JP2021153825A - 遊技機 - Google Patents

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JP2021153825A JP2020056967A JP2020056967A JP2021153825A JP 2021153825 A JP2021153825 A JP 2021153825A JP 2020056967 A JP2020056967 A JP 2020056967A JP 2020056967 A JP2020056967 A JP 2020056967A JP 2021153825 A JP2021153825 A JP 2021153825A
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倫也 窪田
Michiya Kubota
倫也 窪田
清貴 續木
Kiyotaka Tsuzuki
清貴 續木
卓人 市原
Takuto Ichihara
卓人 市原
康晃 安藤
Yasuaki Ando
康晃 安藤
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Abstract

【課題】遊技球が進入するよう遊技者が狙うべき領域を分かりやすくすることが可能な遊技機を提供すること。【解決手段】遊技球が進入可能な領域であって、第一領域10および当該第一領域10とは異なる箇所に設けられた第二領域15と、前記第二領域15よりも前記第一領域10に近い第一位置、および前記第一領域10よりも前記第二領域15に近い第二位置に位置することが可能な可動体30と、を備え、前記第一領域10を狙って遊技球を発射させるべき第一状態では前記可動体30を前記第一位置に位置させ、前記第二領域15を狙って遊技球を発射させるべき第二状態では前記可動体30を前記第二位置に位置させることを特徴とする遊技機1とする。【選択図】図6

Description

本発明は、遊技機に関する。
遊技球が進入するよう、遊技者が狙うべき領域が示される遊技機が公知である(例えば、下記特許文献1参照)。
特開2017−148515号公報
本発明が解決しようとする課題は、遊技球が進入するよう遊技者が狙うべき領域を分かりやすくすることが可能な遊技機を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた本発明にかかる遊技機は、遊技球が進入可能な領域であって、第一領域および当該第一領域とは異なる箇所に設けられた第二領域と、前記第二領域よりも前記第一領域に近い第一位置、および前記第一領域よりも前記第二領域に近い第二位置に位置することが可能な可動体と、を備え、前記第一領域を狙って遊技球を発射させるべきときには前記可動体を前記第一位置に位置させ、前記第二領域を狙って遊技球を発射させるべきときには前記可動体を前記第二位置に位置させることを特徴とする。
本発明にかかる遊技機によれば、遊技球が進入するよう遊技者が狙うべき領域を分かりやすくすることが可能である。
遊技機の全体(正面)を模式的に示した図である。 遊技盤と表示装置のユニットの正面図(遊技領域を説明するための図)である。 表示領域に表示される識別図柄、保留図柄を示した図である。 遊技領域右側の通路や各領域の位置関係を模式的に示した図である(遊技釘の図示を省略している)。 (a)は各遊技状態を説明するための図であり、(b)は遊技状態の移行を説明するための図である。 大当たり遊技状態中における可動体の位置(第一位置)を説明するための図である。 第三特別遊技状態中における可動体の位置(第二位置)を説明するための図である。 第一具体例を説明するための図(その一)である。 第一具体例を説明するための図(その二)である。 第二具体例を説明するための図である。 第三具体例を説明するための図(その一)である。 第三具体例を説明するための図(その二)である。 第四具体例を説明するための図(その一)である。 第四具体例を説明するための図(その二)である。
1)遊技機の基本構成
以下、本発明の一実施形態にかかる遊技機1(ぱちんこ遊技機)について図面を参照して詳細に説明する。まず、図1、図2を参照して遊技機1の全体構成について簡単に説明する。なお、以下の説明において、特に明示することなく「画像」というときは、動画および静止画の両方を含むものとする。また、以下で説明する各領域等には、遊技球が検出可能なセンサ(図示せず)が設けられており、当該センサにより各領域に遊技球が進入(入賞)したかどうかが検出される。
遊技機1の筐体には遊技球を発射するための発射装置908が設けられている。発射装置908を操作することで、上皿909aに貯留された遊技球が発射される。いわゆる賞球は上皿909aに払い出され、上皿909aから溢れた遊技球は下皿909bに送られる。
発射された遊技球が到達する遊技領域902は、透明板906を通じて視認される。遊技機1は手前側に遊技領域902が形成される遊技盤90を備える。遊技盤90は、ほぼ正方形の合板により成形されており、発射装置908(発射ハンドル)の操作によって発射された遊技球を遊技領域902に案内する通路を構成するガイドレール903が略円弧形状となるように設けられている。
遊技領域902には、始動領域(第一始動領域21、第二始動領域22)、大入賞領域10、アウト口907などが設けられている。各種演出を実行する表示装置91の表示領域911は、遊技盤90に形成された開口901を通じて視認可能となる領域である。なお、表示領域911の形状等は適宜変更可能である(開口901の形状や大きさ、表示装置91自体の形状や大きさを変更することで表示領域911の形状等を変更することができる)。
また、遊技領域902には、流下する遊技球が衝突することにより遊技球の流下態様に変化を与える障害物としての遊技釘が複数設けられている。遊技領域902を流下する遊技球は、遊技釘に衝突したときの条件に応じて様々な態様に変化する。
このような遊技機1では、発射装置908を操作することにより遊技領域902に向けて遊技球を発射する。遊技領域902を流下する遊技球が、大入賞領域10等の入賞領域に進入すると、所定の数の賞球が払出装置により払い出される。
なお、遊技機1のその他の構成要素は説明を省略する。これらについては公知の遊技機と同様の構造のものが適用できる。
2)当否抽選等
