JP2021156917A - 光学系、撮像装置、および車載システム - Google Patents
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Abstract
【課題】注目領域に応じて解像力を変更可能な光学系を提供する。【解決手段】光束を縮小面に集光する光学系(LO1)であって、回転非対称な形状を有する複数の反射面(R2〜R6)を備え、複数の反射面は、拡大側から縮小側へ順に配置された第1の反射面(M1(R2))および第2の反射面(M2(R3))を含み、第1の反射面の焦点距離fM1、第2の反射面の焦点距離fM2は、光学系の基準軸に対して垂直な第1の断面と、基準軸および第1の断面のそれぞれに垂直な第2の断面との少なくとも一方において、所定の条件式を満足する。【選択図】図1
Description
本発明は、光学系、撮像装置、および車載システムに関する。
特許文献1には、車載用の撮像装置において、自由曲面レンズを有する非共軸光学系としてのオフアキシャル(Off−Axial)光学系を用いることが記載されている。
しかしながら、特許文献1のように自由曲面レンズを使用して光学系を構成すると、回転非対称な収差が生じるため、自由曲面レンズのパワー(屈折力)を大きくすることが難しく、注目領域に応じて解像力を変更することが困難である。
そこで本発明は、注目領域に応じて解像力を変更可能な光学系、撮像装置、測距装置、車載システム、および、移動装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面としての光学系は、光束を縮小面に集光する光学系であって、回転非対称な形状を有する複数の反射面を備え、前記複数の反射面は、拡大側から縮小側へ順に配置された第1の反射面および第2の反射面を含み、前記第1の反射面の焦点距離fM1、前記第2の反射面の焦点距離fM2は、前記光学系の基準軸に対して垂直な第1の断面と、前記基準軸および前記第1の断面のそれぞれに垂直な第2の断面との少なくとも一方において、所定の条件式を満足する。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施例において説明される。
本発明によれば、注目領域に応じて解像力を変更可能な光学系、撮像装置、測距装置、車載システム、および、移動装置を提供することができる。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。まず、各実施例に共通する事項について本発明の概要と共に説明する。なお各実施例の光学系(オフアキシャル光学系)は、車載カメラなどの撮像装置やプロジェクタなどの画像投射装置に適して用いられるが、これらに限定されるものではない。
オフアキシャル光学系は、光束を縮小面に集光する光学系である。またオフアキシャル光学系は、像中心と瞳中心とを通る光線(絞りSPの開口中心を通過して像面の中心に至る基準光線)の経路を基準軸とするとき、構成面の基準軸との交点における面法線が基準軸上にない曲面(Off−Axial曲面)を含む光学系である。この場合、基準軸は折れ曲がった形状となる。オフアキシャル光学系は、構成面が一般には非共軸となり、反射面でもケラレが生じることがないため、反射面を用いた光学系の構築がしやすい。また、光学系内で中間像を形成することにより、広画角を実現しつつコンパクトな光学系を構成することができる。また、前絞りの光学系でありながら、光路の引き回しが比較的自由に行うことができるため、コンパクトな光学系を構成することが可能である。
図14は、各実施例のオフアキシャル光学系に用いられる結像光学系の構成データを定義する光学座標系の説明図である。各実施例において、物体側(被写体側)から像側(撮像素子に形成される像面側)に向かって、不図示の物体面の中心から瞳(絞り)の中心を通って像面の中心に至る一つの光線を、中心主光線又は基準軸光線と定義する。この中心主光線又は基準軸光線を、図14中に一点鎖線で示す。そして、中心主光線又は基準軸光線が辿る経路を基準軸と定義する。また、基準軸に沿って、物体側からi番目の面を第i面Riとする。
図14において、第1面R1は絞りSP(開口部)、第2面R2は第1面R1に対してチルトした反射面、第3面R3、第4面R4は各々の前の面に対してシフト、チルトした反射面である。第2面R2から第4面R4までの各々の反射面は、後に詳述するように金属やガラス、プラスチック等の媒質で構成されるミラーである。
各実施例の結像光学系はオフアキシャル光学系であるため、結像光学系を構成する各面は共通の光軸を持っていない。そこで、各実施例においては、第1面R1の中心位置を原点位置とする光学座標系を設定する。すなわち、第1面R1の中心である光学座標系の原点位置と最終結像面(撮像素子面)の中心位置とを通る光線(中心主光線又は基準軸光線)の辿る経路が基準軸である。さらに、基準軸は方向(向き)を持っている。その方向は、中心主光線又は基準軸光線が結像に際して進行する方向である。
各実施例では、中心主光線又は基準軸光線は、第1面R1の中心点(原点)を通り最終結像面の中心へ至るまでに、各屈折面および反射面によって屈折・反射する。各構成面の順番は、中心主光線又は基準軸光線が屈折・反射を受ける順番に設定している。このため、基準軸は設定された各面の順番に沿って屈折若しくは反射の法則に従ってその方向を変化させつつ、最終的に像面の中心に到達する。また各実施例において、像側または物体側とは、基準軸の方向に対する像側または物体側であることをそれぞれ意味している。なお各実施例において、結像光学系の基準となる基準軸を前述のように設定したが、軸の決め方は光学設計上、収差の取り纏め上、若しくは結像光学系を構成する各面形状を表現する上で都合の良い軸を採用すれば良い。一般的には、像面の中心と、絞り又は入射瞳又は射出瞳又は結像光学系の第1面R1や最終面の中心のいずれかを通る光線の辿る経路を基準軸に設定すると良い。
各実施例における結像光学系の光学座標系の各軸は、以下のように定める。
Z軸:原点と物体面中心を通る直線。物体面から第1面R1に向かう方向を正とする。
Y軸:原点を通り右手座標系の定義に従ってZ軸に対して反時計回り方向に90゜をなす直線。
X軸:原点を通りZ、Yの各軸に垂直な直線。図14の紙面奥に向かう方向を正とする。
また、光学系を構成する第i面の面形状およびチルト角は、次のように表すことで理解が容易になる。基準軸と第i面が交差する点を原点とするローカル座標系を設定する。そして、このローカル座標系でその面の面形状を表し、基準軸とローカル座標系のなす角度でチルト角を表すと良い。このため、第i面の面形状は以下のローカル座標系で表す。
z軸:ローカル座標の原点を通る面法線。
y軸:ローカル座標の原点を通り、右手座標系の定義に従ってz方向に対し反時計方向に90゜をなす直線。
x軸:ローカル座標の原点を通り、yz面に対し垂直な直線。図7の紙面奥に向かう方向を正とする。
