JP2021156584A - 電子部品搬送装置の制御方法および電子部品搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】周囲の外気が内部に入ることを抑制する電子部品搬送装置を提供する。【解決手段】電子部品搬送装置2の制御方法は、第4開閉部53と、第4開閉部53の外側に配置される第4エアーカーテン装置68と、を備えた電子部品搬送装置2の制御方法であって、第4開閉部53のロックを解除する指示を受け付けると、第4エアーカーテン装置68が乾燥空気104を噴出し、乾燥空気104の噴出開始から所定時間経過すると、第4開閉部53のロックが解除される。【選択図】図4
Description
本発明は、電子部品搬送装置の制御方法および電子部品搬送装置に関するものである。
IC(Integrated Circuit)や、半導体デバイス等の電子部品の電気特性検査において、良品、不良品の検査結果に応じて電子部品を分類して収納する電子部品搬送装置がある。
塵や湿気を含む外気の侵入を防ぐために、電子部品搬送装置の開閉部を小さくすることが考えられる。例えば、特許文献1の装置は、開閉部としての窓が設けられたカバーを備えている。
しかしながら、特許文献1の装置では、窓を開けると、電子部品搬送装置の内部に湿気の多い外気が入ってしまい、正確な検査が困難となる恐れがあった。また、窓の外にエアーカーテン装置を設けることも考えられるが、窓を開けるのと同時にエアーを噴出すると、湿気の多い外気が内部に入ってしまうという課題があった。
電子部品搬送装置の制御方法は、開閉部と、前記開閉部の外側に配置されるエアーカーテン装置と、を備えた電子部品搬送装置の制御方法であって、前記開閉部のロックを解除する指示を受け付けると、前記エアーカーテン装置が気体を噴出し、前記気体の噴出開始から所定時間経過すると、前記開閉部のロックが解除される。
電子部品搬送装置は、開閉される窓部を有し、前記窓部を閉じた状態にロックする開閉部と、前記開閉部のロックを解除する指示を受け付ける指示受付部と、前記開閉部の外側に設けられ、前記指示受付部が前記開閉部のロックを解除する指示を受け付けたときに、気体を噴出するエアーカーテン装置と、前記エアーカーテン装置が前記気体の噴出を開始してから経過した時間を計測する時間計測部と、を備え、前記エアーカーテン装置による前記気体の噴出を開始してから所定時間以上経過したときに、前記開閉部のロックが解除される。
第1実施形態
図1に示すように、互いに直交する3軸をX軸、Y軸及びZ軸とする。また、X軸とY軸を含むXY平面が水平となっており、Z軸が鉛直方向となっている。また、X軸に平行な方向をX方向とする。Y軸に平行な方向をY方向とする。Z軸に平行な方向をZ方向とする。各方向の矢印が向いた方向を「正」、その反対方向を「負」とする。
図1に示すように、互いに直交する3軸をX軸、Y軸及びZ軸とする。また、X軸とY軸を含むXY平面が水平となっており、Z軸が鉛直方向となっている。また、X軸に平行な方向をX方向とする。Y軸に平行な方向をY方向とする。Z軸に平行な方向をZ方向とする。各方向の矢印が向いた方向を「正」、その反対方向を「負」とする。
「水平」とは、完全な水平に限定されず、電子部品の搬送が阻害されない限り、水平に対して若干傾いた状態も含む。「鉛直」とは、完全な鉛直に限定されず、電子部品の搬送が阻害されない限り、鉛直に対して若干傾いた状態も含む。若干傾いた状態の傾き角度は5°未満である。
図1中の上側、すなわち、Z方向正側を「上」または「上方」、下側、すなわち、Z方向負側を「下」または「下方」と言うことがある。
電子部品搬送装置2を備える電子部品検査装置1は、例えばBGA(Ball Grid Array)パッケージであるIC(Integrated Circuit)デバイス等の電子部品の電気特性を検査・試験する装置である。電気特性の検査を電特検査とする。図1に示すように、電子部品検査装置1は内部に電子部品搬送装置2を備える。電子部品搬送装置2は電子部品を搬送する装置である。
電子部品搬送装置2はカバー3に覆われている。電子部品検査装置1はY方向負側且つX方向負側に制御部4を備える。制御部4は電子部品検査装置1の動作を制御する。制御部4の近くにはスピーカー5が配置される。電子部品検査装置1はY方向負側且つX方向正側にモニター6、選択受付部としての操作パネル7及びマウス台8が配置される。モニター6の表示画面6aには各種の情報が表示される。モニター6は、例えば液晶画面で構成された表示画面6aを有し、電子部品検査装置1の正面側上部に配置されている。トレイ除去領域12の図1中右側には、マウスを載置するマウス台8が設けられている。操作者はマウス台8上のマウス及び操作パネル7を操作して、電子部品検査装置1の動作条件等を設定し、指示内容を入力する。操作パネル7は電子部品検査装置1に所望の動作を命令するインターフェイスである。
電子部品検査装置1はY方向負側且つX方向負側にシグナルランプ9を備える。シグナルランプ9及びスピーカー5は電子部品検査装置1の動作状態等を報知する。シグナルランプ9は、発光する色の組み合わせにより、電子部品検査装置1の動作状態等を報知する。シグナルランプ9は電子部品検査装置1の上部に配置される。
電子部品検査装置1はY方向負側にトレイ供給領域11及びトレイ除去領域12が設けられる。操作者は電子部品が配列されたトレイをトレイ供給領域11に供給する。電子部品検査装置1はトレイ供給領域11からトレイを取り込んで、電特検査を行う。電子部品検査装置1は電特検査が終了した電子部品が配列するトレイをトレイ除去領域12に排出する。
電子部品検査装置1はX方向正側に冷却装置10を備える。冷却装置10はカバー3の内部を冷却する冷媒を供給する。冷却装置10はカバー3の近くに配置される。冷却装置10のY方向正側には機内ドライパージ20が配置される。機内ドライパージ20には乾燥した空気が蓄えられる。乾燥した空気は冷却装置10が冷却した冷媒を加熱して生成される。
図2に示すように、説明の便宜上、電子部品としてのICデバイス13を用いる場合について代表して説明する。ICデバイス13は平板状をなす。ICデバイス13の下面には半球状の複数の端子が配置されている。
ICデバイス13としては、例えば、LSI(Large Scale Integration)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)、CCD(Charge Coupled Device)、複数のモジュールがパッケージ化されたモジュールIC、水晶デバイス、圧力センサー、慣性センサー、加速度センサー、ジャイロセンサー、指紋センサー等が挙げられる。
電子部品搬送装置2は、トレイ供給領域11と、搬送室としてのデバイス供給領域14と、検査室としての検査領域15と、搬送室としてのデバイス回収領域16と、トレイ除去領域12とを備える。これらの各領域は壁で分けられている。ICデバイス13は、トレイ供給領域11からトレイ除去領域12まで前記各領域を第1矢印17方向に順に経由し、途中の検査領域15で検査が行われる。他にも、電子部品搬送装置2は、各領域を経由するようにICデバイス13を搬送する搬送部18と、検査領域15内で検査を行なう冷却部としての検査部19と、産業用コンピューターで構成された制御部4とを備える。
電子部品検査装置1は、トレイ供給領域11及びトレイ除去領域12が配置された方が正面側となり、検査領域15が配された方が背面側として使用される。
電子部品搬送装置2は、ICデバイス13の種類ごとに交換される「チェンジキット」と呼ばれるものを予め搭載して用いられる。チェンジキットには、例えば、冷却部としての温度調整部21と、デバイス供給部22と、デバイス回収部23とがある。チェンジキットとは別に、ICデバイス13の種類ごとに交換されるものとしては、例えば、トレイ24と、回収用トレイ25と、検査部19とがある。トレイ24はICデバイス13が搭載される容器である。
トレイ供給領域11は、未検査状態の複数のICデバイス13が配列されたトレイ24が供給される給材部である。トレイ供給領域11ではトレイ24が複数積み重ねて搭載される。各トレイ24には複数の凹部が行列状に配置されている。各凹部にはICデバイス13が1つずつ収納される。
