JP2021162766A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】用紙の非白紙面への印刷を許容するユーザーの利便性を向上させる。【解決手段】画像形成装置は、搬送路と、印刷部と、制御部と、を備え、搬送路に給紙された用紙の印刷予定面が非白紙面であるとき、制御部は、印刷予定面のうち画像の印刷予定領域が空白であるか否かを判断し、印刷予定領域が空白である場合、制御部は、印刷予定面が非白紙面の用紙への印刷を印刷部に行わせる。【選択図】図9
Description
本発明は、用紙に画像を印刷する画像形成装置に関する。
従来、印刷前の用紙の紙面上における画像の有無を検知する画像検知手段を備えた画像形成装置が知られている。このような画像形成装置は、たとえば、特許文献1に開示されている。
特許文献1の画像形成装置は、印刷位置を経由する用紙搬送路に沿って用紙を搬送し、搬送中の用紙が印刷位置を通過するとき、用紙に画像を印刷する。画像検知手段は、用紙搬送路の印刷位置よりも用紙搬送方向上流側の位置に設置される。
特許文献1では、裏紙禁止モードのとき、搬送中の用紙に対して画像の有無検知が行われる。そして、用紙の紙面上に画像が有ることを検知した場合、印刷が禁止される。
ユーザーによっては、用紙の非白紙面(画像が印刷されていたり手書きされていたりしていた画像有り面)への印刷を許容する場合がある。このような場合には、用紙の非白紙面に印刷が行われてもよい。
しかし、用紙の非白紙面に対して印刷を行った結果、今回印刷した新規画像と既存画像とが重なる場合がある。この場合、新規画像が不鮮明になるという不都合が生じる。新規画像と既存画像とが重なった場合には、別途印刷を行わなければならず、ユーザーにとっては煩わしく利便性が悪い。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、用紙の非白紙面への印刷を許容するユーザーの利便性を向上させることが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、用紙を搬送するための搬送路と、搬送路に給紙した用紙に画像を印刷する印刷部と、印刷部を制御する制御部と、を備え、搬送路に給紙された用紙の印刷予定面が非白紙面であるとき、制御部は、印刷予定面のうち画像の印刷予定領域が空白であるか否かを判断し、印刷予定領域が空白である場合、制御部は、印刷予定面が非白紙面の用紙への印刷を印刷部に行わせる。
本発明の構成では、用紙の非白紙面への印刷を許容するユーザーの利便性を向上させることができる。
<画像形成装置の構成>
図1に示すように、本実施形態の画像形成装置100は、原稿読取部1を備える。原稿読取部1は、原稿を光学的に読み取る。原稿読取部1は、光源およびイメージセンサーを含む。光源は、原稿に光を照射する。イメージセンサーは、原稿で反射された反射光を受光して光電変換する。
図1に示すように、本実施形態の画像形成装置100は、原稿読取部1を備える。原稿読取部1は、原稿を光学的に読み取る。原稿読取部1は、光源およびイメージセンサーを含む。光源は、原稿に光を照射する。イメージセンサーは、原稿で反射された反射光を受光して光電変換する。
画像形成装置100は、印刷部2を備える。印刷部2は、片面印刷も行えるし、両面印刷も行える。印刷部2は、用紙Pを搬送する。また、印刷部2は、印刷すべき画像を形成する。そして、印刷部2は、搬送中の用紙Pに画像を印刷する。たとえば、印刷部2は、原稿読取部1による原稿の読み取りで得られた画像データに基づく画像を用紙Pに印刷する。印刷部2は、給紙カセット10にセットされた用紙Pを印刷で使用する。
画像形成装置100は、搬送路20を備える。印刷部2は、搬送路20に用紙Pを給紙し、搬送路20に沿って用紙Pを搬送する。印刷部2は、搬送路20に沿って搬送している用紙Pに画像を印刷する。
搬送路20は、メイン搬送路20Aおよび両面印刷用搬送路20Bを含む。図1では、メイン搬送路20Aを太線で示し、両面印刷用搬送路20Bと区別する。メイン搬送路20Aは、給紙カセット10の設置位置(用紙Pのセット位置)から、印刷位置PPおよび定着位置FPをこの順番で経由する。両面印刷用搬送路20Bは、メイン搬送路20Aのうち定着位置FPよりも用紙搬送方向下流側の位置においてメイン搬送路20Aから分岐し、メイン搬送路20Aのうち印刷位置PPよりも用紙搬送方向上流側の位置においてメイン搬送路20Aに合流する。
印刷部2は、複数の搬送ローラー対21を備える。各搬送ローラー対21は、「搬送部材」に相当する。各搬送ローラー対21は、搬送路20の異なる位置に設置される。各搬送ローラー対21は、搬送路20に沿って用紙Pを搬送する。搬送ローラー対21の設置数および設置位置は特に限定されない。搬送路20の搬送経路の長さおよび形状に応じて適宜変更可能である。
印刷部2は、給紙ローラー22を備える。給紙ローラー22は、「給紙部材」に相当する。給紙ローラー22は、給紙カセット10にセットされた用紙Pの上方であって当該用紙Pに当接可能な位置に設置される。給紙カセット10には、昇降可能なリフト板11(図2参照)が設置される。給紙カセット10の用紙Pはリフト板11に載置される。リフト板11が上昇することにより、給紙カセット10の用紙Pが給紙ローラー22に当接する。給紙ローラー22が用紙Pに当接した状態で回転することにより、給紙カセット10からメイン搬送路20Aに用紙Pが給紙される。
