JP2021145426A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の電力変換部が並列に接続された電力変換装置において負荷状態に適した動作を行う。【解決手段】電力変換装置101は、第2導電路12を介して出力される出力電流の値が第1閾値未満である場合に第1電力変換部21及び第2電力変換部22のうちの第2電力変換部22のみが動作する第1動作状態に切り替わり得る。電力変換装置101は、出力電流の値が第1閾値以上である場合又は第1閾値よりも大きい第2閾値以上である場合に第1電力変換部21及び第2電力変換部22のうちの少なくとも第1電力変換部21が動作する第2動作状態に切り替わり得る。【選択図】図2

Description

本開示は、電力変換装置に関する。
電気自動車等においては、高電圧バッテリ(例えば、直流300V)の電圧をDC−DCコンバータにより低電圧(例えば、直流14V)に変換して負荷に供給する技術が採用されている。この種の電力変換装置では、電力供給先の負荷の必要電流が大きい場合、1つのDC−DCコンバータでは電流容量が不足してしまうことがある。その対策として、例えば、複数のDC−DCコンバータを並列接続して使用することが考えられる。
特許文献1には、複数のDC−DCコンバータを並列接続してなる直流電圧変換装置が開示されている。この直流電圧変換装置は、マスタ側のDCDCコンバータの出力電圧がスレーブ側の出力電圧よりも高く設定され、負荷消費電流平均値のほぼ半分の電流値であり最大許容電流値よりも小さい電流値が電流制限値として設定される。特許文献1の技術は、この構成により、並列接続されるDCDCコンバータの各寿命の均等化を図ることを目的としている。
特開2015−144534号公報
しかし、複数の電力変換部を並列に接続した電力変換装置では、負荷が軽負荷状態である場合の適正な動作状態と、負荷が重負荷状態である場合の適正な動作状態とが異なることが想定される。特許文献1の技術は、並列に接続される複数の電力変換部に対して負荷状態に適した制御を行うことを想定しておらず、この点で改善の余地がある。
本開示は、複数の電力変換部が並列に接続された電力変換装置において負荷状態に適した動作を行うことを目的の一つとする。
本開示の一つである電力変換装置は、
第1導電路と第2導電路との間で電力変換を行う電力変換装置であって、
電力変換を行う第1電力変換部と、第2電力変換部と、を備え、
前記第1電力変換部は、前記第1導電路から第1入力路を介して入力される電力を変換し、第1出力路を介して前記第2導電路に電力を出力する動作を行い、
前記第2電力変換部は、前記第1電力変換部に対して並列に接続され、前記第1導電路から第2入力路を介して入力される電力を変換し、第2出力路を介して前記第2導電路に電力を出力する動作を行い、
前記第2導電路を介して出力される出力電流の値が第1閾値未満である場合に前記第1電力変換部及び前記第2電力変換部のうちの前記第2電力変換部のみが動作する第1動作状態と、前記出力電流の値が前記第1閾値以上である場合又は前記第1閾値よりも大きい第2閾値以上である場合に前記第1電力変換部及び前記第2電力変換部のうちの少なくとも前記第1電力変換部が動作する第2動作状態と、に切り替わる。
本開示の一つである電力変換装置は、複数の電力変換部が並列に接続された構成において、負荷状態に応じた動作を行うことができる。
図1は、本開示の第1実施形態の電力変換装置を含む車載用の電源システムを概略的に例示するブロック図である。 図2は、第1実施形態の電力変換装置の電気的構成を模式的に例示するブロック図である。 図3は、第1実施形態の電力変換装置における第1電力変換部の具体的構成を例示する回路図である。 図4は、第1実施形態の電力変換装置における制御部の構成を模式的に例示するブロック図である。 図5は、第1実施形態の電力変換装置で行われる切替制御の流れを例示するフローチャートである。 図6は、第1実施形態の電力変換装置において、第1電源部及び第2電源部の各々のみを動作させた場合の出力電流と効率との関係を示すグラフである。 図7は、他の実施形態の電力変換装置で行われる切替制御の流れを例示するフローチャートである。
以下では、本開示の実施形態が列記されて例示される。なお、以下で例示される〔1〕〜〔9〕の特徴は、矛盾しない範囲でどのように組み合わされてもよい。
〔1〕第1導電路と第2導電路との間で電力変換を行う電力変換装置であって、電力変換を行う第1電力変換部と、第2電力変換部と、を備え、前記第1電力変換部は、前記第1導電路から第1入力路を介して入力される電力を変換し、第1出力路を介して前記第2導電路に電力を出力する動作を行い、前記第2電力変換部は、前記第1電力変換部に対して並列に接続され、前記第1導電路から第2入力路を介して入力される電力を変換し、第2出力路を介して前記第2導電路に電力を出力する動作を行い、前記第2導電路を介して出力される出力電流の値が第1閾値未満である場合に前記第1電力変換部及び前記第2電力変換部のうちの前記第2電力変換部のみが動作する第1動作状態と、前記出力電流の値が前記第1閾値以上である場合又は前記第1閾値よりも大きい第2閾値以上である場合に前記第1電力変換部及び前記第2電力変換部のうちの少なくとも前記第1電力変換部が動作する第2動作状態と、に切り替わる電力変換装置。
上記〔1〕の電力変換装置は、電力変換装置からの出力電流の値が第1閾値未満である軽負荷状態と軽負荷状態のときよりも出力電流の値が大きい状態とで、第2電力変換部のみを動作させる状態と、少なくとも第1電力変換部を動作させる状態とを切り替えることができる。よって、複数の電力変換部が並列に接続された構成において、負荷状態に応じた動作を行うことができる。
