSI、LiN(SOCF)等が挙げられる。これらの中でも、ジニトリルへの溶解度の観点から、ビス(フルオロスルホニル)イミドリチウム(LiFSI、LiN(FSO)、ビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミドリチウム(LiTFSI、LiN(SOCF)が特に好ましい。
「高分子固体電解質用組成物を正極、負極およびセパレータに含浸させる工程1(工程B)」
工程Bは正極合材層、負極合材層およびセパレータの空隙へ高分子固体電解質用組成物を含侵させる工程である。
まず、正極を作製する。詳細には、正極集電箔の少なくとも一方の主面に正極合剤からなる塗膜を形成して、正極を得る。
まず、正極活物質と、必要に応じてバインダー樹脂や導電助剤と、溶媒とを混合して、正極合剤を調製する。
正極活物質としては、リチウムイオンの可逆的な進入および脱離を可能とする材料であれば、特に限定されないが、例えば、層状岩塩型酸化物、オリビン型構造のリン酸塩、ポリアニオン系化合物等が挙げられる。
層状岩塩型酸化物としては、例えば、LiCoO、LiNiO、LiNiMnCo(但し、x+y+z=1、x≧0.1、y≧0.1、z≧0.1)等が挙げられる。
オリビン型構造のリン酸塩としては、例えば、LiMePO(但し、Me=Co、Fe、Mn、Ni等)等が挙げられる。
ポリアニオン系化合物としては、例えば、LiMn(MeO)(但し、Me=P、S、As、Mo、W、Si等)等が挙げられる。
正極活物質は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
バインダー樹脂としては、正極集電箔と正極合剤を接着することができる樹脂であれば、特に限定されないが、例えば、フッ素樹脂、エストラマー、セルロース誘導体、ポリエーテル、ポリビニルアルコール、アセタール樹脂等が挙げられる。
フッ素樹脂としては、例えば、ポリフッ化ビニリデンやポリフッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体等が挙げられる。
エストラマーとしては、例えば、ブタジエンゴム、スチレンゴム、ニトリルゴム等が挙げられる。
セルロース誘導体としては、例えば、カルボキシメチルセルロース等が挙げられる。
ポリエーテルとしては、例えば、ポリエチレンオキサイド、ポリエチレングリコール等が挙げられる。
アセタール樹脂としては、例えば、ポリビニルアセタール等が挙げられる。
バインダー樹脂は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
導電助剤としては、例えば、アセチレンブラック、ケッチェンブラック等のカーボンブラックや、グラフェン、カーボンナノチューブ等が挙げられる。導電助剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
正極合剤に用いられる溶媒としては、例えば、エタノールや水、N−メチルピロリドン(NMP)やテトラヒドロフラン、アセトン、トルエン、酢酸エチル、n−ヘキサン、アセトニトリル等が挙げられる。これらの溶媒は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
次に、正極合剤を、正極集電箔の少なくとも一方の主面に塗布して塗膜とし、その後、この塗膜を乾燥し、正極合剤からなる塗膜が少なくとも一方の主面に形成された正極集電箔を得る。その後、必要に応じて塗膜を加圧圧着してもよい。
次に、負極を作製する。詳細には、負極集電箔の少なくとも一方の主面に負極合剤からなる塗膜を形成して、負極を得る。
なお、負極は、負極集電箔のみから構成されていてもよい。
まず、負極活物質と、必要に応じてバインダー樹脂や導電助剤と、溶媒とを混合して、負極合剤を調製する。
負極活物質としては、リチウムイオンの可逆的な進入および脱離を可能とする材料であれば、特に限定されないが、例えば、炭素材料、金属負極、金属酸化物、スピネル型酸化物、金属リチウム等が挙げられる。