デバイス供給領域14では、トレイ供給領域11から搬送されたトレイ24上の複数のICデバイス13がそれぞれデバイス供給部22まで搬送される。デバイス供給部22によりデバイス供給領域14から検査領域15へICデバイス13が搬送される。トレイ供給領域11とデバイス供給領域14とをまたぐように、トレイ24を1枚ずつ水平方向に搬送する第1トレイ搬送機構26、第2トレイ搬送機構27が設けられている。第1トレイ搬送機構26は搬送部18の一部である。第1トレイ搬送機構26はICデバイス13を搭載したトレイ24をY方向正側、すなわち、図2中の第2矢印28方向に移動する。これにより、ICデバイス13はデバイス供給領域14に送り込まれる。また、第2トレイ搬送機構27は空のトレイ24をY方向負側、すなわち、図2中の第3矢印29方向に移動する。第2トレイ搬送機構27は空のトレイ24をデバイス供給領域14からトレイ供給領域11に移動する。
デバイス供給領域14には、温度調整部21、第1デバイス搬送ヘッド31、トレイ搬送機構32及びデバイス供給部22が設けられている。温度調整部21はソークプレート(英語表記:soak plate、中国語表記:均温板)ともいう。デバイス供給部22はデバイス供給領域14と検査領域15とをまたぐように移動する。
温度調整部21には複数のICデバイス13が載置される。温度調整部21は載置されたICデバイス13を一括して冷却する。温度調整部21はICデバイス13を予め冷却して、電特検査に適した温度に調整する。本実施形態では、例えば、温度調整部21はICデバイス13を−55度以下に冷却できる。
本実施形態では、例えば、温度調整部21は第1温度調整部21a及び第2温度調整部21bを備える。第1温度調整部21a及び第2温度調整部21bはY方向に並んで配置される。第1温度調整部21a及び第2温度調整部21bは同じ構造になっている。第1トレイ搬送機構26によってトレイ供給領域11から搬入されたトレイ24上のICデバイス13は、いずれかの温度調整部21に搬送される。
第1デバイス搬送ヘッド31はICデバイス13を保持する機構を備える。第1デバイス搬送ヘッド31はデバイス供給領域14内でX方向、Y方向及びZ方向にICデバイス13を移動する。第1デバイス搬送ヘッド31は搬送部18の一部である。第1デバイス搬送ヘッド31はトレイ供給領域11から搬入されたトレイ24と温度調整部21との間のICデバイス13の搬送を行う。第1デバイス搬送ヘッド31は温度調整部21とデバイス供給部22との間のICデバイス13の搬送を行う。尚、図2中では、第1デバイス搬送ヘッド31のX方向の移動を第4矢印33で示し、第1デバイス搬送ヘッド31のY方向の移動を第5矢印34で示す。
デバイス供給部22には温度調整部21で温度調整されたICデバイス13が載置される。デバイス供給部22はICデバイス13を検査部19近傍まで搬送する。デバイス供給部22は「供給用シャトルプレート」または「供給シャトル」という。デバイス供給部22も、搬送部18の一部である。デバイス供給部22は、ICデバイス13が収納、載置される凹部を有する。
デバイス供給部22はデバイス供給領域14と検査領域15との間をX方向、すなわち、第6矢印35方向に往復移動する。これにより、デバイス供給部22は、ICデバイス13をデバイス供給領域14から検査領域15の検査部19の近傍まで搬送する。検査領域15でICデバイス13が第2デバイス搬送ヘッド36によって取り去られた後、デバイス供給部22は再度デバイス供給領域14に戻る。
デバイス供給部22はY方向に2つ配置されている。Y方向正側のデバイス供給部22を第1デバイス供給部22aとする。Y方向負側のデバイス供給部22を第2デバイス供給部22bとする。そして、温度調整部21上のICデバイス13は、第1デバイス搬送ヘッド31によりデバイス供給領域14内で第1デバイス供給部22aまたは第2デバイス供給部22bまで搬送される。デバイス供給部22はデバイス供給部22に載置されたICデバイス13を加熱または冷却可能である。温度調整部21で温度調整されたICデバイス13は、温度調整状態を維持して検査領域15の検査部19近傍まで搬送される。また、デバイス供給部22及び温度調整部21はシャーシへ電気的に接地されている。
トレイ搬送機構32は、すべてのICデバイス13が除去された状態の空のトレイ24をデバイス供給領域14内でX方向正側、すなわち、第7矢印32a方向に搬送する機構である。第7矢印32a方向への搬送後、空のトレイ24は、第2トレイ搬送機構27によってデバイス供給領域14からトレイ供給領域11に戻される。
検査領域15は、ICデバイス13の電気特性を検査する領域である。検査領域15にはICデバイス13を検査する検査部19と、第2デバイス搬送ヘッド36とが設けられている。
第2デバイス搬送ヘッド36は、搬送部18の一部であり、保持したICデバイス13を加熱または冷却可能である。検査領域15内で温度調整状態を維持したまま、第2デバイス搬送ヘッド36はICデバイス13を搬送する。
第2デバイス搬送ヘッド36は、検査領域15内でY方向及びZ方向に往復移動可能に支持され、「インデックスアーム」と呼ばれる機構の一部となっている。第2デバイス搬送ヘッド36はICデバイス13を持ち上げてデバイス供給部22から検査部19上に搬送し、載置する。
図2中では、第2デバイス搬送ヘッド36のY方向の往復移動を第8矢印36cで示している。第2デバイス搬送ヘッド36は、検査領域15内で、ICデバイス13の第1デバイス供給部22aから検査部19への搬送と、ICデバイス13の第2デバイス供給部22bから検査部19への搬送とを担う。また、第2デバイス搬送ヘッド36は、Y方向に往復移動可能に支持されている。
第2デバイス搬送ヘッド36は、Y方向に2つ配置されている。Y方向正側の第2デバイス搬送ヘッド36を第2デバイス搬送ヘッド36aとする。Y方向負側の第2デバイス搬送ヘッド36を第2デバイス搬送ヘッド36bとする。第2デバイス搬送ヘッド36aはICデバイス13を第1デバイス供給部22aから検査部19への搬送を担う。第2デバイス搬送ヘッド36bはICデバイス13を第2デバイス供給部22bから検査部19への搬送を担う。第2デバイス搬送ヘッド36aは、ICデバイス13の検査部19から第1デバイス回収部23aへの搬送を担う。第2デバイス搬送ヘッド36bは検査部19から第2デバイス回収部23bへの搬送を担う。
検査部19にはICデバイス13が載置され、検査部19はICデバイス13の電気特性を検査する。検査部19にはICデバイス13の端子と電気的に接続される複数のプローブピンが設けられている。そして、ICデバイス13の端子とプローブピンとが電気的に接続される。そして、検査部19はICデバイス13の検査を行なう。ICデバイス13の検査は検査部19と電気的に接続されるテスターが備える検査制御部に記憶されているプログラムに基づいて行われる。検査部19でもICデバイス13を加熱または冷却して、ICデバイス13を検査に適した温度に調整できる。従って、電子部品搬送装置2はICデバイス13を冷却する温度調整部21及び検査部19を備える。ICデバイス13を低温で検査することができる。本実施形態ではICデバイス13を低温で検査する場合について説明する。
デバイス回収領域16は検査が終了した複数のICデバイス13が回収される領域である。デバイス回収領域16には、回収用トレイ25と、第3デバイス搬送ヘッド37と、第3トレイ搬送機構38とが設けられている。検査領域15とデバイス回収領域16とをまたぐように移動するデバイス回収部23も設けられている。デバイス回収領域16には空のトレイ24も用意されている。
デバイス回収部23には検査が終了したICデバイス13が載置される。デバイス回収部23はICデバイス13をデバイス回収領域16まで搬送する。デバイス回収部23は「回収用シャトルプレート」または単に「回収シャトル」ともいう。デバイス回収部23も搬送部18の一部である。
デバイス回収部23は、検査領域15とデバイス回収領域16との間をX方向、すなわち、第9矢印23c方向に沿って往復移動可能に支持されている。デバイス回収部23はY方向に2つ配置されている。Y方向正側のデバイス回収部23が第1デバイス回収部23aである。Y方向負側のデバイス回収部23が第2デバイス回収部23bである。検査部19上のICデバイス13は第1デバイス回収部23aまたは第2デバイス回収部23bに搬送され、載置される。第2デバイス搬送ヘッド36はICデバイス13の検査部19から第1デバイス回収部23aへの搬送と、ICデバイス13の検査部19から第2デバイス回収部23bへの搬送とを担う。また、デバイス回収部23はシャーシへ電気的に接地されている。
