JP2021160495A - ステアリング装置 - Google Patents

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shun Uchida
晃 小野田
Akira Onoda
貞行 石井
Sadayuki Ishii
実嗣 川尻
Saneji Kawajiri
隆史 藤井
Takashi Fujii
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【課題】二次衝突時におけるステアリング装置への荷重の入力方向が異なる場合であっても、ステアリング装置に加えられる荷重を吸収することのできるステアリング装置を提供する。【解決手段】本発明のステアリング装置(1)は、ステアリングホイール(10)と、ドライバから離間する方向に延在するステアリングコラム(20)と、ステアリングコラムを車体側に支持する車体側ブラケット(30)と、ステアリングコラムを横断するように延在して車体側ブラケットに取り付けられる連結ロッド(40)と、を備え、ステアリングコラムは、ステアリングコラムの延在方向に沿って延びるコラム側ブラケット(21)において、連結ロッド(40)に対し移動可能に取り付けられており、コラム側ブラケットは、ステアリングコラムが移動した際に連結ロッドに接触する、ステアリングホイールに向かって凸の湾曲部を有している。【選択図】図1

Description

本発明はステアリング装置、特に二次衝突時に収縮可能なステアリングコラムを有するステアリング装置に関する。
乗用車等の車両が対象物に一次衝突した際、ドライバは、自身の慣性力によって車両前方へ移動し、エアバッグを介してステアリングホイールに二次衝突することがある。この際、ドライバは、ステリングホイール等を含むステアリング装置から、二次衝突時の入力荷重に対する反力を受ける。このため、二次衝突時におけるドライバの保護を図るため、車両のステアリング装置には、二次衝突時にステアリング装置に加えられる荷重を吸収する機構を採用したものがある。
例えば、特許文献1には、ステアリングコラムを車体側に支持するための車体側ブラケット(ブレイクアウェイブラケット)が記載されている。当該車体側ブラケットには、複数の長孔が形成されたアタッチメントが固着されており、当該長孔によりアタッチメントの板厚方向での低剛性化が図られている。このように、特許文献1に記載の車体側ブラケットによれば、二次衝突時にステアリングコラムがストロークする際にアタッチメントが曲げ変形するため、二次衝突時のエネルギを吸収することができる。
特開2000−62623号公報
ところで、ステアリング装置は、通常、ドライバに対する当該ステアリング装置の角度を変更するチルト機構や、ドライバに対する当該ステアリング装置の距離を変更するテレスコピック機構を有している。このため、ドライバに対するステアリング装置の位置(角度、距離等)は、ドライバの体格等に応じて変更されることがある。また、ドライバに対するステアリング装置の位置は、ドライバの着座姿勢(座席のリクライニング角度等)に応じて変更されることもある。従って、二次衝突時におけるステアリング装置への荷重の入力方向は、ドライバに対するステアリング装置の位置に応じて変化することがある。他方、二次衝突時におけるドライバの保護を図るためには、ステアリング装置に加えられる荷重の入力方向が異なる場合であっても、当該荷重を吸収することが求められる。
しかしながら、上記特許文献1に記載の車体側ブラケットでは、複数の長孔により当該アタッチメントの板厚方向での低剛性化は図られているものの、板厚方向とは異なる方向における低剛性化は十分に図られていない。このため、例えばアタッチメントに対して斜め方向の荷重が加わった場合(即ち、アタッチメントの板厚方向とは異なる方向の荷重が加わった場合)には、アタッチメントが曲げ変形し難く、ドライバからステアリング装置に加えられる荷重を十分に吸収できないことがあり好ましくない。