JP2021150180A - レバー式コネクタ - Google Patents

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    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
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Abstract

【課題】嵌合操作中のカムピンの破損やカムピンのカム溝からの外れが抑制されたレバー式コネクタを提供する。【解決手段】レバー式コネクタ1は、前方に開口したフード部11を備えた雄コネクタハウジング10と、フード部の内部に嵌合される雌コネクタハウジング50と、雌コネクタハウジングに組み付けられ嵌合開始位置から嵌合完了位置まで回動可能とされたレバー70を備え、雄コネクタハウジングのレバー収容部23はフード部の側壁17から突出するカムピン21とフード部11の奥壁から側壁17に沿うように設けられカムピン21と接続された補強壁22とを備え、レバーのカム板部71にはカムピンが係合するカム溝75が貫通形成されレバー収容部はカム板部のうち回動軸54に対してカム溝の外側に位置する外側カム板部71aを収容可能となっており、外側カム板部71aの先端部71bは嵌合開始位置においてレバー収容部の内部に収容されている。【選択図】図1

Description

本開示は、レバー式コネクタに関する。
レバー式コネクタは、レバーの回動に伴うカム作用によって、少ない力で相手コネクタを嵌合させることができるコネクタである。従来、レバー式コネクタとして、特開2016−96107号公報(下記特許文献1)に記載のものが知られている。このレバー式コネクタは、第1コネクタハウジングに装備されて嵌合操作レバーを回動開始位置に仮係止するレバー仮係止部と、レバー仮係止部による第1コネクタハウジングの仮係止を解除する仮係止解除手段と、フード部と第1コネクタハウジングの側面との間を埋めて第1コネクタハウジング及び嵌合操作レバーをフード部の側壁内面と平行な姿勢に保持する姿勢保持片と、を備えている。
上記のレバー式コネクタでは、姿勢保持片によって第1コネクタハウジング及び嵌合操作レバーがフード部と平行な姿勢に保持された状態で、レバー仮係止部による第1コネクタハウジングの仮係止を解除することができる。
特開2016−96107号公報
しかしながら、上記のようなレバー式コネクタを多極化した場合、嵌合操作中にレバーやカムピンに大きな力がかかり、カムピンが破損したり、フード部の開きによりカムピンがレバーのカム溝から外れたりするおそれがある。
本開示は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、嵌合操作中のカムピンの破損やカムピンのカム溝からの外れが抑制されたレバー式コネクタを提供することを目的とする。
本開示のレバー式コネクタは、前方に開口したフード部を備えた雄コネクタハウジングと、前記フード部の内部に嵌合される雌コネクタハウジングと、前記雌コネクタハウジングに組み付けられ、嵌合開始位置から嵌合完了位置まで回動可能とされたレバーと、を備えたレバー式コネクタであって、前記雄コネクタハウジングは、レバー収容部を有し、前記レバー収容部は、前記フード部の側壁から突出するカムピンと、前記フード部の奥壁から前記側壁に沿うように設けられ、前記カムピンと接続された補強壁と、を備え、前記レバーは、カム板部を有し、前記カム板部には、前記カムピンが係合するカム溝が貫通形成され、前記レバー収容部は、前記カム板部のうち回動軸に対して前記カム溝の外側に位置する外側カム板部を収容可能となっており、前記外側カム板部の先端部は、前記嵌合開始位置において前記レバー収容部の内部に収容されている、レバー式コネクタである。
本開示によれば、嵌合操作中のカムピンの破損やカムピンのカム溝からの外れが抑制されたレバー式コネクタを提供することができる。
