JP2022069825A - デバイス搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡便な構造のデバイス搬送装置を提供する。【解決手段】電子部品搬送装置2は冷凍機10と、冷凍機10から投入されるドライエア104を、冷凍機10から投入される温度より上げるヒーターユニット20と、冷凍機10と複数のソークプレート21の供給ポート123aの各々とをつなぐ第1流路142と、冷凍機10とマニホールド135とをつなぐ第2流路137と、マニホールド135と第1流路142とをつなぐ第3流路147と、を有し、ヒーターユニット20は、第3流路147上に設けられている。【選択図】図6
Description
本発明は、デバイス搬送装置に関するものである。
IC(Integrated Circuit)や、半導体デバイス等の電子部品の電気特性検査において、良品、不良品の検査結果に応じて電子部品を分類して収納するデバイス搬送装置が知られていた。
例えば、特許文献1には、ICを搬送するシャトルプレートを備えたデバイス搬送装置が開示されている。当該文献によれば、シャトルプレートはICを収容するポケットを備えており、ポケットは冷却及び加熱することが可能であるとしている。ポケットを冷却する際には液体窒素を気化させた窒素ガスをポケットに供給し、加熱する際には供給口から取り込んだドライエアをヒーターで加熱してポケットに供給するとしている。
しかしながら、特許文献1のデバイス搬送装置では、ICを冷却するときの冷媒を供給する装置とICを加熱するときの加熱媒体を供給する装置が必要であった。この為、デバイス搬送装置の構造が大きくなるので、簡便な構造のデバイス搬送装置が求められていた。
デバイス搬送装置は、冷凍機と、前記冷凍機から投入されるドライエアを、前記冷凍機から投入される温度より上げるヒーターユニットと、前記冷凍機と複数の温度調整対象物の供給ポートの各々とをつなぐ第1流路と、前記冷凍機とマニホールドとをつなぐ第2流路と、前記マニホールドと前記第1流路とをつなぐ第3流路と、を有し、前記ヒーターユニットは、前記第3流路上に設けられている。
第1実施形態
図1に示すように、互いに直交する3軸をX軸、Y軸及びZ軸とする。また、X軸とY軸を含むXY平面が水平となっており、Z軸が鉛直方向となっている。また、X軸に平行な方向をX方向とする。Y軸に平行な方向をY方向とする。Z軸に平行な方向をZ方向とする。各方向の矢印が向いた方向を「正」、その反対方向を「負」とする。
図1に示すように、互いに直交する3軸をX軸、Y軸及びZ軸とする。また、X軸とY軸を含むXY平面が水平となっており、Z軸が鉛直方向となっている。また、X軸に平行な方向をX方向とする。Y軸に平行な方向をY方向とする。Z軸に平行な方向をZ方向とする。各方向の矢印が向いた方向を「正」、その反対方向を「負」とする。
「水平」とは、完全な水平に限定されず、ICデバイス等の電子部品の搬送が阻害されない限り、水平に対して若干傾いた状態も含む。「鉛直」とは、完全な鉛直に限定されず、電子部品の搬送が阻害されない限り、鉛直に対して若干傾いた状態も含む。若干傾いた状態の傾き角度は5°未満である。
図1中の上側、すなわち、Z方向正側を「上」または「上方」、下側、すなわち、Z方向負側を「下」または「下方」と言うことがある。Y方向負側を「正面」、Y方向正側を「裏側」と言うことがある。
デバイス搬送装置としての電子部品搬送装置2を備える電子部品検査装置1は、例えばBGA(Ball Grid Array)パッケージであるIC(Integrated Circuit)デバイス等の電子部品の電気特性を検査・試験する装置である。電気特性の検査を電特検査とする。図1に示すように、電子部品検査装置1は内部に電子部品搬送装置2を備える。電子部品搬送装置2は電子部品を搬送する装置である。
電子部品搬送装置2はカバー3に覆われている。電子部品検査装置1はY方向負側且つX方向負側に制御部4を備える。制御部4は電子部品検査装置1の動作を制御する。制御部4の近くにはスピーカー5が配置される。電子部品検査装置1はY方向負側且つX方向正側にモニター6、操作パネル7及びマウス台8が配置される。モニター6の表示画面6aには各種の情報が表示される。モニター6は、例えば液晶画面で構成された表示画面6aを有し、電子部品検査装置1の正面側上部に配置されている。トレイ除去領域12のX方向正側には、マウスを載置するマウス台8が設けられている。操作者はマウス台8上のマウス及び操作パネル7を操作して、電子部品検査装置1の動作条件等を設定し、指示内容を入力する。操作パネル7は電子部品検査装置1に所望の動作を命令するインターフェイスである。
電子部品検査装置1はY方向負側且つX方向負側にシグナルランプ9を備える。シグナルランプ9及びスピーカー5は電子部品検査装置1の動作状態等を報知する。シグナルランプ9は、発光する色の組み合わせにより、電子部品検査装置1の動作状態等を報知する。シグナルランプ9は電子部品検査装置1の上部に配置される。
電子部品検査装置1はY方向負側にトレイ供給領域11及びトレイ除去領域12が設けられる。操作者は電子部品が配列されたトレイをトレイ供給領域11に供給する。電子部品検査装置1はトレイ供給領域11からトレイを取り込んで、電特検査を行う。電子部品検査装置1は電特検査が終了した電子部品が配列するトレイをトレイ除去領域12に排出する。
電子部品検査装置1はX方向正側に冷凍機10を備える。冷凍機10はカバー3の内部を冷却する冷媒を供給する。冷媒は冷えたドライエアである。ドライエアは乾燥した空気である。冷凍機10はカバー3の近くに配置される。冷凍機10のY方向正側にはヒーターユニット20が配置される。ヒーターユニット20は冷凍機10から投入される低温のドライエアを加熱し、冷凍機10から投入される温度よりドライエアの温度を上げる。
図2に示すように、説明の便宜上、検査対象物としてのICデバイス13を用いる場合について代表して説明する。ICデバイス13は平板状をなす。ICデバイス13の下面には半球状の複数の端子が配置されている。
ICデバイス13としては、例えば、LSI(Large Scale Integration)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)、CCD(Charge Coupled Device)、複数のモジュールがパッケージ化されたモジュールIC、水晶デバイス、圧力センサー、慣性センサー、加速度センサー、ジャイロセンサー、指紋センサー等が挙げられる。
電子部品搬送装置2は、トレイ供給領域11と、デバイス供給領域14と、検査領域15と、デバイス回収領域16と、トレイ除去領域12とを備える。これらの各領域は壁で分けられている。ICデバイス13は、トレイ供給領域11からトレイ除去領域12まで前記各領域を第1矢印17方向に順に経由し、途中の検査領域15で検査が行われる。他にも、電子部品搬送装置2は、各領域を経由するようにICデバイス13を搬送する搬送部18と、検査領域15内で検査を行なう温度調整対象物としてのソケットエリア19と、産業用コンピューターで構成された制御部4とを備える。ソケットエリア19はICデバイス13と導通して検査するソケットが配置された領域である。
電子部品検査装置1は、トレイ供給領域11及びトレイ除去領域12が配置された方が正面側である。検査領域15が配された方が背面側である。
電子部品搬送装置2は、ICデバイス13の種類ごとに交換される「チェンジキット」と呼ばれるものを予め搭載して用いられる。チェンジキットには、例えば、温度調整対象物としてのソークプレート21と、温度調整対象物としてのシャトル22と、デバイス回収部23とがある。チェンジキットとは別に、ICデバイス13の種類ごとに交換されるものとしては、例えば、トレイ24と、回収用トレイ25と、ソケットエリア19とがある。トレイ24はICデバイス13が搭載される容器である。
トレイ供給領域11は、未検査状態の複数のICデバイス13が配列されたトレイ24が供給される給材部である。トレイ供給領域11ではトレイ24が複数積み重ねて搭載される。各トレイ24には複数の凹部が行列状に配置されている。各凹部にはICデバイス13が1つずつ収納される。
