JP2021159606A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボーナス状態を含む遊技状態の移行と有利区間に属する有利区間状態の移行との関連性を深めることで、遊技の興趣を高めることを目的とする。【解決手段】有利区間状態には、通常状態と有利状態とが設けられ、遊技状態には、第1状態と第2状態とボーナス状態とが設けられ、ボーナス状態へは、ボーナス移行役の入賞により移行し、第1状態へは、ボーナス状態の終了により移行し、第2状態へは、第1状態で所定の遊技期間を経過することにより移行し、有利状態に関する有利抽選は、第1状態よりも第2状態の場合に行われた方が有利であり、有利状態への移行を契機に遊技状態の移行が行われず、有利状態の移行前から行われている遊技状態を維持し、有利状態の終了を契機に遊技状態の移行が行われず、有利状態の終了前から行われている遊技状態を維持する。【選択図】図1

Description

本発明は、遊技機に関する。
特許文献1には、ボーナス状態への移行に係るボーナス移行役の当選に基づき、ストップスイッチの停止操作態様を報知可能な有利区間に移行させる遊技機が開示されている。
特開2019−004985号公報
しかし、特許文献1のように、ボーナス状態及び有利区間を備えた遊技機では、ボーナス状態及び有利区間の関連性が単調となっており、遊技性において改善する余地があった。
そこで、本発明は、ボーナス状態を含む遊技状態の移行と有利区間に属する有利区間状態の移行との関連性を深めることで、遊技の興趣を高めることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、以下のような構成を備える。
本発明に係る遊技機は、ストップスイッチの停止操作態様を報知可能な有利区間に属する有利区間状態と、前記有利区間状態から独立して各種状態への移行が行われる遊技状態と、が設けられ、前記有利区間状態には、通常状態と、前記通常状態よりも遊技者にとって有利な有利状態と、が少なくとも設けられ、前記遊技状態には、前記各種状態として、第1状態と、第2状態と、ボーナス状態と、が少なくとも設けられ、前記第1状態及び前記第2状態の各々から前記ボーナス状態へは、前記ボーナス状態への移行に係るボーナス移行役の入賞により移行し、前記ボーナス状態から前記第1状態へは、前記ボーナス状態の終了により移行し、前記第1状態から前記第2状態へは、前記ボーナス移行役に当選又は入賞することなく、当該第1状態で所定の遊技期間を経過することにより移行し、前記有利状態に関する有利抽選は、前記遊技状態が前記第1状態よりも前記第2状態の場合に行われた方が遊技者にとって有利であり、前記有利区間状態が前記有利状態に移行した場合は、当該有利状態への移行を契機に前記遊技状態の移行が行われず、当該有利状態の移行前から行われている前記遊技状態を維持し、前記有利状態が終了した場合は、当該有利状態の終了を契機に前記遊技状態の移行が行われず、当該有利状態の終了前から行われている前記遊技状態を維持する。
この構成では、ストップスイッチの停止操作態様を報知可能な有利区間に属する有利区間状態として、通常状態と、通常状態よりも遊技者にとって有利な有利状態と、が少なくとも設けられている。また、この構成では、有利区間状態から独立して各種状態への移行が行われる遊技状態として、第1状態と、第2状態と、ボーナス状態と、が少なくとも設けられている。
そして、この構成では、有利状態に関する有利抽選は、遊技状態が「第1状態」よりも「第2状態」の場合に行われた方が遊技者にとって有利となるよう構成されている。例えば、有利抽選の当選確率を、遊技状態が「第1状態」の場合に行われたときよりも「第2状態」の場合に行われたときを高くすることが想定される。
ここで、遊技状態に関わらず、有利抽選の当選確率が一律である場合には、遊技状態の移行に対する遊技者の興味が低下し、遊技の興趣が低下するおそれがある。
これに対し、この構成は、上記のように構成されているため、遊技者は、遊技状態が「第1状態」ではなく、有利抽選が有利となる「第2状態」に移行することを望むこととなり、遊技状態の移行に対する遊技者の興味を高めることができる。
そのため、この構成によれば、遊技状態の移行と有利区間状態の移行との関連性を深めることで、遊技の興趣を高めることができる。
また、この構成では、有利区間状態が有利状態に移行した場合は、当該有利状態への移行を契機に遊技状態の移行が行われず、当該有利状態の移行前から行われている遊技状態を維持する。さらに、この構成では、有利状態が終了した場合は、当該有利状態の終了を契機に遊技状態の移行が行われず、当該有利状態の終了前から行われている遊技状態を維持する。
上記のように、この構成は、遊技状態の移行が有利区間状態の移行から独立しているため、有利状態が遊技状態によらず発生する。そのため、この構成によれば、例えば、遊技状態が「第2状態」でボーナス移行役に当選又は入賞することなく有利区間を終了しても、再び有利区間に移行した場合に当該「第2状態」の状態において有利状態への移行の期待感を与えることができる。
また、本発明に係る遊技機の具体例としては、さらに、複数段階の有利度が設けられ、前記ボーナス状態中は、特定役の当選に基づいて前記有利度の段階が昇格し、前記第2状態から前記ボーナス状態に移行した場合は、前記第1状態から前記ボーナス状態に移行した場合に設定される前記有利度の段階よりも高い前記有利度の段階が設定された状態で前記ボーナス状態が進行する。
この構成では、第2状態からボーナス状態に移行した場合は、第1状態からボーナス状態に移行した場合に設定される有利度の段階よりも高い有利度の段階が設定された状態でボーナス状態が進行する。
そのため、この構成によれば、遊技状態が「第2状態」である場合において、有利状態への移行とともに、ボーナス状態への移行にも期待して遊技を行わせることができる。
また、本発明に係る遊技機の具体例としては、さらに、前記有利区間は、予め定めた上限遊技期間を経過した場合に前記停止操作態様を報知不可能な非有利区間に移行するものであり、前記ボーナス状態の終了後の前記有利区間において、前記有利状態へ移行するか否かの期待度が示唆される示唆状態が行われ、前記有利区間状態が前記示唆状態である場合に、前記ボーナス移行役に入賞したときには、前記ボーナス状態の終了後に前記示唆状態に再度移行することなく、前記有利状態へ移行する。
この構成では、予め定めた上限遊技期間を経過した場合、有利区間から非有利区間へ移行する。このように、有利区間には上限遊技期間が定められているため、有利区間状態が遊技者にとって有利な状態へ移行する前に有利区間の遊技期間を多く要してしまうと、遊技者にとって有利な状態を実行可能な遊技期間が少なくなってしまう。
つまり、有利区間が設けられた遊技機では、遊技者にとって有利な状態を実行可能な遊技期間を確保すべく、有利区間の遊技期間が無駄に消化される状況をなくすことが望ましい。
そこで、この構成では、ボーナス状態終了後の有利区間状態として、有利状態へ移行するか否かの期待度が示唆される示唆状態が行われ、当該示唆状態において、ボーナス移行役に入賞した場合は、ボーナス状態の終了後に示唆状態に再度移行することなく、有利状態へ移行することとしている。これにより、この構成によれば、有利区間を示唆状態で連続して無駄に消化することがないため、遊技者が不満を感じることを抑制できる。
また、本発明に係る遊技機の具体例としては、さらに、複数段階の有利度が設けられ、前記有利状態中は、当選役に基づく昇格抽選により前記有利度の段階を昇格させるか否かが決定され、前記有利区間状態には、前記有利状態よりも遊技者にとって有利であり、前記有利状態から移行可能な特別状態が設けられ、前記有利状態中の前記有利度の段階が所定段階以上となった場合には、前記有利度の段階が所定段階以上となったことによる特典が付与された状態で前記特別状態に移行するとともに、移行した前記特別状態において前記特典を保持している旨を示す特典表示が表示部に表示され、前記特典表示が前記表示部に表示されている前記特別状態では、当該特別状態の予め定めた遊技期間の終了前に前記特典が使用されるとともに、当該特別状態において特定演出の実行中に前記特典を上乗せすることが決定された場合には、前記特典表示の表示態様が変化する。
この構成では、有利状態中の有利度の段階が所定段階以上となった場合には、有利度の段階が所定段階以上となったことによる特典が付与された状態で特別状態に移行するとともに、移行した特別状態において当該特典を保持している旨を示す特典表示が表示部に表示される。そして、特典表示が表示部に表示されている特別状態では、特別状態の予め定めた遊技期間の終了前に当該特典が使用されるとともに、当該特別状態において特定演出の実行中に当該特典を上乗せすることが決定された場合には、特典表示の表示態様が変化する。
そのため、この構成によれば、遊技者は状況に応じた演出を楽しむことができ、特典表示が表示されている場合に、より特典表示の表示態様に着目しながら遊技することに面白みを感じさせることができる。
本実施の形態における遊技機の概略正面図である。 本実施の形態における遊技機の入力、制御及び出力を示すブロック図である。 図2のメイン制御手段の詳細を説明するための概略ブロック図である。 図2のサブ制御手段の詳細を説明するための概略ブロック図である。 本実施の形態における遊技の流れを説明するためのフローチャートである。 本実施の形態における遊技状態の説明図である。 本実施の形態における演出状態の説明図である。 演出状態がAT状態に移行するまでの流れの一例を示したタイムチャートである。 表示部に表示される特典表示の表示例である。 表示部に表示される特典表示の表示態様が変化する様子を示した表示例である。 CZ中レベル「1」で移行したAT状態における表示部の表示例である。 演出状態が示唆状態に移行した後、CZ状態に移行するまでの流れの一例を示したタイムチャートである。
(遊技機10)
本明細書では、各説明箇所において、方向についての定義等が示されていない場合には、遊技機10の方を向いて位置している遊技者から見て、遊技機10から遊技者の手前側に向かう方向を「前」方向とし、その逆方向を「後」方向とする。また、同様に、「左」や「右」等の左右方向及び「上」や「下」等の上下方向も、遊技者から見た場合の左方向や右方向、又は上方向や下方向を意味する。同様に、各部材の説明においても、方向についての定義等が示されていない場合には、各部材を、遊技機10の所定位置に固定した場合における遊技者から見た方向を意味する。
本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンを、以下、図面を参照しながら説明する。
(筐体12、前扉14)
図1に示すように、本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンは、前方向に向かって開口する正面開口を有する四角箱状の筐体12と、この筐体12の正面開口を開閉自在に覆う前扉14とを備えている。
