JP2021148690A - 表示装置、表示方法、及び車両 - Google Patents

表示装置、表示方法、及び車両 Download PDF

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Abstract

【課題】移動体の窓の情報表示及びエンターテイメント要素を高度に融合する表示装置、表示方法及び車両を提供する。【解決手段】表示装置14は、移動体の窓に設けられる透過型表示部としての電子透過制御フィルム14aと、移動体の走行に関わる走行情報に基づき、透過型表示部の透明度を変更する表示制御部と、を備える。移動体は、乗用車、貨物車、乗合車、自動二輪車、鉄道車両などの車両である。車両情報は、車両位置情報、速度情報、車両状態情報、撮像情報などである。【選択図】図8

Description

本開示は、表示装置、表示方法、及び車両に関する。
特許文献1には、移動体の窓に、移動体の乗員の属性や嗜好に応じた情報を表示させる技術が開示される。
特開2018−169244号公報
しかしながら特許文献1に開示される従来技術は、移動体の窓越しに見える風景などに対して画像などを重ねるだけであるため、移動体の窓のエンターテインメント性が乏しいという課題がある。
本開示の非限定的な実施例は、情報表示及びエンターテイメント要素を高度に融合する
表示装置、表示方法、及び車両の提供に資する。
本開示の一実施例に係る表示装置は、移動体に設けられる透過型表示部と、前記移動体の走行に関わる走行情報に基づき、前記透過型表示部の透明度を変更する表示制御部と、を備える。
本開示の一実施例に係る車両は、上記表示装置を備える。
本開示の一実施例に係る表示方法は、移動体の走行に関わる走行情報を入力するステップと、入力した前記走行情報に基づき、前記移動体の窓に設けられる透過型表示部の透明度を変更するステップと、入力した前記走行情報に基づき、透明度が変更される前記透過型表示部と重なるように表示情報を表示させるステップと、を含む。
本開示の一実施例によれば、情報表示及びエンターテイメント要素を高度に融合する表示装置、表示方法、及び車両を構築できる。
本開示の一実施例における更なる利点及び効果は、明細書及び図面から明らかにされる。かかる利点及び/又は効果は、いくつかの実施形態並びに明細書及び図面に記載された特徴によってそれぞれ提供されるが、1つ又はそれ以上の同一の特徴を得るために必ずしも全てが提供される必要はない。
本開示の実施の形態に係る表示システムの構成例に示す図 車載機のECUのハードウェア構成例を示す図 車載機のECUの機能の構成例を示す図 表示位置決定部による表示位置の決定方法の一例を説明するための図 表示位置決定部による表示位置の決定方法の一例を説明するための図 表示位置決定部による表示位置の決定方法の一例を説明するための図 センタサーバの情報処理装置のハードウェア構成例と機能の構成例を示す図 表示装置の断面図 車速に応じて透明度を変化させる状態を示す図 透明度の変化に合わせてVR画像などを表示させる状態を示す図 透明度の変化に合わせてAR試着、ARメイクなどを行う状態を示す図 表示装置の透明度を高くして窓越しの風景にAR画像などを重畳表示させる状態を示す図 ホットスポットなどの情報を表示させる状態を示す図 車両内外で互いに異なる画像を表示させる状態を示す図 表示装置の表示方法を示すフローチャート
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施形態について詳細に説明する。尚、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(実施の形態)
図1は本開示の実施の形態に係る表示システムの構成例に示す図である。表示システム1は、複数の移動体3のそれぞれに搭載される車載機30と、車載機30との通信が可能なセンタサーバ5とを備える。移動体3は、例えば乗用車、貨物車、乗合車、自動二輪車、鉄道車両などの車両である。なお、移動体3は車両に限定されず、航空機、遊戯設備などでもよい。以下では、移動体3が車両の場合について説明する。
車載機30は、DCM31(Data Communication Module)、ECU(Electronic Control Unit)32、GPS(Global Positioning System)モジュール33、ACC(ACCessory)スイッチ34、センサ35、撮像装置36、表示装置14などを含む。なお、車載機30は、これら以外にも例えば、カーナビゲーション装置、オーディオ装置、インバータ、モータ、補機類なども含む。
DCM31は、通信ネットワークNWを通じて、センタサーバ5と双方向で通信を行う通信機器である。通信ネットワークNWは、例えば、多数の基地局を末端とする携帯電話網、通信衛星を利用する衛星通信網などである。またDCM31は、車載ネットワークであるCAN(Controller Area Network)38を通じて、ECU32と相互に通信可能に接続され、ECU32からの要求に応じて各種情報を車両の外部機器に送信し、また車両の外部機器から送信された情報をECU32に中継する。外部機器は、例えば、センタサーバ5、V2X(Vehicle to Everything)通信機器などである。V2Xは、車と様々な物をつなぐ通信技術である。V2Xには、V2V(Vehicle to Vehicle:車車間)、V2P(Vehicle to Pedestrian:車歩行者間)、V2I(Vehicle to Infrastructure:路車間)、V2N(Vehicle to Network:車ネットワーク間)などの通信が含まれる。
ECU32は、車両における所定の機能に関する各種制御処理を行う電子制御ユニットであり、例えばモータECU、ハイブリッドECU、エンジンECUなどである。ECU32は、例えば、車両情報を収集してDCM31に入力する。
車両情報は、車両位置情報、速度情報、車両状態情報、撮像情報などである。車両位置情報は、車両の現在位置を示す情報であり、例えば、自車両が走行している緯度及び経度を示す情報である。車両位置情報は、例えば、カーナビゲーション装置、GPSモジュール33などから送信される。速度情報は、車速センサから送信される車両の現在速度を示す情報である。車両状態情報は、例えば、ACCスイッチ34がON状態であるかOFF状態であるかを示す信号などである。車両状態情報は、この他にも、ワイパーの動作状態、デフォッガの状態、アクセル開度、ブレーキの踏み込み量、ハンドルの操舵量、ADAS(Advanced Driver-Assistance Systems)から取得される情報などである。ADASは、道路交通の利便性を高めるため、運転手の運転操作を支援するシステムである。撮像情報は、撮像装置36により撮像される画像の内容を示す情報である。撮像情報には、画像が生成されたときの時刻を示す時刻情報が含まれる。
撮像装置36は、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を備えるカメラである。撮像装置36は、例えば、車両内部を撮像する内部撮像装置、車両外部を撮像する外部撮像装置などを含む。
内部撮像装置は、例えば、車両の運転席、助手席などに存在する乗員の顔、後部座席に存在する乗員の顔などを撮像できる位置に配置される。当該位置は、車両のダッシュボード、運転席の計器パネル、車両の天井などである。内部撮像装置は、1つに限定されず、車両内に複数設けられてもよい。内部撮像装置は、撮像した車内画像を示す撮像情報を出力する。