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、二次衝突時におけるステアリング装置への荷重の入力方向が異なる場合であっても、ステアリング装置に加えられる荷重を吸収することのできるステアリング装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るステアリング装置は、ドライバに面する側に配置されるステアリングホイールと、一端において前記ステアリングホイールに取り付けられ、前記ドライバから離間する方向に延在するステアリングコラムと、車両の車体側に取り付けられ、前記ステアリングコラムを前記車体側に支持する車体側ブラケットと、前記ステアリングコラムを横断するように延在して前記車体側ブラケットに取り付けられる連結ロッドと、を備え、前記ステアリングコラムは、前記ステアリングコラムの延在方向に沿って延び、前記連結ロッドの一部を収容するコラム側ブラケットを有しており、前記ステアリングコラムは、前記コラム側ブラケットにおいて、前記連結ロッドに対し移動可能に取り付けられており、前記コラム側ブラケットは、前記ステアリングコラムが移動した際に前記連結ロッドに接触する、前記ステアリングホイールに向かって凸の湾曲部を有している、ことを特徴とする。
本発明の一態様に係るステアリング装置において、前記湾曲部は、前記コラム側ブラケットの前記ステアリングホイールの側の端部に設けられている。
本発明の一態様に係るステアリング装置において、前記湾曲部には、複数の溝が形成されている。
本発明の一態様に係るステアリング装置において、前記連結ロッドは、前記湾曲部の曲率と同一の曲率を有するように形成されており、前記湾曲部は、前記複数の溝の溝深さが同じになるように形成されている。
本発明の一態様に係るステアリング装置において、前記連結ロッドは、前記湾曲部の曲率より大きい曲率を有するように形成されており、前記湾曲部は、前記複数の溝の溝深さが、前記ステアリングホイールに最も近い近位端部から離れるにつれて深くなるように形成されている。
本発明の一態様に係るステアリング装置において、前記コラム側ブラケットは、金属製又は樹脂製の延性部材によって形成されている。
本発明に係るステアリング装置によれば、ステアリングコラムを横断するように延在している連結ロッドの一部は、ステアリングコラムの延在方向に沿って延びるコラム側ブラケットに収容されている。また、当該コラム側ブラケットは、ステアリングコラムが移動した際に連結ロッドに接触する、ステアリングホイールに向かって凸の湾曲部を有している。このため、二次衝突時におけるステアリング装置への荷重の入力方向がステアリングコラム延在方向に対し平行であっても斜めであっても、ステアリングコラムが連結ロッドに対し移動した際に湾曲部が連結ロッドに接触し、湾曲部は当該接触箇所において破断する。このため、二次衝突時におけるステアリング装置への荷重の入力方向が異なる場合であっても、ステアリング装置に加えられる荷重を吸収することができ、二次衝突時においてドライバの適切な保護を図ることができる。
本発明の実施形態に係るステアリング装置の左側面図である。 本発明の実施形態に係るステアリング装置を図1の矢視A方向から見た状態を示す図である。 本発明の実施形態に係るステアリング装置において、複数の溝が形成されたコラム側ブラケットと連結ロッドとを示す左側面図である。 本発明の実施形態に係るステアリング装置において、二次衝突時におけるドライバからの荷重がステアリングホイールに入力される状態を示す左側面図である。 本発明の実施形態に係るステアリング装置において、二次衝突時にステアリングコラムが収縮した状態を示す左側面図である。 本発明の実施形態に係るステアリング装置において、二次衝突時におけるステアリングコラムの収縮によりコラム側ブラケットが破断した状態を示す左側面図である。 本発明の実施形態に係るステアリング装置において、二次衝突時における荷重が、ステアリングコラムの延在方向に沿って入力される状態を示す左側面図であり、(a)は本発明の実施形態に係るステアリング装置1の全体を示す左側面図であり、(b)は本発明の実施形態に係るコラム側ブラケットと連結ロッドとを拡大して示す左側面図である。 本発明の実施形態に係るステアリング装置において、二次衝突時における荷重が、ステアリングコラムの延在方向に対して斜め下方から入力される状態を示す左側面図であり、(a)は本発明の実施形態に係るステアリング装置1の全体を示す左側面図であり、(b)は本発明の実施形態に係るコラム側ブラケットと連結ロッドとを拡大して示す左側面図である。 