JP2021146743A - 車両運転支援装置、車両運転支援システム - Google Patents

車両運転支援装置、車両運転支援システム Download PDF

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Abstract

【課題】ハードウェア設備にかかるコストを抑え、かつ、乗員の安全を確保する。【解決手段】車両運転支援システム100は、車両運転支援装置10と携帯機20とで構成される。車両30の自動運転中に、車室内に居る運転者が携帯する携帯機20と、車両30に搭載されたパッシブエントリ用の無線通信部11との無線通信の結果に基づいて、移動判定部4が車室内での携帯機20の移動の有無を判定する。そして、移動判定部4により携帯機20の移動が有ったと判定されると、携帯機20を携帯する運転者も移動したとみなして、警報部5が表示出力部12または音声出力部13により警報を出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両の安全な運転を支援する車両運転支援装置および車両運転支援システムに関する。
車両の安全な運転を支援する車両運転支援用の装置が種々提案されている。たとえば、特許文献1に開示された装置では、車両の自動運転中であっても、運転者が運転席から離席またはそれに類する行為に及ぶことは危険であるため、それらの危険行為をセンサにより検出する。センサは、運転者が装着する心電センサまたは血圧センサから成る。センサにより運転者の危険行為が検出されると、当該行為を止めさせるように、運転者に対してディスプレイやスピーカなどにより警報を出力する。
また、特許文献2に開示された装置では、ワンマンバスの走行中に、乗員が席から立ち上がったり、通路を移動したりしたことを、車室内に設置されたCW(Continuous Wave)ドップラセンサにより検出すると、車両の走行速度を低下させたり、警報を出力したりする。
また、特許文献3に開示された装置では、車両の運転席をカメラで撮像した画像に基づいて、運転者がシートに着座していないことを検出すると、車両の走行速度を低下させたり、警報を出力したりする。
また、特許文献4に開示された装置では、車両の許可ユーザが携帯する携帯機のIDを予め登録しておき、携帯機が発する信号を車両に設けた複数のアンテナで受信した結果に基づいて、携帯機の位置を検出する。そして、携帯機が運転席付近などの所定位置に有ることを検出すると、所定位置に居る乗員が許可ユーザであると判定し、車両が自動運転モードに設定される。
特開2018−192907号公報 特開2014−32625号公報 特開2018−149990号公報 特開2018−127032号公報
従来、車両の走行中に、乗員が立ち上がったり、移動したりしたことをセンサやカメラにより検出すると、安全を確保するために警報を出力していた。しかし、乗員のそのような行為を検出するために専用のセンサやカメラを設けると、ハードウェア設備が増加して、その分コストがアップしてしまう。なお、特許文献4は、車両の自動運転開始前に、車載機と携帯機との通信の結果から、携帯機を携帯する乗員が所定位置に居るか否かを判定するものであり、当該乗員の移動を検出するものではない。
本発明の課題は、ハードウェア設備にかかるコストを抑え、かつ、乗員の安全を確保することができる車両運転支援装置および車両運転支援システムを提供することである。
本発明の車両運転支援装置は、車両の運転中に、車室内に居る乗員が移動すると、警報を出力する装置であって、乗員が携帯する携帯機と車両に搭載された無線通信部との無線通信の結果に基づいて、車室内での携帯機の移動の有無を判定する移動判定部と、この移動判定部により携帯機の移動が有ったと判定されたときに警報を出力する警報部とを備える。
また、本発明の車両運転支援システムは、車両の運転中に、車室内に居る乗員が移動すると、警報を出力するシステムであって、乗員に対して警報を出力する出力部と、乗員が携帯する携帯機と、この携帯機と無線で通信する無線通信部と、携帯機と無線通信部との通信の結果に基づいて、車室内での携帯機の移動の有無を判定する移動判定部と、この移動判定部により携帯機の移動が有ったと判定されたときに、出力部により警報を出力する警報部とを備える。