外部撮像装置は、車両周囲の風景を撮像する全方向カメラ、パノラマカメラなどである。車両周囲の風景は、例えば、車両の前方の風景、車両の側方(車両の運転席ドア側又は車両の助手席ドア側)の風景、車両の後方の風景などである。風景には、例えば、車両が走行中の車道、当該車道に存在する物、当該車道に面した歩道、当該歩道に存在する物などが含まれる。車道に存在する物は、例えば、乗用車、バイク、バス、タクシー、建築物、工作物(広告、道路標識、信号機、電信柱など)、人、動物、落下物などである。歩道に存在する物は、例えば、歩行者、動物、自転車、工作物、動物、落下物などである。外部撮像装置は、例えば、車外の風景を撮像できる位置に配置される。当該位置は、フロントグリル、サイドミラー、天井、リアバンパーなどである。外部撮像装置は、撮像した車外画像を示す撮像情報を出力する。
GPSモジュール33は、衛星から送信されるGPS信号を受信し、GPSモジュール33が搭載される車両の位置を測位する。GPSモジュール33は、CAN38を通じてECU32と通信可能に接続され、車両位置情報は、ECU32に送信される。
ACCスイッチ34は、乗員の操作に応じて、車両のアクセサリ電源をON/OFFするスイッチである。例えば、ACCスイッチ34は、車室内の運転席のステアリング近傍のインストルメンタルパネルに設けられるパワースイッチに対する操作に応じて、アクセサリ電源をON/OFFする。パワースイッチは、例えば、図示しないイグニッションを操作するボタン型スイッチである。ACCスイッチ34の出力信号は、車両の起動及び停止を表す情報の一例である。具体的には、ACCスイッチ34の出力信号が、OFF信号からON信号になった場合、車両の起動を表し、ACCスイッチ34の出力信号が、ON信号からOFF信号になった場合、車両の停止を表す。ACCスイッチ34は、CAN38を通じてECU32などと通信可能に接続され、その状態信号(ON信号/OFF信号)は、ECU32に送信される。
センサ35は、インバータに印加される電圧を検出するセンサ、モータに印加される電圧を検出するセンサ、車速を検出するセンサ、アクセル開度を検出するセンサ、ハンドルの操舵量を検出するセンサ、ブレーキ操作量を検出するセンサなどである。また、センサ35は、例えば、車両の加速度を検出する加速度センサ、車両の角速度を検出する角速度センサ(ジャイロセンサ)などを含みうる。センサ35から出力される検出情報は、CAN38を通じてECU32に取り込まれる。
表示装置14は、光透過性を備えると共に調光性を備えた透明液晶ディスプレイ、透明有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなどである。表示装置14は、例えば、車両の窓に設けられる。車両の窓は、フロントガラス、サイドガラス、リアガラスなどである。なお、表示装置14は、車両の窓以外にも、例えば、鉄道車両の乗降扉に設けられる窓、鉄道車両の座席付近に設けられる窓、航空機の操縦室窓、航空機の客室窓などに設けてもよい。表示装置14の構成例については後述する。
センタサーバ5は、複数の車両から情報を収集すると共に、複数の車両の乗員に対して情報配信を行うことによって、各種サービスを提供するサーバである。各種サービスは、例えばカーシェアリングサービス、認証キーサービス、トランク配送サービス、B2Cカーシェアサービス、広告配信サービスなどである。
センタサーバ5は、通信機器51及び情報処理装置52を備える。通信機器51は、情報処理装置52による制御の下、通信ネットワークNWを通じて、複数の車両のそれぞれと双方向で通信を行う通信デバイスである。情報処理装置52は、センタサーバ5における各種制御処理を実行する。情報処理装置52は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、補助記憶装置、入出力インタフェースなどを含む、サーバコンピュータで構成される。
次に図2を参照して、車載機30のECU32のハードウェア構成について説明する。図2は車載機のECUのハードウェア構成例を示す図である。ECU32は、補助記憶装置32A、メモリ装置32B、CPU32C、及びインタフェース装置32Dを備える。これらは、互いにバスライン32Eで接続される。
補助記憶装置32Aは、ECU32の処理に必要なファイルやデータなどを格納する、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリなどである。
メモリ装置32Bは、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置32Aからプログラムを読み出して格納する。CPU32Cは、メモリ装置32Bに格納されたプログラムを実行し、プログラムに従ってECU32の各種機能を実現する。
インタフェース装置32Dは、例えば、CPU32Cを、CAN38を介してDCM31に接続し、また撮像装置36、センサ35などを、CAN38を介して、DCM31に接続するインタフェースである。
次に図3を参照して車載機30のECU32の機能について説明する。図3は車載機のECUの機能の構成例を示す図である。
メモリ装置32Bは、CPU32Cの機能を実現する情報表示プログラム331と、表示装置14に表示される表示情報が記録される表示情報DB332とを備える。表示情報は、表示装置14の画面に表示される画像情報、テキスト情報などである。画像情報は、例えばAR(Augmented Reality)画像、VR(Virtual Reality)画像、MR(Mixed Reality)画像、SR(Substitutional Reality)画像などである。ARは現実空間の物体などに情報を重ねることで新たな認識を与える技術である。VRは仮想空間上にリアリティ(実在感)を構築する技術である。MRは現実空間と仮想空間を混合した上で、リアリティを構築する技術である。SRは過去を記録した情報と現在得られる情報とシームレスに置換する技術である。テキスト情報は、例えば、建造物、地所などの解説や案内などに関する文字情報である。
表示情報DB332は、例えば、複数の対応位置と、複数の対応位置のそれぞれに対応付けられた表示情報とを含む。対応位置は、例えば、緯度及び経度によって表される位置情報である。表示情報DB332には、例えば、複数の対応位置のそれぞれに、過去の画像情報、テキスト情報、将来の画像情報などが対応付けられる。過去の画像情報は、例えば、過去に存在していた建造物、風景などを再現した画像情報である。将来の画像情報は、将来建設される建造物を再現した画像情報である。
ECU32のCPU32Cは、車両情報送受信部321、撮像情報管理部323、表示位置決定部22、及び表示制御部26を備える。
車両情報送受信部321は、車両情報を受信する機能と、車両情報をセンタサーバ5に送信する機能を有する。
表示位置決定部22は、表示装置14における表示情報の表示位置を決定する。以下、表示情報の表示位置の決定方法の一例を説明する。
まず、表示位置決定部22は、例えば、内部撮像装置から送信される車内画像から乗員の顔を抽出し、車内における乗員の顔の位置及び向きと、車両位置とに基づいて、表示装置14の画面を視認する乗員の位置を特定する。
次に、表示位置決定部22は、例えば、車両において、表示装置14の画面が設けられる位置を、画面位置として特定する。例えば、表示装置14の画面は、表示装置14が車両に設置されたときに、その位置が決まるため、車両に対応する車両識別情報に、表示装置14の画面位置を示す情報を紐づけておき、紐付けた情報をメモリ装置32Bなどに記録しておく。車両識別情報は、車両識別番号(Vehicle Index Number)、車両ID(Identifier)などである。表示位置決定部22は、車載機30の起動時に、メモリ装置32Bを参照することにより、車両識別情報を利用して、表示装置14の画面位置を読み出す。これにより、表示装置14の画面が、例えばフロントガラス、サイドガラスなどに設けられていることを特定できる。