(回転リール62)
前扉14の上部には、薄板樹脂からなる上パネル20を備えている。この上パネル20の略中央には、3個の回転リール62(正面から向かって左側の左回転リール64、中央の中回転リール66、右側の右回転リール68)の円周上の図柄61を見ることができる透過可能な図柄表示窓部16が形成されている。この図柄表示窓部16は、3個全ての回転リール62の回転が停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄61を遊技者に見せるように形成されている。この図柄表示窓部16は、回転リール62の正面側に設けられて、回転リール62の回転が停止した際、後述する有効ライン86上に停止している複数の図柄61を視認するためのものである。回転リール62は、複数の図柄61を図柄表示窓部16を介して変動表示可能なものである。
(リールユニット60)
前記図柄表示窓部16の後方向(奥方向)には、3個のリール駆動モータ65と、この各リール駆動モータ65によってそれぞれ回転させられる合計3個の前記回転リール62と、前記リール駆動モータ65及び前記回転リール62を保持するユニットホルダ(図示せず)とを有するリールユニット60が配置されている。また、リールユニット60には、回転リール62の回転位置が基準となる位置(基準位置)であることを検出するためリール位置センサ63が設けられている。このリール駆動モータ65は、メイン制御手段200から出力されるリール駆動モータ65を駆動するための駆動信号に基づき駆動する。
(クレジット表示器87、払出枚数表示器88)
前記図柄表示窓部16の下方には、クレジットメダルの貯留枚数(以下、「クレジットメダル数」とする)を表示するクレジット表示器87と、このクレジット表示器87の左側に配置され、遊技機10から払い出されたメダルの総数を表示する払出枚数表示器88とが設けられている。これらの表示器は、例えば2個の7セグメントLEDで構成されている。このような構成により、クレジット表示器87では、クレジットメダル数に対応する2桁の数字が表示可能となっており、払出枚数表示器88では、払出枚数に対応する2桁の数字が表示可能となっている。
本実施の形態に係る遊技機10は、後述するメダル投入口38に投入したメダルを最大50枚までクレジットメダルとして内部に貯留可能なクレジット機能(投入枚数を電子データとして電子的に記憶し管理する機能)を有している。そして、このクレジットメダルとして貯留可能な最大枚数である50枚を「最大クレジットメダル数」とする。
(区間報知ランプ90)
前扉14のうち、クレジット表示器87と払出枚数表示器88との間には、現在の状態が「有利区間」であることを発光態様により報知する区間報知ランプ90が設けられている。
ここで、「有利区間」とは、遊技者にとって有利なストップスイッチ50の押し順の表示が行われない非有利区間から移行可能であり、上記の押し順の表示が可能な区間である。
この区間報知ランプ90は、後述するAT状態への移行時に点灯するように設定されている。そして、区間報知ランプ90が点灯した場合には、当該有利区間中は常時点灯される。
ここで、区間報知ランプ90のみで現在の状態が「有利区間」であることを発光態様により報知することに限らず、例えば、クレジット表示器87又は払出枚数表示器88を構成する特定の7セグメントLEDと区間報知ランプ90との双方を用いて、現在の状態が「有利区間」であることを発光態様により報知してもよい。
また、区間報知ランプ90を設けずに、例えば、クレジット表示器87又は払出枚数表示器88を構成する特定の7セグメントLEDを用いて、現在の状態が「有利区間」であることを発光態様により報知してもよい。
(操作部30)
前記前扉14の下部には下パネル22が設けられている。そして、前扉14には下パネル22の上に位置して前扉14の前方向へ向けて突出する操作部30を備えている。この操作部30は、メダル投入口38と、精算スイッチ36と、ストップスイッチ50と、スタートスイッチ40と、ベットスイッチ32と、演出用ボタンスイッチ42と、を備えている。
(メダル投入口38)
操作部30の右側部分には、遊技機10の内部へ遊技用価値としてのメダルを投入するためのメダル投入口38が設けられている。
(メダルセレクタ17)
前扉14の裏側であって、前記メダル投入口38の近傍には、メダル投入口38に投入されたメダルが正規のものか否かを選別して、正規のメダルのみをホッパーユニット24に導くメダルセレクタ17が設けられている。このメダルセレクタ17には、メダル投入口38に投入されたメダルを1枚ずつ検知する投入センサ92が設けられている。
なお、前扉14の裏側には図示しないメダル通路が設けられており、メダルセレクタ17において非正規のメダルとして排除されたメダルや、ホッパーユニット24から払い出されたメダルが、このメダル通路を通過してメダル払出口28から払い出される。
(精算スイッチ36)
メダル投入口38の下方には、クレジット機能によりクレジットしたメダルの全てを払い出すための精算スイッチ36が設けられている。
(ストップスイッチ50)
前記操作部30の中央には、操作により対応する回転リール62の回転を停止させるため、3個の回転リール62のそれぞれに対応する3個のストップスイッチ50が設けられている。このストップスイッチ50は、左回転リール64を停止させるための左ストップスイッチLと、中回転リール66を停止させるための中ストップスイッチCと、右回転リール68を停止させるための右ストップスイッチRとを有している。すなわち、これらのストップスイッチ50は、複数の回転リール62それぞれに対応して設けられ、複数の回転リール62の図柄61の変動表示の開始後、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を個別に停止させるためのものである。
(スタートスイッチ40)
このストップスイッチ50の左側には、メダルの投入又は後述するベットスイッチ32の操作を条件に回転リール62の回転を開始させるためのスタートスイッチ40が設けられている。すなわち、このスタートスイッチ40は、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を開始させるためのものである。
(ベットスイッチ32)
このスタートスイッチ40の上方には、ベットスイッチ32として、クレジットしたメダル数から最大投入枚数(具体的には3枚)に達するまで投入可能なメダル数を減じて3枚のメダル投入に代えるマックスベットスイッチ34と、クレジットしたメダル数から1枚のメダル数を減じて1枚のメダル投入に代えるシングルベットスイッチ35とが設けられている。
(演出用ボタンスイッチ42)
マックスベットスイッチ34の右側には、所定の演出において遊技者が操作可能な演出用ボタンスイッチ42が設けられている。
また、前記前扉14の裏側には、扉開閉用スイッチ19、設定変更スイッチ46、設定表示器89などが配置されている(図2参照)。
(扉開閉用スイッチ19)
扉開閉用スイッチ19は前扉14が閉じているか否かを検知するためのものである。この扉開閉用スイッチ19は、前扉14が閉塞している場合に、前扉14の背面と扉開閉用スイッチ19の前面とが押圧されることでオンとなり、前扉14が開放するに従って、前扉14の背面が扉開閉用スイッチ19の前面から離間して押圧が解除されることでオフとなる。
(設定変更スイッチ46)
設定変更スイッチ46は、後述する電源ユニット43の設定キースイッチ45と共に設定変更を行うためのものである。
(設定表示器89)
設定表示器89は、例えば7セグメントの小型のLEDにより、複数段階設けられた設定値を表示するものである。設定表示器89には、当該遊技機10の設定値が表示されるが、外部から視認できないようにすべく、設定後一定時間が経過するとその表示は解除される。
また、前記前扉14の下部に相当する筐体12の内部には、メダルを貯留することができるとともに、メダルを払い出すことができるホッパーユニット24と、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチ44を有すると共に各部品に電力を供給するための電源ユニット43とが配置されている(図2参照)。
(ホッパーユニット24)
このホッパーユニット24には、その駆動によりメダルをメダル払出口28に向けて払い出すホッパーモータ95と、ホッパーユニット24の出口に設けられ、メダル払出口28に払い出されたメダルを1枚ずつ検出する払出センサ94と、ホッパーユニット24のメダルタンクから溢れたメダルを収納するための補助タンクの近傍に設けられ、補助タンク内のメダルが満杯になったことを検出してメイン制御手段200へ信号を出力するオーバーフローセンサ96とが設けられている。
(電源ユニット43)
この電源ユニット43には、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチ44と、設定変更処理のための設定キースイッチ45とが設けられている。
(メダル払出口28等)
前記前扉14の下部には、所定の場合にホッパーユニット24からメダルが払い出されるメダル払出口28が形成されている。このメダル払出口28の下方には、メダル払出口28から払い出されたメダルを貯留するため、上方に向かって開口する皿状のメダル受け皿26が形成されている。なお、クレジットされているメダル数が最大クレジットメダル数である50枚未満の場合は、50枚に到達するまで、獲得したメダルはメダル払出口28から払い出されずにクレジットメダルの枚数に加算される。
(遊技の流れの説明)
本実施の形態に係る遊技機10は、マックスベットスイッチ34やシングルベットスイッチ35等の操作又はメダル投入により所定枚数のメダルを投入することにより遊技の開始を可能とするものである。そして、スタートスイッチ40の押下操作により、回転リール62の回転を開始させて遊技が開始されるとともに、複数の役の少なくとも何れか1つに当選か又はハズレかの役抽選が行われる。そして、当該遊技機10は、各回転リール62に対応するストップスイッチ50の操作タイミング及び役抽選の結果に基づいて、回転リール62の回転を役抽選の結果に適合するように停止させる。当該遊技機10は、停止時の図柄61の組合せによって、当選した役を構成する図柄61の組合せが所定の有効なライン(所定の役の図柄61の組合せが当該ライン上に揃ったときに所定の配当としてのメダルが付与されるラインのことであり、以下、有効ライン86とする。)上に停止した場合に、入賞等となり、所定枚数のメダルを払い出す等の所定の配当を遊技者に付与する。これにより、1回の遊技が終了するものである。有効ライン86は、3個の回転リール62にそれぞれ表示されている図柄61のうち図柄表示窓部16から視認可能な図柄61を各回転リール62につき1個ずつ繋いでできる入賞等するために有効となる図柄61の組合せの並びを規定したラインである。本実施の形態における有効ライン86は、左回転リール64、中回転リール66、及び右回転リール68の中段を結んだ1本のラインである。
