JP2022078471A - 麺類のデリバリーシステム - Google Patents

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徳隆 安藤
Noritaka Ando
英春 神足
Hideharu Kotari
明里 久田
Akari Hisada
嘉史 金本
Yoshifumi Kanemoto
貴人 清水
Takahito Shimizu
史恭 小川
Fumiyasu Ogawa
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Abstract

【課題】本発明は、調理簡便で良好な食感を有する麺類をデリバリーでき、低コストで販売エリアを拡大できる新規麺類のデリバリーシステムを提供することを課題とする。【解決手段】客からの注文を受信する情報受信部と、注文商品を製造する商品製造部と、商品の製造に必要な資材を保管、管理する在庫保管部と、を有するサテライトキッチンと、商品の製造に必要な資材を製造する資材製造部と、を有するセントラルキッチンを有し、客からの注文を受信した情報受信部からの指示により、商品製造部が冷凍麺、冷凍スープを60℃以上に加温処理した液体スープ及び具材を、電子レンジ調理可能な蓋及び容器にアッセンブルして商品を作製し、配達員が客に商品を配達し、客が商品を電子レンジ調理することにより商品を喫食する麺類のデリバリーシステム。【選択図】図1

Description

本発明は、麺類のデリバリーシステムに関する。
従来、ラーメンなどの麺類のデリバリーは存在するが、調理された麺類をそのままデリバリーすることが多く、麺が伸びたり、スープの温度が下がるなど、出来立ての風味、食感とは異なるものであった。
また、近年、冷凍麺やコンビニエンスストアなどでセット麺と呼ばれる麺類が販売されており、電子レンジで温めることで麺類を喫食することができる。しかしながら、市販されている電子レンジ調理する冷凍麺においては、スープや容器を別途用意するものが多く、手間がかかる。
冷凍麺とスープと容器が一体化した電子レンジ調理用冷凍麺の技術として、特許文献1の技術が開示されている。特許文献1の技術は、スープや容器を別途用意する必要がないものの、スープが冷凍されているため、解凍し、加温するのに調理に時間がかかり、麺が加熱されすぎて食感が悪くなるなどの課題がある。
また、コンビニエンスストアなどで販売されているセット麺の技術として、特許文献2の技術が開示されている。セット麺は、電子レンジ調理のみで簡単に喫食可能であるが、予め調理された茹で麺を使用しているため、冷蔵保存中に麺の水分が均質化しており、調理後の食感が悪く、風味も劣る。また、冷蔵保存されているため、スープの温度が低く、加熱に時間がかかるなどの課題がある。
特許第2846561号公報 特許第6655750号公報
本発明は、調理簡便で良好な食感を有する麺類をデリバリーでき、低コストで販売エリアを拡大できる新規麺類のデリバリーシステムを提供することを課題とする。
発明者らは、従来の麺類のデリバリーやセット麺、冷凍麺の課題を解決すべく、デリバリーの麺類であっても、本格的な店のラーメンに近い麺の食感、風味を有し、簡便で短時間で調理可能な優れた麺類を提供する方法について鋭意研究し、本発明に至った。
すなわち、セントラルキッチンとサテライトキッチンを有する麺類のデリバリーシステムであって、前記サテライトキッチンは、客からの商品の注文情報を受信する情報受信部と、前記情報受信部の指示に従って前記商品を製造する商品製造部と、前記商品の作製に使用する冷凍麺、冷凍スープ、具材、電子レンジ調理可能な容器及び電子レンジ調理可能な蓋を含む資材を保管、管理する在庫保管部と、を有し、前記情報受信部は、前記客からの注文情報により前記商品製造部に前記商品の製造を指示し、前記商品製造部は、前記情報受信部からの指示に従い、前記在庫保管部から前記商品の製造に使用する前記資材を受け取り、前記冷凍スープを60℃以上に加温処理し、液体スープとした後、前記冷凍麺、前記液体スープ及び前記具材を同一かまたは別々の前記電子レンジ調理可能な容器及び前記電子レンジ調理可能な蓋にアッセンブルし、前記商品を作製し、前記在庫保管部は、前記商品製造部からの注文に従い、前記商品の作製に必要な前記資材を前記商品製造部に渡し、また、前記資材の在庫情報に従って前記セントラルキッチンの資材製造部に前記資材の製造を発注し、前記セントラルキッチンは、前記サテライトキッチンの前記在庫保管部からの発注情報により、前記資材の内、前記冷凍麺、前記冷凍スープ及び前記具材を作製し、前記サテライトキッチンの前記在庫保管部に前記資材を配送する前記資材製造部を有し、前記サテライトキッチンの前記商品製造部で作製された前記商品を、前記配達員が前記客にデリバリーし、前記客が前記商品を電子レンジ調理によって調理し、喫食することを特徴とする麺類のデリバリーシステムである。
