JP2021160812A - 宅配用容器 - Google Patents
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Abstract
Description
そこで、麺つゆを入れる容器本体の上に開口を有する中皿を配し、その中皿の上に取り外し可能に仕切り板を載せてその開口を閉じ、麺類をその仕切り板に載せ、中皿の上に蓋を被せることで麺類が延びるのを防止できる麺類容器が提案されている(特許文献1参照)
これに対し、仕切り板に茹でた麺類を載せると、付着した水分によって麺類が延びてしまうので、麺つゆを入れる容器本体の上に、細孔又は放射状のミシン目が形成された仕切り皿を、取り外し可能に勘合させ、フォーク等でミシン目を切り離して麺類を容器本体に落下させて混ぜ合わせることで麺が延びてしまうのを防止する麺類容器も提案されている(特許文献2参照)。
しかしながら、麺類容器を運搬する際に激しく揺らされた場合に、仕切り皿の孔を介して容器本体の麺つゆが侵入し、麺類や具材にその臭いが付着するという悪影響を防止できない。そこで、麺つゆと麺類又は具材を別個の容器にいれ、それらを一つの積載容器として一体化する包装具が提案されている(特許文献3参照)。
また、麺類に限らず、カレーやシチュ―等の汁物を含む、和風・洋風・中華風の惣菜を区画された複数の収納凹部に収納し、各収納室外周の凸条に嵌合する凹条が形成された蓋を被せて、汁の漏出を防止するフラットタイプの弁当用食品容器も提案されている(特許文献4参照)。
また、フラットタイプのものは、汁物を収容する凹部の深さが浅くなるので、麺つゆを入れて運搬する際に揺らされて、漏出し易い。
本発明は、かかる事情に鑑み、中皿を柔軟性のある容器とすることにより、容器本体との間にフレキシブルな凹部を形成し、そこに蓋をぴったり嵌合させることにより汁物の漏出を防止すると共に、中皿に収容された食品に、容器本体に収容された食品の臭いなど付着せず、また収容された食品が冷めたときは、電子レンジで温めることも可能な一体型の宅配用容器を提供することを目的とする。
その場合、上記スカート部は、裾の外径が上記中皿の底面及び開口よりも大きく、上記開口部の内径よりも小さいものであって、上記凸部が形成する環径は、上記裾の外径よりも大きく、上記開口部の内径よりも小さくする必要がある。
このように、容器本体の壁部に突起部を設け、中皿に設けたスカート部の裾を突起部に当接するように載置し、その中皿に、掩覆部の開口周囲に環状の凸部とフランジ部とを設けた蓋をフランジ部が容器本体の折代に当接するように被せれば、凸部が開口部の縁辺とスカート部との間にピッタリ嵌り、容器本体及び中皿に飲食物を収納して宅配することができる。
その場合、上記容器本体は、麺つゆその他の汁物を収容し、上記中皿は、麺類その他の食品を収容するものであって、上記開口部縁辺と上記スカート部との間に形成された凹部に上記凸部を嵌合させ、上記フランジ部が上記折代に当接するまで上記蓋を押下げれば、上記汁物が外部に漏出するのを防止することができる。
ここで、上記容器本体は、低発泡性のポリプロピレン樹脂で成形され、上記中皿は、低発泡性のフィラー入りポリプロピレン樹脂でフレキシブルに成形され、上記蓋は、光透過性の二軸延伸ポリスチレン樹脂で成形されていれば、食品安全性を有し、軽量で耐熱性に優れるので、電子レンジによる加熱が可能である。
そして、上記中皿は、上記円筒容器の底面に複数の溝が形成され、該円筒容器の壁面及び上記スカート部には複数の襞が形成されていれば、容器を多少乱暴に扱っても破損する恐れが少ない。
図1から図8は、第1の実施形態の宅配用容器を示す図であり、図1及び図2は、容器本体を示す図、図3から図5は、中皿を示す図、図6から図8は、蓋を示す図である。
第1の実施形態の宅配用容器1は、容器本体10の上に中皿20を載置し、その上に蓋30が被さるもので、蓋30の周囲に形成された環状の凸部33が、容器本体10の開口部12と中皿20のスカート部23との間に形成された凹部3に嵌合するように構成されている。
図1及び図2に示す容器本体10は、麺つゆその他の汁物を収容するカップ状容器であり、平らな底部11と、底部11よりも大きな円形の開口部12と、底部11の縁から開口部12にかけて勾配のついた壁部13とがあり、壁部13の内側には、底部11から所定の高さH1に突起部14が環状に形成されている。また、開口部12の縁辺は外折りされ、底部11に概ね平行な折代15が形成されている。
本実施形態の容器本体10は、引っ張り強さ、曲げ強さ、耐薬品性その他の食品安全性を有し、100℃よりも高い温度でも使用可能な耐熱性の樹脂、例えばポリプロピレン樹脂などを発砲成形することによって軽量なものとすることができる。