(演出装置70)
前記前扉14には、遊技者に役抽選の当選等の種々の情報を音や光や映像等で報知させるための演出装置70が形成されている。この演出装置70は、スピーカー72と、演出用ランプ78と、表示部84と、バックランプ67と、を備えている。
(スピーカー72)
前記スピーカー72は、前扉14の上部左右に配置された上部スピーカー74と、前扉14の下部左右に配置された下部スピーカー76とを備えている。
(演出用ランプ78)
前記演出用ランプ78は、前扉14の上部に配置された上部ランプ80と、前扉14の下部の左右に配置された下部ランプ82とを備えている。
(表示部84)
前記表示部84は、その画面に種々の情報を表示するための液晶表示装置である。
(バックランプ67)
前記バックランプ67は、リールユニット60に設けられており、回転リール62上の図柄61を照らすためのものである。
(制御装置100)
図2に示すように、遊技機10の内部には、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置100が形成されている。この制御装置100は、遊技を進行させて遊技を制御するメイン制御手段200と、このメイン制御手段200からの情報(コマンド)を受けて、遊技の進行に応じた演出を制御し、主に遊技内容に関する情報を遊技者に報知する演出を行うサブ制御手段500とを備えている。
なお、メイン制御手段200とサブ制御手段500との間は、メイン制御手段200への不正操作を防止するために、メイン制御手段200からサブ制御手段500への一方向の通信により行われ、サブ制御手段500からメイン制御手段200への逆方向の通信は行われていない(すなわち双方向の通信ではない)。メイン制御手段200は、メダルセレクタ17、スタートスイッチ40、ベットスイッチ32、ストップスイッチ50、設定変更スイッチ46、精算スイッチ36、扉開閉用スイッチ19、電源ユニット43、リールユニット60及びホッパーユニット24の入力を受け付け、クレジット表示器87、払出枚数表示器88、リールユニット60、ホッパーユニット24、設定表示器89及び区間報知ランプ90の作動を制御する。サブ制御手段500は、メイン制御手段200、及び演出用ボタンスイッチ42からの信号を入力し、演出用ランプ78等の演出装置70の作動を制御する。サブ制御手段500には、演出装置70としての演出用ランプ78、スピーカー72、表示部84及びバックランプ67の各パーツが接続されている。
なお、特に図示していないが、メイン制御手段200を有するメイン基板と、サブ制御手段500を有するサブ基板とは、それぞれ専用の基板ケースの内部に収納されている。具体的には、メイン制御手段200は、メイン基板ケースの内部に収納され、サブ制御手段500は、サブ基板ケースの内部に収納されている。そして、メイン基板ケースは、筐体12内部の奥側の上部に固定され、サブ基板ケースは、筐体12内部の正面から向かって左側に固定されている。
メイン制御手段200及びサブ制御手段500は、CPU、ROM、RAM、I/Oポート(図示せず)を備えたマイクロコンピュータにより構成される。CPUは、タイマ割込などの割込機能を持ち、ROMに記憶されたプログラムを実行して、種々の処理を行う。ROMは、CPUが実行するプログラムや各種テーブル等の固定的なデータを記憶し、RAMは、CPUがプログラムを実行する際の一時的な記憶領域、例えば遊技機10の状態を記憶するための記憶領域や、役抽選の抽選結果を記憶するための記憶領域として使用される。
(外部集中端子板18)
また、筐体12内部の正面から向かって右側には、外部集中端子板18が設けられている。
外部集中端子板18は、遊技データを遊技機10外部に出力させるものであり、メイン制御手段200と配線される接続端子(コネクタ)や、外部機器(図示省略)と配線される接続端子(コネクタ)が設けられた端子板である。また、外部集中端子板18は、図示しないが、遊技島設備(例えばデータ表示器)やホールコンピュータに接続されている。
(メイン制御手段200)
メイン制御手段200は、図3に示すように、役抽選手段210、リール制御手段220、停止図柄判定手段230、配当付与手段240、遊技状態制御手段250、有利区間制御手段260、及び送信手段270の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。
以上の構成をもって、メイン制御手段200は、役の抽選を行い、回転リール62の回転及び停止を制御し、回転リール62が全て停止したときに停止図柄61の判定を行い、遊技の進行を行う手段として機能することとなる。
メイン制御手段200は、遊技を制御するためのものであって、遊技を進行させるためのものである。以下、本実施の形態における遊技について説明する。
規定の賭け数(3枚)が設定されると、1本の有効ライン86が設定される。なお、本実施の形態に係る遊技機10は、規定の賭け数として3が設定されている。賭け数を設定する方法には、メダル投入口38からメダルを投入する方法と、ベットスイッチ32を操作することによってクレジットメダルを賭け数として設定する方法とがある。そして、規定の賭け数(3枚)が設定されていることを条件に、スタートスイッチ40を操作すると、賭け数が確定し、役抽選手段210により、複数の役の何れかに当選したか又はハズレかの抽選(役抽選)が行われる。また、役抽選とほぼ同時に、前回の遊技での回転リール62の回転開始時から所定の時間(本実施の形態では、4.1秒)が経過しているか否かが判定され、所定の時間が経過すると、3個全ての回転リール62の回転が開始する。
回転リール62の回転開始後、所定の条件(本実施の形態では、回転リール62を加速する処理を実行した後、所定のセンサにより回転リール62の回転位置が基準位置であることを検出すること)が成立すると、ストップスイッチ50の操作が可能な状態(停止操作可能状態)となる。
その後に、3個のストップスイッチ50のうち1個を操作すると、当該ストップスイッチ50に対応した回転リール62の回転が停止する。そして、3個全てのストップスイッチ50の操作を終えると、3個全ての回転リール62の回転が停止する。
このとき、有効ライン86上に所定の図柄61の組合せが揃うと、当該図柄61の組合せに対応した処理が行われる。本実施の形態に係る遊技機10は、有効ライン86上に予め定められた図柄61の組合せが揃うと遊技者に配当としてのメダルが付与されるように形成されている。例えば小役(メダルの払い出しを伴う役)に対応した図柄61の組合せが有効ライン86上に揃うと、小役に対応した枚数のメダルが遊技者に対して付与される。
また、有効ライン86上に再遊技役(遊技者所有のメダルを使用することなく次回の遊技を開始可能とする役、所謂リプレイ役)に対応する図柄61の組合せが揃うと、メダルの払い出しはないものの、次回の遊技において遊技者所有のメダルを使用することなく賭け数が自動的に設定され遊技を行うことができる。
(役抽選手段210)
役抽選手段210は、当選役を決定する役抽選を実行するものである。すなわち、役抽選手段210は、スタートスイッチ40の操作を契機に、複数の役の何れか(1つ又は複数)に当選か又はハズレかの役抽選を行うためのものである。役抽選手段210は、役に当選したか否かを決定するための役抽選テーブルを、主な分類としてノーマル状態用、ボーナス内部中状態用、ボーナス状態用のそれぞれに対応して複数備えており、メイン制御手段200のROM上に記憶されている。役抽選手段210は、予め定めた抽選データと、所定範囲の整数値を繰り返してカウントするループカウンタを有する所定の乱数発生手段(乱数発生回路)が発生した乱数のうちから抽出した乱数とを比較して、当選か否かを判定する。
役抽選手段210の役抽選に用いる当選確率は、図示しない役抽選テーブルにより、予めプログラムされた範囲内で遊技ホールの管理者により変更可能に形成されている。具体的には、その当選確率を規定するための値である複数段階の設定値を変更するための筐体12内部の設定変更スイッチ46を操作することにより、複数段階の設定値のうち何れか1つの特定の設定値が選択される。そして、役抽選手段210は、選択された設定値毎に予め定められた抽選確率で役抽選を行っている。
また、本実施の形態における設定値は、設定値「1」から「6」の6段階に設定されている。なお、設定値は複数段階であれば、設定値「1」から「6」の6段階に限られず、例えば「1・3・6」又は「2・4・6」としてもよい。
本実施の形態では、役抽選手段210により抽選される役として、大別すると、小役、リプレイ役、ボーナス移行役(遊技状態の移行を伴う役)が設けられている。
(リール制御手段220)
リール制御手段220は、各回転リール62の回転を停止させるためのものである。リール制御手段220は、役抽選手段210の役抽選結果と、各ストップスイッチ50が操作されたときの対応する回転リール62の回転位置とに基づいて、各回転リール62の回転を停止させる。なお、リール制御手段220は、必要に応じて各ストップスイッチ50の押し順が所定の条件に適合しているか否かも停止させる条件にする場合がある。
(停止図柄判定手段230)
停止図柄判定手段230は、全ての回転リール62が停止した際における有効ライン86上の図柄61の組合せを記憶するとともに入賞等の判定をするためのものである。
(配当付与手段240)
配当付与手段240は、停止図柄判定手段230の判定結果に基づいて、メダル払い出し等の所定の配当の付与を行うものである。配当付与手段240は、停止図柄判定手段230の判定の結果、小役が入賞していると判定されると配当としてのメダルの払い出しを行う。
(遊技状態制御手段250)
遊技状態制御手段250は、遊技状態を制御するものである。
具体的には、遊技状態制御手段250は、図3に示すように、大別すると、ノーマル状態制御手段251、ボーナス内部中状態制御手段252及びボーナス状態制御手段253の各手段を有する。
(ノーマル状態制御手段251)
ノーマル状態制御手段251は、「ノーマル状態」(図6参照)を制御するものである。ここで、ノーマル状態は、ボーナス内部中状態制御手段252によるボーナス内部中状態、ボーナス状態制御手段253によるボーナス状態、以外の状態をいう。
(ボーナス内部中状態制御手段252)
ボーナス内部中状態制御手段252は、「ボーナス内部中状態」(図6参照)を制御するものである。ここで、ボーナス内部中状態は、ボーナス移行役に当選したが、当該ボーナス移行役に対応した図柄61の組み合わせを有効ライン86上に停止表示できなかった場合に移行する。
(ボーナス状態制御手段253)
ボーナス状態制御手段253は、「ボーナス状態」(図6参照)を制御するものである。
ボーナス状態は、ボーナス移行役に当選し、当該ボーナス移行役に対応した図柄61の組み合わせを有効ライン86上に停止表示させることで移行する。