図1は、実施形態にかかるレバー式コネクタの斜視図である。 図2は、実施形態にかかる雄コネクタハウジング及びムービングプレートの正面図である。 図3は、実施形態にかかるレバーの断面斜視図である。 図4は、実施形態にかかるレバー式コネクタの初期状態におけるA−A断面図である。 図5は、実施形態にかかるレバー式コネクタの嵌合開始位置におけるA−A断面図である。 図6は、実施形態にかかるレバー式コネクタの嵌合完了位置におけるA−A断面図である。 図7は、実施形態にかかるレバー式コネクタの初期状態におけるB−B断面斜視図である。 図8は、実施形態にかかるロック片周辺を示す図7の拡大図である。 図9は、実施形態にかかるレバー式コネクタの嵌合開始位置より浅く嵌合された状態において雄セミロック周辺を示すC−C断面拡大図である。 図10は、実施形態にかかるレバー式コネクタの嵌合開始位置において雄セミロック周辺を示すC−C断面拡大図である。 図11は、実施形態にかかるレバー式コネクタの嵌合完了位置において雄セミロック周辺を示すC−C断面拡大図である。 図12は、実施形態にかかるレバー式コネクタの嵌合開始位置において初期ロック解除部周辺を示すD−D断面拡大図である。 図13は、実施形態にかかるレバー式コネクタの嵌合完了位置において嵌合ロック部周辺を示すB−B断面拡大図である。 図14は、実施形態にかかるレバー式コネクタの嵌合完了位置において第2ロックアーム周辺を示すA−A断面拡大図である。 図15は、実施形態にかかるレバー式コネクタの離脱過程において第2ロックアーム周辺を示すA−A断面拡大図である。 図16は、実施形態にかかるレバー式コネクタの嵌合開始位置においてレバー収容部周辺を示すE−E断面斜視図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。
(1)本開示のレバー式コネクタは、前方に開口したフード部を備えた雄コネクタハウジングと、前記フード部の内部に嵌合される雌コネクタハウジングと、前記雌コネクタハウジングに組み付けられ、嵌合開始位置から嵌合完了位置まで回動可能とされたレバーと、を備えたレバー式コネクタであって、前記雄コネクタハウジングは、レバー収容部を有し、前記レバー収容部は、前記フード部の側壁から突出するカムピンと、前記フード部の奥壁から前記側壁に沿うように設けられ、前記カムピンと接続された補強壁と、を備え、前記レバーは、カム板部を有し、前記カム板部には、前記カムピンが係合するカム溝が貫通形成され、前記レバー収容部は、前記カム板部のうち回動軸に対して前記カム溝の外側に位置する外側カム板部を収容可能となっており、前記外側カム板部の先端部は、前記嵌合開始位置において前記レバー収容部の内部に収容されている、レバー式コネクタである。
このような構成によると、カムピンは補強壁に接続されているため、嵌合操作中に大きな力を受けても破損しにくい。また、嵌合開始位置から嵌合完了位置に至るまで、外側カム板部がレバー収容部に収容されているため、嵌合操作中、フード部の開きによりカムピンがレバーのカム溝から外れることを抑制できる。
(2)前記フード部の内部には、雄端子のタブを位置決めするムービングプレートが設けられ、前記ムービングプレートは、前記フード部の前記側壁に沿って設けられた支持壁を有し、前記支持壁は、前記カムピンを受け入れる溝部を有していることが好ましい。
このような構成によると、フード部内におけるムービングプレートのがたつきを抑制できる。
[本開示の実施形態の詳細]
以下に、本開示の実施形態について説明する。本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
<実施形態>
本開示の実施形態について、図1から図15を参照しつつ説明する。
[レバー式コネクタ]
本実施形態のレバー式コネクタ1は、図1に示すように、雄コネクタハウジング10と、雄コネクタハウジング10の内部に嵌合される雌コネクタハウジング50と、雌コネクタハウジング50に組み付けられるレバー70と、を備える。以下の説明では、雄コネクタハウジング10と雌コネクタハウジング50の嵌合方向を前後方向とし、互いに対向する面を嵌合面としてその嵌合面側を前側とする。