上記構成によると、車両の運転中に、車室内に居る乗員が携帯する携帯機と、車両に搭載された無線通信部との無線通信の結果に基づいて、車室内での携帯機の移動の有無が判定される。つまり、乗員の移動の有無を判定するために、専用のセンサやカメラを車両に設けるのではなく、車両に備わっている既存の無線通信部を用いているので、ハードウェア設備の増加を抑えて、その分コストを低く抑えることができる。そして、車室内での携帯機の移動が有ったと判定すると、乗員の移動が有ったとみなして、警報を出力するので、乗員が着座せずに移動するのを止めさせることができ、乗員の安全を確保することが可能となる。
本発明では、乗員が車両の運転を継続する意思を入力するための入力部がさらに備わっていてもよい。また、警報が出力されてから所定時間内に、入力部による入力に基づいて、乗員が車両の運転を継続する意思を有しているか否かを確認する意思確認部と、意思確認部の確認結果を記録する意思記録部と、意思確認部により運転継続の意思が有ったことが確認されると、車両の運転の継続を許可し、意思確認部により運転継続の意思が無かったことが確認されると、車両の運転の継続を禁止する制御部とがさらに備わっていてもよい。
また、本発明では、車両の自動運転を制御する自動運転制御部がさらに備わっていてもよい。また、携帯機と無線通信部との通信の結果に基づいて、携帯機の位置を検出する位置検出部と、車両の自動運転への移行前に、位置検出部により検出された携帯機の位置が車室内の所定位置に有れば、当該所定位置を携帯機の初期位置として記録する位置記録部がさらに備わっていてもよい。そして、車両の自動運転への移行前に、位置検出部により検出された携帯機の位置が所定位置に無ければ、警報部は、携帯機を所定位置に位置させるように出力部により警報を出力し、制御部は、車両の自動運転への移行を禁止してもよい。また、車両の自動運転中に、移動判定部は、位置記録部により記録された初期位置からの携帯機の移動の有無を判定し、意思確認部は、車両の自動運転を継続する意思の有無を確認し、制御部は、意思確認部により自動運転継続の意思が有ったことが確認されると、車両の自動運転の継続を許可し、意思確認部により自動運転継続の意思が無かったことが確認されると、車両の自動運転の継続を禁止してもよい。さらに、自動運転制御部は、制御部により自動運転の継続が許可されると、車両の自動運転を継続し、制御部により自動運転の継続が禁止されると、車両に所定の危険回避動作を実行させてもよい。
さらに、本発明では、移動判定部は、車両の運転者が携帯する携帯機と無線通信部との通信の結果に基づいて、当該携帯機の移動の有無を判定してもよい。
本発明によれば、ハードウェア設備にかかるコストを抑え、かつ、乗員の安全を確保することができる車両運転支援装置および車両運転支援システムを提供することが可能となる。
本発明の実施形態の車両運転支援システムの電気的構成図である。 図1の車両運転支援システムが搭載された車両を示した図である。 図1の車両運転支援システムにおける携帯機位置記録動作を示したフローチャートである。 図1の車両運転支援システムにおける携帯機移動判定動作を示したフローチャートである。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照しながら説明する。各図において、同一の部分または対応する部分には、同一符号を付してある。
まず、実施形態の車両運転支援システムおよび車両運転支援装置の構成を説明する。
図1は、車両運転支援システム100の電気的構成図である。車両運転支援システム100は、自動四輪車から成る車両30に搭載されている。車両運転支援システム100には、車両運転支援装置10、無線通信部11、表示出力部12、音声出力部13、操作入力部14、自動運転制御部15、および携帯機20が備わっている。車両運転支援装置10、無線通信部11、表示出力部12、音声出力部13、操作入力部14、および自動運転制御部15は、車両30に搭載されている。
車両運転支援装置10には、制御部1と記憶部8が備わっている。制御部1は、マイクロコンピュータなどから構成されている。記憶部8はメモリから構成されている。記憶部8には、データや情報が読み書き可能に記憶される。
