JP2011061036A - Iii族窒化物半導体発光素子 - Google Patents

Iii族窒化物半導体発光素子 Download PDF

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Abstract

【課題】III 族窒化物半導体発光素子の光取り出し効率を向上させること。
【解決手段】発光素子100は、支持体101と、支持体101上に低融点金属層102を介して接合されたp電極103と、p電極103上に順に積層されたIII 族窒化物半導体からなるp型層104、活性層105、n型層106と、n型層106表面に形成された凹部108と、凹部108の底面108a上に形成されたn電極107と、によって構成されている。凹部108は、配線状の平面パターンに形成されている。凹部108によって、n電極107直下の領域に光が入り込みにくい構造となっており、n電極107による光の反射、吸収が低減されるため、光取り出し効率が向上している。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板リフトオフ法によって成長基板を除去され、支持体と接合されたIII 族窒化物半導体発光素子に関するものである。
III 族窒化物半導体の成長基板として、一般的にサファイア基板が用いられている。しかし、サファイアは導電性や熱伝導性に問題があり、明確な劈開面がなく加工が容易でない。そこで、これらの問題を解決する技術として、成長基板上にIII 族窒化物半導体を成長させた後に成長基板を除去する技術(基板リフトオフ)が開発されている。
その技術の1つがレーザーリフトオフ法である。これは、III 族窒化物半導体層と支持基板とを接合した後、成長基板とIII 族窒化物半導体との界面にレーザーを照射してIII 族窒化物半導体層を分解させて成長基板を分離除去する方法である。また、別の技術として、III 族窒化物半導体層の成長基板に近い層に薬液に溶解可能な層を導入し、III 族窒化物半導体層と支持基板とを接合した後に、所望の薬液により上記薬液に溶解可能な層を溶解して成長基板を除去する方法(ケミカルリフトオフ法)も知られている。
特許文献1には、レーザーリフトオフによって成長基板が除去され、支持基板と接合されたIII 族窒化物半導体発光素子において、成長基板の除去によって露出したバッファ層の一部をドライエッチングにより除去してn型層を平坦に露出させ、その露出したn型層上にn電極を設け、残されたバッファ層表面には凹凸を設けた構造のIII 族窒化物半導体発光素子が示されている。
特開2008−47858
しかし、成長基板が除去され支持基板と接合された従来のIII 族窒化物半導体発光素子では、n電極による反射、吸収によって光取り出しが阻害されてしまい、光取り出し効率を悪化させていた。
また、特許文献1に示されたIII 族窒化物半導体発光素子では、バッファ層の一部を除去する旨の記載はあるが、これはn型層を露出させるためのものであり、n型層をエッチングして凹部を形成することは示唆されていない。また、特許文献1にはn電極の平面パターンについて具体的な記述はない。
本発明の目的は、成長基板が除去され支持体と接合されたIII 族窒化物半導体発光素子において、光取り出し効率を向上させることにある。
第1の発明は、導電性の支持体と、支持体上に位置するp電極と、p電極上に順に位置する、III 族窒化物半導体からなるp型層、活性層、n型層と、n型層上に位置するn電極と、を有するIII 族窒化物半導体発光素子において、n型層のn電極形成側の表面に、配線状のパターンの凹部を有し、n電極は、凹部底面に露出したn型層上に、凹部側面から離間して設けられていることを特徴とするIII 族窒化物半導体発光素子である。
第2の発明は、導電性の支持体と、支持体上に位置するp電極と、p電極上に順に位置する、III 族窒化物半導体からなるp型層、活性層、n型層と、n型層上に位置するn電極と、を有するIII 族窒化物半導体発光素子において、n電極は配線状のパターンであり、n型層のn電極形成側の表面に、n電極の外周に沿ったパターンの凹部を有している、ことを特徴とするIII 族窒化物半導体発光素子である。