給紙カセット10は、画像形成装置100に対して着脱可能である。給紙カセット10に用紙Pをセットする作業はユーザーが行う。画像形成装置100に対する給紙カセット10の装着数が複数でもよいし1つでもよい。図1では、複数の給紙カセット10が装着された画像形成装置100を図示する。給紙ローラー22は各給紙カセット10に割り当てられる。
メイン搬送路20Aに給紙された用紙Pは、メイン搬送路20Aに沿って搬送され、印刷位置PPおよび定着位置FPをこの順番で通過する。その後、後述する後処理装置3に用紙Pが搬入される。
印刷部2は、画像形成部23を備える。画像形成部23は、感光体ドラム231および転写ローラー232を備える。また、画像形成部23は、図示しないが、感光体ドラム231の周面を帯電させる帯電装置、感光体ドラム231の周面上に静電潜像を形成する露光装置、および、感光体ドラム231の周面上の静電潜像をトナー像に現像する現像装置などを備える。感光体ドラム231および転写ローラー232は、互いに圧接し、転写ニップを形成する(当該転写ニップの位置が印刷位置PPとなる)。画像形成部23は、印刷位置PPを用紙Pが通過するとき、感光体ドラム231の周面上のトナー像を用紙Pに転写する。
印刷部2は、定着ローラー対24を備える。定着ローラー対24は、加熱ローラーと加圧ローラーとを含む。加熱ローラーは、ヒーターを内蔵する。加圧ローラーは、加熱ローラーに圧接し、加熱ローラーとの間で定着ニップを形成する(当該定着ニップの位置が定着位置FPとなる)。定着ローラー対24は、定着位置FPを通過する用紙P(印刷位置PPから送られてくる用紙P)を加熱および加圧することにより、用紙Pにトナー像を定着させる。
画像形成装置100は、後処理装置3を備える。後処理装置3は、印刷部2から用紙Pを受け入れる。後処理装置3は、複数の排出トレイ31を有する。後処理装置3は、複数の排出トレイ31のいずれかに用紙Pを排出する。後処理装置3は、「排出部」に相当する。
実行ジョブが片面印刷ジョブである場合、印刷部2は、片面に画像を印刷した用紙P(ここでは、片面印刷用紙Pと称する)が定着位置FPを通過すると、片面印刷用紙Pをそのままメイン搬送路20Aに沿って搬送する。片面印刷用紙Pは、後処理装置3に搬入される。
実行ジョブが両面印刷ジョブである場合、印刷部2は、片面印刷用紙Pが定着位置FPを通過すると、片面印刷用紙Pをスイッチバックさせ、スイッチバックさせた片面印刷用紙Pを両面印刷用搬送路20Bに引き込む。その後、印刷部2は、片面印刷用紙Pを両面印刷用搬送路20Bに沿って搬送することにより、片面印刷用紙Pをメイン搬送路20Aの印刷位置PPよりも用紙搬送方向上流側の位置に戻す。そして、印刷部2は、片面印刷用紙Pを印刷位置PPに搬送する。メイン搬送路20Aに戻された片面印刷用紙Pが印刷位置PPを通過するときには、片面印刷用紙Pの表裏面の向きが反転されているので、片面印刷用紙Pの未印刷面に画像が印刷される。両面に画像が印刷された用紙Pはメイン搬送路20Aに沿って搬送され、後処理装置3に搬入される。
ここで、図2に示すように、画像形成装置100は、画像検知センサー4を備える。画像検知センサー4は、給紙ローラー22による給紙カセット10からメイン搬送路20Aへの用紙Pの給紙中、給紙ローラー22の近傍に設定された検知位置DPにおいて、用紙Pの紙面上の画像(文字、図画および写真など)を検知する。用紙Pの紙面上の印刷画像および手書き画像などが画像検知センサー4によって検知される。
画像検知センサー4の検知位置DPは、給紙ローラー22の設置位置(給紙ローラー22と用紙Pとの当接位置)よりも用紙搬送方向下流側の位置である。言い換えると、画像検知センサー4の検知位置DPは、給紙ローラー22による給紙位置よりも用紙搬送方向下流側の位置である。また、画像検知センサー4の検知位置は、複数の搬送ローラー対21のうちメイン搬送路20Aに給紙された用紙Pの前端が最初に到達する搬送ローラー対21の設置位置よりも用紙搬送方向上流側の位置である。
画像検知センサー4の種類は特に限定されない。画像検知センサー4として濃度センサーを用いてもよい。また、画像検知センサー4としてCIS(Contact Image Sensor)ユニットを用いてもよい。他の方式で画像を検知するセンサーを画像検知センサー4として用いてもよい。
画像検知センサー4は、たとえば、濃度センサーである。画像検知センサー4は、発光素子および受光素子をそれぞれ複数ずつ含む。複数の発光素子および複数の受光素子は、用紙搬送方向と直交する方向に1つずつ交互に配置される。
給紙ローラー22による用紙Pの給紙中、発光素子は、用紙Pに向けて光を発する。すなわち、発光素子は、下方に光を発する。用紙Pの両面のうち、給紙カセット10へのセット時に上方に向けた面に対して発光素子の光が照射される。当該面は画像が印刷される面であり、「印刷予定面」に相当する。以下の説明では、当該面を印刷予定面と称する。
受光素子は、用紙Pの印刷予定面で反射された光を受ける。画像検知センサー4の出力は、用紙Pの印刷予定面での光の反射率および光の拡散率などに応じて変化する。用紙Pの印刷予定面のうち、画像無し領域(画像が無い空白領域)に発光素子の光が入射した場合には、画像有り領域に発光素子の光が入射した場合よりも、光の反射が大きくなる。光の反射が大きくなると、受光素子の受光量が多くなる。このため、画像検知センサー4の出力は、用紙Pの印刷予定面における画像の有無に応じて変化する。