制御部1には、位置検出部2、位置記録部3、移動判定部4、警報部5、意思確認部6、および意思記録部7が設けられている。これらの各部2〜7での処理は、本例ではソフトウェアにより実行されるが、他の例として、これらの各部2〜7をハードウェアにより構成してもよい。記憶部8には、制御部1の制御動作に必要なソフトウェアのプログラムも格納されている。
無線通信部11は、携帯機20と無線で通信するための通信回路とアンテナから構成されている。具体的には、たとえば無線通信部11は、携帯機20に対してLF(Low Frequency)信号を送信し、UHF(Ultra High Frequency)信号を受信し、またはBLE(Bluetooth(登録商標)Low Energy)信号を送受信する。無線通信部11に含まれるアンテナは、車両30の車室内と車室外に複数設けられている(図示省略)。
表示出力部12、音声出力部13、および操作入力部14は、車両30の標準装備として、車両30の車室内に設けられている。表示出力部12は、ディスプレイ、タッチパッド、LED(発光ダイオード)、または照明類から構成されている。音声出力部13は、スピーカやブザーなどから構成されている。車両運転支援装置10の警報部5は、表示出力部12または音声出力部13により、車両30の乗員に対して視覚的または聴覚的な所定の警報を出力する。表示出力部12と音声出力部13は、本発明の「出力部」の一例である。
操作入力部14は、車両30の乗員が操作可能なスイッチ、センサ、またはタッチパッドなどから構成されている。操作入力部14と表示出力部12とは、同一のタッチパッドで構成されてもよい。車両運転支援装置10の意思確認部6は、乗員の操作入力部14による入力に基づいて、当該乗員が車両の運転を継続する意思を有しているか否かを確認する。意思記録部7は、意思確認部6の確認結果を記憶部8の所定の記憶領域に記録する。操作入力部14は、本発明の「入力部」の一例である。
車両30は、手動運転と自動運転とが可能である。運転者による所定操作により、自動運転への移行が指示されると、自動運転制御部15は車両30の自動運転を制御する。詳しくは、自動運転制御部15は、図示しないレーダなどの検出結果に基づいて、車両30の走行系や操舵系や制動系などを制御して、車両30を自動で走行させたり、停止させたりする。車両運転支援装置10の制御部1は、後述するように車両30の自動運転への移行や継続を許可または禁止する。
携帯機20は、電子キー、FOB、スマートフォン、またはウェアラブルデバイスなどから構成され、車両30の運転者により携帯される。携帯機20には、制御部21、記憶部22、無線通信部23、操作入力部24、および加速度検出部25が設けられている。
制御部21は、マイクロコンピュータなどから構成されている。記憶部22はメモリから構成されている。無線通信部23は、車両30の無線通信部11と無線で通信するための通信回路とアンテナから構成されている。具体的には、たとえば無線通信部23は、無線通信部11に対してUHF信号を送信し、LF信号を受信し、またはBLE信号を送受信する。
操作入力部24は、スイッチまたはタッチパッドなどから構成されている。加速度検出部25は、携帯機20の加速度を検出するセンサから構成されている。
携帯機20は、車両30に設けられた図示しない車両制御装置(ECU)とともに、車両30のパッシブエントリシステムを構成する。車両制御装置と携帯機20とは、それぞれの無線通信部により相互に通信して、携帯機20のIDやその他の情報を送受信する。
また、携帯機20と車両運転支援装置10も、無線通信部11、23により相互に通信して、各種情報を送受信する。具体的には、たとえば車両運転支援装置10は、無線通信部11により携帯機20に対して応答要求信号を送信する。携帯機20は、無線通信部23により応答要求信号を受信すると、車両運転支援装置10に対して応答信号を送信する。この応答信号には、携帯機20のID、操作入力部24の入力内容、または加速度検出部25の検出結果などの情報が含まれている。車両運転支援装置10は、無線通信部11により携帯機20からの応答信号を受信する。