そして、ボーナス状態終了後は、ノーマル状態の後述するRT1(図6参照)に移行する。
(有利区間制御手段260)
有利区間制御手段260は、図7を用いて後述する演出状態(非有利区間及び有利区間)を制御するものである。例えば、有利区間制御手段260は、後述する報知手段520を用いてストップスイッチ50の押し順を報知させる演出等を実行させる。
また、詳細は後述するが、有利区間制御手段260は、有利区間に属する有利区間状態において、各種の抽選を実行している。
(送信手段270)
送信手段270は、サブ制御手段500へ信号を送信するためのものである。
送信手段270は、例えば、投入センサ92の検知を契機に送信される投入検知信号、ベットスイッチ32での検知を契機に送信される投入操作信号、スタートスイッチ40での検知を契機に送信されるスタート信号、ストップスイッチ50での検知を契機に送信されるストップ信号、をサブ制御手段500へ送信する。
また、送信手段270は、これらスイッチの検知に対応する信号に加え、メイン制御手段200において管理する遊技状態(例えば遊技中の状態であるか、非遊技中の状態であるか)を識別可能にするための遊技状態信号も、適宜のタイミングで送信する。
(サブ制御手段500)
サブ制御手段500は、図4に示すように、受信手段510、報知手段520の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。
以上の構成をもって、サブ制御手段500は、メイン制御手段200からの信号を受けて、遊技の進行に伴う演出を行うものである。
具体的には、サブ制御手段500は、演出用ランプ78を駆動するためのLED駆動回路(図示せず)に対してLEDの点灯や消灯を規定するデータを出力したり、スピーカー72から音を出力するための音声出力回路(図示せず)に対して出力する音声を規定するデータを出力したり、表示部84を駆動するための液晶制御基板(図示せず)に対して出力する映像データを規定するデータを出力したりする。
(受信手段510)
受信手段510は、送信手段270からの信号を受信するものである。
(報知手段520)
報知手段520は、演出装置70を用いて種々の情報、具体的には、演出を遊技者に報知するためのものである。
この報知手段520は、役抽選の結果に基づく当選役に応じた演出、各遊技状態や各演出状態に応じた演出、又は押し順を報知するための演出等を遊技者に報知する。これらの演出は、それぞれ複数設けられており、報知手段520は、抽選により選択された演出やメイン制御手段200からの信号(コマンド)に対応する演出を演出装置70を用いて遊技者に報知する。
(図5を用いた遊技の基本的な流れの説明)
図5に示すフローチャートに基づいて、メイン制御手段200が1ゲーム毎に実行する一般的な遊技制御処理について説明する。
ステップS10において、メイン制御手段200により、スタートスイッチ40の操作があったか否かの判定が行われる。ここで、スタートスイッチ40の操作があったと判定されると、賭け数の設定が不可能な状態とされる。その後、次のステップS11に進む。一方、スタートスイッチ40の操作がないと判定されると、再度ステップS10となる。
なお、このステップS10の前提として、賭け数設定処理が行われている。この賭け数設定処理では、賭け数として規定の賭け数(3枚)が設定されたか否かが判定されるものである。具体的には、メイン制御手段200により、当該ゲームの賭け数として設定されているメダルの枚数が規定の賭け数(3枚)に達しているか否かの判定が行われる。
ステップS11において、役抽選手段210により、役抽選処理が行われる。また、このとき、役抽選の結果がメイン制御手段200からサブ制御手段500へ送信される。役抽選処理が終了すると、次のステップS12に進む。
ステップS12において、リールユニット60における回転リール62の回転変動処理が行われる。回転リール62が所定の回転速度に達した後、回転中の回転リール62に対応するストップスイッチ50の操作があった場合に、リール制御手段220により、各回転リール62の回転が停止させられる。このときのストップスイッチ50(左ストップスイッチL、中ストップスイッチC、右ストップスイッチR)の当選役に対応する押し順は、メイン制御手段200に形成された所定の記憶領域に記憶されると共に、その後の処理にて読み出される。
また、全ての停止操作終了後、メイン制御手段200からサブ制御手段500へ全回転リール62の回転停止情報が送信される。そして、全ての回転リール62の回転変動処理が終了すると、次のステップS13に進む。
ステップS13において、停止図柄判定手段230により、有効ライン86上の図柄61の組合せに対して所定の役の図柄61の組合せが揃っているか否かの停止図柄判定処理が行われる。ここで、入賞等の判定処理の判定結果のデータは、メイン制御手段200からサブ制御手段500へ送信される。そして、判定処理が終わると、次のステップS14に進む。
ステップS14において、配当付与手段240により、停止図柄判定手段230の判定結果に対応した払出処理等が行われる。なお、判定の結果、払出が不要な場合には、払出処理は行われない。そして、当該処理を終了する。
(図6を用いた遊技状態の説明)
次に、図6を用いて遊技状態について説明する。
遊技状態は、メイン制御手段200により管理され、図6に示すように、大別すると、ノーマル状態、ボーナス内部中状態、及びボーナス状態がある。
(ノーマル状態)
ノーマル状態は、ノーマル状態制御手段251により制御され、「RT0」と、「RT1」とがある。なお、RT1は「第1状態」の一例であり、RT0は「第2状態」の一例である。
RT0におけるリプレイ役への当選確率は、通常(1/7.3)に設定され、RT1におけるリプレイ役への当選確率は、RT0よりも高く設定されている。
ノーマル状態における役抽選によりボーナス移行役に当選し、当該ボーナス移行役に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示されなかった場合はボーナス内部中状態へ移行し、停止表示された場合はボーナス状態へ移行する。なお、以下では、「ボーナス移行役に当選し、当該ボーナス移行役に対応する図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示されたこと」を「入賞」と記載することもある。
RT1からRT0へは、ボーナス移行役に当選又は入賞することなく、当該RT1で所定の遊技期間、例えば、999ゲームを経過することにより移行する。なお、RT0からRT1へは、移行できないよう構成されているため、RT0に移行した場合はボーナス移行役に当選するまで当該RT0が維持される。
(ボーナス内部中状態)
ボーナス内部中状態は、ボーナス内部中状態制御手段252により制御され、後述するRBB1に対応する「RBB1F」と、後述するRBB2に対応する「RBB2F」と、後述するRBB3に対応する「RBB3F」と、後述するRBB4に対応する「RBB4F」とがある。
ボーナス内部中状態におけるリプレイ役への当選確率は、RT1よりも高く設定されている。
そして、ボーナス内部中状態において対応するボーナス移行役に入賞した場合はボーナス状態へ移行する。
(ボーナス状態)
ボーナス状態は、ボーナス状態制御手段253により制御され、ボーナス移行役「RBB1」に入賞した場合に移行する「RBB1」と、ボーナス移行役「RBB2」に入賞した場合に移行する「RBB2」と、ボーナス移行役「RBB3」に入賞した場合に移行する「RBB3」と、ボーナス移行役「RBB4」に入賞した場合に移行する「RBB4」とがある。
ボーナス状態におけるリプレイ役への当選確率は、「0」に設定されている。
なお、本実施の形態では、非有利区間中の役抽選で有利区間への移行に係る有利区間移行役に当選した場合は、有利区間に移行することとなっている。そして、上記の有利区間移行役にボーナス移行役も含まれているため、遊技状態が「ボーナス状態」であれば、ほとんどの場合において演出状態が「有利区間」に滞在している。
RBB1及びRBB2は、247枚を超えるメダルの払い出しで終了し、RBB3及びRBB4は、52枚を超えるメダルの払い出しで終了する。
そして、ボーナス状態の終了後は、RT1に移行する。
また、ボーナス状態では、遊技者にとっての有利度合いを示す6段階のボーナス中レベル(0〜5)が設けられている。そして、ボーナス状態中は、特定役(例:バー)に入賞した場合にボーナス中レベルが1段階昇格することとなっている。
ここで、ボーナス状態中は、所定の契機において、特定役に対応する図柄組み合わせを停止表示させることを促す所謂「狙え演出」が表示部84に表示される。狙え演出が表示部84に表示された場合、遊技者は、特定役が入賞するようにストップスイッチ50を操作し、特定役が入賞したときにはボーナス中レベルが1段階昇格し、特定役が入賞しなかったときには現在のボーナス中レベルが維持される。
本実施の形態では、ボーナス状態終了時のボーナス中レベルが「0」の場合はボーナス状態終了後の演出状態が「示唆状態」に移行し、ボーナス中レベルが「1」の場合はボーナス状態終了後の演出状態がCZ中レベル「0」の「CZ状態」に移行し、ボーナス中レベルが「2」の場合はボーナス状態終了後の演出状態がCZ中レベル「1」の「CZ状態」に移行し、ボーナス中レベルが「3」の場合はボーナス状態終了後の演出状態がCZ中レベル「2」の「CZ状態」に移行し、ボーナス中レベルが「4」の場合はボーナス状態終了後の演出状態がCZ中レベル「3」の「CZ状態」に移行し、ボーナス中レベルが「5」の場合はボーナス状態終了後の演出状態がCZ中レベル「4」の「CZ状態」に移行することとなっている。なお、「示唆状態」、「CZ中レベル」、及び「CZ状態」の詳細については後述する。
ここで、RT1からボーナス状態に移行した場合(ボーナス内部中状態を経由した場合も含む)は、RT0からボーナス状態に移行した場合(ボーナス内部中状態を経由した場合も含む)に設定されるボーナス中レベルよりも低い段階のボーナス中レベルが設定された状態でボーナス状態が進行することとなっている。つまり、RT1からボーナス状態に移行した場合における初期のボーナス中レベルは、RT0からボーナス状態に移行した場合における初期のボーナス中レベルよりも低い段階が設定されることとなっている。
具体的には、RT1からボーナス状態に移行した場合は、ボーナス中レベルが「0又は1」に設定され、RT0からボーナス状態に移行した場合は、ボーナス中レベルが「2」に設定される。なお、RT1からボーナス状態に移行する場合には、移行後のボーナス状態における初期のボーナス中レベルを決定するボーナス中レベル決定抽選が行われ、当該抽選結果に応じて「0又は1」が設定されることとなっている。
(図7を用いた演出状態の説明)
図7に示すように、本実施の形態では、演出状態として、役抽選により予め定められた押し順でストップスイッチ50の操作がされた場合に入賞となる押し順役に当選した場合に、押し順が報知されない非有利区間と、非有利区間から移行可能であって、押し順が報知可能な有利区間とが設けられている。