なお、表示装置14の画面が設けられる位置をより細かく設定することも可能である。例えば、フロントガラスの一部領域に表示装置14が設けられる場合、フロントガラスを車内側から前方に向かって平面視した全体領域を、例えば直交座標の第1象限から第4象限のそれぞれの領域に分けて、各領域の識別情報を、車両識別情報に紐づけておき、紐付けた情報をメモリ装置32Bなどに記録しておくことでもよい。これにより、表示位置決定部22は、表示装置14が、例えば、フロントガラスの左上部寄りの領域、フロントガラスの右下部寄りの領域などに配置されていることを特定できる。
次に、表示位置決定部22は、表示画面越しの風景中での、表示情報の表示位置を特定する。具体的には、表示位置決定部22は、連続して撮像される2フレームの車外画像から建造物などを抽出し、車外画像における建造物などの2フレーム間における位置の差に基づき、ステレオカメラの原理によって外部撮像装置から建造物などまでの距離を算出する。続いて、表示位置決定部22は、外部撮像装置から建造物などまでの距離と、車両位置とに基づいて、建造物などの位置を特定する。そして、表示位置決定部22は、表示情報DB332を参照することにより、建造物などの位置が対応付けられた表示情報が、表示情報DB332に存在するか否かを判定し、存在する場合、その建造物などの位置を、表示情報の表示位置として特定する。
なお、表示位置決定部22は、他の方法によって、表示情報の表示位置を特定するように構成してもよい。例えば、表示位置決定部22は、車両位置と外部撮像装置の撮像範囲とに基づいて、車外画像に含まれる風景の領域に対応する緯度及び経度の範囲を算出する。そして、表示位置決定部22は、算出した緯度及び経度の範囲内における、表示情報の表示位置を、表示情報DB332から検索することによって、表示情報の表示位置を特定する。
最後に、表示位置決定部22は、特定した乗員の現在位置、画面位置、表示情報の表示位置などに基づき、表示情報の表示位置を決定する。図4を参照して、表示情報の表示位置を決定する方法の具体例を説明する。
図4から図6のそれぞれは表示位置決定部による表示位置の決定方法の一例を説明するための図である。図4から図6のそれぞれには、車両の窓に設けられる表示装置14と、車室内で表示装置14を視認する乗員uと、位置pとが示される。位置pは、表示装置14を介して乗員uから見える風景の中で、表示情報が対応付けられている車両外の位置である。
図4では、例えば、車両内の乗員uが、車両の右側後部の窓の後方寄りの位置に存在し、この位置から、表示装置14を介して、車両外右前方の位置pを見る場合について説明する。この場合、表示位置決定部22は、乗員uの位置と、表示装置14の位置と、位置pと基づいて、表示装置14における表示情報の表示位置を決定する。
以下、乗員uの位置を「乗員位置」、表示装置14の位置を「画面位置」、表示情報が対応付けられた位置pを「情報対応位置p」と称する。
図4において、表示位置決定部22は、風景中の情報対応位置pと乗員位置とを結ぶ点線が、表示装置14に交わる交点を、風景中の情報対応位置pに対応付けられた表示情報d1の表示位置の中心点として決定する。
そして、表示位置決定部22は、表示装置14に対して、決定した表示位置に、表示情報d1を表示させることを示す表示指令を生成して、表示制御部26に入力する。このとき、表示位置決定部22は、風景中の情報対応位置pと乗員位置との位置関係に応じた態様の表示情報d1を、表示させる。なお、表示位置決定部22は、風景中の情報対応位置pと乗員位置との位置関係に応じた態様の表示情報d1を表示させる前に、表示装置14の表示情報d1に着目させるための加飾表示、点滅動作、効果音などを出すことで、音と表示により視点を誘導するように構成してもよい。
次に、図5に示すように、乗員uが、車両の右側後部の窓の前方寄りの位置に移動した場合、表示位置決定部22は、風景中の情報対応位置pと乗員位置とを結ぶ点線が、表示装置14に交わる交点を、風景中の情報対応位置pに対応付けられた表示情報d2の表示位置の中心点として決定する。
そして、表示位置決定部22は、決定した表示位置に表示情報d2を表示させることを示す表示指令を生成して、表示制御部26に入力する。これにより表示される表示情報d2の表示態様は、図4の表示情報d1の表示態様とは異なる。
その後、車両が前進すると、風景中の情報対応位置pが相対的に車両の右後方へ移動する。この場合、表示位置決定部22は、風景中の情報対応位置pと乗員位置とを結ぶ点線が、表示装置14に交わる交点を、風景中の情報対応位置pに対応付けられた表示情報d3の表示位置の中心点として決定する。
そして、表示位置決定部22は、表示装置14に対して、決定した表示位置に、表示情報d3を表示させることを示す表示指令を生成して、表示制御部26に入力する。これにより表示される表示情報d3の表示態様は、図5の表示情報d2の表示態様とは異なる。
このように、表示位置決定部22は、乗員位置、画面位置、及び情報対応位置pに基づき、乗員uから見て風景中の情報対応位置pと重なる位置を、表示装置14の中での、表示情報d1,d2,d3の表示位置として決定する。そして、表示位置決定部22は、決定した表示位置に、風景中の情報対応位置pと乗員位置との位置関係に応じた態様の表示情報d1,d2,d3を表示させることを示す表示指令を生成して、表示制御部26に入力する。
これにより、表示装置14を介して見える現実の情報対応位置pに、あたかも存在しているかのような態様の表示情報d1,d2,d3を表示させることができるので、表示情報d1,d2,d3に対する乗員の没入感を高めることができる。
撮像情報管理部323は、撮像装置36から送信される撮像情報を、一定時間入力しながら、送信される撮像情報に、時刻、車両位置情報を埋め込む形で、撮像情報テーブル(撮像情報DB3292)を作成する。
表示制御部26は、情報対応位置p、乗員位置、表示位置、速度情報、車両位置情報、車両状態情報、撮像情報などを取得し、表示装置14の表示処理を行う。
次に図7を用いてセンタサーバ5の情報処理装置52のハードウェア構成例などを説明する。図7はセンタサーバの情報処理装置のハードウェア構成例と機能の構成例を示す図である。情報処理装置52は、CPU16、及び記憶部520を備える。
CPU16は、複数の車両のそれぞれとの間での各種情報の送受信を行う通信処理部5201、情報表示物抽出部5205、車両特定部5212、指令送信部5213、マップマッチング部5214、及びプローブ情報生成部5215を備える。記憶部520は、地図情報DB520A、プローブ情報DB520B、情報表示物DB520F、車両情報DB520H、及び撮像情報DB520Jを備える。