従って、第i面のyz面内でのチルト角は、ローカル座標系のz軸が基準軸に対してなす鋭角で、反時計回り方向を正とした角度θxi(単位°)で表す。また、第i面のxz面内でのチルト角は、基準軸に対して反時計回り方向を正とした角度θyi(単位°)で表す。さらに、第i面のxy面内でのチルト角は、光学座標系のy軸に対して反時計回り方向を正とした角度θzi(単位°)で表す。ただし、通常、θziは面の回転に相当するもので、以下の各実施例においては存在しない。図14は、光学座標系、基準軸上座標系、および、ローカル座標系の相互関係を表している。また、図14の各軸の矢印の方向が各軸の正の方向を表している。
後述のように、各実施例に対応する数値実施例として、各構成面の数値データを示す。ここで、Diは第i面と第(i+1)面とのローカル座標の原点間の間隔を表すスカラー量、である。なお、E−Xは、10−Xを表す。また、各実施例の結像光学系は、回転非対称な曲率(形状)を有した面を2面以上有し、その形状は以下の式(A)により表される。
式(A)の曲面式は、xに関して偶数次の項のみであるため、式(A)により規定される曲面はyz面を対称面とする面対称な形状である。
各実施例では、結像光学系が回転非対称な曲率を有した反射面で構成されており、2回結像のオフアキシャル光学系として構成されている。このように2回結像にして中間像を形成することで、光束が細く中間像に近い面で歪曲を制御することが容易となる。各実施例のオフアキシャル光学系は、物体側から像側へ順に配置された、第1の反射面M1および第2の反射面M2を有する。また、第1の反射面M1および第2の反射面M2のそれぞれの焦点距離を適切に設定することで歪曲を制御し、注目領域に応じて解像力を変更可能なオフアキシャル光学系を提供することが可能となる。各実施例では、入射側と射出側(反射側)が共に空気などの気体媒質もしくは真空であるような中空ミラー構成を示している。ただし各実施例は、これに限定されるものではなく、プリズムなどの透明な固体内に光が伝播して固体内の壁面(または外界との境界部)で反射する構成とした中実ミラー構成を採用しても良い。また、歪曲を制御する必要がある第1の反射面M1と第2の反射面M2以外の光学素子をレンズで構成しても良い。
<実施例1>
次に、図1を参照して、本発明の実施例1におけるオフアキシャル光学系の基本的な構成について説明する。図1は、本実施例におけるオフアキシャル光学系LO1の内部の光学系の配置(YZ面)を示す図である。
次に、図1を参照して、本発明の実施例1におけるオフアキシャル光学系の基本的な構成について説明する。図1は、本実施例におけるオフアキシャル光学系LO1の内部の光学系の配置(YZ面)を示す図である。
オフアキシャル光学系LO1は、少なくとも2面以上の反射面である第i面Ri(iは物体側(拡大側)から順に付与される面番号)、および撮像素子IMGを備える。撮像素子IMGは、オフアキシャル光学系LO1からの光を受光する。またオフアキシャル光学系LO1は、最も物体側に絞り(開口部)SP1(第1面R1)を有する。なお、絞りSP1に関し、図1では一つの光学素子面との立場で、R1という表記を括弧書きでしている。
図1では、絞りSPから光を取り込み、オフアキシャル光学系LO1が有する第2面R2、第3面R3、第4面R4、第5面R5、第6面R6を反射した後、撮像素子IMGに結像する様子を示している。絞りSPの位置は、複数の反射面(第2面R2〜第6面R6)で構成されたオフアキシャル光学系LO1の入射瞳の位置に相当する。図1において、複数の反射面(第2面R2〜第6面R6)はいずれも回転非対称の形状(自由曲面)を有し、前述のように基準軸が折れ曲がったオフアキシャル光学系LO1を構成している。なお本実施例において、オフアキシャル光学系LO1は5つの反射面を有するが、これに限定されるものではなく、少なくとも二つの反射面を有していればよい。このような構成において、オフアキシャル光学系LO1は、像面(縮小面)よりも物体側(拡大側)で中間像を形成する(より具体的には、オフアキシャル光学系LO1は、1回中間像を結ぶ2回結像光学系である)。
図2は、本実施例における横収差図である。図3は、本実施例における歪曲収差図である。図2を見て分かるように、本実施例では、バランスの良い収差補正状態が得られている。また、図3を見て分かるように、画面中心領域の歪曲は小さく、画面端に行くにつれて歪曲を大きくすることで、遠くまで認識したい中心領域は解像度が高く、近距離の認識で十分な画面端の解像度は低くなるように制御している。なお、本実施例以降の各実施例中、重複する説明は省略し、重複して用いられる符号の意味は断りのない限り共通のものとする。
本実施例のオフアキシャル光学系LO1は、物体側(拡大側)から像側(縮小側)へ順に配置された、第1の反射面M1(第2面R2)および第2の反射面M2(第3面R3)のそれぞれの焦点距離を適切に設定することで、歪曲を制御している。本実施例において、第1の反射面M1の焦点距離をfM1、第2の反射面M2の焦点距離をfM2とするとき、基準軸に対して垂直な第1の断面と、基準軸および第1の断面のそれぞれに垂直な第2の断面の少なくとも一方において、以下の条件式(1)を満足する。なお焦点距離は、反射面のチルト角も考慮して、基準軸に沿って算出されるものとする。
1.20<|fM2/fM1|<50.00 ・・・(1)
条件式(1)の下限値を下回ると、中間像に近い第2の反射面M2の焦点距離fM2が小さくなりミラー径も小さくなるため、注目領域に応じて解像力を変更することが困難になり好ましくない。一方、条件式(1)の上限値を上回ると、第2の反射面M2の焦点距離fM2が大きくなりミラー径が大きくなるため、オフアキシャル光学系LO1の全体が大型化し好ましくない。
条件式(1)の下限値を下回ると、中間像に近い第2の反射面M2の焦点距離fM2が小さくなりミラー径も小さくなるため、注目領域に応じて解像力を変更することが困難になり好ましくない。一方、条件式(1)の上限値を上回ると、第2の反射面M2の焦点距離fM2が大きくなりミラー径が大きくなるため、オフアキシャル光学系LO1の全体が大型化し好ましくない。
本実施例において、オフアキシャル光学系LO1の全体の焦点距離をf、第1の反射面M1から第2の反射面M2までの合成焦点距離をfM12とする。このとき、基準軸に対して垂直な第1の断面と、基準軸および第1の断面のそれぞれに垂直な第2の断面の少なくとも一方において、以下の条件式(2)を満足することが好ましい。
1.80<|fM12/f|<5.00 ・・・(2)
条件式(2)の下限値を下回ると、合成焦点距離fM12が小さくなり第1の反射面M1および第2の反射面M2のそれぞれのミラー径も小さくなるため、注目領域に応じて解像力を変更することが難しくなり好ましくない。一方、条件式(2)の上限値を上回ると、合成焦点距離fM12が大きくなり、第1の反射面M1および第2の反射面M2のミラー径が大きくなるため、オフアキシャル光学系LO1が大型化し好ましくない。
条件式(2)の下限値を下回ると、合成焦点距離fM12が小さくなり第1の反射面M1および第2の反射面M2のそれぞれのミラー径も小さくなるため、注目領域に応じて解像力を変更することが難しくなり好ましくない。一方、条件式(2)の上限値を上回ると、合成焦点距離fM12が大きくなり、第1の反射面M1および第2の反射面M2のミラー径が大きくなるため、オフアキシャル光学系LO1が大型化し好ましくない。