また、本発明に係る麺類のデリバリーシステムに用いる液体スープの加温温度は、60~95℃であることが好ましい。
また、本発明に係る麺類のデリバリーシステムでは、デリバリーに係る配送時間が30分以内であることが好ましい。
本発明により、調理簡便で良好な食感を有する麺類をデリバリーでき、低コストで販売エリアを拡大できる新規麺類のデリバリーシステムを提供することができる。
本発明に係る麺類のデリバリーシステムの説明図である。 本発明に係る麺類のデリバリーシステムの流れを説明するフローチャートである。 本発明に係る麺類のデリバリーシステムの商品の実施形態である冷凍麺と加温した液体スープが一体化した商品Dの説明図である。 本発明に係る麺類のデリバリーシステムの商品の変形例である冷凍麺と液体スープが分離した商品D’の説明図である。 本発明に係る麺類のデリバリーシステムの商品の実施形態である商品Dの調理方法に関する説明図である。 本発明に係る麺類のデリバリーシステムの商品の変形例である商品D’の調理方法に関する説明図である。
以下、本発明について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の記載に限定されるものではない。なお、本発明において製造する麺類の種類は、特に限定されず、通常、当技術分野で知られるいかなるものであってもよい。例えば、中華麺、うどん、そば、パスタ等が挙げられる。
本発明に係る麺類のデリバリーシステムは、図1で示すように、セントラルキッチンCとサテライトキッチンBを有する。図1において実線の矢印は、情報の伝達や指示、資材の注文や発注の流れを示し、点線の矢印は、資材や商品などの物の流れを示す。
1.サテライトキッチン
(情報受信部)
図1で示すように、本発明に係る麺類のデリバリーシステムは、客Aの端末1から、自社またはデリバリー委託会社のサイトまたはアプリを通じて送信された商品の注文情報を自社サーバー2もしくはデリバリー委託会社3のサーバーなどを経由してサテライトキッチンBの情報受信部4が受信し、または、客Aが端末1から電話、FAXなどの手段により商品の注文情報を発信し、サテライトキッチンBの情報受信部4が直接商品の注文情報を受信する。
サテライトキッチンBの情報受信部4は、受信した商品の注文情報を基に、同じくサテライトキッチンBの商品製造部5に商品の製造を指示する。また、配達員9が自社の場合は、配達員9に配達先の情報や注文内容の情報を伝達し、サテライトキッチンBの商品製造部5が作製した商品のデリバリーを指示する。
(商品製造部)
図1で示すように、サテライトキッチンBの商品製造部5は、情報受信部4からの商品の製造指示に従い、商品を作製するのに必要な商品の資材を受け渡すよう、同じくサテライトキッチンBの在庫保管部6に注文する。商品製造部5は、在庫保管部6から商品の製造に必要な資材を受け取った後、図3及び図4で示すようなデリバリー用の麺類である商品D及びD’を作製する。
本発明に係る麺類のデリバリーシステムにおける資材とは、図3及び図4で示すような商品D及びD’を作製するために必要な資材であり、具体的には、1食毎に冷凍された冷凍麺、1食毎に包装された冷凍スープ、冷凍、冷蔵または常温保存可能なチャーシュー、メンマ、海苔、煮卵、ネギ、ニンニク、コーン、ワカメ及びナルトなど具材、デリバリーに用いる電子レンジ可能な容器及び蓋、箸、蓮華、手拭きなどが挙げられる。資材の内、冷凍麺、冷凍スープ並びにチャーシューやネギなどの加工が必要な具材及び大量に消費する具材に関しては、セントラルキッチンCの資材製造部7で製造される。その他のメンマやコーンなどの購入可能な具材や、デリバリーに用いる電子レンジ調理可能な容器及び蓋、箸、蓮華などは、在庫保管部6が外部業者8に発注したり、擂りニンニクなどの鮮度が重視されるものは、在庫保管部6自らが製造してもよい。
図3及び図4で示すように、商品D及びD’の製造は、まず、1食毎に包装された冷凍スープを湯煎などにより60℃以上となるように加熱し、加熱した液体スープ12とする。冷凍スープを加熱することにより、後述する電子レンジ調理によって客が調理する際に、短時間で液体スープ12を高温にできるだけでなく、図3のような冷凍麺15と液体スープ12が一体化した商品Dの場合には、デリバリー中に液体スープ12の熱が冷凍麺15に伝わり、冷凍麺15の品温が上昇することにより、後述する電子レンジ調理において冷凍麺15の解凍、加熱時間が短くなる。加熱方法は特に限定はなく、鍋や電子レンジ、恒温槽などで冷凍スープを解凍し、加熱した液体スープ12とすればよい。
次いで図3のように冷凍麺15と加熱した液体スープ12を一体化した商品Dの場合には、電子レンジ調理可能な容器11に加熱した液体スープ12、電子レンジ調理可能な中皿13、冷凍麺15、仕切り部材16、具材17、電子レンジ調理可能な蓋18の順にアッセンブルし、商品Dとする。
