JP2021151646A - 水処理装置及び水処理方法 - Google Patents

水処理装置及び水処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021151646A
JP2021151646A JP2020053457A JP2020053457A JP2021151646A JP 2021151646 A JP2021151646 A JP 2021151646A JP 2020053457 A JP2020053457 A JP 2020053457A JP 2020053457 A JP2020053457 A JP 2020053457A JP 2021151646 A JP2021151646 A JP 2021151646A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
treatment
treated
aeration
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020053457A
Other languages
English (en)
Inventor
宜之 安村
Nobuyuki Yasumura
宜之 安村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Environment Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Environment Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Environment Co Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Environment Co Ltd
Priority to JP2020053457A priority Critical patent/JP2021151646A/ja
Publication of JP2021151646A publication Critical patent/JP2021151646A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)

Abstract

【課題】本発明の課題は、被処理水中の窒素成分を間欠曝気処理する水処理において、被処理水中の窒素挙動を直接把握して被処理水の処理状態を的確に評価し、間欠曝気運転の最適化を行うことができる水処理装置及び水処理方法を提供することである。【解決手段】上記課題を解決するために、あらかじめ決められた1サイクルの処理時間において、硝化速度を算出し、得られた硝化速度に基づき、次の1サイクルの処理時間と、次の1サイクルの処理時間における曝気により供給される空気量とを調整する調整部を備える水処理装置及びこの装置を用いた水処理方法を提供する。本発明によれば、被処理水中の窒素挙動を直接把握して被処理水の処理状態を的確に評価することができる。また、被処理水中の窒素制御を細かく行うことができ、間欠曝気運転を最適化することが可能となる。【選択図】図1

Description

本発明は、水処理装置及び水処理方法に関するものである。特に、被処理水中の窒素成分の硝化脱窒処理に係る水処理装置及び水処理方法である。
排水処理に係る処理手段は様々なものが知られており、排水中の除去対象成分に応じて処理手段を選択することが行われている。例えば、排水中の除去対象成分として窒素成分が含まれている場合の処理手段の一つとして、硝化脱窒処理が挙げられる。
このような硝化脱窒処理としては、活性汚泥を用い、被処理水中の窒素成分を窒素ガスに還元する生物学的硝化脱窒処理が挙げられる。この活性汚泥を用いた生物学的硝化脱窒処理は、好気条件下で硝化菌によりアンモニア性窒素が硝酸性窒素や亜硝酸性窒素に硝化される硝化工程と、嫌気条件下で脱窒菌により硝酸性窒素や亜硝酸性窒素が窒素ガスに還元される脱窒工程とからなる処理として知られている。
この生物学的硝化脱窒処理の一つとして、窒素成分を含む被処理水に対し、空気曝気と曝気停止を交互に繰り返し、好気条件下における硝化工程と嫌気条件下における脱窒工程を1サイクルとした処理を行う間欠曝気処理が知られている。
例えば、特許文献1には、窒素成分を含む被処理水の硝化脱窒処理として、間欠曝気処理によるものが記載されている。また、特許文献1には、間欠曝気処理を行う反応槽内のpHを経時的に測定し、間欠曝気処理の1サイクルにおけるpHの最大値と最小値の差分があらかじめ定めた値を下回った場合に、反応槽への被処理水の供給量を低減させることが記載されている。
特開2008−36558号公報
特許文献1に記載されるような間欠曝気処理に用いられる水処理装置は、1槽内で処理を行うことができ、装置の小型化が容易であることが知られている。このため、間欠曝気処理による水処理は、窒素成分を含む被処理水の処理に広く活用されている。
また、間欠曝気処理による水処理は、1槽内で空気曝気と曝気停止を行うことで、好気条件下における硝化工程と嫌気条件下における脱窒工程という2段階の処理工程を進行させるものであり、処理工程に係る運転管理が重要である。このため、硝化工程及び脱窒工程の進行に係る処理状態を把握し、安定した運転を維持するための制御を行う必要がある。
