JP2021157948A - セラミックスヒーターおよびその製造方法 - Google Patents

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【課題】AlNセラミックスを含む基材にMoを含むヒーター用電極が埋設されてなるセラミックスヒーターにおいて、発熱体の体積抵抗率が安定し、加熱温度の均一性が高いセラミックスヒーターおよびその製造方法を提供する。【解決手段】AlNセラミックスを含む基材にヒーター用電極が埋設されてなる。ヒーター用電極はMoおよびCを含み、Moの原子数とCの原子数との合計に対するCの原子数の比が0.20以上である。基材はYを含む。基材におけるヒーター用電極の周囲にYAGが形成されている。ヒーター用電極の周囲の基材のX線回折チャートにおいて、2θが54.978°の位置におけるYAGのピーク強度をAとし、2θが36.041°の位置におけるAlNのピーク強度をBとするとき、(A/B)≧0.11の関係式を満たす。【選択図】図2

Description

本発明は、半導体製造装置用部材であるセラミックスヒーターおよびその製造方法に関する。
特許文献1には、窒化アルミニウム製の焼結体からなる基板にヒーター電極層が形成されたセラミックヒーターを製造する方法において、一炭化一タングステン粒子を含む導電性ペーストを用いて、窒化アルミニウム製のグリーンシートにヒーター電極層を形成し、次いでグリーンシートを非酸化性雰囲気下にて本焼成時よりも低い温度域で加熱する熱処理工程を行った後、グリーンシートを完全に焼結させる本焼成工程を行うセラミックヒーター製造方法が開示されている。
特許文献2には、耐熱性金属材料の表面に、金属炭化物の標準生成自由エネルギーが該耐熱性金属材料より小さい金属材料からなる金属皮膜を形成する皮膜形成ステップと、皮膜形成ステップで皮膜を形成した耐熱性金属材料を、セラミックス基体の原材料である粉体中の所定の位置に配設し、加圧成型してセラミックス成型体を成型する成型ステップと、成型ステップで成型したセラミックス成型体を焼結してセラミックス焼結体を生成する焼結ステップとを含むセラミックス焼結体の製造方法が開示されている。
特許文献3には、セラミックス基体の原料となるセラミックス原料粉中に、発熱体と該発熱体を取り囲む金属部材とを両者の間にセラミックス原料粉と主成分が同じ原料粉が介在するように埋設させて成形体を作製する工程と、金属部材が発熱体に優先して炭化又は酸化するように成形体を焼結させることによりセラミックス基体及び反応層を作製する工程とを含むセラミックスヒーターの製造方法が開示されている。
特許文献4には、セラミック焼結体と、このセラミック焼結体に接触するように設けられている抵抗発熱体とを備えているセラミックヒーターを製造する方法であって、セラミック粉末の成形体に、抵抗発熱体、および周期律表4a、5aおよび6a族元素から選ばれた一種以上の金属元素を含む金属からなるダミー部材を接触させ、次いで成形体を焼結させることによってセラミック焼結体を得るセラミックヒーターの製造方法が開示されている。
特開2000-012194号公報 特開2012-096948号公報 特開2009-295960号公報 特開2003-288975号公報
特許文献1〜4のセラミックヒーターの製造方法では、AlNセラミックスに埋設されるW、Mo等の発熱体の炭化を抑制することによってヒーター用電極の体積抵抗率を小さくし(電気伝導率を大きくし)、体積抵抗率のばらつきを抑制しようとする。しかしながら、これらの方法では、部分的にヒーター用電極の体積抵抗率が小さくなって体積抵抗率のばらつきが生じ、その結果、加熱温度が不均一になるという課題があった。
本発明は、このような課題に着目してなされたもので、AlNセラミックスを含む基材にW、Moを含むヒーター用電極が埋設されてなるセラミックスヒーターにおいて、発熱体の体積抵抗率が安定し、加熱温度の均一性が高いセラミックスヒーターおよびその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るセラミックスヒーターは、AlNセラミックスを含む基材にヒーター用電極が埋設されてなるセラミックスヒーターであって、前記ヒーター用電極はMoおよびCを含み、Moの原子数とCの原子数との合計に対するCの原子数の比が0.20以上であることを特徴とする。