本発明の実施形態に係るステアリング装置において、二次衝突時における荷重が、ステアリングコラムの延在方向に対して斜め上方から入力される状態を示す左側面図であり、(a)は本発明の実施形態に係るステアリング装置1の全体を示す左側面図であり、(b)は本発明の実施形態に係るコラム側ブラケットと連結ロッドとを拡大して示す左側面図である。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るステアリング装置1の左側面図である。図2は、本発明の実施形態に係るステアリング装置1を図1の矢視A方向(下方)から見た状態を示す図である。図3は、本発明の実施形態に係るステアリング装置1において、複数の溝21bが形成されたコラム側ブラケット21と連結ロッド40とを示す左側面図である。
なお、説明の便宜上、各図に示される矢印「左」及び「右」は、図示しない車両のドライバから見て車両の左右(車幅)方向を示している。また、各図に示される矢印「前」及び「後」は、ステアリングコラム20の延在方向を示している。また、各図に示される「上」及び「下」は、左右方向(車幅方向)及び前後方向(ステアリングコラム20の延在方向)に垂直な方向を示している。本実施形態では、ステアリングコラム20の延在方向(前後方向)を、図示しない車両の後方から前方に向かって斜め下方向に延びる方向として説明する。即ち、本実施形態における前後方向は、車両の前進方向及び後進方向と一致するものではない。また、本実施形態では、ステアリング装置1の上下方向を、重力方向を基準とした車両の上下方向と一致しない方向として説明する。
図1に示すように、本発明の実施形態に係るステアリング装置1は、ステアリングホイール10と、ステアリングコラム20と、車体側ブラケット30と、連結ロッド40と、を備えている。
ステアリングホイール10は、図示しないドライバに面する側に配置されている。具体的には、ステアリングホイール10は、ステアリング装置1の後方側の端部に設けられている。
図1に示すように、ステアリングコラム20は、一端(後方側の端部)においてステアリングホイール10に取り付けられ、ドライバから離間する方向(前方向)に延在している。具体的には、ステアリングコラム20は、コラム側ブラケット21と、アッパコラムチューブ22と、ロアコラムチューブ23と、ステアリングメインシャフト24と、インターミディエイトシャフト25と、を備えている。アッパコラムチューブ22の内径はロアコラムチューブ23の外径よりも大きく設定されており、アッパコラムチューブ22は、ロアコラムチューブ23に対して前後方向に沿って相対移動可能(伸縮可能)に支持されている。また、アッパコラムチューブ22には、図示しない軸受けを介してステアリングメインシャフト24が回転自在に支持されている。ステアリングメインシャフト24の後方側の端部の外周面には図示しない雄ねじが形成されており、当該雄ねじにはステアリングホイール10のハブが固定されている。また、ステアリングメインシャフト24の前方側の端部は、アッパコラムチューブ22及びロアコラムチューブ23の内部に設けられた、ステアリングメインシャフト24とスプライン嵌合されたインターミディエイトシャフト25を介して、ステアリングギヤボックスの入力軸に連結されている。従って、ドライバがステアリングホイール10を操舵すると、当該操舵力がステアリングメインシャフト24及びインターミディエイトシャフト25を介してステアリングギヤボックスに伝達される。
図1に示すように、ステアリングコラム20は、車両の車体側に取り付けられた車体側ブラケット30により車体側に支持されている。具体的には、ステアリングコラム20は、車体側ブラケット30及び連結ブラケット31を介して、デッキクロス50に固定されたコラムサポート52に支持されている。デッキクロス50は、左右方向(車幅方向)に沿って延在して車体に取り付けられたパイプ状の高強度部材であり、コラムサポート52は、前後方向に沿って設けられたデッキクロス50に固定される高強度部材である。車体側ブラケット30には、連結ブラケット31が一体に固定されており、ボルト等の締結具53を用いて当該連結ブラケット31とコラムサポート52とが結合されている。また、デッキクロス50には、当該デッキクロス50から前方且つ下方に斜めに延在するデッキクロス用支持部材51が設けられている。当該デッキクロス用支持部材51の下方端部51aは、ロアコラムチューブ23に回転自在に取り付けられている。
