JP2021146341A - 金型、ダイ金型、金型セット、パンチ金型、及び板金加工方法 - Google Patents

金型、ダイ金型、金型セット、パンチ金型、及び板金加工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】製品のばらし作業及び製品のジョイント跡の除去作業を省略して、製品の生産性を高めること。
【解決手段】
金型セット10は、板金Wの製品部Wmの輪郭Tの一部を除く部分に切断加工を施した後に、製品部Wmを残材部Wrに対して相対的に押上げるための押上げ部34を備える。金型セット10は、押上げられた製品部Wmの切断面Wmsに接触可能なブリッジBを、残材部Wrの切断面Wrs側に残材部Wrの一部を剪断して形成するためのブリッジ形成部24fを備える。金型セット10は、押上げられた製品部Wmの裏面に係止可能な係止突起Wpを、残材部Wrの切断面Wrsに形成する突起形成部24cを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、複合加工機等の板金加工機に用いられる金型、ダイ金型、金型セット、パンチ金型、及び板金加工方法に関する。
パンチプレス又はレーザ加工機等の板金加工機によって板金の製品部の輪郭に沿って切断加工を行うことにより、板金から製品を製作することができる。製品を板金(残材)と一緒に板金加工機から搬出する場合には、切断加工の加工形態として、製品と板金との微小な複数のジョイント部分を残こしたジョイント加工が用いられる(特許文献1及び特許文献2等参照)。
なお、本発明に関連する先行技術として、特許文献1及び特許文献2の他に、特許文献3から特許文献6に示すものがある。
特開2001−62528号公報 特開2013−220451号公報 特開2018−79511号公報 特開2017−131915号公報 特開2007−75889号公報 特開2004−268101号公報
ところで、ジョイント加工を用いた場合には、製品を板金加工機から搬出した後に、製品のばらし作業及び製品のジョイント跡の除去作業が必要になり、製品の生産性を高めることが容易でないという問題がある。
そこで、本発明は、前述の問題を解決するために、製品と板金のジョイント部分を残こすことなく、製品を板金と一緒に板金加工機から搬出することができる、金型、ダイ金型、金型セット、パンチ金型、及び板金加工方法を提供することを目的とする。
第1実施態様に係る金型は、板金の製品部の輪郭の一部を除く部分に切断加工を施した後に、前記製品部を残材部に対して相対的に押上げるための押上げ部と、押上げられた前記製品部の前記残材部に対する水平方向の移動を規制する移動規制部を、前記残材部の切断面側に形成するための規制部形成部と、押上げられた前記製品部の裏面に係止可能な係止突起を、前記残材部の切断面に形成する突起形成部と、を備える。
第1実施態様においては、前記移動規制部は、前記製品部の切断面に接触可能なブリッジであってもよい。この場合に、前記規制部形成部は、前記ブリッジを前記残材部の切断面側に前記残材部の一部を剪断して形成するためのブリッジ形成部である。
第2実施形態に係るダイ金型は、上面にボス部が形成されたダイボディと、前記ダイボディの上側に昇降可能に設けられ、前記ダイボディの前記ボス部を挿通させるためのダイ挿通穴が形成されたダイエジェクタと、前記ダイエジェクタを上方向へ付勢するダイエジェクタ用の付勢部材と、を備える。そして、前記ダイボディの前記ボス部に、板金の製品部の輪郭の一部を除く部分に切断加工を施した後に、前記製品部を残材部に対して相対的に押上げるための押上げ部が設けられている。前記ダイボディの前記ボス部に、押上げられた前記製品部の前記残材部に対する水平方向の移動を規制する移動規制部を、前記残材部の切断面側に形成するための規制部形成部が設けられている。前記ダイボディの前記ボス部の両側又は片側に、押上げられた前記製品部の裏面に係止可能な係止突起を、前記残材部の切断面に形成するための突起形成部が設けられている。
第2実施態様においては、前記移動規制部は、前記製品部の切断面に接触可能なブリッジであってもよい。この場合に、前記規制部形成部は、前記ブリッジを前記残材部の切断面側に前記残材部の一部を剪断して形成するためのブリッジ形成部である。
第3実施形態に係る金型セットは、第2実施態様に係るダイ金型と、パンチ金型とからなる。前記パンチ金型は、筒状のパンチガイドと、前記パンチガイドの下側に設けられ、パンチ挿通穴が形成された押えプレートと、前記パンチガイド内に昇降可能に設けられ、下側に前記押えプレートの前記パンチ挿通穴に挿通可能なパンチチップが設けられたパンチエジェクタと、前記パンチエジェクタを下方向に付勢するパンチエジェクタ用の付勢部材と、を備える。そして、前記押えプレートの下面における前記パンチ挿通穴に隣接する位置に、前記残材部の表面の切断面側を押圧するリム部が設けられ、前記リム部における前記パンチ挿通穴の下側に、前記移動規制部を受け入れるための切欠部が連続して形成されている。前記パンチチップの先端部に、前記製品部の表面側の縁部を保持可能な製品保持部を前記移動規制部に形成するための保持部形成部が設けられている。