本発明に係るセラミックスヒーターにおいて、前記基材はY成分を含み、前記基材における前記ヒーター用電極の周囲にYAGが形成されており、前記ヒーター用電極の周囲の前記基材のX線回折チャートにおいて、2θが54.978°の位置におけるYAGのピーク強度をAとし、2θが36.041°の位置におけるAlNのピーク強度をBとするとき、(A/B)≧0.11の関係式を満たすことが好ましい。
本発明に係るセラミックスヒーターの製造方法は、前述のセラミックスヒーターの製造方法であって、バインダーを含み、前記基材を形成する第1の前駆体と第2の前駆体とを用意する工程と、前記第1の前駆体と前記第2の前駆体との間に前記ヒーター用電極を形成するMoワイヤーからなるメッシュを挟んで積層した積層体を、積層方向に所定の圧力を負荷しつつ焼成する焼成工程とを有し、前記圧力をP(MPa)、 前記Moワイヤーの直径をφ(m)とするとき、(P/φ)≦5×10 の関係式を満たすことを特徴とする。
本発明に係る他のセラミックスヒーターの製造方法は、前述のセラミックスヒーターの製造方法であって、前記基材を形成する第1の前駆体と第2の前駆体とを用意する工程と、前記ヒーター用電極を形成するMo材を炭化する炭化工程と、前記第1の前駆体と前記第2の前駆体との間に前記炭化工程後の前記Mo材を挟んで積層した積層体を、積層方向に所定の圧力を負荷しつつ焼成する焼成工程とを、有することを特徴とする。
本発明によれば、AlNセラミックスを含む基材にMoを含むヒーター用電極が埋設されてなるセラミックスヒーターにおいて、発熱体(ヒーター用)の体積抵抗率が安定し、加熱温度の均一性が高いセラミックスヒーターおよびその製造方法を提供することができる。
実施例のセラミックヒーターの(A)上方斜視図、(B)下方斜視図である。 実施例のセラミックヒーターの積層工程図である。 本発明の実施例3のセラミックヒーターの電極断面を示す元素マッピング像である。 比較例1のセラミックヒーターの電極断面を示す元素マッピング像である。 比較例1のセラミックヒーターの電極断面のMoおよびCの強度スペクトル図である。 実施例3のセラミックヒーターのAlNセラミックスのX線回折チャートである。 比較例1のセラミックヒーターのAlNセラミックスのX線回折チャートである。 実施例3の(A)Mo電極断面のSEM像、(B)Y元素マップ、(C)O元素マップである。 試験例2のカーボン製の収納容器内にメッシュ状のMo材を載置した状態を示す説明図である。
本発明の実施の形態のセラミックスヒーターは、AlNセラミックスを含む基材にヒーター用電極が埋設されてなるセラミックスヒーターであって、前記ヒーター用電極はMoおよびCを含み、Moの原子数とCの原子数との合計に対するCの原子数の比が0.20以上である。
本発明の実施の形態のセラミックスヒーターにおいて、ヒーター用電極は電流が通過する電極断面全体が主にMoCとなり、ヒーター用電極の体積抵抗率が高い値で安定する。その結果、従来のMo単体のヒーター用電極と比較すると体積抵抗率が低くなりすぎることを抑制できる。また、Moの一部がMoC化すると、ヒーター用電極は部分的に体積抵抗率が低い領域と高い領域が混在し、ヒーター用電極の抵抗の不均一性を生じ、温度均一性が悪化するが、本発明に係るセラミックスヒーターではそれが抑制され温度均一性が向上する。
すなわち、 2Mo+C→MoC の反応が十分進んだヒーター電極は、体積抵抗率が高く維持され、ヒーター電極の抵抗値が安定する。
その時のヒーター用電極を構成する原子の数の比は、Moに対するCとMoとの合計の原子数の比が、0.20以上である。これより小さい値をとるとC成分が相対的に少なく、Cと十分に反応していないMoが混在して電極の抵抗率が低下し、ヒーターの温度分布の均温化効果が発揮されない。完全にMoC化すると、理論的に原子数の比は0.333となり、これが上限となる。
