JP2021145194A - 通信装置とその制御方法、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】SIP網のT.38ゲートウェイやIPFAXの中には、自機より上位のバージョンが宣言されると受け入れられない、又は下位のバージョンでアンサーもできずにエラーを返すものがあるため、IPFAX通信を行えない場合がある。【解決手段】SIPで接続しT.38勧告に従って通信する通信装置であって、相手機器との間で第1セッションを確立した後、T.38通信を行うための第1バージョンの第2セッションの確立要求を前記相手機器に送出し、その送出された前記第2セッションの確立要求に対して否定応答を受信すると、前記第1バージョンよりも低い第2バージョンの第2セッションの確立要求を前記相手機器に送出する。【選択図】 図4

Description

本発明は、通信装置とその制御方法、及びプログラムに関するものである。
近年、インターネットやIP電話の普及に伴い、ファクシミリ通信の通信経路としてIP網を利用する方法が確立されてきている。SIP(Session Initiation Protocol)といったリアルタイム通信のためのセッションの生成、変更、切断を行う呼制御を行うプロトコルが標準化されている。また、G3ファクシミリ(T.30)の信号をIP網上でIPメッセージに変換してリアルタイムで伝送するT.38が勧告化されている。特に近年、SIPを利用して電話番号で送信相手先を指定し、T.38を利用してIP網上でリアルタイムのファクシミリ通信を行うIPFAX装置が知られている。
これまでIPFAX装置が利用できる通信は、イントラネット内に設置されたIPFAX装置間での通信(図1の経路2001)、及びT.38ゲートウェイを介したアナログ網上のG3FAX装置との通信(図1の経路2002)であった。
近年の公衆網のIP化に伴って、イントラネットと接続した公衆IP網に設置されたIPFAX装置との通信や、公衆IP網に隣接するアナログ網のG3FAX装置への通信を行いたいという要望が高まってきている。IPFAX装置との通信は、図1の通信経路2003のことである。G3FAXへの通信は、図1の通信経路2004のことである。
IPFAX通信では、SIPでT.38通信に使用される通信パラメータの交換を行う。通信パラメータの1つにT.38FAXバージョン番号(T38FaxVersion)があり、データ記述方式、データ転送プロトコルや、V.34ファクシミリモード対応により「0」〜「3」までのバージョン番号が規定されている(図2参照)。
T.38FAXバージョン番号「0」では、T.38のトランスポートプロトコルとしてUDPTL(UDP Transport Layer)を使用している。またT.38FAXバージョン番号「1」では、UDPに加えてTPKTがサポートされており、再送手順に対応したTCP((Transmission Control Protocol))が利用でき、信頼性の高いT.38通信が行える。またIAF(Internet-Aware Fax device:インターネットファックス装置)がサポートされている。更に、T.38FAXバージョン番号「3」では、V.34及びV.33通信モードに対応でき、T.38ゲートウェイを介したアナログ網への通信速度が向上している。
また、T.38FAXバージョン番号には、バージョン毎に、改定又は拡張されたデータ記述方式である抽象構文記法(ASN.1)が規定されている。また設置されているSIPサーバやT.38ゲートウェイにより対応できるT.38FAXバージョン番号が制限される場合があり、T.38FAXバージョン番号が「0」しか利用できないネットワークもある。従って、対応できるT.38FAXバージョン番号が異なるネットワークが接続するような場合でも、先に述べたようにIPFAX通信を行いたい要望がある。
特許文献1には、T.38FAXバージョン番号を交換するIPFAX装置が記載されている。
特開2012−213005号公報
このようにIPFAX通信では、SIPで選択されたT.38FAXバージョン番号に従ってT.38通信を行う。このバージョンは上位互換であり、SIPでの能力交換時にアンサー側は、オファーされたT.38FAXバージョン番号を受け入れるか、それ以下のT.38FAXバージョン番号に変更しなければならない。
しかし、既に市場に流通しているSIP網のT.38ゲートウェイやIPFAX装置の中には、自機より上位のバージョンが宣言されると、受け入れられない、又は下位のバージョンでアンサーもできずにエラーを返すものがある。このような機器では、IPFAX通信を行えない場合がある。これはサポートするT.38FAXバージョンが異なるネットワーク間でIPFAX通信を行う場合に発生しやすい。