当否抽選(当否判定)は、図示されない制御基板に設けられた当否抽選手段が始動領域(第一始動領域21(いわゆる特図1の始動領域)、第二始動領域22(いわゆる特図2の始動領域))への遊技球の進入を契機として実行する。具体的には、始動領域への遊技球の進入を契機として乱数源から数値(以下、当否抽選情報と称することもある。以下、第一始動領域21に遊技球が進入することで取得される当否抽選情報を第一当否抽選情報と、第二始動領域22に遊技球が進入することで取得される当否抽選情報を第二当否抽選情報とする。)が取得される。本実施形態では、当否抽選の結果として起こりうる態様としては、「大当たり」「小当たり」「はずれ」の三態様が設定されている。上記数値が予め定められた大当たりの数値と同じである場合には大当たりとなり、小当たりの数値と同じである場合には小当たりとなり、大当たりおよび小当たりのいずれでもない場合にははずれとなる。
本実施形態では、公知の遊技機と同様に、識別図柄80の組み合わせによって当否抽選結果を報知する。大当たりとなる場合には、識別図柄80(図3参照)が大当たり組み合わせ(例えば同じ図柄の三つ揃い)となる。小当たりとなる場合には、識別図柄80が小当たり組み合わせ(例えば、「3」と「7」の識別図柄80から構成される組み合わせ)となる。それ以外の組み合わせははずれを示す組み合わせである。識別図柄80の変動開始から、当否抽選結果に対応する組み合わせで停止するまでの演出を「報知演出」と称する(当該「報知演出」が実行されている期間は、いわゆる変動中の期間ということである)。上記数値は、報知演出の内容を決定するためにも利用される。
本実施形態では、基本的には、当否抽選情報が取得された順に対応する報知演出が開始される(識別図柄80の変動が開始される)こととなる。なお、本実施形態では、第一当否抽選情報に基づく当否抽選(第一当否抽選)の結果の報知(特図1の変動)と、第二当否抽選情報に基づく当否抽選(第二当否抽選)の結果の報知(特図2の変動)が同時期に進行する(「特図1・特図2同時変動」である)。ただし、新たに第一当否抽選情報が取得されたときに、それよりも前に取得された第一当否抽選情報に基づく当否抽選結果が報知されている際(変動中である際)には、新たに取得された第一当否抽選情報は、「第一保留情報」としてそれに対応する報知演出が開始されるまで、図示されない制御基板に設けられた記憶手段に記憶される。同様に、新たに第二当否抽選情報が取得されたときに、それよりも前に取得された第二当否抽選情報に基づく当否抽選結果が報知されている際(変動中である際)には、新たに取得された第二当否抽選情報は、「第二保留情報」としてそれに対応する報知演出が開始されるまで、図示されない制御基板に設けられた記憶手段に記憶される。当該保留情報は当否抽選情報の下位概念であるといえる。本実施形態では、第一保留情報および第二保留情報の最大の記憶数はそれぞれ四つである。保留情報として記憶された数値は、報知演出が開始される時点で当否抽選に利用される。
当否抽選情報の存在を示すマークである保留図柄70が、表示装置91の表示領域911に表示される。具体的には、当否抽選を実行するための数値が取得された順に並ぶよう、保留図柄70が表示装置91の表示領域911に表示される(図3参照)。具体的には、報知演出が開始されているものの、報知演出が終了していない(当否抽選結果の報知が完了していない)当否抽選情報(いわゆる「当該変動保留」)の存在を示す変動中保留図柄71、報知演出が開始されていない当否抽選情報(保留情報)の存在を示す変動前保留図柄72が表示される。これら保留図柄70は、対応する報知演出が開始される順(いわゆる消化順)に並ぶように表示される。また、図示しないが、遊技状態に応じて、第一当否抽選情報の存在を示す保留図柄70(第一保留図柄)と、第二当否抽選情報の存在を示す保留図柄70(第二保留図柄)の一方は表示されるものの、他方は表示されないといった制御がなされる。詳細を後述するように、遊技者は、遊技状態に応じ、第一当否抽選および第二当否抽選の一方を「主」として受ける(「主」となる当否抽選(遊技状態に応じて受けるべき当否抽選)にて大当たりや小当たり当選を目指して遊技する)ことになるところ、当該「主」となる当否抽選に対応する一方(第一保留図柄および第二保留図柄の一方)を表示し、他方を表示しないという制御がなされる。
3)抽選確率、ベース状態等
本実施形態では、大当たりに当選する確率(大当たり確率)が異なる状態として、当該確率が低い低確率状態と、低確率状態よりも高い高確率状態(確率変動(確変)状態)とが設定されている。いずれの状態においても、第一当否抽選による大当たり確率と第二当否抽選による大当たり確率は同じである。本実施形態では、低確率状態における大当たり確率が約1/320、高確率状態における大当たり確率が約1/50に設定されている。
小当たり確率は、低確率状態では0%またはほとんど当選に期待できないほど低い確率(例えば1/1000よりも低確率)とされている。高確率状態では頻繁に当選する確率(例えば、1/1.1〜1/1.5程度)とされている。したがって、低確率状態では、小当たりに当選することは無い、またはほとんど無い(遊技者は「小当たり」を意識せずに遊技する)。一方、高確率状態では、小当たりに頻繁に当選することになるが、小入賞領域15に遊技球が入賞するかどうかは、遊技状態に応じて異なる(詳細は後述)。
また、始動領域への遊技球の入賞しやすさ(いわゆる「ベース」)が異なる状態として、低ベース状態と、低ベース状態よりも始動領域に遊技球が進入しやすい高ベース状態とが設定されている。本実施形態では、低ベース状態よりも、高ベース状態の方が、後述する開閉第二始動領域22bに遊技球が進入しやすい。始動領域に遊技球が進入することは当否抽選の実行を意味することから、低ベース状態よりも高ベース状態の方が当否抽選を受けやすい状態であるといえる。なお、ここでいう「当否抽選」とは、遊技状態に応じて変化する上記「主」となる当否抽選のことをいう。
本実施形態では、始動領域として、一つの第一始動領域21と、二つの第二始動領域22が設けられている。第一始動領域21は表示領域911の下に設けられたものであり、常時開放された(常時遊技球が通過可能な)領域である。いわゆる左打ち(表示領域911の左側を遊技球が流下するように遊技球を発射させる)により第一始動領域21に遊技球が進入する可能性がある。本実施形態では、いわゆる右打ち(表示領域911の右側を遊技球が流下するように遊技球を発射させる)を行った場合には第一始動領域21に遊技球が進入する可能性はない。