ここで本発明においてIII 族窒化物半導体とは、一般式Alx Gay Inz N(x+y+z=1、0≦x、y、z≦1)で表される半導体であり、Al、Ga、Inの一部を他の第13族元素であるBやTlで置換したもの、Nの一部を他の第15族元素であるP、As、Sb、Biで置換したものをも含むものとする。より一般的には、Gaを少なくとも含むGaN、InGaN、AlGaN、AlGaInNを示す。n型不純物としてはSi、p型不純物としてはMgが通常用いられる。
また、本発明において、凹部の深さは、n型層の厚さの10〜90%であることが望ましい。n型層の厚さの10%よりも浅いと、n電極直下に光を侵入させない効果が十分でなく、n型層の厚さの90%よりも深いと、凹部によって電流の拡散性が阻害されてしまい、発光の均一性を十分に高めることができない。より望ましい凹部の深さは、n型層の厚さの30〜70%である。また、凹部側面は素子面に対して垂直であってもよいし、傾斜していてもよい。
また、第1の発明において凹部およびn電極のパターン、第2の発明においてn電極のパターンは、配線状のパターンであれば任意のパターンでよいが、発光の均一性を高めるために対称性を有したパターンとすることが望ましい。たとえば、素子の平面形状が矩形である場合、矩形の2つの対角近傍に設けられたn電極のパッド部と、パッド部から延伸する配線状部とを有したn電極とし、その配線状部を格子状、ストライプ状、放射状などの対称性のあるパターンとするとよい。また、凹部パターンの面積が発光素子の面積に占める割合は、5〜30%とすることが望ましい。5%より小さい割合では、凹部底面に形成されるn電極パターンの面積が狭く、素子面方向への電流拡散性を十分に高めることができない。また、30%より大きい割合では、光出力を低下させてしまう。
凹部の形成されていないn型層表面には、KOH、NaOH、TMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)、リン酸などの水溶液によるウェットエッチングによって微細な凹凸を設け、光取り出し効率を向上させることが望ましい。微細な凹凸は、凹部底面に形成されていてもよい。
凹部内部は、空気層としてもよいし、III 族窒化物半導体よりも屈折率の低い誘電体などで埋めてもよい。
第3の発明は、第1の発明または第2の発明において、p型層のp電極形成側の表面であって、n電極と素子面に垂直な方向において対向する領域は、高抵抗領域である、ことを特徴とするIII 族窒化物半導体発光素子である。
ここで高抵抗領域は、p型層へのプラズマ照射、イオン注入、薬液処理などによってp型層表面の一部領域を高抵抗化した領域、またはp型層表面の一部領域上に絶縁膜やコンタクト抵抗の高い金属層を形成するなどした領域を意味する。
第4の発明は、第1の発明から第3の発明において、凹部の深さは、n型層の厚さの10〜90%である、ことを特徴とするIII 族窒化物半導体発光素子である。
第1、2の発明によれば、凹部側面において光が反射されたり、凹部側面から外部へ光が放射されるので、n電極の下部領域に光が入り込みにくくなり、n電極により光が反射、吸収されて光取り出しが阻害されることが減少する。その結果、光取り出し効率が向上する。
また、第3の発明によると、n電極直下の領域における発光を抑制することができ、効率的に光を取り出せる領域のみを発光させることができるので、光出力のさらなる向上を図ることができる。
また、第4の発明によると、凹部形成によるn電極の下部領域への光の入り込みがさらに減少し、光取り出し効率をさらに向上させることができる。
実施例1の発光素子100の構成について示した図。 実施例1の発光素子100の製造工程について示した図。 実施例1の発光素子100の製造工程について示した図。 実施例1の発光素子100の製造工程について示した図。 実施例1の発光素子100の製造工程について示した図。 実施例1の発光素子100の製造工程について示した図。 実施例1の発光素子100の製造工程について示した図。 実施例2の発光素子200の構成について示した図。 n電極107の平面パターンの一例を示した図。
以下、本発明の具体的な実施例について図を参照に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
図1は、実施例1の発光素子100の構成を示した断面図である。発光素子100は、レーザーリフトオフによって成長基板が除去され支持体101と接合された構造の発光素子であり、支持体101と、支持体101上に低融点金属層102を介して接合されたp電極103と、p電極103上に順に積層されたIII 族窒化物半導体からなるp型層104、活性層105、n型層106と、n型層表面に形成された凹部108と、凹部108底面108aに形成されたn電極107と、によって構成されている。