特許文献1では、間欠曝気処理における処理状態を把握するために、pHを指標として用いている。しかし、pHを指標とする場合、被処理水の処理状態を間接的に評価するものであることから、間欠曝気処理における運転制御が十分に最適化されているとは言い切れない。したがって、被処理水の処理状態をより的確に評価することができる指標を用い、間欠曝気処理における運転制御を最適化することが求められている。
本発明の課題は、被処理水中の窒素成分を間欠曝気処理する水処理において、被処理水中の窒素挙動を直接把握して被処理水の処理状態を的確に評価し、間欠曝気運転の最適化を行うことができる水処理装置及び水処理方法を提供することである。
本発明者は、上記の課題について鋭意検討した結果、間欠曝気処理を行う水処理装置において、あらかじめ決められた1サイクルの処理時間において、硝化速度を算出し、次の1サイクルの処理時間と、次の1サイクルの処理時間における曝気により供給される空気量を調整する制御部を備えることで、被処理水中の窒素挙動を直接把握して被処理水の処理状態を的確に評価し、間欠曝気運転を最適化できることを見出して、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、以下の水処理装置及び水処理方法である。
上記課題を解決するための本発明の水処理装置は、被処理水中の窒素成分を間欠曝気運転により除去する水処理装置であって、曝気及び撹拌に係る運転を1サイクルとし、あらかじめ決められた1サイクルの処理時間において、硝化速度を算出し、得られた硝化速度に基づき、次の1サイクルの処理時間と、次の1サイクルの処理時間における曝気により供給される空気量と、を調整する制御部を備えることを特徴とするものである。
本発明の水処理装置によれば、制御部を設け、1サイクルごとの硝化速度を算出することで、被処理水中の窒素挙動を直接把握して被処理水の処理状態を的確に評価することができる。また、この算出結果を基に、次の1サイクルの処理時間と、次の1サイクルの処理時間における曝気により供給される空気量とを調整することで、被処理水中の窒素制御を細かく行うことができ、間欠曝気運転を最適化することが可能となる。
また、本発明の水処理装置の一実施態様としては、制御部は、1サイクルの処理時間終了時点におけるアンモニア性窒素濃度及び/又は硝酸性窒素濃度の値から、脱窒処理量を決定するという特徴を有する。
この特徴によれば、制御部において、1サイクルの処理時間終了時におけるアンモニア性窒素濃度及び/又は硝酸性窒素濃度の値を用い、脱窒工程における処理量である脱窒処理量を決定することで、被処理水の処理状態を的確に評価した上で被処理水中の窒素制御を細かく行うことができ、間欠曝気運転を最適化することが可能となる。
また、本発明の水処理装置の一実施態様としては、制御部は、アンモニア性窒素濃度及び/又は硝酸性窒素濃度の処理時の値の最大値あるいは最小値に基づき、被処理水の投入量を調整するという特徴を有する。
この特徴によれば、制御部において、アンモニア性窒素濃度及び/又は硝酸性窒素濃度の処理時の値の最大値あるいは最小値を用いることで、被処理水中の窒素挙動を直接把握して被処理水の処理状態を的確に評価するとともに、この値を基に、被処理水の投入量を調整することで、被処理水中の窒素制御を細かく行うことができ、間欠曝気運転を最適化することが可能となる。
また、本発明の水処理装置の一実施態様としては、制御部は、脱窒処理量を制御するために、水素供与体の添加量を調整するという特徴を有する。
この特徴によれば、制御部において、脱窒処理量の制御を行うために、撹拌及び曝気に係る運転だけではなく、水素供与体添加量の調整も行うことで、被処理水中の窒素制御を細かく行うことができ、間欠曝気運転を最適化することが可能となる。
上記課題を解決するための本発明の水処理方法は、被処理水中の窒素成分を間欠曝気運転により除去する水処理方法であって、曝気及び撹拌に係る運転を1サイクルとし、あらかじめ決められた1サイクルの処理時間において、硝化速度を算出し、得られた硝化速度に基づき、次の1サイクルの処理時間と、次の1サイクルの処理時間における曝気により供給される空気量と、を調整する制御工程を備えるという特徴を有する。
本発明の水処理方法によれば、制御工程として、1サイクルごとの硝化速度を算出することで、被処理水中の窒素挙動を直接把握して被処理水の処理状態を的確に評価することができる。また、この算出結果を基に、次の1サイクルの処理時間と、次の1サイクルの処理時間における曝気により供給される空気量とを調整することで、被処理水中の窒素制御を細かく行うことができ、間欠曝気運転を最適化することが可能となる。
本発明によれば、被処理水中の窒素成分を間欠曝気処理する水処理において、被処理水中の窒素挙動を直接把握して被処理水の処理状態を的確に評価し、間欠曝気運転の最適化を行うことができる水処理装置及び水処理方法を提供することができる。
本発明の実施態様の水処理装置を示す概略説明図である。 本発明の実施態様の水処理装置における測定部による測定結果の一例を示すグラフである。 本発明の実施態様の水処理装置における制御部による制御の一例を示すフロー図である。 本発明の実施態様の水処理装置における制御部による別の制御の一例を示すフロー図である。
本発明の水処理装置及び水処理方法は、窒素成分を含む被処理水の水処理に利用されるものである。特に、本発明の水処理装置及び水処理方法は、生物学的硝化脱窒処理の一つとして、窒素成分を含む被処理水に対し、曝気及び撹拌に係る工程をそれぞれ1回ずつ行ったものを1サイクルとした処理を行う間欠曝気処理に利用されるものである。
