JP2011086899A - Iii族窒化物半導体発光素子 - Google Patents

Iii族窒化物半導体発光素子 Download PDF

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Abstract

【課題】III 族窒化物半導体発光素子の光取り出し効率を向上させること。
【解決手段】発光素子100は、支持体101と、支持体101上に低融点金属層102を介して接合されたp電極103と、p電極103上に順に積層されたIII 族窒化物半導体からなるp型層104、活性層105、n型層106と、n型層106上に形成されたn電極107と、によって構成されている。n電極107は、2つのパッド部107aと、配線状部107bとで構成されている。配線状部107bは、発光領域の外周を囲む正方形の配線状である外周部107b1と、その外周部107b1に接続し、直交に交差した2本の直線からなる十字型の配線状である分断部107b2とで構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板リフトオフ法によって成長基板を除去され、支持体と接合されたIII 族窒化物半導体発光素子に関するものである。
III 族窒化物半導体の成長基板として、一般的にサファイア基板が用いられている。しかし、サファイアは導電性や熱伝導性に問題があり、明確な劈開面がなく加工が容易でない。そこで、これらの問題を解決する技術として、成長基板上にIII 族窒化物半導体を成長させた後に成長基板を除去する技術(基板リフトオフ)が開発されている。
その技術の1つがレーザーリフトオフ法である。これは、III 族窒化物半導体層と支持基板とを接合した後、成長基板とIII 族窒化物半導体との界面にレーザーを照射してIII 族窒化物半導体層を分解させて成長基板を分離除去する方法である。また、別の技術として、III 族窒化物半導体層の成長基板に近い層に薬液に溶解可能な層を導入し、III 族窒化物半導体層と支持基板とを接合した後に、所望の薬液により上記薬液に溶解可能な層を溶解して成長基板を除去する方法(ケミカルリフトオフ法)も知られている。
このような成長基板が除去され、支持基板と接合されたIII 族窒化物半導体発光素子が、特許文献1に記載されている。特許文献1のIII 族窒化物半導体発光素子は、n型層、活性層、p型層の順に積層されたIII 族窒化物半導体層の、n型層表面にn電極、p型層表面にp電極を設けた上下電極構造であり、平面視でn電極とp電極とが重ならない構造としている。この構造によれば、光がn電極によって反射、吸収されて遮られることがなく、光取り出し効率を向上させることができる。
一方、n電極の構造を、バッド部と、パッド部から格子状や網目状に伸びる配線状部とを有する構造とし、素子面方向への電流の拡散性を向上させ、発光の均一性を高める技術も知られていて、特許文献1にもそのような網目状の配線状部を有したn電極が示されている。このn電極の配線状部についても、平面視でp電極と重ならないように形成することが示されている。また、p電極は、平面視で配線状部の網目状の外周よりも外側の領域にも形成されている。
WO2003/065464
しかし、特許文献1では、n電極の配線状部のパターンについて、上記以上の考察はされていない。そのため、n電極の配線状部のパターンを改善することで光取り出し効率をさらに向上させることができる余地があった。また、面上、発光強度を一様とすることが望まれる。
そこで本発明の目的は、n電極のパターンを最適化することにより、発光の均一性を損なわずに光取り出し効率が向上されたIII 族窒化物半導体発光素子を実現することである。
第1の発明は、導電性の支持体と、支持体上に位置するp電極と、p電極上に順に位置する、III 族窒化物半導体からなるp型層、活性層、n型層と、n型層上に位置するn電極と、を有するIII 族窒化物半導体発光素子において、p電極は、少なくともp型層の支持体側表面の端部近傍には位置せず、p型層の支持体側表面の端部近傍には、p型層に対するコンタクト抵抗が高い材料からなる高コンタクト抵抗層を有し、n電極は、パッド部と、パッド部から延伸する配線状部とを有し、配線状部は、高コンタクト抵抗層と素子面に垂直な方向において対向する領域に位置し、発光領域の外周を囲む閉曲線状の外周部を有するパターンである、ことを特徴とするIII 族窒化物半導体発光素子である。
ここでIII 族窒化物半導体とは、一般式Alx Gay Inz N(x+y+z=1、0≦x、y、z≦1)で表される半導体であり、Al、Ga、Inの一部を他の第3B族元素(第13族元素)であるBやTlで置換したもの、Nの一部を他の第5B族元素(第15族元素)であるP、As、Sb、Biで置換したものをも含むものとする。より一般的には、Gaを少なくとも含むGaN、InGaN、AlGaN、AlGaInNを示す。n型不純物としてはSi、p型不純物としてはMgが通常用いられる。
また、発光領域とは、III 族窒化物半導体発光素子を発光させたときに平面視で発光している領域であり、本発明の場合、活性層形成領域とp電極形成領域とが平面視で重複している領域にほぼ一致した領域であり、素子の端部近傍はp電極が形成されず高コンタクト抵抗層が形成されているために発光領域とはならない。
