JP2021156196A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の温度条件(冷間又は温間)を考慮しつつタンブル流と燃料噴射時期とを適切に制御可能できるようにする。
【解決手段】ピストンと、順タンブル流と逆タンブル流とを選択的に生成可能なタンブル生成装置と、気筒の燃焼室の上壁における吸気側の周縁部に配置され排気側のシリンダボア壁面に向けて燃料を噴射する筒内燃料噴射弁と、を備える内燃機関に搭載されている。制御装置は、内燃機関の冷却水温度が閾値未満の冷間時には、逆タンブル流が生成されるようにタンブル生成装置を制御し、かつ、吸気行程において噴射燃料がピストンの頂面と排気側のシリンダボア壁面との境界近傍に向かう特定時期に燃料を噴射するように筒内燃料噴射弁を制御し、冷却水温度が閾値以上の温間時には、順タンブル流が生成されるようにタンブル生成装置を制御し、かつ、吸気行程において特定時期よりも後の時期に燃料を噴射するように筒内燃料噴射弁を制御する。
【選択図】図1

Description

この発明は、内燃機関の制御装置に関する。
例えば、特許文献1には、タンブル流を制御するためのバルブ(吸気流動制御弁)を吸気通路に備える筒内噴射式の内燃機関が開示されている。具体的には、吸気流動制御弁の制御により、機関の低負荷時には、吸気通路の天壁側が閉鎖され、吸気は吸気通路の底壁側に沿って流れる。一方、吸気流動制御弁の制御により、機関の高負荷時には、吸気通路の天壁側が開放される。
特開2004−150361号公報
吸気行程において筒内燃料噴射弁を用いて燃料を気筒内に直接噴射する場合には、燃料噴射時期によって、粒子状物質の粒子数PNが増加し易くなったり、混合気の不均質に起因する燃焼変動が増大し易くなったりする。また、粒子数PNは、内燃機関の冷却水温度が低い冷間時において増加し易くなる。タンブル流の制御を利用して粒子数PNの増加抑制と燃焼変動の増大抑制とを両立させるためには、内燃機関の温度条件(冷間又は温間)を考慮しつつタンブル流と燃料噴射時期とを適切に制御することが望まれる。
本発明は、上述のような課題に鑑みてなされたものであり、内燃機関の温度条件(冷間又は温間)を考慮しつつタンブル流と燃料噴射時期とを適切に制御できるようにした内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る内燃機関の制御装置は、
気筒内に配置され、気筒内を往復移動するピストンと、
気筒の吸気側で上昇しかつ気筒の排気側で下降する順タンブル流と、吸気側で下降しかつ排気側で上昇する逆タンブル流とを選択的に生成可能なタンブル生成装置と、
気筒の燃焼室の上壁における吸気側の周縁部に配置され、排気側のシリンダボア壁面に向けて燃料を噴射する筒内燃料噴射弁と、
を備える内燃機関に搭載されている。
制御装置は、
内燃機関の冷却水温度が閾値未満の冷間時には、逆タンブル流が生成されるようにタンブル生成装置を制御し、かつ、吸気行程において噴射燃料がピストンの頂面と排気側のシリンダボア壁面との境界近傍に向かう特定時期に燃料を噴射するように筒内燃料噴射弁を制御し、
冷却水温度が閾値以上の温間時には、順タンブル流が生成されるようにタンブル生成装置を制御し、かつ、吸気行程において特定時期よりも後の時期に燃料を噴射するように筒内燃料噴射弁を制御する。
本発明によれば、冷間時には、逆タンブル流が生成されるようにタンブル生成装置が制御され、吸気行程において噴射燃料がピストンの頂面と排気側のシリンダボア壁面との境界近傍に向かう特定時期に燃料を噴射するように筒内燃料噴射弁が制御される。これにより、冷間時において、粒子数PNの低減と燃焼変動の抑制とを好適に両立可能な燃料噴射時期及びタンブル流の制御を実現できる。また、温間時には、順タンブル流が生成されるようにタンブル生成装置が制御されるとともに吸気行程において特定時期よりも後の時期に燃料を噴射するように筒内燃料噴射弁が制御される。これにより、温間時において、燃焼変動を好適に抑制可能な燃料噴射時期及びタンブル流の制御を実現できる。以上のように、本発明によれば、内燃機関の温度条件(冷間又は温間)を考慮しつつタンブル流と燃料噴射時期とを適切に制御できるようになる。
