JP2021150965A - 配電系統における負荷按分方法、負荷按分プログラム、及び配電系統制御システム - Google Patents
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Abstract
Description
ここで、区間A内の配電線損失をPlossA,QlossAとすると、PA’=Pn1A+Pn2A+PlossA,QA’=Qn1A+Qn2A+QlossAであるから、潮流計算により求めた(Pn1A+Pn2A),(Qn1A+Qn2A)とPA,QAとの差分ΔP,ΔQから配電線損失PlossA,QlossAを算出することができる。従って、これらの配電線損失PlossA,QlossAを考慮して有効電力PA、無効電力QAを区間A内の小区間に按分すれば、詳細配電系統モデルM1を対象として一層正確に潮流分布を計算することができる。
前記第1ステップにより算出した前記計測区間の有効電力、無効電力、電流を、前記計測区間内の複数の分割配電線ごとに接続された複数の需要家の按分指標に応じて各需要家に按分する第2ステップと、
前記計測区間への流入電流と、前記第2ステップにより按分した前記各需要家への流入電流とに基づいて、前記複数の分割配電線を流れる電流をそれぞれ算出する第3ステップと、
前記第3ステップにより算出した前記複数の分割配電線の電流と各分割配電線のインピーダンスとから、前記複数の分割配電線における損失をそれぞれ算出する第4ステップと、
前記第4ステップにより算出した前記複数の分割配電線における損失の合計値を求め、この合計値を前記各需要家の按分指標に応じて按分することにより前記各需要家の損失配分量を算出する第5ステップと、
前記第2ステップにより按分した前記各需要家の有効電力、無効電力から、前記第5ステップにより算出した前記各需要家の損失配分量をそれぞれ減算した値を、前記各需要家が消費する新たな有効電力、無効電力として設定する第6ステップと、
を有し、
前記第1ステップ〜前記第6ステップの処理を順次実行することを特徴とする。
前記第1ステップにより算出した前記計測区間の有効電力、無効電力、電流を、前記計測区間内の複数の分割配電線ごとに接続された複数の需要家の按分指標に応じて各需要家に按分する第2ステップと、
前記計測区間への流入電流と、前記第2ステップにより按分した前記各需要家への流入電流とに基づいて、前記複数の分割配電線を流れる電流をそれぞれ算出する第3ステップと、
前記第3ステップにより算出した前記複数の分割配電線の電流と各分割配電線のインピーダンスとから、前記複数の分割配電線における損失をそれぞれ算出する第4ステップと、
前記第4ステップにより算出した前記複数の分割配電線における損失の合計値を求め、この合計値を前記各需要家の按分指標に応じて按分することにより前記各需要家の損失配分量を算出する第5ステップと、
前記第2ステップにより按分した前記各需要家の有効電力、無効電力から、前記第5ステップにより算出した前記各需要家の損失配分量をそれぞれ減算した値を、前記各需要家が消費する新たな有効電力、無効電力として設定する第6ステップと、
を有し、
前記第1ステップ〜前記第6ステップの処理を順次実行することを特徴とする。
前記按分指標が、個々の前記需要家の設備容量比であることを特徴とする。
前記演算処理装置に、
配電線に設置されたセンサ付き開閉器による電圧、電流、力率の計測値から、前記配電線上の計測区間にて消費される有効電力、無効電力、電流を算出する第1手順と、
前記第1手順により算出した前記計測区間の有効電力、無効電力、電流を、前記計測区間内の複数の分割配電線ごとに接続された複数の需要家の按分指標に応じて各需要家に按分する第2手順と、
前記計測区間への流入電流と、前記第2手順により按分した前記各需要家への流入電流とに基づいて、前記複数の分割配電線を流れる電流をそれぞれ算出する第3手順と、
前記第3手順により算出した前記複数の分割配電線の電流と各分割配電線のインピーダンスとから、前記複数の分割配電線における損失をそれぞれ算出する第4手順と、
前記第4手順により算出した前記複数の分割配電線における損失の合計値を求め、この合計値を前記各需要家の按分指標に応じて按分することにより前記各需要家の損失配分量を算出する第5手順と、