情報表示物抽出部5205は、プローブ情報DB520Bに格納される、複数の車両のそれぞれのプローブ情報に含まれる撮像装置36の撮像情報から、既知の画像認識処理に基づき、情報表示物を抽出する。そして、情報表示物抽出部5205は、抽出した情報表示物に固有の識別情報を付した上で、識別情報に、当該情報表示物の画像、当該情報表示物の位置情報などのメタ情報を紐づけて、情報表示物DB520Fに保存する。これにより、情報表示物DB520Fには、所定の広告主の広告情報が表示される立て看板やデジタルサイネージなどの予め登録される情報表示物に関する情報の他に、情報表示物抽出部5205により抽出された情報表示物に関する情報が登録される。従って、情報表示物が充実化され、乗員の利便性が向上する。なお、メタ情報として付される情報表示物の位置情報は、抽出元である撮像情報と同じプローブ情報に含まれる車両位置情報そのものであってもよいし、撮像情報から算出される車両に対する情報表示物の相対的な位置情報を考慮した車両位置情報であってもよい。また、情報表示物抽出部5205は、抽出した情報表示物が、既に情報表示物DB520Fに登録される情報表示物と同じである場合、抽出した情報表示物に関する情報を情報表示物DB520Fに保存しない。また、情報表示物抽出部5205による当該処理は、通信処理部5201により複数の車両のそれぞれから逐次受信されるプローブ情報に対応し、リアルタイムに実行されてもよいし、定期的に、ある程度溜まった未処理のプローブ情報に対して実行されてもよい。
車両特定部5212は、車両位置情報に基づき、撮像情報の収集対象の地理的な位置又はエリアを通過した車両を特定する。なお、車両の自動運転に利用される3次元の高度な動的地図情報(ダイナミックマップ)の作成には、実際に車両が走行するフィールドを撮像した最新の画像が必要になる。このダイナミックマップの作成対象となるフィールドが、撮像情報の収集対象の地理的な位置又はエリアの一例になり得る。
車両特定部5212は、例えば、複数の車両のそれぞれから送信される車両位置情報を入力したとき、収集対象の位置又はエリアに車両位置を照合することによって、当該位置又はエリアを通過した車両を判定する。そして、複数の車載機30のそれぞれから送信される車両情報の中から、通過を判定した車両の位置情報を含む車両情報を選択し、選択した車両情報に含まれる車両識別情報を抽出する。車両識別情報を抽出した車両特定部5212は、抽出した車両識別情報を指令送信部5213に転送する。
車両特定部5212からの車両識別情報を入力した指令送信部5213は、通信ネットワークNWを介して、センタサーバ5と通信可能に接続される車両群のうち、当該車両識別情報が割り当てられた車両に対して、撮像情報要求指令を送信する。撮像情報要求指令に対して配信された撮像情報は、データ収集対象エリア情報と対応付けられて、撮像情報DB520Jとして記憶部520に記録される。
マップマッチング部5214は、地図情報DB520Aと、車両位置情報とに基づき、車両が現在位置する道路リンクを特定する。地図情報DB520Aは、GIS(Geographic Information System)データなどにより構成される。GISデータは、交差点に対応するノード、ノード間を接続する道路リンク、建物や道路などの地物に対応するライン、ポリゴンなどを含む。例えば、地図情報DB520Aに含まれる、道路網を構成する複数の道路リンクのそれぞれには、予め識別情報、すなわちリンクIDが規定されている。マップマッチング部5214は、地図情報DB520Aを参照することによって、車両が現在位置する道路リンクのリンクIDを特定する。
プローブ情報生成部5215は、所定周期ごとに、車両から送信された車両情報と、時刻情報と、マップマッチング部5214により特定された道路リンクとを含む、プローブ情報を生成する。そして、プローブ情報生成部5215は、生成したプローブ情報を、プローブ情報DB520Bに格納する。
次に図8などを参照して、表示装置14の構成例と、表示装置14の表示例について説明する。
図8は表示装置14の断面図である。表示装置14は、例えば、車両の窓の内側又は外側に貼り付ける形で、車両に設けられる。なお、表示装置14の車両への配置方法は、これに限定されず、例えば、表示装置14を車両のフレームに固定して、表示装置14の画面を車両の窓の内側又は外側と向き合うように設けてもよい。また表示装置14は、車両の窓の中に埋め込み形で設けてもよい。また、表示装置14は、車両の窓の全体領域を覆うように設けてもよいし、車両の窓の一部領域を覆うように設けてもよい。
図8に示す表示装置14は、例えば、電子透過制御フィルム14aを、2つの透明OLED14b1及び透明OLED14b2で挟み込んだ構造を有する。以下では、2つの透明OLED14b1及び透明OLED14b2を区別しない場合、「透明OLED」と称する。電子透過制御フィルム14aは、透明度を変更可能な透過型表示部の一例である。透明OLED14b1及び透明OLED14b2は、表示情報を表示可能な表示情報表示部の一例である。
電子透過制御フィルム14aは、例えば、透明度(可視光透過率)を変更することにより、車両の窓越しに見える風景の濃淡を制御したり、透明OLEDに表示される画像の濃淡を制御したりすることができる。電子透過制御フィルム14aは、電子透過制御フィルム14aの全体の透明度を均一に変更できるものでもよいし、電子透過制御フィルム14aの一部領域の透明度を変更できるものでもよい。電子透過制御フィルム14aの透明度を変更する方法としては、例えば、エレクトロクロミック方式、エレクトロクロミック方式よりも高速な調光制御が可能なガスクロミック方式などを例示できる。電子透過制御フィルム14aの一部領域の透明度を変更する場合、ローカルディミング技術や、非特許文献1に開示される技術を利用できる(非特許文献1:https://www.jst.go.jp/pr/announce/20171017-3/index.html)。
透明OLED14b1は、電子透過制御フィルム14aの第1端面側に向けられる透明ディスプレイの一例である。電子透過制御フィルム14aの第1端面側は、例えば、窓の内側である。透明OLED14b2は、電子透過制御フィルム14aの第1端面側とは反対側の第2端面側に向けられる透明ディスプレイの一例である。電子透過制御フィルム14aの第2端面側は、車両の外側である。なお、表示装置14は、透明OLEDに代えて、透明液晶ディスプレイを備えるものでもよい。
表示装置14は、2つの透明OLEDを備えることにより、窓の内側と外側で互いに異なる表示情報を表示させることができる。
例えば、自動運転中の車両内で、ゲームを楽しむ乗員がいる場合、図8の左側に示すように、電子透過制御フィルム14aの透明度を低くした状態(例えば可視光透過率が30%以下)で、透明OLED14b1に例えばゲームのプレイ中の画面を表示させ、透明OLED14b2に当該画面のキャラクタを拡大して表示させることができる。
また、自動運転中の車両内で、ヨガ、シャドーボクシングなどのエクササイズを楽しむ乗員がいる場合、図8の右側に示すように、電子透過制御フィルム14aの透明度を高くした状態で、透明OLED14b1にはエクササイズのインストラクションビデオ映像を表示させて、透明OLED14b2には車両内で運動中の人の動画像を表示させることができる。
また、電子透過制御フィルム14aの透明度を低くした状態で、透明OLED14b2には、地図などのナビゲーション画面を表示させて、透明OLED14b2には、車両内の運転中の人の姿や、広告会社から配信される広告映像などを表示させることも可能である。
また、図8の右側に示すように、電子透過制御フィルム14aの透明度を高くした状態(例えば可視光透過率が80%以上)で、フロントガラスに設けられた表示装置14の透明OLED14b1に、地図などのナビゲーション画面を表示させる。そして、当該表示装置14の透明OLED14b2に、表示情報を表示させないことで、フロントガラス越しの風景に、ナビゲーション画面を重ねて表示させることができる。