本実施例において、第2の反射面M2は、オフアキシャル光学系LO1を構成する複数の反射面のうち中間像から最も近い位置に配置されていることが好ましい。このような構成により、第2の反射面M2で歪曲を制御しやすくなり、注目領域に応じて解像力を変更するオフアキシャル光学系LO1を構成しやすくなる。
また本実施例において、オフアキシャル光学系LO1は、画角が最も小さい断面(YZ断面)において基準軸を折り曲げることが好ましい。注目領域に応じて解像力を変更する光学系では、物体側から第2の反射面M2のミラー径が大きくなるため、このような構成により、光線の取り回しが容易となる。
また本実施例において、オフアキシャル光学系LO1は、絞りSPの前後に更に開口部FS1、FS2を配置することが好ましい。図4は、絞りSPの周囲の拡大図である。図4に示されるように、絞りSPの物体側(拡大側)に開口部(第1の開口部)FS1が配置され、絞りSPの像側(縮小側)に開口部(第2の開口部)FS2が配置されている。本実施例のように、歪曲を制御したオフアキシャル光学系LO1では、画角に応じて開口率が変わるため、特に最軸外では不要光を生じやすい。しかし、オフアキシャル光学系LO1では基準軸が折り返されているため、光路をけらないように遮光部材を配置することが難しい。このため本実施例では、絞りSPの物体側および像側に開口部FS1、FS2をそれぞれ配置し、不要光を低減(除去)することが好ましい。
より好ましくは、条件式(1)、(2)の数値範囲をそれぞれ、以下の条件式(1a)、(2a)のように設定する。
1.35<|fM2/fM1|<45.00 ・・・(1a)
1.90<|fM12/f|<4.50 ・・・(2a)
更に好ましくは、条件式(1)、(2)の数値範囲をそれぞれ、以下の条件式(1b)、(2b)のように設定する。
1.90<|fM12/f|<4.50 ・・・(2a)
更に好ましくは、条件式(1)、(2)の数値範囲をそれぞれ、以下の条件式(1b)、(2b)のように設定する。
1.50<|fM2/fM1|<40.00 ・・・(1b)
2.00<|fM12/f|<4.00 ・・・(2b)
本実施例によれば、注目領域に応じて解像力を変更可能なオフアキシャル光学系を提供することができる。
2.00<|fM12/f|<4.00 ・・・(2b)
本実施例によれば、注目領域に応じて解像力を変更可能なオフアキシャル光学系を提供することができる。
<実施例2>
次に、図5乃至図7を参照して、本発明の実施例2におけるオフアキシャル光学系の基本的な構成について説明する。図5は、本実施例におけるオフアキシャル光学系LO2の内部の光学系の配置(YZ面)を示す図である。本実施例のオフアキシャル光学系LO2は、歪曲の出し方が実施例1のオフアキシャル光学系LO1と異なる。
次に、図5乃至図7を参照して、本発明の実施例2におけるオフアキシャル光学系の基本的な構成について説明する。図5は、本実施例におけるオフアキシャル光学系LO2の内部の光学系の配置(YZ面)を示す図である。本実施例のオフアキシャル光学系LO2は、歪曲の出し方が実施例1のオフアキシャル光学系LO1と異なる。
図6は、本実施例における横収差図である。図7は、本実施例における歪曲収差図である。図6を見て分かるように、本実施例では、バランスの良い収差補正状態が得られている。また、図7を見て分かるように、画面中心領域の歪曲は小さく、水平方向の画面端に行くにつれて歪曲を大きくしているが、垂直方向の歪曲は小さくし、垂直方向の中心と画面端で解像度が変わらないようにしている。本実施例によれば、注目領域に応じて解像力を変更可能なオフアキシャル光学系を提供することができる。
<実施例3>
次に、図8乃至図10を参照して、本発明の実施例3におけるオフアキシャル光学系の基本的な構成について説明する。図8は、本実施例におけるオフアキシャル光学系LO3の内部の光学系の配置(YZ面)を示す図である。本実施例のオフアキシャル光学系LO3は、物体側に第1のレンズ(第1面R1、第2面R2)および第2のレンズ(第3面R3、第4面R4)を配置している点が実施例1のオフアキシャル光学系LO1と異なる。また本実施例において、第1の反射面M1は第6面R6、第2の反射面M2は第7面R7にそれぞれ相当する。
次に、図8乃至図10を参照して、本発明の実施例3におけるオフアキシャル光学系の基本的な構成について説明する。図8は、本実施例におけるオフアキシャル光学系LO3の内部の光学系の配置(YZ面)を示す図である。本実施例のオフアキシャル光学系LO3は、物体側に第1のレンズ(第1面R1、第2面R2)および第2のレンズ(第3面R3、第4面R4)を配置している点が実施例1のオフアキシャル光学系LO1と異なる。また本実施例において、第1の反射面M1は第6面R6、第2の反射面M2は第7面R7にそれぞれ相当する。
図9は、本実施例における横収差図である。図10は、本実施例における歪曲収差図である。図9を見て分かるように、本実施例では、バランスの良い収差補正状態が得られている。また、図10を見て分かるように、画面中心領域の歪曲は小さく、画面端に行くにつれて歪曲を大きくすることで、遠くまで認識したい中心領域は解像度が高く、近距離の認識で十分な画面端の解像度は低く制御している。本実施例によれば、注目領域に応じて解像力を変更可能なオフアキシャル光学系を提供することができる。
以下、実施例1乃至3にそれぞれ対応する数値実施例1乃至3を示す。
(数値実施例1)
物体面から開口部SPまでの距離は無限大で、画角は、x:±50度、y:±20度で、焦点距離は9.56mmである。像面サイズはx:9.4mm、y:5.8mmである。入射瞳径はΦ3.8mmである。本数値実施例の反射面は全て回転非対称面で構成されている。回転非対称面形状は、式(A)により与えられる。
面データ
面番号 Xi Yi Zi Di θxi θyi
R1(SP) 0.00 0.00 0.00 26.76 0.00 0.00 絞り
R2(M1) 0.00 0.00 26.76 -38.00 23.58 0.00 反射面
R3(M2) 0.00 -20.37 -5.32 37.25 -31.57 0.00 反射面
R4 0.00 -28.80 30.96 -37.58 19.11 0.00 反射面
R5 0.00 -41.32 -4.47 37.40 -31.48 0.00 反射面
R6 0.00 -55.93 29.96 -51.23 20.36 0.00 反射面
像面 0.00 -57.86 -21.23
回転非対称面データ
第2面
C20 = -7.2046E-03 C02 = -9.3740E-03 C21 = 5.8168E-05
C03 = -1.5572E-05 C40 = -1.7499E-06 C22 = -2.7827E-06
C04 = -3.1894E-06 C41 = 5.0507E-08 C23 = 2.1954E-07
