JP2021151668A - レーザー加工装置及びレーザー加工方法 - Google Patents

レーザー加工装置及びレーザー加工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】被加工物の内部の所望の位置に改質領域を精度良く形成することができるレーザー加工装置及びレーザー加工方法を提供する。【解決手段】被加工物を第1の領域と第2の領域とに分ける領域設定部57と、複数の分割予定ラインのうち、対象ラインの被加工物の主面の第1のプロファイルと、対象ラインに近接した参照ラインの被加工物の主面の第2のプロファイルとを取得するプロファイル取得部58と、第2のプロファイルを平滑化処理した参照プロファイルを算出する参照プロファイル算出部62と、対象ラインに沿って改質領域を形成する際、第1の領域では参照プロファイルに基づいて改質領域形成位置を制御し、第2の領域では第1のプロファイルに基づいて改質領域形成位置を制御するAF制御部56と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、被加工物の内部に集光点を合わせてレーザー光を照射することにより、被加工物の内部に切断の起点となる改質領域を形成するレーザー加工装置及びレーザー加工方法に関する。
従来、表面に半導体装置や電子部品等が形成されたウェーハを個々のチップに分割するには、細かな砥粒で形成された薄い砥石により、ウェーハに研削溝を入れてウェーハをカットするダイシング装置が用いられていた。
ダイシング装置では、薄い砥石(以下、ダイシングブレードと称する)を高速回転させてウェーハを研削し、ウェーハを完全切断(フルカット)又は不完全切断(ハーフカット或いはセミフルカット)を行う。
しかし、このダイシングブレードによる研削加工の場合、ウェーハが高脆性材料であるため脆性モード加工となり、ウェーハの表面や裏面にチッピングが生じ、このチッピングが分割されたチップの性能を低下させる要因になっていた。特に裏面に生じたチッピングは、クラックが徐々に内部に進行するため大きな問題となっていた。
このような問題に対して、従来のダイシングブレードによる切断に替えて、ウェーハの内部に集光点を合わせてレーザー光を入射し、ウェーハ内部に改質領域を形成して個々のチップに分割する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような技術では、ウェーハの内部に形成する改質領域をウェーハのレーザー光照射面から適切な深さに形成するため、オートフォーカス機構を用いてウェーハのレーザー光照射面の高さ位置(厚み方向位置)を検出してレーザー光の集光点の位置(焦点位置)を高精度に制御する必要がある。
特許文献1に開示された技術では、ウェーハ内部の所定深さに均一に改質領域(変質層)を形成するために、ウェーハのレーザー光照射面に検出用レーザー光(AF用レーザー光)を照射し、その反射光に基づいてウェーハのレーザー光照射面の高さ位置を検出し、ウェーハのレーザー光照射面の高さ位置に応じて加工用レーザー光の焦点位置を制御しながら加工を行っている。これにより、ウェーハのレーザー光照射面の変位に追従するように加工用レーザー光の集光位置を制御しながら、ウェーハの内部の所望の位置に改質領域を形成するリアルタイム加工を行うことが可能となる。
特開2007−167918号公報
しかしながら、上述したような技術では、以下の理由により、ウェーハのエッジ部近傍領域ではウェーハの中央部(エッジ部近傍領域よりも内側の領域)と比べて加工精度が劣る傾向がある。
第1に、オートフォーカス機構を利用してウェーハのレーザー光照射面の変位に追従するように加工用レーザー光の集光位置を制御する場合には、ある程度の制御遅れが発生する。このため、ウェーハのエッジ部近傍領域でオートフォーカス機構が追従を開始した時点から加工用レーザー光の焦点位置が目標位置(ターゲット高さ)に合うまでに時間がかかる。
第2に、ウェーハのエッジ部近傍領域はウェーハの中央部に比べてウェーハの厚みばらつきが大きい場合があり、フォーカスずれ量が大きくなる傾向がある。
第3に、ウェーハの厚みばらつきや制御遅れが原因して、オートフォーカス機構による制御が発振状態になり、フォーカスずれ量が大きくなる場合がある。
なお、このような問題は、ウェーハのエッジ部近傍領域だけでなく、例えば、ウェーハの中央部にレーザー光照射面の変位が急激に変化する部分が存在する場合(例えば、ウェーハの中央部に同心円状の凹み部分が存在する場合など)においても生じる可能性がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、被加工物の内部の所望の位置に改質領域を精度良く形成することができるレーザー加工装置及びレーザー加工方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、以下の発明を提供する。