炭素材料としては、例えば、天然黒鉛、アモルファスカーボン、グラファイト、ハードカーボン等が挙げられる。
金属負極としては、例えば、ケイ素(Si)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)等が挙げられる。
金属酸化物としては、例えば、酸化チタン(TiO)、酸化ケイ素(SiO)等が挙げられる。
スピネル型酸化物としては、例えば、チタン酸リチウム(LiTi12)等が挙げられる。
金属リチウムには、充電過程において負極集電箔上にリチウムイオンが還元されることで金属リチウムがメッキされることによって形成されるものも含まれる。この場合、負極は負極集電箔のみからなることになる。
負極活物質は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
バインダー樹脂としては、正極と同様のものを用いることができる。
導電助剤としては、正極と同様のものを用いることができる。
溶媒としては、正極と同様のものを用いることができる。
次に、負極合剤を、負極集電箔の少なくとも一方の主面に塗布して塗膜とし、その後、この塗膜を乾燥し、負極合剤からなる塗膜が少なくとも一方の主面に形成された負極集電箔を得る。その後、必要に応じて塗膜を加圧圧着してもよい。
セパレータとしては、例えば、多孔性のポリオレフィン膜、不織布、ガラスファイバー等が挙げられる。
次に、正極、負極およびセパレータに高分子固体電解質用組成物を含侵する。
含浸は、正極、負極およびセパレータを高分子固体電解質用組成物に浸漬し、0〜0.1MPaの減圧下で行うことが好ましい。これにより、正極、負極、セパレータに高分子固体電解質用組成物を十分に含浸させることができる。
「高分子固体電解質用組成物を正極、負極およびセパレータに含浸させる工程2(工程C)」
工程Cは、少なくとも活物質、高分子固体電解質用組成物および溶媒を含むスラリーを調製し、集電箔上に塗工・乾燥する工程である。
まず、正極を作製する。詳細には、正極集電箔の少なくとも一方の主面に正極合剤からなる塗膜を形成して、正極を得る。
まず、正極活物質と高分子固体電解質用組成物と、必要に応じてバインダー樹脂や導電助剤と、溶媒とを混合して、正極合剤を調製する。
正極活物質としては、工程Bと同様のものを用いることができる。
バインダー樹脂としては、工程Bと同様のものを用いることができる。
導電助剤としては、工程Bと同様のものを用いることができる。
正極合剤に用いられる溶媒としては、ジニトリルよりも沸点が低いものを用いることができ、沸点が120℃以下のものが好ましく、沸点が80℃以下のものがより好ましい。例えば、テトラヒドロフラン、アセトン、トルエン、酢酸エチル、n−ヘキサン、アセトニトリル等が挙げられる。これらの溶媒は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
次に、正極合剤を、正極集電箔の少なくとも一方の主面に塗布して塗膜とし、その後、この塗膜を乾燥し、正極合剤からなる塗膜が少なくとも一方の主面に形成された正極集電箔を得る。この時の乾燥温度は、ジニトリルの揮発がほとんど起きない80℃以下で行われることが好ましい。その後、必要に応じて塗膜を加圧圧着してもよい。
次に、負極を作製する。詳細には、負極集電箔の少なくとも一方の主面に負極合剤からなる塗膜を形成して、負極を得る。
なお、負極は、負極集電箔のみから構成されていてもよい。
まず、負極活物質と高分子固体電解質用組成物と、必要に応じてバインダー樹脂や導電助剤と、溶媒とを混合して、負極合剤を調製する。
負極活物質としては、工程Bと同様のものを用いることができる。
バインダー樹脂としては、正極と同様のものを用いることができる。
導電助剤としては、正極と同様のものを用いることができる。
溶媒としては、正極と同様のものを用いることができる。
次に、負極合剤を、負極集電箔の少なくとも一方の主面に塗布して塗膜とし、その後、この塗膜を乾燥し、負極合剤からなる塗膜が少なくとも一方の主面に形成された負極集電箔を得る。この時の乾燥温度は、ジニトリルの揮発がほとんど起きない80℃以下で行われることが好ましい。その後、必要に応じて塗膜を加圧圧着してもよい。