図1〜図3に示すように、コラム側ブラケット21は、ステアリングコラム20の延在方向(前後方向)に沿って延びており、ステアリングコラム20を横断するように延在して車体側ブラケット30に取り付けられる連結ロッド40の一部を収容している。具体的には、コラム側ブラケット21は、アッパコラムチューブ22の右側において当該アッパコラムチューブ22から下方に延在する中空平板状の部材であるコラム右側壁部21cと、アッパコラムチューブ22の左側において当該アッパコラムチューブ22から下方に延在する中空平板状の部材であるコラム左側壁部21dと、コラム右側壁部21c及びコラム左側壁部21dの下方側の端部同士を連結する平板状の部材であるコラム底壁部21eとを有している。図1に示すように、コラム左側壁部21dには、当該コラム左側壁部21dを左右方向(車幅方向)に貫通するコラム左側ガイド部21fが前後方向に延在して形成されている。また、図3に示すように、コラム左側壁部21dは、コラム左側ガイド部21fの上側、下側、及び前側の境界を夫々画定する、コラム側上側画定壁21g、コラム側下側画定壁21h、及びコラム側前側画定壁21iを有している。図3に示すように、コラム左側壁部21dにおけるコラム左側ガイド部21fの後側の境界は、後述する湾曲部21aによって画定されている。なお、コラム右側壁部21cの構成は、コラム左側壁部21dの構成と同様であるため、その説明を省略する。
ステアリングコラム20は、コラム側ブラケット21において、連結ロッド40に対し移動可能に取り付けられている。具体的には、連結ロッド40は、コラム側上側画定壁21g及びコラム側下側画定壁21hに対して所定の間隙を有しつつコラム左側ガイド部21fを左右方向に貫通するように配置されており、これにより、ステアリングコラム20のアッパコラムチューブ22は、連結ロッド40がコラム左側壁部21dのコラム側前側画定壁21i及び湾曲部21aと接触する範囲内において前後方向に移動することができる。コラム左側ガイド部21fは、ステアリング装置1の前後方向位置を調整するためのガイド(いわゆるテレスコピック調整のガイド)として機能する。なお、コラム右側壁部21cと連結ロッド40との関係は、コラム左側壁部21dと連結ロッド40との関係と同様であるので、その説明を省略する。
コラム側ブラケット21は、ステアリングコラム20が移動した際に連結ロッド40に接触する、ステアリングホイール10に向かって凸の湾曲部21a,21a’を有している。図3に示すように、コラム左側壁部21dの湾曲部21aは、コラム側ブラケット21のステアリングホイール10の側の端部(後方側の端部)に設けられている。このため、ステアリングコラム20のアッパコラムチューブ22がロアコラムチューブ23に対し前方に移動し、アッパコラムチューブ22が最も収縮した位置において、連結ロッド40と湾曲部21aとが接触する。図3に示すように、湾曲部21aは、コラム側上側画定壁21g及びコラム側下側画定壁21hの後側の端部と一体に形成されており、且つ、コラム側上側画定壁21g及びコラム側下側画定壁21hの間で一定の曲率を有して形成されている。なお、湾曲部21aの形状は、一定の曲率に限定されるものではなく、例えば、コラム側上側画定壁21gからコラム側下側画定壁21hにかけて変化する曲率を有していてもよい。図3に示すように、湾曲部21aには、複数の溝21bが形成されている。複数の溝21bは、湾曲部21aに沿って均等に配置されていてもよいし、不均等に配置されていてもよい。複数の溝21bの夫々における溝深さについては後述する。なお、図3を用いて、コラム左側壁部21dにおける湾曲部21aの形状について説明したが、コラム右側壁部21cにおける湾曲部21a’の形状は、コラム左側壁部21dにおける湾曲部21aの形状と同様であるので、その説明を省略する。
コラム側ブラケット21は、金属製又は樹脂製の延性部材によって形成されている。具体的には、コラム側ブラケット21は、コラム右側壁部21c、コラム左側壁部21d、及びコラム底壁部21eの全体が一体として延性部材によって形成されていてもよいし、コラム左側壁部21dの湾曲部21a及びコラム右側壁部21cの湾曲部21a’のみが延性部材によって形成されていてもよい。
