JPH08165929A - エンジンの吸気制御装置 - Google Patents

エンジンの吸気制御装置

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Publication number
JPH08165929A
JPH08165929A JP6308886A JP30888694A JPH08165929A JP H08165929 A JPH08165929 A JP H08165929A JP 6308886 A JP6308886 A JP 6308886A JP 30888694 A JP30888694 A JP 30888694A JP H08165929 A JPH08165929 A JP H08165929A
Authority
JP
Japan
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engine
intake
control valve
intake control
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6308886A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumitoshi Sugiyama
文敏 杉山
Kazuo Ishimatsu
和雄 石松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP6308886A priority Critical patent/JPH08165929A/ja
Publication of JPH08165929A publication Critical patent/JPH08165929A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B2275/00Other engines, components or details, not provided for in other groups of this subclass
    • F02B2275/48Tumble motion in gas movement in cylinder
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 吸気制御弁の開閉時期を容易に設定できるよ
うにする。 【構成】 タンブル・スワールコントロールバルブ(T
CV)8をエンジン1が低回転・低負荷であるときに閉
じ、高回転・高負荷のときに開くようにする。暖機運転
中と暖機運転後とで、開閉に起因して生じる出力変動が
小さくなるように開閉時しきい値を移行させるようにし
た。暖気運転中にはしきい値を低回転・低負荷側へ移行
させる。暖機運転終了後ではしきい値を高回転・高負荷
側へ移行させる。エンジンがどのような運転状態であろ
うとも、TCV8の開閉に起因する出力変動を小さく抑
えられ、暖機時に触媒を急速に昇温できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸気通路内に閉状態で
吸気流を吸気通路の一側に偏らせてシリンダ内に吸気の
旋回流を生じさせる吸気制御弁が設けられたエンジンの
吸気制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の吸気制御装置としては、例えば
特開平2−230920号公報に開示されたものがあ
る。この公報に示された吸気制御装置は、エンジンの吸
気ポートに吸気通路を天壁側通路と底壁側通路とに画成
する隔壁を設け、天壁側通路あるいは底壁側通路にこれ
を開閉する吸気制御弁を介装して構成されていた。な
お、この吸気制御弁はエンジンの低吸入空気量時に閉じ
る構造になっていた。
【0003】この従来の吸気制御装置によれば、吸気制
御弁を例えば底壁側通路に配設すると、低吸入空気量時
には吸気は吸気制御弁が閉じられることにより天壁側通
路のみに流れるようになり、吸気弁側開口からシリンダ
軸線方向に略沿う方向性をもってシリンダ内に流入す
る。このため、シリンダ内に縦渦からなるタンブルが発
生する。
【0004】このようにタンブルが発生するように構成
すると、タンブルが発生しないときに較べて燃焼速度が
速まり、EGR量を増やしても燃焼が安定して行われる
ようになり、特に低回転・低負荷運転時に燃費、燃焼安
定性を向上させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上述した吸
気制御弁を使用する場合、後述する問題があった。第1
に、低負荷時では吸気制御弁の開閉状態によって燃焼速
度が異なる関係から開閉状態が変わることに起因してエ
ンジン出力が変動してしまうので、吸気制御弁の開閉時
期を設定するのが問題であった。
【0006】しかも、排気管に触媒が介装されている場
合には、暖機運転中には触媒が可及的に速やかに活性温
度へ昇温されるように、吸気制御弁を開いて燃焼速度を
遅くし、排気ガス温度を上昇させることが望ましいが、
上述した出力変動の影響を加味して吸気制御弁を開閉さ
せなければならないので、開閉時期の設定がより一層困
難になっていた。
【0007】第2に、排気管に触媒を介装する場合に
は、上述したように暖機運転時には吸気制御弁を開く必
要があるが、このようにするとタンブルが消失されて燃
焼安定性が低下してしまう。
【0008】第3に、吸気制御弁が開いた状態では燃焼
が緩慢になるので、この状態に適合するように点火時期
を決定すると、吸気制御弁が閉じたときには点火時期が
早過ぎてしまい、ノッキングが生じ易くなってしまう。
このノッキングは、低オクタン価の燃料を使用した場合
にも吸気制御弁が閉じると生じ易くなってしまう。
【0009】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、吸気制御弁が開閉することに起因し
て出力変動、ノッキングが生じるのを防ぐとともに、暖
機運転時に燃焼安定性を確保しながら触媒を急速に昇温
させることができるようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るエンジ
ンの吸気制御装置は、吸気制御弁を制御する制御装置
を、エンジンが低回転・低負荷で運転されるときに吸気
制御弁を閉状態とし、高回転・高負荷で運転されるとき
に吸気制御弁を開状態とし、かつこの開閉状態を切換え
るときのしきい値を、エンジンが暖機運転中であるとき
には相対的に低回転・低負荷側へ移行させ、暖機運転終
了後であるときには相対的に高回転・高負荷側へ移行さ
せる構成としてなり、このしきい値を移行させるときの
目標値を、吸気制御弁の開閉状態を変える以前と変えた
後とでエンジンの出力差が予め定めた出力差より大きく
なることがない値としたものである。
【0011】第2の発明に係るエンジンの吸気制御装置
は、吸排気弁駆動装置にカム軸の位相を変えて吸排気弁
のバルブオーバーラップを変える可変バルブタイミング
装置を設け、吸気制御弁を制御する制御装置を、エンジ
ンが低回転・低負荷で運転されるときに吸気制御弁を閉
状態とし、高回転・高負荷で運転されるときに吸気制御
弁を開状態とし、かつこの開閉状態を切換えるときのし
きい値を、エンジンが暖機運転中であるときには相対的
に低回転・低負荷側へ移行させ、暖機運転終了後である
ときには相対的に高回転・高負荷側へ移行させるように
構成し、前記可変バルブタイミング装置を制御する制御
装置を、エンジンが低回転・低負荷で運転されるときに
バルブオーバーラップを小さくし、高回転・高負荷で運
転されるときにバルブオーバラップを大きくし、かつこ
のオーバーラップを変えるときのしきい値を、エンジン
が暖機運転中であるときには相対的に高回転・高負荷側
へ移行させ、暖機運転終了後であるときには相対的に低
回転・低負荷側へ移行させるように構成したものであ
る。
【0012】第3の発明に係るエンジンの吸気制御装置
は、第2の発明に係るエンジンの吸気制御装置におい
て、エンジンが暖機運転中であるときには、可変バルブ
タイミング装置の制御に用いるしきい値が移行される目
標値を、吸気制御弁の制御に用いるしきい値が移行され
る目標値より高回転・高負荷側の値としたものである。
【0013】第4の発明に係るエンジンの吸気制御装置
は、吸気制御弁を制御する制御装置を、エンジンが低回
転・低負荷で運転されるときに吸気制御弁を閉状態と
し、高回転・高負荷で運転されるときに吸気制御弁を開
状態とし、かつ吸気制御弁を閉状態になるよう制御する
ときにはエンジンの点火時期を遅角させ、吸気制御弁を
開状態になるよう制御するときにはエンジンの点火時期
を進角させる構成としたものである。
【0014】第5の発明に係るエンジンの吸気制御装置
は、吸気制御弁を制御する制御装置を、エンジンが低回
転・低負荷で運転されるときに吸気制御弁を閉状態と
し、高回転・高負荷で運転されるときに吸気制御弁を開
状態とし、かつこの開閉状態を切換えるときのしきい値
を、燃料のオクタン価が予め定めた値より低いときには
低回転・低負荷側へ移行させる構成としたものである。
【0015】
【作用】第1の発明によれば、エンジンが暖機運転中で
あるときには、吸気制御弁が開いて燃焼が緩慢に行われ
排気ガス温度が上昇する制御領域が拡がる。その上、吸
気制御弁の開閉状態が変わるときには開閉に起因して生