車両運転支援装置10の位置検出部2は、携帯機20と無線通信部11との通信結果に基づいて、携帯機20の位置を検出する。具体的には、たとえば位置検出部2は、無線通信部11と携帯機20間の信号の送受信状況や、携帯機20からの信号の受信強度(RSSI)などに基づいて、携帯機20が車両30の車室外にあるか車室内にあるかを検出する。また、位置検出部2は、無線通信部11により携帯機20に対してLF信号、UHF信号またはBLE信号を送受信し、TOF(Time Of Flight)、AOA(Angle of Arrival)、またはAOD(Angle of Departure)などの方式で、車室内における携帯機20の位置を検出する。位置記録部3は、位置検出部2により検出した携帯機20の位置を、記憶部8の所定の記憶領域に記録する。
移動判定部4は、携帯機20と無線通信部11との通信結果に基づいて、車室内における携帯機20の移動の有無を判定する。具体的には、たとえば移動判定部4は、位置検出部2による携帯機20の位置の検出結果に基づいて、携帯機20の移動の有無を判定する。または、移動判定部4は、無線通信部11により携帯機20から受信した信号に含まれる加速度検出部25の検出結果(携帯機20の加速度)から、携帯機20の移動の有無を判定する。
無線通信部11が携帯機20から受信する信号には、携帯機20の操作入力部24の入力内容も含まれている。このため、意思確認部6は、携帯機20から受信した信号に含まれる、操作入力部24の入力内容に基づいて、乗員の運転継続意思の有無を確認することもできる。操作入力部24も、本発明の「入力部」の一例である。
図2は、車両運転支援システム100が搭載された車両30を示した図である。車両30の車室31内の前部(図2で右側)には、運転席用の電動シート9aと、助手席用の電動シート9bが設けられている。本例では、後部座席のシート11は電動シートではない。
各電動シート9a、9bは、車両30の前後方向に電動で移動可能になっている。また、車両30が自動運転可能であるため、各電動シート9a、9bは、図2(a)に示すように車両30の前方を向くだけでなく、図2(b)に示すように車両30の後方を向いたり、車両30の側方を向いたり(図示省略)するように、電動で回転可能になっている。さらに、各電動シート9a、9bは、着座部分が前後方向に電動で移動可能になっていて、背もたれ部分の角度も電動で変更可能になっている。図示しないスイッチなどの操作に基づいて、電動シート9a、9bは、位置や向きを変えたり、着座部分の位置や背もたれ部分の角度を変えたりする。
車両30の走行中に、上記のような電動シート9a、9bの動作に伴って、車室31内に居る運転者M1以外の乗員M2が、シート9b、11に着座せずに移動することが想定される。また、電動シート9a、9bの動作とは関係なく、乗員M2が着座せずに移動することも想定される。さらに、車両30の自動運転中は、運転者M1も運転席のシート9aに着座せずに移動することが想定される。
しかし、車両30の自動運転中であっても、運転者M1が運転席から移動することは危険である。そこで、乗員の安全を確保するため、本発明の車両運転支援システム100では、以下に述べるような制御が行われる。
図3は、車両運転支援システム100の携帯機位置記録動作を示すフローチャートである。車両運転支援装置10の制御部1は、車両30の運転者M1の操作入力部14による入力に基づいて、車両30のエンジンなどの走行駆動源の始動指示が有ったと判定する(ステップS1:YES)。または、制御部1は、運転者M1の操作入力部14による入力に基づいて、車両30の自動運転への移行指示が有ったと判定する(ステップS2:YES)。
上記のように判定すると、制御部1は、内部メモリに設けられたタイマに所定時間T1をセットして、当該タイマをスタートさせる(ステップS3)。そして、位置検出部2が、無線通信部11と携帯機20との通信の結果に基づいて、携帯機20の位置を検出する(ステップS4)。
携帯機20が車室31内の運転席(電動シート9a)近傍の所定位置に有ることが位置検出部2により検出されると(ステップS5:YES)、制御部1が、タイマをストップして、計測時間をクリアする(ステップS6)。また、位置記録部3が、位置検出部2により検出された携帯機20の位置を、携帯機20の初期位置として記憶部8に記録する(ステップS7)。さらに、制御部1が、自動運転制御部15に対して車両30の自動運転への移行を許可する(ステップS8)。これにより、自動運転制御部15が、車両30の自動運転への移行指示に基づいて、車両30の自動運転の制御を開始し、車両30の自動運転が実行される。