また、2つの透明OLEDには、それぞれに異なる表示情報を表示させてもよいし、互いに同一又は類似の表示情報を表示させてもよい。例えば、自動運転中の車両内で、エクササイズを楽しむ乗員がいる場合、電子透過制御フィルム14aの透明度を低くした状態で、透明OLED14b1に、インストラクションビデオ映像のみを表示させ、透明OLED14b2に、インストラクションビデオ映像と運動中の人の動画像とを2画面表示させてもよい。
なお、表示装置14の構成例は、図示例に限定されるものではない。例えば、表示装置14は、2つの透明OLEDの内、一方の透明OLEDのみ備えるように構成してもよい。
表示装置14の透明度は、移動体の走行に関わる走行情報に基づき変えることができる。移動体の走行に関わる走行情報は、例えば、車両の速度(車速)情報、車両の現在位置周囲の天候情報、現在時間情報、車両状態情報、交通情報、車両走行モードを示す情報などである。また、表示装置14の透明度は、段階的に変えることも、連続的に変えることもできる。以下では、透明度を変える例について説明する。
車速に基づき透明度を変更する場合、表示制御部26は、例えば、車速と透明度を対応付けたテーブル情報を用いる。当該テーブル情報は、メモリ装置32Bに予め記録されたものでもよいし、センタサーバ5から配信されるものでもよい。車速情報を入力した表示制御部26は、当該テーブル情報を参照し、例えば、第1速度領域では第1透明度にして、第1速度範囲よりも高い第2速度範囲では、第1透明度より低い第2透明度にする。第1透明度は、例えば可視光透過率が80%の状態である。第2透明度は、例えば可視光透過率が30%の状態である。第1速度領域は、例えば時速0km/hから時速80km/hまでの速度である。第2速度領域は、例えば時速80km/h以上の速度である。これにより、例えば、自動運転モードで、第1速度領域で車両が町中を走行しているときに、障害物などの回避を必要とする場合でも、運転手は窓越しの風景を視認できるため、障害物などを避ける操作を即座に行うことができる。また、自動運転モードで、車両がバイパス道路、高速道路などを第2速度領域で走行中の場合、障害物などを避ける場面が少ないため、窓越しの風景などが遮られることで、乗員が音楽鑑賞や読書などに集中できる。なお、透明度は、車速に応じて段階的に変更させてもよいし、車速に応じて連続的に変更させてもよい。例えば、第1速度領域では、例えば車速が時速0km/hから時速80km/hまで高くなるに従って、透明度が連続的に低くなるようにしてもよい。また、車速に基づき透明度を変更する場合、表示制御部26は、風景変化が少ない遠方部分(窓の上部)は、透明度を高くし、逆に風景変化が多い部分(窓の下部)は、透明度を低くするように構成してもよい。
天候に基づき透明度を変更する場合、表示制御部26は、例えば、インターネットで配信される天気情報、ワイパーの動作状態情報、デフォッガの動作状態情報などを利用して、透明度を変更することができる。例えば、晴天時は、表示装置14の全体の透明度を50%付近に設定することで、運転手及び同乗者が眩しさを感じることなく、表示画像への没頭感を高めることができる。また、曇天時は、晴天時に比べて視認性が低下するため、表示制御部26は、例えば、表示装置14の中心よりも下側の領域の透明度を高くして、表示装置14の中心よりも上側の領域の透明度を低くする。これにより、表示装置14の一部領域が遮光されつつ、残りの領域が遮光されずに車外状況を確認できる状態となる。従って、雲の乱反射による眩しさを軽減しながら、交通状況を把握できるため、歩行者などの飛び出しなどに対して回避操作が可能である。また同乗者は表示画像などを楽しむことができる。また、雨天時は、曇天時よりも視認性が低下するため、表示制御部26は、例えば、表示装置14の全体の可視光透過率を80%付近など、高い透明度に設定する。これにより、雨により視界が悪い状況でも、信号機、交差点、周囲の車両などが把握し易くなり、歩行者などの飛び出しなどに対して回避操作が可能である。また、フロントガラスに設けられる表示装置14の透明度が高い状態でも、サイドガラスなどに設けられる表示装置14の透明度を低い状態にすることで、同乗者は表示画像などを楽しむことができる。
時刻に基づき透明度を変更する場合、例えば、早朝、日中、夜間、深夜などのそれぞれの時間帯と、これらの時間帯毎に異なる複数の透明度とを対応付けたテーブル情報を利用することで、時刻に応じて、透明度を変更することができる。当該テーブル情報は、メモリ装置32Bに予め記録されたものでもよいし、センタサーバ5から配信されるものでもよい。例えば、時刻の情報を入力した表示制御部26は、当該テーブル情報を参照し、早朝と日中では運転手などの眩しさを軽減するため、表示装置14の全体の透明度を50%付近に設定する。また、表示制御部26は、夜間と深夜では、視界を確保するため、表示装置14の全体の透明度を80%付近に設定する。
また、表示制御部26は、車内の明るさと車外の明るさを比較して、車内の明るさが車外よりも明るいときにのみ、透明度を低くするように構成してもよい。車内の明るさと車外の明るさとの比較は、自動運転の際に車外を撮影する車外撮影装置のホワイトバランス調整前の平均輝度レベルと、車内を撮影する内部撮影装置のホワイトバランス調整前の平均輝度レベルとの比較により行われる。
車両状態情報に基づき透明度を変更する場合、例えば、車両状態情報の種別毎にテーブル情報を複数用意し、それぞれのテーブル情報に、例えばアクセル開度、ブレーキの踏み込み量、ハンドルの操舵量などに対する透明度が対応付けられている。当該テーブル情報は、メモリ装置32Bに予め記録されたものでもよいし、センタサーバ5から配信されるものでもよい。
アクセル開度に関する情報を入力した表示制御部26は、例えば、アクセル開度が小さい場合、表示装置14の中心よりも下側の領域の透明度を80%付近に設定し、表示装置14の中心よりも上側の領域の透明度を30%付近に設定する。これにより、例えば、高速道路などを一定速度で車両が巡航する場面では、表示装置14の一部領域が遮光されるため、運転手に対する太陽光などの眩しさを軽減できる。また同乗者は、透明度が低い領域に表示される画像などを楽しむことができる。
アクセル開度に関する情報を入力した表示制御部26は、例えば、アクセル開度が大きい場合、表示装置14の全体の透明度を80%付近に設定する。これにより、例えば、山道のようにカーブが連続する急勾配の上り坂などを車両が走行する場合、表示装置14が遮光されないため、運転手の安全運転に寄与すると共に、同乗者は風景に重畳して表示される表示画像などを楽しむことができる。
ブレーキの踏み込み量に関する情報を入力した表示制御部26は、例えば、一定時間中のブレーキの踏み込み回数が少なく、又は一定時間中のブレーキの踏み込み量が少ない場合、表示装置14の中心よりも下側の領域の透明度を80%付近に設定し、表示装置14の中心よりも上側の領域の透明度を30%付近に設定する。これにより、例えば、高速道路などを車両が巡航する場面では、表示装置14の一部領域が遮光されるため、運転手に対する太陽光などの眩しさを軽減できる。また同乗者は残りの領域に表示される画像などを楽しむことができる。
ブレーキの踏み込み量に関する情報を入力した表示制御部26は、例えば、一定時間中のブレーキの踏み込み回数が多く、又は一定時間中のブレーキの踏み込み量が多い場合、表示装置14の全体の透明度を80%付近に設定する。これにより、例えば、交通量が多い市街地を車両が走行する場面では、表示装置14が遮光されないため、運転手の安全運転に寄与すると共に、同乗者は風景に重畳して表示される表示画像などを楽しむことができる。