第二始動領域22として、開放第二始動領域22aと開閉第二始動領域22bが設けられている。いずれの第二始動領域22も右打ちすることで遊技球が進入する可能性がある位置に設けられており、左打ちを行った場合にはこれらの第二始動領域22に遊技球が進入する可能性はない。開放第二始動領域22aは、常時開放された(常時遊技球が通過可能な)領域である。本実施形態では、右打ちを行えば、比較的容易に開放第二始動領域22aに遊技球が進入する。逆の見方をすれば、開放第二始動領域22aに遊技球が進入しないように(第二当否抽選情報が取得されないように)右打ちを行うことは不可能である。本実施形態における開放第二始動領域22aは、当該領域を遊技球が通過する「ゲート」タイプのものである。当該領域に進入した遊技球が内部に取り込まれるタイプのものとしてもよい。
一方、開閉第二始動領域22bは、始動用開閉部材29によって入口が開閉されるものである(いわゆる「電チュー」である)。始動用開閉部材29は、開閉第二始動領域22bの入口を閉鎖する閉位置(原位置)と、入口を開放する開位置との間を往復動作可能なものである。始動用開閉部材29が閉位置に位置した状態においては、開閉第二始動領域22bに遊技球が進入することは不可能である。本実施形態における始動用開閉部材29は、遊技球が通過する通路の底面に沿うようにして前後にスライドするものであって、閉位置に位置した状態(最前端に位置した状態)においては当該通路の底面の一部を構築する。そのため、始動用開閉部材29が開位置に位置した状態(最後端に位置した状態)では当該通路に「穴」が開いたような状態となる。したがって、開閉第二始動領域22bまで到達した段階で始動用開閉部材29が開位置に位置していれば、(極めてイレギュラーな動きをしない限り)もれなく遊技球は開閉第二始動領域22bに進入する。
右打ちによって遊技球が進入する領域には、普通始動領域28が設けられている。当該普通始動領域28を通過することを契機として普通抽選が実行される。普通抽選に当選することを契機として始動用開閉部材29が開位置に変位する。低ベース状態にあるときよりも、高ベース状態にあるときの方が、当該普通抽選に当選する確率が高い。つまり、低ベース状態にあるときよりも、高ベース状態にあるときの方が、普通抽選に当選して頻繁に開閉第二始動領域22bが開放される。すなわち、低ベース状態にあるときよりも、高ベース状態にあるときの方が、容易に開閉第二始動領域22bに遊技球が進入する(この分、低ベース状態よりも高ベース状態の方が「ベース」高いということである)。普通始動領域28は、右打ちにより発射された遊技球が必然的に通過する位置(本実施形態では、右打ちされた遊技球の全てが進入する位置)に設けられている。つまり、普通始動領域28に進入しないように右打ちすることはできない。
4)大当たり
当否抽選により大当たりに当選した場合には、大入賞領域10が開放される大当たり遊技が実行される。大入賞領域10は、右打ちにより発射された遊技球が進入する可能性がある位置に設けられている。本実施形態では、いわゆる左打ちを行った場合には大入賞領域10に遊技球が進入する可能性はない。
大当たり遊技は、一または複数の単位遊技を含む。各単位遊技は、いわゆる「1ラウンド」分の遊技である。例えば、「10ラウンド大当たり」は、10回の単位遊技を含む大当たり遊技である。各単位遊技は、常態において閉鎖されている大入賞領域10が所定の終了条件成立まで開放されるものである。大入賞領域10の入口は、大入賞開閉部材14により開閉される。大入賞開閉部材14は、大入賞領域10の入口を閉鎖する閉位置(原位置)と、入口を開放する開位置との間を往復動作可能なものである(いわゆるスライドアタッカーである)。大入賞開閉部材14が閉位置に位置した状態においては、大入賞領域10に遊技球が進入することは不可能である。本実施形態における大入賞開閉部材14は、遊技球が通過する通路の底面に沿うようにして前後にスライドするものであって、閉位置に位置した状態(最前端に位置した状態)においては当該通路の底面の一部を構築する。そのため、大入賞開閉部材14が開位置に位置した状態(最後端に位置した状態)では当該通路に「穴」が開いたような状態となる。したがって、大入賞領域10まで到達した段階で大入賞開閉部材14が開位置に位置していれば、(極めてイレギュラーな動きをしない限り)もれなく遊技球は大入賞領域10に進入する。
本実施形態では、単位遊技開始から所定個数の遊技球が入賞したこと(入賞条件)、および、単位遊技開始から所定時間経過したこと(時間条件)のいずれか一方の成立が終了条件として設定されている。入賞条件として設定される遊技球の入賞個数は、いわゆる「カウント」(C)と称される数である。本実施形態ではC=10に設定されている。遊技者が継続して大入賞領域10を狙って遊技球を発射し続けていれば(右打ちを行っていれば)、一の単位遊技にて所定個数の遊技球は入賞する。つまり、遊技者が継続して大入賞領域10を狙って遊技球を発射し続けていれば、入賞条件が成立して単位遊技が終了する。
5)小当たり
当否抽選により小当たりに当選した場合には、小当たり用の入賞領域(小入賞領域15と称する)が開放される小当たり遊技が実行される。小入賞領域15は、右打ちにより発射された遊技球が進入する可能性がある位置に設けられている。本実施形態では、いわゆる左打ちを行った場合には小入賞領域15に遊技球が進入する可能性はない。
小入賞領域15の入口は、小入賞開閉部材19により開閉される。小入賞開閉部材19は、小入賞領域15の入口を閉鎖する閉位置(原位置)と、入口を開放する開位置との間を往復動作可能なものである(いわゆるスライドアタッカーである)。小入賞開閉部材19が閉位置に位置した状態においては、小入賞領域15に遊技球が進入することは不可能である。本実施形態における小入賞開閉部材19は、遊技球が通過する通路の底面に沿うようにして前後にスライドするものであって、閉位置に位置した状態(最前端に位置した状態)においては当該通路の底面の一部を構築する。そのため、小入賞開閉部材19が開位置に位置した状態(最後端に位置した状態)では当該通路に「穴」が開いたような状態となる。したがって、小入賞領域15まで到達した段階で小入賞開閉部材19が開位置に位置していれば、(極めてイレギュラーな動きをしない限り)もれなく遊技球は小入賞領域15に進入する。