なお、上述した車室31内の運転席近傍の所定位置とは、たとえば、運転者M1が運転席の電動シート9aに着座したときに、運転者M1の携帯する携帯機20を位置させ易い位置であって、かつ、無線通信部11が携帯機20と良好な感度で通信することができる位置である。
一方、携帯機20が運転席近傍の所定位置に無いことが位置検出部2により検出されると(ステップS5:NO)、警報部5が、携帯機20を運転席近傍の所定位置に位置させるように、車室31内に居る乗員M1、M2に対して表示出力部12や音声出力部13により警報を出力する(ステップS9)。このとき、たとえば、携帯機20を運転席近傍の所定位置に位置させることを促すメッセージを、表示出力部12により表示したり、音声出力部13により音声で出力したりする。
そして、制御部1がタイマの計測時間を確認し、タイマの計測時間が「0」(タイムアップ)でなければ(ステップS10:NO)、再び位置検出部2が携帯機20の位置を検出し(ステップS4)、携帯機20が運転席近傍の所定位置に有るか否かを確認する。
携帯機20が運転席9a近傍の所定位置に無いまま(ステップS5:NO)、タイマの計測時間が「0」(タイムアップ)になると(ステップS10:YES)、警報部5が、表示出力部12や音声出力部13による警報を停止する(ステップS11)。また、制御部1が、自動運転制御部15に対して、車両30の自動運転への移行を禁止する(ステップS12)。これにより、自動運転制御部15が、車両30の自動運転への移行指示が有っても、車両30の自動運転の制御を開始しないため、車両30の自動運転が実行されなくなる。
図4は、車両運転支援システム100の携帯機移動判定動作を示すフローチャートである。車両運転支援装置10の制御部1が、自動運転制御部15から受信した情報に基づいて、車両30が自動運転中であると判定すると(ステップS21:YES)、移動判定部4が、位置検出部2による携帯機20の位置の検出結果、または無線通信部11が携帯機20から受信した加速度検出部25の検出結果に基づいて、車室31内での携帯機20の移動の有無を判定する(ステップS22)。
このとき、携帯機20が運転席近傍の所定位置(初期位置)に有るため、携帯機20の移動が無いと判定されると(ステップS22:NO)、制御部1は、自動運転制御部15に対して車両30の自動運転の継続を許可する(ステップS29)。これにより、自動運転制御部15が車両30の自動運転の制御を継続するため、車両30の自動運転が継続される。
一方、携帯機20が運転席近傍の所定位置に無いため、携帯機20の移動が有ったと判定されると(ステップS22:YES)、警報部5が、車室31内に居る乗員M1、M2に対して表示出力部12や音声出力部13により警報を出力する(ステップS23)。このとき、携帯機20を携帯する運転者M1が携帯機20とともに運転席から移動したことが想定されるため、たとえば、運転者M1が運転席に着座することを促すメッセージを、表示出力部12により表示したり、音声出力部13により音声で出力したりする。または、単なる警報表示を表示出力部12により表示したり、単なる警報音を音声出力部13により出力したりしてもよい。
続いて、制御部1は、タイマに所定時間T2をセットして、当該タイマをスタートさせる(ステップS24)。さらに、意思確認部6は、運転者M1が車両30の自動運転を継続する意思を有しているか否かを確認する(ステップS25)。このとき、自動運転の継続を望むか否かを運転者M1や他の乗員M2に問うメッセージを、表示出力部12により表示したり、音声出力部13により音声で出力したりしてもよい。
そして、運転者M1などが操作入力部14、24により所定の入力を行った結果、車両30の自動運転を継続する運転者M1の意思が有ったことが意思確認部6により確認されると(ステップS25:YES)、意思記録部7が、自動運転を継続するという運転者M1の意思が有ったことを、記憶部8の所定の記憶領域に記録する(ステップS26)。このとき、移動判定部4により携帯機20の移動有と判定された時刻や、意思確認部6により自動運転継続の意思有と確認された時刻も、記憶部8の所定の記憶領域に記録してもよい。