例えば、イントラネットはT.38通信でUDPTLより信頼性の高いTCPを利用できるように、T.38FAXバージョン番号「1」を初期値として運用している。このイントラネットに接続する公衆IP網側が、標準のT.38FAXバージョン「0」のみで運用しているような場合、次のような課題がある。イントラネットからのT.38FAXバージョン「1」の宣言を受け入れられずに下位バージョンへの変更応答もしないで、否定応答(400 Bad Request)をしてしまう。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点の少なくとも一つを解決することにある。
本発明の目的は、相手機器が上位のT.38のバージョンを解釈できない場合でも、その相手機器との間での通信を可能にする技術を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る通信装置は以下のような構成を備える。即ち、
SIP(Session Initiation Protocol)で接続しT.38勧告に従って通信する通信装置であって、
相手機器との間で第1セッションを確立した後、T.38通信を行うための第1バージョンの第2セッションの確立要求を前記相手機器に送出する送出手段と、
前記送出手段により送出された前記第2セッションの確立要求に対して否定応答を受信すると、前記第1バージョンよりも低い第2バージョンの第2セッションの確立要求を前記相手機器に送出するよう制御する制御手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、相手機器が上位のT.38のバージョンを解釈できない場合でも、その相手機器との間での通信が可能となる。
本発明のその他の特徴及び利点は、添付図面を参照とした以下の説明により明らかになるであろう。なお、添付図面においては、同じ若しくは同様の構成には、同じ参照番号を付す。
添付図面は明細書に含まれ、その一部を構成し、本発明の実施形態を示し、その記述と共に本発明の原理を説明するために用いられる。
IPFAX通信において、これまでの通信経路と、公衆網のIP化により要望されるようになった通信経路の一例を示す図。 ITU−T勧告T.38のT.38FAXバージョンを説明する図。 本発明の実施形態に係るIPFAX装置(IPFAX)のハードウェア構成と通信網への接続状態を説明する図。 実施形態1に係るIPFAXが、T.38ゲートウェイヘT.38FAXバージョンを変更したimageセッション確立要求を送出してIPFAX通信を行うシーケンス図。 実施形態1に係るIPFAXが、T.38GWに対して、T.38FAXバージョンを変更したimageセッション確立要求を送出してIPFAX通信を行う時の処理を説明するフローチャート。 図5のS505の処理を説明するフローチャート。 本発明の実施形態2に係るIPFAXのT.38通信におけるトランスポートプロトコルを選択するユーザインターフェースの一例を示す図(A)と、選択されたT.38発信トランスポートに対応して自動的に選択されるT.38FAXバージョンの関係を示す図(B)。 本発明の実施形態2に係るIPFAXが、予め設定されたT.38発信トランスポート設定に従ってT.38FAXバージョンを設定したimageセッションの確立要求を送出してIPFAX通信を行う時の処理を説明するフローチャート。 図8のS801で、予め設定されたT.38発信トランスポート設定に従ってT.38FAXバージョンを選択する処理を説明するフローチャート。 実施形態3に係るIPFAXが、通信相手先の内外線を判定し、通信相手先によってT.38FAXバージョンを切り替えてIPFAX通信する状態を説明する図(A)と、通信相手先が内線宛先か外線宛先かでT.38FAXバージョン番号を設定できるユーザインターフェースの一例を示す図(B)。 実施形態3に係るIPFAXが、通信相手先の内外線を判定し、通信相手先によってT.38FAXバージョンを選択する処理を説明するフローチャート。 図11のS1102でIPFAXが、imageセッション確立要求時に通知するT.38FAXバージョンの選択処理を説明するフローチャート。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これら複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一もしくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
本実施形態では、ITU−T勧告T.38に準拠したファクシミリ通信を行い、呼接続にSIPを使用するIPFAX装置について説明する。特に、サポートするT.38FAXバージョンが異なる場合のIPFAX装置間での交信性を向上させる技術について説明する。