n電極のパターンは、パッド部と外周部とを有するパターンであれば任意のパターンでよいが、発光の均一性を高めるために対称性を有したパターンとすることが望ましい。n電極のパッド部は、電流の拡散性を向上させ、発光の均一性を高めるために複数個設けてもよい。ただし、素子サイズが600μm角より小さな場合は、パッド部は1個でも十分に発光の均一性を確保することができる。また、パッド部の面積が減る分、発光領域を増すことができるので、光出力の向上を図ることができる。また、素子サイズが600μm角より小さい場合には、配線状部は外周部のみのパターンであってよい。また、素子サイズが600μm角より大きい場合には、外周部と接続し、外周部で囲われた領域を分断する分断部をさらに有するパターンが望ましい。分断部によって素子面方向への電流の拡散性を向上させ、発光の均一性を高めるためである。分断部のパターンは、複数の直線状の配線が交差するパターンとすることができ、特に配線が直交に交差するパターンとすることができる。たとえば格子状や十字状のパターンである。
高コンタクト抵抗層は、p型層に対するコンタクト抵抗の高い材料であれば任意の材料を用いることができ、金属であってもよいし、SiO2 、SiNx 、TiO2 、TiNx などの誘電体であってもよい。
n型層表面には、KOH、NaOH、TMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)、リン酸などの水溶液によるウェットエッチングによって微細な凹凸を設け、光取り出し効率を向上させることが望ましい。微細な凹凸を設ける場合、n電極形成領域には微細な凹凸を設けず、平坦なままとすることが望ましい。n電極の裏面と微細な凹凸の表面との間で光が多重反射して減衰してしまい、光取り出し効率が悪化してしまうのを防止するためである。
III 族窒化物半導体の成長基板は、サファイアが一般的であるが、他にもSiC、ZnO、スピネル、などを用いることができる。また、支持体には、Si、Ge、GaAs、Cu、Cu−Wなどの基板を用いることができ、金属層を介してp電極と支持体を接合することで、支持体上にp電極を形成することができる。金属層には、Au−Sn層、Au−Si層、Ag−Sn−Cu層、Sn−Bi層などの金属共晶層を用いることができ、Au層、Sn層、Cu層などを用いることもできる。また、p電極上に直接めっきやスパッタなどによってCuなどの金属層を形成して支持体としてもよい。金属層を介してp電極と支持体とを接合する場合には、p電極と金属層との間に拡散防止層を形成することが望ましい。金属層を構成する金属がp電極に拡散するのを防止するためである。拡散防止層には、Ti/Ni/AuなどのTi/Niを含む多層膜や、W/Pt/AuなどのW/Ptを含む多層膜などを用いることができる。なお、この拡散防止層を上記の高コンタクト抵抗層としてもよい。
第2の発明は、第1の発明において、p電極は、金属層を介して支持体と接合し、高コンタクト抵抗層は拡散防止層であり、拡散防止層は、金属層とp型層との間にも設けられている、ことを特徴とするIII 族窒化物半導体発光素子である。
第3の発明は、第1の発明または第2の発明において、n電極の配線状部は、外周部と接続し、外周部で囲われた領域を分断する分断部をさらに有するパターンである、ことを特徴とするIII 族窒化物半導体発光素子である。
第4の発明は、第3の発明において、分断部は、直線状の複数の配線が互いに交差したパターンである、ことを特徴とするIII 族窒化物半導体発光素子である。
第5の発明は、第4の発明において、直線状の複数の配線が互いに直交交差したパターンであることを特徴とするIII 族窒化物半導体発光素子である。
第6の発明は、第3の発明から第5の発明において、III 族窒化物半導体発光素子は、一辺が600μmより長い矩形である、ことを特徴とする。
第7の発明は、第1の発明から第2の発明において、III 族窒化物半導体発光素子は、一辺が600μm以下の矩形であり、n電極の配線状部は、外周部のみを有するパターンである、ことを特徴とするIII 族窒化物半導体発光素子である。
第8の発明は、導電性の支持体と、支持体上に位置するp電極と、p電極上に順に位置する、III 族窒化物半導体からなるp型層、活性層、n型層と、n型層上に位置するn電極とを有し、支持基板の面と平行な断面が矩形であるIII 族窒化物半導体発光素子において、n電極は、矩形の対角位置に対向して設けられた2つのパッド部と、パッド部から延伸し、n型層の矩形の平面に電流を分散させるための配線状部とを有し、配線状部は、矩形の外周形状に沿って形成された閉曲線状の配線から成る外周部と、外周部と接続し、発光領域の中心で交差し、外周部で囲われた領域を4つの小領域に4分割する2本の配線から成る第1分断部と第2分断部と有するパターンであることを特徴とするIII 族窒化物半導体発光素子である。ここで、矩形は、正方形、長方形である。また、配線状部の外周部は、矩形の輪郭に平行に形成された正方形、長方形である。