上記〔1〕の電力変換装置は、出力電流の値が第1閾値未満である場合に第2電力変換部のみを動作させることが望ましい構成又は状態である場合に、一層有利に作用する。例えば、この電力変換装置は、出力電流値が第1閾値未満である場合に第2電力変換部のみを動作させた方が両電力変換部を動作させる場合又は第1電力変換部のみを動作させる場合よりも効率が良くなる構成又は効率が良くなる可能性が高い構成では有利に作用する。また、上記〔1〕の電力変換装置は、出力電流の値が第1閾値以上である場合又は第1閾値よりも大きい第2閾値以上である場合に第1電力変換部を動作させることが望ましい構成又は状態である場合に、一層有利に作用する。例えば、この電力変換装置は、出力電流値が第1閾値以上である場合又は上記第2閾値以上である場合に、第1電力変換部を動作させた方が第2電力変換部のみを動作させる場合よりも効率が良くなる構成又は効率が良くなる可能性が高い構成では有利に作用する。
〔2〕前記第1電力変換部が前記第1出力路を介して出力する第1電流の値を検出する第1電流値検出部と、前記第2電力変換部が前記第2出力路を介して出力する第2電流の値を検出する第2電流値検出部と、を有し、前記第1電力変換部及び前記第2電力変換部は、前記第1電流値検出部が検出する前記第1電流の値と前記第2電流値検出部が検出する前記第2電流の値とに基づいて前記第1動作状態と前記第2動作状態とに切り替わる〔1〕に記載の電力変換装置。
上記〔2〕の電力変換装置は、第1電力変換部が出力する第1電流の値と第2電力変換部が出力する第2電流の値とに基づいて、第1動作状態と第2動作状態とを切り替えることができる。この電力変換装置は、例えば、出力電流の値を直接的に検出せずに上記切り替えを行うことが望まれる構成又は環境において有利である。
〔3〕前記第2動作状態は、前記第1電力変換部及び前記第2電力変換部がいずれも動作する状態である〔1〕又は〔2〕に記載の電力変換装置。
上記〔3〕の電力変換装置は、出力電流の値が相対的に大きい場合に両電力変換部を動作させることができるため、応答性が低下しやすい状況下において応答性を高めることができる。一方で、この電力変換装置は、出力電流の値が相対的に小さい場合には、第2電力変換部のみを動作させ、第2電力変換部のみを動作させることのメリットを享受し得る。
〔4〕前記第1動作状態は、前記出力電流の値が前記第1閾値未満である場合に前記第1電力変換部及び前記第2電力変換部のうちの前記第2電力変換部のみが動作する状態であり、前記第2動作状態は、前記出力電流の値が前記第1閾値よりも大きい前記第2閾値以上である場合に前記第1電力変換部及び前記第2電力変換部が動作する状態であり、更に、前記出力電流の値が前記第1閾値以上且つ前記第2閾値未満である場合に前記第1電力変換部及び前記第2電力変換部のうちの前記第1電力変換部のみが動作する第3動作状態に切り替わる〔1〕から〔3〕のいずれか一つに記載の電力変換装置。
上記〔4〕の電力変換装置は、出力電流の値が第1閾値未満である軽負荷状態では第2電力変換部のみを動作させて第2電力変換部のみを動作させることのメリットを享受し得る。また、この電力変換装置は、出力電流の値が第2閾値以上である重負荷状態では両電力変換部を動作させて応答性を高め得る。更に、この電力供給装置は、出力電流の値が第1閾値以上且つ第2閾値未満である中負荷状態では第1電力変換部のみを動作させて第1電力変換部のみを動作させることのメリットを享受し得る。
例えば、上記〔4〕の電力変換装置が、軽負荷状態及び重負荷状態において第1電力変換部よりも第2電力変換部の動作回数が多くなりやすい構成をなす場合、中負荷状態において第1電力変換部のみを動作させることで動作回数の偏りを抑えることができる。或いは、上記〔4〕の電力変換装置は、中負荷状態において第2電力変換部の動作を抑制することが望まれるその他の事情がある場合にも有利になる。
〔5〕前記出力電流の値が前記第1閾値未満の軽負荷状態のときに前記第1電力変換部及び前記第2電力変換部のうちの前記第2電力変換部のみが動作している場合の電力変換効率のほうが、前記軽負荷状態のときに前記第1電力変換部及び前記第2電力変換部のうちの前記第1電力変換部のみが動作している場合の電力変換効率よりも大きい〔1〕から〔4〕のいずれか一つに記載の電力変換装置。
上記〔5〕の電力変換装置は、出力電流の値が第1閾値未満の軽負荷状態のときには、第2電力変換部のみを動作させて電力変換効率を高めることができる。
〔6〕前記第1電力変換部及び前記第2電力変換部を制御する制御部を有し、前記制御部は、前記出力電流の値が前記第1閾値未満である場合に前記第1電力変換部及び前記第2電力変換部を前記第1動作状態に制御し、前記出力電流の値が前記第1閾値以上である場合又は前記第2閾値以上である場合に前記第1電力変換部及び前記第2電力変換部を前記第2動作状態に制御する〔1〕から〔5〕のいずれか一つに記載の電力変換装置。
上記〔6〕の電力変換装置は、制御部の制御により、並列に接続された複数の電力変換部に対して負荷状態に応じた動作を行わせることができる。
〔7〕前記第1電源の定格電流よりも前記第2電源の定格電流のほうが小さい〔1〕から〔6〕のいずれか一つに記載の電力変換装置。
上記〔7〕の電力変換装置は、第2電源の定格電流を相対的に抑えることができ、軽負荷状態のときには、定格電流の小さい第2電源を優先的に使用することができる。
〔8〕前記出力電流の値が前記第1閾値以上又は前記第2閾値以上である重負荷状態のときに前記第1電力変換部及び前記第2電力変換部のうちの前記第1電力変換部のみが動作している場合の電力変換効率のほうが、前記重負荷状態のときに前記第1電力変換部及び前記第2電力変換部のうちの前記第2電力変換部のみが動作している場合の電力変換効率よりも大きい〔1〕から〔7〕のいずれか一つに記載の電力変換装置。
上記〔8〕の電力変換装置は、出力電流の値が第1閾値以上又は第2閾値以上である重負荷状態のときには、第2電力変換部を動作させて電力変換効率を高めることができる。
〔9〕前記第1電源及び前記第2電源が共に動作する場合、前記第1電源は、前記第1出力路の電圧を第1目標電圧に制御する定電圧モードで動作し、前記第2電源は、前記第2出力路の電流を電流制限値に制御する定電流モードと前記第2出力路の電圧を第2目標電圧に制御する定電圧モードとに切り替わる構成をなし、前記第2目標電圧が前記第1目標電圧よりも大きく設定され、前記第2出力路の電流が前記電流制限値である場合に定電流モードが維持され、前記第2出力路の電流が前記電流制限値を下回ることを条件として定電圧モードに切り替わる〔1〕から〔8〕のいずれか一つに記載の電力変換装置。