[実施形態1]
以下、図3〜図6を参照して、本発明を実施するための実施形態1を説明する。
図3は、本発明の実施形態1に係るIPFAX装置(IPFAX100)のハードウェア構成と通信網への接続状態を説明する図である。
IPFAX100はイントラネット200に接続される。イントラネット200に設置されている機器は、T.38FAXバージョン「0」及び「1」に対応している。IPFAX100は、イントラネット内でIPFAX202とIPFAX通信を行う。また、イントラネット200と公衆IP網300はルータ201を介して接続されている。公衆IP網300に設置されている機器は、T.38FAXバージョン「0」のみの対応になっている。IPFAX100は、公衆IP網300に設置されたIPFAX302とIPFAX通通信を行う。
公衆IP網300と公衆アナログ網400は、T.38GW301を介して接続されている。T.38GW301は、アナログ網の呼接続手順を公衆IP網側でSIPに変換して接続処理を行い、T.30ファクス手順をT.38ファクス手順に変換して通信を行うゲートウェイ(GW:Gateway)である。IPFAX100は、公衆アナログ網に接続されたG3FAX401と、T.38GW301とルータ201とを介してIPFAX通信を行う。
IPFAX100は、CPU101、ROM102、RAM103、HDD104、パネルI/F(インタフェース)105を備える。また、IPFAX100は、更に、操作パネル106、スキャナI/F107、スキャナ108、プリンタI/F109、プリンタ110、ネットワークI/F111を備える。
CPU101は、ROM102又はハードディスク(HDD)104に記憶された制御プログラムをRAM103に展開し、その展開したプログラムに従ってシステムバスに接続される各種のデバイスとのアクセスを統括的に制御する。ROM102は、CPU101が実行可能な制御プログラム等を記憶している。RAM103は、主としてCPU101の主メモリ、ワークエリア等として機能し、不図示の増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができる。ハードディスク(HDD)104は、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、及び編集ファイルを記憶する大容量の記憶装置である。
パネルI/F105は、操作パネル106の表示制御、及び操作パネル106を介した各種情報の入力、及び出力を制御する。スキャナI/F107は、スキャナ108からの画像データの入力を制御する。プリンタI/F109は、プリンタ110への画像データの出力を制御する。ネットワークI/F111は、IPFAX装置100をネットワークに接続するためのNIC等の拡張カードを含む。
図4は、実施形態1に係るIPFAX100が、T.38ゲートウェイ301ヘT.38FAXバージョンを変更したimageセッション確立要求を送出してIPFAX通信を行うシーケンス図である。
T101で、G3FAX401は、IPFAX100に対してファクス送信するために回線を閉結してIPFAX100への電話番号をダイヤルする。これによりIPFAX100への接続要求を受けたT.38GW301(相手機器)は、T102で、メディア種別audioのセッション確立要求(INVITE)をルータ201を介してIPFAX100へ送信する。こうしてIPFAX100はセッション確立要求(INVITE)を受信すると、T103で、成功応答(200 OK)を送出して通話可能であることを通知する。この成功応答(200 OK)を受信したT.38GW301は、T104で、ACKをIPFAX100に送信して、メディア種別audioでのセッションが確立される。こうしてセッションが確立されるとG3FAX401とIPFAX100は通話状態となり、T105,T106で、G3FAX401からのCNG信号がT.38GW301でRTPに変換されてIPFAX100へ通知される。
audioセッションを確立した後、IPFAX100はT107で、T.38通信を行うためにT.38FAXバージョン番号を「1」に設定したメディア種別imageのセッション切換要求(reINVITE)をT.38GW301へ通知する。T.38GW301は、このT.38FAXバージョン番号「1」のセッション切換要求に対して、T108で、T.38FAXバージョン番号が「1」のT.38FAXバージョンがサポートされていないため否定応答を返信する。この否定応答は、400 Bad Requestのことである。これに対してIPFAX100はT109で、ACKを返して否定応答を確認する。