続いて、制御部1がタイマをストップして、計測時間をクリアし(ステップS27)、警報部5が、表示出力部12や音声出力部13による警報の出力を停止する(ステップS28)。さらに、制御部1が、自動運転制御部15に対して車両30の自動運転の継続を許可する(ステップS29)。これにより、自動運転制御部15が車両30の自動運転の制御を継続し、車両30の自動運転が継続される。
一方、運転者M1などが操作入力部14、24により所定の入力を行わなかった結果、車両30の自動運転を継続する運転者M1の意思が無かったことが意思確認部6により確認されると(ステップS25:NO)、制御部1がタイマの計測時間を確認し(ステップS30)、タイマの計測時間が「0」でなければ(ステップS30:NO)、再び意思確認部6が車両30の自動運転を継続する運転者M1の意思の有無を確認する(ステップS25)。
そして、車両30の自動運転を継続する運転者M1の意思が無いまま(ステップS25:NO)、タイマの計測時間が「0」になると(ステップS30:YES)、制御部1は、自動運転制御部15に対して、車両30の自動運転の継続を禁止する(ステップS31)。これを受けて、自動運転制御部15は、車両30に所定の危険回避動作を実行させる(ステップS32)。具体的には、たとえば、実行中の車両30の自動運転を停止したり、車両30を路肩に緊急停止させたりするなどの、危険回避のための動作が実行される。
また、警報部5が、表示出力部12や音声出力部13による警報の出力を停止する(ステップS33)。さらに、意思記録部7が、車両30の自動運転を継続する運転者M1の意思が無かったことを、記憶部8の所定の記憶領域に記録する(ステップS34)。このとき、意思確認部6により自動運転継続の意思無と確認された時刻や、それに伴って危険回避動作が実行された事実とその実行時刻も、記憶部8の所定の記憶領域に記録してもよい。
以上の実施形態によると、車両30の自動運転中に、車室31内に居る運転者M1が携帯する携帯機20と、車両30に搭載された無線通信部11との無線通信の結果に基づいて、車室31内での携帯機20の移動の有無が判定される(図4のステップ22)。つまり、運転者M1の移動の有無を判定するために、専用のセンサやカメラを車両30に設けるのではなく、車両30に備わっている既存のパッシブエントリシステム用の無線通信部11を用いている。このため、ハードウェア設備の増加を抑えて、その分コストを低く抑えることができる。そして、車室31内で携帯機20の移動が有ったと判定すると、運転者M1の移動が有ったとみなして、警報を出力する(図4のステップS23)。このため、運転者M1が運転席(電動シート9a)に着座せずに移動するのを止めさせることができ、乗員の安全を確保することが可能となる。
一方、運転者M1が、車両30の自動運転を継続させながら、一時的に運転席から立ち上がったり、他席へ移動したりすることを望む場合がある。これに対応するために、以上の実施形態では、車両30の自動運転中に、携帯機20の移動を検出し警報を出力してから所定時間T2内に、自動運転を継続する意思の有無を確認する(図4のステップS25)。そして、自動運転を継続する意思が有ったことが確認されると、車両30の自動運転が継続されるので、乗員の利便性を高めることができる。
また、以上の実施形態では、自動運転を継続する意思が無かったことが確認されると(図4のステップS25:NO)、車両30が危険回避動作を実行する(図4のステップS32)。このため、車両30の自動運転中に、運転者M1が移動することで生じるおそれのある危険を回避して、安全を一層確保することができる。
また、以上の実施形態では、自動運転を継続する意思の有無の確認結果が記憶部8に記録される(図4のステップS26、ステップS34)。このため、後で記憶部8の記録内容を読み込むことで、運転者M1の意思に基づいて車両30の自動運転が継続または停止されたことを確認し、事故などが発生した場合の責任の所在を明らかにすることができる。
さらに、以上の実施形態では、車両30の自動運転への移行前に、車室31内における携帯機20の位置が検出され(図3のステップS4)、携帯機20を運転席近傍の所定位置に位置させるように警報が出力される(図3のステップS9)。このため、携帯機20の初期位置を、通信上好都合な位置に合わせて、確実に把握することができる。そして、車両30の自動運転中に、位置検出部2の検出結果に基づいて、携帯機20の初期位置からの移動の有無を精度良く判定し(図4のステップS22)、適切に警報を出力することができる。