上記〔9〕の電力変換装置は、第1電源を定電圧モードで動作させることができ、第2電源を定電圧モードと定電流モードとに切り替えて動作させることができる。この電力変換装置は、出力電流がある程度要求されて第2出力路の電流が電流制限値で維持される場合には、第2電源を定電流モードで動作させることができる。一方で、この電力変換装置は、出力電流の値が大きく低下して第2出力路の電流値が電流制限値を下回ることを条件として、第2電源を定電圧モードで動作させ得る。
<第1実施形態>
1.全体構成
図1で示される第1実施形態に係る車載用の電源システム100は、例えば電気自動車等の車両に搭載される車載用の直流電圧供給システムとして機能し得る。電源システム100は、負荷110に一定の直流電圧を供給し得る。電源システム100は、電力変換装置101とバッテリ102とを備える。
負荷110は、車両に搭載される電気機器であればよく、例えば、エンジンやモータを稼動するのに必要な付属機器(セルモータ、オルタネータ及びラジエータクーリングファン等)であってもよい。負荷110の種類は限定されず、電動パワーステアリングシステム、電動パーキングブレーキ、照明、ワイパー駆動部、ナビゲーション装置等を含んでいてもよい。
バッテリ102は、高電圧(例えば300V)を供給するバッテリ(例えば2次電池)である。バッテリ102における高電位側の正極端子は、第1導電路11に電気的に接続されている。バッテリ102における低電位側の負極端子は、図示されていないグラウンドに電気的に接続されている。
電力変換装置101は、主に、第1電源104と第2電源106と制御部108とを備える。第1電源104及び第2電源106は、第1導電路11と第2導電路12との間に並列に接続されており、具体的には、第1電力変換部21と第2電力変換部22とが第1導電路11と第2導電路12との間に並列に接続されている。電力変換装置101は、第1導電路11と第2導電路12との間で電力変換を行う装置である。電力変換装置101は、バッテリ102から第1導電路11を介して入力される入力電圧を降圧し、第2導電路12に対して第1導電路11の電圧よりも低い出力電圧を印加する動作を行い得る。
なお、本明細書において、特別な説明が無い限り、電圧とは基準電位との電位差を意味する。例えば、第1導電路11の電圧は、第1導電路11と基準電位との電位差を意味し、第2導電路12の電圧は、第2導電路12と基準電位との電位差を意味する。なお、以下の代表例では、第1導電路11側の基準電位を生じさせる導電路と第2導電路12側の基準電位を生じさせる導電路は絶縁されている。
第1電源104及び第2電源106は、いずれもDC−DCコンバータとして機能する。第1電源104及び第2電源106はそれぞれ、バッテリ102から入力される直流電圧VHを所定の出力電圧V1及びV2にそれぞれ変換して、各々の出力端子から出力する。
図2に示されるように、第1電源104は、電力変換を行う第1電力変換部21と、第1電力変換部21を駆動する電源内制御部31と、インタフェース部61と、第1電圧値検出部41と、第1電流値検出部51と、を有する。電源内制御部31は、第1駆動部の一例に相当する。以下の説明では、インタフェース部61は、IF部61とも称される。
第1電力変換部21は、第1導電路11から第1入力路71を介して入力される電力を変換し、第1出力路81を介して第2導電路12に電力を出力する動作を行う。第1入力路71は、第1導電路11から分岐した導電路であり、一端が第1導電路11に電気的に接続され、他端が第1電力変換部21に電気的に接続される。第1出力路81は、一端が第1電力変換部21に電気的に接続され、他端が第2導電路12に電気的に接続される。
第1電力変換部21は、例えば、図3のようなフルブリッジ方式の絶縁型のDCDCコンバータとして構成されている。なお、図3の構成では、第1電圧値検出部41や第1電流値検出部51などは省略されている。第1電力変換部21は、入力回路部21X、トランス部21Y、出力回路部21Zを有する。入力回路部21Xは、複数の半導体スイッチ素子21A,21B,21C,21Dと、コンデンサ21Eとを備え、トランス部21Yの一次側コイル21Fに電気的に接続される。入力回路部21Xは、複数の半導体スイッチ素子21A,21B,21C,21Dのスイッチング動作に応じて一次側コイル21Fに交流電圧を生じさせる。複数の半導体スイッチ素子21A,21B,21C,21Dのスイッチング動作の制御は電源内制御部31によって行われ、具体的には後述のCV(ConstantVoltage)制御が行われる。出力回路部21Zは、ダイオード21J,21K、インダクタ21L、コンデンサ21Mを備え、トランス部21Yの二次側コイル21G,21Hに電気的に接続され、二次側コイル21G,21Hに印加される交流電圧を整流して直流電圧を出力する。第1電力変換部21は、半導体スイッチ素子21A,21B,21C,21Dのスイッチング動作によって電圧変換を行う。そして、第1電力変換部21は、第1導電路11に印加された入力電圧VH(第1導電路11とグラウンド側の導電路13Aとの間の電位差)を降圧し、第1出力路81に出力電圧(第1出力路81とグラウンド側の導電路13Bとの間の電位差)を生じさせる。導電路13A,13Bは、例えば0V程度に維持される基準導電路である。
第1電流値検出部51は、第1出力路81の途中に介在する。第1電流値検出部51は、第1出力路81を流れる電流の値(第1電流値I1)を検出し、第1電流値I1を示す信号を電源内制御部31に入力する。第1電力変換部21が電力変換動作(具体的には降圧動作)を行う場合、第1電流値検出部51は、第1電力変換部21が第1出力路81を介して出力する出力電流の値を第1電流値I1として検出する。
第1電圧値検出部41は、第1出力路81の電圧値(第1電圧値V1)を検出し、電源内制御部31に第1電圧値V1を示す信号を入力する。第1電力変換部21が電力変換動作を行う場合、第1電圧値検出部41は、第1電力変換部21が第1出力路81に印加する出力電圧の値を第1電圧値V1として検出し、この出力電圧を示す信号を電源内制御部31に入力する。