[嵌合開始位置、嵌合完了位置]
本開示では、雄コネクタハウジング10と雌コネクタハウジング50の嵌合前の状態(図1及び図4)を初期状態とする。また、雄コネクタハウジング10と雌コネクタハウジング50とが突き合わされ、レバー70が回動可能となった位置(図5)を嵌合開始位置とし、雄コネクタハウジング10と雌コネクタハウジング50との嵌合が完了した位置(図6)を嵌合完了位置とする。
[雄コネクタハウジング、フード部]
雄コネクタハウジング10は、合成樹脂製であって、図1に示すように、前方に開口したフード部11と、フード部11の後方に連続して設けられた本体部12と、を備えている。本体部12の内部には、図7に示すように、雄端子収容部13が形成され、複数の雄端子(図示せず)を収容可能となっている。雄端子は、雄端子収容部13内の正規の位置に挿入された後、雄リテーナ14で保持される。雄端子が正規位置にあるとき、雄端子のタブは、フード部11後端(本体部12前端)の奥壁15に形成された開口部16から前方に突出するようになっている。
[カムピン、補強壁、レバー収容部]
図2に示すように、フード部11は、図示左右方向に対向して配された一対の側壁17を備えている。一対の側壁17は、互いに平行に配されている。一対の側壁17は、図示上方で天壁18により、図示下方で底壁19により、接続されている。底壁19の図示下方には、図2に示すように、門状部20が形成されている。図13に示すように、嵌合完了位置において、門状部20は、レバー70の回動操作部72を受け入れるようになっている。図2に示すように、一対の側壁17の中央には、フード部11の内部に向かって一対のカムピン21が突出して設けられている。図7に示すように、フード部11の奥壁15には、補強壁22が側壁17に沿うように前方(図示右方)に延びて設けられている。補強壁22は、カムピン21に接続している。カムピン21と補強壁22から構成される部材は、レバー収容部23とされている。
図7に示すように、側壁17の図示上方には、第1突条部24及び第2突条部25が奥壁15からフード部11前端(図示右端)まで延びて設けられている。第2突条部25は、第1突条部24より幅広で、よりフード部11の内側に突出している。側壁17の図示下方には、第3突条部26及び第4突条部27が奥壁15からフード部11前端まで延びて設けられている。第4突条部27は、第3突条部26より幅広で、よりフード部11の内側に突出している。第4突条部27の前端には、初期ロック解除部28が設けられている。
図1に示すように、側壁17の第1突条部24より図示上方及び第4突条部27より図示下方には、ロック片29が形成されている。ロック片29は片持ち状をなして後方に延びる形態をなし、その基端部はフード部11の側壁17前方に位置している。図8に示すように、ロック片29の中央には、雄セミロック部30がフード部11内側に向かって突出して設けられている。雄セミロック部30の後方(図示左方)の図示上下端には、一対の第2ロック部32が設けられている。図9に示すように、第2ロック部32は、切り立った形状をなし、後端(図示左端)にフード部11の奥壁15と平行な第2係止面32aを有している。雄セミロック部30は、前後方向(図示左右方向)に緩やかな傾斜面をもって側壁17から盛り上がるように形成されている。図8に示すように、ロック片29において、雄セミロック部30の後方(図示左方)かつ雄セミロック部30の図示上下には、一対の第1ロック部31がフード部11内側に向かって突出して設けられている。図9に示すように、第1ロック部31は、切り立った形状をなし、前端(図示右端)にフード部11の奥壁15と平行な第1係止面31aを有している。第1ロック部31は、後方(図示左方)から前方(図示右方)に向かって緩やかな傾斜面をもって側壁17から盛り上がるように形成されている。
[ムービングプレート、支持壁、溝部]