支持体101には、Si、GaAs、Cu、Cu−Wなどからなる導電性基板を用いることができる。低融点金属層102には、Au−Sn層、Au−Si層、Ag−Sn−Cu層、Sn−Bi層などの金属共晶層を用いることができ、低融点金属ではないが、Au層、Sn層、Cu層などを用いることもできる。なお、低融点金属層102を用いて支持体101とp電極103とを接合するのではなく、p電極103上に直接めっきやスパッタなどによってCuなどの金属層を形成して支持体101としてもよい。p電極103には、Ag、Rh、Pt、Ruやこれらの金属を主成分とする合金などの高光反射率で低コンタクト抵抗な金属や、Ni、Ni合金、Au合金などを用いることができる。また、ITOなどの透明電極膜と高反射金属膜からなる複合層であってもよい。
p型層104、活性層105、n型層106は、従来より発光素子の構成として知られている任意の構成でよい。p型層104は、たとえば、支持体101側から順に、GaNからなるMgがドープされたpコンタクト層、AlGaNからなるMgがドープされたpクラッド層が積層された構造である。活性層105は、たとえば、GaNからなる障壁層とInGaNからなる井戸層が繰り返し積層されたMQW構造である。n型層106は、たとえば、活性層105側から順に、GaNからなるnクラッド層、GaNからなる高濃度にSiがドープされたn型コンタクト層、が積層された構造である。
n型層106表面には、凹部108が形成されている。凹部108の素子面に垂直な方向における断面は、素子面に平行な底面108aと、対向する2つの側面108bとで構成された台形状である。凹部108の底面108a上には、n電極107が形成されている。n電極107は、凹部108の側面108bから離間して設けられている。このn電極107と側面108bとの間は空気層としてもよいし、III 族窒化物半導体よりも屈折率の低い誘電体などの材料によって埋められていてもよい。また、凹部108の側面108bは、凹部108底面108aに対して垂直であってもよいし、傾斜を有していてもよい。
凹部108およびn電極107は、配線状のパターンであれば任意のパターンでよいが、素子面方向への電流の拡散性を向上させ、発光の均一性を向上させるために、対称性を有したパターンが望ましい。
図4は、発光素子100の平面形状を正方形とした場合における、対称性を有したn電極107のパターンの一例を示した図である。図4に示すn電極107は、正方形の2つの対角近傍の位置に設けられたパッド部107aと、パッド部107aから延伸する配線状部107bとからなる。配線状部107bは、正方形の辺に平行な線で構成された格子状のパターンである。このn電極107は、正方形の対角線に対して線対称なパターンとなっており、発光の均一性向上を図ることができる。
n電極107の材料には、V/Ni、Ti/Al、V/Auなど、従来よりIII 族窒化物半導体発光素子のn電極材として知られている任意の材料を用いることができる。ただし、n型層106のn電極107接合側の面は、成長基板が除去された側の面であり、III 族窒化物半導体の−c面(N極性面)である。上記従来のn電極材は、+c面(Ga極性面)に対しては低コンタクトであるが、−c面に対しては必ずしも低コンタクトであるとは限らないため、より低いコンタクト抵抗を実現することができる他の材料を用いてもよい。
p型層104のp電極103接合側表面であって、n電極107と素子面に垂直な方向において対向する領域には、高抵抗領域109が形成されている。高抵抗領域109は、プラズマ照射、イオン注入、薬液処理などによってp型層104を高抵抗化することで形成することができる。また、p型層104表面に絶縁膜や高コンタクト抵抗の金属膜を形成することで高抵抗領域109としてもよい。この高抵抗領域109は、n電極107直下の活性層105の領域を発光させないようにするものである。n電極107直下は、n電極107による光の反射、吸収のため効率的に光を取り出すことが難しい領域であるから、この領域を発光させず、効率的に光を取り出すことができる領域のみを発光させることで、光出力を向上させることができる。