前記第2手順により按分した前記各需要家の有効電力、無効電力から、前記第5手順により算出した前記各需要家の損失配分量をそれぞれ減算した値を、前記各需要家が消費する新たな有効電力、無効電力として設定する第6手順と、
を順次実行させることを特徴とする。
前記演算処理装置に、
配電線に設置された少なくとも二つのセンサ付き開閉器による電圧、電流、力率の計測値から、前記二つのセンサ付き開閉器により挟まれた計測区間にて消費される有効電力、無 効電力、電流を算出する第1手順と、
前記第1手順により算出した前記計測区間の有効電力、無効電力、電流を、前記計測区間内の複数の分割配電線ごとに接続された複数の需要家の按分指標に応じて各需要家に按分する第2手順と、
前記計測区間への流入電流と、前記第2手順により按分した前記各需要家への流入電流とに基づいて、前記複数の分割配電線を流れる電流をそれぞれ算出する第3手順と、
前記第3手順により算出した前記複数の分割配電線の電流と各分割配電線のインピーダンスとから、前記複数の分割配電線における損失をそれぞれ算出する第4手順と、
前記第4手順により算出した前記複数の分割配電線における損失の合計値を求め、この合計値を前記各需要家の按分指標に応じて按分することにより前記各需要家の損失配分量を算出する第5手順と、
前記第2手順により按分した前記各需要家の有効電力、無効電力から、前記第5手順により算出した前記各需要家の損失配分量をそれぞれ減算した値を、前記各需要家が消費する新たな有効電力、無効電力として設定する第6手順と、
を順次実行させることを特徴とする。
及び、
前記計測値に基づき前記計測区間において消費される有効電力、無効電力、電流を算出する第1演算手段と、前記第1演算手段により算出した前記計測区間の有効電力、無効電力、電流を前記複数の需要家の按分指標に応じて各需要家に按分する第2演算手段と、前記計測区間への流入電流及び前記第2演算手段により按分した前記各需要家への流入電流に基づいて前記分割配電線を流れる電流をそれぞれ算出する第3演算手段と、前記第3演算手段により算出した複数の前記分割配電線の電流と当該分割配電線のインピーダンスとから複数の前記分割配電線の損失をそれぞれ算出する第4演算手段と、前記第4演算手段により算出した複数の前記分割配電線の損失の合計値を前記按分指標に応じて前記各需要家に按分することにより前記各需要家の損失配分量を算出する第5演算手段と、前記第2演算手段により按分した前記各需要家の有効電力、無効電力から、前記第5演算手段により算出した前記各需要家の損失配分量をそれぞれ減算した値を前記各需要家が消費する新たな有効電力、無効電力として設定する第6演算手段と、を備えると共に、前記第1演算手段〜前記第6演算手段による演算処理を順次実行するようにした演算処理手段、
を備え、
前記記憶手段及び前記演算処理手段をコンピュータシステムにより構成したことを特徴とする。
及び、
前記計測値に基づき前記計測区間において消費される有効電力、無効電力、電流を算出する第1演算手段と、前記第1演算手段により算出した前記計測区間の有効電力、無効電力、電流を前記複数の需要家の按分指標に応じて各需要家に按分する第2演算手段と、前記計測区間への流入電流及び前記第2演算手段により按分した前記各需要家への流入電流に基づいて前記分割配電線を流れる電流をそれぞれ算出する第3演算手段と、前記第3演算手段により算出した複数の前記分割配電線の電流と当該分割配電線のインピーダンスとから複数の前記分割配電線の損失をそれぞれ算出する第4演算手段と、前記第4演算手段により算出した複数の前記分割配電線の損失の合計値を前記按分指標に応じて前記各需要家に按分することにより前記各需要家の損失配分量を算出する第5演算手段と、前記第2演算手段により按分した前記各需要家の有効電力、無効電力から、前記第5演算手段により算出した前記各需要家の損失配分量をそれぞれ減算した値を前記各需要家が消費する新たな有効電力、無効電力として設定する第6演算手段と、を備えると共に、前記第1演算手段〜前記第6演算手段による演算処理を順次実行するようにした演算処理手段、
を備え、
前記記憶手段及び前記演算処理手段をコンピュータシステムにより構成したことを特徴とする。