C05 = -1.4175E-07 C60 = 5.1396E-10 C42 = -5.7446E-10
C24 = 1.1085E-08 C06 = -3.9536E-08 C61 = -1.7696E-10
C43 = -6.0448E-10 C25 = -1.1997E-09 C07 = 1.4840E-09
C80 = -1.1592E-12 C62 = -8.0687E-12 C44 = -3.6132E-11
C26 = -2.7897E-11 C08 = 4.2560E-10 C81 = 1.5873E-13
C63 = 5.6470E-13 C45 = 1.5871E-12 C27 = 8.7087E-13
C90 = -4.9356E-12 C100= 9.8076E-16 C82 = 1.0037E-14
C64 = 3.0400E-14 C46 = 9.1814E-14 C28 = -2.4764E-13
C010= -1.2736E-12
第3面
C20 = -2.7293E-03 C02 = 1.6896E-04 C21 = 6.9982E-05
C03 = 3.4189E-05 C40 = 1.4264E-06 C22 = -9.2544E-06
C04 = -1.5406E-05 C41 = 7.0531E-08 C23 = 9.0351E-07
C05 = -7.1410E-08 C60 = 1.3455E-10 C42 = 6.3881E-09
C24 = 6.0706E-08 C06 = 2.2358E-08 C61 = 5.1607E-10
C43 = 4.1614E-10 C25 = -9.5281E-09 C07 = 7.7140E-09
C80 = -5.3853E-12 C62 = -5.5173E-11 C44 = -4.0778E-11
C26 = 2.9895E-11 C08 = -2.3774E-10 C81 = -6.0022E-14
C63 = -2.1464E-12 C45 = 1.5215E-11 C27 = 6.4471E-12
C90 = -5.2171E-11 C100= 2.4980E-15 C82 = 3.2546E-14
C64 = 5.1953E-14 C46 = -2.7259E-13 C28 = -1.4574E-12
C010= 5.7728E-12
第4面
C20 = -8.9245E-03 C02 = -4.6022E-03 C21 = 2.0252E-06
C03 = -2.7914E-06 C40 = -2.9598E-07 C22 = -4.3088E-07
C04 = -4.2083E-07 C41 = 2.3442E-08 C23 = 3.7334E-08
C05 = 3.3493E-08 C60 = 2.7692E-10 C42 = 5.7317E-10
C24 = 1.2798E-09 C06 = 8.2379E-10 C61 = -5.4946E-12
C43 = -7.4664E-12 C25 = -2.5939E-10 C07 = 8.0408E-11
C80 = -2.6614E-13 C62 = -2.2647E-12 C44 = -7.6908E-14
C26 = -8.0233E-12 C08 = 2.3927E-11 C81 = 3.5893E-14
C63 = 6.5286E-14 C45 = 1.9698E-13 C27 = 3.4538E-13
C90 = -5.6272E-13 C100= 1.6505E-16 C82 = 3.0130E-15
C64 = 2.1632E-15 C46 = -1.2739E-16 C28 = -4.4507E-15
C010= 2.5679E-15
第5面
C20 = -4.8384E-02 C02 = -1.0217E-02 C21 = -1.1849E-04
C03 = -1.4797E-04 C40 = -1.2946E-04 C22 = -4.9442E-05
C04 = -6.2372E-06 C41 = -1.3876E-06 C23 = -9.3353E-07
C05 = -7.3893E-08 C60 = -1.8211E-06 C42 = -9.9644E-07
C24 = -2.0052E-07 C06 = 5.1917E-09 C61 = 1.4352E-07
C43 = 6.8207E-08 C25 = -4.0575E-08 C07 = -5.53736E-10
C80 = 1.51018E-08 C62 = 1.29769E-08 C44 = 3.3735E-09
C26 = -2.3393E-09 C08 = 4.47344E-10 C81 = -2.42088E-09
C63 = -4.14352E-09 C45 = 7.8295E-10 C27 = 2.95953E-10
C90 = -2.57562E-12 C100= -4.24615E-10 C82 = -4.46643E-10
C64 = -3.40363E-10 C46 = 1.63976E-10 C28 = -8.51185E-12
C010= -4.37825E-12
第6面
C20 = -0.010904996 C02 = -0.00884548 C21 = 3.84009E-06
C03 = -1.8788E-06 C40 = -1.3247E-06 C22 = -2.15799E-06
C04 = -7.92375E-07 C41 = 1.49262E-09 C23 = -8.10459E-10
C05 = -4.82243E-10 C60 = -2.04773E-10 C42 = -5.5121E-10
C24 = -4.88321E-10 C06 = -3.37744E-10 C61 = -2.85652E-12
C43 = 2.96784E-11 C25 = 3.87753E-11 C07 = 5.60196E-13
C80 = -9.26398E-13 C62 = -3.1294E-12 C44 = -2.25759E-12
C26 = -7.62588E-13 C08 = 2.70256E-12 C81 = 6.76137E-15
C63 = -6.99146E-14 C45 = -2.72456E-13 C27 = -1.47587E-13
C90 = 2.41734E-15 C100= 1.76294E-15 C82 = 6.31695E-15
C64 = 9.94347E-15 C46 = -2.14989E-15 C28 = 1.12606E-15
C010= -1.07049E-14
(数値実施例2)
物体面から開口部SPまでの距離は無限大で、画角は、x:±50度、y:±20度で、焦点距離は水平方向(XZ断面)が9.52mm、垂直方向(YZ断面)が6.68mmである。像面サイズはx:9.4mm、y:4.6mmである。入射瞳径は水平方向がΦ4.00mm、垂直方向がΦ2.64mmである。本数値実施例の反射面は全て回転非対称面で構成されている。回転非対称面形状は、式(A)により与えられる。
面データ
面番号 Xi Yi Zi Di θxi θyi