第3実施態様においては、前記移動規制部は、前記製品部の切断面に接触可能なブリッジであってもよい。この場合に、前記規制部形成部は、前記ブリッジを前記残材部の切断面側に前記残材部の一部を剪断して形成するためのブリッジ形成部である。
第4実施形態に係るパンチ金型は、筒状のパンチガイドと、前記パンチガイドの下側に設けられ、パンチ挿通穴が形成された押えプレートと、前記パンチガイド内に昇降可能に設けられ、下側に前記押えプレートの前記パンチ挿通穴に挿通可能なパンチチップが設けられたパンチエジェクタと、前記パンチエジェクタを下方向に付勢する付勢部材と、を備える。そして、前記押えプレートの下面における前記パンチ挿通穴に隣接する位置に、残材部の表面の切断面側を押圧するリム部(突出部)が設けられ、前記リム部における前記パンチ挿通穴の下側に、製品部の前記残材部に対する水平方向の移動を規制する移動規制部を受け入れるための切欠部が連続して形成されている。前記パンチチップの先端部に、製品部の表面側の縁部を保持可能な製品保持部を前記移動規制部に形成するための保持部形成部が設けられている。
第4実施態様においては、前記移動規制部は、前記残材部の切断面側に形成されるブリッジであってもよい。
第5実施態様に係る板金加工方法は、板金の製品部の輪郭の一部を除く部分に切断加工を施し、前記製品部を残材部に対して相対的に押上げる。そして、押上げられた前記製品部の前記残材部に対する水平方向の移動を規制する移動規制部を、前記残材部の切断面側に形成し、かつ前記製品部の裏面に係止可能な係止突起を板金の残材部の切断面に形成する。その後、前記製品部の前記輪郭の一部に切断加工を施す。
第5実施態様においては、前記移動規制部は、前記製品部の切断面に接触可能なブリッジであってもよい。
本発明によれば、製品のばらし作業及び製品のジョイント跡の除去作業を省略して、製品の生産性を高めることができる。
図1は、本実施形態に係る金型セットの断面図である。 図2(a)(b)は、本実施形態に係るダイ金型の断面図であり、ダイ金型の軸心方向に沿った異なる断面を示している。 図3A(a)は、本実施形態に係るダイ金型のダイボディの平面図である。図3A(b)は、本実施形態に係るダイ金型のダイボディの側面図である。 図3B(a)は、図3A(a)におけるI-I線に沿った断面図であり、図3B(b)は、図3A(a)におけるII-II線に沿った断面図である。 図4Aは、本実施形態に係るパンチ金型の断面図である。 図4Bは、本実施形態に係るパンチ金型の断面図であり、パンチ金型の軸心方向に沿った図4Aとは異なる断面を示している。 図5(a)は、本実施形態に係るパンチ金型の押えプレートの断面図であり、図5(b)は、本実施形態に係るパンチ金型の押えプレートの底面図(下面図)である。 図6(a)は、本実施形態に係るパンチ金型のパンチエジェクタの断面図であり、図6(b)は、本実施形態に係るパンチ金型のパンチエジェクタの底面図である。 図7Aは、本実施形態に係る金型セットの動作を説明する断面図である。 図7Bは、図7AにおけるIII部の拡大図である。 図7Cは、本実施形態に係る金型セットの動作を説明する断面図である。 図7Dは、図7CにおけIV部の拡大図である。 図7Eは、本実施形態に係る金型セットの動作を説明する断面図であり、パンチ金型の軸心方向に沿った図7Cとは異なる断面を示している。 図7Fは、図7EにおけるV部の拡大図である。 図8Aは、本実施形態に係る板金加工方法の加工対象である板金の平面図である。 図8Bは、本実施形態に係る板金加工方法を説明する板金の平面図である。 図8Cは、本実施形態に係る板金加工方法を説明する板金の平面図である。 図8Dは、本実施形態に係る板金加工方法を説明する板金の平面図である。 図8E(a)は、図8C及び図8DにおけるVI部の拡大図であり、図8E(b)は、図8E(a)におけるVII-VII線に沿った図である。 図8F(a)、図8C及び図8DにおけるVIII-VIII線に沿った拡大断面図であり、図8F(b)は、図8F(a)におけるIX部の拡大図である。 図9は、本実施形態の変形例1に係るパンチ金型を用いてブリッジを形成する様子を示す断面図であって、図7Dに対応する図である。 図10(a)は、本実施形態の変形例1に係るパンチ金型のパンチエジェクタの断面図であり、図10(b)は、本実施形態の変形例1に係るパンチ金型のパンチエジェクタの底面図である。 図11(a)は、本実施形態の変形例1に係るパンチ金型を用いて形成されたブリッジを説明する断面図であって、図8F(a)に対応する図である。図11(b)は、図11(a)におけるX部の拡大図である。 図12は、本実施形態の変形例2に係るパンチ金型を用いてブリッジを形成する様子を示す断面図であって、図7Dに対応する図である。 図13(a)は、本実施形態の変形例2に係るパンチ金型のパンチエジェクタの断面図であり、図13(b)は、本実施形態の変形例2に係るパンチ金型のパンチエジェクタの底面図である。 図14(a)は、本実施形態の変形例2に係るパンチ金型を用いて形成されたブリッジを説明する断面図であって、図8F(a)に対応する図である。図14(b)は、図14(a)におけるXI部の拡大図である。