IF部61は、制御部108から伝送されるデータを受信し、電源内制御部31に入力する。更に、IF部61は、電源内制御部31と協働し、電源内制御部31が取得した第1電流値I1を制御部108に送信し得る。
電源内制御部31は、情報処理機能を有する制御装置として構成され、例えば、内部メモリを含むマイクロコンピュータによって構成されている。内部メモリには、電源内制御部31が実行すべきプログラム及び必要なパラメータ等が記憶されている。電源内制御部31は、IF部61から受信したデータに基づき、第1電力変換部21を制御し得る。例えば、電源内制御部31は、第1電力変換部21の動作に必要な設定値を算出し、第1電力変換部21に設定する。
本構成では、制御部108は、第1電源104に対して一定の出力電圧目標値を与えるように動作する。以下の説明では、制御部108が第1電源104に与える出力電圧目標値は「第1目標電圧」とも称される。また、以下の説明では、上記のCV制御によって一定の目標電圧を出力するモードは、定電圧モードとも称される。
第1電源104は、制御部108から上記第1目標電圧が与えられた場合、第1出力路81の電圧を上記第1目標電圧とするように電圧変換動作(降圧動作)を行う。具体的には、電源内制御部31は、第1出力路81に上記第1目標電圧を出力させるように第1電力変換部21を駆動する。第1電力変換部21は、電源内制御部31による駆動(上記CV制御)によって定電圧モードで動作し、バッテリ102から入力される直流電圧VHを降圧し、第1出力路81の電圧を上記第1目標電圧とするように電圧変換動作を行う。
図2に示されるように、第2電源106は、電力変換を行う第2電力変換部22と、第2電力変換部22を駆動する電源内制御部32と、インタフェース部62と、第2電圧値検出部42と、第2電流値検出部52と、を有する。電源内制御部32は、第2駆動部の一例に相当する。以下の説明では、インタフェース部62は、IF部62とも称される。
第2電力変換部22は、第1電力変換部21に対して並列に接続され、第1導電路11から第2入力路72を介して入力される電力を変換し、第2出力路82を介して第2導電路12に電力を出力する動作を行う。第2入力路72は、第1導電路11から分岐した導電路であり、一端が第1導電路11に電気的に接続され、他端が第2電力変換部22に電気的に接続される。第2出力路82は、一端が第2電力変換部22に電気的に接続され、他端が第2導電路12に電気的に接続される。
第2電力変換部22は、例えば、図3で示される第1電力変換部21と同様のフルブリッジ方式の絶縁型のDCDCコンバータとして構成されている。この第2電力変換部22も、図示されていない複数の半導体スイッチ素子のスイッチング動作によって電圧変換を行い、第1導電路11に印加された入力電圧VHを降圧し、第2出力路82に出力電圧を生じさせる。
第2電流値検出部52は、第2出力路82の途中に介在する。第2電流値検出部52は、第2出力路82を流れる電流の値(第2電流値I2)を検出し、第2電流値I2を示す信号を電源内制御部32に入力する。第2電力変換部22が電力変換動作(具体的には降圧動作)を行う場合、第2電流値検出部52は、第2電力変換部22が第2出力路82を介して出力する出力電流の値を第2電流値I2として検出する。
第2電圧値検出部42は、第2出力路82の電圧値(第2電圧値V2)を検出し、電源内制御部32に第2電圧値V2を示す信号を入力する。第2電力変換部22が電力変換動作を行う場合、第2電圧値検出部42は、第2電力変換部22が第2出力路82に印加する出力電圧の値を第2電圧値V2として検出し、この出力電圧を示す信号を電源内制御部32に入力する。
IF部62は、制御部108から伝送されるデータを受信し、電源内制御部32に入力する。更に、IF部62は、電源内制御部32と協働し、電源内制御部32が取得した第2電流値I2を制御部108に送信し得る。
電源内制御部32は、情報処理機能を有する制御装置として構成され、例えば、内部メモリを含むマイクロコンピュータによって構成されている。内部メモリには、電源内制御部32が実行すべきプログラム及び必要なパラメータ等が記憶されている。電源内制御部32は、IF部62から受信したデータに基づき、第2電力変換部22を制御し得る。例えば、電源内制御部32は、第2電力変換部22の動作に必要な設定値を算出し、第2電力変換部22に設定する。
本構成では、制御部108は、第2電源106に対して一定の出力電圧目標値を与えるように動作する。以下の説明では、制御部108が第2電源106に与える出力電圧目標値は「第2目標電圧」とも称される。更に、制御部108は、第2電源106に対して一定の電流制限値を与えるように動作する。なお、第2目標電圧は、例えば、第1目標電圧よりも少し高い値とされる。
第2電源106は、制御部108から上記第2目標電圧及び電流制限値が与えられ、CVCC(ConstantVoltageConstantCurrent)制御により動作する。第2電源106は、上述のCV制御により、指定された一定電圧(第2目標電圧)を出力する定電圧モードでも動作することができる。また、第2電源106は、CC(ConstantCurrent)制御により、指定された一定電流値(上記電流制限値)を出力することもできるようになっている。以下の説明では、指定された一定電流値を出力するモードは定電流モードとも称される。つまり、第2電源106は、定電圧モードでの動作と定電流モードとを切り替えて動作し得る。