R1(SP) 0.00 0.00 0.00 35.50 0.00 0.00 絞り
R2(M1) 0.00 0.00 35.50 -37.61 11.18 0.00 反射面
R3(M2) 0.00 -14.31 0.72 38.55 -22.56 0.00 反射面
R4 0.00 -29.22 36.26 -35.31 20.42 0.00 反射面
R5 0.00 -40.19 2.69 35.02 -21.78 0.00 反射面
R6 0.00 -55.25 34.31 -48.41 12.92 0.00 反射面
像面 0.00 -55.57 -14.10
回転非対称面データ
第2面
C20 = -7.1092E-03 C02 = -1.1873E-02 C21 = 2.6928E-05
C03 = -1.2698E-06 C40 = -1.1111E-06 C22 = -1.9374E-06
C04 = -1.8610E-06 C41 = 2.0489E-08 C23 = 2.1413E-08
C05 = -6.2464E-08 C60 = 4.0456E-10 C42 = 1.5550E-09
C24 = 3.5874E-09 C06 = -7.0931E-09 C61 = -6.4673E-11
C43 = -7.1129E-11 C25 = 1.3761E-11 C07 = 2.6896E-10
C80 = -1.0716E-12 C62 = -3.7006E-12 C44= -7.6170E-12
C26 = -2.7002E-12 C08 = 4.7722E-11 C81 = 3.0646E-14
C63 = 4.4253E-14 C45 = 5.7392E-14 C27 = -9.9713E-14
C90 = -5.8721E-13 C100 = 4.3222E-16 C82 = 1.6428E-15
C64 = 3.0108E-15 C46 = 6.0348E-15 C28 = -8.9102E-15
C010= -1.0212E-13
第3面
C20 = -4.4603E-03 C02 = -2.3670E-02 C21 = 2.8281E-04
C03 = 2.5838E-04 C40 = 1.1581E-06 C22 = -1.3311E-05
C04 = -1.6905E-05 C41 = 2.2245E-07 C23 = 1.5003E-06
C05 = -1.1024E-06 C60 = -2.6813E-09 C42 = 2.0075E-09
C24 = 2.8859E-08 C06 = 2.5208E-07 C61 = 9.2443E-11
C43 = -3.3534E-09 C25 = -8.6376E-09 C07 = -3.1042E-08
C80 = 5.0718E-12 C62 = -6.3052E-12 C44 = 4.0563E-10
C26 = 5.8044E-10 C08 = 1.3509E-08 C81 = -2.7278E-13
C63 = 4.1201E-12 C45 = -1.5922E-11 C27 = -6.3251E-10
C90 = 4.9847E-10 C100= -9.1557E-15 C82 = 1.3166E-14
C64 = -8.5838E-13 C46 = 8.7392E-12 C28 = 5.3940E-12
C010= -4.3062E-11
第4面
C20 = -9.4005E-03 C02 = -6.4556E-03 C21 = 4.4506E-05
C03 = -1.7237E-05 C40 = -3.5234E-07 C22 = -1.4561E-06
C04 = -8.4940E-08 C41 = 3.3045E-08 C23 = 8.4465E-09
C05 = -1.1759E-08 C60 = -4.9703E-11 C42 = -2.6772E-10
C24 = -1.4445E-10 C06 = 7.9010E-10 C61 = -1.6757E-12
C43 = -8.1813E-12 C25 = -9.3375E-12 C07 = 1.4467E-11
C80 = 1.9988E-13 C62 = -2.2062E-14 C44 = 4.8063E-13
C26 = -6.6288E-13 C08 = -3.0554E-12 C81 = 3.1660E-14
C63 = 4.1670E-14 C45 = 7.9891E-15 C27 = -3.4940E-14
C90 = -7.4856E-14 C100= 1.1961E-16 C82 = 7.8423E-16
C64 = -5.5349E-16 C46 = 2.0550E-16 C28 = 2.3130E-15
C010= 1.5052E-14
第5面
C20 = -5.0161E-02 C02 = -4.7699E-03 C21 = 4.3481E-04
C03 = -9.5914E-05 C40 = -1.4995E-04 C22 = -3.7000E-05
C04 = -8.0868E-07 C41 = 3.7035E-06 C23 = 8.4037E-09
C05 = -8.8116E-08 C60 = -1.4242E-06 C42 = -1.9836E-07
C24 = -1.4883E-08 C06 = -4.4233E-10 C61 = 1.2722E-07
C43 = -2.6541E-08 C25 = -6.3976E-09 C07 = -2.2918E-11
C80 = 1.17167E-08 C62 = -1.70217E-08 C44 = -4.62734E-10
C26 = -1.07983E-10 C08 = 4.87514E-11 C81 = -3.38361E-10
C63 = 7.06577E-10 C45 = 3.24751E-10 C27 = 8.90049E-12
C90 = 1.44152E-12 C100= -6.07429E-10 C82 = 1.60824E-10
C64 = 4.907E-12 C46 = -5.19886E-13 C28 = 4.27375E-13
C010= -2.11932E-13
第6面
C20 = -0.01157068 C02 = -0.007341579 C21 = 1.77293E-05
C03 = -1.93531E-05 C40 = -1.55413E-06 C22 = -2.22981E-06
C04 = -1.40023E-07 C41 = 7.26758E-09 C23 = 4.71593E-09
C05 = -1.68461E-08 C60 = -4.29234E-10 C42 = -1.02866E-09
C24 = -7.14168E-10 C06 = 4.75112E-10 C61 = -2.48401E-12
C43 = -6.07847E-12 C25 = 3.36916E-11 C07 = 5.90245E-12
C80 = -6.42174E-14 C62 = 2.17582E-12 C44 = 2.89475E-12