第9の発明は、第8の発明において、第1分断部と前記第2分断部とは、4分割されたそれぞれの小領域における発光分布が、等しくなるように、形成されていることを特徴とする。電流は、対角位置に設けられた2つのパッドから外周部に供給される。そして、そ外周部から、さらに、その外周部に接続された第1分断部と第2分断部を介して、4分割された小領域に供給される。したがって、各小領域は、周囲の外周部と第1分断部と第2分断部とから小領域の中心に向けて電流が流れるが、この電流分布が、4つの小領域で、均一となるように、外周部と、第1分断部及び第2分断部との接続点が決定される。
第10の発明は、第8の発明又は第9の発明において、外周部は、対向する第1組の2辺と、第1組とは異なる対向する第2組の2辺とを有し、第1分断部の両端は、第1組の2辺に接続され、第2分断部の両端は、第2組の2辺に接続されていることを特徴とする。
第11の発明は、第10の発明において、第1分断部は、外周部の第2組の2辺に平行ではなく、第2分断部は、外周部の第1組の2辺に平行ではないことを特徴とする。
第12の発明は、第11の発明において、第1分断部の両端を結ぶ線分と第2組の2辺と成す角度、及び、第2分断部の両端を結ぶ線分と第1組の2辺と成す角度は、それぞれ、2°以上12°以下であることを特徴とする。この角度のより望ましい角度は、3°以上8°以下である。これらの構成により、4分割された各小領域での電流分布を、ほぼ等しいものとすることができ、4分割された小領域での発光強度を、均一化、平均化できる。
第13の発明は、第8〜第12の発明において、4分割された小領域は、パッドが形成される対角位置を含む2つの領域の面積は、他の2つの領域の面積に対して、それぞれ、大きいことを特徴とする。また、第14の発明は、第8〜第12の発明において、4分割された小領域は、パッドが形成される対角位置を含む2つの領域のパッドを除く領域の面積は、他の2つの領域の面積に対して、それぞれ、大きいことを特徴とする。
2つのパッドから、n型層へ電流が供給されるが、パッドは電流の放出点に当たる。したがって、パッドが含まれる又はパッドに接続される小領域では、パッドに近いので、大きな電流が供給され、パッドを含まない又はパッドに接続されていない小領域では、供給される電流は小さくなる。このため、パッドが含まれる又はパッドに接続される小領域の面積を、他の小領域の面積よりも大きくすることで、各小領域間での電流分布を均一化させることができる。第13の発明は、パッドを含めた小領域の面積を比較の対象とし、第14の発明は、パッドを除く小領域の面積を比較の対象とする。第13の発明では、パッドの直下も電流が流れる場合、第14の発明は、パッドの直下には電流が流れない構造とした場合に有効である。
第15の発明は、第8の発明又は第9の発明において、第1分断部の両端は、パッド部に接続され、第2分断部の両端は、外周部のパッドが形成されていない他の対角に接続されていることを特徴とする。
第16の発明は、第8乃至第15の発明において、第1分断部と前記第2分断部は、直線、又は、曲線であることを特徴とする。
第18の発明は、第8乃至第16の発明において、p型層上における外周部及びパッドの正射影領域には、p電極が形成されておらず、p型層に対するコンタクト抵抗が高い材料からなる高コンタクト抵抗層を有することを特徴とする。
即ち、p型層とp電極と高コンタクト抵抗層との関係の第1の発明を、採用するものである。
第1の発明では、高コンタクト抵抗層を設けて素子端部を発光領域外とし、n電極の配線状部は、高コンタクト抵抗層の上部であって、発光領域の外周を囲う閉曲線状の外周部を有したパターンとしている。発光領域の外周では、素子の外側から内側へと向かう光成分は少ないため、外周部分にn電極を配置すると、そのn電極によって反射、吸収されるのは、素子の内側から外側へ向かう光の一部ということになる。これに対し、発光領域上にn電極が配置されている場合は、素子の外側から内側へと向かう光の一部と、素子の内側から外側へと向かう光の一部とがn電極によって反射、吸収される。したがって、外周部分にn電極を配置した方が、発光領域上にn電極を配置した場合よりも、n電極が光を遮光する効果を低減することができる。以上のように、第1の発明によると、n電極の配線状部を発光領域の外周を囲う外周部としたことによって光取り出しの阻害効果が低減されるため、光取り出し効率を向上させることができる。
また、第2の発明のように、高コンタクト抵抗層として拡散防止層を用いることができる。
また、第3の発明のように、素子が大型の場合、n電極の配線状部が外周部のみでは、素子面方向への電流の拡散性が十分でなく発光の均一性を損なってしまうので、配線状部として外周部で囲われた領域を分断する分断部を設け、発光の均一性を確保している。また、分断部のパターンとしては、第4の発明に示すようなパターンとすることができ、発光の均一性をより高めるためである。また、第6の発明のように、一辺が600μmより長い矩形の素子である場合に、分断部を設けて発光の均一性を高めるのが特に有効である。
また、第7の発明のように、一辺が600μm以下の矩形である小型の素子の場合には、配線状部のパターンとして外周部のみでも十分に発光の均一性を確保でき、n電極の面積をその分減らすことができるため、光取り出し効率をより向上させることができる。