そしてST110でIPFAX100は、T.38FAXバージョン番号を「0」に変更したメディア種別imageのセッション切換要求(reINVITE)を再びT.38GW301へ通知する。これに対してT.38GW301は、T111で成功応答(200 OK)通知し、T.38FAXバージョン番号「0」に設定されたT.38通信が可能であることをIPFAX100に通知する。この成功応答(200 OK)を受信したIPFAX100はT112で、ACkを送信して、メディア種別imageでのセッションが確立される。こうしてセッションが確立されると、IPFAX100とT.38GW301との間はT.38通信、T.38GW301とG3FAX401との間はT.30の通信状態となり、G3FAX401とIPFAX100との間でファクス通信状態となる。
図5は、実施形態1に係るIPFAX100が、T.38GW301に対して、T.38FAXバージョンを変更したimageセッション確立要求を送出してIPFAX通信を行う時の処理を説明するフローチャートである。このフローチャートで示す処理は、前述のRAM103に展開したプログラムをCPU101が実行することによって実現される。
S501でCPU101は、T.38GW301からメディア種別audioのセッション確立要求(INVITE)を受信するのを待つ。そして、セッション確立要求(INVITE)を受信するとS502に進み、CPU101は、成功応答(200 OK)をT.38GW301に通知して、メディア種別audioでのセッションが確立可能であることを通知する。次にS503に進みCPU101は、成功応答に対するACKを受信すると、audioセッションを確立してIPFAX100とT.38GW301が接続される。そしてS504に進みCPU101は、Audioセッションの接続時間を監視するタイマによる計時を開始させる。
次にS505に進みCPU101は、T.38通信で使用する適切なT.38FAXバージョンを決めるためにT.38FaxVersionの選択処理を行う。この処理は、図6のフローチャートを参照して後述する。次にS506に進みCPU101は、S505で選択されたT.38FAXバージョン番号を設定したメディア種別imageのセッション切換要求(reINVITE)をT.38GW301へ通知する。次にS507に進みCPU101は、S504で開始したaudioセッションの接続時間を監視するタイマによる計時が終了したか否かを判定し、終了(タイムアウト)していればaudioセッションを終了する。
一方、S507でCPU101は、audioセッションでのタイマによる計時が終了していなければ、即ち、タイムアウトでなければS508に進み、否定応答(400 Bad Request)を受信していないかどうか判定する。ここでセッション切換要求(reINVITE)に対して否定応答(400 Bad Request)を受信したときはS509に進んでACKを送出してS505に進み、再度、T38FaxVersionの選択処理が実行される。そしてS506に進んでCPU101は、T.38FAXバージョン番号「0」が設定されたメディア種別imageのセッション切換要求(reINVITE)を、再度、T.38GW301へ通知する。
一方、S508で否定応答(400 Bad Request)が受信されず、S510で成功応答が受信されないときはS507に戻る。またS510で成功応答(200 OK)が受信されたときはS511に進みCPU101は、T.38GW301へACKを送出してS512に進み、T.38によるIPFAX受信処理を行う。
図6は、図5のS505の処理を説明するフローチャートである。
S601でCPU101は、否定応答(400 Bad Request)を受信したか否か判定する。そして、受信していなければS602に進んで、CPU101は、imageセッション切換要求(reINVITE)時に通知するT.38FAXバージョン番号を「1」に設定して、この処理を終了する。一方、S601で否定応答(400 Bad Request)を受信していると判定するとS603に進む。S603でCPU101は、自機が通知したT.38FAXバージョン番号が相手機器に受け入れらなかったと判定して、T.38FAXバージョン番号を標準的な「0」に設定する。
以上説明したように実施形態1によれば、否定応答を受信したときは、自機が通知したT.38FAXバージョン番号が相手機に受け入れらなかったと判定して、T.38FAXバージョン番号を標準的な「0」に設定する。これにより、IPFAX通信ができなかったT.38GW301との間のIPFAX通信が可能になる。
[実施形態2]