以下、本実施形態(変形例1及び変形例2を含む)について図面を参照して説明する。
なお、本願の明細書及び特許請求の範囲において、「金型」とは、ダイ金型、パンチ金型、及びダイ金型とパンチ金型とからなる金型セットを含む意である。「設けられる」とは、直接的に設けられることの他に、別部材を介して間接的に設けられること及び形成されることを含む意である。本願の明細書において、「X軸方向」とは、水平方向である左右方向のことであり、「Y軸方向」とは、X軸方向に直交する水平方向である前後方向のことである。「軸心」とは、ダイ金型又はパンチ金型の軸心のことである。「直径方向」とは、ダイ金型又はパンチ金型の直径方向のことをいう。図面中、「U」は上方向、「D」は下方向をそれぞれ指している。
図1に示すように、本実施形態に係る金型セット10は、ダイ金型12とパンチ金型14とからなる。ダイ金型12は、複合加工機(大部分を図示省略)における下部装着ベースとしての下部タレット16に筒状の下部回転ホルダ(図示省略)を介して着脱可能に装着される。パンチ金型14は、複合加工機における上部装着ベースとしての上部タレット18に筒状の上部回転ホルダ(図示省略)を介して着脱可能に装着される。
ここで、複合加工機は、板金Wに対してパンチ加工(打ち抜き加工及び圧印加工等を含む)及びレーザ加工を行う板金加工機である。複合加工機は、例えば特許文献3及び特許文献4に示すように公知の構成からなり、パンチ加工位置PPに割り出したパンチ金型14を押圧するストライカ20と、レーザビーム(レーザ光)を照射するレーザ加工ヘッド22(図8B参照)とを備える。レーザ加工ヘッド22は、板金Wに対して相対的にX軸方向及びY軸方向へ移動可能であって、レーザビームを出力するファイバレーザ発振器等のレーザ発振器(図示省略)に光学的に接続されている。
下部回転ホルダは、例えば特許文献5及び特許文献6に示す下部インデックス機構によって回転可能に構成されている。換言すれば、ダイ金型12は、下部インデックス機構によってダイ金型12の軸心C回りに下部回転ホルダと一体的に回転する。同様に、上部回転ホルダは、例えば特許文献5及び特許文献6に示す上部インデックス機構によって回転可能に構成されている。換言すれば、パンチ金型14は、上部インデックス機構によってパンチ金型14の軸心C回りに下部回転ホルダと一体的に回転する。
続いて、ダイ金型12の具体的な構成について説明する。
図1から図3Bに示すように、ダイ金型12は、円柱状のダイボディ24を備えており、ダイボディ24は、下部タレット16に下部回転ホルダを介して着脱可能に装着される。ダイボディ24は、その外周面に設けたキー26と、下部回転ホルダの内周面に形成されたキー溝(図示省略)との嵌合作用によって、下部回転ホルダに対してダイ金型12の軸心C回りに回転不能に構成されている。
ダイボディ24には、2つの段付き状の支持穴24hが形成されており、2つの支持穴24hは、ダイ金型12の軸心Cを中心として対称的に配置されている。ダイボディ24の上面には、複数(本実施形態においては4つ)の取付凹部24dが円周方向に間隔を置いて形成されている。また、ダイボディ24の上面の中央部には、ボス部24bが形成されている。ダイボディ24のボス部24bの中央部には、段付きのガイド穴24vが形成されており、ガイド穴24vは、ダイ金型12の軸心Cに対して偏心して配置されている。ダイボディ24の内部におけるガイド穴24vの下側には、取付穴24iが連続して形成されている。
図1及び図2に示すように、ダイボディ24の上側には、板金Wを支持する円板状のダイエジェクタ28が昇降可能(上下方向へ移動可能)に設けられている。ダイボディ24の各支持穴24hには、連結ボルト30が昇降可能かつ離脱不能に設けられており、各連結ボルト30の上端部は、ダイエジェクタ28に固定されている。換言すれば、ダイボディ24の上側には、ダイエジェクタ28が複数(1つのみ図示)の連結ボルト30を介して昇降可能かつ離脱不能に設けられている。また、ダイエジェクタ28の中央部には、ダイボディ24のボス部24bを挿通させるためのダイ挿通穴28hが形成されている。ダイエジェクタ28の下面には、複数(1つのみ図示)の収容凹部28dが円周方向に間隔を置いて形成されており、各収容凹部28dは、ダイボディ24の各取付凹部24dに整合している。
ダイボディ24の各取付凹部24dには、ダイエジェクタ28を上方向に付勢するダイエジェクタ用の付勢部材としてのコイルスプリング32が設けられている。各コイルスプリング32の上部は、ダイエジェクタ28の各収容凹部28dに収容されている。