ここで、容器本体10は、折代15を含む外径が概ね205mm、底面の径が概ね140mm、開口部から底面までの深さが概ね70mm、突起部の高さH1が概ね55mmに設定されているが、必ずしもこれらの数値に限定する必要はない。
図3から図5に示す中皿20は、麺類その他の食品を収容する円筒容器21であり、開口22を全周に亘って外折したスカート部23があり、その裾24を容器本体10の突起部14に当接させて、容器本体10に載置する。
スカート部23は円筒容器10の開口22を外折して形成されたものであることから、裾24は、円筒容器10の壁面方向に対する弾力性を有する。
また、裾24の外径は、中皿20の底面25や開口22よりも大きく、容器本体10の開口部12の内径よりも僅かに小さい。従って、開口部12よりも底部寄りで、底部から所定の高さH1の壁部13内側に環状に形成された突起部14に裾24を載置することができる。
裾24は、底面25よりも高いので、裾24を突起部14に当接させたときの底面25は、裾24よりも低位に位置する。従って、円筒容器21に麺類その他の食品が収容されると、その重量によって裾24が突起部14を均等に圧接される。
本実施形態の中皿20は、引っ張り強さ、曲げ強さ、耐薬品性その他の食品安全性を有する、例えばポリプロピレンに充填剤(フィラー)を混合し、耐油性に優れ、耐熱性を高めたPPFなどを発砲成形することによって軽量でフレキシブルなものにすることができる。
ここで、開口22の内径は概ね155mm、底面25の径が概ね115mm、スカート部23の外径は概ね185mm、開口22から底面25までの深さが概ね60mm、裾24から開口22までの高さが概ね40mmに設定されているが、必ずしもこれらの数値に限定する必要はない。
図6から図8に示す蓋30は、中皿20を掩覆する所定の高さH2の掩覆部31と、その掩覆部31の開口32周囲に環状に形成された凸部33と、その凸部33に延設されたフランジ部34とを有する。
凸部33の環の内径は、裾24の外径よりも大きく、凸部33の環の外径は、開口部12の内径よりも小さいので、環状の凸部33を開口部12とスカート部23との間に形成された凹部3(図示していない)に嵌合させることができる。
したがって、フランジ部34が折代15に当接するまで蓋30を押し下げ、凸部33を凹部3(図示していない)に嵌合させると、容器本体10に収容された麺つゆその他の汁物や、中皿20に収容された麺類その他の食品が外部にこぼれだすのを防止することが出来る。
本実施形態の蓋30は、透明性があり、腰が強く、食品安全性、耐熱性がある、例えばOPS(二軸延伸ポリスチレンシート)を成形して薄くて軽量なものとすることができる。
ここで、掩覆部31の高さH2は、概ね35mm、開口32の外径は概ね165mm、凸部33の幅は概ね5mm、フランジ部34の外径は、概ね198mm、凹部3に嵌合する凸部33の高さは概ね5mmに設定されているが、必ずしもこれらの数値に限定する必要はない。
図9に示すように、麺つゆ5を収容している容器本体10は、底部11よりも大きな円形の開口部12と、底部11の縁から開口部12にかけて勾配のついた壁部13とがあり、底部11から所定の高さH1の壁部13内側には、環状に形成された突起部14がある。そして、開口部12の周囲には折代15が形成されている。
容器本体10の上には、麺類6や具材7を収容している中皿20が配置されている。
中皿20は、スカート部23があり、その裾24が容器本体10の突起部14に載置されている。
そして、所定の高さH2の掩覆部31を有する蓋30の周囲には環状の凸部33が形成されており、その凸部33にはフランジ部34が延設されている。
蓋30は、中皿30に被さり、中皿30の麺類6や具材7を覆っている。そのとき、フランジ部34を、容器本体10の折代15に当接するまで押圧すれば、凸部33は、開口部12とスカート部23との間に形成された凹部3にぴったりと嵌合するので、中皿20に収容された麺類6や具材7が外部にこぼれないことは勿論、容器本体10に収容された麺つゆ5が外部にこぼれるのも防止することができる。
第2の実施形態は、第1の実施形態に較べて、中皿29の円筒容器底面25、壁面及びスカート部23周面それぞれに複数の溝28や襞27が形成されている点が相違するが、それ以外の点は共通するので、重複する説明を回避するため、相違する中皿についてのみ説明する。
図10は、第2の実施形態における宅配用容器の中皿を示す平面図である。
図10に示す中皿29は、円筒容器21の開口22を全周に亘って外折したスカート部23を有する。
スカート部23は、裾24の位置が円筒容器21の底面25よりも僅かに高い位置に配置されるように、外折りされている。そして、円筒容器21の底面25には、縦横に複数の溝28が形成されている。また、円筒容器21の周囲の壁面及びスカート部23には、数mm幅で襞27が無数の形成されている。