回収用トレイ25には検査部19で検査されたICデバイス13が載置される。ICデバイス13はデバイス回収領域16内で移動しないよう回収用トレイ25に固定されている。第3デバイス搬送ヘッド37等の各種可動部が比較的多く配置されたデバイス回収領域16であっても、回収用トレイ25上では検査済みのICデバイス13が安定して載置される。回収用トレイ25は、X方向に沿って3つ配置されている。
空のトレイ24もX方向に沿って4つ配置されている。空のトレイ24に検査されたICデバイス13が載置される。デバイス回収部23上のICデバイス13は回収用トレイ25または空のトレイ24のうちのいずれかに搬送され、載置される。ICデバイス13は検査結果ごとに分類されて、回収される。
第3デバイス搬送ヘッド37は、デバイス回収領域16内でX方向及びY方向に移動可能に支持される。第3デバイス搬送ヘッド37はZ方向にも移動可能な部分を有している。第3デバイス搬送ヘッド37は搬送部18の一部である。第3デバイス搬送ヘッド37はICデバイス13をデバイス回収部23から回収用トレイ25や空のトレイ24に搬送する。図2中では、第3デバイス搬送ヘッド37のX方向の移動を第10矢印37aで示し、第3デバイス搬送ヘッド37のY方向の移動を第11矢印37bで示す。
第3トレイ搬送機構38は、トレイ除去領域12から搬入された空のトレイ24をデバイス回収領域16内でX方向、すなわち、第12矢印38a方向に搬送する機構である。搬送後に空のトレイ24はICデバイス13が回収される位置に配置される。
トレイ除去領域12では検査済み状態の複数のICデバイス13が配列されたトレイ24が回収され、除去される。トレイ除去領域12には多数のトレイ24が積み重ねられる。
デバイス回収領域16とトレイ除去領域12とをまたぐようにトレイ24を1枚ずつY方向に搬送する第4トレイ搬送機構39及び第5トレイ搬送機構41が設けられている。第4トレイ搬送機構39は搬送部18の一部でありトレイ24をY方向、すなわち、第13矢印39a方向に往復移動する。第4トレイ搬送機構39は、検査済みのICデバイス13をデバイス回収領域16からトレイ除去領域12に搬送する。第5トレイ搬送機構41はICデバイス13を回収するための空のトレイ24をY方向正側、すなわち、第14矢印41a方向に移動する。第5トレイ搬送機構41は空のトレイ24をトレイ除去領域12からデバイス回収領域16に移動する。
制御部4は第1トレイ搬送機構26と、第2トレイ搬送機構27と、温度調整部21と、第1デバイス搬送ヘッド31と、デバイス供給部22と、トレイ搬送機構32と、検査部19と、第2デバイス搬送ヘッド36と、デバイス回収部23と、第3デバイス搬送ヘッド37と、第3トレイ搬送機構38と、第4トレイ搬送機構39と、第5トレイ搬送機構41の各部の動作を制御する。制御部4はCPU42(Central Processing Unit)とメモリー43とを有している。CPU42はメモリー43に記憶されている判断用プログラム、指示・命令用プログラム等の各種情報を読み込み、判断や命令を実行する。
制御部4は、電子部品検査装置1や電子部品搬送装置2に内蔵されていてもよいし、外部のコンピューター等の外部機器に設けられていてもよい。外部機器は、例えば、電子部品検査装置1とケーブル等を介して通信される場合、無線通信される場合、電子部品検査装置1とネットワークを介して接続されている場合等がある。
電子部品検査装置1は、トレイ供給領域11とデバイス供給領域14との間が第1隔壁44によって区切られている。デバイス供給領域14と検査領域15との間が第2隔壁45によって区切られている。検査領域15とデバイス回収領域16との間が第3隔壁46によって区切られている。デバイス回収領域16とトレイ除去領域12との間が第4隔壁47によって区切られている。デバイス供給領域14とデバイス回収領域16との間も、第5隔壁48によって区切られている。
第2隔壁45にはデバイス供給部22が通過するための穴が形成されている。第3隔壁46にはデバイス回収部23が通過するための穴が形成されている。従って、デバイス供給領域14及びデバイス回収領域16は検査領域15に通じる。
図3に示すように、デバイス供給領域14のX方向負側の側面には開閉部としての第1開閉部49及び開閉部としての第2開閉部51が配置される。第1開閉部49は窓部としての第1窓部49aを有する。第2開閉部51は窓部としての第2窓部51aを有する。第1窓部49a及び第2窓部51aはY方向正側とY方向負側とに移動して開閉される。
デバイス供給領域14のY方向正側の側面には開閉部としての第3開閉部52が配置される。検査領域15のY方向正側の側面には開閉部としての第4開閉部53が配置される。デバイス回収領域16のY方向正側の側面には開閉部としての第5開閉部54が配置される。第3開閉部52は窓部としての第3窓部52aを有する。第4開閉部53は窓部としての第4窓部53aを有する。第5開閉部54は窓部としての第5窓部54aを有する。第3窓部52a、第4窓部53a及び第5窓部54aはX方向正側とX方向負側とに移動して開閉される。
デバイス回収領域16のX方向正側の側面には開閉部としての第6開閉部55及び開閉部としての第7開閉部56が配置される。第6開閉部55は窓部としての第6窓部55aを有する。第7開閉部56は窓部としての第7窓部56aを有する。第6窓部55a及び第7窓部56aはY方向正側とY方向負側とに移動して開閉される。このように、第1窓部49a〜第7窓部56aは一軸に沿って移動する引き戸を備える。
第1窓部49aのX方向負側には開閉部としての第1開閉ロック57が配置される。第1開閉ロック57は開閉する第1窓部49aを閉じた状態にロックまたはロックを解除する。第2窓部51aのX方向正側には開閉部としての第2開閉ロック58が配置される。第2開閉ロック58は開閉する第2窓部51aを閉じた状態にロックまたはロックを解除する。
第3窓部52aのY方向正側には開閉部としての第3開閉ロック59が配置される。第3開閉ロック59は開閉する第3窓部52aを閉じた状態にロックまたはロックを解除する。第4窓部53aのY方向負側には開閉部としての第4開閉ロック61が配置される。第4開閉ロック61は開閉する第4窓部53aを閉じた状態にロックまたはロックを解除する。第5窓部54aのY方向正側には開閉部としての第5開閉ロック62が配置される。第5開閉ロック62は開閉する第5窓部54aを閉じた状態にロックまたはロックを解除する。
第6窓部55aのX方向負側には開閉部としての第6開閉ロック63が配置される。第6開閉ロック63は開閉する第6窓部55aを閉じた状態にロックまたはロックを解除する。第7窓部56aのX方向正側には開閉部としての第7開閉ロック64が配置される。第7開閉ロック64は開閉する第7窓部56aを閉じた状態にロックまたはロックを解除する。
第1開閉部49の外側にはエアーカーテン装置としての第1エアーカーテン装置65が配置される。第2開閉部51の外側にはエアーカーテン装置としての第2エアーカーテン装置66が配置される。第3開閉部52の外側にはエアーカーテン装置としての第3エアーカーテン装置67が配置される。第4開閉部53の外側にはエアーカーテン装置としての第4エアーカーテン装置68が配置される。第5開閉部54の外側にはエアーカーテン装置としての第5エアーカーテン装置69が配置される。第6開閉部55の外側にはエアーカーテン装置としての第6エアーカーテン装置71が配置される。第7開閉部56の外側にはエアーカーテン装置としての第7エアーカーテン装置72が配置される。第1エアーカーテン装置65〜第7エアーカーテン装置72は塵が除去された気体を噴出する。噴出する気体は特に限定されないが乾燥した気体が好ましい。本実施形態では、例えば、気体には乾燥した空気が使用される。
この構成によれば、第1窓部49a〜第7窓部56aは引き戸を備える。引き戸は開口面積を調整できる。引き戸は第1エアーカーテン装置65〜第7エアーカーテン装置72が噴出する気体で形成される気流を遮らないので、第1開閉部49〜第7開閉部56から電子部品搬送装置2の内部に塵や湿気を含む空気が浸入しにくくできる。