本実施形態では、小当たり遊技開始(小入賞領域15が開放されて)から所定の開放時間(例えば1秒)経過することで小当たり遊技が終了する(小入賞領域15が閉鎖される)。本実施形態では、一回の小当たり遊技につき、平均2個程度の遊技球の入賞が見込めるように設定されている(詳細は後述)。本実施形態では、小当たり遊技の態様は上記の一種のみである。小当たり遊技の態様として複数種の態様が設定された構成としてもよい。例えば、一回の小当たり遊技あたりの開放時間の長さ異なる複数種の態様が設定された構成とすることが考えられる。また、一回の小当たり遊技あたりの開放回数が異なる複数種の態様が設定された構成とすることも考えられる。
6)各領域の位置関係
右打ち遊技を行ったときに遊技球が進入する遊技領域902の右側においては、上述した「遊技球が進入可能な各領域」が次のような位置関係で配置されている。図4に模式的に示すように、遊技領域902の右側には、遊技球が通過する主通路40が左右に往復するように形成されている。主通路40は、上流側から見て、右から左にかけてわずかに下方に傾斜した第一段部41と、第一段部41の左端に繋がり下方に延びる第一中継部412と、第一中継部412の下端に繋がり左から右にかけてわずかに下方に傾斜した第二段部42と、第二段部42の右端に繋がり下方に延びる第二中継部423と、第二中継部423の下端に繋がり右から左にかけてわずかに下方に傾斜した第三段部43と、を有する。
第一段部41〜第三段部43は、水平方向に沿う部分であって、各部分の底面は遊技球が下流方向に向かって転動可能な程度にわずかに傾斜した(水平方向に対して1度〜5度の範囲で傾斜した)状態にある。上から、第一段部41、第二段部42、第三段部43の順で並び、各段部は上下方向にて少なくとも一部が重なるように配置されている。第一段部41の底面に沿うようにして大入賞開閉部材14が配置されている。つまり、第一段部41を遊技球が通過する際、大入賞開閉部材14が開位置に位置していれば遊技球は大入賞領域10に進入し、大入賞開閉部材14が閉位置に位置していれば遊技球は第一段部41を通過する(第一中継部412に移動する)。第二段部42の底面に沿うようにして始動用開閉部材29が配置されている。つまり、第二段部42を遊技球が通過する際、始動用開閉部材29が開位置に位置していれば遊技球は開閉第二始動領域22bに進入し、始動用開閉部材29が閉位置に位置していれば遊技球は第二段部42を通過する(第二中継部423に移動する)。第三段部43の底面に沿うようにして小入賞開閉部材19が配置されている。つまり、第三段部43を遊技球が通過する際、小入賞開閉部材19が開位置に位置していれば遊技球は小入賞領域15に進入し、小入賞開閉部材19が閉位置に位置していれば遊技球は第三段部43を通過する。このように、上から、大入賞開閉部材14(大入賞領域10)、始動用開閉部材29(開閉第二始動領域22b)、小入賞開閉部材19(小入賞領域15)の順で並び、各開閉部材(領域)は上下方向にて少なくとも一部が重なるように配置されている。開閉部材が開位置に位置している際には、対応する領域に遊技球が進入するため、(イレギュラーな動き等が生じなければ)それより下流の領域に遊技球は到達しないことになる。
なお、一部の図面においては、開閉部材が開位置に位置していることを、当該開閉部材を点線で図示することにより示す。
主通路40を通過した遊技球は、副通路45に進入する。副通路45には開放第二始動領域22aが設けられている。副通路45に進入した遊技球は必ず開放第二始動領域22aを通過することになる。つまり、右打ちされた遊技球のうち、大入賞領域10、開閉第二始動領域22b、小入賞領域15のいずれにも進入せず、副通路45に進入した遊技球は、必ず開放第二始動領域22aを通過することになる。ゆえに、右打ちした場合には比較的容易に第二当否抽選を受けることができる。換言すれば、第二当否抽選を受けないように右打ちすることは不可能である。
なお、主通路40や副通路45の途中に適宜アウト口が設けられていてもよい。本実施形態では、第一中継部412を出た遊技球の一部が進入するアウト口が設けられている。つまり、第一中継部412を出た遊技球の全部が第二段部42に進入するわけではない設定とされている。
7)遊技性
本実施形態にかかる遊技機1の遊技状態は、大きく分けて四種類に区別される(図5(a)参照)。リセットされた状態においては、遊技機1は、低確率状態かつ低ベース状態の通常遊技状態にある。通常遊技状態においては、遊技者は左打ち遊技を行い(左打ち遊技が促され)、第一始動領域21に遊技球が進入することを契機とした第一当否抽選にて大当たりに当選することを目指して遊技する(第一当否抽選が「主」として受ける当否抽選となる)。なお、通常遊技状態中に右打ち遊技を行った場合、比較的容易に開放第二始動領域22aに遊技球が進入する。つまり、比較的容易に第二保留情報が取得される。しかし、通常遊技状態中においては、第一当否抽選の結果を報知する報知演出に要する時間(第一変動時間)に比して、第二当否抽選の結果を報知する報知演出に要する時間(第二変動時間)の方が著しく長くなるように設定されている。具体的には、第一変動時間の平均は数秒〜数十秒程度に設定される一方、第二変動時間の平均は十分超となるといった設定とされる。したがって、通常遊技状態にて右打ちすることで第二当否抽選により大当たり当選を目指しても、一つの当否抽選の結果の報知に長時間を要することになるから、まともに遊技をすることができないことになる。つまり、遊技者は左打ち遊技にて大当たり当選を目指すことになる。
通常遊技状態よりも遊技者に有利な遊技状態として、特別遊技状態が設定されている。本実施形態では、第一特別遊技状態、第二特別遊技状態、第三特別遊技状態が設定されている。後述するように、いずれの特別遊技状態中も遊技者は右打ち遊技を行う(右打ち遊技が促される)。特別遊技状態は、通常遊技状態とは異なり、第二変動時間が著しく長いということはなく、右打ち遊技にて第一当否抽選情報は取得されない。したがって、第二当否抽選が「主」として受ける当否抽選となる。