図1は、この実施形態に係る負荷按分方法を示すフローチャートであり、図2は、この負荷按分方法を説明するための配電系統モデルの模式図である。以下では、図1の各ステップS10〜S90の手順を、図2に示す配電系統モデルの第1実施例を参照しつつ順に説明する。
なお、図1の各ステップS10〜S90は、後述する配電系統制御システム及びこれに搭載されるプログラムによって実行されるものである。
まず、配電線上に設置されたセンサ付き開閉器10A,10Bによる計測値から、これらのセンサ付開閉器10A,10Bに挟まれた計測区間において消費される有効電力P、無効電力Q及び電流Iを計算する。ここで、センサ付き開閉器10A,10Bによる計測値には、各開閉器10A,10Bの設置位置における有効電力PA,PB、無効電力QA,QBを求めるための電圧VA,VB、電流IA,IB、及び力率(言い換えれば、電圧と電流との位相角φA,φB)等が含まれる。
なお、図2において、11,12,13,14は計測区間を構成する分割配電線、101,102,103は需要家、r1〜r4は分割配電線11〜14の抵抗、x1〜x4は同じくリアクタンスであり、計測区間において消費される有効電力P、無効電力Q及び電流I(何れもベクトル量)は、P=PA−PB、Q=QA−QB、I=IA−IBによって求められる。
ステップS10により求めたP,Q,Iを、需要家101,102,103の設備容量比により一旦按分し、P1〜P3,Q1〜Q3,I1〜I3を求める。ここで、P,Q,Iを各需要家101,102,103に按分するための指標としては、設備容量比の他に定格消費電力比を用いても良い。これらの設備容量比や定格消費電力比は、請求項における「按分指標」に相当する。
ステップS20により按分した各需要家101,102,103の電流I1〜I3を用いて、分割配電線11〜14にそれぞれ流れる電流IL1〜IL4を算出する。図2に示すように、これらの電流は、IL1=IA,IL2=IL1−I1,IL3=IL2−I2,IL4=IL3−I3となる。
ステップS30により求めた電流IL1〜IL4と分割配電線11〜14のインピーダンスとから、分割配電線11〜14の損失(有効電力及び無効電力)Pls1〜Pls4,Qls1〜Qls4を求める。
分割配電線11〜14が三相配電系統である場合、図2に示すように、これらの損失は、Pls1=3r1IL1 2,Qls1=3x1IL1 2,Pls2=3r2IL2 2,Qls2=3x2IL2 2,Pls3=3r3IL3 2,Qls3=3x3IL3 2,Pls4=3r4IL4 2,Qls4=3x4IL4 2となる。
ステップS40により求めた分割配電線11〜14の損失Pls1〜Pls4,Qls1〜Qls4の合計値Ploss(=Pls1+Pls2+Pls3+Pls4),Qloss(=Qls1+Qls2+Qls3+Qls4)を求め、これらの合計値Ploss,Qlossに各需要家101,102,103の設備容量比(前述したステップS20で用いた按分指標)としてのP1/P,Q1/Q,P2/P,Q2/Q,P3/P,Q3/Qをそれぞれ乗算して、各需要家101,102,103の損失配分量Paj1,Qaj1,Paj2,Qaj2,Paj3,Qaj3を算出する。
これらの損失配分量Paj1,Qaj1,Paj2,Qaj2,Paj3,Qaj3は、ステップS20により一旦按分した各需要家101,102,103の有効電力P1〜P3及び無効電力Q1〜Q3にそれぞれ含まれる配電線損失分に相当している。
ステップS20により一旦按分した各需要家101,102,103の有効電力Pn(P1〜P3)、無効電力Qn(Q1〜Q3)から、ステップS50により求めた損失配分量Paj1,Qaj1,Paj2,Qaj2,Paj3,Qaj3をそれぞれ減算することにより、各需要家101,102,103によって消費される負荷、すなわち有効電力Pnew1〜Pnew3及び無効電力Qnew1〜Qnew3を求める。
これにより、センサ付き開閉器10A,10Bによる計測値から算出した計測区間の負荷(有効電力P、無効電力Q)を、分割配電線11〜14における損失を除いて需要家101,102,103にそれぞれ按分し、新たな有効電力Pnew1〜Pnew3及び無効電力Qnew1〜Qnew3として設定することが可能になる。