第1窓部49aと第1エアーカーテン装置65との間には湿度センサーとしての第1湿度センサー73が配置される。第1湿度センサー73は第1開閉部49の湿度を検出する。第2窓部51aと第2エアーカーテン装置66との間には湿度センサーとしての第2湿度センサー74が配置される。第2湿度センサー74は第2開閉部51の湿度を検出する。第3窓部52aと第3エアーカーテン装置67との間には湿度センサーとしての第3湿度センサー75が配置される。第3湿度センサー75は第3開閉部52の湿度を検出する。第4窓部53aと第4エアーカーテン装置68との間には湿度センサーとしての第4湿度センサー76が配置される。第4湿度センサー76は第4開閉部53の湿度を検出する。
第5窓部54aと第5エアーカーテン装置69との間には湿度センサーとしての第5湿度センサー77が配置される。第5湿度センサー77は第5開閉部54の湿度を検出する。第6窓部55aと第6エアーカーテン装置71との間には湿度センサーとしての第6湿度センサー78が配置される。第6湿度センサー78は第6開閉部55の湿度を検出する。第7窓部56aと第7エアーカーテン装置72との間には湿度センサーとしての第7湿度センサー79が配置される。第7湿度センサー79は第7開閉部56の湿度を検出する。
この構成によれば、第1湿度センサー73〜第7湿度センサー79が第1開閉部49〜第7開閉部56の湿度を検出し、湿度が適正になったタイミングで第1開閉ロック57〜第7開閉ロック64が第1開閉部49〜第7開閉部56のロックを解除できる。従って、第1開閉部49〜第7開閉部56を開いたとき第1開閉部49〜第7開閉部56から電子部品搬送装置2の内部に湿気を含む空気が侵入することを確実に抑制できる。また、第1開閉ロック57〜第7開閉ロック64が第1開閉部49〜第7開閉部56のロックを解除するまでの時間を短縮できる。
第1湿度センサー73〜第7湿度センサー79及び第1エアーカーテン装置65〜第7エアーカーテン装置72は検査領域15、デバイス供給領域14またはデバイス回収領域16に設けられる。尚、第1湿度センサー73〜第7湿度センサー79及び第1エアーカーテン装置65〜第7エアーカーテン装置72のうち第4開閉部53及び第4エアーカーテン装置68だけを設けても良い。第1開閉部49〜第3開閉部52及び第1エアーカーテン装置65〜第3エアーカーテン装置67だけを設けても良い。第5開閉部54〜第7開閉部56及び第5エアーカーテン装置69〜第7エアーカーテン装置72だけを設けても良い。第4開閉部53及び第4エアーカーテン装置68以外を設けても良い。
この構成によれば、デバイス供給領域14、検査領域15及びデバイス回収領域16には第1開閉部49〜第7開閉部56及び第1エアーカーテン装置65〜第7エアーカーテン装置72が設けられる。従って、デバイス供給領域14、検査領域15及びデバイス回収領域16にてICデバイス13に塵や霜が付着することを抑制できる。
第1開閉ロック57のZ方向負側には第1開閉センサー81が配置される。第1開閉センサー81は第1開閉部49の開閉を検出する。第2開閉ロック58のZ方向負側には第2開閉センサー82が配置される。第2開閉センサー82は第2開閉部51の開閉を検出する。第3開閉ロック59のZ方向負側には第3開閉センサー83が配置される。第3開閉センサー83は第3開閉部52の開閉を検出する。第4開閉ロック61のZ方向負側には第4開閉センサー84が配置される。第4開閉センサー84は第4開閉部53の開閉を検出する。第5開閉ロック62のZ方向負側には第5開閉センサー85が配置される。第5開閉センサー85は第5開閉部54の開閉を検出する。第6開閉ロック63のZ方向負側には第6開閉センサー86が配置される。第6開閉センサー86は第6開閉部55の開閉を検出する。第7開閉ロック64のZ方向負側には第7開閉センサー87が配置される。第7開閉センサー87は第7開閉部56の開閉を検出する。
第1開閉センサー81〜第7開閉センサー87は近接センサーである。近接センサーの検出方式は特に限定されない。光学式、電磁式、静電容量式等を用いることができる。
第2開閉部51と第3開閉部52との間には指示受付部としての第1解除ボタン112〜指示受付部としての第7解除ボタン118がZ方向に並んで配置される。第1解除ボタン112〜第7解除ボタン118はそれぞれ第1開閉ロック57〜第7開閉ロック64のロックを解除する指示を受け付ける入力装置である。例えば、操作者が第1解除ボタン112を押すとき、第1開閉ロック57が第1開閉部49のロックを解除するので、第1開閉部49を開くことが可能になる。
第1開閉部49〜第7開閉部56の構造は略同じである。第4開閉部53の構造を説明し、第1開閉部49〜第3開閉部52、第5開閉部54〜第7開閉部56の構造の説明は省略する。
図4に示すように、電子部品搬送装置2は基台88を備える。検査部19、デバイス供給部22及びデバイス回収部23等は基台88上に配置される。基台88のZ方向正側には天井板89が配置される。天井板89は基台88と対向する。
基台88には第1溝91及び第2溝92が配置される。第1溝91と第2溝92とは平行になっている。天井板89には第3溝93及び第4溝94が配置される。第3溝93と第4溝94とは平行になっている。第1溝91と第3溝93とは対向する。
第4開閉部53の第4窓部53aは第1溝91と第3溝93との間に配置される。操作者が第4窓部53aをX方向正側またはX方向負側に移動するとき、第4窓部53aは第1溝91及び第3溝93に沿って摺動する。
同様に、第2溝92と第4溝94とは対向する。第5窓部54aは第2溝92と第4溝94との間に配置される。操作者が第5窓部54aをX方向正側またはX方向負側に移動するとき、第5窓部54aは第2溝92及び第4溝94に沿って摺動する。このように、第4開閉部53の第4窓部53a及び第5開閉部54の第5窓部54aは引き戸を備える。
第4開閉センサー84及び第5開閉センサー85は基台88上に配置される。第4開閉センサー84は第4開閉部53の内側に配置される。第5開閉センサー85は第5開閉部54の外側に配置される。
第4開閉ロック61及び第5開閉ロック62は天井板89のZ方向負側の面に配置される。第4開閉ロック61は第4窓部53aの内側に配置される。第5開閉ロック62は第5窓部54aの外側に配置される。
天井板89のZ方向負側の面にはイオナイザー95が配置される。イオナイザー95はイオン化された空気96を放出する。イオナイザー95は第4開閉部53の内側及び第4エアーカーテン装置68の外側に配置される。他にも、イオナイザー95は温度調整部21、デバイス供給部22、デバイス回収部23、検査部19の付近に配置される。このように、検査領域15、デバイス供給領域14及びデバイス回収領域16において電子部品搬送装置2はイオナイザー95を備える。第4開閉部53、温度調整部21、デバイス供給部22、デバイス回収部23、検査部19は静電気が中和されるので、塵や埃が付着し難くなる。
この構成によれば、カバー3内へはイオナイザー95によりイオンが注入される。従って、塵や埃がICデバイス13に付着することを抑制できる。
第4エアーカーテン装置68はノズル97を備える。ノズル97は第4電磁弁98と第1配管99により接続される。第4電磁弁98はエアーフィルター101と第2配管102により接続される。エアーフィルター101は機内ドライパージ20と第3配管103により接続される。
機内ドライパージ20から第2配管102を介してエアーフィルター101に気体としての乾燥空気104が供給される。エアーフィルター101は湿気を除去する中空糸膜のフィルター及び清浄化するHEPAフィルター(High Efficiency Particulate Air Filter)を備える。
乾燥空気104は第2配管102を通って第4電磁弁98に至る。第4電磁弁98は制御部4により開閉が制御される。第4電磁弁98が弁を開くとき、乾燥空気104は第1配管99を通りノズル97から噴射される。ノズル97から噴射される乾燥空気104はエアーカーテン100を形成する。第4エアーカーテン装置68と第4窓部53aとの間の空気は乾燥空気104によりZ方向負側に移動する。第4エアーカーテン装置68と第4窓部53aとの間の空気は乾燥空気104と置換される。
図5及び図6において、電子部品搬送装置2は電子部品搬送装置2の動作を制御する制御部4を備える。そして、制御部4はプロセッサーとして各種の演算処理を行うCPU42(中央演算処理装置)と、各種情報を記憶するメモリー43を備える。カーテン駆動部105、開閉ロック駆動部106、湿度センサー駆動部107、開閉センサー駆動部108は入出力インターフェイス109及びデータバス111を介してCPU42に接続されている。他にも、第1解除ボタン112〜第7解除ボタン118、スピーカー5、モニター6、操作パネル7、シグナルランプ9、選択受付部としての入力装置119が入出力インターフェイス109及びデータバス111を介してCPU42に接続されている。