本発明の第1態様に係るレーザー加工装置は、被加工物の内部に集光点を合わせてレーザー光を照射することにより、被加工物の分割予定ラインに沿って被加工物の内部に改質領域を形成するレーザー加工装置であって、被加工物を第1の領域と第2の領域とに分ける領域設定部と、被加工物における複数の分割予定ラインのうち、対象ラインの被加工物の主面の凹凸形状を示す第1のプロファイルと、対象ラインに近接した参照ラインの被加工物の主面の凹凸形状を示す第2のプロファイルとを取得するプロファイル取得部と、第2のプロファイルを平滑化処理した参照プロファイルを算出する参照プロファイル算出部と、対象ラインに沿って改質領域を形成する際、第1の領域では参照プロファイルに基づいて改質領域形成位置を制御し、第2の領域では第1のプロファイルに基づいて改質領域形成位置を制御するAF制御部と、を備える。
本発明の第2態様に係るレーザー加工装置は、第1態様において、対象ラインと参照ラインとは互いに隣接している。
本発明の第3態様に係るレーザー加工装置は、第1態様又は第2態様において、第1の領域は被加工物のエッジ部近傍領域であり、第2の領域はエッジ部近傍領域よりも内側の領域である。
本発明の第4態様に係るレーザー加工装置は、第1態様から第3態様のいずれか1つの態様において、参照プロファイル算出部は、参照プロファイルの傾き(絶対値)が閾値よりも小さくなるように傾き修正処理を行う。
本発明の第5態様に係るレーザー加工方法は、第1態様から第4態様のいずれか1つの態様において、参照プロファイル算出部は、第1の領域と第2の領域との境界部において、参照プロファイルと第1のプロファイルとの間の段差が徐々に小さくなるように参照プロファイルを修正する段差処理を行う。
本発明の第6態様に係るレーザー加工方法は、被加工物の内部に集光点を合わせてレーザー光を照射することにより、被加工物の分割予定ラインに沿って被加工物の内部に改質領域を形成するレーザー加工方法であって、被加工物を第1の領域と第2の領域とに分ける領域設定工程と、被加工物における複数の分割予定ラインのうち、対象ラインの被加工物の主面の凹凸形状を示す第1のプロファイルと、対象ラインに近接した他のラインの被加工物の主面の凹凸形状を示す第2のプロファイルとを取得するプロファイル取得工程と、第2のプロファイルを平滑化処理した参照プロファイルを算出する参照プロファイル算出工程と、対象ラインに沿って改質領域を形成する際、第1の領域では参照プロファイルに基づいて改質領域形成位置を制御し、第2の領域では第1のプロファイルに基づいて改質領域形成位置を制御するAF制御工程と、を備える。
本発明によれば、被加工物の内部の所望の位置に改質領域を精度良く形成することができる。
第1の実施形態に係るレーザー加工装置の概略を示した構成図 被加工物の内部の集光点近傍に形成される改質領域を説明する概念図 制御装置の構成を示したブロック図 被加工物に設定されたダイシングラインの一例を示した図 実測プロファイルの一例を示した図 従来の問題点を説明するための図 参照プロファイルの傾き修正処理の他の例を説明するための図 参照プロファイルの一例を示した図 参照プロファイルの他の例を示した図 移行プロファイルの一例を示した図 第2の実施形態における被加工物の平面図 図11に示した被加工物における実測プロファイルの一例を示した図
以下、添付図面に従って本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態に係るレーザー加工装置10の概略を示した構成図である。図1に示すように、本実施形態のレーザー加工装置10は、被加工物Wを移動させるステージ12と、被加工物Wに加工用レーザー光L1を照射し、また加工用レーザー光L1の集光点の位置(加工深さ)を調節する光学系装置20と、レーザー加工装置10の各部を制御する制御装置50とを備える。
なお、被加工物Wとしては、特に限定されるものではないが、例えば、シリコンウェーハ等の半導体基板、ガラス基板、圧電セラミック基板、ガラス基板などを適用することができる。
ステージ12は、XYZθ方向に移動可能に構成され、被加工物Wを吸着保持する。被加工物Wは、その表面(レーザー光照射面)がデバイス面とは反対側の面となるようにステージ12上に載置される。なお、被加工物Wのデバイス面が被加工物Wの表面となるようにステージ12上に被加工物Wが載置されてもよい。
なお、図1に示す例では、XYZの3方向は互いに直交し、このうちX方向およびY方向は水平方向であり、Z方向は鉛直方向である。またθ方向は、鉛直方向軸(Z軸)を回転軸とする回転方向である。
光学系装置20は、被加工物Wに対向する位置に配置されており、被加工物Wの内部に改質領域を形成するための加工用レーザー光L1を被加工物Wに対して照射する。
光学系装置20は、レーザー光源21と、ダイクロイックミラー23と、集光レンズ24と、アクチュエータ25と、凹凸形状測定部30とを備える。
レーザー光源21は、被加工物Wの内部に改質領域を形成するための加工用レーザー光L1を出射する。