第8乃至第17の発明においては、n型層をp型層に向けて流れる電流分布において、各小領域毎の電流分布を、ほぼ等しいものとすることができる。この結果、矩形の発光領域に全体の発光強度の分布を均一化することができる。
実施例1の発光素子100の構成を示した断面図。 発光素子100を上面からみた図。 発光素子100の製造工程を示した図。 発光素子100の製造工程を示した図。 発光素子100の製造工程を示した図。 発光素子100の製造工程を示した図。 発光素子100の製造工程を示した図。 発光素子100の製造工程を示した図。 本発明の他のn電極のパターンを示した図。 本発明の他のn電極のパターンを示した図。 本発明の他のn電極のパターンを示した図。 本発明の他のn電極のパターンを示した図。 本発明の他のn電極のパターンを示した図。 本発明の他のn電極のパターンを示した図。 本発明の他のn電極のパターンを示した図。
以下、本発明の具体的な実施例について図を参照に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
図1は、実施例1の発光素子100の構成示した図であり、図2は発光素子100を上面からみた図である。発光素子100は、支持体101と、支持体101上に低融点金属層102を介して接合されたp電極103と、p電極103上に順に積層されたIII 族窒化物半導体からなるp型層104、活性層105、n型層106と、n型層106上に形成されたn電極107と、によって構成されている。また、発光素子100の端部には、n型層106のn電極107側表面からp型層104まで貫通する素子分離のためのメサ溝115が形成されており、メサ溝115によって露出したp型層104、活性層105、n型層106の側面は絶縁膜110に覆われている。
支持体101には、Si、GaAs、Cu、Cu−Wなどからなる導電性基板を用いることができる。低融点金属層102には、Au−Sn層、Au−Si層、Ag−Sn−Cu層、Sn−Bi層などの金属共晶層を用いることができ、低融点金属ではないが、Au層、Sn層、Cu層などを用いることもできる。なお、低融点金属層102を用いて支持体101とp電極103とを接合するのではなく、p電極103上に直接めっきやスパッタなどによってCuなどの金属層を形成して支持体101としてもよい。p電極103には、Ag、Rh、Pt、Ruやこれらの金属を主成分とする合金などの高光反射率で低コンタクト抵抗な金属や、Ni、Ni合金、Au合金などを用いることができる。また、ITOなどの透明電極膜と高反射金属膜からなる複合層であってもよい。
p電極103は、p型層104の支持体101側表面に、端部を除いたほぼ全面に形成されている。また、p電極103と低融点金属層102との間、およびp電極103の形成されていないp型層104表面と低融点金属層102との間には、拡散防止層108が設けられている。この拡散防止層108は、低融点金属層102を構成する金属がp電極103やp型層104に拡散しないようにするものである。拡散防止層108には、Ti/Ni/Au(p電極103側から低融点金属層102側に向かってこの順に積層の意。次の例においても同意)などのTi/Niを含む多層膜や、W/Pt/AuなどのW/Ptを含む多層膜などを用いることができる。拡散防止層108は、p型層104に対するコンタクト抵抗が高いため、拡散防止層108とp型層104とが接している領域の上部にあたる活性層105は発光しない。したがって、発光素子100では、p電極103の形成領域が、矩形の発光領域にほぼ一致し、その発光領域の外周111は、p電極103の外周にほぼ一致している。
なお、p電極103の形成されていないp型層104の支持体101側表面に、拡散防止層108に代えてSiO2 など絶縁膜を形成し、p型層104が低融点金属層102と接触しないようにしても良い。また、p電極103の形成されていないp型層104の支持体101側表面に、p型層104と拡散防止層108との間に、SiO2 など絶縁膜を形成して、低融点金属層102や拡散防止層108と接触しないようにしてもよい。
p型層104、活性層105、n型層106は、従来より発光素子の構成として知られている任意の構成でよい。p型層104は、たとえば、支持体101側から順に、GaNからなるMgがドープされたpコンタクト層、AlGaNからなるMgがドープされたpクラッド層が積層された構造である。活性層105は、たとえば、GaNからなる障壁層とInGaNからなる井戸層が繰り返し積層されたMQW構造である。n型層106は、たとえば、活性層105側から順に、GaNからなるnクラッド層、GaNからなる高濃度にSiがドープされたn型コンタクト層、が積層された構造である。支持体101及びその上の半導体層は、矩形、正方形をしている。