カーテン駆動部105は第1電磁弁121、第2電磁弁122、第3電磁弁123、第4電磁弁98、第5電磁弁124、第6電磁弁125、第7電磁弁126を駆動する。カーテン駆動部105はCPU42の指示信号を入力する。指示信号は弁を開らくか閉じるかの情報を含んでいる。そして、カーテン駆動部105は指示信号に対応する電磁弁の開閉の切り替えを行う。
開閉ロック駆動部106は第1開閉ロック57〜第7開閉ロック64を駆動する。開閉ロック駆動部106はCPU42の指示信号を入力する。指示信号は各開閉ロックが対応する窓部を閉じた状態にロックするかロックを解除するかの情報を含んでいる。そして、開閉ロック駆動部106は指示信号に対応する開閉ロックのロック状態の切り替えを行う。
湿度センサー駆動部107は第1湿度センサー73〜第7湿度センサー79を駆動する。湿度センサー駆動部107はCPU42の指示信号を入力する。指示信号は各湿度センサーが検出する湿度のデータを要求する情報を含んでいる。そして、湿度センサー駆動部107は指示信号に対応する湿度センサーを駆動して、湿度センサーが検出する湿度データをCPU42へ送信する。
開閉センサー駆動部108は第1開閉センサー81〜第7開閉センサー87を駆動する。開閉センサー駆動部108はCPU42の指示信号を入力する。指示信号は各開閉センサーが検出する開閉部の開閉状態のデータを要求する情報を含んでいる。そして、開閉センサー駆動部108は指示信号に対応する開閉センサーを駆動して、開閉センサーが検出する窓部の開閉状態のデータをCPU42へ送信する。開閉センサー駆動部108は第1窓部49a〜第7窓部56aの開閉状態のデータをCPU42へ送信する。
モニター6は測定結果や測定に係わる情報を表示する装置である。モニター6には液晶表示装置、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ、プラズマディスプレイ、表面電界ディスプレイを用いることができる。入力装置119はキーボードやマウス等の装置である。操作パネル7及び入力装置119は、操作者が電子部品検査装置1及び電子部品搬送装置2に動作開始と動作終了、測定条件等の各種の指示をするための装置である。
メモリー43は、RAM、ROM等といった半導体メモリーや、ハードディスクといった記憶装置を含む。メモリー43は電子部品検査装置1及び電子部品搬送装置2の動作の制御手順や測定手順が記述されたプログラム127を記憶する。他にも、メモリー43はエアーカーテン装置が乾燥空気104を噴射してから開閉ロックが開閉部のロックを解除するまでの時間を示す待ち時間データ128を記憶する。他にも、メモリー43は第1湿度センサー73〜第7湿度センサー79が検出する湿度データ129を記憶する。他にも、メモリー43はICデバイス13の電気特性検査を行うときの温度を示す検査温度データ131を記憶する。他にも、CPU42が動作するためのワークエリアやテンポラリーファイル等として機能する記憶領域やその他各種の記憶領域を備える。
CPU42は、メモリー43内に記憶されたプログラム127に従って、電子部品搬送装置2を駆動させる。制御部4は操作パネル7、入力装置119、モニター6及びCPU42等を搭載したコンピューターとして機能する。プログラム127が動作するCPU42は具体的な機能実現部としてエアーカーテン制御132を有する。エアーカーテン制御132は第1電磁弁121〜第7電磁弁126を制御して、第1エアーカーテン装置65〜第7エアーカーテン装置72におけるエアーカーテン100の形成を制御する。
他にも、CPU42は開閉ロック制御部133を有する。開閉ロック制御部133は第1開閉ロック57〜第7開閉ロック64を制御して、第1開閉部49〜第7開閉部56のロック状態を制御する。他にも、CPU42は指示受付部及び選択受付部としての操作監視部134を有する。操作監視部134は第1解除ボタン112〜第7解除ボタン118が押されたか否かを監視する。操作監視部134は第1開閉部49〜第7開閉部56のロックを解除する指示を受け付ける。操作監視部134は操作パネル7や入力装置119が操作されたか否かを監視する。
他にも、CPU42は時間計測部135を有する。時間計測部135は各エアーカーテン装置が乾燥空気104の噴出を開始してから経過した時間を計測する。他にも、CPU42は湿度計測部136を有する。湿度計測部136は湿度センサーを駆動させてエアーカーテン装置と窓部との間の湿度を計測する。他にも、CPU42は報知制御部137を有する。報知制御部137はスピーカー5、モニター6及びシグナルランプ9等を制御する。報知制御部137は操作者に報知する情報を制御する。
図7に示すように、メモリー43に記憶される待ち時間データ128には乾燥空気104の噴出開始から開閉部のロックが解除されるまでの時間を示す所定時間としてのロック解除待ち時間が含まれる。図7の表にはカバー3内を低湿度に維持するためのロック解除待ち時間が示される。湿度が40%未満のときに比べて湿度が40%以上のときにはロック解除待ち時間が長く設定されている。
検査温度が0度以下のとき、0度〜35度のとき、35度以上のときのロック解除待ち時間が設定されている。操作者は予め検査温度を操作パネル7にて入力する。入力された検査温度と第1湿度センサー73〜第7湿度センサー79が検出する湿度とに対応してロック解除待ち時間が設定されている。検査温度が0度以下のとき、結露を抑制するためにロック解除待ち時間が長く設定されている。
図8に示すように、検査温度は指定しないで塵及び埃の流入を防止するためのロック解除待ち時間が設定されている。操作者は予め検査温度を設定しないモードで電子部品搬送装置2を動作させることを操作パネル7にて入力する。常温の検査においては湿度が40%未満のときに比べて湿度が40%以上のときにはロック解除待ち時間が短く設定されている。常温では湿度が高いとき埃を除去し易いのでロック解除待ち時間が短く設定されている。
次に上述した電子部品搬送装置2を用いた電子部品搬送装置の制御方法について図9にて説明する。ステップS1の前に電子部品搬送装置2が起動されており、操作者は電子部品搬送装置2を駆動するための諸条件を操作パネル7または入力装置119から入力している。電子部品搬送装置2を駆動するための諸条件にはエアーカーテン100を形成させる目的が低湿度維持であるのか塵及び埃の流入防止であるのかが含まれる。低湿度維持であるときには電子部品搬送装置2を駆動するための諸条件に検査温度が含まれる。
ステップS1は開閉部ロック解除受付工程である。この工程では、操作者が第1解除ボタン112〜第7解除ボタン118を操作するか否かを操作監視部134が監視する工程である。操作者が第1開閉部49〜第7開閉部56のロックを解除する指示をするとき第1解除ボタン112〜第7解除ボタン118を操作する。第1解除ボタン112〜第7解除ボタン118の操作を操作監視部134が検出するとき、次にステップS2に移行する。例えば、操作者が指示受付部としての第4解除ボタン115を操作したときの例で説明をする。尚、操作者が第1解除ボタン112、指示受付部としての第2解除ボタン113、指示受付部としての第3解除ボタン114、指示受付部としての第5解除ボタン116、指示受付部としての第6解除ボタン117、第7解除ボタン118を操作したときも第4解除ボタン115を操作したときの例と略同じである。
電子部品搬送装置2は動作上に問題が生じたときに稼働を停止する。例えば、第2デバイス搬送ヘッド36がICデバイス13を把持し損なうときに電子部品搬送装置2は動作を停止する。その後、操作者が第1解除ボタン112〜第7解除ボタン118を操作する。電子部品搬送装置2が動作しているときに、操作者が第1解除ボタン112〜第7解除ボタン118を操作するとき、電子部品搬送装置2は稼働を停止する。従って、ステップS2では電子部品搬送装置2は停止する。
ステップS2は湿度計測工程である。この工程は、湿度計測部136が湿度センサー駆動部107に第4湿度センサー76を駆動させて対象とする第4開閉部53の湿度を計測する工程である。次にステップS3に移行する。