(非有利区間)
非有利区間中の役抽選で有利区間移行役に当選した場合は、有利区間のうち「通常状態」に移行する。
(有利区間)
有利区間には、有利区間に属する有利区間状態として、「通常状態」、「CZ状態」、「AT状態」、「上乗せ特化状態」、及び「示唆状態」が設けられている。各状態の詳細については後述する。
ここで、本実施の形態では、非有利区間から有利区間への移行後に経過したゲーム数である有利区間経過ゲーム数が1500ゲームとなった場合は、有利区間の上限ゲーム数に到達したとして、有利区間から非有利区間へ移行する。そのため、メイン制御手段200は、有利区間経過ゲーム数を計数するカウンタである有利区間カウンタを用いて有利区間経過ゲーム数を計数し、当該有利区間経過ゲーム数が1500ゲームに到達したか否か判定している。なお、メイン制御手段200は、有利区間状態に関わらず、有利区間の滞在中は常に有利区間カウンタを用いて有利区間経過ゲーム数を計数している。
また、本実施の形態では、有利区間カウンタを用いて計数される有利区間経過ゲーム数が1500ゲームに到達する前であっても、有利区間で投入されたメダルの数と払い出したメダルの数との差である差枚数が所定枚数(例:2400枚)に到達した場合は、これを契機に有利区間から非有利区間へ移行する。「有利区間で投入されたメダルの数と払い出したメダルの数との差である差枚数」とは、有利区間で最もメダルが減った状態と有利区間で最もメダルが増えた状態との差によって求められる数、所謂MYである。そのため、メイン制御手段200は、MYを計数するカウンタであるMYカウンタを用いて有利区間へ移行した後の投入枚数と払出枚数とを計数し、所定枚数の差枚数(所謂MY2400枚)に到達したか否か判定している。なお、メイン制御手段200は、有利区間状態に関わらず、有利区間の滞在中は常にMYカウンタを用いて差枚数(MY)を計数している。
なお、有利区間において、有利区間カウンタを用いて計数される有利区間経過ゲーム数が1500ゲームに到達する前や、MY2400枚に到達する前であっても、後述する各契機に基づいて有利区間が終了して非有利区間へ移行する。
そして、本実施の形態では、有利区間が終了して非有利区間へ移行する場合には、各種の遊技情報(例:AT状態に関する情報、有利区間カウンタ、MYカウンタ)が初期化される。
(通常状態)
通常状態は、非有利区間から有利区間に移行した場合に最初に滞在する状態である。
通常状態中は、所定の遊技期間、例えば、50ゲームを経過する都度、又は役抽選でCZ状態への移行に係るCZ移行役に当選した場合に、CZ状態に移行するか否かのCZ移行抽選が行われ、当該抽選に当選した場合はCZ状態に移行する。本実施の形態では、上記の「CZ移行役」に、ボーナス移行役及びレア役が少なくとも含まれている。なお、CZ移行抽選は、役抽選の当選役に基づき行われることに限らず、各ゲームで行われることとしてもよい。
また、通常状態において、所定の遊技期間、例えば、250ゲームが経過した場合は、CZ状態に移行するか否かの期待度を煽る煽り演出(通常中)が演出装置70を用いて行われ、当該煽り演出(通常中)の結果が「成功」の場合はCZ状態に移行し、当該煽り演出(通常中)の結果が「失敗」の場合は非有利区間に移行する。なお、煽り演出(通常中)の結果が「成功」となる確率は「40%」、「失敗」となる確率は「60%」とされている。つまり、本実施の形態では、通常状態の上限ゲーム数(例:250ゲーム)が定められており、当該上限ゲーム数が経過した場合は「CZ状態」又は「非有利区間」に移行する。
(CZ状態)
CZ状態は、1セット最大15ゲームのCZ状態ゲーム数が設定された、通常状態よりも遊技者にとって有利な状態である。例えば、CZ状態は、通常状態と異なり、後述する「AT状態」及び「上乗せ特化状態」に移行可能な点で遊技者にとって有利な状態といえる。なお、CZ状態は「有利状態」の一例である。
本実施の形態では、遊技者にとっての有利度合いを示す5段階のCZ中レベル(0〜4)が設けられ、CZ状態中は、当選役に基づく昇格抽選によりCZ中レベルを昇格させるか否かが決定されることとなっている。
昇格抽選は、CZ状態中の各ゲームで行われ、当選役に基づく昇格期待度に応じてレベルを昇格させるか否かが決定される。本実施の形態では、CZ状態中の当選役が「ボーナス移行役」又は「強レア役」である場合は、CZ中レベルの昇格が確定する、すなわち、昇格抽選に当選することとなっている。なお、本実施の形態では、昇格抽選に当選した場合、CZ中レベルは1段階ずつ昇格する。
そして、CZ状態中に昇格抽選に当選した場合は、CZ状態ゲーム数が残っていても15ゲームのCZ状態ゲーム数が再設定され、次セットのCZ状態が開始される。なお、CZ状態中に最大レベルであるCZ中レベル「4」まで昇格した場合は、当該CZ状態の終了後に次セットのCZ状態が開始されることはない。
各CZ中レベルにおいて、CZ状態が終了した場合の移行先は以下の通りである。
CZ中レベル「0」でCZ状態が終了した場合は、非有利区間に移行する。
CZ中レベル「1」でCZ状態が終了した場合は、AT状態に移行する。
CZ中レベル「2」でCZ状態が終了した場合は、AT状態に移行する。そして、この場合は、AT状態の遊技期間であるAT状態ゲーム数に対して上乗せする上乗せゲーム数が付与された状態でAT状態に移行する。つまり、CZ中レベル「2」でCZ状態が終了した場合は、CZ中レベル「2」における特典に加え、CZ中レベル「1」でCZ状態が終了した場合の特典も付与される。
CZ中レベル「3」でCZ状態が終了した場合は、上乗せ特化状態に移行する。そして、この場合は、上乗せ特化状態の終了後、上乗せゲーム数が付与されたAT状態に移行する。つまり、CZ中レベル「3」でCZ状態が終了した場合は、CZ中レベル「3」における特典に加え、CZ中レベル「1」及び「2」でCZ状態が終了した場合の特典も付与される。
CZ中レベル「4」でCZ状態が終了した場合は、上乗せ特化状態に移行する。そして、この場合は、上乗せ特化状態の遊技期間である上乗せ特化状態ゲーム数に対して上乗せする上乗せゲーム数が付与された状態で上乗せ特化状態に移行する。さらに、この場合は、上乗せ特化状態の終了後、上乗せゲーム数が付与されたAT状態に移行する。つまり、CZ中レベル「4」でCZ状態が終了した場合は、CZ中レベル「4」における特典に加え、CZ中レベル「1」、「2」及び「3」でCZ状態が終了した場合の特典も付与される。
そして、CZ状態中にCZ中レベルが「4」に昇格した場合は、CZ中レベルが最大レベルに到達したことを示す到達表示が表示部84に表示される。例えば、この到達表示は、「CZ中レベルMAX」と表示することができる。なお、CZ状態中にCZ中レベルが「4」に昇格した場合は、CZ状態ゲーム数が残っていても当該CZ状態ゲーム数の経過前に上乗せ特化状態に移行する。
また、CZ中レベル「4」の状態でCZ状態に移行してきた場合は、1ゲーム目のスタートスイッチ40の操作後に上記の到達表示が表示部84に表示され、上乗せ特化状態に移行することとなっている。
ここで、遊技状態がRT0である場合にCZ状態への移行が確定したときには、遊技状態がRT1である場合にCZ状態への移行が確定したときに比べて、移行後のCZ状態において設定される初期のCZ中レベルが高くなることがある。
遊技状態がRT1である場合にCZ状態への移行が確定したときには、移行後のCZ状態における初期のCZ中レベルとして「0」が設定される。
これに対し、遊技状態がRT0の場合にCZ移行抽選が行われ、当該CZ移行抽選に当選したときには、移行後のCZ状態における初期のCZ中レベルとして「0又は1」が設定される。つまり、この場合は、CZ状態に移行した時点でAT状態への移行が確定していることがある。
具体的には、遊技状態がRT0の場合にCZ移行抽選に当選したときには、移行後のCZ状態における初期のCZ中レベルを決定するCZ中レベル決定抽選が行われ、当該抽選結果に応じて「0又は1」が設定されることとなっている。
ただし、遊技状態がRT0の場合にボーナス移行役をCZ移行役として行われたCZ移行抽選に当選したときには、移行後のCZ状態における初期のCZ中レベルとして「1以上」が設定される。
具体的には、この場合は、上記のように、移行後のボーナス状態における初期のボーナス中レベルとして「2」が設定されるため、CZ中レベル決定抽選の抽選結果が「0」であり、かつ当該ボーナス状態中に特定役に入賞しなかったとしても、移行後のCZ状態における初期のCZ中レベルとして「1」が設定される。
また、この場合において、移行後のボーナス状態中に特定役に入賞したときには、当該ボーナス状態の終了後に特定役の入賞結果に応じた「2以上」のCZ中レベルが設定されたCZ状態が開始される。
そして、本実施の形態では、上記のように構成されているため、「遊技状態がRT0である場合にCZ状態への移行が確定したときには、遊技状態がRT1である場合にCZ状態への移行が確定したときに比べて、移行後のCZ状態における初期のCZ中レベルが遊技者にとって有利になりやすい」ということもできる。また、遊技状態がRT1の場合よりもRT0の場合の方が移行後のCZ状態における初期のCZ中レベルが遊技者にとって有利になる期待度が高ければ、どのような割合で初期のCZ中レベルが選択されてもよい。
さらに、本実施の形態では、遊技状態がRT1である場合にCZ状態への移行が確定したときには、移行後のCZ状態における初期のCZ中レベルとして「0」が設定されることとしたが、「1以上」が設定されることとしてもよい。ただし、このように構成しても、遊技状態がRT1の場合よりもRT0の場合の方が移行後のCZ状態における初期のCZ中レベルとして「1以上」が設定される割合が高く、遊技者がより期待を持てるように設計されている。
(AT状態)
AT状態では、押し順役に当選した場合に押し順が報知される。具体的には、AT状態に移行すると、所定の役の入賞をアシストするための報知演出として、当選した押し順役の押し順が報知(押し順ナビ)されるため、報知された押し順に従ってストップスイッチ50を操作することで、当選した小役やリプレイ役の図柄61の組み合わせを停止表示させることができる。このため、成立した小役に対応する所定枚数のメダルが払い出される。
なお、AT状態は「特別状態」の一例である。本実施の形態では、例えば、AT状態は、押し順役に当選した場合にCZ状態よりも高確率で押し順が報知される点で遊技者にとって有利な状態といえる。
AT状態は、1セット50ゲームのAT状態ゲーム数が定められている。
AT状態中は、役抽選でAT状態ゲーム数の上乗せに係る上乗せ契機役に当選した場合に、AT状態ゲーム数を上乗せする上乗せ抽選が行われ、当該抽選で当選した値が現在のAT状態ゲーム数に加算される。なお、当該抽選に基づき加算される値は、「30」、「50」、又は「100」とされている。