本発明の実施の形態に係る内燃機関のシステム構成例を表した模式図である。 図1に示すタンブル生成装置によるタンブル流の切り替えについて説明するための図である。 比較例における吸気行程中の噴射時期A〜Cでの燃料噴射について説明するための図である。 吸気行程中の各噴射時期に対する粒子数PN、トルク変動及びCO濃度の関係をそれぞれ表したグラフである。 本発明の実施の形態において冷間時に用いられる噴射時期及びタンブル流の制御を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係るエンジン水温に応じた噴射時期及びタンブル流の制御に関する処理のルーチンを示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。以下に示す実施の形態において各要素の個数、数量、量、範囲等の数に言及した場合、特に明示した場合や原理的に明らかにその数に特定される場合を除いて、その言及した数に、この発明が限定されるものではない。また、以下に示す実施の形態において説明する構造やステップ等は、特に明示した場合や明らかに原理的にそれに特定される場合を除いて、この発明に必ずしも必須のものではない。
1.内燃機関のシステム構成例
図1は、実施の形態に係る内燃機関10のシステム構成例を表した模式図である。図1に示す内燃機関10は、火花点火式エンジンである。内燃機関10の各気筒12には、ピストン14が設けられている。ピストン14は気筒12内を往復移動する。気筒12内におけるピストン14の頂部側には、燃焼室16が形成されている。燃焼室16には、吸気ポート18及び排気ポート20が連通している。
各気筒12には、筒内燃料噴射弁(以下、「筒内噴射弁」と略する)22が配置されている。筒内噴射弁22は、燃焼室16の上壁(すなわち、シリンダヘッド側の壁)16aにおける吸気側の周縁部に配置され、排気側のシリンダボア壁面12aに向けて燃料を噴射する。より詳細には、筒内噴射弁22の噴射方向は、次のように設定されている。すなわち、筒内噴射弁22の噴射方向(噴射中心軸の方向)は、図1に示すように、噴射燃料が排気側のシリンダボア壁面12aにおける点Pの近傍に向けて進むように設定されている。この点Pは、上死点と下死点との略中間的なピストン位置におけるピストン14の頂面14aと排気側のシリンダボア壁面12aとの境界に相当する。
また、各気筒12には、気筒12内の混合気に点火するための点火装置(図示省略)の点火プラグ24が設けられている。点火プラグ24は、燃焼室16の上壁16aの中央部に配置されている。
内燃機関10は、さらにタンブル生成装置30を備えている。タンブル生成装置30は、吸気の流れによって燃焼室16内に縦回転の渦(すなわち、タンブル流)を生成する。より具体的には、タンブル生成装置30は、順タンブル流と逆タンブル流とを選択的に生成可能に構成されている。図1に示す例では、タンブル生成装置30は、仕切り壁32と気流制御弁34とを含む。
仕切り壁32は、図1に示すように、吸気ポート18内の流路を、気筒軸線の上方側(シリンダヘッド側)の上方流路18aとその下方側(シリンダブロック側)の下方流路18bとに区画するように形成されている。気流制御弁34は、仕切り壁32における吸気流れの上流側の端部に配置されており、上方流路18aを開閉する。気流制御弁34は、タンブルコントロールバルブ(TCV)とも呼ばれる。