図7に示すように、雄コネクタハウジング10のフード部11内には、ムービングプレート40が設けられている。ムービングプレート40は、プレート本体部41を有し、プレート本体部41が奥壁15と平行になるように配されている。プレート本体部41には複数の貫通孔42が設けられており、フード部11内で雄端子のタブを挿通させて位置決めできるようになっている。ムービングプレート40は、フード部11の一対の側壁17に沿うように前方(図示右方)に延びて設けられた一対の支持壁43を備えている。支持壁43には、溝部44が設けられており、カムピン21を受け入れるようになっている。ムービングプレート40の支持壁43の図示上端及び図示下端には、フード部11の側壁17に設けられた第2突条部25及び第3突条部26が、接触するようになっている。ムービングプレート40は、フード部11の天壁18及び底壁19に沿うように前方に延びて設けられた上側支持壁45a及び下側支持壁45bを備えている。図2に示すように、プレート本体部41は、フード部11の側壁17にそれぞれ異なる形状で形成された第1突条部24、第2突条部25、第3突条部26及び第4突条部27と係合する周縁を有し、フード部11に対して上下逆挿入ができないようになっている。プレート本体部41の周縁とフード部11の内周面との摺接により、ムービングプレート40はフード部11内で前後方向に平行移動可能となっている。
図4及び図7に示すように、ムービングプレート40の図示上端及び図示下端には、側壁17に沿うように第1ロックアーム46が設けられている。第1ロックアーム46は、プレート本体部41から前方(図示右方)に延びて両持ち状に形成されている。図9に示すように、第1ロックアーム46は、一対の第1ロック部31が嵌り込んで係止可能な孔部46aを有している。図4に示すように、ムービングプレート40の上側支持壁45a及び下側支持壁45bには、第2ロックアーム47が前方(図示右方)に突出して設けられている。図8に示すように、第2ロックアーム47の前端部には、フード部11内部に向かって突出している鉤部47aが形成されている。図14に示すように、鉤部47aの後端(図示左端)は、フード部11の奥壁15と平行な鉤部係止面47bとされている。鉤部47aの前方(図示右方)は、丸みを帯びた形状をなしている。
[雌コネクタハウジング]
雌コネクタハウジング50は、合成樹脂製であって、略方形のブロック状をなしている。雌コネクタハウジング50の内部には、図7に示すように、雌端子収容部51が設けられ、複数の雌端子(図示せず)が収容されるようになっている。雌端子は、雌端子収容部51内の正規の位置に挿入された後、雌リテーナ52で保持される。雌端子は、角筒状をなす接触筒部と、接触筒部の内部に設けられた弾性接触片と、を備えている。雄端子のタブが接触筒部内に挿入され、弾性接触片に接触することにより、雄端子と雌端子が電気的に接続される。
[回動軸]
図4に示すように、雌コネクタハウジング50において、側面53の図示中央の後方(図示右方)には、回動軸54が突出して設けられている。側面53の図示上側には、第5突条部55が前後方向(図示左右)に延びて設けられている。第5突条部55は、雄コネクタハウジング10の第1突条部24と第2突条部25の間に嵌り込むように配されている。側面53の図示下側、後側(図示右側)には、初期ロック部56が外側に突出して設けられている。側面53の図示上側で、第5突条部55より図示下方には、支持突起57が外側に突出して形成されている。側面53の図示下側、前端(図示左端)には、当接部58が設けられている。雌コネクタハウジング50を上下逆に雄コネクタハウジング10に挿入しようとすると、当接部58が第2突条部25に、第5突条部55が第4突条部27に当たって挿入できないようになっている。