「正極、負極、セパレータを積層し、電子線照射する工程(工程D)」
工程Dでは、工程Bまたは工程Cで高分子固体電解質用組成物を含ませた正極、負極およびセパレータを積層して、高分子固体電解質用組成物に含まれるモノマーを重合する。これにより、高分子固体電解質と正極および負極が一体化した積層体を得る。
積層体は、正極集電箔、正極合材層、セパレータ、負極合材層および負極集電箔がこの順となるように積層して形成する。
高分子固体電解質用組成物に含まれるモノマーを重合するには、積層体に電子線を照射する。積層体に電子線を照射するには、エリアビーム形電子線照射装置を用いることが好ましい。
エリアビーム形電子線照射装置により積層体に電子線を照射する際、電子線の加速電圧は、30kV以上500kV以下であることが好ましく、100kV以上300kV以下であることがより好ましい。
エリアビーム形電子線照射装置により積層体に電子線を照射する際、電子線の照射線量は、5kGy以上20kGy以下であることが好ましく、5kGy以上10kGy以下であることがより好ましい。
エリアビーム形電子線照射装置により積層体に電子線を照射する際、窒素雰囲気下で積層体に電子線を照射することが好ましい。
電子線照射後、正極集電箔、正極合材層、セパレータ、負極合材層、負極集電箔、がこの順となるように積層して全固体電池を得る。
「正極およびセパレータを積層した積層体と負極とに電子線照射した後、負極と積層体とを積層する工程(工程E)」
工程Eでは、工程Bまたは工程Cで高分子固体電解質用組成物を含ませた正極とセパレータとを積層して、高分子固体電解質用組成物に含まれるモノマーを重合する。加えて、高分子固体電解質用組成物を含ませた負極に含まれるモノマーを重合する。その後、正極が接する面とは別のセパレータ面に負極を積層する。
積層体は、正極集電箔、正極合材層およびセパレータがこの順となるように積層して形成する。
高分子固体電解質用組成物に含まれるモノマーを重合するには、積層体と負極とに電子線を照射する。積層体と負極とに電子線を照射するには、エリアビーム形電子線照射装置を用いることが好ましい。
エリアビーム形電子線照射装置により積層体と負極とに電子線を照射する際、電子線の加速電圧は、30kV以上500kV以下であることが好ましく、100kV以上300kV以下であることがより好ましい。
エリアビーム形電子線照射装置により積層体と負極とに電子線を照射する際、電子線の照射線量は、5kGy以上20kGy以下であることが好ましく、5kGy以上10kGy以下であることがより好ましい。
エリアビーム形電子線照射装置により積層体と負極とに電子線を照射する際、窒素雰囲気下で積層体と負極とに電子線を照射することが好ましい。
電子線照射後、正極集電箔、正極合材層、セパレータ、負極合材層、負極集電箔、がこの順となるように積層して全固体電池を得る。
本実施形態の全固体電池の製造方法によれば、ポリプロピレングリコールジアクリレートを主成分とするモノマー、ジニトリルおよびリチウム塩を含む高分子固体電解質用組成物を調製する工程と、高分子固体電解質用組成物を正極、負極およびセパレータに含浸させる工程と、高分子固体電解質用組成物を含む正極とセパレータと負極とをこの順に配置した積層体を形成する工程と、積層体に電子線を照射して、モノマーを重合する工程と、を有するため、初回クーロン効率および初回放電容量比が高い全固体電池を得ることができる。
[全固体電池]
本実施形態の全固体電池は、正極活物質および高分子固体電解質を含む正極と、負極活物質および高分子固体電解質を含む負極と、正極と負極との間に配され、セパレータと高分子固体電解質を複合化した電解質層と、を備え、高分子固体電解質は、高分子固体電解質用組成物の電子線硬化物である。
本実施形態の全固体電池は、上述の実施形態の全固体電池の製造方法によって得られたものである。
本実施形態の全固体電池では、高分子固体電解質がセパレータに含侵されている。セパレータに含まれる高分子固体電解質は、重合していることが好ましい。
