JP2021156692A - ガス濃度センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】安全性を向上できるガス濃度センサを提供する。【解決手段】センサ部11は、センサ基板100と、センサ基板100の一面100aと接合されるキャップ基板200とを有する構成とする。センサ基板100は、一面100a側にダイヤフラム部105が構成され、一面100a側において、ダイヤフラム部105に発熱抵抗体RHおよび検出抵抗体RA、RBが形成され、ダイヤフラム部105と異なる部分に基準抵抗体RS、RTが形成され、さらに、発熱抵抗体RHと接続される第1接続配線層HA、および検出抵抗体RA、RBおよび基準抵抗体RS、RTと接続されてブリッジ回路を構成する第2接続配線層HBが形成された構成とする。そして、キャップ基板200は、発熱抵抗体RH、検出抵抗体RA、RB、基準抵抗体RS、RT、第1接続配線層HAおよび第2接続配線層HBを封止するように、センサ基板100に接合されるようにする。【選択図】図3

Description

本発明は、ガス濃度センサに関するものである。
従来より、ガス配管内を流れる混合ガスに含まれる1種類のガス濃度を検出するガス濃度センサが提案されている。例えば、特許文献1には、混合ガスに含まれるガスの熱伝導率差を利用して混合ガスに含まれる1種類のガス濃度を検出するガス濃度センサが提案されている。
特開2017−90317号公報
ところで、本発明者らは、熱伝導率差を利用してガス濃度を検出するガス濃度センサにおいて、感度の向上を図るため、熱源を有するセンサ部を用いた構造を検討している。そして、このようなガス濃度センサは、応答性の向上を図るため、ガス配管内に熱源を含むセンサ部が位置するように配置されることが好ましい。
しかしながら、ガス配管内にセンサ部を配置する場合、熱源が故障等すると火花等が発生する可能性がある。このため、このようなセンサ部を用いてガス濃度センサを構成する場合には、安全性の向上を図ることが望まれる。
本発明は上記点に鑑み、安全性を向上できるガス濃度センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1では、ガス配管内を流れる、熱伝導率の異なる少なくとも2種類のガスが混合された混合ガスのうちの特定ガスのガス濃度を検出するガス濃度センサであって、特定ガスのガス濃度に応じた検出信号を出力し、ガス配管内に配置されるセンサ部(11)を備え、センサ部は、一面(100a)および一面と反対側の他面(100b)を有するセンサ基板(100)と、センサ基板の一面と接合されるキャップ基板(200)と、を有し、センサ基板は、他面側に混合ガスが導入される凹部(104)が形成されると共に、凹部の底面にてダイヤフラム部(105)が構成されており、一面側において、ダイヤフラム部に通電されることで発熱する発熱抵抗体(RH)および温度に応じて抵抗値が変化する感温抵抗体(Ra、Rb、Rc)を有する検出抵抗体(RA、RB、RC)が形成され、ダイヤフラム部と異なる部分に基準抵抗体(RS、RT、RU)が形成され、さらに、発熱抵抗体と接続される第1接続配線層(HA)、および検出抵抗体および基準抵抗体と接続され、特定ガスのガス濃度に応じた検出信号を出力するブリッジ回路を構成する第2接続配線層(HB)が形成され、キャップ基板は、発熱抵抗体、検出抵抗体、基準抵抗体、第1接続配線層および第2接続配線層を封止するように、センサ基板に接合されている。
これによれば、センサ基板には、一面側に熱源である発熱抵抗体が形成されている。そして、センサ基板の一面には、キャップ基板が接合され、発熱抵抗体は、センサ部内に封止された状態となっている。このため、発熱抵抗体に不具合等が発生して火花等が発生したとしても、当該火花がセンサ部外に漏れることが抑制される。したがって、安全性を向上することができる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態におけるガス濃度センサの断面図である。 モールド部材の平面図である。 図2中のIII−III線に沿った断面図である。 センサ基板の一面側の平面模式図である。 発熱抵抗体、第1検出抵抗体、第2検出抵抗体、第1基準抵抗体、および第2基準抵抗体の接続関係を示す回路図である。 凹部内に導入された混合ガスに流速がないとした場合におけるダイヤフラム部の温度分布を示す図である。 凹部内に導入された混合ガスに流速があるとした場合におけるダイヤフラム部の温度分布を示す図である。 第2実施形態におけるセンサ基板の一面側の平面模式図である。 発熱抵抗体、第1検出抵抗体、第2検出抵抗体、第3検出抵抗体、第1基準抵抗体、第2基準抵抗体、および第3基準抵抗体の接続関係を示す回路図である。 水素ガス、湿度ガス、窒素ガスの比熱を説明するための図である。 水素ガス、湿度ガス、窒素ガスの熱伝導率を説明するための図である。 発熱抵抗体からの距離と、温度差との関係に関するシミュレーション結果を示す図である。 図11中の窒素ガスと水素ガスとを含む混合ガスに関する温度差と、窒素ガスと湿度ガスとを含む混合ガスに関する温度差とを同一スケールに変換した図である。 発熱抵抗体近傍の状態を示す回路模式図である。 発熱抵抗体からの距離と温度との関係を説明するための図である。 混合ガスの種類と、第1差電圧および第2差電圧との関係に関するシミュレーション結果を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態のガス濃度センサは、混合ガスが流れるガス配管内の水素ガス濃度を検出するのに用いられると好適であり、例えば、車両に搭載された燃料電池から排出される排ガス内の水素ガス濃度を検出するのに用いられると好適である。
本実施形態のガス濃度センサは、図1に示されるように、モールド部材10、コネクタケース20、ハウジング40等を備えた構成とされている。
まず、モールド部材10の構成について説明する。モールド部材10は、図2に示されるように、センサ部11、回路部12、リードフレーム13、これらを封止するモールド樹脂14等を有している。
センサ部11は、図3に示されるように、一面100aおよびこの一面100aと反対側の他面100bを有するセンサ基板100を備えている。本実施形態では、センサ基板100は、支持基板101、絶縁膜102、半導体層103が順に積層され、一方向を長手方向(すなわち、図3中紙面左右方向)とする平面矩形状のSOI(Silicon on Insulatorの略)基板で構成されている。そして、センサ基板100は、半導体層103のうちの絶縁膜102と反対側の一面がセンサ基板100の一面100aとされ、支持基板101のうちの絶縁膜102と反対側の一面がセンサ基板100の他面100bとされている。なお、本実施形態では、半導体層103はP型のシリコン基板等で構成されている。
センサ基板100には、当該センサ基板100における長手方向を第1方向とすると、第1方向の一端部側(すなわち、図3中紙面右側の端部側)に、他面100bから凹部104が形成されることでダイヤフラム部105が形成されている。なお、以下では、センサ基板100における面方向であり、第1方向と直交する方向を第2方向として説明する。