ハンドルの操舵量に関する情報を入力した表示制御部26は、例えば、一定時間中のハンドルの操舵回数が少なく、又は一定時間中のハンドルの操舵量が小さい場合、表示装置14の中心よりも下側の領域の透明度を80%付近に設定し、表示装置14の中心よりも上側の領域の透明度を30%付近に設定する。これにより、例えば、高速道路などを車両が巡航する場面では、表示装置14の一部領域が遮光されるため、運転手に対する太陽光などの眩しさを軽減できる。また同乗者は残りの領域に表示される画像などを楽しむことができる。
ハンドルの操舵量に関する情報を入力した表示制御部26は、例えば、一定時間中のハンドルの操舵回数が多く、又は一定時間中のハンドルの操舵量が大きい場合、表示装置14の全体の透明度を80%付近に設定する。これにより、例えば、交通量が多い市街地を車両が走行する場面では、表示装置14が遮光されないため、運転手の安全運転に寄与すると共に、同乗者は、風景に重畳して表示される表示画像などを楽しむことができる。
交通情報に基づき透明度を変更する場合、表示制御部26は、道路の混雑状況に応じて、表示装置14の透明度を変更してもよい。具体的には、高速道路を走行時に配信される交通情報により、車両の走行中の道路で数分程度の渋滞が発生している場合、車速が短時間低下するため、表示制御部26は、同乗者などが窓越しの風景を楽しむことができるように、透明度を80%付近に設定する。一方、車両の走行中の道路で数十分以上の渋滞が発生している場合、比較的長い時間で低速での運転が強いられる。この場合、表示制御部26は、変化が乏しい窓越しの風景よりも、表示画像により車両の運転手などを楽しませるため、透明度を30%付近に設定し、渋滞が解消したとき、透明度を30%付近から80%付近に変更させる。
車両走行モードを示す情報に基づき透明度を変更する場合、表示制御部26は、例えば、手動運転モードか自動運転モード(運転支援モード、半自動運転モードなどを含む)かによって、透明度を変更させる。また表示制御部26は、手動運転モードが選択されているときに、省燃費走行が可能なエコ運転モード、アクティブな運転が可能なスポーツ運転モードなどによって、透明度を変更させてもよい。この他にも、表示制御部26は、乗客の選択により、例えば車両を完全なプライベート空間として利用する場合は、全ての窓の透明度を下げるように構成してもよい。
なお、表示装置14は、電子透過制御フィルム14aをヘッドアップディスプレイに組み合わせたものでもよい。この場合、ヘッドアップユニットから投射される情報を、反射ミラーなどを介して、窓に設けられた表示装置14に投影することで、虚像として運転手に視認させることができる。このとき、電子透過制御フィルム14aの透明度を走行状態に応じて変化させることにより、運転を細やかにアシストできる。例えば、車両が雪道を走行している場合、表示装置14は、電子透過制御フィルム14aの全体の内、虚像が投射される一部領域の透明度を、他の領域の透明度よりも低くすることで、雪道と重なる虚像を鮮明に表示させることができる。
なお、ヘッドアップディスプレイには、ヘッドアップディスプレイの虚像を視認しやすくするために、ハーフミラーに近い特殊なフィルムを乗客に近い面に貼り合わせたものや、ガラス内部に中間層として特殊なフィルム状のものを挟んだものなどがある。特に、ハーフミラーに近い特殊なフィルムを用いたヘッドアップディスプレイは、車外が車内よりも暗い状態では、ほぼミラーとなる。すなわち、車外が車内よりも暗い状況下では、車内の様子がハーフミラー越しに映り込んでしまう。そのため、上記の透明OLEDの輝度を高めることにより、透明OLEDのコントラストは悪化するが、黒レベル(黒輝度)を上げるなどの映像調整、或いは、黒を含まない映像としたうえで、ヘッドアップディスプレイの表示部のみを、部分的に透過率を下げて画像の表示を行うといった使い方の方がよい。上述のハーフミラーの特性に近い特殊なフィルム以外には、特定波長のみを回折するHOE(Holographic Optical Element)を例示でき、この場合、上述の映像調整は不要となる。
この他にも、表示制御部26は、例えばV2X通信で配信される情報を利用して、透明度を変更させてもよい。V2X通信では、車車間通信だけでなく、車両と通信端末を有する人との通信、車両と路側機との通信などが可能である。V2X通信では、交通信号の状態を示す情報、交通規制情報、交通障害情報(路面凍結、道路冠水、道路上の落下物などに関する情報)、車両周囲に存在する移動物体の位置情報などが提供される。これらの情報を利用することで、例えば、表示装置14を搭載した車両が右折する際、当該車両の後方から当該車両に接近する自転車、バイクなどの移動体が存在するとき、表示装置14に当該移動体をリアルタイムに表示させることも可能である。また、当該移動体が車両までの距離が設定距離よりも小さくなると、表示制御部26は、サイドガラスなどに設けられる電子透過制御フィルム14aの透明度を、低い状態から高い状態に切り替えることで、運転手に当該移動体を視認させることもできる。また、表示制御部26は、車両への移動体の衝突を回避できないと判断される場合、警告を促すメッセージ情報を、表示装置14に表示してもよい。具体的には、表示制御部26は、例えば、外部撮像装置から得られる撮像情報を利用することにより、車両に接近する移動体の画像を、表示装置14にリアルタイムに表示させると共に、車両周囲に存在する移動体の位置、当該移動体の単位時間当たりの移動量などから、移動体が車両に接近する速度を推定する。そして、表示制御部26は、推定速度から、車両への移動体の衝突を回避できないと判断される場合、警告を促すメッセージ情報を、表示装置14に表示する。また、表示制御部26は、冠水情報を受信した場合、ナビゲーション装置と連携することにより、冠水場所、冠水量、冠水場所を迂回する迂回路などを割り出して、表示装置14に表示させることもできる。
次に図9などを参照して、表示装置14の画面における透明度の変更例、表示情報の表示例を説明する。
図9は車速に応じて透明度を変化させる状態を示す図である。図9に示すように、車両が停車しているとき又は車速が一定速度以下のときには、透明度が高く、窓2越しの風景の風景を楽しむことができる。また、車両が走行を開始したとき又は車速が一定速度を超えたときには、表示装置14の透明が低くなる。なお、透明度は、前述したように、車速に応じて段階的に又は連続的に変化させてもよい。
図10は透明度の変化に合わせてVR画像などを表示させる状態を示す図である。図10に示すように、車速に連動して透明度を低下させることにより、窓2越しの風景が見えない状態にして、所定のアプリケーションが実行させることにより、表示装置14上でVR画像を楽しむことができる。なお、VR画像の生成には、例えばセンタサーバ5から配信されるダイナミックマップを利用することができる。これにより、車両の現在位置に対応した現実世界を仮想現実として表示できる。
図11は透明度の変化に合わせてAR試着、ARメイクなどを行う状態を示す図である。AR試着には、スマートフォンなどを利用して撮像したユーザの撮像画像に、衣服の画像を合成する技術が利用される(例えば特開2013-101529号公報参照)。ARメイクには、例えば非特許文献2に開示される技術を利用できる(非特許文献2:https://bae.dentsutec.co.jp/articles/makeup/)。図11に示すように、車速に連動して透明度を低下させることにより、窓2越しの風景が見えない状態にして、所定のアプリケーションが実行させることにより、表示装置14上でAR試着、ARメイクなどを楽しむことができる。特にレベル4の自動運転が実現されると、移動中の車内でのAR試着、ARメイクなど需要が急激に高まる可能性があり、このようなニーズに対して本実施の形態に係る表示装置14が有用である。