本実施形態の全固体電池によれば、高分子固体電解質が、セパレータに含浸された高分子固体電解質用組成物の電子線硬化物であるため、初回クーロン効率および初回放電容量比が高い。
以下、実施例および比較例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[高分子固体電解質用組成物Aの調製]
高分子固体電解質用組成物Aを以下のように調製した。
グローブボックス中で、ビーカー内に、モノマーとしてポリプロピレングリコールジアクリレート(PPGDA、東亞合成社製)、ビス(フルオロスルホニル)イミドリチウム(LiFSI、日本触媒社製)およびスクシノニトリル(SN、東京化成社製)を、表1に示す比率(質量比)で加えて、撹拌子を入れスターラー上で2時間以上攪拌し、高分子固体電解質用組成物Aを得た。
[高分子固体電解質用組成物B〜Gの調製]
モノマーとして、ポリプロピレングリコールジアクリレートと、プロピレンオキサイド変性ビスフェノールAジアクリレート(PO変性ビスフェノール、共栄社化学社製)とを用い、ポリプロピレングリコールジアクリレート、プロピレンオキサイド変性ビスフェノール、ビス(フルオロスルホニル)イミドリチウムおよびスクシノニトリルを、表1に示す比率で混合したこと以外は高分子固体電解質用組成物Aと同様にして、高分子固体電解質用組成物B〜Gを得た。
[高分子固体電解質用組成物Hの調製]
ポリプロピレングリコールジアクリレートの代わりにポリエチレングリコールジアクリレート(PEGDA、ダイセル・オルネクス社製)を用いたこと以外は高分子固体電解質用組成物Aと同様にして、高分子固体電解質用組成物Hを得た。
Figure 2021163654
[実施例1]
ポリエチレン(PE)製のセパレータ(東レ社製)の両方の主面に、銅箔を積層して積層体を形成した。
次に、高分子固体電解質用組成物Aに、銅箔を積層した積層体を浸漬し、積層体に高分子固体電解質用組成物Aを含浸させた。
次に、高分子固体電解質用組成物Aを含浸させた積層体に電子線を照射して、高分子固体電解質用組成物Aに含まれるモノマーを重合した。電子線の照射には、エリアビーム形電子線照射装置(商品名:EBC−300、NHVコーポレーション製)を用い、窒素雰囲気下、電子線の加速電圧を300kV、電子線の照射量を5kGyとした。
「導電率の測定」
積層体の導電率を以下の手順で測定した。
ステンレス製のHSセル(宝泉社製)の中に、積層体を収容した。その後、電気化学測定装置(商品名:SP−300、Biologic社製)を用いて、室温で積層体の交流インピーダンスを測定した。
交流インピーダンスを測定した結果、例えば、図1に示すナイキストプロットを得た。図1において、インピーダンスZ”(Ωcm)が最も0に近い点(図1において矢印で示す点)のインピーダンスZ’(Ωcm)を積層体の抵抗(R)とした。
高分子固体電解質の室温(25℃)における導電率(σ)を、下記の式(1)により算出した。
σ=(R×t)/S (1)
上記の式(1)において、tは高分子固体電解質の厚さ、Sは高分子固体電解質の断面積を表す。導電率が1×10−6Scm−1以上の場合を「○」、導電率が1×10−6Scm−1未満の場合を「×」と判定した。
結果を表2に示す。
[実施例2]
高分子固体電解質用組成物として、高分子固体電解質用組成物B〜Gを用いたこと以外は実施例1と同様にして、実施例2〜実施例7の積層体を得た。
得られた実施例2〜実施例7の積層体について、実施例1と同様にして、導電率の測定を行った。結果を表2に示す。
[比較例1]
高分子固体電解質用組成物として、高分子固体電解質用組成物Hを用いたこと以外は実施例1と同様にして、比較例1の積層体を得た。
得られた比較例1の積層体について、実施例1と同様にして、導電率の測定を行った。結果を表2に示す。
[比較例2]
セパレータとして、ポリプロピレン(PP)製のセパレータ(セルガード社製)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、比較例2の積層体を得た。