図2(A)及び2(B)は、図1に示すタンブル生成装置30によるタンブル流の切り替えについて説明するための図である。順タンブル流を生成するときには、気流制御弁34によって上方流路18aが開放される。吸気ポート18は、常時開かれている下方流路18bとともに上方流路18aが開かれている状態において、順タンブル流を生成可能に形成されている。このため、気流制御弁34によって上方流路18aを開くことにより、図2(A)に示すように、気筒12内には、吸気側で上昇しかつ排気側で下降する順タンブル流(正タンブル流)が生成される。
一方、逆タンブル流を生成するときには、気流制御弁34によって上方流路18aが閉鎖される。これにより、吸気は、下方流路18bを通って流れた後に主に上壁16aの吸気側周縁部の側から気筒12内に流入する。その結果、図2(B)に示すように、気筒12内には、吸気側で下降しかつ排気側で上昇する逆タンブル流が生成される。
図1に示すシステムは、内燃機関10を制御する「制御装置」としての電子制御ユニット(ECU)40を備えている。ECU40は、プロセッサとメモリとを有する。メモリには、内燃機関10の各制御に用いられるマップを含む各種のデータ及び各種の制御プログラムが記憶されている。ECU40は、内燃機関10を制御するための各種センサからセンサ信号を取り込む。ここでいう各種センサは、クランク角センサ42とエンジン水温センサ44とを含む。プロセッサは、取り込まれたセンサ信号を用いつつメモリから制御プログラムを読み出して実行し、各種アクチュエータを操作するための操作信号を出力する。ここでいう各種アクチュエータは、上述の筒内噴射弁22、点火装置及び気流制御弁34を含む。これにより、ECU40による各種制御が実現される。
2.冷間時における吸気行程での燃料噴射に関する課題
図3(A)〜3(C)は、それぞれ、比較例における吸気行程中の噴射時期A〜Cでの燃料噴射について説明するための図である。図4(A)〜4(C)は、吸気行程中の各噴射時期に対する粒子数PN、トルク変動及びCO濃度の関係をそれぞれ表したグラフである。なお、比較例における筒内噴射弁の噴射方向は、図1に示す筒内噴射弁22のそれと同じであるものとする。また、図3及び図4の各図に示す関係は、内燃機関の冷却水温度(エンジン水温)が所定の閾値未満の冷間時を対象として、同一のエンジン回転数及びエンジン負荷の下での関係を示している。
比較例における噴射時期Aは、吸気行程の前期に位置している。この噴射時期Aにおいて燃料噴射が行われると、図3(A)に示すように、燃料噴霧がピストンに衝突し易くなる。その結果、ピストンへの燃料付着量が多くなる。この燃料付着量の増加は、図4(A)に示すように粒子数PNの増加に繋がる。その一方で、噴射時期Aが用いられると、噴射後に燃料が拡散し易いため、混合気の均質性が良好となる(図4(C)に示すように排気中のCO濃度が低減する)。その結果、燃焼変動が低く抑えられる(図4(B)に示すようにトルク変動が低く抑えられる)。
次に、噴射時期Bは、吸気行程の中盤(中央位置付近)に位置している。上述のように筒内噴射弁22のものと同じ噴射方向を有する筒内噴射弁によれば、噴射時期Bが用いられると、図3(B)に示すように噴射燃料が点Pの近傍に集中的に向かうことになる。その結果、ピストンへの燃料付着量が少ないので図4(A)に示すように粒子数PNは少なくなるが、混合気の均質性が低下する(CO濃度が高くなる)。このため、燃焼変動(トルク変動)が増大してしまう。
次に、噴射時期Cは、吸気行程の後期に位置している。この噴射時期Cが用いられると、図3(C)に示すように、燃料噴霧が排気側のシリンダボア壁面に沿って下降し、ピストンに衝突し易くなる。その結果、ピストンへの燃料付着量が多くなり、粒子数PNが増加する。その一方で、気筒内空間が広い状態で燃料噴射が行われるので、噴流によって順タンブル流が強化され、燃料が拡散し易くなる。その結果、混合気の均質性が良好となり(CO濃度が低減し)、燃焼変動(トルク変動)が低く抑えられる。