凹部104は、本実施形態では、センサ基板100の他面100bから絶縁膜102に達するように形成されている。つまり、凹部104は支持基板101に形成されている。そして、ダイヤフラム部105は、凹部104の底面とセンサ基板100の一面100aとの間に位置する絶縁膜102および半導体層103にて構成されている。
また、センサ基板100には、半導体層103の表層部にN型のウェル層106が形成されている。つまり、センサ基板100には、一面100a側にウェル層106が形成されている。具体的には、ウェル層106は、半導体層103のうちのダイヤフラム部105となる部分を含み、センサ基板100の一端部側から他端部側まで延設されている。
ウェル層106内には、図3および図4に示されるように、発熱抵抗体RH、第1、第2検出抵抗体RA、RB、第1、第2基準抵抗体RS、RTが形成されている。なお、本実施形態では、発熱抵抗体RH、第1、第2検出抵抗体RA、RB、第1、第2基準抵抗体RS、RTは、P型の拡散層で構成されている。また、図3中のセンサ基板100は、図4中のIII−III線に沿った断面図に相当している。
発熱抵抗体RHは、熱源となるものであり、ウェル層106のうちのダイヤフラム部105に位置する部分の略中央部に形成されている。そして、発熱抵抗体RHは、通電されることで発熱する。
第1検出抵抗体RAは、一対の第1感温抵抗体Raを有している。そして、一対の第1感温抵抗体Raは、ウェル層106のうちのダイヤフラム部105に位置する部分において、第2方向に沿って発熱抵抗体RHを挟むように配置されている。
第2検出抵抗体RBは、一対の第2感温抵抗体Rbを有している。そして、一対の第2感温抵抗体Rbは、ウェル層106のうちのダイヤフラム部105に位置する部分において、第2方向に沿って、発熱抵抗体RHおよび一対の第1感温抵抗体Raを挟むように配置されている。
第1基準抵抗体RSは、感温抵抗体で構成されており、ウェル層106のうちのダイヤフラム部105に位置する部分と異なる部分に配置されている。本実施形態では、第1基準抵抗体RSは、ウェル層106のうちのダイヤフラム部105となる部分より、センサ基板100における他端部側に配置されている。
第2基準抵抗体RTは、感温抵抗体で構成されており、ウェル層106のうちのダイヤフラム部105に位置する部分と異なる部分に配置されている。本実施形態では、第2基準抵抗体RTは、ウェル層106のうちのダイヤフラム部105となる部分より、センサ基板100における他端部側に配置されている。
また、ウェル層106内には、発熱抵抗体RHと接続されると共に、センサ基板100の他端部側まで引き延ばされた第1接続配線層HAが形成されている。さらに、ウェル層106内には、第1検出抵抗体RA、第2検出抵抗体RB、第1基準抵抗体RS、および第2基準抵抗体RTを適宜接続すると共に、センサ基板100の他端部側まで引き延ばされた第2接続配線層HBが形成されている。なお、第1接続配線層HAおよび第2接続配線層HBは、P型の拡散層で構成されている。
具体的には、第2接続配線層HBは、図4および図5に示されるように、第1検出抵抗体RA、第2検出抵抗体RB、第1基準抵抗体RS、および第2基準抵抗体RTがブリッジ回路を構成するように形成されている。より詳しくは、第2接続配線層HBは、第1検出抵抗体RAおよび第2基準抵抗体RTが高電圧側となり、第1基準抵抗体RSおよび第2検出抵抗体RBが低電圧側となるブリッジ回路を構成するように形成されている。また、第2接続配線層HBは、第1検出抵抗体RAと第1基準抵抗体RSとの第1中点電圧、および第2検出抵抗体RBと第2基準抵抗体RTとの第2中点電圧を出力できるように、形成されている。
なお、具体的には後述するが、センサ部11は、回路部12と電気的に接続される。回路部12には、差動増幅部12a、定電圧回路12b、電源回路12c、グランド12d等が形成されている。そして、第1中点電圧および第2中点電圧は、回路部12に形成された差動増幅部12aに入力される。また、第1検出抵抗体RAおよび第2基準抵抗体RTは、回路部12に形成された定電圧回路12bと接続され、第1基準抵抗体RSおよび第2検出抵抗体RBは、回路部12のグランド12dと接続される。発熱抵抗体RHは、一端部側が回路部12に形成された電源回路12cと接続され、他端部側が回路部12に形成されたグランド12dと接続される。なお、本実施形態では、第1基準抵抗体RSおよび第2検出抵抗体RBと発熱抵抗体RHとは、共通のグランド12dに接続されている。
以上のように、N型のウェル層106内には、P型の発熱抵抗体RH、第1、第2検出抵抗体RA、RB、第1、第2基準抵抗体RS、RT、第1、第2接続配線層HA、HBが形成されている。つまり、ウェル層106内には、ウェル層106とPN接合を構成するように、発熱抵抗体RH、第1、第2検出抵抗体RA、RB、第1、第2基準抵抗体RS、RT、第1、第2接続配線層HA、HBが形成されている。そして、具体的には後述するが、水素ガス濃度を検出する場合、ウェル層106の電位は、発熱抵抗体RH、第1、第2検出抵抗体RA、RB、第1、第2基準抵抗体RS、RT、第1、第2接続配線層HA、HB、半導体層103の電位よりも高くなるように維持される。つまり、水素ガス濃度を検出する場合、ウェル層106と、発熱抵抗体RH、第1、第2検出抵抗体RA、RB、第1、第2基準抵抗体RS、RT、第1、第2接続配線層HA、HBとで構成されるPN接合、およびウェル層106と半導体層103とで構成されるPN接合に、逆電圧が印加された状態とされる。これにより、センサ基板100の他面100b側に電流が漏れ出ることが抑制され、絶縁性の向上を図ることができる。
また、上記のようなダイヤフラム部105は、変形した際、ピエゾ効果が大きくなり易い部分と、大きくなり難い部分とが存在している。例えば、ダイヤフラム部105の主表面(すなわち、センサ基板100の一面100a)が(110)面である場合には、直交する2つの結晶軸〈110〉と〈100〉とが存在する。そして、〈110〉結晶軸方向は、〈100〉結晶軸方向と比較してピエゾ効果が非常に大きくなる。このため、ダイヤフラム部105の主表面が(110)面である場合、本実施形態では、第1検出抵抗体RAおよび第2検出抵抗体RBは、〈100〉結晶軸方向に沿って形成されている。つまり、ダイヤフラム部105の主表面が(110)面である場合、第1検出抵抗体RAおよび第2検出抵抗体RBは、ピエゾ効果が小さくなり易い方向に沿って形成される。これにより、第1検出抵抗体RAおよび第2検出抵抗体RBは、ダイヤフラム部105が変形したとしても当該変形によって抵抗値が変化し難くなる。なお、本実施形態では、〈110〉結晶軸方向が効果大方向に相当し、〈100〉方向が効果小方向に相当する。また、本実施形態では、〈100〉結晶軸方向が第1方向と平行とされている。
また、ウェル層106には、センサ基板100の他端部側に、ウェル層106よりも高不純物濃度とされたN型のコンタクト層107が形成されている。このコンタクト層107は、ウェル層106を所定電位に維持するために後述する貫通電極213と接続される部分である。