図4のように液体スープ12と冷凍麺15を別々の電子レンジ調理可能な容器11(11-1、11-2)に入れて電子レンジ調理する商品D’の場合には、電子レンジ調理可能な容器11-1に加温した液体スープ12を入れ、次いで仕切り板16や中皿13を入れ、その上に具材17や具材17’を置き、更に電子レンジ調理可能な蓋18-1を被せたものと、電子レンジ調理可能な容器11-2に冷凍麺15を入れ、電子レンジ調理可能な蓋18-2を被せたものを商品D’とする。
これらの商品D及びD’に、別添で七味や磨りニンニクを添付することもでき、喫食に必要な箸、蓮華、手拭きなどを付けることもできる。作製した商品D及びD’は、自社またはデリバリー業者の配達員9に受け渡される。
図3のような冷凍麺15と加熱した液体スープ12を一体化した商品Dと、図4のような冷凍麺15と液体スープ12が分離した商品D’の使い分けとしては、主に麺の重量であり、麺の重量が重い場合には、冷凍麺15と液体スープ12を電子レンジで一緒に調理すると、冷凍麺15の加熱に時間がかかり、液体スープ12が沸騰して、突沸の危険性があるだけでなく、風味が悪くなる。そのため、図4のように、冷凍麺15と液体スープ12をそれぞれ単独で調理する方法が好ましい。
(在庫保管部)
図1で示すように、サテライトキッチンBの在庫保管部6は、商品製造部5の注文に従って、商品の製造に必要な資材を商品製造部5に受け渡すと共に、商品の製造に必要な資材の在庫を保管、管理する。具体的には、セントラルキッチンCの資材製造部7で製造された資材である冷凍麺、冷凍スープ及び具材を冷凍庫または冷蔵庫で保管し、在庫数や使用期限の情報を管理する。また、資材の消費履歴から、将来の消費予測し、在庫数の情報からセントラルキッチンCの資材製造部7に各資材を発注する。また、外部業者8に発注している購入可能な具材や、デリバリーに用いる電子レンジ調理可能な容器及び蓋、中蓋、箸、蓮華などに関しても、在庫数や使用期限の情報を管理する。また、これらの資材についても消費履歴から、将来の消費予測し、在庫数の情報から外部業者8に資材を発注する。
2.セントラルキッチン
(資材製造部)
図1で示すように、セントラルキッチンCの資材製造部7は、サテライトキッチンBの在庫保管部6の発注に従って、冷凍麺、冷凍スープ及び具材などの資材を作製し、作製した資材をサテライトキッチンBの在庫保管部6に送付する。
(冷凍麺)
本発明に係る麺類のデリバリーシステムに使用する冷凍麺は、生麺を冷凍したもの及び茹で麺を冷凍したものの二種類の麺を使用することができる。冷凍麺を使用することにより、注文ごとに迅速に準備が可能となり、また、長期保存しておくことが可能なため、廃棄ロスが削減される。また、通常の麺類のデリバリーやコンビニエンスストアのセット麺と比較して、保存中やデリバリー中に水分が均質化しにくく、良好な食感の麺が得られる。
生麺を冷凍する場合は、市販の生麺を購入して使用することもでき、生麺を製造してもよい。
生麺を製造する場合は、生麺の麺原料として、通常の麺類の原料が使用できる。すなわち、原料粉としては、小麦粉(デュラム粉を含む)、そば粉及び米粉等の穀粉、並びに馬鈴薯澱粉、タピオカ澱粉及びコーンスターチ等の各種澱粉を単独で使用しても、または混合して使用してもよい。前記澱粉として、生澱粉、α化澱粉、アセチル化澱粉、エーテル化澱粉及び架橋澱粉等の加工澱粉等を使用することもできる。これら原料粉に対して麺類の製造において一般に使用されている食塩やアルカリ剤、各種増粘剤、麺質改良剤、食用油脂、カロチン色素等の各種色素等を添加することができる。これらは、原料粉と一緒に粉体で添加しても、練り水に溶かすか懸濁させて添加してもよい。
前記原料を混練することによって麺生地(ドウ)を製造する。より具体的には、小麦粉や澱粉等の主原料粉に、麺質改良剤等の副原料粉を加え粉体混合した後、さらに水に食塩、アルカリ剤等の副原料を溶解させた練り水を加え、ミキサーを用いて各原料が均一に混ざるように良く混捏してドウを製造する。このとき、真空ミキサーなどにより減圧下でミキシングを行ってもよい。
次いで作製したドウから麺線を作製する。作製方法としては、常法に従って行えばよく、エクストルーダ等を用いてドウを押し出して麺線を作製する方法や、ドウを複合等により麺帯化した後、ロールにより複数回圧延し、所定の麺帯厚とした後、切刃と呼ばれる切出しロール又は包丁切りにより麺帯を切出し、麺線を作製する方法が挙げられる。次いで作製した麺線を適当な長さで切断し、生麺とする。このとき、切刃の形状は特に限定はなく、丸刃でも角刃でも包丁刃でもよい。また、切刃の番手としては18番以上(約1.67mm以下)の細い麺が好ましい。18番未満の番手となると麺が幅広く、太くなるため、後述する電子レンジ調理だけでは十分に麺を加熱することが難しくなる。
購入または製造した生麺は、必要によりマイクロ波処理する。生麺を予めマイクロ波で加熱することにより生麺内部の糊化を促進しておくことで、後述する電子レンジ調理によって、麺内部の糊化ムラや糊化不足を解消することができる。マイクロ波の強さや処理時間は、特に限定はなく、生麺の形状や水分、麺の求める食感に応じて調整すればよいが、急激に温度上昇することを避けるため、出来るだけ低いワット数で時間をかけて処理することが好ましい。例えば200Wの場合、1~4分程度マイクロ波処理することが好ましい。