デバイス供給領域14では、トレイ供給領域11から搬送されたトレイ24上の複数のICデバイス13がそれぞれシャトル22まで搬送される。シャトル22によりデバイス供給領域14から検査領域15へICデバイス13が搬送される。トレイ供給領域11とデバイス供給領域14とをまたぐように、トレイ24を1枚ずつ水平方向に搬送する第1トレイ搬送機構26、第2トレイ搬送機構27が設けられている。第1トレイ搬送機構26は搬送部18の一部である。第1トレイ搬送機構26はICデバイス13を搭載したトレイ24をY方向正側、すなわち、図2中の第2矢印28方向に移動する。これにより、ICデバイス13はデバイス供給領域14に送り込まれる。また、第2トレイ搬送機構27は空のトレイ24をY方向負側、すなわち、図2中の第3矢印29方向に移動する。第2トレイ搬送機構27は空のトレイ24をデバイス供給領域14からトレイ供給領域11に移動する。
デバイス供給領域14には、ソークプレート21、第1デバイス搬送ヘッド31、トレイ搬送機構32及びシャトル22が設けられている。ソークプレート21の英語表記は「soak plate」であり、中国語表記は「均温板」である。ソークプレート21はICデバイス13の温度調整をする。ソークプレート21はICデバイス13の温度を検査待機時に調整する。シャトル22はデバイス供給領域14と検査領域15とをまたぐように移動する。シャトル22はICデバイス13をソークプレート21から温度調整対象物としてのテストハンド36の可動範囲に搬送する。
ソークプレート21には複数のICデバイス13が載置される。ソークプレート21は載置されたICデバイス13を一括して加熱または冷却する。ソークプレート21はICデバイス13を予め加熱または冷却して、電特検査に適した温度に調整する。本実施形態では、例えば、ソークプレート21はICデバイス13を-55度以下に冷却できる。
本実施形態では、例えば、ソークプレート21は第1ソークプレート21a及び第2ソークプレート21bを備える。第1ソークプレート21a及び第2ソークプレート21bはY方向に並んで配置される。第1ソークプレート21a及び第2ソークプレート21bは同じ構造になっている。第1トレイ搬送機構26によってトレイ供給領域11から搬入されたトレイ24上のICデバイス13は、いずれかのソークプレート21に搬送される。
第1デバイス搬送ヘッド31はICデバイス13を保持する機構を備える。第1デバイス搬送ヘッド31はデバイス供給領域14内でX方向、Y方向及びZ方向にICデバイス13を移動する。第1デバイス搬送ヘッド31は搬送部18の一部である。第1デバイス搬送ヘッド31はトレイ供給領域11から搬入されたトレイ24とソークプレート21との間のICデバイス13の搬送を行う。第1デバイス搬送ヘッド31はソークプレート21とシャトル22との間のICデバイス13の搬送を行う。尚、図2中では、第1デバイス搬送ヘッド31のX方向の移動を第4矢印33で示し、第1デバイス搬送ヘッド31のY方向の移動を第5矢印34で示す。
シャトル22にはソークプレート21で温度調整されたICデバイス13が載置される。シャトル22はICデバイス13をソケットエリア19近傍まで搬送する。シャトル22は「供給用シャトルプレート」または「供給シャトル」ともいう。シャトル22も搬送部18の一部である。シャトル22は、ICデバイス13が収納、載置される凹部を有する。
シャトル22はデバイス供給領域14と検査領域15との間をX方向、すなわち、第6矢印35方向に往復移動する。これにより、シャトル22は、ICデバイス13をデバイス供給領域14から検査領域15のソケットエリア19の近傍まで搬送する。検査領域15でICデバイス13がテストハンド36によって取り去られた後、シャトル22は再度デバイス供給領域14に戻る。
シャトル22はY方向に2つ配置されている。Y方向正側のシャトル22を第1シャトル22aとする。Y方向負側のシャトル22を第2シャトル22bとする。そして、ソークプレート21上のICデバイス13は、第1デバイス搬送ヘッド31によりデバイス供給領域14内で第1シャトル22aまたは第2シャトル22bまで搬送される。シャトル22はシャトル22に載置されたICデバイス13を加熱または冷却可能である。ソークプレート21で温度調整されたICデバイス13は、温度調整状態を維持して検査領域15のソケットエリア19近傍まで搬送される。また、シャトル22及びソークプレート21はシャーシへ電気的に接地されている。
トレイ搬送機構32は、すべてのICデバイス13が除去された状態の空のトレイ24をデバイス供給領域14内でX方向正側、すなわち、第7矢印32a方向に搬送する機構である。第7矢印32a方向への搬送後、空のトレイ24は、第2トレイ搬送機構27によってデバイス供給領域14からトレイ供給領域11に戻される。
検査領域15は、ICデバイス13の電気特性を検査する領域である。検査領域15にはICデバイス13を検査するソケットエリア19と、テストハンド36とが設けられている。テストハンド36はICデバイス13をソケットに押圧する。
テストハンド36は搬送部18の一部であり、保持したICデバイス13を加熱または冷却可能である。検査領域15内で温度調整状態を維持したまま、テストハンド36はICデバイス13を搬送する。
テストハンド36は、検査領域15内でY方向及びZ方向に往復移動可能に支持され、「インデックスアーム」と呼ばれる機構の一部となっている。テストハンド36はICデバイス13を持ち上げてシャトル22からソケットエリア19上に搬送し、載置する。
図2中では、テストハンド36のY方向の往復移動が第8矢印36cで示される。テストハンド36は、検査領域15内で、ICデバイス13の第1シャトル22aからソケットエリア19への搬送と、ICデバイス13の第2シャトル22bからソケットエリア19への搬送とを担う。また、テストハンド36はY方向に往復移動可能に支持されている。
テストハンド36は、Y方向に2つ配置される。Y方向正側のテストハンド36を第1テストハンド36aとする。Y方向負側のテストハンド36を第2テストハンド36bとする。第1テストハンド36aはICデバイス13を第1シャトル22aからソケットエリア19へ搬送する。第2テストハンド36bはICデバイス13を第2シャトル22bからソケットエリア19へ搬送する。第1テストハンド36aはICデバイス13のソケットエリア19から第1デバイス回収部23aへの搬送を担う。第2テストハンド36bはICデバイス13をソケットエリア19から第2デバイス回収部23bへ搬送する。
ソケットエリア19にはICデバイス13が載置され、ソケットエリア19はICデバイス13の電気特性を検査する。ソケットエリア19にはICデバイス13の端子と電気的に接続される複数のプローブピンが設けられている。そして、ICデバイス13の端子とプローブピンとが電気的に接続される。そして、ソケットエリア19はICデバイス13の検査を行なう。ICデバイス13の検査はソケットエリア19と電気的に接続されるテスターが備える検査制御部に記憶されているプログラムに基づいて行われる。ソケットエリア19でもICデバイス13を加熱または冷却して、ICデバイス13を検査に適した温度に調整できる。従って、電子部品搬送装置2はICデバイス13を加熱または冷却するソークプレート21及びソケットエリア19を備える。ICデバイス13を高温または低温で検査することができる。
デバイス回収領域16は検査が終了した複数のICデバイス13が回収される領域である。デバイス回収領域16には、回収用トレイ25と、第2デバイス搬送ヘッド37と、第3トレイ搬送機構38とが設けられている。検査領域15とデバイス回収領域16とをまたぐように移動するデバイス回収部23も設けられている。デバイス回収領域16には空のトレイ24も用意されている。
デバイス回収部23には検査が終了したICデバイス13が載置される。デバイス回収部23はICデバイス13をデバイス回収領域16まで搬送する。デバイス回収部23は「回収用シャトルプレート」または単に「回収シャトル」ともいう。デバイス回収部23も搬送部18の一部である。
デバイス回収部23は、検査領域15とデバイス回収領域16との間をX方向、すなわち、第9矢印23c方向に沿って往復移動可能に支持されている。デバイス回収部23はY方向に2つ配置されている。Y方向正側のデバイス回収部23が第1デバイス回収部23aである。Y方向負側のデバイス回収部23が第2デバイス回収部23bである。ソケットエリア19上のICデバイス13は第1デバイス回収部23aまたは第2デバイス回収部23bに搬送され、載置される。テストハンド36はICデバイス13のソケットエリア19から第1デバイス回収部23aへの搬送と、ICデバイス13のソケットエリア19から第2デバイス回収部23bへの搬送とを担う。また、デバイス回収部23はシャーシへ電気的に接地されている。