また、図3に示すように、画像形成装置100は、制御部5を備える。制御部5は、CPU51、メモリー52および画像処理モジュール53を含む。CPU51は、画像形成装置100を制御する。メモリー52は、制御プログラムおよび制御データを記憶する。画像処理モジュール53は、画像処理用の集積回路を含む。制御部5は、画像処理モジュール53を用いて、印刷すべき画像の画像データに対して画像処理を行う。
制御部5は、原稿読取部1の読取動作を制御する。また、制御部5は、印刷部2の印刷動作を制御する。印刷部2の印刷動作の制御は、給紙ローラー22による給紙動作の制御を含む。
制御部5は、給紙ローラー22を回転させるための給紙モーター(図示せず)を制御する。制御部5は、給紙カセット10の用紙Pを搬送路20に給紙するとき、用紙Pを給紙ローラー22に当接させ、その状態で給紙ローラー22の回転を開始する。
制御部5は、リフト板11を昇降させるための昇降モーター(図示せず)を制御し、リフト板11を上方に移動させる。これにより、制御部5は、給紙ローラー22に用紙Pを当接させる。制御部5は、印刷ジョブの実行中、リフト板11を制御し、給紙ローラー22と用紙Pとの当接状態を維持する。
制御部5は、給紙中の用紙Pの後端が給紙ローラー22の設置位置を通過しきる前、給紙ローラー22と給紙モーターとの連結を解除する。言い換えると、制御部5は、給紙ローラー22をフリー状態にする。このとき、給紙ローラー22の設置位置よりも用紙搬送方向下流側の位置に設置された搬送ローラー対21(用紙Pをニップしている搬送ローラー対21)は回転している。したがって、給紙ローラー22が回転を停止しても、用紙Pの給紙は続行させる。
制御部5は、先に給紙した用紙P(給紙中の用紙P)の後端が給紙ローラー22の設置位置を通過してから、給紙ローラー22の回転を再開し、次用紙Pを搬送路20に給紙する。制御部5は、先行用紙Pの後端と次用紙Pの先端との間隔(紙間)が所定間隔となるよう給紙ローラー22の回転の開始タイミングを計る。
また、制御部5は、後処理装置3を制御する。制御部5は、後処理装置3のいずれかの排出トレイ31を排出先に設定する。後処理装置3は、排出先に設定された排出トレイ31に用紙Pを排出する。
画像検知センサー4は、制御部5に接続される。制御部5は、画像検知センサー4を制御する。制御部5は、画像検知センサー4の出力を監視する。制御部5は、画像検知センサー4の出力に基づき、検知位置DPにおける用紙Pの前端到達および用紙Pの後端通過を検知する。用紙Pの前端が検知位置DPに到達すると、画像検知センサー4の複数の受光素子のうち用紙Pの有りを示す値を出力する受光素子の数が所定数を超える。用紙Pの後端が検知位置DPを通過すると、画像検知センサー4の複数の受光素子がそれぞれ用紙Pの無しを示す値を出力する。これにより、画像検知センサー4の出力に基づき、検知位置DPにおける用紙Pの前端到達および用紙Pの後端通過を検知することができる。
また、制御部5は、用紙Pの給紙中(用紙Pの前端が検知位置DPに到達してから用紙Pの後端が検知位置DPを通過するまでの期間)、画像検知センサー4の出力値を監視する。そして、制御部5は、搬送路20に給紙する全ての用紙Pの各印刷予定面について、画像検知センサー4の出力に基づき、印刷予定面に画像が有るか否かの検知(画像検知)を行う。
制御部5は、搬送路20に給紙する全ての用紙Pの各印刷予定面について、画像検知の結果に基づき、既に画像の有る非白紙面であるか画像の無い白紙面であるかを判断する。給紙カセット10にセットされていた用紙Pが新紙である場合には、印刷予定面が白紙面であると判断される。給紙カセット10にセットされていた用紙Pが裏紙であり、画像有り面が上方に向くよう給紙カセット10にセットされていた場合には、印刷予定面が非白紙面であると判断される。給紙カセット10にセットされていた用紙Pが裏紙であり、画像有り面が下方に向くよう給紙カセット10にセットされていた場合には、印刷予定面が白紙面であると判断される。
また、画像形成装置100は、操作パネル6を備える。操作パネル6は、タッチスクリーンを含む。タッチスクリーンは、ソフトウェアボタンなどを配した画面を表示し、表示画面(ソフトウェアボタン)に対するタッチ操作をユーザーから受け付ける。また、操作パネル6は、複数のハードウェアボタンを含む。ハードウェアボタンには、一例を挙げると、印刷ジョブの実行指示をユーザーから受け付けるスタートボタンがある。
操作パネル6は、制御部5に接続される。制御部5は、操作パネル6の表示動作を制御する。また、制御部5は、操作パネル6に対して行われた操作を検知する。
画像形成装置100は、記憶部7を備える。記憶部7は、たとえば、不揮発性の記憶デバイス(HDDなど)である。記憶部7は、制御部5に接続される。制御部5は、記憶部7への情報の書き込みおよび記憶部7からの情報の読み出しを行う。
画像形成装置100は、通信部8を備える。通信部8は、通信回路および通信メモリーを含む。通信回路は、通信を制御する。通信メモリーは、通信ソフトウェアを記憶する。通信部8は、ネットワークNTを介して、外部機器200と通信可能に接続される。外部機器200は、パーソナルコンピューター(ユーザー端末)およびサーバーなどである。
通信部8は、制御部5に接続される。制御部5は、通信部8を用いて、外部機器200と通信する。たとえば、通信部8は、外部機器200から印刷データを受信する。制御部5は、印刷データに基づく印刷を印刷部2に行わせる。
<印刷ジョブ>
操作パネル6は、印刷ジョブの実行に際し、非白紙除去モードおよび非白紙許可モードのうちいずれで印刷ジョブを実行するかの設定をユーザーから受け付ける。たとえば、操作パネル6は、システムメニューボタン(当該ボタンがハードウェアボタンであってもよいしソフトウェアボタンであってもよい)に対する操作を受け付けると、図4に示すようなメニュー画面61を表示する。