じる出力変動が小さくて済む。
【0016】第2の発明によれば、エンジンが暖機運転
中であるときには吸気制御弁が開く制御領域が拡がると
ともに、可変バルブタイミング装置でバルブオーバーラ
ップが小さくなる制御領域が拡がる。また、暖機運転終
了後であるときには吸気制御弁が閉じる制御領域が拡が
るとともに、可変バルブタイミング装置でバルブオーバ
ーラップが大きくなる制御領域が拡がる。このため、暖
機運転中と暖機運転終了後との両方で高い燃焼安定性が
得られる。
【0017】第3の発明によれば、エンジンが暖機運転
中であるときには、エンジン運転状態が吸気制御弁が開
く状態より高回転・高負荷側であるときに可変バルブタ
イミング装置でバルブオーバラップの大小が変えられる
から、暖機運転中に吸気制御弁が開いて燃焼が緩慢に行
われるときにバルブオーバラップを小さくして内部EG
R量を減少させることができる。
【0018】第4の発明によれば、エンジンの点火時期
は吸気制御弁の開閉に応じて最適な時期に制御すること
ができる。
【0019】第5の発明によれば、オクタン価の低い燃
料を使用したときには吸気制御弁が開く制御領域が拡が
るから、低オクタン価の燃料に適合した燃焼速度をもっ
て燃焼されるようになる。
【0020】
【実施例】
実施例1.以下、第1の発明の一実施例を図1ないし図
7によって詳細に説明する。図1は第1の発明に係るエ
ンジンの吸気制御装置の全体構成を示すブロック図、図
2はエンジンのシリンダヘッド部分の断面図、図3はシ
リンダヘッドの底面図で、同図においては吸気制御弁部
分を破断して描いてある。また、図3中には図2の破断
位置をII−II線によって示してある。図4は図2におけ
るIV−IV線断面図である。
【0021】図5はTCV制御用マップとなるグラフ、
図6は出力変動が生じることを説明するためのグラフ、
図7は第1の発明に係る吸気制御装置の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【0022】これらの図において、1は水冷式多気筒エ
ンジン、2はこのエンジン1のシリンダボディ、3はシ
リンダヘッド、4はクランク軸、5はピストンである。
前記シリンダヘッド3は、吸気ポート6と排気ポート7
とが気筒毎に形成されており、吸気制御弁8、サージタ
ンク9、スロットル弁10、エアフローメータ11およ
びエアクリーナー12等を備えた吸気装置と、触媒13
およびマフラー14を備えた排気装置とが接続されてい
る。
【0023】前記シリンダヘッド3は図2〜図4に示す
ように、シリンダボディ2のシリンダボア2aと対応す
る部位に燃焼室を形成するための凹部3aが形成され、
吸気通路となる吸気ポート6と排気通路となる排気ポー
ト7とがこの凹部3aに開口するように形成されてい
る。前記凹部3aの中央には点火プラグ15が取付けら
れている。
【0024】前記吸気ポート6および排気ポート7はそ
れぞれシリンダヘッド3の側面に開口してこの開口部か
ら燃焼室へ向かって延ばされている。前記吸気ポート6
は図3に示すように、シリンダヘッド3の側面に開口す
る主吸気通路形成部分から凹部3aに開口する部分の途
中で3つの分岐通路(右分岐通路16、中央分岐通路1
7および左分岐通路18)に分岐されている。また、こ
れらの分岐通路16〜18は、図2に示すように凹部3
a側の開口の近傍まで上流側から略直線的に形成されて
おり、曲がり部分が少なくなるように形成されている。
なお、排気ポート7は2つの分岐通路7a,7bに分岐
されている。
【0025】そして、これらの分岐通路の凹部3a側の
開口はそれぞれ吸気弁19〜21、排気弁22,23に
よって開閉される構造になっている。吸気弁19〜21
および排気弁22,23は、吸気カム軸24、排気カム
軸25を有する従来周知の動弁装置26によって開閉さ
れるように構成されている。なお、前記3つの分岐通路
16〜18のうち中央分岐通路17は、両側の分岐通路
16,18より通路断面積が小さくなるように形成され
ており、この中央分岐通路17を開閉する中央の吸気弁
20は両側の吸気弁19,21より小径のものが使用さ
れている。
【0026】前記吸気制御弁8は、シリンダヘッド3と
吸気装置の吸気マニホールド27の間に介装されるバル
ブボディ28と、このバルブボディ28に装着された弁
体29、弁軸30等から形成されている。この吸気制御
弁を以下において単にTCV(タンブル・スワールコン
トロールバルブ)という。バルブボディ28は、前記吸
気ポート6の孔壁面および吸気マニホールド27の内面
に面一に連なりこれらとともに吸気通路を構成する通路
形成孔31が形成されている。この通路形成孔31は、
通路断面が横長の長円状となるように形成されている。
【0027】前記弁体29は、上述した通路形成孔31
を開閉するバタフライ形に形成され、カム軸と平行な弁
軸30を介してバルブボディ28に回動自在に支持され
ている。図2では全閉状態を実線で示し、全開状態を二
点鎖線で示す。また、弁軸30はサーボモータ等からな
るアクチュエータ32(図1)に連結されており、後述
するECU33(図1)から送出されるTCV駆動信号
に応じて回動されるように構成されている。
【0028】さらに、弁体29には切欠き34が形成さ
れている。この切欠き34は、弁体29における通路形
成孔31の一側(カム軸方向の一側であって左分岐通路
18側)と対応する部分の吸気通路天壁側半部を切欠く
ことによって形成されている。また、この切欠き34
は、中央分岐通路17と左分岐通路18とを画成する隔
壁35を延長してなる仮想線L(図3)に対して通路形
成孔31の幅方向中央側へ延在することがないように形
成されている。
【0029】36は燃料噴射用インジェクタで、このイ
ンジェクタ36は前記バルブボディ28に穿設された燃
料噴射孔37に嵌合固定されている。なお、燃料噴射孔
37は吸気通路における前記切欠き34の下流側となる
部分に開口されている。また、インジェクタ36は、燃
料を図2および図3中の2本の二点鎖線Fで囲まれた範
囲内に略円錐状に噴射する構造になっている。すなわ
ち、燃料が弁体29に遮られることなく左分岐通路18
へ直接噴射されるように構成されている。
【0030】このように構成されたTCV8によれば、
弁体29が全閉状態のときには吸気は切欠き34を通る
ことにより吸気通路天壁側であって左分岐通路18側に
偏るようになる。このとき、吸気はTCV8の下流にお
いて吸気通路天壁に沿って流れながらその略全量が左分
岐通路18に流入する。このため、吸気は左分岐通路1
8の天壁に沿って流れて図2中に矢印Iで示すように吸
気弁21と左分岐通路18の燃焼室側開口との間から直
線的に斜めにシリンダ内に流入することになる。なお、
各分岐通路16〜18が凹部3a側開口の近傍まで略直
線的に形成されていることにより、TCV8を設けなく
ても吸気は直線的に斜めにシリンダ内に流入し易いの
で、本実施例の構成を採ることによって上述した直線的
な流れは著しくなる。
【0031】しかも、この吸気はシリンダボア2aの軸
心に対して偏在した部分からシリンダ内に流入する関係
から、シリンダ内で図3中に矢印Iで示したように同図
において左回りに旋回するようになる。
【0032】すなわち、シリンダ内にスワールとタンブ
ルとが複合された旋回流が発生するようになる。そし
て、燃料はインジェクタ36から左分岐通路18に向け
て噴射されて略全量が左分岐通路18に流入するので、
スワールとタンブルとが複合されてなる前記旋回流とと
もにシリンダ内で渦状に流されて十分に霧化されるよう
になる。これによりTCV8が閉状態のときに燃焼が良
好に行われるようになる。一方、TCV8が全開状態に
なると、吸気はTCV8の下流側から各分岐通路16〜
18を介してシリンダ内に流入するようになり、大流量
が得られる。
【0033】前記サージタンク9は、スロットル弁10
で計量された吸気を気筒毎の吸気通路に分配する従来周
知の構造になっている。また、スロットル弁10にはス
ロットル開度を検出するためのスロットルポジションセ
ンサ38が設けられている。前記エアフローメータ11
は吸気通路中を流れる吸気の流量を検出するもので、こ
れも従来周知の構造のものが使用されている。
【0034】ECU33は、点火時期および燃料噴射時
間・時期を制御してエンジン1の運転を制御するととも
に、エンジン運転状態に応じて前記TCV8を制御する
ように構成されている。エンジン1の運転を制御するに
当たっては、スロットルポジションセンサ38、エアフ
ローメータ11によって検出されたスロットル開度、吸
入空気量と、クランク軸4の回転を検出するクランク角
センサ39(図1)から送出されるクランク角信号とに
基づいて点火時期および燃料噴射時間・時期を決定し、
点火プラグ15およびインジェクタ36に点火信号、イ
ンジェクタ駆動信号を送出して行う。なお、燃料を噴射
させるに当たっては、ECU33は排気管40における
触媒13より上流側に設けられたO2 センサ41を用い
て排気中の酸素量を検出し、空燃比が最適となるように
燃料噴射量を制御する。
【0035】また、TCV8を制御するに当たっては、
クランク角センサ39から送出されたクランク角信号に
基づいて求めたエンジン回転速度と、吸入空気量に基づ
いて求めたエンジン負荷とに基づき、エンジン1が低回
転・低負荷で運転されるときにTCV8を閉状態とし、
高回転・高負荷で運転されるときにTCV8を開状態と
し、かつこの開閉状態を切換えるときのしきい値を、エ