ステップS3はエアーカーテン気流形成工程である。この工程では、エアーカーテン制御132がカーテン駆動部105に第4電磁弁98を駆動させて、第4電磁弁98を開かせる。これにより、第4エアーカーテン装置68がノズル97から乾燥空気104を噴出してエアーカーテン100を形成する工程である。第4解除ボタン115及び操作監視部134が第4開閉部53のロックを解除する指示を受け付けたときに、塵が除去された乾燥空気104を第4エアーカーテン装置68が噴出する。次にステップS4に移行する。
ステップS4は置換工程である。この工程は、エアーカーテン100が第4開閉部53と第4エアーカーテン装置68との間の空気を置換するまで待つ工程である。時間計測部135がメモリー43の待ち時間データ128を参照して所定の時間が経過するまでの時間を計測する。
エアーカーテン100を形成させる目的が低湿度維持であるときには図7に示すロック解除待ち時間が適用される。例えば、ステップS2で測定した湿度が50%であり、ICデバイス13の電気特性検査をする温度が−10度のときにはロック解除待ち時間が15秒である。
エアーカーテン100を形成させる目的が塵及び埃の流入防止であるときには図8に示すロック解除待ち時間が適用される。例えば、ステップS2で測定した湿度が50%のときにはロック解除待ち時間が1秒である。
上述のように、第4湿度センサー76が検出した第4開閉部53の湿度に基づいてロック解除待ち時間を変更する。この方法によれば、湿度に基づいて第4開閉部53のロックが解除される時間を変更するので、第4開閉部53を開いたとき第4開閉部53の開口から電子部品搬送装置2の内部に湿気を含む空気が侵入することを確実に抑制できる。また、第4開閉部53のロックを解除するまでの時間を短縮できる。次にステップS5に移行する。
ステップS5は開閉部ロック解除工程である。この工程では、開閉ロック制御部133が開閉ロック駆動部106に第4開閉ロック61を駆動させて、第4開閉ロック61が第4窓部53aにかけたロックを解除する工程である。次にステップS6に移行する。
ステップS1〜ステップS5に示すように、第4解除ボタン115及び操作監視部134が第4開閉部53のロックを解除する指示を受け付けると、第4エアーカーテン装置68が乾燥空気104を噴出する。乾燥空気104の噴出開始から所定時間経過すると、第4開閉部53のロックが解除される。
この方法によれば、第4開閉部53の周囲の空気を第4エアーカーテン装置68から噴出された乾燥空気104に置き換えた後に第4開閉部53のロックが解除される。第4エアーカーテン装置68から噴出される乾燥空気104は乾燥している。従って、第4開閉部53を開いたとき第4開閉部53から電子部品搬送装置2の内部に塵や湿気を含む周囲の外気が入ることを抑制できる。
操作監視部134が第4開閉部53のロックを解除する指示を受け付けてから、第4開閉部53のロックが解除されるまでの間は待ち状態であることを報知制御部137が報知する。ステップS2〜ステップS4の間では報知制御部137がモニター6に待ち状態であることを表示する。さらに、シグナルランプ9を点滅して待ち状態であることを表示する。この方法によれば、電子部品搬送装置2が気体を置換する作業中であり、しばらく待機する必要があることを操作者が認識できる。
電子部品搬送装置2では第4エアーカーテン装置68による乾燥空気104の噴出を開始してから所定時間以上経過したときに、第4開閉部53のロックが解除される。
この構成によれば、第4開閉部53の周囲の空気を第4エアーカーテン装置68から噴出された乾燥空気104に置き換えた後に第4開閉部53のロックが解除される。従って、第4開閉部53を開いたとき開口から電子部品搬送装置2の内部に塵や湿気を含む空気が侵入することを抑制できる。
ステップS6は開閉部を開ける工程である。この工程は、操作者が第4開閉部53を開ける工程である。次にステップS7に移行する。
ステップS7は保守作業工程である。この工程は、第4窓部53aが移動してできる開口から操作者が電子部品搬送装置2の内部に手を挿入して保守作業をする工程である。エアーカーテン100が形成されているので、開口から塵、埃、湿気が侵入し難くなっている。操作者はエアーカーテン100に手を挿入して作業する。次にステップS8に移行する。
ステップS8は開閉部を閉じる工程である。この工程は、保守作業を終了した後に操作者が第4開閉部53を閉じる工程である。次にステップS9に移行する。
ステップS9は開閉部ロック工程である。この工程では、開閉ロック制御部133が開閉ロック駆動部106に第4開閉ロック61を駆動させて、第4開閉ロック61が第4開閉部53をロックする工程である。次にステップS10に移行する。
ステップS10はエアーカーテン気流停止工程である。この工程では、エアーカーテン制御132がカーテン駆動部105に第4電磁弁98を駆動させて、第4電磁弁98を閉じさせる。これにより、第4エアーカーテン装置68のノズル97から噴出される乾燥空気104が停止する工程である。ステップS8〜ステップS10で行われるように、第4開閉部53が閉じたときに、第4エアーカーテン装置68は乾燥空気104の噴出を停止する。
この方法によれば、第4開閉部53が閉じたときに、すなわち、第4開閉部53から塵や湿気を含む空気が侵入しない状態となったときに、乾燥空気104の噴出が停止される。従って、第4開閉部53が閉じた後も乾燥空気104を噴出する場合と比べて、乾燥空気104を噴出させるために消費するエネルギーを削減できる。次にステップS11に移行する。
ステップS11はリスタート工程である。この工程は、操作者が操作パネル7や入力装置119を操作して電子部品搬送装置2を再駆動する工程である。以上の工程により、電子部品搬送装置2を用いた電子部品搬送装置の制御方法の説明を終了する。
電子部品搬送装置2の構成によれば、温度調整部21及び検査部19によりICデバイス13が冷却され、ICデバイス13は低温で検査される。カバー3内のデバイス供給領域14及び検査領域15では湿度が低く保たれる為、霜が付きやすい低温環境でも電気特性を検査することができる。
第2実施形態
本実施形態が第1実施形態と異なるところは、ステップS9〜ステップS11の工程順が異なる点にある。第1実施形態と同様に、ステップS1の開閉部ロック解除受付工程において操作者が第4解除ボタン115を操作したときの例で説明をする。
本実施形態が第1実施形態と異なるところは、ステップS9〜ステップS11の工程順が異なる点にある。第1実施形態と同様に、ステップS1の開閉部ロック解除受付工程において操作者が第4解除ボタン115を操作したときの例で説明をする。
図10に示すように、ステップS8の開閉部を閉じる工程の次にステップS91としてリスタート工程、ステップS101として開閉部ロック工程、ステップS111としてエアーカーテン気流停止工程がこの順に行われる。操作監視部134が電子部品搬送装置2の稼働を開始する指示を受け付けたときに、第4エアーカーテン装置68は乾燥空気104の噴出を停止する。
この方法によれば、電子部品搬送装置2が搬送を開始するまでの間は第4エアーカーテン装置68から乾燥空気104が噴出される。従って、電子部品搬送装置2が搬送を再開するまでに何度も第4開閉部53を開け閉めすることができる。
第3実施形態
本実施形態が第1実施形態と異なるところは、第1エアーカーテン装置65〜第7エアーカーテン装置72が乾燥空気104を噴出する噴出モードと第1エアーカーテン装置65〜第7エアーカーテン装置72が乾燥空気104を噴出しない非噴出モードを操作者が選択できる点にある。第1実施形態と同様に、ステップS1の開閉部ロック解除受付工程において操作者が第4解除ボタン115を操作したときの例で説明をする。
本実施形態が第1実施形態と異なるところは、第1エアーカーテン装置65〜第7エアーカーテン装置72が乾燥空気104を噴出する噴出モードと第1エアーカーテン装置65〜第7エアーカーテン装置72が乾燥空気104を噴出しない非噴出モードを操作者が選択できる点にある。第1実施形態と同様に、ステップS1の開閉部ロック解除受付工程において操作者が第4解除ボタン115を操作したときの例で説明をする。
図11において、ステップS21はモード入力工程である。この工程は、操作者が噴出モードと非噴出モードとのいずれかを選択して入力する工程である。噴出モードまたは非噴出モードを選択可能であり、操作者は噴出モードと非噴出モードとのいずれかを選択する。
操作パネル7または入力装置119は第1エアーカーテン装置65〜第7エアーカーテン装置72により乾燥空気104を噴出するか否かの選択を受け付ける。操作者は選択したモードを操作パネル7または入力装置119にて入力する。操作監視部134は入力されたモードをメモリー43に記憶する。次にステップS1に移行して、開閉部ロック解除受付工程が行われる。次にステップS22に移行する。