ダイクロイックミラー23は、加工用レーザー光L1を透過し、かつ後述する凹凸形状測定部30から出射される検出用レーザー光L2を反射する。なお、本実施形態においては、ダイクロイックミラー23によって、検出用レーザー光L2の光軸と加工用レーザー光L1の光軸とを同軸にして出射する構成となっている。
レーザー光源21から出射された加工用レーザー光L1は、ダイクロイックミラー23を通過した後、集光レンズ24により被加工物Wの内部に集光される。加工用レーザー光L1の集光点の位置(焦点位置)は、アクチュエータ25によって集光レンズ24をZ方向に微小移動させることにより調節される。
図2は、被加工物Wの内部の集光点近傍に形成される改質領域を説明する概念図である。図2(a)は、被加工物Wの内部に入射された加工用レーザー光L1が集光点に改質領域Pを形成した状態を示し、図2(b)は断続するパルス状の加工用レーザー光L1の下で被加工物Wが水平方向に移動され、不連続な改質領域P、P、…が並んで形成された状態を表している。図2(c)は、被加工物Wの内部に改質領域Pが多層に形成された状態を示している。
図2(a)に示すように、被加工物Wの表面から入射した加工用レーザー光L1の集光点が被加工物Wの厚み方向の内部に設定されていると、被加工物Wの表面を透過した加工用レーザー光L1は、被加工物Wの内部の集光点でエネルギーが集中し、被加工物Wの内部の集光点近傍に改質領域Pが形成される。図2(b)に示すように、断続するパルス状の加工用レーザー光L1を被加工物Wに照射して複数の改質領域P、P、…を分割予定ラインに沿って形成することで、被加工物Wは分子間力のバランスが崩れ、改質領域P、P、…を起点として自然に割断するか、或いは僅かな外力を加えることによって割断される。
また、厚さの厚い被加工物Wの場合は、改質領域Pの層が1層では割断できないので、図2(c)に示すように、被加工物Wの厚み方向に加工用レーザー光L1の集光点を移動し、改質領域Pを多層に形成させて割断する。
なお、図2(b)、(c)に示した例では、断続するパルス状の加工用レーザー光L1で不連続な改質領域P、P、…を形成した状態を示したが、加工用レーザー光L1の連続波の下で連続的な改質領域Pを形成するようにしてもよい。不連続の改質領域Pを形成した場合は、連続した改質領域Pを形成した場合に比べて割断され難いので、被加工物Wの厚さや搬送中の安全等の状況によって、加工用レーザー光L1の連続波を用いるか、断続波を用いるかが適宜選択される。
凹凸形状測定部30は、分割予定ライン(以下、「ダイシングライン」という。)に沿って改質領域Pを形成する際にダイシングラインに沿った被加工物Wの表面(レーザー光照射面)の凹凸形状情報を示すプロファイル(以下、「実プロファイル」という。)を取得するために設けられている。なお、被加工物Wの表面は、本発明における「被加工物の主面」の一例である。
凹凸形状測定部30は、検出用レーザー光L2を出射する検出用光源部(不図示)を備える。検出用レーザー光L2は、加工用レーザー光L1とは異なる波長であって被加工物Wの表面(レーザー光照射面)で反射可能な波長を有する。
凹凸形状測定部30から出射された検出用レーザー光L2は、ダイクロイックミラー23で反射され、集光レンズ24により集光されて被加工物Wの表面に照射される。被加工物Wで反射された検出用レーザー光L2の反射光は、集光レンズ24を経由してダイクロイックミラー23で反射され、凹凸形状測定部30に設けられる光検出器(不図示)の受光面で受光される。そして、光検出器により受光した反射光の分布と光量が検出される。
ここで、被加工物Wの表面で反射された検出用レーザー光L2の反射光の分布と光量は、集光レンズ24から被加工物Wまでの距離、すなわち、被加工物Wの表面の凹凸形状(表面変位)に応じて変化する。凹凸形状測定部30は、この性質を利用して、被加工物Wの表面で反射された検出用レーザー光L2の反射光の分布と光量の変化に基づいて被加工物Wの表面位置を求める。なお、凹凸形状測定部30における被加工物Wの表面位置の測定方法としては、例えば、非点収差方式、ナイフエッジ方式などを好ましく用いることができる。これらの方式については公知であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
上述のような凹凸形状測定部30による被加工物Wの表面位置の測定は、所定のダイシングライン上で連続的に行われる。これにより、ダイシングラインに沿って被加工物Wの内部に改質領域Pを形成する際に、凹凸形状測定部30の測定結果に基づいて加工用レーザー光L1の集光位置をリアルタイムで制御することが可能となる。
なお、本実施形態では、光学系装置20内に凹凸形状測定部30が設けられており、検出用レーザー光L2の光軸をダイクロイックミラー23により加工用レーザー光L1の光軸と同軸にして出射する構成となっているが、この構成に限らない。例えば、凹凸形状測定部30が光学系装置20とは独立して隣接した位置に設けられていてもよい。