車体側ブラケット30は、アッパコラムチューブ22の右側において上下方向に延在する平板状の部材である車体側右側壁部32と、アッパコラムチューブ22の左側において上下方向に延在する平板状の部材である車体側左側壁部33と、車体側右側壁部32及び車体側左側壁部33の上側の端部同士を、アッパコラムチューブ22の上側において結合する平板状の部材である車体側上側壁部34とを有している。また、車体側ブラケット30は、車体側左側壁部33の下側の端部から更に下方に延在する中空平板状の部材である車体側左側延長壁部35を有している。図2に示すように、車体側左側延長壁部35は、コラム側ブラケット21のコラム左側壁部21dよりも左側(外側)に位置している。図1に示すように、車体側左側延長壁部35には、当該車体側左側延長壁部35を左右方向(車幅方向)に貫通する車体側左側ガイド部35aが上下方向に延在して形成されている。また、図1に示すように、車体側左側延長壁部35は、車体側左側ガイド部35aの後側、前側、及び下側の境界を夫々画定する、車体側後側画定壁35b、車体側前側画定壁35c、及び車体側下側画定壁35dを有している。図1に示すように、車体側左側延長壁部35における車体側左側ガイド部35aの上側の境界は、車体側左側壁部33の下側端縁33aによって画定されている。なお、車体側右側壁部32の下側の端部から更に下方に延在する中空平板状の部材である車体側右側延長壁部36は、コラム側ブラケット21のコラム右側壁部21cよりも右側(外側)に位置している。その他の点において、車体側右側延長壁部36の構成は、車体側左側延長壁部35の構成と同様であるため、その説明を省略する。
図2に示すように、車体側左側延長壁部35には、連結ロッド40が車体側左側ガイド部35aを左右方向に貫通するように配置されている。これにより、ステアリングコラム20は、デッキクロス用支持部材51の下方端部51aを中心にして、連結ロッド40が車体側左側壁部33の下側端縁33a及び車体側下側画定壁35dと接触する範囲内において回転することができる(チルト機構)。つまり、車体側左側ガイド部35aは、ステアリング装置1の角度を調整するためのガイド(いわゆるチルト調整のガイド)として機能する。なお、車体側右側延長壁部36を左右方向(車幅方向)に貫通し且つ上下方向に延在する車体側右側ガイド部(図示せず)と連結ロッド40との関係は、車体側左側ガイド部35aと連結ロッド40との関係と同様であるので、その説明を省略する。
図3に示すように、連結ロッド40は、湾曲部21aの曲率より大きい曲率を有するように形成されており、湾曲部21aは、溝21bの溝深さが、ステアリングホイール10に最も近い近位端部(後側の端部)から離れるにつれて深くなるように形成されている。具体的には、連結ロッド40は、外周面41において、湾曲部21aの内周面21kの曲率よりも大きい曲率を有するように形成されている。なお、連結ロッド40は、湾曲部21aの曲率と同一の曲率を有するように形成されていてもよく、この場合、湾曲部21aは、溝21bの溝深さが同じになるように形成されている。具体的には、連結ロッド40は、外周面41において、湾曲部21aの内周面21kの曲率と同一の曲率を有するように形成されていてもよい。なお、図3を用いて、コラム左側壁部21dにおける湾曲部21aの形状と連結ロッド40の形状との関係について説明したが、コラム右側壁部21cにおける湾曲部21a’の形状と連結ロッド40の形状との関係は、湾曲部21aの形状と連結ロッド40の形状との関係と同様であるので、その説明を省略する。
図2に示すように、連結ロッド40には、クランプ機構60が設けられている。具体的には、クランプ機構60は、車体側左側延長壁部35よりも更に左側に設けられている。クランプ機構60の作動により、車体側左側延長壁部35及び車体側右側延長壁部36の夫々が、コラム左側壁部21d及びコラム右側壁部21cを左右両側(外側)から挟み込む力(以下、単に「クランプ力」ともいう)が生じ、ステアリングコラム20を車体側ブラケット30に対して位置決めすることができる。他方、クランプ機構60の作動を解除することにより、ステアリングコラム20は車体側ブラケット30に対して移動することが可能になり、上述のテレスコピック調整及びチルト調整を行うことができる。
次いで、図4〜図9を用いて、本発明の実施形態に係るステアリング装置1の作用、効果について説明する。