操作パネル6は、印刷ジョブの実行に際し、非白紙除去モードおよび非白紙許可モードのうちいずれで印刷ジョブを実行するかの設定をユーザーから受け付ける。たとえば、操作パネル6は、システムメニューボタン(当該ボタンがハードウェアボタンであってもよいしソフトウェアボタンであってもよい)に対する操作を受け付けると、図4に示すようなメニュー画面61を表示する。
メニュー画面61は、複数のメニューボタンを配した画面である。複数のメニューボタンの中には、「Common Settings」と表記された共通設定ボタンB1がある。操作パネル6は、共通設定ボタンB1に対する操作を受け付けると、図5に示すような共通設定画面62を表示する。
共通設定画面62は、複数の設定項目ボタンを配した画面である。複数の設定項目ボタンの中には、項目「Paper Output」に対応する出力設定ボタンB2がある。操作パネル6は、出力設定ボタンB2に対する操作を受け付けると、図6に示すような出力設定画面63を表示する。
出力設定画面63は、出力設定に関する複数の設定項目にそれぞれ対応する複数の設定ボタンを配した画面である。複数の設定ボタンのうち符号B3を付した設定ボタンは、印刷ジョブで使用する用紙Pに関する設定を受け付けるボタンである。操作パネル6は、設定ボタンB3に対する操作を受け付けると、図7に示すような受付画面64を表示する。
受付画面64では、非白紙除去モードで印刷ジョブを実行するか否かの設定受付が行われる。受付画面64には、オンボタンB41およびオフボタンB42が配される。
受付画面64のオンボタンB41に対する操作を操作パネル6が受け付けた場合、制御部5は、印刷ジョブのモードを非白紙除去モードに設定する。すなわち、制御部5は、印刷ジョブを非白紙除去モードで実行する。
受付画面64のオフボタンB42に対する操作を操作パネル6が受け付けた場合、制御部5は、印刷ジョブのモードを非白紙許可モードに設定する。すなわち、制御部5は、印刷ジョブを非白紙許可モードで実行する。
印刷ジョブのモードが非白紙除去モードである場合、印刷予定面に画像の無い用紙P(以下、白紙面用紙Pと称する場合がある)だけが印刷ジョブで使用される。一方で、印刷ジョブのモードが非白紙許可モードである場合、印刷予定面に画像の有る用紙P(以下、非白紙面用紙Pと称する場合がある)の使用が許可されたものとして扱われる。非白紙許可モードの印刷ジョブでは、白紙面用紙Pだけが使用される場合もあるし、白紙面用紙Pおよび非白紙面用紙Pの両方が使用される場合もある。場合によっては、非白紙面用紙Pだけが使用され得る。
なお、受付画面64のオフボタンB42に対する操作を受け付けた場合、図示しないが、操作パネル6は、非白紙許可モードおよびデフォルトモードのいずれかを選択する操作を受け付けるモード選択画面を表示する。そして、モード選択画面で非白紙許可モードが選択された場合、制御部5は、印刷ジョブのモードを非白紙許可モードに設定する。モード選択画面でデフォルトモードが選択された場合、制御部5は、印刷ジョブのモードをデフォルトモードに設定する。
印刷ジョブのモードがデフォルトモードの場合には、用紙Pの印刷予定面における画像の有無にかかわらず、搬送路20に給紙された用紙Pが印刷ジョブで使用される。印刷ジョブのモードがデフォルトモードである場合には、画像検知センサー4を用いた画像検知は行われない。
また、操作パネル6は、図8に示すようなトレイ指定画面65を表示する。トレイ指定画面65は、複数の排出トレイ31にそれぞれ対応する複数のボタンB5を配した画面である。制御部5は、操作されたボタンB5に対応する排出トレイ31をユーザー指定の排出トレイ31と認識する。
1.非白紙許可モードの印刷ジョブ
以下に、図9に示すフローチャートを参照し、給紙開始時点で両面印刷用搬送路20Bに用紙Pが貯留されていない場合に制御部5が行う処理の流れについて説明する。印刷部2が退避処理を行うことにより、両面印刷用搬送路20Bに用紙Pが貯留される。退避処理の詳細は後述する。図9に示すフローのスタートは、新たなページの画像を印刷するときである。
以下に、図9に示すフローチャートを参照し、給紙開始時点で両面印刷用搬送路20Bに用紙Pが貯留されていない場合に制御部5が行う処理の流れについて説明する。印刷部2が退避処理を行うことにより、両面印刷用搬送路20Bに用紙Pが貯留される。退避処理の詳細は後述する。図9に示すフローのスタートは、新たなページの画像を印刷するときである。
なお、実行ジョブが両面印刷ジョブである場合には、印刷ジョブのモードは非白紙許可モードに設定されない。すなわち、非白紙許可モードの印刷ジョブは片面印刷ジョブである。
ステップS1において、制御部5は、給紙ローラー22による給紙カセット10からメイン搬送路20Aへの用紙Pの給紙を行う。ステップS2において、制御部5は、画像検知センサー4の出力に基づく画像検知を行う。ステップS3において、制御部5は、画像検知の結果に基づき、メイン搬送路20Aに給紙された用紙Pの印刷予定面が非白紙面であるか否かを判断する。
ステップS3において、印刷予定面が非白紙面ではない、すなわち、印刷予定面が白紙面であると制御部5が判断した場合(ステップS3でNoの場合)、ステップS4に移行する。ステップS4に移行すると、制御部5は、今回の画像検知で印刷予定面が白紙面であると判断した用紙P(ここでは、白紙面用紙Pと称する)への印刷を印刷部2に行わせる。