ンジン1が暖機運転中であるときには相対的に低回転・
低負荷側へ移行させ、暖機運転終了後であるときには相
対的に高回転・高負荷側へ移行させて行う。暖機運転中
であるか暖機運転終了後であるかは、エンジン冷却水温
度を用いて検出する。
【0036】なお、このエンジン冷却水温度は、図1に
示すようにシリンダボディ2に取付けた水温センサ42
によって検出する。すなわち、TCV8の制御は、TC
V8の開閉状態をエンジン回転速度とエンジン負荷とで
割り付けたTCV制御用マップを、エンジン冷却水温度
に応じて分けられる3つのエンジン運転状態についてそ
れぞれECU33内のROMに記憶させておき、これら
のマップからその都度エンジン運転状態に対応する開閉
状態(閉状態にするか開状態にするか)を読み出すこと
によって行われる。
【0037】前記TCV制御用マップは、図5に示すよ
うに構成されている。このマップは、前記各種センサに
より検出されたエンジン回転速度や負荷がマップA〜C
で示した制御線よりそれぞれ低回転・低負荷側(図にお
いて左下側)にあるときにTCV8が閉状態になり、制
御線よりそれぞれ高回転・高負荷側(図において右上
側)にあるときにTCV8が開状態になることを示して
いる。すなわち、マップA〜Cで示した制御線と対応す
るエンジン回転速度や負荷が第1の発明に係るしきい値
となり、実際に検出されたエンジン回転速度や負荷がこ
のしきい値より低回転・低負荷側であるときにはTCV
8が閉状態となり、高回転・高負荷側であるときにはT
CV8が開状態となる。
【0038】マップAで示す制御線はエンジンが暖機運
転中のときに引用され、マップBで示す制御線は暖機運
転終了後のときに引用され、マップCで示す制御線は暖
機運転中であってエンジン冷却水温度が予め定めた極低
温より低いときに引用される。なお、負荷がきわめて小
さいときには、図5には示していないがポンピングロス
が増えるのを防ぐためにTCV8は開かれるようになっ
ている。また、制御線A,Bは、TCV8の開閉状態を
変える以前と変えた後とでエンジン1の出力差が予め定
めた出力差より大きくなることがないように設定されて
いる。言い換えれば、エンジン回転速度および負荷が各
制御線の近傍となる値であるときにTCV8の開閉を切
換えれば、エンジン1で生じる出力変動はドライバビリ
ティに影響を及ぼすことがないようになっている。な
お、制御線Cは、TCV8が閉状態となるクローズ領域
が、マップBで示す暖機終了後のクローズ領域に近づく
ように広く設定してある。
【0039】エンジン1の出力差が予め定めた出力差よ
り大きくなることがないような制御線を得るに当たって
は、図6に示したようにエンジン回転速度とエンジンの
軸トルクとの関係をスロットル開度一定の条件下で求め
て行った。スロットル開度は(1)〜(4)の順に小さ
くなっている。すなわち、(1)は全開ではないがスロ
ットル開度を最も大きく設定したときの状態を示し、
(2)〜(4)はその順にスロットル開度を小さく設定
したときの状態を示している。また、各スロットル開度
において実線はTCV8を開状態とした場合、破線はT
CV8を閉状態とした場合を示す。なお、図6では暖機
運転終了後のエンジンを用いた結果を示しているが、暖
機運転中であっても図6と同様の傾向になる。
【0040】図6から分かるように、エンジン回転速度
Rのときを較べると、スロットル開度を(1)で示すよ
うに比較的大きく設定した場合にTCV8の開閉に起因
するトルク差が最も大きくなり、スロットル開度を
(3)とした場合にはTCV8の開閉に起因するトルク
差が殆どなくなる。本実施例では、このトルク差が予め
定めた値より大きくなることがないときにTCV8の開
閉を切換えるようにした。すなわち、図6に示したよう
なトルク差が設定値以下となるようなスロットル開度を
暖機運転中のときと、暖機運転終了後のときとでそれぞ
れ求め、前記2つのマップを作製した。なお、この設定
値は、暖機運転終了後より暖機運転中のときの方がトル
ク差が小さくなるようにしてある。これは、暖機運転中
では乗員が出力変動を感じ易いからである。
【0041】次に、上述した吸気制御装置の動作を図7
に示すフローチャートによって詳細に説明する。エンジ
ン1が運転されるときにはECU33が点火時期および
燃料噴射時間・時期を制御するとともに、TCV8を制
御する。TCV8を制御するに当たっては、先ず、図7
中にステップP1 で示すように、ECU33がクランク
角センサ39から送出されるクランク角信号に基づいて
エンジン回転速度Neを計算する。そして、ステップP
2 においてエアフローメータ11によって検出される吸
入空気量とエンジン回転速度Neに基づいて充填効率
(LOAD)を計算する。
【0042】次いで、ステップP3 にて水温センサ42
によって検出された実際のエンジン冷却水温度Twを予
め定めた極低温T1 と比較し、エンジン冷却水温度Tw
が極低温T1 より高いときにはステップP4 へ進み、エ
ンジン冷却水温度Twが極低温T1 より低いときにはス
テップP5 へ進んでマップCを選択する。ステップP4
はエンジン冷却水温度Twが前記極低温T1 以上であっ
て予め定めた暖機終了温度より低いか否かを判定する判
定フローで、このときにYES、すなわち暖機運転中で
あると判定された場合にはステップP6 に進んでマップ
Aを選択し、NO、すなわち暖機運転終了後であると判
定された場合にはステップP7 に進んでマップBを選択
する。
【0043】これによりTCV8の開閉状態を切換える
ときのしきい値は、エンジン1が暖機運転中であるとき
には相対的に低回転・低負荷側へ移行され、暖機運転終
了後であるときには相対的に高回転・高負荷側へ移行さ
れることになる。
【0044】上述したように3種類のマップのうち何れ
か一つを選択した後、ステップP8にて前記ステップP1
で計算したエンジン回転速度(Ne)とステップP2
で計算した充填効率(LOAD)とがマップのクローズ
領域内か否かを判定する。クローズ領域(図5に示す3
本の制御線のうちこのときに選択されている制御線より
左下側)にあるときは、ECU33はステップP9 にて
TCV8を閉状態とするTCV駆動信号をアクチュエー
タ32に出力する。また、オープン領域にあるときは、
ECU33はステップP10にてTCV8を開状態とする
TCV駆動信号をアクチュエータ32に出力する。
【0045】これによりTCV8はエンジン1が暖機運
転中のときと暖機運転終了後のときとの両方でその開閉
に起因して生じる出力変動が予め定めた出力差より大き
くなることがないように開閉制御されることになる。
【0046】したがって、エンジン1がどのような運転
状態であろうとも、TCV8の開閉に起因する出力変動
を小さく抑えることができる。また、暖機運転時にTC
V8が開閉されるしきい値となるマップAの制御線は、
暖機運転終了後でのしきい値となるマップBの制御線に
対して低回転・低負荷側であるため、暖機運転時には暖
機運転終了後に較べてTCV8の開く制御領域が広くな
る。このため、排気ガス温度を上昇させて排気管40中
の触媒13を速やかに活性温度へ昇温させることが可能
になる。
【0047】本実施例ではエンジン冷却水温度Twが極
低温T1 より低いときにはマップCが選択され、TCV
8が閉状態となる制御領域が暖機運転終了後の制御領域
に近づくように広くなるので、極低温時にはTCV8の
閉じる制御領域が拡がって燃焼が不安定になるのを防ぐ
ことができる。また、極低負荷時にはTCV8が開くこ
とによりポンピングロスが増えるのを防ぐことができ
る。
【0048】実施例2.第2の発明および第3の発明に
係るエンジンの吸気制御装置を図8〜図12によって詳
細に説明する。図8は第2および第3の発明に係るエン
ジンの吸気制御装置の全体構成を示すブロック図、図9
はTCVの制御手法を説明するためのフローチャート、
図10は可変バルブタイミング装置の制御手法を説明す
るためのフローチャート、図11は制御マップを示す図
で、同図(a)はTCV制御用マップを示すグラフ、同
図(b)はVVT制御用マップを示すグラフである。図
12はTCVとVVTの動作状態を示す図で、同図
(a)は暖機運転中の状態を示し、同図(b)は暖機運
転終了後の状態を示す。これらの図において前記図1な
いし図7で説明したものと同一もしくは同等部材につい
ては、同一符号を付し詳細な説明は省略する。本実施例
で示すエンジン1は、後述する可変バルブタイミング装
置が設けられている以外は、前記実施例1で説明したエ
ンジンと略同じ構成になっている。
【0049】51は可変バルブタイミング装置で、この
可変バルブタイミング装置(以下、これを単にVVTと
いう)51は、吸気カム軸24の位相を変えて吸気・排
気弁のバルブオーバーラップを変える従来周知の構造の
ものが採用され、ECU33によってエンジン運転状態
に応じて進角、遅角が切換えられるようになっている。
VVT51によりカム位相を進角させることによって吸
気・排気弁のバルブオーバーラップが相対的に大きくな
り、遅角させることによって吸気・排気弁のバルブオー
バーラップが相対的に小さくなる。
【0050】このVVT51での進角、遅角状態を切換
えるに当たっては、エンジン回転速度およびエンジン負
荷が予め定めたしきい値(このしきい値を以下において
VVT駆動値という)より低回転・低負荷側であるとき
に遅角状態となり、前記VVT駆動値より高回転・高負