ダイボディ24のガイド穴24vには、押上げピン34が昇降可能に設けられている。押上げピン34は、板金Wの製品部Wmの輪郭Tの一部Ta(図8A参照)を除く部分に切断加工を施した後に、製品部Wmを残材部Wrに対して相対的に板金Wの板厚分だけ押上げるための押上げ部に相当する。製品部Wmは、板金Wの一部であって、製品M(図8D参照)になる部分のことである。残材部Wrは、板金Wの一部であって、残材R(図8D参照)になる部分のことである。押上げピン34は、ダイエジェクタ28がコイルスプリング32の付勢力に抗しながら下降すると、ダイエジェクタ28の上面に対して突出する。また、ダイボディ24の取付穴24iには、押上げ部としての押上げピン34を上方向に付勢する押上げピン用の付勢部材としてコイルスプリング36がプラグ38を介して設けられている。
なお、押上げピン34をダイボディ24に対して昇降可能に構成する代わりに、ダイボディ24に対して一体的に構成してもよい。この場合には、ダイ金型12の構成からコイルスプリング36を省略する。
図1から図3Bに示すように、ダイボディ24のボス部24bの先端面における押上げピン34に隣接する位置には、残材部Wrの切断面Wrs側に残材部Wrの一部を剪断してブリッジB(図7F、図8E、及び図8F参照)を形成するためのブリッジ形成部24fが形成されている。ブリッジBは、押上げられた製品部Wmの切断面Wms(製品Mの切断面Ms)に接触可能であって(図8E及び図8F参照)、残材部Wr(残材R)に対する製品部Wm(製品M)の水平方向の移動を規制する移動規制部に相当する。ブリッジ形成部24fは、移動規制部を形成するための規制部形成部に相当し、ダイ金型12の軸心C上に位置しかつ直径方向に延びている。ブリッジ形成部24fの長手方向の断面は、台形状に形成されており、ブリッジ形成部24fの短手方向の断面は、矩形状に形成されている。また、ブリッジ形成部24fは、ダイエジェクタ28がコイルスプリング32の付勢力に抗しながら下降すると、ダイエジェクタ28の上面に対して突出する。
ダイボディ24のボス部24bの先端面におけるブリッジ形成部24fの両側には、残材部Wrの切断面Wrsに係止突起Wp(図7F、図8E、及び図8F参照)を形成するための突起形成部24cがそれぞれ形成されている。係止突起Wpは、押上げられた製品部Wmの裏面に係止可能である(図8E及び図8F参照)。各突起形成部24cは、残材部Wrの裏面の切断面Wrs近傍に断面V字状の凹部Wdをコイニング(圧印)することにより、板金Wの材料の一部(残材部Wrの一部)の流れ込みによって残材部Wrの切断面Wrsに係止突起Wpを形成する(図8F参照)。各突起形成部24cは、直径方向に延びており、各突起形成部24cの高さ位置は、ブリッジ形成部24fの高さ位置よりも低くなっている。突起形成部24cの短手方向の断面は、台形状に形成されている。各突起形成部24cは、ダイエジェクタ28がコイルスプリング32の付勢力に抗しながら下降すると、ブリッジ形成部24fに続いてダイエジェクタ28の上面に対して突出する。
なお、ブリッジ形成部24fの両側に突起形成部24cをそれぞれ形成する代わりに、ブリッジ形成部24fの片側にのみ突起形成部24cを形成してもよい。
続いて、パンチ金型14の具体的な構成について説明する。
図1、図4Aから図6に示すように、パンチ金型14は、筒状のパンチガイド40を備えており、パンチガイド40は、上部タレット18に上部回転ホルダを介して着脱可能に装着される。パンチガイド40は、その外周面に形成されたキー溝40gと、上部回転ホルダの内周面に設けた上部キー(図示省略)と嵌合作用によって、上部回転ホルダに対してパンチ金型14の軸心C回りに回転不能に構成されている。また、パンチガイド40の上端部(上側)には、パンチドライバ42が設けられており、パンチドライバ42は、上部タレット18の適宜位置に設けたリフタースプリング(図示省略)に支持される。パンチドライバ42の上端部には、パンチヘッド44が設けられており、パンチヘッド44は、ストライカ20によって上方向から押圧される。
パンチガイド40の下端部(下側)には、円形状の押えプレート46が設けられている。押えプレート46の中央部には、矩形状のパンチ挿通穴46hが形成されており、パンチ挿通穴46hは、パンチ金型14の軸心C上に位置している。押えプレート46には、ガイド穴46vが形成されており、ガイド穴46vは、パンチ金型14の軸心Cに対して偏心して配置されている。また、押えプレート46には、押えプレート46の外周面には、キー溝46gが形成されており、キー溝46gは、パンチガイド40のキー溝40gに連続している。
パンチガイド40内には、パンチエジェクタ48が昇降可能に設けられている。パンチエジェクタ48の下面には、下方向に突出したボス部48bが形成されており、ボス部48bの中央部には、パンチチップ48tが形成されている。換言すれば、パンチエジェクタ48の下側には、パンチチップ48tが設けられている。パンチチップ48tは、押えプレート46のパンチ挿通穴46hに挿通可能であって、パンチ金型14の軸心C上に位置している。パンチエジェクタ48には、取付穴48iが形成されており、取付穴48iは、押えプレート46のガイド穴46vに上下に整合(対向)している。パンチエジェクタ48のボス部48bには、取付穴48iに連続した切欠部48nが形成されている。