得られた比較例2の積層体について、実施例1と同様にして、導電率の測定を行った。結果を表2に示す。
Figure 2021163654
表2の結果から、実施例1〜実施例7の積層体は、導電率が5.8×10−5Scm−1以上であり、室温(25)における導電性に優れることが分かった。
一方、比較例1、比較例2の積層体は、導電率が1.0×10−8Scm−1未満であり、セパレータに高分子固体電解質用組成物がほとんど含浸しないために室温(25)における導電性に劣ることが分かった。実施例1と比較例1との比較では、PEGDAとPPGDAとの差異が判明する。すなわち、PPGDAをモノマーとして適用した場合にはPE製セパレータへの含侵が可能であるが、PEGDAをモノマーとした場合にはそれは不可能である。また、実施例1と比較例2との比較により、セパレータの材質の差異が明確である。すなわち、PE製セパレータには高分子固体電解質用組成物は含侵できるが、PP製セパレータには含侵できない。また、実施例1〜実施例4を比較すると、高分子固体電解質用組成物に含まれるPO変性ビスフェノールが多ければ多いほど導電率が高いことが分かる。このことは、疎水性のビスフェノールA構造が多いほど、疎水性のPE製セパレータとの濡れ性が改善し、含侵量が多くなり導電率の増大をもたらしていることを示唆している。
以上のことから、セパレータへの高分子固体電解質用組成物の含侵は主要なモノマーとしてPPGDAを含み、PEセパレータを使用することが必要であることが分かった。さらに、PO変性ビスフェノールを添加することで含侵がより進行して導電率が改善する傾向があることが分かった。
[実施例8]
「充放電試験」
ポリエチレン(PE)製のセパレータ(東レ社製)の片方の主面に、LiCoO(LCO)を活物質とした正極合材(パイオトレック社)を積層、もう片方の主面に銅箔を積層して、積層体を形成した。この積層体を高分子固体電解質用組成物Aに浸漬することで実施例1の積層体を、コインセルに入れて、全固体電池を形成し、全固体電池の充放電試験を実施した。
充放電試験には、充放電評価システム(商品名:TOSCAT−300、東洋システム社製)を用いた。上限電圧を4.2V、下限電圧を3.0V、充放電レートを0.2Cとし、恒温槽中で60℃にて充放電を行い、以下の式(1)、式(2)に基づいて、初回クーロン効率および初回放電容量比を算出した。
初回クーロン効率(%)=初回放電容量(mAh)/初回充電容(mAh)×100 (1)
初回放電容量比(%)=初回放電容量(mAh)/設計容量(mAh)×100 (2)
初回クーロン効率が70%以上かつ初回放電容量比が70%以上の場合を「○」、初回クーロン効率が70%未満または初回放電容量比が70%未満の場合を「×」と判定した。
結果を表3に示す。
[実施例9]
積層体に電子線を照射して、高分子固体電解質用組成物に含まれるモノマーを重合した後、積層体におけるセパレータの他方の主面に銅箔を積層したこと以外は実施例1と同様にして、実施例9の全固体電池を得た。
得られた全固体電池について、実施例8と同様にして、充放電試験を実施した。結果を表3に示す。
[比較例3]
高分子固体電解質用組成物Aに光重合開始剤(商品名:Irgacure819、東京化成社製)を、モノマーの質量100質量部に対して1質量部となるように添加し、2時間攪拌した。
ポリエチレン(PE)製のセパレータ(東レ社製)の一方の主面に、正極活物質としてLiCoO(LCO)を含む正極合剤(パイオトレック社製)からなる塗膜を積層して積層体を形成した。
次に、高分子固体電解質用組成物Aを含浸させた積層体に紫外線を5分間照射して、高分子固体電解質用組成物Aに含まれるモノマーを重合し、正極および高分子固体電解質が一体化した積層体を得た。紫外線照射にはUV硬化装置(ハンディタイプ、OLM international社製)を用いた。紫外線光源としては、Gaメタルハライドを用い、光源の出力を120Wcm−1とした。
次に、積層体におけるセパレータの他方の主面に銅箔を積層し、積層体を得た。