第一特別遊技状態は、低確率状態かつ高ベース状態である。第一特別遊技状態においては、遊技者は右打ち遊技を行う。したがって、開放第二始動領域22aに遊技球が容易に進入する。また、普通抽選に当選する確率が高いため、頻繁に開閉第二始動領域22bが開放され、当該開閉第二始動領域22bに遊技球が進入する。つまり、容易に第二当否抽選情報が取得される(第二当否抽選が実行される)。
第二特別遊技状態は、高確率状態かつ高ベース状態である。第一特別遊技状態においては、遊技者は右打ち遊技を行う。したがって、開放第二始動領域22aに遊技球が容易に進入する。また、普通抽選に当選する確率が高いため、頻繁に開閉第二始動領域22bが開放され、当該開閉第二始動領域22bに遊技球が進入する。つまり、容易に第二当否抽選情報が取得される(第二当否抽選が実行される)。
第二特別遊技状態(高確率状態)は、小当たり当選確率が高いため、小入賞領域15が開放されることが頻繁に発生する。しかし、これとともに、高ベース状態であるがゆえ、普通抽選に当選することで開閉第二始動領域22bが開放されることも頻繁に発生する。上述した通り、主通路40にて、小入賞領域15よりも開閉第二始動領域22bの方が上流側に位置するため、開閉第二始動領域22bが開放されている際は全ての遊技球が開閉第二始動領域22bに進入し(イレギュラーな動きをすることで偶発的に進入しない遊技球が発生することもある)、小入賞領域15に到達する遊技球が存在しなくなる。したがって、小当たりに当選して小入賞領域15が開放されても小入賞領域15に進入する遊技球の数は極めて少ない(または、このような遊技球は存在しない)。具体的には、第二特別遊技状態中における一回の小当たり当選あたりの小入賞領域15に進入する遊技球の数の期待値は、後述する第三特別遊技状態中よりも小さい。
本実施形態では、第二特別遊技状態における普通抽選の時間(変動時間)は極めて短く(0.1秒程度である)、普通抽選の当選確率はほぼ100%(99%以上)である。右打ち遊技を行った場合には、必然的に遊技球が普通始動領域28に進入し、普通抽選が実行されることになるから、ほとんどの期間において開閉第二始動領域22bは開放された状態にある。したがって、小当たりに当選して小入賞領域15が開放されても、小入賞領域15に入賞する遊技球はほとんど生じない。始動用開閉部材29が閉位置に位置する短い期間中に開閉第二始動領域22b上を通過した遊技球が小入賞領域15に到達したときに、タイミングよく当該小入賞領域15が開放していた場合に限り入賞する。
第三特別遊技状態は、高確率状態かつ低ベース状態である。第三特別遊技状態においては、遊技者は右打ち遊技を行う。したがって、開放第二始動領域22aに遊技球が容易に進入する。つまり、容易に第二当否抽選情報が取得される(第二当否抽選が実行される)。後述するように、第三特別遊技状態では、開閉第二始動領域22bへの遊技球の進入は期待できない(上述した通り、本実施形態における低ベース状態とは、高ベース状態よりも、開閉第二始動領域22bに遊技球が進入しにくい状態をいう)。
第三特別遊技状態(高確率状態)は、小当たり当選確率が高いため、小入賞領域15が開放されることが頻繁に発生する。また、低ベース状態であるがゆえ、普通抽選には当選しにくい(当選しない)。つまり、開閉第二始動領域22bが開放された状態となりにくい(開放されない)。そのため、右打ちされた遊技球は、ほとんどが開閉第二始動領域22bに進入せずに(始動用開閉部材29上を転動して)、小入賞領域15まで到達する。つまり、小入賞領域15への遊技球の入賞が頻発する。本実施形態では、右打ち遊技を継続して行っていれば、一回の小当たり当選あたりの小入賞領域15に進入する遊技球の数の期待値=2程度となるような設定とされている。したがって、第三特別遊技状態が続くほど(第三特別遊技状態にて小当たり当選を重ねるほど)、遊技者は持ち球を増やすことができる。
各遊技状態に移行する条件はどのようなものであってもよい。本実施形態では、図5(b)に示すように、基本的には当選した大当たりの種類に応じ、当該大当たり遊技終了後の遊技状態が異なるように設定されている。大当たりの種類として、第一大当たり、第二大当たり、第三大当たりが設定されている。第一大当たり遊技終了後は第一特別遊技状態に移行する。第一特別遊技状態に移行した後、当否抽選結果が100回連続してはずれとなることを契機として通常遊技状態に移行する。第二大当たり遊技終了後は第二特別遊技状態に移行する。第二特別遊技状態は次回大当たりまで継続する。第三大当たり遊技終了後は第三特別遊技状態に移行する。第三特別遊技状態は次回大当たりまで継続する。上述した通り、第三特別遊技状態は、継続すればするほど持ち球を増やすことができる状態であるため、大当たりに当選せずに第三特別遊技状態が継続することを遊技者は願うことになる。なお、本実施形態では、第一当否抽選にて大当たりに当選したときの大当たりの種類の振分(特図1の振分)と、第二当否抽選にて大当たりに当選したときの大当たりの種類の振分(特図2の振分)は同じであるが、異ならせてもよい。
8)可動体および当該可動体による狙うべき領域指示
本実施形態にかかる遊技機1は、所定範囲を動作することが可能な可動体30を有する。本実施形態における可動体30は、高さ方向(上下方向)に移動(スライド)することが可能なものである。当該可動体30を動作させるための駆動機構はどのようなものであってもよいから説明を省略する。当該可動体30は、少なくとも、原位置(常態における位置)、第一位置、第二位置に位置することが可能である(図2参照)。原位置では、可動体30は表示領域911の上方に位置しており、可動体30の一部または全部が遊技盤90に覆われる。第一位置および第二位置では、遊技盤90に形成された開口901を通じて可動体30の大部分が視認可能な状態となる。つまり、可動体30は、原位置に位置するときよりも、第一位置や第二位置に位置するときの方が、遊技盤90に覆われずに露出する範囲が大きい。第一位置や第二位置に位置する可動体30は、表示領域911の前方に位置し、当該表示領域911の一部を覆うようにして重なる。
可動体30は、正面視で水平方向(横(左右)方向)に延びる直線状(棒状)の部分(以下、線状部31と称する)を有する。つまり、線状部31は、可動体30の移動方向(高さ方向)と略直交する方向(水平方向)に細長い部分であるということである(大まかに見て水平方向に延びる細長い部材であればよく、完全な直線状であること(上端縁および下端縁が完全に直線であること)を要するものではない)。少なくとも可動体30の右側(大入賞領域10や第二始動領域側)が線状部31であることが好ましい。本実施形態における可動体30は、第一位置や第二位置にて表示領域911に重なる少なくとも一部が線状部31である。線状部31は、高さ方向の大きさ(幅)よりも、水平方向の大きさ(長さ)の方が大きい。
