JP2021153123A - 紫外光発光素子及び紫外光発光装置 - Google Patents

紫外光発光素子及び紫外光発光装置 Download PDF

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Abstract

【課題】凹凸構造による光取り出し効率を維持しつつ、安定に組み立てが可能な紫外光発光素子及び紫外光発光装置を提供する。【解決手段】紫外光発光素子100は、第1主面と、第1主面の反対側に位置する第2主面とを有する基板10と、基板の第1主面上に設けられた第1導電型の第1窒化物半導体層20と、第1窒化物半導体層上の一部に設けられた窒化物半導体発光層30及び第2導電型の第2窒化物半導体層40と、第1窒化物半導体層上の一部に設けられた第1電極部50と、第2窒化物半導体層上の少なくとも一部に設けられた第2電極部60と、基板の第2主面上に設けられた第1凸部70及び少なくとも3つの第2凸部80と、を備える。第1凸部は第2凸部よりも高さが低く、第2凸部の頂部の形状が平面である。2つの第2凸部同士を結ぶ直線上から外れた位置に少なくとも1つの第2凸部が存在する。【選択図】図1

Description

本発明は、紫外光発光素子、及び紫外光発光装置に関する。
紫外光発光素子は、小型、低消費電力の特徴を生かして様々な分野で応用されている。特許文献1に開示されている通り、一般に紫外光発光素子は、n型窒化物半導体層と、発光層と、p型窒化物半導体層とを有する積層部を備える。この紫外光発光素子は、n型窒化物半導体層上の一方の電極部と、p型窒化物半導体層上の他方の電極部とを介して供給された電力によって発光層から紫外光が発光される。
一般的に紫外光発光素子で用いられる半導体材料は高い屈折率を有しているため、発光層から生成された紫外光は、発光面と空気との屈折率差によって、発光面と空気との界面で全反射され紫外光発光素子の内部へと吸収される。紫外光は上記界面から素子外部へと出てこないため、光取り出し効率が低いという課題がある。
この課題を解決するために素子表面や裏面を加工する手法が広く用いられる。例えば特許文献2には六方ピラミッドキャビティが設けられるように窒化物半導体層の成膜を行うことで、半導体表面に凹凸構造を形成する手法が記載されている。
また、基板の裏面に屈折率が基板より小さい膜を形成させる手法も用いられる。例えば特許文献3には半導体発光素子の基板の裏面に薄膜を塗布することによって光取り出し効率を高める手法が記載されている。
国際公開2012/144046号パンフレット 特開2005−277423号公報 特表2010−510671号公報
半導体発光素子に凹凸構造を形成して光取り出し効率を向上させる場合、この凹凸形状がサブマウントへの組み立て接合の際に破壊され、光取り出し効率が悪化する課題がある。また、この凹凸形状によって組み立ての際に素子自体に傾きが生じてしまい、組み立てズレが生じて不良が発生する課題がある。そこでこの発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、凹凸構造による光取り出し効率を維持しつつ、安定に組み立てが可能な紫外光発光素子及び紫外光発光装置を提供することを目的とする。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意検討した結果、以下の紫外光発光素子及び紫外光発光装置により、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
本発明の第1の態様は、第1主面と、前記第1主面の反対側に位置する第2主面とを有する基板と、前記基板の第1主面上に設けられた第1導電型の第1窒化物半導体層と、前記第1窒化物半導体層上の一部に設けられた窒化物半導体発光層及び第2導電型の第2窒化物半導体層と、前記第1窒化物半導体層上の一部に設けられた第1電極部と、前記第2窒化物半導体層上の少なくとも一部に設けられた第2電極部と、前記基板の第2主面上に設けられた第1凸部及び少なくとも3つの第2凸部と、を備え、前記第1凸部は前記第2凸部よりも高さが低く、前記第2凸部の頂部の形状が平面であり、2つの前記第2凸部同士を結ぶ直線上から外れた位置に少なくとも1つの前記第2凸部が存在する、紫外光発光素子である。