本発明における被処理水Wとしては、被処理水W内に処理対象となる窒素成分を含むものであればよく、特に限定されない。このような被処理水の具体的な例としては、例えば、工場排水、生活排水等の排水などが挙げられる。特に、窒素成分としてアンモニア性窒素あるいは硝酸性窒素を含む被処理水Wとしては、例えば、下水やし尿などが挙げられる。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る水処理装置及び水処理方法の実施態様を詳細に説明する。なお、本発明の水処理方法については、以下の水処理装置の構造及び作動の説明に置き換えるものとする。また、実施態様に記載する水処理装置の構造については、本発明に係る水処理装置を説明するために例示したにすぎず、これに限定されるものではない。
[実施態様]
(水処理装置)
図1は、本発明の実施態様における水処理装置10の概略説明図である。
本実施態様に係る水処理装置10は、図1に示すように、ラインL1を介して被処理水Wが投入される処理槽1と、曝気装置2と、撹拌装置3と、水素供与体添加部4と、アンモニア性窒素濃度及び/又は硝酸性窒素濃度を測定する測定部5と、制御部6と、を備えている。また、ラインL1上には、被処理水Wの投入量を調整する被処理水量調整部7が設けられている。
なお、図1において、一点鎖線の矢印は、制御可能あるいは入力可能に接続されていることを示している。
本実施態様の水処理装置10では、処理槽1内に投入された窒素成分を含む被処理水Wに対し、間欠曝気処理が行われる。
図1に示すように、処理槽1内には、曝気装置2及び撹拌装置3が備えられている。また、処理槽1内には、硝化菌及び脱窒菌等の微生物菌体を含む活性汚泥が投入されている。
この処理槽1において、曝気装置2による曝気と撹拌装置3による撹拌を交互に繰り返す間欠曝気運転を行うことにより、被処理水W中の窒素成分が処理される。
より具体的には、処理槽1内で曝気装置2を駆動させることで、好気性(酸化性)雰囲気が形成され、硝化菌によりアンモニア性窒素が硝酸性窒素に酸化される酸化反応が進行する。一方、処理槽1内で撹拌装置3を駆動させることで、嫌気性(還元性)雰囲気が形成され、脱窒菌により硝酸性窒素が窒素ガスに還元される還元反応が進行する。
そして、処理槽1において処理された処理水W1は、ラインL2を介して系外に排出される。また、処理槽1において発生した窒素ガスは、ラインL3を介して系外に排出される。
曝気装置2は、処理槽1内に好気性雰囲気を形成するためのものである。
曝気装置2は、空気や酸素などの気体を処理槽1内に供給することができるものであればよく、具体的な構造については特に限定されない。曝気装置2としては、例えば、図1に示すように、散気体21とブロワBを接続したものが挙げられる。ここで、散気体21としては、複数のノズルを備える散気体のほか、多孔質材料からなる管状部材や、多数の孔あるいはスリットが設けられた管状部材や板状部材からなる散気体などが挙げられる。また、ブロワBとしては、気体を圧送することができるものであればよく、例えば送風機や圧縮機などを用いることが挙げられる。これにより、処理槽1内に気体を供給し、処理槽1内を好気性雰囲気下とし、硝化菌による硝化工程(酸化反応)を進行させることができる。
撹拌装置3は、曝気装置2の停止時に処理槽1の撹拌を行うことにより、処理槽1内に嫌気性雰囲気を形成するためのものである。
撹拌装置3は、処理槽1内の被処理水Wを撹拌することができるものであればよく、具体的な構造については特に限定されない。撹拌装置3としては、例えば、図1に示すように、撹拌羽根31と、撹拌羽根31に取り付けられた撹拌軸32と、撹拌羽根31を回転させる駆動機構33を備えるものが挙げられる。これにより、処理槽1内を撹拌するとともに、処理槽1内を嫌気性雰囲気下とし、脱窒菌による脱窒工程(還元反応)を進行させることができる。
なお、撹拌装置3としては、撹拌羽根以外の構造を用いるものとしてもよい。また、回転以外の駆動機構によって撹拌を行うものとしてもよい。
撹拌装置3の配置箇所は特に限定されない。図1に示すように、処理槽1上部側から撹拌羽根を設けるものとすること以外に、処理槽1の側壁側に撹拌羽根を設けるものとすることや、処理槽1の底面側に撹拌羽根を設けるものとすることなどが挙げられる。
水素供与体添加部4は、処理槽1内の被処理水Wに対して水素供与体を添加するためのものである。
上述した脱窒工程に係る還元反応においては、反応を進行させるために水素が必要である。通常、被処理水W中のBOD成分が水素供与体として機能するが、被処理水Wの水質や処理状況によって不足する場合がある。このため、水素供与体添加部4を設け、必要に応じて被処理水Wに水素供与体を添加することにより、脱窒工程を効率的に進行させることが可能となる。
水素供与体添加部4の構造については特に限定されない。例えば、図1に示すように、水素供与体を貯留する貯留部41と、処理槽1へ水素供与体を添加するための配管42と、水素供与体添加量を調整するために配管42上に設けられた調整機構43を備えるものが挙げられる。ここで、調整機構43としては、流量調整弁やポンプなどが挙げられる。
なお、水素供与体としては、易分解性の有機物を用いることが挙げられる。このような有機物としては、アルコール、酢酸などの有機酸、糖を含む廃液などが挙げられる。特に、水素供与体としては、脱窒菌の炭素源、エネルギー源としても作用するメタノールを用いることが好ましい。また、メタノールを水素供与体として用いることで、添加量に応じた脱窒工程(還元反応)への影響を算出することが容易となる。これにより、後述する制御部6において、被処理水W中に添加する水素供与体の添加量制御が容易となる。