第一位置の方が第二位置よりも高い(上側の)位置である。可動体30が第一位置に位置する状態においては、小入賞領域15(第二領域)よりも大入賞領域10(第一領域)の方が可動体30(線状部31)に近い。可動体30が第二位置に位置する状態においては、大入賞領域10よりも小入賞領域15の方が可動体30(線状部31)に近い。
線状部31に沿う直線(線状部31の上端縁から下端縁までの間に含まれる水平方向の仮想線)、例えば線状部31を幅方向に二分する直線を基準線とすると、第一位置に位置する可動体30の基準線(第一基準線L1)の方(図6参照)が、第二位置に位置する可動体30の基準線(第二基準線L2)(図7参照)よりも高い位置に位置する。本実施形態では、第一基準線L1は大入賞領域10(第一領域)を開閉する大入賞開閉部材14(第一開閉部材)に交差する(図6参照)。つまり、大入賞開閉部材14は、遊技球が流下する方向にわずかに傾斜して配置された部材であるところ、第一位置に位置する可動体30(線状部31)は当該大入賞開閉部材14に沿う。一方、第二基準線L2は小入賞領域15(第二領域)を開閉する小入賞開閉部材19(第二開閉部材)に交差する(図7参照)。つまり、小入賞開閉部材19は、遊技球が流下する方向にわずかに傾斜して配置された部材であるところ、第二位置に位置する可動体30(線状部31)は当該小入賞開閉部材19に沿う。
大当たり遊技状態(第一状態)中、すなわち大入賞領域10を狙って遊技球を発射させるべき状況(大入賞領域10への遊技球の入賞により賞球を得るべき状況)においては、可動体30は第一位置に位置させられる(図6参照)。大当たり遊技前には可動体30は原位置に位置することから、大当たり遊技の開始を契機として可動体30は原位置から第一位置に変位させられる。可動体30を第一位置に位置させるタイミングは種々考えられる。例えば、大当たり遊技開始(1ラウンド目の単位遊技の開始)前に、遊技者に対して右打ちを促す指示が表示領域911に表示されるところ、当該表示がなされることを契機として可動体30を第一位置に位置させることが考えられる。これとは異なり、大当たり遊技開始(すなわち大入賞領域10の開放)と略同時に可動体30を第一位置に位置させることも考えられる。
第三特別遊技状態(第二状態)中、すなわち小入賞領域15を狙って遊技球を発射させるべき状況(小入賞領域15への遊技球の入賞により賞球を得るべき状況)においては、可動体30は第二位置に位置させられる(図7参照)。本実施形態では、第三大当たり遊技終了後に第三特別遊技状態に移行することになるところ、第三大当たり遊技中には可動体30は第一位置に位置しているため、当該第三大当たり遊技の終了後第三特別遊技状態が開始されることを契機として可動体30は第一位置から第二位置に変位する。第三特別遊技状態の開始前に可動体30が一旦原位置に位置させられるようにして、原位置から第二位置に変位するようにしてもよい。
このように、本実施形態では、可動体30により、遊技者に対し、遊技球が進入するよう狙うべき領域(遊技球が進入しやすい領域)が指し示される。つまり、大当たり遊技中は、可動体30は大入賞領域10に近い第一位置に位置するから、大入賞領域10を狙って遊技球を発射させるべき状況であることが分かりやすい。また、第三特別遊技状態中は、可動体30は小入賞領域15に近い第二位置に位置するから、小入賞領域15を狙って遊技球を発射させるべき状況であることが分かりやすい。
また、可動体30により指し示される対象の領域である大入賞領域10と小入賞領域15とは、高さ方向における位置が明確に異なるように配置されたものである(水平方向に重ならないように配置されたものである)。したがって、第一位置に位置している可動体30は大入賞領域10を指し示し、第二位置に位置している可動体30は小入賞領域15を指し示していることが分かりやすい(いずれの領域を指し示しているのか混同して分かりにくくなることが抑制される)。
また、可動体30は、水平方向に延びる線状部31を有するものである。つまり、線状部31により、可動体30の「高さ方向における位置」が明確に示される。よって、可動体30(線状部31)が第一位置に位置しているときにはほぼ同じ高さに位置している大入賞領域10が指し示されているということが、第二位置に位置しているときにはほぼ同じ高さに位置している小入賞領域15が指し示されているということが分かりやすい。特に、本実施形態では、第一基準線L1が大入賞開閉部材14に交差し、第二基準線L2は小入賞開閉部材19に交差するような位置関係にあるから、可動体30の位置と当該可動体30が指し示す領域の対応関係がより分かりやすい。
上記実施形態にかかる遊技機1を改良、変形、具体化等した具体例を以下に示す。なお、可能な限りにおいて、以下の具体例にて説明する事項を複数組み合わせて適用した構成としてもよい。
○第一具体例
可動体30は、第一位置および第二位置のいずれに位置するときにおいても、表示領域911に重なる。つまり、可動体30が表示領域911の少なくとも一部を覆う。これを利用して、狙うべき領域を示す指示画像(第一指示画像51、第二指示画像52)が表示領域911に表示されるようにする。
大当たり遊技状態(第一状態)中は、可動体30が第一位置に位置させられる。これとともに、大入賞領域10(第一領域)の方向を指し示す第一指示画像51が第一位置に位置する可動体30に付随するように表示される(図8参照)。また、第三特別遊技状態(第二状態)中は、可動体30が第二位置に位置させられる。これとともに、小入賞領域15(第二領域)の方向を指し示す第二指示画像52が第二位置に位置する可動体30に付随するように表示される(図9参照)。なお、第一指示画像51については、第二位置に位置する可動体30よりも第一位置に位置する可動体30の方が近くなる位置に表示され、第二指示画像52については、第一位置に位置する可動体30よりも第二位置に位置する可動体30の方が近くなる位置に表示されていれば、「付随する」表示位置であるとする。指示画像の具体的態様としては種々考えられる。本実施形態では、「矢印」を表す画像とされる。可動体30は対応する領域と略同じ高さに位置し、表示領域911の右側に大入賞領域10や小入賞領域15が位置するため、指示画像としての「矢印」は、右方向を指し示すもの(水平方向右向き)とされる。複数の「矢印」が水平方向に沿って並ぶ態様としてもよいし、一または複数の「矢印」が動く態様としてもよい。