荷側であるときに進角状態となるようにして行う。すな
わち、エンジン1が低回転・低負荷で運転されるときに
バルブオーバーラップが小さくなり、高回転・高負荷で
運転されるときにバルブオーバラップが大きくなる。
【0051】この切換えは、ECU33に内蔵されたR
OM(図示せず)のVVT制御用マップから現在のエン
ジン運転状態に適合するのは進角状態か遅角状態である
のかを読み出し、シリンダヘッド3のカム位相センサ5
2によって検出されたVVT51の位相がマップから読
み出した進角、遅角状態と一致するようにVVT51を
制御して行なわれる。
【0052】VVT制御用マップは、図11(b)に示
したようにVVT51の進角、遅角状態をエンジン回転
速度とエンジン負荷とで割り付けて構成されており、エ
ンジン冷却水温度に応じて2種類(マップA、マップ
B)のうち何れか一方を選択して使用するようになって
いる。マップAは、エンジン冷却水温度が予め定めた暖
機運転終了温度に達していないとき、すなわち暖機運転
中に選択される。マップBは、エンジン冷却水温度が前
記暖機運転終了温度より高いとき、すなわち暖機運転終
了後に選択される。
【0053】なお、マップAは、エンジン回転速度やエ
ンジン負荷が図11(b)中に左下がりのハッチングを
施した制御領域にあるときにVVT51が遅角状態(バ
ルブオーバーラップ小)となり、それ以外のときにはV
VT51が進角状態(バルブオーバーラップ大)となる
ことを示している。また、マップBは、同図中に右下が
りのハッチングを施した制御領域ではVVT51が遅角
状態(バルブオーバーラップ小)となり、それ以外では
VVT51が進角状態(バルブオーバーラップ大)とな
ることを示している。さらに、これらのマップA,B
は、何れもエンジン回転速度が高回転RHより高いとき
にはVVT51が遅角状態になるように設定されてい
る。
【0054】マップBで示す制御線は、暖機運転終了後
において燃焼に悪影響を及ぼさないような範囲をもって
オーバーラップ減少制御領域が可及的に狭くなるように
設定されている。言い換えれば、暖機運転終了後は、バ
ルブオーバーラップが大きく、内部EGR量が増大した
としても、燃焼安定性に問題が生じないエンジン運転状
態に達していれば、バルブオーバーラップが大きくなる
ようにVVT51を直ちに進角状態とし、バルブオーバ
ーラップが小さくなる場合が可及的に少なくなるように
設定されている。
【0055】一方、マップAで示す制御線は、暖機運転
中のときにオーバーラップ減少制御領域が前記暖機運転
終了後に較べて高回転・高負荷側へ広くなるように設定
されている。すなわち、暖機運転中では暖機運転終了後
に較べて高回転・高負荷であってもバルブオーバーラッ
プが小さくなる。
【0056】本実施例で用いるTCV8は、前記実施例
1と同様にマップに基づいて開閉状態が切換えられる。
このTCV制御用マップを図11(a)に示す。図11
(a)中にマップAで示す制御線は暖機運転中のときに
引用され、マップBで示す制御線は暖機運転終了後に引
用され、マップCで示す制御線は暖機運転中であってエ
ンジン冷却水温度が予め定めた極低温より低いときに引
用される。
【0057】また、図11(a)中にマップBで示す制
御線は、本実施例ではTCV8が閉じられるクローズ領
域(図においてこの制御線より左下側)がTCV8で生
じる吸気抵抗によりエンジン運転が妨げられることがな
いような範囲をもって可及的に広くなるように設定され
ている。言い換えれば、暖機運転終了後では、TCV8
が閉状態になることに起因して生じる吸気抵抗がポンピ
ングロスとなって出力上昇の妨げとなるエンジン運転状
態に達するまではTCV8を閉状態に保ち、タンブルと
スワールとが複合された旋回流がシリンダ内に生じる状
態が可及的に長くなるように設定されている。
【0058】図11(a)中にマップAで示す制御線
は、暖機運転中のときにTCV8が閉じられるクローズ
領域が前記暖機運転終了後に較べて低回転・低負荷側へ
狭くなるように設定されている。すなわち、暖機運転中
には暖機運転終了後に較べて低回転・低負荷でもシリン
ダ内にタンブルとスワールとが複合された旋回流が生じ
ないようになる。また、図11(a)中にマップCで示
す制御線は、TCV8が閉状態となる制御領域が、マッ
プBで示す暖機終了後の制御領域に近づくように広く設
定してある。なお、本実施例においても、極低負荷であ
るときには前記実施例1と同様にTCV8が開かれるよ
うに構成されている。
【0059】ここで、前記図11(b)で示したマップ
Aは、図11(a)のマップAに較べて高回転・高負荷
側となるように構成されている。すなわち、VVT51
の制御に用いられるVVT駆動値(しきい値)が移行さ
れる目標値は、TCV8の制御に用いるしきい値が移行
される目標値より高回転・高負荷側の値になっている。
【0060】次に、このように構成された吸気制御装置
の動作を図9および図10に示すフローチャートによっ
て詳細に説明する。エンジン1が運転されるときにはE
CU33が点火時期および燃料噴射時間・時期を制御す
るとともに、TCV8およびVVT51を制御する。
【0061】TCV8およびVVT51を制御するに当
たっては、ECU33は先ず図9中にステップP1およ
びP2で示すようにエンジン回転速度Neと充填効率
(LOAD)を計算し、ステップP3〜P7で示すように
エンジン運転状態に適合するTCV制御用マップ(TC
VマップA〜C)を選択する。そして、エンジン運転状
態をマップに照合してステップP8 〜P10で示すように
TCV8の開閉制御を行う。なお、ステップP1 からス
テップP10にわたる制御は前記実施例1と同様の手法で
行われる。
【0062】その後、図10中のステップP11において
ECU33はエンジン回転速度Neが高回転RH以上で
あるか否かを判定し、エンジン回転速度Neが高回転R
H以上であるときには、ステップP12にてVVT51に
これを遅角状態とするようなVVT駆動信号を送出す
る。また、エンジン回転速度Neが高回転RHより小さ
いときには、ステップP13に進んでエンジン冷却水温度
Twが暖機運転終了温度T2 より低いか否かを判定す
る。
【0063】ステップP13でエンジン冷却水温度Twが
暖機運転終了温度T2 より低い場合は、ステップP14に
てVVT制御用マップとしてマップAを選択し、それ以
外の場合にはステップP15にてマップBを選択する。こ
れにより、暖機運転中にはマップAが選択され、暖機運
転終了後にはマップBが選択されることになる。すなわ
ち、オーバーラップを変えるときのしきい値が、エンジ
ン1が暖機運転中であるときには相対的に高回転・高負
荷側へ移行され、暖機運転終了後であるときには相対的
に低回転・低負荷側へ移行されることになる。
【0064】このようにマップを選択した後、ステップ
P16にてエンジン回転速度Neあるいは充填効率LOA
Dがマップのオーバーラップ減少制御領域内にあるか否
かを判定し、この領域内にあるときにはステップP12に
進んでVVT51を遅角状態とする。一方、前記領域外
であるときにはステップP17に進んでVVT51を進角
状態とする。ECU33はこのようにVVT51を制御
した後、再びステップP1 に戻って上述した制御を繰り
返す。
【0065】したがって、暖機運転中は、TCV8はT
CV制御用のマップAに基づいて制御されて暖機運転終
了後に較べて低回転・低負荷で開状態になり、シリンダ
内にタンブルとスワールとが複合された旋回流が生じず
に燃焼速度が低下するようになるので、排気ガス温度を
上昇させて排気管40中の触媒13を速やかに活性温度
へ昇温させることができる。これとともに、VVT51
は暖機運転中にはVVT制御用のマップAに基づいて制
御されて暖機運転終了後に較べて高回転・高負荷でも遅
角状態になってバルブオーバーラップが小さくなるの
で、TCV8が開いて燃焼が緩慢になったとしても、内
部EGR量は少なく燃焼安定性が保たれる。
【0066】このときのエンジン1の運転状態を図12
(a)に示す。図12(a),(b)はエンジン回転速
度に対するトルク値を示すグラフで、同図(a)が暖機
運転中を示し、同図(b)が暖機運転終了後を示してい
る。また、両図において実線はTCV8のしきい値とな
る制御線を示し、破線はVVT51のVVT駆動値(し
きい値となる制御線を示している。
【0067】図12(a)に示すように、暖機運転中で
はTCV8が開いている状態でVVT51によりバルブ
オーバーラップの大小が変えられることになる。詳述す
ると、TCV8が開いて燃焼が緩慢に行われているとき
であってエンジン回転速度がVVT駆動値に達していな
い比較的低回転時には、バルブオーバーラップが小さく
なって内部EGR量が減少するようになる。このため、
暖機運転中に排気温度が上昇して触媒13の昇温が速や
かに行われるようになるとともに、燃焼が不安定になる
のを防ぐことができる。
【0068】また、暖機運転終了後では、図12(b)
に示すように、TCV8はこれが閉じたときのポンピン
グロスが悪影響を及ぼさない範囲でクローズ領域がなる
べく広くなるように制御される。これにより、タンブル
とスワールとが複合された旋回流がシリンダ内に発生し
てEGR限界が高まるようになる。VVT51は、燃焼
に悪影響を及ぼさない範囲でなるべく低回転時にオーバ
ーラップが大きくなるように制御される。これにより、
内部EGR効果が得られ、燃費、排気ガスに最適な燃焼
状態が得られる。