さらに、半導体層103には、ウェル層106よりも他端部側に位置する部分に、半導体層103よりも高不純物濃度とされたP型のコンタクト層108が形成されている。このコンタクト層108は、半導体層103のうちのウェル層106が形成されていない部分を所定電位に維持するために後述する貫通電極213と接続される部分である。
そして、図3に示されるように、センサ基板100の一面100aには、キャップ基板200が接合されている。キャップ基板200は、シリコン等の基板201と、基板201のうちのセンサ基板100と対向する一面側に形成された絶縁膜202と、基板201のうちの絶縁膜202側の一面と反対側の他面に形成された絶縁膜203とを有している。なお、キャップ基板200は、絶縁膜202のうちの基板201と反対側の一面がキャップ基板200の一面200aとされ、絶縁膜203のうちの基板201と反対側の一面がキャップ基板200の他面200bとされている。
そして、キャップ基板200は、絶縁膜202がセンサ基板100における半導体層103と接合されている。本実施形態では、キャップ基板200とセンサ基板100とは、表面活性化接合にて接合されている。具体的には、酸素プラズマ等によってセンサ基板100およびキャップ基板200の接合面を活性化させた後、センサ基板100およびキャップ基板200を大気に晒すことにより、大気中の水分をセンサ基板100およびキャップ基板200の接合面に吸着させてOH基を置換させる。そして、センサ基板100およびキャップ基板200の接合面を貼り合わせることにより、センサ基板100の一面100aにキャップ基板200が接合されている。つまり、センサ基板100の一面100a側に形成された発熱抵抗体RH、第1検出抵抗体RA、第2検出抵抗体RB、第1基準抵抗体RS、第2基準抵抗体RT、第1接続配線層HA、第2接続配線層HB等がキャップ基板200で封止された状態となっている。そして、必要に応じて熱処理を行うことにより、センサ基板100とキャップ基板200との接合強度が向上される。
キャップ基板200の一面200a側には、ダイヤフラム部105と対向する部分に窪み部204が形成されている。これにより、センサ基板100とキャップ基板200との間に窪み部204によって基準室205が構成される。なお、本実施形態では、基準室205は、真空圧とされている。
また、キャップ基板200のうちの他端部側(すなわち、図3中紙面左側)には、第1接続配線層HAの端部、第2接続配線層HBの端部、コンタクト層107、およびコンタクト層108とそれぞれ電気的に接続される複数の貫通電極部210が形成されている。
具体的には、キャップ基板200のうちの他端部側には、当該キャップ基板200をセンサ基板100とキャップ基板200との積層方向に貫通する円筒状の貫通孔211が形成されている。本実施形態では、貫通孔211は、第1接続配線層HAの端部、第2接続配線層HBの端部、コンタクト層107、およびコンタクト層108をそれぞれ露出させるように形成されている。なお、図3では、第1接続配線層HAの端部、コンタクト層107、およびコンタクト層108を露出させる貫通孔211のみが図示されている。
そして、各貫通孔211の壁面には、TEOS(Tetra ethyl ortho silicateの略)等で構成される絶縁膜212が配置されている。絶縁膜212上には、各貫通孔211から露出する部分と電気的に接続される貫通電極213が形成されている。
キャップ基板200の他面200b上には、各貫通電極213と電気的に接続されるパッド部214が形成されている。また、キャップ基板200の他面200bには、後述するモールド樹脂14で封止される部分に保護膜220が形成されている。保護膜220には、各パッド部214の所定箇所を露出させるようにコンタクトホール220aが形成されている。なお、本実施形態では、各貫通電極部210は、絶縁膜212、貫通電極213、パッド部214を含んで構成されている。
そして、各パッド部214は、回路部12とボンディングワイヤ230を介して電気的に接続される。これにより、図5に示されるように、発熱抵抗体RH、第1検出抵抗体RA、第2検出抵抗体RB、第1基準抵抗体RS、および第2基準抵抗体RTが回路部12と接続される。
なお、図5のようなブリッジ回路となるようにする場合、例えば、第1検出抵抗体RAと第2基準抵抗体RTとが接続される。この場合、例えば、センサ部11側において、キャップ基板200の他面200b上に形成されるパターンを適宜接続することにより、第1検出抵抗体RAと第2基準抵抗体RTとが接続されるようにしてもよい。また、例えば、回路部12側において、第1検出抵抗体RAと第2基準抵抗体RTとが接続されるようにしてもよい。
以上が本実施形態におけるセンサ部11の構成である。なお、本実施形態では、N型が第1導電型に相当し、P型が第2導電型に相当する。このようなセンサ部11は、後述するように、ガス配管内に配置され、水素ガス濃度に応じた検出信号を出力する。なお、水素ガス濃度の検出方法については、具体的に後述する。
回路部12は、上記のように、差動増幅部12a、定電圧回路12b、電源回路12c、グランド12d等が形成されている。
リードフレーム13は、図2に示されるように、センサ部11および回路部12を搭載するアイランド部13aと、外部との電気的接続を行う端子部13bとを備えている。リードフレーム13は、一般的な銅(Cu)や42アロイ等の導電性に優れた金属にて構成され、エッチング加工やプレス加工等によって所定形状に加工されている。本実施形態では、アイランド部13aは平面矩形状とされ、端子部13bは、アイランド部13aの周囲に配置されている。
なお、センサ部11は、上記のように、長手方向を有するセンサ基板100およびキャップ基板200を用いて構成されている。そして、センサ部11は、図3に示されるように、ダイヤフラム部105が形成されている部分がアイランド部13aから突出しつつ、センサ基板100の他面100bがアイランド部13aと対向するように、当該アイランド部13aに接合部材240を介して備えられている。
そして、センサ部11と回路部12とは、図2に示されるように、ボンディングワイヤ230を介して電気的に接続されている。また、回路部12と端子部13bの一端部とは、ボンディングワイヤ231を介して電気的に接続されている。
モールド樹脂14は、一般的なエポキシ樹脂等で構成され、金型を用いたトランスファーモールド法等によって形成されている。具体的には、モールド樹脂14は、センサ部11のうちの他端部側、回路部12、リードフレーム13、貫通電極部210、ボンディングワイヤ230、231等が封止されるように形成されている。なお、モールド樹脂14は、センサ部11のうちのダイヤフラム部105を含むその周囲の部分が露出するように形成されている。但し、本実施形態では、モールド樹脂14は、図2に示されるように、センサ部11における側面を封止するように形成されている。
以上が本実施形態におけるモールド部材10の構成である。
