JP2021145689A - 脳波測定用電極および脳波測定装置 - Google Patents

脳波測定用電極および脳波測定装置 Download PDF

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拓弥 原田
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雄眞 北添
隆 八木澤
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隆 八木澤
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Abstract

【課題】毛髪の掻き分け性能を向上させ、脳波取得性能を向上させる技術を提供する。【解決手段】脳波測定用電極50は、基部51と、基部51に設けられた第1の突起部60と、第1の突起部60に一体に設けられる、第1の突起部60より微細な複数の第2の突起部70と、第2の突起部70に設けられた電極部80と、を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、脳波測定用電極および脳波測定装置に関する。
これまで脳波測定用電極に関して様々な開発がなされてきた。この種の技術として、例えば、特許文献1に記載の技術が知られている。特許文献1に開示の脳波測定用電極(脳波測定用電極)は、基底部と、前記基底部から突出して設けられた、ゴムからなる突出部と、前記突出部の先端に設けられ、前記脳波測定用電極の外部と電気的に接続され、前記脳波の測定時に頭皮に接触する、金属からなる接触部と、を備える。
特許第5842198号公報
一般に、脳波センサと頭皮との接触面積が大きいほど、接触抵抗が低下し、きれいな脳波取得性の向上が図られる。現状としては、頭皮と接触する際に、毛髪が邪魔になっており、毛髪の掻き分け性能の改善が求められていた。特許文献1に開示の技術では、接触部が設けられた突出部が、毛髪間に侵入することで、頭皮に接触しやすくする技術が提案されているが、毛髪の掻き分け性能については十分に考慮されておらず別の技術が求められていた。
本発明はこのような状況に鑑みなされたものであって、毛髪の掻き分け性能を向上させ、脳波取得性能を向上させる技術を提供することを目的とする。
本発明によれば、
基部と、
前記基部に設けられた第1の突起部と、
前記第1の突起部に一体に設けられる、前記第1の突起部より微細な複数の第2の突起部と、
前記第2の突起部に設けられた電極部と、
を有する、脳波測定用電極が提供される。
本発明によれば、上記の脳波測定用電極と、
前記脳波測定用電極を取り付け、被測定者の頭部に装着されるフレームと、
を有する脳波測定装置が提供される。
本発明によれば、上記の脳波測定用電極を複数備え、
前記脳波測定用電極の前記基部は、複数の前記脳波測定用電極に対して共通に一つ設けられている、脳波測定装置が提供される。
本発明によれば、毛髪の掻き分け性能を向上させ、脳波取得性能を向上させる技術を提供することができる。
第1の実施形態に係る、頭部に装着した状態の脳波測定装置を模式的に示す図である。 第1の実施形態に係る、フレームの正面図である。 第1の実施形態に係る、脳波電極ユニットの正面図である。 第1の実施形態に係る、脳波測定用電極の斜視図である。 第1の実施形態に係る、一つの第1の突起部を切り取って示した図である。 第1の実施形態に係る、図4の脳波測定用電極の一部(領域X)を拡大して示した斜視図である。 第1の実施形態に係る、一つの第1の突起部を軸線側から見た図である。 第2の実施形態に係る、脳波測定用電極の斜視図である。 第2の実施形態に係る、一つの第1の突起部の微細突起形成面に着目して示した斜視図である。 第2の実施形態に係る、一つの微細突起形成面を延出方向側から見たである図である。 第3の実施形態に係る、一つの第1の突起部を軸線側から見た図である。 第4の実施形態に係る、一つの第1の突起部を軸線側から見た図である。 第5の実施形態に係る、一つの第1の突起部を軸線側から見た図である。 第6の実施形態に係る、一つの第1の突起部を軸線側から見た図である。 第7の実施形態に係る、一つの第1の突起部を軸線側から見た図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
≪第1の実施形態≫
図1は人の頭部99に装着した状態の脳波測定装置1を模式的に示す図である。
脳波測定装置1は、人の頭部99に装着され、脳波を生体からの電位変動として検出し、検出した脳波を脳波表示装置(図示せず)に出力する。脳波表示装置は、脳波測定装置1が検出した脳波を取得して、モニタ表示したり、データ保存したり、周知の脳波解析処理を行う。
<脳波測定装置1の構造>
図1に示すように、脳波測定装置1は、フレーム20と、フレーム20に取り付けられる複数の脳波電極ユニット10と、を有する。本実施形態では、脳波電極ユニット10は、5ch分(5個)設けられている。それぞれの脳波電極ユニット10には脳波測定用電極50が取り付けられている。
<フレーム20の構造>
図2にフレーム20の正面図を示す。フレーム20は、例えばポリアミド樹脂のような硬質部材で帯状に、かつ人間の頭部99の形状に沿うように湾曲して形成されている。
フレーム20には、脳波電極ユニット10を取り付けるための開口として電極ユニット取付部21が5カ所設けられている。電極ユニット取付部21の位置(すなわち脳波電極ユニット10の取付位置)は、例えば国際10−20電極配置法におけるT3、C3、Cz、C4、T4の位置に対応する。
電極ユニット取付部21の内周面は螺刻されており、脳波電極ユニット10がその胴部11の螺刻部13(図3参照)により螺着する。脳波電極ユニット10をネジ込む量を調整することで、フレーム20から頭部99方向への突き出し量を調整し、頭部99(頭皮)との接触量・接触圧をコントロールすることができる。また、ネジ込む動作により、毛髪を掻き分ける。
<脳波電極ユニット10の構造>
図3に脳波電極ユニット10の正面図を示す。脳波電極ユニット10は、略円柱状の胴部11と、その一端側(図中下側)に設けられた脳波測定用電極50とを有する。
胴部11は、信号取出部12と、螺刻部13と、電極固定部14とを一体に有する。
螺刻部13は、円柱形状の側面に螺刻した形状である。螺刻部13の一端(図中上側)に信号取出部12が設けられている。信号取出部12には信号出力端子が設けられる。また、信号取出部12は脳波電極ユニット10をフレーム20に螺着する際に作業者によって(必要に応じて所定の治具を用いて)操作される。螺刻部13の他端(図中下側)には、螺刻部13より小径の円柱状の電極固定部14が設けられている。電極固定部14に脳波測定用電極50が取り付けられる。
<脳波測定用電極50の構造>
図4は脳波測定用電極50の斜視図である。脳波測定用電極50は、基部51と、第1の突起部60とを有する。基部51と第1の突起部60とは、ゴム状の弾性体によって一体に設けられている。また、第1の突起部60には、第1の突起部60より微細な第2の突起部70が一体に設けられている。第1の突起部60や第2の突起部70の形状・寸法・配置等は、毛髪の太さ(例えば平均的な日本人で0.05〜0.10mmとされる。)応じて、所望の機能が実現できるように設定される。以下、具体的に説明する。
基部51は、略円柱形状であって、一端(図4では上側)が円形状の電極形成面52(突起形成面)、他端(図4では下側)が円形状の取付面53となっている。基部51の外径D10は、例えば5mm〜30mmである。基部51の高さh10は、例えば1.0mm〜20mmである。
取付面53が、胴部11の電極固定部14に接着剤等により取り付けられる。なお、取付面53と電極固定部14の固定構造として、凹凸形状による嵌合構造が用いられてもよい。
電極形成面52には、複数の第1の突起部60が所定間隔で円環状に設けられている。ここでは、第1の突起部60は、電極形成面52の円形状の周方向に25度間隔で8個設けられている。
<第1の突起部60の構造>
図5は一つの第1の突起部60を切り取って示しており、図5(a)は斜視図、図5(b)は側面図である。
第1の突起部60は、円錐形状の先端側が平面(または平面に近い面)で斜めに切り取られた形状を呈している。斜めに切り取られて形成された面を微細突起形成面61と称し、楕円形状となっている。本実施形態では、楕円の長軸が4.7mmであり、2.0〜6.5の範囲となるのが好ましく、4.0mm〜6.0mmの範囲となるのがより好ましい。また、楕円の短軸が1.51mmであり、0.8〜4.0mmの範囲となるのが好ましく、1.0mm〜3.0mmの範囲となるのがより好ましい。なお、第1の突起部60が角錐の場合は、微細突起形成面61は多角形の形状となる。
第1の突起部60の円錐形状の底面62(すなわち電極形成面52との境界)の外径D11は、例えば3.2mmであり、1.0〜5.0mmとなるのが好ましく、2.0mm〜4.0mmの範囲となるのがより好ましい。
第1の突起部60の高さh11は、例えば6mmであり、2.0〜10mmとなるのが好ましく、3.0mm〜8.0mmの範囲となるのがより好ましい。
微細突起形成面61は、上述の図4に示すように、電極形成面52の円形状の中心59を貫く軸線Z1の方向を向いている。すなわち、微細突起形成面61(より具体的には楕円中心)から垂直に延びる垂線が上記円形状の軸線Z1に向かう。
<第2の突起部70の構造>
図6は図4の脳波測定用電極50の一部(領域X)を拡大して示した斜視図であって、一つの第1の突起部60の微細突起形成面61を拡大して示している。図7は軸線Z1側(第2の突起部70の延出方向側)から見た一つの第1の突起部60を示した図である。