【0069】実施例3.第4の発明に係るエンジンの吸
気制御装置を図13〜図15によって詳細に説明する。
図13は第4の発明に係るエンジンの吸気制御装置の動
作を説明するためのタイムテーブル、図14は点火時期
を設定するメインルーチンを示すフローチャート、図1
5は点火時期変更制御の開始時期を求めるための一定時
間毎の割り込みルーチンを示すフローチャートである。
【0070】第4の発明に係るエンジンの吸気制御装置
は、ECUでの点火時期制御の手法が異なる以外は、前
記実施例1で示した吸気制御装置と略同じ構成になって
いる。このため、本実施例ではエンジンないしその周辺
機器の構成の詳細な説明は省略する。なお、本実施例で
説明する部材の名称・符号は、図1〜図4に示した各部
材と同一の名称・符号を用いている。
【0071】本実施例に用いるECU33は、TCV8
をエンジン運転状態に適合するように前記図5で示した
TCV制御用マップに基づいて開閉制御するとともに、
TCV8を閉状態になるよう制御するときには図13に
示すようにエンジン1の点火時期を相対的に遅角させ、
TCV8を開状態になるよう制御するときにはエンジン
1の点火時期を相対的に進角させるように構成されてい
る。なお、本実施例では、点火時期が急変することに起
因して出力が急変するのを防ぐために、点火時期を徐々
に変化させている。図13中に符号A,Bで示す経過時
間は、TCV8の作動遅れ分に相当するディレイ時間で
ある。本実施例の装置は、このディレイ時間が経過して
TCV8の開閉動作が終了した後に点火時期を徐々に進
角あるいは遅角させるように構成されている。
【0072】また、図13中に示すRTDRATEは、
点火時期を徐々に変える際の変化割合の基準となる値
で、点火時期の変更開始から変更終了までに要する点火
回数として表される。すなわち、このRTDRATEを
大きく設定することにより点火時期の変化割合が小さく
なり、RTDRATEを小さく設定することにより点火
時期の変化割合が大きくなる。
【0073】ECU33が点火時期を制御するに当たっ
ては、後述するOPEN用点火時期マップと差分点火時
期マップとの2種類のマップを用いて行う。
【0074】OPEN用点火時期マップは、TCV8が
開状態のときに燃焼状態が最良となるような点火時期
(以下、このように燃焼状態が最良となる点火時期を要
求点火時期という)をエンジン回転速度とエンジン負荷
とで割り付けて構成されている。
【0075】差分点火時期マップは、TCV8が開状態
のときの要求点火時期からTCV8が閉状態のときの要
求点火時期を差し引いてなる点火時期を、エンジン回転
速度とエンジン負荷とで割り付けて構成されている。す
なわち、この差分点火時期マップは、エンジン運転状態
を一定とした場合においてOPEN用点火時期マップか
ら読み出した点火時期から、この差分点火時期マップか
ら読み出した点火時期を差し引くことによって、TCV
8が閉状態のときの要求点火時期が求められるように構
成されている。
【0076】そして、点火時期を設定するに当たって
は、先ず、エンジン運転状態に対応する点火時期をOP
EN用点火時期マップと差分点火時期マップとの両方か
ら読み出す。その後、下記に式(1)として示す演算を
行って点火時期を決定する。
【0077】 点火時期=OPEN用点火時期マップでの点火時期−(差分点火時期マップで の点火時期×利用率D)+補正値K・・・・(1)
【0078】前記利用率Dは、差分点火時期マップをど
の程度用いて点火時期を決定するかということを設定す
るために用いてあり、TCV8の開閉状態に応じて0〜
1の間で増減するように設定されている。この利用率D
が0のときには点火時期はOPEN用点火時期マップか
ら読み出された点火時期に補正値Kを加算した値が点火
時期になる。また、利用率Dが1のときには、点火時期
はTCV8が閉状態のときの要求点火時期に補正値Kを
加算した値になる。なお、この補正値Kは、エンジン冷
却水温度や外気温等の要因によって点火時期が変化する
のを補償するための数値である。
【0079】利用率Dは、点火毎に加算あるいは減算さ
れる値であるRTDTMRを前記RTDRATEで除し
た値として表すことができる。例えば、点火時期の変更
開始から変更終了までに要する点火回数として表される
RTERATEを仮に10とすると、TCV8が開状態
から閉状態に移行したときには利用率D(RTDTMR
/RTDRATE)は点火毎にRTDTMRが積算され
て0/10から10/10=1まで変化する。このよう
に利用率Dが1になることにより、点火時期は、OPE
N用点火時期マップから読み出した点火時期から、差分
点火時期マップから読み出した点火時期を差し引いて補
正値Kを加算した値、すなわち閉状態での要求点火時期
に補正値Kを加算した値になる。
【0080】TCV8が閉状態から開状態へ移行したと
きには、利用率DはRTDTMRが点火毎に減算されて
10/10から0/10=0まで変化する。この結果、
前記とは逆に点火時期はOPEN用点火時期マップから
読み出した点火時期(開状態での要求点火時期)に補正
値Kを加算した値となる。
【0081】このため、利用率Dの分母であるRTDR
ATEの値を相対的に大きく設定しておくことによっ
て、1回の点火で変化する点火時期が小さくなり、図1
3に示した点火時期を進角位置から遅角位置へ、あるい
はその逆へ変えるにあたり、点火時期の変化割合が小さ
くなる。言い換えれば、RTDRATEの値を相対的に
大きく設定しておくことによって、図13中に点火時期
の変化を示す線の点火時期変更時での傾斜角度が小さく
なる。
【0082】次に、上述したように点火時期を変更する
手順を図14および図15に示すフローチャートによっ
て説明する。ECU33は、図14に示すメインルーチ
ンによって点火時期を設定し、一定時間毎に図15で示
す割り込みルーチンによってTCV8の開閉状態を検出
する。
【0083】先ず、図14のステップP1 にて現在の状
態がディレイ中ではない(DLY_FLG=0)かディ
レイ中かを判断する。ここでいうディレイ中とは、TC
V8の開閉状態が変わってからその動作遅れに相当する
時間(図13中に符号A,Bで示す時間)が経過してい
ない状態のことをいう。ディレイ中、すなわちNOのと
きには前回の制御にて設定した点火時期をもって点火が
行われ、ディレイ中でない、すなわちYESであってT
CV8の開閉状態が変わってから前記時間Aあるいは時
間Bが経過した後である場合には、ステップP2〜P4に
示すようにTCV8の開閉状態に応じてRTDTMRの
値を増減させて前記(1)式に基づいて点火時期を決定
する。
【0084】ステップP2 ではTCV8が開状態に変更
になった後であるか否かを判定する判定フローである。
例えば、図13中に(イ)で示すようにTCV8が開状
態から閉状態に移行した後である場合は、ステップP4
に進んで前記式(1)の利用率Dを増大させて点火時期
が決定される。利用率DはTCV8が開状態であったと
きには0であるが、TCV8が閉状態に変わったことに
よりRTDTMRが1増加される。すなわち、利用率D
=(0+1)/RTDRATEとなる。このため、前記
(1)式から得られる点火時期は、開状態での点火時期
より閉状態での点火時期に近づくように遅角された値に
なる。
【0085】このように点火時期を決定した後、ステッ
プP1 に戻って再び前記ルーチンを繰り返す。このと
き、エンジン運転状態が変更されておらずステップP
1,P2で前回と同じ結果になると、ステップP4 にてR
TDTMRに更に1が加算されて点火時期は前回より閉
状態での点火時期に近づく。エンジン運転状態が引き続
き変化しない場合、RTDTMR=RTDRATE、言
い換えればRTDTMR/RTDRATE=1(利用率
D=1)となるまで点火時期が徐々に遅角される前記制
御が行われる。利用率D=1となった後は、TCV8の
開閉状態が変化しさらにディレイ時間Bが経過するまで
利用率D=1として点火時期が決定される。利用率D=
1の状態では点火時期は閉状態での点火時期に補正値K
を加算した値となる。
【0086】TCV8が図13中に(ロ)で示したよう
に閉状態から開状態へ移行したときには、ディレイ時間
Bが経過した後に図14中のステップP3 に示すように
RTDTMRから1が差し引かれる。すなわち、利用率
Dの値が1より小さくなり、前記(1)式から得られる
点火時期は開状態での点火時期に近づくようになる。そ
して、エンジン運転状態に変化がなければRTDTMR
=0(利用率=0)となるまで点火時期が徐々に進角さ
れる前記制御が行われる。RTDTMR=0(利用率D
=0)の状態では点火時期は開状態での点火時期に補正
値Kを加算した値となる。このように点火時期が設定さ
れる。
【0087】一方、ステップP1 においてディレイ中で
あるか否かを判定するに当たっては、図15の割り込み
ルーチンによって得られた結果に基づいて行われる。E
CU33は、前記図14に示したメインルーチンを処理
する一方で図15の割り込みルーチンを処理し、この割
り込みルーチンのステップS1,S2で前回に較べてTC
V8の状態が変化したか否かを判定する。閉状態から開
状態に変わっていると判定されたときにはECU33内
に設けられたオープン用タイマ(OPEN_TMR)を
リセットし(ステップS3 )、開状態から閉状態に変わ
っていると判定されたときにはECU33内のクローズ
用タイマ(CLOSE_TMR)をリセットし(ステッ