コネクタケース20は、図1に示されるように、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)やPBT(ポリブチレンテレフタレート)等の樹脂を型成形することにより作られている。コネクタケース20は、円柱状のボディ部21と、ボディ部21から延設されると共にボディ部21との連結部分においてボディ部21よりも径が小さくされた円柱状のコネクタ部22とを有している。
コネクタ部22には、ボディ部21との連結側の部分の外周側面に凹部23が形成されていると共に、ボディ部21側と反対側の端部に開口部24が形成されている。そして、ボディ部21には、コネクタ部22側と反対側の端部から当該凹部23内の空間と連通する貫通孔25が形成されている。
また、コネクタケース20には、センサ部11と外部回路等とを電気的に接続するための金属棒状のターミナル26が複数本備えられている。これら各ターミナル26は、インサート成形によりコネクタケース20と一体に成形されることによってコネクタケース20内に保持されている。
具体的には、各ターミナル26は、一端部がコネクタケース20における凹部23内にて露出し、他端部がコネクタケース20における開口部24内に突出するように、コネクタケース20に保持されている。なお、開口部24内に突出しているターミナル26の他端部は、図示しないワイヤハーネス等の外部配線部材を介して外部回路等と電気的に接続される。以上がコネクタケース20の構成である。
そして、コネクタケース20には、貫通孔25にモールド部材10が圧入されている。具体的には、モールド部材10は、端子部13bのうちのモールド樹脂14から露出する他端部が凹部23内にて露出すると共に、センサ部11がコネクタケース20から突出するように、コネクタケース20に形成された貫通孔25に圧入されている。
凹部23内では、ターミナル26の一端部と端子部13bの他端部とが溶接等によって電気的に接続されている。これにより、センサ部11が回路部12、端子部13bを介してターミナル26と電気的に接続され、センサ部11と外部回路との接続が図られる。また、凹部23には、ターミナル26の一端部と端子部13bの他端部との接合箇所を保護するポッティング材27が配置されている。
さらに、コネクタケース20には、ボディ部21におけるコネクタ部22側と反対側の端部に貫通孔25を囲むように環状の溝部28が形成されており、この溝部28にOリング29が配置されている。
また、モールド部材10とコネクタケース20との間には、モールド部材10とコネクタケース20との間の隙間を封止するように、ポッティング材30が配置されている。
ハウジング40は、例えば、ステンレス、SUS、アルミニウム等の金属材料が切削や冷間鍛造等されて構成され、収容凹部41と、当該収容凹部41と連通する導入孔42が形成された延設部43とを有している。
そして、ハウジング40には、導入孔42内にセンサ部11が位置するように、収容凹部41内にコネクタケース20のボディ部21が挿入されている。ハウジング40は、収容凹部41の開口端部41aがボディ部21にかしめられることにより、コネクタケース20に組付けられて一体化されている。
なお、コネクタケース20における溝部28に配置されたOリング29は、コネクタケース20とハウジング40とのかしめによるかしめ圧で押し潰される。これにより、導入孔42内に導入される混合ガスがコネクタケース20とハウジング40との間の隙間から漏れることが防止される。
延設部43は、本実施形態では、突出方向の先端部(すなわち、コネクタケース20側と反対側の先端部)に底部を有する有底円筒状とされている。そして、延設部43には、外周側面にハウジング40をガス配管に固定するためのネジ部44が形成されていると共に、ネジ部44よりもコネクタケース20側と反対側に複数の開口部45が形成されている。これにより、開口部45から導入孔42に混合ガスが導入され、導入孔42からセンサ部11の凹部104内に混合ガスが導入される。
なお、本実施形態では、延設部43に形成される複数の開口部45は、隣合う開口部45の間隔が等しくなるように形成されている。但し、複数の開口部45は、隣合う開口部45の間隔が異なるように形成されていてもよい。また、開口部45は、1つのみであってもよい。
以上が本実施形態におけるガス濃度センサの構成である。次に、上記ガス濃度センサを用いて混合ガス中の水素ガス濃度を検出する方法および効果について説明する。なお、本実施形態では、混合ガスが窒素ガスおよび水素ガスを含む構成とされている場合について説明する。
まず、上記ガス濃度センサは、ハウジング40に形成されたネジ部44がガス配管に固定され、延設部43がガス配管内に突出するように配置される。つまり、ガス濃度センサは、センサ部11がガス配管内に位置するように配置される。これにより、混合ガスは、開口部45を通じて導入孔42に導入された後、センサ部11の凹部104内に導入される。なお、水素ガス濃度を検出する場合には、ウェル層106と、発熱抵抗体RH、第1、第2検出抵抗体RA、RB、第1、第2基準抵抗体RS、RT、第1、第2接続配線層HA、HBとで構成されるPN接合に、逆電圧が印加された状態とする。また、ウェル層106と半導体層103とで構成されるPN接合に、逆電圧が印加された状態とする。つまり、各PN接合が逆接続された状態とする。
そして、水素ガスと窒素ガスとの熱伝導率が異なるため、ダイヤフラム部105の温度は、水素ガス濃度に応じて変化する。このため、第1検出抵抗体RAおよび第2検出抵抗体RBの温度は、温度が水素ガス濃度に応じて変化する。つまり、第1検出抵抗体RAおよび第2検出抵抗体RBの抵抗値は、水素ガス濃度に応じて変化する。そして、センサ部11は、ブリッジ回路から第1、第2中点電圧を出力する。これにより、回路部12では、第1、第2中点電圧を差動増幅等して水素ガス濃度を検出する。
ここで、本実施形態では、ダイヤフラム部105に第1検出抵抗体RAおよび第2検出抵抗体RBが形成され、ダイヤフラム部105と異なる部分に第1基準抵抗体RSおよび第2基準抵抗体RTが形成されている。そして、これら第1検出抵抗体RA、第2検出抵抗体RB、第1基準抵抗体RS、および第2基準抵抗体RTがブリッジ回路を構成するように接続されている。この場合、第1検出抵抗体RA、第2検出抵抗体RB、第1基準抵抗体RS、および第2基準抵抗体RTは、周囲の環境温度に応じて抵抗値が変化する。また、第1検出抵抗体RA、および第2基準抵抗体RTは、周囲の環境温度に加え、水素ガス濃度(すなわち、凹部104内の温度)に応じて抵抗値が変化する。したがって、本実施形態のガス濃度センサは、周囲の環境温度の影響を低減でき、検出精度が低下することを抑制できる。
また、第1検出抵抗体RAを構成する一対の第1感温抵抗体Raは、発熱抵抗体RHを挟んで配置されている。第2検出抵抗体RBを構成する一対の第2感温抵抗体Rbは、発熱抵抗体RHを挟んで配置されている。このため、混合ガスによる流れの影響を低減できる。
図6Aは、凹部104内の混合ガスに流れがないとした場合の温度分布に関するシミュレーション結果を示す図である。図6Bは、凹部104内の混合ガスに流れがあるとした場合の温度分布に関するシミュレーション結果を示す図である。なお、図6Aおよび図6Bでは、発熱抵抗体RHの中心を基準(すなわち、図6Aおよび図6B中の長さが0)としている。また、図6Bは、流量を300g/sとした場合のシミュレーション結果を示す図である。