図12は表示装置の透明度を高くして窓越しの風景にAR画像などを重畳表示させる状態を示す図である。図12に示すように、例えば車両が徐行又は停車しているとき、表示位置決定部22で決定された表示情報の表示位置を利用することで、運転手などが視認している風景(例えば山頂)に、AR画像3を表示させることができる。このとき表示装置14の透明度が高い状態に設定されている。
図13はホットスポットなどの情報を表示させる状態を示す図である。図13に示すように、表示装置14にバードビュー15を重畳表示させることも可能である。さらに、バードビュー15に表示されるホットスポット18などの情報が選択されたときに、表示装置14の画面上に当該情報の詳細内容を表示させてもよい。当該情報は、例えば、乗員の興味に直結する情報であり、具体的には、特定の企業(A社17など)の広告、イベント情報などである。
図14は車両内外で互いに異なる画像を表示させる状態を示す図である。図14の下側に示すように、例えば、自動運転中の車両内の人が、人の動きに連動してキャラクタが動くゲームを楽しむ場合、電子透過制御フィルム14aの透明度を低くした状態で、透明OLED14b1にはゲーム画面を表示させて、透明OLED14b2には車両内の人の画像を拡大して表示させることができる。
この他にも、例えば、表示装置14の一部領域の透明度を、その周囲の領域の透明度よりも低くさせるローカルディミングの機能を利用することで、透明度が低い領域には、例えば走行経路全体のバードビューなどを表示し、透明度が高い領域には、図10、図11、図12などに示される画面を表示させてもよい。
さらに、表示装置14は、は、例えば透明OLEDを両面から遮光フィルム(例えば電子透過制御フィルム14a)で挟み込んだ構造のものでもよい。このように構成した場合、表示装置14は、遮光フィルムがOFFのとき、遮光フィルムの透明度が高いので、2枚の透明ディスプレイ越しに、車内から風景を望むことができる。一方、遮光フィルムがONのとき、遮光フィルムの透明度が低いので、車内と車外に別々の画像を表示できる。このとき、車内には、例えば乗馬椅子を用いた遊具で競技している様子や、運動による消費カロリーなどを表示し、車外には、乗員がデコレーションしたキャラクタが遊具の動きに合わせた動くAR画像を表示することが可能となる。これによって、車内での楽しみや車外へのアピールが可能となり、車内の乗員と車外の観客の双方にとってのエンターテイメント性が高まる。
表示装置14は、例えば、車両が特定の場所に進入したときの透明度を、当該場所に進入する前の透明度と異ならせてもよい。例えば、表示制御部26は、地図情報に利用することで、車両がトンネルに進入したことを検出したとき、サイドガラスに設けられる表示装置14の透明度を低い状態に維持することによって、画像を楽しめる状態にしつつ、フロントガラスに設けられる表示装置14の透明度を高くすることによって、運転手の安全運転をアシストするようにしてもよい。また、表示制御部26は、地図情報に利用することで、車両がトンネルから出たことを検出したとき、サイドガラスに設けられる表示装置14の透明度は変えずに、フロントガラスに設けられる表示装置14の透明度を高くすることにより、歩行者などの飛び出しなどに対して、運転手が回避操作を行い易くしてもよい。
また、表示装置14に表示される画像は、前述した走行に関わる走行情報に応じて、変化させてもよい。例えば、表示制御部26は、地図情報に利用することで、車両が特定の建物の前に到着したことを検出したとき、この建物に設定されるキャラクタを、センタサーバ5経由で取得して、表示装置14に表示させてもよい。
また、表示装置14は、例えば、車両が所定エリアに進入したときに、広告、キャラクタなどのオブジェクト情報を表示させて、このオブジェクト情報を、移動体が移動している時間帯、ユーザの属性などに応じて、変更してもよい。これにより、例えば、子供に見せたくない画像の表示を抑制でき、また、夜間のように街全体が暗い状態でも、建物などに紐付けられたキャラクタなどを表示装置14に介して視認できる。
なお、本実施の形態に係る表示装置14には、移動体の窓に設けられる透過型表示部を少なくとも備えるものとし、透過型表示部に表示情報を重畳して表示させる表示情報表示部を備えていなくてもよい。例えば、透明度を高めることによって、車両内の人は窓越しの風景を楽しむことができ、透明度を低めることによって、読書や音楽鑑賞に集中できる環境を構築できる。また、透明度を高めることによって、例えば、車両外の人に対して、車内でエクササイズやゲームなどを楽しむ人の姿を見せつけるなどの演出も可能になる。このように、本実施の形態に係る表示装置14によれば、透明度が走行状態などに応じて変化することで、移動体の窓のエンターテインメント性を高めることができる。ただし、透過型表示部に表示情報を重畳して表示させる表示情報表示部をさらに備えることによって、例えば、走行情報に基づき、透明度を変更すると共に、表示情報表示部の表示情報を変更することが可能になる。これにより、移動体の窓のエンターテインメント性をより一層高めることができる。
また、眼鏡越しに周囲の人を出現可能なヘッドマウントディスプレイなどを装着した人は、個人のみが映像などを楽しめるが、眼鏡越しに出現する周囲の人と映像などを共有できず、眼鏡越しに出現する周囲の人とのフェイスツーフェイスのコミュニケーションがとれずに、楽しみを共有できない。本実施の形態に係る表示装置14によれば、透明度の変化させることにより、車両内外の人同士でも映像などを供給できるため、車両内外の人同士のフェイスツーフェイスでのコミュニケーションを実現可能な新たなコミュニケーションツールとして機能し得る。
図15は表示装置の表示方法を示すフローチャートである。本実施の形態に係る表示装置14の表示方法は、移動体の走行に関わる走行情報を入力するステップ(S1)と、入力した走行情報に基づき、移動体に設けられる透過型表示部の透明度を変更するステップ(S2)と、入力した走行情報に基づき、透明度が変更される透過型表示部と重なるように表示情報を表示させるステップ(S3)と、を含む。
以上に説明したように、本実施の形態に係る表示装置14は、移動体の窓に設けられる透過型表示部を備え、移動体の走行に関わる走行情報に基づき、透過型表示部の透明度を変更する。これにより、透明度が走行状態などに応じて変化することで、移動体の窓のエンターテインメント性を高めることができる。
また本実施の形態に係る表示装置14は、移動体の速度を示す走行情報に基づき、透明度を変更するように構成してもよい。
また本実施の形態に係る表示装置14は、速度が高くなるに従い、透明度を低めるように構成してもよいし、速度が高くなるに従い、透明度を高めるように構成してもよい。
また本実施の形態に係る表示装置14は、速度の変化に対して透明度を段階的に変更するように構成してもよいし、速度の変化に対して透明度を連続的に変更するように構成してもよい。
また本実施の形態に係る表示装置14は、移動体の位置を示す走行情報に基づき、透明度を変更するように構成してもよい。
また本実施の形態に係る表示装置14は、移動体が所定の位置が進入したときの透明度を、移動体が当該位置に進入する前の透明度と異ならせるように構成してもよい。
また本実施の形態に係る表示装置14は、移動体の周囲の天候を示す走行情報、移動体が移動している時間帯を示す走行情報、ユーザに対する報知を示す走行情報、ユーザの属性を示す走行情報などに基づき、透明度を変更するように構成してもよい。