本発明の第2の態様は、前記第1の態様の紫外光発光素子と、前記紫外光発光素子と電気的に接続されたサブマウントと、を備える紫外光発光装置である。
本発明の一態様によれば、凹凸構造による光取り出し効率を維持しつつ、安定に組み立てが可能な紫外光発光素子及び紫外光発光装置を提供することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る紫外光発光素子の構成例を模式的に示す断面図である。 図2は、基板の第2主面における第2凸部の配置例を模式的に示す図である。 図3は、側面が(10−1−1)面から構成される角錐形の第1凸部を示す模式図である。 図4は、本発明の実施形態に係る紫外光発光素子と、紫外光発光素子と電気的に接続されたサブマウントとを備える紫外光発光装置の構成例を示す模式図である。 図5は、実施例1に係る半導体発光素子を基板の第2主面側から見た模式図である。 図6は、実施例1に係る電子線走査顕微鏡像であって、サブマウントとの接合を行った後の紫外光発光装置の第1凸部を示す写真図である。 図7は、比較例1に係る電子線走査顕微鏡像であって、サブマウントとの接合を行った後の紫外光発光装置の第1凸部を示す写真図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
また、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各装置や各部材の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判定すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
<紫外光発光素子>
本実施形態の紫外光発光素子は、第1主面と、前記第1主面の反対側に位置する第2主面とを有する基板と、基板の第1主面上に設けられた第1導電型の第1窒化物半導体層と、第1窒化物半導体層上の一部に設けられた窒化物半導体発光層及び第2導電型の第2窒化物半導体層と、第1窒化物半導体層上の一部に設けられた第1電極部と、第2窒化物半導体上の少なくとも一部に設けられた第2電極部と、基板の第2主面上に設けられた第1凸部及び少なくとも3つの第2凸部と、を備える。第1凸部は第2凸部よりも高さが低く、第2凸部の頂部の形状が平面である。また、2つの第2凸部同士を結ぶ直線上から外れた位置に少なくとも1つの第2凸部が存在する、すなわち、全ての第2凸部は一直線上に存在しない。
図1は、本発明の実施形態に係る紫外光発光素子100の構成例を模式的に示す断面図である。図1に示すように、紫外光発光素子100は、基板10の第1主面上に設けられた第1導電型の第1窒化物半導体層20と、第1窒化物半導体層20上の一部に設けられた発光層30及び第2導電型の第2窒化物半導体層40と、第1導電型の第1窒化物半導体層20上の一部に設けられた第1電極部50と、第2導電型の第2窒化物半導体層40上の一部に設けられた第2電極部60と、基板10の第2主面(第1主面の反対側の面)上に設けられた複数の第1凸部70と、基板10の第2主面上に設けられた第1凸部70及び少なくとも3つの第2凸部80と、を備える。第1凸部70は第2凸部80よりも高さが低く、第2凸部80の頂部の形状が平面である。例えば、第2凸部80の頂部は、基板10の第2主面に略平行な面である。また、2つの第2凸部80同士を結ぶ直線(仮想線)上から外れた位置に、少なくとも1つの第2凸部80が存在する。すなわち、全ての第2凸部80は一直線上に存在しない。
なお、本発明は図1に示す実施形態において第1導電型の第1窒化物半導体層20の一部、発光層30、第2導電型の第2窒化物半導体層40がメサ構造の横型の紫外光発光素子であるが、本発明はこれに限られない。本発明は、例えば縦型の紫外光発光素子であってもよい。縦型の紫外光発光素子とする場合は、基板10を剥離した構造とすることが発光効率向上の観点から好ましい。あるいは、基板10の一部を第1導電型の第1窒化物半導体層20まで部分的に除去し、露出された第1導電型の第1窒化物半導体層20に第1電極部50を形成することでも縦型の紫外光発光素子の実現が可能である。