また、AT状態中は、役抽選でポイント獲得役に当選した場合に、当選したポイント獲得役に対応するポイントを獲得する。そして、AT状態中に獲得したポイント数が所定数、例えば、「20」貯まる都度、上乗せ特化状態に移行するか否かの特化状態移行抽選が行われ、当該抽選に当選した場合は、AT状態を終了して上乗せ特化状態に移行する。
そして、AT状態ゲーム数を経過した場合は非有利区間に移行する。
(上乗せ特化状態)
上乗せ特化状態は、AT状態ゲーム数の上乗せゲーム数を獲得できる状態である。
上乗せ特化状態は、10ゲームの上乗せ特化状態ゲーム数が定められている。
上乗せ特化状態中は、各ゲームでAT状態ゲーム数を上乗せする上乗せ抽選が行われ、当該抽選で当選した値が現在のAT状態ゲーム数に加算される。なお、当該抽選に基づき加算される値は、「30」、「50」、「100」、又は「200」とされている。
そして、上乗せ特化状態ゲーム数を経過した場合はAT状態に移行する。
(示唆状態)
示唆状態は、ボーナス状態中に特定役に一度も入賞せず、ボーナス中レベルが「0」で当該ボーナス状態を終了した場合にボーナス状態移行前の演出状態から移行する状態である。この示唆状態では、CZ状態に移行するか否かの期待度を煽る煽り演出(示唆状態中)が演出装置70を用いて行われ、当該煽り演出(示唆状態中)の結果が「成功」の場合はCZ状態に移行し、当該煽り演出(示唆状態中)の結果が「失敗」の場合は非有利区間に移行する。なお、示唆状態は、当該示唆状態の直前に行われるボーナス状態に対応するボーナス移行役をCZ移行役として行われたCZ移行抽選に当選した場合でも、ボーナス状態中に特定役に一度も入賞せず、ボーナス中レベルが「0」で当該ボーナス状態を終了したときにはボーナス状態移行前の演出状態から移行する。
示唆状態は、40ゲームの示唆状態ゲーム数が定められている。
示唆状態中は、示唆状態に移行する前の抽選結果によらず、例えば、既にCZ移行抽選に当選していても、役抽選でCZ移行役に当選した場合にCZ移行抽選が行われる。そして、示唆状態に移行する前のCZ移行抽選に当選又は示唆状態中のCZ移行抽選に当選の少なくとも一方である場合は、煽り演出(示唆状態中)の結果が「成功」となり、CZ状態への移行が確定したことを示すCZ移行フラグがオンとなる。本実施の形態では、上記の「CZ移行役」に、ボーナス移行役及びレア役が少なくとも含まれている。
ここで、本実施の形態では、示唆状態中にボーナス移行役をCZ移行役としてCZ移行抽選が行われた場合には、CZ移行抽選に必ず当選する、すなわち、CZ移行フラグがオンとなるよう構成されている。そして、上記のボーナス移行役に入賞し、ボーナス状態に移行した場合は、当該ボーナス状態の終了後に示唆状態に再度移行することなく、CZ状態へ移行するよう構成されている。そのため、例えば、当該ボーナス状態中に特定役に一度も入賞せず、ボーナス中レベルが「0」で当該ボーナス状態を終了しても、当該ボーナス状態の終了後に示唆状態に再度移行することなく、CZ状態へ移行する。
また、示唆状態中にレア役をCZ移行役として行われたCZ移行抽選に当選した場合には、CZ移行フラグがオンとなり、次のゲームからCZ状態へ移行する。
なお、CZ移行抽選(示唆状態に移行する前に行われたCZ移行抽選を含む)に当選することなく示唆状態ゲーム数を経過した場合は、CZ移行フラグがオンとならない、すなわち、オフのままであるため、煽り演出(示唆状態中)の結果が「失敗」となり、示唆状態の終了後に非有利区間に移行する。
次に、図8から図12を用いて、本実施の形態における遊技機10で実行可能な遊技例について説明する。
図8は、演出状態がAT状態に移行するまでの流れの一例を示したタイムチャートである。
図8に示す遊技の開始時における遊技状態は「RT1」とされ、演出状態は「非有利区間」とされている。
契機T1において、役抽選で有利区間移行役に当選して演出状態が「非有利区間」から「通常状態」に移行する。なお、契機T1における遊技状態は「RT1」のままである。
契機T2において、ボーナス移行役に入賞して遊技状態が「RT1」から「ボーナス状態」に移行する。また、契機T2では、役抽選でボーナス移行役に当選したため、CZ移行役の当選に基づきCZ移行抽選が行われたが、当該CZ移行抽選に当選しなかった。
ここで、ボーナス状態に移行した場合は、演出装置70を用いてボーナス演出が行われ、演出状態の遊技進行が中断する。そのため、図8では、契機T2から契機T3の間、及び契機T7から契機T8の間の演出状態の欄を「ボーナス状態」と記載している。このとき、例えば、ボーナス状態の移行前の演出状態がAT状態であった場合、ボーナス状態中はAT状態ゲーム数の計数が中断し、ボーナス状態の終了後にAT状態ゲーム数の計数が再開する。なお、ボーナス状態に移行した場合でも、有利区間経過ゲーム数及び差枚数(MY)の計数は中断しない。
契機T3において、所定枚数を超えるメダルの払い出しが行われたことに基づきボーナス状態が終了し、遊技状態が「ボーナス状態」から「RT1」に移行する。また、当該ボーナス状態では、特定役に1回入賞したため、ボーナス中レベルが「0」から「1」に1段階昇格した状態で終了している。そのため、当該ボーナス状態の終了後における演出状態は、CZ中レベル「0」の「CZ状態」に移行する。
契機T4において、CZ状態ゲーム数を経過したことに基づきCZ状態が終了する。また、当該CZ状態では、昇格抽選に一度も当選しなかったため、CZ中レベルが移行時の「0」を維持した状態で終了している。そのため、当該CZ状態の終了後における演出状態は、「CZ状態」から「非有利区間」に移行する。なお、契機T4における遊技状態は「RT1」のままである。
契機T5において、役抽選で有利区間移行役に当選して演出状態が「非有利区間」から「通常状態」に移行する。なお、契機T5における遊技状態は「RT1」のままである。
契機T6において、ボーナス移行役に当選又は入賞することなく、RT1で所定の遊技期間、例えば、999ゲームを経過したことに基づき遊技状態が「RT1」から「RT0」に移行する。なお、契機T6における演出状態は「通常状態」のままである。
契機T7において、ボーナス移行役に入賞して遊技状態が「RT0」から「ボーナス状態」に移行する。そして、上記のように、RT0からボーナス状態に移行した場合は、ボーナス中レベルが「2」に設定されることとなっている。
また、契機T7では、役抽選でボーナス移行役に当選したため、CZ移行役の当選に基づきCZ移行抽選が行われる。
ここで、本実施の形態では、CZ移行抽選は、遊技状態が「RT1」よりも「RT0」の場合に行われた方が遊技者にとって有利となるよう構成されている。具体的には、本実施の形態では、遊技状態が「RT0」の場合にボーナス移行役をCZ移行役としてCZ移行抽選が行われたときには、CZ移行抽選に必ず当選する、すなわち、CZ状態への移行が確定するよう構成されている。なお、CZ移行抽選は「有利状態に関する有利抽選」の一例である。
そのため、契機T7では、CZ移行抽選に当選するが、上記のように、ボーナス状態に移行した場合は、演出状態の遊技進行が中断するため、CZ状態はボーナス状態の終了後(後述する契機T8)から開始される。
契機T8において、所定枚数を超えるメダルの払い出しが行われたことに基づきボーナス状態が終了し、遊技状態が「ボーナス状態」から「RT1」に移行する。また、当該ボーナス状態では、特定役に1回入賞したため、ボーナス中レベルが「2」から「3」に1段階昇格した状態で終了している。そのため、当該ボーナス状態の終了後は、CZ中レベル「2」の「CZ状態」が開始される。
契機T9において、CZ状態ゲーム数を経過したことに基づきCZ状態が終了する。また、当該CZ状態では、昇格抽選に一度も当選しなかったため、CZ中レベルが移行時の「2」を維持した状態で終了している。そのため、当該CZ状態の終了後における演出状態は、「CZ状態」から「AT状態」に移行する。なお、契機T9における遊技状態は「RT1」のままである。
以上説明したように、本実施の形態では、遊技状態の移行と演出状態の移行とは独立して行われている。例えば、図8に示す契機T3において、演出状態が「CZ状態」に移行した場合は、当該「CZ状態」への移行を契機に遊技状態の移行が行われず、当該「CZ状態」の移行前から行われている遊技状態を維持している。また、図8に示す契機T4及び契機T9において、「CZ状態」が終了した場合は、当該「CZ状態」の終了を契機に遊技状態の移行が行われず、当該「CZ状態」の終了前から行われている遊技状態を維持している。
ここで、CZ中レベルが「2」以上となった場合には、CZ中レベルが「2」以上となったことによる特典(以下、「レベル2以上特典」とする)が付与された状態でAT状態に移行する。上記のように、レベル2以上特典は、「上乗せゲーム数が付与されたAT状態への移行が確定すること」である。
そして、本実施の形態では、レベル2以上特典が付与された状態でAT状態に移行した場合は、当該AT状態においてレベル2以上特典を保持している旨を示す特典表示84Aが報知手段520により表示部84に表示される。
図9は、表示部84に表示される特典表示84Aの表示例である。図9に示すように、レベル2以上特典が付与された状態でAT状態に移行した場合は、表示部84の右端かつ下端に特典表示84Aとして「Vチケット」と表示される。また、AT状態では、表示部84の右端かつ上端に、残りのAT状態ゲーム数を示す残りゲーム数表示84B(残り 50ゲーム)が表示される。
そして、特典表示84Aが表示部84に表示されているAT状態では、AT状態ゲーム数の終了前、具体的には、AT状態ゲーム数が「0」となる最終ゲームにレベル2以上特典が使用されることとなっている。つまり、レベル2以上特典に基づく上乗せゲーム数は、所謂「後乗せ」として使用されることとなっている。
また、レベル2以上特典が付与されているAT状態において特定演出、具体的には、複数遊技にわたって連続する連続演出の実行中に、役抽選で上乗せ契機役に当選して上乗せ抽選が行われ、レベル2以上特典を上乗せすることが決定された場合には、報知手段520により、表示部84に表示される特典表示84Aの表示態様が変化される。
図10は、特典表示84Aの表示態様が変化する様子を示した表示例である。
図10(A)は、連続演出の実行中における表示部84の表示例である。図10(A)では、残りゲーム数表示84Bが「残り 10ゲーム」と表示されている。また、図10(A)では、特典表示84Aが通常の表示態様である「通常態様」で表示されている。なお、図10(A)では、特典表示84A(Vチケット)を囲む枠内を「白抜き」とすることで特典表示84Aの「通常態様」を表現している。
図10(B)は、図10(A)に続く連続演出の実行中における表示部84の表示例である。図10(B)では、残りゲーム数表示84Bが「残り 9ゲーム」と表示されており、図10(A)から1ゲームが経過している。