n電極107は、図2に示すように、2つのパッド部107a1、107a2と、パッド部107a1、107a2から配線状に延伸する配線状部107bとで構成されている。2つのパッド部107a1、107a2は、正方形の対角に位置している。配線状部107bは、発光領域の外周111を、その外側から囲む正方形の配線状である矩形の外周部107b1と、その外周部107b1に接続し、直交に交差した2本の直線からなる十字型の配線状である第1分断部107b2、第2分断部107b3とで構成されている。外周部107b1は、発光素子の端部近傍、つまりp型層104の支持体101側表面であってp電極103が形成されずに低融点金属層102が形成されている領域の上部にあたる領域に形成されている。第1分断部107b2、第2分断部107b3を成す2つの直線は、それぞれ外周部107b1を構成する正方形の辺に平行である。この第1分断部107b2、第2分断部107b3によって、外周部107b1が囲む正方形の領域は、面積が等しい4つの正方形に分断されている。n電極107には、たとえばW/Ti/Auなどを用いる。
n型層106のn電極107と接合している側の表面には、n電極107が形成されている領域を除いて微細な凹凸113が形成されている。微細な凹凸113は、微小な六角錐が多数形成されたものであり、その六角錐の側面は、素子面方向に対して約60度の角を成している。この微細な凹凸113により、光取り出し効率を向上させている。n型層106のn電極107が接合している側の表面のn電極107形成領域については微細な凹凸113を形成せず、平坦なままとしているが、これはn電極107と微細な凹凸113との間で光が多重反射して減衰し、光取り出し効率を悪化させてしまうのを防止するためである。
この発光素子100では、上述のようにn電極107の配線状部107bの一部として、発光領域の外周111をその外側から囲う正方形の配線状である外周部107b1を設けている。以下、その理由を説明する。
発光領域の外周よりも外側の素子領域では、素子の内側から外側へ向かう光成分は存在するが、外側から内側へ向かう光成分はほとんど存在しない。そのため、外周部107b1が反射、吸収して外部への光取り出しを阻害するのは、素子の内側から外側へ向かう光の一部ということになる。一方、素子の発光領域内では、素子の内側から外側へ向かう光成分と外側から内側へ向かう光成分の双方が存在し、発光領域上にn電極が位置する場合には、素子の内側から外側へ向かう光の一部と外側から内側へ向かう光の一部の双方が光取り出しを阻害されることになる。したがって、外周部107b1は、発光領域上に位置するn電極107よりも光取り出しを阻害する効果が低減されている。これが、発光領域の外周111の外側であって、その外周111を囲う外周部107b1を設けた理由である。
また、発光素子100では、n電極107の配線状部107bの一部として、発光領域を分断する第1分断部107b2、第2分断部107b3とを設けている。これは、外周部107b1を設けたのみでは素子の内側へ電流が十分に拡散せず、発光の均一性が損なわれるからである。ただし、外周部107b1によってもある程度の電流拡散性は得られているため、発光領域上に位置するn電極(実施例1においては第1分断部107b2と第2分断部107b3)の面積は、従来の発光素子に比べて小さくすることができる。
以上のように実施例1の発光素子100では、n電極107のパターンを上記のようにしたことで、n電極107による遮光効果を低減することができ、発光の均一性を損なうことなく光取り出し効率を向上させることができる。また、駆動電圧も従来の発光素子と同程度とすることができる。
次に、発光素子100の製造工程を図を参照に説明する。
まず、サファイア基板114上に、MOCVD法によってIII 族窒化物半導体からなるn型層106、活性層105、p型層104を順に積層させる(図3.A)。MOCVD法において用いる原料ガスは、窒素源として、アンモニア(NH3 )、Ga源として、トリメチルガリウム(Ga(CH3 3 )、In源として、トリメチルインジウム(In(CH3 3 )、Al源として、トリメチルアルミニウム(Al(CH3 3 )、n型ドーピングガスとして、シラン(SiH4 )、p型ドーピングガスとしてシクロペンタジエニルマグネシウム(Mg(C5 5 2 )、キャリアガスとしてH2 またはN2 である。サファイア基板114以外にもSiC、ZnO、スピネル、などを用いることができる。
次に、p型層104上の端部を除いたほぼ全面に、スパッタ法によってp電極103を形成する。さらにp電極103上およびp電極103の形成されていないp型層104上に拡散防止層108を形成し、さらに拡散防止層108上に低融点金属層102を形成する(図3.B)。
次に、支持体101を用意し、低融点金属層102を介して、支持体101とp電極103を接合する(図3.C)。
そして、サファイア基板114側からレーザー光を照射して、レーザーリフトオフにより、サファイア基板114を分離除去する(図3.D)。
次に、サファイア基板114の除去により露出したn型層106表面であって、のちにn電極107を形成する領域に、SiO2 からなるマスクを形成し、濃度22%のTMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)水溶液にウェハを浸漬することで、マスクに覆われていないn型層106表面の領域に微細な凹凸113を形成する。その後マスクをバッファードフッ酸により除去する(図3.E)。微細な凹凸の形成にはTMAH以外にもKOHやNaOHなどの水溶液を用いることもできる。