図4は、本発明の実施形態に係るステアリング装置1において、二次衝突時におけるドライバからの荷重がステアリングホイール10に入力される状態を示す左側面図である。図5は、本発明の実施形態に係るステアリング装置1において、二次衝突時にステアリングコラム20が収縮した状態を示す左側面図である。図6は、本発明の実施形態に係るステアリング装置1において、二次衝突時におけるステアリングコラム20の収縮によりコラム側ブラケット21が破断した状態を示す左側面図である。
図4に示すように、車両が対象物に一次衝突した際、ドライバは、自身の慣性力によって車両前方へ移動し、ステアリングホイール10に二次衝突する。この際、ステアリングホイール10には、上述の慣性力に基づく入力荷重Fsが加えられる。図4においては、入力荷重Fsが、ステアリングコラム20の延在方向(前後方向)に沿って加えられる場合を想定している。
次いで、入力荷重Fsがクランプ機構60の作動により生じるクランプ力を超えると、図5に示すように、アッパコラムチューブ22がロアコラムチューブ23に対して前方に移動(収縮)する。具体的には、ステアリングホイール10、コラム側ブラケット21、アッパコラムチューブ22、及びステアリングメインシャフト24等が一体となって前方へ移動する。この際、車体側ブラケット30、連結ロッド40、デッキクロス50、コラムサポート52、デッキクロス用支持部材51、ロアコラムチューブ23、及びインターミディエイトシャフト25は、車両の車体側に支持されているため移動することはない。従って、図5に示すように、ステアリングホイール10、コラム側ブラケット21、アッパコラムチューブ22、及びステアリングメインシャフト24等は、コラム左側壁部21dの湾曲部21aが連結ロッド40に接触するまで前方に移動する(即ち、テレスコピック調整の限度位置まで移動する)。この際、コラム右側壁部21cの湾曲部21a’も連結ロッド40に接触している。
次いで、図5に示すようなテレスコピック調整の限度位置において更に入力荷重Fsが加えられ、当該入力荷重Fsが湾曲部21aの破断応力を超えると、図6に示すように、コラム側ブラケット21は、コラム左側壁部21dの湾曲部21aにおいて破断する。この際、コラム側ブラケット21は、コラム右側壁部21cの湾曲部21a’においても破断する。従って、図6に示すように、ステアリングホイール10、コラム側ブラケット21、アッパコラムチューブ22、及びステアリングメインシャフト24等は、テレスコピック調整の限度を超えて、更に前方へ移動する。このように、本発明の実施形態に係るステアリング装置1によれば、ステアリングコラム20がテレスコピック調整の限度を超えて収縮するため、ドライバがステアリングホイール10に二次衝突した際の入力荷重Fsを十分に吸収することができる。よって、二次衝突時の入力荷重Fsに対する反力(ステアリング装置1からドライバに加えられる力)が低下し、二次衝突時におけるドライバのより十分な保護を図ることができる。
図7は、本発明の実施形態に係るステアリング装置1において、二次衝突時における荷重がステアリングコラム20の延在方向(前後方向)に沿って入力される状態を示す左側面図であり、(a)は本発明の実施形態に係るステアリング装置1の全体を示す左側面図であり、(b)は本発明の実施形態に係るコラム側ブラケット21と連結ロッド40とを拡大して示す左側面図である。図8は、本発明の実施形態に係るステアリング装置1において、二次衝突時における荷重がステアリングコラム20の延在方向(前後方向)に対して斜め下方から入力される状態を示す左側面図であり、(a)は本発明の実施形態に係るステアリング装置1の全体を示す左側面図であり、(b)は本発明の実施形態に係るコラム側ブラケット21と連結ロッド40とを拡大して示す左側面図である。図9は、本発明の実施形態に係るステアリング装置1において、二次衝突時における荷重がステアリングコラム20の延在方向(前後方向)に対して斜め上方から入力される状態を示す左側面図であり、(a)は本発明の実施形態に係るステアリング装置1の全体を示す左側面図であり、(b)は本発明の実施形態に係るコラム側ブラケット21と連結ロッド40とを拡大して示す左側面図である。