茹で麺を冷凍する場合は、購入または製造した生麺や乾燥した市販の乾麺を使用することができる。茹で温度及び茹で時間は、麺の種類、麺の太さにより好ましい条件が異なるため適宜設定すればよい。茹で温度については、90~100℃程度である。また、茹で時間については、生麺の中華麺であれば20秒~5分程度であり、うどんであれば4分~20分程度である。また、乾麺のパスタであれば、5~15分程度である。
茹で処理した茹で麺は、必要により水洗冷却を行ってもよいが、水洗冷却を行うと、表面が硬くなり、中華麺などの場合は、かんすい臭などの風味が落ちる傾向にあるため、かんすい臭を必要としない麺を除き、水洗冷却を行わない方が好ましい。水洗冷却の方法は特に限定はなく、流水により水洗冷却する方法や浸漬により水洗冷却する方法が挙げられる。
次いで茹で麺は、結着防止のために麺の表面にオイルを塗布してもよい。オイルの種類は食用であれば特に限定はないが、常温で液体の油脂か、乳化油脂が好ましい。
生麺または茹で麺を冷凍容器に充填し、冷凍処理し、冷凍麺15を作製する。冷凍容器は、冷凍した冷凍麺15が図3の中皿13や図4の電子レンジ調理可能な容器11-2に収まるように冷凍容器を設計すればよい。また、中皿13や電子レンジ調理可能な容器11-2自体を冷凍容器としてもよい。また、冷凍容器への充填は、なるべく均等に密度が高くならないように充填することが好ましい。冷凍することで、必要な時にすぐに使用でき、麺を長期間保存することができる。
冷凍処理のための手段は、従来技術を適用することができる。例えば、エアブラスト式のトンネルフリーザー、スパイラルフリーザー、ワゴンフリーザーや急速凍結庫、ブライン式のフレキシブルフリーザー等の商業用の凍結装置だけでなく、一般的な業務用、家庭用の冷凍庫も適用できる。冷凍は、例えば-35℃程度のトンネルフリーザーを利用して急速凍結してもよく、業務用の-20℃程度の冷凍庫に入れて凍結させてもよい。冷凍した冷凍麺15を冷凍でサテライトキッチンBの在庫保管部6に送付する。
(冷凍スープ)
本発明に係る麺類のデリバリーシステムに使用する冷凍スープは、常法により作製された麺類のストレートスープを使用してもよく、濃縮スープを熱湯で戻したストレートスープを使用してもよい。また、電子レンジ調理における発泡防止のための消泡剤をストレートスープに添加してもよい。消泡剤としては、シリコーンや消泡性のある乳化剤が挙げられる。消泡性のある乳化剤としては、グリセリン脂肪酸エステルである理研ビタミン社のエマルジー(登録商標)スーパーが挙げられる。消泡剤の添加量は、吹きこぼれを抑える範囲で味に影響が出ない程度に調整することが好ましい。
作製したストレートスープを1食毎に耐冷・耐熱性のあるプラスチックフィルムに密封し、冷凍する。冷凍することで長期保存が可能であり、1食毎に分けることで客の注文ごとに加温して使用することが可能となり、廃棄ロス削減が可能となる。また、輸送時の液体スープの漏れを防ぐことができる。
冷凍処理のための手段は、冷凍麺同様に従来技術を適用することができる。例えば、エアブラスト式のトンネルフリーザー、スパイラルフリーザー、ワゴンフリーザーや急速凍結庫、ブライン式のフレキシブルフリーザー等の商業用の凍結装置だけでなく、一般的な業務用、家庭用の冷凍庫も適用できる。冷凍は、例えば-35℃程度のトンネルフリーザーを利用して急速凍結してもよく、業務用の-20℃程度の冷凍庫に入れて凍結させてもよい。作製した冷凍スープを冷凍でサテライトキッチンの在庫保管部6に送付する。
(具材)
チャーシューなどの加工度が高く、冷凍保存が可能な具材については、セントラルキッチンCの資材製造部7で作製し、カット、冷凍したものを、冷凍でサテライトキッチンの在庫保管部6に送付する。また、カットネギやカットタマネギ、もやしなどの大量に使用される具材については、資材製造部7でカットまたは洗浄及び個包装などの加工処理したものを、冷蔵でサテライトキッチンの在庫保管部6に送付する。
3.デリバリー
図1で示すように、サテライトキッチンの商品製造部5が作製した商品は、次いで自社またはデリバリー業者の配達員9が受け取り、客Aまで配達する。配達先の情報や商品の情報については、自社の配達員9の場合は、サテライトキッチンBの情報受信部4から伝達され、デリバリー業者の配達員9の場合は、デリバリー業者3から配達員9に情報が伝達される。デリバリーに関しては、出来るだけ外部の気温に左右されないように断熱性のある容器や袋に入れてデリバリーすることが好ましい。
デリバリー方法は特に限定はなく、徒歩、自転車、バイク、自動車などにより客Aまで商品を届ければよい。図3のような冷凍麺15と液体スープ12を一体化した商品Dでは、デリバリー時間を利用して液体スープ12の熱を利用して、冷凍麺15や冷凍された具材17の解凍を促進する。