3.実施の形態に係る内燃機関の温度条件に応じた噴射時期及びタンブル流の制御
3−1.制御の概要
(冷間時)
図5は、実施の形態において冷間時に用いられる噴射時期及びタンブル流の制御を説明するための図である。
粒子数PNは、温間時と比べて冷間時に多くなる。このため、冷間時に上述の比較例における噴射時期A又はCが用いられると、粒子数PNの低減を図ることは難しい。その一方で、図3及び4を参照して説明したように、噴射時期Bのように点P(図3(B)参照)に向かう時期で燃料を噴射した場合には、粒子数PNを減少させられるが燃焼変動が増大するという課題がある。
これらの点に鑑み、本実施形態では、冷間時には、図5に示すように、逆タンブル流が生成されるようにタンブル生成装置30が制御される(気流制御弁34によって上方流路18aが閉鎖される)。そして、冷間時には、「特定時期」に燃料を噴射するように筒内噴射弁22が制御される。この特定時期とは、噴射時期B(図3(B))と同様に、吸気行程において噴射燃料がピストン14の頂面14aと排気側のシリンダボア壁面12aとの境界(点P)近傍に向かう噴射時期のことをいう。
このような冷間時の制御によれば、図5に示すように、逆タンブル流を利用して燃料噴霧の拡散を促進できる。より詳細には、噴射燃料が衝突する点P付近の頂面14a及びシリンダボア壁面12aの部位に対して空間的に余裕のある方向に進むタンブル流(点P付近で上方に向かう逆タンブル流)を生成することによって燃料噴霧の拡散を促進できる。これにより、図4(C)中に星印で示すようにCO濃度を低減できる(均質性を改善できる)。その結果、図4(B)中に星印で示すように、トルク変動(燃焼変動)を改善できる。さらに、逆タンブル流の利用により、ピストン14への燃料付着量をより効果的に減少できるので、図4(A)中に星印で示すように、粒子数PNをより少なくすることができる。
(温間時)
一方、本実施形態では、エンジン水温が上記閾値以上となる温間時には、図示は省略されるが、順タンブル流が生成されるようにタンブル生成装置が制御される(気流制御弁34によって上方流路18aが開放される)。そして、温間時には、吸気行程において上記の「特定時期」よりも後の時期(例えば、図3(C)に示す噴射時期C)に燃料を噴射するように筒内噴射弁22が制御される。
まず、温間時であれば、噴射時期C等の特定時期よりも後の噴射時期が用いられても、冷間時と比べて粒子数PNを少なく抑えることができる。そして、噴射時期Cのような特定時期よりも後の時期(吸気行程の後期)では、図4(B)及び4(C)を参照して既に説明したように、混合気の均質性が高まり、燃焼変動(トルク変動)が効果的に低く抑制される。そのうえで、このような後期においてタンブル生成装置30によって順タンブル流を積極的に生成させることによって、次のような効果が得られる。
広い気筒内空間において噴流による順タンブル流の強化に加えて順タンブル流をより強化させることができる。その結果、図4(C)中に星印(温間時)で示すように混合気の拡散効果がより高まる。より詳細には、噴射燃料が衝突する排気側のシリンダボア壁面12aの部位に対して空間的に余裕のある方向に進むタンブル流(排気側のシリンダボア壁面12a付近で下降する順タンブル流)を生成することによって燃料噴霧の拡散をより効果的に促進できる。これにより、図4(B)中に星印(温間時)で示すように燃焼変動(トルク変動)の低減効果をより高めることができる。付け加えると、本実施形態とは異なり、このような後期の利用時に逆タンブル流が生成されると、噴流による順タンブル流の強化を阻害し、燃焼が遅くなり、燃焼変動が増加してしまう。
3−2.ECUによる処理