図1に示す制御装置50は、レーザー加工装置10の各部の動作や加工に必要なデータの記憶等を行う。
制御装置50は、例えばパーソナルコンピュータやマイクロコンピュータなどの汎用のコンピュータによって実現されるものである。
制御装置50は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び入出力インターフェース等を備えている。制御装置50では、ROMに記憶されている制御プログラム等の各種プログラムがRAMに展開され、RAMに展開されたプログラムがCPUによって実行されることにより、図3に示した制御装置50内の各部の機能が実現され、入出力インターフェースを介して各種の演算処理や制御処理が実行される。
図3は、制御装置50の構成を示したブロック図である。なお、制御装置50は、ステージ制御部や光源制御部なども備えているが、これらは本発明と直接関係ないため図示を省略している。
図3に示すように、制御装置50は、主制御部52、演算処理部54、AF制御部56、及び領域設定部57として機能する。
主制御部52は、レーザー加工装置10の各部を統括的に制御する機能部である。例えば、主制御部52は、被加工物Wの内部に改質領域Pを形成する際に、所定のダイシングラインに沿って被加工物Wに対して加工用レーザー光L1が走査されるように、ステージ12の移動制御を行う。また、主制御部52は、加工用レーザー光L1の出射制御を行い、例えば、加工用レーザー光L1の波長、パルス幅、強度、出射タイミング、繰り返し周波数などを制御する。
演算処理部54は、制御装置50の各種データに対して演算処理を行う機能部である。演算処理部54は、プロファイル取得部58と、プロファイル記憶部60と、参照プロファイル算出部62とを備えている。
プロファイル取得部58は、凹凸形状測定部30の測定結果に基づいて被加工物Wの表面の凹凸形状を示すプロファイルS(以下、「実測プロファイルS」という。)を取得する機能部である。
プロファイル記憶部60は、プロファイル取得部58で取得された実測プロファイルSを記憶する機能部である。
参照プロファイル算出部62は、プロファイル記憶部60に記憶された実測プロファイルSに基づいて後述の参照プロファイルTを算出する機能部である。
AF制御部56は、プロファイル取得部58で取得された実測プロファイルSと、参照プロファイル算出部62で算出された参照プロファイルTとに基づいて、被加工物Wの内部の所望の位置に改質領域Pが形成されるようにアクチュエータ25の駆動を制御する機能部である。
領域設定部57は、AF制御部56で上述の制御が行われる際に、被加工物Wの表面を2つの領域、具体的には、参照プロファイルTが適用される領域(以下、「第1の領域M1」という。)と実測プロファイルSが適用される領域(以下、「第2の領域M2」という。)とに分ける機能部である。
次に、レーザー加工装置10を用いたレーザー加工方法について、図4を参照して説明する。図4は、被加工物Wに設定されたダイシングラインの一例を示した図である。ここでは、図4に示すように、被加工物Wに設定された複数のダイシングラインC1〜Cnを1ラインずつ順に、各ダイシングラインCi(i=1,2・・・n)に沿って改質領域Pを形成する場合について説明する、なお、図4では、図面の簡略化を図るため、X方向に沿ったダイシングラインのみを図示したが、実際にはY方向に沿ったダイシングラインも設定されることはいうまでもない。
まず、初期設定として、領域設定部57は、制御装置50の記憶部(不図示)に記憶された領域設定条件に従って、被加工物Wの表面を第1の領域M1と第2の領域M2とに分ける。本実施形態では、図4に示すように、被加工物Wの表面は、プロファイル境界線F(一点鎖線で図示)を境として、プロファイル境界線Fよりも外側の領域(被加工物Wのエッジ部近傍領域)が第1の領域M1として設定され、プロファイル境界線Fよりも内側の領域(被加工物Wのエッジ部近傍領域よりも内側の領域)が第2の領域M2として設定される。領域設定部57で設定された領域設定情報は、演算処理部54及びAF制御部56に対して出力される。なお、領域設定部57は、図示しない操作部によりユーザーが指定した領域設定条件に従って、第1の領域M1及び第2の領域M2と設定できるようにしてもよい。
次に、集光レンズ24と被加工物Wとの相対的な位置合わせ(アライメント)が行われた後、ダイシングラインCiに沿って被加工物Wの表面位置を凹凸形状測定部30により測定しながら、その測定結果に基づいてアクチュエータ25の制御がAF制御部56により行われる。これにより、集光レンズ24から被加工物Wまでの距離が適切な距離となるように集光レンズ24がZ方向に微小移動され、加工用レーザー光L1の焦点位置が調節される。
このとき、凹凸形状測定部30の測定結果はプロファイル取得部58によりダイシングラインCiに対応する実測プロファイルSとして取得される。プロファイル取得部58は、取得した実測プロファイルSをAF制御部56に対して出力するとともに、プロファイル記憶部60に対して出力する。