ユーザに対する報知を示す走行情報は、例えば、緊急地震速報、地震のマグニチュードレベルを表す情報、暴風警報などである。例えば、表示装置14は、地震のマグニチュードレベルが比較的低い場合、透明度を低い状態に維持させ、地震のマグニチュードレベルが比較的高い場合、透明度を低い状態から高い状態に変更させることで、車両周囲の状況を運転手などに視認させることができる。
ユーザの属性を示す走行情報は、走行する車両の乗員に関する情報であり、例えばユーザID、性別、生年月日、職業、居住地などである。例えば、地図上の特定の地点にアニメキャラクタの情報が埋め込まれている場合、子供が車両に搭乗しているときには、表示制御部26は、撮像情報を用いて、車両内の乗員の顔を認識し、さらに子供であるか否かを判定した上で、子供である場合には、地図情報に利用してキャラクタが存在する地点に車両が近づいたときに、そのキャラクタを表示装置14に表示させることができる。
また車両の速度によっては、そのキャラクタの場所を短時間で通過してしまう場合がある。そのため、車速が高いときには、予めキャラクタが搭乗する場所の方角、その場所までの距離などを、表示装置14の画面上に文字情報などで表示させてもよい。
また本実施の形態に係る表示装置14は、走行情報に基づき、透過型表示部の全体の内、一部領域の透明度を変更するように構成してもよい。
また本実施の形態に係る表示装置14は、透過型表示部に表示情報を重畳して表示させる表示情報表示部を備え、走行情報に基づき、透明度を変更すると共に、表示情報表示部の表示情報を変更するように構成してもよい。
また本実施の形態に係る表示装置14の表示情報表示部は、透明度の変更と共に、AR画像をMR画像に変更し、MR画像をAR画像に変更し、MR画像をVR画像に変更し、VR画像をMR画像に変更し、VR画像をAR画像に変更し、又は、AR画像をVR画像に変更するように構成してもよい。
なお、表示制御部26は、ECU32に組み込んでもよいし、表示装置14に組み込んでもよい。また表示制御部26は、移動体の停止時の透明度を移動体の走行中の透明度よりも高くするように構成してもよい。また表示制御部26は、歩行者の属性を示す走行情報に基づき、透明度を変更するように構成してもよい。
なお、表示装置14は、上記の構成例に限定されず、透明液晶ディスプレイ、或いは、透明有機ELディスプレイ、透明マイクロLED、プロジェクタ映像を結像する透明スクリーンフィルムなどに、光透過率が電子的に変化する調光フィルムなどが、積層して張り合わせられた構造のものでもよい。ガラスに積層するフィルムは、車内から視認できるガラス外形の例えば90%以内に配置する。これにより、人が車内で閉じ込められた際に、窓を割って脱出する際に発生するガラスの飛散抑制も兼ねることができる。
また表示情報表示部は、透過型表示部越しの風景が見やすくなるように透明度を変更し、又は透過型表示部越しの風景が見にくくなるように透明度を変更するように構成しても良い。
以上、図面を参照しながら各種の実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、開示の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
以上、本開示の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
本開示の一実施例は、表示装置及び車両に好適である。
1 表示システム
3 移動体
5 センタサーバ
14 表示装置
14a 電子透過制御フィルム
22 表示位置決定部
26 表示制御部
30 車載機
32A 補助記憶装置
32B メモリ装置
32D インタフェース装置
32E バスライン
33 GPSモジュール
34 ACCスイッチ
35 センサ
36 撮像装置
51 通信機器
52 情報処理装置
321 車両情報送受信部
323 撮像情報管理部
520 記憶部
5201 通信処理部
5205 情報表示物抽出部
5212 車両特定部
5213 指令送信部
5214 マップマッチング部
5215 プローブ情報生成部
d1 表示情報
d2 表示情報
d3 表示情報

Claims (20)

  1. 移動体に設けられる透過型表示部と、
    前記移動体の走行に関わる走行情報に基づき、前記透過型表示部の透明度を変更する表示制御部と、
    を備える表示装置。
  2. 前記移動体の速度を示す前記走行情報に基づき、前記透明度を変更する請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記速度が高くなるに従い、前記透明度を低める請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記速度が高くなるに従い、前記透明度を高める請求項2に記載の表示装置。
  5. 前記速度の変化に対して前記透明度を段階的に変更する請求項3又は4に記載の表示装置。
  6. 前記速度の変化に対して前記透明度を連続的に変更する請求項3又は4に記載の表示装置。
  7. 前記移動体の停止時の前記透明度を、前記移動体の走行中の前記透明度よりも高くする請求項2に記載の表示装置。
  8. 前記移動体の位置を示す前記走行情報に基づき、前記透明度を変更する請求項1に記載の表示装置。
  9. 前記移動体が所定の位置が進入したときの前記透明度を、前記移動体が当該位置に進入する前の前記透明度と異ならせる請求項2に記載の表示装置。
  10. 前記移動体の周囲の天候を示す前記走行情報に基づき、前記透明度を変更する請求項1に記載の表示装置。
  11. 前記移動体が移動している時間帯を示す前記走行情報に基づき、前記透明度を変更する請求項1に記載の表示装置。
  12. ユーザに対する報知を示す前記走行情報に基づき、前記透明度を変更する請求項1に記載の表示装置。
  13. ユーザの属性を示す前記走行情報に基づき、前記透明度を変更する請求項1に記載の表示装置。
  14. 歩行者の属性を示す前記走行情報に基づき、前記透明度を変更する請求項1に記載の表示装置。
  15. 前記走行情報に基づき、前記透過型表示部の全体の内、一部領域の透明度を変更する請求項1から14の何れか一項に記載の表示装置。
  16. 前記透過型表示部に表示情報を重畳して表示させる表示情報表示部を備え、
    前記走行情報に基づき、前記透明度を変更すると共に、前記表示情報表示部の表示情報を変更する請求項1から14の何れか一項に記載の表示装置。
  17. 前記表示情報表示部は、前記透明度の変更と共に、AR画像をMR画像に変更し、MR画像をAR画像に変更し、MR画像をVR画像に変更し、VR画像をMR画像に変更し、VR画像をAR画像に変更し、又は、AR画像をVR画像に変更する請求項16に記載の表示装置。
  18. 前記表示情報表示部は、前記透過型表示部越しの風景が見やすくなるように前記透明度を変更し、又は透過型表示部越しの風景が見にくくなるように前記透明度を変更する請求項1から17の何れか一項に記載の表示装置。
  19. 請求項1から18の何れか一項に記載の表示装置を備えた車両。
  20. 移動体の走行に関わる走行情報を入力するステップと、
    入力した前記走行情報に基づき、前記移動体に設けられる透過型表示部の透明度を変更するステップと、
    入力した前記走行情報に基づき、透明度が変更される前記透過型表示部と重なるように表示情報を表示させるステップと、
    を含む表示方法。
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