図6Aに示されるように、凹部104内の混合ガスに流れがないとした場合、温度分布は、発熱抵抗体RHを中心として対称になる。一方、図6Bに示されるように、凹部104内の混合ガスに流速があるとした場合、温度分布は、発熱抵抗体RHを挟んで対称とならず、流れ方向の下流側が上流側よりも高くなる。
このため、本実施形態では、第1検出抵抗体RAを構成する一対の第1感温抵抗体Raを発熱抵抗体RHを挟んで配置している。また、第2検出抵抗体RBを構成する一対の第2感温抵抗体Rbを発熱抵抗体RHを挟むように配置している。このため、例えば、凹部104内に導入された混合ガスに第2方向の流速があるとした場合、第1検出抵抗体RAでは、発熱抵抗体RHに対して流れ方向の上流側に位置する第1感温抵抗体Raと下流側に位置する第1感温抵抗体Raとで温度の影響を低減でき、第1検出抵抗体RAの平均温度がばらつくことを抑制できる。同様に、第2検出抵抗体RBでは、発熱抵抗体RHに対して流れ方向の上流側に位置する第2感温抵抗体Rbと下流側に位置する第2感温抵抗体Rbとで温度の影響を低減でき、第2検出抵抗体RBの平均温度がばらつくことを抑制できる。したがって、本実施形態のガス濃度センサでは、凹部104内の混合ガスの流れの影響を低減しつつ、水素ガス濃度を検出できる。なお、凹部104内に導入された混合ガスに第1方向の流速がある場合、流速の影響は、各第1感温抵抗体Raおよび各第2感温抵抗体Rbが第1方向に沿って形成されているため、各第1感温抵抗体Raおよび各第2感温抵抗体Rbの内部で相殺される。
また、本実施形態では、上記のように、第1検出抵抗体RAを構成する一対の第1感温抵抗体Raおよび第2検出抵抗体RBを構成する一対の第2感温抵抗体Rbは、ダイヤフラム部105のうちのピエゾ効果が低くなる方向に沿って形成されている。このため、第1検出抵抗体RAおよび第2検出抵抗体RBは、凹部104に混合ガスが導入されてダイヤフラム部105が変形したとしても、ダイヤフラム部105の変形に応じて抵抗値が変化し難くなっている。したがって、本実施形態のガス濃度センサでは、圧力の影響を低減しつつ、水素ガス濃度を検出できる。
以上説明したように、本実施形態では、センサ基板100には、一面100a側に熱源である発熱抵抗体RH、および第1検出抵抗体RA、第2検出抵抗体RB、第1基準抵抗体RS、第2基準抵抗体RT等が形成されている。そして、センサ基板100の一面100aには、キャップ基板200が接合されている。このため、発熱抵抗体RH等は、センサ部11内に封止された状態となっている。したがって、発熱抵抗体RHに不具合等が発生して火花等が発生したとしても、当該火花がセンサ部11外に漏れることが抑制され、安全性の向上を図ることができる。
なお、燃料電池を搭載する車両等においては、現状、排ガスに含まれる水素ガス濃度を4%以下にすることが望まれている。より詳しくは、水素ガス濃度のスパイクが発生したとしても、水素ガス濃度は、3秒平均で4%以下にすることが望まれている。そして、本発明者らは、このような条件において、排ガスに含まれる水素ガス濃度が4%以下であれば、十分に安全性が確保されていることを確認している。
また、本実施形態では、キャップ基板200には、発熱抵抗体RH等と接続される複数の貫通電極部210が形成されている。そして、各貫通電極部210は、モールド樹脂14で封止されている。このため、さらに安全性の向上を図ることができる。
さらに、センサ基板100は、半導体層103がP型とされ、一面100a側にN型のウェル層106が形成されている。第1検出抵抗体RA、第2検出抵抗体RB、第1基準抵抗体RS、第2基準抵抗体RT、第1接続配線層HA、第2接続配線層HBは、P型とされ、ウェル層106内に形成されている。そして、ガス濃度を検出する場合には、ウェル層106と、発熱抵抗体RH、第1、第2検出抵抗体RA、RB、第1、第2基準抵抗体RS、RT、第1、第2接続配線層HA、HBとで構成されるPN接合に、逆電圧が印加された状態とされる。また、ウェル層106と半導体層103とで構成されるPN接合に、逆電圧が印加された状態とされる。これにより、センサ基板100の他面100b側に電流が漏れ出ることが抑制され、絶縁性の向上を図ることができる。
また、本実施形態では、ダイヤフラム部105に第1検出抵抗体RAおよび第2検出抵抗体RBが形成され、ダイヤフラム部105と異なる部分に第1基準抵抗体RSおよび第2基準抵抗体RTが形成されている。そして、これら第1検出抵抗体RA、第2検出抵抗体RB、第1基準抵抗体RS、および第2基準抵抗体RTがブリッジ回路を構成している。このため、周囲の環境温度の影響を低減でき、検出精度が低下することを抑制できる。
そして、第1検出抵抗体RAを構成する一対の第1感温抵抗体Raは、発熱抵抗体RHを挟んで配置されている。第2検出抵抗体RBを構成する一対の第2感温抵抗体Rbは、発熱抵抗体RHを挟んで配置されている。このため、混合ガスによる流れの影響を低減できる。
また、第1検出抵抗体RAを構成する一対の第1感温抵抗体Raおよび第2検出抵抗体RBを構成する一対の第2感温抵抗体Rbは、ダイヤフラム部105のうちのピエゾ効果が低くなる方向に沿って形成されている。このため、第1検出抵抗体RAおよび第2検出抵抗体RBは、凹部104に混合ガスが導入されてダイヤフラム部105が変形したとしても、ダイヤフラム部105の変形に応じて抵抗値が変化し難くなる。したがって、圧力の影響を低減できる。
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対し、水素ガス濃度および湿度ガス濃度を検出するようにしたものである。その他に関しては、第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
まず、本実施形態のセンサ部11の構成について、図7を参照しつつ説明する。本実施形態のセンサ部11は、図7に示されるように、上記第1検出抵抗体RA、第2検出抵抗体RB、第1基準抵抗体RS、第2基準抵抗体RTに加え、第3検出抵抗体RCおよび第3基準抵抗体RUを備えている。
第3検出抵抗体RCは、一対の第3感温抵抗体Rcを有している。そして、一対の第3感温抵抗体Rcは、ウェル層106のうちのダイヤフラム部105に位置する部分において、第2方向に沿って発熱抵抗体RH、一対の第1感温抵抗体Ra、一対の第2感温抵抗体Rbを挟むように配置されている。つまり、本実施形態では、発熱抵抗体RHに対し、第1検出抵抗体RA、第2検出抵抗体RB、第3検出抵抗体RCの順に発熱抵抗体RHからの距離が長くなるように、第1検出抵抗体RA、第2検出抵抗体RB、第3検出抵抗体RCが配置されている。なお、第3検出抵抗体RCは、第1検出抵抗体RAおよび第2検出抵抗体RBと同様に、ピエゾ効果が小さくなり易い方向に沿って形成されている。
第3基準抵抗体RUは、ウェル層106のうちのダイヤフラム部105に位置する部分と異なる部分に配置されている。
