JP2021154035A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
以下、本発明の一実施形態にかかる遊技機1(ぱちんこ遊技機)について図面を参照して詳細に説明する。まず、図1、図2を参照して遊技機1の全体構成について簡単に説明する。なお、以下の説明において、特に明示することなく「画像」というときは、動画および静止画の両方を含むものとする。また、以下で説明する各領域等には、遊技球が検出可能なセンサ(図示せず)が設けられており、当該センサにより各領域に遊技球が進入(入賞)したかどうかが検出される。例えば「○○領域に遊技球が進入(入賞)」とは、厳密には当該○○領域に設けられたセンサが遊技球を検出したことをいうものとする。
本実施形態にて実行される当否抽選は、特別図柄抽選(以下、特図抽選と称することもある)と、普通図柄抽選(以下、普図抽選と称することもある)に区分けされる。以下、各抽選について説明する。なお、以下の説明において、特に明示することなく単に当否抽選(当否判定)というときは、特図抽選のことを指すものとする。
特図抽選は、図示されない制御基板に設けられた当否抽選(特図抽選)手段が始動領域(第一始動領域21(いわゆる特図1の始動領域)、第二始動領域22(いわゆる特図2の始動領域))への遊技球の進入を契機として実行する。具体的には、始動領域への遊技球の進入を契機として乱数源から数値(以下、当否抽選情報と称することもある。以下、第一始動領域21に遊技球が進入することで取得される当否抽選情報を第一当否抽選情報と、第二始動領域22に遊技球が進入することで取得される当否抽選情報を第二当否抽選情報とする。)が取得される。本実施形態では、特図抽選の結果として起こりうる態様としては、「大当たり」「小当たり」「はずれ」の三態様が設定されている。上記数値が予め定められた大当たりの数値と同じである場合には大当たりとなり、小当たりの数値と同じである場合には小当たりとなり、大当たりおよび小当たりのいずれでもない場合にははずれとなる。なお、「小当たり」は、第一当否抽選情報に基づく当否抽選(第一当否抽選)では当選することがなく、第二当否抽選情報に基づく当否抽選(第二当否抽選)で当選しうる設定とされている(図5(a)参照)。
普図抽選は、図示されない制御基板に設けられた当否抽選(普図抽選)手段が普通始動領域28(いわゆる「スルー」)への遊技球の進入を契機として実行する。普通始動領域28は、右打ちによって遊技球が進入する領域に設けられている(図2参照)。継続的に右打ちすれば、遊技球は比較的容易に普通始動領域28に進入する。普通抽選に当選することを契機として始動用開閉部材211が閉位置から開位置に変位する。つまり、開閉第一始動領域21bが開放される。普図抽選の結果の報知方法は周知であるから説明および図示を省略する。表示領域911に普図抽選の結果を示す図柄等が表示されるようにしてもよいし、表示領域911外に設けられるランプ等で報知されるようにしてもよい。遊技者は、遊技状態に応じて遊技球を発射させるだけで、普図抽選の結果に着目することなく遊技することができる(普図抽選の結果は、特図抽選の結果に比して目立たないように示される)。
本実施形態では、特図抽選(第一当否抽選や第二当否抽選)による大当たりに当選する確率が異なる状態として、当該確率が低い低確率状態と、低確率状態よりも高い確変状態(確率変動状態)とが設定されている(図5(a)参照)。大当たりの当選しやすさが異なるがゆえ、低確率状態よりも、確変状態の方が、遊技者にとって有利な遊技状態であるということができる。本実施形態では、低確率状態における大当たり確率が約1/220、確変状態における大当たり確率が約1/100に設定されている。なお、いずれの状態においても、第一当否抽選(特図1抽選)による大当たり確率と第二当否抽選(特図2抽選)による大当たり確率は同じである。
4−1)基本構成
大当たりに当選した場合(識別図柄80が大当たりを示す組み合わせとなった場合)には、大入賞領域10(図2等参照)が開放される大当たり遊技状態に移行する。大入賞領域10は、右打ちにより発射された遊技球が進入する可能性がある位置に設けられている。本実施形態では、いわゆる左打ちを行った場合には大入賞領域10に遊技球が進入する可能性はない。
大当たり(遊技)の種類を、大当たり遊技終了後の遊技状態に応じて区分けする(ラウンド数を考慮しない)と以下の通りとなる。まず、大まかに、低確大当たり(通常大当たり)と確変大当たりに区分けされる。低確大当たりは、大当たり遊技終了後の遊技状態が低確率状態となるものである。確変大当たりは大当たり遊技終了後の遊技状態が確変状態となるものである。
大入賞領域10内には、特別領域13が設けられている(図2、図4参照)。特別領域13の入口は大入賞領域10内に位置するため、大入賞領域10に進入した遊技球しか、特別領域13に進入することはない。特別領域13の入口には当該入口を開閉する開閉部材(以下、特別開閉部材131と称する)が設けられている。特別開閉部材131は上記入口を閉鎖する閉位置と開放する開位置との間を往復動作するものである。特別開閉部材131が閉位置に位置する状態では特別領域13に遊技球が進入することはない。逆に、特別開閉部材131が開位置に位置する状態では、大入賞領域10に進入した遊技球は特別領域13に進入する。