図1、図4A、及び図4Bに示すように、パンチガイド40内におけるパンチエジェクタ48の上側には、段付き棒状のスペーサ50が昇降可能に設けられている。パンチガイド40内におけるスペーサ50の上部側には、スペーサ50を介してパンチエジェクタ48を下方向に付勢するパンチエジェクタ用の付勢部材としてのコイルスプリング52が設けられている。また、スペーサ50は、パンチエジェクタ48がコイルスプリング52の付勢力に抗しながら上昇すると、パンチドライバ42の下面に接触する(図7C及び図7E参照)。
押えプレート46のガイド穴46vには、押えピン54が昇降可能に設けられている。押えピン54は、押上げられる製品部Wmを上方向から押える押え部に相当する。押えピン54の上部は、パンチエジェクタ48の取付穴48iに昇降可能に支持されている。また、パンチエジェクタ48の取付穴48iには、押え部としての押えピン54を下方向に付勢する押えピン用の付勢部材としてコイルスプリング56が設けられている。
図1、図4Aから図6に示すように、押えプレート46の下面におけるパンチ挿通穴46hに隣接する位置には、残材部Wrの表面の切断面Wrs側を上方向から押圧するリム部(突出部)46rが設けられている。リム部46rは、押えプレート46の下面に対して下方向に突出しており、押えプレート46の底面側(下方向)から見ると矩形状になっている。リム部46rにおけるパンチ挿通穴46hの下側には、ブリッジBを受け入れるための切欠部46nが連続して形成されており(図7D参照)、切欠部46nは、パンチ金型14の軸心C上に位置している。リム部46r(リム部46rの切欠部46nの内面)は、ブリッジBを上方向から保持する(図7F参照)。
パンチチップ48tの先端部には、ブリッジBに製品保持部としての保持突起Bp(図8F参照)を形成するための保持部形成部48cが形成されている。保持突起Bpは、製品部Wmの表面側の縁部を保持可能であって(図8F参照)、製品部Wmの表面に係止してもよい。保持部形成部48cの先端面は、直交する2面からなり、保持部形成部48cの先端縁は、パンチ金型14の軸心C上に位置している。保持部形成部48cは、ブリッジBの上部(上面)に凹部Bdをコイニングすることにより、板金Wの材料の一部の流れ込みによってブリッジBの側面に保持突起Bpを形成する(図8F参照)。
金型セット10においては、保持部形成部48cとブリッジ形成部24fの向きは、保持部形成部48cとブリッジ形成部24fを上下に対向させた状態で、上部インデックス機構及び下部インデックス機構によって任意の方向に変更可能である。各突起形成部24cの向きは、ブリッジ形成部24fの向きの変更に応じて変更する。
続いて、本実施形態に係る金型セット10の作用効果について図1、図7Aから図7Fを参照しながら説明する。
図1に示すように、製品部Wmが押上げピン34の上側に位置しかつ残材部Wrがブリッジ形成部24f及び突起形成部24cの上側に位置するように、板金Wをパンチ加工位置PPに対して位置決めする。そして、ストライカ20によってパンチヘッド44を上方向から押圧して、パンチガイド40をリフタースプリングの付勢力に抗しながら下降させる。すると、図7A及び図7Bに示すように、押えプレート46のリム部46rが残材部Wrの表面に接触すると共に、押えピン54が製品部Wmの表面に接触する。
そして、パンチガイド40の下降動作によってパンチエジェクタ48をコイルスプリング52の付勢力に抗しながらパンチガイド40に対して上昇させると、スペーサ50がパンチドライバ42の下面に接触(圧接)する。更に、その状態で、パンチガイド40の下降動作によってダイエジェクタ28をコイルスプリング32の付勢力に抗しながら下降させる。すると、図7C及び図7Dに示すように、押上げピン34がコイルスプリング36の付勢力に抗しながらダイエジェクタ28の上面に対して突出して、製品部Wmを残材部Wrに対して相対的に板金Wの板厚分だけ押上げる。また、図7D、図7E、及び図7Fに示すように、ブリッジ形成部24fがダイエジェクタ28の上面に対して突出して、残材部Wrの切断面Wrs側にブリッジBが形成される。各突起形成部24cがブリッジ形成部24fに続いてダイエジェクタ28の上面に対して突出して、残材部Wrの裏面の切断面Wrs近傍に凹部Wdをコイニングする(図8F参照)。その結果、板金Wの材料の一部の流れ込みによって残材部Wrの切断面Wrsに係止突起Wpが形成される。
図7C及び図7Dに示すように、残材部Wrの切断面Wrsに係止突起Wpを形成する際に、リム部46rがブリッジBを上方向から保持した状態で、保持部形成部48cがブリッジBの上部(上面)に凹部Bdをコイニングする(図8F参照)。その結果、板金Wの材料の一部の流れ込みによってブリッジBの側面に保持突起Bpが形成される。