以上の処理を、配電系統内の全計測区間について繰り返し実行することにより、負荷の按分処理を完了する。
その後、全計測区間について各需要家に按分した負荷のもとで、配電系統全体の各部の電圧や電力潮流を、BFS法やニュートンラフソン法等の既存の計算アルゴリズムを用いて計算する。これにより、例えば複数の分散型電源が連系されている配電系統の状態を正確に把握して配電自動化システムや系統計画支援システム等の構築に役立てることができる。
更に、計算結果をディスプレイ等に表示すると共に、必要に応じて上位の監視システム等に伝送することにより、一連の処理を終了する。
この第2実施例は、配電線上に単一のセンサ付き開閉器10Aが設置されている場合のものであり、センサ付き開閉器10Aによる計測値PA,QA,IA,IB、及び力率(位相角φA)に基づいて、図1の各ステップS10〜S70による負荷の按分、及びステップS80,S90による潮流計算等を実行する。
各ステップにおける処理は、ステップS10においてP=PA、Q=QA、I=IAとおき、ステップS50において、配電線損失の合計値をPloss=Pls1+Pls2+Pls3,Qloss=Qls1+Qls2+Qls3によってそれぞれ求める点以外は、図2の第1実施例と基本的に同一であるため、重複を避けるために説明を省略する。
この配電系統制御システムは、パソコンやワークステーションとその周辺機器から構成されており、CPU1、前述したステップS10〜S90をCPU1に実行させる負荷按分プログラムが格納されたROM、RAM等のメモリ2、オペレータが操作するキーボードやタッチパネル等の入力部3、ディスプレイやプリンタ等の出力部4、ハードディスク等の固定的な記憶部5、CD−RやUSBメモリ等の着脱可能な記憶媒体7、そのドライバである記憶媒体駆動部6、及び、これらをネットワーク20に接続するための無線または有線通信手段としてのネットワーク接続部8を備えている。
なお、図4に示した配電系統制御システムは、図3のように単一のセンサ付き開閉器10Aが設置された配電系統にも適用可能であることは言うまでもない。
2:メモリ
3:入力部
4:出力部
5:記憶部
6:記録媒体駆動部
7:記録媒体
8:ネットワーク接続部
10A,10B:センサ付き開閉器
11,12,13,14:分割配電線
20:ネットワーク
21:ネットワーク接続部
101,102,103:需要家
Claims (9)
- 配電線に設置されたセンサ付き開閉器による電圧、電流、力率の計測値から、前記配電線上の計測区間にて消費される有効電力、無効電力、電流を算出する第1ステップと、
前記第1ステップにより算出した前記計測区間の有効電力、無効電力、電流を、前記計測区間内の複数の分割配電線ごとに接続された複数の需要家の按分指標に応じて各需要家に按分する第2ステップと、
前記計測区間への流入電流と、前記第2ステップにより按分した前記各需要家への流入電流とに基づいて、前記複数の分割配電線を流れる電流をそれぞれ算出する第3ステップと、
前記第3ステップにより算出した前記複数の分割配電線の電流と各分割配電線のインピーダンスとから、前記複数の分割配電線における損失をそれぞれ算出する第4ステップと、
前記第4ステップにより算出した前記複数の分割配電線における損失の合計値を求め、この合計値を前記各需要家の按分指標に応じて按分することにより前記各需要家の損失配分量を算出する第5ステップと、
前記第2ステップにより按分した前記各需要家の有効電力、無効電力から、前記第5ステップにより算出した前記各需要家の損失配分量をそれぞれ減算した値を、前記各需要家が消費する新たな有効電力、無効電力として設定する第6ステップと、
を有し、
前記第1ステップ〜前記第6ステップの処理を順次実行することを特徴とする、配電系統における負荷按分方法。 - 配電線に設置された少なくとも二つのセンサ付き開閉器による電圧、電流、力率の計測値から、前記二つのセンサ付き開閉器により挟まれた計測区間にて消費される有効電力、無効電力、電流を算出する第1ステップと、
前記第1ステップにより算出した前記計測区間の有効電力、無効電力、電流を、前記計測区間内の複数の分割配電線ごとに接続された複数の需要家の按分指標に応じて各需要家に按分する第2ステップと、