以下、紫外光発光素子100を構成する各構成部について、具体例を挙げて説明する。
<基板>
基板10としては、その上に第1導電型の第1窒化物半導体層を形成可能なものであれば特に制限されない。基板10として、具体的にはサファイア、Si、SiC、MgO、Ga、ZnO、GaN、InN、AlN、あるいはこれらの混晶基板等が挙げられる。基板10の上層側に形成するn型窒化物半導体層との格子定数差が小さく、格子整合系で成長させることで貫通転位を少なくできる観点や、ホールガス発生のための格子歪みを大きくできる観点から、GaN、AlN、AlGaN等の窒化物半導体をバルクとする単結晶基板や、ある材料上に成長されたGaN、AlN、AlGaN等の窒化物半導体層(テンプレートとも称される)を基板10として用いることが好ましい。基板10は不純物が混入していてもよい。基板10はAlN単結晶基板であることが好ましく、基板10の第1主面はC+面であり、第2主面がC−面であることが殊更に好ましい。
基板の第2主面は、第1主面の反対側に位置する面(すなわち、対向する面)である。第1主面と第2主面は平行である。第1主面から見て第1凸部及び第2凸部よりも近い場所に平面がある場合、当該平面が第2主面と定義される。第2主面の全てが第1凸部に覆われている場合、第2主面は、第1主面と平行であって、かつ、第1主面から見て最も近い第1凸部(典型的には他の第1凸部と重ならない第1凸部の側面の最下部)を含む面で定義される。
<第1導電型の第1窒化物半導体層>
第1導電型の第1窒化物半導体層20は、図1に示すように基板10の第1面上に直接設けられていてもよい。また、第1導電型の第1窒化物半導体層20以外の層が設けられ、その上に第1導電型の第1窒化物半導体層20が設けられていてもよい。例えば、基板10上にバッファ層が設けられ、このバッファ層の上に第1導電型の第1窒化物半導体層20としてn型AlGaN層が設けられ、その上に発光層30が設けられていてもよい。第1導電型の第1窒化物半導体層20は、窒化物半導体であれば特に制限はされないが、高い発光効率を実現する観点からAlN,GaN,InNの混晶であることが望ましい。第1導電型の第1窒化物半導体層20には、P、As、SbといったV族元素や、C、H、F、O、Mg、Siといった不純物が混入していてもよい。
<第1電極部、第2電極部>
本実施形態の窒化物半導体発光素子は、発光層30に電力を供給するための第1電極部50、第2電極部60をさらに備えていてもよい。第1電極部50、第2電極部60の各配置については特に制限されないが、積層構造部がメサ型構造の場合、メサ頂部に第1電極部50及び第2電極部60の一方を配置し、メサ底部に第1電極部50及び第2電極部60の他方を配置する例が挙げられる。また、他には素子上面と下面にそれぞれ第1電極部50、第2電極部60(以下、第1電極部50、第2電極部60の各々を、単に電極部ともいう)を配置する例などがある。
電極部は例えばNi/Au合金(典型的には、p型コンタクトに対して使用される)又はTi/Al/Ti/Auスタック(典型的には、n型コンタクトに対して使用される)から設けられており、例えばスパッタリング又は蒸着によって設けられている。電極部は紫外光(UV)反射器も含んでいてよい。UV反射器は、電極部に向かって発光する光子を再度方向付けする(光子が半導体層構造から逃げることができないように)こと並びに所望の発光面(例えば、底部表面)に向けて光子を再度方向付けることによって、デバイスの活性領域において生成される光子の抽出効率を改善するように設計される。また電極部の材料は導電性の材料、例えば金、ニッケル、アルミ、チタン及びそれらの組み合わせなどでもよい。なお、本発明において、電極部の構成は上記に限定されるものではない。
<発光層>