プロファイル記憶部60は、凹凸形状測定部30で測定対象とされたダイシングラインCiと関連付けた状態で実測プロファイルSを記憶する。
図5は、実測プロファイルSの一例を示した図である。図5において、横軸はダイシングラインCiに沿った長さ方向の位置を示し、縦軸は被加工物Wの表面位置(Z方向位置)を示している。なお、図5では、被加工物Wの表面上の任意の位置は基準位置としたときの相対的な高さ位置(変位)を示している。後述する他の図においても同様である。
図5に示した実測プロファイルSでは、第1の領域M1において局所的な凹凸の変化が生じている。すなわち、第1の領域M1は第2の領域M2に比べてウェーハ厚みのばらつきが大きい。そのため、このような実測プロファイルSに基づいてアクチュエータ25を制御しようとすると、局所的な凹凸の変化によって、例えば図6に示すように加工用レーザー光L1の焦点位置が被加工物Wの厚み方向(Z方向)に大きく乱れてしまう。
すなわち、実測プロファイルSに局所的な凹凸の変化が大きい部分が含まれている場合、その実測プロファイルSに基づいた制御がAF制御部56により行われると、加工用レーザー光L1の焦点位置が被加工物Wの表面の凹凸形状の変化に十分に追従できなくなり、加工用レーザー光L1の焦点位置と目標値とのずれ量(フォーカスずれ量)が大きくなり、加工精度や加工品質に影響を及ぼす要因となる。
その一方で、複数のダイシングラインC1〜Cnに沿って改質領域Pを形成する場合にダイシングライン毎に毎回、実測プロファイルSの計測を事前に行ってから加工すれば上記のような問題を防ぐことができるが、スループットが低下してしまう要因となる。
一般に円形ウェーハや矩形ウェーハなどの被加工物Wは、その形状や厚みが中心を挟んでほぼ対称形状である。また、そのような被加工物Wの厚みは面方向に滑らかに変化する。このため、ダイシングラインCiの実測プロファイルSと、ダイシングラインCiに隣接したダイシングラインCi-1の実測プロファイルSとは類似性をもっている。
そこで本実施形態では、このような実測プロファイルSの類似性を利用して、参照プロファイル算出部62は、改質領域Pの形成が行われる対象ライン(ダイシングラインCi)に隣接したダイシングラインCi-1の実測プロファイルSを元にして、図5に示すような参照プロファイルT1を算出する。参照プロファイルT1は、ダイシングラインCi-1の実測プロファイルSの第1の領域M1に対応した部分を直線近似又は曲線近似する近似処理を行うことで求めることができる。近似処理は、本発明の「平滑化処理」の一例である。
さらに参照プロファイル算出部62は、上記のようにして求めた参照プロファイルT1の傾き(絶対値)を修正する処理(傾き修正処理)を行う。具体的には、参照プロファイルT1において、被加工物Wの表面位置の変化量(表面変位量)ΔZ(絶対値)と予め設定した閾値Rとを比較し、表面変位量ΔZが閾値Rを超える場合には、表面変位量ΔZが閾値Rよりも小さくなるように参照プロファイルT1を修正する。なお、傾き修正処理後の参照プロファイルを符号T2で示す。参照プロファイル算出部62は、傾き修正処理後の参照プロファイルT2(T)をAF制御部56に対して出力する。
AF制御部56には、プロファイル取得部58で取得された実測プロファイルSが入力されるとともに、参照プロファイル算出部62で算出された参照プロファイルT(傾き修正処理後の参照プロファイルT2)が入力される。
AF制御部56は、対象ラインであるダイシングラインCiに沿った被加工物Wの表面位置を凹凸形状測定部30で測定しながら、その測定結果に基づいてアクチュエータ25を制御する際、第1の領域M1では、対象ラインの実測プロファイルS(第1のプロファイル)ではなく、対象ラインに近接した参照ライン(対象ラインよりも先に実測プロファイルSが取得されたライン)であるダイシングラインCi-1の実測プロファイルS(第2のプロファイル)を元に算出された参照プロファイルTに従って制御を行う。
参照プロファイル算出部62で算出された参照プロファイルTには、被加工物Wの表面の凹凸が局所的に発生する部分が存在せず、しかも第1の領域M1全体における傾きが緩やかなものとなっている。したがって、第1の領域M1において、参照プロファイルTに基づいた制御を行うことにより、加工用レーザー光L1の焦点位置と目標値とが大きくずれることがなく、これらの差であるフォーカスずれ量を低減することが可能となる。
また、AF制御部56は、第2の領域M2では、プロファイル取得部58で取得された実測プロファイルS(第1のプロファイル)に従って制御を行う。第2の領域M2では、第1の領域M1に比べて被加工物Wの厚みばらつきが少ないため、被加工物Wの表面の凹凸形状に追従しながら加工用レーザー光L1の焦点位置を安定して制御することが可能となる。これにより、被加工物Wの内部に改質領域Pを精度よく安定して形成することが可能となる。