前記計測区間への流入電流と、前記第2ステップにより按分した前記各需要家への流入電流とに基づいて、前記複数の分割配電線を流れる電流をそれぞれ算出する第3ステップと、
前記第3ステップにより算出した前記複数の分割配電線の電流と各分割配電線のインピーダンスとから、前記複数の分割配電線における損失をそれぞれ算出する第4ステップと、
前記第4ステップにより算出した前記複数の分割配電線における損失の合計値を求め、この合計値を前記各需要家の按分指標に応じて按分することにより前記各需要家の損失配分量を算出する第5ステップと、
前記第2ステップにより按分した前記各需要家の有効電力、無効電力から、前記第5ステップにより算出した前記各需要家の損失配分量をそれぞれ減算した値を、前記各需要家が消費する新たな有効電力、無効電力として設定する第6ステップと、
を有し、
前記第1ステップ〜前記第6ステップの処理を順次実行することを特徴とする、配電系統における負荷按分方法。 - 請求項1または2に記載した負荷按分方法において、
前記按分指標が、個々の前記需要家の設備容量比であることを特徴とする、配電系統における負荷按分方法。 - コンピュータシステムからなる配電系統制御システムに搭載され、演算処理装置により実行される負荷按分プログラムであって、
前記演算処理装置に、
配電線に設置されたセンサ付き開閉器による電圧、電流、力率の計測値から、前記配電線上の計測区間にて消費される有効電力、無効電力、電流を算出する第1手順と、
前記第1手順により算出した前記計測区間の有効電力、無効電力、電流を、前記計測区間内の複数の分割配電線ごとに接続された複数の需要家の按分指標に応じて各需要家に按分する第2手順と、
前記計測区間への流入電流と、前記第2手順により按分した前記各需要家への流入電流とに基づいて、前記複数の分割配電線を流れる電流をそれぞれ算出する第3手順と、
前記第3手順により算出した前記複数の分割配電線の電流と各分割配電線のインピーダンスとから、前記複数の分割配電線における損失をそれぞれ算出する第4手順と、
前記第4手順により算出した前記複数の分割配電線における損失の合計値を求め、この合計値を前記各需要家の按分指標に応じて按分することにより前記各需要家の損失配分量を算出する第5手順と、
前記第2手順により按分した前記各需要家の有効電力、無効電力から、前記第5手順により算出した前記各需要家の損失配分量をそれぞれ減算した値を、前記各需要家が消費する新たな有効電力、無効電力として設定する第6手順と、
を順次実行させることを特徴とする負荷按分プログラム。 - コンピュータシステムからなる配電系統制御システムに搭載され、演算処理装置により実行される負荷按分プログラムであって、
前記演算処理装置に、
配電線に設置された少なくとも二つのセンサ付き開閉器による電圧、電流、力率の計測値から、前記二つのセンサ付き開閉器により挟まれた計測区間にて消費される有効電力、無効電力、電流を算出する第1手順と、
前記第1手順により算出した前記計測区間の有効電力、無効電力、電流を、前記計測区間内の複数の分割配電線ごとに接続された複数の需要家の按分指標に応じて各需要家に按分する第2手順と、
前記計測区間への流入電流と、前記第2手順により按分した前記各需要家への流入電流とに基づいて、前記複数の分割配電線を流れる電流をそれぞれ算出する第3手順と、
前記第3手順により算出した前記複数の分割配電線の電流と各分割配電線のインピーダンスとから、前記複数の分割配電線における損失をそれぞれ算出する第4手順と、
前記第4手順により算出した前記複数の分割配電線における損失の合計値を求め、この合計値を前記各需要家の按分指標に応じて按分することにより前記各需要家の損失配分量を算出する第5手順と、
前記第2手順により按分した前記各需要家の有効電力、無効電力から、前記第5手順により算出した前記各需要家の損失配分量をそれぞれ減算した値を、前記各需要家が消費する新たな有効電力、無効電力として設定する第6手順と、
を順次実行させることを特徴とする負荷按分プログラム。 - 請求項4または5に記載した負荷按分プログラムにおいて、