発光層30は、図1に示すように第1導電型の第1窒化物半導体層20上に直接設けられていてもよい。また、第1導電型の第1窒化物半導体層20上に発光層30以外の層が設けられ、その上に発光層30が設けられていてもよい。発光層30の形成位置は特に限定はされない。具体的には、第1導電型の第1窒化物半導体層20上にアンドープAlGaN層が設けられ、その上に発光層30が設けられていてもよい。発光層30は窒化物半導体であれば特に制限はされないが、高い発光効率を実現する観点からAlN,GaN,InNの混晶であることが望ましい。発光層30には、Nの他にP、As、Sbといった他のV族元素や、C、H、F、O、Mg、Siといった不純物が混入していてもよい。
また、発光層30は、量子井戸構造でも単層構造でもよいが、高い発光効率を実現する観点から少なくとも1つの井戸構造を有していることが望ましい。また、基板10はAlN単結晶であることが特に望ましく、その際、基板10上に形成する窒化物半導体層の格子整合の観点から、発光層30から発せられる紫外光の波長範囲は200nm以上300nm以下であることが望ましい。
<第2導電型の第2窒化物半導体層>
第2導電型の第2窒化物半導体層40は、図1に示すように発光層30上に直接設けられていてもよい。また、発光層30上に第2導電型の第2窒化物半導体層40以外の層が設けられ、その上に第2導電型の第2窒化物半導体層40が設けられていてもよい。例えば、発光層30上に構成元素の比率が連続的又は離散的に変化する傾斜組成層が設けられ、その上に第2導電型の第2窒化物半導体層40が設けられていてもよい。第2導電型の第2窒化物半導体層40の形成位置は特に限定はされない。紫外光発光素子100は、発光層30と傾斜組成層との間に相対的にバンドギャップの大きいバリア層を更に有していてもよい。また、他の形態では、基板10上に直接又は間接的に第2導電型の第2窒化物半導体層40が設けられていてもよい。
<第1凸部>
第1凸部70は、図1に示すように基板10の第2主面上に直接設けられても良い。また、第1凸部70は、基板10の第2主面上に設けられた異なる材質の層の表面に設けられても良い。すなわち、第1凸部70は、基板10の第2主面上に、直接又は間接的に設けられていれば良い。第1凸部70は第2凸部80よりも高さが低い限りにおいて高低多様な高さで設けられても良い。
図3は、側面が(10−1−1)面から構成される角錐形の第1凸部を示す模式図である。第1凸部70は円錐、角錐、半球形、長方形など多様な凸形状・密度により設けられてよい。基板10がAlN単結晶である際に、安定した結晶面により物理的耐性、化学的耐性の高い凸形状を実現する観点から、図3に示すように第1凸部70は側面が(10−1−1)面からなる角錐形を含むことが好ましい。
第1凸部70の大きさは特に制限されないが、高さが0.01μm以上5μm以下であることが好ましく、0.1μm以上3μm以下であることがより好ましい。第1凸部70の大きさは、倍率20000倍の電子線走査顕微鏡(SEM)で第1凸部70の表面を観察したときの画像から測定することが可能である。
<第2凸部>
第2凸部80は、図1に示すように基板10の第2主面に少なくとも3箇所設けられる。第2凸部80の数は少なくとも3箇所であれば特に制限されず、紫外光の発光を著しく妨げない範囲でその大きさや個数を決めることが出来る。
第2凸部80の頂部は、組み立て安定性の観点から基板10の第2主面に略平行であることが好ましい。
また、第2凸部80の頂部は、組み立ての際の頂部破壊を防ぐために少なくとも5μm以上の面積を有する平面であることが好ましく、9μm以上であることがより好ましく、20μm以上であることがより更に好ましい。
図2は、基板10の第2主面における第2凸部80の配置例を模式的に示す図である。図2(a)(b)が本発明の実施形態に係る図であり、図2(c)(d)が比較例に係る図である。図2(c)(d)が示すように全ての第2凸部80が一直線上に存在する場合、組み立ての際に素子自体の傾きを助長し、組み立て不良を誘発する。したがって、本実施形態に係る紫外光発光素子では、組み立て安定性の観点から図2(a)(b)に示すように、全ての第2凸部80が一線上に存在しない。換言すると、2つの第2凸部80同士を結ぶ直線上から外れた位置に、少なくとも1つの第2凸部80が存在する。なお、図1、図2は簡略のために第2凸部を3〜4箇所としているが本発明の第2凸部はこれらの数に限定されるものではない。