n型層106のn電極107と接合している側の表面には、凹部108が形成されている領域を除いて微細な凹凸113が形成されている。微細な凹凸113は、微小な六角推が多数形成されたものであり、その六角推の側面は、素子面に対して約60度の角を成している。この微細な凹凸113により、光取り出し効率を向上させている。
この発光素子100では、n型層106の表面に凹部108が形成されており、凹部108の側面108bに到達した光は、その側面108bにおいて光が反射されたり、側面108bから外部へと光が放射される。したがって、凹部108の底面108a下の領域には光が入り込みにくい構造となっている。n電極107はこの凹部108の底面108a上に設けられており、n電極107による光の反射、吸収が、従来の発光素子の構造、すなわち凹部108を設けずn型層106表面上にn電極107を設けた構造、に比べて抑えられている。その結果、発光素子100は従来の発光素子に比べて光取り出し効率が向上している。
なお、光取り出し効率のさらなる向上のために、凹部108の深さは、n型層106の厚さの10〜90%とすることが望ましい。n型層106の厚さの10%よりも浅いと、n電極107の下部領域に入り込む光が増大し、n電極によって光が反射、吸収されて光取り出しが阻害される可能性も高くなるので望ましくない。また、n型層106の厚さの90%よりも深いと、n電極107の素子面方向への電流拡散が十分でなく、発光の均一性を悪化させてしまう。より望ましい凹部108の深さは、n型層106の厚さの30〜70%である。
次に、発光素子100の製造工程について、図2を参照に説明する。
まず、サファイア基板114上に、MOCVD法によってIII 族窒化物半導体からなるn型層106、活性層105、p型層104を順に積層させる(図2.A)。MOCVD法において用いる原料ガスは、窒素源として、アンモニア(NH3 )、Ga源として、トリメチルガリウム(Ga(CH3 3 )、In源として、トリメチルインジウム(In(CH3 3 )、Al源として、トリメチルアルミニウム(Al(CH3 3 )、n型ドーピングガスとして、シラン(SiH4 )、p型ドーピングガスとしてシクロペンタジエニルマグネシウム(Mg(C5 5 2 )、キャリアガスとしてH2 、N2 である。サファイア基板114以外にもSiC、ZnO、スピネル、などをIII 族窒化物半導体の成長基板として用いることができる。
次に、p型層104上の、のちに素子面に垂直な方向においてn電極108と対向する領域に、高抵抗領域109を形成する(図2.B)。高抵抗領域109は、プラズマ照射、イオン注入、薬液処理、などによってp型層104を高抵抗化することで形成することができる。また、p型層104上に絶縁膜や高コンタクト抵抗の金属膜を成膜することで高抵抗領域109としてもよい。
次に、p型層104上の端部を除いたほぼ全面に、蒸着法によってp電極103を形成し、さらにp電極103上に低融点金属層102を形成する(図2.C)。
次に、支持体101を用意し、低融点金属層102を介して、支持体101とp電極103を接合する(図2.D)。なお、p電極103と低融点金属層102との間に図示しない拡散防止層をあらかじめ形成しておき、低融点金属層102の金属がp電極103側に拡散するのを防止するとよい。
そして、サファイア基板114側からレーザー光を照射して、レーザーリフトオフにより、サファイア基板114を分離除去する(図2.E)。
次に、露出したn型層106の表面に、凹部108のパターン形状の窓を開けたマスクを形成する。そして、Clプラズマ等を用いてマスクが形成されていない領域をドライエッチングし、所定の配線状のパターンの凹部108を形成する。その後マスクをバッファードフッ酸等により除去する(図2.F)。
次に、凹部108の底面に、フォトリソグラフィ、蒸着、リフトオフによってn電極107を形成する。次に、凹部108、n電極107を覆うレジストなどのマスクを形成し、マスクに覆われていないn型層104表面を、TMAH(テトラメチルアンモニウム)水溶液によってウェットエッチングし、微細な凹凸113を形成する。そして、支持体101を研磨して薄くし、支持体101の低融点金属層102側とは反対側の表面に裏面電極(図示しない)を形成し、レーザーダイシングによるチップ分離を行って図1に示す発光素子100が製造される。