測定部5は、被処理水W中のアンモニア性窒素濃度及び/又は硝酸性窒素濃度を測定するためのものである。
測定部5は、少なくともアンモニア性窒素濃度あるいは硝酸性窒素濃度のいずれか一方を測定できるものであればよいが、アンモニア性窒素濃度及び硝酸性窒素濃度の両方を測定できるものとすることがより好ましい。これにより、後述する制御部6において間欠曝気運転の最適化条件に係る演算精度が向上する。
測定部5は、アンモニア性窒素濃度計及び硝酸性窒素濃度計としてそれぞれ公知の測定機器を設け、アンモニア性窒素濃度と硝酸性窒素濃度を独立して測定するものとしてもよく、アンモニア性窒素濃度計あるいは硝酸性窒素濃度計のいずれか一方と全窒素濃度計との組み合わせにより、アンモニア性窒素濃度及び硝酸性窒素濃度の値を得るものとしてもよい。なお、アンモニア性窒素濃度及び/又は硝酸性窒素濃度を測定可能な公知の測定機器としては、イオン電極を備えるものなどが挙げられる。
また、測定部5は、連続測定及びデータの自動送信が可能であることが好ましい。これにより、後述する制御部6における演算精度が高まるとともに、制御部6へのデータ入力が容易となる。
被処理水量調整部7は、処理槽1内に投入する被処理水Wの量を調整するためのものである。
被処理水量調整部7は、後述する制御部6によりラインL1から投入する被処理水Wの量を調整することができるものであればよい。被処理水量調整部7としては、例えば、図1に示すように、ラインL1上に設けられる流量調整弁やバルブなどを用いることや、被処理水移送装置のインバータ制御によるものなどが挙げられる。
制御部6は、処理槽1における間欠曝気運転に係る制御を行うためのものである。
制御部6は、図1に示すように、制御対象となる曝気装置2、撹拌装置3、水素供与体添加部4、被処理水量調整部7に対し、制御可能に接続されており、また、測定部5の測定結果が入力可能となるように接続されている。
制御部6としては、制御対象として接続した各構成の制御あるいは情報取得を行うことができるものであればよい。本実施態様における制御部6としては、例えば、図1に示すように、情報取得部61と、演算部62と、運転制御部63を備えるものが挙げられる。
情報取得部61は、測定部5における測定結果に係るデータの取得を行うものである。
また、演算部62は、情報取得部61が取得したデータに基づき、間欠曝気運転に係る曝気装置2の駆動時間、撹拌装置3の駆動時間、水素供与体添加部4による水素供与体の添加量、被処理水量調整部7による被処理水Wの投入量など、間欠曝気運転の制御に係る演算を行うものである。なお、この演算に係る説明については後述する。
さらに、運転制御部63は、演算部2の演算結果に基づく制御信号を、制御対象として接続された各構成に対して発信するものである。
制御部6を構成する情報取得部61、演算部62及び運転制御部63は、作業者の手動による操作を含むものであってもよいが、情報取得のためのデータ入出力機能を有し、制御に係る演算や制御信号発信を行うためのプログラムをCPU等のプロセッサにより実行する計算装置を用い、自動制御可能とすることが好ましい。これにより、水処理装置10の間欠曝気運転を最適化することが容易となる。
(水処理装置における間欠曝気運転の制御)
以下、本実施態様の水処理装置10を用い、被処理水Wとして窒素成分を含む被処理水の間欠曝気処理を行うにあたり、被処理水W中の窒素挙動に応じた好適な間欠曝気運転の制御について、例示して説明する。なお、各運転制御に係る説明及びフローチャートについては、実施態様の例示にすぎず、これに限定されるものではない。
図2は、本実施態様の水処理装置10の間欠曝気運転に係る1サイクルの処理時間内において、測定部5で得られる測定結果を模式的に示すグラフである。
なお、本発明の間欠曝気運転においては、曝気及び撹拌の組み合わせを1サイクルと定義するものであり、曝気と撹拌の順序については特に限定されない。本実施態様においては、曝気装置2による曝気後、撹拌装置3による撹拌を行うものを1サイクルとして示しているが、これに限定されるものではなく、撹拌装置3による撹拌後、曝気装置2による曝気を行うものを1サイクルとするものであってもよい。
図2は、水処理装置10に投入された被処理水Wに対し、曝気装置2の駆動による硝化工程(酸化反応)後、撹拌装置3の駆動による脱窒工程(還元反応)を行った時のアンモニア性窒素濃度の経時変化(図2A)及び硝酸性窒素濃度の経時変化(図2B)を示すものである。
このとき、アンモニア性窒素濃度の初期値をCNH4−N0、処理後の値をCNH4−N1、処理時における最大値をCNH4−Nmax、最小値をCNH4−Nminとし、硝酸性窒素濃度の初期値をCNO3−N0、処理後の値をCNO3−N1、処理時における最大値をCNO3−Nmaxとする。
また、このとき、硝化工程に係る曝気時間をTN0、脱窒工程に係る撹拌時間をTD0、1サイクルの処理時間をTとする。なお、TN0、TDO、Tの関係は、T=TN0+TD0が成り立つものとなっている。Tはあらかじめ決められた1サイクルの処理時間であり、TN0、TDOは、T以後の処理サイクルにおける曝気及び撹拌に係る基準時間となる。