そして、本実施形態では、図8に示されるように、第1検出抵抗体RA、第2検出抵抗体RB、第3検出抵抗体RC、第1基準抵抗体RS、第2基準抵抗体RT、および第3基準抵抗体RUは、2つのブリッジ回路を構成するように、第2接続配線層HBによって接続されている。
具体的には、第2接続配線層HBは、第1検出抵抗体RAおよび第3基準抵抗体RUが高電圧側となり、第1基準抵抗体RSおよび第3検出抵抗体RCが低電圧側となるブリッジ回路を構成するように形成されている。また、第2接続配線層HBは、第2検出抵抗体RBおよび第3基準抵抗体RUが高電圧側となり、第2基準抵抗体RTおよび第3検出抵抗体RCが低電圧側となるブリッジ回路を構成するように形成されている。つまり、本実施形態では、第3検出抵抗体RCおよび第3基準抵抗体RUが直列接続された部分を共通とした2つのブリッジ回路が構成されているといえる。
言い換えると、第2接続配線層HBは、第1検出抵抗体RAと第1基準抵抗体RSとが直列に接続され、第2検出抵抗体RBと第2基準抵抗体RTとが直列に接続され、第3検出抵抗体RCと第3基準抵抗体RUとが直列に接続されるように形成されている。そして、第2接続配線層HBは、第1検出抵抗体RA、第2検出抵抗体RB、第3基準抵抗体RUが高電圧側となり、第1基準抵抗体RS、第2基準抵抗体RT、第3検出抵抗体RCが低電圧側となるように、形成されている。なお、本実施形態は、上記第1実施形態と同様に、高電圧側が定電圧回路12bと接続され、定電圧側がグランド12dと接続される。
また、第2接続配線層HBは、第1検出抵抗体RAと第1基準抵抗体RSとの第1中点電圧、第2検出抵抗体RBと第2基準抵抗体RTとの第2中点電圧、第3検出抵抗体RCと第3基準抵抗体RUとの第3中点電圧を出力できるように形成されている。
なお、特に図示しないが、センサ部11には、第3検出抵抗体RCや第3基準抵抗体RUと接続される第2接続配線層HBの端部と電気的に接続される貫通電極213やパッド部214等も形成されている。
本実施形態の回路部12には、第1作動増幅部12eおよび第2作動増幅部12fが形成されている。そして、センサ部11と回路部12とは、第1中点電圧と第3中点電圧が第1作動増幅部12eに入力され、第2中点電圧と第3中点電圧とが第2作動増幅部12fに入力されるように、ボンディングワイヤ230を介して接続されている。つまり、回路部12は、第1中点電圧と第3中点電圧とを差動増幅し、第2中点電圧と第3中点電圧とを差動増幅する。なお、本実施形態では、第1中点電圧が第1検出信号に相当し、第2中点電圧が第2検出信号に相当し、第3中点電圧が第3検出信号に相当する。
また、本実施形態の回路部12には、CPU等で構成される制御部12gと、ROM、RAM、フラッシュメモリ、HDD等の非遷移的実体的記憶媒体で構成される記憶部12h等が形成されている。CPUは、Central Processing Unitの略であり、ROMは、Read Only Memoryの略であり、RAMは、Random Access Memoryの略であり、HDDはHard Disk Driveの略である。
そして、制御部12gは、第1作動増幅部12eおよび第2作動増幅部12fと接続されていると共に、記憶部12hと接続されており、記憶部12hに記憶されている参照データを用いて所定の処理を行う。なお、制御部12gが実行する処理、および記憶部12hに記憶される参照データについては、具体的に後述する。
以上が本実施形態におけるガス濃度センサの構成である。次に、窒素ガス、水素ガス、湿度ガスを含み得る混合ガスにおいて、水素ガス濃度および湿度ガス濃度を検出する方法について説明する。つまり、以下では、3種類のガスが含まれる混合ガスにおいて、2種類のガス濃度を検出する方法について説明する。なお、本実施形態では、窒素ガスが基準ガスに相当し、水素ガスおよび湿度ガスが第1特定ガスおよび第2特定ガスに相当する。
まず、窒素ガス、水素ガス、湿度ガスの物性値について説明する。図9に示されるように、比熱は、水素ガスが窒素ガスおよび湿度ガスよりも著しく高いことが確認される。また、湿度ガスは、窒素ガスよりも約1.9倍程度高いことが確認される。
熱伝導率は、図10に示されるように、水素ガスが窒素ガスおよび湿度ガスよりも著しく高いことが確認される。また、湿度ガスは、窒素ガスと約0.2%異なることが確認される。つまり、混合ガスは、比熱および熱伝導率が互いに異なる3種類のガスで構成されている。
次に、混合ガスが窒素ガスおよび水素ガスの2種類のガスで構成されている場合、および混合ガスが窒素ガスおよび湿度ガスの2種類のガスで構成されている場合のダイヤフラム部105の温度について説明する。
この場合、凹部104に混合ガスが導入されると、ダイヤフラム部105の温度は、図11に示されるように、含まれるガスやガス濃度に応じて変化する。なお、図11は、凹部104に窒素ガスのみが導入された場合のダイヤフラム部105の温度を基準温度(すなわち、温度差0℃)として実線で示している。そして、凹部104に窒素ガスと水素ガスとの混合ガスが導入された場合のダイヤフラム部105の温度と基準温度との温度差を破線で示している。凹部104に窒素ガスと湿度ガスとの混合ガスが導入された場合のダイヤフラム部105の温度と基準温度との温度差を一点鎖線で示している。また、図11中の窒素ガスと水素ガスとの混合ガスにおける水素ガスは、混合ガス中に水素ガスが4%含まれている場合のシミュレーション結果である。図11中の窒素ガスと湿度ガスとの混合ガスにおける湿度ガスは、混合ガス中に相対湿度の飽和蒸気圧(例えば、30%)分の湿度ガスが含まれている場合のシミュレーション結果である。
図11に示されるように、温度差は、混合ガスに水素ガスが混入されている場合の方が、混合ガスに湿度ガスが混入されている場合より絶対値が大きくなることが確認される。つまり、ダイヤフラム部105の温度は、混合ガスに水素ガスが混入されている場合の方が、混合ガスに湿度ガスが混入されている場合より低くなることが確認される。
そして、混合ガスに水素ガスが含まれている場合のダイヤフラム部105の温度と基準温度との温度差と、混合ガスに湿度ガスが含まれている場合のダイヤフラム部105の温度と基準温度との温度差とを同一スケールにすると、図12に示されるようになる。
ここで、発熱抵抗体RHの近傍である凹部104内は、図13に示されるように、発熱抵抗体RHを基準とし、混合ガスに含まれるガスの熱伝導率R1と比熱C1とが直列に接続された状態となる。また、発熱抵抗体RHの近傍であるダイヤフラム部105は、ダイヤフラム部105の熱伝導率R2と比熱C2、センサ基板100の比熱C3等とが直列に接続された状態となる。なお、ダイヤフラム部105(すなわち、シリコン)の熱伝導率R2等は、ガスの熱伝導率に対して非常に小さいため、影響が極小となる。
この場合、混合ガスに水素ガスが含まれている場合には、水素ガスの比熱および熱伝導率が湿度ガスの比熱および熱伝導率より大きいため、発熱抵抗体RHの熱を発熱抵抗体RHから遠い部分まで伝熱できることになる。このため、混合ガスに水素ガスが含まれている場合には、発熱抵抗体RHから所定距離だけ離れた部分を基準として、ダイヤフラム部105の温度と基準温度との温度差が当該基準に対して対称となり易い。一方、混合ガスに湿度ガスが含まれている場合には、湿度ガスの比熱および熱伝導率が水素ガスの比熱および熱伝導率より小さいため、発熱抵抗体RHの熱が発熱抵抗体RHの近傍で消費され易くなる。このため、混合ガスに湿度ガスが含まれている場合には、混合ガスに水素ガスが含まれている場合と比較して、発熱抵抗体RHから遠く離れた部分まで温度差が大きくなり易い。