ステップS22はモード判定工程である。この工程では、CPU42がメモリー43からモード情報を入力する。CPU42はモード情報からモードが噴出モードか非噴出モードかを判定する工程である。噴出モードのとき次にステップS2に移行する。非噴出モードのとき次にステップS5に移行する。
ステップS21のモード入力工程で噴出モードが入力されるとき、ステップS2の湿度計測工程〜ステップS11のリスタート工程が行われる。このとき、第1実施形態と同じ工程が行われる。噴出モードでは、第4開閉部53のロックを解除する指示を受け付けたときに、第4エアーカーテン装置68から塵が除去された乾燥空気104が噴出され、第4エアーカーテン装置68からの乾燥空気104の噴出を開始してから所定時間以上経過したときに、第4開閉部53のロックが解除される。
ステップS21のモード入力工程で非噴出モードが入力されるとき、ステップS5の開閉部ロック解除工程〜ステップS9の開閉部ロック工程が行われる。次に、ステップS11のリスタート工程が行われる。非噴出モードでは、第4開閉部53のロックを解除する指示を受け付けたときに、第4エアーカーテン装置68から乾燥空気104が噴出されずに第4開閉部53のロックが解除される。
この方法によれば、エアーカーテン装置から気体を噴出するか否かを操作者が選択できる。
第4実施形態
本実施形態が第1実施形態と異なるところは、開閉部の湿度が下がったときに開閉部のロックを解除する点にある。第1実施形態と同様に、ステップS1の開閉部ロック解除受付工程において操作者が第4解除ボタン115を操作したときの例で説明をする。
本実施形態が第1実施形態と異なるところは、開閉部の湿度が下がったときに開閉部のロックを解除する点にある。第1実施形態と同様に、ステップS1の開閉部ロック解除受付工程において操作者が第4解除ボタン115を操作したときの例で説明をする。
第1実施形態ではステップS4の置換工程において、所定の待ち時間が経過したときにステップS5に移行した。本実施形態では湿度計測部136が湿度センサー駆動部107に第4湿度センサー76を駆動させて対象とする第4開閉部53の湿度を計測する。そして、第4開閉部53の湿度が判定値より下がるときステップS5に移行する。
つまり、第4エアーカーテン装置68からの乾燥空気104の噴出を開始後、第4湿度センサー76が第4開閉部53の湿度を検出し、湿度が判定値より低下したときに、第4開閉部53のロックが解除される。
この方法によれば、湿度が適正になったタイミングで第4開閉部53のロックが解除されるので、第4開閉部53を開いたとき第4開閉部53の開口から電子部品搬送装置2の内部に湿気を含む空気が侵入することを確実に抑制できる。また、第4開閉部53のロックを解除するまでの時間を短縮できる。
第5実施形態
本実施形態が第1実施形態と異なるところは、開閉部のロックが解除されてから開閉部がロックされるまでの時間が第1判定時間より長いときに報知する点にある。第1実施形態と同様に、ステップS1の開閉部ロック解除受付工程において操作者が第4解除ボタン115を操作したときの例で説明をする。
本実施形態が第1実施形態と異なるところは、開閉部のロックが解除されてから開閉部がロックされるまでの時間が第1判定時間より長いときに報知する点にある。第1実施形態と同様に、ステップS1の開閉部ロック解除受付工程において操作者が第4解除ボタン115を操作したときの例で説明をする。
第1実施形態と同様にステップS1の開閉部ロック解除受付工程〜ステップS5の開閉部ロック解除工程が行われる。ステップS5〜ステップS11のリスタート工程と並行して行われる工程をステップS5の次の工程から説明する。
図12において、ステップS5の次にステップS31に移行する。ステップS31は第1解除時間判定工程である。この工程は、第4開閉部53のロックが解除されてからの時間を第1判定時間と比較する工程である。時間計測部135が第4開閉部53のロックが解除されてからの時間を計測する。時間計測部135は計測した時間を第1判定時間と比較する。計測した時間が第1判定時間内であるときは、次にステップS32に移行する。計測した時間が第1判定時間を過ぎているときは、次にステップS34に移行する。第1判定時間は特に限定されないが本実施形態では、例えば、5分としている。通常の保守作業は1分〜3分で終了するので、5分以下が保守作業時間の目安になっている。
ステップS32は開閉部ロック判定工程である。この工程は、開閉ロック制御部133が第4開閉部53のロック状態を判定する工程である。第4開閉部53がロックされていないとき、次にステップS31に移行する。第4開閉部53がロックされているとき、次にステップS33に移行する。
ステップS33の第1エアーカーテン気流停止工程ではエアーカーテン制御132が第4エアーカーテン装置68のノズル97から乾燥空気104を噴出することを停止する。第1実施形態に追加される工程が終了してステップS11のリスタート工程へ移行する。
ステップS34は報知工程である。この工程では、第4開閉部53のロックが解除されてから経過した時間が長いことを報知制御部137が報知する。報知制御部137はスピーカー5から所定の旋律の音や、ロックが解除後の時間が長いことを示す音声を流す。他にも、報知制御部137はモニター6にロックが解除後の時間が長いことを示すメッセージを表示する。他にも、報知制御部137はシグナルランプ9に解除後の時間が長いことを示す色の光を射出させる工程である。
第4開閉部53のロックが解除され、ロックが解除されてからの経過時間が第1判定時間を超えたときには報知制御部137が報知する。この方法によれば、第4開閉部53のロックが解除されてからの経過時間が長いので、塵や湿気を含む空気が侵入する恐れが高いことを操作者が認識できる。次にステップS35に移行する。
ステップS35は開閉部ロック判定工程である。この工程は、第4開閉部53がロックされているか否かを判定する工程である。第4開閉部53がロックされていないとき、次にステップS34に移行する。第4開閉部53がロックされているとき、次にステップS36に移行する。
ステップS36は第2エアーカーテン気流停止工程ではエアーカーテン制御132が第4エアーカーテン装置68のノズル97から乾燥空気104を噴出することを停止する。次にステップS37に移行する。
ステップS37は第2解除時間判定工程である。この工程は、第4開閉部53のロックが解除されてからの時間を第2判定時間と比較する工程である。時間計測部135が第4開閉部53のロックが解除されてからの時間を計測する。時間計測部135は計測した時間を第2判定時間と比較する。第2判定時間は第1判定時間より長い時間になっている。計測した時間が第2判定時間内であるときは、第1実施形態に追加される工程が終了してステップS11のリスタート工程へ移行する。計測した時間が第2判定時間を過ぎているときは、次にステップS38に移行する。第2判定時間は特に限定されないが本実施形態では、例えば、10分としている。
ステップS38は霜取り工程である。この工程は、形成される可能性のある霜を除去する工程である。検査領域15の温度を霜が蒸発する温度まで上げて所定の時間維持する。次に、検査領域15の温度を検査温度まで下げる工程である。
ステップS34の報知工程で第4開閉部53のロックが解除されてから経過した時間が長いことを報知した後で、第4開閉部53のロックを解除したときから第2判定時間を経過したときには、第4開閉部53が閉じた後に霜取り工程を開始する。この方法によれば、湿気を含む空気が第4開閉部53の開口から侵入して霜が生じても、霜取り工程が行われる。従って、霜を除去できる。以上で第1実施形態に追加される工程が終了するので、次に、ステップS11のリスタート工程へ移行する。
第6実施形態
第1実施形態では予めエアーカーテン100を形成させる目的が低湿度維持であるのか塵及び埃の流入防止であるのかを操作者が入力した。エアーカーテン100を形成させる目的を低湿度維持に限定しても良い。つまり、図8に示すロック解除待ち時間は活用せず、図7に示すロック解除待ち時間を活用することにしても良い。操作者の設定の誤操作で霜が発生することを防止できる。