図6は、実施の形態に係るエンジン水温に応じた噴射時期及びタンブル流の制御に関する処理のルーチンを示すフローチャートである。図6に示すルーチンは、内燃機関10の運転中に繰り返し実行される。
図6に示すルーチンでは、ECU40は、まず、ステップS100においてエンジン水温が所定の閾値未満であるか否かを判定する。この閾値は、内燃機関10が冷間状態(未暖機状態)にあるか温間状態(暖機完了状態)にあるかを判断するための値である。
ECU40は、ステップS100において冷間時であると判定した場合には、ステップS102に進む。ステップS102では、ECU40は、逆タンブル流生成のために、気流制御弁34を閉じる(上方流路18aを閉鎖する)。次いで、ECU40は、ステップS104に進む。
ステップS104では、ECU40は、冷間時用の噴射時期(図5に示す点Pに向けて燃料を噴射するための上述の特定時期)を算出する。より詳細には、ECU40のメモリには、気流制御弁閉時用の噴射時期マップが記憶されている。この噴射時期マップには、エンジン負荷及びエンジン回転数に応じた冷間時用の噴射時期(特定時期)が設定されている。本ステップS104では、ECU40は、このような噴射時期マップを参照することにより、冷間時用の噴射時期を算出する。
ステップS104の処理の後に、ECU40は、ステップS106に進む。ステップS106では、ECU40は、ステップS104にて算出した噴射時期で各気筒12の燃料噴射を実行する。
一方、ECU40は、ステップS100において温間時であると判定した場合には、ステップS108に進む。ステップS108では、ECU40は、順タンブル流生成のために、気流制御弁34を開く(上方流路18aを開放する)。次いで、ECU40は、ステップS110に進む。
ステップS110では、ECU40は、温間時用の噴射時期(特定時期よりも後の吸気行程後期の所定時期)を算出する。より詳細には、ECU40のメモリには、気流制御弁開時用の噴射時期マップが記憶されている。この噴射時期マップには、エンジン負荷及びエンジン回転数に応じた温間時用の噴射時期が設定されている。本ステップS110では、ECU40は、このような噴射時期マップを参照することにより、温間時用の噴射時期を算出する。
ステップS110の処理の後に、ECU40は、ステップS106に進み、ステップS110にて算出した噴射時期で各気筒12の燃料噴射を実行する。
4.効果
以上説明したように、本実施形態によれば、冷間時には、逆タンブル流が生成されるようにタンブル生成装置30が制御され、吸気行程において噴射燃料がピストン14の頂面14aと排気側のシリンダボア壁面12aとの境界(点P)近傍に向かう特定時期に燃料を噴射するように筒内噴射弁22が制御される。これにより、冷間時において、粒子数PNの低減と燃焼変動の抑制とを好適に両立可能な燃料噴射時期及びタンブル流の制御を実現できる。また、温間時には、順タンブル流が生成されるようにタンブル生成装置30が制御されるとともに吸気行程において特定時期よりも後の時期に燃料を噴射するように筒内噴射弁22が制御される。これにより、温間時において、燃焼変動を好適に抑制可能な燃料噴射時期及びタンブル流の制御を実現できる。
以上のように、本実施形態によれば、内燃機関の温度条件(冷間又は温間)を考慮しつつタンブル流と燃料噴射時期とを適切に制御できるようになる。
5.タンブル生成装置の他の例
本発明に係る「タンブル生成装置」は、順タンブル流と逆タンブル流とを選択的に生成可能なものであれば、上述の仕切り壁32と気流制御弁34とを備えるタンブル生成装置30の例に限られない。すなわち、以下に説明される構成を有するタンブル生成装置が用いられてもよい。
具体的には、タンブル生成装置は、特開2004−183567号公報に開示されるように、吸気ポートの内周壁部の上側壁及び下側壁にそれぞれ設けられた第1及び第2フラップを備え、正タンブル流(順タンブル流)を生成するときには第2フラップを閉じかつ第1フラップを開き、逆タンブル流を生成するときには第1フラップを閉じかつ第2フラップを開くように構成されてもよい。