微細突起形成面61には、第1の突起部60より微細な円柱状の複数の第2の突起部70が垂直に延出している。具体的には、16個の第2の突起部70が千鳥格子状に7行に亘って設けられている。第2の突起部70の形状は円柱形状に限る趣旨では無く、角柱や円錐等の形状であってもよい。なお、本実施形態では、便宜的に第2の突起部70の配置方向について、微細突起形成面61の呈する楕円形状の短軸に沿う方向を横方向、長軸に沿う方向を縦方向として説明する。後述する第2〜第7の実施形態でも同様とする。
第2の突起部70の外径d11は、例えば0.3mmであり、0.05〜0.8mmの範囲が好ましく、0.1mm〜0.5mmの範囲となるのがより好ましい。
第2の突起部70の高さh12は、例えば0.3mmであり、0.05〜0.8mmの範囲が好ましく、0.1〜0.5mmの範囲となるのがより好ましい。
第2の突起部70の横方向のピッチp11は、例えば0.5mmであり、0.2〜1.0mmの範囲となるのが好ましく、0.4mm〜0.6mmの範囲となるのがより好ましい。
第2の突起部70の縦方向(行間方向)のピッチp12は、例えば0.5mmであり0.2〜1.0mmの範囲となるのが好ましく、0.4mm〜0.6mmの範囲となるのがより好ましい。
また、第2の突起部70が設けられる領域は、例えば微細突起形成面61を構成する楕円の長軸方向において下側(電極形成面52側)の3/4の領域である。微細突起の第2の突起部70が微細突起形成面61の先端部まで形成されていると、第1の突起部60の変形自体が阻害されてしまうことがある。しかし、本実施形態では、楕円の長軸方向において先端側の1/4の領域68(クロスハッチングで示す領域)には第2の突起部70は形成されない。第1の突起部60は、頭皮に接触するまでは、微細突起の第2の突起部70がない先端側の細い(薄い)部分を先頭にして毛髪間をスムーズに進むことができ、かつ、頭髪に押し当てられた際には、先端側からスムーズに屈曲して第2の突起部70の頭皮への屈曲状態へ移行できる。
第2の突起部70は、頭部99(頭皮)に押し当てられたときに屈曲する特性を有する。この特性は、脳波測定用電極50を構成する弾性体の材料及び第2の突起部70の形状により設定できる。例えば、脳波測定用電極50を十分柔らかいシリコーンゴムで形成し、第2の突起部70の形状(高さh12、外径d11)を適切に設定することで、所望の可撓性を実現できる。なお、第2の突起部70を屈曲しないように調整してもよい。また、先端65側を屈曲しやすく、根元側(電極形成面52側)を屈曲しにくくしてもよい。
<電極部80の構造>
第2の突起部70には全体に亘って電極部80が設けられ頭部99(頭皮)と接触する。
第2の突起部70の内部において、電極部80には接続する導電性の信号線69が設けられる(図5(a)参照)。信号線69の配索構造が煩雑になる場合には、微細突起形成面61の全体又は第2の突起部70が形成される領域共通に電極部80を設けて、信号線69を一本化してもよい。また、電極部80が第2の突起部70を含む第1の突起部60全体(もしくは一部)に形成され、電極部80に接続する信号線69が微細突起形成面61、または第1の突起部60側面に埋没する構成とされてもよい。本実施形態では、微細突起形成面61の全体(第2の突起部70を含む)に電極部80を設け、信号線69を一本化した構成として説明する。
信号線69は、第1の突起部60や第2の突起部70の内部を導通する態様であれば各種の配置構造を採用し得る。例えば、信号線69の先端は、第2の突起部70の先端面(又は微細突起形成面61)や側面に対して、突出した構造、略同一面上となる構造、埋没した構造のいずれでもよい。電極部80との接続安定性の観点から、突出した構造を用いてもよい。信号線69の先端の突出部分は、一部または全体が電極部80で覆われている。
信号線69の先端の突出構造は、折り返し無し、折り返し有り、第2の突起部70(微細突起形成面61)の先端部の表面に巻き付ける構造が採用し得る。
<脳波測定用電極50の材料>
脳波測定用電極50の材料について説明する。脳波測定用電極50は、上述のようにゴム状の弾性体である。ゴム状の弾性体として、具体的にはゴムや熱可塑性エラストマー(単に「エラストマー(TPE)」ともいう)である。ゴムとしては、例えばシリコーンゴムがある。熱可塑性エラストマーとして、例えば、スチレン系TPE(TPS)、オレフィン系TPE(TPO)、塩化ビニル系TPE(TPVC)、ウレタン系TPE(TPU)、エステル系TPE(TPEE)、アミド系TPE(TPAE)などがある。
脳波測定用電極50がシリコーンゴムである場合、37℃、JIS K 6253(1997)に準拠して測定される、脳波測定用電極50の基部51(または第1の突起部60や第2の突起部70)の表面におけるタイプAデュロメータ硬さをゴム硬度Aとしたとき、ゴム硬度Aが、例えば、15以上55以下である。
ここで、上記シリコーンゴム系硬化性組成物について説明する。
上記シリコーンゴムは、シリコーンゴム系硬化性組成物の硬化物で構成することができる。シリコーンゴム系硬化性樹脂組成物の硬化工程は、例えば、100〜250℃で1〜30分間加熱(1次硬化)した後、100〜200℃で1〜4時間ポストベーク(2次硬化)することによって行われる。
絶縁性シリコーンゴムは、導電性フィラーを含まないシリコーンゴムであり、導電性シリコーンゴムは導電性フィラーを含むシリコーンゴムである。
本実施形態に係るシリコーンゴム系硬化性組成物は、ビニル基含有オルガノポリシロキサン(A)を含むことができる。ビニル基含有オルガノポリシロキサン(A)は、本実施形態のシリコーンゴム系硬化性組成物の主成分となる重合物である。
絶縁性シリコーンゴム系硬化性組成物および導電性シリコーンゴム系硬化性組成物は、同種のビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサンを含んでもよい。同種のビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサンとは、少なくとも官能基が同じビニル基を含み、直鎖状を有していればよく、分子中のビニル基量や分子量分布、あるいはその添加量が異なっていてもよい。
なお、絶縁性シリコーンゴム系硬化性組成物および導電性シリコーンゴム系硬化性組成物は、互いに異なるビニル基含有オルガノポリシロキサンをさらに含んでもよい。
上記ビニル基含有オルガノポリシロキサン(A)は、直鎖構造を有するビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A1)を含むことができる。
上記ビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A1)は、直鎖構造を有し、かつ、ビニル基を含有しており、かかるビニル基が硬化時の架橋点となる。
ビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A1)のビニル基の含有量は、特に限定されないが、例えば、分子内に2個以上のビニル基を有し、かつ15モル%以下であるのが好ましく、0.01〜12モル%であるのがより好ましい。これにより、ビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A1)中におけるビニル基の量が最適化され、後述する各成分とのネットワークの形成を確実に行うことができる。本実施形態において、「〜」は、その両端の数値を含むことを意味する。
なお、本明細書中において、ビニル基含有量とは、ビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A1)を構成する全ユニットを100モル%としたときのビニル基含有シロキサンユニットのモル%である。ただし、ビニル基含有シロキサンユニット1つに対して、ビニル基1つであると考える。
また、ビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A1)の重合度は、特に限定されないが、例えば、好ましくは1000〜10000程度、より好ましくは2000〜5000程度の範囲内である。なお、重合度は、例えばクロロホルムを展開溶媒としたGPC(ゲル透過クロマトグラフィー)におけるポリスチレン換算の数平均重合度(又は数平均分子量)等として求めることができる。
さらに、ビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A1)の比重は、特に限定されないが、0.9〜1.1程度の範囲であるのが好ましい。
ビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A1)として、上記のような範囲内の重合度および比重を有するものを用いることにより、得られるシリコーンゴムの耐熱性、難燃性、化学的安定性等の向上を図ることができる。
ビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A1)としては、特に、下記式(1)で表される構造を有するものであるが好ましい。
Figure 2021145689
式(1)中、Rは炭素数1〜10の置換または非置換のアルキル基、アルケニル基、アリール基、またはこれらを組み合わせた炭化水素基である。炭素数1〜10のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基等が挙げられ、中でも、メチル基が好ましい。炭素数1〜10のアルケニル基としては、例えば、ビニル基、アリル基、ブテニル基等が挙げられ、中でも、ビニル基が好ましい。炭素数1〜10のアリール基としては、例えば、フェニル基等が挙げられる。