前記按分指標が、個々の前記需要家の設備容量比であることを特徴とする負荷按分プログラム。 - 配電線上の計測区間にセンサ付き開閉器が設置され、かつ、前記計測区間に複数の需要家が接続されている配電系統モデルの構成と、配電線上の前記複数の需要家の接続点によって分割される複数の分割配電線のインピーダンスと、前記センサ付き開閉器による電圧、電流、力率の計測値と、が記憶される記憶手段、
及び、
前記計測値に基づき前記計測区間において消費される有効電力、無効電力、電流を算出する第1演算手段と、前記第1演算手段により算出した前記計測区間の有効電力、無効電力、電流を前記複数の需要家の按分指標に応じて各需要家に按分する第2演算手段と、前記計測区間への流入電流及び前記第2演算手段により按分した前記各需要家への流入電流に基づいて前記分割配電線を流れる電流をそれぞれ算出する第3演算手段と、前記第3演算手段により算出した複数の前記分割配電線の電流と当該分割配電線のインピーダンスとから複数の前記分割配電線の損失をそれぞれ算出する第4演算手段と、前記第4演算手段により算出した複数の前記分割配電線の損失の合計値を前記按分指標に応じて前記各需要家に按分することにより前記各需要家の損失配分量を算出する第5演算手段と、前記第2演算手段により按分した前記各需要家の有効電力、無効電力から、前記第5演算手段により算出した前記各需要家の損失配分量をそれぞれ減算した値を前記各需要家が消費する新たな有効電力、無効電力として設定する第6演算手段と、を備えると共に、前記第1演算手段〜前記第6演算手段による演算処理を順次実行するようにした演算処理手段、
を備え、
前記記憶手段及び前記演算処理手段をコンピュータシステムにより構成したことを特徴とする配電系統制御システム。 - 配電線上の少なくとも二つのセンサ付き開閉器により挟まれた計測区間に複数の需要家が接続されている配電系統モデルの構成と、配電線上の前記複数の需要家の接続点によって分割される複数の分割配電線のインピーダンスと、前記二つのセンサ付き開閉器による電圧、電流、力率の計測値と、が記憶される記憶手段、
及び、
前記計測値に基づき前記計測区間において消費される有効電力、無効電力、電流を算出する第1演算手段と、前記第1演算手段により算出した前記計測区間の有効電力、無効電力、電流を前記複数の需要家の按分指標に応じて各需要家に按分する第2演算手段と、前記計測区間への流入電流及び前記第2演算手段により按分した前記各需要家への流入電流に基づいて前記分割配電線を流れる電流をそれぞれ算出する第3演算手段と、前記第3演算手段により算出した複数の前記分割配電線の電流と当該分割配電線のインピーダンスとから複数の前記分割配電線の損失をそれぞれ算出する第4演算手段と、前記第4演算手段により算出した複数の前記分割配電線の損失の合計値を前記按分指標に応じて前記各需要家に按分することにより前記各需要家の損失配分量を算出する第5演算手段と、前記第2演算手段により按分した前記各需要家の有効電力、無効電力から、前記第5演算手段により算出した前記各需要家の損失配分量をそれぞれ減算した値を前記各需要家が消費する新たな有効電力、無効電力として設定する第6演算手段と、を備えると共に、前記第1演算手段〜前記第6演算手段による演算処理を順次実行するようにした演算処理手段、
を備え、
前記記憶手段及び前記演算処理手段をコンピュータシステムにより構成したことを特徴とする配電系統制御システム。 - 請求項7または8に記載した配電系統制御システムにおいて、
前記按分指標が、個々の前記需要家の設備容量比であることを特徴とする配電系統制御システム。
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CN117477682A (zh) * | 2023-11-09 | 2024-01-30 | 国网黑龙江省电力有限公司 | 基于安德森加速的配电网-台区协同线损优化调控方法 |
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-
2020
- 2020-03-16 JP JP2020044924A patent/JP7424130B2/ja active Active
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