したがって、図12に示されるように、発熱抵抗体RH側の部分では、混合ガスに水素ガスが含まれている場合の方が、混合ガスに湿度ガスが含まれている場合より温度差が大きくなる。つまり、発熱抵抗体RH側の部分では、混合ガスに水素ガスが含まれている場合の方が、混合ガスに湿度ガスが含まれている場合より、ダイヤフラム部105の温度が低くなる。
そして、本実施形態では、上記のように、第1検出抵抗体RA、第2検出抵抗体RB、第3検出抵抗体RCは、この順に発熱抵抗体RHからの距離が長くなるように配置されている。したがって、例えば、図14に示されるように、第1検出抵抗体RAが形成されている部分と第3検出抵抗体RCが形成されている部分との第1温度差は、混合ガスに湿度ガスが含まれている場合にはΔT1bとなり、混合ガスに水素ガスが含まれている場合には、ΔT1bより小さいΔT1aとなる。また、第2検出抵抗体RBが形成されている部分と第3検出抵抗体RCが形成されている部分との第2温度差は、混合ガスに湿度ガスが含まれている場合にはΔT2bとなり、混合ガスに水素ガスが含まれている場合には、ΔT2bより大きいΔT2aとなる。
そして、上記のように、本実施形態では、センサ部11から第1中点電圧と第3中点電圧とが第1作動増幅部12eに入力され、第2中点電圧と第3中点電圧とが第2作動増幅部12fに入力される。これにより、第1温度差に基づく第1差電圧ΔV1が導出され、第2温度差に基づく第2差電圧ΔV2が導出される。
そして、図15は、窒素ガスに水素ガスが混入されて混合ガスが構成されている場合と、窒素ガスに水素ガスおよび湿度ガスが混入されて混合ガスが構成されている場合との第1差電圧ΔV1と第2差電圧ΔV2との関係を示すシミュレーション結果である。なお、図15は、混合ガスが窒素ガスと水素ガスの2種類のガスで構成されている場合を実線で示し、混合ガスが窒素ガスと水素ガスと湿度ガスの3種類のガスで構成されている場合を破線で示している。また、図15中では、混合ガスにおける水素ガス濃度を変化させたシミュレーション結果を示している。そして、図15中の湿度ガスは、混合ガス中に相対湿度の飽和蒸気圧分の湿度ガスが含まれた状態とされている。
図15に示されるように、混合ガスが窒素ガスに水素ガスが混入されて構成されている場合と、混合ガスが窒素ガスに水素ガスおよび湿度ガスが混入されている場合とを比較とすると、混合ガスに含まれる水素ガスが4%以下であれば、第1差電圧ΔV1と第2差電圧ΔV2とに明確な差が発生していることが確認される。このため、本実施形態では、第1差電圧ΔV1および第2差電圧ΔV2を用い、水素ガス濃度および湿度ガス濃度を検出する。
なお、特に図示しないが、窒素ガスに湿度ガスが混入された混合ガスが混合されている場合と、混合ガスが窒素ガスに水素ガスおよび湿度ガスが混入されている場合とを比較しても、混合ガスに含まれる水素ガスが4%以下であれば、第1差電圧ΔV1と第2差電圧ΔV2とに明確な差が発生する。また、上記のように、燃料電池を搭載する車両等に搭載される場合には、排ガスに含まれる水素ガス濃度を4%以下にすることが望まれているため、4%以下で水素ガス濃度を検出できれば好適に利用される。
そして、本実施形態では、回路部12は、上記のように記憶部12hを有している。このため、本実施形態では、記憶部12hに、予め調査した、混合ガスにおける、水素ガス濃度、湿度ガス濃度、第1差電圧ΔV1、第2差電圧ΔV2との関係に関する参照データを記憶しておく。そして、本実施形態の制御部12gは、測定された第1差電圧ΔV1および第2差電圧ΔV2と、参照データとを比較することにより、水素ガス濃度および湿度ガス濃度を検出する。
以上説明した本実施形態によれば、混合ガス中の水素ガス濃度と湿度ガス濃度を検出することができる。このため、測定対象となる混合ガスの選択性を向上できる。また、第1差電圧ΔV1および第2差電圧ΔV2を用いるため、いずれか一方のみを用いる場合と比較して、検出精度の向上を図ることができる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
例えば、上記第1実施形態において、ガス濃度センサは、水素ガス濃度を検出するのではなく、窒素ガス等の他のガス濃度を検出するようにしてもよい。また、上記第2実施形態において、ガス濃度センサは、水素ガス濃度および窒素ガス濃度を検出するのではなく、他のガス濃度を検出するようにしてもよい。
また、上記各実施形態において、センサ基板100には、ウェル層106が形成されていなくてもよい。そして、上記各実施形態において、第1検出抵抗体RAおよび第2検出抵抗体RBは、ダイヤフラム部105のピエゾ効果が大きい方向に沿って形成されていてもよい。同様に、上記第2実施形態において、第3検出抵抗体RCは、ピエゾ効果が大きい方向に沿って形成されていてもよい。これらのようなガス濃度センサとしても、第1検出抵抗体RAおよび第2検出抵抗体RBがセンサ基板100とキャップ基板200との間に配置され、貫通電極213やパッド部214等がモールド樹脂14で封止されることにより、安全性の向上を図ることができる。
さらに、上記各実施形態において、半導体層103、第1検出抵抗体RA、第2検出抵抗体RB、第1基準抵抗体RS、第2基準抵抗体RT、コンタクト層107をN型とし、ウェル層106およびコンタクト層108をP型としてもよい。そして、ガス濃度を検出する場合には、これらで構成されるPN接合に逆電圧が印加された状態となるようにすればよい。
そして、上記第1実施形態において、ブリッジ回路は、回路部12に形成された定電圧回路12bではなく、回路部12に形成された定電流回路と接続するようにしてもよい。この場合、ブリッジ回路は、第1検出抵抗体RAと第1基準抵抗体RSとが直列に接続されたハーフブリッジ回路とされ、第1検出抵抗体RAが定電流回路と接続されるようにしてもよい。また、定電圧回路12bおよび定電流回路は、回路部12ではなく、ターミナル26を介して接続される外部回路に形成されていてもよい。同様に、第2実施形態において、ブリッジ回路は、定電流回路と接続されていてもよい。
さらに、上記各実施形態において、センサ基板100のダイヤフラム部105は、半導体層103のみで構成されていてもよい。つまり、凹部104は、センサ基板100の他面100bから半導体層103に達するように形成されていてもよい。
また、上記各実施形態において、キャップ基板200は、基板201がガラス基板で構成され、絶縁膜202を備えていなくてもよい。この場合、キャップ基板200の一面200aがガラス基板で構成されるため、センサ基板100の一面100aとキャップ基板200とは、陽極接合等で接合されていてもよい。