図2に示すようなデータが情報取得部61を介して、演算部62に入力されると、演算部62では、硝化速度vの算出を行う。より具体的には、処理時におけるアンモニア性窒素濃度の最大値CNH4−Nmaxと最小値CNH4−Nminの傾きを計算する。図2に示すように、初期値CNH4−N0を示す曝気開始時と最大値CNH4−Nmaxを示す処理時間の間には一定の時間差が生じている。また、アンモニア性窒素濃度の最小値CNH4−Nminは、曝気停止時点ではなく、一定時間後に示されるものである。したがって、曝気開始及び停止時のアンモニア性窒素濃度ではなく、測定部5により測定したデータを用い、アンモニア性窒素濃度の最大値CNH4−Nmaxと最小値CNH4−Nminの傾きに基づき、硝化速度vを算出することで、処理槽1内における窒素挙動を的確に把握することが可能となる。この硝化速度vに基づき、次の1サイクルにおける運転制御に係る内容を決定する。この運転制御に係る演算については後述する。
得られた硝化速度vに基づき、次の1サイクルの処理時間Tと、次の1サイクルの処理時間Tにおいて曝気により供給される空気量の調整を行う。
ここで、次の1サイクルの処理時間Tは、あらかじめ決められた1サイクルの処理時間Tから変動する変動値として扱う。
また、このとき調整する空気量とは、硝化に必要な空気量であり、曝気時間と曝気装置の性能に基づき決めることができる。例えば、次の1サイクルにおいて硝化に係る空気量を増やす必要がある場合、曝気装置の性能は一定であるとし、次の1サイクルにおける曝気時間TN1を増加させるという制御を行うものとする。
演算部62の演算結果に基づき、次の1サイクルの処理時間Tと、次の1サイクルの処理時間Tにおいて曝気により供給される空気量の調整を実行するため、運転制御部63は、曝気装置2のブロワBの駆動時間、撹拌装置3の駆動機構33の駆動時間に係る制御信号をそれぞれの構成(曝気装置2及び撹拌装置3)に対して発信する。
これにより、被処理水W中の窒素挙動を直接把握して被処理水Wの処理状態を的確に評価した上で、被処理水W中の窒素制御を細かく行うことができ、間欠曝気運転を最適化することが可能となる。
演算部62で用いるデータとしては、上述したように、アンモニア性窒素濃度の値に基づくものだけに限定されるものではなく、硝酸性窒素濃度の値に基づくものをデータとして用い、同様の演算処理を行い、間欠曝気運転の制御を行うものとしてもよい。例えば、1サイクル内におけるアンモニア性窒素濃度と硝酸性窒素濃度の相関性に基づき、硝酸性窒素濃度の経時変化から硝化速度vを求めるものとしてもよい。
本実施態様においては、アンモニア性窒素濃度及び硝酸性窒素濃度の値を用いた演算処理を行うことが好ましい。これにより、被処理水W中の窒素挙動をより詳細に捉えた上で、間欠曝気運転の最適化を行うことが可能となる。
図3は、本実施態様の水処理装置10における制御部6の制御に係るフロー図を示すものであり、測定部5においてアンモニア性窒素濃度及び硝酸性窒素濃度の両方を測定し、この測定した結果を情報取得部61に入力した場合のフロー図である。
また、図3は主に硝化工程に係る制御を示している。
まず、1サイクルの処理時間Tにおいて、曝気時間TN0、撹拌時間TD0で処理を行う。そして、測定部5で得られたアンモニア性窒素濃度及び硝酸性窒素濃度のデータを、情報取得部61を介して演算部62に入力する。
ここで、アンモニア性窒素濃度の最大値CNH4−Nmaxと最小値CNH4−Nminの傾きから、硝化速度vを算出する。
また、アンモニア性窒素濃度の最小値CNH4−Nminと1サイクル前の処理時におけるアンモニア性窒素濃度の最小値C’NH4−Nminの差分ΔCNH4−Nminを計算する。
次に、この差分ΔCNH4−Nminの値を、設定値X、Xと比較し、この比較による値区分を行う。この値区分は、図3に示すように、ΔCNH4−Nmin<X、X≦ΔCNH4−Nmin≦X、X<ΔCNH4−Nminの3つに分けられる。
なお、設定値X及びXは、1サイクル内において許容されるアンモニア性窒素濃度の変動分あるいはアンモニア性窒素濃度の測定誤差分に相当し、X>Xの関係が成り立つものである。また、通常、XとXは絶対値が同じで正負の関係にあるものとするが、これに限定されるものではなく、XとXの絶対値が異なるものを設定するものとしてもよい。設定値X及びXについては、過去の処理実績などを基に適宜決定することができる。
差分ΔCNH4−Nminの値と、設定値X及びXの比較における値区分に基づき、次の1サイクルの処理時間Tにおける曝気時間TN1を、曝気時間TN0に対して増加あるいは減少させる調整を行う。これにより、次の1サイクルの処理時間Tと、次の1サイクルの処理時間Tにおいて曝気により供給される空気量の調整が可能となる。
図3で示すように、差分ΔCNH4−Nminに係る値区分がΔCNH4−Nmin<Xの場合、硝化工程における処理に余力があると判断し、曝気時間TN1は曝気時間TN0よりも減少するように調整する。また、差分ΔCNH4−Nminに係る値区分がX<ΔCNH4−Nminの場合、硝化工程における処理が十分ではないと判断し、曝気時間TN1は曝気時間TN0よりも増加するように調整する。一方、差分ΔCNH4−Nminに係る値区分がX≦ΔCNH4−Nmin≦Xの場合、曝気時間TN1は曝気時間TN0と同じ、つまり曝気時間TN0から変更せずに維持するように調整する。
そして、X<ΔCNH4−Nmin及びΔCNH4−Nmin<Xの場合において、曝気時間TN1を調整するための曝気時間変動分は、以下の式1により算出する。
Figure 2021151646

ここで、式1中のそれぞれのパラメータの単位については、曝気時間変動分が秒(sec)、ΔCNH4−Nminがmg/L、処理槽容量がm、vがg−N/secである。
<ΔCNH4−Nminの場合、式1に基づき求めた曝気時間変動分を曝気時間TN0に加算し、演算曝気時間TN1−C1を求める。そして、求めた演算曝気時間TN1−C1と、曝気時間の上限として設定する最大曝気時間TNmaxとを比較する。