本発明の実施の形態のセラミックスヒーターにおいて、前記基材はY成分を含み、前記基材における前記ヒーター用電極の周囲にYAGが形成されており、前記ヒーター用電極の周囲の前記基材のX線回折チャートにおいて、2θが54.978°の位置におけるYAGのピーク強度をAとし、2θが36.041°の位置におけるAlNのピーク強度をBとするとき、(A/B)≧0.11の関係式を満たすことが好ましい。
本発明の実施の形態のセラミックスヒーターにおいて、MoC化の反応が進んでいるときは、電極の周囲のAlNセラミックスの粒界にYAG (YAl12)の成分が多く形成されることが分かった。AlNセラミックには、焼結助剤としてYが添加され、粒界にYAG(YAl12)、YAP (YAlO)、YAM(YAl)の少なくとも1つ以上の成分からなるY系酸化物の粒子が形成される。
MoCの生成の比率が高い電極で抵抗の低下が小さいものは、MoとAlNの界面付近のAlN焼結体の粒界でYAGの生成割合が多いことを発見した。そして、YAGのピーク強度Aと、2θが36.041°の位置におけるAlNのピーク強度Bとで、(A/B)≧0.11の関係式を満たす場合、抵抗のばらつきが小さくなることを見出した。
本発明の実施の形態のセラミックスヒーターの製造方法は、前述のセラミックスヒーターの製造方法であって、バインダーを含み、前記基材を形成する第1の前駆体と第2の前駆体とを用意する工程と、前記第1の前駆体と前記第2の前駆体との間に前記ヒーター用電極を形成するMoワイヤーからなるメッシュを挟んで積層した積層体を、積層方向に所定の圧力を負荷しつつ焼成する焼成工程とを有し、前記圧力をP(MPa)、 前記Moワイヤーの直径をφ(m)とするとき、(P/φ)≦5×10 の関係式を満たす。
本発明の実施の形態のセラミックスヒーターの製造方法では、ヒーター用電極を形成するMoワイヤーの断面にC成分が相対的に少なく、Mo成分が相対的に多い領域が形成されるのを防ぎ、MoとCとが十分反応してMoC化した電極を形成できる。その結果、電極は体積抵抗率が低くなることを抑制できるとともに、部分的に抵抗率が低くなりヒーター用電極の抵抗の不均一性が生じることが抑制され、ヒーターの温度均一性が向上する。発明者は、この反応にワイヤーの直径と圧力とが起因していることを発見した。すなわち、ワイヤーの断面で圧力を負荷する方向に沿ってC成分が相対的に少なくなる領域が形成されていること、そして、圧力が一定以上であるとこの領域が形成されやすいことを発見した。この領域は、特にワイヤーの交点近傍に顕著に現れる。焼成時の圧力を一定値以下にすることによって、上記領域の形成を抑制することができる。
本発明の他の実施の形態のセラミックスヒーターの製造方法は、前述のセラミックスヒーターの製造方法であって、前記基材を形成する第1の前駆体と第2の前駆体とを用意する工程と、前記ヒーター用電極を形成するMo材を炭化する炭化工程と、前記第1の前駆体と前記第2の前駆体との間に前記炭化工程後の前記Mo材を挟んで積層した積層体を、積層方向に所定の圧力を負荷しつつ焼成する焼成工程とを、有する。
本発明の他の実施の形態のセラミックスヒーターの製造方法では、ヒーター用電極を形成するMo材を予め炭化することにより、Mo材のMoがMoCに変質している。このMo材をヒーター用電極に用いてヒーターを製造することにより、ワイヤーの断面にC成分が相対的に少なく、Mo成分が相対的に多い領域が形成されるのを防ぎ、MoとCとが十分反応しMoC化したヒーター用電極を形成できる。その結果、ヒーターの温度均一性が向上する。
以下、図面に基づき、本発明の実施例について説明する。
図1に示すように、ヒーターは、直径が12インチ、厚み15〜30mm程度のヒータープレート1の一方の面1aの中心に、ヒータープレート1を支持する円筒状のAlNセラミックス製のシャフト2の一端2aが垂直に接合される。更に、ヒーターは給電用の金属製の端子3が、電極と電気的接続させるためにシャフト2の他端2bより内部に挿入され、端子3の一端がロウ材(図示しない)を介して、ヒータープレート1の内部に埋設されている電極に電気的に接続される。ヒータープレート1およびシャフトは、AlNセラミックスを含む材料で構成される。