その後、ストライカ20によるパンチヘッド44の押圧状態を解除する。すると、パンチガイド40がリフタースプリングの付勢力によって上昇して、パンチ金型14が元の状態に復帰する。また、ダイエジェクタ28がコイルスプリング32の付勢力によって上昇して、ダイ金型12が元の状態に復帰する。
つまり、本実施形態に係る金型セット10の構成によると、製品部Wmを残材部Wrに対して相対的に板金Wの板厚分だけ押上げた状態で、残材部Wrの切断面Wrs側に保持突起Bpを有したブリッジBが形成され、残材部Wrの切断面Wrsに係止突起Wpが形成される。そのため、板金Wの製品部Wmの輪郭Tの一部Ta(図8A参照)を除く部分に切断加工を施した後に、製品Mを残材Rから板金Wの板厚分だけ押上げた状態で、残材Rに対する製品Mの水平方向の移動を規制することができる。これにより、製品Mと板金Wのジョイント部分を残こすことなく、製品Mを板金W(残材R)と一緒に複合加工機から搬出することができる。
従って、本実施形態に係る金型セット10によれば、製品Mのばらし作業及び製品Mのジョイント跡の除去作業を省略して、製品Mの生産性を高めることができる。
続いて、本実施形態に係る板金加工方法について図1、図8Aから図8Fを参照しながら説明する。なお、図8B及び図8Dにおいて、レーザ加工ヘッド22の照射位置BPの移動軌跡を二点鎖線で示している。
図1、図8A、及び図8Bに示すように、レーザ加工ヘッド22からレーザビームを照射しながら、レーザ加工ヘッド22の照射位置BPを板金Wの製品部Wmの輪郭Tに沿って移動させる。すると、板金Wの製品部Wmの輪郭Tの一部(最終切断部)Taを除く部分に切断加工を施して、板金Wに製品部Wmに輪郭Tに沿ったスリットSを形成することができる。
板金Wの製品部Wmの輪郭Tの最終切断部Taを除く部分に切断加工を施した後に、板金Wの位置決め、及び保持部形成部48cとブリッジ形成部24fの向きの変更を行いながら、金型セット10を前述のように動作させる。すると、図8C、図8E、及び図8Fに示すように、残材部Wrの切断面Wrs側の複数箇所に保持突起Bpを有したブリッジBを形成すると共に、残材部Wrの切断面Wrsの複数箇所に係止突起Wpを形成する。
その後、図8C及び図8Dに示すように、レーザ加工ヘッド22からレーザビームを照射しながら、レーザ加工ヘッド22の照射位置BPを板金Wの製品部Wmの輪郭Taの最終切断部Taに沿って移動させる。すると、板金Wの製品部Wmの輪郭Tの最終切断部Taに切断加工を施して、板金Wに製品部Wmに輪郭Tの最終切断部Taに沿ったスリットSを形成する。これにより、複合加工機によって板金Wから製品Mを製作することができる。
つまり、本実施形態に係る板金加工方法によれば、前述のように、製品部Wmを残材部Wrに対して相対的に板金Wの板厚分だけ押上げた状態で、残材部Wrの切断面Wrs側に保持突起Bpを有したブリッジBを形成し、残材部Wrの切断面Wrsに係止突起Wpを形成する。そのため、板金Wの製品部Wmの輪郭Tの一部Taを除く部分に切断加工を施した後に、製品Mを残材Rから板金Wの板厚分だけ押上げた状態で、残材Rに対する製品Mの水平方向の移動を規制することができる。これにより、製品Mと板金Wのジョイント部分を残こすことなく、製品Mを板金W(残材R)と一緒に複合加工機から搬出することができる。
従って、本実施形態に係る板金加工方法によれば、本実施形態に係る金型セット10と同様の効果を奏する。
(本実施形態の変形例1)
本実施形態の変形例1について図9から図11を参照して説明する。
図9から図11に示すように、本実施形態の変形例1に係るパンチ金型14Aは、パンチ金型14のパンチエジェクタ48(図1参照)に代えて、パンチエジェクタ48Aを備える点を除き、パンチ金型14と同様の構成を有している。また、パンチエジェクタ48Aは、一部を除き、パンチエジェクタ48と同様の構成を有している。パンチエジェクタ48Aの構成のうち、パンチエジェクタ48と異なる構成についてのみ説明する。なお、パンチ金型14Aにおける複数の構成要素のうち、パンチ金型14における構成要素と対応するものについては、図面中に同一符号を付してある。
保持部形成部48cの先端面は、平坦な面(水平な面)からなり、パンチ金型14の軸心C上に位置している。保持部形成部48cは、ブリッジBの上部(上面)に押し潰すことにより、板金Wの材料の一部の流れ込みによってブリッジBの側面に製品保持部としての保持突起Bpを形成する。
そして、本実施形態の変形例1においても、前述の本実施形態に係る金型セット10の作用効果と同様の作用効果を奏する。
(本実施形態の変形例2)
本実施形態の変形例2について図12から図14を参照して説明する。
図12から図14に示すように、本実施形態の変形例2に係るパンチ金型14Bは、パンチ金型14のパンチエジェクタ48(図1参照)に代えて、パンチエジェクタ48Bを備える点を除き、パンチ金型14と同様の構成を有している。また、パンチエジェクタ48Bは、一部を除き、パンチエジェクタ48と同様の構成を有している。パンチエジェクタ48Bの構成のうち、パンチエジェクタ48と異なる構成についてのみ説明する。なお、パンチ金型14Bにおける複数の構成要素のうち、パンチ金型14における構成要素と対応するものについては、図面中に同一符号を付してある。