<紫外光発光装置>
本実施形態に係る紫外光発光装置は、上述した本実施形態の紫外光発光素子と、紫外光発光素子と電気的に接続されたサブマウントと、を備える。組み立て容易性の観点から、紫外光発光素子とサブマウントとがバンプにより電気的に接続されることが好ましい。
<サブマウント>
本実施形態に係る紫外光発光装置におけるサブマウントとは、紫外光発光素子に電力を供給するための部材である。
図4は、本実施形態に係る紫外光発光素子100と、紫外光発光素子100に電気的に接続されたサブマウント700とを備える紫外光発光装置の構成例を示す模式図である。
図4に示すように、サブマウント700はセラミックス(例えば窒化アルミニウム又はアルミナ)製の本体90と第1電極体91と第2電極体92を備えている。第1電極体91と第2電極体92は平面視でサブマウント90を挟んだ両側に隙間を開けて配置されている。
第1電極体91及び第2電極体92は金属により設けられており、この金属としては、Ag、Au、Al、Ti、Ni、Cu、Pt、W、Co及びRhのうちの一つ又は複数を含むことが好ましい。
紫外光発光素子100の第1電極部50と第2電極部60は、第1接続体93及び第2接続体94により、サブマウント700にフリップチップ実装されている。第1電極部50は、第1接続体93を介して第1電極体91に電気的に接続されている。第2電極部60は、第2接続体94を介して第2電極体92に電気的に接続されている。熱伝導による放熱性の高さから、第1接続体93と第2接続体94は例えば金バンプであることが好ましい。
また、フリップチップ実装により紫外光発光素子100とサブマウント700を電気的に接合する方法としては、例えば超音波を用いたGGI(Gold to Gold Interconnection)法を用いることができる。
<その他>
本実施形態の紫外光発光素子は、目的に応じて他の構成を備えていてもよい。一例としては、積層構造部の表面を覆うSiO及び/又はSiN等からなる保護層や、外部から電力を供給するための金属細線、PKG化するための封止樹脂、反射防止膜やレンズ等の光学部材、紫外光発光素子の動作を制御するための回路部やセンサ部等が挙げられる。
本発明の実施形態に係る紫外光発光素子の製造方法は特に制限されないが、後述する紫外光発光素子の製造方法により得ることができる。本発明の紫外光発光素子は、各種の素子に適用可能である。
一例ではあるが、本実施形態の紫外光発光素子における第1凸部は、リソグラフィー法によって基板の第2主面の一部を選択的に覆い、他の一部が選択的に露出されるレジストパターンを形成し、ガスエッチング(基板が窒化アルミニウム単結晶の場合、代表的には塩素ガスによるガスエッチング)やウェットエッチング(基板が窒化アルミニウム単結晶の場合、代表的にはKOH溶液によるウェットエッチング)などのエッチング法によって基板の第2主面の露出された部分を選択的にエッチングすることで形成できる。その後、レジストパターンを除去することにより、第2凸部が形成される。
本発明の紫外光発光素子は、紫外線ランプが用いられている既存のすべての素子に適用・置換可能である。特に、波長280nm以下の深紫外線を用いている素子に適用可能である。
本発明の紫外光発光素子は、例えば、医療・ライフサイエンス分野、環境分野、産業・工業分野、生活・家電分野、農業分野、その他分野の素子に適用可能である。
本発明の紫外光発光素子は、薬品や化学物質の合成・分解素子、液体・気体・固体(容器、食品、医療機器等)殺菌素子、半導体等の洗浄素子、フィルム・ガラス・金属等の表面改質素子、半導体・FPD・PCB・その他電子品製造用の露光素子、印刷・コーティング素子、接着・シール素子、フィルム・パターン・モックアップ等の転写・成形素子、紙幣・傷・血液・化学物質等の測定・検査素子に適用可能である。液体殺菌素子の例としては、冷蔵庫内の自動製氷素子・製氷皿及び貯氷容器・製氷機用の給水タンク、冷凍庫、製氷機、加湿器、除湿器、ウォーターサーバの冷水タンク・温水タンク・流路配管、据置型浄水器、携帯型浄水器、給水器、給湯器、排水処理素子、ディスポーザ、便器の排水トラップ、洗濯機、透析用水殺菌モジュール、腹膜透析のコネクタ殺菌器、災害用貯水システム等が挙げられるがこの限りではない。