また、Rは炭素数1〜10の置換または非置換のアルキル基、アルケニル基、アリール基、またはこれらを組み合わせた炭化水素基である。炭素数1〜10のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基等が挙げられ、中でも、メチル基が好ましい。炭素数1〜10のアルケニル基としては、例えば、ビニル基、アリル基、ブテニル基が挙げられる。炭素数1〜10のアリール基としては、例えば、フェニル基が挙げられる。
また、Rは炭素数1〜8の置換または非置換のアルキル基、アリール基、またはこれらを組み合わせた炭化水素基である。炭素数1〜8のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基等が挙げられ、中でも、メチル基が好ましい。炭素数1〜8のアリール基としては、例えば、フェニル基が挙げられる。
さらに、式(1)中のRおよびRの置換基としては、例えば、メチル基、ビニル基等が挙げられ、Rの置換基としては、例えば、メチル基等が挙げられる。
なお、式(1)中、複数のRは互いに独立したものであり、互いに異なっていてもよいし、同じであってもよい。さらに、R、およびRについても同様である。
さらに、m、nは、式(1)で表されるビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A1)を構成する繰り返し単位の数であり、mは0〜2000の整数、nは1000〜10000の整数である。mは、好ましくは0〜1000であり、nは、好ましくは2000〜5000である。
また、式(1)で表されるビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A1)の具体的構造としては、例えば下記式(1−1)で表されるものが挙げられる。
Figure 2021145689
式(1−1)中、RおよびRは、それぞれ独立して、メチル基またはビニル基であり、少なくとも一方がビニル基である。
さらに、ビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A1)としては、ビニル基含有量が分子内に2個以上のビニル基を有し、かつ0.4モル%以下である第1のビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A1−1)と、ビニル基含有量が0.5〜15モル%である第2のビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A1−2)とを含有するものであるのが好ましい。シリコーンゴムの原料である生ゴムとして、一般的なビニル基含有量を有する第1のビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A1−1)と、ビニル基含有量が高い第2のビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A1−2)とを組み合わせることで、ビニル基を偏在化させることができ、シリコーンゴムの架橋ネットワーク中に、より効果的に架橋密度の疎密を形成することができる。その結果、より効果的にシリコーンゴムの引裂強度を高めることができる。
具体的には、ビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A1)として、例えば、上記式(1−1)において、Rがビニル基である単位および/またはRがビニル基である単位を、分子内に2個以上有し、かつ0.4モル%以下を含む第1のビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A1−1)と、Rがビニル基である単位および/またはRがビニル基である単位を、0.5〜15モル%含む第2のビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A1−2)とを用いるのが好ましい。
また、第1のビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A1−1)は、ビニル基含有量が0.01〜0.2モル%であるのが好ましい。また、第2のビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A1−2)は、ビニル基含有量が、0.8〜12モル%であるのが好ましい。
さらに、第1のビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A1−1)と第2のビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A1−2)とを組み合わせて配合する場合、(A1−1)と(A1−2)の比率は特に限定されないが、例えば、重量比で(A1−1):(A1−2)が50:50〜95:5であるのが好ましく、80:20〜90:10であるのがより好ましい。
なお、第1および第2のビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A1−1)および(A1−2)は、それぞれ1種のみを用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、ビニル基含有オルガノポリシロキサン(A)は、分岐構造を有するビニル基含有分岐状オルガノポリシロキサン(A2)を含んでもよい。
<<オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B)>>
本実施形態のシリコーンゴム系硬化性組成物は、架橋剤を含んでもよい。架橋剤は、オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B)を含むことができる。
オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B)は、直鎖構造を有する直鎖状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B1)と分岐構造を有する分岐状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B2)とに分類され、これらのうちのいずれか一方または双方を含むことができる。
絶縁性シリコーンゴム系硬化性組成物および導電性シリコーンゴム系硬化性組成物は、同種の架橋剤を含んでもよい。同種の架橋剤とは、少なくとも直鎖構造や分岐構造などの共通の構造を有していればよく、分子中の分子量分布や異なる官能基が含まれていてもよく、その添加量が異なっていてもよい。
なお、絶縁性シリコーンゴム系硬化性組成物および導電性シリコーンゴム系硬化性組成物は、互いに異なる架橋剤をさらに含んでもよい。
直鎖状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B1)は、直鎖構造を有し、かつ、Siに水素が直接結合した構造(≡Si−H)を有し、ビニル基含有オルガノポリシロキサン(A)のビニル基の他、シリコーンゴム系硬化性組成物に配合される成分が有するビニル基とヒドロシリル化反応し、これらの成分を架橋する重合体である。
直鎖状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B1)の分子量は特に限定されないが、例えば、重量平均分子量が20000以下であるのが好ましく、1000以上、10000以下であることがより好ましい。
なお、直鎖状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B1)の重量平均分子量は、例えばクロロホルムを展開溶媒としたGPC(ゲル透過クロマトグラフィー)におけるポリスチレン換算により測定することができる。
また、直鎖状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B1)は、通常、ビニル基を有しないものであるのが好ましい。これにより、直鎖状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B1)の分子内において架橋反応が進行するのを的確に防止することができる。
以上のような直鎖状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B1)としては、例えば、下記式(2)で表される構造を有するものが好ましく用いられる。
Figure 2021145689
式(2)中、Rは炭素数1〜10の置換または非置換のアルキル基、アルケニル基、アリール基、これらを組み合わせた炭化水素基、またはヒドリド基である。炭素数1〜10のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基等が挙げられ、中でも、メチル基が好ましい。炭素数1〜10のアルケニル基としては、例えば、ビニル基、アリル基、ブテニル基等が挙げられる。炭素数1〜10のアリール基としては、例えば、フェニル基が挙げられる。
また、Rは炭素数1〜10の置換または非置換のアルキル基、アルケニル基、アリール基、これらを組み合わせた炭化水素基、またはヒドリド基である。炭素数1〜10のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基が挙げられ、中でも、メチル基が好ましい。炭素数1〜10のアルケニル基としては、例えば、ビニル基、アリル基、ブテニル基等が挙げられる。炭素数1〜10のアリール基としては、例えば、フェニル基が挙げられる。
なお、式(2)中、複数のRは互いに独立したものであり、互いに異なっていてもよいし、同じであってもよい。Rについても同様である。ただし、複数のRおよびRのうち、少なくとも2つ以上がヒドリド基である。