プS4 )、状態に変更がない場合には前記両タイマに1
を加算する(ステップS5 )。
【0088】そして、オープン用タイマが設定値B以下
であるか否かを判定する判定フロー(ステップS6 )と
クローズ用タイマが設定値A以下であるか否かを判定す
る判定フロー(ステップS7 )を経て、ディレイ中であ
るか否かを判定する。すなわち、両タイマのうち何れか
一方が設定値以下である場合にはDLY_FLG=1と
して「ディレイ中である」とし、両タイマとも設定値よ
り大きいときにDLY_FRG=0として「ディレイ中
でない」とする。
【0089】したがって、このような点火時期制御を行
う吸気制御装置によれば、エンジンの点火時期をTCV
8の開閉に応じて最適な時期に制御することができる。
すなわち、TCV8が閉じて燃焼速度が速くなっても点
火時期が相対的に遅角されてノッキングが生じ難くな
り、TCV8が開くと点火時期が相対的に進角されて高
出力が得られる。
【0090】また、本実施例で示したように点火時期を
変えるに当たって徐々に変えるように構成すると、出力
が急に大きくなったり小さくなったりすることがなく、
エンジン1がきわめて円滑に運転されるようになる。
【0091】実施例4.第5の発明に係るエンジンの吸
気制御装置を図16〜図20によって詳細に説明する。
図16は第5の発明に係るエンジンの吸気制御装置の全
体構成を示すブロック図、図17は第5の発明に係る吸
気制御装置の動作を説明するためのフローチャート、図
18は設定オクタン価を初期化するイニシャライズルー
チンを示すフローチャート、図19は燃料のオクタン価
を判定するオクタン価判定ルーチンを示すフローチャー
ト、図20はTCV制御用マップとなるグラフである。
【0092】第5の発明に係るエンジンの吸気制御装置
は、ECUが燃料のオクタン価に応じてTCVの開閉制
御を行う点以外は、前記実施例1で示した吸気制御装置
と略同じ構成になっている。このため、本実施例ではエ
ンジンないしその周辺機器の構成の詳細な説明は省略す
る。なお、本実施例で説明する部材の名称・符号は、図
1〜図4に示した各部材と同一の名称・符号を用いてい
る。
【0093】本実施例に用いるエンジン1は、シリンダ
ボディ2にノックセンサ53が取付けられている。そし
て、ECU33は、このノックセンサ53からノッキン
グを検出したことを示すノック信号が入力されたときに
ノッキングが生じないように点火時期を遅角させるよう
に構成されている。
【0094】点火時期は、ECU33に設けられた点火
時期マップからエンジン運転状態に応じた値を読み出し
て決定される。この点火時期マップは、TCV8が開状
態のときに燃焼が最適となるような点火時期をエンジン
回転速度とエンジン負荷とに割り付けて構成されてい
る。すなわち、ノッキングが生じていることが前記ノッ
クセンサ53によって検出されたときには、ECU33
は点火時期マップから読み出した点火時期に対してある
値だけ遅角させた点火時期(要求点火時期)をもって点
火制御を行うことになる。これによりノッキングが解消
される。また、このECU33は、上述したようにノッ
キングに応じて点火時期を遅角させた後は、点火時期マ
ップから読み出した点火時期を基準として常に要求点火
時期をもって点火制御を行う。
【0095】本実施例で用いるTCV8は、前記実施例
と同様にマップに基づいて開閉状態が切換えられる。こ
のTCV制御用マップを図20に示す。TCV制御用マ
ップは、エンジン回転速度やエンジン負荷がマップA〜
Cで示した制御線よりそれぞれ低回転・低負荷側(図に
おいて左下側)にあるときにTCV8が閉状態になり、
制御線よりそれぞれ高回転・高負荷側(図において右上
側)にあるときにTCV8が開状態になることを示して
いる。すなわち、マップA〜Cで示した制御線と対応す
るエンジン回転速度や負荷が本発明に係るしきい値とな
り、実際に検出されたエンジン回転速度や負荷がこのし
きい値より低回転・低負荷側であるときにはTCV8が
閉状態となり、高回転・高負荷側であるときにはTCV
8が開状態となる。
【0096】マップAで示す制御線はエンジンが暖機運
転中のときに引用され、マップB,Cで示す制御線は何
れも暖機運転終了後のときに引用される。さらに、マッ
プBで示す制御線は、使用している燃料のオクタン価が
予め定めた値以上であるときに引用され、マップCで示
す制御線は、使用している燃料のオクタン価が予め定め
た値より低いときに引用される。燃料が高オクタン価で
あるか低オクタン価であるかを判定するに当たっては、
ノッキングを解消する前記点火時期制御を行うに当たり
学習機能により記憶された遅角量の最大値を予め定めた
設定値と比較することによって行う。
【0097】すなわち、低オクタン価の燃料を使用する
とノッキングが生じ易く、その結果点火時期制御を行う
と遅角量は相対的に大きくなるので、ノッキングを解消
すべく点火時期制御を行ったときの遅角量の最大値が設
定値以下であるときには、高オクタン価モードとなって
マップBを選択し、遅角量の最大値が設定値より高いと
きには低オクタン価モードとなってマップCを選択す
る。なお、この設定値とは、TCV8を閉じて燃焼速度
が相対的に速くなるときでの値である。
【0098】また、マップBで示す制御線は、本実施例
ではTCV8が閉じられるクローズ領域が、TCV8で
生じる吸気抵抗によりエンジン運転が妨げられることが
ないような範囲をもって可及的に広くなるように設定さ
れている。言い換えれば、このマップBの制御線が引用
されるときには、TCV8が閉状態になることに起因し
て生じる吸気抵抗がポンピングロスとなって出力上昇の
妨げとなるエンジン運転状態に達するまではTCV8を
閉状態に保ち、タンブルとスワールとが複合された旋回
流がシリンダ内に生じる状態が可及的に長くなる。
【0099】マップAで示す制御線は、暖機運転中のと
きにTCV8が閉じられるクローズ領域が前記マップB
が引用されるときに較べて低回転・低負荷側へ狭くなる
ように設定されている。すなわち、暖機運転中にはTC
V8が暖機運転終了後に較べて低回転・低負荷で開いて
シリンダ内にタンブルとスワールとが複合された旋回流
が生じないようになっている。マップCで示す制御線
は、TCV8が閉状態となる制御領域が、マップBの制
御線が引用されたときの制御領域に近づくように広く設
定してある。
【0100】すなわち、暖機運転が終了した後は、高オ
クタン価の燃料が使用されている場合にはマップBで示
す制御線が引用され、TCV8が閉じてシリンダ内にタ
ンブルとスワールとが複合された旋回流が発生する制御
領域が高回転・高負荷側へ拡がる。また、低オクタン価
の燃料が使用されている場合には、暖機終了後であれば
マップCで示す制御線が引用され、前記マップBを引用
した場合に較べてTCV8が開いてシリンダ内に旋回流
が発生する制御領域が狭められる。
【0101】言い換えれば、低オクタン価の燃料を使用
した場合にはノッキングが発生し易くなるから、スワー
ル・タンブルの複合流が起こり難くするためにTCV8
を開く制御領域を拡げる。このため、マップCで示す制
御線が引用されるようになる。したがって、低オクタン
価の燃料を使用した場合には、暖機運転終了後であれば
TCV8が開きシリンダ内に旋回流が発生しない制御領
域が広くなるので、燃焼が緩慢になってノッキングの発
生し難い状態になり、要求点火時期で運転できるので、
燃費率が向上する。
【0102】次に、本実施例の吸気制御装置の動作を図
17〜図18のフローチャートによって説明する。エン
ジン1が運転されるときにはECU33は図17のステ
ップP1 ,P2 に示すようにエンジン回転速度と充填効
率を計算し、ステップP3 でエンジン冷却水温度が予め
定めた暖機運転終了温度T2 より低いか否かを判定す
る。
【0103】このとき、YES、すなわち暖機運転中で
あると判定されたときには、ECU33はステップP4
に進んで図20のマップAを選択する。また、ステップ
P3でNO、すなわち暖機運転終了後であると判定され
たときには、ECU33はステップP5 に進んで燃料の
オクタン価が予め定めた値より低いか否かを判定する。
【0104】この判定を行うに当たっては、ECU33
は図18に示したイニシャライズルーチンを予め実行し
ておき、ステップP5 に至る以前に、オクタン価が高い
(Hiオクタン)燃料を使用していると仮定して高オク
タン価モードとし、これとともに高オクタン価燃料を使
用して点火時期制御を行う場合に予想される最大遅角量
をROM等から読み出しておく。なお、この予想最大遅
角量は、TCV8を閉じた状態、すなわち燃焼速度が相
対的に速くなる状態での値である。
【0105】そして、ステップP5 に達したときに図1
9に示すオクタン価判定ルーチンを実行する。すなわ
ち、図19のステップS1 では、これまでの点火時期制
御においてノッキングを解消するために点火時期を遅角
させたときの最大遅角量KMAXを読み出す。この最大遅
角量KMAX はTCV8が閉状態のときの値である。な
お、初回の制御(第1回目の点火の時)である場合に
は、例えば、このオクタン価判定ルーチンをキャンセル
して図17のステップP6 に進むようにする。
【0106】図18のステップS1 で最大遅角量KMAX
を読み出した後は、ステップS2 にて最大遅角量KMAX
が設定値より大きいか否かを判定する。この設定値と
は、前記図17のイニシャライズルーチンによって設定