また、図10(B)では、特典表示84Aが特別の表示態様である「特別態様」で表示されている。ここで、特典表示84Aの表示態様は、AT状態中の役抽選で上乗せ契機役に当選して上乗せ抽選が行われた場合に変化する。なお、図10(B)では、特典表示84A(Vチケット)を囲む枠内に「縦線ハッチング」を施すことで特典表示84Aの「特別態様」を表現している。ただし、特典表示84Aの「特別態様」は「通常態様」と異なるものであれば、図10(B)に示す態様に限らず、例えば、文字の大きさや色等を「通常態様」から変化させるものであってもよい。
図10(C)は、AT状態ゲーム数が「0」となる最終ゲームにおける表示部84の表示例である。図10(C)では、残りゲーム数表示84Bとして「残り 0ゲーム」と表示されている。
そして、図10(C)に示す最終ゲームでは、レベル2以上特典が使用され、表示部84の画面中央に「Vチケットの内容は・・・」と表示することにより、レベル2以上特典が使用されたことを遊技者に報知している。なお、当該最終ゲームでは、レベル2以上特典が使用されたことに基づき表示部84の右端かつ下端から特典表示84Aが消失している。
図10(D)は、図10(C)に続くAT状態ゲーム数が「0」となる最終ゲームにおける表示部84の表示例である。図10(D)では、表示部84の画面中央に「+100ゲーム」と表示することにより、AT状態ゲーム数が100ゲーム上乗せされたことを遊技者に報知している。また、図10(D)では、AT状態ゲーム数が100ゲーム上乗せされたため、残りゲーム数表示84Bが「残り 100ゲーム」に変化している。
ここで、図10(D)に示す100ゲームの上乗せゲーム数の内訳は、例えば、CZ状態で獲得したレベル2以上特典が「70ゲーム」となり、AT状態において連続演出の実行中に獲得した上乗せゲーム数(「レベル2以上特典に対する上乗せゲーム数」ともいえる)が「30ゲーム」となることがある。なお、AT状態において連続演出の実行中に上乗せゲーム数を獲得しなかった場合は、特典表示84Aは「通常態様」で表示されたままであり、CZ状態で獲得したレベル2以上特典に基づく上乗せゲーム数のみがAT状態の最終ゲームで「後乗せ」として遊技者に報知される。
また、AT状態において連続演出が実行されていない遊技で上乗せゲーム数を獲得した場合は、レベル2以上特典に上乗せしてAT状態の最終ゲームで「後乗せ」として報知せずに、当該遊技で獲得した上乗せゲーム数を遊技者に報知している。
ここで、レベル2以上特典が付与されていない、すなわち、CZ中レベル「1」で移行したAT状態において、連続演出の実行中にAT状態ゲーム数の上乗せゲーム数を獲得した場合は、レベル2以上特典が付与されているAT状態と同様に、当該上乗せゲーム数が「後乗せ」として使用されることとなっている。
図11は、CZ中レベル「1」で移行したAT状態における表示部84の表示例である。
図11(A)は、連続演出の実行中における表示部84の表示例である。図11(A)では、残りゲーム数表示84Bが「残り 10ゲーム」と表示されている。そして、当該遊技における役抽選で上乗せ契機役に当選して上乗せ抽選が行われ、連続演出の実行中にAT状態ゲーム数の上乗せゲーム数(例:30ゲーム)を獲得することが決定された。
図11(B)は、図11(A)に続く連続演出の実行中における表示部84の表示例である。図11(B)では、残りゲーム数表示84Bが「残り 9ゲーム」と表示されており、図11(A)から1ゲームが経過している。なお、上記のように、CZ中レベル「1」で移行したAT状態において、連続演出の実行中にAT状態ゲーム数の上乗せゲーム数を獲得することが決定されたが、図10に示すレベル2以上特典が付与されているAT状態の場合と異なり、図11(A)及び(B)に示す連続演出の実行中に表示部84における表示態様は変化しない。
図11(C)は、AT状態ゲーム数が「0」となる最終ゲームにおける表示部84の表示例である。図11(C)では、残りゲーム数表示84Bとして「残り 0ゲーム」と表示されている。
そして、図11(C)に示す最終ゲームでは、表示部84の画面中央に「PUSH!」と表示することにより、連続演出の実行中に特定の事象が生じたことを遊技者に報知している。
図11(D)は、図11(C)に続くAT状態ゲーム数が「0」となる最終ゲームにおける表示部84の表示例である。図11(D)では、表示部84の画面中央に「+30ゲーム」と表示することにより、AT状態ゲーム数が30ゲーム上乗せされたことを遊技者に報知している。また、図11(D)では、AT状態ゲーム数が30ゲーム上乗せされたため、残りゲーム数表示84Bが「残り 30ゲーム」に変化している。
図12は、演出状態が示唆状態に移行した後、CZ状態に移行するまでの流れの一例を示したタイムチャートである。
図12に示す遊技の開始時における遊技状態は「RT1」とされ、演出状態は「非有利区間」とされている。
契機T10において、役抽選で有利区間移行役に当選して演出状態が「非有利区間」から「通常状態」に移行する。なお、契機T10における遊技状態は「RT1」のままである。
契機T11において、ボーナス移行役に入賞して遊技状態が「RT1」から「ボーナス状態」に移行する。また、契機T11では、役抽選でボーナス移行役に当選したため、CZ移行役の当選に基づきCZ移行抽選が行われたが、当該CZ移行抽選に当選しなかった。
契機T12において、所定枚数を超えるメダルの払い出しが行われたことに基づきボーナス状態が終了し、遊技状態が「ボーナス状態」から「RT1」に移行する。また、当該ボーナス状態では、特定役に一度も入賞しなかったため、ボーナス中レベルが移行時の「0」を維持した状態で終了している。そのため、当該ボーナス状態の終了後における演出状態は、「示唆状態」に移行する。
契機T13において、ボーナス移行役に入賞して遊技状態が「RT1」から「ボーナス状態」に移行する。また、契機T13では、演出状態が「示唆状態」である場合にボーナス移行役をCZ移行役としてCZ移行抽選が行われたため、当該CZ移行抽選に当選し、CZ移行フラグがオンとなる。
契機T14において、所定枚数を超えるメダルの払い出しが行われたことに基づきボーナス状態が終了し、遊技状態が「ボーナス状態」から「RT1」に移行する。また、当該ボーナス状態では、特定役に一度も入賞しなかったため、ボーナス中レベルが移行時の「0」を維持した状態で終了している。ただし、契機T13でCZ移行抽選に当選しているため、当該ボーナス状態の終了後は、示唆状態に再度移行することなく「CZ状態」へ移行する。
(作用効果)
本実施の形態では、押し順を報知可能な有利区間に属する有利区間状態(演出状態の一部)として、通常状態と、通常状態よりも遊技者にとって有利なCZ状態と、が少なくとも設けられている。また、本実施の形態では、演出状態から独立して各種状態への移行が行われる遊技状態として、RT1と、RT0と、ボーナス状態と、が少なくとも設けられている。
そして、本実施の形態では、CZ状態に移行するか否かのCZ移行抽選は、遊技状態が「RT1」よりも「RT0」の場合に行われた方が遊技者にとって有利となるよう構成されている。具体的には、本実施の形態では、遊技状態が「RT0」の場合にボーナス移行役をCZ移行役としてCZ移行抽選が行われたときには、CZ移行抽選に必ず当選する、すなわち、CZ状態への移行が確定するよう構成されている。
ここで、遊技状態に関わらず、CZ移行抽選の当選確率が一律である場合には、遊技状態の移行に対する遊技者の興味が低下し、遊技の興趣が低下するおそれがある。
これに対し、本実施の形態は、上記のように構成されているため、遊技者は、遊技状態が「RT1」ではなく、CZ移行抽選が優遇される「RT0」に移行することを望むこととなり、遊技状態の移行に対する遊技者の興味を高めることができる。
そのため、本実施の形態によれば、遊技状態の移行と演出状態の移行との関連性を深めることで、遊技の興趣を高めることができる。
また、本実施の形態では、演出状態がCZ状態に移行した場合は、当該CZ状態への移行を契機に遊技状態の移行が行われず、当該CZ状態の移行前から行われている遊技状態を維持する。
例えば、図8に示す契機T3では、ボーナス状態の終了に基づき、演出状態の移行よりも先に遊技状態が「ボーナス状態」から「RT1」に移行する。また、契機T3では、遊技状態の移行後に、演出状態が「通常状態」から「CZ状態」に移行する。そして、本実施の形態では、当該「CZ状態」への移行を契機に遊技状態の移行を行わせるための制御が行われることがなく、遊技状態の移行が演出状態の移行から独立している。
これに対し、例えば、演出状態の移行を契機に遊技状態の移行を行わせる例としては、所謂「ART状態」に移行させる制御が想定される。具体的には、演出状態が「AT状態」に移行したことを契機に、リプレイ役への当選確率が高確率となる「高RT状態」へ移行するためのRT移行役に対応する押し順を報知することで、遊技状態を「高RT状態」に移行させる制御である。
さらに、本実施の形態では、CZ状態が終了した場合は、当該CZ状態の終了を契機に遊技状態の移行が行われず、当該CZ状態の終了前から行われている遊技状態を維持する。
例えば、図8に示す契機T4では、CZ状態の終了に基づき、演出状態が「CZ状態」から「非有利区間」に移行する。また、契機T4では、遊技状態は「RT1」のままである。つまり、本実施の形態では、当該「CZ状態」の終了を契機に遊技状態の移行を行わせるための制御が行われることがなく、遊技状態の移行が演出状態の移行から独立している。
これに対し、例えば、演出状態の終了を契機に遊技状態の移行を行わせる例としては、リプレイ役への当選確率が高確率となる「高RT状態」からリプレイ役への当選確率が低確率となる「低RT状態」に移行させる制御が想定される。具体的には、演出状態が「AT状態」を終了したことを契機に、「低RT状態」への移行(転落)を回避するための押し順が報知されなくなったことに基づき「低RT状態」への移行役に対応する図柄組み合わせが停止表示されることで、遊技状態を「低RT状態」に移行させる制御である。
以上説明したように、本実施の形態は、遊技状態の移行が演出状態の移行から独立しているため、CZ状態が遊技状態によらず発生する。そのため、本実施の形態によれば、例えば、遊技状態が「RT0」でボーナス移行役に当選又は入賞することなく有利区間を終了しても、再び有利区間に移行した場合に当該「RT0」の状態においてCZ状態への移行の期待感を与えることができる。
また、本実施の形態では、RT0からボーナス状態に移行した場合(ボーナス内部中状態を経由した場合も含む)は、RT1からボーナス状態に移行した場合(ボーナス内部中状態を経由した場合も含む)に設定されるボーナス中レベルよりも高い段階のボーナス中レベルが設定された状態でボーナス状態が進行する。上記のように、本実施の形態では、ボーナス中レベルの段階が高くなるほど、遊技者にとっての有利度合いが高まることとなる。
そのため、本実施の形態によれば、遊技状態が「RT0」である場合において、CZ状態への移行とともに、ボーナス状態への移行にも期待して遊技を行わせることができる。