なお、上記発光素子100の製造工程において、先にウェットエッチングによりn型層106表面に微細な凹凸113を設けたあとに、ドライエッチングにより凹部108を形成し、その後に凹部108の底面108aにn電極107を形成してもよい。また、凹部108を形成した後、微細な凹凸113を設け、その後にn電極107を形成してもよい。また、微細な凹凸113の形成には、TMAH以外にKOHやNaOHなどの水溶液やリン酸を用いることもできる。
図3は、実施例2の発光素子200の構成を示した断面図である。発光素子100では、n型層106表面に凹部108を形成し、その凹部108の底面108aにn電極107を形成したが、実施例2の発光素子200では、n電極207をn型層106表面上に配線状のパターンに形成し、n電極207の外周に沿って凹部208を設けた構成としている。それ以外の構成については発光素子100と同様である。n電極207のパターンも、実施例1のn電極107のパターンと同様に、配線状のパターンであれば任意のパターンでよいが、素子面方向への電流の拡散性を向上させ、発光の均一性を向上させるために、対称性を有したパターンが望ましい。たとえば、図4に示したn電極107のパターンは、n電極207のパターンとしても採用可能である。
この発光素子200は、n電極207の外周に沿って凹部208が設けられており、凹部208の側面あるいは底面において光が反射されたり、外部へ光が取り出されたりする。そのため、n電極207直下の領域に光が入り込みにくい構造となっている。したがって、実施例1の発光素子100と同様に、n電極107によって光が反射、吸収されることが減少するため、光取り出し効率が向上している。
また、上記実施例1、2では、凹部底面には微細な凹凸を設けていないが、凹部底面に微細な凹凸を設けてもよい。ただし、実施例1の場合においては、微細な凹凸上にn電極が形成されることとなり、n電極と微細な凹凸との間で光が多重反射して減衰してしまい、光取り出し効率が悪化してしまうおそれがある。そのため、実施例1においては凹部底面には微細な凹凸を設けず、平坦なままとすることが望ましい。
また、実施例では、サファイア基板の除去にレーザーリフトオフを用いているが、サファイア基板とn型層との間に薬液に溶解させることができるバッファ層を形成し、支持体との接合後に薬液によってバッファ層を溶解させてサファイア基板を分離除去するケミカルリフトオフを用いてもよい。
本発明のIII 族窒化物半導体発光素子は、照明装置や表示装置などに用いることができる
101:支持体
102:低融点金属層
103:p電極
104:p型層
105:活性層
106:n型層
107、207:n電極
108、208:凹部
109:高抵抗領域
113:微細な凹凸

Claims (4)

  1. 導電性の支持体と、前記支持体上に位置するp電極と、前記p電極上に順に位置する、III 族窒化物半導体からなるp型層、活性層、n型層と、前記n型層上に位置するn電極と、を有するIII 族窒化物半導体発光素子において、
    前記n型層の前記n電極形成側の表面に、配線状のパターンの凹部を有し、
    前記n電極は、前記凹部底面に露出した前記n型層上に、前記凹部側面から離間して設けられている、
    ことを特徴とするIII 族窒化物半導体発光素子。
  2. 導電性の支持体と、前記支持体上に位置するp電極と、前記p電極上に順に位置する、III 族窒化物半導体からなるp型層、活性層、n型層と、前記n型層上に位置するn電極と、を有するIII 族窒化物半導体発光素子において、
    前記n電極は配線状のパターンであり、
    前記n型層の前記n電極形成側の表面に、前記n電極の外周に沿ったパターンの凹部を有している、
    ことを特徴とするIII 族窒化物半導体発光素子。
  3. 前記p型層の前記p電極形成側の表面であって、前記n電極と素子面に垂直な方向において対向する領域は、高抵抗領域である、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のIII 族窒化物半導体発光素子。
  4. 前記凹部の深さは、前記n型層の厚さの10〜90%である、ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のIII 族窒化物半導体発光素子。
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