ヒータープレート1は、以下の工程で作成した。図2に示すように、AlN原料に焼結助剤として5wt%のYと、バインダーとを添加して成形し、AlNセラミックス前駆体11,12を準備した(1.前駆体準備)。成形した一方の前駆体12の上面に電極埋設用凹部12aを設けた(2.前駆体加工)。その前駆体11,12を脱脂した(3.前駆体の脱脂)。脱脂した一方の前駆体12の上面の電極埋設用凹部12aにMoメッシュ電極13を配置し、前駆体12に前駆体11を積層し(4.積層)、Moメッシュ電極13を前駆体11,12に埋設した。これをホットプレス焼成し(5.ホットプレス焼成)、AlNセラミックスヒータープレート1を作成した。
(ヒーター用電極の抵抗)
埋設するMoメッシュ電極は、ヒーター抵抗値が焼成後に4.1Ωとなるように、メッシュを構成するワイヤー径およびメッシュサイズ(1インチ当たりのワイヤー数)に合わせて所定の形状に裁断した。
AlNセラミックスヒーターの抵抗値は、市販のテスターで端子間の抵抗を測定して求めた。
(温度分布測定)
製作したAlNセラミックスヒーターを真空チャンバ内に載置し、端子間に通電し、ヒータープレート裏面側中心部に熱電対を別途配置して、熱電対により測定した温度が550℃になるようにAlNセラミックスヒーターを加熱した。
ヒーター温度が定常状態になったのち、赤外線カメラ(FLIR社製)でサファイア透過窓越しにAlNセラミックスヒーターを撮影し、ヒーターの基板載置面の最大温度と最小温度との差を温度分布(℃)として測定した。なお、測定時の投入電力は3kW程度であった。
(元素の定量方法)
焼成体の断面について、図3および図4に示すようにFE−EPMA(電界放出型電子線マイクロアナライザ)による元素マッピング分析を行い、CおよびMoを定量し、C/(C+Mo)比を計算した。また、比較例1のセラミックヒーターのヒーター用電極断面のMoおよびCの強度スペクトル図を図5に示す。
図3に示す実施例3のセラミックヒーターの電極断面の場合、全体的に元素の分布が均一でMoC化が進んでいるものと考えられる。図4に示す比較例1のセラミックヒーターの電極断面の場合、図5に示すように、測定点1ではMoC化が進んでいるが、測定点2ではMoC化が進んでいないことがわかる。
(試験1)
電極の形態および焼成時の圧力を変えて、前述の方法で、実施例1〜8、比較例1、2のAlNセラミックスヒーターを製造し、試験を行った。表1に、条件と測定結果を示す。
表1に示すように、ワイヤー断面の原子の数の比がC/(C+Mo)比0.20以上となっている場合には、ヒーター抵抗値が高く維持された。そのときのヒーターの温度分布は、10℃以下であり、均熱性が高くなることが分かった。更に、C/(C+Mo)比が0.26以上、特に0.29以上であると、ヒーター抵抗値がより高く維持され、ヒーターの温度分布も6℃以内と更に小さくできることが示された。
また、焼成時の圧力PとMoのワイヤー径φの比P/φ(MPa/m)がP/φ≦5×10であれば、C/(C+Mo)比が0.24以上となっていることが示された。
P/φは、(実施例1の)1×10以上が好ましい。また、P/φは、0.333以下である。
Figure 2021157948
(AlNセラミックスのX線回折)
実施例1、3、比較例1、2のAlNセラミックスヒーターについて、μ−XRD(マイクロX線回折)により、局所的な領域(直径約100μm)のX線回折を行った。
回折角2θがJCPDSカード(PDF♯00−025−1133)における36.041°に相当するAlNのピーク強度に対する、JCPDAカード(PDF♯04−006−4052)における54.978°に相当するYAGのピーク強度の比を測定した。
その結果を表2に示す。
Figure 2021157948
表2から、上記AlNのピーク強度に対するYAGのピーク強度の比が、0.11以上の場合にMoCの生成比率が高くなることがわかる。
実施例3と比較例1のAlNセラミックスヒーターの周囲のAlNセラミックスのX線回折チャートを図6、図7に示す。