小当たりに当選した場合には、小当たり用の入賞領域(小入賞領域15と称する)(図2、図4参照)が開放される小当たり遊技が実行される。小入賞領域15は、右打ちにより発射された遊技球が進入する可能性がある位置に設けられている。本実施形態では、いわゆる左打ちを行った場合には小入賞領域15に遊技球が進入する可能性はない。
右打ち遊技を行ったときに遊技球が進入する遊技領域902の右側においては、上述した「遊技球が進入可能な各領域」が次のような位置関係で配置されている。図4に模式的に示すように、遊技領域902の右側には、遊技球が通過する通路(以下、右側通路40と称する)が左右に往復するように形成されている。右側通路40の入口には、普通始動領域28が設けられている。右側通路40における普通始動領域28が設けられた箇所よりも下流側の部分は、上流側から見て、右から左にかけてわずかに下方に傾斜した第一段部41と、第一段部41の左端に繋がり下方に延びる第一中継部412と、第一中継部412の下端に繋がり左から右にかけてわずかに下方に傾斜した第二段部42と、第二段部42の右端に繋がり下方に延びる第二中継部423と、第二中継部423の下端に繋がり右から左にかけてわずかに下方に傾斜した第三段部43と、を含む。
低確率状態(低確率/電サポ無)においては、遊技者は左打ち遊技を行い(左打ち遊技が促され)、開放第一始動領域21aに遊技球が進入することを契機とした第一当否抽選にて大当たりに当選することを目指して遊技する(第一当否抽選が主抽選となる)(図5(a)参照)。なお、低確率状態中に右打ち遊技を行った場合、比較的容易に第二始動領域22に遊技球が進入する。つまり、比較的容易に第二当否抽選情報(第二保留情報)が取得される。しかし、低確率状態中においては、第一当否抽選の結果を報知する報知演出に要する時間(第一変動時間)に比して、第二当否抽選の結果を報知する報知演出に要する時間(第二変動時間)の方が著しく長くなるように設定されている。具体的には、第一変動時間の平均は数秒〜数十秒程度に設定される一方、第二変動時間の平均は十分超となるといった設定とされる。したがって、低確率状態にて右打ちすることで第二当否抽選により大当たり当選を目指しても、一つの当否抽選の結果の報知に長時間を要することになるから、まともに遊技をすることができないことになる。つまり、遊技者は左打ち遊技をして第一当否抽選にて大当たり当選を目指すことになる。
遊技球が100球発射されたときに得られる賞球の期待値を「ベース」とする。ベース<100である場合は遊技球を発射するほど遊技者の持ち球が減る状態、ベース=100である場合は持ち球が現状維持である状態、ベース>100である場合は遊技球を発射するほど遊技者の持ち球が増える状態ということになる。各遊技状態におけるベースに関し、一般的な遊技機と同じように、低確率状態(左打ち状態)におけるベースは最も低い。例えば、ベース=30〜50程度に設定されるとよい。なお、本実施形態では、開放第一始動領域21aに遊技球が進入したことによって払い出される賞球数は「3」である。
上記の通り、本実施形態にかかる遊技機では第二確変状態が遊技者にとって最も有利な遊技状態(以下、「最高状態」と称することもある)であるため、遊技者は当該第二確変状態に到達することを少なくとも一つの目標として遊技する。当該観点から本実施形態にかかる遊技機の遊技性を説明する。
低確率状態における第一当否抽選にて大当たりに当選した後、第二確変状態に移行することがない設定とする。つまり、低確率時振分に、低確大当たりや第一確変大当たりは含まれるものの、第二確変大当たりが含まれない(第二確変大当たりの振分が0%である)設定とする。例えば、低確率時振分を、第一確変大当たりが50%、低確大当たりが50%である設定とする(図6参照)。すなわち、第一確変時振分と確変割合を同じにしつつ、第二確変大当たりの振分を0%とする。
第一確変状態における第一当否抽選にて大当たりに当選した後、第一確変状態に移行しうる設定とする。つまり、第一確変時振分の第一確変大当たりが0%ではない設定とする。例えば、第一確変時振分を、第一確変大当たりが0.8%、第二確変大当たりが49.2%、低確大当たりが50%である設定とする(図7参照)。すなわち、低確率時振分と確変割合を同じにしつつ、第一確変大当たりに当選しうる設定とする。ただし、第二確変大当たりの割合は、第一確変時振分の方が、低確率時振分よりも高い(低確率状態から第二確変状態に移行する確率よりも、第一確変状態から第二確変状態に移行する確率の方が高い)設定とし、遊技状態を段階的にステップアップさせて最高状態を目指す(AルートからBルートを経て第二確変状態に移行することを目指す)という基本的な遊技性が確保されるようにする。