第2電力変換部22は、電源内制御部32による駆動(上記CVCC制御)によって定電圧モード又は定電流モードで動作する。第2電力変換部22は、定電圧モードで動作する場合、バッテリ102から入力される直流電圧VHを降圧し、第2出力路82の電圧を上記第2目標電圧とする電圧変換動作を行う。第2電力変換部22は、定電流モードで動作する場合、バッテリ102から入力される直流電圧VHを降圧し、第2出力路82の電流を上記電流制限値とする電圧変換動作を行う。電源内制御部32は、第2電流値I2が電流制限値で維持される場合、第2電力変換部22を定電流モードで動作させる。電源内制御部32は、第2電流値I2が電流制限値よりも小さい場合、定電圧モードと定電流モードとの切り替えを、定電圧モードで動作する場合のフィードバック演算結果と、定電流モードで動作する場合のフィードバック演算結果と、の調停結果に基づいて行う。定電圧モードで動作する場合のフィードバック演算結果は、第2目標電圧と第2電圧値V2との偏差に基づいてフィードバック演算(例えば、PI演算又はPID演算)を行うことで算出される操作量である。この操作量は、第2電圧値V2を第2目標電圧に近づけようとする操作量である。定電流モードで動作する場合のフィードバック演算結果は、電流制限値と第2電流値I2との偏差に基づいてフィードバック演算(例えば、PI演算又はPID演算)を行うことで算出される操作量である。この操作量は、第2電流値I2を電流制限値に近づけようとする操作量である。電源内制御部32は、操作量の更新(デューティの更新)を周期的に行い、上記の調停を行う場合には、先回の周期からの操作量の変化(具体的にはデューティの変化)がより小さくなるフィードバック演算結果が得られたモードを採用する。
電力変換装置101は、電力変換装置101から第2導電路12を介して供給される出力電流の値ILに応じて、少なくとも第1動作状態と第2動作状態と第3動作状態とに切り替わる。出力電流の値ILは、第1電源104の出力電流値(第1電流値I1)及び第2電源106の出力電流値(第2電流値I2)の合計値である(IL=I1+I2)。従って、本構成では、電力変換装置101は、第1電流値I1及び第2電流値I2に基づいて第1動作状態、第2動作状態、第3動作状態に切り替わるようになっている。
第1動作状態は、第2導電路12を介して出力される出力電流の値ILが第1閾値Ith1未満である場合に第1電力変換部21及び第2電力変換部22のうちの第2電力変換部22のみが動作する状態である。第2動作状態は、出力電流の値ILが第1閾値Ith1よりも大きい第2閾値Ith2以上である場合に第1電力変換部21及び第2電力変換部22が動作する状態である。第3動作状態は、出力電流の値ILが第1閾値Ith1以上且つ第2閾値Ith2未満である場合に第1電力変換部21及び第2電力変換部22のうちの第2電力変換部22のみが動作する状態である。具体的には、第1電力変換部21及び第2電力変換部22は、第1電流値検出部51が検出する第1電流の値I1と第2電流値検出部52が検出する第2電流の値I2とに基づいて第1動作状態と第2動作状態とに切り替わるようになっている。
図4に示されるように、制御部108は、CPU(CentralProcessingUnit)120、メモリ122、インタフェース部(以下、IF部という)124及びバス126を含む。制御部108における各部の間のデータ伝送は、バス126を介して行なわれる。メモリ122は、1以上の記憶媒体を有し、例えば、書換可能な半導体不揮発性メモリ等を含む。メモリ122には、CPU120が実行するプログラム及び所定のパラメータ等が記憶されている。メモリ122の一部の領域は、CPU120がプログラムを実行するときにワークエリアとして使用される。制御部108は、例えば、電気自動車等のECU(ElectronicControlUnit)である。
CPU120は、第1電源104及び第2電源106の動作を制御する。すなわち、CPU120は、IF部124を介して第1電源104に対して、第1目標電圧を伝送する。また、CPU120は、IF部124を介して第2電源106に対して、第2目標電圧、及び、定電流モード時の出力電流の制限値(以下、電流制限値ともいう)を伝送する。第1電源104は、制御部108から与えられた第1目標電圧に基づいて定電圧モードで動作しうるようになっており、第1目標電圧に等しい電圧を出力するように動作する。第2電源106は、定電流モードで動作するときには制御部108から与えられた電流制限値に等しい電流を出力するように動作し、定電圧モードで動作するときには制御部108から与えられた第2目標電圧に等しい電圧を出力するように動作する。
制御部108は、第1電源104及び第2電源106を制御する機能を有する。具体的には、制御部108は、第1電源104に指示を与えることで第1電力変換部21を制御し、第2電源106に指示を与えることで第2電力変換部22を制御する。本実施形態では、制御部108は、出力電流の値ILが第1閾値Ith1未満である場合に第1電力変換部21及び第2電力変換部22を第1動作状態に制御する。また、制御部108は、出力電流の値ILが第2閾値Ith2以上である場合に第1電力変換部21及び第2電力変換部22を第2動作状態に制御する。更に、制御部108は、出力電流の値ILが第1閾値Ith1以上且つ第2閾値Ith2未満である場合に第1電力変換部21及び第2電力変換部22を第3動作状態に制御する。
具体的には、制御部108は、第1電流値検出部51が検出する第1電流の値I1と第2電流値検出部52が検出する第2電流の値I2とに基づいて第1電力変換部21及び第2電力変換部22を第1動作状態、第2動作状態、第3動作状態に切り替える。
制御部108は、図5で示される切替制御を実行し得る。図5で示される切替制御は、制御部108(具体的には、例えばCPU120)が、所定のプログラムをメモリ122から読出して実行することにより実現される。図5で示される切替制御を行うにあたって、制御部108は、第1電源104及び第2電源106と継続的に通信を行い得る。制御部108は、第1電源104から継続的に第1電流値I1を取得し、第2電源106から継続的に第1電流値I1を取得する。そして、制御部108は、第1電流値I1及び第2電流値I2を加算して第2導電路12の電流値ILを算出する。つまり、制御部108は、第1電流値I1及び第2電流値I2に基づいて継続的に第2導電路12の電流値ILを監視し得る。
制御部108は、所定の開始条件が成立した場合(例えば、車両が始動状態となった場合、又はその他の開始条件が成立した場合)に図5で示される切替制御を開始する。制御部108は、図5の切替制御を開始した場合、まず、ステップS10において、第2導電路12を流れる出力電流値ILが第1閾値Ith1以上であるか否かを判定する。