また、ステップS5において、制御部5は、複数の排出トレイ31のうちユーザーにより予め指定された指定排出トレイ31(図8のトレイ指定画面65で指定された排出トレイ31)への白紙面用紙Pの排出を後処理装置3に行わせる。後処理装置3は、印刷部2による今回の印刷で画像が印刷された白紙面用紙Pを受け入れ、当該白紙面用紙Pを指定排出トレイ31に排出する。すなわち、後処理装置3は、印刷に使用された用紙Pを指定排出トレイ31に排出する。
ステップS3において、印刷予定面が非白紙面であると制御部5が判断した場合(ステップS3でYesの場合)、ステップS6に移行する。ステップS6に移行すると、制御部5は、今回の画像検知で印刷予定面が非白紙面であると判断した用紙P(ここでは、非白紙面用紙Pと称する)について、印刷予定面のうち画像の印刷予定領域が空白であるか否かを判断する。
ステップS6の処理では、今回の印刷ジョブで用いる画像データのうち1ページ目の画像データに基づく印刷が未だ済んでいなければ、非白紙面用紙Pの印刷予定面のうち、1ページ目の画像データに存在する画像の印刷予定領域が空白であるか否かの判断が行われる。今回の印刷ジョブで用いる画像データのうち1ページ目の画像データに基づく印刷が済んでおり2ページ目の画像データに基づく印刷が未だ済んでいなければ、非白紙面用紙Pの印刷予定面のうち、2ページ目の画像データに存在する画像の印刷予定領域が空白であるか否かの判断が行われる。
今回の印刷ジョブで用いる画像データに基づく印刷をページ順に行うため、nページ目の画像データに基づく印刷が未だ済んでいない状態では、次ページ(n+1ページ目)以降の画像データに存在する画像の印刷予定領域が空白であるか否かの判断は行われない。n+1ページ目の印刷はnページ目の印刷の次に行われる。
ステップS6において、非白紙面用紙Pの印刷予定領域が空白であると制御部5が判断した場合(ステップS6でYesの場合)、ステップS7に移行する。ステップS7に移行すると、制御部5は、非白紙面用紙Pへの印刷を印刷部2に行わせる。
その後、ステップS5に移行する。ステップS7からステップS5に移行した場合、後処理装置3は、印刷部2によって画像が印刷された非白紙面用紙Pを受け入れ、当該非白紙面用紙Pを指定排出トレイ31に排出する。すなわち、非白紙面用紙Pであっても、印刷に使用されていれば、指定排出トレイ31に排出される。
ステップS6において、非白紙面用紙Pの印刷予定領域が空白ではないと制御部5が判断した場合(ステップS6でNoの場合)、ステップS8に移行する。ステップS8に移行すると、制御部5は、画像の印刷を保留する。
たとえば、印刷部2は、感光体ドラム231の周面上のトナー像を破棄してから(感光体ドラム231の周面をクリーニングしてから)、非白紙面用紙Pを印刷位置PPに進入させる。あるいは、印刷部2は、感光体ドラム231の周面上にトナー像を形成せず、非白紙面用紙Pを印刷位置PPに進入させる。これにより、非白紙面用紙Pには画像が印刷されない。
なお、印刷部2は、メイン搬送路20Aの印刷位置PPよりも用紙搬送方向上流側のレジスト位置において、メイン搬送路20Aに給紙した用紙Pの搬送を一旦停止させる。メイン搬送路20Aのレジスト位置に設置された搬送ローラー対21(レジストローラー対)は、用紙Pの前端がレジスト位置に到達した時点では回転を停止している。レジストローラー対としての搬送ローラー対21は、レジスト位置に用紙Pの前端が到達してから所定時間が経過したとき、回転を開始して用紙Pを搬送する。制御部5は、レジストローラー対としての搬送ローラー対21を回転させるためのレジストモーター(図示せず)を制御し、非白紙面用紙Pの前端が印刷位置PPに進入するタイミングを調整する。
ステップS9において、制御部5は、両面印刷用搬送路20Bに貯留されている非白紙面用紙Pの貯留枚数が上限枚数に到達しているか否かを判断する。特に限定されないが、上限枚数は1枚〜数枚である。両面印刷用搬送路20Bの搬送経路の長さに応じて上限枚数が変わる。両面印刷用搬送路20Bの搬送経路が長いほど、上限枚数が多くなる。貯留枚数が上限枚数に到達していないと制御部5が判断した場合には、ステップS10に移行する。
ステップS10に移行すると、制御部5は、非白紙面用紙Pをメイン搬送路20Aから退避させる退避処理を印刷部2に行わせる。印刷部2に退避処理を行わせる場合、制御部5は、非白紙面用紙Pの貯留枚数を1カウントアップする。退避処理を行うとき、印刷部2は、印刷位置PPを通過した非白紙面用紙Pを定着位置FPから両面印刷用搬送路20Bに引き込む。両面印刷用搬送路20Bに非白紙面用紙Pを引き込むとき、印刷部2は、非白紙面用紙Pをスイッチバックさせない。印刷部2は、両面印刷用搬送路20Bに非白紙面用紙Pを引き込んだ後、非白紙面用紙Pの搬送を停止する。すなわち、印刷部2は、非白紙面用紙Pを両面印刷用搬送路20Bに貯留する。これにより、非白紙面用紙Pをメイン搬送路20Aから退避させることができる。この構成では、両面印刷用搬送路20Bが「貯留部」に相当する。
なお、両面印刷用搬送路20Bを「貯留部」として機能させなくてもよい。たとえば、印刷部2の機構内に内部トレイを設け、非白紙面用紙Pを内部トレイに貯留(積載)してもよい。また、他の方法を用いて非白紙面用紙Pの貯留を行ってもよい。
ステップS11において、制御部5は、メイン搬送路20Aに次用紙Pを給紙する。その後、ステップS2に移行する。制御部5は、次用紙Pを対象に画像検知を行う。