次に、素子分離のためのメサ溝115を形成する領域に窓を開けたパターンのSiO2 からなるマスクを形成する。そして、Clプラズマ等を用いてマスクが形成されていない領域をドライエッチングし、n型層106、活性層105、p型層106を貫通して素子間を分離するメサ溝115を形成する。その後マスクをバッファードフッ酸により除去する(図3.F)。
なお、先にメサ溝115を形成した後に、微細な凹凸113を形成してもよい。また、メサ溝115は、微細な凹凸113を形成する場合と同様にTMAH水溶液などによるウェットエッチングによって形成してもよい。
次に、メサ溝115の側面に、電流のリークやショートを防止するために絶縁膜110を形成し、微細な凹凸113が形成されていない平坦なn型層106上に、2つのパッド部107a1、107a2と、配線状部107bとを有したn電極107を、レジストを用いたリフトオフ法によって形成する。そして、支持体101を研磨して薄くし、支持体101の低融点金属層102側とは反対側の表面に裏面電極(図示しない)を形成し、レーザーダイシングによるチップ分離を行って図1に示す発光素子100が製造される。
なお、n電極のパターンは、実施例1に示したものに限るものではなく、パッド部と配線状部とを有し、その配線状部が発光領域の外周を囲む外周部とその外周部に接続して発光領域を分断する分断部とを有するパターンであれば、任意のパターンでよい。ただし、素子面方向の電流の拡散性をより向上させ、発光の均一性を高めるためには対称性を有したパターンが望ましい。以下、他のn電極のパターンを列挙する。
図4は、他のn電極207のパターンを示した図である。n電極207は、n電極107の第1分断部107b2、第2分断部107b3を、第1分断部207b2と第2分断部207b3に置き換えたものである。第1分断部207b2は、対角の位置に配設された2つのパッド部107a1、107a2を接続している。第2分断部207b3は、周辺部107b1の、パッド部107a1、107a2が形成されていない他の2つの対角を接続している。そてし、第1分断部107b2、第2分断部107b3は、周囲111が形成する正方形の発光領域の中心oで交差している。即ち、第1分断部107b2、第2分断部107b3は、正方形の対角線に沿って直交に交差したX字型の配線状パターンである。このようなn電極207のパターンを採用した発光素子も、実施例1の発光素子100と同様に、発光の均一性を保持しつつ、光取り出し効率を向上させることができる。
図5は、他のn電極307のパターンを示した図である。n電極307は、n電極107の第1分断部107b2、第2分断部107b3を、それぞれ、第1分断部307b2、第2分断部307b3に置き換えたものである。正方形の外周部107b1は、4辺のうち平行な第1組の2辺a,bと、この辺に直交する平行な第2組の2辺c,dとを有している。第1分断部307b2の両端は、第1組の2辺a,bに接続され、第2分断部307b3の両端は、第2組の2辺c,dに接続されている。即ち、第1分断部107b2と第2分断部107b3との直交に交差した十字型のパターンを、正方形の辺に平行な位置から少しずらして交差した十字型のパターンとしている。そして、外周部107b1が囲む正方形の領域において、十字型のパターンによって4つに分割される小領域11、12、13、14のうち、パッド部107a1、107a2を含む2つの小領域11、12は、パッド部107a1、107a2を含まない他の2つの小領域13、14に比べて面積が広くなっている。パッド部107a1、107a2の近傍は電流の分散効果が高いため、パッド部107a1、107a2を含む小領域11、12を、パッド部107a1、107a2を含まない小領域13、14よりも広く取ることで、電流の拡散性をさらに向上させることが可能である。したがって、このようなn電極307のパターンを採用した発光素子は、発光素子100に比べて発光の均一性をより高くすることが可能であり、発光素子100と同様に光取り出し効率を向上させることができる。
また、実施例では、n電極の配線状部として、外周部と分断部とを有するパターンとしているが、一辺が600μm以下の矩形である小型の発光素子の場合には、分断部を設けずに外周部のみのパターンとしてもよい。このようなパターンでも、発光の均一性を十分に確保することができる。また、分断部を形成しない分、n電極の面積を減らすことができ、光取り出し効率をより向上させることができる。ただし、一辺が600μmよりも長い矩形である大型の発光素子の場合には、n電極の配線状部として外周部だけでなく分断部も設け、電流の拡散性を向上させて発光の均一性を高めることが望ましい。また、実施例ではパッド部を2つ設け、発光の均一性を高めているが、一辺が600μm以下の矩形である小型の発光素子の場合には、パッド部を1つとしても、発光の均一性を十分に確保することができる。また、パッド部を1つとすることでn電極の面積を減らすことができ、光出力を向上させることができる。