制御部108は、ステップS10において第2導電路12を流れる出力電流値ILが第1閾値Ith1以上でない(第1閾値Ith1未満である)と判定した場合、ステップS14において、第1電源104及び第2電源106を第1動作状態に制御する。第1動作状態は、第1電力変換部21及び第2電力変換部22のうちの第2電力変換部22のみが動作する状態である。制御部108は、ステップS14の制御を、例えば第1電源104に対して動作禁止信号を与え、第2電源106に対して動作許可信号、上記第2目標電圧、上記電流制限値を与えることで行う。第1電源104は、制御部108から動作禁止信号が与えられた場合、第1電力変換部21を停止させる。第2電源106は、制御部108から上記動作許可信号、上記第2目標電圧、上記電流制限値が与えられた場合、上述のCVCC制御により定電圧モード又は定電流モードで動作する。第2電源106は、CVCC制御が行われる場合、第2出力路82の電流が上記電流制限値である場合に定電流モードが維持され、第2出力路82の電流が上記電流制限値を下回ることを条件として上記第2目標電圧を目標値とする定電圧モードに切り替わる。
ここで、出力電流の値ILが第1閾値Ith1未満の軽負荷状態のときに第1電力変換部21及び第2電力変換部22のうちの第2電力変換部22のみが動作している場合の電力変換効率をE2とする。そして、上記軽負荷状態のときに第1電力変換部21及び第2電力変換部22のうちの第1電力変換部21のみが動作している場合の電力変換効率をE1とする。電力変換装置101では、E2のほうがE1よりも大きく、E2>E1となっている。図6は、第1電力変換部21及び第2電力変換部22のうちの第1電力変換部21のみが動作している場合の出力電流の値ILと効率(電力変換効率)との関係を破線で示すグラフである。また、図6は、第1電力変換部21及び第2電力変換部22のうちの第2電力変換部22のみが動作している場合の出力電流の値ILと効率(電力変換効率)との関係を実線で示すグラフである。第1閾値Ith1は、この第1閾値Ith1よりも出力電流の値ILが低い電流範囲において上記の「第1電力変換部21のみが動作している場合」の効率よりも上記の「第2電力変換部22のみが動作している場合」の効率のほうが大きくなるように設定される。なお、本明細書における効率(電力変換効率)とは、第1導電路11を介して入力される入力電力P1に対する、第2導電路12を介して出力される出力電力P2の割合P2/P1である。
制御部108は、ステップS10において第2導電路12を流れる出力電流値ILが第1閾値Ith1以上である判定した場合、ステップS11において第2導電路12を流れる出力電流値ILが第2閾値Ith2以上であるか否かを判定する。制御部108は、ステップS11において第2導電路12を流れる出力電流値ILが第2閾値Ith2以上でない(第2閾値Ith2未満である)と判定した場合、ステップS13において、第1電源104及び第2電源106を第3動作状態に制御する。第3動作状態は、第1電力変換部21及び第2電力変換部22のうちの第1電力変換部21のみが動作する状態である。制御部108は、ステップS13の制御を、例えば第2電源106に対して動作禁止信号を与え、第1電源104に対して動作許可信号及び上記第1目標電圧を与えることで行う。第2電源106は、制御部108から動作禁止信号が与えられた場合、第2電力変換部22を停止させる。第1電源104は、制御部108から上記動作許可信号及び上記第1目標電圧が与えられた場合、上述のCV制御により、上記第1目標電圧を目標値とする定電圧モードで動作する。
ここで、出力電流の値ILが第2閾値Ith2以上の重負荷状態のときに第1電力変換部21及び第2電力変換部22のうちの第1電力変換部21のみが動作している場合の電力変換効率をE3とする。そして、上記重負荷状態のときに第1電力変換部21及び第2電力変換部22のうちの第2電力変換部22のみが動作している場合の電力変換効率をE4とする。電力変換装置101では、E3のほうがE4よりも大きく、E3>E4となっている。図6のように、第2閾値Ith2は、この第2閾値Ith2以上の電流範囲において上記の「第2電力変換部22のみが動作している場合」の効率よりも上記の「第1電力変換部21のみが動作している場合」の効率のほうが大きくなるように設定される。
制御部108は、ステップS11において第2導電路12を流れる出力電流値ILが第2閾値Ith2以上であると判定した場合、ステップS12において、第1電源104及び第2電源106を第2動作状態に制御する。第2動作状態は、第1電力変換部21及び第2電力変換部22が動作する状態である。制御部108は、ステップS12の制御を、例えば、第1電源104に対して動作許可信号及び上記第1目標電圧を与え、第2電源106に対して動作許可信号、上記第2目標電圧、上記電流制限値を与えることで行う。第1電源104は、制御部108から上記動作許可信号及び上記第1目標電圧が与えられた場合、上述のCV制御により、上記第1目標電圧を目標値とする定電圧モードで動作する。第2電源106は、制御部108から上記動作許可信号、上記第2目標電圧、上記電流制限値が与えられた場合、上述のCVCC制御により定電圧モード又は定電流モードで動作する。第2電源106は、CVCC制御が行われる場合、第2出力路82の電流が上記電流制限値である場合に定電流モードが維持され、第2出力路82の電流が上記電流制限値を下回ることを条件として上記第2目標電圧を目標値とする定電圧モードに切り替わる。
本開示の効果の例示は、以下の通りである。
電力変換装置101は、電力変換装置101からの出力電流の値ILが第1閾値Ith1未満である軽負荷状態と軽負荷状態のときよりも出力電流の値が大きい状態とで、動作状態を切り替え得る。具体的には、電力変換装置101は、第2電力変換部22のみを動作させる状態と、少なくとも第1電力変換部21を動作させる状態とを切り替えることができる。よって、複数の電力変換部が並列に接続された構成において、負荷状態に応じた動作を行うことができる。