図7に示すように、ステアリングコラム20の延在方向(前後方向)に沿った入力荷重Fsがステアリングホイール10に加えられる場合(図7(a))、コラム左側壁部21dの湾曲部21aは、後側の端部において連結ロッド40に接触する(図7(b))。この際、コラム右側壁部21cの湾曲部21a’も同様に、後側の端部において連結ロッド40に接触する。つまり、ステアリングコラム20の収縮方向と入力荷重Fsの方向とが一致しているため、連結ロッド40から湾曲部21aに加えられる反力Fcの大きさと方向は、入力荷重Fsと同じ大きさであり且つ正反対方向となる。このため、入力荷重Fsの全てが、コラム左側壁部21dの湾曲部21aを破断するための反力Fcとして作用する。よって、湾曲部21aをより確実に破断することができるため、二次衝突時にドライバに加えられる反力を低下することができ、二次衝突時におけるドライバのより適切な保護を図ることができる。なお、コラム右側壁部21cの湾曲部21a’における作用、効果は、コラム左側壁部21dの湾曲部21aにおける作用、効果と同様であるため、その説明を省略する。
図8に示すように、ステアリングコラム20の延在方向(前後方向)に対して斜め下方からの入力荷重Fsがステアリングホイール10に加えられる場合(図8(a))、コラム左側壁部21dの湾曲部21aは、後側の端部よりも下側において連結ロッド40に接触する(図8(b))。この際、コラム右側壁部21cの湾曲部21a’も同様に、後側の端部よりも下側において連結ロッド40に接触する。また、図9に示すように、ステアリングコラム20の延在方向(前後方向)に対して斜め上方からの入力荷重Fsがステアリングホイール10に加えられる場合(図9(a))、コラム左側壁部21dの湾曲部21aは、後側の端部よりも上側において連結ロッド40に接触する(図9(b))。この際、コラム右側壁部21cの湾曲部21a’も同様に、後側の端部よりも上側において連結ロッド40に接触する。このように、本発明の実施形態に係るステアリング装置1によれば、コラム側ブラケット21がステアリングホイール10に向かって凸の湾曲部21aを有しているので、二次衝突時におけるステアリング装置1への入力荷重Fsの方向がステアリングコラム20の収縮方向と一致していなくても(即ち、ステアリングコラム20の収縮方向に対し斜めであっても)、ステアリングコラム20が収縮した際に湾曲部21aが連結ロッド40に接触し、コラム側ブラケット21は湾曲部21aにおいて破断する。このため、二次衝突時におけるステアリング装置1への入力荷重Fsの方向が異なる場合であっても(即ち、ステアリングコラム20の収縮方向と一致している場合でも一致していない場合でも)、湾曲部21aをより確実に破断することができるため、二次衝突時にドライバに加えられる反力を低下することができ、二次衝突時におけるドライバのより適切な保護を図ることができる。なお、コラム右側壁部21cの湾曲部21a’における作用、効果は、コラム左側壁部21dの湾曲部21aにおける作用、効果と同様であるため、その説明を省略する。
また、連結ロッド40が湾曲部21aの曲率より大きい曲率を有するように形成されている状態において、入力荷重Fsの方向がステアリングコラム20の収縮方向と一致していない場合(図8、図9)、連結ロッド40から湾曲部21aに加えられる反力Fcの大きさと方向が、入力荷重Fsと同じ大きさとならず且つ正反対方向とならないことがある。つまり、入力荷重Fsの全てが、コラム左側壁部21dの湾曲部21aを破断するための反力Fcとして作用せず、入力荷重Fsの分力がコラム左側壁部21dの湾曲部21aを破断するための反力Fcとして作用することがある。ところが、本発明の実施形態に係るステアリング装置1によれば、湾曲部21aには複数の溝21bが形成されており、図8及び図9に示すように、湾曲部21aは、複数の溝21bの溝深さがステアリングホイール10に最も近い近位端部(後側の端部)から離れるにつれて深くなるように形成されている。よって、入力荷重Fsの全てが湾曲部21aを破断するための反力Fcとして作用しない場合(即ち、入力荷重Fsの分力がコラム左側壁部21dの湾曲部21aを破断するための反力Fcとして作用する場合)であっても、入力荷重Fsの方向に応じた位置に、より深い溝深さを有する溝21bが存在するため、湾曲部21aをより確実に破断することができる。このため、二次衝突時にドライバに加えられる反力を低下することができ、二次衝突時におけるドライバのより適切な保護を図ることができる。なお、コラム右側壁部21cの湾曲部21a’における作用、効果は、コラム左側壁部21dの湾曲部21aにおける作用、効果と同様であるため、その説明を省略する。