第二確変状態のベースを増減させることで、第二確変状態の有利な状態の程度を増減させることができる。第二当否抽選での小当たりの当選確率を高くすることや、小当たり当選時における小入賞領域15の開放時間を長くすること(1回の小当たりあたりの小入賞領域15に進入する遊技球の個数の期待値を大きくすること)等により、ベースを高くすることができる(その逆の方向に向かえばベースは低くなる)。つまり、確変割合(第二確変大当たりの割合)と、ベースの高低により、最高状態である第二確変状態の「有利」な状況を調整することができる。例えば、第二確変時振分の確変割合(第二確変大当たりの割合)を上記実施形態よりも小さくする(例えば60%)しつつ、ベースを高くする(小当たりの当選確率を高くする)ことで、(上記実施形態に比して)ベースは高いが確変継続率が低いという遊技性を実現することができる。
低確率状態にて当選した大当たり遊技終了後に第二確変状態に移行する確率よりも、第一確変状態にて当選した大当たり遊技終了後に第二確変状態に移行する確率の方が高い設定であることを前提とした上で、第一当否抽選にて大当たりに当選した場合の確変割合が100%である設定とする。また、第二当否抽選にて大当たりに当選した場合の確変割合も100%である設定とする。例えば、低確率時振分は、第一確変大当たりが99.2%、第二確変大当たりが0.8%であり、第一確率時振分は、第二確変大当たりが100%であり、第二確変時振分は、第二確変大当たりが100%である設定とする(図8参照)。
遊技状態として、低確率状態および当該低確率状態よりも大当たり確率が高い確変状態が設定され、前記確変状態として、第一確変状態および当該第一確変状態よりも遊技者に有利な第二確変状態が設定され、前記低確率状態にて当選した大当たり遊技終了後に前記第二確変状態に移行する確率よりも、前記第一確変状態にて当選した大当たり遊技終了後に前記第二確変状態に移行する確率の方が高く設定されていることを特徴とする遊技機。
上記遊技機によれば、基本的に、まずは第一確変状態への移行を目指し、そこから第二確変状態への移行を目指すという、遊技状態を段階的にステップアップさせるという面白みのある遊技性が実現される。
前記低確率状態にて当選した大当たり遊技終了後は、前記低確率状態または前記第一確変状態に移行し、前記第二確変状態に移行することがないことを特徴とする手段1に記載の遊技機。
このようにすることで、低確率状態から第一確変状態を経なければ第二確変状態に移行することがなくなるため、遊技状態を段階的にステップアップさせるという遊技性が分かりやすくなる。
前記第一確変状態にて当選した大当たり遊技終了後は、前記低確率状態または前記第二確変状態に移行し、前記第一確変状態に移行することがないことを特徴とする手段1または手段2に記載の遊技機。
このようにすれば、第一確変状態に移行した後は、大当たり遊技終了後、低確率状態に移行するか(現状よりも不利な状況に移行する)か、第二確変状態に移行するか(現状よりも有利な状況に移行する)か、の分かりやすい遊技性を実現することが可能である。
前記第二確変状態にて当選した大当たり遊技終了後は、前記低確率状態または前記第二確変状態に移行し、前記第一確変状態に移行することがないことを特徴とする手段1から手段3のいずれかに記載の遊技機。
このようにすることで、第二確変状態に移行した後は、大当たり遊技終了後、低確率状態に移行するか(現状よりも不利な状況に移行する)か、第二確変状態が継続するか(現状維持であるか)か、の分かりやすい遊技性を実現することが可能である。
前記低確率状態にて当選した大当たり遊技終了後に前記確変状態に移行する確率と、前記第一確変状態にて当選した大当たり遊技終了後に前記確変状態に移行する確率は同じであることを特徴とする手段1から手段4のいずれかに記載の遊技機。
低確率状態と第一確変状態での抽選態様(特図の種類)を同じにすること、すなわちいわゆる確変割合を同じにすることも可能である。
前記低確率状態および前記第一確変状態にて当選した大当たり遊技終了後に前記確変状態に移行する確率よりも、前記第二確変状態にて当選した大当たり遊技終了後に前記確変状態に移行する確率が高いことを特徴とする手段1から手段5のいずれかに記載の遊技機。
低確率状態と第一確変状態での抽選態様(特図の種類)と、第二確変状態での抽選態様(特図の種類)を異ならせることで、上記のような設定とすることが可能となる。
10 大入賞領域
13 特別領域
15 小入賞領域
21 第一始動領域(21a 開放第一始動領域 21b 開閉第一始動領域)
22 第二始動領域
80 識別図柄
91 表示装置
911 表示領域
Claims (1)
- 遊技状態として、低確率状態および当該低確率状態よりも大当たり確率が高い確変状態が設定され、
前記確変状態として、第一確変状態および当該第一確変状態よりも確変ループ確率が高い第二確変状態が設定され、
前記低確率状態にて当選した大当たり遊技終了後に前記第二確変状態に移行する確率よりも、前記第一確変状態にて当選した大当たり遊技終了後に前記第二確変状態に移行する確率の方が高く設定されていることを特徴とする遊技機。
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