回収用トレイ25にはソケットエリア19で検査されたICデバイス13が載置される。ICデバイス13はデバイス回収領域16内で移動しないよう回収用トレイ25に固定されている。第2デバイス搬送ヘッド37等の各種可動部が比較的多く配置されたデバイス回収領域16であっても、回収用トレイ25上では検査済みのICデバイス13が安定して載置される。回収用トレイ25は、X方向に沿って3つ配置されている。
空のトレイ24もX方向に沿って4つ配置されている。空のトレイ24に検査されたICデバイス13が載置される。デバイス回収部23上のICデバイス13は回収用トレイ25または空のトレイ24のうちのいずれかに搬送され、載置される。ICデバイス13は検査結果ごとに分類されて、回収される。
第2デバイス搬送ヘッド37は、デバイス回収領域16内でX方向及びY方向に移動可能に支持される。第2デバイス搬送ヘッド37はZ方向にも移動可能な部分を有している。第2デバイス搬送ヘッド37は搬送部18の一部である。第2デバイス搬送ヘッド37はICデバイス13をデバイス回収部23から回収用トレイ25や空のトレイ24に搬送する。図2中では、第2デバイス搬送ヘッド37のX方向の移動を第10矢印37aで示し、第2デバイス搬送ヘッド37のY方向の移動を第11矢印37bで示す。
第3トレイ搬送機構38は、トレイ除去領域12から搬入された空のトレイ24をデバイス回収領域16内でX方向、すなわち、第12矢印38a方向に搬送する機構である。搬送後に空のトレイ24はICデバイス13が回収される位置に配置される。
トレイ除去領域12では検査済み状態の複数のICデバイス13が配列されたトレイ24が回収され、除去される。トレイ除去領域12には多数のトレイ24が積み重ねられる。
デバイス回収領域16とトレイ除去領域12とをまたぐようにトレイ24を1枚ずつY方向に搬送する第4トレイ搬送機構39及び第5トレイ搬送機構41が設けられている。第4トレイ搬送機構39は搬送部18の一部でありトレイ24をY方向、すなわち、第13矢印39a方向に往復移動する。第4トレイ搬送機構39は、検査済みのICデバイス13をデバイス回収領域16からトレイ除去領域12に搬送する。第5トレイ搬送機構41はICデバイス13を回収するための空のトレイ24をY方向正側、すなわち、第14矢印41a方向に移動する。第5トレイ搬送機構41は空のトレイ24をトレイ除去領域12からデバイス回収領域16に移動する。
制御部4は第1トレイ搬送機構26と、第2トレイ搬送機構27と、ソークプレート21と、第1デバイス搬送ヘッド31と、シャトル22と、トレイ搬送機構32と、ソケットエリア19と、テストハンド36と、デバイス回収部23と、第2デバイス搬送ヘッド37と、第3トレイ搬送機構38と、第4トレイ搬送機構39と、第5トレイ搬送機構41の各部の動作を制御する。制御部4はCPU42(Central Processing Unit)とメモリー43とを有している。CPU42はメモリー43に記憶されている判断用プログラム、指示・命令用プログラム等の各種情報を読み込み、判断や命令を実行する。
制御部4は、電子部品検査装置1や電子部品搬送装置2に内蔵されていてもよいし、外部のコンピューター等の外部機器に設けられていてもよい。外部機器は、例えば、電子部品検査装置1とケーブル等を介して通信される場合、無線通信される場合、電子部品検査装置1とネットワークを介して接続されている場合等がある。
電子部品検査装置1は、トレイ供給領域11とデバイス供給領域14との間が第1隔壁44によって区切られている。デバイス供給領域14と検査領域15との間が第2隔壁45によって区切られている。検査領域15とデバイス回収領域16との間が第3隔壁46によって区切られている。デバイス回収領域16とトレイ除去領域12との間が第4隔壁47によって区切られている。デバイス供給領域14とデバイス回収領域16との間も、第5隔壁48によって区切られている。
第2隔壁45にはシャトル22が通過するための穴が形成されている。第3隔壁46にはデバイス回収部23が通過するための穴が形成されている。従って、デバイス供給領域14及びデバイス回収領域16は検査領域15に通じる。
図3に示すように、デバイス供給領域14のX方向負側の側面には第1開閉部49及び第2開閉部51が配置される。第1開閉部49は第1窓部49aを有する。第2開閉部51は第2窓部51aを有する。第1窓部49a及び第2窓部51aはY方向正側とY方向負側とに移動して開閉される。
デバイス供給領域14のY方向正側の側面には第3開閉部52が配置される。検査領域15のY方向正側の側面には第4開閉部53が配置される。デバイス回収領域16のY方向正側の側面には第5開閉部54が配置される。第3開閉部52は第3窓部52aを有する。第4開閉部53は第4窓部53aを有する。第5開閉部54は第5窓部54aを有する。第3窓部52a、第4窓部53a及び第5窓部54aはX方向正側とX方向負側とに移動して開閉される。
デバイス回収領域16のX方向正側の側面には第6開閉部55及び第7開閉部56が配置される。第6開閉部55は第6窓部55aを有する。第7開閉部56は第7窓部56aを有する。第6窓部55a及び第7窓部56aはY方向正側とY方向負側とに移動して開閉される。このように、第1窓部49a~第7窓部56aは一軸に沿って移動する引き戸を備える。
第1窓部49aのX方向負側には第1開閉ロック57が配置される。第1開閉ロック57は開閉する第1窓部49aを閉じた状態にロックまたはロックを解除する。第2窓部51aのX方向正側には第2開閉ロック58が配置される。第2開閉ロック58は開閉する第2窓部51aを閉じた状態にロックまたはロックを解除する。
第3窓部52aのY方向正側には第3開閉ロック59が配置される。第3開閉ロック59は開閉する第3窓部52aを閉じた状態にロックまたはロックを解除する。第4窓部53aのY方向負側には第4開閉ロック61が配置される。第4開閉ロック61は開閉する第4窓部53aを閉じた状態にロックまたはロックを解除する。第5窓部54aのY方向正側には第5開閉ロック62が配置される。第5開閉ロック62は開閉する第5窓部54aを閉じた状態にロックまたはロックを解除する。
第6窓部55aのX方向負側には第6開閉ロック63が配置される。第6開閉ロック63は開閉する第6窓部55aを閉じた状態にロックまたはロックを解除する。第7窓部56aのX方向正側には第7開閉ロック64が配置される。第7開閉ロック64は開閉する第7窓部56aを閉じた状態にロックまたはロックを解除する。
第1開閉部49の外側には第1エアーカーテン装置65が配置される。第2開閉部51の外側には第2エアーカーテン装置66が配置される。第3開閉部52の外側には第3エアーカーテン装置67が配置される。第4開閉部53の外側には第4エアーカーテン装置68が配置される。第5開閉部54の外側には第5エアーカーテン装置69が配置される。第6開閉部55の外側には第6エアーカーテン装置71が配置される。第7開閉部56の外側には第7エアーカーテン装置72が配置される。第1エアーカーテン装置65~第7エアーカーテン装置72は塵が除去された気体を噴出する。噴出する気体は特に限定されないが乾燥した気体が好ましい。本実施形態では、例えば、気体には乾燥した空気が使用される。
この構成によれば、第1窓部49a~第7窓部56aは引き戸を備える。引き戸は開口面積を調整できる。引き戸は第1エアーカーテン装置65~第7エアーカーテン装置72が噴出する気体で形成される気流を遮らないので、第1開閉部49~第7開閉部56から電子部品搬送装置2の内部に塵や湿気を含む空気が浸入しにくくできる。
第1窓部49aと第1エアーカーテン装置65との間には第1湿度センサー73が配置される。第1湿度センサー73は第1開閉部49の湿度を検出する。第2窓部51aと第2エアーカーテン装置66との間には第2湿度センサー74が配置される。第2湿度センサー74は第2開閉部51の湿度を検出する。第3窓部52aと第3エアーカーテン装置67との間には第3湿度センサー75が配置される。第3湿度センサー75は第3開閉部52の湿度を検出する。第4窓部53aと第4エアーカーテン装置68との間には第4湿度センサー76が配置される。第4湿度センサー76は第4開閉部53の湿度を検出する。
第5窓部54aと第5エアーカーテン装置69との間には第5湿度センサー77が配置される。第5湿度センサー77は第5開閉部54の湿度を検出する。第6窓部55aと第6エアーカーテン装置71との間には第6湿度センサー78が配置される。第6湿度センサー78は第6開閉部55の湿度を検出する。第7窓部56aと第7エアーカーテン装置72との間には第7湿度センサー79が配置される。第7湿度センサー79は第7開閉部56の湿度を検出する。