図4のような冷凍麺15と液体スープ12とが分離した商品D’では、液体スープ12の熱により、冷凍された具材17の解凍を促進する。デリバリー時間は、商品の製造から30分以内を想定している。
デリバリーに係る時間が30分を多少超えても品質として問題ないが、注文からの待ち時間が長くなるのと、冷凍麺15や具材17の融解が進みすぎ、衛生面や食感の面で調整が必要となる。
4.電子レンジ調理
通常のデリバリーは、既に喫食可能なものをデリバリーするのに対し、図1で示すように、本願発明に係る麺類のデリバリーシステムの商品は、商品の調理情報に基づいて客Aが最終的に電子レンジ10で調理することにより、喫食可能となる。
図3のような冷凍麺15と液体スープ12が一体化した商品Dでは、図5で示すように、具材17と仕切り部材16を除いて、電子レンジ容器11に液体スープ12を袋から出し、冷凍麺15が生麺の場合(a)は、液体スープ12に冷凍麺15を入れ、蓋18をして電子レンジ調理し、冷凍麺12が茹で麺の場合(b)には、中皿13と冷凍麺15を液体スープ12の上に置き、蓋18をして電子レンジ調理する。
冷凍麺15が生麺の場合は、電子レンジ調理により、液体スープ12中で麺を茹でるような調理であり、冷凍麺15が茹で麺の場合には、電子レンジ調理により直接麺を加熱するだけでなく、液体スープ12の加熱による蒸気が蒸気孔14から冷凍麺15に伝わることにより麺を加熱する。電子レンジ調理後、冷凍麺15が生麺の場合(a)は、具材17をトッピングし、冷凍麺15が茹で麺の場合(b)には、中皿13を取り出し、調理済み麺19を液体スープ12に入れ、具材17をトッピングし、喫食可能状態となる。
図4のような冷凍麺15と液体スープ12が分離した商品D’では、図6で示すように、冷凍麺15を電子レンジ調理した後、具材17と仕切り部材16、具材17’(電子レンジ調理必要なもの(もやしなど))、中皿13を除き、袋から液体スープ12を容器11-1に出し、中皿13及び具材17’を入れ、蓋18-1をして電子レンジ調理する。最終的に、液体スープ12に電子レンジ調理した調理済み麺19と、具材17、具材17’を載せてトッピングして喫食可能状態となる。
調理時間は、麺類の種類や麺の太さなどにもよるが、図3のような冷凍麺15と液体スープ12が一体化した商品Dでは、通常500~600Wで3~6分で喫食可能となる。
図4のような冷凍麺15と液体スープ12が分離した商品D’では、冷凍麺15の調理に通常500~600Wで3~5分、液体スープ12の調理に1~5分で調理可能となる。
図2は、本発明に係る麺類のデリバリーシステムについての流れを示したフローチャートである。
まず、客が自身の端末から、電話、FAXまたは自社もしくはデリバリー業者のサイトもしくはアプリによって注文を発信し(S101)、直接または自社もしくはデリバリー業者のサーバーを経由してサテライトキッチンの情報受信部が客からの注文情報を受信する(S102)。次いで、情報受信部が同じくサテライトキッチンの商品製造部に注文商品の製造を指示し(S103)、商品製造部が同じくサテライトキッチンの在庫保管部に商品作製用の資材を注文し(S104)、在庫保管部から受け取った資材を基に冷凍スープの加熱などの必要な処理を行い、資材をアッセンブルし、注文商品を作製する(S105)。作製した商品は、自社またはデリバリー業者の配達員が客の元までデリバリーし(S106)、客は、注文商品の調理情報に基づいて電子レンジ調理を行い、喫食する(S107)。
また、冷凍麺、冷凍スープ及び具材などの商品の資材については、サテライトキッチンの在庫保管部が、セントラルキッチンの資材製造部に資材を発注し(S201)、セントラルキッチンの資材製造部は、資材の発注に基づいて、商品の資材を製造し(S202)、サテライトキッチンの在庫保管部に納品する(S203)。
ここで、図1で示すセントラルキッチンCとサテライトキッチンBについては、別々の建物でもよいが、同一の建物内であってもよい。本発明に係る麺類のデリバリーシステムでは、冷凍麺、冷凍スープ及び加工が必要な具材などは、セントラルキッチンCで作製するため、サテライトキッチンBでは、注文情報を受信するパソコン、タブレット、電話またはFAXなどの情報受信機器、冷凍スープを加温する機器、冷凍麺、冷凍スープ及び具材などを資材の在庫を保管する冷凍庫並びに冷蔵庫があれば、簡単に商品を製造でき、大規模な調理施設が無くても商品を提供することができる。また、麺類以外の他の飲食店がサテライトキッチンとして機能することもでき、低コストで容易に商品製造、配達するエリアを拡大することができる。さらに、サテライトキッチンでの商品製造や在庫管理は、1人であっても容易に行うことが可能なため、省人化できる。
以上のように、本発明に係る麺類のデリバリーシステムを用いることにより、調理簡便で良好な食感を有する麺類をデリバリーでき、低コストで販売エリアを拡大できる新規麺類のデリバリーシステムを提供することができる。