以下、図3及び図7〜図9を参照して、本発明を実施するための実施形態2について説明する。実施形態2に係るIPFAX100のハードウェア構成と通信網への接続状態は、前述の実施形態1と同じであるため、その説明を省略する。
図7(A)は、本発明の実施形態2に係るIPFAX100のT.38通信におけるトランスポートプロトコルを選択するユーザインターフェースの一例を示す図である。図7(B)は、選択されたT.38発信トランスポートに対応して自動的に選択されるT.38FAXバージョンの関係を示す図である。
操作者は、図7(A)に示すユーザインターフェースで、T.38通信で使用されるT.38発信トランスポートのプロトコルであるUDPTL又はTCPを選択することができる。ここでTCPは再送手順があるため、UDPより信頼性が高い。UDPではTCPのような再送手順が無いため、UDPTLメッセージで直前に送信したデータは付加することにより冗長性を増してデータを復元可能としている。T.38勧告では、T.38FAXバージョン毎にサポートするT.38発信トランスポートのプロトコルを規定している。T.38FAXバージョン「0」ではUDPTL、T.38FAXバージョン「1」ではUDPTLに加えてTCPをサポートしている。
実施形態2では、図7(B)に示すように、T.38発信トランスポートにUDPTLが選択されるとT.38FAXバージョンは「0」に、TCPが選択されるとT.38FAXバージョンは「1」に設定される。
図8は、本発明の実施形態2に係るIPFAX100が、予め設定されたT.38発信トランスポート設定に従ってT.38FAXバージョンを設定したimageセッションの確立要求を送出してIPFAX通信を行う時の処理を説明するフローチャートである。このフローチャートで示す処理は、CPU101がRAM103に展開したプログラムを実行することにより実現される。尚、図8において、前述の図5と共通する処理は同じ参照番号を付して、その説明を省略する。
図8では、S504で、Audioセッションの接続時間を監視するタイマによる計時を開始するとS801に進みCPU101は、T.38通信で使用する適切なT.38FAXバージョンを決めるためにT.38FaxVersionの選択処理を行う。この処理は、図9のフローチャートを参照して後述する。
またS507でCPU101は、audioセッションでのタイマによる計時が終了していなければS510に進み、成功応答(200 OK)が受信されたときはS511に進む。そしてCPU101は、T.38GW301へACKを送出してS512に進み、T.38によるIPFAX受信処理を行う。
図9は、図8のS801で、予め設定されたT.38発信トランスポート設定に従ってT.38FAXバージョンを選択する処理を説明するフローチャートである。
S901でCPU101は、T.38トランスポートがTCP設定であるか否かを判定し、TCP設定であると判定するとS902に進む。S902でCPU101は、imageセッション切換要求(reINVITE)時に通知するT.38FAXバージョン番号を「1」に設定して、この処理を終了する。一方、S901でCPU101は、TCP設定でないと判定すると(UDPTL設定の場合)S903に進み、T.38FAXバージョン番号を標準的な「0」に設定して、この処理を終了する。
以上説明したように実施形態2によれば、予め宣言するT.38FAXバージョンを設定可能とすることにより、装置が設置されている環境に適合したT.38FAXバージョンを宣言できる。これにより、バージョンの不一致も発生せず、隣接するネットワークのT.38VoIPGWとの間のIPFAX通信が可能になる。
[実施形態3]
以下、図3及び図10〜図12を参照して、本発明を実施するための実施形態3について説明する。実施形態3に係るIPFAX100のハードウェア構成と通信網への接続状態は、前述の実施形態1と同じであるため、その説明を省略する。
図10は、実施形態3に係るIPFAX100が、通信相手先の内外線を判定し、通信相手先によってT.38FAXバージョンを切り替えてIPFAX通信する状態を説明する図(A)である。また図10(B)は、通信相手先が内線宛先か外線宛先かでT.38FAXバージョン番号を設定できるユーザインターフェースの一例を示す図である。
図10(A)において、イントラネット内は4桁の内線電話番号で相手先端末を指定しIPFAX通信を行う。IPFAX装置は、相手先の電話番号をSIPメッセージヘッダから取得して、取得した相手先の電話番号の桁数から内外線を判定する。図中の1506@hogexxxx.com からの着信では、相手先の電話番号の「1506」は4桁以下なので、イントラネット内に設置された内線電話番号のIPFAX端末からの着信と判定できる。イントラネット内でのIPFAX通信は、T.38FAXバージョンを「1」で宣言してIPFAX通信を行う。