図1に示すように、側面53の図示上端及び図示下端の前方(図示左方)には、上側ロック台59a及び下側ロック台59bが外側に突出して設けられている。上側ロック台59a及び下側ロック台59bの後側(図示右側)には、雌セミロック部60が、突出して設けられている。雌セミロック部60は、前後方向に緩やかな傾斜面をもって盛り上がるように形成されている。雌コネクタハウジング50が雄コネクタハウジング10の内部に嵌合される際、雌セミロック部60は、雄セミロック部30に圧接するようになっている。上側ロック台59a及び下側ロック台59bの前側(図示左側)には、図示上方及び図示下方に突出してロック突起61が設けられている。図14に示すように、ロック突起61は、切り立った形状をなし、後端(図示右端)にフード部11の奥壁15と平行なロック突起面61aを有している。ロック突起61は、前方(図示左方)から後方(図示右方)に向かって緩やかな傾斜面をもって盛り上がるように形成されている。図1に示すように、雌コネクタハウジング50の下面の後側(図示右側)には、嵌合ロック部62が図示下方に突出して設けられている。図13に示すように、嵌合ロック部62は、切り立った形状をなし、嵌合ロック面62aを有している。嵌合ロック面62aは、嵌合方向に対して直角に近い鋭角をなし、逆テーパ面となっている。嵌合ロック部62は、後方(図示右方)から前方(図示左方)に向かって緩やかな傾斜面をもって盛り上がるように形成されている。
[レバー、カム板部、カム溝、外側カム板部]
レバー70は、合成樹脂製であって、図1に示すように、一対のカム板部71と、回動操作部72と、回動操作部72と一対のカム板部71を連結する一対の連結部73と、を備えている。一対のカム板部71は、互いに対向して平行に配置され、雌コネクタハウジング50を挟むようにして取り付けられる。カム板部71は、回動軸54を受け入れる軸受孔74と、カムピン21が進入するカム溝75と、を有している。カム溝75は、カム板部71を板厚方向に貫通して形成されている。カム板部71のうち回動軸54に対してカム溝75の外側に位置する部分は、外側カム板部71aとされている。カム板部71のうち回動軸54に対してカム溝75の内側に位置する部分は、内側カム板部71cとされている。
図4に示すように、連結部73の外側カム板部71a側には、係止片76が設けられている。初期状態において、係止片76は、雌コネクタハウジング50の初期ロック部56と係止するようになっている。内側カム板部71cの側縁部には、突起受け部77が突出して設けられている。初期状態において、突起受け部77は、雌コネクタハウジング50の支持突起57に当接するようになっている。図1に示すように、係止片76の先端には、解除突起76aが回動操作部72側に突出して形成されている。
図3に示すように、連結部73の内側(雌コネクタハウジング50に対向する側)には、第1逃がし溝78が形成されている。図12に示すように、雄コネクタハウジング10と雌コネクタハウジング50の嵌合中、第1逃がし溝78が初期ロック部56を受け入れることにより、レバー70を回動できるように配されている。図1に示すように、連結部73の外側(雌コネクタハウジング50に対向する側と反対側)には、第2逃がし溝79が設けられている。図12に示すように、雄コネクタハウジング10と雌コネクタハウジング50の嵌合中、第2逃がし溝79が初期ロック解除部28を受け入れることにより、レバー70を回動できるように配されている。図1に示すように、第2逃がし溝79は、嵌合完了位置において初期ロック解除部28が当接する初期ロック解除受け部79aを有している。
図3に示すように、外側カム板部71aの内側(雌コネクタハウジング50に対向する側)には、切り欠き部80が設けられている。なお、切り欠き部80は十分嵌合に耐えうる強度を持つように設計されている。切り欠き部80が設けられたことにより、外側カム板部71aは、雄コネクタハウジング10と雌コネクタハウジング50の嵌合の際、図5及び図6に示すように、レバー収容部23に収容可能となる。切り欠き部80の厚みは、図16に示すように、嵌合の際、外側カム板部71a、補強壁22、及び支持壁43の間の隙間を埋めるように設定されている。これにより、外側カム板部71aは、フード部11の側壁17と平行な姿勢を保つことができる。また、図5に示すように、補強壁22のうち外側カム板部71aの進入を許容する側(図示下方)は前方(図示右方)に大きく延びて形成されており、嵌合開始位置において外側カム板部71aの先端部71bがレバー収容部23の内部に収容されるようになっている。