上記指示画像は、可動体30の線状部31に沿うようにして表示されることが好ましい(図8、図9参照)。すなわち、線状部31の上側、または下側に指示画像が表示されるようにする(換言すれば、指示画像と線状部31が高さ方向において重なるようにする)。線状部31および指示画像はいずれも水平方向に延びる要素であるため、狙うべき領域がより明確になる。このような表示態様とする場合、当然ではあるが、可動体30が第一位置および第二位置のいずれに位置するときにおいても、線状部31の少なくとも一部が表示領域911に重なる必要がある。
○第二具体例
可動体30により指し示される対象となる領域(対象領域)は、遊技球が進入可能な領域であればよい。上記実施形態にかかる遊技機1であれば、例えば開閉第二始動領域22bが対象領域とされた設定としてもよい。開閉第二始動領域22bを狙うべき状態、すなわち第一特別遊技状態や第二特別遊技状態にて、可動体30が第三位置に位置させられるようにする(図10参照)。第三位置に位置する可動体30の基準線(第三基準線L3)が、始動用開閉部材29に交差するような関係にあることが好ましい。開閉第二始動領域22bは、大入賞領域10の下側かつ小入賞領域15の上側に位置するものであるため、上記「第三位置」は、「第一位置」の下側かつ「第二位置」の上側ということになる。
なお、対象領域は二つであってもよいし、三つ以上であってもよい。対象領域のそれぞれに対応した可動体30の位置が設定されていればよい。ある対象領域に対応する可動体30の位置は、それ以外の対象領域のいずれよりも「近い位置」であればよい。
○第三具体例
可動体30が前方(遊技者側)に向かって発光する発光部35(例えばLED)を有するものとする。そして、大当たり遊技状態中(図11参照)や第三特別遊技状態中(図12参照)、すなわち対象領域を指し示している状態においては、当該発光部35が所定態様で発光するものとする。当該発光部35は、原位置では発光しないものとされるとよい。つまり、発光部35は、対象領域を指し示す機能が発現されているときに限り発光するものとする。このようにすることで、狙うべき領域がより分かりやすくなる。
さらに好ましくは、可動体30の位置に応じて、すなわち狙うべき領域に応じて発光部35の発光態様が異なるものとする。例えば、大当たり遊技状態中(大入賞領域10を狙うべき状態中)に可動体30が第一位置に位置するときには発光部35が赤色で発光し(図11参照)、第三特別遊技状態中(小入賞領域15を狙うべき状態中)に可動体30が第二位置に位置するときには発光部35が青色で発光する(図12参照)ものとする。このようにすることで、発光部35の発光態様の違いによって狙うべき領域が区別される。
○第四具体例
遊技盤90における少なくとも対象領域が設けられた箇所(対象領域およびその上の通路部分)を光透過性材料(例えば透明な材料)で構成する。上記実施形態に即して言えば、大入賞領域10および第一段部41を構成する部分を含む箇所(以下、第一箇所と称することもある)と、小入賞領域15および第三段部43を構成する部分を含む箇所(以下、第二箇所と称することもある)が光透過性材料で構成される。上記実施形態のように複数の対象領域が遊技領域902の右側に設けられたものとするのであれば、遊技領域902の右側を構成する部分全体が光透過性材料で形成された構成としてもよい。
第一位置に位置する可動体30の一部は、第一箇所の後方に位置する。つまり、大当たり遊技状態中は、第一箇所を通じて可動体30の一部が視認される(図13参照)から、第一箇所(大入賞領域10)を狙うべき状況であることがより分かりやすくなる。同様に、第二位置に位置する可動体30の一部は、第二箇所の後方に位置する。つまり、第三特別遊技状態中は、第二箇所を通じて可動体30の一部が視認される(図14参照)から、第二箇所(小入賞領域15)を狙うべき状況であることがより分かりやすくなる。
上述した第一箇所や第二箇所を透明な材料で構成する場合、対象領域を開閉する開閉部材を有色の材料で形成することが好ましい。つまり、大入賞開閉部材14や小入賞開閉部材19を有色の材料で形成する(図13、図14においては、これら開閉部材が有色の材料で形成されていることを「ハッチング」にて示している)。このようにすることで、透明な部分をバックにして有色の大入賞開閉部材14や小入賞開閉部材19が目立つことになる(ひいては大入賞領域10や小入賞領域15の位置が目立つことになる)。また、大当たり遊技状態中は第一位置に位置する可動体30(第一箇所を通じて視認される可動体30の一部)と大入賞開閉部材14が、第三特別遊技状態中は第二位置に位置する可動体30(第二箇所を通じて視認される可動体30の一部)と小入賞開閉部材19が重なることになる。つまり、有色の部材同士が重なることになるため、可動体30が指し示している領域が分かりやすくなる。
○第五具体例
上記実施形態では、対象領域である大入賞領域10と小入賞領域15が高さ方向に並び(高さ方向にて重なり)、可動体30も高さ方向に移動するものであることを説明したが、当該方向は高さ方向に限られない。例えば、高さ方向および水平方向に対して傾斜した所定方向において対象領域が並んだ構成において、当該所定方向に可動体30がスライドするものとしてもよい。このようにする場合、可動体30の線状部31は、所定方向に略直交する方向に延びるものとすればよい。
○第六具体例
上記実施形態における対象領域である大入賞領域10および小入賞領域15がいずれも遊技領域902の右側に設けられたもの、すなわちいずれも右打ちにより狙う領域であることを説明したが、対象領域のいずれかが左打ちにより狙う箇所に位置し、その他の対象領域が右打ちにより狙う箇所に位置する構成であるとさらに良い。可動体30の位置から狙うべき領域を把握した上で、現在左打ちをすべきか、右打ちをすべきか(遊技球の発射方法)を遊技者が容易に把握できるからである。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