C26 = 2.87572E-12 C08 = -1.82245E-13 C81 = 3.3799E-14
C63 = -1.36152E-13 C45 = 1.61416E-13 C27 = -2.76876E-13
C90 = -1.89441E-13 C100= -3.21475E-16 C82 = -9.6668E-15
C64 = 1.87724E-14 C46 = -6.62947E-14 C28 = -8.3954E-15
C010= 1.48345E-14
(数値実施例3)
物体面から開口部SPまでの距離は無限大で、画角は、x:±75度、y:±20度で、焦点距離は9.82mmである。像面サイズはx:13.9mm、y:6.3mmである。入射瞳径はΦ4.25mmである。本数値実施例の反射面は全て回転非対称面で構成されている。回転非対称面形状は、式(A)により与えられる。L1は屈折率が1.620、アッベ数が60.3の硝材、L2は屈折率が1.755、アッベ数が27.5の硝材を使用している。
面データ
面番号 Xi Yi Zi Di θxi θyi
R1(L1) 0.00 0.00 -17.75 2.00 0.00 0.00 屈折面
R2 0.00 0.00 -15.75 8.47 0.00 0.00 屈折面
R3(L2) 0.00 0.00 -7.28 4.00 0.00 0.00 屈折面
R4 0.00 0.00 -3.28 3.28 0.00 0.00 屈折面
R5(SP) 0.00 0.00 0.00 32.38 0.00 0.00 絞り
R6(M1) 0.00 0.00 32.38 -34.59 16.93 0.00 反射面
R7(M2) 0.00 -19.27 3.65 34.64 -26.00 0.00 反射面
R8 0.00 -30.06 36.57 -33.28 19.65 0.00 反射面
R9 0.00 -42.07 5.53 31.31 -23.72 0.00 反射面
R10 0.00 -55.94 33.61 -43.22 13.14 0.00 反射面
像面 0.00 -55.94 -9.61
回転非対称面データ
第6面
C20 = -9.9155E-03 C02 = -9.7190E-03 C21 = 1.4816E-05
C03 = -8.8056E-06 C40 = -1.9252E-06 C22 = -3.3172E-06
C04 = -2.8142E-06 C41 = 2.3522E-08 C23 = 5.8341E-08
C05 = -5.9033E-09 C60 = 7.0192E-11 C42 = 1.4440E-10
C24 = 1.6267E-09 C06 = 1.3140E-09 C61 = -1.2326E-11
C43 = -6.3916E-11 C25 = -1.0940E-10 C07 = -1.3154E-11
C80 = -5.4347E-13 C62 = -2.2821E-12 C44 = -4.2240E-12
C26 = -9.0605E-12 C08 = -5.5087E-12
第7面
C20 = -6.9045E-03 C02 = -4.6708E-03 C21 = 1.0925E-04
C03 = -5.5133E-05 C40 = -1.1991E-05 C22 = -3.7394E-05
C04 = -1.4231E-05 C41 = 4.7972E-07 C23 = 2.1271E-06
C05 = 1.2300E-07 C60 = 1.2797E-08 C42 = 1.0644E-08
C24 = 4.6269E-09 C06 = 6.0560E-08 C61 = 2.7004E-09
C43 = 7.1144E-10 C25 = -5.1771E-09 C07 = 2.8669E-09
C80 = -5.9908E-11 C62 = -2.1100E-10 C44 = 6.9295E-11
C26 = -2.7904E-10 C08 = -5.3867E-11
第8面
C20 = -9.6320E-03 C02 = -7.5347E-03 C21 = 1.2939E-05
C03 = -9.8141E-06 C40 = -9.4961E-07 C22 = -2.0107E-06
C04 = -4.4780E-07 C41 = 1.4973E-08 C23 = 2.8502E-08
C05 = 6.6005E-09 C60 = -1.7529E-10 C42 = -6.9440E-10
C24 = -9.2788E-10 C06 = 7.8213E-11 C61 = 6.6801E-12
C43 = -1.0795E-11 C25 = -2.9578E-11 C07 = 1.8761E-12
C80 = -1.3640E-13 C62 = -2.9007E-14 C44 = 7.3280E-13
C26 = 9.4189E-13 C08 = -1.6197E-13
第9面
C20 = -2.9416E-02 C02 = -1.5499E-02 C21 = -8.7139E-05
C03 = -2.2756E-04 C40 = -4.1089E-05 C22 = -5.7330E-05
C04 = -1.2413E-05 C41 = -3.8058E-08 C23 = -2.0842E-07
C05 = -4.3141E-07 C60 = -1.8859E-07 C42 = -2.6063E-07
C24 = -2.4578E-07 C06 = -2.6987E-08 C61 = -1.0869E-08
C43 = -3.8886E-08 C25 = -2.3699E-08 C07 = -2.3387E-09
C80 = -7.73259E-10 C62 = -2.65604E-09 C44 = -4.68816E-10
C26 = -1.18253E-10 C08 = -2.42778E-10
第10面
C20 = -0.011953321 C02 = -0.010581731 C21 = 4.33261E-06
C03 = -3.53093E-06 C40 = -1.83267E-06 C22 = -3.31727E-06
C04 = -1.31603E-06 C41 = 3.05147E-09 C23 = 2.4643E-09
C05 = -3.04717E-09 C60 = -6.03322E-10 C42 = -1.16174E-09
C24 = -1.38332E-09 C06 = -4.2253E-10 C61 = -1.59351E-11
C43 = 2.61181E-13 C25 = -1.45381E-11 C07 = 6.45568E-12
C80 = 2.2972E-13 C62 = -2.14923E-12 C44 = -2.79096E-13
C26 = 2.12194E-12 C08 = 2.23118E-13
表1は、前述した各条件式および各値と各実施例(各数値実施例)との関係を示す。基準軸に対して垂直な第1の方向(第1の断面)として水平方向(XZ断面)、基準軸と前記第1の方向に垂直な第2の方向(第2の断面)として垂直方向(YZ断面)の値を記載している。