図3に示すように、回動操作部72の雌コネクタハウジング50に対向する面には、嵌合ロック受け部81が設けられている。嵌合ロック受け部81は、切り立った形状をなし、嵌合ロック受け面81aを有している。図13に示すように、嵌合ロック受け面81aは、嵌合方向(図示左右方向)に対して直角に近い鋭角をなし、テーパ面となっている。嵌合ロック受け面81aは、完了位置において、雌コネクタハウジング50の嵌合ロック面62aと係止する。回動操作部72の内部には、CPA(Connector Position Assurance:嵌合検知部材)90が収容されるCPA収容部82が設けられている。
[雄コネクタハウジングと雌コネクタハウジングとの嵌合]
まず、雄コネクタハウジング10と雌コネクタハウジング50の嵌合前に、ムービングプレート40が雄コネクタハウジング10のフード部11内に取り付けられ、図4、図7、及び図8に示す初期状態の正規位置に保持される。ムービングプレート40をフード部11内部に押圧し、挿入していくと、第1ロックアーム46が雄セミロック部30に圧接する。このとき、ロック片29がフード部11の外側に撓むことで、ムービングプレート40は奥方へ押圧されていく。第1ロックアーム46が雄セミロック部30を越えると、ロック片29は自然状態に戻る。さらにムービングプレート40が奥方へ押圧されると、図9に示すように、第1ロックアーム46の孔部46aが、第1ロック部31の第1係止面31aと係止される。これにより、ムービングプレート40は初期状態の正規位置に至る。このとき、雄端子のタブが、ムービングプレート40の貫通孔42により位置決めされた状態となる。
次に、初期状態の雄コネクタハウジング10と雌コネクタハウジング50とが突き合わされ、フード部11の内部に雌コネクタハウジング50が挿入される。雌コネクタハウジング50の挿入が進むと、まず、図15に示すように、雌コネクタハウジング50のロック突起61が、ムービングプレート40の第2ロックアーム47の鉤部47aに圧接し、鉤部47aを乗り越える。このとき、図9に示すように、雌セミロック部60が雄セミロック部30に接近する。さらに雌コネクタハウジング50を挿入すると、図10に示すように、雌セミロック部60は、雄セミロック部30に圧接し、ロック片29をフード部11の外側に撓ませながら、第1ロックアーム46と第1ロック部31との係止を解除する。続いて、雌コネクタハウジング50の前端が、ムービングプレート40のプレート本体部41に当たり、ムービングプレート40を後方へ押圧する。これにより、第1ロックアーム46は、第1ロック部31を乗り越える。さらにこれとほぼ同時に、図12に示すように、雄コネクタハウジング10の初期ロック解除部28は、レバー70の解除突起76aに圧接し、係止片76を外側に撓ませる。これにより、係止片76は雌コネクタハウジング50の初期ロック部56を乗り越えられるようになり、レバー70の回動操作が可能となる。すなわち、雄コネクタハウジング10と雌コネクタハウジング50とが嵌合開始位置に至る。嵌合開始位置において、図5に示すように、外側カム板部71aの先端部71bは、フード部11のレバー収容部23の内部に収容された状態となる。
次に、嵌合開始位置(図5)から嵌合完了位置(図6)に向けてレバー70が回動される。レバー70の回動に伴って、カムピン21とカム溝75との係合に基づくカム作用によって、雌コネクタハウジング50が雄コネクタハウジング10に相対的に引き寄せられる。
嵌合が進むと、図11に示すように、雌セミロック部60は雄セミロック部30の中央部分(第2ロック部32の間)を越え、ロック片29は自然状態となる。嵌合操作中、図12に示すように、初期ロック部56は連結部73の第1逃がし溝78に進入し、初期ロック解除部28は第2逃がし溝79に進入するため、レバー70の回動は阻害されない。レバー70が嵌合完了位置に近づくと、嵌合ロック受け部81が雌コネクタハウジング50の嵌合ロック部62に圧接しながら乗り越え始める。