図6は、600μm角以下の正方形の発光素子の場合における、n電極407のパターンの1例を示した図である。n電極407は、1つのパッド部407aと、外周部407bとからなるパターンである。発光領域410は、素子の端部近傍を除いた正方形の領域である。この発光領域410の外周411よりも外側の領域は、p型層104の支持体101側表面に拡散防止層108を形成して発光しないようにした領域である。外周部407bは、この拡散防止層108の上部にあたる領域に、発光領域410の外周411を囲む正方形の配線状に形成されている。このようなn電極407のパターンを600μm角以下の正方形の発光素子に採用することで、発光の均一性を十分に確保しつつ、光取り出し効率を向上させ、光出力を向上させることができる。
また、実施例では、n電極のパッド部407aは、一部発光領域と重なる位置に設けているが、発光領域407aとまったく重ならない位置に設けてもよい。また、パッド部407aの直下を発光させないことで光出力を改善することもできる。たとえばパッド部407aに対向する位置に、p電極103を形成せずに拡散防止層108を設けて、パッド部407aの直下の領域を発光させないようにしてもよい。
また、実施例では、サファイア基板の除去にレーザーリフトオフを用いているが、サファイア基板とn型層との間に薬液に溶解させることができるバッファ層を形成し、支持体との接合後に薬液によってバッファ層を溶解させてサファイア基板を分離除去するケミカルリフトオフを用いてもよい。
正方形の外周部107b1、2つのパッド部107a1、107a2、第1分断部207b2、第2分断部207b3、小領域11、12、13、14の他の関係について説明する。
図7.A、図7.Bは、図5に対応するパターンである。図5と同一機能を有する部分には、図5の符号と同一符号が用いられている。パッド部107a1を含む小領域11の面積と、パッド部107a2を含む小領域12の面積は等しく、Sxである。また、パッド部107a1、107a2を含まない小領域13、14の面積は、等しくSyである。図7.Aの場合の面積Sxは、パッド部107a1、107a2の面積を含めている。図7.Bの場合には、面積Sxは、パッド部107a1、107a2の面積を含めない場合である。この状態で、パッド部107a1、107a2を含む小領域11、12の面積Sxを、パッド部107a1、107a2を含まない小領域13、14の面積Syよりも大きくしている。これより、各小領域11、12、13、14において、n型層を106をp型層104に向けて流れる電流の平面上の分布を、ほぼ等しくすることができる。この結果、各領域における発光強度の分布を等しくすることができる。図7.Aの場合には、パッド部107a1、107a2の下方にも電流が流れ、その部分の活性層105でも発光する場合である。図7.Bの場合には、パッド部107a1、107a2の下方には電流が流れることがなく、その部分の活性層105では、発光しない場合である。
図7.Cの場合には、第1分断部307b2を第2組の辺c、dに対して角度θ1で交差させ、第2分断部307b3を第1組の辺a、bに対して角度θ2で交差させている。この結果、パッド部107a1、107a2を含む小領域11、12の面積Sxを、パッド部107a1、107a2を含まない小領域13、14の面積Syよりも大きくできる。角度θ1、θ2は、それぞれ、2°以上12°以下が、望ましい。さらに望ましくは、3°以上8°以下である。また、図7.Dに示すように、第1分断部307b2、第2分断部307b3は、直線ではなく、曲線としてもよい。
これらの配線パターンにおいては、配線のパターンに特徴を持たせて、面上において均一な発光を実現するものである。実施例1の場合には、正方形の外周部107b1、2つのパッド部107a1、107a2、第1分断部207b2、第2分断部207b3のp型層104における正射影の領域において、拡散防止層108から成る高コンタクト抵抗層を設け、活性層105上の高コンタクト抵抗層の正射影の領域に電流を流さないようにして、発光しないようにしている。しかし、配線パターンに特徴がある発明においては、正方形の外周部107b1、2つのパッド部107a1、107a2、第1分断部207b2、第2分断部207b3のp型層104における正射影の領域の全部又は一部の領域において、拡散防止層108から成る高コンタクト抵抗層がなく、その代わりに、p電極103が存在しても良い。即ち、活性層105におけるこれらの正射影の領域においても、発光するようにしても良い。
本発明のIII 族窒化物半導体発光素子は、照明装置や表示装置などに用いることができる。
11〜14:小領域
307b2:第1分断部
307b3:第2分断部
101:支持体
102:低融点金属層
103:p電極
104:p型層
105:活性層
106:n型層
107:n電極
108:拡散防止層
107a1,107a2:パッド部
107b:配線状部
107b1:外周部
107b2:分断部

Claims (17)

  1. 導電性の支持体と、前記支持体上に位置するp電極と、前記p電極上に順に位置する、III 族窒化物半導体からなるp型層、活性層、n型層と、前記n型層上に位置するn電極と、を有するIII 族窒化物半導体発光素子において、
    前記p電極は、少なくとも前記p型層の前記支持体側表面の端部近傍には位置せず、
    前記p型層の前記支持体側表面の端部近傍には、p型層に対するコンタクト抵抗が高い材料からなる高コンタクト抵抗層を有し、
    前記n電極は、パッド部と、前記パッド部から延伸する配線状部とを有し、