なお、i=1の場合、すなわち、最初のダイシングラインC1が対象ラインとなる場合には、プロファイル記憶部60の中に参照ラインの実測プロファイルが存在しない。そのため、このような場合には、最初のダイシングラインC1に沿って改質領域Pを形成する前に、ダイシングラインC1の実測プロファイルSを事前に取得しておき、その実測プロファイルSに基づいて参照プロファイルTを算出すればよい。
また、本実施形態では、被加工物Wに設定された複数のダイシングラインC1〜Cnを1ラインずつ順に、各ダイシングラインCi(i=1,2・・・n)に沿って改質領域Pを形成する場合について説明したが、対象ラインであるダイシングラインCiと参照ラインであるダイシングラインCi-1とが空間的に離れており、これらの実測プロファイルの類似性を担保できない程度にライン同士が離間している場合には、最初のダイシングラインC1の場合と同様に、ダイシングラインCiの実測プロファイルSを事前に取得してから、その実測プロファイルSに基づいて参照プロファイルTを算出すればよい。
また、参照プロファイル算出部62における参照プロファイルT1の傾き修正処理の方法として、図5に示した方法に代えて、図7に示す参照プロファイルT2のように、参照プロファイルT1の高さを変えることなく、ダイシングラインCiに沿った長さ方向に拡大する方法も考えられる。ただし、例えば図8に示すように、実測プロファイルSにおける第1の領域M1において急激に変化する部分が含まれる場合には、実測プロファイルSと参照プロファイルT2との乖離が大きくなる。そのため、このような場合においては、図9に示す参照プロファイルT2のように修正することで、参照プロファイルT2における被加工物Wのエッジ部の位置Hが変わるので実測プロファイルSからの乖離を緩和することができる。
また、本実施形態では、AF制御部56は、第1の領域M1では参照プロファイルTに基づいた制御を行い、第2の領域M2では実測プロファイルSに基づいた制御を行っているが、これらの制御の切替位置(第1の領域M1と第2の領域M2との境界部)において各プロファイルの被加工物Wの表面位置の差が大きいと、加工用レーザー光L1の焦点位置が大きく乱れてしまい、制御が不安定となる場合がある。これを防ぐために、参照プロファイル算出部62は、図10に示すように、実測プロファイルSと参照プロファイルTとの差が徐々に小さくなるように、参照プロファイルを修正する段差処理を行うことが好ましい(図10の破線円で囲んだ部分を参照)。具体的には、制御ゲインを下げたり、一度に制御する距離を制御したり、移動速度を制限したり、移動平均した差を制御目標にしたりする方法などがある。これにより、参照プロファイルTに基づいた制御から実測プロファイルSに基づいた制御に切り替える場合でも、加工用レーザー光L1の焦点位置が大きく乱れることなく、安定した制御を実現することが可能となる。
以上説明したように本実施形態によれば、被加工物Wの表面位置を凹凸形状測定部30で測定しながら、その測定結果に基づいてアクチュエータ25を制御する際、第1の領域M1(被加工物Wのエッジ部近傍領域)では参照プロファイル算出部62で算出された参照プロファイルTに基づいた制御が行われ、第2の領域M2(被加工物Wのエッジ部近傍領域よりも内側の領域)ではプロファイル取得部58で取得された実測プロファイルSに基づいた制御が行われる。これにより、加工用レーザー光L1の焦点位置(すなわち、改質領域形成位置)を被加工物Wの表面の凹凸形状に追従しながら安定して制御することができるので、被加工物Wの内部の所望の位置に改質領域Pを精度よく安定して形成することが可能となる。
特に本実施形態では、対象ラインの実測プロファイルSの中に被加工物Wの表面の凹凸形状への追従性能(オートフォーカスの追従性能)に影響を与えるような凹凸や段差が含まれる場合でも、参照プロファイル算出部62において、その凹凸や段差による影響がなくなるように参照プロファイルTが算出されるので、加工用レーザー光L1の焦点位置が大きく乱れることなく、安定した制御を実現することが可能となる。
なお、本実施形態では、上記のような凹凸や段差が含まれる場合だけでなく、被加工物Wの表面のラフネス(粗さ)や、被加工物Wの表面に形成された、検出用レーザー光L2の反射に影響を及ぼす膜(光学的特性をもった膜)などによるノイズ成分により、対象ラインの実測プロファイルSの中に被加工物Wの表面の凹凸形状への追従性能に影響を与えるようなプロファイル変化が発生した場合(参照プロファイルTの傾きが大きくなる場合)でも、参照プロファイル算出部62において、それらの影響がなくなるように参照プロファイルTを算出することが可能となる。したがって、加工用レーザー光L1の焦点位置が大きく乱れることなく、安定した制御を実現することが可能となる。
また、本実施形態によれば、参照プロファイルTは、対象ラインに近接した参照ラインの実測プロファイルSを元に算出しているので、ダイシングライン毎に毎回プロファイル計測を事前に行ってから加工する必要がなく、スループットの低下を効果的に抑えることができる。