第1開閉ロック57のZ方向負側には第1開閉センサー81が配置される。第1開閉センサー81は第1開閉部49の開閉を検出する。第2開閉ロック58のZ方向負側には第2開閉センサー82が配置される。第2開閉センサー82は第2開閉部51の開閉を検出する。第3開閉ロック59のZ方向負側には第3開閉センサー83が配置される。第3開閉センサー83は第3開閉部52の開閉を検出する。第4開閉ロック61のZ方向負側には第4開閉センサー84が配置される。第4開閉センサー84は第4開閉部53の開閉を検出する。第5開閉ロック62のZ方向負側には第5開閉センサー85が配置される。第5開閉センサー85は第5開閉部54の開閉を検出する。第6開閉ロック63のZ方向負側には第6開閉センサー86が配置される。第6開閉センサー86は第6開閉部55の開閉を検出する。第7開閉ロック64のZ方向負側には第7開閉センサー87が配置される。第7開閉センサー87は第7開閉部56の開閉を検出する。
第1開閉センサー81~第7開閉センサー87は近接センサーである。近接センサーの検出方式は特に限定されない。光学式、電磁式、静電容量式等を用いることができる。
第2開閉部51と第3開閉部52との間には第1解除ボタン112~第7解除ボタン118がZ方向に並んで配置される。第1解除ボタン112~第7解除ボタン118はそれぞれ第1開閉ロック57~第7開閉ロック64のロックを解除する指示を受け付ける入力装置である。例えば、操作者が第1解除ボタン112を押すとき、第1開閉ロック57が第1開閉部49のロックを解除するので、第1開閉部49を開くことが可能になる。
デバイス供給領域14、検査領域15、デバイス回収領域16はそれぞれ吹き出し口としての第5吹き出し口119を備える。第5吹き出し口119はドライエアを吹き出すノズルである。デバイス供給領域14では第5吹き出し口119は第1ソークプレート21aのY方向負側、第2ソークプレート21bのY方向正側、第2シャトル22bのY方向負側、第1シャトル22aのY方向正側に配置される。検査領域15では第5吹き出し口119は第2シャトル22bのY方向負側及び第1シャトル22aのY方向正側に配置される。デバイス回収領域16では第5吹き出し口119は第2デバイス回収部23bのY方向負側及び第1デバイス回収部23aのY方向正側に配置される。
第1開閉部49~第7開閉部56の構造は略同じである。第4開閉部53の構造を説明し、第1開閉部49~第3開閉部52、第5開閉部54~第7開閉部56の構造の説明は省略する。
図4に示すように、電子部品搬送装置2は基台88を備える。ソケットエリア19、シャトル22及びデバイス回収部23等は基台88上に配置される。基台88のZ方向正側には天井板89が配置される。天井板89は基台88と対向する。
基台88には第1溝91及び第2溝92が配置される。第1溝91と第2溝92とは平行になっている。天井板89には第3溝93及び第4溝94が配置される。第3溝93と第4溝94とは平行になっている。第1溝91と第3溝93とは対向する。
第4開閉部53の第4窓部53aは第1溝91と第3溝93との間に配置される。操作者が第4窓部53aをX方向正側またはX方向負側に移動するとき、第4窓部53aは第1溝91及び第3溝93に沿って摺動する。
同様に、第2溝92と第4溝94とは対向する。第5開閉部54の第5窓部54aは第2溝92と第4溝94との間に配置される。操作者が第5窓部54aをX方向正側またはX方向負側に移動するとき、第5窓部54aは第2溝92及び第4溝94に沿って摺動する。このように、第4開閉部53の第4窓部53a及び第5開閉部54の第5窓部54aは引き戸を備える。
第4開閉センサー84及び第5開閉センサー85は基台88上に配置される。第4開閉センサー84は第4開閉部53の内側に配置される。第5開閉センサー85は第5開閉部54の外側に配置される。
第4開閉ロック61及び第5開閉ロック62は天井板89のZ方向負側の面に配置される。第4開閉ロック61は第4窓部53aの内側に配置される。第5開閉ロック62は第5窓部54aの外側に配置される。
天井板89のZ方向負側の面にはイオナイザー95が配置される。イオナイザー95はイオン化された空気96を放出する。イオナイザー95は第4開閉部53の内側及び第4エアーカーテン装置68の外側に配置される。他にも、イオナイザー95はソークプレート21、シャトル22、デバイス回収部23、ソケットエリア19の付近に配置される。このように、検査領域15、デバイス供給領域14及びデバイス回収領域16において電子部品搬送装置2はイオナイザー95を備える。第4開閉部53、ソークプレート21、シャトル22、デバイス回収部23、ソケットエリア19は静電気が中和されるので、塵や埃が付着し難くなる。
第4エアーカーテン装置68はノズル97を備える。ノズル97はカーテン電磁弁98と第1配管99により接続される。カーテン電磁弁98はエアーフィルター101と第2配管102により接続される。エアーフィルター101はヒーターユニット20と第3配管103により接続される。ヒーターユニット20と冷凍機10とは第4配管121により接続される。
冷凍機10から第4配管121を介してヒーターユニット20にドライエア104が供給される。ヒーターユニット20は冷えたドライエア104を加熱して所定の温度に調整する。ヒーターユニット20から第3配管103を介してエアーフィルター101にドライエア104が供給される。エアーフィルター101は湿気を除去する中空糸膜のフィルター及び清浄化するHEPAフィルター(High Efficiency Particulate Air Filter)を備える。
ドライエア104は第2配管102を通ってカーテン電磁弁98に至る。カーテン電磁弁98は制御部4により開閉が制御される。カーテン電磁弁98が弁を開くとき、ドライエア104は第1配管99を通りノズル97から噴射される。ノズル97から噴射されるドライエア104はエアーカーテン100を形成する。第4エアーカーテン装置68と第4窓部53aとの間の空気はドライエア104によりZ方向負側に移動する。第4エアーカーテン装置68と第4窓部53aとの間の空気はドライエア104と置換される。
図5に示すように、デバイス供給領域14では基台88上に第1ソークプレート21a及び第2ソークプレート21bが配置される。第1ソークプレート21a及び第2ソークプレート21bはほぼ同じ構造である。主に第1ソークプレート21aについて説明し、第2ソークプレート21bの説明は一部を省略する。
第1ソークプレート21aは内部に内部ヒーター122及び内部配管123を備える。内部ヒーター122にはシリコンラバーヒーター等が用いられる。Z方向における内部ヒーター122と内部配管123との位置関係は逆でも良く、特に限定されない。内部配管123には冷却されたドライエア104または加熱されたドライエア104が流動される。
第1ソークプレート21aを囲んで第1側面カバー124が設置される。第1側面カバー124はICデバイス13が配置される場所と対向する場所に開口124aを備える。第1デバイス搬送ヘッド31はソークプレート21から開口124aを通過して第1シャトル22a上にICデバイス13を移動する。
第1ソークプレート21aと第1側面カバー124との間には吹き出し口及び局所吹き出し口としての第1吹き出し口125及び吹き出し口及び局所吹き出し口としての第3吹き出し口126が設置される。同様に、第2ソークプレート21bと第1側面カバー124との間には吹き出し口及び局所吹き出し口としての第2吹き出し口127及び吹き出し口及び局所吹き出し口としての第4吹き出し口128が設置される。
ソークプレート21がICデバイス13を冷却するとき、内部配管123、第1吹き出し口125、第3吹き出し口126、第2吹き出し口127及び第4吹き出し口128に冷却されたドライエア104が供給される。内部配管123はソークプレート21を直接冷却する。第1吹き出し口125、第3吹き出し口126、第2吹き出し口127及び第4吹き出し口128はソークプレート21の周囲の空気を冷却する。
ソークプレート21がICデバイス13を加熱するとき、内部配管123、第1吹き出し口125、第3吹き出し口126、第2吹き出し口127及び第4吹き出し口128に加熱されたドライエア104が供給される。内部配管123はソークプレート21を直接加熱する。第1吹き出し口125、第3吹き出し口126、第2吹き出し口127及び第4吹き出し口128はソークプレート21の周囲の空気を加熱する。
内部配管123は供給ポート123a及び回収ポート123bを備える。ドライエア104は供給ポート123aからソークプレート21に入り、回収ポート123bからソークプレート21の外にでる。供給ポート123a及び回収ポート123bには配管が接続される。ドライエア104は供給ポート123a側の配管から供給され、回収ポート123b側の配管から回収される。