気体殺菌素子の例としては、空気清浄器、エアコン、天井扇、床面用や寝具用の掃除機、布団乾燥機、靴乾燥機、洗濯機、衣類乾燥機、室内殺菌灯、保管庫の換気システム、靴箱、タンス等が挙げられるがこの限りではない。
固体殺菌素子(表面殺菌素子を含む)の例としては、真空パック器、ベルトコンベヤ、医科用・歯科用・床屋用・美容院用のハンドツール殺菌素子、歯ブラシ、歯ブラシ入れ、箸箱、化粧ポーチ、排水溝のふた、便器の局部洗浄器、便器フタ等が挙げられるがこの限りではない。
[実施例1]
昇華法を用いて成長した単結晶AlNをワイヤーソーなどにより(0001)面が端面となるようにウエハ状に加工し、Al面の機械的研削と化学的物理的研磨法による研磨を行うことにより原子レベルで平坦なAl面(C+面)を有するAlN単結晶基板を準備した。
基板を有機金属気相エピタキシー反応器内に導入した後、水素及びアンモニア混合ガスを反応器内に導入し、基板を1100℃まで加熱した。
続いて、トリメチルアルミニウム(TMA)を導入し、AlNバッファ層(厚み0.3μm)をAlN基板上に成長させた。
続いて、TMAガス流量を減らし、トリメチルガリウム(TMG)ガス流量を増やして、傾斜AlxGa1−xN層を成長させ、xが厚み方向に線形的に傾斜(勾配)するAlxGa1−xN遷移層を約0.1μm成長した。
遷移層の上にSiでドープされた第一導電型のAlGaN層を200nm未満の厚みで成長した。第一導電型のAlGaN層の上には発光層として約50nm未満の全厚みを有する多重量子井戸(MQW)層を成長した。MQW層上には、約20nmの厚みを有しているAlGaN電子ブロック層を形成した。その上部には約50nm〜約100nmの、MgでドーピングされたAlGaN層を形成し、さらにその上部にMgでドープされた約50nmの厚みを有する第二導電型のGaN層を形成した。
次いで、フォトリソグラフィー法で形成したレジストパターンを用いて、塩素系ガスでp−GaN層及びAlGaNのドライエッチングを行い、n−AlGaN層の一部を露出させた。露出したn−AlGaNの一部上に、Ti/Al/Ni/Auをこの順に堆積した。次いで、880℃120秒の熱処理をして第1電極部を形成した。次いで、p−GaN層上に、Ni/Auをそれぞれこの順に蒸着により積層し、600℃180秒の条件で熱処理した。これにより、上記各デバイスのp−GaN層上に第2電極部としてp型電極部を形成し紫外光発光素子を得た。
次いで、得られた紫外光発光素子のAlN基板C−面に、フォトリソグラフィー法を用いて、平面視で面積100μmの正方形のレジストパターンを各チップ中心からそれぞれ300μm離れた四隅に形成した。その後に、25wt%(質量%)のKOH水溶液を用いて5分間C−面をケミカルエッチングすることでC−面に(10−1−1)面からなる複数の角錐構造である第1凸部を形成した。次いで、レジストパターンを除去することで頂部がC−面に略平行な100μmの正方形の面を有する第2凸部を形成した。
これにより、何れの第1凸部よりも高さが高い第2凸部が得られた。その後に、第1主面に素子割断のためにレーザーアブレーション法を用いて素子サイズに合わせたスクライブ溝の形成を行った。次いで、スクライブ溝に沿ってジルコニアセラミックブレードを用いた個片化装置を用いて素子の割断を行った。
図5は、実施例1に係る半導体発光素子を基板の第2主面側から見た模式図である。図5に示すように、C−面に(10−1−1)面からなる複数の角錐構造である第1凸部70を有し、かつチップ中心から300μm離れた四隅に面積100μmの正方形の第2凸部80を有し、一辺が1mmである正方形状の半導体発光素子800を得た。