された予想最大遅角量のことである。そして、YES、
すなわち最大遅角量KMAX (実際の遅角量)が予想最大
遅角量より大きい場合には、ステップS3 にて低オクタ
ン価モードに切換える。また、NOと判定された場合に
は、現在のモードは高オクタン価モードに維持してお
く。
【0107】このオクタン価判定ルーチンにより高オク
タン価モードを維持するように決定された場合には、図
17のステップP6 に進んで図20のマップBを選択す
る。一方、オクタン価判定ルーチンにより低オクタン価
モードに変更されたときには、ステップP7 に進んでマ
ップCを選択する。これにより、TCV8の開閉状態を
切換えるときのしきい値が、燃料のオクタン価が予め定
めた値より低いときには低回転・低負荷側へ移行される
ことになる。
【0108】上述したようにマップを選択した後は、E
CU33はステップP8 〜P10 にてエンジン運転状態
に適合するようにTCV8を開閉制御する。すなわち、
暖機運転中にはステップP3からステップP4へと進んで
マップAに基づいてTCV8が開閉制御される。この場
合、TCV8が開くことによりシリンダ内にタンブルと
スワールとが複合された旋回流が生じる制御領域が拡げ
られることになり、燃焼速度が低下するようになるの
で、排気ガス温度を上昇させて排気管40中の触媒13
を速やかに活性温度へ昇温させることができる。
【0109】暖機運転後であって高オクタン価の燃料が
使用されていると判定された場合には、ステップP3→
P5→P6 と進んでマップBに基づいてTCV8が開閉
制御される。この場合、TCV8は閉状態となる制御領
域が広がって燃焼が速やかに行われるので高出力が得易
くなる。
【0110】暖機運転後であって低オクタン価の燃料が
使用されていると判定された場合には、ステップP3→
P5→P7 と進んでマップCに基づいてTCV8が開閉
制御される。この場合、TCV8は高オクタン価燃料を
使用する場合より開状態となる制御領域が拡がり、燃焼
が緩慢になり易くなってノッキングの発生し難い状態が
得易くなる。したがって、低オクタン価の燃料を使用し
てもノッキングが発生し難くなる。また、ノックコント
ロールによって大きく遅角させて運転を行う場合よりも
燃費率のよい運転を行うことができる。
【0111】なお、この実施例では燃料のオクタン価が
低いことを検出するに当たり点火時期制御での遅角量に
基づいて行ったが、運転者が操作するオクタン価設定ス
イッチを用いることもできる。このオクタン価設定スイ
ッチを図16中に符号54で示す。オクタン価設定スイ
ッチ54を使用するときには、このスイッチ54により
高オクタン価燃料を使用するときの高オクタン価モード
と、低オクタン価燃料を使用するときの低オクタン価モ
ードとを選択できるように構成し、高オクタン価モード
のときにはTCV制御用マップのマップBを引用し、低
オクタン価モードのときにはマップCを引用するように
構成する。このようにオクタン価設定スイッチ54を用
いても前記実施例と同等の効果が得られる。
【0112】上述した実施例1〜実施例4では空燃比を
理論混合比あるいはこれに近い割合の混合比とする場合
の例を示したが、空燃比は、混合気が理論混合比よりき
わめて希薄になるようにしてもよい。本発明の制御はこ
のように空燃比がきわめてリーンであるときに高い効果
が得られる。
【0113】また、上述した実施例1〜実施例4では、
何れも吸気弁が1気筒当たり3本設けられたエンジンを
使用したが、吸気弁の数量は適宜変更することができ
る。吸気弁を3本とした場合には特に以下の利点があ
る。
【0114】(1)中央の吸気弁に開閉される中央の吸
気通路からシリンダ内に流入する吸気は、両側の吸気通
路を通ってシリンダ内に流入する吸気とは流れ方向が同
じになり難く、3つの吸気通路から略同量の吸気が流入
するとするとシリンダ内での混合気の乱れが良好ではな
くなる。これに対し、TCV8を閉状態とすると3つの
吸気通路からシリンダ内に流入する吸気は略同じ方向に
流れるようになる。すなわち、エンジンの要求点火時期
は、TCV8が開いているときと閉じているときとで大
きく異なることになる。このため、第4の発明の構成を
採ることにより、吸気弁3本の形態を採りながら点火時
期をきわめて高精度に制御することができるようにな
る。 (2)空燃比を理論混合比よりきわめて希薄となる比率
にした場合には、TCV8が開いているときと閉じてい
るときの要求点火時期の差はさらに大きくなる。このた
め、TCV8の開閉を切換えるためのしきい値を暖機運
転中と暖機運転終了後の両方でともに移行させる構成を
採ることによって、点火時期の差が大きくなるのを解消
することができる。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明に係るエ
ンジンの吸気制御装置は、吸気制御弁を制御する制御装
置を、エンジンが低回転・低負荷で運転されるときに吸
気制御弁を閉状態とし、高回転・高負荷で運転されると
きに吸気制御弁を開状態とし、かつこの開閉状態を切換
えるときのしきい値を、エンジンが暖機運転中であると
きには相対的に低回転・低負荷側へ移行させ、暖機運転
終了後であるときには相対的に高回転・高負荷側へ移行
させる構成としてなり、このしきい値を移行させるとき
の目標値を、吸気制御弁の開閉状態を変える以前と変え
た後とでエンジンの出力差が予め定めた出力差より大き
くなることがない値としたため、エンジンが暖機運転中
であるときには、吸気制御弁が開いて燃焼が緩慢に行わ
れ排気ガス温度が上昇する制御領域が拡がる。その上、
吸気制御弁の開閉状態が変わるときには開閉に起因して
生じる出力変動が小さくて済む。
【0116】このため、エンジンがどのような運転状態
であろうとも、吸気制御弁の開閉に起因する出力変動を
小さく抑えることができる。しかも、暖機運転時に吸気
制御弁が開閉されるしきい値は暖機運転終了後でのしき
い値に対して低回転・低負荷側の値であるため、暖機運
転時には暖機運転終了後に較べて低回転・低負荷域で吸
気制御弁が開くようになり、排気ガス温度を上昇させて
排気管中の触媒を速やかに活性温度へ昇温させることが
可能になる。したがって、吸気制御弁の開閉時期を容易
に設定することができる。
【0117】第2の発明に係るエンジンの吸気制御装置
は、吸排気弁駆動装置にカム軸の位相を変えて吸排気弁
のバルブオーバーラップを変える可変バルブタイミング
装置を設け、吸気制御弁を制御する制御装置を、エンジ
ンが低回転・低負荷で運転されるときに吸気制御弁を閉
状態とし、高回転・高負荷で運転されるときに吸気制御
弁を開状態とし、かつこの開閉状態を切換えるときのし
きい値を、エンジンが暖機運転中であるときには相対的
に低回転・低負荷側へ移行させ、暖機運転終了後である
ときには相対的に高回転・高負荷側へ移行させるように
構成し、前記可変バルブタイミング装置を制御する制御
装置を、エンジンが低回転・低負荷で運転されるときに
バルブオーバーラップを小さくし、高回転・高負荷で運
転されるときにバルブオーバラップを大きくし、かつこ
のオーバーラップを変えるときのしきい値を、エンジン
が暖機運転中であるときには相対的に高回転・高負荷側
へ移行させ、暖機運転終了後であるときには相対的に低
回転・低負荷側へ移行させるように構成したため、エン
ジンが暖機運転中であるときには吸気制御弁が開く制御
領域が拡がるとともに、可変バルブタイミング装置でバ
ルブオーバーラップが小さくなる制御領域が拡がる。ま
た、暖機運転終了後であるときには吸気制御弁が閉じる
制御領域が拡がるとともに、可変バルブタイミング装置
でバルブオーバーラップが大きくなる制御領域が拡が
る。
【0118】このため、暖機運転時に燃焼速度を低下さ
せて排気ガス温度を上昇させ、排気管中の触媒を速やか
に活性温度へ昇温させることができるとともに、内部E
GR量が少なくなって燃焼安定性を高めることができ
る。このため、暖機運転中と暖機運転終了後との両方で
高い燃焼安定性が得られる。
【0119】第3の発明に係るエンジンの吸気制御装置
は、第2の発明に係るエンジンの吸気制御装置におい
て、エンジンが暖機運転中であるときには、可変バルブ
タイミング装置の制御に用いるしきい値が移行される目
標値を、吸気制御弁の制御に用いるしきい値が移行され
る目標値より高回転・高負荷側の値としたため、エンジ
ンが暖機運転中であるときには、エンジン運転状態が吸
気制御弁が開く状態より高回転・高負荷側であるときに
可変バルブタイミング装置でバルブオーバラップの大小
が変えられるから、暖機運転中に吸気制御弁が開いて燃
焼が緩慢に行われるときにバルブオーバラップを小さく
して内部EGR量を減少させることができる。
【0120】すなわち、吸気制御弁が開いて燃焼が緩慢
に行われているときであってエンジン運転状態が可変バ
ルブタイミング装置用しきい値に達していないときに
は、バルブオーバーラップが小さくなって内部EGR量
が減少するようになるため、暖機運転中に排気温度が上
昇して触媒の昇温が速やかに行われるようになるととも
に、燃焼が不安定になるのを防ぐことができる。
【0121】第4の発明に係るエンジンの吸気制御装置
は、吸気制御弁を制御する制御装置を、エンジンが低回
転・低負荷で運転されるときに吸気制御弁を閉状態と
し、高回転・高負荷で運転されるときに吸気制御弁を開
状態とし、かつ吸気制御弁を閉状態になるよう制御する
ときにはエンジンの点火時期を遅角させ、吸気制御弁を