N1−C1≦TNmaxの場合、次の1サイクルの処理時間Tにおける曝気時間TN1は式1に基づく演算結果どおり、TN1=TN1−C1とする。
一方、TNmax<TN1−C1の場合、次の1サイクルの処理時間Tにおける曝気時間TN1は、TN1=TNmaxとする。そして、ΔCNH4−Nminの値が所定の範囲に収まるように、曝気時間ではなく、被処理水の投入量を調整する。すなわち、X≦ΔCNH4−Nmin≦Xが成り立つよう、被処理水の投入量が減少するように調整する。
また、ΔCNH4−Nmin<Xの場合、式1に基づき求めた曝気時間変動分を曝気時間TN0から減算し、演算曝気時間TN1−C2を求める。そして、求めた演算曝気時間TN1−C2と、曝気時間の下限として設定する最大曝気時間TNminとを比較する。
N1−C2≦TNminの場合、次の1サイクルの処理時間Tにおける曝気時間TN1は式1に基づく演算結果どおり、TN1=TN1−C2とする。
一方、TNmin<TN1−C2の場合、次の1サイクルの処理時間Tにおける曝気時間TN1は、TN1=TNminとする。そして、ΔCNH4−Nminの値が所定の範囲に収まるように、曝気時間ではなく、被処理水の投入量を調整する。すなわち、X≦ΔCNH4−Nmin≦Xが成り立つよう、被処理水の投入量が増加するように調整する。
また、図3に示すように、TN1=TN0の場合や、TN1が式1に基づく演算結果どおりに変動する場合、被処理水の投入量は調整不要となる。
被処理水の投入量の調整については、図3に示したフローチャートに基づき、運転制御部63が、被処理水量調整部7の駆動(開閉)に係る制御信号を発信する。これにより、ラインL1から投入する被処理水Wの量を調整することができる。
このように、硝化速度及びアンモニア性窒素濃度の最小値(最大値)に基づく演算を行うことで、次の1サイクルの処理時間Tにおける曝気時間TN1を、曝気時間TN0から変動させる調整を行うに当たり、適切な曝気時間変動分を演算することが可能となる。また、曝気装置2の能力を超える曝気時間調整を行ってしまうことを回避できる。さらに、曝気時間調整だけではなく、被処理水の投入量の調整を併せて行うことで、硝化工程における処理能力を低下させることなく、間欠曝気運転を行うことが可能となる。
図4は、本実施態様の水処理装置10における制御部6の制御に係るフロー図を示すものである。また、図4は主に脱窒工程に係る制御を示している。なお、図4において破線で囲った部分は、図3に示したフローチャートとの共通部分を示している。
まず、1サイクルの処理時間Tにおいて、曝気時間TN0、撹拌時間TD0で処理を行う。そして、測定部5で得られたアンモニア性窒素濃度及び硝酸性窒素濃度のデータとして、硝酸性窒素濃度の処理後の値CNO3-N1を、情報取得部61を介して演算部62に入力する。
次に、演算部62において、硝酸性窒素濃度の処理後の値CNO3−N1と、あらかじめ設定した設定値CNO3−SVmax及びCNO3−SVminとを比較し、値区分を行う。ここで、設定値CNO3−SVmax及びCNO3−SVminは、それぞれ1サイクルの処理時間が経過した後の硝酸性窒素濃度として適切な範囲内にあることを示す最大値と最小値を示すものであり、過去の処理実績などを基に適宜決定されるものである。また、処理後の値CNO3-N1と設定値CNO3-SVmax及びCNO3−SVminとを比較することで、次の1サイクルの処理時間Tにおいて処理が必要となる脱窒処理量を決定することができる。そして、制御部6により、撹拌時間等を調整し、この脱窒処理量の制御を行うものとする。ここで、脱窒処理量の制御とは、1サイクルの処理時間内における脱窒処理量の増減に係るものであり、主に脱窒処理量を間欠曝気運転により減少させることを指す。脱窒処理量の制御としては、例えば、処理後の値CNO3-N1が設定値CNO3-SVを上回る分が、次の1サイクルの処理時間Tにおいて処理が必要となる脱窒処理量に対する上乗せ分に相当し、この上乗せ分を考慮した処理が可能となるように撹拌時間等を調整することが挙げられる。
硝酸性窒素濃度の処理後の値CNO3−N1と、あらかじめ設定した設定値CNO3−SVmax及びCNO3−SVminとの比較による値区分に基づき、脱窒処理量を処理するためにかかる時間、すなわち撹拌時間TD1の調整を行う。
図4に示すように、CNO3−N1がCNO3−SVminより小(CNO3−N1<CNO3−SVmin)となる場合、脱窒工程による処理が過度に進行していると判断し、次の1サイクルの処理時間Tにおける撹拌時間TD1は、撹拌時間TD0から減少させるように調整する。また、水素供与体の添加量については添加自体を停止するように調整する。また、CNO3−N1がCNO3−SVminとCNO3−SVmaxの間(CNO3−SVmin≦CNO3−N1≦CNO3−SVmax)となる場合、脱窒工程による処理が適切に進行していると判断し、次の1サイクルの処理時間Tにおける撹拌時間TD1は、撹拌時間TD0と同じ、つまり撹拌時間TD0から変更せずに維持するように調整する。また、水素供与体の添加量についても変更せずに維持するように調整する。さらに、CNO3−N1がCNO3−SVmaxより大(CNO3−SVmax<CNO3−N1)となる場合、脱窒工程による処理が十分ではないと判断し、次の1サイクルの処理時間Tにおける撹拌時間TD1を増加させるように調整する。