また、Rは炭素数1〜8の置換または非置換のアルキル基、アリール基、またはこれらを組み合わせた炭化水素基である。炭素数1〜8のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基等が挙げられ、中でも、メチル基が好ましい。炭素数1〜8のアリール基としては、例えば、フェニル基が挙げられる。複数のRは互いに独立したものであり、互いに異なっていてもよいし、同じであってもよい。
なお、式(2)中のR,R,Rの置換基としては、例えば、メチル基、ビニル基等が挙げられ、分子内の架橋反応を防止する観点から、メチル基が好ましい。
さらに、m、nは、式(2)で表される直鎖状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B1)を構成する繰り返し単位の数であり、mは2〜150整数、nは2〜150の整数である。好ましくは、mは2〜100の整数、nは2〜100の整数である。
なお、直鎖状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B1)は、1種のみを単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
分岐状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B2)は、分岐構造を有するため、架橋密度が高い領域を形成し、シリコーンゴムの系中の架橋密度の疎密構造形成に大きく寄与する成分である。また、上記直鎖状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B1)同様、Siに水素が直接結合した構造(≡Si−H)を有し、ビニル基含有オルガノポリシロキサン(A)のビニル基の他、シリコーンゴム系硬化性組成物に配合される成分のビニル基とヒドロシリル化反応し、これら成分を架橋する重合体である。
また、分岐状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B2)の比重は、0.9〜0.95の範囲である。
さらに、分岐状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B2)は、通常、ビニル基を有しないものであるのが好ましい。これにより、分岐状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B2)の分子内において架橋反応が進行するのを的確に防止することができる。
また、分岐状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B2)としては、下記平均組成式(c)で示されるものが好ましい。
平均組成式(c)
(H(R3−aSiO1/2(SiO4/2
(式(c)において、Rは一価の有機基、aは1〜3の範囲の整数、mはH(R3−aSiO1/2単位の数、nはSiO4/2単位の数である)
式(c)において、Rは一価の有機基であり、好ましくは、炭素数1〜10の置換または非置換のアルキル基、アリール基、またはこれらを組み合わせた炭化水素基である。炭素数1〜10のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基等が挙げられ、中でも、メチル基が好ましい。炭素数1〜10のアリール基としては、例えば、フェニル基が挙げられる。
式(c)において、aは、ヒドリド基(Siに直接結合する水素原子)の数であり、1〜3の範囲の整数、好ましくは1である。
また、式(c)において、mはH(R3−aSiO1/2単位の数、nはSiO4/2単位の数である。
分岐状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B2)は分岐状構造を有する。直鎖状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B1)と分岐状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B2)は、その構造が直鎖状か分岐状かという点で異なり、Siの数を1とした時のSiに結合するアルキル基Rの数(R/Si)が、直鎖状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B1)では1.8〜2.1、分岐状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B2)では0.8〜1.7の範囲となる。
なお、分岐状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B2)は、分岐構造を有しているため、例えば、窒素雰囲気下、1000℃まで昇温速度10℃/分で加熱した際の残渣量が5%以上となる。これに対して、直鎖状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B1)は、直鎖状であるため、上記条件で加熱した後の残渣量はほぼゼロとなる。
また、分岐状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B2)の具体例としては、下記式(3)で表される構造を有するものが挙げられる。
Figure 2021145689
式(3)中、Rは炭素数1〜8の置換または非置換のアルキル基、アリール基、またはこれらを組み合わせた炭化水素基、もしくは水素原子である。炭素数1〜8のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基等が挙げられ、中でも、メチル基が好ましい。炭素数1〜8のアリール基としては、例えば、フェニル基が挙げられる。Rの置換基としては、例えば、メチル基等が挙げられる。
なお、式(3)中、複数のRは互いに独立したものであり、互いに異なっていてもよいし、同じであってもよい。
また、式(3)中、「−O−Si≡」は、Siが三次元に広がる分岐構造を有することを表している。
なお、分岐状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B2)は、1種のみを単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、直鎖状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B1)と分岐状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B2)において、Siに直接結合する水素原子(ヒドリド基)の量は、それぞれ、特に限定されない。ただし、シリコーンゴム系硬化性組成物において、ビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A1)中のビニル基1モルに対し、直鎖状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B1)と分岐状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B2)の合計のヒドリド基量が、0.5〜5モルとなる量が好ましく、1〜3.5モルとなる量がより好ましい。これにより、直鎖状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B1)および分岐状オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B2)と、ビニル基含有直鎖状オルガノポリシロキサン(A1)との間で、架橋ネットワークを確実に形成させることができる。
<<シリカ粒子(C)>>
本実施形態に係るシリコーンゴム系硬化性組成物は、非導電性フィラーを含む。非導電性フィラーは、必要に応じ、シリカ粒子(C)を含んでもよい。これにより、エラストマーの硬さや機械的強度の向上を図ることができる。
絶縁性シリコーンゴム系硬化性組成物および導電性シリコーンゴム系硬化性組成物は、同種の非導電性フィラーを含んでもよい。同種の非導電性フィラーとは、少なくとも共通の構成材料を有していればよく、粒子径、比表面積、表面処理剤、又はその添加量が異なっていてもよい。
なお、絶縁性シリコーンゴム系硬化性組成物および導電性シリコーンゴム系硬化性組成物は、互いに異なるシランカップリング剤をさらに含んでもよい。
シリカ粒子(C)としては、特に限定されないが、例えば、ヒュームドシリカ、焼成シリカ、沈降シリカ等が用いられる。これらを単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。
シリカ粒子(C)は、例えば、BET法による比表面積が例えば50〜400m/gであるのが好ましく、100〜400m/gであるのがより好ましい。また、シリカ粒子(C)の平均一次粒径は、例えば1〜100nmであるのが好ましく、5〜20nm程度であるのがより好ましい。
シリカ粒子(C)として、かかる比表面積および平均粒径の範囲内であるものを用いることにより、形成されるシリコーンゴムの硬さや機械的強度の向上、特に引張強度の向上をさせることができる。
<<シランカップリング剤(D)>>
本実施形態のシリコーンゴム系硬化性組成物は、シランカップリング剤(D)を含むことができる。
シランカップリング剤(D)は、加水分解性基を有することができる。加水分解基が水により加水分解されて水酸基になり、この水酸基がシリカ粒子(C)表面の水酸基と脱水縮合反応することで、シリカ粒子(C)の表面改質を行うことができる。
絶縁性シリコーンゴム系硬化性組成物および導電性シリコーンゴム系硬化性組成物は、同種のシランカップリング剤を含んでもよい。同種のシランカップリング剤とは、少なくとも共通の官能基を有していればよく、分子中の他の官能基や添加量が異なっていてもよい。