第1吹き出し口125、第3吹き出し口126、第2吹き出し口127及び第4吹き出し口128はソークプレート21の周辺に部分的にドライエア104を放出する。この構成によれば、第1吹き出し口125、第3吹き出し口126、第2吹き出し口127及び第4吹き出し口128は第1側面カバー124に囲われた部分に集中してドライエア104を吹き出す局所吹き出し口である。電子部品搬送装置2は局所吹き出し口からドライエア104を吹き出すことにより効率良くソークプレート21の温度を調整できる。
図6に示すように、冷凍機10と第1分岐部129との間を第5配管131が接続する。第1分岐部129には第6配管132、第7配管133及び第8配管134が接続される。第6配管132は第1分岐部129とマニホールド135とを接続する。マニホールド135は複数の配管と接続されドライエア104を集配する機能を有する。
第6配管132は弁としての第1電磁弁136を備える。第5配管131及び第6配管132により第2流路137が構成される。第2流路137は冷凍機10とマニホールド135とをつなぐ。
第7配管133は第1分岐部129と第1ソークプレート21aの供給ポート123aとを接続する。第7配管133は弁としての第2電磁弁138を備える。第8配管134は第1分岐部129と第2ソークプレート21bの供給ポート123aとを接続する。第8配管134は弁としての第3電磁弁141を備える。第5配管131、第7配管133及び第8配管134により第1流路142が構成される。第1流路142は冷凍機10と複数のソークプレート21の供給ポート123aの各々とをつなぐ。
マニホールド135とヒーターユニット20とは第9配管143により接続される。ヒーターユニット20と第7配管133とは第10配管144により接続される。第7配管133は第2電磁弁138と第1ソークプレート21aとの間に第3分岐部154を備える。第10配管144は第3分岐部154と接続される。第10配管144は第2分岐部145を備える。第10配管144は第2分岐部145で分岐して第19配管139と接続される。第8配管134は第3電磁弁141と第2ソークプレート21bとの間に第4分岐部155を備える。第19配管139は第4分岐部155と第2分岐部145とに接続される。第10配管144はヒーターユニット20と第2分岐部145との間に弁としての第4電磁弁146を備える。第9配管143、第10配管144及び第19配管139により第3流路147が構成される。第3流路147はマニホールド135と第1流路142とをつなぐ。ヒーターユニット20は、第3流路147上に設けられている。
この構成によれば、冷凍機10とソークプレート21とを第1流路142が接続する。ソークプレート21を冷却するときは、冷凍機10から供給される低温のドライエア104がソークプレート21に供給されるので、ソークプレート21の温度が降下する。冷凍機10とヒーターユニット20とが第2流路137、マニホールド135、第3流路147を介して接続される。ヒーターユニット20とソークプレート21とが第3流路147及び第1流路142を介して接続される。ソークプレート21を加熱するときは、冷凍機10から供給されるドライエア104がヒーターユニット20により加熱されてソークプレート21に供給されるので、ソークプレート21の温度が上昇する。従って、冷却時のドライエア104も加熱時のドライエア104も冷凍機10から供給されるので、電子部品搬送装置2の構成を簡便にすることができる。
第1ソークプレート21aの回収ポート123bとマニホールド135とは第11配管148により接続される。第11配管148は弁としての第5電磁弁149を備える。第2ソークプレート21bの回収ポート123bとマニホールド135とは第12配管151により接続される。第12配管151は弁としての第6電磁弁152を備える。第11配管148及び第12配管151により第4流路153が構成される。第4流路153は各ソークプレート21の回収ポート123bとマニホールド135とをつなぐ。
第11配管148は第1ソークプレート21aと第5電磁弁149との間に第5分岐部156を備える。第12配管151は第2ソークプレート21bと第6電磁弁152との間に第6分岐部157を備える。第5分岐部156と第6分岐部157とは第13配管158により接続される。第13配管158は第7分岐部159を備える。
第7分岐部159と第2吹き出し口127とは第14配管161により接続される。第14配管161は弁としての第7電磁弁162を備える。第14配管161は第2吹き出し口127と第7電磁弁162との間に第8分岐部163を備える。第1吹き出し口125と第8分岐部163とは第15配管164により接続される。
第10配管144はヒーターユニット20と第4電磁弁146との間に第9分岐部165を備える。第9分岐部165と第5吹き出し口119とは第16配管166により接続される。第16配管166は弁としての第8電磁弁167を備える。第16配管166は第8電磁弁167と第9分岐部165との間に第10分岐部168を備える。第10分岐部168と第3吹き出し口126とは第17配管169により接続される。
第17配管169は弁としての第9電磁弁171を備える。第17配管169は第9電磁弁171と第3吹き出し口126との間に第11分岐部172を備える。第11分岐部172と第4吹き出し口128とは第18配管173により接続される。このように、各流路には弁が設けられている。
第3吹き出し口126、第4吹き出し口128及び第5吹き出し口119は第3流路147の途中で分岐して接続されソークプレート21の周辺にドライエア104を放出する。詳しくは、第3吹き出し口126は第3流路147と第16配管166及び第17配管169により接続される。第4吹き出し口128は第3流路147と第16配管166、第17配管169及び第18配管173により接続される。第5吹き出し口119は第3流路147と第16配管166により接続される。
この構成によれば、ソークプレート21の回収ポート123bから排出されるドライエア104は第4流路153、マニホールド135、第3流路147、ヒーターユニット20、第3流路147を流動して第3吹き出し口126、第4吹き出し口128及び第5吹き出し口119から放出される。従って、第3吹き出し口126、第4吹き出し口128及び第5吹き出し口119はソークプレート21の周辺に温度調整されたドライエア104を放出できる。ソークプレート21の温度調整に使用されたドライエア104を用いてソークプレート21の周辺の雰囲気を温度調整する為、電子部品搬送装置2は効率良くソークプレート21を温度調整できる。
第4流路153は、途中で分岐して第1吹き出し口125及び第2吹き出し口127にもつながっている。この構成によれば、ソークプレート21の回収ポート123bから排出されるドライエア104が第1吹き出し口125及び第2吹き出し口127から放出される。従って、ドライエア104はソークプレート21の温度制御と、ソークプレート21の外側からソークプレート21の温度制御を行う。従って、効率良くソークプレート21の温度制御を行うことができる。
図7に示すように、第1シャトル22a及び第2シャトル22bは第2側面カバー174を備える。第1シャトル22aは第2側面カバー174の内側に第1吹き出し口125及び第3吹き出し口126を備える。第2シャトル22bは第2側面カバー174の内側に第2吹き出し口127及び第4吹き出し口128を備える。
シャトル22、冷凍機10、ヒーターユニット20、マニホールド135、第1吹き出し口125~第5吹き出し口119を接続する配管の構成はソークプレート21における構成と同じである。
図8に示すように、第1テストハンド36a及び第2テストハンド36bは第3側面カバー175を備える。第1テストハンド36aは第3側面カバー175の内側に第1吹き出し口125及び第3吹き出し口126を備える。第2テストハンド36bは第3側面カバー175の内側に第2吹き出し口127及び第4吹き出し口128を備える。
テストハンド36、冷凍機10、ヒーターユニット20、マニホールド135、第1吹き出し口125~第5吹き出し口119を接続する配管の構成はソークプレート21における構成と同じである。
図9に示すように、ソケットエリア19は第4側面カバー176を備える。ソケットエリア19は第4側面カバー176の内側に第1吹き出し口125及び第3吹き出し口126を備える。
ソケットエリア19、冷凍機10、ヒーターユニット20、マニホールド135、第1吹き出し口125~第5吹き出し口119を接続する配管の構成はソークプレート21における構成と同じである。