他方、連結ロッド40が湾曲部21aの曲率と同一の曲率を有するように形成されている状態において、入力荷重Fsの方向がステアリングコラム20の収縮方向と一致していない場合には、連結ロッド40から湾曲部21aに加えられる反力Fcの大きさと方向が、入力荷重Fsと同じ大きさ且つ正反対方向となる。この場合、本発明の実施形態に係るステアリング装置1によれば、湾曲部21aの溝21bの溝深さが同じになるように形成されているため、入力荷重Fsの全てが、コラム左側壁部21dの湾曲部21aを破断するための反力Fcとして作用して、湾曲部21aをより確実に破断することができる。よって、二次衝突時にドライバに加えられる反力を低下することができ、二次衝突時におけるドライバのより適切な保護を図ることができる。なお、コラム右側壁部21cの湾曲部21a’における作用、効果は、コラム左側壁部21dの湾曲部21aにおける作用、効果と同様であるため、その説明を省略する。
また、コラム側ブラケット21は、金属製又は樹脂製の延性部材によって形成されているため、特に湾曲部21a,21a’における延性を利用して、ステアリングホイール10に二次衝突した際の入力荷重Fsを吸収することができる。よって、二次衝突時の入力荷重Fsに対する反力を低下することができ、二次衝突時におけるドライバの保護を図ることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に係るステアリング装置1に限定されるものではなく、本発明の概念及び特許請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含み、各構成を適宜選択的に組み合わせても良い。例えば、上記実施の形態における各構成要素の形状、材料、配置、サイズ等は、本発明の具体的態様によって適宜変更され得る。
1 ステアリング装置
10 ステアリングホイール
20 ステアリングコラム
21 コラム側ブラケット
21a,21a’ 湾曲部
21b 溝
30 車体側ブラケット
40 連結ロッド

Claims (6)

  1. ドライバに面する側に配置されるステアリングホイールと、
    一端において前記ステアリングホイールに取り付けられ、前記ドライバから離間する方向に延在するステアリングコラムと、
    車両の車体側に取り付けられ、前記ステアリングコラムを前記車体側に支持する車体側ブラケットと、
    前記ステアリングコラムを横断するように延在して前記車体側ブラケットに取り付けられる連結ロッドと、を備え、
    前記ステアリングコラムは、前記ステアリングコラムの延在方向に沿って延び、前記連結ロッドの一部を収容するコラム側ブラケットを有しており、
    前記ステアリングコラムは、前記コラム側ブラケットにおいて、前記連結ロッドに対し移動可能に取り付けられており、
    前記コラム側ブラケットは、前記ステアリングコラムが移動した際に前記連結ロッドに接触する、前記ステアリングホイールに向かって凸の湾曲部を有している、ことを特徴とするステアリング装置。
  2. 前記湾曲部は、前記コラム側ブラケットの前記ステアリングホイールの側の端部に設けられている、請求項1記載のステアリング装置。
  3. 前記湾曲部には、複数の溝が形成されている、請求項1又は2記載のステアリング装置。
  4. 前記連結ロッドは、前記湾曲部の曲率と同一の曲率を有するように形成されており、
    前記湾曲部は、前記複数の溝の溝深さが同じになるように形成されている、請求項3記載のステアリング装置。
  5. 前記連結ロッドは、前記湾曲部の曲率より大きい曲率を有するように形成されており、
    前記湾曲部は、前記複数の溝の溝深さが前記ステアリングホイールに最も近い近位端部から離れるにつれて深くなるように形成されている、請求項3記載のステアリング装置。
  6. 前記コラム側ブラケットは、金属製又は樹脂製の延性部材によって形成されている、請求項1から5までのいずれか1項記載のステアリング装置。
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