ステップS9において、貯留枚数が上限枚数に到達していると制御部5が判断した場合には、ステップS12に移行する。ステップS12に移行すると、制御部5は、今回給紙された非白紙面用紙Pの退避処理を印刷部2に行わせず、当該非白紙面用紙Pの排出を後処理装置3に行わせる。印刷部2は、今回給紙された非白紙面用紙Pを後処理装置3に搬出する。後処理装置3は、印刷部2から受け入れた非白紙面用紙Pを指定排出トレイ31以外の排出トレイ31に排出する。すなわち、後処理装置3は、印刷に使用されなかった用紙Pを指定排出トレイ31以外の排出トレイ31に排出する。
ステップS12の処理後、ステップS11に移行する。すなわち、メイン搬送路20Aに次用紙Pが給紙される。その後、ステップS2に移行する。これにより、次用紙Pを対象にした画像検知が行われる。
画像の印刷を保留した場合において、次用紙Pの印刷予定面が白紙面であれば(ステップS3のNo)、制御部5は、印刷を保留した画像の次用紙Pへの印刷を印刷部2に行わせる(ステップS4)。また、画像の印刷を保留した場合において、次用紙Pの印刷予定面が非白紙面であっても(ステップS3のYes)、次用紙Pの印刷予定領域が空白であれば(ステップS6のYes)、制御部5は、印刷を保留した画像の次用紙Pへの印刷を印刷部2に行わせる(ステップS7)。
画像の印刷を保留した場合において、次用紙Pの印刷予定面が非白紙面であり(ステップS3のYes)、かつ、次用紙Pの印刷予定領域が空白でなければ(ステップS6のNo)、制御部5は、画像の印刷を保留し続ける(ステップS8)。このとき、貯留枚数が上限枚数に達していなければ(ステップS9のNo)、今回給紙された非白紙面用紙Pの退避処理が行われ(ステップS10)、再度、次用紙Pの給紙が行われる(ステップS11)。一方で、貯留枚数が上限枚数に達していれば(ステップS9のYes)、今回給紙された非白紙面用紙Pは指定排出トレイ31以外の排出トレイ31に排出され(ステップS12)、再度、次用紙Pの給紙が行われる(ステップS11)。
たとえば、図10左上図に示す画像データの画像G1を印刷する場合において、図10右上図に示すような用紙P(P1)が給紙されたとする。図10右上図には、用紙P1の印刷予定面を示す。用紙P1の紙面上には既に画像G11が存在する。すなわち、用紙P1の印刷予定面は白紙面ではない。
図10に示す例では、破線で囲む領域A1が印刷予定領域となる。用紙P1の印刷予定領域A1は空白である。したがって、用紙P1の印刷予定領域A1に画像G1が印刷される。図11下図に出力結果を示す。
また、図11左上図に示す画像データの画像G2を印刷する場合において、図11右上図に示すような用紙P(P2)が給紙されたとする。図11右上図には、用紙P2の印刷予定面を示す。用紙P2の紙面上には既に画像G22が存在する。すなわち、用紙P2の印刷予定面は白紙面ではない。
図11に示す例では、破線で囲む領域A2が印刷予定領域となる。用紙P2の印刷予定領域A2には画像G22が既に存在する。すなわち、用紙P2の印刷予定領域A2は空白ではない。このため、画像G2の印刷は保留される。また、貯留枚数が上限枚数に到達していなければ、用紙P2は両面印刷用搬送路20Bに退避させられる。一方で、貯留枚数が上限枚数に到達していれば、用紙P2は指定排出トレイ31以外の排出トレイ31に排出される。そして、次用紙Pが給紙される。
次に、図12に示すフローチャートを参照し、給紙開始時点で両面印刷用搬送路20Bに用紙Pが貯留されている場合に制御部5が行う処理の流れについて説明する。図12に示すフローのスタートは、新たなページの画像を印刷するときである。
ステップS21において、制御部5は、両面印刷用搬送路20Bに退避させた退避用紙Pの印刷予定面のうち、新たなページの画像(現時点で印刷すべきページの画像)の印刷予定領域が空白であるか否かを判断する。両面印刷用搬送路20Bに複数枚の退避用紙Pが存在する場合には、複数枚の退避用紙Pのうち、最も先に退避させられた先頭の退避用紙Pについて、印刷予定領域が空白であるか否かの判断が行われる。この時点では、給紙カセット10からメイン搬送路20Aへの用紙Pの給紙は行われていない。
ステップS21において、退避用紙Pの印刷予定領域が空白ではないと制御部5が判断した場合(ステップS21でNoの場合)には、ステップS22に移行する。ここで、ステップS22〜S33までの各処理は、図9に示したフローチャートのステップS1〜S12までの各処理と同じである。したがって、ステップS22〜S33までの各処理の説明については、図9に示したフローチャートのステップS1〜S12までの各処理の説明を援用するものとして省略する。
ステップS21において、退避用紙Pの印刷予定領域が空白であると制御部5が判断した場合(ステップS21でYesの場合)には、ステップS34に移行する。ステップS34に移行すると、制御部5は、退避用紙Pへの印刷を印刷部2に行わせる。
退避用紙Pに画像を印刷するとき、印刷部2は、両面印刷用搬送路20Bからメイン搬送路20Aに先頭の退避用紙Pを戻す。先頭の退避用紙Pは、メイン搬送路20Aのレジスト位置よりも搬送方向上流側の位置からメイン搬送路20Aに戻る。印刷部2は、メイン搬送路20Aに戻した退避用紙Pをそのままメイン搬送路20Aに沿って搬送する。これにより、メイン搬送路20Aに戻された退避用紙Pは印刷位置PPおよび定着位置FPをこの順番で通過する。印刷部2は、印刷位置PPを通過する退避用紙Pに対し、新たなページの画像を印刷する。
その後、ステップS26に移行する。ステップS34からステップS26に移行した場合、後処理装置3は、印刷部2によって画像が印刷された退避用紙Pを受け入れ、当該退避用紙Pを指定排出トレイ31に排出する。