温度調整対象物は、ソケットエリア19、テストハンド36、ソークプレート21、シャトル22を含む。この構成によれば、ICデバイス13はソークプレート21で所定の温度に調整される。ICデバイス13は温度が制御されたシャトル22及びテストハンド36により温度が制御されたソケットエリア19に搬送される。そして、ICデバイス13は温度が制御されたソケットエリア19にて検査される。従って、所定の温度に維持されたICデバイス13を検査することができる。
図10において、電子部品搬送装置2は電子部品搬送装置2の動作を制御する制御部4を備える。そして、制御部4はプロセッサーとして各種の演算処理を行うCPU42(中央演算処理装置)と、各種情報を記憶するメモリー43を備える。バルブ駆動部177、カーテン駆動部178、開閉ロック駆動部179、温度センサー駆動部180、湿度センサー駆動部181、開閉センサー駆動部182は入出力インターフェイス183及びデータバス184を介してCPU42に接続されている。他にも、冷凍機10、ヒーター駆動部185、入力装置186、表示装置187が入出力インターフェイス183及びデータバス184を介してCPU42に接続されている。
バルブ駆動部177は第1電磁弁136~第9電磁弁171を駆動する。バルブ駆動部177はCPU42の指示信号を入力する。指示信号は弁を開らくか閉じるかの情報を含んでいる。そして、バルブ駆動部177は指示信号に対応する電磁弁の開閉の切り替えを行う。
カーテン駆動部178はカーテン電磁弁98を駆動する。カーテン駆動部178はCPU42の指示信号を入力する。指示信号は弁を開らくか閉じるかの情報を含んでいる。そして、カーテン駆動部178は指示信号に対応する電磁弁の開閉の切り替えを行う。
開閉ロック駆動部179は第1開閉ロック57~第7開閉ロック64を駆動する。開閉ロック駆動部179はCPU42の指示信号を入力する。指示信号は各開閉ロックが対応する窓部を閉じた状態にロックするかロックを解除するかの情報を含んでいる。そして、開閉ロック駆動部179は指示信号に対応する開閉ロックのロック状態の切り替えを行う。
温度センサー駆動部180はデバイス供給領域14及び検査領域15に設置された温度センサーを駆動する。温度センサー駆動部180はCPU42の指示信号を入力する。指示信号は各温度センサーが検出する温度のデータを要求する情報を含んでいる。そして、温度センサー駆動部180は指示信号に対応する温度センサーを駆動して、温度センサーが検出する温度データをCPU42へ送信する。
湿度センサー駆動部181は第1湿度センサー73~第7湿度センサー79を駆動する。他にも、デバイス供給領域14及び検査領域15に設置された湿度センサーを駆動する。湿度センサー駆動部181はCPU42の指示信号を入力する。指示信号は各湿度センサーが検出する湿度のデータを要求する情報を含んでいる。そして、湿度センサー駆動部181は指示信号に対応する湿度センサーを駆動して、湿度センサーが検出する湿度データをCPU42へ送信する。
開閉センサー駆動部182は第1開閉センサー81~第7開閉センサー87を駆動する。開閉センサー駆動部182はCPU42の指示信号を入力する。指示信号は各開閉センサーが検出する開閉部の開閉状態のデータを要求する情報を含んでいる。そして、開閉センサー駆動部182は指示信号に対応する開閉センサーを駆動して、開閉センサーが検出する窓部の開閉状態のデータをCPU42へ送信する。開閉センサー駆動部182は第1窓部49a~第7窓部56aの開閉状態のデータをCPU42へ送信する。
ヒーター駆動部185はヒーターユニット20及び内部ヒーター122を駆動する。入力装置186は第1解除ボタン112~第7解除ボタン118、キーボードやマウス等の装置である。表示装置187は測定結果や測定に係わる情報を表示する装置である。表示装置187はモニター6、シグナルランプ9を含む。表示装置187には液晶表示装置、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ、プラズマディスプレイ、表面電界ディスプレイを用いることができる。
入力装置186及び表示装置187は、操作者が電子部品検査装置1及び電子部品搬送装置2に動作開始と動作終了、測定条件等の各種の指示をするための装置である。入力装置186は通常冷却モード、通常加熱モード、降温モード、昇温モード等の温度制御モードやジャム復帰モードの指示を操作者が入力するための装置である。
メモリー43は、RAM、ROM等といった半導体メモリーや、ハードディスクといった記憶装置を含む。メモリー43は電子部品検査装置1及び電子部品搬送装置2の動作の制御手順や測定手順が記述されたプログラム188を記憶する。他にも、メモリー43は各種の動作モードにおける第1電磁弁136~第9電磁弁171の開閉設定を示すバルブデータ189を記憶する。他にも、メモリー43は各種の動作モード、温度制御モード、ジャム復帰モードにかかわるモードデータ191を記憶する。他にも、メモリー43はICデバイス13の電気特性検査を行うときの温度を示す検査温度データ192を記憶する。他にも、CPU42が動作するためのワークエリアやテンポラリーファイル等として機能する記憶領域やその他各種の記憶領域を備える。
CPU42は、メモリー43内に記憶されたプログラム188に従って、電子部品搬送装置2を駆動させる。制御部4は入力装置186、表示装置187及びCPU42等を搭載したコンピューターとして機能する。プログラム188が動作するCPU42は具体的な機能実現部としてバルブ制御部193を有する。バルブ制御部193は第1電磁弁136~第9電磁弁171を制御して、各流路におけるドライエア104の流れを制御する。温度調整をするために設けられた複数のモード中の選択されたモードに応じてバルブ制御部193が弁の開閉の制御を行う。
他にも、CPU42は時間計測部194を有する。時間計測部194は第1窓部49a~第7窓部56aが開いている時間を計測する。
他にも、CPU42はモード制御部195を有する。モード制御部195は入力装置186から入力された指示が温度制御モードの指示であるとき、温度制御モードが通常冷却モード、通常加熱モード、降温モード、昇温モードのどれかを判定する。指示されたモードに従ってモード制御部195は指示されたモードの種類をバルブ制御部193に伝達する。ジャム復帰モードを行うときにも、モード制御部195はジャム復帰モードの手順をバルブ制御部193に伝達する。
他にも、CPU42はエアーカーテン制御196を有する。エアーカーテン制御196はカーテン駆動部178にカーテン電磁弁98を駆動させて、第1エアーカーテン装置65~第7エアーカーテン装置72におけるエアーカーテン100の形成を制御する。
他にも、CPU42は開閉ロック制御部197を有する。開閉ロック制御部197は第1開閉ロック57~第7開閉ロック64を制御して、第1開閉部49~第7開閉部56のロック状態を制御する。
他にも、CPU42は温度計測部198を有する。温度計測部198は温度センサー駆動部180に温度センサーを駆動させる。温度センサー駆動部180はデバイス供給領域14及び検査領域15等の温度を計測する。
他にも、CPU42は湿度計測部199を有する。湿度計測部199は湿度センサー駆動部181に湿度センサーを駆動させる。湿度計測部199はエアーカーテン装置と窓部との間の湿度、デバイス供給領域14及び検査領域15の湿度を計測する。
他にも、CPU42はヒーター制御部201を有する。ヒーター制御部201はヒーター駆動部185にヒーターユニット20及び内部ヒーター122を駆動させる。ヒーター制御部201はヒーターユニット20及び内部ヒーター122による加熱を制御する。通常加熱モード及び昇温モードではヒーター制御部201は内部ヒーター122にソークプレート21を加熱させる。通常冷却モード、通常加熱モード及び昇温モードではヒーター制御部201はヒーターユニット20を加熱させる。
温度制御モードは通常冷却モード、通常加熱モード、高温加熱状態から冷却する降温モード、低温冷却状態から加熱する昇温モードの少なくとも4つのモードを有する。この構成によれば、温度調整対象物の温度制御は4つのモードから選択できる。従って、電子部品搬送装置2は生産性良く温度を調整することができる。次に、温度制御モードの各モードにおけるバルブの開閉とドライエア104の流れを説明する。ソークプレート21、シャトル22、テストハンド36及びソケットエリア19におけるバルブの開閉とドライエア104の流れは略同じである。ソークプレート21の例について説明し、シャトル22、テストハンド36及びソケットエリア19の説明は省略する。