図6、図7から、上記AlNのピーク強度に対するYAGのピーク強度の比が、実施例3は比較例1に比べ大きくなっていることがわかる。
また、実施例3の(A)Mo電極断面のSEM像、(B)Y元素マップ、(C)O元素マップを図8に示す。図8では、電極21がAlNセラミックスヒータープレート22の間に挟まれているのが見える。図8(B)、(C)において、白色部分はY、O元素が多いことを意味している。このことから、電極21の周囲にY,O元素が集まっていることがわかる。
(試験2)
ヒーター用電極を形成するメッシュ状のMo材を予めMoCに炭化した。
まず、図9に示すように、カーボン製の収納容器23内にメッシュ状のMo材24を載置し、所定の雰囲気(窒素、または不活性ガス)で熱処理をしてMoC化したメッシュを製造した。そのMoC化したメッシュを用いて、実施例1の製法に従い、実施例9〜10のAlNセラミックスヒーターを製作した。
メッシュ仕様は、ワイヤー直径φ0.1mm、メッシュサイズ#50、平織りであった。
熱処理条件は、表3に示す条件で、温度:1300℃以上、キープ時間:0.1時間以上(以下の実施例では1時間とした)、雰囲気:窒素とした。
各実施例の熱処理後C/(C+Mo)比と、焼成後C/(C+Mo)比と、ヒーター抵抗と、温度分布を表3に示す。
表3に示すとおり、予めMo電極をMoCに炭化する熱処理をすることにより、ヒーター抵抗が安定化し温度分布が小さくなることが示された。
Figure 2021157948
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施し得る。
本発明はヒーター用電極について説明をしたが、AlNに埋設される静電吸着用の電極や 高周波用の電極に対しても電極の体積抵抗率の安定化に対して本発明がそのまま適用でき、 静電チャック機能、高周波電極機能を搭載したヒーターにも適用できる。
1 ヒータープレート
2 シャフト
3 端子
11,12 AlNセラミックス前駆体
12a 電極埋設用凹部
13 Moメッシュ電極
21 電極
22 AlNセラミックスヒータープレート
23 カーボン製の収納容器
24 メッシュ状のMo材

Claims (4)

  1. AlNセラミックスを含む基材にヒーター用電極が埋設されてなるセラミックスヒーターであって、前記ヒーター用電極はMoおよびCを含み、Moの原子数とCの原子数との合計に対するCの原子数の比が0.20以上であることを特徴とするセラミックスヒーター。
  2. 前記基材はYを含み、前記基材における前記ヒーター用電極の周囲にYAGが形成されており、前記ヒーター用電極の周囲の前記基材のX線回折チャートにおいて、2θが54.978°の位置におけるYAGのピーク強度をAとし、2θが36.041°の位置におけるAlNのピーク強度をBとするとき、(A/B)≧0.11の関係式を満たすことを特徴とする請求項1に記載のセラミックスヒーター。
  3. 請求項1または2に記載のセラミックスヒーターの製造方法であって、
    バインダーを含み、前記基材を形成する第1の前駆体と第2の前駆体とを用意する工程と、
    前記第1の前駆体と前記第2の前駆体との間に前記ヒーター用電極を形成するMoワイヤーからなるメッシュを挟んで積層した積層体を、積層方向に所定の圧力を負荷しつつ焼成する焼成工程とを有し、前記圧力をP(MPa)、 前記Moワイヤーの直径をφ(m)とするとき、
    (P/φ)≦5×10 の関係式を満たすことを特徴とするセラミックスヒーターの製造方法。
  4. 請求項1または2に記載のセラミックスヒーターの製造方法であって、
    前記基材を形成する第1の前駆体と第2の前駆体とを用意する工程と、
    前記ヒーター用電極を形成するMo材を炭化する炭化工程と、
    前記第1の前駆体と前記第2の前駆体との間に前記炭化工程後の前記Mo材を挟んで積層した積層体を、積層方向に所定の圧力を負荷しつつ焼成する焼成工程とを、有することを特徴とするセラミックスヒーターの製造方法。
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