得られた積層体を用いて、比較例3の全固体電池を形成し、実施例8と同様にして、全固体電池の充放電試験を実施した。結果を表3に示す。
Figure 2021163654
表3の結果から、実施例8、実施例9の全固体電池は、初回クーロン効率および初回放電容量比が高いことが分かった。
一方、比較例3の全固体電池は、初回クーロン効率および初回放電容量比が低いことが分かった。
実施例8と実施例9とを比較することで、工程Eで製造するよりも、工程Dで製造した方が初回クーロン効率および初回放電容量比に優れることが分かる。これは、工程Dで製造することにより、負極と正極と、その間に配される高分子固体電解質との間が密着性に優れるためであり、工程Eでは硬化した高分子固体電解質と負極との間に空隙が生じやすく、そのために初回クーロン効率および初回放電容量比が比較的低いと考えられる。
実施例9と比較例3を比較することで、紫外線重合よりも電子線重合の方が初回クーロン効率および初回放電容量比に優れることが分かる。これは、紫外線では活物質を透過しないために電極合材中のモノマーの重合が不十分となる一方、電子線では活物質を透過するために電極合材中のモノマーの重合が十分できるためである。
本発明に係る全固体電池およびその製造方法は、初回クーロン効率および初回放電容量比が高い全固体電池が得られることから、特に、リチウムイオン二次電池の分野において広く適用可能である。

Claims (6)

  1. 高分子固体電解質を含む正極および負極と、前記正極と前記負極との間に配される高分子固体電解質と、を備える全固体電池の製造方法であって、
    ポリプロピレングリコールジアクリレートを主成分とするモノマー、ジニトリルおよびリチウム塩を含む高分子固体電解質用組成物を調製する工程と、
    前記高分子固体電解質用組成物を正極、負極およびセパレータに含浸させる工程と、
    高分子固体電解質用組成物を含む正極とセパレータと負極とをこの順に配置した積層体を形成する工程と、
    前記積層体に電子線を照射して、前記モノマーを重合する工程と、を有する、全固体電池の製造方法。
  2. 高分子固体電解質を含む正極および負極と、前記正極と前記負極との間に配される高分子固体電解質と、を備える全固体電池の製造方法であって、
    ポリプロピレングリコールジアクリレートを主成分とするモノマー、ジニトリルおよびリチウム塩を含む高分子固体電解質用組成物を調製する工程と、
    前記高分子固体電解質用組成物を正極、負極およびセパレータに含浸させる工程と、
    セパレータの一方の主面に正極を積層して積層体を形成する工程と、
    前記積層体および前記高分子固体電解質用組成物を含む負極に電子線を照射して、前記モノマーを重合する工程と、
    前記積層体における前記セパレータの他方の主面に、前記負極を積層する工程と、を有する、全固体電池の製造方法。
  3. 前記高分子固体電解質用組成物を正極、負極およびセパレータに含浸させる工程が、正極合材層、負極合材層およびセパレータの空隙へ高分子固体電解質用組成物を含侵させる工程である、請求項1または2に記載の全固体電池の製造方法。
  4. 前記高分子固体電解質用組成物を含浸させる工程を0〜0.1MPaの減圧下で行う、請求項1〜3のいずれか1項に記載の全固体電池の製造方法。
  5. 前記高分子固体電解質用組成物を正極、負極およびセパレータに含浸させる工程が、少なくとも活物質、高分子固体電解質用組成物および溶媒を含むスラリーを調製する工程と、前記スラリーを集電箔上の少なくとも一方に塗布する工程と、前記スラリーを塗布した集電箔を乾燥する工程と、を有する、請求項1または2に記載の全固体電池の製造方法。
  6. 正極活物質および高分子固体電解質を含む正極と、負極活物質および高分子固体電解質を含む負極と、前記正極と前記負極との間に配され、セパレータと高分子固体電解質を複合化した電解質層と、を備え、前記高分子固体電解質は、高分子固体電解質用組成物の電子線硬化物である、全固体電池。
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