図11に示すように、通常冷却モードでは、バルブ制御部193が第2電磁弁138、第3電磁弁141、第5電磁弁149、第6電磁弁152、第8電磁弁167を開く。バルブ制御部193が第1電磁弁136、第4電磁弁146、第7電磁弁162、第9電磁弁171を閉じる。図中の“(O)”はバルブが開かれていることを示す。図中の“(C)”はバルブが閉じられていることを示す。図中の矢印はドライエア104が流れる方向を示す。
冷凍機10から供給されたドライエア104の一部は第1ソークプレート21a及び第2ソークプレート21bに入る。ドライエア104は-100℃程度に冷えており第1ソークプレート21a及び第2ソークプレート21bを冷却する。バルブ制御部193はソークプレート21が所定の温度を維持するように、第2電磁弁138及び第3電磁弁141の開閉を制御する。第1ソークプレート21a及び第2ソークプレート21bからでたドライエア104はマニホールド135に入る。
マニホールド135からでたドライエア104はヒーターユニット20に入る。ヒーター制御部201はヒーターユニット20にドライエア104を加熱させる。ドライエア104は10℃位の温度でヒーターユニット20を通過する。ヒーターユニット20を通過したドライエア104は第5吹き出し口119に入る。第5吹き出し口119はドライエア104をデバイス供給領域14に吹き出して冷却及び除湿する。
通常冷却モードではソークプレート21と同様にシャトル22、テストハンド36、ソケットエリア19が冷却される。第5吹き出し口119はデバイス供給領域14、検査領域15、デバイス回収領域16を冷却する。
図12に示すように、通常加熱モードでは、バルブ制御部193が第1電磁弁136、第8電磁弁167を開く。バルブ制御部193が第2電磁弁138、第3電磁弁141、第4電磁弁146、第5電磁弁149、第6電磁弁152、第7電磁弁162、第9電磁弁171を閉じる。
冷凍機10から供給されたドライエア104の一部はマニホールド135に入る。マニホールド135からでたドライエア104はヒーターユニット20に入る。ヒーター制御部201はヒーターユニット20にドライエア104を加熱させる。ドライエア104は加熱された状態でヒーターユニット20を通過する。ヒーターユニット20を通過したドライエア104は第5吹き出し口119に入る。第5吹き出し口119はドライエア104をデバイス供給領域14で吹き出して除湿する。
ヒーター制御部201はソークプレート21の内部に設置された内部ヒーター122をヒーター駆動部185に駆動させる。ヒーター制御部201はソークプレート21の温度を所定の温度に制御する。
通常加熱モードではソークプレート21と同様にシャトル22、テストハンド36、ソケットエリア19が加熱される。第5吹き出し口119はデバイス供給領域14、検査領域15、デバイス回収領域16を除湿する。
図13に示すように、降温モードでは、バルブ制御部193が第2電磁弁138、第3電磁弁141、第5電磁弁149、第6電磁弁152、第9電磁弁171を開く。バルブ制御部193が第1電磁弁136、第4電磁弁146、第7電磁弁162、第8電磁弁167、を閉じる。
冷凍機10から供給されたドライエア104の一部は第1ソークプレート21a及び第2ソークプレート21bに入る。ドライエア104は-100℃程度に冷えており第1ソークプレート21a及び第2ソークプレート21bを冷却する。第1ソークプレート21a及び第2ソークプレート21bからでたドライエア104はマニホールド135に入る。
マニホールド135からでたドライエア104はヒーターユニット20に入る。ヒーター制御部201はヒーターユニット20にドライエア104を加熱させない。ドライエア104は低温のままヒーターユニット20を通過する。ヒーターユニット20を通過したドライエア104は第3吹き出し口126及び第4吹き出し口128に入る。第3吹き出し口126及び第4吹き出し口128はドライエア104を第1側面カバー124に囲われた内部に吹き出して冷却する。ソークプレート21が所定の温度まで低下したとき、降温モードから通常冷却モードに移行する。
降温モードではソークプレート21と同様にシャトル22、テストハンド36、ソケットエリア19が冷却される。第3吹き出し口126及び第4吹き出し口128は、シャトル22が第2側面カバー174に囲われた内部にドライエア104を吹き出して冷却する。第3吹き出し口126及び第4吹き出し口128は、テストハンド36が第3側面カバー175に囲われた内部にドライエア104を吹き出して冷却する。第3吹き出し口126は、ソケットエリア19が第4側面カバー176に囲われた内部にドライエア104を吹き出して冷却する。
図14に示すように、昇温モードでは、バルブ制御部193が第1電磁弁136、第4電磁弁146、第7電磁弁162を開く。バルブ制御部193が第2電磁弁138、第3電磁弁141、第5電磁弁149、第6電磁弁152、第8電磁弁167、第9電磁弁171を閉じる。
冷凍機10から供給されたドライエア104はマニホールド135に入る。マニホールド135からでたドライエア104はヒーターユニット20に入る。ヒーター制御部201はヒーターユニット20にドライエア104を加熱させる。ドライエア104は加熱された状態でヒーターユニット20を通過する。ヒーターユニット20を通過したドライエア104は第1ソークプレート21a及び第2ソークプレート21bに入る。ヒーター制御部201はソークプレート21の内部に設置された内部ヒーター122をヒーター駆動部185に駆動させる。ソークプレート21は内部ヒーター122に加熱され、内部配管123を通過するドライエア104に加熱される。
ソークプレート21を通過したドライエア104は第1吹き出し口125及び第2吹き出し口127に入る。第1吹き出し口125及び第2吹き出し口127はドライエア104を第1側面カバー124に囲われた内部に吹き出して加熱する。ソークプレート21が所定の温度まで上昇したとき、昇温モードから通常加熱モードに移行する。
昇温モードではソークプレート21と同様にシャトル22、テストハンド36、ソケットエリア19が加熱される。第1吹き出し口125及び第2吹き出し口127はシャトル22が第2側面カバー174に囲われた内部にドライエア104を吹き出して加熱する。第1吹き出し口125及び第2吹き出し口127はテストハンド36が第3側面カバー175に囲われた内部にドライエア104を吹き出して加熱する。第1吹き出し口125はソケットエリア19が第4側面カバー176に囲われた内部にドライエア104を吹き出して加熱する。
各流路には弁が設けられており、温度調整をするために設けられた複数のモード中の選択されたモードに応じて弁の開閉を制御部4のバルブ制御部193が行い、ヒーターユニット20の加熱の制御を制御部4のヒーター制御部201が行う。この構成によれば、制御部4が弁の開閉の制御と、ヒーターユニット20の加熱の制御と、を行う。制御部4は選択されたモードに応じて、温度調整されたドライエア104をソークプレート21等の温度調整対象物に供給できる。
ソークプレート21、シャトル22、テストハンド36及びソケットエリア19にはICデバイス13が位置する凹部が配置される。通常はICデバイス13が凹部の中に納まっている。ICデバイス13が凹部からはみ出している状態をジャム状態という。ジャム状態では正常にICデバイス13を移送できないので、操作者が窓部を開けてICデバイス13の位置を修正する必要がある。このとき、窓部から装置内に湿度の高い空気が進入するので、除湿する必要がある。次に、通常冷却モードでジャム状態から通常運転へ復帰するジャム復帰の例について説明する。
通常冷却モードでジャム状態になるとき、表示装置187に窓部を開くメッセージが表示される。メッセージにはジャム状態になっているICデバイス13に対応する窓部の場所が表示される。操作者は第1解除ボタン112~第7解除ボタン118のうち適切なボタンを操作して、開く窓部の場所を指示する。指示された窓部ではエアーカーテン100が形成される。
エアーカーテン100ではドライエア104が噴出されるのでエアーカーテン100と窓部との間の湿度が低下する。エアーカーテン100と窓部との間の湿度が判定値より下がったとき、開閉ロックが解除される。操作者は窓部を開いて、ジャム状態のICデバイス13を正常の状態に直す。操作者は窓部を閉じる。操作者は操作パネル7を操作して、電子部品搬送装置2の再稼働を指示する。