また、図10(A)の03yyyyzzzz@hogexxxx.com からの着信では、相手先の電話番号「03yyyyzzzz」は5桁以上なので、イントラネット外に設置された外線電話番号のIPFAX端末からの着信と判定できる。イントラネット外でのIPFAX通信は、T.38FAXバージョンを標準的な「0」で宣言してIPFAX通信を行う。
図10(B)で示されるユーザインターフェースは、T.38通信で使用されるトランスポートプロトコルを、イントラネットの内側である内線番号宛先及びイントラネットの外側である外線電話番号の宛先別に設定できる様子を表している。図中では、内線宛先には、信頼性の高いTCPをトランスポートプロトコルに使用できるT.38FAXバージョン「1」を設定し、外線宛先は、標準的なT.38FAXバージョン「0」を設定している。
図11は、実施形態3に係るIPFAX100が、通信相手先の内外線を判定し、通信相手先によってT.38FAXバージョンを選択する処理を説明するフローチャートである。このフローチャートで示す処理は、CPU101がRAM103に展開したプログラムを実行することにより実現される。尚、図11において、前述の図5と共通する処理は同じ参照番号を付して、その説明を省略する。
S501でCPU101は、T.38GW301からのメディア種別audioのセッション確立要求(INVITE)を受信するS1101に進む。S1101でCPU101は、INVITEから相手先の電話番号を取得する。そしてS502で成功応答(200 OK)をT.38GW301に通知し、メディア種別audioでのセッション確立可能であることを通知する。
図12は、図11のS1102でIPFAX100が、imageセッション確立要求時に通知するT.38FAXバージョンの選択処理を説明するフローチャートである。
先ずS1201でCPU101は、図11のS1101で取得した相手先の電話番号が内線電話番号であるか否かを判定する。イントラネット等で利用される内線番号は、外線電話番号より桁数が少なく、例えば図10では、4桁の電話番号が内線電話番号としてイントラネット内の端末に配布され利用されている。従ってここでは、INVITEから取得した電話番号が4桁以下であれば内線と判定する。S1201で相手先の電話番号が内線電話番号であると判定するとS1202に進む。S1202で、CPU101は、imageセッション切換要求(reINVITE)時に通知するT.38FAXバージョン番号に内線宛先用に登録された「1」(図10(B))を設定して、この処理を終了する。一方、S1201でCPU101が、相手先の電話番号が内線電話番号でなく外線電話番号であると判定するとS1203に進み、T.38FAXバージョン番号に外線宛先用に登録された「0」(図10(B))を設定して、この処理を終了する。
以上説明したように実施形態3によれば、通信相手先の電話番号から内線/外線を判定してT.38FAXバージョン宣言を行うので、接続相手先別に適切なT.38FAXバージョンを宣言できる。これにより、IPFAX通信ができなかったT.38VoIPGWとIPFAX通信が可能になる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は上記実施形態に制限されるものではなく、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、本発明の範囲を公にするために、以下の請求項を添付する。
100…IPFAX装置、101…CPU、102…ROM、103…RAM、301…T.38ゲートウエイ(GW)

Claims (14)

  1. SIP(Session Initiation Protocol)で接続しT.38勧告に従って通信する通信装置であって、
    相手機器との間で第1セッションを確立した後、T.38通信を行うための第1バージョンの第2セッションの確立要求を前記相手機器に送出する送出手段と、
    前記送出手段により送出された前記第2セッションの確立要求に対して否定応答を受信すると、前記第1バージョンよりも低い第2バージョンの第2セッションの確立要求を前記相手機器に送出するよう制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする通信装置。