なお、絶縁性シリコーンゴム系硬化性組成物および導電性シリコーンゴム系硬化性組成物は、互いに異なるシランカップリング剤をさらに含んでもよい。
また、このシランカップリング剤(D)は、疎水性基を有するシランカップリング剤を含むことができる。これにより、シリカ粒子(C)の表面にこの疎水性基が付与されるため、シリコーンゴム系硬化性組成物中ひいてはシリコーンゴム中において、シリカ粒子(C)の凝集力が低下(シラノール基による水素結合による凝集が少なくなる)し、その結果、シリコーンゴム系硬化性組成物中のシリカ粒子(C)の分散性が向上すると推測される。これにより、シリカ粒子(C)とゴムマトリックスとの界面が増加し、シリカ粒子(C)の補強効果が増大する。さらに、ゴムのマトリックス変形の際、マトリックス内でのシリカ粒子(C)の滑り性が向上すると推測される。そして、シリカ粒子(C)の分散性の向上及び滑り性の向上によって、シリカ粒子(C)によるシリコーンゴムの機械的強度(例えば、引張強度や引裂強度など)が向上する。
さらに、シランカップリング剤(D)は、ビニル基を有するシランカップリング剤を含むことができる。これにより、シリカ粒子(C)の表面にビニル基が導入される。そのため、シリコーンゴム系硬化性組成物の硬化の際、すなわち、ビニル基含有オルガノポリシロキサン(A)が有するビニル基と、オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B)が有するヒドリド基とがヒドロシリル化反応して、これらによるネットワーク(架橋構造)が形成される際に、シリカ粒子(C)が有するビニル基も、オルガノハイドロジェンポリシロキサン(B)が有するヒドリド基とのヒドロシリル化反応に関与するため、ネットワーク中にシリカ粒子(C)も取り込まれるようになる。これにより、形成されるシリコーンゴムの低硬度化および高モジュラス化を図ることができる。
シランカップリング剤(D)としては、疎水性基を有するシランカップリング剤およびビニル基を有するシランカップリング剤を併用することができる。
シランカップリング剤(D)としては、例えば、下記式(4)で表わされるものが挙げられる。
−Si−(X)4−n・・・(4)
上記式(4)中、nは1〜3の整数を表わす。Yは、疎水性基、親水性基またはビニル基を有するもののうちのいずれかの官能基を表わし、nが1の時は疎水性基であり、nが2または3の時はその少なくとも1つが疎水性基である。Xは、加水分解性基を表わす。
疎水性基は、炭素数1〜6のアルキル基、アリール基、またはこれらを組み合わせた炭化水素基であり、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、フェニル基等が挙げられ、中でも、特に、メチル基が好ましい。
また、親水性基は、例えば、水酸基、スルホン酸基、カルボキシル基またはカルボニル基等が挙げられ、中でも、特に、水酸基が好ましい。なお、親水性基は、官能基として含まれていてもよいが、シランカップリング剤(D)に疎水性を付与するという観点からは含まれていないのが好ましい。
さらに、加水分解性基は、メトキシ基、エトキシ基のようなアルコキシ基、クロロ基またはシラザン基等が挙げられ、中でも、シリカ粒子(C)との反応性が高いことから、シラザン基が好ましい。なお、加水分解性基としてシラザン基を有するものは、その構造上の特性から、上記式(4)中の(Y−Si−)の構造を2つ有するものとなる。
上記式(4)で表されるシランカップリング剤(D)の具体例は、次の通りである。
上記官能基として疎水性基を有するものとして、例えば、メチルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、n−プロピルトリメトキシシラン、n−プロピルトリエトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、ヘキシルトリエトキシシラン、デシルトリメトキシシランのようなアルコキシシラン;メチルトリクロロシラン、ジメチルジクロロシラン、トリメチルクロロシラン、フェニルトリクロロシランのようなクロロシラン;ヘキサメチルジシラザンが挙げられる。この中でも、ヘキサメチルジシラザン、トリメチルクロロシラン、トリメチルメトキシシラン、及びトリメチルエトキシシランからなる群から選択される一種以上を含むトリメチルシリル基を有するシランカップリング剤が好ましい。
上記官能基としてビニル基を有するものとして、例えば、メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルメチルジメトキシシランのようなアルコキシシラン;ビニルトリクロロシラン、ビニルメチルジクロロシランのようなクロロシラン;ジビニルテトラメチルジシラザンが挙げられる。この中でも、メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、ジビニルテトラメチルジシラザン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、及びビニルメチルジメトキシシランからなる群から選択される一種以上を含むビニル基含有オルガノシリル基を有するシランカップリング剤が好ましい。
またシランカップリング剤(D)がトリメチルシリル基を有するシランカップリング剤およびビニル基含有オルガノシリル基を有するシランカップリング剤の2種を含む場合、疎水性基を有するものとしてはヘキサメチルジシラザン、ビニル基を有するものとしてはジビニルテトラメチルジシラザンを含むことが好ましい。
トリメチルシリル基を有するシランカップリング剤(D1)およびビニル基含有オルガノシリル基を有するシランカップリング剤(D2)を併用する場合、(D1)と(D2)の比率は、特に限定されないが、例えば、重量比で(D1):(D2)が、1:0.001〜1:0.35、好ましくは1:0.01〜1:0.20、より好ましくは1:0.03〜1:0.15である。このような数値範囲とすることにより、所望のシリコーンゴムの物性を得ることができる。具体的には、ゴム中におけるシリカの分散性およびゴムの架橋性のバランスを図ることができる。
本実施形態において、シランカップリング剤(D)の含有量の下限値は、ビニル基含有オルガノポリシロキサン(A)の合計量100重量部に対して、1質量%以上であることが好ましく、3質量%以上であることがより好ましく、5質量%以上であることがさらに好ましい。また、シランカップリング剤(D)の含有量上限値は、ビニル基含有オルガノポリシロキサン(A)の合計量100重量部に対して、100質量%以下であることが好ましく、80質量%以下であることがより好ましく、40質量%以下であることがさらに好ましい。
シランカップリング剤(D)の含有量を上記下限値以上とすることにより、エラストマーを含む柱状部と導電性樹脂層との密着性を高めることができる。また、シリコーンゴムの機械的強度の向上に資することができる。また、シランカップリング剤(D)の含有量を上記上限値以下とすることにより、シリコーンゴムが適度な機械特性を持つことができる。
<<白金または白金化合物(E)>>
本実施形態に係るシリコーンゴム系硬化性組成物は、触媒を含んでもよい。触媒は、白金または白金化合物(E)を含むことができる。白金または白金化合物(E)は、硬化の際の触媒として作用する触媒成分である。白金または白金化合物(E)の添加量は触媒量である。
絶縁性シリコーンゴム系硬化性組成物および導電性シリコーンゴム系硬化性組成物は、同種の触媒を含んでもよい。同種の触媒とは、少なくとも共通の構成材料を有していればよく、触媒中に異なる組成が含まれていてもよく、その添加量が異なっていてもよい。
なお、絶縁性シリコーンゴム系硬化性組成物および導電性シリコーンゴム系硬化性組成物は、互いに異なる触媒をさらに含んでもよい。
白金または白金化合物(E)としては、公知のものを使用することができ、例えば、白金黒、白金をシリカやカーボンブラック等に担持させたもの、塩化白金酸または塩化白金酸のアルコール溶液、塩化白金酸とオレフィンの錯塩、塩化白金酸とビニルシロキサンとの錯塩等が挙げられる。
なお、白金または白金化合物(E)は、1種のみを単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本実施形態において、シリコーンゴム系硬化性組成物中における白金または白金化合物(E)の含有量は、触媒量を意味し、適宜設定することができるが、具体的にはビニル基含有オルガノポリシロキサン(A)、シリカ粒子(C)、シランカップリング剤(D)の合計量100重量部に対して、白金族金属が重量単位で0.01〜1000ppmとなる量であり、好ましくは、0.1〜500ppmとなる量である。
白金または白金化合物(E)の含有量を上記下限値以上とすることにより、シリコーンゴム系硬化性組成物が適切な速度で硬化することが可能となる。また、白金または白金化合物(E)の含有量を上記上限値以下とすることにより、製造コストの削減に資することができる。
<<水(F)>>
また、本実施形態に係るシリコーンゴム系硬化性組成物には、上記成分(A)〜(E)以外に、水(F)が含まれていてもよい。
水(F)は、シリコーンゴム系硬化性組成物に含まれる各成分を分散させる分散媒として機能するとともに、シリカ粒子(C)とシランカップリング剤(D)との反応に寄与する成分である。そのため、シリコーンゴム中において、シリカ粒子(C)とシランカップリング剤(D)とを、より確実に互いに連結したものとすることができ、全体として均一な特性を発揮することができる。
(その他の成分)