上記実施形態にかかる遊技機1は、小当たり当選により持ち球を増やすことができる遊技状態(第三特別遊技状態)が設定されたものであるが、このような遊技状態が設定されていない遊技機に対しても同様の技術思想が適用可能である。
上記実施形態から得られる具体的手段(遊技機)を以下に列挙する。
・手段1
遊技球が進入可能な領域であって、第一領域および当該第一領域とは異なる箇所に設けられた第二領域と、前記第二領域よりも前記第一領域に近い第一位置、および前記第一領域よりも前記第二領域に近い第二位置に位置することが可能な可動体と、を備え、前記第一領域を狙って遊技球を発射させるべき第一状態では前記可動体を前記第一位置に位置させ、前記第二領域を狙って遊技球を発射させるべき第二状態では前記可動体を前記第二位置に位置させることを特徴とする遊技機。
上記遊技機によれば、どの領域を狙って遊技球を発射させるべき状況であるのか分かりやすくなる。
・手段2
前記第一領域と前記第二領域は、第一方向における位置が異なるように設けられたものであり、前記可動体は、前記第一方向に移動して前記第一位置および前記第二位置の一方から他方に変位するものであることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
このように、第一領域と第二領域の位置の違いが明確に表れる方向に可動体が移動する設定とすれば、可動体が指し示す領域がいずれであるのか分かりやすくなる。
・手段3
前記可動体は、前記第一方向と略直交する第二方向に延びる線状部を有するものであることを特徴とする手段2に記載の遊技機。
このようにすることで、線状部が延びる方向に対象となる領域(狙うべき領域)が位置することになるから、可動体が指し示す領域がいずれであるのか分かりやすくなる。
・手段4
前記第一位置に位置する前記可動体の前記線状部に沿う第一基準線が、前記第一領域を開閉する第一開閉部材に交差し、前記第二位置に位置する前記可動体の前記線状部に沿う第二基準線が、前記第二領域を開閉する第二開閉部材に交差することを特徴とする手段3に記載の遊技機。
このようにすることで、線状部が延びる方向に対象となる領域(狙うべき領域)を開閉する開閉部材が位置することになるから、可動体が指し示す領域がいずれであるのか分かりやすくなる。
・手段5
前記第一位置および前記第二位置のいずれに位置するときにおいても前記可動体は表示装置の表示領域の前方で当該表示領域に重なり、前記第一状態においては、前記第一領域の方向を指し示す第一指示画像が前記第一位置に位置する前記可動体に付随するように表示され、前記第二状態においては、前記第二領域の方向を指し示す第二指示画像が前記第二位置に位置する前記可動体に付随するように表示されることを特徴とする手段1から手段4のいずれかに記載の遊技機。
このようにすることで、可動体と指示画像の組み合わせにより狙うべき領域がより分かりやすくなる。
・手段6
前記第一指示画像は前記第一位置に位置する前記可動体の前記線状部に沿うように表示され、前記第二指示画像は前記第二位置に位置する前記可動体の前記線状部に沿うように表示されることを特徴とする手段3および手段4のいずれかを引用する手段5に記載の遊技機。
このように、線状部が延びる方向と指示画像の方向が一致するようにすることで、これらによって指し示される狙うべき領域がより分かりやすくなる。
1 遊技機
10 大入賞領域(第一領域)
14 大入賞開閉部材
15 小入賞領域(第二領域)
19 小入賞開閉部材
21 第一始動領域
22 第二始動領域
22a 開放第二始動領域
22b 開閉第二始動領域
28 普通始動領域
29 始動用開閉部材
30 可動体
31 線状部
51 第一指示画像
52 第二指示画像
91 表示装置
911 表示領域

Claims (6)

  1. 遊技球が進入可能な領域であって、第一領域および当該第一領域とは異なる箇所に設けられた第二領域と、
    前記第二領域よりも前記第一領域に近い第一位置、および前記第一領域よりも前記第二領域に近い第二位置に位置することが可能な可動体と、
    を備え、
    前記第一領域を狙って遊技球を発射させるべき第一状態では前記可動体を前記第一位置に位置させ、
    前記第二領域を狙って遊技球を発射させるべき第二状態では前記可動体を前記第二位置に位置させる
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記第一領域と前記第二領域は、第一方向における位置が異なるように設けられたものであり、
    前記可動体は、前記第一方向に移動して前記第一位置および前記第二位置の一方から他方に変位するものであることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  3. 前記可動体は、前記第一方向と略直交する第二方向に延びる線状部を有するものであることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記第一位置に位置する前記可動体の前記線状部に沿う第一基準線が、前記第一領域を開閉する第一開閉部材に交差し、
    前記第二位置に位置する前記可動体の前記線状部に沿う第二基準線が、前記第二領域を開閉する第二開閉部材に交差する
    ことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記第一位置および前記第二位置のいずれに位置するときにおいても前記可動体は表示装置の表示領域の前方で当該表示領域に重なり、
    前記第一状態においては、前記第一領域の方向を指し示す第一指示画像が前記第一位置に位置する前記可動体に付随するように表示され、
    前記第二状態においては、前記第二領域の方向を指し示す第二指示画像が前記第二位置に位置する前記可動体に付随するように表示される
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の遊技機。
  6. 前記第一指示画像は前記第一位置に位置する前記可動体の前記線状部に沿うように表示され、
    前記第二指示画像は前記第二位置に位置する前記可動体の前記線状部に沿うように表示される
    ことを特徴とする請求項3および請求項4のいずれかを引用する請求項5に記載の遊技機。
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