本発明は、上述した以外にも種々の実施形態を採用することができる。
たとえば、前記の実施形態では、車両30の自動運転中に、携帯機20の移動を検出すると、携帯機20を携帯する運転者M1も移動したとみなし、警報を出力した例を示したが、車両30の自動運転中だけでなく、手動運転中においても、同様に携帯機20の移動を検出して、警報を出力するようにしてもよい。また、警報は、携帯機20を運転席の近傍位置だけでなく、他の席の近傍にある所定位置に位置させるように促すものであってもよい。
また、前記の実施形態では、車両30に設けられた表示出力部12や音声出力部13により視覚的または聴覚的な警報を出力した例を示したが、本発明はこれのみに限定するものではない。これ以外に、たとえば車両30に設けられたバイブレータなどから、乗員に対して振動による警報を出力してもよい。または、携帯機20に設けられたディスプレイ、スピーカ、またはバイブレータなどにより、視覚的、聴覚的、または触覚的な警報を出力してもよい。
また、前記の実施形態では、自動運転を継続する意思が有ったときも無かったときも、当該意思の有無の確認結果を記憶部8に記録した例を示したが(図4のステップS26、S34)、本発明はこれのみに限定するものではない。自動運転を継続する意思が有ったときだけ、この旨を記録して、自動運転が継続された根拠のみ残してもよい。
さらに、以上の実施形態では、図2に示したように、前後2列の座席が設けられた車両30に搭載される車両運転支援装置10および車両運転支援システム100を例に挙げたが、座席が1つ以上設けられたその他の車両に搭載される車両運転支援装置および車両運転支援システムに対しても、本発明を適用することは可能である。
1 制御部
2 位置検出部
3 位置記録部
4 移動判定部
5 警報部
6 意思確認部
7 意思記録部
11 無線通信部
12 表示出力部(出力部)
13 音声出力部(出力部)
14 操作入力部(入力部)
15 自動運転制御部
10 車両運転支援装置
20 携帯機
24 操作入力部(入力部)
30 車両
31 車室
100 車両運転支援システム
M1 運転者(乗員)
M2 乗員

Claims (8)

  1. 車両の運転中に、車室内に居る乗員が移動すると、警報を出力する車両運転支援装置であって、
    前記乗員が携帯する携帯機と車両に搭載された無線通信部との通信の結果に基づいて、前記車室内での前記携帯機の移動の有無を判定する移動判定部と、
    前記移動判定部により前記携帯機の移動が有ったと判定されたときに、警報を出力する警報部と、を備えたことを特徴とする車両運転支援装置。
  2. 請求項1に記載の車両運転支援装置において、
    前記警報が出力されてから所定時間内に、所定の入力が行われたことに基づいて、前記乗員が前記車両の運転を継続する意思を有しているか否かを確認する意思確認部と、
    前記意思確認部の確認結果を記録する意思記録部と、
    前記意思確認部により運転継続の意思が有ったことが確認されると、前記車両の運転の継続を許可し、前記意思確認部により運転継続の意思が無かったことが確認されると、前記車両の運転の継続を禁止する制御部と、をさらに備えたことを特徴とする車両運転支援装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の車両運転支援装置において、
    前記携帯機と前記無線通信部との通信結果に基づいて、前記携帯機の位置を検出する位置検出部と、
    前記車両の自動運転への移行前に、前記位置検出部により検出された前記携帯機の位置が所定位置に有れば、当該所定位置を前記携帯機の初期位置として記録する位置記録部をさらに備え、
    前記車両の自動運転への移行前に、前記位置検出部により検出された前記携帯機の位置が前記所定位置に無ければ、
    前記警報部は、前記携帯機を前記所定位置に位置させるように警報を出力し、
    前記制御部は、前記車両の自動運転への移行を禁止し、
    前記車両の自動運転中に、
    前記移動判定部は、前記位置記録部により記録された前記初期位置からの前記携帯機の移動の有無を判定し、