また、タンブル生成装置は、特開平6−212982号公報に開示されるように、吸気ポートの吸気弁近傍に配置されて翼形の弁部を有する吸気制御弁を備え、この吸気制御弁の回転角度に応じて順タンブル流と逆タンブル流とを選択的に生成可能に構成されてもよい。
また、タンブル生成装置は、特開平10−212965号公報に開示されるように、順タンブル流を生成可能に形成された吸気ポートと、吸気弁近傍の吸気ポートの上壁に配置されて円柱状の弁体を有するロータリーバルブ(タンブルコントロールバルブ)とを備え、ロータリーバルブを回転させて吸気ポートの上壁側の流路を塞ぐことにより逆タンブル流を生成し、ロータリーバルブを回転させて上記流路を開放することにより順タンブル流を生成するように構成されてもよい。
また、タンブル生成装置は、特開平9−242550号公報に開示されるように、同一気筒用の2つの吸気ポートをそれぞれ順タンブルポートと逆タンブルポートとして備え、逆タンブルポートを閉じたときに順タンブル流を生成し、順タンブルポートを閉じたときに逆タンブル流を生成するように構成されてもよい。
また、タンブル生成装置は、特開平10−205338号公報又は特開平11−062597号公報に開示されるように、吸気弁近傍の吸気ポートの上壁に接続される副通路と、副通路に分流する吸気の流量を調整するコントロールバルブとを備え、コントロールバルブを閉じたときに逆タンブル流を生成し、コントロールバルブを開いたときに順タンブル流を生成するように構成されてもよい。
さらに、タンブル生成装置は、特開平11−270342号公報に開示されるように、吸気弁近傍の吸気ポートの上壁に設けられた気流制御弁を備え、吸気流と略平行な開き位置に気流制御弁を制御することにより順タンブル流を生成し、吸気ポートの上壁側の流路を塞ぐ閉じ位置に気流制御弁を制御することにより逆タンブル流を生成するように構成されてもよい。
10 内燃機関
12 気筒
12a 排気側のシリンダボア壁面
14 ピストン
14a ピストンの頂面
16 燃焼室
16a 燃焼室の上壁
18 吸気ポート
18a 吸気ポートの上方流路
18b 吸気ポートの下方流路
22 筒内噴射弁
30 タンブル生成装置
32 仕切り壁
34 気流制御弁
40 電子制御ユニット(ECU)

Claims (1)

  1. 気筒内に配置され、前記気筒内を往復移動するピストンと、
    前記気筒の吸気側で上昇しかつ前記気筒の排気側で下降する順タンブル流と、前記吸気側で下降しかつ前記排気側で上昇する逆タンブル流とを選択的に生成可能なタンブル生成装置と、
    前記気筒の燃焼室の上壁における前記吸気側の周縁部に配置され、前記排気側のシリンダボア壁面に向けて燃料を噴射する筒内燃料噴射弁と、
    を備える内燃機関に搭載された制御装置であって、
    前記制御装置は、
    前記内燃機関の冷却水温度が閾値未満の冷間時には、前記逆タンブル流が生成されるように前記タンブル生成装置を制御し、かつ、吸気行程において噴射燃料が前記ピストンの頂面と前記排気側の前記シリンダボア壁面との境界近傍に向かう特定時期に燃料を噴射するように前記筒内燃料噴射弁を制御し、
    前記冷却水温度が前記閾値以上の温間時には、前記順タンブル流が生成されるように前記タンブル生成装置を制御し、かつ、前記吸気行程において前記特定時期よりも後の時期に燃料を噴射するように前記筒内燃料噴射弁を制御する
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
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