電力変換装置101は、出力電流の値ILが第1閾値Ith1未満である場合に第2電力変換部22のみを動作させることが望ましい構成又は状態である場合に、一層有利に作用する。例えば、この電力変換装置101は、出力電流の値ILが第1閾値Ith1未満である場合に第2電力変換部22のみを動作させた方が第1電力変換部21を動作させる場合よりも効率が良くなる可能性が高い構成などでは一層有利に作用する。電力変換装置101が図6のような特徴を有する場合には、出力電流の値ILが第1閾値Ith1未満の軽負荷状態のときに第2電力変換部22のみを動作させて電力変換効率を高めることができる。
電力変換装置101は、出力電流の値ILが第1閾値Ith1以上である場合又は第1閾値Ith1よりも大きい第2閾値Ith2以上である場合に第1電力変換部を動作させることが望ましい構成又は状態である場合に、一層有利に作用する。例えば、電力変換装置101は、出力電流値ILが第1閾値Ith1以上の場合又は上記第2閾値Ith2以上の場合に第1電力変換部21を動作させた方が第2電力変換部22のみを動作させる場合よりも効率が良くなる可能性が高い構成などでは有利に作用する。電力変換装置101が図6のような特徴を有する場合には、出力電流の値ILが第2閾値Ith2以上である重負荷状態のときに第2電力変換部22を動作させて電力変換効率を高めることができる。
電力変換装置101は、第1電力変換部21が出力する第1電流の値と第2電力変換部22が出力する第2電流の値とに基づいて、第1動作状態と第2動作状態とを切り替えることができる。この電力変換装置101は、例えば、出力電流の値ILを電力変換装置101外で直接的に検出せずに上記切り替えを行うことが望まれる構成又は環境において有利である。
電力変換装置101は、出力電流の値ILが第1閾値Ith1未満である軽負荷状態では第2電力変換部22のみを動作させて第2電力変換部22のみを動作させることのメリットを享受し得る。また、電力変換装置101は、出力電流の値ILが第2閾値Ith2以上である重負荷状態では両電力変換部を動作させて応答性を高め得る。更に、電力変換装置101は、出力電流の値ILが第1閾値Ith1以上且つ第2閾値Ith2未満である中負荷状態では第1電力変換部21のみを動作させて第1電力変換部21のみを動作させることのメリットを享受し得る。
例えば、電力変換装置101が、軽負荷状態及び重負荷状態において第1電力変換部21よりも第2電力変換部22の動作回数が多くなりやすい構成をなす場合、中負荷状態において第1電力変換部21のみを動作させることで動作回数の偏りを抑えることができる。或いは、電力変換装置101は、中負荷状態において第2電力変換部22の動作を抑制することが望まれるその他の事情がある場合にも有利になる。
電力変換装置101は、制御部108の制御により、並列に接続された複数の電力変換部に対して負荷状態に応じた動作を行わせることができる。
電力変換装置101は、第1電源104の定格電流よりも第2電源106の定格電流のほうが小さくなっており、軽負荷状態のときには、定格電流の小さい第2電源106を優先的に使用することができる。
電力変換装置101は、第1電源104を、第1目標電圧を目標値とする定電圧モードで動作させることができ、第2電源106を、第1目標電圧よりも高い第2目標電圧を目標値とする定電圧モードと定電流モードとに切り替えて動作させることができる。電力変換装置101は、出力電流の値ILがある程度要求されて第2出力路82の電流が電流制限値で維持される場合には、第2電源106を定電流モードで動作させることができる。一方で、電力変換装置101は、出力電流の値ILが大きく低下して第2出力路82の電流が電流制限値を下回ることを条件として、第2電源106を定電圧モードで動作させ得る。
<他の実施形態>
本開示は、上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述又は後述の実施形態の特徴は、矛盾しない範囲であらゆる組み合わせが可能である。また、上述又は後述の実施形態のいずれの特徴も、必須のものとして明示されていなければ省略することもできる。更に、上述した実施形態は、次のように変更されてもよい。
上記実施形態では、電力変換装置が上記制御部108を含む装置であったが、上記制御部108のような制御を含まない装置が電力変換装置とされてもよい。例えば、電力変換装置101から上記制御部108を除いた部分が電力変換装置とされてもよい。
上記実施形態では、第1電力変換部21及び第2電力変換部22の具体的構成として、図3のような絶縁型DCDCコンバータが例示されたが、図3の構成以外のDCDCコンバータが用いられてもよい。
上記実施形態では、出力電流の値ILが第1閾値Ith1未満である場合が軽負荷状態であり、出力電流の値ILが第1閾値Ith1よりも大きい第2閾値Ith2以上である場合が重負荷状態であったが、この例に限定されない。例えば、出力電流の値ILが第1閾値Ith1未満である場合が軽負荷状態であり、出力電流の値ILが第1閾値Ith1以上である場合が重負荷状態であってもよい。そして、第2動作状態は、出力電流の値が第1閾値以上である場合に第1電力変換部及び第2電力変換部のうちの少なくとも第1電力変換部が動作する状態であってもよい。この場合、第2動作状態は、第1電力変換部及び第2電力変換部のうちの第1電力変換部のみが動作する状態であってもよく、両電力変換部が動作する状態であってもよい。このような特徴は、例えば、図7のような切替制御によって実現されてもよい。制御部108は、図5の制御に代えて図7のような制御を行う場合、所定の開始条件が成立した場合(例えば、車両が始動状態となった場合、又はその他の開始条件が成立した場合)に図7で示される切替制御を開始する。制御部108は、図7の切替制御を開始した場合、まず、ステップS21において第2導電路12を流れる出力電流値ILが閾値(第1閾値Ith1)以上であるか否かを判定する。制御部108は、ステップS21において第2導電路12を流れる出力電流値ILが閾値(第1閾値Ith1)以上でない(第1閾値Ith1未満である)と判定した場合、ステップS23において、第1電源104及び第2電源106を第1動作状態に制御する。制御部108が、第1電源104及び第2電源106を第1動作状態に制御する方法は第1実施形態と同様であり、図5のステップS14と同様である。制御部108は、ステップS21において第2導電路12を流れる出力電流値ILが閾値(第1閾値Ith1)以上であると判定した場合、ステップS22において、第1電源104及び第2電源106を第2動作状態に制御する。制御部108が、第1電源104及び第2電源106を第2動作状態に制御する方法は第2実施形態と同様であり、図5のステップS12と同様である。