<実施例4>
次に、図11乃至図13を参照して、本発明の実施例4について説明する。本実施例は、前述の各実施例の光学系(オフアキシャル光学系LO1〜LO3のいずれか)を有する撮像装置を備えた車載システムに関する。
次に、図11乃至図13を参照して、本発明の実施例4について説明する。本実施例は、前述の各実施例の光学系(オフアキシャル光学系LO1〜LO3のいずれか)を有する撮像装置を備えた車載システムに関する。
図11は、本実施例における車載カメラ(撮像装置)10及びそれを備える車載システム(運転支援装置)600の構成図である。車載システム600は、自動車(車両)等の移動可能な移動体(移動装置)により保持され、車載カメラ10により取得した車両の周囲の画像情報に基づいて、車両の運転(操縦)を支援するためのシステムである。図12は、車載システム600を備える移動装置(車両)700の概略図である。図12においては、車載カメラ10の撮像範囲50を移動装置700の前方に設定した場合を示しているが、撮像範囲50を移動装置700の後方や側方などに設定してもよい。
図11に示されるように、車載システム600は、車載カメラ10と、車両情報取得装置20と、制御装置(ECU:エレクトロニックコントロールユニット)30と、警告装置40とを備える。また、車載カメラ10は、撮像部1と、画像処理部2と、視差算出部3と、距離取得部(取得部)4と、衝突判定部5とを備えている。画像処理部2、視差算出部3、距離取得部4、及び衝突判定部5で、処理部が構成されている。撮像部1は、前述の各実施例の光学系と、撮像素子とを有する。また、少なくとも撮像部1と距離取得部4とにより測距装置が構成される。
図13は、本実施例における車載システム600の動作例を示すフローチャートである。以下、このフローチャートに沿って車載システム600の動作を説明する。
まず、ステップS1では、撮像部1を用いて車両の周囲の障害物や歩行者などの対象物(被写体)を撮像し、複数の画像データ(視差画像データ)を取得する。
また、ステップS2では、車両情報取得装置20により車両情報の取得を行う。車両情報とは、車両の車速、ヨーレート、舵角などを含む情報である。
ステップS3では、撮像部1により取得された複数の画像データに対して、画像処理部2により画像処理を行う。具体的には、画像データにおけるエッジの量や方向、濃度値などの特徴量を解析する画像特徴解析を行う。ここで、画像特徴解析は、複数の画像データの夫々に対して行ってもよいし、複数の画像データのうち一部の画像データのみに対して行ってもよい。
ステップS4では、撮像部1により取得された複数の画像データ間の視差(像ズレ)情報を、視差算出部3によって算出する。視差情報の算出方法としては、SSDA法や面積相関法などの既知の方法を用いることができるため、本実施例では説明を省略する。なお、ステップS2,S3,S4は、上記の順番に行われてもよいし、互いに並列して処理を行われてもよい。
ステップS5では、撮像部1により撮像した対象物との距離情報を、距離取得部4によって取得(算出)する。距離情報は、視差算出部3により算出された視差情報と、撮像部1の内部パラメータ及び外部パラメータと、に基づいて算出することができる。なお、ここでの距離情報とは、対象物との間隔、デフォーカス量、像ズレ量、などの対象物との相対位置に関する情報のことであり、画像内における対象物の距離値を直接的に表すものでも、距離値に対応する情報を間接的に表すものでもよい。
そして、ステップS6では、車両情報取得装置20により取得された車両情報や、距離取得部4により算出された距離情報を用いて、対象物までの距離が予め設定された設定距離の範囲内に含まれるか否かの判定を、衝突判定部5によって行う。これにより、車両の周囲の設定距離内に対象物が存在するか否かを判定し、車両と対象物との衝突可能性を判定することができる。衝突判定部5は、設定距離内に対象物が存在する場合は「衝突可能性あり」と判定し(ステップS7)、設定距離内に対象物が存在しない場合は「衝突可能性なし」と判定する(ステップS8)。
次に、衝突判定部5は、「衝突可能性あり」と判定した場合、その判定結果を制御装置(制御部)30や警告装置(警告部)40に対して通知(送信)する。このとき、制御装置30は、衝突判定部5での判定結果に基づいて車両を制御し(ステップS6)、警告装置40は、衝突判定部5での判定結果に基づいて車両のユーザ(運転者、搭乗者)への警告を行う(ステップS7)。なお、判定結果の通知は、制御装置30及び警告装置40の少なくとも一方に対して行えばよい。
制御装置30は、車両の駆動部(エンジンやモータなど)に対して制御信号を出力することで、車両の移動を制御することができる。例えば、車両においてブレーキをかける、アクセルを戻す、ハンドルを切る、各輪に制動力を発生させる制御信号を生成してエンジンやモータの出力を抑制するなどの制御を行う。また、警告装置40は、ユーザに対して、例えば警告音(警報)を発する、カーナビゲーションシステムなどの画面に警告情報を表示する、シートベルトやステアリングに振動を与えるなどの警告を行う。
以上、本実施例の車載システム600によれば、上記の処理により、効果的に対象物の検知を行うことができ、車両と対象物との衝突を回避することが可能になる。特に、前述の各実施例の光学系を車載システム600に適用することで、車載カメラ10の全体を小型化して配置自由度を高めつつ、広画角にわたって対象物の検知及び衝突判定を行うことが可能になる。
なお、距離情報の算出については、様々な実施例が考えられる。一例として、撮像部1が有する撮像素子として、二次元アレイ状に規則的に配列された複数の画素部を有する瞳分割型の撮像素子を採用した場合について説明する。瞳分割型の撮像素子において、一つの画素部は、マイクロレンズと複数の光電変換部とから構成され、光学系の瞳における異なる領域を通過する一対の光束を受光し、対をなす画像データを各光電変換部から出力することができる。
そして、対をなす画像データ間の相関演算によって各領域の像ずれ量が算出され、距離取得部4により像ずれ量の分布を表す像ずれマップデータが算出される。あるいは、距離取得部4は、その像ずれ量をさらにデフォーカス量に換算し、デフォーカス量の分布(撮像画像の2次元平面上の分布)を表すデフォーカスマップデータを生成してもよい。また、距離取得部4は、デフォーカス量から変換される対象物との間隔の距離マップデータを取得してもよい。
また、車載システム600や移動装置700は、万が一移動装置700が障害物に衝突した場合に、その旨を車載システムの製造元(メーカー)や移動装置の販売元(ディーラー)などに通知するための通知装置(通知部)を備えていてもよい。例えば、通知装置としては、移動装置700と障害物との衝突に関する情報(衝突情報)を予め設定された外部の通知先に対して電子メールなどによって送信するもの採用することができる。