なお、本実施形態では、対象ラインと参照ラインとが空間的に隣接している場合について説明したが、これに限らず、少なくとも空間的に近接したものであればよい。すなわち、対象ラインと参照ラインとの間に他のラインが存在していてもよい。また、対象ラインと参照ラインとは、少なくとも時間的に前後して形成されたものであればよく、必ずしも連続して形成されたものでなくてもよい。
また、本実施形態では、参照プロファイル算出部62は、1つの参照ラインの実測プロファイルSに基づいて参照プロファイルTを算出しているが、これに限らず、対象ラインに近接した複数の参照ラインの実測プロファイルSに基づいて参照プロファイルTを算出するようにしてもよい。
また、本実施形態では、参照プロファイル算出部62は、参照ラインの実測プロファイルSに対して近似処理を行った後に、さらに傾き修正処理を行っているが、傾き修正処理は必ずしも必須なものではなく、近似処理のみを行うものであってもよい。この場合、参照プロファイル算出部62は、参照プロファイルT1をAF制御部56に対して出力する。
また、本実施形態では、被加工物Wの表面(レーザー光照射面)で反射した検出用レーザー光L2の反射光を利用して被加工物Wの表面の凹凸形状を示すプロファイルを取得しながら、当該プロファイルに基づいて加工用レーザー光L1の焦点位置を制御する態様となっているが、これに限らず、被加工物Wの裏面(レーザー光照射面とは反対側の面)で反射した検出用レーザー光L2の反射光を利用して被加工物Wの裏面の凹凸形状を示すプロファイルを取得しながら、当該プロファイルに基づいて加工用レーザー光L1の焦点位置を制御する態様であってもよい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。以下、第1の実施形態と共通する部分については説明を省略し、異なる部分を中心に説明する。
図11は、第2の実施形態における被加工物Wの平面図である。図11に示すように、被加工物Wの表面には同心円状の凹み40が存在する場合がある。
図12は、図11に示した被加工物Wにおける実測プロファイルSの一例を示した図である。図12では、対象ラインであるダイシングラインCiの実測プロファイルSを実線で示し、参照ラインであるダイシングラインCi-1の実測プロファイルSを破線で示している。
図12に示すように、ダイシングラインCiの実測プロファイルSとダイシングラインCi-1の実測プロファイルSとは類似性をもっており、いずれの実測プロファイルSにおいても同心円状の凹み40が形成された領域は被加工物Wの表面の凹凸形状が急激に変化する部分となる。このような同心円状の凹み40が形成された領域では、第1の実施形態におけるエッジ部近傍領域と同様に、加工用レーザー光L1の焦点位置を被加工物Wの表面の凹凸形状に十分に追従させることができず、加工用レーザー光L1の焦点位置が目標値からオーバーシュートしてしまい、目標値からのずれ量(フォーカスずれ量)が大きくなり、加工精度や加工品質を低下させる要因となる。
そこで第2の実施形態では、被加工物Wに同心円状の凹み40が存在する場合には、領域設定部57は、被加工物Wの表面において同心円状の凹み40が存在する領域を第1の領域M1として設定し、それ以外の領域を第2の領域M2として設定する。なお、図示しない操作部により、ユーザーが事前に同心円状の凹み40が発生する可能性のある領域を位置と幅とで指定しておき、領域設定部57は、その指定された情報に従って第1の領域M1及び第2の領域M2を設定してもよい。
参照プロファイル算出部62は、参照ラインであるダイシングラインCi-1の実測プロファイルSを平滑化処理することで参照プロファイルTを求める。具体的には、ダイシングラインCi-1の実測プロファイルSの第1の領域M1内で凹み40の幅と両側の土手の位置と高さとを検出し、その検出結果を利用して参照プロファイルTを求める。例えば、参照プロファイルTは凹み40の両側の土手を接続して得られる直線又は曲線である。
AF制御部56は、第1の実施形態と同様に、第1の領域M1では参照プロファイル算出部62で算出された参照プロファイルTに基づいた制御を行い、第2の領域ではプロファイル取得部58で取得された実測プロファイルSに基づいた制御を行う。
したがって、本実施形態によれば、被加工物Wの表面に同心円状の凹み40が存在する場合でも、その影響を受けることなく、加工用レーザー光L1の焦点位置を被加工物Wの表面の凹凸形状に追従しながら安定して制御することができるので、被加工物Wの内部の所望の位置に改質領域Pを精度よく安定して形成することが可能となる。
なお、本実施形態では、被加工物Wの表面には同心円状の凹み40が存在する場合を一例に説明したが、被加工物Wの端部に直線状の構造物が存在する場合や、凹み(窪み)ではなく突起状の構造物が存在する場合においても、本発明を同様に適用することが可能である。
なお、本実施形態は、上述した第1の実施形態と組み合わせもよい。すなわち、領域設定部57は、被加工物Wの表面において同心円状の凹み40が存在する領域と、被加工物Wのエッジ部近傍領域とを第1の領域M1として設定し、それ以外の領域を第2の領域M2として設定してもよい。