嵌合完了位置においては、図13に示すように、嵌合ロック面62aと嵌合ロック受け面81aが係止し、回動操作部72は門状部20に嵌り込んだ状態となる。図6に示すように、レバー70のカム板部71や連結部73はフード部11内に収容される。係止片76は、雌コネクタハウジング50の当接部58に当接している。嵌合完了位置において、図13に示すように、CPA90をCPA収容部82の正規位置に嵌め込むことにより、正確な嵌合が確かめられ、嵌合作業は終了する。
嵌合開始位置(図5)から嵌合完了位置(図6)に至るまで、大きな力がかかる外側カム板部71aとカムピン21の係合する部分は、余分な隙間を作ることなくレバー収容部23の内部に収容されている。このため、外側カム板部71aは、フード部11の側壁17と平行な姿勢を保ったまま嵌合操作が行われる。したがって、嵌合操作中にフード部11が開くことでカムピン21がレバー70のカム溝75から外れることを抑制できる。
[雄コネクタハウジングと雌コネクタハウジングとの離脱]
嵌合状態にある雄コネクタハウジング10と雌コネクタハウジング50を離脱させる場合、上記の嵌合とは逆に、レバー70が嵌合完了位置から嵌合開始位置まで回動されるのに伴って、カム溝75とカムピン21との係合によるカム作用によって雌コネクタハウジング50を雄コネクタハウジング10に対して相対的に引き離すことで、離脱操作を補助する。嵌合開始位置までレバー70が回動された後、雌コネクタハウジング50を雄コネクタハウジング10から引き抜くことにより離脱が完了する。なお、CPA90を使用した場合には、はじめにCPA90をCPA収容部82から外してから、レバー70の回動操作を行う。
ここでは、離脱作業によるムービングプレート40の移動について説明する。ムービングプレート40は、嵌合完了位置においては、図14に示す位置にある。離脱が開始されると、図15に示すように、第2ロックアーム47の鉤部係止面47bと雌コネクタハウジング50のロック突起面61aとの係止により、雌コネクタハウジング50とともに雄コネクタハウジング10に対して引き離される。一方で、ムービングプレート40の第1ロックアーム46は、第1ロック部31を乗り越え、さらに離脱が進むと、第2ロック部32の第2係止面32aにより係止される(図9参照)。ここで、鉤部係止面47bとロック突起面61aとの浅い係止は外れるため、ムービングプレート40は雌コネクタハウジング50から離れ、雄コネクタハウジング10のフード部11内に留まる。このとき、第1ロックアーム46は、第1係止面31aと第2係止面32aの間に位置する。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、以下の作用、効果を奏する。
本実施形態にかかるレバー式コネクタ1は、前方に開口したフード部11を備えた雄コネクタハウジング10と、フード部11の内部に嵌合される雌コネクタハウジング50と、雌コネクタハウジング50に組み付けられ、嵌合開始位置から嵌合完了位置まで回動可能とされたレバー70と、を備えたレバー式コネクタ1であって、雄コネクタハウジング10は、レバー収容部23を有し、レバー収容部23は、フード部11の側壁17から突出するカムピン21と、フード部11の奥壁15から側壁17に沿うように設けられ、カムピン21と接続された補強壁22と、を備え、レバー70は、カム板部71を有し、カム板部71には、カムピン21が係合するカム溝75が貫通形成され、レバー収容部23は、カム板部71のうち回動軸54に対してカム溝75の外側に位置する外側カム板部71aを収容可能となっており、外側カム板部71aの先端部71bは、嵌合開始位置においてレバー収容部23の内部に収容されている。
上記の構成によれば、カムピン21は補強壁22に接続されているため、嵌合操作中に大きな力を受けても破損しにくい。また、嵌合開始位置から嵌合完了位置に至るまで、外側カム板部71aがレバー収容部23に収容されているため、嵌合操作中、フード部11の開きによりカムピン21がレバー70のカム溝75から外れることを抑制できる。