さらに、本実施形態のシリコーンゴム系硬化性組成物は、上記(A)〜(F)成分以外に、他の成分をさらに含むことができる。この他の成分としては、例えば、珪藻土、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化バリウム、酸化マグネシウム、酸化セリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、ガラスウール、マイカ等のシリカ粒子(C)以外の無機充填材、反応阻害剤、分散剤、顔料、染料、帯電防止剤、酸化防止剤、難燃剤、熱伝導性向上剤等の添加剤が挙げられる。
本実施形態に係る導電性溶液(導電性シリコーンゴム組成物)は、導電性フィラーを含まない上記シリコーンゴム系硬化性組成物に加えて、上記導電性フィラーおよび溶剤を含むものである。
上記溶剤としては、公知の各種溶剤を用いることができるが、例えば、高沸点溶剤を含むことができる。これらを単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記溶剤の一例としては、例えば、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、オクタン、デカン、ドデカン、テトラデカンなどの脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、キシレン、トリフルオロメチルベンゼン、ベンゾトリフルオリドなどの芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、シクロペンチルエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、1,4−ジオキサン、1,3−ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル類;ジクロロメタン、クロロホルム、1,1−ジクロロエタン、1,2−ジクロロエタン、1,1,1−トリクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタンなどのハロアルカン類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどのカルボン酸アミド類;ジメチルスルホキシド、ジエチルスルホキシドなどのスルホキシド類などを例示することができる。これらを単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記導電性溶液は、溶液中の固形分量などを調整することで、スプレー塗布やディップ塗布等の各種の塗布方法に適切な粘度を備えることができる。
また、上記導電性溶液が上記導電性フィラーおよび上記シリカ粒子(C)を含む場合、脳波測定用電極50が含むシリカ粒子(C)の含有量の下限値は、シリカ粒子(C)および導電性フィラーの合計量100質量%に対して、例えば、1質量%以上であり、好ましくは3質量%以上であり、より好ましくは5質量%以上とすることができる。これにより、脳波測定用電極50の機械的強度を向上させることができる。一方で、上記脳波測定用電極50が含むシリカ粒子(C)の含有量の上限値は、シリカ粒子(C)および導電性フィラーの合計量100質量%に対して、例えば、20質量%以下であり、好ましくは15質量%以下であり、より好ましくは10質量%以下である。これにより、脳波測定用電極50における導電性と機械的強度や柔軟性とのバランスを図ることができる。
導電性溶液を必要に応じて加熱乾燥することで、導電性シリコーンゴムが得られる。
導電性シリコーンゴムは、シリコーンオイルを含まない構成であってもよい。これにより、脳波測定用電極50の表面にシリコーンオイルがブリードアウトすることで導通性が低下することを抑制できる。
<信号線69の材料>
信号線69は、公知のものを使用することができるが、例えば、導電繊維で構成され得る。導電繊維としては、金属繊維、金属被覆繊維、炭素繊維、導電性ポリマー繊維、導電性ポリマー被覆繊維、および導電ペースト被覆繊維からなる群から選択される一種以上を用いることができる。これらを単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記金属繊維、金属被覆繊維、の金属材料は、導電性を有するものであれば限定されないが、銅、銀、金、ニッケル、錫、鉛、亜鉛、ビスマス、アンチモン、ステンレス、アルミニウム、銀/塩化銀およびこれらの合金等が挙げられる。これらを単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの中でも、導通性の観点から、銀を用いることができる。また、金属材料は、クロム等の環境に負荷を与える金属を含まないことが好ましい。
上記金属被覆繊維、導電性ポリマー被覆繊維、導電ペースト被覆繊維の繊維材料は、特に限定されないが、合成繊維、半合成繊維、天然繊維のいずれでもよい。これらの中でも、ポリエステル、ナイロン、ポリウレタン、絹および綿等を用いることが好ましい。これらを単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記炭素繊維は、例えば、PAN系炭素繊維、ピッチ系炭素繊維等が挙げられる。
上記導電性ポリマー繊維および導電性ポリマー被覆繊維の導電性ポリマー材料は、例えば、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリアニリン、ポリアセチレン、ポリフェニレンビニレン、ポリナフタレン、及びこれらの誘導体等の導電性高分子およびバインダ樹脂の混合物、あるいは、PEDOT−PSS((3,4−エチレンジオキシチオフェン)−ポリ(スチレンスルホン酸))等の導電性高分子の水溶液が用いられる。
上記導電ペースト被覆繊維の導電ペーストに含まれる樹脂材料は特に限定されないが伸縮性を有することが好ましく、例えばシリコーンゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム、ニトリルゴム、アクリルゴム、スチレンゴム、クロロプレンゴム、およびエチレンプロピレンゴムからなる群から選択される一種以上を含むことができる。これらを単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記導電ペースト被覆繊維の導電ペーストに含まれる導電性フィラーは特に限定されないが、公知の導電材料を用いてもよいが、金属粒子、金属繊維、金属被覆繊維、カーボンブラック、アセチレンブラック、グラファイト、炭素繊維、カーボンナノチューブ、導電性ポリマー、導電性ポリマー被覆繊維および金属ナノワイヤーからなる群から選択される一種以上を含むことができる。
上記導電性フィラーを構成する金属は、特に限定はされないが、例えば、銅、銀、金、ニッケル、錫、鉛、亜鉛、ビスマス、アンチモン、銀/塩化銀、或いはこれらの合金のうち少なくとも一種類、あるいは、これらのうちの二種以上を含むことができる。この中でも、導電性の高さや入手容易性の高さから、銀または銅が好ましい。
上記信号線69が、線状の導電繊維を複数本撚り合わせた撚糸で構成されてもよい。これにより、変形時における信号線69の断線を抑制できる。
本実施形態において、導電繊維における被覆とは、単に繊維材料の外表面を覆うことのみならず、単繊維を撚り合わせた撚糸などの場合は、その撚糸の中の繊維間隙に金属、導電性ポリマー、または導電ペーストが含浸し、撚糸を構成する単繊維を1本毎に被覆するものを含む。
信号線69の引張破断伸度は、例えば、1%以上〜50%以下、好ましくは1.5%以上〜45%である。このような数値範囲内とすることで、変形時の破断を抑制しつつも、突起部60の過度な変形を抑制できる。
<電極部80の材料>
電極部80の導電部材は、例えば、良導性金属を含むペーストである。良導性金属は、銅、銀、金、ニッケル、錫、鉛、亜鉛、ビスマス、アンチモン、或いはこれらの合金からなる群から選択される一種以上を含む。特に、入手性や導電性の観点から、銀や塩化銀、銅が好適である。
良導性金属を含むペーストで電極部80を形成する場合は、ゴム状の弾性体でできた第2の突起部70を、良導性金属を含むペースト状の導電性溶液にディップ(浸漬塗布)する。これにより、第2の突起部70の表面に電極部80が形成される。
なお、導電性フィラーおよび溶剤を含む導電性溶液を、第2の突起部70に塗布することにより、導電性樹脂層としての電極部80を形成してもよい。このとき、溶剤を第2の突起部70と同じ系統の材質(シリコーンゴム)とすることで、電極部80(導電性樹脂層)の密着性を高められる。
導電性溶液を必要に応じて加熱乾燥することで、導電性シリコーンゴムが得られる。
導電性シリコーンゴムは、シリコーンオイルを含まない構成であってもよい。これにより、電極部80の表面にシリコーンオイルがブリードアウトすることで導通性が低下することを抑制できる。
これにより、脳波測定装置1を頭部99へ装着する際の毛髪の掻き分け性能を向上させることができる。また、脳波測定装置1を装着した際の電極部80の接触面積の十分な確保が可能となる。
<脳波測定用電極50の製造方法>
本実施形態の脳波測定用電極50の製造方法の一例は次の工程を含むことができる。
まず、金型を用いて、上記シリコーンゴム系硬化性組成物を加熱加圧成形し、基部51、第1の突起部60及び第2の突起部70からなる成形体を得る。続いて、得られた成形体の各第1の突起部60の内部に、縫い針を用いて、信号線69を通す。その後得られた成形体の第1の突起部60の微細突起形成面61(第2の突起部70を含む)に、ペースト状の導電性溶液をディップ塗布し、加熱乾燥後、ポストキュアを行う。これにより、微細突起形成面61(第2の突起部70を含む)全体に亘って電極部80を形成できる。