以下に本発明に係る麺類のデリバリーに使用する商品の実施例を挙げて本実施形態をさらに詳細に説明する。
(実施例1)生麺タイプの冷凍麺商品(一体型)
<セントラルキッチン>
準強力粉1000gに、卵白粉10g、グルテン10gを粉体混合し、食塩20g、かんすい製剤(炭酸ナトリウム50:炭酸カリウム45:重合リン酸塩5)9g、クチナシ色素1g、アルコール製剤(60重量%)70gを水240gに溶解した練水を加え、常圧下で15分混捏し、ドウを作製した。
作製したドウを複合して麺帯を作製し、ロール圧延にて1.25mmまで麺帯を圧延した後、24番角のロール切刃にて麺帯を切断して麺線とし、約30cmとなるように麺線をカットした。カットした麺線にサゴ澱粉の酸化デンプンの打ち粉を麺線100g当たり1.5gとなるように均質に散布して生麺とし、一食110gに分けて麺玉とした。
作製した生麺110gをポリプロピレン製の電子レンジ調理可能な耐寒、耐熱性のあるポリプロピレン製の中皿(径196mm、高さ28mm)に均質となるように入れて、電子レンジ200Wで3分処理した後、-35℃の急速凍結冷凍庫で1時間凍結させ、冷凍麺を作製した。作製後、サテライトキッチンの在庫管理部に送付するまで-20℃の業務用冷蔵庫に保管し、冷凍便でサテライトキッチンの在庫管理部に送付した。
市販のとんこつラーメン用の濃縮液体スープをお湯で戻し、1食430gとし、消泡剤として乳化剤(エマルジー(登録商標)スーパー)を1食当たり1gとなるように配合し、ストレートスープを作製した後、耐熱耐寒性のあるポリプロピレン製の袋(150mm x 270mm)に入れ、密封し、粗熱を取り、-35℃の急速凍結庫で1時間凍結し、冷凍スープを作製した。作製後、サテライトキッチンの在庫管理部に送付するまで-20℃の業務用冷蔵庫に保管し、冷凍便でサテライトキッチンの在庫管理部に送付した。
常法により、チャーシューを作製(φ80mm)し、作製したチャーシューを1mm厚で切断したものを2枚、分葱を5mm幅で輪切したものを15g、市販の紅ショウガ10g、きくらげの水煮10gを仕切り部材としてポリエチレンフィルム(径150mm)の上に乗せ、-35℃の急速凍結庫で1時間凍結し、冷凍具材を作製した。作製後、サテライトキッチンの在庫管理部に送付するまで-20℃の業務用冷蔵庫に保管し、冷凍便でサテライトキッチンの在庫管理部に送付した。
<サテライトキッチン>
情報受信部からの指示に従って、商品製造部が商品を製造した。まず、在庫管理部から、商品作製用の資材である冷凍麺(中皿付き)、冷凍スープ、冷凍具材、耐熱耐寒性ポリスチレン製の電子レンジ調理可能な容器(上径195mm、下径107mm、高さ80mm)及び電子レンジ調理可能なポリプロピレン製の蓋(径187mm、高さ25mm)を受け取った。
次いで、冷凍スープを95℃に設定した恒温槽に入れ、溶解し、90℃となったところで加熱をやめ、容器に、加熱した液体スープ、中皿、冷凍麺、仕切り部材、冷凍具材、蓋の順にアセンブルし、商品であるデリバリー用の麺類サンプル(とんこつラーメン)を作製した。なお、容器、中皿、蓋は容器-中皿、中皿-蓋がそれぞれ嵌合するように設計されている。
(実施例2)茹で麺タイプ冷凍麺商品(一体型)
<セントラルキッチン>
準強力粉1000gに、卵白粉4g、グルテン6gを粉体混合し、食塩15g、かんすい製剤(炭酸ナトリウム50:炭酸カリウム45:重合リン酸塩5)13g、クチナシ色素6g、乳酸ナトリウム製剤(60重量%)15g、アルコール製剤(60重量%)55gを水290gに溶解した練水を加え、真空ミキサーにて常圧下で3分間混捏した後、減圧下で8分間混捏し、麺生地(ドウ)を作製した。
作製したドウを複合して麺帯を作製し、ロール圧延にて1.55mmまで麺帯を圧延した後、18番角のロール切刃にて麺帯を切断して麺線とし、約30cmとなるように麺線をカットし、一食115gに分けて麺玉とした。
麺玉化した生麺を沸騰水中で60秒茹でて茹で麺を作製した。茹で麺に乳化油脂5gを混ぜて、耐寒、耐熱性のあるポリプロピレン製の中皿(径196mm、高さ28mm)に入れ、-36℃のエアブラスト式冷蔵庫で40分凍結し、冷凍麺を作製した。作製後、サテライトキッチンの在庫管理部に送付するまで-20℃の業務用冷蔵庫に保管し、冷凍便でサテライトキッチンの在庫管理部に送付し、在庫保管部の-20℃の業務用冷蔵庫で保管した。
市販の醤油ラーメン用の濃縮液体スープをお湯で戻し、1食410gとし、消泡剤として乳化剤(エマルジー(登録商標)スーパー)を1食当たり1gとなるように配合し、ストレートスープを作製した後、耐熱耐寒性のあるポリプロピレン製の袋(150mm x 270mm)に入れ、密封し、粗熱を取り、-35℃の急速凍結庫で1時間凍結し、冷凍スープを作製した。作製後、サテライトキッチンの在庫管理部に送付するまで-20℃の業務用冷蔵庫に保管し、冷凍便でサテライトキッチンの在庫管理部に送付し、在庫保管部の-20℃の業務用冷蔵庫で保管した。