また、上記第2実施形態において、第1差電圧ΔV1または第2差電圧ΔV2のみを用いて水素ガス濃度および窒素ガス濃度を検出するようにしてもよい。但し、上記図14に示されるように、窒素ガスと水素ガスとで混合ガスが構成されている場合と、窒素ガスと湿度ガスとで混合ガスが構成されている場合とで同じ温度となる部分が存在する。このため、好ましくは、上記第2実施形態のように第1差電圧ΔV1および第2差電圧ΔV2を用いて水素ガス濃度および窒素ガス濃度を検出するのがよい。
さらに、上記第2実施形態において、制御部12gおよび記憶部12hは、回路部12に備えられておらず、外部回路等に備えられていてもよい。例えば、ガス濃度センサが車両に搭載される場合、制御部12gおよび記憶部12hは、車両ECU(Electronic Control Unitの略)等に備えられていてもよい。
本開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリーを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ以上の専用ハードウエア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリーと一つ以上のハードウエア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
11 センサ部
14 モールド樹脂
100 センサ基板
100a 一面
100b 他面
104 凹部
105 ダイヤフラム部
200 キャップ基板

Claims (8)

  1. ガス配管内を流れる、熱伝導率の異なる少なくとも2種類のガスが混合された混合ガスのうちの特定ガスのガス濃度を検出するガス濃度センサであって、
    前記特定ガスのガス濃度に応じた検出信号を出力し、前記ガス配管内に配置されるセンサ部(11)を備え、
    前記センサ部は、一面(100a)および前記一面と反対側の他面(100b)を有するセンサ基板(100)と、前記センサ基板の一面と接合されるキャップ基板(200)と、を有し、
    前記センサ基板は、前記他面側に前記混合ガスが導入される凹部(104)が形成されると共に、前記凹部の底面にてダイヤフラム部(105)が構成されており、前記一面側において、前記ダイヤフラム部に通電されることで発熱する発熱抵抗体(RH)および温度に応じて抵抗値が変化する感温抵抗体(Ra、Rb、Rc)を有する検出抵抗体(RA、RB、RC)が形成され、前記ダイヤフラム部と異なる部分に基準抵抗体(RS、RT、RU)が形成され、さらに、前記発熱抵抗体と接続される第1接続配線層(HA)、および前記検出抵抗体および前記基準抵抗体と接続され、前記特定ガスのガス濃度に応じた検出信号を出力するブリッジ回路を構成する第2接続配線層(HB)が形成され、
    前記キャップ基板は、前記発熱抵抗体、前記検出抵抗体、前記基準抵抗体、前記第1接続配線層および前記第2接続配線層を封止するように、前記センサ基板に接合されているガス濃度センサ。
  2. 前記キャップ基板は、前記センサ基板と前記キャップ基板との積層方向に貫通して前記第1接続配線層および前記第2接続配線層とそれぞれ接続される貫通電極(213)を有する複数の貫通電極部(210)を有し、
    前記複数の貫通電極部は、モールド樹脂(14)で封止されている請求項1に記載のガス濃度センサ。
  3. 前記センサ基板には、一面側に第1導電型のウェル層(106)が形成され、
    前記発熱抵抗体、前記検出抵抗体、前記基準抵抗体、前記第1接続配線層、および前記第2接続配線層は、前記ウェル層内に形成されると共に第2導電型とされ、
    前記第1導電型と前記第2導電型とが逆接続となるように、前記ウェル層の電位が維持される請求項1または2に記載のガス濃度センサ。
  4. 前記検出抵抗体は、前記発熱抵抗体を挟むように配置された一対の第1感温抵抗体(Ra)を有する第1検出抵抗体(RA)と、前記発熱抵抗体および前記一対の第1感温抵抗体を挟むように配置された一対の第2感温抵抗体(Rb)を有する第2検出抵抗体(RB)と、を有し、
    前記ブリッジ回路は、定電圧回路と接続される請求項1ないし3のいずれか1つに記載のガス濃度センサ。
  5. 前記検出抵抗体は、前記発熱抵抗体を挟むように配置された一対の感温抵抗体(Ra)を有する検出抵抗体(RA)を有し、
    前記ブリッジ回路は、定電流回路(12b)と接続される請求項1ないし3のいずれか1つに記載のガス濃度センサ。
  6. 前記ダイヤフラム部は、変形した際にピエゾ効果が大きい効果大方向と、前記効果大方向より、変形した際にピエゾ効果が小さい効果小方向とが存在しており、
    前記検出抵抗体は、前記ダイヤフラム部において、前記効果小方向に沿って形成されている請求項1ないし5のいずれか1つに記載のガス濃度センサ。
  7. 前記混合ガスは、互いに比熱および熱伝導率の異なる、基準ガス、第1特定ガス、第2特定ガスの3種類のガスを含むものであり、
    前記混合ガスに含まれる第1特定ガス濃度と第2特定ガス濃度に応じて前記センサ部から出力される前記検出信号に関する参照データが記憶された記憶部(12h)と、
    前記センサ部から出力される前記検出信号と、前記参照データとを比較することにより、前記第1特定ガス濃度と前記第2特定ガス濃度を検出する制御部(12g)と、を有する請求項1ないし6のいずれか1つに記載のガス濃度センサ。
  8. 前記検出抵抗体は、前記ダイヤフラム部に形成された、第1感温抵抗体(Ra)を有する第1検出抵抗体(RA)、第2感温抵抗体(Rb)を有する第2検出抵抗体(RB)、第3感温抵抗体(Rc)を有する第3検出抵抗体(RC)を有し、
    前記第1検出抵抗体、前記第2検出抵抗体、および前記第3検出抵抗体は、前記発熱抵抗体からの距離が、前記第1検出抵抗体、前記第2検出抵抗体、および前記第3検出抵抗体の順に遠くなるように配置されており、
    前記基準抵抗体は、前記第1検出抵抗体と直列に接続される第1基準抵抗体と、前記第2検出抵抗体と直列に接続される第2基準抵抗体と、前記第3検出抵抗体と直列に接続される第3基準抵抗体と、を有し、
    前記第2接続配線層は、前記第1検出抵抗体、前記第3検出抵抗体、前記第1基準抵抗体および前記第3基準抵抗体を有する前記ブリッジ回路を構成すると共に、前記第2検出抵抗体、前記第3検出抵抗体、前記第2基準抵抗体および前記第3基準抵抗体を有する前記ブリッジ回路を構成するように形成され、
    前記制御部は、前記第1検出抵抗体と前記第1基準抵抗体との間の中点電圧を第1検出信号とし、前記第3検出抵抗体と前記第3基準抵抗体との間の中点電圧を第3検出信号として前記第1検出信号と前記第3検出信号との差に基づく電圧を第1差電圧(ΔV1)とし、前記第2検出抵抗体と前記第2基準抵抗体との間の中点電圧を第2検出信号とし、前記第2検出信号と前記第3検出信号との差に基づく電圧を第2差電圧(ΔV2)とし、前記第1差電圧および前記第2差電圧と前記参照データとを比較することにより、前記第1特定ガス濃度および前記第2特定ガス濃度を検出する請求項7に記載のガス濃度センサ。
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