本実施形態では、フード部11の内部には、雄端子のタブを位置決めするムービングプレート40が設けられ、ムービングプレート40は、フード部11の側壁17に沿って設けられた支持壁43を有し、支持壁43は、カムピン21を受け入れる溝部44を有している。
上記の構成によれば、フード部11内におけるムービングプレート40のがたつきを抑制できる。
<他の実施形態>
(1)実施形態では、補強壁22において外側カム板部71aの進入を許容する側が前方に大きく延びて設けられる構成としたが、これに限られることはなく、補強壁全体が前方に大きく延びて設けられてもよい。
(2)実施形態では、CPA90が設けられる構成としたが、これに限られることはなく、CPAを設けなくてもよい。
1: レバー式コネクタ
10: 雄コネクタハウジング
11: フード部
12: 本体部
13: 雄端子収容部
14: 雄リテーナ
15: 奥壁
16: 開口部
17: 側壁
18: 天壁
19: 底壁
20: 門状部
21: カムピン
22: 補強壁
23: レバー収容部
24: 第1突条部
25: 第2突条部
26: 第3突条部
27: 第4突条部
28: 初期ロック解除部
29: ロック片
30: 雄セミロック部
31: 第1ロック部
31a: 第1係止面
32: 第2ロック部
32a: 第2係止面
40: ムービングプレート
41: プレート本体部
42: 貫通孔
43: 支持壁
44: 溝部
45a: 上側支持壁
45b: 下側支持壁
46: 第1ロックアーム
46a: 孔部
47: 第2ロックアーム
47a: 鉤部
47b: 鉤部係止面
50: 雌コネクタハウジング
51: 雌端子収容部
52: 雌リテーナ
53: 側面
54: 回動軸
55: 第5突条部
56: 初期ロック部
57: 支持突起
58: 当接部
59a: 上側ロック台
59b: 下側ロック台
60: 雌セミロック部
61: ロック突起
61a: ロック突起面
62: 嵌合ロック部
62a: 嵌合ロック面
70: レバー
71: カム板部
71a: 外側カム板部
71b: 先端部
71c: 内側カム板部
72: 回動操作部
73: 連結部
74: 軸受孔
75: カム溝
76: 係止片
76a: 解除突起
77: 突起受け部
78: 第1逃がし溝
79: 第2逃がし溝
79a: 初期ロック解除受け部
80: 切り欠き部
81: 嵌合ロック受け部
81a: 嵌合ロック受け面
82: CPA収容部
90: CPA

Claims (2)

  1. 前方に開口したフード部を備えた雄コネクタハウジングと、前記フード部の内部に嵌合される雌コネクタハウジングと、前記雌コネクタハウジングに組み付けられ、嵌合開始位置から嵌合完了位置まで回動可能とされたレバーと、を備えたレバー式コネクタであって、
    前記雄コネクタハウジングは、レバー収容部を有し、
    前記レバー収容部は、前記フード部の側壁から突出するカムピンと、前記フード部の奥壁から前記側壁に沿うように設けられ、前記カムピンと接続された補強壁と、を備え、
    前記レバーは、カム板部を有し、
    前記カム板部には、前記カムピンが係合するカム溝が貫通形成され、
    前記レバー収容部は、前記カム板部のうち回動軸に対して前記カム溝の外側に位置する外側カム板部を収容可能となっており、
    前記外側カム板部の先端部は、前記嵌合開始位置において前記レバー収容部の内部に収容されている、レバー式コネクタ。
  2. 前記フード部の内部には、雄端子のタブを位置決めするムービングプレートが設けられ、
    前記ムービングプレートは、前記フード部の前記側壁に沿って設けられた支持壁を有し、
    前記支持壁は、前記カムピンを受け入れる溝部を有している、請求項1に記載のレバー式コネクタ。
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