常法により、チャーシューを作製(φ80mm)し、作製したチャーシューを1mm厚で切断したものを2枚、分葱を5mm幅で輪切したものを15g、市販のメンマを15g、市販のナルト(φ40mm)を2mm厚に切断したものを2枚g、仕切り部材としてポリエチレンフィルム(径150mm)の上に乗せ、-35℃の急速凍結庫で1時間凍結し、冷凍具材を作製した。作製後、サテライトキッチンの在庫管理部に送付するまで-20℃の業務用冷蔵庫に保管し、冷凍便でサテライトキッチンの在庫管理部に送付し、在庫保管部の-20℃の業務用冷蔵庫で保管した。
<サテライトキッチン>
情報受信部からの指示に従って、商品製造部が商品を製造した。まず、在庫管理部から、商品作製用の資材である冷凍麺(中皿付き)、冷凍スープ、冷凍具材、耐熱耐寒性ポリスチレン製の電子レンジ調理可能な容器(上径195mm、下径107mm、高さ80mm)、電子レンジ調理可能なポリプロピレン製の蓋(径187mm、高さ25mm)を受け取った。
次いで、冷凍スープを95℃に設定した恒温槽に入れ、溶解し、90℃となったところで加熱をやめ、容器に、加熱した液体スープ、中皿、冷凍麺、仕切り部材、冷凍具材、蓋の順にアセンブルし、商品であるデリバリー用の麺類サンプル(醤油ラーメン)を作製した。なお、容器、中皿、蓋は容器-中皿、中皿-蓋がそれぞれ嵌合するように設計されている。
(実施例3)茹で麺タイプ冷凍麺商品(麺・スープ分離)
<セントラルキッチン>
準強力粉1000gに、グルテン10gを粉体混合し、食塩15g、かんすい製剤(炭酸ナトリウム50:炭酸カリウム45:重合リン酸塩5)15g、乳酸ナトリウム製剤(60重量%)15g、アルコール製剤(60重量%)55gを水270gに溶解した練水を加え、常圧ミキサーで15分間混捏し、麺生地(ドウ)を作製した。
作製したドウを複合して麺帯を作製し、ロール圧延にて1.70mmまで麺帯を圧延した後、9番角のロール切刃にて麺帯を切断して麺線とし、約30cmとなるように麺線をカットし、一食360gに分けて麺玉とした。
麺玉化した生麺を沸騰水中で300秒茹でて茹で麺を作製した後、乳化油脂15gを混ぜて、耐寒性のあるポリプロピレン製の冷凍容器(径154mm、高さ45mm)に入れ、-36℃のエアブラスト式冷蔵庫で40分凍結し、冷凍麺を作製した。作製後、サテライトキッチンの在庫管理部に送付するまで-20℃の業務用冷蔵庫に保管し、冷凍便でサテライトキッチンの在庫管理部に送付し、在庫保管部の-20℃の業務用冷蔵庫で保管した。
市販の醤油とんこつの濃縮液体スープをお湯で戻し、1食150gとし、消泡剤として乳化剤(エマルジー(登録商標)スーパー)を1食当たり1gとなるように配合し、ストレートスープを作製した後、耐熱耐寒性のあるポリプロピレン製の袋(150mm x 270mm)に入れ、密封し、粗熱を取り、-35℃の急速凍結庫で1時間凍結し、冷凍スープを作製した。作製後、サテライトキッチンの在庫管理部に送付するまで-20℃の業務用冷蔵庫に保管し、冷凍便でサテライトキッチンの在庫管理部に送付し、在庫保管部の-20℃の業務用冷蔵庫で保管した。
常法により、チャーシューを作製(φ80mm)し、作製したチャーシューを1mm厚で切断したものを2枚、市販のメンマ15gを仕切り部材としての上に乗せ、-35℃の急速凍結庫で1時間凍結し、冷凍具材を作製した。作製後、サテライトキッチンの在庫管理部に送付するまで-20℃の業務用冷蔵庫に保管し、冷凍便でサテライトキッチンの在庫管理部に送付し、在庫保管部の-20℃の業務用冷蔵庫で保管した。また、市販のもやしを洗浄後、1袋250gとなるようにポリエチレンの袋に詰め、密封し、4℃の冷蔵庫に保管し、冷蔵便でサテライトキッチンの在庫管理部に送付し、在庫保管部の4℃の業務用冷蔵庫で保管した。
<サテライトキッチン>
情報受信部からの指示に従って、商品製造部が商品を製造した。まず、在庫管理部から、商品作製用の資材である冷凍麺、冷凍スープ、冷凍具材、もやし、市販の煮卵1個(在庫管理部用意)、冷凍麺用の耐熱耐寒性ポリスチレン製の電子レンジ調理可能な容器(上径179mm、下径107mm、高さ60mm)、液体スープ用のポリスチレン製の電子レンジ可能な容器(上径195mm、下径107mm、高さ80mm)、冷凍麺用のポリプロピレン製の電子レンジ調理可能なの蓋(径187mm、高さ25mm)、ポリプロピレン製の電子レンジ調理可能な液体スープ蓋(径175mm、高さ25mm)、耐寒、耐熱性のあるポリプロピレン製の中皿(径196mm、高さ28mm)を受け取った。
次いで、冷凍スープを95℃に設定した恒温槽に入れ、溶解し、90℃となったところで加熱をやめ、冷凍スープ用の容器に、加熱した液体スープ、中皿、もやし、仕切り部材、冷凍具材及び煮卵、冷凍スープ用の蓋の順にアセンブルし、さらに冷凍麺用の容器に冷凍麺、冷凍麺用の蓋の順にアッセンブルし、商品であるデリバリー用の麺類サンプル(とんこつ醤油ラーメン)を作製した。なお、液体スープ用の容器、中皿、液体スープ用の蓋は容器-中皿、中皿-蓋がそれぞれ嵌合するように設計されている。また、冷凍麺用の容器及び蓋は、容器-蓋が嵌合するように設計されている。