開状態になるよう制御するときにはエンジンの点火時期
を進角させる構成としたため、エンジンの点火時期は吸
気制御弁の開閉に応じて最適な時期に制御することがで
きる。このため、吸気制御弁が閉じて燃焼速度が速くな
ってもノッキングが生じ難く、吸気制御弁が開いても高
出力が得られる。
【0122】第5の発明に係るエンジンの吸気制御装置
は、吸気制御弁を制御する制御装置を、エンジンが低回
転・低負荷で運転されるときに吸気制御弁を閉状態と
し、高回転・高負荷で運転されるときに吸気制御弁を開
状態とし、かつこの開閉状態を切換えるときのしきい値
を、燃料のオクタン価が予め定めた値より低いときには
低回転・低負荷側へ移行させる構成としたため、オクタ
ン価の低い燃料を使用したときには吸気制御弁が開く制
御領域が拡がるから、低オクタン価の燃料に適合した燃
焼速度をもって燃焼されるようになる。このため、低オ
クタン価の燃料を使用してもノッキングが発生し難くな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の発明に係るエンジンの吸気制御装置の
全体構成を示すブロック図である。
【図2】 エンジンのシリンダヘッド部分の断面図であ
る。
【図3】 シリンダヘッドの底面図で、同図においては
吸気制御弁部分を破断して描いてある。
【図4】 図2におけるIV−IV線断面図である。
【図5】 TCV制御用マップとなるグラフである。
【図6】 出力変動が生じることを説明するためのグラ
フである。
【図7】 第1の発明に係る吸気制御装置の動作を説明
するためのフローチャートである。
【図8】 第2および第3の発明に係るエンジンの吸気
制御装置の全体構成を示すブロック図である。
【図9】 TCVの制御手法を説明するためのフローチ
ャートである。
【図10】 可変バルブタイミング装置の制御手法を説
明するためのフローチャートである。
【図11】 制御マップを示す図で、同図(a)はTC
V制御用マップを示すグラフ、同図(b)はVVT制御
用マップを示すグラフである。
【図12】 TCVとVVTの動作状態を示す図で、同
図(a)は暖機運転中の状態を示し、同図(b)は暖機
運転終了後の状態を示す。
【図13】 第4の発明に係るエンジンの吸気制御装置
の動作を説明するためのタイムテーブルである。
【図14】 点火時期を設定するメインルーチンを示す
フローチャートである。
【図15】 点火時期変更制御の開始時期を求めるため
の一定時間毎の割り込みルーチンを示すフローチャート
である。
【図16】 第5の発明に係るエンジンの吸気制御装置
の全体構成を示すブロック図である。
【図17】 第5の発明に係る吸気制御装置の動作を説
明するためのフローチャートである。
【図18】 設定オクタン価を初期化するイニシャライ
ズルーチンを示すフローチャートである。
【図19】 燃料のオクタン価を判定するオクタン価判
定ルーチンを示すフローチャートである。
【図20】 TCV制御用マップとなるグラフである。
【符号の説明】
1…エンジン、2…シリンダボディ、3…シリンダヘッ
ド、6…吸気ポート、8…TCV、13…触媒、16…
右分岐通路、17…中央分岐通路、18…左分岐通路、
19〜21…吸気弁、28…バルブボディ、29…弁
体、33…ECU、34…切欠き、36…燃料噴射弁、
41…O2 センサ、42…水温センサ、51…VVT、
53…ノックセンサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 41/04 320 45/00 376 C F02M 69/00 360 C F02P 5/15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気通路中に閉状態で吸気流を吸気通路
    の一側に偏らせて燃焼室内に吸気の旋回流を生じさせる
    吸気制御弁が設けられたエンジンの吸気制御装置におい
    て、前記吸気制御弁を制御する制御装置を、エンジンが
    低回転・低負荷で運転されるときに吸気制御弁を閉状態
    とし、高回転・高負荷で運転されるときに吸気制御弁を
    開状態とし、かつこの開閉状態を切換えるときのしきい
    値を、エンジンが暖機運転中であるときには相対的に低
    回転・低負荷側へ移行させ、暖機運転終了後であるとき
    には相対的に高回転・高負荷側へ移行させる構成として
    なり、このしきい値を移行させるときの目標値を、吸気
    制御弁の開閉状態を変える以前と変えた後とでエンジン
    の出力差が予め定めた出力差より大きくなることがない
    値としたことを特徴とするエンジンの吸気制御装置。
  2. 【請求項2】 吸気通路中に閉状態で吸気流を吸気通路
    の一側に偏らせて燃焼室内に吸気の旋回流を生じさせる
    吸気制御弁が設けられたエンジンの吸気制御装置におい
    て、吸排気弁駆動装置にカム軸の位相を変えて吸排気弁
    のバルブオーバーラップを変える可変バルブタイミング
    装置を設け、前記吸気制御弁を制御する制御装置を、エ
    ンジンが低回転・低負荷で運転されるときに吸気制御弁
    を閉状態とし、高回転・高負荷で運転されるときに吸気
    制御弁を開状態とし、かつこの開閉状態を切換えるとき
    のしきい値を、エンジンが暖機運転中であるときには相
    対的に低回転・低負荷側へ移行させ、暖機運転終了後で
    あるときには相対的に高回転・高負荷側へ移行させるよ
    うに構成し、前記可変バルブタイミング装置を制御する
    制御装置を、エンジンが低回転・低負荷で運転されると
    きにバルブオーバーラップを小さくし、高回転・高負荷
    で運転されるときにバルブオーバラップを大きくし、か
    つこのオーバーラップを変えるときのしきい値を、エン
    ジンが暖機運転中であるときには相対的に高回転・高負
    荷側へ移行させ、暖機運転終了後であるときには相対的
    に低回転・低負荷側へ移行させるように構成したことを
    特徴とするエンジンの吸気制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のエンジンの吸気制御装置
    において、エンジンが暖機運転中であるときには、可変
    バルブタイミング装置の制御に用いるしきい値が移行さ
    れる目標値を、吸気制御弁の制御に用いるしきい値が移
    行される目標値より高回転・高負荷側の値としたことを
    特徴とするエンジンの吸気制御装置。
  4. 【請求項4】 吸気通路中に閉状態で吸気流を吸気通路
    の一側に偏らせて燃焼室内に吸気の旋回流を生じさせる
    吸気制御弁が設けられたエンジンの吸気制御装置におい
    て、前記吸気制御弁を制御する制御装置を、エンジンが
    低回転・低負荷で運転されるときに吸気制御弁を閉状態
    とし、高回転・高負荷で運転されるときに吸気制御弁を
    開状態とし、かつ吸気制御弁を閉状態になるよう制御す
    るときにはエンジンの点火時期を遅角させ、吸気制御弁
    を開状態になるよう制御するときにはエンジンの点火時
    期を進角させる構成としたことを特徴とするエンジンの
    吸気制御装置。
  5. 【請求項5】 吸気通路中に閉状態で吸気流を吸気通路
    の一側に偏らせて燃焼室内に吸気の旋回流を生じさせる
    吸気制御弁が設けられたエンジンの吸気制御装置におい
    て、前記吸気制御弁を制御する制御装置を、エンジンが
    低回転・低負荷で運転されるときに吸気制御弁を閉状態
    とし、高回転・高負荷で運転されるときに吸気制御弁を
    開状態とし、かつこの開閉状態を切換えるときのしきい
    値を、燃料のオクタン価が予め定めた値より低いときに
    は低回転・低負荷側へ移行させる構成としたことを特徴
    とするエンジンの吸気制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のうちいずれか
    一つのエンジンの吸気制御装置において、吸気通路を少
    なくとも3個の吸気弁を介して燃焼室に連通させたこと
    を特徴とするエンジンの吸気制御装置。
JP6308886A 1994-12-13 1994-12-13 エンジンの吸気制御装置 Pending JPH08165929A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002031355A1 (fr) * 2000-10-10 2002-04-18 Hitachi, Ltd. Procede de commande d'un moteur a allumage commande
US8843260B2 (en) 2011-12-08 2014-09-23 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control apparatus for hybrid vehicle, hybrid vehicle, and control method for hybrid vehicle
JP2016125476A (ja) * 2015-01-08 2016-07-11 富士重工業株式会社 エンジンの点火時期制御装置

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