保持部形成部48cの先端面は、パンチ金型12Bの軸心Cに対して傾斜した面からなり、パンチ金型14の軸心C上に位置している。保持部形成部48cは、ブリッジBを製品部Wm側に傾けることにより、ブリッジBの上部に製品部Wmの表面側の縁部を保持可能な製品保持部Bpを形成する。
そして、本実施形態の変形例2においても、前述の本実施形態に係る金型セット10の作用効果と同様の作用効果を奏する。
なお、本発明は、前述の実施形態の説明に限られるものではなく、次のように様々な態様で実施可能である。ブリッジBと複数の係止突起Wpを同じ金型セット10を用いて形成する代わりに、ブリッジBと複数の係止突起Wpを異なる2つの金型セット(図示省略)を用いて形成してもよい。ハーフシャー、ルーバー、ランス、又はエンボス等によってブリッジB以外の移動規制部を形成してもよい。この場合には、ブリッジB以外の移動規制部と複数の係止突起Wpを同じ金型セット(図示省略)又は異なる2つの金型セット(図示省略)を用いて形成する。
そして、本発明に包含される権利範囲は、前述の実施形態に限定されないものである。
10 金型セット
12 ダイ金型
14 パンチ金型
16 下部タレット(下部金型保持部材)
18 上部タレット(上部金型保持部材)
20 ストライカ
22 レーザ加工ヘッド
24 ダイボディ
24h 支持穴
24d 取付凹部
24b ボス部(ダイチップ)
24v ガイド穴
24i 取付穴
24f ブリッジ形成部(規制部形成部)
24c 突起形成部
26 キー
28 ダイエジェクタ
28h ダイ挿通穴
28d 収容凹部
30 連結ボルト
32 コイルスプリング(ダイエジェクタ用の付勢部材)
34 押上げピン(押上げ部)
36 コイルスプリング(押上げピン用の付勢部材)
38 プラグ
40 パンチガイド
40g キー溝
42 パンチドライバ
44 パンチヘッド
46 押えプレート
46g キー溝
46h パンチ挿通穴
46v ガイド穴
46r リム部
46n 切欠部
48 パンチエジェクタ
48b ボス部
48t パンチチップ
48i 取付穴
48n 切欠部
48c 保持部形成部
50 スペーサ
52 コイルスプリング(パンチエジェクタ用の付勢部材)
54 押えピン(押え部)
56 コイルスプリング(押えピン用の付勢部材)
12A パンチ金型
48A パンチエジェクタ
12B パンチ金型
48B パンチエジェクタ
C ダイ金型又はパンチ金型の軸心
PP パンチ加工位置
BP レーザ加工ヘッドの照射位置
W 板金
Wm 製品部
Wms 製品部の切断面
Wr 残材部
Wrs 残材部の切断面
Wd 凹部
Wp 係止突起
B ブリッジ(移動規制部)
Bd 凹部
Bp 保持突起(製品保持部)
M 製品
R 残材

Claims (21)

  1. 板金の製品部の輪郭の一部を除く部分に切断加工を施した後に、前記製品部を残材部に対して相対的に押上げるための押上げ部と、
    押上げられた前記製品部の前記残材部に対する水平方向の移動を規制する移動規制部を、前記残材部の切断面側に形成するための規制部形成部と、
    押上げられた前記製品部の裏面に係止可能な係止突起を、前記残材部の切断面に形成する突起形成部と、を備える、金型。
  2. 前記突起形成部は、前記残材部の裏面の切断面近傍に凹部をコイニングすることにより、板金の材料の一部の流れ込みによって前記残材部の切断面に前記係止突起を形成する、請求項1に記載の金型。
  3. 前記移動規制部は、前記製品部の切断面に接触可能なブリッジであり、前記規制部形成部は、前記ブリッジを前記残材部の切断面側に前記残材部の一部を剪断して形成するためのブリッジ形成部である、請求項1又は請求項2に記載の金型。
  4. 押上げられた前記製品部の表面側の縁部を保持可能な製品保持部を、前記ブリッジに形成するための保持部形成部を備える、請求項3に記載の金型。
  5. 前記保持部形成部は、前記ブリッジの上部に凹部をコイニングすることにより、板金の材料の一部の流れ込みによって前記ブリッジの側面に前記製品保持部を形成する請求項4に記載の金型。
  6. 前記保持部形成部は、前記ブリッジの上部を押し潰すことにより、板金の材料の一部の流れ込みによって前記ブリッジの側面に前記製品保持部を形成する、請求項4に記載の金型。
  7. 前記保持部形成部は、前記ブリッジを前記製品部側に傾けることにより、前記ブリッジに前記製品保持部を形成する、請求項4に記載の金型。
  8. 上面にボス部が形成されたダイボディと、
    前記ダイボディの上側に昇降可能に設けられ、前記ダイボディの前記ボス部を挿通させるためのダイ挿通穴が形成されたダイエジェクタと、
    前記ダイエジェクタを上方向へ付勢するダイエジェクタ用の付勢部材と、を備え、