2.非白紙除去モードの印刷ジョブ
以下に、図13に示すフローチャートを参照し、印刷ジョブのモードが非白紙除去モードである場合に制御部5が行う処理の流れについて説明する。図13に示すフローのスタートは、新たなページの画像を印刷するときである。
以下に、図13に示すフローチャートを参照し、印刷ジョブのモードが非白紙除去モードである場合に制御部5が行う処理の流れについて説明する。図13に示すフローのスタートは、新たなページの画像を印刷するときである。
なお、ステップS41〜S45までの各処理は、図9に示したフローチャートのステップS1〜S5までの各処理と同じである。したがって、ステップS41〜S45までの各処理の説明については、図9に示したフローチャートのステップS1〜S5までの各処理の説明を援用するものとして省略する。
ステップS43において、印刷予定面が非白紙面であると制御部5が判断した場合(ステップS43でYes)、ステップS46に移行する。ステップS46に移行すると、制御部5は、画像の印刷を保留する。すなわち、制御部5は、今回の画像検知で印刷予定面が非白紙面であると判断した用紙P(ここでは、非白紙面用紙Pと称する)への印刷を印刷部2に行わせない。
ステップS47において、制御部5は、非白紙面用紙Pの排出を後処理装置3に行わせる。後処理装置3は、指定排出トレイ31以外の排出トレイ31に非白紙面用紙Pを排出する。すなわち、後処理装置3は、印刷に使用されなかった用紙Pを指定排出トレイ31以外の排出トレイ31に排出する。
ステップS48において、制御部5は、メイン搬送路20Aに次用紙Pを給紙する。その後、ステップS42に移行する。制御部5は、次用紙Pを対象に画像検知を行う。
本実施形態の画像形成装置100は、上記のように、搬送路20(メイン搬送路20A)に給紙された用紙Pの印刷予定面が非白紙面であるとき、制御部5は、用紙Pの印刷予定面(非白紙面)のうち画像の印刷予定領域が空白であるか否かを判断する。そして、用紙Pの印刷予定領域が空白である場合、制御部5は、印刷予定面が非白紙面(印刷予定領域が空白)の用紙Pへの印刷を印刷部2に行わせる。
本実施形態の構成では、用紙Pの印刷予定領域が空白である場合に印刷が行われる。すなわち、今回印刷する新規画像は空白領域に印刷される。このため、新規画像と既存画像とが重なることはない。その結果、新規画像が不鮮明になるのを抑制することができる。仮に、新規画像と既存画像とが重なった場合には、印刷を別途行うなどの対策を取らなければならない。しかし、本実施形態では、新規画像と既存画像とが重ならないで、ユーザーの利便性が向上する。
また、本実施形態では、印刷予定領域が空白ではない場合、制御部5は、画像の印刷を保留し、印刷予定面が非白紙面であって印刷予定領域が非空白の用紙Pを両面印刷用搬送路20B(貯留部)に退避させる。すなわち、当該用紙Pは機外に排出されない。この構成では、容易に、次ページ以降の画像の印刷に退避用紙Pを用いることができる。用紙Pが機外に排出された場合において、当該用紙Pを印刷に用いるには、当該用紙Pを給紙カセット10に再セットする作業をユーザーが行わなければならず、ユーザーにとっては利便性が悪い。
また、本実施形態では、両面印刷用搬送路20Bに用紙Pを退避させた場合、制御部5は、搬送路20への次用紙Pの給紙を印刷部2に行わせる。次用紙Pの印刷予定面が白紙面であるとき、制御部5は、印刷を保留した画像の次用紙Pへの印刷を印刷部2に行わせる。この構成では、長期間にわたって保留状態が続行されるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、両面印刷用搬送路20Bに用紙Pを退避させた場合、制御部5は、搬送路20への次用紙Pの給紙を印刷部2に行わせる。次用紙Pの印刷予定面が非白紙面であるとき、制御部5は、次用紙Pの印刷予定領域が空白であるか否かを判断する。次用紙Pの印刷予定領域が空白である場合、制御部5は、印刷を保留した画像の次用紙Pへの印刷を印刷部2に行わせる。この構成では、次用紙Pの印刷予定面が非白紙面であっても、次用紙Pの印刷予定領域が空白であれば、次用紙Pに対する印刷が行われるので、長期間にわたって保留状態が続行されるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、両面印刷用搬送路20Bに用紙Pを退避させた状態で新たなページの画像を印刷するとき、制御部5は、両面印刷用搬送路20Bに退避させた退避用紙Pの印刷予定面のうち次ページの画像の印刷予定領域が空白であるか否かを判断する。次ページの画像の印刷予定領域が空白である場合、制御部5は、退避用紙Pへの印刷を印刷部2に行わせる。この構成では、何らかの作業をユーザーが行わなくても、自動的に、先行ページの画像の印刷では使用されなかった非白紙面用紙Pが次ページの画像の印刷で使用される。非白紙面用紙Pを優先的に使用したいユーザーにとっては利便性が良い。
また、本実施形態では、後処理装置3(排出部)は、印刷に使用された用紙Pを指定排出トレイ31に排出し、印刷に使用されなかった用紙Pを指定排出トレイ31以外の排出トレイ31に排出する。この構成では、ユーザーからすると、印刷に使用された用紙Pと印刷に使用されたかった用紙Pとを仕分ける作業が不要となるので、利便性が良い。