本発明の一例について詳細に説明したが、本発明は、これに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
10…レーザー加工装置、12…ステージ、20…光学系装置、21…レーザー光源、23…ダイクロイックミラー、24…集光レンズ、25…アクチュエータ、30…凹凸形状測定部、40…凹み、50…制御装置、52…主制御部、54…演算処理部、56…AF制御部、57…領域設定部、58…プロファイル取得部、60…プロファイル記憶部、62…参照プロファイル算出部、L1…加工用レーザー光、L2…検出用レーザー光、M1…第1の領域、M2…第2の領域、S…実測プロファイル、T…参照プロファイル

Claims (8)

  1. 被加工物の内部に集光点を合わせてレーザー光を照射することにより、前記被加工物の分割予定ラインに沿って前記被加工物の内部に改質領域を形成するレーザー加工装置であって、
    前記被加工物を第1の領域と第2の領域とに分ける領域設定部と、
    前記被加工物における複数の分割予定ラインのうち、対象ラインの前記被加工物の主面の第1のプロファイルと、前記対象ラインに近接した参照ラインの前記被加工物の主面の第2のプロファイルとを取得するプロファイル取得部と、
    前記第2のプロファイルを平滑化処理した参照プロファイルを算出する参照プロファイル算出部と、
    前記対象ラインに沿って前記改質領域を形成する際、前記第1の領域では前記参照プロファイルに基づいて改質領域形成位置を制御し、前記第2の領域では前記第1のプロファイルに基づいて改質領域形成位置を制御するAF制御部と、
    を備え、
    前記プロファイル取得部により取得した前記第2のプロファイルの中の、前記AF制御部の追従性能に影響を与えるようなプロファイル変化が発生した領域を前記第1の領域とし、前記第1の領域以外の領域を前記第2の領域とする、
    レーザー加工装置。
  2. 前記プロファイル変化は前記被加工物に形成された凹みによる形状変化である、
    請求項1に記載のレーザー加工装置。
  3. 前記プロファイル変化は前記被加工物に形成された構造物による形状変化である、
    請求項1又は2に記載のレーザー加工装置。
  4. 前記プロファイル変化は前記被加工物の表面の粗さによるノイズ成分である、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のレーザー加工装置。
  5. 前記プロファイル変化は前記被加工物の表面に形成された膜によるノイズ成分である、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のレーザー加工装置。
  6. 前記参照プロファイル算出部は、前記参照プロファイルの傾き(絶対値)が、前記参照プロファイルを基にした目標値と前記AF制御部により制御された前記レーザー光の焦点位置とが大きくずれないように予め設定された閾値よりも小さくなるように傾き修正処理を行う、
    請求項1から5のいずれか1項に記載のレーザー加工装置。
  7. 前記参照プロファイル算出部は、前記第1の領域と前記第2の領域との境界部において、前記レーザー光の焦点位置が大きく乱れて制御が不安定となるのを防ぐために、前記参照プロファイルと前記第1のプロファイルとの間の段差が徐々に小さくなるように前記参照プロファイルを修正する段差処理を行う、
    請求項1から6のいずれか1項に記載のレーザー加工装置。
  8. 被加工物の内部に集光点を合わせてレーザー光を照射することにより、前記被加工物の分割予定ラインに沿って前記被加工物の内部に改質領域を形成するレーザー加工方法であって、
    前記被加工物を第1の領域と第2の領域とに分ける領域設定工程と、
    前記被加工物における複数の分割予定ラインのうち、対象ラインの前記被加工物の主面の第1のプロファイルと、前記対象ラインに近接した参照ラインの前記被加工物の主面の第2のプロファイルとを取得するプロファイル取得工程と、
    前記第2のプロファイルを平滑化処理した参照プロファイルを算出する参照プロファイル算出工程と、
    前記対象ラインに沿って前記改質領域を形成する際、前記第1の領域では前記参照プロファイルに基づいて改質領域形成位置を制御し、前記第2の領域では前記第1のプロファイルに基づいて改質領域形成位置を制御するAF制御工程と、
    を備え、
    前記プロファイル取得工程により取得した前記第2のプロファイルの中の、前記AF制御工程の追従性能に影響を与えるようなプロファイル変化が発生した領域を前記第1の領域とし、前記第1の領域以外の領域を前記第2の領域とする、
    レーザー加工方法。
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