    前記ダイボディの前記ボス部に、板金の製品部の輪郭の一部を除く部分に切断加工を施した後に、前記製品部を残材部に対して相対的に押上げるための押上げ部が設けられ、
    前記ダイボディの前記ボス部に、押上げられた前記製品部の前記残材部に対する水平方向の移動を規制する移動規制部を、前記残材部の切断面側に形成するための規制部形成部が設けられ、
    前記ダイボディの前記ボス部の両側又は片側に、押上げられた前記製品部の裏面に係止可能な係止突起を、前記残材部の切断面に形成するための突起形成部が設けられている、ダイ金型。
  9. 前記突起形成部は、前記残材部の裏面の切断面近傍に凹部をコイニングすることにより、板金の材料の一部の流れ込みによって前記残材部の切断面に前記係止突起を形成する、請求項8に記載のダイ金型。
  10. 前記移動規制部は、前記製品部の切断面に接触可能なブリッジであり、前記規制部形成部は、前記ブリッジを前記残材部の切断面側に前記残材部の一部を剪断して形成するためのブリッジ形成部である、請求項8又は請求項9に記載のダイ金型。
  11. 請求項8に記載のダイ金型と、パンチ金型とからなり、
    前記パンチ金型は、
    筒状のパンチガイドと、
    前記パンチガイドの下側に設けられ、パンチ挿通穴が形成された押えプレートと、
    前記パンチガイド内に昇降可能に設けられ、下側に前記押えプレートの前記パンチ挿通穴に挿通可能なパンチチップが設けられたパンチエジェクタと、
    前記パンチエジェクタを下方向に付勢するパンチエジェクタ用の付勢部材と、を備え、
    前記押えプレートの下面における前記パンチ挿通穴に隣接する位置に、前記残材部の表面の切断面側を押圧するリム部が設けられ、前記リム部における前記パンチ挿通穴の下側に、前記移動規制部を受け入れるための切欠部が連続して形成され、
    前記パンチチップの先端部に、前記製品部の表面側の縁部を保持可能な製品保持部を前記移動規制部に形成するための保持部形成部が設けられている、金型セット。
  12. 前記移動規制部は、前記製品部の切断面に接触可能なブリッジであり、前記規制部形成部は、前記ブリッジを前記残材部の切断面側に前記残材部の一部を剪断して形成するためのブリッジ形成部である、請求項11に記載の金型セット。
  13. 前記保持部形成部は、前記ブリッジの上部に凹部をコイニングすることにより、板金の材料の一部の流れ込みによって前記ブリッジの側面に前記製品保持部を形成する、請求項12に記載の金型セット。
  14. 前記保持部形成部は、前記ブリッジの上部を押し潰すことにより、板金の材料の一部の流れ込みによって前記ブリッジの側面に前記製品保持部を形成する、請求項12に記載の金型セット。
  15. 前記保持部形成部は、前記ブリッジを前記製品部側に傾けることにより、前記ブリッジに前記製品保持部を形成する、請求項12に記載の金型セット。
  16. 筒状のパンチガイドと、
    前記パンチガイドの下側に設けられ、パンチ挿通穴が形成された押えプレートと、
    前記パンチガイド内に昇降可能に設けられ、下側に前記押えプレートの前記パンチ挿通穴に挿通可能なパンチチップが設けられたパンチエジェクタと、
    前記パンチエジェクタを下方向に付勢する付勢部材と、を備え、
    前記押えプレートの下面における前記パンチ挿通穴に隣接する位置に、残材部の表面の切断面側を押圧するリム部が設けられ、前記リム部における前記パンチ挿通穴の下側に、製品部の前記残材部に対する水平方向の移動を規制する移動規制部を受け入れるための切欠部が連続して形成され、
    前記パンチチップの先端部に、製品部の表面側の縁部を保持可能な製品保持部を前記移動規制部に形成するための保持部形成部が設けられている、パンチ金型。
  17. 前記移動規制部は、前記残材部の切断面側に形成されるブリッジである、請求項16に記載のパンチ金型。
  18. 前記保持部形成部は、前記ブリッジの上部に凹部をコイニングすることにより、板金の材料の一部の流れ込みによって前記ブリッジの側面に前記製品保持部を形成する、請求項17に記載のパンチ金型。
  19. 前記保持部形成部は、前記ブリッジの上部を押し潰すことにより、板金の材料の一部の流れ込みによって前記ブリッジの側面に前記製品保持部を形成する、請求項17に記載のパンチ金型。
  20. 前記保持部形成部は、前記ブリッジを前記製品部側に傾けることにより、前記ブリッジに前記製品保持部を形成する、請求項17に記載のパンチ金型。
  21. 板金の製品部の輪郭の一部を除く部分に切断加工を施し、
    前記製品部を残材部に対して相対的に押上げ、
    押上げられた前記製品部の前記残材部に対する水平方向の移動を規制する移動規制部を、前記残材部の切断面側に形成し、かつ前記製品部の裏面に係止可能な係止突起を板金の残材部の切断面に形成し、
    その後、前記製品部の前記輪郭の一部に切断加工を施す、板金加工方法。
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