本実施の形態では、有利区間経過ゲーム数が1500ゲームとなった場合、有利区間の上限ゲーム数に到達したとして、有利区間から非有利区間へ移行する。このように、有利区間には上限ゲーム数が定められているため、遊技者が多くのメダルを獲得できるAT状態へ移行する前に有利区間経過ゲーム数を多く経過してしまうと、AT状態を実行可能なゲーム数が少なくなってしまう。例えば、AT状態の移行時の有利区間経過ゲーム数が1200ゲームである場合は、上乗せゲーム数を獲得し、AT状態ゲーム数が500ゲームであるとしても、AT状態を実行可能なゲーム数は「300ゲーム」となり、遊技者に不満を感じさせるおそれがある。
つまり、有利区間が設けられた遊技機では、遊技者が多くのメダルを獲得できる状態の遊技期間を確保すべく、有利区間経過ゲーム数が無駄に消化される状況をなくすことが望ましい。
そこで、本実施の形態では、ボーナス状態終了後の演出状態として、CZ状態へ移行するか否かの期待度が示唆される示唆状態が行われ、当該示唆状態において、ボーナス移行役に入賞した場合は、ボーナス状態の終了後に示唆状態に再度移行することなく、CZ状態へ移行することとしている。これにより、本実施の形態によれば、有利区間を示唆状態で連続して無駄に消化することがないため、遊技者が不満を感じることを抑制できる。
本実施の形態では、CZ中レベル「2」以上となった場合には、レベル2以上特典が付与された状態でAT状態に移行するとともに、移行したAT状態においてレベル2以上特典を保持している旨を示す特典表示84Aが表示部84に表示される。
そして、特典表示84Aが表示部84に表示されているAT状態では、AT状態の最終ゲームでレベル2以上特典が使用されるとともに、当該AT状態において連続演出の実行中にレベル2以上特典を上乗せすることが決定された場合には、特典表示84Aの表示態様が変化する。
そのため、本実施の形態によれば、遊技者は状況に応じた演出を楽しむことができ、特典表示84Aが表示されている場合に、より特典表示84Aの表示態様に着目しながら遊技することに面白みを感じさせることができる。
(その他)
上記の実施形態では、ボーナス状態中において、特定役(例:バー)に入賞した場合にボーナス中レベルが1段階昇格することとした。しかし、これに限らず、ボーナス状態中において、特定役(例:バー)に当選した場合にボーナス中レベルが1段階昇格することとしてもよい。また、特定役の一例を「バー」としたが、「バー」に代えて他の当選役を特定役としてもよいし、特定役を「バー」と「他の当選役」とを含んで構成してもよい。
上記の実施形態では、「複数段階の有利度」の一例として、ボーナス中レベル及びCZ中レベルを設け、ボーナス中レベルを6段階、CZ中レベルを5段階とした。しかし、これに限らず、ボーナス中レベルは6段階より多くても少なくてもよく、CZ中レベルは5段階より多くても少なくてもよく、また、ボーナス中レベル及びCZ中レベルの段階を同段階(共に6段階)としてもよい。
上記の実施形態では、CZ状態を「有利状態」の一例とし、AT状態を「特別状態」の一例としたが、これに限らず、他の演出状態を「有利状態」及び「特別状態」の一例としてもよい。例えば、AT状態を通常状態よりも遊技者にとって有利な「有利状態」の一例とし、上乗せ特化状態を有利状態(AT状態)よりも遊技者にとって有利であり、有利状態(AT状態)から移行可能な「特別状態」の一例としてもよい。この場合、例えば、AT状態は、押し順役に当選した場合に通常状態よりも高確率で押し順が報知される点で通常状態よりも遊技者にとって有利な状態といえ、上乗せ特化状態は、AT状態ゲーム数の上乗せゲーム数を獲得した後にAT状態へ移行することが確定している点でAT状態よりも遊技者にとって有利な状態といえる。
上記の実施形態では、CZ移行抽選が、遊技状態が「RT1」よりも「RT0」の場合に行われた方が遊技者にとって有利となるよう構成されていることとして、遊技状態が「RT0」の場合にボーナス移行役をCZ移行役としてCZ移行抽選が行われたときには、CZ移行抽選に必ず当選することとした。しかし、これに限らず、CZ移行抽選の当選確率を、遊技状態が「RT1」の場合に行われたとき(例:25%)よりも「RT0」の場合に行われたときを高くする(例:50%)こととしてもよい。
また、AT状態への移行が確定した際の遊技状態が「RT0」である場合には「RT1」である場合に比べて、移行後のAT状態に優劣を付けてもよい。例えば、AT状態への移行が確定した際の遊技状態が「RT0」である場合の移行後のAT状態ゲーム数の初期値を「100ゲーム」とし、AT状態への移行が確定した際の遊技状態が「RT1」である場合の移行後のAT状態ゲーム数の初期値を「50ゲーム」としてもよい。
上記の実施形態では、レベル2以上特典が付与されているAT状態における連続演出の実行中に、役抽選で上乗せ契機役に当選して上乗せ抽選が行われ、上乗せゲーム数を獲得することが決定された場合には、報知手段520により、表示部84に表示される特典表示84Aの表示態様が変化されると説明した。しかし、これに限らず、上記のAT状態における連続演出の実行中に上乗せ抽選が行われた場合に、表示部84に表示される特典表示84Aの表示態様を変化することなく、当該上乗せ抽選で獲得した上乗せゲーム数の一部を「後乗せ」として使用してもよい。この場合の「後乗せ」は、当該AT状態の最終ゲームに限らず、AT状態が終了するまでの任意のゲームにおいて使用することができる。
そして、上記のAT状態における連続演出の実行中に役抽選で上乗せ契機役に当選して上乗せ抽選が行われた場合に、「特典表示84Aの表示態様を変化させる」又は「特典表示84Aの表示態様を変化することなく、後乗せに回す」かの振分は、上乗せ契機役の種類に応じて定めてもよい。
10 遊技機 12 筐体
14 前扉 16 図柄表示窓部
17 メダルセレクタ 18 外部集中端子板
19 扉開閉用スイッチ 20 上パネル
22 下パネル 24 ホッパーユニット
26 メダル受け皿 28 メダル払出口
30 操作部 32 ベットスイッチ
34 マックスベットスイッチ 35 シングルベットスイッチ
36 精算スイッチ 38 メダル投入口
40 スタートスイッチ 42 演出用ボタンスイッチ
43 電源ユニット 44 電源スイッチ
45 設定キースイッチ 46 設定変更スイッチ
50 ストップスイッチ L 左ストップスイッチ
C 中ストップスイッチ R 右ストップスイッチ
60 リールユニット 61 図柄
62 回転リール 63 リール位置センサ
64 左回転リール 65 リール駆動モータ
66 中回転リール 67 バックランプ
68 右回転リール 70 演出装置
72 スピーカー 74 上部スピーカー
76 下部スピーカー 78 演出用ランプ
80 上部ランプ 82 下部ランプ
84 表示部 86 有効ライン
87 クレジット表示器 88 払出枚数表示器
89 設定表示器 90 区間報知ランプ
92 投入センサ
94 払出センサ 95 ホッパーモータ
96 オーバーフローセンサ
100 制御装置
200 メイン制御手段 210 役抽選手段
220 リール制御手段 230 停止図柄判定手段
240 配当付与手段 250 遊技状態制御手段
251 ノーマル状態制御手段 252 ボーナス内部中状態制御手段
253 ボーナス状態制御手段
260 有利区間制御手段 270 送信手段
500 サブ制御手段 510 受信手段
520 報知手段

Claims (4)

  1. ストップスイッチの停止操作態様を報知可能な有利区間に属する有利区間状態と、前記有利区間状態から独立して各種状態への移行が行われる遊技状態と、が設けられ、
    前記有利区間状態には、通常状態と、前記通常状態よりも遊技者にとって有利な有利状態と、が少なくとも設けられ、
    前記遊技状態には、前記各種状態として、第1状態と、第2状態と、ボーナス状態と、が少なくとも設けられ、
    前記第1状態及び前記第2状態の各々から前記ボーナス状態へは、前記ボーナス状態への移行に係るボーナス移行役の入賞により移行し、
    前記ボーナス状態から前記第1状態へは、前記ボーナス状態の終了により移行し、
    前記第1状態から前記第2状態へは、前記ボーナス移行役に当選又は入賞することなく、当該第1状態で所定の遊技期間を経過することにより移行し、
    前記有利状態に関する有利抽選は、前記遊技状態が前記第1状態よりも前記第2状態の場合に行われた方が遊技者にとって有利であり、
    前記有利区間状態が前記有利状態に移行した場合は、当該有利状態への移行を契機に前記遊技状態の移行が行われず、当該有利状態の移行前から行われている前記遊技状態を維持し、前記有利状態が終了した場合は、当該有利状態の終了を契機に前記遊技状態の移行が行われず、当該有利状態の終了前から行われている前記遊技状態を維持する遊技機。
  2. 複数段階の有利度が設けられ、前記ボーナス状態中は、特定役の当選に基づいて前記有利度の段階が昇格し、
    前記第2状態から前記ボーナス状態に移行した場合は、前記第1状態から前記ボーナス状態に移行した場合に設定される前記有利度の段階よりも高い前記有利度の段階が設定された状態で前記ボーナス状態が進行する請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記有利区間は、予め定めた上限遊技期間を経過した場合に前記停止操作態様を報知不可能な非有利区間に移行するものであり、
    前記ボーナス状態の終了後の前記有利区間において、前記有利状態へ移行するか否かの期待度が示唆される示唆状態が行われ、
    前記有利区間状態が前記示唆状態である場合に、前記ボーナス移行役に入賞したときには、前記ボーナス状態の終了後に前記示唆状態に再度移行することなく、前記有利状態へ移行する請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 複数段階の有利度が設けられ、前記有利状態中は、当選役に基づく昇格抽選により前記有利度の段階を昇格させるか否かが決定され、
    前記有利区間状態には、前記有利状態よりも遊技者にとって有利であり、前記有利状態から移行可能な特別状態が設けられ、
    前記有利状態中の前記有利度の段階が所定段階以上となった場合には、前記有利度の段階が所定段階以上となったことによる特典が付与された状態で前記特別状態に移行するとともに、移行した前記特別状態において前記特典を保持している旨を示す特典表示が表示部に表示され、
    前記特典表示が前記表示部に表示されている前記特別状態では、当該特別状態の予め定めた遊技期間の終了前に前記特典が使用されるとともに、当該特別状態において特定演出の実行中に前記特典を上乗せすることが決定された場合には、前記特典表示の表示態様が変化する請求項1から3の何れか1項に記載の遊技機。
JP2020067052A 2020-04-02 2020-04-02 遊技機 Pending JP2021159606A (ja)

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