以上により、脳波測定用電極50を製造することができる。
なお、上記成形工程時において、信号線69を配置した成形空間内に、上記シリコーンゴム系硬化性組成物を導入し、加圧加熱成形するインサート成形を用いてもよい。
<脳波測定用電極50の特徴・機能>
本実施形態の脳波電極ユニット10と特徴・機能について、特に脳波測定用電極50を頭部99に接触させたときの状態に着目して説明する。
(1)脳波測定用電極50は、
基部51と、
基部51に設けられた第1の突起部60と、
第1の突起部60に一体に設けられる、第1の突起部60より微細な複数の第2の突起部70と、
第2の突起部70に設けられた電極部80と、
を有する。
第1の突起部60に、第2の突起部70のような複数の微細突起構造を設けることで、電極部80と頭部99(頭皮)との間に毛髪が挟まることを抑制でき、脳波検出精度が向上する。より具体的には、第1の突起部60で比較的多い本数の毛髪を掻き分けて、さらに微細突起構造の第2の突起部70で比較的少ない本数の毛髪を掻き分け、電極部80と頭部99(頭皮)との間に毛髪が挟まることを2段階で効果的に抑制する。
(2)第2の突起部70は、頭部99(頭皮)に当接した際に屈曲するとともに、屈曲に伴い電極部80と頭皮との接触面積を増加させる。
第2の突起部70の形状(高さh11、外径d11等)や硬度を調整することで、脳波測定用電極50(第2の突起部70)と頭皮との接触圧力に対してどの程度屈曲させるかを設定できる。例えば、第2の突起部70の屈曲が大きい場合、円柱形状を呈する第2の突起部70の側面部分も頭皮に接触する。すなわち、電極部80は、第2の突起部70の側面部分に設けられている領域についても、頭皮に接触することになり、電極部80と頭部99(頭皮)との接触面積が増加する。その結果、電極部80と頭部99(頭皮)との接触抵抗が小さくなり、脳波検出精度(すなわち脳波取得率)が向上する。また、第2の突起部70の形状を上記のような寸法(高さh11)、配置(ピッチp11、12)とすることで、隣接する第2の突起部70に干渉することがなく屈曲する。
(3)第2の突起部70は、頭部99(頭皮)に押し当てられ屈曲する際に、隣接した第2の突起部70との間に毛髪を収容する。
すなわち、第2の突起部70は微細突起構造として設けられ隣接する第2の突起部70との間が数本〜数十本程度の毛髪を収容可能な空間となっていれば、第2の突起部70が毛髪を掻き分けた場合に、隣接している第2の突起部70との間の空間に毛髪を誘導し、電極部80と頭部99(頭皮)との間に毛髪が挟まることを効果的に抑制できる。また、屈曲することで、収容した毛髪を押さえ込むようにしてその空間に留めることができるため、脳波検出が安定する。
(4)第2の突起部70の屈曲の向きが、所定の領域に向かうに傾向づけられている。
具体的には、第2の突起部70は、基部51側に向けて倒れるように、突出向きや硬さ、構造が設定されている。すなわち、脳波測定用電極50が頭皮に押し当てられるときに、第1の突起部60の先端部分65から接触して徐々に撓みながら先端部分65側の第2の突起部70から順に屈曲する。
このとき、屈曲方向が一定でない場合、第2の突起部70間の収容空間が不規則に形成されることになり、毛髪を誘導し頭皮との間に毛髪が挟まることを抑制できなくなる。
そこで、第2の突起部70が屈曲するようにした場合には、複数の第2の突起部70が基部51側に向けて倒れるように、突出向きや硬さ、構造を設定する。すなわち、第2の突起部70が呈する円柱形状の天面の先端部分65側が頭部99(頭皮)と当接し基部51(電極形成面52)側に向けて屈曲するように構成する。
さらに、複数の第2の突起部70が屈曲して倒れたときに、隣接する第2の突起部70の間に形成される収容空間が連続するようにする。これによって、毛髪を一定方向に上手く流すことができ、電極部80と頭皮との接触が良好に確保できる。
(5)第1の突起部60は、基部51(より具体的には電極形成面52)に放射状に複数設けられている。放射状に配置されているので、脳波電極ユニット10が回転して毛髪を掻き分け頭皮と接触するような場合でも、回転位置によらずほぼ一定の接触状態が得られる。
(6)第1の突起部60は、錐体(円錐や角錐)の先端を斜めに切り取った形状を呈し、
先端が切り取られた領域に形成された面(微細突起形成面61)に第2の突起部70が設けられている。
先端部分65側が薄くなるため、第1の突起部60が頭皮に押し当てられたときに、撓みやすく、良好な接触状態を確保しやすい。また、脳波測定用電極50の位置調整のため回転させた場合でも、回転方向に薄くなっているので、脳波測定用電極50が回転しやすく、第2の突起部70が毛髪を掻き分けやすい。
(7)なお、脳波測定用電極50の材料として、ゴム状の弾性体、特にシリコーンゴムを用いることで、接触圧、撓み(屈曲)量、電極部80の密着性等をバランス良く実現できる。なお、第2の突起部70の高さh12は、先端部分65側に配置されたものが低く、電極形成面52側ほど高くてもよい。
以上が第1の実施形態の説明である。
≪第2の実施形態≫
図8から図10を参照して第2の実施形態の脳波測定用電極250を説明する。以下では、第1の実施形態と異なる点に着目して説明し、同様の構成・機能については適宜説明を省略する。
<第1の突起部260の構造>
図8は脳波測定用電極250の斜視図である。図8に示すように、脳波測定用電極250は、第1の実施形態と同様に、円柱形状の基部251の電極形成面252に、複数の第1の突起部260を円環状に設けている。それぞれの第1の突起部260は、円錐の先端側を斜めに切り取った形状を呈している。切り取った部分に楕円形状の微細突起形成面261が形成されている。
<第2の突起部270の構造>
図9は一つの第1の突起部260の微細突起形成面261に着目して示した斜視図である。また、図10は一つの微細突起形成面261を延出方向側から見たである。図9に示すように、第1の突起部260の微細突起形成面261には、複数の第2の突起部270が設けられている。第2の突起部270は、全面に亘って電極部280が形成されている。
第2の突起部270は、円柱形状の一部を切り取った形状となっている。具体的には、第2の突起部270は、微細突起形成面261から所定高さ(例えば第1の実施形態と同じ高さh11)だけ垂直に延出している。そして、図10に示すように、延出方向側から見た場合、円柱形状において、先端側265側の扇形状(中心角θ1)の領域が切り取られ二股に分かれた形状となっている。
切り取られた溝状の領域をガイド溝部272と称し、二股に形成された外縁の二つの先端部分を溝端部271と称する。溝端部271から中心279までの領域がガイド部273となっている。
<第2の突起部270の特徴>
このように、第2の突起部270は溝端部271を先端として口を開けたような形状(V字形状)を有する。脳波測定用電極250を頭部99に押し当てる際に、ガイド部273は、毛髪を掻き分ける動きにともなって、接触した毛髪をガイド溝部272の中心279の領域に案内する。したがって、第2の突起部270の先端の面と頭皮との間に毛髪が存在するような状況でも、毛髪は頭皮と接触している二つの溝端部271の間の領域(ガイド溝部272)にあるため、電極部80と頭皮との接触は阻害されない。この結果、脳波測定用電極250による脳波検出性能が向上する。
また、第2の突起部270が屈曲したときに、ガイド部273が頭皮と接触して、二股部分のそれぞれで接触する。したがって、仮に二股部分の一方に毛髪が挟まった場合でも、他方で頭皮に接触でき、この点においても安定した脳波検出が可能となる。
なお、ガイド部273(ガイド溝部272の端縁)はV字形状であったが、U字形状、I字形状のようなその他の溝形状であって開口部分が第1の突起部60の先端を向いていればよい。また、また、所定方向に毛髪を案内可能な形状・構造(突起や面取り構造など)であればその形態は問わない。
以上が第2の実施形態の説明である。
≪その他の実施形態≫
以下、第3〜第7の実施形態について、第1の突起部に設けられる第2の突起部(微細突起構造)の配置に着目して説明する。なお、第3〜第7の実施形態では、第2の突起部(微細突起構造)の形状を第1の実施形態と同様に円柱形状として説明するが、第2の実施形態のガイド部273(ガイド溝部272の端縁)と同様の構造が形成されたものでもよい。
≪第3の実施形態≫
図11は、本実施形態の一つの第1の突起部360を軸線側から見た図である。
第1の突起部360には、楕円形状の微細突起形成面361に、複数の第2の突起部370が楕円の長軸方向に2列に並んでいる。第2の突起部370には、電極部380が設けられている。
第2の突起部370は、それぞれの列においてジグザグ状に5個配置されている。また、第2の突起部370の配置は左右対称(短手方向に対称)の列配置になっている。
第2の突起部370は、左右方向のピッチ(間隔)として、先端365側から順に広いピッチp31と狭いピッチp32が交互に現れるように配置されている。
広いピッチp31は、例えば0.90mmであり、0.8〜1.0mmの範囲となるのが好ましい。
狭いピッチp32は、例えば0.50mmであり、0.4〜0.6mmの範囲となるのが好ましい。ここで日本人の毛髪の平均直径0.08mm及び第2の突起部370(微細突起)の直径0.3mmとして、狭いピッチp32間に2本の毛髪(0.16mm)が収容できるようにすることを想定すると、狭いピッチp32は0.46mm以上が好ましい。
楕円長軸方向(行間)のピッチp33は、例えば0.50mmであり、0.45〜0.60mmの範囲となるのが好ましい。これは脳波測定用電極50(すなわち第1の突起部360)が頭皮に押し当てられ第2の突起部370が倒れた場合でも、倒れた第2の突起部370の間に毛髪を収容できる範囲である。