NO3−N1がCNO3−SVmaxより大(CNO3−SVmax<CNO3−N1)となる場合、撹拌時間TD1の増加による調整は、曝気時間TN1に所定倍数Nを乗じた値を基準とすることが挙げられる。例えば、曝気時間TN1の所定倍数N(例えば、N=2)分となるまで撹拌時間TD1を増加させることが挙げられる。撹拌時間TD1の増加により、CNO3−N1がCNO3−SVmax以下となる場合、水素供与体の添加量については変更せずに維持する。一方、撹拌時間TD1が曝気時間TN1の所定倍数N分より大きくなってもCNO3−N1がCNO3−SVmax以下とならない場合、撹拌時間TD1ではなく、水素供与体の添加量を増加させ、脱窒処理量の処理に必要な反応を進行させる。
水素供与体の添加量調整については、図4に示したフローチャートに基づき、運転制御部63が、水素供与体添加部4における調整機構43の駆動に係る制御信号を発信する。これにより、配管42を介し貯留部41から添加する水素供与体の量を調整することができる。このとき、水素供与体の添加量調整については、式2に基づき行うことが挙げられる。なお、式2は、水素供与体としてメタノールを添加する調整機構43(ポンプ)の駆動時間を示している。
Figure 2021151646
ここで、式2中のそれぞれのパラメータの単位については、駆動時間が分(min)、CNO3−N1がmg/L、処理槽容量がm、ポンプ能力がL/min、水素供与体比重がmg/L、水素供与体濃度がパーセント(%)である。また、式2中の係数「2」は硝酸性窒素1gの除去に必要なメタノールの単位量を示すものである。さらに、式2中の定数「1000」は式2中の単位の次元を合わせるための値である。
また、CNO3−N1がCNO3−SVminより小(CNO3−N1<CNO3−SVmin)となる場合においては、曝気時間TN1の所定倍数Nを乗じた値を基準に撹拌時間TD1の調整を行うものとしてもよい。例えば、曝気時間TN1の所定倍数N(例えば、N=1)分となるまで撹拌時間TD1を減少させることが挙げられる。これにより、必要な処理効率を維持した状態で処理時間Tを短縮することができ、処理に係るコスト低減を行うことが可能となる。
このように、硝酸性窒素濃度の処理後の値を用い、脱窒処理量を把握した演算を行うことで、被処理水W中の窒素挙動をより的確に把握して被処理水Wの処理状態を評価することができる。また、この評価を基に、撹拌時間を調整することで、被処理水中の窒素制御を細かく行うことができ、間欠曝気運転を最適化することが可能となる。また、撹拌時間の調整において曝気時間の所定倍数を基準にすることで、間欠曝気運転の処理時間を徒に延長することを回避できる。さらに、撹拌時間調整だけではなく、水素供与体の添加量調整を併せて行うことで、脱窒工程における処理能力を低下させることなく、間欠曝気運転を行うことが可能となる。
なお、図3及び図4に基づく制御において用いられるデータは、アンモニア性窒素濃度あるいは硝酸性窒素濃度に係るものであればよく、上述したものに限定されない。それぞれの制御において用いられるデータは、1サイクル内における撹拌及び曝気の順番や、アンモニア性窒素濃度と硝酸性窒素濃度の関係性(処理による変換)等に応じて選択することができる。
例えば、硝酸性窒素濃度の処理時における最大値又は最小値に基づき、硝化工程に係る制御を行うものとしてもよい。また、アンモニア性窒素濃度の処理後の値を用いて、脱窒工程に係る制御を行うものとしてもよい。さらに、アンモニア性窒素濃度及び硝酸性窒素濃度の両方に係るデータを考慮した演算を行い、硝化工程及び脱窒工程に係る制御を行うものとしてもよい。
以上のように、本実施態様の水処理装置10は、制御部を設け、1サイクルごとの硝化速度を算出することで、被処理水中の窒素挙動を直接把握して被処理水の処理状態を的確に評価することができる。また、この算出結果を基に、次の1サイクルの処理時間と、次の1サイクルの処理時間における曝気により供給される空気量とを調整することで、被処理水中の窒素制御を細かく行うことができ、間欠曝気運転を最適化することが可能となる。
また、本実施態様の水処理装置10は、制御部において、次の1サイクルの処理時間及び次の1サイクルの処理時間における曝気により供給される空気量に加え、被処理水の投入量や水素供与体の添加量についても調整を行うことで、被処理水中の窒素制御を細かく行うことができ、間欠曝気運転を最適化することが可能となる。
なお、上述した実施態様は水処理装置及び水処理方法の一例を示すものである。本発明に係る水処理装置及び水処理方法は、上述した実施態様に限られるものではなく、要旨を変更しない範囲で、上述した実施態様に係る水処理装置及び水処理方法を変形してもよい。
本実施態様の水処理装置は、撹拌及び曝気を繰り返す間欠曝気運転を行うものであればよく、1槽(単槽)で処理を行うものに限定されるものではない。例えば、複数の槽に対して本実施態様における制御に基づく間欠曝気運転を行うものとしてもよい。これにより、所定時間内で処理可能な被処理水の量を増加させることができ、処理効率を高めることが可能となる。
本発明の水処理装置及び水処理方法は、窒素成分を含む被処理水の水処理に好適に用いられる。特に、被処理水中の窒素成分を間欠曝気運転により除去する硝化脱窒処理において好適に用いられる。
10 水処理装置、1 処理槽、2 曝気装置、21 散気体、3 撹拌装置、31 撹拌羽根、32 撹拌軸、33 駆動機構、4 水素供与体添加部、41 貯留部、42 配管、43 調整機構、5 測定部、6 制御部、61 情報取得部、62 演算部、63 運転制御部、7 被処理水量調整部、B ブロワ、L1〜L3 ライン、W 被処理水、W1 処理水