したがって、円筒容器21及びスカート部23は強度が増し、中皿29を多少乱暴に扱われても壊れにくい。
3 凹部
5 麺つゆ
6 麺類
7 具材
10 容器本体
11 底部
12 開口部
13 壁部
14 突起部
15 折代
20 中皿
21 円筒容器
22 開口
23 スカート部
24 裾
25 底面
27 襞
28 溝
30 蓋
31 掩覆部
32 開口
33 凸部
34 フランジ部
図1及び図2に示す容器本体10は、麺つゆその他の汁物を収容するカップ状容器であり、平らな底部11と、底部11よりも大きな円形の開口部12と、底部11の縁から開口部12にかけて勾配のついた壁部13とがあり、壁部13の内側には、底部11から所定の高さH1に突起部14が環状に形成されている。また、開口部12の縁辺は外折りされ、底部11に概ね平行な折代15が形成されている。
本実施形態の容器本体10は、引っ張り強さ、曲げ強さ、耐薬品性その他の食品安全性を有し、100℃よりも高い温度でも使用可能な耐熱性の樹脂、例えばポリプロピレン樹脂などを発泡成形することによって軽量なものとすることができる。
ここで、容器本体10は、折代15を含む外径が概ね205mm、底面の径が概ね140mm、開口部から底面までの深さが概ね70mm、突起部の高さH1が概ね55mmに設定されているが、必ずしもこれらの数値に限定する必要はない。
図3から図5に示す中皿20は、麺類その他の食品を収容する円筒容器21であり、開口22を全周に亘って外折したスカート部23があり、その裾24を容器本体10の突起部14に当接させて、容器本体10に載置する。
スカート部23は円筒容器10の開口22を外折して形成されたものであることから、裾24は、円筒容器10の壁面方向に対する弾力性を有する。
また、裾24の外径は、中皿20の底面25や開口22よりも大きく、容器本体10の開口部12の内径よりも僅かに小さい。従って、開口部12よりも底部寄りで、底部から所定の高さH1の壁部13内側に環状に形成された突起部14に裾24を載置することができる。
裾24は、底面25よりも高いので、裾24を突起部14に当接させたときの底面25は、裾24よりも低位に位置する。従って、円筒容器21に麺類その他の食品が収容されると、その重量によって裾24が突起部14を均等に圧接される。
本実施形態の中皿20は、引っ張り強さ、曲げ強さ、耐薬品性その他の食品安全性を有する、例えばポリプロピレンに充填剤(フィラー)を混合し、耐油性に優れ、耐熱性を高めたPPFなどを発泡成形することによって軽量でフレキシブルなものにすることができる。
ここで、開口22の内径は概ね155mm、底面25の径が概ね115mm、スカート部23の外径は概ね185mm、開口22から底面25までの深さが概ね60mm、裾24から開口22までの高さが概ね40mmに設定されているが、必ずしもこれらの数値に限定する必要はない。
Claims (5)
- 円形の底部と開口部、及び該底部の縁から該開口部にかけて勾配のついた壁部を有し、該底部から所定の高さの内壁部に突起部が環状に形成され、該開口部には折代が該底部に略平行に形成された容器本体と、
円筒容器の開口を全周に亘って外折したスカート部を有し、該スカート部の裾を前記突起部に当接させて前記容器本体に載置する中皿と、
前記中皿を掩覆する所定の高さの掩覆部、該掩覆部の開口周囲に環状に形成された凸部、及び該凸部に延設されたフランジ部を有する蓋と、を備えたことを特徴とする宅配用容器。 - 前記容器本体は、麺つゆその他の汁物を収容し、前記中皿は、麺類その他の食品を収容するものであって、
前記開口部縁辺と前記スカート部との間に形成された凹部に前記凸部を嵌合させ、前記フランジ部が前記折代に当接するまで前記蓋を押下げて前記汁物が外部に漏出するのを防止することを特徴とする請求項1記載の宅配用容器。 - 前記容器本体は、低発泡性のポリプロピレン樹脂で成形され、前記中皿は、低発泡性のフィラー入りポリプロピレン樹脂で成形され、前記蓋は、光透過性の二軸延伸ポリスチレン樹脂で成形され、電子レンジによる加熱が可能であることを特徴とする請求項1記載の宅配用容器。
- 前記中皿は、前記円筒容器の底面に複数の溝が形成され、該円筒容器の壁面及び前記スカート部には複数の襞が形成されたことを特徴とする請求項1記載の宅配用容器。
- 前記スカート部は、裾の外径が前記中皿の底面及び開口よりも大きく、前記開口部の内径よりも小さいものであって、
前記凸部が形成する環径は、前記裾の外径よりも大きく、前記開口部の内径よりも小さいことを特徴とする請求項1記載の宅配用容器。
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