    前記意思確認部は、前記車両の自動運転を継続する意思の有無を確認し、
    前記制御部は、前記意思確認部により運転継続の意思が有ったことが確認されると、前記車両の自動運転の継続を許可し、前記意思確認部により運転継続の意思が無かったことが確認されると、前記車両の自動運転の継続を禁止する、ことを特徴とする車両運転支援装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の車両運転支援装置において、
    前記移動判定部は、前記車両の運転者が携帯する前記携帯機と前記無線通信部との通信の結果に基づいて、当該携帯機の移動の有無を判定する、ことを特徴とする車両運転支援装置。
  5. 車両の運転中に、車室内に居る乗員が移動すると、警報を出力する車両運転支援システムであって、
    前記乗員に対して警報を出力する出力部と、
    前記乗員が携帯する携帯機と、
    前記携帯機と無線で通信する無線通信部と、
    前記携帯機と前記無線通信部との通信の結果に基づいて、前記車室内での前記携帯機の移動の有無を判定する移動判定部と、
    前記移動判定部により前記携帯機の移動が有ったと判定されたときに、前記出力部により警報を出力する警報部と、を備えたことを特徴とする車両運転支援システム。
  6. 請求項5に記載の車両運転支援システムにおいて、
    前記乗員が前記車両の運転を継続する意思を入力するための入力部と、
    前記警報が出力されてから所定時間内に、前記入力部による入力に基づいて、前記乗員が前記車両の運転を継続する意思を有しているか否かを確認する意思確認部と、
    前記意思確認部の確認結果を記録する意思記録部と、
    前記意思確認部により運転継続の意思が有ったことが確認されると、前記車両の運転の継続を許可し、前記意思確認部により運転継続の意思が無かったことが確認されると、前記車両の運転の継続を禁止する制御部と、をさらに備えたことを特徴とする車両運転支援システム。
  7. 請求項6に記載の車両運転支援システムにおいて、
    前記車両の自動運転を制御する自動運転制御部と、
    前記携帯機と前記無線通信部との通信の結果に基づいて、前記携帯機の位置を検出する位置検出部と、
    前記車両の自動運転への移行前に、前記位置検出部により検出された前記携帯機の位置が前記車室内の所定位置に有れば、当該所定位置を前記携帯機の初期位置として記録する位置記録部と、をさらに備え、
    前記車両の自動運転への移行前に、前記位置検出部により検出された前記携帯機の位置が前記所定位置に無ければ、
    前記警報部は、前記携帯機を前記所定位置に位置させるように前記出力部により警報を出力し、
    前記制御部は、前記車両の自動運転への移行を禁止し、
    前記車両の自動運転中に、
    前記移動判定部は、前記位置記録部により記録された前記初期位置からの前記携帯機の移動の有無を判定し、
    前記意思確認部は、前記車両の自動運転を継続する意思の有無を確認し、
    前記制御部は、前記意思確認部により自動運転継続の意思が有ったことが確認されると、前記車両の自動運転の継続を許可し、前記意思確認部により自動運転継続の意思が無かったことが確認されると、前記車両の自動運転の継続を禁止し、
    前記自動運転制御部は、前記制御部により前記自動運転の継続が許可されると、前記車両の自動運転を継続し、前記制御部により前記自動運転の継続が禁止されると、前記車両に所定の危険回避動作を実行させる、ことを特徴とする車両運転支援システム。
  8. 請求項5ないし請求項7のいずれかに記載の車両運転支援システムにおいて、
    前記移動判定部は、前記車両の運転者が携帯する前記携帯機と前記無線通信部との通信の結果に基づいて、当該携帯機の移動の有無を判定する、ことを特徴とする車両運転支援システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN116614776A (zh) * 2022-12-29 2023-08-18 摩斯智联科技有限公司 一种驾驶员识别系统

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