Claims (5)

  1. 被処理水中の窒素成分を間欠曝気運転により除去する水処理装置であって、
    曝気及び撹拌に係る運転を1サイクルとし、あらかじめ決められた1サイクルの処理時間において、硝化速度を算出し、得られた硝化速度に基づき、次の1サイクルの処理時間と、次の1サイクルの処理時間における曝気により供給される空気量と、を調整する制御部を備えることを特徴とする、水処理装置。
  2. 前記制御部は、1サイクルの処理時間終了時点におけるアンモニア性窒素濃度及び/又は硝酸性窒素濃度の値から、脱窒処理量を決定することを特徴とする、請求項1に記載の水処理装置。
  3. 前記制御部は、アンモニア性窒素濃度及び/又は硝酸性窒素濃度の処理時の値の最大値あるいは最小値に基づき、被処理水の投入量を調整することを特徴とする、請求項1又は2に記載の水処理装置。
  4. 前記制御部は、脱窒処理量を制御するために、水素供与体の添加量を調整することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の水処理装置。
  5. 被処理水中の窒素成分を間欠曝気運転により除去する水処理方法であって、
    撹拌及び曝気に係る運転を1サイクルとし、あらかじめ決められた1サイクルの処理時間において、硝化速度を算出し、得られた硝化速度に基づき、次の1サイクルの処理時間と、次の1サイクルの処理時間における曝気により供給される空気量と、を調整する制御工程を備えることを特徴とする、水処理方法。



JP2020053457A 2020-03-24 2020-03-24 水処理装置及び水処理方法 Pending JP2021151646A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020053457A JP2021151646A (ja) 2020-03-24 2020-03-24 水処理装置及び水処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020053457A JP2021151646A (ja) 2020-03-24 2020-03-24 水処理装置及び水処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021151646A true JP2021151646A (ja) 2021-09-30

Family

ID=77887000

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020053457A Pending JP2021151646A (ja) 2020-03-24 2020-03-24 水処理装置及び水処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021151646A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20150096407A (ko) 향상된 제어 알고리즘을 이용한 최적화 방법 및 폭기 성능
KR101325659B1 (ko) 연속 회분식 반응조에서 질산화 반응과 연계한 포기 동력 제어 장치
US10329181B2 (en) Method for controlling aeration volume in activated sludge
WO2016203675A1 (ja) 活性汚泥における曝気量制御方法
JP3525006B2 (ja) 下水処理場の水質制御装置
JP4327770B2 (ja) アンモニア性窒素含有廃水の生物学的硝化処理方法及び硝化処理装置
JP3015426B2 (ja) 排水の管理処理方法
JPH07299495A (ja) 活性汚泥循環変法における硝化促進方法及び硝化速度予測方法
JP2021151646A (ja) 水処理装置及び水処理方法
JP2006084240A (ja) 廃水処理測定方法
JP7407634B2 (ja) 水処理装置及び水処理方法
JP4550547B2 (ja) 廃水処理測定方法および装置
JP2015208723A (ja) 水処理プロセス制御システム
JP4620391B2 (ja) 汚水処理装置
JP2002001388A (ja) 汚水処理装置およびその方法
JP3303352B2 (ja) 回分式活性汚泥処理の運転制御方法
JP4573575B2 (ja) 高度下水処理方法および装置
JP2001276867A (ja) 嫌気・好気活性汚泥処理方法及び装置
JPH0938683A (ja) 生物学的水処理装置
JP2003334583A (ja) 間欠曝気法の制御方法及び装置
JP5801506B1 (ja) 生物的脱窒装置の運転方法
JP3690537B2 (ja) 間欠ばっ気法
JPH0947780A (ja) 循環式硝化脱窒法における硝化反応制御方法及び装置
JP2001314892A (ja) 廃水の窒素除去の制御方法
JP4835580B2 (ja) 窒素含有廃液の処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20230118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20231128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240604