    前記配線状部は、前記高コンタクト抵抗層と素子面に垂直な方向において対向する領域に位置し、発光領域の外周を囲む閉曲線状の外周部を有するパターンである、
    ことを特徴とするIII 族窒化物半導体発光素子。
  2. 前記p電極は、金属層を介して前記支持体と接合し、
    前記高コンタクト抵抗層は拡散防止層であり、
    前記拡散防止層は、前記金属層と前記p型層との間にも設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のIII 族窒化物半導体発光素子。
  3. 前記n電極の前記配線状部は、前記外周部と接続し、前記外周部で囲われた領域を分断する分断部をさらに有するパターンである、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のIII 族窒化物半導体発光素子。
  4. 前記分断部は、直線状の複数の配線が互いに交差したパターンである、ことを特徴とする請求項3に記載のIII 族窒化物半導体発光素子。
  5. 直線状の複数の前記配線が互いに直交交差したパターンであることを特徴とする請求項4に記載のIII 族窒化物半導体発光素子。
  6. 前記III 族窒化物半導体発光素子は、一辺が600μmより長い矩形である、ことを特徴とする請求項3ないし請求項4のいずれか1項に記載のIII 族窒化物半導体発光素子。
  7. 前記III 族窒化物半導体発光素子は、一辺が600μm以下の矩形であり、
    前記n電極の前記配線状部は、外周部のみを有するパターンである、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のIII 族窒化物半導体発光素子。
  8. 導電性の支持体と、前記支持体上に位置するp電極と、前記p電極上に順に位置する、III 族窒化物半導体からなるp型層、活性層、n型層と、前記n型層上に位置するn電極とを有し、前記支持基板の面と平行な断面が矩形であるIII 族窒化物半導体発光素子において、
    前記n電極は、前記矩形の対角位置に対向して設けられた2つのパッド部と、前記パッド部から延伸し、前記n型層の前記矩形の平面に電流を分散させるための配線状部とを有し、
    前記配線状部は、前記矩形の外周形状に沿って形成された閉曲線状の配線から成る外周部と、前記外周部と接続し、前記発光領域の中心で交差し、前記外周部で囲われた領域を4つの小領域に4分割する2本の配線から成る第1分断部と第2分断部と
    有するパターンであることを特徴とするIII 族窒化物半導体発光素子。
  9. 前記第1分断部と前記第2分断部とは、4分割されたそれぞれの前記小領域における発光分布が、等しくなるように、形成されていることを特徴とする請求項8に記載のIII 族窒化物半導体発光素子。
  10. 前記外周部は、対向する第1組の2辺と、第1組とは異なる対向する第2組の2辺とを有し、前記第1分断部の両端は、前記第1組の2辺に接続され、前記第2分断部の両端は、前記第2組の2辺に接続されていることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の記載のIII 族窒化物半導体発光素子。
  11. 前記第1分断部は、前記外周部の前記第2組の2辺に平行ではなく、前記第2分断部は、前記外周部の前記第1組の2辺に平行ではないことを特徴とする請求項10に記載のIII 族窒化物半導体発光素子。
  12. 前記第1分断部の両端を結ぶ線分と前記第2組の2辺と成す角度、及び、前記第2分断部の両端を結ぶ線分と前記第1組の2辺と成す角度は、それぞれ、2°以上12°以下であることを特徴とする請求項11に記載のIII 族窒化物半導体発光素子。
  13. 4分割された前記小領域は、前記パッド部が形成される対角位置を含む2つの領域の面積は、他の2つの領域の面積に対して、それぞれ、大きいことを特徴とする請求項8乃至請求項12の何れか1項に記載のIII 族窒化物半導体発光素子。
  14. 4分割された前記小領域は、前記パッド部が形成される対角位置を含む2つの領域の前記パッド部を除く領域の面積は、他の2つの領域の面積に対して、それぞれ、大きいことを特徴とする請求項8乃至請求項12の何れか1項に記載のIII 族窒化物半導体発光素子。
  15. 前記第1分断部の両端は、前記パッド部に接続され、前記第2分断部の両端は、前記外周部の前記パッド部が形成されていない他の対角に接続されていることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の記載のIII 族窒化物半導体発光素子。
  16. 前記第1分断部と前記第2分断部は、直線、又は、曲線であることを特徴とする請求項8乃至請求項15の何れか1項に記載のIII 族窒化物半導体発光素子。
  17. 前記p型層上における前記外周部及び前記パッド部の正射影領域には、前記p電極が形成されておらず、前記p型層に対するコンタクト抵抗が高い材料からなる高コンタクト抵抗層を有することを特徴とする請求項8乃至請求項16の何れか1項に記載のIII 族窒化物半導体発光素子。
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