モード制御部195はジャム復帰モードを開始する。ジャム復帰モードでは、まず、降温モードが実施される。第1側面カバー124、第2側面カバー174、第3側面カバー175、第4側面カバー176内の湿度が0.1%以下且つ温度が10℃以下になったら、通常冷却モードに移行する。デバイス供給領域14、検査領域15、デバイス回収領域16の温度が安定したら、エアーカーテン100を停止する。デバイス供給領域14、検査領域15、デバイス回収領域16の湿度が所定値まで低下したら、電子部品搬送装置2の稼働が再開される。
この方法によれば、ジャム状態を修正するときにも、短時間で湿度を及び温度を下げることができる。従って、生産性良くICデバイス13を検査することができる。
この構造によれば、ヒーターユニット20がドライエア104を加熱する。従って、ドライエア104を所定の温度にすることができる。所定の温度のドライエア104を用いてソークプレート21等の温度調整対象物の温度調整をすることができる。デバイス供給領域14、検査領域15、デバイス回収領域16の温度を所定に温度にすることができる。例えば、デバイス供給領域14、検査領域15、デバイス回収領域16の温度を通常冷却モードでは約10℃に維持して、通常加熱モードでは約30℃に維持できる。
第2実施形態
前記第1実施形態では電子部品搬送装置2の裏側に第1解除ボタン112~第7解除ボタン118が配置された。裏側の解除ボタンは1つでも良い。モニター6にて裏側の解除ボタンを押したときに開く窓部を設定する。センサーにて保守が必要なICデバイス13を検出して、裏側の解除ボタンを押したときには保守し易い場所の窓部を開いても良い。解除ボタンが少なので操作性を良くすることができる。
前記第1実施形態では電子部品搬送装置2の裏側に第1解除ボタン112~第7解除ボタン118が配置された。裏側の解除ボタンは1つでも良い。モニター6にて裏側の解除ボタンを押したときに開く窓部を設定する。センサーにて保守が必要なICデバイス13を検出して、裏側の解除ボタンを押したときには保守し易い場所の窓部を開いても良い。解除ボタンが少なので操作性を良くすることができる。
第3実施形態
前記第1実施形態では各領域に第5吹き出し口119が多数設置された。各領域に設置される第5吹き出し口119の数は少数でも良い。各領域にドライエア104が供給されれば良い。
前記第1実施形態では各領域に第5吹き出し口119が多数設置された。各領域に設置される第5吹き出し口119の数は少数でも良い。各領域にドライエア104が供給されれば良い。
第4実施形態
前記第1実施形態ではイオナイザー95は第4開閉部53の内側及び第4エアーカーテン装置68の外側に配置された。開閉部への帯電が問題にならないときには、イオナイザー95は開閉部の内側にのみ設置されても良い。イオナイザー95の設置個数を減らすことができる。
前記第1実施形態ではイオナイザー95は第4開閉部53の内側及び第4エアーカーテン装置68の外側に配置された。開閉部への帯電が問題にならないときには、イオナイザー95は開閉部の内側にのみ設置されても良い。イオナイザー95の設置個数を減らすことができる。
第5実施形態
前記第1実施形態では内部配管123に供給されたドライエア104がソークプレート21を直接加熱した。ソークプレート21はヒーターを備えても良い。ソークプレート21をドライエア104だけが加熱しても良く、ヒーターだけが加熱しても良い。ソークプレート21をドライエア104とヒーターとの両方が加熱しても良い。電子部品搬送装置2は昇温時間に合わせて加熱する方法を選択できる。
前記第1実施形態では内部配管123に供給されたドライエア104がソークプレート21を直接加熱した。ソークプレート21はヒーターを備えても良い。ソークプレート21をドライエア104だけが加熱しても良く、ヒーターだけが加熱しても良い。ソークプレート21をドライエア104とヒーターとの両方が加熱しても良い。電子部品搬送装置2は昇温時間に合わせて加熱する方法を選択できる。
2…デバイス搬送装置としての電子部品搬送装置、4…制御部、10…冷凍機、13…検査対象物としてのICデバイス、19…温度調整対象物としてのソケットエリア、20…ヒーターユニット、21…温度調整対象物としてのソークプレート、22…温度調整対象物としてのシャトル、36…温度調整対象物としてのテストハンド、104…ドライエア、119…吹き出し口としての第5吹き出し口、123a…供給ポート、123b…回収ポート、125…吹き出し口及び局所吹き出し口としての第1吹き出し口、126…吹き出し口及び局所吹き出し口としての第3吹き出し口、127…吹き出し口及び局所吹き出し口としての第2吹き出し口、128…吹き出し口及び局所吹き出し口としての第4吹き出し口、136…弁としての第1電磁弁、137…第2流路、138…弁としての第2電磁弁、141…弁としての第3電磁弁、142…第1流路、146…弁としての第4電磁弁、147…第3流路、149…弁としての第5電磁弁、152…弁としての第6電磁弁、153…第4流路、162…弁としての第7電磁弁、167…弁としての第8電磁弁、171…弁としての第9電磁弁。
Claims (7)
- 冷凍機と、
前記冷凍機から投入されるドライエアを、前記冷凍機から投入される温度より上げるヒーターユニットと、
前記冷凍機と複数の温度調整対象物の供給ポートの各々とをつなぐ第1流路と、
前記冷凍機とマニホールドとをつなぐ第2流路と、
前記マニホールドと前記第1流路とをつなぐ第3流路と、を有し、
前記ヒーターユニットは、前記第3流路上に設けられていることを特徴とするデバイス搬送装置。 - 請求項1に記載のデバイス搬送装置であって、
各前記温度調整対象物の回収ポートと前記マニホールドとをつなぐ第4流路と、
前記第3流路の途中で分岐して接続され前記温度調整対象物の周辺にドライエアを放出する吹き出し口と、を有することを特徴とするデバイス搬送装置。 - 請求項1または2に記載のデバイス搬送装置であって、
各流路には弁が設けられており、温度調整をするために設けられた複数のモード中の選択されたモードに応じて前記弁の開閉と前記ヒーターユニットの加熱の制御を行う制御部、を有することを特徴とするデバイス搬送装置。 - 請求項3に記載のデバイス搬送装置であって、
通常冷却モード、通常加熱モード、高温加熱状態から冷却する降温モード、低温冷却状態から加熱する昇温モードの少なくとも4つのモードを有することを特徴とするデバイス搬送装置。 - 請求項1~4のいずれか一項に記載のデバイス搬送装置であって、
前記温度調整対象物は、検査対象物と導通して検査するソケットが配置された領域であるソケットエリア、前記検査対象物を前記ソケットに押圧するテストハンド、前記検査対象物の温度を検査待機時に調整するソークプレート、前記検査対象物を前記ソークプレートから前記テストハンドの可動範囲に搬送するシャトルを含むことを特徴とするデバイス搬送装置。 - 請求項2に記載のデバイス搬送装置であって、
前記吹き出し口は、前記温度調整対象物の周辺に部分的にドライエアを放出する局所吹き出し口を有することを特徴とするデバイス搬送装置。 - 請求項6に記載のデバイス搬送装置であって、
前記第4流路は、途中で分岐して前記局所吹き出し口にもつながっていることを特徴とするデバイス搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020178714A JP2022069825A (ja) | 2020-10-26 | 2020-10-26 | デバイス搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020178714A JP2022069825A (ja) | 2020-10-26 | 2020-10-26 | デバイス搬送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2022069825A true JP2022069825A (ja) | 2022-05-12 |
Family
ID=81534463
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2020178714A Pending JP2022069825A (ja) | 2020-10-26 | 2020-10-26 | デバイス搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2022069825A (ja) |
-
2020
- 2020-10-26 JP JP2020178714A patent/JP2022069825A/ja active Pending
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