また、本実施形態では、画像検知センサー4は、搬送路20に給紙された用紙Pの前端が最初に到達する搬送ローラー対21(搬送部材)の設置位置よりも用紙搬送方向上流側の位置DPを検知位置とする。この構成では、搬送路20への用紙Pの給紙後、直ちに、搬送路20に給紙された用紙Pの印刷予定面が非白紙面であるか否かを判断することができる。
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
2 印刷部
3 後処理装置(排出部)
4 画像検知センサー
5 制御部
20 搬送路
20B 両面印刷用搬送路(貯留部)
21 搬送ローラー対(搬送部材)
22 給紙ローラー(給紙部材)
31 排出トレイ
100 画像形成装置
P 用紙
3 後処理装置(排出部)
4 画像検知センサー
5 制御部
20 搬送路
20B 両面印刷用搬送路(貯留部)
21 搬送ローラー対(搬送部材)
22 給紙ローラー(給紙部材)
31 排出トレイ
100 画像形成装置
P 用紙
Claims (7)
- 用紙を搬送するための搬送路と、
前記搬送路に給紙した用紙に画像を印刷する印刷部と、
前記印刷部を制御する制御部と、を備え、
前記搬送路に給紙された用紙の印刷予定面が非白紙面であるとき、前記制御部は、前記印刷予定面のうち画像の印刷予定領域が空白であるか否かを判断し、
前記印刷予定領域が空白である場合、前記制御部は、前記印刷予定面が非白紙面の用紙への印刷を前記印刷部に行わせることを特徴とする画像形成装置。 - 搬送中の用紙を引き込んで貯留する貯留部を備え、
前記印刷予定領域が空白ではない場合、前記制御部は、画像の印刷を保留し、前記印刷予定面が非白紙面の用紙を前記貯留部に退避させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記貯留部に用紙を退避させた場合、前記制御部は、前記搬送路への次用紙の給紙を前記印刷部に行わせ、
前記次用紙の前記印刷予定面が白紙面であるとき、前記制御部は、印刷を保留した画像の前記次用紙への印刷を前記印刷部に行わせることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記貯留部に用紙を退避させた場合、前記制御部は、前記搬送路への次用紙の給紙を前記印刷部に行わせ、
前記次用紙の前記印刷予定面が非白紙面であるとき、前記制御部は、前記次用紙の前記印刷予定領域が空白であるか否かを判断し、
前記次用紙の前記印刷予定領域が空白である場合、前記制御部は、印刷を保留した画像の前記次用紙への印刷を前記印刷部に行わせることを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。 - 前記貯留部に用紙を退避させた状態で新たなページの画像を印刷するとき、前記制御部は、前記貯留部に退避させた退避用紙の前記印刷予定面のうち前記新たなページの画像の前記印刷予定領域が空白であるか否かを判断し、
前記新たなページの画像の前記印刷予定領域が空白である場合、前記制御部は、前記退避用紙への印刷を前記印刷部に行わせることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - ユーザーにより予め指定された指定排出トレイを含む複数の排出トレイを有する排出部を備え、
前記排出部は、印刷に使用された用紙を前記指定排出トレイに排出し、印刷に使用されなかった用紙を前記指定排出トレイ以外の前記排出トレイに排出することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記搬送路に用紙を給紙する給紙部材と、
前記搬送路に給紙された用紙を前記搬送路に沿って搬送する複数の搬送部材と、
前記搬送路に給紙された用紙の紙面上の画像を検知する画像検知センサーと、を備え、
前記制御部は、前記画像検知センサーの出力に基づき、前記印刷予定面が白紙面であるか否かを判断するとともに、前記印刷予定領域が空白であるか否かを判断し、
前記画像検知センサーは、複数の前記搬送部材のうち前記搬送路に給紙された用紙の前端が最初に到達する前記搬送部材の設置位置よりも用紙搬送方向上流側の位置を検知位置とすることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020065995A JP2021162766A (ja) | 2020-04-01 | 2020-04-01 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020065995A JP2021162766A (ja) | 2020-04-01 | 2020-04-01 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2021162766A true JP2021162766A (ja) | 2021-10-11 |
Family
ID=78003337
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2020065995A Pending JP2021162766A (ja) | 2020-04-01 | 2020-04-01 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2021162766A (ja) |
-
2020
- 2020-04-01 JP JP2020065995A patent/JP2021162766A/ja active Pending
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