このように、通知装置によって衝突情報を自動通知する構成を採ることにより、衝突が生じた後に点検や修理などの対応を速やかに行うことができる。なお、衝突情報の通知先は、保険会社、医療機関、警察などや、ユーザが設定した任意のものであってもよい。また、衝突情報に限らず、各部の故障情報や消耗品の消耗情報を通知先に通知するように通知装置を構成してもよい。衝突の有無の検知については、上述した受光部2からの出力に基づいて取得された距離情報を用いて行ってもよいし、他の検知部(センサ)によって行ってもよい。
なお、本実施例では、車載システム600を運転支援(衝突被害軽減)に適用したが、これに限らず、車載システム600をクルーズコントロール(全車速追従機能付を含む)や自動運転などに適用してもよい。また、車載システム600は、自動車等の車両に限らず、例えば船舶や航空機、産業用ロボットなどの移動体に適用することができる。また、移動体に限らず、高度道路交通システム(ITS)等の物体認識を利用する種々の機器に適用することができる。
各実施例によれば、注目領域に応じて解像力を変更可能なオフアキシャル光学系、撮像装置、測距装置、車載システム、および、移動装置を提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
LO1 オフアキシャル光学系
R2〜R6 反射面
M1 第1の反射面
M2 第2の反射面
R2〜R6 反射面
M1 第1の反射面
M2 第2の反射面
Claims (18)
- 光束を縮小面に集光する光学系であって、
回転非対称な形状を有する複数の反射面を備え、
前記複数の反射面は、拡大側から縮小側へ順に配置された第1の反射面および第2の反射面を含み、
前記第1の反射面の焦点距離をfM1、前記第2の反射面の焦点距離をfM2とするとき、前記光学系の基準軸に対して垂直な第1の断面と、前記基準軸および前記第1の断面のそれぞれに垂直な第2の断面との少なくとも一方において、
1.20<|fM2/fM1|<50.00
なる条件式を満足することを特徴とする光学系。 - 前記光学系の焦点距離をf、前記第1の反射面M1から前記第2の反射面M2までの合成焦点距離をfM12とするとき、前記第1の断面と前記第2の断面との少なくとも一方において、
1.80<|fM12/f|<4.00
なる条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の光学系。 - 前記光学系は、中間像を形成することを特徴とする請求項1または2に記載の光学系。
- 前記第2の反射面は、前記複数の反射面のうち前記中間像から最も近い位置に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の光学系。
- 前記光学系は、画角が最も小さい断面において前記基準軸を折り曲げていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光学系。
- 絞りと、
前記絞りの拡大側に配置された第1の開口部と、
前記絞りの縮小側に配置された第2の開口部と、を更に有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光学系。 - 前記複数の反射面は、前記第1の反射面および前記第2の反射面を含む5つの反射面からなることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の光学系。
- 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の光学系と、該光学系からの光を受光する撮像素子とを有することを特徴とする撮像装置。
- 請求項8に記載の撮像装置と、該撮像装置からの出力に基づいて物体までの距離情報を取得する取得部とを備えることを特徴とする測距装置。
- 請求項9に記載の測距装置と、前記距離情報に基づいて車両と前記物体との衝突可能性を判定する判定部とを備えることを特徴とする車載システム。
- 前記車両と前記物体との衝突可能性が有ると判定された場合に、前記車両の各輪に制動力を発生させる制御信号を出力する制御装置を備えることを特徴とする請求項10に記載の車載システム。
- 前記車両と前記物体との衝突可能性が有ると判定された場合に、前記車両のユーザに対して警告を行う警告装置を備えることを特徴とする請求項10または11に記載の車載システム。
- 前記車両と前記物体との衝突に関する情報を外部に通知する通知装置を備えることを特徴とする請求項10乃至12のいずれか一項に記載の車載システム。
- 請求項8に記載の撮像装置を備え、該撮像装置を保持して移動可能であることを特徴とする移動装置。
- 前記撮像装置からの出力に基づいて得られた物体の距離情報に基づいて前記物体との衝突可能性を判定する判定部を有することを特徴とする請求項14に記載の移動装置。
- 前記物体との衝突可能性が有ると判定された場合に、移動を制御する制御信号を出力する制御部を備えることを特徴とする請求項15に記載の移動装置。
- 前記物体との衝突可能性が有ると判定された場合に、前記移動装置のユーザに対して警告を行う警告部を備えることを特徴とする請求項15または16に記載の移動装置。
- 前記物体との衝突に関する情報を外部に通知する通知部を備えることを特徴とする請求項15乃至17のいずれか一項に記載の移動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020053949A JP2021156917A (ja) | 2020-03-25 | 2020-03-25 | 光学系、撮像装置、および車載システム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2020053949A JP2021156917A (ja) | 2020-03-25 | 2020-03-25 | 光学系、撮像装置、および車載システム |
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JP2021156917A true JP2021156917A (ja) | 2021-10-07 |
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ID=77917670
Family Applications (1)
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JP2020053949A Pending JP2021156917A (ja) | 2020-03-25 | 2020-03-25 | 光学系、撮像装置、および車載システム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2021156917A (ja) |
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2020
- 2020-03-25 JP JP2020053949A patent/JP2021156917A/ja active Pending
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