上記のように複数の第2の突起部370が、左右対称にジグザグ状に2列に配置されることで、毛髪の向きに柔軟に対応して、隣接する第2の突起部370で形成される収容空間に毛髪を案内できる。例えば、毛髪にクセがあり曲がりを有する場合がある。そのような場合でも、広いピッチp31と狭いピッチp32が交互に現れるように配置しているので、毛髪を良好に収容空間に収めることができる。
以上が第3の実施形態の説明である。
≪第4の実施形態≫
図12は、本実施形態の一つの第1の突起部460を軸線側から見た図である。
第1の突起部460には、楕円形状の微細突起形成面461に、図示において略U字状に左右対称に配置されている。第2の突起部470には、電極部480が設けられている。具体的には、微細突起形成面461の左右それぞれの外縁付近に長軸方向に3個の第2の突起部470が配置されている。さらに、微細突起形成面461の下側外縁付近で楕円長軸上(左右中央)に一つの第2の突起部470が配置されている。
先端465側の左右方向のピッチp41は、例えば0.9mmであり、0.8〜1.5mmの範囲となるのが好ましい。
楕円長軸方向(縦方向)のピッチp42は、例えば1.0mmであり、0.8〜1.5mmの範囲となるのが好ましい。
上記の範囲は、上述の第3の実施形態のピッチと比較して広く取られており、第2の突起部470間に多くの毛髪、例えば10〜20本弱程度を収容することを想定している。
上記のように複数の第2の突起部470が、微細突起形成面461に略U字状に配置されている。すなわち、頭皮と接触する場合、略U字形状の先端465の開口側に配置された第2の突起部470から接触することになり、毛髪が多い場合にも、第2の突起部470間に形成された収容空間に毛髪を収めることができる。
以上が第4の実施形態の説明である。
≪第5の実施形態≫
図13は、本実施形態の一つの第1の突起部560を軸線側から見た図である。
第1の突起部560の楕円形状の微細突起形成面561に、複数の第2の突起部570が楕円の長軸方向に1列の格子配列を作るように配置されている。第2の突起部570には、電極部580が設けられている。
具体的には、微細突起形成面561の楕円の長軸方向に同じ大きさの3つの菱形が縦に並んで形成されるように、10個の第2の突起部570が形成されている。より具体的には、楕円下側に2つの菱形が連続して並び、上側(先端565側)に一つの菱形が並ぶように、複数の第2の突起部570が形成されている。
第2の突起部570の横方向(菱形の横方向の対角線の長さの1/2)のピッチp51は、例えば0.25mmであり、0.20〜0.30mmの範囲となるのが好ましい。
第2の突起部570の縦方向(菱形の縦方向の対角線の長さの1/2)のピッチp52は、例えば0.50mmであり、0.46〜0.60mmの範囲となるのが好ましい。
これは脳波測定用電極50(すなわち第1の突起部560)が頭皮に押し当てられ第2の突起部570が倒れる場合でも、第2の突起部570同士が干渉することない。また、第2の突起部570の間に数本程度の毛髪を収容できる。
このように、複数の第2の突起部570が、楕円の長軸方向に1列の格子配列を形成するように配置されていることで、左右中央付近では頭皮との接触を主機能として、左右外縁付近では毛髪が十分に存在できるような空間を形成できる。
以上が第5の実施形態の説明である。
≪第6の実施形態≫
図14は、本実施形態の一つの第1の突起部660を軸線側から見た図である。
第1の突起部660には、楕円形状の微細突起形成面661に、複数の第2の突起部670が正方格子状に配置されている。第2の突起部670には、電極部680が設けられている。
左右方向(楕円短軸方向)のピッチp61は、例えば、0.45mmであり、0.4〜0.6mmの範囲となるのが好ましい。
上下方向(楕円長軸方向)のピッチp62は、例えば、1.0mmであり、0.9〜1.1mmの範囲となるのが好ましい。
このような範囲とすることで、頭皮に押し当てられ第2の突起部670が倒れる場合でも、第2の突起部670同士が干渉することない。また、第2の突起部570の間に多数の毛髪を収容できる。
上述のように、複数の第2の突起部670が正方格子状に配置されることで、毛髪を脳波検出に影響のない位置に移動させる機能と、第2の突起部670に形成された電極部680の頭皮への接触とをバランス良く実現できる。
以上が第6の実施形態の説明である。
≪第7の実施形態≫
図15は、本実施形態の一つの第1の突起部760を軸線側から見た図である。
第1の突起部760には、楕円形状の微細突起形成面761に、複数の第2の突起部770が、楕円短軸に対して一定の角θ7を成して斜め方向に2列に配置されている。上側(先端765側)の列には3つの第2の突起部770が、下側の列には4つ第2の突起部370が設けられている。
上側の列と下側の列の間隔p71は、例えば0.89mmであり、0.8〜1.0mmの範囲となるのが好ましい。
このような範囲とすることで上側の列と下側の列の間に十分に多くの毛髪を収容できる。
上下の列のそれぞれにおける第2の突起部770の間隔(ピッチp72)は、例えば0.56mmであり、0.4〜0.6mmの範囲となるのが好ましい。
このような範囲とすることで第2の突起部770間に毛髪を数本程度収容できる。第2の突起部770が列方向に倒れる場合でも、それらが干渉することない。
また、上下のそれぞれの列と楕円短軸との成す角θ7は、例えば63度である。
上述のように、複数の第2の突起部770が楕円長軸に対して斜め方向に2列に配置されることで、毛髪の斜め方向の流れに対して、毛髪を脳波検出に影響のない位置に移動させることができる。すなわち、頭皮に押し当てる動作に伴い第1の突起部760が回転するような場合に、回転に合わせて毛髪の位置を好適な位置に流す(移動させる)ことができる。
1 脳波測定装置
10 脳波電極ユニット
11 ボディ部
12 信号取出部
13 螺刻部
14 電極固定部
20 フレーム
21 電極ユニット取付部
50、250、 電極部
51、251、 基部
52、252 電極形成面
53 取付面
59、279 中心
60、260、360、460、560、660、760 第1の突起部
61、261、361、461、561、661、761 微細突起形成面
62 底面
65、265、365、465、565、665、765 先端
70、270、370、470、570、670、770 第2の突起部
80、280、380、480、580、680、780 電極部
271 溝端部
272 ガイド溝部
273 ガイド部

Claims (17)

  1. 基部と、
    前記基部に設けられた第1の突起部と、
    前記第1の突起部に一体に設けられる、前記第1の突起部より微細な複数の第2の突起部と、
    前記第2の突起部に設けられた電極部と、
    を有する、脳波測定用電極。
  2. 前記第2の突起部は、頭皮に当接した際に屈曲するとともに、屈曲に伴い記電極部と前記頭皮との接触面積を増加させる、
    請求項1に記載の脳波測定用電極。
  3. 前記第2の突起部は、頭皮に押し当てられ屈曲する際に、隣接した前記第2の突起部との間に毛髪を収容する、
    請求項1または2に記載の脳波測定用電極。
  4. 前記第2の突起部は、前記電極部と頭皮との接触を阻害しない位置に毛髪をガイドするガイド部を有する、
    請求項1から3までのいずれか1項に記載の脳波測定用電極。
  5. 前記ガイド部は、開口部分が前記第2の突起部の先端部を向いた溝部である、
    請求項4に記載の脳波測定用電極。
  6. 前記第2の突起部が頭皮に当接したときに、前記溝部が毛髪を収容するとともに、前記溝部の端縁が頭皮に当接する、
    請求項5に記載の脳波測定用電極。
  7. 前記第2の突起部の屈曲の向きが、所定の領域に向かうに傾向づけられている、
    請求項1から6までのいずれか1項に記載の脳波測定用電極。
  8. 前記第1の突起部は、前記基部に放射状に複数設けられている、
    請求項1から7までのいずれか1項に記載の脳波測定用電極。
  9. 前記第1の突起部は、錐体の先端を斜めに切り取った形状を呈し、
    前記先端が切り取られた領域に形成された面に前記第2の突起部が設けられている、
    請求項1から8までのいずれか1項に記載の脳波測定用電極。
  10. 複数の前記第2の突起部は、前記面に、先端側が開口のU字形状に配置されている、
    請求項9に記載の脳波測定用電極。
  11. 複数の前記第2の突起部は、前記面に、千鳥格子状に配置されている、
    請求項9に記載の脳波測定用電極。
  12. 複数の前記第2の突起部は、前記面に、正格子状に配置されている、
    請求項9に記載の脳波測定用電極。
  13. 複数の前記第2の突起部は、前記面に、ジグザク状に配置されている、
    請求項9に記載の脳波測定用電極。
  14. 複数の前記第2の突起部は、前記面から前記第1の突起部が延出する方向に対して、斜めに配置されている、
    請求項9に記載の脳波測定用電極。
  15. 前記第1の突起部と前記第2の突起部は、ゴム状の弾性体からなる、
    請求項1から14までのいずれか1項に記載の脳波測定用電極。
  16. 請求項1から15までのいずれか1項に記載の脳波測定用電極と、
    前記脳波測定用電極を取り付け、被測定者の頭部に装着されるフレームと、
    を有する脳波測定装置。
  17. 請求項1から15までのいずれか1項に記載の脳波測定用電極を複数備え、
    前記脳波測定用電極の前記基部は、複数の前記脳波測定用電極に対して共通に一つ設けられている、脳波測定装置。
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