  2. 前記第1セッションは、メディア種別がaudioのセッションであり、前記第2セッションは、メディア種別がimageのセッションであることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記第1バージョンの第2セッション確立要求は、T.38FAXバージョンが1のimageセッション確立要求であり、前記第2バージョンの第2セッションの確立要求は、T.38FAXバージョンが0のimageセッション確立要求であることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  4. 前記第1バージョン及び前記第2バージョンは、T.38FAXバージョンであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の通信装置。
  5. SIPで接続しT.38勧告に従って通信する通信装置であって、
    T.38通信で使用するトランスポートプロトコルを選択する選択手段と、
    相手機器との間で第1セッションを確立した後、T.38通信を行うための第2セッションの確立要求において、前記選択手段によって選択されたトランスポートプロトコルに従って、T.38通信を行うためのバージョンの番号を通知するよう制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする通信装置。
  6. 前記トランスポートプロトコルは、UDPTL(UDP Transport Layer)或いはTCP(Transmission Control Protocol)であることを特徴とする請求項5に記載の通信装置。
  7. 前記第1セッションは、メディア種別がaudioのセッションであり、前記第2セッションは、メディア種別がimageのセッションであることを特徴とする請求項5又は6に記載の通信装置。
  8. SIPで接続しT.38勧告に従って通信するイントラネット内に設置される通信装置であって、
    相手機器がイントラネットの内側か外側かを判定する判定手段と、
    前記相手機器が前記イントラネットの内側か外側かで通知するバージョンを設定する設定手段と、
    相手機器との間で第1セッションを確立した後、T.38通信を行うための第2セッションの確立要求において、前記判定手段による判定に基づいて、前記設定手段で設定されたバージョンを前記相手機器に通知するよう制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする通信装置。
  9. 前記第1セッションは、メディア種別がaudioのセッションであり、前記第2セッションは、メディア種別がimageのセッションであることを特徴とする請求項8に記載の通信装置。
  10. 前記バージョンは、T.38FAXバージョンであることを特徴とする請求項8又は9に記載の通信装置。
  11. SIP(Session Initiation Protocol)で接続しT.38勧告に従って通信する通信装置を制御する制御方法であって、
    相手機器との間で第1セッションを確立した後、T.38通信を行うための第1バージョンの第2セッションの確立要求を前記相手機器に送出する送出工程と、
    前記送出工程で送出された前記第2セッションの確立要求に対して否定応答を受信すると、前記第1バージョンよりも低い第2バージョンの第2セッションの確立要求を前記相手機器に送出するよう制御する制御工程と、
    を有することを特徴とする制御方法。
  12. SIPで接続しT.38勧告に従って通信する通信装置を制御する制御方法であって、
    T.38通信で使用するトランスポートプロトコルを選択する選択工程と、
    相手機器との間で第1セッションを確立した後、T.38通信を行うための第2セッションの確立要求において、前記選択工程で選択されたトランスポートプロトコルに従って、T.38通信を行うためのバージョンの番号を通知するよう制御する制御工程と、
    を有することを特徴とする制御方法。
  13. SIPで接続しT.38勧告に従って通信するイントラネット内に設置される通信装置を制御する制御方法であって、
    相手機器がイントラネットの内側か外側かを判定する判定工程と、
    前記相手機器が前記イントラネットの内側か外側かで通知するバージョンを設定する設定工程と、
    相手機器との間で第1セッションを確立した後、T.38通信を行うための第2セッションの確立要求において、前記判定工程による判定に基づいて、前記設定工程で設定されたバージョンを前記相手機器に通知するよう制御する制御工程と、
    を有することを特徴とする制御方法。
  14. コンピュータを、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の通信装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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