サテライトキッチンの商品製造部で作製した実施例1~3の商品をデリバリー用の恒温バックに入れ、デリバリーを想定して、商品作製10分後、20分後、30分後の商品の調理を行った。実施例1については、図5(a)、実施例2については図5(b)、実施例3については図6のように調理を行い、実施例1は600W4分、実施例2では600W5分、実施例3では、冷凍麺が600W4分、液体スープが600W4分30秒分で調理を行った。
調理したサンプルは5人のベテランパネラーが喫食し、実施例1~3の商品作製10分後、20分後、30分後の何れもサンプルも良好な食感を有していた。また、何れのサンプルの調理でもスープの温度が90℃以上あり、出来立てのような風味を有していた。
データでは示さないが、特許文献1のような冷凍麺と冷凍スープが一体化したものでは、冷凍スープの加熱に時間がかかりすぎ、麺の食感が悪くなり、特許文献2のようなコンビニエンスストアのセット麺では、特許文献1よりは調理時間が短いものの、本件に係るデリバリー用の麺類よりかは調理時間がかかり、麺も茹で麺を冷蔵しているため、水分が均質化し、芯の食感が柔らかくなり、食感が悪かった。
このように、本発明に係る麺類のデリバリーシステムに用いる商品は、麺が冷凍されているため、茹で上げ後の麺の水分分布が維持したされており、電子レンジ調理後の麺の食感が良好である。また、液体スープが加熱されているため、電子レンジ調理時に液体スープを加熱する時間が短くなり、さらには、実施例1及び実施例2のように冷凍麺と液体スープを一体化した商品では、デリバリー中に冷凍麺が加温され、商品全体の電子レンジ調理時間が短くなる。また、本発明にかかる麺類のデリバリーシステムに用いる商品は、熱湯や容器を用意せずに電子レンジを用いるだけで簡便に調理ができ、スープの温度が高く、作り立て直後のような麺類となる。
また、本発明に係る麺類のデリバリーシステムでは、サテライトキッチンは、注文を受信する機器と、冷凍スープを加温する機器と、セントラルキッチンで製造された資材を冷蔵、冷凍保管する機器さえあれば、簡単に商品を製造でき、低コストで商品の販売エリアを拡大することができる。
1 端末
2 自社サーバー
3 デリバリー委託会社
4 情報受信部
5 商品製造部
6 在庫保管部
7 資材製造部
8 外部業者
9 配達員
10 電子レンジ
11、11-1、11-2 容器
12 液体スープ
13 中皿
14 蒸気孔
15 冷凍麺
16 仕切り部材
17、17’ 具材(17’は電子レンジ必要なもの)
18、18-1、18-2 蓋
19 調理済み麺
A 客
B サテライトキッチン
C セントラルキッチン
D、D’ 商品

Claims (3)

  1. セントラルキッチンとサテライトキッチンを有する麺類のデリバリーシステムであって、
    前記サテライトキッチンは、
    客からの商品の注文情報を受信する情報受信部と、
    前記情報受信部の指示に従って前記商品を製造する商品製造部と、
    前記商品の作製に使用する冷凍麺、冷凍スープ、具材、電子レンジ調理可能な容器及び電子レンジ調理可能な蓋を含む資材を保管、管理する在庫保管部と、を有し、
    前記情報受信部は、前記客からの注文情報により前記商品製造部に前記商品の製造を指示し、
    前記商品製造部は、前記情報受信部からの指示に従い、前記在庫保管部から前記商品の製造に使用する前記資材を受け取り、前記冷凍スープを60℃以上に加温処理し、液体スープとした後、前記冷凍麺、前記液体スープ及び前記具材を同一かまたは別々の前記電子レンジ調理可能な容器及び前記電子レンジ調理可能な蓋にアッセンブルし、前記商品を作製し、
    前記在庫保管部は、前記商品製造部からの注文に従い、前記商品の作製に必要な前記資材を前記商品製造部に渡し、また、前記資材の在庫情報に従って前記セントラルキッチンの資材製造部に前記資材の製造を発注し、
    前記セントラルキッチンは、
    前記サテライトキッチンの前記在庫保管部からの発注情報により、前記資材の内、前記冷凍麺、前記冷凍スープ及び前記具材を作製し、前記サテライトキッチンの前記在庫保管部に前記資材を配送する前記資材製造部を有し、
    前記サテライトキッチンの前記商品製造部で作製された前記商品を、前記配達員が前記客にデリバリーし、
    前記客が前記商品を電子レンジ調理によって調理し、喫食することを特徴とする麺類のデリバリーシステム。
  2. 前記液体スープの加温温度が60~95℃であることを特徴とする請求項1記載の麺類のデリバリーシステム。
  3. 前記デリバリーに係る配送時間が30分以内であることを特徴とする請求項1または2記載の麺類のデリバリーシステム。
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