上記実施形態では、電源システム100が電気自動車などの車両に搭載されるが、これに限定されない。電源システム100は、これら以外の種類の車両、例えば、PHEV(Plug−in Hybrid Electric Vehicle)、HEV(Hybrid Electric Vehicle)に搭載されてもよく、車両以外の装置に搭載されてもよい。
なお、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、今回開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示された範囲内又は特許請求の範囲と均等の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
11 :第1導電路
12 :第2導電路
13A :導電路
13B :導電路
21 :第1電力変換部
21A :半導体スイッチ素子
21B :半導体スイッチ素子
21C :半導体スイッチ素子
21D :半導体スイッチ素子
21E :コンデンサ
21F :一次側コイル
21G :二次側コイル
21H :二次側コイル
21J :ダイオード
21K :ダイオード
21L :インダクタ
21M :コンデンサ
21X :入力回路部
21Y :トランス部
21Z :出力回路部
22 :第2電力変換部
31 :電源内制御部(第1駆動部)
32 :電源内制御部(第2駆動部)
41 :第1電圧値検出部
42 :第2電圧値検出部
51 :第1電流値検出部
52 :第2電流値検出部
61 :インタフェース部
62 :インタフェース部
71 :第1入力路
72 :第2入力路
81 :第1出力路
82 :第2出力路
100 :電源システム
101 :電力変換装置
102 :バッテリ
104 :第1電源
106 :第2電源
108 :制御部
110 :負荷
120 :CPU
122 :メモリ
124 :IF部
126 :バス

Claims (6)

  1. 第1導電路と第2導電路との間で電力変換を行う電力変換装置であって、
    電力変換を行う第1電力変換部と、第2電力変換部と、を備え、
    前記第1電力変換部は、前記第1導電路から第1入力路を介して入力される電力を変換し、第1出力路を介して前記第2導電路に電力を出力する動作を行い、
    前記第2電力変換部は、前記第1電力変換部に対して並列に接続され、前記第1導電路から第2入力路を介して入力される電力を変換し、第2出力路を介して前記第2導電路に電力を出力する動作を行い、
    前記第2導電路を介して出力される出力電流の値が第1閾値未満である場合に前記第1電力変換部及び前記第2電力変換部のうちの前記第2電力変換部のみが動作する第1動作状態と、前記出力電流の値が前記第1閾値以上である場合又は前記第1閾値よりも大きい第2閾値以上である場合に前記第1電力変換部及び前記第2電力変換部のうちの少なくとも前記第1電力変換部が動作する第2動作状態と、に切り替わる電力変換装置。
  2. 前記第1電力変換部が前記第1出力路を介して出力する第1電流の値を検出する第1電流値検出部と、
    前記第2電力変換部が前記第2出力路を介して出力する第2電流の値を検出する第2電流値検出部と、
    を有し、
    前記第1電力変換部及び前記第2電力変換部は、前記第1電流値検出部が検出する前記第1電流の値と前記第2電流値検出部が検出する前記第2電流の値とに基づいて前記第1動作状態と前記第2動作状態とに切り替わる請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記第2動作状態は、前記第1電力変換部及び前記第2電力変換部がいずれも動作する状態である請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記第1動作状態は、前記出力電流の値が前記第1閾値未満である場合に前記第1電力変換部及び前記第2電力変換部のうちの前記第2電力変換部のみが動作する状態であり、
    前記第2動作状態は、前記出力電流の値が前記第1閾値よりも大きい前記第2閾値以上である場合に前記第1電力変換部及び前記第2電力変換部が動作する状態であり、
    更に、前記出力電流の値が前記第1閾値以上且つ前記第2閾値未満である場合に前記第1電力変換部及び前記第2電力変換部のうちの前記第1電力変換部のみが動作する第3動作状態に切り替わる請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  5. 前記出力電流の値が前記第1閾値未満の軽負荷状態のときに前記第1電力変換部及び前記第2電力変換部のうちの前記第2電力変換部のみが動作している場合の電力変換効率のほうが、前記軽負荷状態のときに前記第1電力変換部及び前記第2電力変換部のうちの前記第1電力変換部のみが動作している場合の電力変換効率よりも大きい請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  6. 前記第1電力変換部及び前記第2電力変換部を制御する制御部を有し、
    前記制御部は、前記出力電流の値が前記第1閾値未満である場合に前記第1電力変換部及び前記第2電力変換部を前記第1動作状態に制御し、前記出力電流の値が前記第1閾値以上である場合又は前記第2閾値以上である場合に前記第1電力変換部及び前記第2電力変換部を前記第2動作状態に制御する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電力変換装置。
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