第1実施形態では予めエアーカーテン100を形成させる目的が低湿度維持であるのか塵及び埃の流入防止であるのかを操作者が入力した。エアーカーテン100を形成させる目的を低湿度維持に限定しても良い。つまり、図8に示すロック解除待ち時間は活用せず、図7に示すロック解除待ち時間を活用することにしても良い。操作者の設定の誤操作で霜が発生することを防止できる。
低湿度維持を行う必要のないときには、エアーカーテン100を形成させる目的を塵及び埃の流入防止に限定しても良い。つまり、図7に示すロック解除待ち時間は活用せず、図8に示すロック解除待ち時間を活用することにしても良い。装置の機能を減らすことができる。
電子部品検査装置1の仕様においてICデバイス13の検査温度が0度以下、0度〜35度、35度以上のいずれかの範囲内のとき、操作者は検査温度の入力を省略しても良い。操作者はエアーカーテン100を形成させる目的が低湿度維持であるのか塵及び埃の流入防止であるのかを入力すれば良い。設定項目を減らすことができる。
第7実施形態
第5実施形態では、ステップS37の第2解除時間判定工程で時間計測部135が経過時間を第2判定時間と比較した。そして、霜取り工程を行うか否かを判定した。霜取り工程を行うか否かを操作者が判定しても良い。モニター6に霜取り工程を行うか否かの入力を促すメッセージを表示する。操作者が操作パネル7で霜取り工程を行うか否かを入力する。入力した指示に従って、霜取り工程を行うか否かを判定しても良い。状況に応じて適正な判断を操作者が行い、霜取りを行う必要のないときには霜取りを行わずに効率良く検査ができる。
第5実施形態では、ステップS37の第2解除時間判定工程で時間計測部135が経過時間を第2判定時間と比較した。そして、霜取り工程を行うか否かを判定した。霜取り工程を行うか否かを操作者が判定しても良い。モニター6に霜取り工程を行うか否かの入力を促すメッセージを表示する。操作者が操作パネル7で霜取り工程を行うか否かを入力する。入力した指示に従って、霜取り工程を行うか否かを判定しても良い。状況に応じて適正な判断を操作者が行い、霜取りを行う必要のないときには霜取りを行わずに効率良く検査ができる。
2…電子部品搬送装置、7…選択受付部としての操作パネル、13…電子部品としてのICデバイス、14…搬送室としてのデバイス供給領域、15…検査室としての検査領域、16…搬送室としてのデバイス回収領域、19…冷却部としての検査部、21…冷却部としての温度調整部、49…開閉部としての第1開閉部、49a…窓部としての第1窓部、51…開閉部としての第2開閉部、51a…窓部としての第2窓部、52…開閉部としての第3開閉部、52a…窓部としての第3窓部、53…開閉部としての第4開閉部、53a…窓部としての第4窓部、54…開閉部としての第5開閉部、54a…窓部としての第5窓部、55…開閉部としての第6開閉部、55a…窓部としての第6窓部、56…開閉部としての第7開閉部、56a…窓部としての第7窓部、57…開閉部としての第1開閉ロック、58…開閉部としての第2開閉ロック、59…開閉部としての第3開閉ロック、61…開閉部としての第4開閉ロック、62…開閉部としての第5開閉ロック、63…開閉部としての第6開閉ロック、64…開閉部としての第7開閉ロック、65…エアーカーテン装置としての第1エアーカーテン装置、66…エアーカーテン装置としての第2エアーカーテン装置、67…エアーカーテン装置としての第3エアーカーテン装置、68…エアーカーテン装置としての第4エアーカーテン装置、69…エアーカーテン装置としての第5エアーカーテン装置、71…エアーカーテン装置としての第6エアーカーテン装置、72…エアーカーテン装置としての第7エアーカーテン装置、73…湿度センサーとしての第1湿度センサー、74…湿度センサーとしての第2湿度センサー、75…湿度センサーとしての第3湿度センサー、76…湿度センサーとしての第4湿度センサー、77…湿度センサーとしての第5湿度センサー、78…湿度センサーとしての第6湿度センサー、79…湿度センサーとしての第7湿度センサー、95…イオナイザー、104…気体としての乾燥空気、112…指示受付部としての第1解除ボタン、113…指示受付部としての第2解除ボタン、114…指示受付部としての第3解除ボタン、115…指示受付部としての第4解除ボタン、116…指示受付部としての第5解除ボタン、117…指示受付部としての第6解除ボタン、118…指示受付部としての第7解除ボタン、119…選択受付部としての入力装置、134…指示受付部及び選択受付部としての操作監視部、135…時間計測部。
Claims (14)
- 開閉部と、前記開閉部の外側に配置されるエアーカーテン装置と、を備えた電子部品搬送装置の制御方法であって、
前記開閉部のロックを解除する指示を受け付けると、前記エアーカーテン装置が気体を噴出し、
前記気体の噴出開始から所定時間経過すると、前記開閉部のロックが解除されることを特徴とする電子部品搬送装置の制御方法。 - 請求項1に記載の電子部品搬送装置の制御方法であって、
前記開閉部が閉じたときに、前記エアーカーテン装置は前記気体の噴出を停止することを特徴とする電子部品搬送装置の制御方法。 - 請求項1に記載の電子部品搬送装置の制御方法であって、
搬送を開始する指示を受け付けたときに、前記エアーカーテン装置は前記気体の噴出を停止することを特徴とする電子部品搬送装置の制御方法。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子部品搬送装置の制御方法であって、
前記開閉部のロックを解除する指示を受け付けてから、前記開閉部のロックが解除されるまでの間、報知することを特徴とする電子部品搬送装置の制御方法。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の電子部品搬送装置の制御方法であって、
湿度センサーが検出した前記開閉部の湿度に基づいて前記所定時間を変更することを特徴とする電子部品搬送装置の制御方法。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載の電子部品搬送装置の制御方法であって、
前記開閉部のロックを解除したときから第1判定時間を経過したときには、報知することを特徴とする電子部品搬送装置の制御方法。 - 請求項6に記載の電子部品搬送装置の制御方法であって、
報知した後で、前記開閉部のロックを解除したときから第2判定時間を経過したときには、前記開閉部が閉じた後に霜取り工程を開始することを特徴とする電子部品搬送装置の制御方法。 - 開閉される窓部を有し、前記窓部を閉じた状態にロックする開閉部と、
前記開閉部のロックを解除する指示を受け付ける指示受付部と、
前記開閉部の外側に設けられ、前記指示受付部が前記開閉部のロックを解除する指示を受け付けたときに、気体を噴出するエアーカーテン装置と、
前記エアーカーテン装置が前記気体の噴出を開始してから経過した時間を計測する時間計測部と、を備え、
前記エアーカーテン装置による前記気体の噴出を開始してから所定時間以上経過したときに、前記開閉部のロックが解除されることを特徴とする電子部品搬送装置。 - 請求項8に記載の電子部品搬送装置であって、
電子部品の電気特性を検査する検査室と、
前記検査室に通じる搬送室と、を備え、
前記開閉部及び前記エアーカーテン装置は、前記検査室または前記搬送室に設けられることを特徴とする電子部品搬送装置。 - 請求項9に記載の電子部品搬送装置であって、
前記電子部品を冷却する冷却部を備えることを特徴とする電子部品搬送装置。 - 請求項8〜10のいずれか一項に記載の電子部品搬送装置であって、
前記窓部は引き戸を備えることを特徴とする電子部品搬送装置。 - 請求項10に記載の電子部品搬送装置であって、
イオナイザーを備えることを特徴とする電子部品搬送装置。 - 請求項8〜12のいずれか一項に記載の電子部品搬送装置であって、
前記開閉部の湿度を検出する湿度センサーを備えることを特徴とする電子部品搬送装置。 - 請求項8〜13のいずれか一項に記載の電子部品搬送装置であって、
前記エアーカーテン装置により前記気体を噴出するか否かの選択を受け付ける選択受付部を備えることを特徴とする電子部品搬送装置。
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JP2020053833A JP2021156584A (ja) | 2020-03-25 | 2020-03-25 | 電子部品搬送装置の制御方法および電子部品搬送装置 |
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