ここではレーザーアブレーションとブレードによる割断の組み合わせを実施したが、本発明の素子割断手法としてはこれに限定されるものではなく、他にもレーザーによるステルスダイシングとエキスパンドによる割断の組み合わせや、ダイアモンドカッターによるブレードダイシング、あるいはそれとブレードによる割断・チョッピングによる割断・エキスパンドによる割断の組み合わせなどでもよい。この紫外光発光素子とサブマウントをGGI法によってフリップチップ実装を行った。
図6は、実施例1に係る電子線走査顕微鏡像であって、サブマウントとの接合を行った後の紫外光発光装置の第1凸部を示す写真図(倍率20,000倍)である。図6の走査電子顕微鏡像が示すように、実施例1では、第1凸部の頂部の初期形状が維持されていた。また、実施例1では、C−面のケミカルエッチングを行わなかった場合と比較して、1.2倍の光取り出し効率向上効果が得られた。
[比較例1]
KOH水溶液を用いて5分間C−面をケミカルエッチングする前にレジストパターンを形成しなかった以外は、実施例1と同様の方法で紫外光発光素子を製造した。これにより、第1凸部を有し、第2凸部を有さない紫外光発光素子を得た。この紫外光発光素子とサブマウントをGGI法によってフリップチップ実装を行った。
図7は、比較例1に係る電子線走査顕微鏡像であって、サブマウントとの接合を行った後の紫外光発光装置の第1凸部を示す写真図(倍率20,000倍)である。図7の走査電子顕微鏡像が示すように、比較例1では、第1凸部の頂部が破壊、変形していた。また、比較例1では、C−面のケミカルエッチングを行わなかった場合と同等の光取り出し効率であり、すなわち光取り出し効率向上効果は得られなかった。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した素子、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10 基板
20 第1導電型の第1窒化物半導体層
30 発光層
40 第2導電型の第2窒化物半導体層
50 第1電極部
60 第2電極部
70 第1凸部
80 第2凸部
90 サブマウント700の本体
91 サブマウント700の第1電極体
92 サブマウント700の第2電極体
93 第1接続体
94 第2接続体
100 紫外光発光素子
700 サブマウント

Claims (8)

  1. 第1主面と、前記第1主面の反対側に位置する第2主面とを有する基板と、
    前記基板の第1主面上に設けられた第1導電型の第1窒化物半導体層と、
    前記第1窒化物半導体層上の一部に設けられた窒化物半導体発光層及び第2導電型の第2窒化物半導体層と、
    前記第1窒化物半導体層上の一部に設けられた第1電極部と、
    前記第2窒化物半導体層上の少なくとも一部に設けられた第2電極部と、
    前記基板の第2主面上に設けられた第1凸部及び少なくとも3つの第2凸部と、を備え、
    前記第1凸部は前記第2凸部よりも高さが低く、前記第2凸部の頂部の形状が平面であり、
    2つの前記第2凸部同士を結ぶ直線上から外れた位置に少なくとも1つの前記第2凸部が存在する、紫外光発光素子。
  2. 前記第2凸部の頂部が前記基板の第2主面に略平行な面である請求項1に記載の紫外光発光素子。
  3. 前記基板はAlN単結晶基板である請求項1又は2に記載の紫外光発光素子。
  4. 前記基板はAlN単結晶基板であり、かつ、前記基板の第1主面がC+面である請求項1から3のいずれか一項に記載の紫外光発光素子。
  5. 前記第1凸部は、側面が(10−1−1)面から構成される角錐形を含む請求項1から4のいずれか一項に記載の紫外光発光素子。
  6. 前記第2凸部の頂部の面積は5μm以上である請求項1から5のいずれか一項に記載の紫外光発光素子。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の紫外光発光素子と、
    前記紫外光発光素子と電気的に接続されたサブマウントと、を備える紫外光発光装置。
  8. 前記紫外光発光素子と前記サブマウントとがバンプにより電気的に接続された請求項7に記載の紫外光発光装置。
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